政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

全て表示する >

頂門の一針

2019/04/04

                                 
□■■□──────────────────────────□■■□ 
わたなべ りや う じらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」5005号
□■■□──────────────────────────□■■□

        


        2019(平成31)年  4月5日(木)



       5G時代のテクノロジー覇権争奪戦争:宮崎正弘

        日本の国益に重なる台湾総統選挙:櫻井よしこ

               アマデウスとは誰:渡部亮次郎
                     
                      話 の 福 袋
                        反     響
                      身 辺 雑 記

━━━━━━━━━━━━━━━━━
5G時代のテクノロジー覇権争奪戦争
━━━━━━━━━━━━━━━━━
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成31年(2019)4月2日(火曜日)
       通巻第6034 号
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   5G時代のテクノロジー覇権争奪戦争、先頭は追いつかれる
  中国のベンチャー起業は90%が失敗したように
**********************************
ファーウェイの製品と基地局が西側の多数の国々から排斥され、経営はい ずれ苦境に陥ると予測されるのだが、「何を言ってるのよ。まったく大丈 夫。ファーウェイは中国という巨大市場が控えている上、廉価だから開発 途上国ではダントツの人気。そのうえ幾つかの新製品開発、とりわけ5G 技術では米国と伍すか、あるいは超えているわ」。

こうのたまわって、イアン・ブレナーのテレビインタビューに対して、ロ ンドンスクール・オブ・エコノミクスの金刻羽・準教授(中国人女性)が 胸を張ったのが印象的だった。

実際はどうか。

先頭ランナーは必ず追いつかれる。後追いは発明にともなう創造的費用が 安上がりで、マネをすれば良いからだ。企業スパイを駆使して先端技術を 盗み出し、模倣すれば先頭集団にのし上がることが出来た。

BAT(バイドウ、アリババ、テンセント)は、皆そうである。国家資本 主義としての中国政府の支援、政策支援ばかりか補助金であり、そのうえ 巨大な中国市場において中国政府が巧妙に外国企業の進出に規制を掛けた ため、悠々と利益を蓄え、R&D(研究開発費)にふんだんな投資が出来 たのだ。

先駆者の屍を超えて次世代技術開発で追い抜くことも出来る。人材も豊富 だった。

アメリカ留学の優秀なエンジニアを高給で雇用し、開発に没頭させた。し かし先頭に立つと、こんどは追われる身になるのだ。ファーウェイは、そ の危険性も十分に認識し始めた。

抜かれた日本が悪例のサンプルだろう。ウオークマンで、半導体で、電子 部品で世界一だった。おしみなく技術を中国に与えて、相乗効果を狙った 筈が、三洋もシャープもやぶ蛇となって、中国資本に乗っ取られる始末で ある。

いまや家電はハイエール(海爾)など中国勢に完全に市場を取られたし、 半導体は韓国のサムソン、SKホトニクス、台湾のTSMC等に抜かれた。

巻き返しを狙う官民肝いりの「ルネサス」も東芝メモリーも、外国資本が 入り込み、覇気が感じられない。通商政策がなっていないからで嘗ての 「ノトリアス通産省」は何処へいったのだろう。

 ▲スパイの元締め、情報漏れの震源地を衝け

 一方、米国は技術の死守と盗難防止、機密情報漏洩を防ぐためにZTE への半導体供給を停止し、シンガポール資本を名乗る企業「ブロードコ ム」の「クアルコム」買収を阻止した。

アリババが狙った「マネーグラム」買収も土壇場で差し止めた。
 
FBIは技術スパイ容疑者を次々と逮捕するか指名手配し、驚いた米国留 学中の研修生、学者4000名が慌てて引き揚げた。怪しげな財団を作っ てエンジニアのスカウトをしていた張首晟スタンフォード大学教授は自殺 に追い込まれ、ファーウェイCFOの孟晩舟はカナダで身柄を拘束され た。一般の留学生ヴィザも一年ごとの更新に切り替え、潜在的なスパイの 浸透に対処した。

そのうえ半導体最王手のインテルは、中国からイスラエルへ主力工場をシ フトする。トランプ政権はファーウェイ排除戦略の背後にもっと大がかり な次世代技術防衛を絡ませている。

