政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針5034 号  2019・5・4(土)

2019/05/04

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わたなべ りや うじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」5034号
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        2019(令和元年)年 5月4日(土)



        ベネズエラ危機報道の影に隠れたが:宮崎正弘

          「ぎりぎりセーフ」の小沢氏:渡部亮次郎
         
                      話 の 福 袋    
                       反     響
                      身 辺 雑 記



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ベネズエラ危機報道の影に隠れたが
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
令和元年(2019)5月2日(木曜日)
        通巻第6063号 
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ベネズエラ危機報道の影に隠れたが、ラテン・アメリカ諸国で「洗車作戦」
その結果、大手オデブリヒト倒産、かわりにやって来たのが中国企業だった
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「はい、こちらブラジル商事汚職課です」と、どぎついニックネームのゼ
ネコン大手は「オデブリヒトS・A」。

ラテン・アメリカ諸国の大きな公共事業に必ず応札し、政治家に巨額の賄
賂を贈って入札に成功してきた。ブラジルを代表する巨大デベロッパーと
して知られた。

2014年頃から本格化した「洗車作戦」とは、汚職政治家の訴追、追放。ケ
イコ・フジモリにも収賄容疑がかかったほど、どの国もカネまみれ、ブラ
ジルでアルゼンチンで、ペルーでメキシコで、大物政治家から大統領まで
訴追されて失脚した。なかには自殺に追い込まれた大統領もでた。
 
ブラジルの歴代大統領3人が起訴され、ペルーではガルシア前大統領が自
殺し、エクアドルでは前副大統領が懲役六年、過去に政治家や企業の入札
責任者に贈った賄賂の総額は35億ドル(邦貨換算4000億円弱)にものぼる
という(米国ジェイムズタウン財団「チャイナ・ブリーフ」、2019年4月
24日)。

こんな会社まともな工事が出来るのだろうか?

オデブリヒトS・Aの株式は下げ止まり、ついに2017年に会社更生法を申
請、なにしろ売り上げが10分の1となって、倒産は時間の問題となった。

汚職なんて、ラテン・アメリカではつきもの、なんでまた「洗車作戦」な
どというくだらない政治キャンペンを開始したのか、これでは経済発展が
停滞すると旧裨益組は不満を述べる。

このオデブリヒトの失態、公共事業の空白という絶好の隙を狙って食い
いってきたのが、またしても「あの国」である。

「ひどい企業汚職が去ったと思えば、もっとひどいのがやってきた」と陰
口の聞こえるほどに、オデブリヒトの失敗の穴埋めを、中国国有企業が引
き受けはじめたのだ。

また既存の企業を中国はつぎつぎと買収し、発電所まで建設している。よ
ほど楽天的で享楽的、かつ刹那的な民族性が合うのか、ラテン・アメリカ
の政治家には儒教を看板とするだけの国の、モラルのない人々との付き合
いは肌に合うようである。


 ▲賄賂漬けの南米諸国に「賄賂の本場」から応札するんだってサ

ところが異変がまた起きた。中国の投資集団の資金が息切れし、プロジェ
クト中断や、入札後のキャンセルなどという失態が次から次へ明るみに出
始めた。

コロンビアのマグダデナ川浚渫プロジェクトもオデブリヒトが撤退したあ
と中国の「チャイナ・ハイドロ」がやってきた。同社は以前に入札に失敗
したプロジェクトの復活を狙っているのだが、最終決定をコロンビア政府
はだしていない。

ペルーでは水力発電所をオデブリヒト撤退のため、中国の国有企業の「三
峡水力発電建設」が、13億ドルでプロジェクトを購入するとした。とこ
ろが、オデブリヒト社に貸与してきたカネの焦げつきの回収をJPモルガ
ンとSMBC(三井住友銀行)が要求し、ペルー政府と交渉に入った。

