政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針5077 号  2019・6・16(日)

2019/06/16




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 わたなべ りやうじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」5077号
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        2019(令和元年)年 6月16日(日)



          台湾は「分断国家」ではない:Andy Chang
        
        習近平、来日キャンセルの可能性:宮崎正弘

         国際政治は理想よりも力で動く:櫻井よしこ

          批判ばかり 野党議員の評価は:阿比留瑠比

                      話 の 福 袋    
                       反     響
                      身 辺 雑 記

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台湾は「分断国家」ではない
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        Andy Chang  

産経新聞の台北、上海支局長を務めた川崎真澄外信部編集委員兼論説
委員が、台湾と日本との関わりについて講演し、台湾と中国は「分断
国家」であり、家族や友人、恋人も約40年も断絶されていたと述べた。
https://www.sankei.com/life/news/190612/lif1906120044-n1.html

これは間違いである。分断されたのは中国人であって台湾人ではない。

台湾と中国が一つの国だったなら現状は分断された状態だが、台湾は
中国の領土ではないし中華人民共和国が台湾を統治したこともない。

河崎氏は日清戦争で清国が台湾を日本に割譲したことで「台湾が中国
から分断された」と言うが清国は中華人民共和国とは違う国である。
日本はサンフランシスコ和平条約で台湾の主権を放棄したが、台湾を
中華民国、または中華人民共和国(中共)に「返還」したのではない。
勝手に「中国」と自称する中共が台湾の主権を主張する根拠はなく、
世界諸国も認めていない。

河崎氏は「家族や友人、恋人が40年にわたって断絶されていた」と述
べたが、彼らは蒋介石が毛沢東との内戦に敗れた際に台湾に流亡した
中国人たちであって台湾人ではない。彼らも「外省人」と名乗って台
湾人とは違うと主張している。つまり中国大陸の家族と断絶された生
活を40年も送っていたことは台湾人のことではない。しかも外省人は
台湾住民の15%だけだから彼らが台湾に流亡したからとて台湾を分
断国家と言うのは間違いである。

台湾はサンフランシスコ条約によって日本にも中国にも属しない国と
なったのである。つまり台湾の主権は台湾人にあり中国でも日本でも
アメリカでもない。河崎氏は台湾、上海に10年も赴任していた経験を
持ちながらこんな基本的問題に間違った認識を持っているのか。

中国大陸では過去三千年の間にいろいろな国が出来ては滅んだが、こ
れらの国々は歴史上まとめて中国と呼ばれていても決して一つの「万
世一系」の国ではなく、いろいろな民族が作ったもので繋がりもない。
春秋戦国時代、三国時代、五胡十六国、南北朝、南宋北遼、蒙古人の
元、満州族の清など、違った国が出来ては滅んだ歴史を持っている。

中国大陸とはいろいろな民族が争奪を繰り返した土地なのであるが、
清国の領土を中共が継承する権利はない。清朝が割譲した台湾を中共
が主権を主張することは出来ない。しかも台湾を割譲した際に西太后
が「台湾は化外(けがい)の地」つまり統治の及ばない土地だと述べ
たことも歴史に載っている。中共の主張を認めて中国と台湾は分断国
家と言うのは間違いである。

台湾の主権が中国にあると主張する人の一部は、台湾は漢民族の国で、
中国も漢民族の国だから統一すべきと言う。民族国家であるという主
張だがそれなら中国は真っ先にチベット、東トルキスタン、内蒙古、
満州から撤退すべきである。

河崎氏はなぜ急に台湾と中国は「分断国家」と言い出したのだろう。
あくまでも憶測だが河崎氏は魏鳳和中国国防相のお先棒を担いでいる
のではないか。

6月2日にシンガポールで開催されたアジア安全保障会議(シャング
リラ・ダイアローグ)で魏鳳和国防相は、アメリカは南北戦争の際に
リンカーン大統領のおかげで「分断されなかった」、中国は台湾が独立
するなら「一戦を交えることも辞さない」と述べた。シャングリラ・
ダイアログの十日後に河崎氏が台湾は分断国家と述べたことは魏鳳和
の演説と関係があるのではないか。時間的にみれば河崎氏は魏鳳和の
演説に追従して台湾は分断国家と言ったように思える。



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習近平、来日キャンセルの可能性
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)6月14日(金曜日)弐
       通巻第6111号 
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 習近平、来日キャンセルの可能性。G20大阪
  
香港の抗議行動弾圧に世界が抗議、孤立深める中国にペンス演説が追い打ちへ
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「香港騒乱」とでも言うべきか。雨傘革命を超える参加者。容疑者の中国
送還合法化への法律改正に反対する抗議の人並みは100万人。

香港返還以来最大の動員となったのも、香港住民の切羽詰まった危機感、
将来への不安感の表れであり、現に香港の未来を絶望し、バンクーバーへ
舞い戻った香港人の数、数万という。

容疑者引き渡しの法改正をめぐり、中国送還を合法化しようとする林鄭行
政長官ならびに立法府の親中派に対して、民衆は抗議デモで応じた。つい
に議会は開かれず、また法案の成立が不透明となった。抗議行動は引き続
き、警官隊と衝突し多数の負傷者と逮捕者を出した。

