政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針5073 号  2019・6・12(水)

2019/06/12



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 わたなべ りやうじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」5073号
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        2019(令和元年)年 6月12日(水)



              プーチンの策略なのか:宮崎正弘

               ASEANの口頭試問:渡部亮次郎

            今回の首脳外交は大成功:櫻井よしこ    
     

                      話 の 福 袋    
                       反     響
                      身 辺 雑 記

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プーチンの策略なのか
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)6月10日(月曜日)
       通巻第6104号 
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 プーチンの策略なのか、政治宣伝か、米国を牽制が目的か
  ロシアMTSがファーウェイの5Gと正式契約
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 2019年6月8日からサンクトペテルブルグで開催されていたロシア
主催の「国際経済フォーラム」のメイン・ゲストは習近平だった。

プーチンと並んで「貿易は自由であらねばならない。保護主義はよくな
い」と述べて、自由貿易圏を驚かせる一方で、習は「トランプ大統領とは
友人である」と述べ、作り笑いを演じた。

他方、プーチンは日頃の憂さを晴らすかのようにアメリカを名指しで批判
し、「保護貿易主義に反対してきた米国が制裁だの、排斥だのと言うの
は、時代錯誤だ」とファーウェイの5Gプロジェクトの排除をきめたトラ
ンプ政策を批判した。

この席で、派手な政治演出があった。ロシア最大のプロバイダMTS(モ
バイル・テル、システム)が、ファーウェイの代表と固い握手を交わし、
5Gを採用する正式契約に署名した。ロシアのMTSは、ロシアばかりか
ウクライナ、ベラルーシ、アルメニアで同じシステムを使用しており、ロ
シア圏最大の通信企業である。

『モスクワ・タイムズ』によれば、「ほかにファーウェイの5Gとの契約
を準備中の欧州の国にはオーストリア、ベルギー、ルクセンブルグ、オラ
ンダ、ドイツ、仏蘭西、アイルランド、ハンガリー、ギリシア、リトアニ
ア、ポルトガルだ」と報道した(同紙、6月6日付け)。

こうした儀式によってロシアは中国との仲の良さをアピールし、米国を強
く牽制したことになるのだが、じつは焦眉の急は ロシアも中国もベネズ
エラの今後の扱い方を決めかねており、両国に意見に一致がみられないこ
とだ。

ただし、両国はもはやマドロゥ政権を見放しているらしく、現政権救済の
展望は一切語られなかった

ウォールストリートジャーナルは「ロシアの軍事顧問団ならびにマドロゥ
大統領の警備に当たってきたロシアチームは賃金不払いのため、まもなく
ベネズエラを去る」と報じた。

ロシアのラブロフ外相はすぐにこの報道を否定したが、かつての熱烈なベ
ネズエラ救済の姿勢はもはやない。中国も同様である。

見限られたと自覚したのか、どうか。同日、マドロゥは四ケ月に亘って封
鎖してきたコロンビアとの国境を開放した。ベネズエラからどっと避難民
が国境を越えた。国連はすでにベネズエラ難民は400万人を超えたとした。

こうした動きの反面で、ロシアへ対する外国投資の筆頭が中国でもドイツ
でもなく、意外にもアメリカだったことが判明した。

2018年統計で、アメリカの対ロシア投資は70件、全体の33%を占め、2位
のドイツは24件のプロジェクト、中国は19件だった。この数字は中国に
BRI(一帯一路)が財政的にも貧窮化しており、投資の続行が困難に
なった事態をそれとなく裏付けているのではないか。
      
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1907回】                
 ――「支那は日本にとりては『見知らぬ國』なり」――鶴見(1)
鶴見祐輔『偶像破壊期の支那』(鐵道時報局 大正12年)

              ▽
鶴見祐輔(明治18=1885年〜昭和48=1973年)が群馬県に生まれ、大正末
年から昭和初期にかけリベラルな政治家として活動し、戦後は厚生大臣や
自由党総裁を務める一方、文筆家としても『母』『子』などの小説、啓蒙
的主張に溢れた政治評論集『英雄待望論』などで社会に影響を与える一
方、岩波文化人としては正統の部類に入る鶴見和子、異端というより斜に
構えた鶴見俊輔の父親であることは知っていた。

