政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針5093 号  2019・7・2(火)

2019/07/02

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 わたなべ りやうじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」5093号
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        2019(令和元年)年 7月2日(火)



                 中国社会科学院:宮崎正弘

               ASEANの口頭試問:渡部亮次郎
   
    日本の歴史をどれだけ深く学ぶかによって:櫻井よしこ  


                      話 の 福 袋    
                       反     響
                      身 辺 雑 記

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中国社会科学院
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)6月29日(土曜日)
         通巻第6120号  
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 中国社会科学院、シンクタンクなどにアメリカ研究を要請していた
 習近平はG20出席直前の24日に政治局会議を開催、執行部の姿勢を確認
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6月28日、つまり米中首脳会談の直前に人民日報系の『環球時報』は書いた。

「ポンペオ米国務長官は『クレージー』だ。かれが世界を混沌とさせた元
凶である。ポンペオが世界平和を脅かす存在であり、国務長官ふぜいで世
界政治を混乱させている。かれがタカ派のなかのタカ派だ」云々と。
このコメントはすぐさまCCTVに跳ね返った。

ほかにも中国のメディアは総合して、「トランプ政権内の一部の対中タカ
派がトランプ政権の貿易政策を誤らせているのだ」とし、対中強硬派とし
てほかに、ライトハイザーUSTR代表、ナボロ通商産業局長、ジョン・
ボルトン補佐官、ポッテンガー大統領国家安全保障局アジア担当主任らを
具体的に名指しした。

みてとれるのはトランプ政権内部の対立を煽り、あわよくば意見の分裂を
招いて対中貿易交渉の勢いを削ごうとしていることである。
この企図が見え透いているのは、米中貿易戦争が激化する直後から習近平
は社会科学院や各大学の専門家、シンクタンクに対して「アメリカ研究を
行い報告を出すように」と指示しており、かなりの予算をつけていた経過
がある。

げんに社会科学院が出した報告書143本のうち、米国研究が24本、貿易を
テーマとした報告書が12本と異例の夥しさをしめしている。(サウスチャ
イナ・モーニングポスト、6月29日)。

そのうえで、6月24日に習近平は緊急の政治局会議を招集し、対米通商交
渉に臨むための意見のとりまとめをしていた。

同時に各種の報道からほのみえるのはトランプ政権内でクシュナー、イバ
ンカ夫妻を、タカ派から切り離そうとしていることである。

   
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1917回】               
――「支那は日本にとりては『見知らぬ國』なり」――鶴見(12)
 鶴見祐輔『偶像破壊期の支那』(鐵道時報局 大正12年)

            ▽

鶴見が次に訪ねたのが1883年に山西省五台県で生まれ、1960年に台北で亡
くなった閻錫山である。彼は1907年に日本に留学し、士官学校の予備校で
ある東京振武学校を経て陸軍士官学校へ。弘前歩兵第31連隊勤務の後、
1909年に卒業して帰国。この間に孫文が掲げた清朝打倒の革命運動に参加
している。

同連隊が八甲田雪中行軍を敢行し、多くの犠牲者を出したのは1902(明治
35)年のこと。ならば第31連隊勤務中、閻錫山は遭難事件についての様々
なことを聞いていたことだろう。因みに閻錫山が弘前を離れた四半世紀ほ
ど後の1935(昭和20)年8月、昭和天皇の弟宮に当たる秩父宮雍仁親王が
第3大隊長として弘前歩兵第31連隊に着任した。

八甲田雪中行軍、閻錫山、秩父宮雍仁親王・・・弘前歩兵第31連隊は近
代日本、さらには日中両国関係の光と影を巧まずして映し出しているよう
だ。それにしても日中関係がもつれる渦中で、時代は異なれ同じ兵営で過
ごした2人は互いにどのような思いを抱いていただろうか。やはり日中両
国の不可思議な縁を痛感しないわけにはいかない。

1912(民国元)年、閻錫山は袁世凱総統によって山西都督に任ぜられ、
同省の政治と軍事の全権を握る。以後、「保境安民」の大方針の下に「山
西モンロー主義」と呼ばれる一省自治を貫徹し、豊富な鉱産資源をテコに
して工業化を進め、山西省を模範省に築きあげた。

その後、日中戦争に際しては、国民党、共産党、日本軍と等距離を保ちな
がら兵力温存に努めている。

1946年に始まった国共内戦に際しては自軍に山西省に残留した日本軍
(暫編独立第10総隊)を加え、人民解放軍と戦ったが劣勢は免れなかった。

中華人民共和国建国直前の1949年6月に国民政府で行政院長(首相)兼国
防部長に任命されたが、ほどなく広州を経て台湾に脱出。以後、蒋介石の
下で総統府資政(顧問)などを務めたが、晩年は反共主義の立場から著述
に専念している。

閻錫山に関するやや詳しい履歴を綴ったが、彼が打ち立てた模範省の「模
範」には、ある思い出がある。ここにも日中の不思議な“結びつき”を感ず
るゆえに、もう少し閻錫山について綴ってみたい。

