政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針4991 号  2019・3・22(金)

2019/03/22

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わたなべ りや うじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」4991号
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        2019(平成31)年  3月22日(金)



            海底トンネルに中国が資金:宮崎正弘

             3S政策で芯を抜かれた:渡部亮次郎

                               歳は足に来る(続):石岡荘十
 
         中国全人代、李克強演説の欺瞞:櫻井よしこ
                  
                       
                      話 の 福 袋
                        反     響
                      身 辺 雑 記
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海底トンネルに中国が資金
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成31年(2019年)3月14日(木曜日)
   通巻第6016号   
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 こんどはヘルシンキ ーー タリン海底トンネルに中国が資金
  大法螺に聞こえるのは少数、EU諸国は深刻にウォッチへ
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 フィンランドの首都ヘルシンキから対岸エストニアの首都タリンへ、海 底トンネルで繋げようという掛け声は今世紀初頭から本格化していた。

この巨大プロジェクト、まだゴーサインが出ているわけではないが、 2016年にEU委員会はフィージビリティ・スタディを開始している。 実現の可能性く一説には2025年完成という報道まである。

だが、問題は費用の捻出とNATOの安全保障との絡みとなる。

ヘルシンキ ー タリン間に敷設が計画されている海底トンネルは50キロ から70キロ。ルートによって距離が異なる。ちなみに青函トンネルは53・ 9キロ。ドーバー海峡の海底トンネルは50・5キロ(海底部分では青函ト ンネルより長い)。技術的には難しい工事ではない。中国の港珠澳大橋は 全長55キロに及ぶが、海底トンエル部分は23キロだ。

EU諸国とて景気浮揚のための公共投資、土木工事の必要は認めており、 とくにバルト三国の経済活性化は喫緊の課題である。

この世紀のプロジェクトをファイナンスしようとする財団に、中国が突如 擦り寄ってきた。「建設資金のうち、1500万ユーロ(米ドルで1690万ド ル)を出資したい」というのだ。

この噂話は、ヘルシンキの中国大使館も知らないところで拡がり、フィン ランド外務省は預かり知らないと案件に関するコメントを避けている (ジェイムズタウン財団、ユーラシア・ディリー、2019年3月12日)。
何が出てくるか?
     
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIE 
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閉塞感が漂い、鎖国状態にあった日本人に与えた一種の羨望と衝撃
 兼高かおるの処女作、みずみずしい世界旅行記が甦った

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兼高かおる『世界とびある記』(ビジネス社)
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一世を風靡した兼高かおるの「世界の旅」。

彼女の著作のうち2点ほど新潮文庫に入っている。本書は1959年に上梓さ れた兼高かおるの記念すべき処女作の復刻である。

当時、閉塞感が強く、事実上の鎖国状態にあった日本人にこの著作が与え た一種の羨望と衝撃は甚大だった。女性一人で世界の危険地帯に飛びこむ のだ。彼女を囲む狭い社交界では「東京ローズ」という渾名もあった。

兼高かおる女史とは故・藤島泰輔氏の紹介で何回か会ったことがある。古 き良き時代の淑女だが、反面でお転婆。活発で活動的な大和撫子だった。
 
評者(宮崎)の中学生時代、小田実の『何でも見てやろう』が大ベストセ ラーだった。同時にミッキー安川の『ふうらい坊留学記』があり、海外雄 飛に憧れた。まだ日本人の海外渡航は制限されていて、1964年の東京 五輪前後にようやく自由化された。

だが当時の旅行費用はべらぼうに高く、また一ドルは360円、闇では1 ドルが500円だった。富裕階級の人しか、海外旅行に出かけられず、代 替に著名人等の紀行文をむさぼるように読んだ。

一生に一度でも海外にでる機会があるのだろうか、と漠然と考えていたの が、当時の時代環境だったのである。

さて本書に出てくる兼高女史の最初の雄飛先はハワイ、それから米国本土 留学だった。

帰国後、海外ドキュメントの仕事が入り、台湾、香港、澳門、フィリピン などを取材するのが、本書の主要部分で、当時の風景、裏街の表情にも、 そこで暮らしている人々にも現代とは隔世の感がある。

評者が最初に香港へ行ったのは半世紀ほど前、啓徳空港をでると、むっ現 地の臭いが鼻をついて、体臭と料理の臭気が濃き混ざって吐き気を催すほ どだった。街は不潔で塵だらけ、ホテルのシャワーを浴びて、ホットし た。どの家にもエアコンは装備されておらず、人々は半裸で夕涼みをして いた。屋台における牛肉麺、その異臭。油のような顔つき、サンダルか裸 足であった。

