政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針5059 号  2019・5・29(水)

2019/05/29


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わたなべ りや うじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」5059号
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        2019(令和元年)年 5月29日(水)



             米国、こんどは中国企業を:宮崎正弘

               「夜と朝の間に」:渡部亮次郎

            昭和天皇の御心を正しく:櫻井よしこ    
           
                      話 の 福 袋    
                       反     響
                      身 辺 雑 記



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米国、こんどは中国企業を
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)5月27日(月曜日)
       通巻第6089号 
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米国、こんどは中国企業をNY株式市場の上場リストから外し始めた
   中国SMIC社、ニューヨーク株式市場から退場へ
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NY株式市場にADR市場があり、SONYなどが預託証券というかた
ちで株式を上場している。中国企業も、世界のウォール街で上場を果たす
ことが夢だった。オバマ政権下における「アリババ」の上場時は、史上空
前の人気だった。

なにしろ賭け事に熱中する性格が強い中国人は、いったん仕込んだゲーム
のルールを、たちまち自家薬籠中のものとし、熾烈な株式ゲーム戦争でも
勝ち組に残る。

ファーウェイ排斥に急カーブを切ったトランプ政権は、次々と手を打って
きた。

第一に安全保障に脅威となる技術をもつ米国企業への、外国資本の買収を
許可しない。この案件はクアルコム買収を仕掛けていたブロードコムの野
心を退けた。ブロードコムは米国企業を装ったシンガポール国籍企業だ
が、背後に蠢めいていたのは中国だったからである。

第二に技術スパイの摘発で、ハイテク企業のラボなどから不正にデータを
盗み、中国に渡していた中国人(多くが軍人だった)、それに協力したア
メリカ人らをつぎつぎと逮捕し、起訴してきた。この流れのなかにファー
ウェイの副社長、孟晩舟の拘束がある。

第三に「国防権限法」を法の淵源として政治的活用を強化した。インテル
の半導体をZTEに供給することを禁じたことを皮切りに、半導体製造装
置、化学材料、化学液など半導体基板の製造に欠かせない製品、物資の輸
出禁止、つまり対中国ココムの発動である。

第四にトランプ政権は、ファーウェイ排斥を同盟国にも呼びかけた。
日本も「ファイブ・アイズ」(5EYES)のメンバーではないが、英、
豪、カナダ、NZにつづきフォーウェイ地上局などの政府調達を事実上取
りやめた。
 
第五に留学生へのヴィザ制限である。すでに2018年に4000人の高官や学
者、奨学金による研修生などが帰国した。米国の大学へ留学する中国人
のヴィザも五年間有効だったものが1年ごとの更新となり、中国人の
米国留学は突然さめた。替わりに狙われているのがNZ、豪、そして英国
の大学である。

第六にNY株式企業から中国企業を締め出す動きが出た。

つまり資金調達も米国内ではさせないという決意が、ここまで飛び火した
ということであり、すでに債券市場での中国企業の社債に関しては、2%
以上のチャイナプレミアムが上乗せされている。

焦点のSMIC(半導体製造國際集団)は6月13日をもってNY株式市
場から撤退を表明し、同社は香港でも上場しているため、株価は5%の急
落をみせた。

日本にやってきたトランプは笑顔で大相撲を観戦し、米国大統領杯を優勝
力士に渡すなど日米友好のパフォーマンスに熱心だった。

驚いたのは日本のメディアの対応ぶり。あれだけぼろくそにトランプを攻
撃非難してきた同じメディアなのかと訝るほどに、大スター並みの扱いを
繰り返し、トランプの行く先々には日本人の見物客、スマホによるカメラ
の列があった。安倍首相は「米国のポチ」に見えた。
         
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評BOOKREVIEW 
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『諸君!』がモデルとしたのは老舗月刊誌『自由』だった
   保守論壇の変遷を一編集者の眼からみる、詳細なマスコミ現代史

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仙頭寿顕『「諸君!」のための弁明』(草思社)
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元『諸君!』編集長の克明な回想録。というより論壇の人事録とも言え
る膨大なメモ、この業界の闊達でリベラルな特質が背景にあり、頑固者や
詭弁や偽善者を嫌い、また時代の変遷と高度成長とともに、保守論壇の目
まぐるしい人の出入り、その変遷ぶりもパノラマのような絵巻となってい
て、読み応え十分である。