話は日露戦争開戦前年の1903(明治36)年に発足した「自治協会」から始
まる。

同協会は2年後の1905(明治38)年2月、静岡県賀茂郡稲取村、千葉県山武
郡源村、宮城県名取郡生出村の3村を、「明治三大模範村」として表彰した。

模範村運動は明治末期から大正期にかけて、内務省の旗振りで展開された
地方改良運動で、中央政府の政策を地方で実施できる有能な吏員、それを
在野で支える有志集団(中小地主・上層自作農)を育てることを目的とし
ていたと言われる。

じつは千葉県山武郡源村で村長を務め、寝食を忘れ模範村運動に打ち込ん
だ並木家と親交があることから、いまから4半世紀ほど以前に、山西自治
運動をテーマにしていた中国の研究者を同家に案内したことがある。

最寄りの総武本線日向駅から、畑中の道を並木家に向かった。ゆるやか
な坂を上り切って冠木門を潜ると、目の前の床の高い豪壮な邸宅の向こう
に広大な山武杉の山林が広がっていた。
 
その昔、広い庭に多くの村人が集まり模範村作りに励んでいたことだろう。

ご当主の並木さんの弁では、先々代も先代も村人の先頭に立って運動に励
んだとのこと。「山西省の吏員が調査に来たことは代々言い伝えられてい
ます」「この辺りの景色は、大正の頃と変わってはいないと思います」と
言いながら、僅かに残されていた記録を見せてくれた。

模範村作りのための並木家の奮闘ぶりは、模範省建設にどう生かされたの
か。《QED》 
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者
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(読者の声1)貴誌先号「安倍首相は「日中関係は完全に正常化された。
来年の桜の咲くころに国賓としてお迎えしたい」などと本気なのか、随分
と下手にでたものである。「水に落ちた犬を打て」というのが中国人のし
きたりだから、習近平側からみれば、日本は何か罠を仕掛けたのかと勘ぐ
るだろう。(引用止め)
 
この文脈から、ひょっとして中共は来年の桜の季節には無くなっているの
か、と言う希望的観測も浮かび、また、米國トランプとの話でそういう話
題があったのかと勘ぐりもしますね。

國賓と言うのは首脳会談と異なり、國家元首として、もう一段上の儀式と
して訪れると言う事です。しかし習近平には國家元首としての権威も権力
も最早、無いのではないでしょうか?

特に、これから米中の話し合いを進める中で、大嘗祭の頃には支那で別の
動きが起こり始めるような気もします。

出来る事なら実現してほしくない訪問ですね。この期に及んで、支那に尾
を振っている日本の醜い政治家が如何にも見苦しいですね。(CY生)

  ♪
(読者の声2)「日本の核自衛は米国次第か」

以下、ブレジンスキーの1970年代の著書「ひ弱な花、日本」から抜粋で
す。( )内は小生のコメントです。当時との違いは北朝鮮の核武装と中
共の強大化です。

ということは日本を巡る国防条件は一層厳しくなっているということです。

●自衛隊の高級指揮官の発想は第2次大戦の域を出ていない。陸上自衛隊
はとても現代の攻撃部隊とみることはできない。(制度に制限があり、本
気になれない)

●中曽根氏は自分の使命は全国民が国防を論じ方針を支持してくれるよう
にすることであると述べた。(現代の安倍首相にも期待される)

●日本独立の圧力になる原因は、不安感(中朝露の敵対)、経済関係(石
油輸送路保全)、ナショナリズム(国民の気づき)、対米信頼感の低下
(米国は身代わり被曝をしない)である(適中している)

●米国の軍事的地位の国際的低下。米国の孤立主義が日本の民族主義的な
軍事化を産み出すという考えは米国の定説である。(日本は他に生存の途
はないから当然である)

●日本が国防に反対する要因。国内政治(国民は自衛に賛成)、経済面の
制約(資金は問題ない)、地域的問題(中南北朝露の妨害)。

●米国は、太平洋防衛責任の日本の肩代わりは異存が無い。(瓶の蓋論は
対中共の米軍基地正当化の詭弁である)

●米国は日本国民が1975年までに在日米軍の撤退を期待すると考えるべき
である。(このあたりは日本側の独立意欲が低いということで予想とは
違っている)

●海洋国協力体制。これは日豪インドネシアの3国防衛協力体制である。
(中共の南シナ海侵略で現実的になってきた)
●日本の核武装と日米関係

1)日本の核兵器製造能力。原材料は保有しているが、兵器にする製造能
力とデータが無い。自力製造には3−5年必要だが、米国が支援すれば短
縮できる。

2)若年層の日本国民は核兵器の保有はやむを得ないと考え始めている
(北の核で適中)