台湾へ行くにも大所帯の荷物、羽田空港には大勢が見送りにきた時代だっ た。飛行場で壮行会などもよくおこなわれた。

彼女は台湾印象期を次のように書いた。

「私は台北の街を縦横に走る輪タクに乗る。およそ前時代的なこの乗り物 に乗って自転車のペタルを汗流して踏む運転手と話をしながら、のんびり 街を見て歩く」。

そうだった。人力車が主流で、台北の街は平屋建て、トタン屋根、屋台 村。高い建築物といえば日本時代の総統府、迎賓館くらいしかなかったのだ。

ところで本書は復刻版だが、初版に序文を寄せている人をみて、驚きの声 を挙げた。三島由紀夫だったからである。

三島はこう推薦の辞をこう述べている。

「兼高さんが無頼飛びきりの美人であることは前から知っていた。しかし 早周りの世界一周で有名になった兼高さんと、同一人物であることには、 すぐ気がつかなかった。それほどに男というものは盲目なもので、美女に 対しては、その内(うち)に隠された才能や行動力や智恵などが、なかな か見えてこないのである。彼女の美貌に目をくらまされず、直にその美し い才知にまず接することのできるこの本の読者は、しかし果たして幸福だ ろうか、不幸だろうか」。

原始的冒険心と浪漫的情感に溢れた本書を再読して、評者はもちろん、幸 福な時間、というより懐古の時を過ごした。 
          
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読者の声 READERS‘ OPINIONS どくしゃのこえ 読者
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(読者の声1) 日本の海洋(排他的経済水域EEZ)は世界6位の面積であ り、中国のそれより広い。中国は本来大陸国家であるにも拘わらず南シナ 海を領有化し太平洋分割論まで出して海洋進出に執着している。また韓国 は日本海を東海と呼称するよう国連に提起したりしている。

近年、中国、韓国も異常なほど海軍力増強に力を注いでいる。日本の海洋 波高しと云えます。

3月の例会下記の通りです。事前申し込み下さい。

            記

1.日時:平成31年3月23日(土) 14:00―17:00
2.内容:1400  講演 :東海大学海洋学部 教授 山田吉彦 先生
        テーマ: 「日本の海洋権益」
       1620 懇親会
3.場所:たかつガーデン(大阪府教育会館)3F 「ローズ」会議室
TEL:06(6768)3911 〒543-0021 大阪市天王寺区東高津町7番1号
    (地下鉄千日前線(又は谷町線)谷 町9丁目下車北東へ5分
4.会費:4,500円程度(懇親会費を含む。講演のみは1,500 円)ただ し、学生は無料
5.主催: 弘志会 幹事 福井成範 fukuima@tree.odn.ne.jp
TEL090-3090-5452

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(読者の声2)維新の会が提言している「大阪都(現行)案」は無内容な 愚論、暴論だと私は考えるが、橋下前市長が実施したものに「区長公募 制」があった。

その後、この「成果」についての検証は行われているのだろうか。
また、制度が継続されているのだろうか。

この制度により誕生した「公募区長」なる方々の提言を見ると、公用車が 無いのはけしからぬと宣うた方、自転車を減らし電気代を節約すると宣言 した方、登校拒否対策として区長が直接相談に乗ると言った方、区長室を 1階に移して区民と対話すると言う方、その提言は、私には「政策」には 勿論のこと、思い付きにさえも値しないレベルとしか感じられないものば かりであった。

この程度の「政策」を実施するために、1千万円を超える年棒で区長を公 募する意味があったのだろうか。

しかもこんな連中では実務(区の業務は、戸籍関係など定型的ながら適正 さが要求されるもの生活保護などかなり困難な窓口業務等が多いはず)が 動くわけもないから、結局は、従来の区長クラスを副区長として置いただ けではなかったか。人件費の無駄以外の何物でもない。

橋下前市長を称賛する向きもあるが、水道事業民営化案の討議資料を読む と、経営論においても、法律論においてさえも、実に杜撰で軽い思考しか できない人物であることが分かる。小泉、小池などとともに典型的な衆愚 政治家であるように私には思える。

郵政民営化PRの主たるターゲットがB級国民であったというように、世 の中では「改革」と称されていると、その実質も分からずに飛びついてし まう愚かな方々が多すぎる。(CAM)


(宮崎正弘のコメント)しょせん、民主主義とは下克上のことであり、ポ ピュリズムとは衆愚政治でしょう。理想は賢人政治、アリストテレス、ソ クラテス、プラトンの時代に、一度は実現した理想社会も、貝殻追放を もって終わりました。

「最大多数の最大幸福」というデモクラシーの制度を悪用しているのが、 欧州の鼻持ちならぬエリート主義、そして乱暴な多数決原理 (WINNER TAKES ALL)を突っ走る米国ということになり ますか。

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(読者の声3)貴誌前号の書評(渡部昇一『古事記の読み方』、WAC文 庫)の中で紹介されている魯迅の孫の話は、じつに面白いですね。中国共 産党の本質がよくわかります。

宮崎さんが魯迅の孫の台湾亡命直後にまっさきにインタビューに行かれた とは、しりませんでした。あの頃から行動力があったのですねぇ。
我々が歴史で習った中国共産党の歴史で創始者だった陳独秀の名前が見え なくなったと思っていたら、そういうことだったのですが。まるで写真を 入れ替えるように歴史を変えてしまうわけで、呆然となります。
   (AT生、杉並)



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3S政策で芯を抜かれた
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    渡部 亮次郎

3S政策(さんえすせいさく)とは、大衆の関心を政治に向けさせないよう に採る愚民政策のひとつ。1945年の大東亜戦争敗戦後、日本を占領に来た アメリカのマッカーサー元帥は戦勝国たる連合軍の最高司令官として君臨。

