政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

全て表示する >

頂門の一針5011号  2019・4・11[木)

2019/04/11


                        
□■■□──────────────────────────□■■□ 
わたなべ りやう じらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」5011号
□■■□──────────────────────────□■■□

        


        2019(平成31)年 4月11日(木)



   ギリシアのピレウス港。中国資本が買収したが:宮崎正弘

          「小澤は過去の人」と立花隆:渡部亮次郎

     緊迫した状況が生まれている北朝鮮情勢:櫻井よしこ
               
     
                      話 の 福 袋
                       反     響
                      身 辺 雑 記

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ギリシアのピレウス港。中国資本が買収したが
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成31年(2019)4月9日(火曜日)
        通巻第6038号
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ギリシアのピレウス港。中国資本が買収したが、「その後」何が起きてい
るか?
  クルーズ船ターミナル増設工事プロジェクト、突然の座礁
**********************************

ギリシアのピレウス港ターミナルの運営権を中国が30億ドルで買収し、地
中海の一大拠点として欧州各地へのコンテナセンター、物資運搬のハブと
して活性化させてきた。

財政難に喘ぎ、債務不履行寸前だったギリシアとしても苦肉の策だった。
しかも、それを決定したのが左翼政権だったから、いうこととやることの
違う典型例と言われた。

中国はピレウス港拡充、物流のハブ化プロジェクトを、欧州の入り口にお
けるBRI(一帯一路)の戦略的要衝として位置づけて気勢を挙げた。
 直後から中国が管理するターミナルでは不正インボイス、人間の密輸な
どが問題視されていた。

次に中国はイタリアを狙った。イタリアはG7加盟国で唯一「BRI覚え
書き」に署名した。西側の一画が崩れたと分析するメディアも多かった。
ポンペオ米国務長官は「安全保障とBRIが密接に繋がっている」とイタ
リアの対中協力に強い懸念を表明し、「条件があまりに良すぎて、本来実
現の見込みが薄い取引を、なぜ中国が持ちかけているのか自問すべきだ」
と率直な苦言だった。

中国のイタリアにおける戦略的目標はアドリア海の最終地点トリエステ港
である。ピレウスからバルカンを北上する鉄道の輸送力には限界がある。
トリエステ港の拠点化で、一気に欧州市場へのアクセス強化が狙い。
 
しかしNATO諸国が神経を尖らせる。トリエステと言えば、チャーチル
が演説した「鉄のカーテン」の南端であり、実際に1990年までイタリアと
スロベニアの国境ノヴァ・ゴリッツァは高い壁で仕切られていたのだ(拙
著『日本が全体主義に陥る日 ――旧ソ連30ヶ国の真実』、ビジネス社の写
真を参照)。

さてピレウス港のその後は?

中国の国有企業COSCOは新たに17億ドルを投じてクルーズ船ターミナ
ル増設工事の青写真を提示し、港一帯を一大商業地区として、豪華ホテル
も建設するなど、グランドデザインは薔薇色、その背後にある軍事拠点の
目論見を誰も問題視しなかった。

しかしギリシアにもナショナリストがいた。ギリシア政府は前向きだった
が、当時の財務大臣のバロウフォオスが正面から反対に回った。


 ▲ジブチが中国の経済植民地化という前例

悪例がジブチだった。ピレウスは運ばれる海運の殆どはスエズ運河を経由
してくるが、その紅海の入り口を扼するのがジブチであり、旧フランス領
である。そのジブチが一党独裁政権の下、いつしか中国の「経済植民地」
に転落していた。

マクロン仏大統領は警戒を怠らないが、旧宗主国フランスより、警戒を強
めるのが米国である。

トランプ政権はオバマ前政権とはことなって地政学を重視する。ボルトン
補佐官は「賄賂と不透明極まりない遣り方で、負債を政治的材料に武器と
して活用し、影響圏の拡大を図っているではないか」と発言を繰り返す。

ジブチには米海軍基地があり、周辺には日本の自衛隊も駐屯している。ア
デン海の海賊退治のための国際協力の一環だが、米軍の世界戦略上、イン
ド洋のディエゴ・ガルシアとならぶ重点基地であり、隣に造成された中国
海軍基地を「国際協力」だけと認識するには、規模が大きすぎる。

実際、ジブチの負債は2017年のIMF報告で対GDPの比率が50%から85
「%へ急膨張していた。ほとんどが中国からの借金である。中国のマネー
の攻勢に、独裁のジブチ政権がむしろ積極的に飛びついたのだ。その背後
には巨額の賄賂がつきまとう。

「エチオピアからジブチを?ぐ鉄道もすでに完成したが物資輸送というよ
りも、別の思惑で中国が活用している」とはインド軍事筋の読みだ。
アフリカの東部を?いだ鉄道網、ハイウェイは中国の農作物のルートでも
活用されている。エチオピアは旧イタリア領土、小誌が前にも述べたよう
に、ジブチの駅舎は中国語表記、次がアラビックだ。

かくして経済植民地然とした国では賄賂で政治家が転ぶ。

中国はジブチに軍事基地を造成し人民解放軍兵士1万が駐屯させ、その周
辺に工業特区、免税特区を建設中。「ジブチをアフリカの蛇口に!」が合
い言葉である。

蛇口は40年前に、改革開放を開始した中国が深セン大開発の入り口とし
て、海上運搬の拠点化した。
 
しかしジブチの国民の79%は貧困層、とくに40%が最貧といわれ、
WFGは食糧支援を継続してきた。この国内の貧困を無視して、中国の賄
賂に浸る独裁政権は、金銭的醜聞にまとわれ、国民から怨嗟の声に包まれ
ている。


▲ギリシアは貧乏とはいえ、歴史を誇りとしている

この危機を目の前に目撃したギリシアにおいて対中警戒が強まるのも主権
国家として自然の流れだろう。

「したがってギリシアは、中国の植民地でもない。不透明な方法で浸透を
はかる中国を排斥するべきであり、異文化の資本で、古代からのギリシア
の歴史的価値を売り渡してはならない」とバロウフォオス前財務相が正論
を吐いたのだ。

中国の開発計画青写真のなかで、プロジェクトが予定される地区のおよそ
半分がギリシアの考古学的遺跡という事実とが判明し、ギリシア考古学会
が反対を声明するに及んで、この計画は暗礁に乗り上げた。