だが、『偶像破壊期の支那』を読み進むうちに、鶴見に対する見方が変
わった。リベラルな政治家といった一般的形容詞では括れそうにないモノ
を感じたのである。では、それはどんなモノなのか。その辺りを読み解い
てみたい。

「序」は、「われ支那に客遊すること、前後5回、しかも未だ深く心を動
かしたることなし」。これまでは「空しく往いて而して空しく歸るを慣は
し」としていた。

だが「すぐる年の夏、6たび」目の旅を70日ほどかけて行った。するとど
うだ。「觸目の山河、ことごとく新粧をもつて我が眼を驚かし、遭逢の人
間、我が胸臆に深き印象を留めざるはあらず」というのだ。かくして「我
が支那觀は全く昨と異なりたるを知」ることになる。

だが変わったのは「支那の土地」でも「人」でもない。ひとえに「支那
を見る我が眼なり」。
 
「われ甞ては、日本を見るの眼をもつて、支那を見、支那をあざ笑ひた
り」。だが、今は違う。「世界を見るの眼をもつて支那を眺め、驚心駭魄
す」。

では、なぜ見る眼が変わったのか。

「支那は日本にあらず。全く異なりたる環境と人生觀をもつて成る國な
り」。つまり「支那は日本に取りては『見知らぬ國』」であるからだ。こ
の当たり前すぎるほどに当たり前の事実に、鶴見は気が付かなかった。
だから「われ久しく、支那を知れりと思ひ誤りて支那を解せず」。今に
なって「支那を知らずと思ひ到りて、初めて支那を學ばんとす」。

加えて時代の違いもある。第1次大戦は結果として「ロマノフ王家の廢墟
に、勞農政府をつくり、ホーヘンツォルレン王朝を、逝く水の如く流し
去」ってしまった。価値観が逆転してしまったのだから、やはり謙虚に
なって「新しき道を索ぐべき時」なのだ。

「この時にあたりて、吾人は過去を見」た。やはり「東洋文化の淵源とし
て支那あり」。そこで「今更のごとく古代支那の偉大に驚く」のであった。

アヘン戦争以来、「支那の苦しみたること一再にあらず」。いまや国は破
れんとする一歩手前と思いきや、じつは「支那は、新しき生に甦らんと」
している。

なぜなら第1次大戦は「大西洋の隆昌」の終焉を意味し、「いま將に、太
平洋の時代は開幕せんと」しているからだ。

「太平洋の時代は、東洋民族の時代」でもある。「日本は太平洋の樞鍵を
握り」、「支那は太平洋時代の最大因子」である。かくして「いま、兩個
の國は、如何なる思想的經驗を通過して、開かれるべき太平洋劇に登場せ
んとするか」。

どうやら鶴見は、第1次世界大戦によって西欧の時代は終わった。これか
らは太平洋の時代であり、「太平洋の樞鍵を握」る日本と「太平洋時代の
最大因子」である支那とによって拓かれる――と考え、新しい時代の予兆を
掴もうと6回目の旅行を企てたようだ。

かくして「われ今、思ふて茲に到り、支那南北の形勢を按ずるに、山河の
新粧、人間の新生、芳葩未だ發せずして、春のといき既に地に滿つ。新し
き時代の準備は、いま日本と支那の戸口にある」。太平洋の時代には「儉
難はあり、窮厄はあり、しかれども、信ある者のゆくべき途は、たヾ進む
あるのみ」。

新しい太平洋・東洋民族の時代の到来を前に「支那は、新しき生に甦らん
と」していると見做す鶴見だからこそ、旅するのは「偶像破壊期の支那」
でなければならなかった。《QED》
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★読者の声 ★READERS‘ OPINIONS ★ 
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--(読者の声1)アイヌ民族を法律として「先住民族」と初めて明記した
アイヌ新法が4月19日、国会で成立した。この政府の動きは、沖縄問題を
専門として活動している筆者にとっても看過できないものだと認識している。

