政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

全て表示する >

頂門の一針5086 号  2019・6・25(火)

2019/06/25



□■■□──────────────────────────□■■□
 わたなべ りやうじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」5086号
□■■□──────────────────────────□■■□

        
        2019(令和元年)年 6月25日(火)



             民主党政治家の素質:Andy Chang

             中国市場から撤退準備か:宮崎正弘

      香港の強権支配を徹底しつつある中国:櫻井よしこ
        

                      話 の 福 袋    
                       反     響
                      身 辺 雑 記

━━━━━━━━━
民主党政治家の素質
━━━━━━━━━

Andy Chang 

2日前にトランプ大統領がフロリダで来年の選挙に向けて選挙運動を
行ったところ2万人の参加者を集める大集会となった。おまけにこの
第一回の選挙運動で2500万ドルの献金が集まったと言う。

トランプに比較して民主党側は3か月前から選挙運動をしているにも
拘らず献金額は人気トップのバイデンが1600万ドル、2番目のサン
ダースは1500万ドル、残りは千万ドル以下である。集会にしても数
千人も集まればよい方でトランプの2万人に到底及ばない。左翼メデ
ィアが3年以上もトランプ批判を続けているのにこれが現状である。
メディアが反トランプを続けても国民はバカではない証拠だ。

アメリカの政治は過去3年のあいだ2極化したままである。メディア
の報道ではトランプが無知で傲慢で人使いが荒いと攻撃する。しかし
トランプ大統領のアメリカは経済向上、雇用増加、失業率は最低、外
交面でも中国や北朝鮮問題ではサヨク議員も反対できない。民主党議
員が連日のように罷免を叫んでいるが、国民はトランプ罷免に賛成す
るか、それともトランプの業績を支持するのか。今のところ2020年の
選挙ではトランプ続投が優勢のようである。

来年の大統領選挙に向けて民主党側は23人が名乗りを上げた。候補者
が多いのは候補者がみんなトランプに勝てると思っている証拠だ。左
翼メディアの報道を見ればトランプに勝つのは簡単と思うようだ。最
近の人気投票ではバイデン、サンダース、ウォレンなどがみんなトラ
ンプに勝つと報道している。それなのにトランプの集会では2万人が
参加し、25900万ドルを集めた。どちらが本当なのか。

民主党の候補者が集会で発表する政策主張はトランプ罷免を第一とし
ている。23人の候補者のほとんどがトランプ罷免を主張している。つ
まり民主党候補者の政治主張はトランプ罷免しかないと言える。トラ
ンプ罷免は国政でもなく経済でも外交でもなく国家政策と言えない。
選挙でトランプに勝つなら罷免する必要もないはずだ。トランプ罷免
で国民の票を集められるかと問えば甚だ疑問である。

共和党側はもしもトランプが負けたら「闇の帝国」が勝つことになり、
ヒラリーの罪悪は永遠に裁けないと主張する。この方が強力だ。アメ
リカ国民はヒラリーやオバマのDeep Stateを裁けない現状にイライラ
している。闇の帝国が勝ったらアメリカは大変だ。若しも投票前にヒ
ラリーが起訴されたら2020年の選挙は共和党が絶対に勝つだろう。

サンダースやウォレン、バイデンなどの社会主義者は「国民の権利」
を掲げて票を集めようとしている。国民には働く権利、無料教育の権
利、健康保険の権利がある、と言うのだ。

国民の権利を実施するには数十兆ドルの経費が必要だから金持ちに
90%の税金を課すると言う。この社会主義的主張はスターリンが半世
紀前に述べた、国民の働く権利、教育の権利、健康保険の権利と全く
同じで失敗すでには明白である。飲酒党の社会主義者に対し、トラン
プは「アメリカは社会主義国家にならない」と述べて喝采された。国
民の責任と義務を無視して政府から貰う権利を主張して愚民票を集め
ようとしてもうまくいかないだろう。トランプ罷免と「パンとサーカ
ス」的な社会主義の外にこれと言った主張はない。候補者の素質の低
さが明らかである。

国会では民主党議員がトランプ罷免を唱え、4つか5つの委員会でト
ランプ罷免の証拠集めをしている。マラー検察官はトランプのロシア
癒着の証拠はないと結論した。しかしマラー検察官は「トランプを起
訴する証拠はなかったが国会は別の方法でトランプを処罰することが
出来る」と述べたのである。この不合理な結論のお蔭で民主党議員が
トランプ罷免の証拠集めを再開したのである。国家の政策を放置して
大統領罷免に熱中しているのだ。

マラー検察官は2年かけて2500万ドルの税金を使い、40人の弁護
士を使って500人の証人喚問をし、2500万件の証拠物件を調査し
たけれどトランプを罷免する証拠が見つからなかった。証拠が挙がら
なかったなら検察官として無罪を主張すべきなのに、マラー検察官は
トランプを起訴できなくても国会がトランプを罷免できると示唆した
のである。

マラー検察官の調査は十分だったから国会が新たに調査しても罷免の
証拠が出るはずはない。それでもトランプ罷免を主張する民主党議員
は60人以上もいると言う。国策討論を放置してトランプ罷免に時間と
金を浪費す国会が空転するだけだ。

この3年間のアメリカを見れば民主党議員にまともな政治家はいない
ことがわかる。メディアの宣伝もあるのでトランプは嫌われている。
しかし、大統領に就任して2年もロシア疑惑で連日攻撃され、国策の
実施でも国会で反対され続けた。それにも拘らず経済、雇用、失業率
で目覚ましい成績を上げ、外交面でも中国や北朝鮮、イラン、シリア
などで国威の高揚を発揮した。

私はトランプが好きではないが大統領として立派な業績を挙げたこと
を評価する。だから民主党の「理由なき反トランプ」が大嫌いである。
民主党政治家にはトランプに匹敵する人物はいない。素質の低い民主
党政治家はトランプの爪の垢でも煎じて飲めばよい。




━━━━━━━━━━━
中国市場から撤退準備か
━━━━━━━━━━━
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)6月24日(月曜日)
         通巻第6115号   
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カルフール、中国市場から撤退準備か。80 %株式を蘇寧電器へ売却
   ドイツの「METRO AG」も中国店舗売却へ
***********************************

反日暴動のおり、四川省成都の大型スーパー「イトーYOKADO」が襲
撃された。それでも日本はスーパーマーケット、コンビニの中国進出をや
めず、全土に展開してきた。巨大な消費市場を当て込んでのことだった。

1995年に中国に進出し、全土に210店舗をチェーン化してきたフランスの
「カルフール(中国名「家樂福」、本社フランス)」は、中国最大小売り
チェーンの「蘇寧電器」(SUNING)に株式の80%を、48億ドルで売
却する。カルフールの中国における販売高は、2018年に285 億元(邦貨換
算4800 億円)に達していた。