「ギリシアのイリアス神話以来の考古学的遺物、遺跡を破壊する北京のド
ル外交に屈服して良いのか」というナショナリズムが高まる。

なにしろ歴史的な神話を誇りとするギリシアは、この点になると意固地に
なり、隣国の付き合いでも激しく衝突し、アレキサンダー大王の出身地を
めぐって、とうとうマケドニアの国名を「北マケドニア」に改称させた
し、まとまる寸前までいきながらもトルコとはキプロス問題の決着が付か
ない。

財政危機においても、EUとの交渉で粘りに粘るという執着の強さは、他
国から見れば「妥協を知らない独善」と不評なのだが、他方、一部のメ
ディアは「中国から有利な条件を引き出すためチプロス政権の『遅延作
戦』でしかない」とする見方もある。
          
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
★読者の声 ★READERS‘ OPINIONS ★どくしゃのこ 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
(読者の声1)4月28日、「平成」の元号の下で迎える最後の主権回復
記念日が近づいてまいりました。

例年通り此日を記念しての民間有志による国民集会を開催いたしますが、
此の事は即ち平成九年にその第1回を催した集会が、当初に掲げた「四月
二十八日を国民の祝日に」との目標を遂に達成出来ぬままに平成時代が
終ってゆくという事を意味しております。

此の間、平成25年の此の日には、「主権回復・国際社会復帰を記念する式
典」が、政府主催の形で憲政記念館にて執り行はれ、安倍晋三総理大臣の
主宰の下、畏くも 天皇・皇后両陛下の臨御を仰ぎ、参集者一同の聖壽万
歳を以てこの記念日の意義を再認識致しました事は今も猶記憶に鮮やかで
あります。

政府自身が初めてこの様な心入れを示してくれた事で、記念国民集会の開
催者一統は公儀の見地からの力強い激励を受けた思いで、心から勇気づけ
られました。当初の目標たるこの記念の祝日化に一歩接近出来た、との手
応えをも感じたものです。4月28日を国民の祝日とする法制化を謳った有
志の国会議員連盟の諸氏も同様の督励を覚えた事であろうと推測しており
ました。
      
ところが、政府主催の記念式典開催はその年限りの盛儀として終り、後が
続きませんでした。祝日法制化を目指すと謳った議員連盟もその後この目
標を口にしなくなりました。

何が政治家達の熱意を冷却させてしまったのでしょうか。

折から我が国は内からも外からも、国家主権の真の確立についての更なる
厳しい認識を迫られております。

内から、というのは改めて申すまでもなく、自主憲法制定の最大の眼目で
ある、交戦権否認の九条2項を削除し、自衛隊の存在とその戦力としての
法的権限を明記する事であります。自衛隊の存在が憲法を以て保証されて
いない、この異常な状況が放置されたまま六十五年の歳月が空費されてい
るのは、国民に独立国家主権の尊厳といふ認識が欠如している故に、の一
語に尽きます。
      
外から迫る要請の第1は軍事同盟を以て共同防衛を約束しているはずの米
国の動きであります。任期3年目に入ったトランプ大統領の唱えるアメリ
カ第一主義とは、彼国の国家主権の至高を国是とするとの一種の主権強化
宣言であります。年来彼国の国家戦略の原則をなしているかに見えるグ
ローバリズムの主張とは、世界の生産する利益の圧倒的多量を自国の管理
下に置こうと企む野心を隠すための隠れ蓑なのです。彼等の下心に引摺ら
れる事なく、それに対抗して相互対等の同盟関係を維持してゆくために
は、ひとり我が総理大臣のみならず、国民の各層が判然と、独立国家主権
の尊厳を意識する事が不可欠です。

また眼を西方に転じてみるならば、英国が現在EUを離脱するか残留する
かの決断に迷い、国論が二分した苦悶の状況にある事が注意を惹きます。
英国民の中の保守的知識人層は、欧州大陸に於ける各国の個別的歴史的性
格を平均化し、相互の同質化を進める事で経済の合理化を進めようとする
EUの功利的な構想に対し深い懐疑をつきつけたのです。この動きは、我
が国の国体の独自なる伝統を守り抜かうとしている我が国の保守層に向け
ての、欧州最古の立憲君主政の王国からの、無言の共感をこめたメッセー
ジと取れるでしょう。

第3に、より身近な東アジアに眼を移せばそこに厳然と存在するのは共産
党独裁支配の下にある中国の世界制覇の野心であります。凡そ私共日本人
の理性的世界政治観との共通性を欠いた、現在の中国の領土拡張の野望の
存在自体が現在の我が国にとっての国難なのです。この国難に然るべく対
処するには、或る意味で簡単な原則を一つ堅持していればよい。即ち独立
国家主権の尊厳といふこの一事であります。そして問題は、様々の社会現
象に徴して見て、現在の我が国民一般に、この意識が甚だ稀薄なのではな
いかと思われる事です。
      
本集会の発起人・賛同者一同は、この国民集会が発足した平成9年当時の
初心にもどってもう一度決意を新たにしたいと考えます

現在の我が国にとつて目下の最大の緊要事項は国家主権の尊厳の再確認で
あります。それが他ならぬ自主憲法制定実現のための大前提なのでありま
す。この重大問題を討論し、決議するために本集会への皆様の奮っての御
参加を世話人一同心からお待ち申し上げております。
主権回復記念日国民集会実行委員会
世話人 入江隆則、小堀桂一郎、水島総

日時: 平成31年4月28日(日)14時00分〜16時30分
場所: 星陵会館ホール(永田町2丁目16番2号)
https://www.seiryokai.org/kaikan/map.html
事務局:日本文化チャンネル桜 TEL 03-6419-3911 



  ♪
(読者の声2)南モンゴル運動からのお知らせです。ウリジバヤルさん来日
歓迎会 

現在アメリカ在住の南モンゴル人、ウリジバヤルさんが来日されます。ウ
リジバヤルさんは60年代、弾圧と虐殺が進行する南モンゴルから当時の
モンゴル人民共和国に脱出、現在はアメリカに在住しています。
今回、南モンゴルの運動を支援してくださる皆様方と共に、ささやかな歓
迎パーティを開きたいと思います。

         記

日時 4月13日 午後5時開会
場所 モンゴル料理 「新オッと屋」(新宿区歌舞伎町2丁目41番3号。新
宿駅東口から約9分、都営大江戸線・副都心線東新宿駅から約7分、西武
新宿駅から約3分)
会費 3000円 
参加希望者は11日午後9時までに、メール もしくは 電話 にてご連
絡ください。
080-6116-4188
080-9129-2872
daichin1966@gmail.com
(三浦生)