昨年8月16、17日の2日間にわたり、スイス・ジュネーブの国連人種差別
撤廃委員会で対日審査が行われた。日本政府代表の外務省の大鷹正人・国
連担当大使は、初日の全体説明で、真っ先に2020年4月にアイヌ文化セン
ターをオープンすることについて紹介した。

先住民族であるアイヌの象徴空間を建設し、文化保護に力を入れているこ
とをアピールしたのだ。
 
全体説明終了後、各委員から日本政府に対して質問が行われた。「アイヌ
語は危機にひんしているが、学校で教えられていない」「教育や労働、文
化・言語の権利が保障されていないのではないか」などといった内容で
あった。

先住民族の人権問題として指摘されているのはアイヌだけでない。沖縄に
ついても多くの指摘を受けた。

・琉球・沖縄の人たちを先住民族として認め、権利を守ることが必要であ
る。しかし、日本は先住民と認めることを拒否している。

・日本の本土から移住した人は別として、琉球の人たちの先住民性を認
め、権利を守る必要がある

・琉球・沖縄について、日本は先住民族ではないというが、米軍基地があ
り、事故が起き、人々が苦しんでいる
2日目、大鷹代表から前日の質問に対する回答が述べられた。アイヌに関
しては、「アイヌ生活実態調査が定期的に行われているが、生活状況の向
上は着実に効果を上げている」と回答した。

沖縄に関しては、「先住民はアイヌ以外には存在しない。沖縄の人々が先
住民だとの認識は国内に広く存在しない」「米軍による事故について、米
軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設が、危険を一刻も
早く除去する唯一の解決策である」と回答している。沖縄についての回答
は、筆者もその通りだと思う。アイヌに関しては専門家でないので、問題
点の指摘は他の専門家に譲る。

しかしアイヌ新法の成立が「琉球独立工作」という最も危険な火種に油を
注ぎ込むことになるのではないかと、大きな危惧を抱いている。

それは、今から約5年前の出来事がちらついて離れないからである。
2014年、糸数慶子参院議員が米ニューヨークの国連本部で、先住民族代表
としてスピーチを行ったことが地元紙に報じられた。筆者はその報道を知
り、抗議するために、彼女の所属する沖縄社会大衆党の事務所の連絡先を
探し出し、電話で次のように追及した。

-筆者: 私は沖縄県出身の者だが一度も自分を先住民族だと思ったことは
ない! あなた方は『沖縄の自己決定権の回復』を唱えているが、それは
日本政府に沖縄県民を先住民族と認めさせて、その権利を獲得するという
ことではないのか。

社大党職員: はい、そうです。

筆者: では、大事なことを隠しているのではないか? 先住民族の権利
を獲得するかもしれないが、それにより、日本人としての権利を失うでは
ないか。それを隠しているのは卑怯(ひきょう)だ。

この追及に対し、社大党職員が言葉に詰まるだろうと予想していたが、思
いもよらない回答が返ってきた。

仲村さん、心配はいらないですよ。アイヌの人々は、既に政府により先住
民族だと認められていますが、彼らは日本国民であり何の権利も失いませ
んよ。
 
この答えに、筆者は衝撃を受けた。彼らの求める沖縄の「自己決定権」と
は、総額3千億円の沖縄振興予算を受け取る権利を維持しながら、先住民
族の土地の権利により、米軍基地を撤去する権利を新たに獲得する運動
だったからだ。

先住民族の特権のみを獲得しても、何一つ失うものはない。つまり、新た
な巨大な「在日特権」が日本に出現するということを意味する。そして彼
女の言葉に、アイヌが先住民族として認められたのなら、いずれ沖縄も先
住民族として認められるべきだという思いも込められていることにも、強
い危機感を覚えた。続きは、iRONNAのサイトで御覧ください。
https://ironna.jp/article/12716?p=2
◇沖縄フォーラムの公式ホームページはこちらです。
http://www.okinawa-seisaku.org/
◇入会申し込みHPhttp://www.okinawa-seisaku.org/entry
◇沖縄フォーラムのイベントスケジュールです。http://www.okinawa-
seisaku.org/events
     (仲村覚)
   ♪
(読者の声2)貴著『明智光秀 五百年の孤独』(徳間初演)ですが、ア
マゾンの書評で絶賛がつづいています。