さてカルフールの筆頭株主となる「蘇寧電器」は、その20%株主がアリババ。

アリババの筆頭株主が孫正義。アリババは香港の英字紙「サウスチャイナ
モーニングポスト」のオーナーでもある。

蘇寧電器チェーンと言えば、中国で知らない者はないほどに有名な存在
で、殆どの店舗の前面に並ぶのはファーウェイ、OPPO、小売(シャオ
メイ)などの携帯電話だ。

中国全土に8881店舗という巨大スーパーは家電の安売りから営業を開始し
た。それから日本のビッグカメラのように扱う品目を増やし、販売を電子
化したため、急速に売り上げを伸ばしてきた。さらに蘇寧電器は、経営危
機に陥って財産処分を急ぐ万建集団(WANDA)から百貨店チェーン
37店舗を買収したばかり。

産業分野を超えての企業合併、再編が進む中で、フランス系スーパーの事
実上の撤退、次はドイツの「METORO AG」ではないか、と言われる。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 気候変動(=地球温暖化)は虚偽のキャンペーン、懸念するに及ばす
  温暖化が地球を滅ばすなどという悪質なアジに騙されるな

  ♪
マーク・モラノ 渡辺正訳『地球温暖化の不都合な真実』(日本評論社)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
 
縄文時代の氷河期から温暖化への変遷について、本書を論する前に見てお
きたい。

縄文時代のピーク時、日本の人口は26 萬と推定されている。DNA鑑定
によって、従来の考古学では解き明かせなかった、さまざまな謎が明らか
となり、縄文人は、オリジナルな日本人、つまり原日本人と考えられる。 
DNA鑑定によって日本人が、朝鮮人、中国人とY染色体がiことなり、
まった人種的にも関係がないことも実証されるに至った。つまり従来の考
古学、古代史の解釈は吹き飛んだのだ。

人口学者の推計で最盛期26萬人の縄文人は飢餓が原因で2萬人にまで激
減したと推定されている。そして渡来した弥生人が稲作をもたらしたの
で、生き延びられた等と、これまでの歴史学では解釈されてきた。

この説も近年の縄文遺跡、弥生遺跡の発掘作業がすすみ、縄文後期すでに
稲作があったことが立証され、科学的に縄文弥生の区別がないことも実証
された。

縄文人が気象変動の波にさらされたのが直接の原因で人口激減になったと
いう説もこうなるとすこぶる怪しくなる。

氷河期の終わりにマンモスと追って、西シベリアから南下してきた縄文人
が温暖気象によって北海道、東北に「定住」したのは果実や魚介類が豊富
だったからだ。

三内丸山遺跡の発見によって、縄文中期には1500年もの長期にわたる定着
がみられ、また遺蹟から出土した縄文人の人骨に損傷がないことから戦争
がなく、平和に過ごしていたことも判明した。

クリや大豆の栽培が行われていたこと、翡翠や琥珀、そして黒曜石の出土
から、縄文時代すでに信州の黒曜石産地では鉱山が経営され、遠隔地への
運搬ルートがあったことも分かった。「縄文商人」がいたのだ。

気象条件の変化は緩やかに訪れた。漸次、北海道から縄文人は南下し、青
森、岩手、秋田に住み着くようになった。すでに1万6500年前の縄文土器
が青森で発見された。

縄文中期の土偶は、現代のピカソや、ルネッサンス期のダビンチに匹敵す
るような芸術作品であったことも、世界的な学者が認めた。

日本の考古学、古代史学は、この点で旧来の学閥と学説に囚われた視野狭
窄症に陥っており、縄文土器の芸術性をみとめない。そればかりか、彼ら
は古事記も日本書紀も読んでいないようである。

前置きが長くなった。本書のもつ重要な意義とは、科学的に立証された事
実を語っており、論壇における衝撃作と言って良い。

じつに論理的に、且つ丁寧に平明に、ゴア元副大統領らが訴える地球温暖
化の危機説を虚偽であると立証して見せる。アメリカのアマゾンでベスト
セラーとなったのも宜なるかな、だ。

シロクマの数が減ったとゴアや左翼メディアやハリウッドの有名俳優らが
主張した。ところがシロクマは増えていた。そのうえシロクマの体重も増
えていた。だからゴアたちは、シロクマを例に用いるとまずいことがわか
り、語らなくなった。

南極の氷が溶け始めたというのも嘘で、逆に南極の氷は増えていた。

地球温暖化を煽動する人たちは、かれらにとって不都合な真実を伝えない
か無視するという戦術を駆使する。左翼活動家が常用するプロパガンダな
のだ。

気候変動による地球温暖化は虚偽のキャンペーンであり、心配することは
ない。「温暖化が地球を滅ばす」等という悪質なアジに騙されるな、と本
書は科学的データをそろえて執拗に反駁している。とくに干ばつ、洪水、
豪雨、山火事と温暖化を牽強付会につなぎ合わせる非科学的な作文も、科
学者たちの実証的データをならべて反論している。

そもそも豪邸に暮らし、ヨットを浮かべ、自家用ジェット機を疾駆させて
いる金持ちが、節約を説き、食糧配給制を訴えるのは偽善ではないか。
 CO2はむしろ『作物の増収を助け、地球を緑化をすすめて砂漠を減ら
す』(ウィリアム・ハパー。プリンストン大学名誉教授)。
 
地球を救うという甘い言葉が、科学と経済と政治をどれだけ歪め腐敗させ
たか。(中略)パリ協定やEPA規制に、季候や海水面を変える力は何一
つない」(マーク・レヴィン、作家)。

アイゼンハワー元大統領は退任演説で次のように言った。
 
「雇用や資源予算配分を通じて政府が学術界に君臨する可能性には、くれ
ぐれも警戒したい」。

だがオバマ左翼政権はそれをやった。

トランプはパリ協定離脱、国内エネルギー産業の規制緩和もしくは撤廃と
いう鉄槌をふりおろし、オバマ前政権がおこなった愚策の数々をすべて
ひっくり返した。

こうした文脈から本書を読み解くと、真に地球温暖化議論の虚妄が呑み込
めるのである。

        
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪
(読者の声1)香港のデモはすごかったですね。経済さえ自由なら政治に
は無関心だった香港人がこれほどまでに反発するとは。

漫画からアニメ化され現在も放映中の「進撃の巨人」では人間の住む都市
を大きな壁で巨人たちから守るはずだったのですが、ある日超大型巨人に
より壁を破られてしまい人間たちは逃げ惑い巨人に食い殺される。

