政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針5084 号  2019・6・23(日)

2019/06/23


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 わたなべ りやうじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」5084号
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        2019(令和元年)年 6月23日(日)



        安倍首相、イラン訪問の成果は?:宮崎正弘

             「風立ちぬ」の命日:渡部亮次郎

     香港の強権支配を徹底しつつある中国:櫻井よしこ

          首相批判もマンネリ気味:阿比留 瑠比

  納豆と相性の悪いくすりの話:大阪厚生年金病院 薬剤部


                      話 の 福 袋    
                       反     響
                      身 辺 雑 記

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安倍首相、イラン訪問の成果は?
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)6月14日(金曜日)
       通巻第6110号 
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 安倍首相、イラン訪問の成果は?
  イランの呻き、一日40萬バーレルしか輸出できないのは死活問題
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 米国のイラン制裁以後、イランは一日40萬バーレルの原油積み出しし
かできなくなって、100億ドルの収入が蒸発した。経済は停滞から極度の
落ち込み、庶民の生活苦、そのうめき声が聞こえる。

2019年6月12 日、安倍首相はテヘランでロウハニ大統領と会見した。

此の状況に安倍首相はおそらくなにがしかの勝算があって、テヘランに乗
り込んだのだろう。イラン高層部の意見を聞くだけなら「トランプのパシ
リ」とからかわれても仕方がない。そんな損な役割のために特別機を飛ば
したのか?

何か密約が存在するのではないか。
 
この疑問を率直に呈して報じたのは、イスラエルのメディアだ。米国のメ
ディアは安倍イラン訪問をほとんど無視している。アジアで、安倍外交を
報じているのはインド紙くらい。しかしカタールの『アルジャジーラ』は
さすがに大きく報じている。

米国は2017 年にオバマ政権が結んだ「イラン核合意」から離脱し、19年5
月にはイラン原油輸出を事実上阻止する制裁を課した。日本はイランから
相当量を輸入してきたので代替地捜しに懸命だった。

安倍・ロウハニ共同会見では、「前向きに話し合いがあった」としたが具
体的な内容には触れなかった。

イランは「緊張激化の原因は米国であり、われわれは戦争を望まないし、
もし米国が制裁を解除すれば中東に劇的で前向きな変化が起こるだろう」
と、冷え込んだ米国との関係改善をひたすら禁輸解除が突破口だとした。

現地『テヘランタイムズ』によれば、安倍首相は「平和と安定はこの地域
のみならず世界平和に貢献するものであり、日本は最大限の努力を惜しま
ない」とし、緊張緩和を力説したこと、また日本の首相訪問は41年ぶり
だが、安倍首相自身は個人的に36 年前に父晋太郎が外相時代に随行員と
してテヘラン訪問の経験があること、日本とイランの文化的つながりは長
い歴史があることなどを報じた。

      
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者
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(読者の声1)台湾情勢ですが、「台湾のトランプ」を気取った郭台銘が
立候補を声明したとき、嵐のようなブームが起こり、国民党は慌てて主力
の朱立倫を引っ込め、また王金平も立候補を取りやめました。

国民党幹部は韓国諭の擁立をはかり、高雄市長になったばかりの韓国諭も
事実上、立候補を声明しました。

ポピュリズムに台湾政治も振り回されていますね。

他方、与党の民進党はまるで人気のない蔡英文が再選を狙って党内を説得
し、予備選で勝ってしまった。頼清徳(前首相、元台南市長)の猛追も燃
料切れとなりました。

間もなく郭台銘は失速するでしょう。しかし、本省人にとっては望ましく
ない韓国諭が当選する可能性は大きいと思います。

もし国民党が政権に復権したら、中台関係はますます北京有利となって、
東アジアにも、いやな政治変化となりそう。このあたり如何でしょうか?
   (SY生、足立区)


(宮崎正弘のコメント)ご指摘の分析がいまのところ、台湾通の間でも共
通の認識です。蔡英文では勝てないという予測がもっぱらです。しかし、
伏線があります。アメリカですよ。

20日、台湾総統府に珍しい賓客がありました。アーミティジ元国務副長官
一行です。また事実上の在台北米国大使館は海兵隊が駐屯していることは
公知の事実ですが、名称を変えましたね。

事実上の大使館をAIT(米国在台協会)から「台湾米国事務委員会」で
す。代表(大使)はブレント・クリステンセン。元空軍パイロット大佐です。

退役後、クルステンセン大使は議会で外交スタッフとして活躍しました。
現在、台湾米国事務委員会のスタッフは450人。安全部、連絡部はそれぞ
れが陸軍の現役大佐です。背広で登庁していますが、現職軍人が相当数、
台湾の米国大使館にいるのです。

つまりアメリカが、直接総統選挙に介入はしないまでも、どちらが台湾総
統になれば米国に有利なのかという判断をする。このファクターが、これ
からの選挙戦に死活的な影響力を発揮することと思います。