 (引用開始)「A 明智光秀の謎に挑んでかれこれ10年経過したと筆者
が文中で述べていますが、登山や山城踏破をしつつ史跡巡り・現場取材を
重ね、戦国時代の日本と大航海時代の世界を併せて鳥瞰し、歴史の正統と
いう価値観と異端のそれとを考察した力作です。

退位を迫るなど度々天皇への不敬をはたらき、切支丹伴天連らによる伝統
文化の破壊を放置続ける織田信長に対し、国体護持・文化防衛という義挙
から発した軍事クーデターが本能寺の変であるとの結論を導きだす論理展
開が見事です。(中略)

とりわけ、「ときはいま、天(天皇が治める国)が下しる五月かな」から
始まり99句中15句が光秀の作の「愛宕百韻」は、万葉集、古事記、源氏物
語、平家物語、太平記、神皇正統記、愚管抄などを読破したであろう光秀
の底知れぬ教養、学識、和歌の素養があることを解析してくれます。同時
に、光秀らの連句が、打倒「平家」旗揚げの寓意を盛った、その実は打倒
「信長」、尊王保守主義の復権をめざす光秀の意志を見抜くところが、白
眉でしょうか」(引用止め)
そしてB氏
(引用開始)。「光秀を中心に、まわりの人物、宗教界、海外からの脅威
など、かなり丁寧に掘り下げながら、徐々に、光秀の真相に近づいていく
流れになっています。あまり、この頃の歴史に詳しくない私には、新鮮は
史実がたくさんあり、勉強になりました。

例えば、「イエズス会」は、今でいえば、「アルカイーダ」か「IS」であ
り、正確な訳は、『イエズス軍』であると、何度も書いています。日本と
中国との将棋の違いもなかなか納得するところです}(引用止め)。

このくらいにしておきますが、さてアマゾンでずぅっと売り切れになって
います。古本、或いは『キンドル版』で読むしかないようですが、重版予
定はないのでしょうか。(KY生、横浜)


(編集部から)大河ドラマの撮影進行に合わせて、おいおい増刷となるよ
うです。ただし近年の宮崎の著作のなかでは、もっとも反応が早く、鋭
く、否定論も含めて書評の多いものとなりました。

  ♪
(読者の声3) 貴誌前号の宮脇淳子『中国・韓国の正体』の書評は実に興
味深い。中国の歴史といわれるものの、かなりの部分がトルコ系やイラン
系だとするのは事実でしょう。

西安の博物館に展示されていた古代の女性のミイラの説明文にはコーカソ
イドだとありました。四川省出身の石平氏、石という姓はソグド人の末裔
といわれます。新疆ウイグル自治区でも西のカシュガルまでいくとモスク
のミナレットはバオバブの木のように上端が細くなるウズベキスタン様
式。ポプラ並木はトルコと変わらぬ光景です。

イランの博物館で見た細密画は胸もあらわな女性を描いたもの。インドの
宮廷文化がペルシア由来であることがよく分かるものでした。

イランとトルコは隣国ですが絨毯の織り方も異なります。似ているけれど
もどこかが違うというのは自己主張でもありますが、間違えると某国のよ
うな劣化コピーと言われてしまいます。

日本でも青森や岩手などトルコ系やペルシア系を思わせる彫りの深い顔立
ちの人がいます。兄嫁が岩手の北部の生まれで色白、甥などヒゲを伸ばせ
ば中東で現地人として通るほど濃い顔立ちです。兄嫁の家系をたどると福
井県に行きつくのですが、昔は日本海側が大陸との表玄関だったわけで、
色白美人が多いのも納得。

日本の歴史といえば難波から奈良・京都といった大和朝廷の歴史観が主流
ですが、青森の十三湊(とさみなと)遺跡など北日本では大陸と独自の交流
があったことが明らかです。なよなよの平安貴族に対する坂東武士はどこ
から来たのか。戦前の青森・岩手は軍馬の産地でしたが、騎馬武者による
流鏑馬と同じようなものがハンガリーにもあるといいます。