3)日本の核武装体制。核弾道弾搭載潜水艦10隻。6割を稼働させる。自
民党の幹部は、さりげなく核ミサイル潜水艦保有の話をしたことがある。

4)米国が中ソ(北)の核の脅威を受けて極東から離脱する場合には日本
は歴史上おなじみの劇的な行動転換を起こす可能性がある。

5)日本の核自衛は、内外の大問題になるだろう。日本は国際的な反響を
減らすために、豪州と共同核開発計画を進めるかも知れない。豪州で開発
する。これも米国の了解が必要だ。

6)結論:日本の核自衛は結局米国の極東政策にかかっている。しかし長
い目で見ると日本は独立する方向にかっていることは間違いない。
   (落合道夫)

  ♪
(読者の声3)G20大阪サミットの様子を夕方のニュースで見てびっく
り。本会議とは別の会場、トランプ大統領・安倍総理・習近平主席が肩を
寄せ合うほどギチギチに狭いテーブルに並んでいる。

背景の参加国の国旗で確かにG20会場なのだとわかるのですが、貧相な
事務用の椅子とテーブル。日本では記者会見などでも事務用テーブルと椅
子があたりまえ、折りたたみのパイプ椅子のことさえあります。

タイにいた頃は記者会見であれ、商業施設内での発表会であれ、テーブル
や椅子はそこそこ立派でさらに脚が隠れるようクロスをかけるのが常識
だっただけに、大阪の会場にはがっかりを通り越して残念。安倍総理が各
国首脳を迎える場面、アナウンスが素人なのか聞き取りにくい。サミット
の開催費用がどこで中抜きされているのかわかりませんが、大阪を世界に
発信するのであれば、たこ焼きなど大阪の食を提供するだけでなく、国際
会議場としてのレベルアップが必要だと感じます。

さて、ギリギリまで日韓首脳会談にこだわった文在寅大統領ですが、安倍
総理は決して歯を見せず8秒の握手でおしまい、文大統領は退出を促され
そそくさと退場。安倍総理は他国の首脳には笑顔でハグしたりと親密さを
アピール。まさに韓国に対する積極的無視戦略。

朝日新聞が事前に報じた大阪城前での写真撮影(秀吉がらみで韓国に配慮
して変更するかも?)もしっかり行われ、文在寅大統領は昼の写真撮影で
は習近平主席の横で固まっていました。

宗主国のまえではネズミのようにおとなしい。朝鮮半島を巡るババ抜き
ゲーム、どうやら中国にババを押し付けることに成功したのかも。今回の
サミットの最大の成果は「日本は韓国に対する特別扱いはしない」という
ことが世界中に広く認知されたこと。これで日本は心置きなく韓国に対す
る制裁措置を実行できますね。PB生、千葉)


  

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ASEANの口頭試問
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   渡部 亮次郎

ASEAN(アセアン)東南アジア諸国連合は、2010年現在は加盟10カ国だが、
当初は5カ国だけだった。

東南アジア諸国連合Association of South‐East Asian Nations)は、東
南アジア10ヶ国の経済・社会・政治・安全保障・文化での地域協力機構。
略称はASEAN(アセアン)。本部はインドネシアのジャカルタに所在。

域内の人口は約5億8000万人(2005年)と多く、近年の目覚しい経済成長
に拠り、欧州連合 (EU)、北米自由貿易協定 (NAFTA)、中国、インドと比
肩する存在になりつつある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

結成当初から日本は会談参加を希望していたが拒否されていた。後でわ
かったが、フィリピンが強硬に反対していたからだった。1978年になっ
て、ようやく外相会談への参加が認められ、当時、福田赳夫内閣の外相園
田直(そのだ すなお)がインドネシア・バリ島での会議に出発した。秘
書官の私にとって東南アジアへの同行は初めてだった。

政治記者から秘書官に転身してまだ数ヶ月。記者の癖は抜けなかった。園
田氏もそこを利用していた。中でも締結を目指す日中平和友好条約に関す
るマスメディアの反応探りに期待していた。

さて、バリ島。西洋式の立派なホテル。朝早く、会議会場の下見に出かけ
た。事務の秘書官(後の国連大使佐藤行雄氏)は会議での大臣発言の打ち合
わせに忙しいが、政務の私は、この場合は閑である。

しかし、見ておどろいた。ASEAN側が一列の5人が並び、向かいに日本の席
がただ1つ。「これじゃまるで口頭試問だ」と大臣に報告。大臣は「佐藤
君、せめて6角形にして貰えんかね」と命令。

希望通り、椅子は6角形に配置換えされた。面白かったのはその後。

会議の冒頭、園田氏が発言を求め「このたび皆様の口頭試問を受けに参り
ましたソノダです」と言ったから、会場は爆笑。一気に日本のペースに
なってしまったのだ。

その実、ASEAN側は「口頭試問」を考えていたのだ。特に、太平洋戦争
中、フィリピンに軍事顧問として滞在していたアメリカのマッカーサーに
副官(秘書官)として付いていたロムロ外相は、例の「アイ・シャル・リター
ン」以来の憎しみを消せないでいたから、この会議への日本の参加反対の
急先鋒だった。

