政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針5055 号  2019・5・25(土)

2019/05/25

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わたなべ りや うじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」5055号
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        2019(令和元年)年 5月25日(土)



           韓国外交は素人か子供か:阿比留瑠偉

          米中貿易戦争、高関税は序の口:宮崎正弘      
          「中曽根君を除名する!」:渡部亮次郎
            
      
                      話 の 福 袋    
                       反     響
                      身 辺 雑 記



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韓国外交は素人か子供か
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      阿比留 瑠偉

数年前、韓国の大統領が朴槿恵(パク・クネ)氏だった頃に、韓国の学 者らと会食して意見交換した際の話である。たまたま話題が、首相を議会 で選出する日本の議院内閣制と、国民が直接投票で大統領を選ぶ韓国の大 統領制の違いに及んだ。

 韓国の学者は双方には一長一短あると指摘しつつ、次のように語った。
「大統領制のいいところは何でも即決できること。韓国人の好むスピード 感があって気持ちがいい」
「反対に悪いところは、大統領も閣僚も素人がなるところだ。しかも日本 みたいに、何度もいろんな閣僚に就いて政治の経験を積むということもな く、ほとんど一回しかやらない」
 韓国に限らず、米国やロシア、フランスなど大統領制を採用している国 は数多い。トランプ米大統領も政治経験のない実業家から、いきなり現在 の地位に就いた。国際政治や外交においては素人だと自覚していたからこ そ、就任時から安倍晋三首相を相談役にしているのだろう。
 それが韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権の場合、国際社会の常識も マナーもわきまえずに素人外交を展開し続けるのだから、目を覆わんばか りの現状である。いわゆる徴用工訴訟で、韓国最高裁が日本企業に賠償を 命じる確定判決を出した件に対する無策ぶりは、見ていて恥ずかしい。



     
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米中貿易戦争、高関税は序の口
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)5月19日(日曜日)
          通巻第6084号 
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 米中貿易戦争、高関税は序の口、これからが本番だ
  5G開発で後れを取った米国勢、日本はお呼びではなかった
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 ▲5G特許をめぐる競争は数年前から熾烈化していた。

ファーウェイ排除の前段階からの米中激突の経過を振り返ろう。

2018年春に習近平がトランプに直接電話をかけて、泣きついたとかの情報 があるほど、ZTE(中興通訊)へのインテルの半導体供給停止処分は衝 撃的かつ死活的だった。ZTEはインテルからの半導体供給が止まり、ド ル箱だったスマホの組み立てが不可能になって倒産しかけたのだ。

ZTEはイランへの不正輸出がばれて、7年間の取引停止を言い渡された ばかりだった。

トランプの次の手は中国への半導体製造装置の輸出禁止だった。

これで福建省晋華集成電路(JHICC)は、せっかく工場を新築したの に、操業が不能となった。台湾から来ていた百人のエンジニアも路頭に迷 い、鳴り物入りの最新鋭工場は閑古鳥、まもなくペンペン草がはえるので はないか。

完全なるファーウェイ排除となれば、中国として生き残る道は部品の国内 生産しかない。半導体の自製化である。

日米はともかく、中国はスマホ、基地局の輸出先を欧州とアフリカならび にミャンマーなどアジアの発展途上国の市場に置き換えている。東チモー ルの山奥や、ミャンマーの辺疆へ行っても現地人がファーウェイを使って いた光景を目撃したが、驚きである。

そのうえファーウェイは、最悪シナリオに備え、半年分の生産に必要な部 品をしずかに備蓄してきた。昨秋にぴたりと停まった日本への発注が突如 ぶり返していたのは、部品備蓄が目的だったのだ。

鴻海精密工業は董事長の郭台銘が次期台湾総統に立候補するなどと息巻い たが、中国の主力工場から大量のレイオフをなし、インドなどへの工場移 転を発表した。また一部は台湾へ復帰するとした。

米中貿易戦争は凄まじい突風となって全中国に吹き荒れ、一部、共産党の 高官は「GDPの1%減となるだろう」と予測するが、1%ではなく、 10%の悪影響がすでにでている。中国の株式市場は暴落寸前で、5月5日 から17日までに深セン株式市場で7・5%の下落、上海株式市場で5・ 6%の下落となった。

遅きに失したが、中国は半導体に自製化を本格的に稼働させる。なにしろ インテルとクアルコムからファーウェイのみならず業界3位の小美(シャ オメイ)も、廉価販売のOPPOも、半導体の供給を受けてきたのだか ら、今後、生産が直撃弾を受けることになる。

習政権は、半導体内製化に発破をかけ、開発メーカーなどが赤字であって も、株式市場から資金を調達しやすいように上場を急がせる方向にある。


 ▲5G特許の「出願件数」で中国は米国を抜いた

5G開発競争で、たしかに中国は「特許出願」の件数において世界最大で ある。あくまで「出願」で、特許が「成立」した件数でないことを留意し た上で、次の一覧を眺めてみよう。

5G必須特許出願の企業別シェアは、ドイツの「IPリッテクス社」の調 査に拠ると、

 ファーウェイ(中国)      15・05%
 ノキア (フィンランド)    13・92
 サムソン (韓国)       12・74
 LG (韓国)         12・34
 ZTE(中国)         11・70
 クアルコム(米国)        8・19
 エリクソン(スウエーデン)    7・93
 インテル(米国)         5・34