  ♪
(読者の声3) 4月7日の地方選挙の結果、大阪市・大阪府では大阪都構想
なるものを掲げるコンビが当選したようで、大阪の今後の行政執行が憂慮
される。

そもそも東京のように、都のエリアの相当部分を特別区化するならともか
く、政令指定都市である堺市はもちろん、東大阪市、守口市、豊市・・・
等の隣接する周辺都市をそのままにして、夜間人口からすれば府全体の5
割にも満たない大阪市だけを、その実施のために多大のコストをかけて
「分割」して特別区化することにどれほどのメリットがあると言うのか。
 例えば、高橋洋一なる人物が「大阪ダブル選挙前に改めて知っておきた
い『二重行政の実害』」と題して、次のように述べている。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/63365?utm_source=yahoonews&utm_medium=related&utm_campaign=link&utm_content=related
 
(引用開始)「そもそも、なぜ『大阪都構想』なのか。大阪府と大阪市
は、お互いを意識しあった結果、『二重行政』が進んでしまったという歴
史を持つ。東京人の筆者にとって、高校や病院に「府立」と「市立」の両
方があるのは理解できない。東京なら、高校は「都立」、病院も「都立」
だ。「区立病院」、「区立高校」なんてまずない。

大阪市は、なんと「市営地下鉄」もやっていた。これはさすがに現在では
解消されて、現在は「大阪メトロ」に株式会社化された。東京では、同じ
く株式会社化された「東京メトロ」と「都営地下鉄」が存在しているが、
「区営地下鉄」なんてありえない。別々に存在していたら、コストが高く
なる一方だ。」(引用終)

高橋氏は、地下鉄事業を「市」が実施していることを、まるで非常識なよ
うな書き方をしているが、地下鉄事業は、地方公営企業法でいう「交通事
業」であり、これを「市」が行うことは当然の基本的前提である。

札幌市、仙台市、横浜市、名古屋市、京都市、神戸市、福岡市の地下鉄事
業はすべて「市」の公営企業として実施されている。その他の公営企業、
例えば、上下水道事業、市場事業なども、「市」が実施している体制が基
本である。東京都は、「市」という基礎自治体が存在しないから、広域自
治体である「都」が実施しているのであって、高校なども、東京府時代は
市立(旧制)中学が存在した。

そもそも、現行の地方自治制度では、普通地方公共団体が、都道府県とい
う広域の地方公共団体と市町村という基礎的な地方公共団体から成るとい
う二層構造を前提としているのであるから、そこに「二重行政」が存在す
るのは構造的前提である。したがって、その弊害を少なくするためには、
現行制度のままなら、二者の役割分担をできるかぎり適正に行うか、これ
を(立法的に)「改革」するというのなら、道州制に変えて、州というブ
ロック体と市町村の二層構造に改めるか、現在の東京都区部のようにその
広域的事業については広域自治体の統合的管理という形態に変えるほかない。

高橋氏が言う通り、地下鉄や上下水道事業を、区ごとに別々に実施した
ら、コストが高く、非効率であることは明らかである。

だからこそ最低限でも「市」の単位で事業実施しているのだが、大阪市を
4つの特別区に解体するだけなら、それを大阪府が統括運営しない限り、
特別区から成る一部事務組合が運営することになる。

これがどうして「改革」なのだろうか。大阪府が統括運営するというのな
らば、現在の東京都のように少なくとも全体人口の7割から8割程度は、直
接の統括運営に移行しなければ、事業の広域的効果、規模の経済性は実現
できないのではないか。

東京都の清掃事業については、住民に身近なサービスということで、平成
12年4月に、都から23区に移管されている。

これによりごみの収集・運搬は各区が実施することになったが、ごみの中
間処理(焼却や破砕など)は、23区が、一部事務組合を設置して行い、埋
め立て処分は、23区と清掃一部組合が埋立処分場を設置・管理する東京都
に委託して実施している。

ごみの収集はかなり個別性、地域性があるので、このような形態による事
業実施も可能であるが、全体的に規模の経済性が求められる上下水道事業
では、このような形態をとることは非効率というほかない。

しかるに大阪市を解体してしまえば、現在「市」が実施している上下水道
事業その他の公営企業は、大阪府が直接に統括運営しない限り、すべて、
このような複雑非効率な実施体制をとらざるを得なくなる。

高橋氏の叙述を読むと、地方自治の実態も、体系も分からない人物が、表
面的で軽率な思い込みに基づく妄念を振りまいているというのが、「大阪
都構想」なる愚論の実態であるように、私には思える。(椿本祐弘)
       
   
  
━━━━━━━━━━━━━
「小澤は過去の人」と立花隆
━━━━━━━━━━━━━


       渡部 亮次郎

手許に残っている「文芸春秋」2010年3月号。表紙に「政治家小澤一郎は
死んだ」立花隆とあるから、興味を以って読んだが、たいした事は全く無
かった。

とくに「そう遠くない時期に小澤は確実に死ぬ。既に67歳。記者会見で自
ら述べているように、そう長くはない、のである、心臓に重い持病を抱え
ている事もあり・・・もう限界だろう」にいたっては立花隆は「小澤のこと
を調べる根気が無くなったので論評はやめた」と宣言したに等しい。

「文芸春秋」に「田中角栄研究」をひっさげて論壇に華々しく登場し、東
京大学の教授にまで上り詰めた立花だが、70の声を聞いてさすがに体力の
みならず精神的にもに弱ってきたらしい。立花に次ぐ評論家は育ってない
から文春も弱ってるようだ。

「JAL倒産の影響もある」と言う。「あれほど巨大な企業も、つぶれる時は
アッという間だった。小澤ほどの巨大権力者も、つぶれる時は一瞬だろう
と思った。今考えるべきは小沢がどうなるかではなく、ポスト小澤の日本
がどうなるか、どうするのではないか」と言う。

今更小澤を論ずるなどやめようという原稿になっている。

「小澤の政治資金に関する不適切な事実は、既に山のように出てきてい
る。小澤がこれから百万言を弄して、どのようなもっともらしい理屈を並
べようと、小澤は政治腐敗の点において、政治上の師と仰いできた田中角
栄、金丸信の直系の弟子であることを既に証明してしまっている。

小澤のやって来た事は構造的に、田中角栄、金丸信がやってきたことと、
殆ど変わりが無い。

それは、政治家が影響力をふるう事ができる公共事業の巨大な国家資金の
流れにあずかる企業から、大っぴらにできない政治献金{法律上、国家資
金を受け取る企業は献金できない}を何らかの別チャンネルで受け取って
懐にいれるという行為である。