いまの香港人の感情は中国という巨人に香港人が食い殺されるかもしれな
いという恐怖なのかもしれせん。

中国返還が決まった1990年代の香港、政治から市民の関心をそらすためな
のかエロに関しては日本以上に自由で、男性誌では挿入さえしなければ性
器描写はモザイク無し、B級お色気映画ではヘア解禁でした。そんな映画
にでてくる女性、体毛の薄い中国人と違って剛毛といっていいほど。エン
ドロールを見るとやはり日本のAV女優さんでした

香港では風俗営業も盛んで夜総会から指圧店までさまざま。

フォトフォルダーの過去写真を見ていて思わぬ発見。2002年の香港指圧
店、鬼妹(ロシア人)680元(香港ドル)、巨乳大連妹350元、馬泰(マレー・
タイ)320元。巨乳や人妻といった言葉もAVとともに中国語に入り込んで
います。

1990年代は世界中どこでもソ連崩壊で出稼ぎに来たロシア女性がいました。

マカオではロシア美人に中国語で声をかけられ、ウルムチのホテルではロ
シア人から営業の電話がありました。

これが2016年には鬼妹880元、中国人280元となっている。ロシアは経済が
ある程度安定し出稼ぎ女性が減少したことによる希少価値で価格上昇、中
国は経済減速で供給過剰なのかもしれません。

風俗一つ見ても世界経済の裏側がわかる気がします。(PB生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)香港の若者の意識変化は、80年代から90年代は豪
に移住してパスポート取得、もしくはカナダへの移住でした。バンクー
バーは香港からの移民で溢れかえり、ホンクーバーと呼ばれたほど。

小生も1985年まで貿易会社を経営しておりましたので、香港での取引先が
多かった。彼らはシドニーか、カナダへ移住する計画をあっけらかんと話
していましたね。

当時の香港における取引先の人々、いま誰一人香港にはいません。
 
1997年の香港返還後、一段落すると外国へ逃げていた人々がぼちぼちと香
港に戻りはじめるという現象がありました。

同時に中国経済が急成長して隣の深センがたちまち香港を超える人口増と
なって、不動産が急騰し、その頃の若者にはグローバリズム、世界で稼ぐ
という意思が明確でした。

2010年代になると、政治への関心が深まり、雨傘革命へと至りますが、潜
在意識のなかに巨人に飲み込まれる恐怖、自由への果てしなき憧れがあっ
て、それが彼らを駆り立てていたと思われます。
 
同時に絶望組は中国の強硬姿勢に恐れをなして、再びバンクーバーへ戻り
ました。その数、過去1年間で8万人とも言います。

また別の機会に詳細を論じますが、フィリピン、マレーシア、ラオス、カ
ンボジアへの逆流的移住がめだったことはメディアも片隅でつたえていま
す。中国人が国を捨てているのです。

そして驚くべき現象が南太平洋において顕著でフィジー、パプアニューギ
ニア、バヌアツ、サモアなどで逆に中国人が流入しています。
とくにバヌアツでは3000萬円で、市民権が取れるシステムがあり、相当数
に中国人が取得していると現地で聞きました。

   ♪
(読者の声2)一時、評判となった『日本会議の研究』(扶桑社)です
が、取材もされずに噂だけで出鱈目を書かれたのは名誉棄損と訴えていた
裁判で、著者の菅野完氏が敗訴、110万円の賠償命令が出ました。
 「ジャーナリスト」をなのる御仁の化けの皮が剥がれたと思います。
   (HG生、横浜)


(宮崎正弘のコメント)当該書籍、小生は読んでいないのです。又聞きや
ら噂だけで裏取りをしていないで。それでいて「ルポ」と称する落書きの
類いと関係者から訊いたことがある程度です。

なにしろ左翼メディアは、保守と躍進がおもしろくなくて仕方がないので
す。逆に言えば保守の学者、文化人から財界人、官僚OB、政治家まで広
範囲に集めた日本会議を、かれらは脅威と捉えたのでしょう。

  ♪
(読者の声3)消費増税正面突破なら、山本太郎で緊急避難を炎上した年
金不足2,000万円問題に対する野党の追及が竜頭蛇尾のようになってき
て、安心した安倍政権は噂されていた衆参同日W選を避け、参院単独選挙
に向かう風情が強くなってきた。

消費高齢化を止めない限りは、究極、年金などは「うっかり長生きしてし
まった場合の文字通りの保険」位に考えて置いた方がよいのかも知れぬ。
それはさて置き話を政局へ戻すと、この年金不足問題が炎上する前は、
10%への消費税増税の是非が選挙の最大争点とされていたが、今回の炎上
のお陰により、却って図らずも増税が焦点隠しされたような格好になって
おり、安倍政権は消費税増税を正面突破で強行すると見られる。

安倍政権は、消費税増税分の使用目的として、幼保無償化や大学無償化等
を挙げるが、そもそも前者については代わりに児童手当の幼年割り増しか
バウチャー制で、入園の有無や幼稚園保育園を選べるようにし競争原理を
働かせるべきだし、後者については大学のレベルを問わない仕組みのため
「バカ田大学」の学生も増える代物で、却って日本の競争力を落とすこと
に繋がる。

このように、増税したくて堪らない財務省と官邸が妥協して捻り出した人
気取りのための頓珍漢で取って付けたような理由での増税は愚の骨頂だ
し、米中覇権戦争の最中でのそれは景気への配慮を犯罪的に欠いており、
第一に社会の仕組みを変える事のない消費税増税は単なるソロバン勘定の
弥縫策で政策の順序が違う。(拙文:「消費税再増税でアベノミクスが、
バカノミクスになる日」
http://blog.livedoor.jp/ksato123/archives/54888520.html 参照)

◆れいわ山本の登場◆

ここに来て、参議院議員の山本太郎は「れいわ新選組」を立ち上げた。参
院選もしくは衆参W選に向け消費税廃止を目玉政策として掲げるようだ。
筆者は、山本のこれまでの左翼的言動や、それが色濃く反映した今回のそ
の他の政策には基本的に反対の立場ではある。

山本は「消費税廃止を唱えれば、他の野党も5%への消費税減税位までは
打ち出す所も出て来るかも知れず、それが狙いだ。」という旨をインタ
ビュー記事で答えているが、その意気やよし。

旧民主党の残党、特に立憲民主党の枝野幸男等は、「消費税凍結」を唱え
ているが、かつて民主党が政権奪取する際の選挙公約を180度ひっくり返
して、自ら10%への消費増税法案を提起し成立させているのだから、信用
しろという方に無理がある。