王岐山(国家副主席)と関係の深いHNA集団(海航グループ)は、リオ
デジャネイロ空港をオデブリヒトから買う約束を提示してきた。これも中
国の外貨逼迫ならびに怪しげな経理内容からブラジル航空当局の反対に
あって沙汰止みとなった。

2018年11月、賄賂スキャンダルで中断されていた火力発電を、ドミニカ政
府は国際入札にかけると公告した。応札したのは中国の葛州堤集団だけ
だった。もともと同社は2014年の入札でオデブリヒトの半値を提示してい
た。このためオデブリヒト社は政府高官に9200万ドルをばらまいていた。

ことほど左様に、ラテン・アメリカでも、ベネズエラの不良債権の圧迫
で、中国は熱意を失うか、もしくはファイナンスの面で危機に直面してお
り、威勢の良かった最初の勢いは大きな後退をみせている。 
      
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW
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平成天皇と皇后両陛下の和歌はセットとなっていた
その妙音に籠められた熱情、国民への篤き思い

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竹本忠雄『平成の大御代 両陛下 永遠の二重唱』(倫理研究所)
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平成天皇の御製は、天地を貫く一条の瀧、皇后の御歌で水が流れる。二重
唱なのだ。両陛下の和歌はセットとなっている。その妙音に籠められた熱
情、国民への篤き思い。

竹本氏は皇后陛下の選歌集『SEOTO せせらぎの歌』をパリでフラン
ス語訳を刊行された。日本語版は扶桑社『祈りの御歌』(新装版は海竜
社)である。
 
 両陛下の二重唱を二例。

 (沖縄ご訪問のおりに)
 御製
   激しかりし 戦場(いくさば)の跡 眺むれば 平らけき海 その
果てに見ゆ
 御歌 
   波なぎし この平らぎの 礎と 君らしづもる 若夏(うずりん)の島

 硫黄島玉砕に際して栗林忠道中将は以下を辞世とした

   国のため 重きつとめを 果たし得で 矢弾尽き果て 散るぞ悲しき

 (硫黄島慰霊の旅にて)
 御製
   精根を 込め戦ひし 人未だ 地下に眠りて 島は悲しき
 お歌
   銀ネムの 木木茂りいる この島に 五十年(いそとせ)眠る み
魂かなしき

 竹本氏は言う。
 「日本の天皇にあっては、御霊鎮めという神道の秘儀をつうじて、やは
り死は乗り越えられていきます。この秘儀を両陛下の二重唱は達成し、不
思議な力を発揮していくのです。それは、単に空間的のみならず、遠く離
れた時間をも貫いて、むすんでいく力であります」
 そしてこうも言われる。
 「天皇の御製は天と地を結ぶ一条の瀧です。それを承けて美智子さまの
歌によって瀧の水は流れはじめるということであります」
 評者のこころの中にも清流が流れた。

 (編集部から) 本書は近くアマゾンでも販売予定です。当面は下記に直
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★読者の声 ★READERS‘ OPINIONS ★どくしゃのこえ
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  ♪
(読者の声1)新天皇の即位に際し、各政党首脳の談話がありましたが、
日本共産党までが「象徴としての天皇が憲法を守り」云々と、えっ「天皇
制打倒」をいつ引っ込めちゃったのかと思いました。

各国の反応でも、韓国は「天皇は謝罪せよ」と言っていたのが、いつのま
にか逆転ですよ。これが天皇効果というものでしょうか。(MS子、杉並)


  ♪
(読者の声2)この度の御譲位(それにしてもメディアが「生前退位」と
書いているのは不敬です)。各国より多くの祝福の言葉を戴いておりま
す。とりわけ、あの中国がすんなりと祝意を表したのには、びっくりしま
した。

いかにも、中国らしい、「機を見るに敏」という感性を改めて感じます。
それに引き換え、韓国はどうするんでしょうか?
世界標準の「天皇陛下」という言葉も使わずに、どんな言葉を発するんで
しょうか?
 