それを贈収賄罪等の罪に問う事が出来るかどうかは、法技術上の難問がい
くつかあって簡単ではない。刑法の罪を逃れられたとしても、道義上の問
題としては、同質の罪として残る」

要するに、立花隆として、小澤の罪について自ら積極的に調べ上げた事実
は一つもなしに「政治家小澤一郎は死んだ」と言うおどろおどろしい見出
しの長文を書いてお茶を濁しているのである。小澤が死んだというなら、
立花も死んだと言っていいのかな。

しかも評論の大半を東大駒場の立花の最終ゼミに来た学生から取ったアン
ケートを升目に書き写して「今の平成生まれの若者から見れば、小澤一郎
など、過去の遺物に過ぎない」と逃げている。

20歳前後の世間知らずに小澤論のあるわけがない。それなのに長々とアン
ケートの回答を書き連ね、「もはや小澤なんかどうでもよい」と言うな
ら、こんな原稿、書かなきゃ良かったではないか。

とにかく立花らしさの全く無い原稿である。まして表紙にタイトルを刷っ
て売るのは当に羊頭狗肉である。(文中敬称略)2010・2・10



     
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
緊迫した状況が生まれている北朝鮮情勢
━━━━━━━━━━━━━━━━━━


             櫻井よしこ

「緊迫した状況が生まれている北朝鮮情勢 日米主導の制裁をこのまま続
けるべきだ」

2月末のベトナム・ハノイでの米朝首脳会談決裂後、金正恩朝鮮労働党委
員長の足下が不穏である。

朝鮮問題の専門家、西岡力氏が3月22日にインターネットの「言論テレ
ビ」で、北朝鮮の平壌を出発した保衛部の幹部5人、部長3人と課長2人が
姿を消したと報じた。彼らは3月19日に平壌を出発し、中国との国境に近
い新義州で昼食をとり、中朝国境の川、豆満江にかかる橋を渡り中国・丹
東に向かった。そこで中国に派遣されている保衛部員らと落ち合い北京に
向かうはずだったが、忽然と消えた。

保衛部はナチスの秘密国家警察、ゲシュタポと似た組織で政治警察部隊の
ことだ。

北朝鮮は直ちに追っ手を出した。保衛部は信用できないとして、軍の工作
部隊である偵察総局の精鋭20人を中国に送り込んだ。元韓国公使で「統一
日報」論説主幹の洪熒(ホン・ヒョン)氏が指摘した。

「幹部の集団逃走は保衛部解体につながる程の衝撃でしょう。5人は家族
を置き去りにして逃げている。家族は間違いなく収容所送りでしょうか
ら、余程切迫した状況だったはずです」

正恩氏は祖父も父もしなかった苛烈な粛清に走っている。叔父の張成沢氏
の処刑、母違いの兄、金正男氏の暗殺、自分を守る役割で自分に最も近い
保衛司令部、さらに党の組織指導部までをも粛清し始めている。

組織指導部とは正恩氏自身が作った党の中の党だ。重要政策の決定から幹
部の人事権、正恩氏に上げる情報の取捨選択まで行う。

5人の逃走から8日、北朝鮮は中国当局にも捜索を依頼し、偵察総局の面々
も、ホテルや食堂、民家まで徹底的に捜索しているが、杳として行方が知
れない。ここまでは事実で、これから先は西岡、洪両氏の推測である。

3月1日に北朝鮮臨時政府を作ったと「自由朝鮮」と名乗る勢力が宣言し
た。彼らは2月22日にスペイン・マドリッドの北朝鮮大使館を襲い、コン
ピュータを持ち去った。米紙「ワシントン・ポスト」が一部始終を詳しく
報道した。自由朝鮮は暗殺された正男氏の長男のハンソル氏をマカオから
脱出させて保護している勢力だが、マカオ脱出は中国当局の協力なしには
不可能だったとされている。

とすれば、保衛部幹部5人が逮捕されていないこととも、中国当局は関係
があるのか。洪氏は次のように憂う。
「仮に自由朝鮮がハンソル氏を担いで臨時政府樹立を画策しているのな
ら、失敗すると思います。それは王朝四代目になり、中国の傀儡ですから」

西岡氏の感想だ。

「もしも自由朝鮮の犯行だとすると、彼らはかなりの組織力を持ってい
る。襲撃事件を起こした、それを米国紙に書かせた、マカオからハンソル
氏を救出した。脱北者だけではできないでしょう。米中共に正恩氏の核保
有を望んでいないことを考えると、一連の事件に何らかの工作がされた可
能性はあると思います」

正恩氏はハノイから戻って、すぐに初級宣伝活動家大会を開き、以下の3
方針を打ち出した。(1)米国とは長期戦になる、(2)自給自足を強め
よ、(3)指導者(自身)の神格化をするな。

ハノイに出かける前は、党幹部らを前に、対米交渉は順調だ、もうすぐ
(日本から)大金をとれる、もう少しの我慢だと言っていたのとは正反対
だ。金一家は常に自分たちを神のように崇めよと命じてきた。それがい
ま、人民は首領を神格化せずに、つまり、首領にたよらず食べていけと
言っている。

北朝鮮の国民は1990年代に金正日氏の悪政で300万人が餓死した。彼ら
は、「今回は黙って死ねない」と誓っている(「自由北朝鮮放送」代表、
キム・ソンジン氏)。何があってもおかしくない緊迫した状況が生まれて
いる。日米主導の制裁が功を奏している。
『週刊ダイヤモンド』 2019年4月6日号
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1274

           

━━━━━━━
読 者 の 声
━━━━━━━

スポーツについての雑感です。

〇野球:高校野球のピッチャーの球数制限ですが、高校野球ルールとして、2ストライクからのファールもストライクにすればアウトになって、ピッチャーの球数が減ります。

〇サッカー:ゴールポストに当たったボールがフィールド外に出たとき、キーパーのゴールキックでなくPKにすれば、得点が多くなります。

〇柔道:柔道着の袖を昔のように腕の空きを十分にとってゆったりした柔道着にすれば、組み手争いは少なくなります。史上最強の柔道家の木村政彦は、試合では相手に自分の柔道着を自由につかませてから、技を掛けたそうです。絞め技と関節技は昇段試験のみの技にしてもいいと考えます。

〇空手:フルコンタクト空手ですが、昇段試験の技と試合で使える技を区別すべきだと考えます。試合で禁止してもいいと考える技は以下の通りです。 ・両手の連打。(片手の連打は可) ・肘打ち。 ・首から上への前蹴り。 ・膝蹴り。 ・同じ足で相手の同じ足への連続した蹴り。