日本は本当に不思議の国で、大陸では敵対していた民族も、日本に流れ着
き定着すると、もとからあった縄文人の遺伝子と融合して角が取れ丸く
なって協調できるようになったのかもしれませんね。(PB生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)縄文中期にすでに稲作が伝わっている新事実が、
東北の縄文遺跡で確認され、とくに縄文人と弥生人が対立していたのでは
なく渡来人の弥生に縄文人が融合したと、現在の考古学、文化人類学は推
定しています。

先月もカナダから渡邊惣樹さんが来日したので、一緒に八戸の是川縄文
館、九戸城跡、久慈の琥珀記念館、そして函館の郊外まで行って縄文土偶
の国宝を拝んできました。

  ♪
(読者の声4) 6月9日(土曜日)夜に放映された討論番組「危機水域に達
した世界の政治経済」は下記サイトからユーチューブでご覧になれます。
出演は宮崎正弘、西岡力、川口マーン惠美、渡邊哲也氏ほかです。
https://www.youtube.com/watch?v=zl7tKF4KMOE(日本文化チャンネル桜)

  ♪
(読者の声5)  櫻井よしこ氏の発言が正論すぎて共産党の反応が見もの
です。

「どうして国会議員の皆さんは共産党に聞いてくれないのか。現行憲法が
施行された昭和22年、共産党の議員全員が反対した。こんなことでは日本
国を守れないと全党挙げて反対した。それなのに何で今、自分達がかつて
全否定した憲法を何で守ろうとしてるのか」
https://snjpn.net/archives/135862

かつて民青に1ヶ月所属しただけで共産党のインチキぶりに厭気が差しま
した。民主集中制という、中央の独裁を柔らかく言い換えただけの言葉に
唯々諾々と従う幹部たち。

自分の頭で考えることを放棄し、なにかあると〇〇の著書を読め、??の論
文にはこう書かれている、といった権威の押し付け。要は共産党教ですね。

共産党の集会に集まるのはゾンビのような生気のない目をしたジジババば
かり。それでも寝たきり老人になるよりはマシですから共産党にもそれな
りの存在理由があるのでしょう。

安倍総理の長期政権を批判するよりも、志位和夫委員長が長期低迷する共
産党のトップを20年も選挙もなく居座る方がどうかしている。

日本の国体を破壊する目的の共産党ですら合法な日本。それだけ皇室への
国民の思いが深く、そんな大多数の国民を信頼する政府。ある外国人が日
本のドラマを見て、どうして日本人は水戸黄門や大岡越前のような権力側
の人間が正義になるのか不思議だと言っていました。

外国では権力=私欲なのでしょう。カルロス・ゴーンのような人物が大統
領になるのが西洋のあたりまえなのでしょうね。(PB生、千葉)

      

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ASEANの口頭試問
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  渡部 亮次郎

ASEAN(アセアン)東南アジア諸国連合は、2010年現在は加盟10カ国だが、
当初は5カ国だけだった。

東南アジア諸国連合Association of South‐East Asian Nations)は、東
南アジア10ヶ国の経済・社会・政治・安全保障・文化での地域協力機構。
略称はASEAN(アセアン)。本部はインドネシアのジャカルタに所在。

域内の人口は約5億8000万人(2005年)と多く、近年の目覚しい経済成長
に拠り、欧州連合 (EU)、北米自由貿易協定 (NAFTA)、中国、インドと比
肩する存在になりつつある。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

結成当初から日本は会談参加を希望していたが拒否されていた。後でわ
かったが、フィリピンが強硬に反対していたからだった。1978年になっ
て、ようやく外相会談への参加が認められ、当時、福田赳夫内閣の外相園
田直(そのだ すなお)がインドネシア・バリ島での会議に出発した。秘
書官の私にとって東南アジアへの同行は初めてだった。