  ♪
(読者の声2)三島由紀夫研究会の6月24日の「公開講座」の講師は渥美
饒児氏(文藝賞受賞作家)です。

当日、会場にて渥美氏が持参される三島先生関連のコレクション約60点を
展示します。また渥美氏が編集された三島先生の映像を開場(18時)か
ら開会(18時半)までの30分間会場で上映します。浜松在住の作家・渥美
饒児氏が小説家を志した20代より30年間にわたって蒐集した「三島由
紀夫コレクション」を通じて、三島由紀夫への熱い思いを語って頂きま
す。渥美氏は文藝賞受賞作家です。
        記
日時  令和元年6月24日(月)18時半より(18時開場)
会場  アルカディア市ヶ谷(私学会館)
https://arcadia-jp.org/access/
演題  「私の三島由紀夫コレクション」
講師  渥美饒児氏(あつみじょうじ、小説家)
会費  一般の方、2000円。会員と学生は千円。

<講師プロフィール> 昭和28年生、静岡県浜松市出身。日本大学文理学
部卒。『ミッドナイト・ホモサピエンス』(河出書房新社)で昭和59年
度文藝賞を受賞。『十七歳、悪の履歴書―女子高生コンクリート詰め殺人
事件』(作品社)を原作とした映画「コンクリート」(中村拓監督)が平
成16年に上映される。その他『孤蝶の夢―小説北村透谷』(作品社)、
『原子の闇』、『沈黙のレシピエント』(何れも中央公論新社)。その他
最新作として警察小説の傑作として評価の高い『潜在殺』(河出書房新
社)がある。浜松市在住。
平成25年浜松文芸館で「三島由紀夫コレクション展」を主催した。 
   

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「風立ちぬ」の命日
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    渡部 亮次郎

5月28日。名作「風立ちぬ」の作者。20世紀の業病(号病)肺結核をモ
チーフにし、肺結核に倒れた堀辰雄の命日である。今から61年前、
1953(昭和28)年のことだった。

「風立ちぬ」という松田聖子のアルバムもあるが「立ちぬ」という感傷的
な語感を借りただけで、堀の作品とは無関係である。

堀 辰雄(ほり たつお)のことを知ったのは中学生の頃で、兄が読んでい
たのを勝手に読んだのかも知れない。死去した時は既に高校2年生。関心
は別のところに変わり、その死は知らなかった。

堀 辰雄は 明治37(1904)年12月28日、東京市麹町区平河町(現在は東京
都千代田区)で生まれた。 最終学歴は東京帝国大学国文科。

東京府立三中から第一高等学校へ入学。入学とともに神西清と知り合い、
終生の友人となる。

高校在学中に室生犀星や芥川龍之介とも知る。一方で、関東大震災の際に
母を失うという経験もあり、その後の彼の文学を形作ったのがこの期間で
あったといえる。

東京帝国大学文学部国文科入学後、中野重治や窪川鶴次郎たちと知り合う
かたわら、小林秀雄や永井龍男らの同人誌にも関係し、プロレタリア文学
派と芸術派という、昭和文学を代表する流れの両方とのつながりをもった。

1930(昭和5)年に『聖家族』で文壇デビュー。 このころから肺結核を
病み、軽井沢に療養することも多く、そこを舞台にした作品を多くのこし
たことにもつながっていく。

1934年、矢野綾子と婚約するが、彼女も肺を病んでいたために、翌年、
八ヶ岳山麓の富士見高原療養所にふたりで入院する。しかし、綾子はその
冬に死去。この体験が、堀の代表作として知られる『風立ちぬ』の題材と
なった。

この『風立ちぬ』では、ポール・ヴァレリーの『海辺の墓地』を引用して
いる。このころから折口信夫から日本の古典文学の手ほどきを受ける。

王朝文学に題材を得た『かげろふの日記』のような作品や、『大和路・信
濃路』(1943年)のような随想的文章を書き始める。また、現代の女性の
姿を描くことにも挑戦し、『菜穂子』(1941年)のような、既婚女性の家
庭の中での自立を描く作品にも才能を発揮した。

戦時下の不安な時代に、時流に安易に迎合しない堀の作風は、後進の世代
の中にも多くの支持を得た。また、堀自身も後進の面倒をよく見ており、
立原道造、中村真一郎、福永武彦などが弟子のような存在として知られて
いる。

戦争末期からは症状も重くなり、戦後はほとんど作品の発表もできずに、
信濃追分で闘病生活を送った。

代表作「風立ちぬ」は1936(昭和11)年から執筆、『改造』などに分載さ
れたのち38年4月野田(のだ)書房より刊行。

「風立ちぬ、いざ生きめやも」とバレリーの詩句の引用をもって始め、リ
ルケの『鎮魂歌(レクイエム)』をエピローグに置く。

高原療養所とそこから山一つ隔てた「K村」とを舞台に、婚約者節子の病
床に寄り添い、やがて彼女に先だたれていく「私」が、死にさらされた自
分たちの生の意味と幸福の証(あかし)とを模索し、ついにそれらについ
ての確信を得ていく過程を描く。