抗議側がひるまずに行動を続けるのは、香港の自治が完璧に失われる怖れ
が強く、謂わば香港住民にとって生死をかけた戦いである。

深センに戦車隊が入ったとか、警官に襲いかかるのは中国国家公安部のヤ
ラセとか、様々なニュースが飛び交っているが、国際的な反響は悉くが中
国に否定的である。

強い応援団が出現した。ペロシ下院議長は、香港問題を米国議会で取り上
げ、もし条例改正案を香港議会が承認した場合、貿易上の特権的な待遇を
見直すとし、米議会で法案を審議すると表明した。デモ参加者を支持した
のである。

なにしろ下院は民主党が多数派であり、日頃はトランプ批判に明け暮れて
きた民主党があたかもトランプ路線の先を走ったのである。
 
それまで習近平は快適な旅を続けた。

ロシアのサンクトペテルブルグの経済フォーラムではプーチンから持ち上
げられ、中国とロシアは良好なパートナーシップだと言い合って(お互い
に眼を逸らしながら)、誰も眼にも明らかな欺瞞の握手を交わし、保護貿
易主義に立ち向かう等として米国を非難した。

6月13」日にはキリギスの首都ビシュケクへ飛んで、第19回のSCO(上
海協力機構)で演説し、インドからやってきたモディ首相とかたい握手、
おたがいに平和を望み、中国は地域の脅威にはならない等と歯が浮いたよ
うな発言。それよりキリギスでは、ジベコフ大統領から「中国はながい間
にわたってキルギスを支援してくれた。この恩は忘れない」とおだてられ
同国最高位の勲章を贈られ、いたくご満悦だった。

▼居心地の良さはロシアとキルギスで終わり、つぎの不愉快な旅が待っている

この快適な旅が終わり、つぎに待っているのが米国から突きつけられた諸
要求を飲むのか、飲まないのか。大阪のG20への出席は習近平にとって、
いまや不愉快千万のイベントなのである。

「もしトランプ大統領と習近平の大阪における首脳会談が実現しなけれ
ば、トランプ大統領はもっと強硬な対中制裁措置を準備している。中国か
らはまだ公式的な返答がない」とラリー・クドロー国家経済会議議長は6
月13日、ピーターソン國際経済研究所における講演で表明した。

日本がやきもきし始めた。28日からの大阪G20ホスト国として、共同声明
がどうなるかも不透明になった。一斉に香港問題への言及があって中国を
糾弾するような内容になれば、北京としては立つ瀬もなくなるだろう。
習近平が来日を直前にキャンセルする可能性が浮上した。

孤立無援、四面楚歌は習近平だけではなく、韓国の文在寅大統領も、あら
ゆる策謀が成就せず、やけくそで来日キャンセルに追随する可能性がある。

まして24日に予定されるペンス副大統領の演説は人権問題、中国のチベッ
トとウィグルにおける血の弾圧が「人権を擁護する国につくのか」「人権
弾圧の国につくのか」と踏み絵を踏ませるがごとく、参加国に鋭く問いた
だし、世界へ向けて中国封じ込め、中国制裁を明確に呼びかける内容とな
るだろうとワシントンでは予想されている。

      
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW
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中国はなぜ外国人特派員を日夜監視しているのか
  共産党幹部の日常生活も発言記録も「国家機密」だという特殊事情

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中津幸久『北京1998  中国国外退去始末記』(集広舎)
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或る宴席でなぜか柴田穂氏と鮫島敬治氏の名前が出た。
 
柴田穂は文革時代の産経特派員で、「西単の壁」に貼られた壁新聞を克明
に見に行き数々のスクープをものにしたために国外追放になった。帰国後
に数冊の中国論を上梓されたが、うち一冊は評者(宮崎)が担当、よく新
宿や銀座のカラオケに行った。

鮫島敬治は日経新聞特派員時代に、追放ではなく1年半にわたって社宅軟
禁された。評者がインタビューして「長い孤独に如何に堪えたか」という
質問には「『真向法』で精神安定を得た」と明確に答えたが、「なぜ体験
記を書かないのか」と質したことには「そのうちに」と言葉を濁した。
「そのうちに」ガンで亡くなった。

宴席で想い出噺をおえて帰宅すると、本書が届いていた。しかも奥付の日
付が6月4日、なにかイミシンだ。
 
どの国にも国家機密があるし、それを守ろうとするのは主権行為であって
当然だが、日本のようにスパイ防止法さえない国では、この常識は通らな
い。閣議決定は20分以内で北京に筒抜けになる。なにしろ首相が中国人工
作員の女性と懇ろになった事件もあったが、あまり問題視されない。諸外
国なら首相弾劾に発展するだろう。

中国には国家機密のなかに幹部の日常生活や会議における発言記録も『機
密』に属するという特殊事情がある。

また特派員の周辺にまといつく情報屋には為にする情報工作を意図的に吹
き込み、相手国の世論を誤解させ、世論になにがしかの影響を与えようと
する諜報工作もたくみに展開されている。 