聞けば園田はあの戦争中、特攻隊の生き残りだという。この際、徹底的に
虐めてやろうと企んでいたのだ。私がどこかから拾ってきた情報を耳にし
ていたわが外相は、「口頭試問」の企みを逆手に取ることで、一瞬にして
ASEANの懐に入りこむのに成功したのだ。

しかも、それ以来、ロムロは園田と親友になった。

園田氏は旧制中学しか出ていない。シナ事変以来、昭和20年の敗戦まで11
年間を戦場で過ごした。敗戦時は陸軍の戦闘機の操縦士から「特攻隊」の
隊長に指名。出撃の2日前に敗戦となった。

郷里、九州の天草で町の助役から衆院選に出馬して落選。町長を経て当
選。厚生大臣2度、官房長官、外相3度。70歳、腎不全により僅か70で逝去。

ASEANでのやり取りから、私は政治家は学歴では無い。頭の良さ、機転の
利かせ方にカギがあるとつくづく思った。鳩山や菅にあるのは学歴だけ
だった。2010・11・24


    
    
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日本の歴史をどれだけ深く学ぶかによって
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              櫻井よしこ

「日本の歴史をどれだけ深く学ぶかによって近未来を切り開く道が自ずと
明らかになる 」



安岡正篤氏は首相まで務めた宮沢喜一氏を「ヨコの学問はできてもタテの
学問がなっていない」と評した。安岡氏は、真の教養ある日本人は欧米の
事情のみならず日本の文化文明、歴史を修めなければならないと言ってい
るのである。

その意味で近年読んだ本の中でとりわけ重要だと感ずるのが白鳥庫吉博士
の書いた日本史である。当欄でも以前に少し触れたことがあるが、大正
3(1914)年に開設された「東宮御学問所」で時の皇太子、裕仁親王に日
本史を教えるために白鳥博士が書いた5巻に上る書である。いま『昭和天
皇の教科書 国史』(以下『国史』、勉誠出版)として手にすることがで
きる。

同書に特別の関心を抱くのは、米国の変容に始まり、国際社会が大激変す
る中ですべての国々が如何に国益を守り通すかに心を砕かざるを得ない時
代に突入しているからだ。米中対立の日本への影響はとりわけ強い。だか
らこそ、日本自身が足場を固める必要がある。経済と安全保障は無論だ
が、その前に安岡氏のいう「タテの学問」が欠かせない。日本人は自らを
どのような民族としてとらえるか、日本の歴史をどれだけ深く学ぶかに
よって日本の近未来を切り開く道が自ずと明らかになる。歴史の学びこそ
重要だ。

『国史』は歴代の天皇を軸にして描いた歴史だ。歴代の天皇には各々特徴
があるが、共通項は国柄継承の主軸を担ったことだ。遠い過去の天皇たち
は国家や社会、国民の暮らしと具体的にどう関わっていたのか、周囲の
国々や異民族とどう接していたのかなどが『国史』には実例に則して記さ
れている。それは巧まずして日本の国柄をわかり易く現代に伝える結果と
なっている。

前述したように、世界は激しく変化し、前例が通じにくくなってはいる
が、その中にあっても日本国の長い歴史や文化、即ち、国柄を構成する価
値観に基づいて対処すれば大きく間違うことはないだろう。

日本の国柄の基本は、世界一長い歴史をもつ皇室をいただく伝統の国だと
いう点にある。そこから生まれる価値観こそ大事にしたい。令和の時代の
いま、社会も国も水平思考で、皇室の特別扱いには異論さえある。だが、
皇室が日本人にとって特別かつ大切な存在であることに変わりはない。福
澤諭吉は『帝室論』で「一国の帝王は一家の父母の如し」と書いた。皇室
の力は安らぎをもたらす緩和力である。その皇室を、国民は敬愛の情でお
守りしなければならないと、福澤は説いた。

『国史』には福澤の視点と対をなす、皇室の国民に対する視点が次のよう
に書かれている。日本国の特徴は、天皇が日本国を「大きな家族」と見做
し、「君と民とがおだやかに和して国の基礎を強く固め」ていることだ、と。

天皇の慈しみは日本に移り住んだ異民族にも同様に注がれる。天皇は、
「(異民族を)従来の国民と同様に慈しみ、両者が溶け合って円満な国づ
くり」を実践したと『国史』は述べる。右の精神は第一次世界大戦後の
ヴェルサイユ会議で日本が人種差別撤廃を主張したこととも、対米開戦の
理由ともなった米国での日本人排斥運動への憤りとも、通底するのではな
いか。

日本の政情が概して安定しているのは天皇と皇室が高い次元からすべての
人々を公平に見て下さることにあるのではないか。ただ、歴史上、天皇や
皇室発の争いも確かにあった。それを『国史』は蘇我一族の横暴な振舞い
を例にして、どんな時も天皇は一氏族のみを寵愛してはならないと戒めて
いる。