婚約者矢野綾子の死という自らの痛切な体験を、詩情あふれることばのな
かで昇華し永遠の生の思想を訴えかけてくる点において、堀文学の代表的
名作となっている。
昭和28( 195年5月28日信濃追分(現・長野県北佐久郡軽井沢町)で死去
(満48歳没)2010・5・26
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


     
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首相批判もマンネリ気味
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阿比留 瑠比

首相批判もマンネリ気味 令和元年(2019)6月20日

18日夕、東京都千代田区のJRお茶の水駅前を通りかかると、若者数人
が「中核派(革命的共産主義者同盟全国委員会)の新聞です」と言いなが
ら極左暴力集団、中核派の機関紙「前進」を配っていた。手に取ると、そ
こにはこんなことが書かれていた。

「戦争のための改憲とめよう」「人の上に立つ天皇いらない」「東京五輪
は中止を!」

ふと6年前の参院選の年の休日に、台東区のJR上野駅前で見た光景が頭
に浮かんだ。ヘルメットをかぶりサングラスをかけた中年男性らが中核派
を名乗り、現在はれいわ新選組代表を務める山本太郎参院議員を応援する
ビラを配っていたのだった。

これらも選挙前の風物詩の一つなのだろうか。極左暴力集団に関しては、
警備が厳しいはずの国会前でもたまに見かけるが、それだけ日本は平和な
のだろう。

丁寧に答えても・・・

ともあれ、19日の約1年ぶりに開催された党首討論は、やはりマンネリ気
味だった。野党第一党、立憲民主党代表は討論中、こう繰り返していた。

「(安倍首相の答弁は)私の問いかけに正面から答えていただいたとは
思っていない」「答えていただけなかった」「答えをスルーされた」「徹
底した説明責任を果たすことが(政府に)求められている」

何度も聞いたことがある。党首討論でも衆参両院の予算委員会でも、質問
に立った野党議員が判を押したように述べる不満である。かといって、安
倍首相が丁寧な説明を心がけると、これも「長すぎる」「関係ないことを
ペラペラと・・・」と批判を浴びる。

それでは、安倍首相をくさす野党議員が政権にあった際はどうだったか。

例えば枝野氏が菅直人内閣の官房長官だった平成23年の2月10日の衆院予
算委員会で、自民党の平沢勝栄氏に極左暴力集団、革マル派(日本革命的
共産主義者同盟革命的マルクス主義派)とのかかわりを追及された際の答
弁は、見事なまでに木で鼻をくくったものだった。

平沢氏は、枝野氏が8年の衆院選に当たり、革マル派が「影響力を行使し
得る立場に相当浸透している」(政府答弁書)JR東労組と覚書を交わし
ていることや、JR東労組などから計794万円に上る献金やパーティー券
購入を受けていることを指摘した。

またもブーメラン

これに対し、枝野氏の答弁はこんなふうだった。

「さまざまな団体と選挙などに当たって、政策協定や確認書などを交わす
ことはよくある話だ」

「そうした浸透をしている勢力の影響を受けることのないように留意して
いかなければならないというふうに思っている」

「いずれの献金についても、政治資金規正法に基づいて適正に処理している」

このときのやりとりに関し、ジャーナリストの牧久氏が著書『暴君 新左
翼・松崎明に支配されたJR秘史』でこう総括している。

「枝野官房長官は『記憶にない』『知らなかった』を連発して平沢の追及
の手を逃れたのである」

立場によって言うことややることが変わるのは、何も枝野氏に限った話で
はない。程度の差こそあれ、たいていの政治家は似たようなものだろう。

ただインターネットの普及で、政治家の過去の言動や姿勢が容易に検証さ
れるようになっている。国民の側も、伝統芸能のようなブーメラン芸は、
とっくに見飽きていよう。

(産経新聞論説委員兼政治部編集委員)
産経ニュース【阿比留瑠比の極言御免】
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 
yasufumisukiyo@gmail.com
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



      
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香港の強権支配を徹底しつつある中国
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            櫻井よしこ

「香港の強権支配を徹底しつつある中国 日本こそ脅威を認識しなければ
ならない」

6月9日、香港の街々を100万人を超える人々が埋めつくした。1997年に香
港が中国に返還されて以来、最大規模のデモだった。香港住民の約7分の1
が参加したデモの必死の訴えは、しかし、中国の習近平国家主席にも中国
共産党にも届かないだろう。

香港の人々が求めているのは「逃亡犯条例」改正案の撤回である。同改正
案は刑事事件の容疑者の身柄引き渡し手続きを簡略化し、中国やマカオ、
台湾にも引き渡せるようにするものだ。

