政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針5072 号  2019.6.11(火)

2019/06/11



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 わたなべ りやうじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」5072号
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        2019(令和元年)年 6月11日(火)



            次のペンス演説は6月24日:宮崎正弘

             ワーファリンにご注意を:石岡荘十

            今回の首脳外交は大成功:櫻井よしこ
            

                      話 の 福 袋    
                       反     響
                      身 辺 雑 記

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次のペンス演説は6月24日
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)6月9日(日曜日)
       通巻第6103号 
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次のペンス演説は6月24日、ワシントン。「人権と宗教の自由」に関て
大阪G20直前。G20を終えると、トランプは何をするだろう?
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G20は6月28日から大阪で開催される。

世界の主要国からリーダーが日本に集合、討議を重なる。G20が終わる
や、トランプ大統領は「全ての中国からの輸入品に25%の関税を課す」と
発表することになるだろう。

高関税を相殺するには通貨価値を下げると効果があることは経済学者では
なくとも理解できる。「5月10日の非常事態宣言以後、中国は為替市場
において、1ドル=6・5人民元を、6・9と(低めに誘導)した。下落
を放置しているのは意図的であり、高関税を相殺して輸出競争力を維持す
るためだ」
とムニューシン財務長官は事前の警告を発した(6月8日)。

さて、高官同士の米中貿易戦争回避の交渉は、決裂してから1ヶ月、じつ
は米中間で一切の交渉が持たれていない。相互連絡が「ぷっつん」状態、
お互いが非難声明を出し合い、ツィッターも攻撃合戦の武器化している。
それでいて習近平はサンクトペテルブルグへでかけ、プーチンと握手した
席で 「トランプ大統領とは友だちだ」と言ってのけた。 

友好の演出をしているが、聴く側の反応はと言えば「冷笑」だった。

6月24日、ペンス副大統領がワシントンの有力シンクタンク「ウイルソ
ンセンター」で演説することが確定した。世界のメディアが注目する。
 昨年10月4日にハドソン研究所で行われたペンス演説は、歴史の残る
画期的なもので、中国を公然と敵と認識した「準宣戦布告」的な演説だっ
たからだ。

次のペンス演説は「人権」と「宗教の自由」に絞り込まれるだろうという。

つまりウィグル族弾圧、強制収容所、人権抑圧に関して、これまで米国は
非難こそすれど、行動をしなかった。キリスト教会も破壊され、聖書は焼
かれ、信者は弾圧されていると前回の演説でペンスは批判を強め、ウィグ
ル問題を提示した。

次のペンス演説はアメリカの行動計画が盛られるだろう、と推測される。
しかも、G20直前にペンス演説は行われる。 何が飛び出すか?

         
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW
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 切れ味よく、力強く、近代シナと朝鮮史を鮮やかに解剖
  みえてきたのは虚勢、はったり、改竄という彼らの歪みきった性格

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宮脇淳子『中国・韓国の正体』(ワック)
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本書には幾つかの「真実」、というより巷間に拡がる嘘の歴史解釈をばっ
さりと切り捨て、本当の姿を描きだした箇所があって、一般的歴史書に比
べると群を抜いて面白い、独自の視点に立脚している。
このポイントに宮脇歴史学の魅力がある。

第一に毛沢東の「長征」とかいう巨大な嘘。実態は逃亡記であり、途中で
政敵をばさばさと見殺しにし、毛沢東の独裁が成立していった暗闘のプロ
セスというのが真実だった。

第二は西太后が英邁なる進歩主義者だったというユン・チアンの嘘を徹底
的に論駁している。

西太后は頑迷固陋で救いの無いおばさんだが、チアンはなぜ西太后を誉め
あげたか、その執筆動機の謎を宮脇女史がつぶさに追求している。この項
目は滅法面白い。

第三に「共産主義革命」とかの歴史観も、後知恵による出鱈目な講釈であ
り、毛沢東以来の権力闘争の本質は「水滸伝」の世界だという。中国史の
精髄は、まさに水滸伝の世界であることを再確認できる。