▲中国のベンチャーキャピタルにも黄昏がやってきた。

ウーバーのブームは外食の配達以外、自転車シェア、バイクシェアなど破 産が続いている。

「中国では90%のベンチャーファンドが失敗の終わる」と華字紙も特集を 組みだした。

「潮が引いたとき、裸で泳いでいた自分を発見するだろう」とかねてから ウォーレン・バフェットは予想し、中国のベンチャーへの出資には二の足 を踏んできた。それが正解だった。

バイクシェアのOFOは、2億人の会員を誇ったが、10 億ドルの売り上 げはたちまち雲散霧消し、海外投資家が投じた22億ドルも、オーストラリ ア、チェコ、ドイツ、イスラエル、印度などで失敗し、事業を畳んだ。
米国でも大量のレイオフを出して、規模の縮小を図っている。日本では自 転車シェアの中国企業も早々と撤退した。

同業の「MOBIKE」も27億ドルの投資とともに消えてしまった。

空車(タクシー、トラックなど)を呼び出して手数料を取るオペラーター 「DIDI」は昨師走に倒産した。

560億ドルの損失だったが、直前まで株式上場を準備していた。

オンライン上の金貸しはP2P(ピエル・トゥ・ピエル)と呼ばれ、最盛 期には3500社が乱立、推定で1670億ドルのローンが組まれた、
 借り手の逃亡、不正、市払い、個人破産などが続出し、大手の「魔袋」 は、当局から詐欺容疑の捜査を受けている。

かくしてベンチャービジネスも黄昏期を迎えている。ところが中国は感度 が日本人とことなる。夢を追う投機が後をただず、2018年だけでも新たに 1070億ドルが投じられた。

 例外はアント・フィナンシャル社(アリペイの子会社)で、140億ド ルの資金はシンガポール政府系のテマサク、マレーシア政府系ファンド KHAZANAH、そしてカナダの年金基金、米国のウォバーグピンカス などが出資に応じた。
 混沌状態に陥ったことだけは確かなようだ。




━━━━━━━━━━━━━━━
日本の国益に重なる台湾総統選挙
━━━━━━━━━━━━━━━


         櫻井よしこ

「日本の国益に重なる台湾総統選挙 親日派の若き政治家は健闘できるか」



台湾が中国の支配下に入るかどうかは、インド・太平洋の地政学を揺るが すほどの影響を及ぼす。

わが国に物資を運ぶ大型船やタンカーが台湾海峡を通過できるのはそれが 公海だからだ。台湾が中国に領有されれば、同海峡は中国の内海となる。 日本の瀬戸内海のようなものだ。日本の船は通りにくくなるだろう。いわ んや米国の軍艦などへの影響は大きく、インド洋から西太平洋にかけての 米軍の作戦行動に大きな負の影響が出るのは避けられない。

トランプ米政権が台湾支援策を次々に打ち出してきたのは、南シナ海への 北東の出入口である台湾と、南西の出入口であるシンガポールを支援し、 南シナ海を自由の海として守りたいとする戦略ゆえだ。

米国のみならず、日本にもあらゆる意味で決定的な影響を及ぼす台湾情勢 だが、その台湾で来年1月、総統選挙が行われる。現職の民主進歩党、蔡 英文総統の支持率は低迷しており、中国との統一を望む台湾国民党が政権 を奪還する可能性が現時点ではかなり高い。

中国とほぼ一体だとみるべき国民党が政権を握れば、実質的な中台統一に つながると考えてよいだろう。国民党の最有力候補とされる高雄市長の韓 国瑜氏の持論は、中国との交流による景気刺激策重視である。

台湾に関して『汝、ふたつの故国に殉ず』(角川書店)を上梓したノン フィクション作家の門田?将(かどた・りゅうしょう)氏は、来年の台湾 総統選挙は日本の国益に重なる選挙であり、日本人はわが事として見守る べきだと語る。

「国民党で一番人気の韓国瑜氏が主張するように、国民党政権ができれば 中国本土による投資拡大政策が採用されます。現在も中国資本は台湾に注 入され続けていますが、それでも、表面上、台湾人の社長を据えたりし て、カモフラージュしています。政権奪取となれば、一変して、大手を 振って中国資本が流入すると思います」