占領軍の最たる目的は日本の魂を抜き、2度と再び世界に覇を唱えさせな い国とすることだった。その真髄が3S政策といわれた。文書として残っ ては居ない。

3S政策の3Sとは、以下の言葉の頭文字を取ったとされる。

Screen(スクリーン)
Sport(スポーツ)
Sex(セックス)


玉音放送(敗戦の詔書)の起草者でもある安岡正篤は、大東亜戦争終結後、 連合国総司令官GHQが日本の占領政策を実行するにあたり、基本原則とし ての「3R」(Revenge―復讐、Reform―改組、Revive―復活)、重点的施策と しての「5D」(Disarmament―武装解除、Demilitalization―軍国主義排 除、Disindustrialization―工業生産力破壊、Decentralization―中心勢力 解体、Democratization―民主化)、そして補助政策としての「3S」を策定 したことをガーディナー・GHQ参事官から直接話を聞いているという。

安岡が存在したと主張する、この政策により、日本では性風俗が開放さ れ、映画やエンターテインメントが興隆し、プロ野球をはじめとするス ポーツが国民行事となった。

スクリーン(映画)、スポーツ、セックス(性産業)またはスピード(ク ルマ)は大衆の欲望動員による娯楽であるが、それらに目を向けさせるこ とにより、民衆が感じている社会生活上の様々な不安や、政治への関心を 逸らさせて大衆を自由に思うがままに操作し得るとされる。

簡単に言えば「ガス抜き」政策である。あまりにも厳しい占領政策をする と、暴動が起こる恐れがあるので、人々の目を逸らさせるために密かに展 開された政策である。


安岡は「日本を全く骨抜きにするこの3R・5D・3S政策を、日本人はむしろ 喜んで、これに応じ、これに迎合した、あるいは、これに乗じて野心家が 輩出してきた。

日教組というものがその代表的なものであります。そのほか悪質な労働組 合、それから言論機関の頽廃、こういったものは皆、この政策から生まれ たわけであります」と警告している。

これらの政策と「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」に より、日本のマスコミや教育現場が当時のGHQによる検閲を経て、現在に 至るまで「自己検閲」を続けることによって日本の弱体化を図ったものと されている。

同様の主張をしているのが自民党で、『党の使命』で“占領下強調された 民主主義、自由主義は新しい日本の指導理念として尊重し擁護すべきであ るが、初期の占領政策の方向が誤っており、主としてわが国の弱体化に置 かれていたため”愛国心と国家観念が不当に抑圧された、と断じている。

マッカーサーによる日本歴史、地理、修身の教科禁止は当に大和(やま と)民族の滅亡を図る真髄だった。それなのに、日教組はマッカーサーの 狙いの真実を探ろうともせず、さながらそのお先棒を担ぐようにして教育 の衰退を招いた。

その担ぎ手を代表して参議院を牛耳っているのが参議院民主党議員会長で ある。参議院ならぬ衆議院議員選挙で、間違って民主党に政権が渡ったら 文教行政は連合軍占領時代に逆戻りし、暗黒時代が再現する。

日教組は占領軍に協力する代償として教員の労働組合結成を許されたもの である。それまでの「聖職」との尊敬を投げ捨て賃上げと労働条件改善を 叫ぶ一介の労働者にみずからなり下がった珍しい存在である。

私は長じて社団法人日米文化振興会理事長を引き受け、ある年、アメリカ の教育事情を調査する機会を得て渡米したが、なるほどアメリカの公教育 は「労働者」によって背負われているし、賃金も年収300万円ぐらい、社 会的尊敬は全く払われていない。あれじゃストを決行するしかないと納得 した。

しかし、日教組は後になってそれらに気付いたが、組織の体質は既に硬直 化し、後戻りは不可能だった『ウィキペディア(Wikipedia)』2009・04・20


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歳は足に来る (続)
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        石岡 荘十

数十メートル歩くと左足がだるくなって歩行困難になる。で、数分立ち止 まって休むとまた歩けるようにはなるが、またすぐだるくなる。


このような症状を専門的には「間欠性跛行」という。「跛行」はビッコを 引くという意味だ。こうなった経緯については前回述べた。今回はその続 編である。


先般、閉塞した足の大動脈にステントを入れる治療を受け、ビッコは解消 し、元通り颯爽と歩けるようになった。


はじめ、「これはてっきり腰をやられた」思い込んで、近所の接骨院に駆 け込んだら、「典型的な脊柱管狭窄症の症状だ」と断言する。つまり神経 の管が腰のところで狭まっている疑いがあるとのことで、電気治療、針を 数回やってもらったが、はかばかしくない。

血流が詰まる動脈硬化は典型的な加齢疾病だ。脳の血管が詰まれば脳梗塞 になるし、心臓の血管(冠動脈)が狭くなると狭心症、詰まると心筋梗塞 になる。私の場合は足にきたというわけである。

造影剤を使ったCTで診ると、左足付け根から動脈を15センチほど遡った ところで90パーセント狭窄していることが確認できた。左足へは最大、通 常の7割ほどしか血が流れていない。これではビッコになるわけだ。