著者の仙頭氏が編集長時代、『諸君!』は過去最高の部数を誇った。
本書を通読しながら、個人的に様々な想い出が蘇った。あれは昭和43
年だったと記憶する。

評者(宮崎)がまだ『日本学生新聞』の編集をしていた頃、当時「財界の
政治部長」と言われた藤井丙午氏(当時は富士製鉄副社長だったと記憶す
る。その後、参議院議員に転出したが)に会いに行ったことがある。

そのとき余談で「近く保守系の学者、文化人、作家らを総結集した『日本
文化会議』が発足する。福田恒存、田中美知太郎、竹山道雄、三島由紀
夫、林房雄、小林秀雄らが参加する手筈で、そこから機関誌的な雑誌も生
まれる」と藤井が言ったのを、評者は一種衝撃をもって聞いたのだ。

なぜなら、それまで日本の論壇は左翼の跳梁跋扈激しく、保守のメディア
と言えば、『自由』しかなかったからだ。

『自由』の執筆陣には上記のほかにも猪木政道、西尾幹二、林健太郎、平
林たい子、村松剛、加瀬英明、中村菊男、武藤光郎の各氏ら匆匆たるメン
バーが執筆しており、保守とリベラルの呉越同舟とはいえ、その論文の引
用頻度は『中央公論』と並んでいた。

反共だがリベラル。『自由』は、もっとも権威ある媒体とされた。

『自由』の掲載論文を読んで、評者はたとえば神谷不二、高坂正堯、矢野
暢といったデビューしたばかりの論客に会いに行ったし、会田雄次、武藤
光郎、竹山道雄氏らには長々とインタビューをしに行ったこともあった。

翌年、所謂「藤井構想」から大きく逸脱して、日本文化会議は結成された
けれども、すぐに三島由紀夫、林房雄らが脱会し、紆余曲折の末に、文春
がオピニオン誌を創刊するというかたちに落ち着いた。『諸君』が華々し
く創刊された。初代編集長は田中健五氏だった。田中氏はのちに田中角栄
研究などで文春の名編集長と言われ、社長、会長になった。

当時の文春社長だった池島新平氏が「こんど創刊する『諸君』は『自由』
のライバル誌になれ」と言われたと田中健五氏の証言がでてくる。

以後、記憶しているだけでも安藤満、堤堯、竹内修司、齋藤禎、笹本弘
一、立林昭彦、白川浩司ら各氏にバトンがタッチされて行くのだが、昭和
45年11月に三島事件が起きるや、当時の田中編集長から評者は電話をいた
だき、「森田必勝との四年間」を徹夜して書き上げたことを昨日のように
思い出す。

さらに同時期に『正論』『ボイス』『新潮45』、『サンサーラ』などが
戦列に加わって、保守系雑誌が花盛りとなった。

反面、左翼のたまり場だった『世界』の売れ行きは激減した。『現代の
眼』とかの左翼雑誌も『朝日ジャーナル』も消えた。しかし、なんといっ
ても『諸君!』の創刊で煽りを食らうかたちとなったのが、老舗『自由』
だった。

その後、評者は4半世紀にわたって『自由』の巻頭エッセイを連載するこ
とになった。編集担当だった猪阪豊一氏が急逝し、往時マスコミ関係者を
あつめた自由社主催の忘年会も開かれなくなり、『諸君』の休刊と
おなじ2009年に、『自由』も幕を閉じた。

『自由』の灯を半世紀近く守った、石原萌記・主幹は、当時の雑誌の保守
主義のイメージとは大いに異なって、リベラルの思想を信念としていて、
天皇の戦争責任を言う人でもあったが、カラオケに出没して歌うのは鶴田
浩二ばかりだった(そういえば田中健五と石原萌記両氏の仲はたいそう良
かった)。

この石原人脈には右左のイデオロギーとは関係なく、労組幹部、社会党代
議士から女優、歌手、そして花田凱紀氏や元木昌彦氏(『週刊現代』編集
長)らが呉越同舟していた。