明らかに米国並びに北欧が劣勢にあり、中国の大手2社で34%強。世界 の3分の1を占める。日本企業と言えば、「まるでお呼びでない」。

ただし、中国勢の特許出願は基地局に関する技術が殆どである。だが、一 件優勢にみえる中国の5G開発には幾つかの深刻な問題点がある。

第一に「出願」と「成立」した特許とをよくよく吟味しなければならな い。出願が多くとも、特許として認められるかは別の問題である。

第二に5G技術は4Gの上に成立するのである。つまり4G特許は圧倒的 に米国クラルコムが保有する上、5Gは、4G特許へのロイヤリティ支払 いを前提とする。だから中国はダミー(シンガポール籍のブロードコム) を使って、クアルコムの買収に、史上空前の買収金額を示して乗っ取ろう としたのだ。

土壇場でアメリカは、この中国が背後にいる野心的な買収案件に「国家安 全保障にかかわる」として拒絶するという行動に出た。
 
すでにオバマ政権時代から、中国の通信機器のスパイ行為、バックドアな どの仕掛けによって情報が中国に筒抜けになっている「国家安全保障上の 脅威」は情報関係者から指摘されていたが、オバマ政権はなにも手を打た なかったのだ。

米下院情報委員会は報告書を作成して「ファーウェイ、ZTEなどの通信 機器は中国のスパイ活動ならびにサイバー攻撃に悪用される可能性が高 い」と警告したため、ようやくオバマ大統領は2013年の米中首脳会談にお いて「経済スパイ行為をしない」という合意をしたが、中国はこれをまっ たく無視してきた。


 ▲クアルコムとアップルの特許訴訟、突如、和解へ

さらに重要な変化がアメリカで起きた。アップルとクアルコムは特許使用 料問題で深刻な特許裁判を展開していた。アップルがクアルコムの特許が 異常に高いと難詰し、合計270億ドルの訴訟を米国メーカー同士でいがみ あい、このためアップルは5G製品の発表が出来ず、このまま行けば ファーウェイ独走をゆるすことになる情勢にあった。

「アメリカ企業同士があらそっている場合か」と政府や議会、株主、メ ディアから叩かれ、急転直下の和解。これでアップルの5G参入に目処が 立った。

米国企業が認識する中国の脅威とは、次期ハイテクで中国の後塵を拝する ような事態が目前に迫り、焦燥がつのった背景がある。とくに習政権が 「2015 中国製造」を打ち上げたときに、アメリカは脅威を深刻に認識した。

2017年1月に発足したトランプ政権はホワイトハウスに特別対策室を設置 し、ハイテクに明るい専門家を急遽寄せ集めて、リストを作ってきたのだ。

当時、ホワイトハウスを訪問した加瀬英明氏から同年夏ごろに直接聞いた のだが「技術の専門家のデスクがもの凄く増えている」。トランプ政権は 発足直後から、この問題に対応するチームを直轄してきたことになる。


 ▲世界の株式市場から時価総額250兆円が蒸発した

2019年5月10日、トランプ大統領は、追加関税増額措置(2000億ドル分の 中国製品に25%の高関税)を発表、続けて同月15日、ファーウェイへの部 品供給を事実上とめる「非常事態宣言」の大統領令に署名した。「中国」 と名指しはないが、だれが見ても中国製品の流入阻止が目的であることは 明瞭だ。

同時に米商務省は「ELリスト」を作成し、約68社をその対中禁輸リスト に挙げた。

このため株式市場は大混乱に陥った。世界すべての株式市場から時価総額 に直して、およそ250兆円が蒸発した。

ファーウェイは世界68社から年間670億ドルにおよぶ部品を購入してき た。日本からは村田製作所、東芝メモリィ、日本電産、ロームSONY、 三菱電機など電子部品、カメラ11社、アメリカはインテル、クラルコ ム、マイクロソフト、ブロードコムなど、じつに33社、そして台湾と韓国 からで、中国でファーウェイに部品を収めてきたのは京東方科技集団、 BYDなど25社に過ぎなかった。

むろん、米国企業をも直撃する。

トランプの支持基盤である中西部では穀物輸出の農家、穀物商社が輸出減 に悲鳴をあげた。サイロも、バージ船のターミナルも物流に混雑する風景 はなくなり、中国でもターミナル、コンテナヤード、倉庫に行き交う フォークリフトの数が顕著に減少し、とくに倉庫スペースは空きが目立つ。

一度は米国復帰を宣言していたハーレー・ディビットソンは対中輸出が難 しくなるため、4月23日、ウィスコンシン州からタイへ工場移転を決めた。

半導体を供給し、中国で組み立ててきたスマホ、とりわけアップルのi フォンは激甚な直撃を受け、米国内での販売価格は150ドルほど高くなった。

5月初旬の株価下落率でワースト銘柄は半導体のインテル(10・7%の暴 落)、化学材のデュポン(9・8%)、半導体のエヌビディア(7・ 8%)、アップル(6・9%)、動画配信のネットフリックス(6・ 2%)という具合だった。

アメリカも中国も高関税適用対象からライフラインのかかわる品目を外し てきたが、とくに中国は豚肉、食料などの税率を据え置いた。報復で中国 が高関税をかけたのは、ガスなど米国以外の輸入代替国があるものに限ら れた。