もし枝野の立憲民主党に5%への消費税減税を唱えさせれば、今後増税に
肯定的に態度に転じるには嘗ての2倍の?を吐かねばならず、一定の抑止力
にはなるだろう。

安倍首相は、5%から8%への増税後の景気低迷に懲りて本音では消費税増
税に反対だったとも見えるが、ここに来ての野党の余りの体たらくぶりに
慢心し、また森加計事件で財務省に借りでも出来たのか知らぬが、「やっ
ぱり今回は消費増税が必要だよなぁ」と思い始めているように見える。
であるならば、安倍首相には12年前の第一次安倍政権時の参院選大敗の悪
夢を味わって頂くしかあるまい。

政治も外交も相対的なものである。

大悪魔と中悪魔の2択しかない場合には、中悪魔を選択する事が正義とな
る。安倍政権が消費増税正面突破するなら、参院選もしくは衆参W選では
山本太郎で緊急避難をすべきだ。山本が核となり消費減税限定のオリーブ
の木が醸成され、消費税増税の悪魔に憑依された安倍政権を誅す。
筆者はそれを期待し応援したい。(佐藤鴻全)


(宮崎正弘のコメント)御高説、逆説か、さもなくば珍論として伺いました。

    
     
━━━━━━━━━━━━━━━━━
香港の強権支配を徹底しつつある中国
━━━━━━━━━━━━━━━━━


           櫻井よしこ

「香港の強権支配を徹底しつつある中国 日本こそ脅威を認識しなければ
ならない」



6月9日、香港の街々を100万人を超える人々が埋めつくした。1997年に香
港が中国に返還されて以来、最大規模のデモだった。香港住民の約7分の1
が参加したデモの必死の訴えは、しかし、中国の習近平国家主席にも中国
共産党にも届かないだろう。

香港の人々が求めているのは「逃亡犯条例」改正案の撤回である。同改正
案は刑事事件の容疑者の身柄引き渡し手続きを簡略化し、中国やマカオ、
台湾にも引き渡せるようにするものだ。

現在、香港は同じような身柄引き渡し条約を米英などと結んでいるが、中
国とは嫌だと拒否するのは、中国が欧米諸国とは異なり、同条例を取り締
まりと弾圧に利用することを肌で感じているからである。

香港政府は、同条例は「政治犯には適用できない」「政府に対する異議の
封殺や言論の自由を制限する目的には使えない」内容だと強調する。

だが、香港政府の言葉を、自由を求める香港の人々はもはや信じない。そ
もそも、香港返還時に中国政府は一国二制度の下で香港の自治は50年間許
されると公約した。それが20年も経たずに実態として反古にされているか
らである。

ここで留意すべき点は、容疑者の身柄引き渡し先に中国本土とマカオに加
えて台湾が含まれている点だ。中国共産党政府は、台湾を中国の一部と位
置づけている。であれば、台湾への容疑者引き渡しは、中国への引き渡し
と同じになるわけだ。現在はそうではなくとも、間もなくそうなると中国
政府は踏んでいるのである。

それが来年1月11日の台湾総統選挙で、現在、中国と一体化している国民
党が優勢だ。国民党有力候補者は、高雄市長の韓国瑜氏と鴻海精密工業の
経営者、郭台銘(テリー・ゴウ)氏である。両氏共に中国と密接な関係に
ある。

他方、台湾人の政党、民進党では蔡英文現総統が再選を目指し、頼清徳氏
と競っているが、両氏のいずれも国民党に勝利するのは非常に難しい。

第3の候補が台北市長の柯文哲氏だ。柯氏は国民党に対して多少不利なが
らほぼ互角に渡り合える支持を持つ。だが確実に勝つには民進党が独自候
補を取り下げ、柯氏を支えるしかない。

果たしてそこまで台湾人がまとまり得るのかに私は注目しているが、中国
がメディア及び企業の支配を通じて台湾社会の分裂を画策してきただけ
に、台湾人の結束は中々難しいとも思う。台湾人が中国の脅威を共有でき
ず、まとまりきれない場合、国民党が政権を奪い返し、台湾は政権交代に
とどまらず、「祖国交代」の悲劇に見舞われることになるだろう。

国民党が勝利すれば、香港からの容疑者の台湾への引き渡しは間違いなく
中国本土への引き渡しとなる。

中国による台湾奪取の動きは尖閣諸島周辺の動きと連動している。尖閣諸
島の接続水域に中国の「軍艦」が2カ月以上連続で入っている。5000トン
級が2隻、3000トン級が2隻の計4隻で、少なくとも1隻は武装艦だ。領海侵
犯を繰り返す4隻は海警局に属するが、同局は昨年7月に中央軍事委員会傘
下の人民武装警察部隊に編入されたため、所属も実態も軍である。

台湾奪取には、中国は断固米国の介入を阻止しなければならない。その軍
事的備えの一環として尖閣諸島の支配が欠かせないために、前述のように
彼らは2カ月以上1日も欠かさず24時間、尖閣の海に張りついている。

折しも中国の空母「遼寧」が11日、高速戦闘支援艦、ミサイル駆逐艦など
五隻を従えて沖縄本島と宮古島間を通過した。台湾同様、尖閣諸島も沖縄
も危機なのだ。有無を言わさず香港の強権支配を徹底しつつある中国が台
湾、尖閣諸島に同様の手法を使わない保証はない。日本こそこの中国の脅
威を認識しなければならないだろう
『週刊ダイヤモンド』 2019年6月22日号
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1284 



      
━━━━━━━━━━━
「喧嘩は済みましたか」
━━━━━━━━━━━


      渡部亮次郎

「喧嘩は済みましたか」と開口一番言ったのはかの毛沢東。田中角栄日本
首相に対してである。角栄氏、ノモンハン事件で陸軍に召集された事は
あったが、中国を訪れたのは初めて。それがいきなり国家主席の開口一番
が「喧嘩」だったから驚いたに違いない。

1972(昭和47)年9月27日、未明のことである。釣魚台の迎賓館で寝ている
ところを起こされての「表敬訪問」、しかも事務方の随員や通訳の同行は
不可。外相大平正芳、官房長官二階堂進の3人だけでの「表敬」。

お気づきのように田中首相は、先立つ自民党総裁選挙に当って「日中国交
即時回復」を訴えてライバル福田赳夫を蹴落として、9月25日、北京入りを
果たし、直ちに首相の周恩来と「国交正常化共同声明」の案文を巡って
「喧嘩」を続けてきた。

「喧嘩」が済んだので毛沢東の「引見」が許されたわけだった。しかし随
員も通訳も連れてゆけなかったから、関係者の殆どが死亡した現在、「証
人」は中国人通訳だけである。

私はNHKを代表して田中首相に同行していた記者だったが、毛沢東の「引
見」は知らされず、夜が明けてからいきなり、カラー写真を手交されて初
めて知った次第。

それはともかく毛沢東はじめ中国人は「喧嘩」抜きの和平はあり得ないと
考えていることである。ところが日本人は「和をもって貴しとなす」とば
かり「隣国」との関係は常に平和でなければならないと考え勝ちである。

