政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針5017 号  2019・4・17(水)

2019/04/17

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わたなべ りや うじらう のメイル・マガジン「頂門の一針」5017号
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        2019(平成31)年 4月17日(水)



        ものつくり大国=ニッポンは・・・:宮崎正弘

           「わが祖国」を聴きながら:渡部亮次郎

       私たちは「日本」を守り続けられるか:櫻井よしこ
  
                     
                      話 の 福 袋
                        反     響
                      身 辺 雑 記



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ものつくり大国=ニッポンは・・・
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成31年(2019)4月16 日(火曜日)弐
        通巻第6043 号 
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ものつくり大国=ニッポンは何処へ行ってしまったのか
シャープは買収されSONYに面影なく、半導体は韓国、台湾に抜かれた
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このところ日本の自動車メーカーのリコール騒ぎが相次いでいる。検査不
適正が問われ、信用が失墜している。ホンダは英国から撤退し、逆に中国
の製造設備を拡充している。トヨタはHV特許の無料開放に踏み切る。

いったいどうなっているのか? 日本人のものつくり精神は死んだのか?
 嘗てSONYのテレビとウォークマンは世界市場を席巻し、ヴィデオも
日本勢の天下だった時代があった。

それが、いまは面影もないほどに衰退した。何が原因だったのか?

日本のスマホは世界市場で失墜した。SONYのスマホは日欧市場に集約
するが、いまではシェアはわずかに1%。京セラは日本でのみ強い。富士
通は東芝と統合し、2018年には国内ファンドに売却した。パナソニックは
インドのみ。三洋とNECも撤退した。国内で幅を利かせているのは外国
製である。

5G時代を迎える通信の基地局はエリクソン、ファーウェイ、ノキア、
ZTE、そしてサムソン。わずかなシェアを日本の基地局が受け持つに過
ぎず、ただし米中貿易戦争によって首位のファーウェイはエリクソンに巻
き返された。

とはいえ依然として世界の基地局市場で、26%のシェア、ZTEも12%の
シャアを誇り、とりわけ発展途上国では廉価のため、マーケットを確保で
きている。

米国のファーウェイ排斥も、日本と英国が名乗りを上げたが、追随したの
は豪、加、NZに過ぎない。EU諸国はまだファーウェイの排斥には至ら
ず、EU首相国+中国(16プラス)にはギリシアも駆けつけて、「17プラ
ス1」と陣容を強化した。

通信機器についで監視カメラはどうかと言えば、嘗て防犯カメラは回転軸
がドイツ製、レンズは圧倒的に日本製だった。しかしその後は防犯設備
も、プライバシー擁護という制約があって、日本とドイツがカメラ精度を
制限している所為か、いまでは中国の天下となった。

監視カメラとドローンは中国が世界一。

とりわけ監視カメラによる顔面識別技術が強化され、中国のハイクビジョ
ン(杭州海康威視数字技術)、ダーファテクノロジー(浙江大華技術)、
また警察軍使用の特殊無線ではハイテラ(海能達通信)が強みを見せてきた。


 ▲日の丸テクノロジーはいったいどうして衰退したのか?

日本の官主導の巻き返し作戦は、ほぼ失敗、もしくは頓挫中である。

半導体は韓国、台湾に市場も技術も奪われ、失地回復をはかったルネサ
ス・エレクトロニクスは、なんと減産と人員削減である。

ルネサスは2
万人従業員のうち、千人を削減する対策を発表したことは、もはや台湾、
韓国にも追いつけないという悲惨な現実に直面したことではないのか。

国内需要ばかりか、中国景気の失墜で半導体市場が冷え込んだとルネサス
側は、メディアの記者会見で説明しているが、一方で米国インターシル社
に続き、この3月にはインタグレーテッド・デバイス・テクノロジーを
67億ドルで買収するなど、内外バランスにちぐはぐな対応ぶりが目立
つ、東芝メモリーは外国勢の傘下に転落した。

鳴り物入りのJDI(日の丸液晶)は、半導体同様に、台湾と中国企業の
出資を受けることになり、株式多数派を失う。JDI(ジャパンディスプ
レィ)は日立、東芝,SONYの液晶事業が2012年に統合した半官半
民の寄り合い所帯だった。