産経の江沢民死亡号外事件も、朝日の林彪健在という世紀の大誤報も、毎
日の陳敏爾浮上説も、「情報屋」がもたらしたガセだった。

著者の中津幸久氏は読売新聞中国元特派員。最初は上海、ついで北京。そ
して国家機密に触れた報道をしたとかの難癖をつけられて執拗に取り調べ
をうけた体験を持ち、とうとう国外追放の憂き目にあった。

以後、5年間中国入国禁止処分となった。10年後の北京五輪に乗じて取材
ヴィザを申請したが、やはり拒否されたという。

特派員時代には助手の中国人が挙動を監視し、ときに密告したと書いてい
るが、これは常識であり、ある時、評者も某新聞の特派員と会う約束で、
差し向けられた車に乗り込んだ。運転手も監視役と分かったのは、日本語
が分からない触れ込みだったのに、接触事故を起こしそうになったとき
に、当方がとっさに喋った、最新流行の日本語をちゃんと聞き分けたからだ。

(あ、この運転手も工作員か)

特派員時代に、この著者はいかなる経験をしたか、それを当時の政治状況
に重ねて考えていくと、中国の外国人特派員への「気配り」<?>」が歴
然と読めてくるのである。
          
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)米中貿易戦争は激しさを増し、着地点は見えず、世界中が
振り回されています。最近読んでいるのが物理学、なかでも量子力学に関
する本なのですが、ある本のなかに原爆開発を巡るソ連のスパイ活動とそ
れに対するアメリカの対応が出てきます。

第2次大戦後のアメリカ、原爆開発は成功し日本を叩き潰したまではよ
かったのですが、ソ連がたちまち原爆を開発。大戦後ソ連に対する認識は
ルーズベルト時代の同盟国からトルーマン時代には敵国へと変化。オッペ
ンハイマー以下、多くの物理学者がFBIにより監視され査問を受ける。

ある物理学者は共産党に関係しながらなんとか査問を切り抜けるも、大学
での教職は再任用不可、海外に職を求め、ブラジルに職を得るが、パス
ポートは領事館に押さえられ、身辺は常に監視される状況が続く。

マッカーシー旋風の前段階ですらこれほど厳しいのですから、アメリカの
世論が反ソビエトになった時には国中がヒステリー状態だったのかもしれ
ません。

ましてや真珠湾のときの日本などアメリカのメディアではサルに例えるの
はまだましで、害獣・害虫扱いでした。

アメリカの対中認識を見ていると1950年前後の赤狩り前夜を思い起こさせ
ます。

国防の根幹が危機にさらされるとアメリカはなりふり構わず対立国を排除
あるいは殲滅しようとさえする。オバマがルーズベルトのソ連のごとく中
国を増長させたのなら、その尻拭いをトランプ大統領がトルーマンの対ソ
連政策同様に中国を締め付けるという構図に
も見えます。

1940年代の日米摩擦のころ、西海岸の石油企業は日本に輸出したかった。
しかしルーズベルトは国防の観点からそれを認めなかった。オランダと英
国が戦争していてもオランダ企業は英国に物資を輸出していた時代とは違
います。

アメリカは短期的に不利益を被ってもやることはやる、という文化なので
しょう。

そうなると米中貿易摩擦は圧倒的に中国不利に思えます。5G通信機器関
連の問題はアメリカにとって国防そのもの。中国に情報覇権は絶対に渡さ
ない、という不退転の決意に思えます。(PB生、千葉)


  ♪
(読者の声2)歴史学者の呉座勇一氏が、「俗流歴史本」の定義を述べて
いる。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65110?page=6

だが、最近読んだ下記リンクの『歴史は現代文学である』では、呉座勇一
氏の見解とは相当異なる。歴史は書いた人がおり、その時点での現代文学
で、純然たる科学とも言えないと。
http://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN978-4-8158-0908-9.html
  ( TA生、川崎市)


(宮崎正弘のコメント)小生も呉座氏については、拙著『明智光秀 五百
年の孤独』のなかで、批判しております。歴史を合理主義で裁断すると、
ものごとの本質を誤ると、近年流行の歴史解釈を俎上に乗せました。
 ところでご指摘のサイトで、呉座氏は小説家の井沢元彦氏の歴史講釈を
かなりこっぴどく批判しているようですね。

小生、井沢氏の著作を読んだことが無く、コメントは差し控えます。

  ♪
(読者の声3)私は、アメリカとイランのカギを握るのは、イスラエルで
はないかと思います。アメリカ(特にトランプ政権は)強いプロイランです。

イランは、表向き反米に凝り固まり「くたばれあめりか(down with the
USA)」などと民衆に叫ばせ、大きな横幕をいたるところに張ったりして
いましたが、テヘランの金持ち階級の間では、隠れ親米がほとんどであろ
うと思われます。

お互いにイスラエルを中に挟んで、敵対関係にあるのであって、これを少
しでも緩和できないと妥協するのは難しいと思います。

ただ私が経験したイラン人は、強腰のようでも、土壇場では、相手との強
弱をよく読んでおり、ころっと妥協することもありますが、イスラエルと
の関係では、妥協が難しく、安倍首相もそれを計算に入れていたかどうで
しょう。(関野通夫)