民主党政権では菅首相も仙谷官房長官(いずれも当時)も「平和状態」を
いつも望む余り、中国への「刺激」を悉く避け、結局「事なかれ主義」に
陥ってしまっていた。中国に厭がられながら「尊敬」されているのはただ
一人前原外相(当時)のみである。

中国人は利権が好きだ。だが利権を求めて中国訪問をする政治家を最も軽
蔑するのも中国人である。

日中正常化交渉の時、日本側の条約局長はとうとうと原則論を展開して周
恩来首相を怒らせた。しかし周は陰では「わが方にもあれぐらい骨のある
奴がいたらなあ」と局長を褒めちぎった。

詰まり中国人は、なびいたり媚びたりする相手は軽蔑したり舐めたりする
が心の底では徹底的にバカにする。船長を即時釈放しろといったらすぐ釈
放した菅首相、仙谷官房長官は、表面的には歓迎されているが、心底では
「骨の無い奴らだ」と軽蔑されているのである。

<【北京=大木聖馬】中国外務省の胡正躍・外務次官補は21日、記者会見
で、前原外相の日中関係に関する一連の発言について、「なぜこんなに
(ブリュッセルでの首脳会談で合意した関係改善を)刺激するのか。(前
原外相の発言は)深く考慮するに値する」と述べ、今月末のハノイでの日
中首脳会談の調整に影響を及ぼしていることを示唆した。

胡次官補は、ハノイでの首脳会談開催について、「ふさわしい条件と雰囲
気が必要」とした上で、前原外相が 16日に「(首脳会談開催の)ボール
は向こう(中国)にある。開催時期は焦らなくてもいい」と発言したこと
について、

「中日関係の改善には共に努力しなければならない。なぜ焦らなくてよい
のか。なぜ中国にボールがあるのか」と批判。「こんなにも絶えず、両国
関係を傷つけ、弱め、破壊することに耐えられない」と非難した。(読売)>

これに驚いて菅や仙谷らが前原を抑えさせようと言うのが中国側の狙いだ
が、実際に前原外相を抑えたり、前原自身が萎縮したりすれば心の底から
「くだらない政治家」とバカにされるだろう。

以上は多少の取材経験と、軍隊時代、中国戦線で経験の深かった故園田直
(外相3期)の遺言的警告である。

「尖閣問題棚上げ」を提案してきた中国は、これで日本を油断させ、その
うちに実効支配体制を完成し、どうしても尖閣は勿論沖縄も奪取するハラ
である。菅や仙谷は余りにも中国人を知らなすぎる。

特に仙谷は日本的法体系で中国人を考えることを直ちにやめなくてはなら
ない。2010・10・22


       
━━━━━━━
重 要 情 報
━━━━━━━

◎英語の学び方:前田正晶

(1)音読・暗記・暗唱以外に重要なこと:

私の記憶では昭和20年(1945年)4月に湘南中学で当時は未だ敵性語だっ
た英語の授業で先ず教えられたことは「アルファベットの各文字の発音の
仕方というか読み方」だった。即ち、簡単な例を挙げれば”a“は「ア」と
発音し、”w”は口の端を横に伸ばして「ウ」というという具合だった。そ
の時に既に“l”と“r”との微妙な違いも教えられてのだが、そう簡単には習
得できるものではなかった生徒が多かったと記憶する。“v”は本来
「ヴィー」と読むのであると教えられたが、恐らくこれを「ブイ」以外の
読み方をしている日本人は極めて希だと思っている。

この英語の学習の第一歩で既に混乱が生じていたようで、多くの生徒たち
は後に出会う「ローマ字」の影響をも受けて“a”は「ア」とだけ、“o”は
「オ」とだけ発音する英語の発音になって行ってしまうのである。私の組
の英語を担当された先生は意外にもアメリカ人との混血で、綺麗なアメリ
カ語の発音をしておられたので、多くの生徒たちは容易についていけな
かったようだった。私はこの辺りの出発点でどういう発音をする先生に教
えられたかで、将来の発音の正確さと良し悪しが大きく左右されると思っ
ている。

実際の英語の世界に入ってみると何時かは解ることだが、アメリカ語に特
に屡々見られる現象で“a”を素直に「ア」と発音しない例が多過ぎるの
だ。定冠詞の“a”にしたところで、かなり多くのアメリカ人は「エイ」と
言うのだ。即ち、That was a big surprise.の“a”は「エイ」となって
「エイ・ビッグ・サプライズ」と聞こえるという具合だ。実は、かく申す
私も「エイ」派に属することにしてある。しかし、これなどは未だお手柔
らかな方で、UKのロンドンの一部の訛りやオーストラリアの英語では“a”
は「アイ」となってしまうのである。

その例は私がこれまでに何度も採り上げた“I came here today.”が「ア
イ・カイム・ヒア・トウダイ」となってしまうのが極端な訛りだが、サッ
カー界の貴公子と我が国で持て囃したDavid Beckhamは自ら「ダイヴィッ
ド・ベッカム」と名乗っている。なお、こういう“a”の発音の仕方は
ニュージーランドでもごく普通になっている。であるからこそ、私は
native speakerに英語を教えて貰うか、英語教師として招聘する場合には
十分な注意が必要であるというのだ。そういう根拠は「アメリカに行けば
南部訛りもあれば、東海岸の一部の地域ではQueen’s Englishのような発
音をしている」のであるから。

話を元のアルファベットに戻せば、26字それぞれに正統的な発音の他に
例外的な発音がある事もあることをもチャンと教えておくべきだというこ
と。だが、それを小学校の児童に教えるのか、中学であらためて教えるの
か、どの時点で正当なUK風(=Queen’s English)とアメリカ語と、オー
ストラリアやニュージーランドという国別の違いを教えるべきかという問
題に撞着すると思う。その他に注意すべきはインドにはヒンドゥー語独特
の抑揚があるし、東南アジアの諸国にもそれぞれのアクセントと抑揚があ
るのだ。

私の結論を言ってしまえば「同盟国であるアメリカ式を取るべし」なの
だが、それもどの地区を標準にするかと言えば「西海岸」と主張する。

だが、最大の問題点と思うことは、教える側が「どれがどの国の発音で
あるか、訛りであるか」をキチンと識別できる能力を備えていなければな
らないという点だ。そうでもないと、折角招聘したnative speakerがアメ
リカの南部訛りや、「アイ・カイム・ヒア・トウダイ」系統だったらどう
対処するかという問題が生じるのだ。私はこの問題以外に既にトランプ大
統領の“I’m gonna 〜.であるとか、”I wanna 〜.“はお薦めしないと指摘
してある。これは基礎を固めるのを優先すべきだということと同時に「品
格」の問題にもなるのだとご承知置き願いたい。