第四が漢字に対する日本人と中国人の感覚。言語学的なセンスの差違の大
きさであるが、これも詳細は本書で読み解いていただきたい。

第五に民族浄化の実態。日本のメディアが報道しないが、なぜ漢族はウィ
グルを怖れ、しかも民族浄化作戦を一方で展開し、かれらを中国の土地か
ら消し去ろうとしているかが、近代史に溯って雄渾に語られる。
 全体を通読してピッチが速く、文章の切れ味よく、文体は力強く、近代
シナ、朝鮮史を鮮やかに解剖していく。

そこにみえてくるのは虚勢、はったり、改竄とシナ人と朝鮮人らの歪んだ
DNAなのだが、しょせん、歴史をねじ曲げる国には未来なぞ有るはずが
ないと断言している。

例を挙げれば切りがないので、これくらいにするが、以上の詳細は本書に
当たっていただくことにして、評者(宮崎)が「えっ、そうなのか」と、
とくに驚いた箇所がある。

それは「楊貴妃を殺したのはソグド人だ」という項目(80p−84p)だ。
 謎の民、ソグドはいまのイランあたりから中央アジアに這入り込んで、
とくに商いの才能が豊かだった。

楊貴妃は17歳で寿王の妃となるが、王の父、玄宗皇帝に見そめられ、寿王
と別れていったん出家し、玄宗皇帝の後宮に入る。玄宗皇帝は、即天武后
の孫である。武后も太宗の後宮から一度は尼になり、そして高宗の後宮に
入った。

宮脇女史は、このポイントからシナ及びシナ人の本質を衝く。

「唐の帝室が儒教的規範から完全に逸脱していることがよくわかる。儒教
では輩行(祖先から数えて何代目の世代か)が大変重要なので、父の世代
と子の世代は厳然と区別するのである。継母と結婚するとか、息子の配偶
者を娶るなどは畜生同然だと忌避する。(しかし)隋も唐も、帝室と貴族
たちは、もともと大興安嶺にいた『鮮卑』と呼ばれた遊牧民出身だから、
実母以外の父の妻を娶ることはレヴィレート婚と呼ぶ習俗だし、息子の妻
を娶ることも気にしない」

「中華民族」と一括される「中国人」は、それぞれ習慣、習俗、文化がこ
となる。こうした状況からシナは国民国家には適応できないという少数民
族の実態。性格の差違の、あまりの大きさには愕然となる。

玄宗皇帝の治世が長くなって体制疲労を起こし、安禄山と史思明が指導し
た叛乱に潰えるわけだが、安禄山の父はソグド人、母はトルコの名家出身
だった。史思明は父が突厥(チュルク)、母はソグド人とされる。
だから楊貴妃はソグド人に結果的に殺されたことになる。歴史学者が軽視
するポイント、じつは中国史においては最も肝要な考察事項なのである。
 

(付記)ソグド民族はじつにミステリアスである。ユダヤ人は世界各地に
散ったが、2千年後にシオンの地にもどり、国を再建して、ヘブライ語を
復活させた。

クルド族はイラク、イラン、トルコの山岳に固まっているのに、国家を構
築できない。欧州各地に散在し、底辺を彷徨してきたジプシーは文字を持
たないためにユダヤのような建国が出来なかった。

となるとソグド民族とは如何なる種族なのか。

アレキサンダー亡き後のペルシアを基盤とした農耕民族だった。ソグド族
はシルクロードの商圏を拡大した影の主役で、シルクロードの交易を担う
ことによって、中央アジアから長安へ這入り込んだ。彼らが「胡」である。

同時に中国にマニ教を持ち込んだとされる。

中央アジアでもウズベキスタンには濃厚にソグド文化が残り、ブハラ、サ
マルカンドなどは中世ソグド国家の一面がある。「安」、「史」を筆頭に
「康」(サマルカンド)、「石」(タシケント)、「何」、「曹」などは
ソグトの名前である。

ペルシア語に近いソグド語とソグド文字をもつ民族だったので、ウィグル
語の源流となり、十三世紀にはモンゴル語、そして満州語へと伝わった。
その後、ソグドは中国各地で混血を繰り返して、漢族、ウズベク、チュル
ク系の民族のなかに溶け込んでいった。 
            
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★読者の声 ★READERS‘ OPINIONS ★ 
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(読者の声1)福島香織さんとの番組「フロントジャパン」で前回は宮崎
先生のニュージーランド報告がありました。その前はパプアニューギニア
でしたか、その前が確か、フィジーの報告がありました。