現在、香港は同じような身柄引き渡し条約を米英などと結んでいるが、中
国とは厭だと拒否するのは、中国が欧米諸国とは異なり、同条例を取り締
まりと弾圧に利用することを肌で感じているからである。

香港政府は、同条例は「政治犯には適用できない」「政府に対する異議の
封殺や言論の自由を制限する目的には使えない」内容だと強調する。

だが、香港政府の言葉を、自由を求める香港の人々はもはや信じない。そ
もそも、香港返還時に中国政府は一国二制度の下で香港の自治は50年間許
されると公約した。それが20年も経たずに実態として反古にされているか
らである。

ここで留意すべき点は、容疑者の身柄引き渡し先に中国本土とマカオに加
えて台湾が含まれている点だ。中国共産党政府は、台湾を中国の一部と位
置づけている。であれば、台湾への容疑者引き渡しは、中国への引き渡し
と同じになるわけだ。現在はそうではなくとも、間もなくそうなると中国
政府は踏んでいるのである。

それが来年1月11日の台湾総統選挙で、現在、中国と一体化している国民
党が優勢だ。国民党有力候補者は、高雄市長の韓国瑜氏と鴻海精密工業の
経営者、郭台銘(テリー・ゴウ)氏である。両氏共に中国と密接な関係に
ある。

他方、台湾人の政党、民進党では蔡英文現総統が再選を目指し、頼清徳氏
と競っているが、両氏のいずれも国民党に勝利するのは非常に難しい。

第3の候補が台北市長の柯文哲氏だ。柯氏は国民党に対して多少不利なが
らほぼ互角に渡り合える支持を持つ。だが確実に勝つには民進党が独自候
補を取り下げ、柯氏を支えるしかない。

果たしてそこまで台湾人がまとまり得るのかに私は注目しているが、中国
がメディア及び企業の支配を通じて台湾社会の分裂を画策してきただけ
に、台湾人の結束は中々難しいとも思う。台湾人が中国の脅威を共有でき
ず、まとまりきれない場合、国民党が政権を奪い返し、台湾は政権交代に
とどまらず、「祖国交代」の悲劇に見舞われることになるだろう。

国民党が勝利すれば、香港からの容疑者の台湾への引き渡しは間違いなく
中国本土への引き渡しとなる。

中国による台湾奪取の動きは尖閣諸島周辺の動きと連動している。尖閣諸
島の接続水域に中国の「軍艦」が2カ月以上連続で入っている。5000トン
級が2隻、3000トン級が2隻の計4隻で、少なくとも1隻は武装艦だ。領海侵
犯を繰り返す4隻は海警局に属するが、同局は昨年7月に中央軍事委員会傘
下の人民武装警察部隊に編入されたため、所属も実態も軍である。

台湾奪取には、中国は断固米国の介入を阻止しなければならない。その軍
事的備えの一環として尖閣諸島の支配が欠かせないために、前述のように
彼らは2カ月以上1日も欠かさず24時間、尖閣の海に張りついている。

折しも中国の空母「遼寧」が11日、高速戦闘支援艦、ミサイル駆逐艦など
五隻を従えて沖縄本島と宮古島間を通過した。台湾同様、尖閣諸島も沖縄
も危機なのだ。有無を言わさず香港の強権支配を徹底しつつある中国が台
湾、尖閣諸島に同様の手法を使わない保証はない。日本こそこの中国の脅
威を認識しなければならないだろう。

『週刊ダイヤモンド』 2019年6月22日号
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1284 





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納豆と相性の悪いくすりの話
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大阪厚生年金病院 薬剤部


 〜ワルファリンカリウムという血栓予防薬を服用中の方へ〜

地震や津波、洪水など突然襲ってくる甚大な自然災害は、水道やガス、電
気などのライフラインを寸断し人々の生活を麻痺させてしまいますが、人
の健康もある日突然血管が詰まると健康維持に必要な栄養や酸素などのラ
イフラインが寸断されその先の機能が止まってしまいます。
 
突然意識を失いその場に倒れてしまった経験のある方で、医師から「脳梗
塞」と診断された方もおられるかと思います。 脳の血管を血液の塊(か
たまり)が塞いでしまってその先に血液が流れなくなってしまったのです。
 
これを予防し血液をサラサラにするくすりのひとつに「ワルファリンカリ
ウム」という薬があります。 服用されている方も多いかと思います。

もともと人間の身体は怪我や手術などで出血したとき、血液を固めて出血
を止める仕組みがありますが、その仕組みの一つに「ビタミンK」が関与
する部分があります。
 
ワルファリンカリウムはこの「ビタミンK」が関与する部分を阻害するこ
とによって血液が固まるのを予防します。
 

さて、ここで納豆の登場です。 納豆の納豆菌は腸の中で「ビタミンK」
を作り出します。「ビタミンK」は血液を固まらせる時に必要なビタミン
ですから多く生産されると、ワルファリンカリウムの効果を弱めてしまい
ます。
 