武力行使に至るまでもなく、台湾は実質的に中国に「所有」されてしまい かねないということだ。そのような事態を防ぐには、次の選挙で民進党が 勝つしかない。だが、蔡氏の支持率は、中国の習近平国家主席の唱える 「一国二制度」を「絶対に受け入れない」と拒否したことで8%上昇した ものの、まだ23%にとどまっている。

台湾の大手テレビ局TVBSの世論調査では、予想される国民党の候補者 4人に対して蔡氏が勝てるのは1人だけだ。このままでは民進党はどう見て も勝ち目がない。

そんな悲観的な見方が広がっていた中で、民進党の頼清徳氏(59歳)が出 馬することになった。頼氏の出馬宣言を、氏をよく知る評論家の金美齢氏 は、「民進党にショックを与えて、蔡氏をより強く支えるため」とみる。

門田氏は「民進党に対して、このまま、座して死ぬのかと、凄い圧力をか けた」とみる。

世論調査では、蔡氏に比べて頼氏の勝利の可能性は少し高い。頼氏なら国 民党候補者4人中、2人には勝てる見込みだ。

それでも民進党勝利の可能性は低いのだが、頼氏出馬がカンフル剤になる 可能性もある。

頼氏とはどんな人物なのか。

氏は2歳のときに父親が死亡、母親が6人の子供を育てた。氏は台湾大学医 学部を出て医師となった。台湾人意識が強く、日本が大好きで熊本地震の ときにはいち早く駆けつけた。

国民党による台湾人への圧政を批判し、台湾独立論を持論とする。悪名高 い「2・28事件」で国民党に殺された湯徳章氏を偲んで、「正義と勇気の 記念日」制定に力を尽くした。10カ月後の総統選挙の見通しは現時点でわ からない。ただ、この親日派の若い政治家の健闘を祈りたい。

『週刊ダイヤモンド』 2019年3月30日号
 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1273 




━━━━━━━━
アマデウスとは誰
━━━━━━━━


  渡部 亮次郎

東京・国立に住んでいる時に「アマデウス」という映画を観た。20年以上 前だ。モーツアルトの伝記映画であった。モーツアルトの事は多少知って いたが、アマデウスというのが名前だとは知らなかった。

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart,1756年1月27日 ―1791年12月5日)は最も有名なクラシック音楽の 作曲家であり、また、ハイドン、ベートーヴェンと並ぶウィーン古典派3 巨匠の1人。オーストリアのザルツブルクに生まれ、ウィーンで没した。 35歳。

モーツァルトを描いた肖像画の中でも特に有名な絵は、モーツァルト死後 の1819年にバーバラ・クラフトによって描かれたものである。端正な男に 描かれているが、写真の無い時代。小柄、近眼、あばたの醜男だったとい う説もある。

作品総数は、断片も含め700曲以上に及ぶ。作品はあらゆるジャンルにわ たり、声楽曲(オペラ、教会用の宗教音楽、歌曲など)と器楽曲(交響 曲、協奏曲、室内楽曲、ピアノソナタなど)のどちらにも多数の作品が残 されている。自身はヴァイオリンとピアノ演奏の双方に長けていた。

作品を識別するには、植物学者のルートヴィヒ・フォン・ケッヘルが分類 した作曲順の目録であるケッヘル番号(K.+数字)が使われる。ケッヘル 番号は何度か改訂されており、最新のものは第8版である。

モーツァルト自身は、1784年以降に自作の作品目録を付けている。しか し、それより前の作品や、自身の作品目録に載っていない作品には、作曲 の時期がはっきりしないものもある。

オペラ:後宮からの誘拐、フィガロの結婚、ドン・ジョヴァンニ、コジ・ ファン・トゥッテ、魔笛

宗教音楽:大ミサ曲、レクイエム

交響曲:第25番、第38番『プラハ』、第39番、第40番、第41番『ジュピター』

セレナード:アイネ・クライネ・ナハトムジーク

ピアノ協奏曲:第20番、第21番、第23番、第24番、第26番、第27番

管楽器のための協奏曲:クラリネット協奏曲

弦楽四重奏曲:ハイドン・セット、弦楽五重奏曲:第3番、第4番

その他室内楽曲:クラリネット五重奏曲

ピアノソナタ:第11番『トルコ行進曲付き』

断片も含め700曲以上に及ぶというが、僅か35年の生涯でこれだけの作品 を残したという事は当(まさ)に天才。楽譜に記しながら次の作品を頭に 描いていたとしか思えない。