これらの紀行は、貴誌では掲載がなく、どのメディアに発表されるので
しょうか?
写真など興味深く拝見したので、活字で読みたいと思います。
    (FD子、鹿児島)


(編集部から)ニュージーランド紀行は、6月末発行の『エルネオス』7
月号を予定しております。

またパプアニューギニア、フィジーなどは、東チモール、モルディブ、
イースター島、ガラパゴス、キューバなどと一緒に「海流のなかの島々」
というチャプターに収められます。その『地図にない国を行く』(海竜
社)は、6月26日に上梓されます。
        

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ワーファリンにご注意を
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  石岡 荘十


ワーファリンで危うく死ぬところだった。

その顛末を話す前にワーファリンについてどんな薬なのか、基礎的な“常
識”を説明しておく。

ワーファリンは血液をさらさらにする代表的な薬だ。心筋梗塞や心臓の弁
を人工の機械弁に置き換えた弁置換手術経験者は血液が固まって血栓を作
りやすくなるため、これを防ぐべく処方される。

心臓病患者だけではなく慢性的な脳梗塞患者に対しても、血栓が脳に飛ん
で細い血管を詰まらせないように予防薬としても使われている。

もともとは、ネズミ取りの薬剤(殺鼠剤、商品名は、強力ラットライス、
強力デスモア、ネズミランチdeコロリ)として使われていた。

ネズミにこの薬が入った餌を与えると、目の網膜内の内出血で視力が低下
するため明るいところに出てくる。最終的には腹腔内の内出血で死亡する
というわけだ。人間に対する治療薬として日本で使われ始めたのは30年以
上前の1976年のことだった。

よく言われるように、薬はすべて毒物であり使い方、とくにその量を間違
えると、死に至る。薬として有効かどうかは、微妙な量(専門的には治療
域という)の調整が欠かせない。

ワーファリンは殺鼠剤に使われるくらいだから、とりわけ服用する量の調
整が重要だとされている。

私は‘99年心臓にある4つの弁のうち血液の出口である大動脈弁を機械
弁に置き換える手術を受けて以来、毎日朝食後、この薬を飲み続けている。

私の場合、3ヶ月前までは毎日2錠(1mg×2)だったが、最近は加齢の
影響もあってか、先月、血液検査の結果、効き目が落ちているとのこと
で、週3日は、プラス0.5mgの処方を受け、処方箋を病院の周辺に門前
市をなす薬局の一つに出した。

エーザイが販売しているワーファリンは、0.5mg、1mg、5mgの3種
類の錠剤だから、処方箋に従えば私の適量は

・月、水、金 1mg2錠と0.5mg1錠で合計2.5mg
・残る火、木、土、日は1mg2錠で2mg ということになる

ところが、である。

薬局で手渡された薬をその場で確認すると、0.5mgの錠剤は見当たら
ず、代わりに袋に入っていたのは5mgの錠剤だったのである。つまり、
処方箋で指示された量の10倍の量のワーファリンを薬剤師が出したのだ。

ここでこのことに気づかず、服用したらどんなことになるか。殺鼠剤入り
の餌を与えられたネズミになるところだったのだ。おお怖!   

「人は間違う動物」、医療の世界ではTo err is human.とよく言われる
が、これは酷すぎる。まかり間違えば業務上過失致死に問われかねない過
ちではないか。

いろいろな薬の中で、とりわけワーファリンに対する感受性は個体差が大
きい。薬の量は大概、患者の体重によって決まるが、ワーファリンは同じ
体重でも、年齢や食生活、疾患の種類などによって適量を厳密に調整する
必要のある薬だとされ、同じ人でも、適量(治療域)は変わる。

このため、永年この薬を飲んでいる患者は、少なくとも月に1度は血液検
査をして適量を決めなくてはならない。プロトロンビン時間測定
(=PT-INR)という検査である。

昔は、トロンボテストという検査が一般的だったが、近年はPT-INR
が推奨されている。その標準値は、1.6〜3.0(値が高いほど血が固まりに
くい)が理想的である。(「1.8〜3.4 の間であれば、ワーファリンの投
与量は変更しないほうがよい」という報告もある)。