つまり行政指導が失敗を演じていることであり、しかも誰も責任を取ら
ず、嘗ての通産省という、アメリカの脅威だった行政機関は機能不全に
陥ったかのようだ。

日本のものづくり世界一の面影はもう無い。昭和は遠くなりにけり。

      
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW
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 フェミニストが軍人達の命を奪い、世界最強の軍隊を弱体化させた
いずれフェミニズムが米国を崩壊させるという暗澹たる近未来を予測

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マックス・フォン・シュラー『日本に迫る統一朝鮮の悪夢』(ハート出版)
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在日45年の元米国海兵隊員シュラー氏は歴史研究家でもある。
 
評者(宮崎)も、一度だけお目にかかったことがあるが、結婚式の牧師を
やっています、と自己紹介されたときは驚いた。

すでに多くの著作があり、親しんだ読者も多いと思われるが、『アメリカ
人が語る日本の歴史シリーズ』第3弾になる。しかも英語と併記された新
型スタイルの本である。

本書には秀吉が切支丹伴天連の日本侵略の野心を見抜いたが、そのあたり
の経緯も詳しく書かれている。

しかも、この新作は朝鮮戦争勃発シミュレーションを軸に、じつは米兵が
頼りない。自衛隊がしっかりしなければ危機を乗り切れないというのに、
日本はまったく軍事音痴ときている実態を暴露している。
 
――守るべきは憲法九条ではない。この日本という祖国ではないのか。

――それなのに日本人は戦争の足音に気がついていない
と、シュラー氏は真摯に警告を発する。
 
なぜ米兵は駄目なのか。沖縄には歩兵と砲兵の海兵隊しかいないうえ、昨
今の米軍はフェミストとかの珍現象に巻き込まれ、まったく士気が低下し
ているというおそるべき現実についての考察がある。

おりもおり、シカゴ市長にはLGBTを公言する黒人女性が当選したかと
思いきや、こんどはLGBTで、インディアナ州サウスペンド市長のピー
ト・ブデジェッジが、大統領選挙に出馬すると表明した(4月14日)。
 くわえて少数派を過度に尊重し、むしろ全体の調和を壊すのがポリティ
カル・コネクトネスであるという指摘は満腔の賛意である。

軍隊の中に同性愛がはびこると、行動が乱れ、規律の維持が難しくなる。
女性は戦闘現場の最前線にだすべきではないのだ。ところが、オバマ政権
は、率先してアメリカ軍を弱め、ポリティカル・コネクトネスを重視し、
米国の分裂を一層促進した。

ようやくトランプになって秩序の回復が叫ばれているが、もはや取り返し
が付かない悲惨な状況を露呈するに至ったという。

フェミニストが軍人達の命を奪い、世界最強の軍隊を弱体化させ、いずれ
フェミニズムが米国を崩壊させるだろうと暗澹とした近未来、もし、その
況下に朝鮮戦争が起きれば、いったいどうなるのだろう。

このシミュレーションと対策は本書を読んでいただくしかない。

         
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★読者の声 ★READERS‘ OPINIONS ★どくしゃのこ 
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(読者の声1)16)のフロントジャパンはホスト福島香織さん、ゲスト
宮崎正弘さんでお送りします。主要テーマは中国問題と、イスラエル総選
挙結果を踏まえ、中東和平はどこへ行く(仮題)です。明日からはユー
チューブでもご覧頂けます。(日本文化チャンネル桜)
           



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「わが祖国」を聴きながら
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       渡部 亮次郎

高く済んだ秋空の下(もと)、ひさしぶり、MDでスメタナの「わが祖国」
を聴きながら、落葉で金色に輝く公園の道を散歩した。いつもは「ラジオ
深夜便」の録音を再生したのにつづいて聴くのはモーツアルトかベートー
ヴェンなのに。

なにか壮大で厳粛な気分に浸ることができるからである。とても演歌や
フォークソングではこうは行かない。祖国、国土、独立、さらに故郷の風
物への愛を強烈に感じる。

連作交響詩『わが祖国』 (わがそこく、Ma Vlast) は、ベドルジハ・スメ
タナの代表的な作品で、1874年から1879年にかけて作曲された6つの交響
詩から成る。スメタナは聾唖者になっていた。