 方、米国も消費財(傘とか、スポーツシューズ、PC、スマホ)への関 税を据え置いてきたが、これらも第四次報復関税が発動すれば対象となる。

米中貿易戦争、まだまだ先の見通しが不透明だ。

     
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1896回】       
――「民國の衰亡、蓋し謂あるなり」――渡邊(8)
渡邊巳之次郎『老大國の山河 (余と朝鮮及支那)』(金尾文淵堂 大正 10年)

               ▽
撫順炭鉱の苦力宿泊所を覗く。彼らは「其得る所の賃金は多く之を賭博に 費やす」のであった。彼らを取り纏める「把頭」と呼ばれる中国人の人足 頭は妻帯し、「權力と高給とによりて、猶人らしき生活を樂み得べしと雖 も」、苦力には賭博程度の楽しみしかない。

「上半身裸體の炭塵に汚れたる儘」で「頭を衝き合ひつゝ、嚴禁せる賭博 に耽る」。賭博を発見した「年少日本人監督のために棍棒を以て叱咤打擲 せらるゝも怒らず、驚き且笑つつて蜘蛛の子を散らすが如く逃げ去る」の であった。

そんな有様を目にした渡邊は、「窃に惻隠の情を催さゞるを得ず。其生活 の寧ろ動物的にして、彼等の自覺の百年河清を俟つよりも望み難かるべ し」と綴る。

こういう場面に出くわした際、おそらく欧米列強の支配者は「窃に惻隠 の情を催」すことなく、躊躇せず断固として厳罰で臨んだはず。殖民地の 被支配者に「窃に惻隠の情を催」していた日には殖民地経営なんぞできな い、と嘯きながら。きっと、そうに違いない。

撫順から奉天を経由して南下し、山海関を越えて北京へ。

北京では初期の陸軍支那通を代表する青木宣純中将(安政6=1859年〜大 正13=1924年)に会っている。因みに、青木が北京政府応聘の軍事顧問と して黎元洪総統の近くにあったのは1917(大正6)年1月から1923(同12) 年1月までである。

「温容一野翁の如き風貌」の青木によれば、「支那の戰爭と稱するもの、 聲容を以てし、文書を以てし、電報を以てし、必ず殺傷相當るが如き激烈 なる鬪爭に出づるにあらざるをや、風雲の動くところ安心すべからず」と 説く。

話が佳境に入る直前、客人が来たということで渡邊は青木の許を辞去して いる。これから青木が何を話そうとしたのか。大いに興味をそそられると ころだが、青木や坂西利八郎以下の陸軍支那通、それに大陸浪人の功罪に ついては、いずれ詳細に論ずることにして、今は渡邊の旅を先に進みたい。

渡邊は明朝歴代皇帝を葬る十三陵、居庸関、弾琴峡、長城(八達嶺)など を回るが、「初めて支那人の盗癖の油斷ならざる」を知る一方、「支那人 の衣服纏ふの嚴にして、婦人は全く皮膚を露出せず、男子は上半身を露出 すると雖も、斷じて腰部以下を示さず、少年童女と雖も亦相同じく、女兒 は決して胸背並びに乳房を暴露せず、村落の間亦此習慣を存せる」を知っ たと記す。

さらに足を中国本部と外蒙との接点に位置する張家口まで伸ばす。「人 口6萬5千を有する北京以北唯一の商業地」とはいうものの、やはり旅館 には閉口したらしい。

「當惑したるは便所の設備の不完全なり。大便所は外壁ありと雖も、入 口に戸あるにあらず、各箇の間に隔壁障陛屏あるにあらず、諸人偶然同時 に會せんか、相並んで脚を接して相見つゝ便せざるべからざるの奇劇を演 出すべし。從つて余等夜中若くは?旦人なき時を窺つて之を爲すの道を取 れり」。

「人口6萬5千を有する北京以北唯一の商業地」でこれだから、他は押 して知るべし。とはいえ、これがスタンダードだから我慢、ガマン、我 慢、ガマン、我慢・・・である。

張家口郊外の農村を歩き「鮮人の深入此の地方に及べるか」と綴る。出 稼ぎ農民か。入植者か。彼らの進出と日本の影響力拡大は重なっているの か。彼らは独自に黄塵万丈の地まで進出したのか。確かに「木は動かせば 死ぬが、ヒトは動かすと活き活きする」ものだ。

張家口から北京に戻り故宮内の武英殿で「清朝鐘愛の珍寶」を見る。

「其輸送の間、多くの僞物と交換せられ」て、最後は権勢家に私蔵されて しまう。彼らこそ「獨り國寶を私するのみならず、又國家國民を私して其 存亡消長を雲烟に附するの徒なり。而して民國此等の徒に富む、民國の衰 亡、蓋し謂あるなり」。
ニセ国宝、ニセ国家に、ニセ国民・・・?《QED》

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★読者の声 ★READERS‘ OPINIONS ★どくしゃのこ 
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(読者の声1)「中共の混乱に備える」

新聞によると中共の国民の年平均収入は100万円に達したという。

これをもって良かったという人もいるだろう。しかし社会心理学の分析で は、社会動乱は生活が良くなると逆に起こりやすいという。

フランス革命やロシア革命もそうだった。これは不満が増大するからだ。 靴を履いていなかった人が靴を買うと、もっと良い靴を履いている人を嫉む。

腕時計を持っていなかった人が腕時計を持つと,もっと高価な腕時計を持 つ人を嫉む。以前は縁が無いと思っていた世界が目に入り欲望と同時に不 満に火が付くのだ。

ということで、中共社会は生活の向上で皮肉にも何時でも火が付く状況に なってきたのではないか。この解決は普通選挙法の実施しかない。欲求不 満を内部で相殺させるのだ。