政治記者から秘書官に転身してまだ数ヶ月。記者の癖は抜けなかった。園
田氏もそこを利用していた。中でも締結を目指す日中平和友好条約に関す
るマスメディアの反応探りに期待していた。

さて、バリ島。西洋式の立派なホテル。朝早く、会議会場の下見に出かけ
た。事務の秘書官(後の国連大使佐藤行雄氏)は会議での大臣発言の打ち合
わせに忙しいが、政務の私は、この場合は閑である。

しかし、見ておどろいた。ASEAN側が一列の5人が並び、向かいに日本の席
がただ1つ。「これじゃまるで口頭試問だ」と大臣に報告。大臣は「佐藤
君、せめて6角形にして貰えんかね」と命令。

希望通り、椅子は6角形に配置換えされた。面白かったのはその後。

会議の冒頭、園田氏が発言を求め「このたび皆様の口頭試問を受けに参り
ましたソノダです」と言ったから、会場は爆笑。一気に日本のペースに
なってしまったのだ。

その実、ASEAN側は「口頭試問」を考えていたのだ。特に、太平洋戦争
中、フィリピンに軍事顧問として滞在していたアメリカのマッカーサーに
副官(秘書官)として付いていたロムロ外相は、例の「アイ・シャル・リター
ン」以来の憎しみを消せないでいたから、この会議への日本の参加反対の
急先鋒だった。

聞けば園田はあの戦争中、特攻隊の生き残りだという。この際、徹底的に
虐めてやろうと企んでいたのだ。私がどこかから拾ってきた情報を耳にし
ていたわが外相は、「口頭試問」の企みを逆手に取ることで、一瞬にして
ASEANの懐に入りこむのに成功したのだ。

しかも、それ以来、ロムロは園田と親友になった。

園田氏は旧制中学しか出ていない。シナ事変以来、昭和20年の敗戦まで11
年間を戦場で過ごした。敗戦時は陸軍の戦闘機の操縦士から「特攻隊」の
隊長に指名。出撃の2日前に敗戦となった。

郷里、九州の天草で町の助役から衆院選に出馬して落選。町長を経て当
選。厚生大臣2度、官房長官、外相3度。70歳、腎不全により僅か70で逝去。

ASEANでのやり取りから、私は政治家は学歴では無い。頭の良さ、機転の
利かせ方にカギがあるとつくづく思った。鳩山や菅にあるのは学歴だけ
だった。2010・11・24


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今回の首脳外交は大成功
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       櫻井よしこ

「緊密な日米関係を内外に示した今回の首脳外交は大成功で終えた」

5月25日から4日間、トランプ米大統領の訪日が無事終了した。天皇、皇后
両陛下は令和初の国賓をにこやかにお迎えされ、国民も大いに安堵したの
ではないか。

滞在中、トランプ大統領は対日貿易赤字、日本がF35戦闘機を105機買う
ことなどに度々言及し、環太平洋経済連携協定(TPP)への激しい反発
も口にした。日米間の貿易問題に加えて、拉致、北朝鮮に傾く韓国文在寅
政権、膨張する中国の脅威にも対処しなければならない安倍晋三首相に
とって、眼前の貿易問題を超えて緊密な日米関係を内外に示すことは、大
いなる国益である。その点で今回の首脳外交は大成功だった。

だが、「朝日新聞」は5月28日の紙面で安倍外交を徹底的に批判した。

「抱きつき、泣きつき──。トランプ氏に対する度外れた厚遇ぶりには、そ
んな言葉しか浮かばない」(「天声人語」)という具合だ。社説も「もて
なし外交の限界 対米追従より価値の基軸を」と題して、「国賓を丁重に
迎えるのは当然だが、度が過ぎる」と書き、安倍首相のイラン訪問予定に
ついては、「米国の代弁者では、仲介者たり得ない」と釘をさした。

朝日の主張はただの観念論であろう。拉致問題でトランプ大統領は安倍首
相の「代弁者」になって、金正恩朝鮮労働党委員長に日本側の考えや要求
を伝え続けている。トランプ・金両首脳の3回の会談のすべてで、トラン
プ大統領は拉致問題を取り上げた。今回も家族会の皆さんに会い、安倍首
相への全面的支持を表明した。