全6作の初演は、1882年11月5日、プラハ国民劇場横のジョフィーン島にあ
る会場で行われた。この曲は、近来、毎年行なわれるプラハの春音楽祭の
オープニング曲として演奏されることが恒例になっている。

1 ヴィシェフラド  2 ヴルタヴァ  3 シャールカ  4 ボヘミアの牧場
と森から  5 ターボル  6 ブラニークの6曲から成るから、通しで聴け
ば1時間20分ぐらいかかる。

音楽を学ぶためにプラハへ赴いたスメタナは、ある貴族の家の音楽教師の
座を獲得し、1848年には、作曲家フランツ・リストからの資金援助を受
け、彼自身の音楽学校を設立した。

1874年に梅毒に起因して聾唖(ろうあ)となるが、作曲活動を続け、この
出来事の後に書かれた代表的な作品が『わが祖国』である。

1 ヴィシェフラド
『高い城』とも訳される。かつてボヘミア国王の住んでいた、プラハの大
きな城が描かれた作品。1874年に作曲された。吟遊詩人が古代王国の栄枯
盛衰を歌う、という内容である。

この作品の冒頭に現れ、全曲を通じて繰り返し用いられる旋律の最初の部
分には、スメタナの名前の頭文字B.S.(=B♭−E♭)が音として刻まれている。

2 ヴルタヴァ 『モルダウ』の名で知られる。一連の交響詩群の中で最
も知られた作品であり、単独で演奏されたり、録音されることも多い。ヴ
ルタヴァ川(モルダウ川)の、源流近くからプラハへと流れ込むまでの様
子が描かれている。1874年に作曲された。 スメタナの故郷を思う気持ち
が現れている。

3 シャールカ 1875年に作曲された。シャールカとはチェコの伝説に登
場する勇女の名である。恋人に裏切られたことによって男への復讐を決意
した、という。そのシャールカが男の兵士達を策略にはめて皆殺しにす
る、という(男性にとっては首筋が寒くなる)内容である。

4 ボヘミアの牧場と森から 1875年に作曲された。ボヘミアの美しい風
景を音楽としたもの。途中、ドイツ風の歌やボヘミア風の歌といった民族
的な旋律も現れる。

5 ターボル 1879年に作曲された。ターボルとはボヘミア南部の町の名
である。フス派の人々の拠点であった。フス派の戦士の不屈の戦いを描い
ている。彼らの間で歌われたコラール『汝ら神の戦士たち』が用いられて
いるが、これは『ブラニーク』でも引き続き用いられる。

6 ブラニーク 1879年に作曲された。ブラニークとはボヘミア中部の山
地の名である。その山々の深い森の中にて1000年前のチェコ民族の守護聖
人と勇士達が眠っており、チェコ民族が存続の危機に瀕した時に彼らがよ
みがえって救いの手を差し伸べる、という伝説がある。

曲は、邪悪に覆われた祖国をその勇士達が勝利を収めて解放する、という
内容である。

ベドジフ(またはベドルジハ、ベトルジヒ)・スメタナ(Friedrich)
Smetana, 1824年3月2日― 1884年5月12日)

ビール(チェコ・ビール)の醸造技師の息子として、ボヘミア北部のリト
ミシュル(Leitomischl)に生まれた。若い頃にピアノとヴァイオリンを
学び、家族の参加していた趣味的な弦楽四重奏団で演奏していた。

父親の反対にも拘らず、音楽を学ぶためにプラハへ赴いたスメタナは、あ
る貴族の音楽教師の座を獲得し、1848年には、作曲家フランツ・リストか
らの資金援助を受け、彼自身の音楽学校を設立した。

1874年に梅毒に起因して聾唖(ろうあ)になっても作曲をつづけた。のち
1884年に正気を失い、プラハの精神病院へ収容され、この地で生涯を終え
た。ヴィシェフラトの有名人墓地に葬られている。