(読者の声4)私はこれまで日本国は学問立国を宣言すべきだと主張して
きました。学問とは、真理を体系的に追究するものです。

ですから、体系化を目指さない学問は学問とは言えません。ところがマル
クスによって、全体的真理=絶対的真理が否定され、哲学が否定されてか
ら人類は学問の体系化の道を閉ざされてしまいました。

にも拘らず、何より深刻なのは、誰もそのことに気づいていないことで
す。結果として、学問の名の下にデタラメが許されるようになって、反日
の研究が学問の自由とされて、高額が国庫から無駄に捻出されるというお
かしな事態が堂々とまかり通っている始末です。

学問の自由とは、デタラメをやって良い自由などではなく、ヘーゲルの云
うように自由とは必然性の洞察なのであって、必然性を洞察する学問とま
さに同義なのです。

つまり学問の自由を叫ぶものは、その必然性を学問的に説けなければ、自
由を叫ぶ死角はないということです。

反日を研究するものは、それが人類の発展とどう結びつくかを、屁理屈で
はなく、学問的に説けなければならないということである。

話が大分それてしまいましたので、本道に戻しまして、マルクス以来、学
問が学問でなくなって、一見発展しているように見えて、学問としては堕
落の一途をたどっているのです。

その象徴が現代医学の誤った自律神経論です。これが岩盤規制のよう、現
代人のアタマを縛りつけて、人類を日本人を危機に陥らせている現実があ
ります。そのことについて考察してみたいと思います。
1、熱中症対策になぜ交感神経が出てこないのか?

これまで私は、熱中症対策の要は交感神経を強くすることだ、と訴え続け
てきました!

しかし残念なことに世の熱中症対策には、交感神経のこの字も出てこない
のが実情です。その世間の熱中症対策は、一見進歩しているように見えま
す。にもかかわらず、肝心の熱中症は一向に減らないどころか、むしろ増
え続けているようです。特に、子供たちの増加が目立つように感じます。
 これは何を意味するかといいますと、肝腎の交感神経そのものが弱く
なっている、ということだと私は思います。

その交感神経が弱ければ、いくら良い対策を施しても効果が上らないどこ
ろか、むしろ返って有害な場合すらあり得るのです。例えば、水を飲み過
ぎると、体内環境を整える仕事をしている交感神経の負担になって、具合
が悪くなることかあるのです。

では何故、世の熱中症対策には、交感神経が出てこないのでしょうか?
それは、現代医学の誤った自律神経論・交感神経論に責任があります。現
代医学は、心臓に分布している交感神経と副交感神経との間に、正反対の
働きをしているように見える事実があるというだけで、生まれた時期の違
いや、その分布のしかた、神経そのものの構造に、明らかに次元の違いが
見て取れるのに、それを無視して、この2つの異質な神経を、ワンセット
だと強引に決めつけて、それを頑固に墨守し続けているのです。

その結果として、交感神経の行なっている良い仕事の大半が、実際は何も
やっていない副交感神経がやっていることにされ、後に説明する事情から
交感神経が異常化しやすいために、その異常化による有害な側面ばかり
が、交感神経のものとされて、悪役の汚名を着せられて、交感神経の名を
言うのもはばかられる雰囲気が醸成され、蔓延してしまっている現実があ
ります。

これが、熱中症対策に決して交感神経の名が出てこない理由だと思います。
これは由々しきことです。

というのはこれが、脳の栄養不良と相まって、今の日本が抱える、うつ
病・引きこもり・虐待・子殺し・高齢ドライバーの運転ミス等々に関わっ
て、日本を滅ぼす要因となっているからです。というのは、心と身体をつ
なぎ、その両者を支える大事な働きをしているのが、交感神経なのでそれ
が弱ると、そうなりやすいのです。

昔の日本人は、交感神経が見事だったから、灼熱地獄の硫黄島の洞穴で半
年間も頑張りぬけたのです。その魂を受け継ぐためにも、交感神経を見事
に育て上げることは、とても重要なことなのです。

 ところが現代医学の誤った自律神経論・交感神経論によって、世のお母
さんたちも洗脳されて、我が子を丈夫に育てよう、交感神経が強くなるよ
うに育てようという意識がなく、その多くは自分の感情のままに過保護に
育てて、交感神経のヤワな子が大量に増えているのです。

2、生命の歴史から説く交感神経とは?副交感神経との違い

しかし生命の歴史において、交感神経と副交感神経とは生まれた時代が全
く違うことは、現代医学にも認識されている周知の事実です。ところが、
現代医学は、それに基づく反省や修正をしようとする学問的態度が、全く
見られません。

その生まれた時代の違いとは、具体的には、副交感神経は、魚類の時代
に、腸管の運動を統括する神経として、骨を動かす運動神経とともに生ま
れました。ですから、副交感神経は、その大部分が内臓にしか分布してい
ない、本当は腸管運動神経と呼ばれるべき神経なのです。

これに対して、もう一方とされる交感神経は、地殻変動の激しかった時代
に、穏やかな海中から陸上に上陸した哺乳類の、その体内環境が激しく乱
される中でも、しっかりと生き抜いていけるよう恒常性を整える体系的シ
ステムとして完成したものです。