・膝から上の内またへの蹴り。 :かかとを当てる蹴り。 ・三日月蹴りと呼ばれる前蹴りと回し蹴りをミックスした蹴りの中足での蹴り。 ・ 分厚い空手着。(薄い空手着の選手がダメージが大きくなるので、青と赤のTシャツにする) 中学校のブラック部活の問題ですが、原則、部活は日の長い春分から秋分までとしてもいいのではないかって思います。(まこと)


◎前月比0.1%減の345,931人に:前田正晶

4日(木)に暫く振りに新宿駅西口に出て、京王と小田急の 両デパートの 中を抜けて歩いたのだったが、未だにというか相変わらずと いうべきか 知らないが、中国人の団体と個人の旅行客に出会うのだった。 私の見た 限りでは彼らは何かを買い求めていると言うよりは、スマート フォン片 手にその指図に従って歩き回っているようにしか見えなかった。 その静 かなというか未だ見律正しい部類に入る行動を見ていると、職安通 りの 何処の何方が経営しているのかすら解らない土産物屋に大型の観光バ ス で乗り付ける連中よりは未だマシかと思わずにはいられない。

私は安倍内閣の観光客誘致というか歓迎しようとする政策には如何なる事 があっても賛成できないのだ。特に中国人たちは我が国で多額の買い物し て我が国の伸び悩む経済に寄与するようなお客ではなく、自分たちだけの 都合で我が国の法律などは何処吹く風と受け止めてやりたい放題に見える 者たちが多いのだ。先ほどもフジテレビの朝7時半からのPrimeに登場した 石原慎太郎君が警鐘を鳴らしていたし、番組でも寂れゆく大阪の西成に中 国人が中華街に変身させると言っていると報じていた。私は出入国管理局 が彼らに如何なる資格を与えて20数年も滞在を許し、営業を認めているの かが不思議でならなかった。

それに止まらず、ここ百人町/大久保界隈に来て貰えば解ることで、新 大久保駅前の俗称イスラム横町が代表するように大久保通りを中心に八百 屋を装ったハラルフードを商う店が大袈裟に言えば雨後の筍に増殖中で、 イスラム教圏内の諸国からの連中が急速に増加しているのだ。彼らが如何 なる資格で在留しているのか知らないが、彼らの多くはバングラデシュ人 で彼らが経営する店に自国の者やパキスタン人を雇っているのだから、私 に言わせて貰えば我が国を食い物にしているだけだ。

こんな事を(無法なことを)なし崩しに許しているからこそ、この街に外 国送金の店舗がアッという間に増えてきたのだ。彼らは観光などではなく 我が国を食い物にしているだけなのは明らかだ。安倍内閣はこういう弊害 (だと、私は思って見ている)まで考慮して観光客誘致などを開始したの かと、その先見性の欠如振りを非難したい思いで眺めているのだ。個人的 な感想を言えば、あのイスラム教徒たちの暗い表情を街に出る度に見なけ ればならないのは、決して愉快なことではない。

私が名付けた”New Koreatown”では、チーズを強調した「何とかドッグ」 の最盛期に入り、週日でも大久保通りにはその「ドッグ」に群がる若き女 性たちでが歩道に列を為しており、一般の歩行者にとっては通行もままな らぬ状態で大迷惑なのだ。Koreatownの住人たちは次から次へと新商品を 繰り出してくるのだから堪らない。そこに、台湾が発祥の地と聞く「タピ オカ入りのドリンク」が若き女性たちの人気を集めて、新たな人気商品に のし上がってきた。私としては「もうこれ以上異国の者どもの跳梁跋扈を 許すべきではない」と思うが、土地の買い入れを禁じ得ないのと同様に法 的には阻止できないようになっているらしい。

ところで新宿区の3月の人口だが、対前月比で378人の減少で345,931人 と なり、対前年同月比で見れば−0.1%になっていた。外国人は2月に続い て385人も減少して42,618人となっていた。彼らが全体に占める比率は 12.3%と2月の12.4%から僅かながら低下していた。一方では日本人は7 人の増加で303,313人となっていた。

私のこのNew Koreatownの賑わいに対する偽らざる心境は「女性たちよ、 韓国の我が国に対する悪意ある姿勢が現在のような状態になった以上、少 しはものを考えよ」とあらためて言いたくなる。即ち、「彼らというの か、韓国経済を助けるようなことをしている場合ではないと認識せよ」と 女性たちが認識すべき時が来ているという意味なのである。

こういう状態であるから、私は新出入国管理法とは無関係に、益々この 地区に色々な意味で合法か非合法か知らぬが、外国人の居住者と就労者が 増え続けるのは当然だと思って嘆いている。それは、依然として新規開店 しつつあるハラルフード兼青果物を扱うバングラデシュ人等のイスラム教 徒が店番をする店や、所謂エスニック・フードに属するレストランで働い ている連中は概ね異邦人であるから言うのだ。私は政府というか、我が国 はそういう連中を知らず知らずに援助していると認識すべきであり、事態 を改善しようと考えるべき時が来ていると考えている。

私は彼らが我が国の法律や規制の下に商売をしているか知らないが、彼 らの店では従業員は自国人で自給自足できる態勢が採れているのだ。その 辺りの無法振りを新宿区なり東京都などはどの程度まで把握して管理し且 つ規制出来ているのかと思うと一寸寒くなる。

マスコミの中には未だに新宿区には韓国人が多いと見ているような事を言 うところがある。だが、それは間違いなく誤認識なのである。数年前から 住民登録上では中国人が最も多く韓国人は第2位に過ぎず、ベトナム人が 多いのだ。それ以外にも区の統計には出てきていないバングラデシュ等の イスラム教圏内からの流入者は着々と増加しつつあるのだ。何度でも同じ 事を主張するが、政治家でも行政機関の方でも誰ても良いから、新大久保 駅前の路地を入ってイスラム横町の惨状を見て貰いたいのだ。これこそ が、外国人を無制限に受け入れている我が国の未来の縮図となっていると 言いたいのだ。

私は上記のように我が国と東京都と新宿区が彼ら異邦人に好き勝手に食 い物されている現状を憂慮している。思うに中国と韓国とイスラム教圏内 の諸国には「東京の新宿区百人町/大久保周辺は我々の街とした。宿泊設 備も整っているので大いに利用すべし」とでも喧伝するサイトでもあるの だと疑っている。中でも圧倒的に多いのが中国人だと見ているのだが、彼 らは我が国に何の目的で居住しているのだろう。