スメタナは、明確にチェコの個性の現れた音楽を書いた最初の作曲家であ
るといわれる。そのため、チェコ国民楽派 の開祖とされる。

彼の歌劇の多くは、チェコの題材に基いており、中でも『売られた花嫁』
は喜劇として最もよく知られている。彼は、チェコの民俗舞踊のリズムを
多用している。

また、彼の旋律は民謡を彷彿とさせる。同じ様にチェコの題材をその作品
中に用いた作曲家として知られる アントニン・ドヴォルザークに大きな
影響を与えた。

主な作品

歌劇
『ボヘミアのブランデンブルク人』(1862)
『売られた花嫁』(1863)
『ダリボル』(1867)
『リブシェ』(1872)
『二人のやもめ』(1874)
『口づけ』(1876)
『秘密』(1878)
『悪魔の壁』(1882)
『ヴィオラ』(未完)

管弦楽曲
祝典交響曲 作品6(1853)
交響詩『リチャード三世』(Richard III)作品11(1857-58)
交響詩『ヴァレンシュタインの陣営』作品14(1858-59)
交響詩『ハーコン・ヤルル』(Hakon Jarl)作品16 (1861-62)
連作交響詩『わが祖国』(Ma Vlast)(6曲)(1874-79)
祝典序曲 ニ長調 作品4(1848-49)
プラハの謝肉祭

室内楽曲
弦楽四重奏曲第1番ホ短調『わが生涯より』(1876)
弦楽四重奏曲第2番ニ短調(1882-83)
ピアノ三重奏曲ト短調作品15(1855)
『わが故郷から』(ヴァイオリンとピアノのための、2曲)(1880)

「わが祖国」の初演から100年に当たる1982年に、記念演奏会が東京で開
催された。(演奏は、ヴァーツラフ・ノイマンの指揮によるチェコ・フィ
ルハーモニー管弦楽団)同公演はライブ録音され、翌年レコードとして発
売された。

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』2007・11・14



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私たちは「日本」を守り続けられるか
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           櫻井よしこ

「私たちは「日本」を守り続けられるか 今こそ福澤諭吉の姿勢に学びたい」

春爛漫の日、新元号「令和」が発表された。出典は1200年前の『万葉集』
だ。長い歴史で初めて漢籍から離れ大和の文化から元号が生まれたことを
多くの人々が好感した。

この悦びは、古(いにしえ)の時代、私たちが中国から文字を学び、その
制度のよき点のみを取り入れて国造りをしたこと、その先に日本独自の価
値観に基づく大和の道を歩んだことを改めて認識させてくれる。

歴史の営みを振り返るとき、私たちの胸にはかつての中国への感謝と共
に、中華の文明に埋没せず、大和の道を選んだ先人たちへの敬愛の情が生
まれてくるだろう。

大和の道を最も端的に表現しているのが『万葉集』である。天皇、皇族か
ら、農民、兵士まで、階層や男女の別なく歌を詠み、それらをきちんと記
録して、再び言う、1200年以上、保持し続け、今日に至る。こんな国は他
にない。この新しい道を歩み続けて行く先に、大きな可能性が開けるので
はないか。歴史の大潮流における画期の一歩が踏み出された予感がする。

世界中が政治力学の根本的変化の中にあるいま、先人たちが大和の道を築
くことで立派な国造りを成功させたように、私たちはなれるだろうか。
「日本」を守り続けていけるだろうか。そんな想いで福澤諭吉の著作を読
み直している。約1世紀半も前、先人たちはどのように開国と政治体制の
大転換、列強諸国の脅威などの大波に立ち向かい、克服し得たのだろうか。

当時の世論形成の重要な道標を示し続けた福澤は、世界の事象を極めて具
体的かつ細かい観察眼でとらえている。事実を厳格に認識し、冷静に論
じ、事実抜きの論評はしていない。

たとえば明治12(1879)年8月に発表された『民情一新』である。明治12
年にはまだ帝国議会も開設されていない。帝国議会の誕生は明治
23(1890)年である。

福澤は書いている。

西洋との接触によって日本に「文明開化」がもたらされたと世論に流布さ
れているが、事実を把握しておかなければ大いに誤ちをおかすだろうとし
て、「西洋の理論決して深きに非ず、東洋の理論決して浅きに非ず」だ
と、明確に断じている。