じつは、その交感神経のことを【交感神経ー副腎系】と呼んだ学者がいます。

その学者は200年前のキャノンという、「恒常性」の概念を確立した偉大
な生理学者なのです。

キャノンはその著書「体の知恵」の中で、この【交感神経ー副腎系】が、
命を守るための「恒常性を維持する」ために主導的な役割を果たしている
ことを、実験的に証明しています。

このように交感神経すなわち【交感神経ー副腎系】は、ホルモン系と神経
系とを統合した、命を守るための、もの凄い統括系のことなのです。

ここで体系的と云うのは、例えば、朝起きるとき急に立ち上がっても立ち
くらみがしないで済んでいるのは、この交感神経系が、心臓の血圧を上
げ、脈拍を上げ、同時に、足の血管の筋肉を締めて、重力で血液が足の方
に溜まらないように調節しているから、脳の血流が確保されているわけで
すが、これは、全体が一糸乱れぬ体系的連係があるからできることなのです。

このために、交感神経系は、全身のあらゆるところに隈なく分布して、そ
の役割をはたしているのです。

例えば、腸管の粘膜に分布してその働きを統括している神経というと、誰
もが、腸管の運動を統括している副交感神経を想起すると思いますが、じ
つは違うのです。

粘膜から吸収する働きを統括しているのは、腸管固有の神経ですが、粘膜
に分布して粘膜を守っているのは、交感神経なのです。「ガイトンの生理
学」という有名な権威ある本の中の図に、そのことを示す証拠となる図が
あります。

その図を見ますと、交感神経の赤い線は粘膜にまで到達しているのです
が、副交感神経の方は、マイスネル神経叢やアウエルバッハ神経叢という
地元の固有の神経叢のところまでしか行っていないことか分かります。つ
まり、お前たちしっかり働けよ?と丸投げして、自分は実際には働いてい
ないのです。

3、本能的な交感神経が認識と出会ってどういう運命を背負うことになっ
たか?

さて、ここで問題となるのは、交感神経と認識・感情との関係です。

この問題は、人類が誕生する以前には、全く存在しませんでした。つまり
本能による鉄壁の管理体制が敷かれていて、交感神経は気持ちよく働けた
ということです。
ところが、サルから人間への進化の過程で、本能に縛られない認識・感情
が生まれ、それが力をつけて本能の上に立つようになって、認識と本能と
の権力の二重構造が生まれると、身体全体の実際の統括を一任されて、い
わば丞相のような地位にあった交感神経は、大変な難題を抱えるようにな
ります。

それは本能的な命を守ろうとする交感神経に対して、新たなご主人様と
なった認識・感情は、時に、それとは真逆の、命を脅かすような統括を要
求する、という奔放さを持っていることです。

これによる葛藤を抱え込む宿命が交感神経を蓋ったことが。交感神経が異
常化しやすい大きな理由です。

これが交感神経の名前の由来でもあるのです。つまり交感神経と人間の感
情とそれほどに密接な関係にあるということであり、交感神経の相棒は、
副交感神経ではなく、感情なのだということです。 (稲村正治)


  ♪
(読者の声4)アジア自由民主連帯協議会の抗議声明です。もし共感いた
だけましたら拡散をお願いいたします。

できれば地元、もしくは信頼できる国会議員、地方議員、自治体の長など
にメールなどでご紹介くだされば光栄です。私たち国民とともに、一人で
も多くの政治家が抗議の声、せめて「香港の民主主義は守られねばならな
い」という一言を挙げてくださるよう、皆様のご協力をよろしくお願いし
ます。

報道関係の皆様、ペンの力、映像の力で、香港の民主主義を守る力を貸し
てください
http://freeasia2011.org/japan/archives/5602
   (三浦生)



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国際政治は理想よりも力で動く
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         櫻井よしこ

「国際政治は理想よりも力で動く ウクライナの二の舞を演じてはならない」

「現在の日本はロシアに侵略されてクリミア半島を奪われる前のウクライ
ナとそっくりです」

ウクライナから来た留学生、ナザレンコ・アンドリー氏(24)がインター
ネットの「言論テレビ」で語った。来日5年、共愛学園前橋国際大学在学
中で、「雲散霧消」など四字熟語も自在に使いこなす。

どのように日本とウクライナが似ているのか、ナザレンコ氏の解説だ。

「自分たちが武力を持たなければ周辺国も平和的に接してくれると思い込
むことです。ウクライナも非核三原則を作って、保有していた核すべてを
ロシアに渡しました。軍隊も100万人から20万人に減らしました。私の両
親も含めてウクライナ人は性善説を信じたのです」

ここで少々説明が必要だろう。かつて旧ソ連の一部だったウクライナは、
1991年のソ連解体で独立した。当時のウクライナはソ連のいわば武器庫
で、核兵器、ミサイルをはじめ多くの武器が保有されていた。