皇室と国民の絆、人種の平等、究極の公正さなどの教えが各天皇の行動に
沿って綴られた本書が、いま一押しの書である。

さて、25年間にわたった連載は今回で終了する。読者の皆様には深く心か
らのお礼を申し上げたい。編集部の方々にも深く感謝申し上げる。
『週刊ダイヤモンド』 2019年6月29日号
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 最終回 

           
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重 要 情 報
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◎最早そういう機会が来ないと思うと少し残念だ:

通訳の訓練は全く受けたことはない:

1969年頃だったと記憶するが、未だアメリカの会社に転進する前のこと
だった。そうなった経緯は複雑なので何れ機会があれば語るとして、ある
日突然国内市場向けの営業担当だった私がUKの大手製紙会社WTのロンドン
から来た研究員と我が国の情報用紙の部類に入る製品の会社の社長さんを
インタビューする通訳を、私の会社の役員応接室を借りて行うことになっ
た。自社の社員が通訳をすると聞かれた私の究極の上司である常務が「傍
聴させてくれ」とばかりに入って来られた。



それまでに日常的に英語を使う生活とは16年間も離れいたのだったが、不
思議なことに生まれて初めての結構難しい専門語までが出てくる通訳が出
来てしまった。この日の通訳は本来はWT社の日本代表者の日系カナダ人の
GN氏がやるべきだったが、ダブルブッキングがあって、突然「あんたなら
出来る」と無茶苦茶を言って押しつけられたのだった。その時は夢中だっ
たと言うよりも、何も考えずに聞こえてくる英語と日本語をそれぞれ思い
浮かぶままに別の言語にしていただけだったと思う。何時始まって何時終
わったかも解らない初通訳はこうして終わった。



これが切っ掛けとなったと言えば言えるが、私は1972年にGN氏の強引な推
薦にあってアメリカの会社に転進して、私自身が言う「通訳もする当事
者」という対日輸出単能の仕事をM社とW社とで合計22年半もすることに
なってアメリカの対日貿易赤字解消に大なる貢献をしてきたのだった。世
が世なら、トランプ大統領に表彰されるだろう働きを全社を挙げてやって
いたのだった。どうやらアメリカの会社に転進する時期を誤ったようだった。



トランプ大統領の韓国語の通訳さん他:前田正晶

29日「歴史的」なトランプ大統領の38度線越えの中継を見ていて「ア
レッ」と思ったことがあった。それはトランプ大統領が金正恩委員長との
会談の際に常に付き添っていた小柄の通訳の女性がチャンとそばにいたこ
とだった。金正恩委員長は前日だったかに板門店で会いたいと言っておら
れると知って驚いたと延べて、あの会談か面談が如何にも急に決まったか
の如くに表現していたが、トランプ氏はG20では必要がないはずだったあ
の通訳を連れてきておられたのだ。急に決まったとしたら時差の関係も
あって間に合わせることは出来なかったのではなかったか。

この件は別途触れたいと思っているが、トランプ大統領がG20の後に韓国
に行かれるとの予定を公にしたということは、私には金正恩委員長との会
談はフットボールの用語で言う「決め打ち」であって、偶発的ではないよ
うに思えた。



29日のあの中継のお陰で私はの女性がトランプ大統領の言われることを韓
国語に直すだけで、英語の担当ではなかったと知り得たのだった。余計な
ことだが、それではあの女性は韓国系アメリカ人なのだろう。なお、文在
寅大統領の側にいたSPかバデイーガードにしては体格が悪いと見ていた男
性が大統領の発言を英語にする通訳だった。あの通訳の英語は発音もかな
りアメリカ式で、平明な言葉を使って英語にしていたのが印象的だった。
一般的に韓国では国を挙げて英語教育に注力していると聞くが、彼らには
英語が上手いものがおおいの配管ながら確かだ。

それに韓国の有力な企業のオウナーは先ず子弟をアメリカの留学させてい
る。あの通訳しもそういう教育を経た一人かも知れないのかと考えてい
た。我らが安倍総理の通訳を務めておられる外務省の高尾氏は非常に荘厳
な英語というか極めて文語調の英語にしておられるのが特徴だと思うし、
文在寅大統領の通訳とは対照的だと感じた。それに発音はアメリカ留学の
経験があると聞いた割りには、我が国の学校教育の英語式だった。私はこ
の両氏の優劣を論じているつもりはないが、対照的だったことを言ってみ
たかっただけだ。

何れにせよ、国家の最高指導者の地位にある方の通訳をする緊張感と精
神的な負担というか疲労感は大変なものがあるだろうと思って聞いてい
た。私のような「通訳もする当事者」でもあれだけの緊張感を強いられた
のだから、彼らのご苦労の程が解る気がする。でも、もう一度あの緊張感
を味わって自己陶酔に浸って見たい気もするが、そんなことをするのは
「何とか冷や水」かも知れない。


◎アナログ世代の私と文明の利器の関係:前田正晶

携帯電話:

これは自発的に購入したのではなく、リタイア後に1997年1月から某商社
を手伝うようになった時に、契約ライターの仕事をしていた紙パルプ業界
に特化した出版社の契約ライターの月2回発行の業界誌に業界の評論やコ
ラムを寄稿しながら季刊の英字誌の編集の仕事も引き受けていたので、両
社との連絡を頻繁に取らねばならず、家にある固定電話では間に合わぬ事
態が多発したからだった。携帯電話が欲しかった訳ではないが、必要に迫
られたのだった。

当時は携帯電話は結構な投資だったので大きな負担になった。また、あの
頃は住民票まで提出しないことには買えない時代で、慌ててドコモの店か
ら区役所まで走ったものだった。

その携帯電話は20世紀最悪の開発商品などと悪口をいっていながら、そう
いう当人が有り難いことに仕事の為に買わねばならなくなったのも皮肉な
現象だっただろうか。

パーソナルコンピュータ(PC):

物書きをやっていたこともあって以前から多くの関係者からも愚息からも
方々から早く導入すべきだと言われてきたが、このリタイアした身分でそ
んな十数万円もする新規投資は御免だとして拒否し続けてきた。紙パ業界
専門の出版社には息子のお古のワープロで書いた原稿を、フロッピーディ
スクに落としてその都度自分で届けるという面倒なことをしていた。これ
は訪問することで、編集長にも記者たちも会えて、色々と最新の業界どこ
ろか世界の最新の情報を教えて貰えるのだった。

この出版社との契約は2000年で終わっていたが、2003年にそれまで週刊誌
版のアメリカの紙パルプ業界専門の調査機関から来る海外ニュースの翻訳
を引き受けておられた高齢の方が大病で緊急入院される危機が襲い、私に
は恩義がある編集長から「緊急事態だから今日からお助けを」と突然依頼
され「それならば」と得手としてない英文和訳となる仕事を引き受けたの
だった。ところが、その日にワープロが壊れたので編集長に「もう待った
なしです」とばかりにビックカメラに案内されて購入し、即日愚息が来て
使えるように設定し、いきなり使い始めたのだ。

ここでも私にはPCを入れようとの意志は全くなく、偶然の積み重ねで導入
せざるを得なかったのだ。丁度70歳になった年だった。編集長には膨大
な?投資額は原稿料で回収出来るからと説得されたのだった。PCの使い方
で緊急に教えられたことはメールの出し方とワードを使って原稿を作成
し、それを添付ファイルで送るという作業だけだった。その話を長い付き
合いがある大手製紙のその道に明るい方(彼も「早くPCを導入せよ」と私
を説得する一人だった)には「それではPCが持つ機能の1%も活用してい
ない」と笑われたのだった。

回顧すれば、全てが向こう側から押し寄せてきた運命と偶然に押されて、
高齢者が20世紀になってIT化というかデイジタル化の時代の世界に入って
いっただけのことだったようだ。


◎会社の知人から受けた you tube です ご披見下さい
                  新井 清勝
<以下 you tube >
日韓関係は悩ましい事ですが、
 李栄薫(イ・スンヨン)ソウル大名誉教授の講演が、ユーチューブに出ま
した。

このような方もおられるのですねご覧下さい:
   https://www.youtube.com/watch?v=EmVzs4yNBtw



━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━
2日の東京湾岸は曇天。

1日の東京湾岸は小雨。ビニールを被って散歩強行。安堵した。

                      読者数:6001人









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創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
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  • 名無しさん2019/07/02

    石油ドル体制の「石油」管理者はサウジアラビアだけではなく、イスラエルも「石油資源地帯」の管理者である。



     ハザールマフィア(ディープ・ステイト)への取り締まりの手は、彼らの実質的な軍事基地であり、司令部であったイスラエルにも伸びていく。ベンジャミン・ネタニヤフ首相の妻サラ・ネタニヤフは「公金10万ドルを不正利用した」として2018年6月に横領と背任の罪で起訴され、ついに同年7月19日から刑事裁判が始まった。同時にネタニヤフ首相は増収賄の汚職疑惑の捜査対象となっていて、同年10月に入ってから、1日5時間にわたる尋問を受けた。



     ネタニヤフに対する一連の汚職捜査の中で、アメリカの国連大使ニッキー・ヘイリーがパレスチナ支援金2000万ドル(約23億円)を横領していたことが判明。2018年10月9日に彼女が突然の辞任を発表したのは、それが理由だ。また、2018年11月9日、イスラエル警察がドイツからの潜水艦購入をめぐる汚職疑惑に関して「ネタニヤフ首相の6名の元側近は起訴相当である」と発表した。潜水艦購入の便宜を図った見返りに賄賂を受け取り、資金洗浄も行ったとの疑惑である。



     これはネタニヤフを権力の座から引きずり下ろすための工作の一環であり、ネタニヤフが逮捕されるのは時間の問題だ。その証拠に、潜水艦疑獄に関わった6名は、いずれも司法取引に応じ、ネタニヤフが犯した罪を証言し始めている。