私のINRは1.9。適正だった。そこへ、5mgを飲んだりすれば、血液は
真水のようにさらさら流れ、体内の臓器、とりわけ脳出血のおそれもあった。

ほとんどの薬は、薬品メーカーが製造、医師が処方し、薬剤師が調剤し、
患者は何の疑問も抱かず指示通り服用する。つまり水源から河口まで関係
者はすべて性善説に立っている。

ワーファリンの販売元エーザイに確認すると、担当者は、「こんな間違い
は初めてのケースだ」という。しかし、どんな仕事もそうだが慣れてくる
と、そこに’to err’が起こる。メーカーは貴重な教訓とし、包装紙の色を
変えるなどの防止策がないか検討するというが、同時に、ユーザーである
患者もやばい薬については特に確認をする努力を心がけたいものである。



         
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今回の首脳外交は大成功
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     櫻井よしこ

「緊密な日米関係を内外に示した今回の首脳外交は大成功で終えた」

5月25日から4日間、トランプ米大統領の訪日が無事終了した。天皇、皇后
両陛下は令和初の国賓をにこやかにお迎えされ、国民も大いに安堵したの
ではないか。

滞在中、トランプ大統領は対日貿易赤字、日本がF35戦闘機を105機買う
ことなどに度々言及し、環太平洋経済連携協定(TPP)への激しい反発
も口にした。日米間の貿易問題に加えて、拉致、北朝鮮に傾く韓国文在寅
政権、膨張する中国の脅威にも対処しなければならない安倍晋三首相に
とって、眼前の貿易問題を超えて緊密な日米関係を内外に示すことは、大
いなる国益である。その点で今回の首脳外交は大成功だった。

だが、「朝日新聞」は5月28日の紙面で安倍外交を徹底的に批判した。

「抱きつき、泣きつき──。トランプ氏に対する度外れた厚遇ぶりには、そ
んな言葉しか浮かばない」(「天声人語」)という具合だ。社説も「もて
なし外交の限界 対米追従より価値の基軸を」と題して、「国賓を丁重に
迎えるのは当然だが、度が過ぎる」と書き、安倍首相のイラン訪問予定に
ついては、「米国の代弁者では、仲介者たり得ない」と釘をさした。

朝日の主張はただの観念論であろう。拉致問題でトランプ大統領は安倍首
相の「代弁者」になって、金正恩朝鮮労働党委員長に日本側の考えや要求
を伝え続けている。トランプ・金両首脳の3回の会談のすべてで、トラン
プ大統領は拉致問題を取り上げた。今回も家族会の皆さんに会い、安倍首
相への全面的支持を表明した。

日朝首脳会談は容易に実現するとは思えないが、トランプ大統領が安倍首
相の気持ちを代弁した結果、首脳会談の可能性が生まれている。イランに
関して安倍首相が力を尽くすことの何が問題なのか。

朝日の論調を「読売新聞」のそれと比較した。読売の社説は「多国間協調
を主導する同盟に 貿易問題で無用な対立避けたい」と題し、「貿易収支
は景気や為替など様々な要因に左右される」として、「赤字削減に固執す
る意味が乏しいことを、米国に訴え続け」よと説いた。「TPPから離脱
した米国が、参加国より有利な条件を得ては筋が通らない。TPPと同水
準の合意にとどめるべきだ」とも主張した。読売の主張の方が余程まとも
でフェアでもある。

米中対立は単なる貿易赤字削減の域を越えて、国の在り方、いわゆる「価
値観の闘い」の域に入っている。知的財産権の窃盗、言論の自由や人権の
圧迫、少数民族の弾圧や虐殺、国際法無視の現状変更などに異議を唱える
米国に、日本も欧州諸国も程度の差はあるものの共鳴している。だからこ
そ、同盟国である日本や欧州に、余りにも対立含みの要求を突きつけない
でほしいと願っている。

だが、トランプ大統領にはそれが通じない。難しい相手にどうわたり合う
か。とりわけ日本の立場は苦しい。本原稿執筆中の5月28日も、中国の
5000トンクラス、大型武装船2隻を含む4隻が尖閣諸島の接続水域に侵入中
だ。連続47日、この間彼らは度々領海も侵犯した。かつてない軍事的脅威
が眼前にあるが、わが国は有効な手立てを打てない。中国や北朝鮮の安全
保障上の脅威から日本を守るには力不足で、米国の支援が必要である。