モーツァルトの作品はほとんどが長調で、装飾音の多い軽快で優美な曲が 多い。これは、当時の音楽の流行を反映したもので、ロココ様式あるいは ギャラント様式と呼ばれる。モーツアルトは歌い、ベートーヴェンは唸る と私が言ったのは当っている。

晩年に向かうにつれて、長調の作品であっても深い哀しみを帯びた作品が 増え、しばしば「天国的」と形容される。また、短調作品は非常に少ない ながら悲壮かつ哀愁あふれる曲調で、交響曲第40番ト短調のように人気が 高い。

「下書きをしない天才」と言われることがある。モーツァルトが非凡な記 憶力を持っていたのは多くの記録からも確かめられている。自筆譜の中に は完成・未完成曲含めて草稿及び修正の跡が多く発見されているというの が事実である。

人気の高いピアノ協奏曲23番においては、数年前に書かれた草稿が発見さ れている。ただし作曲するのが早かったのは事実であり、例えば交響曲第 36番はモーツァルトがリンツを訪れている間に作曲されたものであるが、 父親との手紙のやり取りから彼が3日でこれを書き上げた事が分かっている。

交響曲第39番から41番までの3つの交響曲は6週間で完成させている。ま た別の手紙からは、彼が頭の中で交響曲の第1楽章を作曲したあと、それ を譜面に書き起こしながら同時に第2楽章を頭の中で作曲し、今度は第2楽 章を書き起こしている間に第3楽章を頭の中で作曲した、という手順を踏 んでいたという事が分かっている。

モーツァルトの作品の多くは、手紙や各種の資料で確認できるように、生 計を立てるために注文を受けて書かれた。モーツァルトの時代は作曲家が のちの時代のように「自己表現の方法として作曲し、聴衆にもそれが理解 される」という状態には至っておらず、モーツァルトも芸術家というより あくまで「音楽の職人」だった。

彼が子供の頃から各地を旅行して廻った理由のひとつが就職活動であり、 ベートーヴェンのようにフリーランスとして生きていくことは非常に困難 な時代だった。

従って、モーツァルトの作品はその時代に要求された内容であり、たとえ ば長調の曲が多いのは、それだけ当時はその注文が多かった(したがって 人気があった)事の証でもある。

モーツァルトの作品はベートーヴェンの作品と比較してその差異を論じら れることもあるが、決定的に異なっているのはふたりがおかれていた社会 的状況の差であると言える。

モーツァルトは病に伏す前に、妻コンスタンツェに「自分は毒を盛られ た」と語ったことがある。また、死の後にウィーンの新聞は「毒殺された のではないか」と報じた。

しかし、当時モーツァルトの周囲の人間で毒殺を信じていていた者はいな い。1820年ごろになって、ウィーンでは「サリエリがモーツァルトを毒殺 した」という噂が流行した。

老いたサリエリは、1825年に死ぬまでこの噂に悩まされることとなる。こ の噂をアイデアとして、『モーツァルトとサリエリ』や『アマデウス』な どの作品が作られた。

現在、国際モーツァルテウム財団(ザルツブルグ)にはモーツァルトのも のとされる頭蓋骨が保管されている。頭蓋骨に記された由来によれば、埋 葬後10年目にモーツァルトを埋葬した墓地は再利用のため整理され遺骨は 散逸してしまったという。

この時、頭蓋骨だけが保管され、以来、複数の所有者の手を経て1902年に 同財団によって収蔵された。

遺骨の真贋については、その存在が知られた当初から否定的な見方が多い が、2004年、ウィーン医科大学の研究チームがモーツァルトの父レオポル ドほか親族の遺骨の発掘許可を得て、問題の頭蓋骨とのDNA鑑定を行うと 発表した。