    3・11テロの真実が暴かれる日も近い



     イスラエルの潜水艦は、いつの間に核巡航ミサイル搭載型へと変更になっており、軍事機密を盾に徹底した隠蔽工作を行い、実態がわからないようにしてきた。3・11におけるイスラエル工作員による福島第一原発「爆破」テロや潜水艦を使った多くの核テロ事件の真相も暴かれる可能性が出てきた。



     2018年4月に報じられた「シリアのアサド政権が市民に対して化学兵器(サリン)攻撃をした」との騒動について、2019年2月、BBCの番組プロデューサーが「完全な捏造であった」と断言、ツイッターで6か月に及ぶ調査結果を発表している。



     2019年2月13日にネタニヤフ首相が、ポーランドで開かれたアラブ諸国との中東会合は「イランとの戦いに関する共通の利益を促進するため」と、イランとの戦争に言及したコメントをツイッターに投稿した。つまり、ネタニヤフはイランとの戦争を煽ることで(自分への捜査を)うやむやにしようと画策したのである。これにイスラエルに加担してきた一部のアメリカ軍幹部も同調し、「ホルムズ海峡を封鎖し、イランを悪者に仕立て上げて戦争を煽ろう」という脅迫めいた動きを加速させている。「ホルムズ海峡封鎖」という彼らの脅しの狙いは、自分たちが戦犯として裁かれることを回避するためである。



     これに関係しているのか、2018年12月1日、中近東で展開されているアメリカ第5艦隊の指揮官、スコット・スティアニー中将が配置先のバーレーンの自宅で死亡しているのが見つかった。銃で頭部を撃って自殺したと報じられている。アメリカ中央軍の内部で壮絶な争いがあったことが理解できる。



     だが、こうしたいつもの手に対してアメリカの本国軍やヨーロッパ各国は同調することはなかった。その手口は完全にバレているからである。事実、ネタニヤフ首相が主導するユダヤ人優越主義で人種差別主義の極右政党「オツマ―・レ・イスラエル(強いイスラエル)」と同盟関係を結ぼうとしていることについて、アメリカでAIPAC(アメリカ・イスラエル公共問題委員会)とAJC(アメリカユダヤ人委員会)が猛批判で拒絶した。つまり、ユダヤ人自身、今のイスラエルの在り方に疑問を持つようになっているのである。その証拠に、2018年11月14日、アヴィグド―ル・リーベルマン国防大臣が辞任を表明。それと同時にリーベルマンが率いる「ユダヤの家」及び他の政党も連立政権から離脱すると言及した。政局は大混乱の様相を呈している。ネタニヤフ政権はイスラエル国会(クネセト)の議席の過半数を失っており、その進捗を受けてイスラエル政界は総選挙を前倒しせざるを得なくなった。



     長らく「ナチスとシオニストは連動している」という究極の陰謀論の主張が、ようやく現実のこととしてイスラエル人に認識され始めている。ユダヤ人もやっと目が覚め始めた。



     2019年2月8日に「フィナンシャル・タイムズ」が「EUの欧州委員会はサウジアラビアを資金洗浄対策が不十分な国としてブラックリストに指定することを検討している」と報じ、「EU法によりヨーロッパの諸銀行はサウジアラビアからの資金に関して高度な管理を施すことを余儀なくされる」としている。これでソフトバンクが管理していた10兆円規模あったというソフトバンク・ビジョン・ファンドも凍結となった。サウジアラビアに巣くう欧米の旧権力に向けた攻撃の一環であることが理解できる。

  • 名無しさん2019/07/02

    アメリカが「石油ドル体制」のドルという翼とすれば、もう片翼の石油はサウジアラビアが基盤となってきた。そのサウジでも異変が起きている。



     2018年4月に、サウジアラビアの首都リヤドにある宮殿近くで「激しい銃撃と爆発が発生した」と報じられて以降、サウジの実質的最高指導者とされるムハンマド・ビン・サルマン皇太子が公の場に登場していない。



     ブルームバーグ通信(2018年10月6日)がサルマン皇太子の独占インタビューを報じているのだが、その記事に掲載された写真や動画も、全て4月より以前に撮られたものしかなかった。そこで気になる事件が、反政府のジャーナリスト、ジャマル・カショギが2018年10月2日、トルコのサウジ総領事館内で消息を絶ったというニュースである。この事件では、トルコメディアが「カショギが総領事館内で拷問、殺害された際の音声は録音され、スマートウォッチから外にいた婚約者のスマートフォンへ送られていた」と報じており、トルコ政府も「彼が殺害された証拠映像を入手している」との声明を出している。そのために、サウジ政府に対する批判や国際的なボイコットの動きが雪だるま式に拡大、国際社会から厳しい批判に晒された。



     サルマン皇太子は既に殺されている。因みに現在サウジの実験を裏で握っているのは、なんと「逮捕間近」のイスラエルのネタニヤフ首相だ。つまり、この事件も革命の一場面である事が窺える。石油ドル体制を巡る暗闘でもある。