松下政経塾出身の仙頭氏は、アルバイトとして文春で働いていて、入社試
験を受けたのだ。仙頭寿顕氏が文春入社にあたっての「身元保証人」が、
木屋隆安氏だったと本書で知って、またまたびっくりである。

木屋さんは時事通信社会部長を歴任したシベリア抑留組だが、なぜか評者
とも馬が合い、命令調で「あそこにかけ、ここから本を出せ」などと謂わ
れもしたが、飲むときは常に午後3時から新宿だった。

なぜなら日が高いうちに帰路につくからで、その理由は某国のテロに狙わ
れていたからだ。実際に木屋さんは、駅から突き落とされて九死に一生を
得たことがあり、晩年も駅から自宅までは公安刑事が同道した。
トここまで書いてきたら紙幅がつきた。

ともかく、本書に登場する人たちは約250人くらいだろうが、そのうち150
人ほどを評者も知っており、この業界は広いようで狭いことを改めて実感
したのだった。
        
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★読者の声 ★READERS‘ OPINIONS ★どくしゃのこえ
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   ♪
(読者の声1)三島由紀夫研究会の公開講座は5月28日です。
講師は『正論』元編集長の上島嘉郎氏をお招きします。
          記
日時 令和元年5月28日(火)18時半開演(18時開場)
会場 アルカディア市ヶ谷(私学会館) JR・地下鉄「市ヶ谷」下車2分
演題 「三島由紀夫と西郷南洲」(仮題)
講師 上島嘉郎(かみじまよしろう)氏はジャーナリスト、元月刊「正
論」編集長
           


  ♪
(読者の声2)明日夜の番組「フロント・ジャパン」はホスト福島香織さ
ん、ゲスト宮崎正弘さんでお送りします。

予定される主要テーマは「トランプ来日の意議とは何か?」「ニュージー
ランドは今」などですが内容に変更があるかもしれません。

28日)午後11時過ぎからはユーチューブでもご覧になれます。
   (日本文化チャンネル桜)

  ♪
(読者の声3)報道によると、大阪市を廃止し特別区に再編する「大阪都
構想」をめぐり、大阪維新の会と公明党大阪府本部が正式に合意し、来年
秋にも2度目の住民投票が行われることになったようです。

本欄で、何度か「大阪都構想」なる代物のナンセンスさを述べてきまし
たが、私には、こんな愚論・妄論がまかりとおること自体が不思議でなり
ません。

大阪市に在住する私の知人からは、「自民のだらしなさ、公明の節操の
無さ、維新の狡猾さが相まって、橋下の私怨に端を発し、浅薄で筋が通ら
ず、今や政争の手垢にまみれた『大阪都構想』なる代物が、現実のものと
なる悪夢には我慢がなりません。」というメールを受けましたが、私も
まったく同感です。
 
維新なる笑止な団体名を称する不可解な集団によって、大阪市が解体・
破壊されていくことに、私は我慢がならない思いです。(椿本祐弘)

  ♪
(読者の声4)貴誌第6088号(読者の声2)の稲村正治さんに質問です。
「日本の八紘一宇は、カタカムナの昔からの、… 」で、この『カタカム
ナ』をネットで検索すると、偽書だとも出てくる。
日本の八紘一宇なんて、所詮はこの程度のものに過ぎないと主張されて
いるのですか?
それとヘーゲル哲学とニーチェ哲学の違いを、どのように把握されている
のか教えてください。( TA生、川崎市)


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「夜と朝の間に」
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    渡部 亮次郎

このタイトルの歌を唄ったのは女装で有名になったピーターである。作詞
のなかにし礼は男なのか女なのか判然としないピーターを夜と朝の境目の
判然としない時間に譬えて作詞した。