そのうえで、ではなぜ、西洋の文物が「文明開化」を促すとしてもてはや
されるのかと問うている。それは西洋では文学も理論も実用に結びついて
いるからだと福澤は説く。つきつめていくと国全体に交通の便が開かれ、
人々は物理的精神的に解かれているからだと言うのだ。

「人心が一度び実用に赴くときは、その社会に行われる文学なり理論なり
は、皆、実用の範囲を脱す可らず(実用に耐えなければならない)」

福澤は冷静に洋の東西を比較し、日本が手掛けるべきことを具体的に挙げ
たのだ。具体論が基本にあるために、否定するのは難しい。『兵論』、即
ち国防論についても同様だ。

明治15(1882)年の『兵論』は立国に兵備の欠かせないことから書き出
し、列強諸国の人々、歳入、陸軍人、陸軍費、軍艦、海軍費を比較した。
当然の比較だが、福澤は単なる数字上の比較で終わっていない。

軍人1人が守る国民の数はフランスが70人、ロシア110、イタリア130、オ
ランダ57、イギリス230、ゲルマン(ドイツ)100、日本480だなどの比較
に加えて軍人の給料、それで賄いうる食事の質までも細かに論じた。日本
の兵の給与、1日6銭では「鮮魚肉類」は口にできず、肉食の多い列強諸国
や支那と較べて、日本の軍人は体力面で劣るなどと、説得力のある説明が
続く。

事実に基づいた視点は研ぎ澄まされている。このような姿勢をとりわけい
ま、学びたいと思う。
『週刊ダイヤモンド』 2019年4月13日号
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1275 

           
━━━━━━━
重 要 情 報
━━━━━━━

 

 ◎あらためて「女性の能力と地位」について考えせられた:前田正晶

上野千鶴子名誉教授の祝辞で「東京大学でも学部長に女性がいないので
ある」という指摘を聞いて、これまでに2度採り上げて論じた「アメリカ
における女性の地位」でも指摘した、私が在職中の従業員45,000人を擁す
るW社では数多の副社長兼事業本部長の地位には女性は1人もいなかった事
を思い出した。だが、事業部の中でマネージャーのタイトルを持つ我が国
で言えば部乃至は課の長の仕事をしている女性はかなりの数いたと思う。
男女同権、男女均一労働・均一賃金の本家本元であるアメリカでもこの程
度だったのである。言ってみれば「ふーん、東大と雖もその次元にあった
のか」辺りが偽らざる感想だった。

テレビのニュースで流れた上野千鶴子名誉教授のスピーチの中では「男
女差別」であるとか「女性蔑視」のような言葉はなかったと思う。穏やか
な口調で現実を淡々と述べておられたのかと受け止めていた。アメリカで
は先頃の大統領選挙でも、我が国の専門家の方々やマスコミがあれほど確
実視したヒラリー・クリントン氏はあえなく落選してしまった。国会議員
に女性があれほどの比率を占めているアメリカでも、未だ女性大統領は出
現していないのだ。私にはこれが意味するところの分析など出来ないの
で、事実を述べてみただけだ。

安倍総理は女性の登用と多方面への進出を奨励しておられると思う。確
かに女性の大臣も登用されてきたし、中央官庁でも村木氏のように事務次
官になった女性もでた。その国家公務員の登竜門であるかのような東京大
学でも女子の学生の比率が低いのだと、不勉強にして私は今回初めて知っ
た。だが、東京の有名私立大学の中には女子の比率が50%を超えていると
ころもあれば、学部によっては入試の成績通りに合格させていけば男子は
皆無になってしまう例があると聞かされている。であれば、真面目に真剣
に勉強に励む女性はさぞかし東京大学でも比率が高いのだろうなと勝手に
考えていた。

確かに、今年の東京大学に合格者を出す高校の上位30校を見れば、女子
校では6位に桜陰があっただけで、第1位の開成は男子校だったと記憶する
し、男子校の数が多いなという印象だった。私に即座に閃いた感想では
「上記の2校の私立大学とは異なって、東京大学は女性にとっては人気校
ではなく、将来に向かってのある目的か目標を定めた女子の高校生が目指
す大学なのかな」だった。換言すれば「高校生たちの間では通俗的な人気
で選択する大学ではないようだ」ということになる。