私は以前に「中国は工作員を日本語学校に通わせているのではないか」 と疑って見せたことすらあった。先ほども櫻井よしこさんが中国の「国防 総動員法」の存在を指摘しておられたが、あの日本語学校に群がる圧倒的 多数の中国人の若者たちが本国の命令の下に一斉に蜂起したらどうなるか を考えただけで寒くなってくるのだ。

私は安倍内閣がこの界隈のような外国人に侵食されている実態を知らずし て労働者を受け入れようとするし、観光客を誘致しようとされるのは誤り だと思っている。石原慎太郎君は池袋のことばかり憂慮してみせるが、新 宿区だって放置して貰いたくない状況なのだ。政府には上述のように外国 人どもが我が国を食い物にしている実態を十分に調査すべきである。私は このままに放置すれば、何時かは集団ででも犯罪に手を染める者が出てこ ないという保証はないと怖れている。

参考資料: 新宿区広報新宿19年4・5号


◎「習近平の恐ろしさ」と言うべきかも知れない:前田正晶

習近平が国家主席に着任して以来の中国の全世界での勢力拡大の様子を 見ていれば、その恐ろしさとイヤらしさがイヤと言うほど目に見えてくる のだ。私は彼が着任した頃にその中華思想の権化の如き振る舞いや言動を 見て「ひょっとしてこの男は世界制覇を目指しているのかも知れない」と 少しだけ疑っていた。だが、まさか彼と中国は本気だったのだと現実に見 せつけられて「これは偉いことになりかねない」と本当に寒い思いをさせ られたのだった。そこに何年前だったか、国民会議の講演会で河添恵子氏 が「中国は我が国の属国化を狙っている」と聞いて、その習近平の本気度 を認識させられたのだった。

その本気度は先ずAIIBに現れていたと思うが、我らが安倍総理は賢明で あるからそれに乗るようなことはされなかった。だが、その時には既に中 国は貧困に悩んでいるアフリカの諸国に「返せる訳がない借款または援助 という名の借金」をさせて着々と浸透していたのだった。次いで出てきた のが「一帯一路」である。これの意図も今となっては明々白々だが、習近 平は更に中近東から欧州へと戦線を広げていったのだった。しかも、つい 先日は財政的に悩んでいるイタリアを取り込んでアメリカと欧州との分断 に着手していたのだった。イタリアにせよ何処にせよ、習近平の真の意図 が読めていないはずがないにも拘わらず、唯々諾々と乗せられていくのは 恐ろしいし、イヤらしくもあるのだ。

それだけではない、中国は勝手に自国の近くでもない海に線を引いて、 フィリピンの近海等を「自国の海域」と称して埋め立てを強行し、関連す る諸国の航行の自由までを奪おうとの野望を着々と推し進めているのだ。 先日も何処かの局で一帯一路でその勢力圏内に引きずり込んだ地図を見せ られて、そこまでやるのであれば台湾や沖縄などは言うに及ばすで、アメ リカの同盟国である我が国をも属国化するなどは当然彼習近平が描いた世 界制覇の工程表に入っているだろうなと寒い思いをさせられた。現に中国 資本は着々と我が国の不動産を買い込んでいるではないか。大阪の西成に も中華街を建設するとほざいているではないか。

その中国と習近平の野望を見抜かれたのであろうトランプ大統領は「対 中国の貿易赤字の解消」を旗印に中国との壮大なる貿易戦争に打って出ら れた。あの関税賦課合戦を見た専門家たちは「トランプ大統領は中国を完 膚なきまでに叩くことを目標しておられる」と指摘していたので、私はそ れこそ大変結構な政策でトランプ大統領とアメリカが徹底的にやってくれ ることに大なる期待を抱いていた。確かに、アメリカは5Gの展開を目前に して中国の先鋒である華為(HUAWEI)潰しに出られたのも、少なくとも私 だけでも大いに勇気づけて頂けた。

だが、そのトランプ大統領も作戦を少しくお手柔らかに変更されたかの 如くで、真剣に中国との話し合いの期限を延長されるなど「徹底的に叩き 潰す」方向からは一歩後退してしまったかの感がある。そこは常に “unpredictable”であるトランプ大統領のことだから、何時何処で作戦を 変更されるかは見通せないが、経済的に成長が鈍化し、手持ちの外貨が減 少しているはずの中国は一向に海外への投資というか借款の供与という作 戦を変更する様子が見えない。私には「一体全体、中国の資金は何処から 出てくるのだろう」と奇異の感にとらわれている。その意味では、トラン プ大統領には中国に対する厳しい政策を緩めて頂きたくはないと願っている。

2010年の元日にアメリカで投資ファンドを成功裏に運営しているML氏に 「アメリカと中国の貿易関係が安定している限り、両国の経済も景気も心 配がないし、日本の景気も当分の間は問題なしと思う」と聞かされた。そ のアメリカと中国の間で貿易戦争が本格し続ければ、我が国の経済にも影 響が出るだろうし、その感も既に現れている。大きく言えば、世界全体の 景気の消長はアメリカ対中国の貿易戦争と両国間の交渉の成り行きにか かっていると思う。トランプ様にもその点に関しては必ずしも「アメリカ ファースト」だけを推し進められずに、視野を広げて頂きたいものだと 願っている。

即ち、世界はトランプ大統領とアメリカ政府が習近平の野望を何時何処 でどのように抑えきって頂けるかにかかってくるとも言えるのかも知れな いのではないか。

◎アメリカ人の「Very good but 〜 方式」:前田正晶

私が知る限りで「習近平と中国を増長させたのはトランプ大統領ではな いか」という解釈がある。金正恩委員長にしても、2度目の会談以降はト ランプ大統領に膝を屈してまで再度会談をして欲しいというような言動が ない。

私は以前から「アメリカ人、特にビジネスの世界で管理職以上の地位に ある者たちは話の持って行き方が巧みだし、そこにはある一定の表現が使 われている」という意味の事を言ってきた。それは「彼らは査定の話し合 いの時などに、余り良くないことを言う場合や、部下に対して苦言を呈し たり叱る場合等には、先ず巧みな表現を用いて褒めることから入ってくる こと」なのである。

例えば僅かな昇給だった場合には「君は昨年は非常に良くやってくれ た。(You did a very good job last year and made a significant contribution.のような表現)だが、こことあの点をもう少し改善してく れればもっと素晴らしかっただろう」と切り出してくる。我々は「あー、 これでは来年分は望み薄だ」と即刻悟るのである。褒められて良い気持ち させておいてから落とすのが常套手段だ。私はこれを“Very good but 〜 方式」と呼んでいた。