「夜と朝の間に」

唄 ピーター
作詞 なかにし礼
作曲 村井邦彦

<夜と朝の間に ひとりの私 天使の歌を聴いている死人のように

夜と朝の間に ひとりの私 指を折っては繰り返す 数はつきない

遠くこだまをひいている 鎖につながれた むく犬よ
お前も静かに眠れ お前も静かに眠れ

夜と朝の間に ひとりの私 散るのを忘れた一枚の花びらみたい

夜と朝の間に ひとりの私 星が流れて消えても 祈りはしない

夜の寒さに耐えかねて 夜明けを待ちわびる小鳥たち
お前も静かに眠れ お前も静かに眠れ>

ピーター 本名:池畑 慎之介 いけはた しんのすけ
1952年8月8日(62歳) 大阪府堺市西区 生まれ。
血液型 A型 俳優、タレント、歌手

慎之介は、上方舞吉村流四世家元で、人間国宝にもなった吉村雄輝 の長
男として生まれた。3歳で初舞台を踏み、お家芸の跡継ぎとして父から厳
しく仕込まれた。5歳の時に両親が離婚。母・池畑清子と暮らすことを選
択、鹿児島市で少年時代を過ごした。慎之介が母方の池畑姓を名乗るのは
これ以降である。

池畑の性的指向は長らく公表されていなかったが、のちになってバイセク
シュアルであることを明言し、男女共に恋愛経験があることを公言した。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

そう言えば私はラヂオとテレビの記者として育ったので、「きょう」とか
「きのう」「おととい」「今月」「先月」「今年」「去年」というテンスの原
稿を書き続けた。だが、これは新聞や雑誌では通用しない言葉であった。

たとえば、きょうに「きょう」とラジオやテレビで放送するのは当然だ
が、新聞で「今日」と書いても、配達されるのは「あす」だから、きょう
は昨日になってしまっている。だから日付を書くしかない。

TVの記者の古手になったら、盛んに雑誌から原稿を依頼されるようになっ
て、このことを厳しく実感した。原稿は例えば、2月に「今月」と書いても
発売される頃は「先月」になってしまっているから原稿はもともと「今
月」ではなく「2月」と書かなくてはならない。

このことはインターネットの世界でも同様である。今日はすぐ明日になっ
てしまい、4,5日経ったらいつの今日かわからなくなってしまうではな
いか。

投稿してくる人はTVを見ながら「今夜の番組で」と打ち込んでくるが、明
後日になってメルマガやブログに掲載しようとしても、「今夜」とはいつ
の今夜か分からなくて困る。今夜とか昨夜ではなくて初めから日付で語っ
ていただかないと、主宰者泣かせの原稿になっている。

これきりのことを書くのに、ピーターのことから書きはじめた。

「夜と朝の間に」と言えばピーターだから、こうなった。私はNHKで政治
記者を約20年やったが、正式なNHK教育を受けていない。

非正式職員に採用されて、秋田県大舘市駐在の記者(単身)になり、放送用
(耳から聞かせる)文章を独りで考えて送った。1年後、試験に合格して正
式記者に採用されたが、もはや教えるところは無いのか研修所(東京・
砧)へは入れられず仙台の現場に突っ込まれた。ネタや文章がNHK的でな
いのは、その所為だろう。2010・2・27




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昭和天皇の御心を正しく
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      櫻井よしこ


「昭和天皇の御心を正しく受けとめるとともに皇室を政治利用しては
ならないと自戒する」

今年元旦、「朝日新聞」は1面トップで「昭和天皇直筆の原稿見つかる」
とスクープした。昭和60年頃から病に臥せられる63年秋頃までの御製、
252首が確認されたとの報道だった。

内、未発表の御製は211首あった。しかも昭和天皇の直筆で残されてお
り、同月7日には詳細が続報された。

ところが約4カ月後、雑誌「Hanada」6月号が「直筆御製発見 昭和
天皇の大御心」と題して「世界日報」編集局長、藤橋進氏の論文を掲載し
た。世界日報は朝日新聞が報ずる「かなり前に」昭和天皇の直筆原稿を入
手し、調査を進めていたという。両方を較べ読めば、昭和天皇の息遣いを
より近くより深く感じさせるのは藤橋論文である。

藤橋氏は、昭和天皇が乃木希典学習院院長(元陸軍大将)から教わった質
実剛健の精神を生涯守り通したこと、そのひとつの事例が、発見された御
製の資料にも見られると指摘する。

資料の中に縦8.8〜15センチメートル、横7.5〜10.5センチメートルのメモ
用紙8枚がある。小さいものは手のひら程の大きさだ。昭和天皇はその裏
にもお歌を書きつけていらした。メモ用紙には紙を貼り合わせたものもあ
るという。1枚の紙も無駄にしないお姿は乃木大将の教えの質実剛健その
ものである。