しかし独裁体制ではこのガス抜きが出来ない。圧力鍋状態になってゆく。
すでに追い詰められた共産党独裁政権は、仏教寺院まで破壊して、モグラ 叩きに必死だ。しかし共産党幹部まで共産主義を信じている人はいない。 共産主義は「裸の王様」だ。

中共内外にすでに王様は裸だと指摘する子供が現れている。正統な権威は 暴力では維持できない。あとは時間の問題だ。ガス抜きして軟着陸する か。それとも、である。どうなるか分からない。

なお習近平が共産独裁政治を文化といっているが8千万人も殺した政治が 文化だとすると恐ろしい。日本は再軍備を固めるべきである。憲法棚上げ 特例法で再軍備だ。(落合道夫)




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「中曽根君を除名する!」
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      渡部 亮次郎

河野一郎さんの命日がまた巡って来た。7月8日。昭和40(1965)年のこと。 死ぬ2日前(6日)の夕方、東京・麻布台の事務所を訪ねると、広間のソ ファーで涎を垂らして居眠りしていた。

黙っていると、やがて目を覚まし、バツが悪そうに涎をハンカチで拭い た。何を考えたのか「従(つ)いてき給え」と歩き出した。

派閥(河野派=春秋会)の入っているビルは「麻布台ビル」といったが、そ の隣に建設省分室と称する小さなビルが建っていた。元建設大臣としては 殆ど個人的に占拠していたようだった。

向かった先はそのビルの4階。和室になっていた。こんなところになんで 建設省のビルに和室があるのかなんて野暮なことを聞いてはいけない。

「ここには春秋会の奴らも入れたことは無いんだ」と言いながら

「今度、ボクはね、中曽根クンを春秋会から除名しようと決めた。

奴はボクが佐藤君とのあれ以来(佐藤栄作との総裁争いに負けて以来)、 川島(正次郎=副総裁)に擦り寄っていて、数日前、一緒にベトナムに行き たいと言ってきた。怪しからんのだ」

「河野派を担当するならボクを取材すれば十分だ。中曽根なんかのところ へは行かないのが利口だ」とは以前から言っていたが、派閥から除名する とは只事ではない。

思えば河野氏は喉頭癌のため退陣した池田勇人(はやと)総理の後継者と 目されていた。しかし、河野側からみれば、それを強引に佐藤栄作支持に 党内世論を操作したのは誰あろう副総裁川島正次郎と三木(武夫)幹事長 だった。

佐藤に敗れた後も無任所大臣(副総理格)として佐藤内閣に残留していた が,政権発足7ヵ月後の昭和40(1965)年6月3日の内閣改造で河野氏が残留を 拒否した事にして放逐された。

翻って中曽根康弘氏は重政誠之、森清(千葉)、園田直と並ぶ河野派4天 王として重用されてきた。それなのに川島に擦り寄って行くとは。沸々と 滾る「憎悪」をそこに感じた。その頃は「風見鶏」という綽名は付いてな かったが、中曽根氏は元々「風見鶏」だったのである。

そうした隠しておきたい胸中を、担当して1年にもなっていないかけだし 記者に打ち明けるとは、どういうことだろうか。

7月6日の日は暮れようとしていた。「明日は平塚(神奈川県=選挙区)の 七夕だからね、今度の参議院選挙で当選した連中を招いて祝勝会をするか らね、君も来なさい。ボクはこれからデートだ、では」

それが最後だった。翌朝、東京・恵比寿の丘の上にある私邸の寝室で起き られなくなった。日本医師会会長武見太郎の診断で「腹部大動脈瘤破裂、 今の医学(当時)では打つ手なし」。翌8日の午後7時55分逝去した。享年 67。武見は{お隠れになった}と発表した。

当日、奥さんに招かれてベッドの脇に居た私は先立つ7時25分、財界人 (大映映画の永田雅一,北炭の萩原社長,コマツの河合社長らが「南無妙法 蓮華経」とお題目を唱えだしたのを「死」と早合点し、
NHKテレビで河野一郎を30分早く死なせた男として有名になる。

死の床で「死んでたまるか」と言ったと伝えられ、「党人政治家の最期の 言葉」として広くこれが信じられてきたが、河野洋平氏によると「大丈夫 だ、死にはしない」という穏やかな言葉で家族を安心させようとしたのだ という。これも犯人は私である。

河野氏が死んだので中曽根氏は助かった。「河野精神を引き継ぐ」と1年 後に派閥の大半を継承。佐藤内閣の防衛庁長官になって総理大臣への道を 歩き始め多。風見鶏は幸運の人でもある。

以下はフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』を参照のこと。

河野 一郎(こうの いちろう、1898年(明治31年)6月2日生まれは、自由 民主党の実力者。死後、従二位勲一等旭日桐花大綬章。河野は神奈川県選 出の国会議員のなかでは実力者であり、県政にも強い影響力があったので 神奈川県を「河野王国」と呼ぶ向きもあった。