治療法は、脳梗塞や心臓梗塞と同じだ。血管の狭くなったところにカテー テルを挿し込んでフーセンで拡げるとか、バイパスを作るとか、etc。

8/23、心臓カテーテル室でカテーテル台に横になると、若くて美形の看 護婦さんが何の躊躇もなくパラリとT字帯をはずし、左足の付け根周辺の 陰毛を電気かみそりで刈る(剃毛という)。慣れたものだ。

局所麻酔の後、この治療では実績も多い腕利きの医師が、モニター画面を 見ながらカテーテルを挿入。先端には、中心部に細くすぼめたバルーンを 仕込んだステントがある。ステントはステンレスで出来た金網のチューブ である。

これを狭窄部分まで持っていってバルーンを膨らますと、すぼめてあった ステントの内径も同時に拡がって、狭窄した血管を見事に押し広げた。

ステントは内径8ミリ、長さ40ミリ。心筋梗塞の治療に使うステントは内 径2ミリほどだから、それに較べると大型だ。治療時間は1時間ほど、治 療費86万円、自己負担9万円ほどだった。

心筋梗塞でステントを使う治療法はよく知られているが、足の大動脈狭窄 にステントを使うケースはまだそれほど多くない。

治療を受けた東京女子医大では、ステントを使った心筋梗塞治療が今年す でに数百件に上るのに対して、足に使った症例は筆者でまだ56件目だと いう。

下肢(足)へ行く動脈が詰まると、下肢が腐ってしまい、痛いだけでな く、命にかかわるケースもある。そうなると「命には代えられない」とや むを得ず下肢を切断しなければならなくなる。日本では毎年1万人以上が 足を切断されているという報告もある。高齢化で症例は増えている。

足にもステントを入れるという治療法は、循環器内科ならどこでもやって いるわけではない。リスクもある。医師の選択には慎重でありたい。

元京都大学心臓血管外科部長・米田正始(こめだまさし)医師を中心とす る研究グループは新しい血管を作って下肢切断を救う「血管再生法」とい う試みを行なっていて、再生医学のひとつとして注目されている。が、成 功症例はまだそれほど多くない。

「なんとなく足の先が冷たい」

これが、アラームだ。接骨院では治らない。歳は足にくる。専門の医師を 選んで、治療を受ける必要がある。




     
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中国全人代、李克強演説の欺瞞
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         櫻井よしこ

3月5日、北京で全国人民代表大会(全人代)が開幕し、李克強首相が政府 活動報告を行った。米中貿易戦争の最中に行われた演説で、中国は軍事面 で強気の姿勢を打ち出した。国防予算の伸びを、経済成長の目標値よりも 高い7.5%、約20兆円とした。日本の防衛費の4倍規模だ。

経済成長では、6〜6.5%と低めの目標値を掲げながらも、すべてうまく いったと自画自賛した。中国経済を蝕む最も深刻な要因のひとつが「国進 民退」、つまり官業優先と民業圧迫の構造問題だが、李氏は胸を張ってこ う言ったのだ。

「経済構造は絶えず最適化された」

「国務院および地方政府の構造改革は順調に実施された」

中国の金融制度ほど危ういものもないが、李氏は「金融運営は総じて安定 している」「的確な貧困脱却は強力に推進された」とし、人民の可処分所 得は6.5%も増えたと誇った。その上で、国内経済運営は総じて成功なの だが、外部環境が大きく変化し、特に「米国との経済・貿易摩擦がマイナ スの影響をもたらした」ゆえに問題が生じたのだと、事実上外部に責任転 嫁したのである。

だが李演説の数字は偽りばかりだ。米国との貿易摩擦が負の効果を及ぼし ているのは確かだが、それよりずっと前に中国は自らの問題で深刻な苦境 に陥っていたのではないか。

日本の企業でも欧米の企業でも、このところ業績見通しの下方修正は珍し くない。各国にとって最大級の貿易相手国である中国経済の激しい落ち込 みが要因である。にも拘わらず、李氏は昨年は6.6%の成長を達成したと 報告した。これには中国の専門家でさえ、疑問符をつける。人民大学国際 通貨研究所副所長の向松祚(こうしょうそ)氏は実際はマイナス成長の可能 性さえあると指摘しており、6.6%などあり得ないだろう。

バブルのツケ

中国の統計はおしなべて信用できないのだが、その中でも比較的信用でき るといわれる増値税の統計からも中国経済の厳しさが窺える。増値税は日 本の消費税に相当し、税率は業種によって多少異なるが、17%だ。年間の 税収は日本円で100兆円程のはずだった。ところが昨年秋、これが対前年 比でマイナスになった。加えて、自動車などの贅沢品にかけられている特 別税においても顕著な税収減が見られた。こちらの税収は前年比でなんと 70%も減ったのだ。

中国経済失速の原因を、李首相はじめ中国当局は米国との貿易摩擦に求め ようとするが、それは彼らの失敗を隠す方便でしかない。米国との摩擦以 前に、中国は二つの大きな問題を抱えてしまっており、実はそちらの方が より深刻な病根だとの指摘がある。