そのため、くすりの説明書には「納豆はワルファリンカリウムの作用を減
弱するので避けることが望ましい」と書かれているのです。
 
納豆は栄養もあって健康に良い食品ですが、飲んでいるくすりによっては
食べないほうが良いこともあります。 好きなものを我慢するのは“なっ
と〜くできない”向きもあるかと思いますが、ワルファリンカリウムを服
用中の方にとって納豆は危険因子ですのでご注意ください。
 
納豆のほかにも、ビタミンKの多い「クロレラ食品」や「青汁」などもひ
かえましょう。

 追記: ワルファリンカリウムのくすりには「ワーファリン錠」や「ワ
ルファリンカリウム錠」他があります。



at 07:37 | Comment(0) | 大阪厚生年金病院




       
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重 要 情 報
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◎専門家と雖も所詮は当事者ではない恨みが残る:前田正晶

21日夜もBSでTBSの報道1930とフジのPrime Newsを見ていた。内容には共
通する点もあったので興味深く「専門家」の方々の習近平主席のDPRK訪問
に関してのご意見を承っていた。彼らは一様に広くて深い情報網をお持ち
であり、その現状と将来の分析と解説には傾聴すべき点が多々あり、非常
に勉強になった。ただ一つ問題ありとすれば、東洋学園大学教授の朱建栄
氏で、彼はまるで中国というか習近平主席の代弁者の如きであり、余り愉
快ではない存在ではないと私の思わせている点だろう。

何21日夜のような主題に限定せずに多くのテレビ的な専門家を考えて見
れば、私はニューヨーク(ワシントンDCだったか?)に駐在しているとい
う点だけを採り上げても、産経の古森義久氏が出色であると思う。彼の採
り上げる情報とそれに関する分析と判断の適切さは抜群に優れていると評
価している。その優秀さの背景にある事は先ずは現地にいることだが、私
は恐らく彼ほどの英語力がある特派員(何と大時代な名称か。英語では
素っ気なく“correspondent”である)は他社にいないと見ている。私は彼
の情報収集能力にはあれだけの英語力が大いに力になっていると思う。

話題は少し外れるが、アメリカに限らず外国人は「英語が上手い人即ち
能力が高い人で信ずべき相手」と決めて付き合う傾向があるのだ。勿論、
古森氏以外にも英語能力が高い人はいるだろうが、要するに如何にして外
国人(情報源)の信頼を獲得出来るかが勝負の分かれ目だと思う。言い方
を変えれば「自分の言葉で、自分で収集し分析した情報を語っているか」
であり、「一聴で伝聞か報道された記事から引用した」と聞き手に悟られ
ては価値がないのだ。

当方が長い間お世話になった紙業タイムス社(社名が如何にも業界新聞の
如きだが、歴とした紙パルプ産業界に特化した出版社である、念の為)の
高橋吉次郎社長(当時)は「自分の脚で稼いだ情報を自分で分析して自分
の物として自分の言葉で発表するのが真の記者である」と常に言っておら
れた。換言すれば「右から左に伝聞を記事にしているようでは使い物にな
らない」と厳しく記者たちに説き聞かせておられたのだ。私も「その通り
だろう」と思って聞いていたのだった。

私はW社のような組織の中に入って当然のように副社長兼事業部長級の優
れ者たちの話を聞く機会があったが、彼らが強調する点は「我々が紙パル
プ森林産業界の流れを創っているのである。我々が事を起こしているので
あって、当事者である。マスコミの中には優れた解説や分析の記事を出す
新聞社も専門の出版社もいるが、彼らは伝聞を伝える専門家であって流れ
を産み出しているのではない」という誇りと認識を持って事を推し進めて
いた。私流に換言すれば「メデイアの記事は結局は後追いになってしまう
ものだ」と聞こえていた。

私は製造業が恰もこの世を動かしていると思われていた時代の育ちなの
で、彼らの主張を当然のように受け入れていた。そこから先の問題点とし
て考えられることはそういう製造業界が創った流れなり事柄なりを、マス
メディアが何処まで正確に余す所なく業界の目指すところを一般大衆に伝
えてくれるかであると思う。報道する側には独特の解釈もあれば、記事に
する記者の視点と言うかよって立つ角度によっても内容が変わってくると
思う。そして屡々我々が考えてもいなかったような分析になってしまった
こともある。それは彼らは競合する同業他社も取材するからだったことも
屡々あった。

何れにせよ、マスメディアが背負っている大きな障害物は「彼らは当事者
ではなく、メーカーなり研究者が起こした事柄を如何なる方角から見て分
析したか」であると、私は考えている。マスコミは好む表現に「真実は一
つ」というのがある。私はこれは眉唾物だと思っている。それは同じ出来
事でも、見る者の主観、立ち位置、角度、立場が違えば全く別なものと
なって報道されていたことがあった。取材する記者がどれほど能力が高く
とも、製造業界の経営者や管理職や研究者の頭の中までは取材が及ばず
「何を目指していたのか」を読み取ること叶わず、推量になってしまうの
だと思っている。なお、私の持論は「出来事は一つ」なのである。