(2)英語の学び方を語る:

音読・暗記・暗唱:

私は我が国の英語教育では「答えは一つである」というような数学の問題
の解答にも似た教え方をするので、常に絶対的に正しいと思う表現なり話
し方なりを選ぼうとしてしまうのだと見てきた。

この非常に厳格な縛りの中で「科学としての英語」を数学のように教えて
試験の採点をして、尚且つ5段階で査定していくのが我が国の学校教育に
おける英語の教え方であるのだから、「英語とは窮屈なものだ。解りにく
いものだ」という嫌悪感が発生したのも無理はないと思っている。しか
も、その行く手にはTOEIC(日本製でありながらアメリカからの輸入品を
装っている)だのTOEFLなどが待っているのだから始末が悪い。

私は中学生の頃に何の理屈も理論的な裏付けなとなく、そういう勉強の仕
方や教えられ方を避けて、学校で何を教えられようと関係なく自分勝手に
最も楽な勉強の仕方であった「音読・暗記・暗唱」だけを続けてきた。そ
の勝手なやり方でも何故か正しい言い方と表現を記憶できたし、表現の小
引き出しが学校で教えられるやり方に真面目についていった者たちよりも
増えていたという結果を生んでいたのだった。

念の為に確認しておけば、音読・暗記・暗唱の他には「単語帳も単語カー
ドも一切作らない」、「教科書でも何でも知らない単語に出会ったらその
都度辞書を引いて意味を理解しようとした」、「教科書には一切書き込み
をしない」、「英文和訳をして理解しようとはしない」、「英作文という
か、英語では何と言うかを、知っている限りの単語を記憶の小引き出しか
ら取りだして書いてみる」を実践していた。

その結果としては、旧制中学から大学の教養課程までの間に、英語の試験
で90点を切ったのが2回しかなかったというところに到達していたのだっ
た。更に、高校1年の頃にはアメリカ人たちの中に入っても意思の疎通で
何ら問題を感じたことがなかったほど、“I know how to express myself
well enough.”(「自分が思っていることを如何にして表現するかを心得
ている」であり、これはI can speak English.とは次元が違う言い方だと
認識していて良いだろう)と言っても良い次元にも達していた。

勿論、その間には大学受験を控えて佐々木高政氏の名作「英文構成法」で
英作文の勉強を懸命にしていたのだった。この本で学んだことの効果は絶
大で、W社の東京事務所の副社長補佐だった日系人でワシントン大学のMBA
であるJ氏には有り難いことに「英文を書く基本は出来ている」と認めて
貰えたのだった。

私は偉そうに「音読・暗記・暗唱」を推薦し「単語カード」だの「単語
帳」だの、「英文和訳」だの「英作文」等々の勉強をしなかったという
が、そこには何の理論的根拠はなかったのだ。正直に言えば「そんな面倒
な事をしなくても英語だけは良い点数が取れた」というだけのことで、楽
な勉強法だった。言うなれば真面目に勉強していないと言われても反論出
来ないかも知れない「手抜き」で「ずぼら」だったとでもなるだろう。

即ち、チャンと英語を指導要綱に従って教えておられた先生方から見れ
ば、不真面目な生徒だったにも拘わらず、気が付けば高校の頃には「文法
の達人」とも周囲にも認められるようにもなっていたのだった。そのよう
な次元に達したのが、偶然だったのか、その「ずぼら」な勉強法が良かっ
たのかなどは未だに不明だが、それでも当時の湘南中学(高校)に無数に
いた東大に楽々と進学した秀才たちと、英語だけは何とかついていける成
績を残せたのだった。

しかし、大学に入って私などは到底及ばない凄い英語力を持った同級生に
出会って、恐る恐る高校までの英語の勉強法を尋ねてみれば、何と私と全
く同じだったのには感動した。彼は私とは違って全科目に優れていたの
で、3年になった時に大学の推薦で同じイエズス会系のアメリカの大学に
留学に出て行った。ではあっても、私の勉強法が必ずしも誤りではなかっ
たことが立証されたので、大いに意を強くしたのだった。

私には彼とも他の学生とも違っていた英語の勉強法に違いがあったことは
認めておかねばなるまい。それは終戦後直ぐからGHQの日系人の秘書の方
に「英語だけで考える事」と「英語だけで考えて英語を話す事」を言わば
強制されたことが大きな力になっていたと言える点だろう。

私は大学の卒業を目の前にして「英語で仕事をする会社にだけは行きたく
ない」と固く心に決めていた。それは英語と日本語との違いを知っていた
だけに、仕事の面で英語を使う事がどれほど余計な負担になるだろうかと
考えたからだった。また、新卒で採用して頂いた会社に勤務している間に
は、一度たりともアメリカの会社に転進することなど考えたことなどな
かった。それが偶然の積み重ねで17年もお世話になった会社を離れて39歳
にして現実のことになってしまったのだった。

断言したいことは、転進は英語が出来るからではなく「紙パルプ業界にお
ける私の能力が評価されたから」と確信している。念の為に確認しておけ
ば「アメリカの会社に入ってしまえば、英語が出来るなどということは、
何ら評価の対象にはならないのである」という点だ。



(3)英語の不規則さを心得ておこう:

既に触れたが、アルファベットの“a”の読み方一つを採り上げても、我が
国に生まれ育って学校教育だけで英語を教えらえた方々にとっては、その
不規則さには呆れるか驚くか解らなくなってしまうかの何れだろうと思
う。要するに、ローマ字式やカタカナ英語にしてしまった読み方乃至は発
音は、本家本元の英語とは似ても似つかないものになっているというこ
と。とは言ったが、ここにはUKのLondon cockneyやオーストラリアと
ニュージーランド独特の訛りは含まれていないと思って頂いて良いだろう。



即ち、英語という言葉は至る所に「不規則さ」があって、動詞のように規
則動詞よりも不規則動詞の方が多いという現象すら生じているのだ。ここ
で一寸脱線するが、不規則動詞は“irregular verb”とされているのだが、
これは勿論“regular”の反対語として出来たものだと思う。そこを真似た
のか、我が国の野球用語には「イレギュラー・バウンド」というのがあ
る。私に言わせれば「では、規則正しいバウンドというのがあるのか」な
のだが、アメリかではぶっきらぼうに“bad hop”と言われているようだ。
あちらの中継放送で「イレギュラー・バウンド」という表現があったのを
聞いた記憶がない。