Hanadaは鉛筆書きの直筆原稿の写真を何枚も掲載したが、その字体
から昭和天皇のお人柄が伝わってくるようだ。昭和天皇の字体と話し言葉
には共通項があるように感ずる。質朴で飾るところがない。無駄もなく率
直だ。まっすぐ核心に迫る趣がある。

多弁でも能弁でもなかった昭和天皇にとって和歌は心の真実を表現する重
要な手段だったと思われる。ご生涯で約1万首を詠んだとされるが、今回
発見された御製の中には香淳皇后についてのお歌が4首ある。いずれも愛
情と思いやりに満ちている。

「露台にてきさきと共に彗星をみざりしこよひ(は)さびしかりけり」

体調をくずしていらした香淳皇后と一緒に彗星を見ることができない寂し
さを率直に表現していらっしゃる。4首すべてに「さびし」「かなし」と
いう言葉が入っている。香淳皇后への深い愛情の、少年のように純粋で率
直な発露だと受けとめた。

昭和天皇は政治家についてただひとり、岸信介元首相について詠まれ、3
首残された。

「國の為務たる君(は)秋またで 世をさりにけりいふべ(ぐれ)さびしく」

「その上にきみのいひたることばこそおもひふかけれのこしてきえしは」

「その上に深き思ひをこめていひしことばのこしてきみきえにけり(さり
ゆきぬ)」

この部分の欄外には「言葉は聲なき聲のことなり」と書かれている。昭和
35年の安保改定でデモ隊が国会を取り囲んだとき、岸首相は「デモの参加
者は限られている。(中略)私は『声なき声』に耳を傾けなければならな
いと思う」と語ったことを当然思い出す。「岸首相の孤独な戦いへの深い
同情を詠まれた」と、藤橋氏は解説したが、同感である。

作家の半藤一利氏は昭和天皇が岸首相を評価していたのかと「複雑な気持
ち」「日米の集団的自衛権を定めた安保改定に賛成の気持ちを持っておら
れたのだろうか」「心から驚いている」と朝日新聞にコメントした。

昭和天皇はひたすら国民の幸せと国家の安寧を願われ、立憲君主国の君主
として、国の安全を大きな高い視点から考えられたにすぎない。また、
「国がらをただ守らんといばら道すすみゆくともいくさとめけり」とも詠
まれたように、日本の国柄の大事さも考えておられた。昭和天皇のこの御
心を正しく受けとめたい。同時に、殊更にそのことを主張して皇室を政治
利用してはならないと自戒するものだ。
『週刊ダイヤモンド』 2019年5月25日号
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1280

   


          
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重 要 情 報
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◎私が改憲の動画をよく見るせいもあってか、この種の動画が良く私のネットに入って来る。それらをみると、全て中々の力作であり、筋が通ってゐる。既存の地上波テレビや新聞では、シナ共産党や在日朝鮮人などの圧力で見られないものが、ネットの世界では自由に見られる。

?C国(シナのことらしい)から飛んできた戦闘機が福岡の領空を侵犯する。自衛隊の戦闘機が迎撃のために飛び立つが、憲法9条の縛りがあるから、相手が攻撃してからでないと撃墜出来ない。とうとう相手は原爆を福岡に落す。百万人の日本人が殺される。自衛隊機は、その後で、やっと相手を撃墜する。しかし戦力の不保持を規定する9条の2項を廃止すれば、相手が原爆を落とす前に、撃墜出来て、福岡の国民は殺されなくて済む。これ、どちらがいいの?なんて、幼稚園生でも分かる話である。分からないのは、または分からないふりをしてゐるのは、マスコミだけだ。↓

https://www.youtube.com/watch?v=1AsDjsvH3DM

尚、「シュミレーション」といふカタカナを遣ってゐるが、simulationの発音はシミュレーションである。みっともないからこの動画を直して欲しい。

?憲法9条の改正が必要な理由:若い男性が、大学で学んだ法律学では現実の日本のおかれた状態を理解できないとして、基本から考へなおしてゆく。じっと聴いてゐると、なるほどと合点がいく。↓