そんなハンディゆえに安倍首相は朝日が主張する「経済も安全保障も、
ルールに基づく多国間の協力を重んじ」てきた。TPP11や日欧EPAを
まとめ、航行の自由、法の遵守、平和的解決を掲げてインド・太平洋戦略
を打ち出したのがその証左だ。日本が実現に漕ぎつけたこれらの実績を評
価せずに批判のための批判に力を注ぐ朝日の国際情勢分析は信頼できない
のではないか。米国との合意はTPPと同水準にせよと助言する読売を評
価するゆえんである。
『週刊ダイヤモンド』 2019年6月8日号
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1282

      
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重 要 情 報
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◎原田義昭環境大臣に伺って見たい:前田正晶

大臣は本気でこの優良化でプラスティックスのゴミ問題が解決の方向に
向かうとお考えなのかと。以前にも指摘したが、今や我々の生活の周囲に
合成樹脂製でないものがどれほどあるのだろうか。このPCにしたところで
プラスティックス製品の塊みたいなものだ。私はレジ袋なるものは低密度
ポリエチレンであると思っている。このPEの袋は再生こそされないだろう
が、ゴミ捨てように実に重宝に使われて二度のお役目を果たしている。決
してプラスティックスのゴミが増えてしまうことに負の貢献をしていると
は思えない。それでも優良化するお積もりなのかな。

小手先の姑息な「やって見せました」という証拠を残したいだけの対策
ではないのか。弁護士であられる大臣は一般の消費者の生活の内容を把握
された上で(「レジ袋の再利用の実体を」でも良いか?)をご存じであ
り、尚且つ我々がプラスティックス製品の中で暮らしていることをご承知
だったのか等が言いたくなる。

プラスティックス製のストローの廃止にしたところで似たような小手先
の弥縫策でしかないと思う。もっと根本的に合成樹脂製品の耐用年数とい
うか、製品別にどれほどの時間が経てば劣化して廃棄するかゴミとして処
分せねばならなくなるかの対策を検討すべき時ではないのか。一寸考えて
思いつく見近な例では、合成樹脂の靴底がある。これなどは条件次第では
アッという間に劣化してしまい、捨てざるを得ないことが間々あるのだ。

私が見る限りではレジ袋は消費者が色々と工夫されて再利用されている。
もしも、優良となって消費者がエコバッグなるものを常時持ち歩くように
なれば、ゴミ捨てには如何なる袋を使えば良いのか。「何、¥5なり¥10
を支払って買ってくれば良いじゃないか」とでも仰る気か。それは確かに
ここ東京都新宿区でも強風の日には空のレジ袋が宙に舞っていることがあ
る。あの袋が東京湾まで飛んでいくことを怖れておられるのかなどと疑っ
てしまう。プラスティックスは経時変化するというのは常識ではなかった
のか。

私は今や焼却炉も進歩してプラスティックス製品を燃やしても大気汚染の
原因となるような排ガスは出ないと聞いた気がする。人智が創り出したと
しか思えないプラスティックス製品に耐用年数が来た場合とか劣化して継
続して使用に耐えなくなった場合の対策を考えるのが環境省の役目ではな
いのか。

プラスティックス製品は「今更何を言うのか。自分たちで勝手にレジ袋な
どに使って、未晒しクラフト紙のバッグを葬り去ったのは何処のどいつ
だ」と怒っていると思うよ。でも、仮にあの茶色の紙袋に戻したとして
も、ゴミ捨てには使えないだろうよ。


◎ イギリスの王室は、開かれているように見えますが、開かれてはいませ
ん。イギリスは階級社会ですから、王室は階級の壁に守られています。イ
ギリス人は、野党の影の内閣のように、準備をする民族です

イギリス王室の王位継承順位は王族以外にも与えられています。 日本で
も 、旧宮家の男子全員に皇位継承順位を持っていただくべきです。天皇
は父方が皇統です。母方が皇統であっても天皇になれません。「女系天
皇」という造語は、「女系」と「天皇」が矛盾しています 宮家は男子が
いなければ絶えますが、男子のいる旧宮家があります。旧宮家の方々は、
宮家として皇族でした。男子のいる旧宮家は、旧宮家の宮号で宮家になっ
ていただきたい。(まこと)