話を戻そう。“a”の読み方(または発音でも良いか)の不規則さの例を挙
げてみよう。先ずは我が国独特の開発商品の如きローマ字読みはそのまま
というか、我が国で通用している読み方はされないということ。例えば、
青木功という初めてアメリカのトーナメントで優勝したプロゴルファー
は、勿論“Isao Aoki”と表記されていた。だが、アメリカには「エイオ
キ」という名字のプロゴルファーしか存在していなかった。私は寡聞にし
て“Isao”がどう読まれたか確認していないが、どう考えても「アイサオ」
となるしかないと思っている。



“A”という字が入る人名がどう読まれるかと言えば、先ず「ア」となるこ
とは極めて希で、殆どの場合「エイ」にされてしまうのである。だから、
テニス界の新女王・大坂なおみ(Naomi Osaka)さんはちゃんと「ネイオ
ミ・オサカ」にされていた。私の名字の「前田」もこちらから「マエダ」
と読んでくれと予め通告しない限り、「メイダ」か「メイエダ」なること
があった。難儀なことなのである。



英語本来の発音でも単なる「ア」となっている例よりも発音記号で aとe
をくっつけたような「エア」にも似た読み方になっている例が多い。例え
ば“cat”を「カット」とは言わず「キャット」言うし、カタカナ語では
「カジュアル」にされてしまった“casual”は「キャジュアル」に近いのが
本当の発音である。一寸捻った例だが、“caterpillar”だって「カタピ
ラー」とはなっておらずに「キャタピラー」だし、何故かカタカナ語でも
「キャタピラー」となっている。



カタカナ語に「カオス」というのがあって、これは“chaos”のことだと思
うが、この読み方は「ケイアス」とする方が原語に近いと思う。以前にも
採り上げた「パトリオット」も先人は“patriot”という綴りを見てローマ
字式に「パトリオット」にしてしまったようだが、言語は「ペイトウリ
アット」が近いと思う発音だ。従って「パトリオティズム」というのも、
カタカナ語の分類にするしかないのだ。



私はこういう英語の不規則性を無視したのか、あるいは知らなかったのか
知らないが、ローマ字読み方等でカタカナ語を作って定着させてしまった
ことを、学校教育の何処かの時点でハッキリと教えて、私の持論でもある
「こういう読み方や発音の仕方は通用しないことがあるから要注意と認識
させておく必要がある」とあらためて主張したいのである。外国人の中に
は察しの良い人もいて、カタカナ語でもローマ字読み方でも「多分こうい
うことを言いたいのだろう」と理解されることも偶にはあるが、経験的に
は「???」となっていた例が多かったのである。



ここまででは年来の主張である「カタカナ語排斥論」を展開していると思
われそうだが、狙いはそこにはない。言いたいことは「長い年月の学校教
育における至らなさがあるから、我が国独特のカタカナ語が出来てしまっ
たのだ」という点であり、何時まで経っても一向に進歩しない英語教育に
対する改革論のほんの一頁のつもりなのである。


◎【ソウルから 倭人の眼】外交的「孤立感」に悩む文在寅氏 すがるの
はトランプ氏訪韓 2019.6.23

大阪市で28、29日に行われる20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)
が近付く中、韓国では自国の外交的な孤立への自覚と不安感が強まってい
る。日米関係の一層の緊密化、中国の日本への接近、習近平中国国家主席
の初訪朝による中朝首脳会談−。周辺国が活発な動きをみせる中、何もで
きない文在寅(ムン・ジェイン)政権に対し、韓国社会には焦燥感やいら
だちの空気さえ漂っている。(ソウル 名村隆寛)

■結局孤立しているのは…

「日本パッシング(外し)を心配する安倍(首相)」(朝鮮日報)、「安
倍首相に焦燥感」「日本が疎外される日本パッシングの懸念」「日本が最
近の事態の流れから排除されたとし心配するのも無理はない」(中央日
報)、「日本が衝撃を受け、前例ない首脳会談の急進行に戸惑っている」
(KBS放送)

これら韓国メディアの報道は、昨年3月、トランプ米大統領が北朝鮮の金
正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と初の会談を行う意向を示し
た直後、連日のようになされていた。平昌冬季五輪への北朝鮮の参加や、
3回の南北首脳会談で南北融和ムードが高まった韓国では「日本の孤立」
を強調する論調が支配的だった。だが、状況は180度変わってしまった。

この韓国メディア報道の表現のうち、「日本」から「韓国」に、「安倍」
から「文在寅」に代えれば分かりやすい。まさに韓国が現在、置かれた状
況だ。現に韓国紙の多くが連日のように、「韓国外交の立ち位置が分から
ないという言葉がささやかれている」「韓米日対中朝露という伝統的対立
の構図から、韓国だけが外れた」(朝鮮日報)などと、韓国の外交的孤立
を深刻視し、焦りや戸惑いを隠さない報道を続けている。
■おもしろくない展開に

転機は、今年2月末にベトナム・ハノイで行われた2度目の米朝首脳会談
が物別れに終わったことだった。文在寅大統領による米朝仲介役の夢も破
れ、韓国では「南北関係強化の方針に固執すれば、韓国が外交的に孤立無
援に陥る恐れがある」(朝鮮日報)などとする懸念が出始めた。

北朝鮮からは、韓国は「米朝の)仲介者ではない」と突き放され、米国と
の関係もぎくしゃく。トランプ米政権による中国通信機器大手、華為技術
(ファーウェイ)に対する禁輸措置により、韓国はいま、米中の間で身動
きがとれない。

さらに、G20直前の訪韓が期待されていた習近平氏は、何と北朝鮮に行
き、金正恩氏との蜜月ぶりをアピールした。「習近平訪韓」を報じた韓国
紙の“スクープ”は、先走った単なる「飛ばし記事」に終わってしまった。
 
一方で、韓国メディアがこぞって嫌悪し続ける日本の安倍晋三首相は、5
月にトランプ米大統領を国賓として招き、良好な日米関係を示した。ま
た、G20サミット議長国の首相として注目され、米中露をはじめ各国首
脳との会談などで多忙を極めそうだ。
 
27日に大阪入りする文在寅氏とG20で首脳会談が予定されているのは、
現在のところ主要国では中国、ロシア、カナダぐらいで、韓国が「門戸を
開いている」(大統領府)という安倍首相との会談も行われない見通し
だ。第一、安倍首相はホスト国の首相として忙しい。こうした状況が韓国
にとって面白いはずはない。G20での文氏の存在感以前に、韓国では
「何をしに行くのか」「訪日してどうにかなるのか」といった冷めた見方
さえ出ている。

■思い込みで一喜一憂

1年前、韓国メディアは「国際社会でつまはじきにされた日本が慌てて
焦っている」と決めつけていたが、日本は韓国が“期待”したように「排除
された」とは思っておらず、慌ても焦りもせず、冷静に朝鮮半島情勢を見
守ってきた。日本なりの外交を展開してきた。その結果が現在の状況である。