今やICT化がここまで進み、AIが“fake news”を好き勝手に創り上げてし
まう時代なってしまった。そういう時代にあって当事者ではないマスコミ
の方々が何処まで正確且つ的確に製造業界か研究開発機関やGAFAのような
ビジネスの実態やその目指す新分野等を読み切れるかは、非常に難しい時
代になったと思う。しかもそれだけに止まらず、アメリカ、中国、ロシ
ア、イラン(イスラム教国)、DPRK等々の世界戦略や貿易戦争や情報合戦
が益々複雑化して「次に何が起きるのか」などを読み切れる者が果たして
何処かにいるのだろうかという時が来ている。

そういう時代にあって「専門家」には「その果たすべき役割」であるとか
「この先に何が起きるか」等々、世間の期待はドンドンと高まると同時に
難しくなっていくと思われる。そうなっていけば行くほど、彼らが事を起
こしていく当事者と何処まで深い間柄を確立して独自の正確且つ的確な情
報収集能力に基づく報道と分析と解説が出来るかが重要な課題になって行
くと思う。私は我が国の報道機関の方々には「洋の東西間の文化と思考体
系と場合によっては歴史の違いにまで踏み込める外国馴れ」を求めたいのだ。

それ即ち、古森氏のような英語力が必要になるとも言えると思うのだ。よ
り厳しく言えば、トランプ大統領が“fake news”であると舌鋒鋭く批判さ
れたアメリカの有力紙(ニューヨークやワシントンDC等の言わば地方紙を
指す)の記事の垂れ流しでは通用しなくなる時が来ているという意味だ。
記者会見ではなく、事を起こしている当事者を取材せよという意味でもある。


◎八村塁、大阪なおみ、サニブラウン・ハキームに思う:前田正晶

世界で活躍する日本人選手たちのことを採り上げるのだが、何故錦織圭君
が抜けているかと訝る方もおられるだろう。本音を言えば内心では非常に
微妙なことになるかも知れないと危惧する問題を採り上げようとしている
のだ。

八村塁君:
先ほどジムから帰ってヒルオビだかを見ればゴンザガ大学に行ってバス
ケットボールをやっていた八村塁君が世界のバスケットボールの最高峰で
あるNBAのドラフトで1巡目に指名され、ウイザーズに入団が決まったと報
じていた。これは将に素晴らしい快挙であって大いに祝福すべきことだと
思う。

私は幸いにも在職中に何度もNBAのゲームを見る機会があったので、それ
がどれほど凄いことかが解る。彼は本場アメリカの強豪大学に行ったから
こそ天与の素質を伸ばせたのだろう。ご存じでない方の為に付記しておけ
ばアメリカの大学の運動部では成績が悪いと試合には出さないというのが
一般的である。

実は、私はバスケットボールは本職だったサッカーに次ぐ得意なスポーツ
で、高校の頃には身長のハンデイキャップをものともせず、学年のバス
ケットボール部員以外の5人に選ばれていたほど好きな競技だった。何故
上手くやれたのかといえば、サッカーをやっていればそれなりにスピード
がある動きが出来るし、パスの理屈はサッカーと同じなので、気が合う仲
間と組めば十分に楽しめたのであった。

サニブラウン・ハキーム君:
次は100 m走で日本記録の9.97秒を叩き出したサニブラウン・ハキーム
君。Wikipediaのお陰でSani Brownが名字だと知り得た。彼もアメリカの
優れた指導法のお陰で矢張りその持てる素質を遺憾なく伸ばして、0.01秒
の差でも桐生祥秀君を追い越せたのだろう。大方の専門家はサニブラウン
君には未だ伸びしろがあると見ているようだ。彼の他にも期待されている
走者にはケンブリッジ飛鳥君もいるではないか。

大阪なおみさん:
さて、大阪なおみさんである。私は彼女がUSとオーストラリアオープンを
制した後でも「あの勝ちは出会い頭ではないか」という疑いを捨てきれな
かった。彼女が少なくとも私の知らないところから突如として現れ、その
抜群と見える素質を活かして急速に腕を上げて、世界的な大会を連覇して
も「あれが彼女の正味の実力が発揮された結果である」とは信じられな
かった。確かに希に見る素材である事は否定しないが、グランドスラム以
外で遙か下のランキングの選手にコロリと負けてしまうのを続けざまに見
せられては「何処までが正味の実力なのか」と疑いたくもなるのだ。

ここまでに採り上げた3人の選手たちは抜群の素質と体格と体力を十二分
に活かして世界という場で力を発揮して結果を残してきた。何処かの局で
使っていた表現は「両親の何れかが日本人ではない人たち」という解った
ようで解らないことを言っていた。全員の父親がアフリカ系であるとは言
いにくかったのだろう。かく申す私だってこう言ってしまったことは「大
いなる過ちを犯したことになるかも知れない」と本当に密かに怖れている。