参議院議長をつとめた河野謙三は実弟。衆議院議長であり、外務大臣、自 由民主党総裁、新自由クラブ代表をつとめた河野洋平は次男。衆議院議員 河野太郎は孫である。

建設大臣時代、国際会議場建設計画があり、選挙区内の箱根との声が地元 よりあがったが、日本で国際会議場にふさわしいところは京都である・・・ との考えで京都宝ヶ池に国立京都国際会館建設を決めた。しかし、完成し た建物を見ることなく亡くなっている。

地元よりの陳情を抑えての決断は現在の政治家にもっと知られてよい事例 であろう。

競走馬のオーナー・牧場主としても有名。代表所有馬に1966年の菊花賞馬 で翌年の天皇賞(春)で斃れたナスノコトブキなどいわゆる「ナスノ」軍 団があった時代もある。

河野は担当大臣として東京オリンピック(1964年)を成功に導いたが、市川 崑の監督した記録映画に「記録性が欠けている」と批判して議論を呼び起 こした。

酒を全く飲めない体質だったが、フルシチョフにウォッカを薦められた際 に、「国益のために死ぬ気で飲んだ」とよく言っていた。

1963年、憂国道志会の野村秋介により平塚市の自宅に放火される。その日 は名神高速道路の開通日で河野はその開通式典でくす玉を引いている。

三木武夫が大磯の吉田茂の自邸に招かれた際、応接間から庭で吉田が笑っ ていた様子が見え「随分ご機嫌ですね」とたずねると「三木君は知らんの か! 今、河野の家が燃えてるんだよ!」とはしゃいでいた。「罰が当っ た」と吉田周辺はささやいたと言う。二人は互いを不倶戴天と言ってい た、終生。2008・07・05




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台湾が危ない、中国の侵略阻止に力を貸せ
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             櫻井よしこ

週末、東京・池袋のホテルで、台湾の与党民進党の前行政院長(首相)、 頼清徳氏に取材した。一言で言えば爽やかな感じの人物だ。台湾出身の金 美齢氏は、「政界一の美男」と評したが、むしろ「穏やかな知性の人」と いう印象が先に立つ。

頼氏は59歳、元々内科医だった。政界に転じ、立法委員(国会議員)、台 南市長を経て2017年9月に蔡英文政権の行政院長に就任、今年1月に職を辞 し、来年1月の総統選挙に名乗りを上げた。

心意気やよし。しかし、頼氏の前には、穏やかな知性だけでは到底越えら れないハードルが二つある。?民進党内の選挙で党の候補者に選ばれるこ と、?本選挙で国民党に勝つこと、である。

まず民進党内の相手候補は現職の蔡総統(62)だ。党内の支持は頼氏優位 だが、蔡氏が猛烈に巻き返している。その激しい選挙戦の最中、頼氏は8 日から5日間日本に滞在した。森喜朗氏ら元首相3人を手始めに、自民党の 要人数十人と会い、政界人脈をアピールした。日本の大手メディアも取材 に走り、日本側の関心の高さは台湾でも報じられた。訪日によって、頼氏 の選挙運動に弾みがつく可能性もある。

日本にとっても頼氏の台湾総統就任は非常に望ましい。第一に氏は馬英九 氏に代表される国民党の政治家のような親中派ではない。むしろ熊本地震 の時には、台湾の人々の義援金を抱えていち早く被災地に駆けつけた大変 な親日家である。台湾と日本の間には家族のようなつながりがあるとも語 る頼氏は後に詳述する蔡氏の少々冷めた対日姿勢とは異なるあたたかさが ある。そのような頼氏への日本政界の期待も大きい。

来日の目的について問うた私に、氏は答えた。

「台湾はいま一番大事な時期にあります。中国の脅威はかつてなく深刻で す。中国の脅威に押し潰されては台湾は生き残れません。台湾人にとって 最も親密な隣国である日本と、中国を含めた国際情勢に関する認識を共有 したい。私の訪日目的はそこにあります」

武力行使は放棄しない

習近平主席は今年1月2日、年頭の演説で台湾に、香港と同様の一国二制度 を受け入れよ、92年合意(中国と台湾がひとつの国であると互いに認めた とする合意)を認めよと要求したうえで、台湾への武力行使は放棄しない と明言した。中国は05年3月の全国人民代表大会で反国家分裂法を制定済 みだ。台湾独立の動きには法に基づいて武力行使するというのだ。

台湾が中国に併合されてしまえば、台湾海峡もバシー海峡も中国の領有す る海になる。そのとき日本の安全保障は危機に直面するとの頼氏の指摘 は、100%正しい。中国への幻想は一切なく、外見の穏やかさの背後に、 厳しい国際情勢についての正確な認識があるのが見てとれる。

台湾情勢を見詰めるとき抱く懸念は、まず第一に、頼氏が表明したような 危機意識を台湾の人々が共有しているとは思えないことだ。世論調査は、 蔡政権の経済政策への失望から、中国に飲みこまれる恐れがあるにも拘わ らず国民党への支持がふえていることを示している。経済が少々悪くても いまは我慢して、中国に国を奪われないように台湾人の政党を支持しよう と考える有権者は、少なくとも現時点では少数派である。

来年1月、万が一、民進党が敗北して国民党が政権を奪還すれば、単なる 政権交替に終わらず、事実上の国家の交替となる可能性が高い。台湾人が 統治する台湾から、中国人が統治する中国の一省としての台湾へと変わっ てしまうであろう。