その第一がバブルのツケである。08年にリーマンショックが起きた。世界 は震撼したが、そのとき中国は4兆元、当時のレートで約57兆円相当の公 共投資中心の経済刺激策を打ち出した。日本のみならず、どの国もこれ程 大規模な刺激策を打った体験はない。世界は大いに助かった。

もし、中国が合理的な判断を下せる国であったなら、ここで止めていたは ずだが、彼らは経済合理性を無視した。調子に乗ってその後も次々と同規 模の投資、敢えていえば投資効率の極めて悪い事実上のバラマキを継続し たのだ。

自由経済を軽んじ、官主導、共産党主導の政策を一党独裁政権が推進する のであるから、誰も止めようがない。李首相の今回の演説にも「習近平同 志を核心とする党中央」という言葉が繰り返し登場する。“皇帝”となった 習近平国家主席の威光をほめたたえなくては李氏の地位も危うい。専制独 裁君主の指示の下で、中国はどんどん間違った政策を打ち出し続けた。

それが、政府の公共事業、有益性に欠けるインフラ投資や国有企業の設備 投資、実需のないマンション及びビルを含む不動産投資などである。その 合計は、中国の固定資産投資統計によると、リーマンショック後から昨年 までの10年間で400兆元を軽く超えている。日本円で7175兆円である。

これだけ投資すれば高い経済成長が続くのは当然だ。が、問題は投資資金 の殆どが有利子負債、つまり安くない金利の借金で賄われていることだ。

借りたからには元本と利息を返さなければならない。しかし、融資を受け たプロジェクトが、不動産事業であれインフラ事業であれ、どれだけの利 益を生み出しているのか。大マンション群を建てたものの、入居者がいな いためにゴーストタウンになった街が少なからずあった、との報道を思い 出せば十分だろう。

不良債権を抱える中国

リーマンショックへの対策を打ち出す以前の07年と、それから約9年後の 16年の投資効率に関する統計を比べると、投資効率は07年の3から16年に は6.5になっている。

この数字は「1の成長を実現するのに必要な投資の量」を示すものである から、07年には3の投資で1の成長が得られたのに、16年には6.5も投入し なければならなくなったということだ。

分かり易くいえば、最初の投資は東名高速や東海道新幹線に対するもので あり、元本の回収はすぐに終わり、非常に効率よく利益を生み出す事業 だった。しかし、段々と投資効率は落ちて、資金の回収がままならない事 業になっていったのが中国の現状である。専門家はいまの中国は、かつて の日本と同じような道を歩いているとして、厳しい見方を示す。中国は不 良債権の大きな塊りを抱えているのであり、これが中国の直面する第一の 問題だ。

第二の問題は先述した「国進民退」である。中国では民営企業が税収の 50%、GDPの60%、都市雇用の70%を生み出している。間違いなく経済 の主役は彼らである。ところが、富の分配という面から見ると、国有企業 が圧倒的に強い。土地資源は国有企業もしくは政府が圧倒的に支配する。 約三千の上場企業の資金調達、つまり負債を見れば、上位50社が全体の 52%を占めている。その殆どが国有大企業だ。

彼らは優先的に資金を回してもらえるが、その多くがシャドーバンキング に回され、国有大企業はそのサヤで利益を上げているという実態がある。

株式市場の実態も凄まじい。株式取引口座数は2億を下らないが、その 0.03%の口座に株式時価総額の70%が掌握されている。これでは民営企業 は資本の蓄積などできない。こうした中で起きたのが米国との貿易戦争だ。

現在の中国経済の苦境は米国の圧力が原因なのではない。中国自身の問題 で事態が深刻化していたところに、米国の圧力がダメ押しになったという のが正しいだろう。中国経済の本格的な呻吟がこれから始まる。日本への 影響も大きい。日本が取り組むべきことは内需の拡大である。
『週刊新潮』 2019年3月21日号日本ルネッサンス 第844回



             
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読 者 の 声
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 ◎どうも私には良く解らない案件のようで:前田正晶

先ず、私にとって良く解らないことは「何が故に日本国のJOCがオリピッ クのコンサルタントに何億円かを支払ったことについて、フランスの司法 当局が捜査に乗り出して、場合によっては竹田会長の身柄確保まであるの か」という点。

IOCなる組織はフランスという国が支配しているのかと疑問に思うのだ。 IOと言うのは確かスイスに本部があったと思う。フランスにはそもそも如 何なる権限があるのかという説明も解説も一切為されていないのも不思議だ。

次に良く解らないことは、竹田会長には如何なる責任があるのかという 点。コンサルタントに料金なり何なりを支払う行為が何処が贈賄で何処の 国の如何なる法律に抵触するのかの解説もないのも不思議だ。バッハ会長 はこの件で不快感を示していると報じられているが、彼(ドイツ人)はフ ランスの当局から十分に法的な違反の根拠を聞かされているのだろうか。 「違法行為が如何にも明らかならば、会長の職にある者は真正面から竹田 氏に退任せよと迫れば済むのではないのかな」と私は思うのだが、見当違 いかな。