私はアメリカの大手メーカーで経験した実績からも言えると思うのだ
が、女性がビジネスや学問や政治等の世界で責任者や指導者の地位に就い
て行くことは、男女間でその至らざる面を相互に補完し合っていくことが
可能になるので大いに結構なことだと思う。だが、それを何処かで阻止す
るかの如き傾向が残っているのならば、残念であると思う。私は幸運にも
20年以上も優れた能力を持つ秘書さんたちに支えられて(「仕えて」とも
言えるが)女性の能力を十分に認識させられていたから言うのだが。



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身 辺 雑 記
━━━━━━━

17 日の東京湾岸は曇天。

16日の東京湾岸は快晴、爽快。散歩は楽しかった。

15日夜は友人たちが頂門の一針の5000号を祝って東京駅近くで宴会を開い
てくれた。嬉しかった。
                         読者数:6001人 
         



                       
                        




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創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: 97 点   

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  • 名無しさん2019/04/17

    抗鬱剤(パキシル)で自殺リスクは10倍になる!



    (勇気ある告発を行ったヒーリー博士)



     鬱状態で病院を尋ねると、たいていの精神科医は「パキシル」を処方する。これはSSRIと呼ばれる新しい抗鬱剤である。第3世代と呼ばれている。この世代の抗鬱剤に、とんでもない恐怖が潜んでいた。それは、処方、服用すると、従来タイプの薬より「自殺を10倍に増やす」と言う戦慄の副作用がある。この驚愕事実を解明したのは、イギリスの精神科医デイビッド・ヒーリー博士である。彼は徹底した調査研究で、ついに衝撃の事実を明らかにした。ところが、新型抗鬱剤の自殺リスクを解明し、公表した為、大学を解雇されるという憂き目にあっている。真実を追求する研究者に対して医学利権は、過酷な仕打ちをしたのである。しかし、博士の勇気ある告発により、世界中の政府は、その新型抗鬱剤の危険性を無視できなくなった。今では、日本の厚労省ですら、「パキシル」などSSRI製剤には「自殺企図」など自殺の恐れが高まることを警告することが義務付けられている。→(安保徹博士が12月6日に暗殺されたというニュースがユーチューブに流れたのを観たが、「やはり」と思った。医療マフィアにとって、安保徹博士の存在は邪魔だったのだろう。安保博士の御冥福をお祈りいたします。)



    (通り魔、理由なき犯罪の温床)



     新型抗鬱剤は、「セロトニン取り込み阻害剤」と呼ばれる。セロトニンは神経ホルモンの一種で、別名「理性のホルモン」と呼ばれる。鬱病患者はセロトニン低下がみられることから、脳内でこのホルモンを活性化させれば、鬱病は治るだろうという発想から開発された。しかし、所詮は化学毒である。それを脳内に取り込めば、様々な神経毒性が脳活動を混乱させるのは確かである。脳は興奮し、自らを攻撃すれば自殺、他人を攻撃すれば他殺、殺人となる。最近、通り魔や一家惨殺など、理由なき暴力、犯罪が多発している。犯人に共通するのは9割以上が精神科に通院歴があることである。彼らは、間違いなくこれら向精神薬の処方を受けている。



    (精神安定剤(抗不安薬)で不安になる)



     アメリカで最も売れている精神安定剤(抗不安薬)がある。商品名は「ジアゼパム」という。医師向けの「添付文書」には次のように書かれている。



    適用症→不安、疲労、鬱状態、激しい感情の動揺、震え、幻覚、骨格筋の痙攣。



    副作用→不安、疲労、鬱状態、激しい興奮状態、震え、幻覚、骨格筋の痙攣。



     呆れたことに「適用症」と「副作用」が全く同じなのである。つまり、精神安定剤を飲むと、その副作用で、さらに「不安」になるわけである。処方するほど、飲むほどに症状がひどくなる。それが向精神薬の正体である。こんな子供だましのペテン、トリックに世界中の人々は気付きもしない。医者、製薬会社は、笑いが止まらない。具体的に飲んではいけない薬を列挙する。