あの国の異常性を改めて、日本国民が知れば、それはそれでオメデタイこ
とであります。(HY生)

  ♪
(読者の声3)上皇陛下が「靖国神社」に一度も参拝されなかったことに
は、戦時中を知る国民としては些か腹立たしいものがありますが、原因を
作ったのが時の総理大臣中曽根康弘でしたね。

今に残る日中関係をぎくしゃくさせたのはこの男でしょう。この様な人が
日本国の大勲位とは。日本人はどうかしていますね。(北九州素浪人)

 ♪
(読者の声4)2日の午後から、関東東部は終日雨。夕方、たまたま見た
雨雲レーダーには驚きました。

午後六時台に千葉県北部から太平洋に向かって光が二筋出ているように見
えます。光の筋はもちろん雨雲がないだけなのですが、その元はもしかし
て。地図を拡大すると太いラインはの元はやはり「香取神宮」、やや北の
ラインは潮来から「鹿島神宮」の南を通っています。皇室とゆかりが深い
だけではなく御祭神は「武の神様」でもあります。
午前零時をすぎても2本のラインは太いまま。

「令和」が「日出ずる国」の復活の始まりを示しているようでもあり、東
の大国「アメリカ」と緊密に連携し「武備」を整えよと示しているようで
もあります。「令和」の始まりにこのような不思議を見せられ、日本は本
当に「神の国」なのだなあと実感した一日でした。
  (PB生、千葉)



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「ぎりぎりセーフ」の小沢氏
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        渡部 亮次郎

<小沢氏、辞任の時機「ぎりぎりセーフ」 今後にも意欲

民主党の小沢一郎・前幹事長は12日、和歌山市で連合和歌山との懇談に出
席し、鳩山由紀夫前首相との「ダブル辞任」について、「もう少し早けれ
ばという思いもあったが、ぎりぎりセーフのタイミングだった」と述べ、
参院選を視野に辞任時期を以前から探っていたことを明かした。>Asahi
 Com 2010年6月12日15時9分

<出席者によると、小沢氏は「鳩山首相と政権の両輪としてやってきた
が、こういうことになって迷惑をかけた」と陳謝。「幹事長時代のように
地方を回ることはできないが、ぼちぼちやっていく」と語り、今後の政治
活動に意欲を示したという。

この日は幹事長辞任後、初めての地方行脚。会合後は、世界遺産に登録さ
れた紀伊山地の霊場と「熊野古道」の散策に向かった。小沢氏は今後も連
合の地方組織との懇談をこなしながら、小沢氏主導で擁立した参院選複数
区の2人目の新顔候補らの陣営を回って支援する考えだ>。

この発言を信じれば、自らの幹事長辞任を早くから決意していたことにな
るが、真実は総理が交代しても、自身は幹事長留任の途を捜していた。

それが証拠に、菅直人氏からの代表選立候補の挨拶要請をあくまで拒否し
たことである。小沢氏は6月1日夜おこなわれた鳩山・菅による極秘会談の
席で、辞任の決意を打ち明けられた菅氏が「それじゃ小沢を斬りましょ
う」と提案したことを知って激怒。

その後鳩山総理から電話で「私の意向で辞任する形でいいですね」と言わ
れて了承したものの、菅氏の挨拶は最後まで受け入れなかった。「裏切っ
た菅に斬られた」と思っているのである。

元々小沢氏は菅氏を己のカードと思っていた。ところがその菅が裏切った
ことを知ったので、挨拶を拒否しただけでなく、対立候補を立てようと田
中真紀子氏にまで働きかけた。

こともあろうに、小泉内閣で外相どころか政治家の資格そのものの
皆無であることを天下に晒した真紀子氏にまで断られるほど、彼の周辺に
は人材と言える政治家が育ってないのだ。独裁者の末路を連想する。