そう断言する理由は、国民党の候補者、たとえば元国民党主席の朱立倫氏 も、総統選に名乗りを上げる場合、どの候補者よりも強力だと見られる高 雄市長の韓国瑜氏も、台湾の経済成長を押し上げるという理由で中国との 平和協定締結に積極的であることだ。

平和協定について頼氏が警告した。

「絶対に受け入れてはなりません。過去の中国の実績を見れば明らかで す。チベットは中国と平和協定を結びましたが、チベットには平和も経済 発展ももたらされませんでした。逆に彼らは国土を奪われ、ダライ・ラマ 法王は亡命しました。中国に苦しめられる悲劇の平和協定には絶対に反対 です。一国二制度も同様で、台湾は第二の香港にはなりません」

国民党政権になれば、ほぼ間違いなく中国との平和協定が成立するだろ う。頼氏が国民党の政策は台湾を失う危険の道に通ずると警告しても、国 民の支持は民進党より国民党に向かっている。

台湾人の国

台湾大手のテレビ局TVBSの世論調査は、いま選挙が行われれば完全に 国民党が勝利するという結果をはじき出した。調査では蔡氏は野党国民党 のおよそどの候補者にも勝てない。頼氏なら勝てる見込みは少し高くなる。

だが蔡氏は再度総統職に挑戦する構えを崩さない。私は蔡氏に幾度か会っ たことがあるが、真面目で純粋な学者タイプだ。韓国の前大統領、朴槿恵 氏と少し似ている。まず、中国への信頼感が想像以上に強い。朴氏は政権 発足から2年余り、中国を信頼し、中国に頼り、日本にはつれなかった。 中国の正体をようやく理解して日本に接近したときにはすでに政権基盤が 危うくなっていた。彼女の戦略的失敗は、国内で左派勢力の増長を許して しまった。

蔡氏は中国の要求する92年合意を拒否したところまではよかったが、中国 とは摩擦を起こしたくない、話し合いで解決したいという姿勢だった。対 中融和姿勢は、民進党の政権なのに、中国人の政党といってよい国民党の 幹部を外相、国防相などの重要ポストにつけたことにも表れていた。その 後、閣僚は交替させたものの台湾人には納得のいかないことだっただろう。

学者であったがゆえに、熟考することが多く、素早い決断ができず対応が 常に後手に回った。経済運営の不器用さに加えて、決断できないことが、 国民の支持を失ったもうひとつの理由でもあろうか。敢えていえば、勝ち 目のない総統選から蔡氏は身を引く方が台湾のためになるのではないか。 いまは己れを捨てて台湾人のための未来作りに集中するときではないかと 思えてならない。

頼氏は、自身が選挙に勝てば、台湾独立の言葉は封じつつ、台湾の軍事力 を強化し、日米印豪のアジア太平洋戦略に参加したいと述べた。TPPに 参加し、福島をはじめとする東北の産品の輸入にも道を開きたいとも語った。

米国はホワイトハウスも議会も台湾支援を明確にした。事実上の民進党支 援である。日本も同様に、台湾を台湾人の国とするための支援を打ち出す べきである。強力な官邸主導の台湾支援戦略が必要だ。
『週刊新潮』 2019年5月23日  日本ルネッサンス 第852回


            
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重 要 情 報
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◎「中国衛星が日本を観察空自スクランブル急増の裏に謎のドローン?」
:前田正晶

23日の夜のTBSの「報道1930」は上記のようにテレビ欄に載せられてい た。これでは何のことか解らないままに、読売巨人が負けることを期待し ていた野球の中継を放棄してTBSにチャンネルを合わせてみた。結果とし ては約2時間を息を抜く間もなく民主党政権時代の防衛大臣で現在は拓殖 大学総長の森本敏氏と、自民党衆議院議員で元安全保障委員長の寺田稔氏 の語るところを聞いて非常に勉強になっただけではなく、現在のアメリカ 対中国の対立が何とも空恐ろしいことになりかねない状況にあることを知 らされたことになった。

最も印象的だったのが森本氏が「アメリカのランド研究所が行った『ア メリカと中国戦えば』というシミュレーションではアメリカが惨敗となっ てしまった」と指摘されたことだった。森本氏は司会の松原の質問に答え て「これからは陸・海・空軍が戦うのではなく、宇宙に打ち上げられてい る衛星や無人機(=ドローン)から発信される情報と指示で地上等にある 軍隊も兵器もピンポイントで破壊されてしまうことになるだろう。その際 には最早中国に後れを取っているアメリカが不利であるのが明らかだろう か」と解説された。

即ち、現在ではトランプ大統領を頂点に頂くアメリカが華為(HUAWEI) やZTE(これはアメリカに叩かれて倒産寸前まで弱っているとか)等を先 頭にする5G等の情報機器の技術は言うに及ばず、世界の最先端を行ってい る中国の宇宙開発の進展と、世界最大のドローンのメーカー・JDI等はア メリカよりも優勢である。森本氏と寺田氏によれば「その背景には今やア メリカが懸命に中国を攻め改善を迫っている技術の強制移転や知的財産 (Intellectual propertyと言うそうだ)を最新鋭の機器を利用して奪取さ れた事実がある」とのことだった。