これらの武器をすべてロシアに引き渡すべきだと、米英露3カ国が要求し
た。ただし武力放棄後のウクライナの安全は米英露3カ国が保障するとも
誓約した。同提案にウクライナは同意し、ブダペスト覚書を交わした。後
に中仏も同様の内容の覚書をウクライナと個別に交わしたことから、国連
安全保障理事会常任理事国すべてがウクライナの安全を担保する形が出来
上がった。これが94年だった。

ところが、20年後、ロシアは突然ウクライナからクリミア半島を奪った。
現在もロシアと国境を接するウクライナ東部にはロシア軍が常駐してい
る。恐らく何年か時間をかけて、ロシアのプーチン大統領はウクライナの
領土をより多く、取り戻そうとするだろう。

そこで疑問は、(1)なぜ5大国の約束は機能しなかったのか、(2)ウク
ライナ人はなぜ非核三原則に見られる「平和論」や大国の約束に頼ったの
か、だ。

(1)の答えは、ブダペスト覚書の第4条にある。そこには、ウクライナが
ロシアから侵略された場合、米英は「国連安全保障理事会において」ウク
ライナを支援すると書かれている。しかし安保理においてロシアは拒否権
を行使できるために、第4条は最初から機能しない空しい誓約だった。米
英は別に約束を破ったわけではないのだ。

(2)についてナザレンコ氏は次の様に述べた。

「非核三原則ですが、ウクライナ北部のチェルノブイリで86年、世界一恐
ろしい原発事故が起きました。国民は核に強い恐怖感を覚えました。しか
もソ連の技術は本当に頼りない。いつ何が爆発するかわからない。強い恐
怖と絶望で領土内に核は置きたくないと大多数の国民が考えた。それが非
核三原則の背景です。来日して、福島第一原子力発電所の事故について考
え、私たちは似ていると思いました」

ウクライナは歴史的にいつも侵略されてきた。古くはモンゴル帝国に占領
された。ポーランド、リトアニア、ロシア、トルコ、第二次世界大戦時に
はドイツに占領された。武力に屈服し、被占領国の歴史を生きたウクライ
ナがなぜ、武力を捨てたのか。

「楽観的すぎた。性善説なのです。時代は21世紀だ。冷戦は終わった。争
いはもう起きない。米英露の世界最強国が守ってくれる。ならば自国軍は
不要だ。軍を5分の1に縮小して、福祉に回す方がよいと考えたのです。そ
れに90年代はソ連解体でウクライナ人も経済のことばかり考え、国防に心
を致さなかったと思います」

尖閣諸島周辺には本稿執筆時点で連続55日間、中国の大型武装艦四隻が侵
入を続けている。国防を置き去りにしてウクライナの二の舞を演じてはな
らない。国際政治は理想よりも力で動くことを認識し、憲法改正を国民の
課題として考えるときであろう。
『週刊ダイヤモンド』 2019年6月15日号
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1283


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批判ばかり 野党議員の評価は
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        阿比留 瑠比

自民党の政調会長室長、総裁担当(橋本龍太郎元首相)などを務めた安全
保障の専門家で、現在は党政務調査会嘱託である田村重信氏の新著『秘
録・自民党政務調査会 16人の総理に仕えた男の真実の告白』を読んだ。
歴代首相をはじめ与野党の大物政治家たちの実像が活写されており、実に
興味深い内容である。

政党の事務方が書いた回想録としては、国民民主党の小沢一郎衆院議員を
歴代自民党幹事長の「ワーストワン」と評した故奥島貞雄党幹事長室長が
有名だ。

一方、田村氏の新著も、小沢氏に対してこんな厳しい人物評価を下している。

「小沢を観察していると、自分に意見してくる議員は、たとえ仲間でも、
必ず切っている。(中略)後輩には非常に厳しく、イエスマンしか認めない」

「宮沢(喜一首相、当時)にはやたらとペコペコしていた。小沢は人に
よって態度を変えるということだ。それまで私は、小沢は傲岸不遜で我が
道を行く人だと思っていた。ところが実際は、ゴマスリも非常にうまい」


石破安保法制相なら

また、長期政権を築いた中曽根康弘、小泉純一郎両元首相と安倍晋三首相
の共通点については、こう指摘している。

「三者に共通しているのは、気配りができる点である。安倍も本当に気配
りができる人物で、以前お世話になった人のことは絶対に忘れないという」

小泉氏と気配りという言葉は一見そぐわないようにも思える。

だが、遊説帰りの新幹線車中では、小泉氏は田村氏に「田村君も一杯どう
かね?」と必ずカップ酒を勧めていたというエピソードを読むと納得する。

石破茂元幹事長が平成26年の安倍内閣改造人事で、安全保障法制担当相を
蹴った件に関しては、田村氏はこう振り返っている。

「もし石破が大臣の要請を受け、担当大臣として野党と対峙(たいじ)し、
平和安全法制(安全保障関連法)の一翼を担っていたら、間違いなく党内
の評価は上がっていたことだろう」

この点に関しては、くしくも筆者も拙著『総理の誕生』で同様の趣旨の指
摘をしている。

「安全保障法制担当相を固辞したのは失敗だと思う。もし石破が受けてい
れば、(中略)テレビの国会中継を通じて『さすが石破さん』と石破の評
価ももっと上がり、『次はやはり石破』という声も増えていたのではないか」