こういう両親の下に育ってきた運動選手たちは上記以外にもNPBにはオコ
エ君もいれば、ヴァレーボールにもいるし、サッカーにもいると思う。少
なくとも私が一寸見ただけでも、非常に優れた素質の持ち主であると解
る。私はアメリカでMLB、NFL、NBAの試合を何度も見てきたので、アフリ
カ系の選手たちの身体能力等の凄さは十二分に解っている。また微妙な表
現になるが、何かと言えば人種差別を云々されるアメリカで、アフリカ系
アメリカ人たちがどのように看做されているかも承知している。

結び:
ういう両親の下で育った我が国の選手たちが世界最高峰の場で活躍してく
れていることは大いに結構で、景気がどうのとか、2,000万円の蓄えがな
いとどうのとか、余り気分良くない話題が多い時に、八村塁君がNBAのド
ラフトで1位指名されたなどというのは、2,000万円問題などに引っかけて
野党どもが安倍内閣を責め立てて問責だの不信任案を出すなどという話題
よりも遙かに気分を良くしてくれる事柄である。八村塁君には夢の世界
だったNBAでも思う存分やってくれることを期待しよう。



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納豆と相性の悪いくすりの話
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大阪厚生年金病院 薬剤部


 〜ワルファリンカリウムという血栓予防薬を服用中の方へ〜

地震や津波、洪水など突然襲ってくる甚大な自然災害は、水道やガス、電
気などのライフラインを寸断し人々の生活を麻痺させてしまいますが、人
の健康もある日突然血管が詰まると健康維持に必要な栄養や酸素などのラ
イフラインが寸断されその先の機能が止まってしまいます。
 
突然意識を失いその場に倒れてしまった経験のある方で、医師から「脳梗
塞」と診断された方もおられるかと思います。 脳の血管を血液の塊(か
たまり)が塞いでしまってその先に血液が流れなくなってしまったのです。
 
これを予防し血液をサラサラにするくすりのひとつに「ワルファリンカリ
ウム」という薬があります。 服用されている方も多いかと思います。

もともと人間の身体は怪我や手術などで出血したとき、血液を固めて出血
を止める仕組みがありますが、その仕組みの一つに「ビタミンK」が関与
する部分があります。
 
ワルファリンカリウムはこの「ビタミンK」が関与する部分を阻害するこ
とによって血液が固まるのを予防します。
 

さて、ここで納豆の登場です。 納豆の納豆菌は腸の中で「ビタミンK」
を作り出します。「ビタミンK」は血液を固まらせる時に必要なビタミン
ですから多く生産されると、ワルファリンカリウムの効果を弱めてしまい
ます。
 
そのため、くすりの説明書には「納豆はワルファリンカリウムの作用を減
弱するので避けることが望ましい」と書かれているのです。
 
納豆は栄養もあって健康に良い食品ですが、飲んでいるくすりによっては
食べないほうが良いこともあります。 好きなものを我慢するのは“なっ
と〜くできない”向きもあるかと思いますが、ワルファリンカリウムを服
用中の方にとって納豆は危険因子ですのでご注意ください。
 
納豆のほかにも、ビタミンKの多い「クロレラ食品」や「青汁」などもひ
かえましょう。

 追記: ワルファリンカリウムのくすりには「ワーファリン錠」や「ワ
ルファリンカリウム錠」他があります。



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重 大 情 報
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◎専門家と雖も所詮は当事者ではない恨みが残る:前田正晶

21日夜もBSでTBSの報道1930とフジのPrime Newsを見ていた。内容には共
通する点もあったので興味深く「専門家」の方々の習近平主席のDPRK訪問
に関してのご意見を承っていた。彼らは一様に広くて深い情報網をお持ち
であり、その現状と将来の分析と解説には傾聴すべき点が多々あり、非常
に勉強になった。ただ一つ問題ありとすれば、東洋学園大学教授の朱建栄
氏で、彼はまるで中国というか習近平主席の代弁者の如きであり、余り愉
快ではない存在ではないと私の思わせている点だろう。


何も21日夜のような主題に限定せずに多くのテレビ的な専門家を考えて見
れば、私はニューヨーク(ワシントンDCだったか?)に駐在しているとい
う点だけを採り上げても、産経の古森義久氏が出色であると思う。彼の採
り上げる情報とそれに関する分析と判断の適切さは抜群に優れていると評
価している。その優秀さの背景にある事は先ずは現地にいることだが、私
は恐らく彼ほどの英語力がある特派員(何と大時代な名称か。英語では
素っ気なく“correspondent”である)は他社にいないと見ている。私は彼
の情報収集能力にはあれだけの英語力が大いに力になっていると思う。