     その視点から事件を洗いなおすと、2018年6月4日、イスラエルの実質同盟国であるヨルダンのハニ・ムルキ首相が、反政府デモの責任を取って辞任した。



     サウジアラビアについては、ジャーナリスト、ジャマル・カショギ殺害を巡り、2018年11月16日、一部マスコミが「CIAは正式にムハンマド・サルマン皇太子が黒幕だと結論付けた」と大々的に報じている。CIAは駐米大使のハリド・ビン・サルマン王子(サルマン皇太子の弟)がトルコのサウジ領事館に赴くカショギに勧めた電話の傍受記録や、トルコ当局が仕掛けた盗聴器の音声記録などに基づいて結論を出した。



     そうした中、事件の黒幕であるはずのムハンマド・ビン・サルマン皇太子の「死亡」が確実となってきた。サルマン皇太子は2018年4月に発生した銃撃戦で頭部に銃弾2発を受けて即死した。



     サルマン皇太子は2017年11月に実施した「欧米旧体制側の王族や閣僚、企業家たちの大量逮捕」及び「それに伴う莫大な財産の没収」などにより、サウジ国内の旧体制派から相当な恨みを買っていた。それで旧体制派の巻き返しのために、「サルマン皇太子を暗殺して、操りやすい影武者に置き換える」という計画が水面下で進行していた。



     要するに、サウジアラビアでは石油ドル体制の利権争い、その石油管理者であったサウジ王室のお家騒動が複雑に絡み合って、壮絶な内輪もめと勢力争いの舞台となっている。



     この混乱に拍車をかけているのが、旧支配者たちである。気になるニュースがある。アメリカのマスコミが「トランプ政権はトルコ政府との関係修復のために、アメリカに亡命中のイスラム聖職者フェトフッラー・ギュレンをトルコに送還する法的方法を模索している」と報じだした。ギュレンとは2016年7月に発生したクーデター未遂事件に関与したとして、トルコのエルドアン大統領がずっと身柄引き渡しを求めていた人物である。



     ギュレンは17世紀に救世主を自称したサバタイ・ツヴィを中心に興ったサバタイ派のリーダーである。つまり、ディープ・ステイトの重要人物なのである。トルコ政府は、現在83カ国に対してギュレンの活動に関与した組織幹部452名の送還を求めている。彼らが裁判にかけられることになれば、欧米旧権力が画策していた「人工世紀末」の疑惑も公になる。



     こうした流れの中で、サウジ政府が対米石油輸出の量を減らし始めている。ドルを押さえるアメリカと石油管理者のサウジの間に亀裂が入ってきたのは間違いない。



     いずれにせよ、石油ドル体制が揺らいでいるのは、サウジのオイルマネーの枯渇からも読み取れる。すでにサウジアラビアの資金5兆ドルが凍結し、スイスにあるクレディ・スイスとUBS銀行に預けていた数千トンの金も、没収された。さらに、2018年10月23日から25日にサウジの首都リヤドで開催された国際投資フォーラム「未来投資イニシアチブ」への参加や協賛を突如キャンセルする動きが世界中に広がった。サウジ人ジャーナリスト、カショギ事件を理由にキャンセルしたのである。

  • 名無しさん2019/07/02

    元朝日新聞の植村隆の請求棄却!東京地裁、戦場に連行されたとの事実と異なる記事を書いたと認定!http://deliciousicecoffee.jp/blog-entry-7542.html

    デフレの真っ最中に消費増税を強行する、世界一アホな財務大臣。え?日本のことか? 

    https://gekiokoobachan.jp/blog-entry-671.html

    中国の「思想改革」収容所 「犯罪予備軍」を教化 http://l-o-l.net/no/22480.html

    【歴史戦】韓国研究者「徴用工差別は嘘」 2日の国連シンポで主張へ  http://kimsoku.com/archives/10073865.html

    道端

    https://www.google.co.jp/search?q=%E9%81%93%E7%AB%AF&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjwzObZ45TjAhW2yYsBHRLLA-QQ_AUIECgB&biw=1523&bih=366

    【署名活動】すべてのゲノム編集食品の規制と表示を求めます(2019年5月8日)  http://nishoren.net/flash/11263

    吉祥寺大正通り

    https://www.google.co.jp/search?biw=1536&bih=788&tbm=isch&sa=1&ei=NbAZXZizG-mkmAXOmKnwDg&q=%E5%90%89%E7%A5%A5%E5%AF%BA%E5%A4%A7%E6%AD%A3%E9%80%9A%E3%82%8A&oq=%E5%90%89%E7%A5%A5%E5%AF%BA%E5%A4%A7%E6%AD%A3%E9%80%9A%E3%82%8A&gs_l=img.3..0i24l4.4999.5203..5558...0.0..0.218.339.0j1j1......0....1..gws-wiz-img.KY8z6sRbiYw

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    自称大韓民国と言う http://hatekorea.blog.fc2.com/blog-entry-143.html