高評価だった菅氏

意外だったのは、田村氏が自民、社会、さきがけの自社さ連立政権時に
間近に見た菅直人元首相(当時、さきがけ政策調査会長)のことを次のよ
うに高く評価していたことだった。

「たとえば防衛政策について加藤(紘一自民党政調会長)が意見する。
『この政策をまとめたいのだ』と。すると菅は無理だとはいわない。『素
晴らしいご意見だと思います。ただ、こういう政策も・・・』と、加藤を
持ち上げつつも自分の意見をいう」「当時の菅直人は、自分の置かれた状
況に応じて、きちんと仕事をこなすタイプだった」

もっとも、それ以降の菅氏に対しては手厳しい。

「(野党の立場で)ネガティブなことばかり口にしていては、心が負の力
で浸食されてしまう。こうして菅は性格がねじ曲がり、人相もどんどん変
わっていった。結果、政権を獲得しても、以前の清新な顔には戻らなかった」

現在の野党幹部の顔つきを思い浮かべても、当てはまりそうな言葉であ
る。(論説委員兼政治部編集委員)
産経ニュース【阿比留瑠比の極言御免】
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
松本市 久保田 康文 



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重 要 情 報
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◇◆◇写真映像情報網◇◆週刊AWACS 2019年6月16日◇◆◇◆◇

▼唸声写真/ゴッホが最後を迎えた銃

写真は6月19日にパリでオークションにかけられるゴッホが自殺に使ったとされる銃/youtubeより、ルフォーショー・ピンファイアー式リボルバーで口径は7mm、1860〜1870年にフランス・ベルギーで製造、6万ユーロ≒731万円が落札予想価格

https://youtu.be/wQSmdf6Cgs0

自殺が定説とされていますが、ゴッホの銃創は左乳首の下、左利きとの話も多いのですが、右利きじゃないとなかなか撃てない場所です。しかし、場所的には左乳首下では心臓からは離れています。ひょっとしたら、暴発による事故だったかもしれません。いずれにしても、自分の耳を切り落とすような精神疾患があれば、自殺で処理されてもおかしくはありません。1980/7/27に自殺決行、7/29に死ぬまでに意識はあり、弟テオとは話をしています。『このまま死んでゆけたらいいのだが』が最後の言葉の一つとか。

死ぬまで2100枚以上の作品を残したものの生前は1枚しか売れなかったと言われているゴッホが最後に手にした筆ではなく銃が売り出されます。この銃は鉄の塊であり醜ささえ感じますが、買う人もいるのでしょうね。

では、今週号をお楽しみください。

https://ameblo.jp/unarigoe/entry-12480855806.html

2019/6/16 唸声

◎ホルムズ海峡で何処の誰が襲撃を企てたか:前田正晶

14日の夜はテレビ局の心配なことがカナブンだかコガネムシではなくホル
ムズ海峡問題と決まったらしく、19:30からはTBSのBSで、20:00からは
フジのPrime Newsで「専門家」をゲストに詳細に論じられた。結論を先に
言ってしまえば「誰も何処の誰が襲撃させたか知らないが、アメリカのポ
ンペオ長官が決めつけたようなイランの仕業とは考えにくい」と「この先
にトランプ大統領とホメイニ師との会談はあり得ないが、ロウハニ大統領
とならあり得るだろう」とでもなるのだろうか。

ホメイニ師は安倍総理に向かって「トランプ大統領の如き信用ならない
者に会うか」と厳しく否定されたそうだが、Prime Newsのゲストスピー
カーは「トランプ大統領がホメイニ師は現在の最高指導者になってからは
国外には出ないし、実務の折衝はロウハニ大統領一任である事をご存じな
いのではないか。このような件は側近が知らせるべきだった」と指摘して
いたが、誰がホメイニ師に直接会えとの作戦を提議したのかと訝っていた。

TBSには主たるゲストとして岡本行夫が出ていた。私は彼は同じ外務省出
身でもキャノン研究所に在籍している宮家邦彦の方がコメンテーターとい
うか解説者としては一つ上だと思っているので、Prime Newsの時刻になっ
てからは見ないことにした。ここから先は余談だが、岡本行夫は私の高校
の20年ほど後の出身で、しかもサッカー部のOBだそうだから本来は支持す
べきかと思うが、私の評価では同じ神奈川県の栄光学園出身の宮家邦彦の
方を採ってしまっている。岡本君、御免ね。

さて、「何処の誰が襲撃させたか」であるが、私はPrime Newsでは「ポ
ンペオ長官が述べていた、イランの警備隊(ホメイニ師の指揮下にあるそ
うだ)が自ら仕掛けたリムペット機雷を自ら回収にくるかは疑問だ。そん
な行動をすれば、自分たちがやったと認めたと同じではないか。イランが
この時期にかかる行動をして何か得るものがあるのか。(そんなことは考
えにくい)」と指摘していたのは説得力あり」と思って聞いた。しかし、
アメリカはイランの警備隊が所有する船の形状を把握しているので、あの
引き剥がしている様子の動画からは警備隊の船に酷似していると言ってい
る由だ。