最後は竹田恒和会長の身の処し方である。恐らく潔白であると確信されて いればこそ、辞意は表明されたものの6月の任期満了まで辞めないとの意 思表示はそれなりに筋が通っている気もする。だが、後任の選定もあるの だから、すっぱりとあの記者会見の時点で「辞める」と言われた方が解り やすいと思えるのだ。それとも世上(と言うかマスコミ辞令が)の噂では 後任が柔道の山下泰裕氏となっていることがご不満なのかと疑いたくな る。潔白であると主張されるのならば、そのコンサルタント会社が何をし たかを説明される責任はないのかなどと考えてしまう。

私は当初の触れ込みと異なって増えていく一方の予算を見せつけられるだ けでも、造ってしまうだろう設備の維持に将来かかっていく経費を考えて も、2020オリンピックに対する興味が減殺されていく気がしてならない。 確かに競技から受ける興奮と感激と感動は素晴らしいのだが、小池都知事 問題と言い何と言い、簡単には解り難い要素が増えていく一方なのも気に なってくる。私は竹田恒和会長にはそういう解り難い諸々な点を綺麗に解 明された上でご、早期にご退任願えれば良いのではないのかと考えている。


◎昭和大学歯科病院顎関節症治療科に:前田正晶

21日は永年の掛かりつけの歯科医の先生にご紹介頂いて、同期生だと教え られた昭和大学歯科病院顎関節症治療科の菅沼岳史教授への紹介状を持っ て、恐る恐る東急目黒線の洗足駅前の病院に行って来た。何年振りかで 乗った朝8時半の山手線新大久保駅での混雑は驚異的で、何とかねじ込ん で目黒まで行けた次第。往年の目蒲線だと思って乗った電車が日吉に行く とのアナウンスで「乗り間違えたか」と慌てて降りて確認したほどの浦島 太郎振りだった。

紹介状のお陰か待ち時間は短く菅沼岳史教授直々の診察で、大いに感動し た次第だった。若い女医さんの予備診断があった後での教授の診断では 「未だ軽症の部類で指示通りにやっていけば、実績では1ヶ月以内に95% は治っていた」となっていた。顎関節症は検索しても「治療法無し」とも 出るので、「そうではない」と言われたのはは本当に有り難がった。教授 に診断では原因は「口を閉じた際に上下の歯がぶつかっているというか、 接触している状態になっていて、それが頬の筋肉を時間をかけて疲労させ た為であり、現時点での疲労度はマラソンを完走した後の筋肉の疲労度と 同程度で厳しい」と言われた。

詳細に指示された治療法は「この程度ならば薬は使わない。やっておくべ き事は口を閉じた際に上と下の歯が離れた状態を常時維持することと、1 日に3回右手で上の歯の真ん中を押さえて左手の指2〜3本で下の歯を押し 下げることで縮んでいる頬の筋肉を下方に伸ばす事」だった。教授の診断 は非常に明快で疑問の余地がなくて解りやすかったのだった。目下、食パ ンの耳ですら切り落として食べているが、その程度の堅さの物を避けて食 べるべしと堅さの基準を示して頂けた。肉は細切れにして食べれば良しと のこと。

顎関節症治療科の規模は大きく一般の歯科とは受付も違っていたが、あれ だけ多くの歯科医の椅子全部が塞がっていた事は顎関節症の患者がそれほ ど多いのかと一瞬疑った。だが、あれほどの数の全患者が顎関節症かどう かまでは解らなかった。次回は丁度1ヶ月先の4月20日(土)の予約だが、 土曜日も開けていて教授が外来を診ておられるのは有り難いことと驚かさ れたのだった。軽症といわれて少し安堵したので、帰路では上下の歯が接 触しないような状態を維持しようと努めていた。でも、かなりの緊張感が あったので予想以上に疲労したので、高田馬場のジムまで行ってジェット バスで体をほぐしてから帰宅した。


 ◎予想したような展開だった:前田正晶

20日の夜は余り期待感もなくシアトルマリナーズ対アスレティックスの試 合を見ていた。以前から指摘し続けてきたことで、MLBでは中南米出身の 選手が増えれば増えるほど、張本勲式に言うまでもなく「精密さを欠いた 非頭脳的で、腕力と身体能力頼み」の大雑把な質の野球になっているの だ。試合の内容もその期待通りで、日テレが地上波での中継を止めるまで しか見ていなかったが、東京ドーム球場の狭さも手伝ったかホームランが 量産されていた。

MLB(敢えてアメリカの野球選手はとは言わない)の強打者たちはその試 合の局面であるとか、カウントであるとか、相手の守備陣形であるとか、 我が国で言う「テイームバッテイング」であるとかは一切考慮することな く、ただひたすら来た球を打って自らの手柄になるようなヒットを打って 成績を挙げることしか考えていないのではないかと思わせるほど、思い切 りよくバットを振っていく。対する投手も「ならば手柄に打ってみろ」と ばかりに、自分の最高の持ち球を投じてくるのだ。そう思って見れば面白 さもあるが、後難を恐れずに言えば大雑把でキメが粗いのだ。