https://www.youtube.com/watch?v=8e2K10VVxjs

?もしも俺の彼女が9条だったら:ワルの不良に脅かされても、彼女(9条)のいふ通り、抵抗できない。土下座をさせられてしまふ。彼女が言ふ、「私たちは中国や朝鮮に迷惑をかけたのだから相手のいふことを聞かなければいけないのよ」といふことが、そもそも間違ひなのである。↓

https://www.youtube.com/watch?v=V-ktQxlLlVw



?「夢ならば醒めよ」:日本を弱体化するためのマッカーサー司令部が作った憲法を日本に押し付けておきながら、マッカーサーがアメリカに帰ってから、議会で「日本が戦ったのは自衛のためでした(侵略のためではなかった)」と証言したことを、若い高校生の男子が皆に教へるといふテーマを、劇画風に構成してゐる。(この重大なことを、日本の教科書は避けて取り上げない)↓北村維康

https://www.youtube.com/watch?v=RrxsaH8fulE



◎対韓国交渉の正攻法は:前田正晶

再び「この際韓国に如何に対処すべきか」について言及したい。私は文在
寅大統領は戦時中の半島からの労働者についての大法院の判決通りに原告
団が現金化した場合に如何なる結果を生じるかについて、何らの策を講じ
る考えは全くなく配下の閣僚にも我が国からの仲裁委員会の開催島の申し
入れ等に対して反応すべからずとの指令を発しているか、あるいはもしか
して何も考えていないのか、または積年の恨み重なる日本とその企業に懲
罰を与えて苦悩させ、それによって韓国の歴史に文在寅の名が残るような
大統領となることを目指しているのかとすら疑いたくなる。

言葉を換えれば、現在の「慎重に検討する」という取り敢えずの答えは、
現実に原告団が差し押さえていた我が国の企業の資産を現金化した場合
に、我が国との間に如何なる事態が発生するかについては全く配慮してい
ないのだとさえ推察できるのだ。と言うのも、これまでの韓国側の非常識
極まる無法に対する我が国からの反応が余りに紳士的で穏やかだったの
で、今回も果たして現金化しても我が国が厳しい対応をするとは予測して
いないのではないかということ。

韓国政府がこれまでのように我が国の呼びかけに対して敏速に応答してこ
ないのであれば、外交筋も来日中のトランプ大統領の方式に学んで「この
件について6月早々には良い返事が来るものと期待している」と発表するく
らいの圧力をかけて何失うものはないのではないか。要求を突きつけた以
上、相手国が回答してくるのを何時までも待つという姿勢は紳士的ではあ
るが、私は甘いと思っている、何分にも相手国は文在寅大統領率いる韓国
なのだから。政府筋の奮起に期待したい。

専門家たちは韓国から750万人もの観光客が来るほどだから、民間には我
が国に対する敵意はないのだ等と楽観的なことをこと言いますが、それと
文在寅大統領の我が国に対する方針とは全く別物であると考えるのが自然
だろうと思う。私は多分750万人の大半は対馬にでも行っているのではと
すら疑っている。それに経済的に考えれば、彼らの一人当たりの出費は
¥70,000と来訪する国の中で最下位である。

私は政府が麻生副総理が以前に言及されたヴィザ発給の基準を韓国からの
観光客を制限するように変更する対策を講じたとしても、この程度の観光
収入が減殺する危険性を我が政府は考慮する必要があるのかと考えてしま
う。基本的にはかかる手段を採るよりも、韓国政府と真っ向から交渉して
速やかな受け入れる旨の回答と1965年の日韓協定の遵守を迫る方が筋だと
は思うのだ。韓国が応じるかどうかを心配するのではなく、交渉の席に就
かせるべく攻めることが外務省の務めであり正攻法ではないのか。



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身 辺 雑 記
━━━━━━━

東京湾岸は29日も曇天。

28日の東京湾岸は曇天。自宅近くの都立猿江恩賜公園で家人に乗っても
らった車椅子を転倒防止用に押しながら散歩した。

                 読者数:6001人   

                          









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創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: 97 点   

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  • やまのうち2019/05/29

    黙祷 痛恨の極み 残念 大きな損失



    彼は 殉職でもしたのかね