韓国は喜々として「安倍に焦燥感」「衝撃を受け戸惑っている」「慌てて
いる」と思い込んでいただけだ。「絶対そうに違いない」と、日本の孤立
や焦りを期待したうえで、勝手に楽しんでいたのだ。

だが今、その韓国が自らの孤立を真剣に不安がっている。一方で日本は、
韓国が必ずしも孤立しているとは思っていない。まさに思い込み。日本の
失敗を喜び、成功を妬ましく思う、韓国らしい相変わらずの現象がいま、
韓国で起きている。

■土壇場での逆転なるか

訪韓させたかった習近平氏を北朝鮮にさらわれた形で、G20での成果も
期待できそうにない韓国。いわゆる徴用工訴訟で韓国最高裁が日本企業に
賠償を命じる確定判決を出した問題で、韓国政府は日韓の企業による自発
的な拠出金で原告(元徴用工と主張する韓国人ら)に「慰謝料」を支給す
る方式での問題解決を提案したものの、日本から拒否され、対日関係は泥
沼から抜け出せない。

そこで韓国が、この最悪の現状を打破し、展開を逆転させる希望としてい
るのが、G20終了後に予定されているトランプ氏の訪韓だ。4月に訪米
したものの、トランプ氏との首脳会談を実質2分で打ち切られた文在寅氏
は以後、トランプ氏の訪韓を熱心に要請し続けたという。G20の前が理
想的だったようだが、とにかくトランプ氏は韓国に来てくれる。

韓国で出迎えるため、文氏はトランプ氏よりも先にG20会場の大阪を離
れることになりそうだ。文氏にとって、G20よりもソウルでの米韓首脳
会談の方が、目下の重要イベントなのかもしれない。

韓国で懸念が強まる中、文氏は土壇場で逆転し、孤立感から抜け出したい
ところだ。ただ韓国では、政府と政権与党以外は自国のことながら冷めた
見方が多い雰囲気だ。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


◎日本国憲法(加憲案): 加憲後の憲法第九条は、以下の通りとなります。

第二章 戦争の放棄

第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求
し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争
を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

? 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しな
い。国の交戦権は、これを認めない。

? 但し、国の防衛をするためには、例外的に陸海空軍その他の戦力は、
これを保持する。国の交戦権は、これを認める。(北村維康)


━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━

25日の東京湾岸は予報に反し曇天。

東京湾岸は24日は雨。散歩取り止め、つま先立ち300回。雨の上がった夕
方散歩したが、多少降られた。


                         読者数:6001人






規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: 97 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • 名無しさん2019/06/25

    2019年4月30日、「平成」の世が終わった。時代は加速して動いている。そして、時代の変革は「血」を求める。新しい時代の為「生贄」を求めるのである。日本でも「平成」を象徴するシンボルが堕ちた。→カルロス・ゴーンの逮捕である。



     カルロス・ゴーンが何の前触れもなく東京地検特捜部に逮捕されたのである。容疑は実際の報酬額より少なく見せかけた金融商品取引法違反、その後の調べによってゴーンは容疑を否認しているものの、事実関係は大筋認めていると報じられている。この逮捕劇では、フランス国営企業であるルノーによる日産の完全子会社化の目論見と、グループ離脱を計っていた日産のルノーとの主導権争いなどと言った生臭い内紛説が飛び交っている。



     重要なことは、カルロス・ゴーンは21世紀の平成を象徴する経営者であったことである。カルロス・ゴーンはバブル崩壊の余波で経営が悪化した日産に1999年、颯爽と乗り込んで、2兆円という莫大な有利子負債をわずか5年で全額返却した。この余りにも鮮やか過ぎるゴーンの成功は、2001年に誕生した小泉純一郎政権のもと、「日本史経営」を全否定することになった。ここが最も重要なのである。



     日産は、日本式経営の悪い面が如実に表れた最悪の例であり、ゴーンはその悪弊を欧米流の経営で立て直した。これによって、日本企業の活動は、根本的に変わってしまう。その変化をもたらしたのが、ゴーンであった。



     日本式経営とは、年功序列、終身雇用だけでなく労使一体経営と株式の持ち合い制度など、戦後の日本で独自に発展してきた企業マインドを指す。戦後の復興と経済成長を支えてきた日本式経営は、確かにバブル崩壊と、その後の「失われた20年」に対応できなかった。結果、竹中平蔵が主導する新自由主義(ネオリベ)の席巻を許し、日本企業の多くは欧米型の経営へと大きく舵を切っていく。繰り返すが、その原動力こそが「ゴーン神話」だった。



     欧米型経営のシンボルが、平成が終わる直前に堕ちたのである。



     ともあれ、カルロス・ゴーンが成功したのには理由がある。早い話、ゴーンがやったのは、日産に巣くう労働組合を解体しただけである。日産の労働組合は労使一体どころか、組合のトップが経営内容にまで口を出し、社長が御用聞き同然になっていたというから凄まじい。この組合の暴走で日産は、1998年、有利子負債が2兆円にまで膨らみ、破綻した。この時、トヨタや本田などの同業他者が合併に動き出さなかったのは、日産の労働組合を嫌悪していたからであった。



     カルロス・ゴーンに期待されたのは、「外資」「親会社」という立場で、日産に巣くう労働組合を解体することだけだった。実際、メデイアが絶賛してきた「リバイバルプラン」とは、ゴーンでなければできない難しいミッションではなく、極端な話、労働組合を無力化することだった。



     労働組合の力を削げば、日産は即座に黒字化するだけの力があった。それゆえ、5年で負債を全額返却したことがその証明である。それにもかかわらず日本人は騙されていく。いや、騙されるように誘導されたのである。「日本式経営などクソである」と。



     日本式経営が優れた経営方式であるという証拠がある。マツダの事例である。マツダも、日産同様、経営が悪化した。そこで1996年、フォードの傘下となり、それが2002年まで続き、フォード出身社長を4代に渡って迎える。日産と違い、マツダは労使関係は悪くなかった。そのためフォード出身社長たちは、マツダの弱点だった営業強化に尽力し、経営再建を果たす。欧米流の経営を持ち込むどころか、安定した雇用がもたらす長期的な経営計画が可能な日本式経営を絶賛したのである。逆にフォードへ日本式経営を持ち込んでいるほどだった。フォード流の営業を身に着けたマツダは、2001年、高値で株を買い戻し、リーマン・ショックによるフォードの経営危機を救った。(2015年に資本解消)。 



     労働組合を解体しただけでバカ高い役員報酬を要求し、有価証券を偽造までして脱税をしてきたゴーンなどよりは、はるかにマツダの方が優れている。このマツダの成功例は日本式経営が間違っていなかった証拠である。欧米流の経営が日本の体質にそぐわないことの実例である。