鑑定結果はモーツァルト生誕250年目の2006年1月8日にオーストリア国営 放送のドキュメンタリー番組として公表された。

これによると、調査の試料となったのは頭蓋骨の2本の歯と、モーツァル ト一族の墓地から発掘した伯母と姪のものとされる遺骨から採取された DNAであった。

検査の結果、頭蓋骨は伯母、姪の遺骨のいずれとも縁戚関係を認められな かったが、伯母と姪とされる遺骨同士もまた縁戚関係にないことが判明 し、遺骨をめぐる


━━━━━━━
読 者 の「声
━━━━━━━

◎いつもお世話になり、有り難うございます。

先日(4月3日)「読者の声」に投稿した愚見を「頂門の一針」5003号に
掲載して下さり、有り難うございました。

残念ながら、ご掲載頂いた拙文の以下の箇所は→の右側の英単語間の
半角スペースが消去されていました。

この半角スペースが消去されると、小生が前田正晶先生に英単語間の
スペースが略されている謝りを訂正して頂くようお願いした内容が
分からなくなります。

恐縮ですが、→ の右に書いた英文の単語間のスペースがある状態で
再度掲載して頂きたく、お願いします。

引用開始-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
この文の英文は以下の矢印の右のように書かないと英語圏の人たちも読めません:
CleanAirAct→ Clean Air Act
CityofLondon(VariousPowers)Act1954)→ City of London(Various Powers) Act 1954)
引用終了-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

宜しくお願いします。久徳 省三 拝


◎新しい元号に思いを込めて:評論家、石平

新しい元号は「令和」と決まった。出典は『万葉集』の梅の花の歌三十二 首の序文にある、『初春の令月(れいげつ)にして 気淑(きよ)く風和 (やわら)ぎ』である。

その出典の言葉を含めて、「令和」とはいかにも、新しい時代への憧れを 抱かせるような、雅にして心安らかな元号であるが、この新元号制定のも う一つ大いなる意味はやはり、日本史上初めて、元号の出典となる言葉 を、中国古典からではなく日本の古典から引用したことにある。

元号というのはもともと、中国が発明したものである。紀元前2世紀に前 漢時代の武帝が「建元」という元号を制定したのが元号の始まりである が、時代はさらに下って、東アジアの朝鮮半島の国々や日本がそれに倣っ て元号を使い始めた。その中で、例えば朝鮮半島の国々と比べると、元号 制定に対する日本の姿勢は断然違っていた。

朝鮮半島最初の統一国家である高麗は、一部の例外を除けば、基本的に中 国王朝の元号をそのまま使っていた。高麗を受け継いだ李氏朝鮮の場合、 最初から最後まで中国皇帝の元号をそのまま「拝受」して朝鮮の元号とし て使い、中国皇帝に対する恭順の意を示していた。

つまり、高麗と李氏朝鮮が使っていた元号がそのままであることは、この 2つの王朝が中国の属国の地位にあることの象徴となっていた。それに対 してわが国日本は最初から最後まで、中国皇帝の元号を使ったことは一度 もない。

日本最初の元号が「大化」であることは周知の通りである。それはまった く日本独自の元号であって中国王朝とは何の関係もない。つまり高麗や朝 鮮とは違って、日本人は初めての元号を制定したその時から、日本が独立 国家であることを強く意識して、独自の元号の制定を持って独立国家とし ての気概を示した。

大化といえば、思い出されるのは646年から始まった「大化の改新」であ る。公地公民制に基づく中央集権の国家体制づくりが「改新」の目的であ ることはよく知られる。その当時、中国大陸では世界帝国の唐王朝が強盛 を極めて周辺地域への覇権主義的膨張を始めた。まさにそれに対抗するた めに、日本は中央集権の強い国家体制作りを急がなければならなかったわ けであるが、果たして大化の改新からわずか17年後の663年、日本は朝鮮 半島の白村江で唐帝国と正面から対峙して果敢に戦った。

こうして見ると、大化という元号の制定から大化の改新が実行されるまで の一連の動きは、白村江の戦いの「戦略的準備」との位置付けであること がよく分かるが、当時の日本人が独自の元号制定に込めたのはまさに、中 華帝国の膨張に対抗して国家の独立を守り抜こうとする強い思いだったの ではないか。

このような歴史の経緯を踏まえれば、21世紀になった今、日本の新しい元 号が日本の古典に依拠したことの、もう一つ大いなる意味が見えてくるの であろう。大化の時代の日本人が唐帝国の覇権主義的膨張に危機感を覚え た時と同様、今の日本国は再び、「民族の偉大なる復興」を唱えてアジア 支配を目指す習近平中国からの脅威にさらされているのである。日本の生 命線となるシーレーンが通る南シナ海では中国の軍事支配化が進み、尖閣 諸島周辺の日本領海に対する中国船の領海侵犯はすでに日常化している。 日本は自国の安全と地域の平和を守っていくために外交戦としての「白村 江の戦い」をほとんど毎日のように戦わなければならないし、いざという ときに備えて大事な国防を固めていかなければならない。