Prime Newsの専門家の見立ては「あの襲撃をして得をするは何処の国か」
に集約されたと思う。それはホルムズ海峡を通らずに石油を出せる国であ
り、イランはあの襲撃では得をしないのだから除外出来そうだが、それを
以て結論には出来なかったようだ。しかも、あの襲撃された位置はオマー
ンであり、イランからは離れすぎている。リムペット機雷は遠隔操作か時
限装置で爆発させるので、イランが遠隔操作するのには遠いという見解も
示された。

私は在職中に海外での営業を順当に進める為にはどれほど広い人脈と情
報網、それも伝聞ではなく(first-handという意味で)second-handで
あっては望ましくないという情報収集活動を非常に重視し、それには敢え
て多くの時間を割いていたものだった。昨夜のような微妙であり難しい案
件を討論する場合には、伝聞やマスコミ報道や統計を頼りにしている方の
言うことでは手放しで信用ならないと思っている。自分で動いて、人脈を
活かして集めた情報に知識を加えて纏めらられた見解は聞いていて迫力が
違うので解る。昨夜は問題の余りの複雑に絡み合った難しさと複雑さで
は、佐藤外務副大臣は断言を立場上から避けてばかりいたが、あれならば
出てこない方が良いと思わせられてしまう。

海外では安倍総理のイラン訪問を「トランプ大統領の郵便屋」というよ
うな見方をしていた国があった。それは違うと思う。今や世界であのトラ
ンプ大統領の説得役まで出来て、その意を帯してイランまで出向いてホメ
イニ師と語り合える首脳が欧州にいるか、いないではないかという問題
が。私は嘗て我が国対アメリカの間柄は永年のアメリカの会社暮らしから
親会社対子会社の関係に近いと言ってきた。そういう緊密な関係があるか
ら、安倍総理はトランプ大統領には当面は出来ないことをやってこられた
力量こそを評価すべきだ。

今回のホメイニ師との会談で説得しきれなかったなどという見方もある
が、あそこまでこじれているアメリカ対イランの関係を安倍総理が一度訪
問したら快刀乱麻を断つが如くに解決出来ると思っていた方がおかしいの
ではないのか。木村太郎はトランプ大統領が会うべき相手はロウハニ大統
領であると指摘していた。現在のこの国際情勢下で、安倍総理を色々と揚
げ足を取って引きずり下ろす企みをしている野党は、一体何処に目をつけ
て世界を見ているのだろうか。始末に困る連中は国内にも巣食っているのだ。

◎心配なことがあります:前田正晶

テレビのニュースに学ぶことで、15日朝は4時前に目が覚めてしまった。
前夜に早く寝てしまった結果だ。こういう時は二度寝を諦めて、先ずTBS
の何とかいうニュースショーのようなものから見るようにしている。次が
04:55からのテレ朝のグッドモーニングだ。後者は完全に時計替わりにな
るので重宝にしている。

この両局に共通した扱いになっていたのが「心配なことがあります」だっ
た。これは決して安倍総理のイラン訪問のことでも、ホルムズ海峡でタン
カー2隻が襲われたことでもないのがミソである。私はもう騙されなく
なったが、この導入部は「何処かの芸人が病気になったと怪我をしたとい
う類いの件」なのであると分るようになっていたのだから。彼らにとって
は、そういうことが視聴者にとっては「心配事」であると決めつけている
姿勢が凄いと思うのだ。即ち、彼らが相手にしている圧倒的多数の層が重
要であり、私乃至は我々は対象でないということだ。


15日朝の心配の対象者はKANA-BOONとかいう人気ロックバンドのベースの
担当者の飯田某(メシダと読むそうだ)であり、4日間も音信不通でコン
サートだったかを中止するという重大事だった。自慢だが、当方は勿論
「カナブン」などという団体があることを承知している訳はなく、しかも
人気があるなどとは初めて聞いた。「飯田」と書いて「メシダ」と読む例
も初めて知った。「飯合さん」が「イイアイさん」であったり「メシアイ
さん」であるとは承知していたが、メシダもあると教えて貰った次第だっ
た。テレビも勉強させてくれるものだと勉強になった。

以前にもある大学の教授が同窓生であるテレビ局の幹部に「何故あのよう
な下らない番組ばかり作るのか」と詰問された際に、「『貴方のような方
を対象にして制作している訳ではない』と切り返されて絶句された」とい
う件を採り上げたが、この心配事の話もそういう範疇に入るのだと、あら
ためて認識していた朝の一時だった。




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身 辺 雑 記
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16 日の東京湾岸は一転して快晴。爽快。

15日の東京湾岸は雨。散歩取り止め、つま先立ち300回。

                    読者数:6001人


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  • 名無しさん2019/06/16

    【 台湾は「分断国家」ではない by Andy Chang氏 】



    Andy Chang氏がご指摘の通り、産経新聞:河崎真澄外信部編集委員の歴史認識には唖然とするばかりです。 最近では、保守本流の牙城とも期待されている産経新聞ではありますが、いろいろとボロが指摘されています。

    加油!産経新聞