お二方の解説では「華為の強大さとその技術力は恐るべき物であり、あ る分野では既にアメリカが後塵を拝していると言えるだろうという次元に ある」とあらためて聞かされたのだった。現時点ではアメリカと中国の対 立は貿易面だけであるかの如くに報じられているが、アメリカはこれらの 最先端技術を有する華為等を自国内と同盟関係にある諸国からを締め出さ ねばならず、知的財産の防御にはあらゆる手段を行使して最善の努力を傾 けているところである由だ。

今日ここまでに至る間にはオバマ政権の頃から中国の宇宙開発技術等の 驚異的な進歩発展には注意してきたが、当時の中国に対する圧力のかけ方 が不十分だったのか、アメリカが今日の劣勢に立たされていると森本氏は 言われた。特に宇宙には中国が送った衛星が数多く回っているし、中国は 既に宇宙に新たな衛星を送って他の衛星を撃ち落とす技術まで開発し実験 まで終えているという。両氏が暗示されていたことは「これからは宇宙を 制するものが世界を制することになりかねない」という点だと解釈して 承っていた。

私にとって非常に印象的だったのは森本氏が「宇宙に行くには出入国管理 局もなく、パスポートも不要だ。宇宙における国際法などは未だ存在しな い状況」と指摘された点だった。私が受けたもう一つの印象は「トランプ 大統領はこのような宇宙における中国優位の状態を承知された上で、中国 を叩くべく先ずは貿易戦争を仕掛けられたのか」という点だった。兎に 角、華為の製造する機器には検知できる限りのアメリカ側の情報(知財 等)を中国に送る機器が埋め込まれていると言われているではないか。

それに止まらず、他にもJDIが製造する恐ろしいばかりのドローンと無 人機が何時領空侵犯するか解らない危険があるというのだ。そこには掲題 の「空自スクランブル急増」という現象となって既に表れていると森本氏 が指摘されたのだった。我が国の領空にも飛来しているかのようだが、図 示された無人機には何の標識もなかった。

私はこういう説明と解説を聞いて慌てふためくのではなく、現在の世界 最新鋭の機器は単なるICT化の急速な進歩と発展を示すだけではなく、20 世紀までの戦闘機が急発進して戦うような次元を超えて、情報奪取合戦に もなっているのだと知ることが出来た。そこで、これからは如何にして自 国の知財を保護するかに最善の努力を傾けると共に、宇宙への進出をこれ までより以上に研究開発していかねばならない時期になっていたと解説さ れた両氏に敬意を表しながら承っていた。


注:*ランド研究所(Rand Corporation)はWikipediaによれば、カリ フォルニア州の本拠があるシンクタンクで、Research and Developmentの 頭文字をとって“RAND”とした由だ。


◎「中国衛星が日本を観察空自スクランブル急増の裏に謎のドローン?」
:前田正晶

23日の夜のTBSの「報道1930」は上記のようにテレビ欄に載せられてい た。これでは何のことか解らないままに、読売巨人が負けることを期待し ていた野球の中継を放棄してTBSにチャンネルを合わせてみた。結果とし ては約2時間を息を抜く間もなく民主党政権時代の防衛大臣で現在は拓殖 大学総長の森本敏氏と、自民党衆議院議員で元安全保障委員長の寺田稔氏 の語るところを聞いて非常に勉強になっただけではなく、現在のアメリカ 対中国の対立が何とも空恐ろしいことになりかねない状況にあることを知 らされたことになった。

最も印象的だったのが森本氏が「アメリカのランド研究所*が行った『ア メリカと中国戦えば』というシミュレーションではアメリカが惨敗となっ てしまった」と指摘されたことだった。森本氏は司会の松原の質問に答え て「これからは陸・海・空軍が戦うのではなく、宇宙に打ち上げられてい る衛星や無人機(=ドローン)から発信される情報と指示で地上等にある 軍隊も兵器もピンポイントで破壊されてしまうことになるだろう。その際 には最早中国に後れを取っているアメリカが不利であるのが明らかだろう か」と解説された。

現在ではトランプ大統領を頂点に頂くアメリカが華為(HUAWEI)や ZTE(これはアメリカに叩かれて倒産寸前まで弱っているとか)等を先頭 にする5G等の情報機器の技術は言うに及ばず、世界の最先端を行っている 中国の宇宙開発の進展と、世界最大のドローンのメーカー・JDI等はアメ リカよりも優勢である。森本氏と寺田氏によれば「その背景には今やアメ リカが懸命に中国を攻め改善を迫っている技術の強制移転や知的財産 (Intellectual propertyと言うそうだ)を最新鋭の機器を利用して奪取さ れた事実がある」とのことだった。

お二方の解説では「華為の強大さとその技術力は恐るべき物であり、あ る分野では既にアメリカが後塵を拝していると言えるだろうという次元に ある」とあらためて聞かされたのだった。現時点ではアメリカと中国の対 立は貿易面だけであるかの如くに報じられているが、アメリカはこれらの 最先端技術を有する華為等を自国内と同盟関係にある諸国からを締め出さ ねばならず、知的財産の防御にはあらゆる手段を行使して最善の努力を傾 けているところである由だ。

今日ここまでに至る間にはオバマ政権の頃から中国の宇宙開発技術等の驚 異的な進歩発展には注意してきたが、当時の中国に対する圧力のかけ方が 不十分だったのか、アメリカが今日の劣勢に立たされていると森本氏は言 われた。特に宇宙には中国が送った衛星が数多く回っているし、中国は既 に宇宙に新たな衛星を送って他の衛星を撃ち落とす技術まで開発し実験ま で終えているという。両氏が暗示されていたことは「これからは宇宙を制 するものが世界を制することになりかねない」という点だと解釈して承っ ていた。