トランプ大統領の金正恩委員長との会談の前後では褒めまくっていた。 今にして思えばあれは後になって落としてしまうことの前奏曲だったので あろうと解る。習近平に対しても同様で決して扱き下ろしたりしていな い。もしかしてアメリカ人の「Very good but 〜方式」に馴れていなかっ た習近平はトランプ大統領の褒め言葉を素直に額面通りに解釈したのかも 知れない。増長振りはその誤解が原因ではないかと解釈している。

しかも、トランプ大統領は部下でも何でもない両首脳に対してその場で面 と向かって批判したり非難することがなかったので、人間誰しもが褒めら れれば嬉しくなるものだから、単純に喜んで「俺もトランプ大統領に認め られたのだから、大したものなのだろう」と考えたのかも知れない。

アメリカの偉くなった者たちは、その地位に就いた途端に「そういう地 位に相応しいものの言い方を密かに宿題のように訓練してきてあったの か」と思わせるほど立派なことを言うし、「Very good but 方式」で部下 たちを相手にするのだ。私は「トランプ様は果たしてこの『Very good but 〜方式』を意識して金正恩や習近平との会談に臨んだのだろうかと、 ほんの少しだけ疑問に思っている。


◎余りと言えばものを知らない人のようで:前田正晶

このキャロル夫人は何か悲劇のヒロインにでもおなりになったつもりのよ うで、「夫が連行される時に身の危険を感じた」などとアメリカのパス ポートでフランスに行かれて(帰られたのか?)現地のメデイアのインタ ビューに答えて、そのように語られたと報じられている。私はこのような ニュースを批判も何もなく嬉しそうに報じる我が親愛なるマスコミも困っ たものだと思っている。我が国のマスコミは「我が国の特捜部はゴーン氏 夫人にまで危険が及ぶような無法な組織ではない」くらいは言ってもバチ は当たるまい。

このキャロル夫人はかなり素っ頓狂な方で、フランスのマクロン大統領 に「何とかなりませんか」と手紙を出し「出来る限りのことはやってみ る」との返事があったがその後何の音沙汰もないなどとシレッとして語っ ていたそうだ。ものを知らないにも程がある事で、これは実際にマクロン 大統領に「日本国の司法に対して介入して欲しい」と言っていることなの ではないか。それではと言って、マクロン大統領が面識もある安倍総理に 向かって「カルロス・ゴーン氏の件は何とか穏便に処理するよう検察に 言って下さい」と願い出るか。そんなはずがある訳がない。

かの文在寅大統領などは「我が国の司法に介入しない。三権分立である から」とほざいたが、大統領になってからは自分の息のかかった一地裁の 判事を大法院の院長に任命していたではないか。当に「良く言うぜ」であ る。そんな事情も解らずにヒロイン気取りで我が国の検察を批判したりす るのは勝手だが、そういう言動が特捜部や法廷にに好印象を与える訳がな いのだ。ゴーン氏側はこの件を我が国対フランスの法律上の闘争の如くに 持って行きたいようだが、私はそれは誤りであると思う。

ゴーン氏は我が国の会社の取締役会長兼CEOだったのだから、我が国の法 律で裁かれるのは当然だろう。日産の臨時株主総会で同社の経営陣の責任 を問う声が上がったというが、それはゴーン氏の裁判とは別個の問題とし て追及されて然るべきだと思っている。




━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━

11日の東京湾岸は快晴、爽快。

10日の東京湾岸は久々の雨。散歩をやめて屋内で運動。
                    
                   読者:6001人


                         

                          

                        

                          

                         



規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: 97 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。

  • 名無しさん2019/04/12

    日中戦争 戦争を望んだ中国 望まなかった日本

    https://www.google.co.jp/search?biw=672&bih=267&tbm=isch&sa=1&ei=66KvXJX1GIKo8QXo-oLICg&q=%E6%97%A5%E4%B8%AD%E6%88%A6%E4%BA%89+%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%82%92%E6%9C%9B%E3%82%93%E3%81%A0%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%80%80%E6%9C%9B%E3%81%BE%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%97%A5%E6%9C%AC&oq=%E6%97%A5%E4%B8%AD%E6%88%A6%E4%BA%89+%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%82%92%E6%9C%9B%E3%82%93%E3%81%A0%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%80%80%E6%9C%9B%E3%81%BE%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%97%A5%E6%9C%AC&gs_l=img.3...7328.13134..15165...0.0..1.2470.11486.0j7j5-2j2j1j1j2......0....1..gws-wiz-img.a4SGarCc9Vk

    平成の「退位」5大疑問の5 「退位の礼」は違憲、「譲位」のご意向は合憲 

    https://blogs.yahoo.co.jp/umayado17/66261866.html

    渋沢栄一

    https://www.google.co.jp/search?q=%E6%B8%8B%E6%B2%A2%E6%A0%84%E4%B8%80&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjt5PeJ8sjhAhVV5rwKHfEzDTIQ_AUIDigB&biw=672&bih=267

  • 名無しさん2019/04/11

    悪法「退位特例法」を「新・皇室典範補遺」に改正を 

    https://blogs.yahoo.co.jp/umayado17/66033609.html

  • 名無しさん2019/04/11

    ゴッソリ切り取るリンパ節廓清はやるな!



    (欧米にはない荒っぽい奇習)



     日本の外科医は、癌手術の時、平然と「近くにあるリンパも取っておきましょう」と言う。これをリンパ節廓清(かくせい)と言う。「リンパ節廓清は日本の悪しき習慣です。昔からリンパ節を取ってきたから、今も取る」と言う理屈しかない。「リンパ節を治療したから寿命が延びたというエビデンスをしめせた試験は一つとして存在していません」と近藤誠医師は言う。したがって、欧米では、日本のように「廓清至上主義」は見られない。なぜ、日本の外科医は癌周辺のリンパ節までゴッソリとりたがるのか? 