アナウンサーもMLB経験者の解説者もしきりに「パワーが」、「パワーが 素晴らしい」とは言うが、殆ど大リーグ独特のそういう「力任せ振り」に は言及しない。尤も、彼らの立場からすればそういう解説をすれば、今後 業界にもテレビの世界ででも居場所を失うのだろうが。その雑なことは打 撃だけではなく、何も昨夜の試合だけではないが、MLBの外野手の本塁や 内野への送球は我がNPBの外野手たちよりも不正確である。イチロー君の 送球が速くて正確なのは今更云々する必要もないが、彼が際立つほど雑だ とアメリカで何度も見てきた。

所でそのイチロー君だが、私は彼と三浦知良の引退の何れが先かと何時も 考えている。後難を恐れて言えば「お二方とも引き際を如何にするかを考 えても良き時が来ている」なのである。イチロー君がオープン戦以降何打 席ヒットが出ていないとかいうことよりも、私には白髪が目立ち如何にも 老化を思わせる表情を見た時に、1年もゲームから離れていればイチロー 君の老いは隠せないなと思って見ていた。打つ方でも左方向に打たせない ようにインサイドばかり投げ込まれて微妙にタイミングが遅れていたのを 見せられては「歳月は残酷だ:と感じさせられていた。

21日は菊池雄星を先発に使うと言われているが、私は彼をローテーション に加えると報じられていることが、アメリカ人独特の「美しい社交辞令で はなかった」と立証できれば良いのだがと思っている。彼らの腕力には球 が速いとか制球力があるくらいでは容易に対抗できないことを怖れてい る。結論めいたことを言えば、ダルビッシュが嘗て喝破したように「アメ リカの野球は我が国のそれとは異種の競技である」と思って鑑賞すべきな のである。



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身 辺 雑 記
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22日の東京湾岸はう薄曇り。

21日の東京湾岸はどんよりとした曇天。しかし雨にはならなかった。

隣の第三亀戸中学校は21日は祝日で休み。珍しく校庭には遊びに来る生徒 もいなかった。校庭は芝生。
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創刊日:2004-01-18  
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  • 名無しさん2019/03/22

    癌治療を受けなければ4倍長生きする!



    (治療は治すのではなく殺す)



     「癌治療を受けた患者の平均寿命はわずか3年である。これに対して、受けなかった患者は12年6か月生きた」 これは、米ワシントン大学ハーディ・ジェームズ博士の衝撃報告である。彼は断言する。「癌治療を受けなければ、4倍以上生きるのです」 このジェームズ報告が、癌治療の正体を暴く。つまり、癌治療とは、癌患者を治すためではなく、殺すために存在する。



     抗癌剤、放射線、手術の3大治療こそが、まさに患者の生命を侵し、蝕み、殺しているのである。それを同報告は証明している。癌治療を受けなければ4倍以上も生きるなら、病院に行かなければいいのである。しかし、多くの患者は病院に行く。まさに、洗脳の恐ろしさを示している。普通の頭なら、直感で生命の危機を感じて、後ずさりするはずである。しかし、洗脳された人間は夢遊病者の様に病院の門をくぐるのである。



    (アメリカで死因第1位は医原病である)



     「医学不要論」で有名な内海聡医師は「医学は生かすためではなく、殺すために存在する」と断言している。また、「人殺し医療」で、「医療を、病気を金に変える悪魔の錬金術」と断罪している。また、「現代メディカル・システムはマフィアが支配する」証拠として、全米の死因第1位は医原病(医者や病院が原因とする病気)と言う事実を告発している。



     最新データによれば、医原病の死者数は年間78万3936人で第1位である。第2位は心臓疾患が69万9697人であり、第3位は癌で55万3251人だという。これは、日本を含めた先進諸国でも同様な結果となる。イスラエル全土で病院がストをしたら、同国死亡率が半減した。再開したら死亡率は元に戻った。これは人類の半分は病院で殺されていることを示している。



    (「余命」は巧妙詐欺であり、悪質な死刑宣告である)



     「癌医者は、癌を放置した場合の「余命」を知らない」と近藤誠医師は著書「癌患者よ、近藤を疑え」で批判している。癌で医者にかかるとき、患者や家族が、必ず医者に尋ねることがある。「先生、このままだと、あと何年生きられるのでしょうか?」 これに対して、医者は難しい顔をして答える。「余命は、あと半年ですね・・・」 「ハア・・・・半年ですか」



     患者も家族も、ため息交じりにうなだれる。ところが近藤誠医師は「それは嘘だ」と、その余命宣告を否定する。患者はできたら抗癌剤も手術も受けたくない。できれば、何もせず、このまま様子を見たい。すると、「何年生きられるのか?」と医者に尋ねる。すると、医者は「半年ですね」と答える。その余命宣告が出鱈目なのである。



    (「余命半年」「余命3か月」を連発する)



     「とにかく癌医者らは、あの手この手で患者を不安に陥れ、何とか手術や治療に持ち込もうとする」「癌医者らのやり方が「恫喝産業」と称されるゆえんです」と注意を促す。(同書)



    近藤医師の慶応病院時代の思い出は、喜劇チックである。



     患者から助けを求める電話が相次いだ。「早期がんなのですが、手術をしなかったら「余命半年」だと言われました」。翌日は別の患者さんから電話。「進行性癌と診断され、手術をしなかったら「余命半年」と告げられました」。近藤先生曰く。



    「要するに、早期癌でも、進行性癌でも「余命半年」。その当時、これと並んで多かったのが「余命3か月」で、どんな種類のどんな進行段階の癌に対しても、癌医者らは、「余命半年」「余命3か月」などの脅し文句を連発していたのです」



    (それは巧妙な死刑宣告である)



     脅し文句に根拠はない。医者は、すぐ患者を手術・抗癌剤治療に引きずり込む。放置したらどうなるのか? 