このような状況下で、新しい時代の到来を迎えたわれわれ日本人にとっ て、「令和」という、日本の古典に依拠した日本独自の元号を持つことの 意味は大きい。そう、元号のない歴史に終止符を打って日本独自の元号を 持ったことで独立国家の気概を示した大化の日本人と同様、「元号は中国 古典から」という今までの慣例を破って史上初めて日本古典から引用した 元号を持つことによって、現在に生きるわれわれ日本人は、中華帝国の覇 権主義に対抗して、日本の独立と平和を断固として守っていく意志を固 め、それを内外に示すことができるのではないか。

こうして見ると、日本最初の大化という元号の制定は日本史上における画 期的な創始であったのと同様、今における「令和」という元号の制定はま た、この古き伝統を受け継いだ上での画期的な創始であろう。

日本元号史上の新しい1ページがこれで開かれるのだが、これから「令 和」という時代を生きていくわれわれ日本人は、独自の元号を制定した大 化の先人たちの初心を忘れずにして、「令和」という美しい元号に込めら れた深い意味合いを心にとめて、日本の平和と繁栄を守っていく固い決意 の下で、一致団結して邁進していくべきではないのだろうか。

(せき・へい 1962年、中国四川省生まれ、北京大学哲学部卒業。88年に 来日し、神戸大学大学院博士課程修了。民間研究機関を経て、評論活動に 入る。平成19年、日本国籍を取得した。著書多数。『なぜ論語は「善」な のに、儒教は「悪」なのか 日本と中韓「道徳格差」の核心』 (PHP新書) は最新の著書)

メルマガ「週刊正論」平成31(2019)年4月2日号 〔情報収録 − 坂元 誠〕


◎久徳省三様にご転送願いたく存じます:前田正晶

遺憾ながら私はご指摘のような過ちを犯しておりません。お疑いのような ので、ご確認頂く為に私が主宰者の渡部亮次郎氏宛に「頂門の一針」にご 掲載願うべく投稿しておりますのと同じ文章を載せております私自身のブ ログ(Gooであり「新宿少数民族の声」と題して、真一文字のハンドル ネームを使用して、mas1313で開けるはず)をお読み頂ければ判明すると 存じます。私はチャンと単語と単語の間にはスペースを入れて打っており ます。

スペースが抜けていると「頂門の一針」誌上でご発見ならば、いきなり私 に向かって批判される前に主宰者の渡部亮次郎氏に「前田氏の英文にはス ペースがないが、かかるおかしな英文を投稿しているのを何故受け入れら れるのか」とお問い合わせになるのが先かと思います。

私は「頂門の一針」誌上では、私が誤りがない英文を投稿しても、屡々ご 指摘のようなスペースが失われた形になっているのを承知しておりまし た。だが、そうなってしまったのは「各寄稿者が渡部亮次郎氏のPCに投稿 し、それらを主宰者が編集され(時には校正されています)、配信を依頼 されている会社に送られ、その会社から各読者宛に配信されていく過程 で、機械上かコンピュータ上の作用でスペースが失われたのかと想定して おりました。即ち、私のあずかり知らないところで単語間のスペースが消 えたと考えておりました。

正直に申し上げれば、私はご指摘のような初歩的な失敗をするほど間抜け ではありませんし、スペルチェックくらいは慎重にかけております。特に ワードでは単語間のスペースが抜けていればキチンと赤い線が引かれるこ とはご承知だと思いますが、如何ですか。それでも尚且つ私が基本的な過 ちを犯していると仰せならば、今後は上記の私のブログをご参照願えれ ば、お解り願えると思うのです。よろしくご検討のほどお願いし申し上げ ます。



         
━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━

4日の東京湾は快晴。午前中に大学病院で定期検診。

選抜高校野球。習志野は打撃が全く駄目だった。

3日の東京湾岸は終日、快晴。

3日午後散髪、それも家人による。なぜか玄人裸足。すっきりした。

                        読者:6000人

                          

                         

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: 97 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。