話題は少し外れるが、アメリカに限らず外国人は「英語が上手い人即ち
能力が高い人で信ずべき相手」と決めて付き合う傾向があるのだ。勿論、
古森氏以外にも英語能力が高い人はいるだろうが、要するに如何にして外
国人(情報源)の信頼を獲得出来るかが勝負の分かれ目だと思う。言い方
を変えれば「自分の言葉で、自分で収集し分析した情報を語っているか」
であり、「一聴で伝聞か報道された記事から引用した」と聞き手に悟られ
ては価値がないのだ。

当方が長い間お世話になった紙業タイムス社(社名が如何にも業界新聞
の如きだが、歴とした紙パルプ産業界に特化した出版社である、念の為)
の高橋吉次郎社長(当時)は「自分の脚で稼いだ情報を自分で分析して自
分の物として自分の言葉で発表するのが真の記者である」と常に言ってお
られた。換言すれば「右から左に伝聞を記事にしているようでは使い物に
ならない」と厳しく記者たちに説き聞かせておられたのだ。私も「その通
りだろう」と思って聞いていたのだった。

私はW社のような組織の中に入って当然のように副社長兼事業部長級の優
れ者たちの話を聞く機会があったが、彼らが強調する点は「我々が紙パル
プ森林産業界の流れを創っているのである。我々が事を起こしているので
あって、当事者である。マスコミの中には優れた解説や分析の記事を出す
新聞社も専門の出版社もいるが、彼らは伝聞を伝える専門家であって流れ
を産み出しているのではない」という誇りと認識を持って事を推し進めて
いた。私流に換言すれば「メデイアの記事は結局は後追いになってしまう
ものだ」と聞こえていた。

私は製造業が恰もこの世を動かしていると思われていた時代の育ちなの
で、彼らの主張を当然のように受け入れていた。そこから先の問題点とし
て考えられることはそういう製造業界が創った流れなり事柄なりを、マス
メディアが何処まで正確に余す所なく業界の目指すところを一般大衆に伝
えてくれるかであると思う。報道する側には独特の解釈もあれば、記事に
する記者の視点と言うかよって立つ角度によっても内容が変わってくると
思う。そして屡々我々が考えてもいなかったような分析になってしまった
こともある。それは彼らは競合する同業他社も取材するからだったことも
屡々あった。

何れにせよ、マスメディアが背負っている大きな障害物は「彼らは当事者
ではなく、メーカーなり研究者が起こした事柄を如何なる方角から見て分
析したか」であると、私は考えている。マスコミは好む表現に「真実は一
つ」というのがある。私はこれは眉唾物だと思っている。それは同じ出来
事でも、見る者の主観、立ち位置、角度、立場が違えば全く別なものと
なって報道されていたことがあった。取材する記者がどれほど能力が高く
とも、製造業界の経営者や管理職や研究者の頭の中までは取材が及ばず
「何を目指していたのか」を読み取ること叶わず、推量になってしまうの
だと思っている。なお、私の持論は「出来事は一つ」なのである。

今やICT化がここまで進み、AIが“fake news”を好き勝手に創り上げてしま
う時代なってしまった。そういう時代にあって当事者ではないマスコミの
方々が何処まで正確且つ的確に製造業界か研究開発機関やGAFAのようなビ
ジネスの実態やその目指す新分野等を読み切れるかは、非常に難しい時代
になったと思う。しかもそれだけに止まらず、アメリカ、中国、ロシア、
イラン(イスラム教国)、DPRK等々の世界戦略や貿易戦争や情報合戦が
益々複雑化して「次に何が起きるのか」などを読み切れる者が果たして何
処かにいるのだろうかという時が来ている。

そういう時代にあって「専門家」には「その果たすべき役割」であるとか
「この先に何が起きるか」等々、世間の期待はドンドンと高まると同時に
難しくなっていくと思われる。そうなっていけば行くほど、彼らが事を起
こしていく当事者と何処まで深い間柄を確立して独自の正確且つ的確な情
報収集能力に基づく報道と分析と解説が出来るかが重要な課題になって行
くと思う。私は我が国の報道機関の方々には「洋の東西間の文化と思考体
系と場合によっては歴史の違いにまで踏み込める外国馴れ」を求めたいのだ。

それ即ち、古森氏のような英語力が必要になるとも言えると思うのだ。よ
り厳しく言えば、トランプ大統領が“fake news”であると舌鋒鋭く批判さ
れたアメリカの有力紙(ニューヨークやワシントンDC等の言わば地方紙を
指す)の記事の垂れ流しでは通用しなくなる時が来ているという意味だ。
記者会見ではなく、事を起こしている当事者を取材せよという意味でもある。



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身 辺 雑 記
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東京湾岸は23日も曇天。

22日の東京湾岸は曇天。散歩しても汗をかかなかった。

土曜で休みの隣の第三亀戸中学校の芝生の校庭には十数人の生徒が登校し
走ったり散策したりしていた。屋内体育館ではバスケットをしていた。校
舎は休みでも休ましてもらえない。

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