    「彼等は癌細胞を一個たりとも残してはならない」と言う考え方に凝り固まっているからである。しかし、外科手術で、あらゆる癌細胞を取り除くことは不可能であることは常識になっている。「実際、所属リンパ節に転移があっても、その後、他臓器などに転移の現れてこない患者がほとんどです」「そもそも、所属リンパ節を含めたリンパ節は、癌などの進行を食い止めるために存在しているのです」「癌の進行を食い止めるための関所をリンパ節廓清で潰してしまうと、かえって強盗や泥棒がはびこってしまうという話にもなりかねない」(近藤誠医師)



    *この考え方はアメリカがリビアや中東を民主化させようと反政府軍を支援しているのと似ている。アメリカは、リンパ節廓清をしているのである。だから、癌が暴れ出すのである。アメリカは、わざとそれを仕掛けてきたということである。なぜなら、アメリカを支配している軍産複合体が戦争を望んでいるからである。



    (目を覆う残酷後遺症の数々)



     リンパ節を根こそぎ手術で切除すると、深刻な後遺症が患者を襲う。特に重い後遺症が出るのは、子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌などである。これらの癌では、女性の骨盤内のリンパ節をゴッソリ取り去るから当然である。さらに、神経も傷つけられるので、排尿障害や排便機能が損なわれる。その症状もひどい。子宮癌のリンパ節廓清では、両足が付け根部分から腫れあがる。乳癌で脇下のリンパ節切除では、脇の下がひどく傷む。感覚が無くなるなど悲惨である。直腸癌でも、排尿障害、排便障害、性機能マヒなど悲惨である。元プロレスラーの北斗晶さんも術後の会見で、「リュックも背負えない」と嘆いていた。それは、このリンパ節根こそぎ切除をやられた可能性がある。特に、執刀医の手元が狂うと、重篤な神経麻痺が起きる。つまり、術中、術後に、死亡することもありうる。



    (神の手教授の手術は部下がやっている)



     「有名な名医や著名な教授の診察を受けて、執刀の約束を取り付けたとしても、そんな約束は当てになりません。だいたい全身麻酔をかけられてしまえば、実際に誰がメスを握っているか、患者にはわかりません」(近藤誠医師)



     近藤医師の知り合いの外科医は、有名教授の代理で執刀していたと明かしている。影武者である。「テレビドラマで神の手などと持ち上げられていた血管外科の教授が、手術室でゴルフクラブを振り回していて、モニターか何かを壊した」というニュースもあった。なぜ、手術中にクラブを振り回していたのか? 

    それは部下が手術をしていたからである。神の手を持つ教授は暇だったのである。



    (部下が手術代行をするのは当たり前)



     有名教授が、部下に手術代行をさせるのは日常茶飯事である。紹介状をもらい、高い謝礼まで包んで、神の手にすがり期待する患者と家族は、まさに知らぬが仏である。有名教授ほど、「手術をさせてやる」ということを餌に人を集めているのである。



     癌手術では、手術を直接の原因とする「術死」と認定されるのは、患者が手術後30日以内に死亡したケースに限られる。しかし、30日以降に死亡しても事実上、術死であるケースが多い。「術後、1か月以上の入院を経て、自宅に戻った時容体が急変して再入院となり、そのまま帰らぬ人になってしまったというケースはゴロゴロある。それでも、統計上は「術死」としてカウントされない」(近藤医師)



    (癌術後検査は受けるな)



     癌手術が終わっても医師は、「術後観察で様子を見ましょう」と通院を指示してくる。ところが「術後の検査や観察は有害にして無益」なのである。理由の第1は、患者の生存率、つまり寿命が延びることはないからである。学問研究の世界では、術後サーベイランス(術後の経過観察)は無意味が常識である。なぜ、無意味な「経過観察」をしているのか? 最大の理由は、病院や医師の都合である。患者が切除手術だけを受け、その後、問診のみで各種検査を拒否したり、通院を拒否したりすると病院経営が立ち行かなくなるからである。つまり、病院の金儲けのためにやっているのである。患者にすれば、癌再発を早く見つけられるほど馬鹿を見ることになる。



     癌専門医は、点数稼ぎのために患者を「経過観察」の為と称して検査を勧めている。新たな癌を発見して、またも治療地獄に引きずり込むのが狙いである。



    (心臓バイパス手術は76%は不要だった)



     詰まった血管にバイパス手術は不要だった。バイパス手術とは、血管に狭窄や閉塞が生じた場合、他の場所から取ってきた自分の血管または人工血管を移植して、代替回路を作り、血流を回復させる手術である。主として心筋梗塞で詰まった冠状動脈に用いられる。



     もう一つの工法がステントである。血管内に金属製の網状筒をカテーテルで挿入して、それを風船で膨らませて、冠状動脈などを拡張し、血流を改善させる。まさにアクロバットみたいな手術である。然し、米医師会は、これら血管形成手術76%が無意味と判定した。これら「冠状動脈バイパス手術は、大手術で極めて高額で、命の危険もあり、後遺症も残ります。食事など生活習慣を改めない限り、バイパスもステントも血栓が詰まる」 だから、これらの手術で確実に寿命が延びるわけではない。これが心臓病外科の常識だという。高額医療費を払って受けた患者は唖然とするでしょう。知らぬは患者ばかりなり。患者にとって、不都合な真実に対して、医者は全員口をつぐんでいる。



    (肉好き心臓病死は菜食者の8倍)



     不必要なバイパス手術は病院の利益のためにする。医者は手術の成功すれば、治療は成功したという。しかし実際には違う。手術後も、患者はリスク要因を抱えている。発症につながった生活習慣を変えなければ再発を繰り返す。そうして患者にとって何のメリットも無い高額な検査や治療が行われている。肉好きの心臓病死は菜食者の8倍と言う報告もなされている。菜食こそ、真のベスト療法である。



    (手術はやってはいけない7つの理由)



    1安易に切らせないこと→手術はできるだけしないに限る。身体にメスを入れると以下のダメージを与える。高齢者は何もしないのがベストの選択である。



    2空気の害→臓器を空気に触れることで酸化ストレスなどの後遺症で内臓にダメージが残る。



    3内臓摘出→「いらない臓器は取っておいた方がいい」として平気で全摘するが、人体に無駄な臓器などあるはずがない。



    4麻酔副作用→麻酔薬は劇薬であり、様々な重大副作用がある。全身麻酔で寿命が6年縮むは生命保健統計の常識だ。



    5免疫力低下→免疫力低下は術後1年以上続く。



    6輸血の恐怖→免疫不適合ショックのGVHDを発症すると、確実に死ぬ。その他、深刻な副作用も医者も知らない。



    7後遺症→胃の全摘では、食事が厳しく制限される。腎臓除去は、人工透析でしか生存不能と言う悲劇が待っている。



     外科医が切りたがるのは、高額医療費で儲かるからである。胃切除で120万円、心臓バイパスで220万円、開頭手術で血腫除去なら160万円である。