一方の菅総理である。所信表明演説で「私を信じて下さい」とやって却っ
て中身が何も無いことを表すと言う阿呆なことをやったが、口蹄疫の宮崎
には土曜を返上して駆けつけ、農家の現場を視察するなど、鳩山を反面教
師にしたオポチュニストぶりは徹底している。

これは、水泳に譬えれば一種の立ち泳ぎというべく、参院選もこれで凌ぐ
心算だろう。何とかV字を描く内閣支持率を維持したまま
選挙を凌ぐには立ち泳ぎ意外に方策はない。

その結果、参院選は「50」議席と菅氏が設定する勝敗ラインを何とか超えら
れるのではないか。

だとすれば<辞任の時機「ぎりぎりセーフ」 今後にも意欲>と雖も小沢
氏の近未来は決して明るくは無い。つまり「本番は9月だ」と捲土重来を期
しているにしても、概ね菅氏の代表再選となれば、
党内に坐る椅子は皆無だ。

またまた離党すると言っても150人のグループの中から従いて行く者は何
人いるやら。寂しい秋の夕暮れになるのでは無いか。
2010・6・12



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重 要 情 報
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◎何故我が国は外国に対して弱気なのか:前田正晶

先頃の世界卓球選手権(だったのだと思うが)の助女子のダブルスの決勝戦における審判の「レット」の判定は明らかな誤審であり、伊藤・早田組の敗戦の原因になったと言えるかと思う。私が見ていた限りのテレビのニュースでは1局だけ「あの主審は中国系マレーシア人であり中国とのペアとの試合の審判を担当するのが適切か」と述べていたが、他局は一切この件には触れていなかった。後難を恐れて言えば「中国人というか華僑は公式な場では転出した国の言葉を話すが、彼ら同士か家庭では決して中国語を捨てていない母国に対する忠誠心があるのであるから・・・・・」と疑いたくなってしまう。

報道によれば、我が国の協会は世界卓球連盟(で良いのかな?)宛に抗議文を送ってビデオ判定の導入を促したのだそうである。私に言わせて貰えば「何とまた上部団体というか外国人に対して弱気なことか」という弱腰なのである。こんな程度の抗議文を送ったくらいでは、連盟側は判定に対する抗議よりもビデオ判定の導入に重きを置いているのかと安心してしまうと危惧する次第だ。

私ならば「確実に公平性が期待できる中立国の審判の起用と、ビデオ判定が採り入れられていなくとも、場内のスクリーンに流れた「レット」ではないことが明らかな画面を参考にすべきではなかったのか」と、何処にあるのか知らない連盟に赴いて直接抗議していたと思う。

抗議文を送った程度では、菅官房長官が韓国が我が国に対して不当な言動を行った場合に記者会見で「怪しからん」と表明したくらいでは文在寅も文喜相も蚊が刺したほどにも感じていないだろうと同じ程度の効果だと思う。大きな大会ともなれば全部の参加国から審判を出させるのだろうから、当然そこには技術的な優劣の差が出るだろうが、日本対中国の決勝戦に中国系のマレーシア人に審判をさせるとなれば明らかに不公平で、あらぬ疑いも生じてくるではないか。

もしも抗議すべき相手の世界の連盟の幹部が外国人だったのであれば尚更のことで、臆することなく「これを言うことで何を失うか」という勢いで我が国の主張を真っ向からぶつけるべきだ。そうでもしない限り、外国人どもは自ら潔く「あの件は当方に非がありました。誠に申し訳なかった。お詫びします」などとは絶対に言わない人種なのだと心得ておくべきだ。我が国の連盟はそれだけではなく伊藤・早田組にも「行き届かない現場での処置で済まなかった」と謝っておくべきではないのか。上部団体は役立たずだと私がこれまでに何度指摘したことか。



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身 辺 雑 記
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4日の東京湾岸は晴れ。
           読者数:6001人

                         
                        




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創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
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