日朝首脳会談は容易に実現するとは思えないが、トランプ大統領が安倍首
相の気持ちを代弁した結果、首脳会談の可能性が生まれている。イランに
関して安倍首相が力を尽くすことの何が問題なのか。

朝日の論調を「読売新聞」のそれと比較した。読売の社説は「多国間協調
を主導する同盟に 貿易問題で無用な対立避けたい」と題し、「貿易収支
は景気や為替など様々な要因に左右される」として、「赤字削減に固執す
る意味が乏しいことを、米国に訴え続け」よと説いた。「TPPから離脱
した米国が、参加国より有利な条件を得ては筋が通らない。TPPと同水
準の合意にとどめるべきだ」とも主張した。読売の主張の方が余程まとも
でフェアでもある。

米中対立は単なる貿易赤字削減の域を越えて、国の在り方、いわゆる「価
値観の闘い」の域に入っている。知的財産権の窃盗、言論の自由や人権の
圧迫、少数民族の弾圧や虐殺、国際法無視の現状変更などに異議を唱える
米国に、日本も欧州諸国も程度の差はあるものの共鳴している。だからこ
そ、同盟国である日本や欧州に、余りにも対立含みの要求を突きつけない
でほしいと願っている。

だが、トランプ大統領にはそれが通じない。難しい相手にどうわたり合う
か。とりわけ日本の立場は苦しい。本原稿執筆中の5月28日も、中国の
5000トンクラス、大型武装船2隻を含む4隻が尖閣諸島の接続水域に侵入中
だ。連続47日、この間彼らは度々領海も侵犯した。かつてない軍事的脅威
が眼前にあるが、わが国は有効な手立てを打てない。中国や北朝鮮の安全
保障上の脅威から日本を守るには力不足で、米国の支援が必要である。

そんなハンディゆえに安倍首相は朝日が主張する「経済も安全保障も、
ルールに基づく多国間の協力を重んじ」てきた。TPP11や日欧EPAを
まとめ、航行の自由、法の遵守、平和的解決を掲げてインド・太平洋戦略
を打ち出したのがその証左だ。日本が実現に漕ぎつけたこれらの実績を評
価せずに批判のための批判に力を注ぐ朝日の国際情勢分析は信頼できない
のではないか。米国との合意はTPPと同水準にせよと助言する読売を評
価するゆえんである。
『週刊ダイヤモンド』 2019年6月8日号
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1282 


     

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重 要 情 報
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◎2,000万円蓄えるには株式投資をしろか:前田正晶

11日朝から方々のテレビ局で金融庁の「2,000万円蓄えよ」に対する否定
的というか、批判的な特集が続いている。あそこまで居丈高な村田蓮舫は
歳費だけでは2,000万円は蓄えられないとでも言う気なのかな。TBSのヒル
オビでは「100世帯の聞き取り調査30世帯が2,000万の貯蓄ありと答えた」
と報じていた。これが驚くほど高いか否かは私には解らないし、第一他人
様がどのように老後、それも90歳まで生きていく予定(見込み?)で貯蓄
をされたり投資をされているかなど解る訳がないと思うのだ。

一方、テレ朝では末延吉正(東海大学教授であると思うが、近頃ジャー
ナリストという肩書きになっているのは何故だろう)が「2,000万不足説
には投資への誘いであると思わせる面がある。だが、アメリかでは株式投
資への依存度が高いのは我が国とアメリカの文化の違いであり、アメリか
では貯蓄性向が低いのが一般的である。それと同じことを我が国に持ち込
もうとしても、そもそも学校で投資を教えているアメリカとは違う点に無
理があるのではないか」という指摘をしていた。