◎永井謙佑がいた9日の対エルサルバドルのサッカー:前田正晶

格下相手に前半の2点だけで勝ったのだから先ず結果オーライだろうと思
うが、退屈な試合だった、皆が総出で騒ぐ久保建英が出てくるまでは。そ
こで、この久保君の話題から入っていこう。

小柄なイニエスタを見る思いが一寸だけした久保建英のA代表初登場だっ
た。(お断りするまでもないが「デビュー」なんてフランス語は使わない
よ)彼は何度かJリーグの試合に出ているのを一寸だけ見たので、どれく
らいのことが出来るのかは解っていた。私にはあの何処にやる気があるの
か見えにくく如何にも軽く球を巧みに裁いてみせるいサッカーは、矢張り
一寸だけ見ているスペインの名手イニエスタに似ているのかなと思わせて
くれるのだ。

森保監督が何故彼を招集しながらトリニダード・アンド・トバゴ戦では補
欠にも入れなかった意図が私には良く解らない。だが、久保君の技術はこ
こ数試合やや陰りが見えてきたと言うか切れ味がなくなったかの感がある
堂安と南野よりも、既に使い方次第では既に上ではないのかと見えた。私
は久保君が何処まで伸びるかは「周りが彼を使い切れる実力があるのか」
か「彼が周りを使うサッカーをするゲームメーカーにする気か」で大いに
変わってくるような気がする。

私が気になる点は自分がそうだったから言うのだが「小柄」である点だ。
この不利をどうやって克服するかだと思う、特に体格で勝負する嫌いがあ
る外国人が相手の場合に。

試合としては我が代表の出来は凡庸だった。これは、森保監督が前の試合
よりも新顔を数多く使って、言わば格落ちのメンバーで臨んだからだと
思っている。だが、不思議なことに後半になって監督が一軍扱いしてきた
者たちを入れたところ、格下相手に1点も取れなかったのだ。3年振りだと
かいう永井が言わば個人技を活かして取った2点だけだったのは不満足な
出来だった。試合開始と同時に「5点は取れる相手だな」と閃いた期待は
裏切られた。

シュートの不正確さ、躊躇うことなく後方に向かって惜しげもなく所謂
「バックパス」を繰り返していた攻撃には、ウンザリだった。抜いて出よ
うとして見せたのが永井と伊藤純也だけでは不満足だ。久保君も見事にダ
ブルテイームをかわしてシュートまで持って行ったが、現在のサッカー選
手たちは「何故、自分でやろう」としないで、責任逃れと私が酷評するパ
ス回しに執着するのだろう。彼らは真剣にやっているのだろうが、スリル
がない安全第一では、このところ逆転サヨナラが多いNPBの野球の方が面
白い。

森保監督がこのキリンカップの2試合を選手を試しておき、その結果次第
でコパアメリカやW杯を目指そうと企画しているのだったら、もう少しピ
リッとした相手を選ぶべきではなかったか。あれではボクシングの往年の
チャンピオンK田K毅を想起させられる。麻雀にも「カモを集めて水遊び」
という言い方がある。必勝法のことだ。ロシアW杯の生き残りを使わない
考えは解らないでもないが、昨日のように香川、岡崎、川島をスタンドで
観戦させた人事は、彼らに因果を含めてあるのだろうかと疑った。

富安や昌子の守りは出色だが、何故吉田麻也と組ませないのかが解らな
い。私は大迫君にはもっと堂々とポイントゲッターとして働いて欲しいと
思っている。やれ「ためが出来る」の「当たり負けしない強さがある」と
褒めるのは解るが、彼の主たる任務は得点することではないのか。中島翔
哉は上手いと認めるが、私にはこのところサッパリ点が取れないのは「思
い上がりがあるのでは」というプレー振りに見えて仕方がないのだ。何れ
にせよ、昨夜の解説の福田正博のように褒めるだけ一辺倒では為にならな
い。マスコミも偶にはピシッと批判すべきは批判して欲しい。




━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━

11日の東京湾岸は曇天、散歩ができる。

東京湾岸、10日は雨。やむを得ず散歩の代わりに屋内でつま先立ち数百回。


                  読者数:6001人    








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