    1「インデラル錠」→副作用は不安、失神、不整脈、呼吸困難



     この薬剤は血圧を下げ、高血圧症や、狭心症治療に使われている。それが何故か「精神安定剤」として売られている。



    2「アサシオン」→錯乱、幻覚、催奇形性、死亡例もある。



     医者は不眠症患者に「睡眠導入剤」として処方している。重大副作用にショッキング症状がずらりと並んでいる。過量投与で錯乱、言論異常を起こし、致命的な悪性症候群を発症し、死亡例もある。



    (体毒、薬毒を断食でデトックスする)



     最近、パニック障害で「抗不安薬」を処方される人が増えている。これら精神安定剤には、恐ろしい副作用が潜んでいる。その毒性について医者は全く教えてくれない。「不安」「鬱」などの心の病も脳に溜まった体毒が原因である。盲点はシックハウスなど科学建材から出る化学物質の毒性である。自然住宅に引っ越すことが必要である。又、薬を飲むと、医薬品の薬毒が体毒に加わる。症状が悪化するのは当然である。まずは少食・断食で解毒(デトックス)することである。



    (睡眠薬を止めないとドラッグ中毒になる)



     眠れない睡眠障害を訴える人が増加している。医者に行くと、間違いなく睡眠薬を処方される。「ハルシオン」は睡眠薬の代表格の薬である。「添付文書」には中毒性があると警告している。さらに、「飲み始めると止められなくなる」とも書いてある。海外では「ハルシオン」は鬱病、幻覚、記憶障害などを引き起こすため、販売停止となったいわくつきの薬である。だから、絶対に「パルシオン」を飲んではいけない。



    (夜10時にはベッドに入ること)



     眠れない最大の原因は、「眠る必要がない」からである。沖正弘ヨガ導師は、「眠れないなら、起きていろ」と諭す。眠れないなら、その時間がありがたいと思って仕事をすることである。体は、睡眠を必要とすれば、嫌でも眠くなる。



     眠れないもう一つの原因は、体のリズムの乱れである。黒柳徹子氏は夜10時にはベッドに入ることで有名である。だから、遅くとも10時には布団に入ることが大切である。すると不思議なくらい早い眠りに落ちていく。

  • 名無しさん2019/04/17

    5000号のパーテイが内輪であったとのことですが、自由参加で読者パーテイなどできませんか?

  • 名無しさん2019/04/17

    中国が反論できない 真実の尖閣史

    https://www.google.co.jp/search?q=%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%8C%E5%8F%8D%E8%AB%96%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%81%84+%E7%9C%9F%E5%AE%9F%E3%81%AE%E5%B0%96%E9%96%A3%E5%8F%B2&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjGpubx19XhAhWqKqYKHS2gD7kQ_AUIDygC&biw=579&bih=358&dpr=2.35

    “新天皇の元号制定大権”

    http://nakagawayatsuhiro.com/?p=549

    皇室豆知識2「皇室を守る制度は破壊されたまま」 

    https://blogs.yahoo.co.jp/umayado17/66221176.html

    新一万円札の渋沢栄一。今の日本に、「国に尽くす」と言える人がどれだけおるんや? 

    https://gekiokoobachan.jp/blog-entry-610.html

    武建一再逮捕と有田・辻元、福島

     連帯ユニオン関生支部と国賊議員

    http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/53316993.html

    国費留学生は友好親善に寄与せず!外国人より日本人の予算が少ない!小野田紀美が国会で変更を要求https://blogs.yahoo.co.jp/deliciousicecoffee/50489332.html

    朝敵「週刊新潮」を廃刊に追い込むぞ!【2019/4/12】

    https://blog.goo.ne.jp/chaos1024/e/0c1b34528704d87f049f44504a3cf090

    韓国軍がベトナムで行った虐殺

    http://hatekorea.blog.fc2.com/blog-entry-260.html

    深窓

    https://www.google.co.jp/search?q=%E6%B7%B1%E7%AA%93&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjD1JS429XhAhXuGKYKHfCoD-YQ_AUIDigB&biw=910&bih=395&dpr=2.1