私にとって非常に印象的だったのは森本氏が「宇宙に行くには出入国管理 局もなく、パスポートも不要だ。宇宙における国際法などは未だ存在しな い状況」と指摘された点だった。私が受けたもう一つの印象は「トランプ 大統領はこのような宇宙における中国優位の状態を承知された上で、中国 を叩くべく先ずは貿易戦争を仕掛けられたのか」という点だった。兎に 角、華為の製造する機器には検知できる限りのアメリカ側の情報(知財 等)を中国に送る機器が埋め込まれていると言われているではないか。

それけに止まらず、他にもJDIが製造する恐ろしいばかりのドローンと無 人機が何時領空侵犯するか解らない危険があるというのだ。そこには掲題 の「空自スクランブル急増」という現象となって既に表れていると森本氏 が指摘されたのだった。我が国の領空にも飛来しているかのようだが、図 示された無人機には何の標識もなかった。

私はこういう説明と解説を聞いて慌てふためくのではなく、現在の世界 最新鋭の機器は単なるICT化の急速な進歩と発展を示すだけではなく、20 世紀までの戦闘機が急発進して戦うような次元を超えて、情報奪取合戦に もなっているのだと知ることが出来た。そこで、これからは如何にして自 国の知財を保護するかに最善の努力を傾けると共に、宇宙への進出をこれ までより以上に研究開発していかねばならない時期になっていたと解説さ れた両氏に敬意を表しながら承っていた。

注:*ランド研究所(Rand Corporation)はWikipediaによれば、カリ フォルニア州の本拠があるシンクタンクで、Research and Developmentの 頭文字をとって“RAND”とした由だ。

◎テレビ局よ、ジャニーズがそんなに大事か:前田正晶

22日の夕方に日テレのニュースを見ていると、キャスターの藤井が突然話 題を変えて元ジャニーズの田口とかいうガキ(と言っても33歳だそうだ が)が同居している女性と共に大麻所持の容疑で逮捕されたと言い出し た。そこから後は、社会部のデスクの女性と共に延々とこの話題を語り続 けたのだった。ウンザリだった。私は元々ジャニーズ事務所と所属するガ キどもを蛇蝎の如くに嫌っているので、数多のテレビ局での中でも最も ジャニーズを尊重している傾向が見える日テレには閉口させられていたと ころに、この姿勢には言葉もなかった。

私が何故ジャニーズを嫌うのかといえば、その理由は無数にある。順序不 同で上げていけば、そのジャニー喜多川なる者は噂では妙な性癖があると かで、育ちと言うか出自の怪しい年端もいかない男の子ばかりを集め、悪 趣味の極みみたいな衣装を着せて、踊らせた上で口パクで歌っているが如 くに装わせ、下品な髪型を流行らせ、我が国の幼い子供たちをまともに演 技力や歌唱力を見抜くことが出来ないミーハーに育て上げることに永年専 念してきたことが最大の罪である。

その上に、妙な名前のグループをでっち上げてはテレビ局等に不当な圧 力をかけて出演させ、知性の欠片もないような間抜け面のガキどもをこの 世に送り込んだのが上記に次ぐ罪悪である。その最足るもものが木村拓哉 や嵐やTOKIO等の連中であり、広告宣伝会社もジャニーズ事務所に阿った のか自発的なのか知らないが、彼らをテレビコマーシャルにも頻繁に起用 するのである。当方は櫻井翔なる者がCMに現れるや否やチャンネルを変え てしまう。ジャニーズの元ガキや現職のガキの顔見せられると胸が悪くな るのだ。

テレビ局も広告宣伝会社も営利追求の為にはジャニーズ事務所を尊重せ ねばならないのだろうが、そうすることが我が国にどれほど多くのまとも に歌や芝居の上手いか下手かの判断も出来ぬようなミーハーをあれほど多 く養成してしまったことを恥じていないのかと呆れている。彼らにとって は田口某が逮捕されたことをあれほど重大事のように扱えば、それでなく とも正常に物事が判断できなくなってしまっているミーハーどもをより一 層惑わせ白痴化させるだけだ。

テレビ局にまともに物事を判断する能力の欠片でも残っていれば、これ までにジャニーズのガキどもがどれほど多くの刑事犯罪になるような事件 を起こしてきたかを採り上げて、喜多川某に反省を求めるような勧告くら いあっても良くはないのか。田口某が犯した罪が厚生労働省の前にあれほ ど多くの人員を長時間は位置して追いかけるほどの価値があるのかとは考 えななかったのか。もう好い加減に若き視聴者をミーハー化する報道の姿 勢を少しでも改めたらどうか。

間もなく国賓待遇でトランプ様がお出でになる時期だ。我が国とアメリ カの間には重要な案件が山積しているではないか。そういうことは忘れて いるのか。衆参ダブル選挙が取り沙汰されているし、現在の世界情勢では 他に採り上げるべき重要な話題が数多くありはしないか。田口如きが逮捕 されたことに現を抜かしているべき時ではないだろうよ。テレビ局と広告 宣伝会社に改めて猛省を求めたい。



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身 辺 雑 記
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東京湾岸は25日も快晴。

24日の東京湾岸は快晴、散歩は爽快だった。
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