アメリカ人の社会の中にいた経験から言えることは、先ずは「彼らが日
本に来て驚くのが現金決済社会である点」なのである。何しろスーパー
で$3の買い物をしてレジで悠々と小切手を切って後ろに並んでいるお客を
待たせる国の人だから、何処に行っても現金で払っているのを見れば訝る
のは当然だろうと思う。次はある程度以上我が国の生活様式というか、貯
蓄性向の高さが解ってくると「何で君等は株式投資をしないのか。市場は
その為にあるのに」と言って、四六時中と言うか暇さえあれば、NY市場等
の相場を見守っている。であるから、彼らにとっては株式市場の$1の変動
でも重大事なのだ。

当方は「その方面の知識もないし、投資に関するセンスがないと思って
いるから、仮令どれほど低利息でも安全だと思う銀行に預けておくのだ」
という意見を述べると、何とも異なことを言う奴だという顔をされたもの
だった。ところが、私の知人にも株式投資等で十分以上な資産を形成した
人物は複数いる。羨ましいなとは思うが、それこそ投資は“Not for me.”
だと思って眺めているだけだ。麻生副総理兼財務大臣は金融庁の報告書の
受け取りを拒否されたそうだが、「投資への誘い」には否定的なのだろうか。

◎金融庁は何を意図して2,000万必要という説を公表したのか:前田正晶

10日の参議院の予算委員会では、またもや勝ち誇ったかの如き村田蓮舫様
の質問を聞かされた。テレビのニュースで見る限りでは、彼女は年金の不
安定さの問題として安倍総理を詰問して見せた。恐らく、来たるべき参議
院議員の選挙で与党を不利に追い込む絶好の話題であり、且つチャンス到
来だと思っているのだろうと思って見ていた。年金だけでは十分ではない
という事と100年安心とは別な話だと思うが、テレビ局もここを先途と採
り上げたのだろう。特にTBSに登場した毎日新聞の何とかいう論説委員は
穏やかに内閣を非難して威勢が良かった。

私はその人の属している産業や業界によっても異なるだろうと思うが、
2,000万円を貯蓄するとしたらかなりの難業だと思う。仮に同じ会社に新
卒で入社して定年まで40年間勤続したとして大雑把に割れば、毎年50万円
蓄えて行かねばならなくなると思う。月額にして4万円超である。容易な
らざる課題だと思うし、その人の意欲や心がけの問題ではないとも思う
し、可能な人はいたと思う。但し、現在の経営担当者たちは内部留保には
意欲的だが、昇給に関しては消極的であるとしか思えない姿勢を示してい
るだけに、投資や貯蓄は難題だと思うのだ。それに、この低金利の時代だ。

金融庁は一体どのような階層を念頭に置いてこのような老後の資金不足問
題を持ち出したのだろうか。私はこの不足問題は年金の多寡や100年安心
のこととは直結していないのではないかと思えてならない。私はあの毎月
5万円不足と計算された65歳と60歳のご夫婦の例では、介護保険料が入っ
ていなかったと思う。それに、いくら何でもあれだけの額の年金を貰える
方が、全く投資もされず預貯金もなかったというのは筋が通らないのでは
ないかという気がするのだ。

金融庁がどの階層を例に取っているのかとの疑問を呈したが、2,000万円
以上の蓄えを持っておられる方々はおられると思う。また20万円超の公的
年金を貰える方々が日本全体の何%おられるのかと考えると、金融庁の発
表はやらずもがなではなかったと思うのだ。偏見だと非難されるのを怖れ
て言えば、金融庁には立憲民主党や村田蓮舫如きに安倍政権批判の機会を
与えてどうする気だったのかと問いかけたくもなる。麻生さんも憤然とし
た顔付きで「全部は読んでいない」などと言われたのも、村田をつけ上が
らせたと思うのだが。




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身 辺 雑 記
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12日の東京湾岸は曇天。

隣の第三亀戸中学校では11日プールの水を捨て洗っている。そろそろ水泳
の季節なのだ。

11日の東京湾岸は曇天。やや涼しい都立猿江恩賜公園を家人に乗っても
らった車椅子を転倒防止用に押しながら散歩を済ませた。雨だった10日は
屋内で足踏み300回。11日朝の空腹時の血糖値は120.最高血圧108.満
足。夕方は亀戸駅近くの韓国風居酒屋で月例の会合。美人も一緒だから楽
しかった。
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