    それは全く分からない。だから余命「半年」とは抗癌剤・手術治療をしたらの話である。患者は「放置したら半年で死ぬ」と思い込む。それでは、治療をお願いすると、本当に「半年」で殺される。だから、「余命」宣告は治療に引きずり込む悪質な詐欺であり、巧妙な死刑宣告でもある。



    (放置療法の方がはるかに長生きする)



     「癌治療を受けずに放置したら、12年6か月生きた。治療した患者の余命は3年だった」と言うジェームズ報告を思い出してほしい。癌は、放置すれば治療した場合より、4倍以上も生きれるのである。→癌治療自体が恐ろしい殺人医療であることがはっきり分かる。



     だから、近藤先生も、「癌は何もしないで放置しておきなさい」と「放置療法」を勧めている。つまり、放置しても癌が転移せず、大きくもならない人が大勢いるのである。近藤先生は、「貴重な余命を治療苦で台無しにするな」と呼びかけている。治療苦とは抗癌剤や放射線、手術による苦しみである。それは生き地獄の苦しみである。一方、放置組は、全くその苦しみはない。手術や抗がん剤治療を受けさせられると、その瞬間から、患者は後遺症や毒性などに苦しめられる。そのために急死する患者もいる。



    (治療を信じきっていた大橋巨泉氏の嘆き)



     大橋巨泉ほど現代医学を信じきった人はいない。手術や薬物療法を心底信じきって、抗癌剤などの癌治療を、素直に受けてこられた。しかし、癌症状は日に日に悪化する。ついに、体重は40キロ台にまでやせ細り、「週刊現代」の連載「今週の遺書」も2016年7月9日号で、最終回となった。そこには「大橋巨泉さんもひどい目に遭いました」とある。「巨泉さんも薬を投与された結果、体調を大きく崩してしまった」と編集部。それは鎮痛剤の重大副作用だった。「たった5日間で意識も薄れ、歩行もままならぬ体になったのだから恐ろしい」「なぜだか、(薬を)大量に渡されたのである。何しろ九死に一生を得たのだが、82歳の老人には、大打撃であった。結局、即入院となった」(「週刊現代)



     大橋巨泉は近藤先生の勧める放置療法をしていたら、4倍以上は生きただろう。結局、抗癌剤や薬漬けで衰弱し、ゴルフができない。ワインも飲めない。原稿も書けないなら、生きていても仕方がない・・・」嘆きの遺言となってしまった。



    (治療を信じる患者、信じない医者)



    大橋巨泉は主治医を信じきっており、治療を信じて、ついに最期を迎えた。巨泉は「無治療で放置すれば治療した人の4倍以上生きる」と言うジェームズ報告を知らなかった。無知の悲劇がある。近藤先生も外科医をしていた時は、「手術も抗癌剤も無駄だ」とは言えなかった。東大の医師たちも自分が癌になったら、「治療しない」というのが本音である。東大病院の医師たちは「治らない癌」には何をやっても無駄であることを知っているので、自分は治療を受けない。つまり、現場の医師や看護師たちは、癌治療が全く効果がないことを知っている。だから、癌と闘わない道を選択する。医師や看護師たちは自らがやっている治療が詐欺であることを患者には言えない。患者に本当のことを話せば、治療を受ける患者は激減してしまう。それゆえ、無から有を生み出す錬金術を手放すことはしないのである。

  • Apeman生2019/03/22

    【 (読者の声2)by CAM氏 】



    日本の財政問題については、全面的に反対の立場ですが、今回の「橋下徹氏批判」については、心から賛同の意を表します。 更に、橋下徹氏は「沖縄独立論」を標榜する著作を出版している様です。 更に更に、あの小沢一郎の子分:石川某が、「北海道政府」を旗印に知事候補に立候補する準備を進めているとの情報です( Channel桜より)。



    橋下徹氏 ー 小沢一郎の連携、ヤレヤレ!



  • 名無しさん2019/03/22

    特別永住者資格廃止

    https://www.google.co.jp/search?q=%E7%89%B9%E5%88%A5%E6%B0%B8%E4%BD%8F%E8%80%85%E8%B3%87%E6%A0%BC%E5%BB%83%E6%AD%A2&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjZtNHPn5ThAhWIM94KHWWrAPQQ_AUIDygC&biw=740&bih=489&dpr=2

    カトリック教会での子どもに対する性虐待スキャンダル 告発しなかった大司教に有罪判決https://news.yahoo.co.jp/byline/puradonatsuki/20190319-00118853/

    ジョージ・ソロスのダボス会議発言、バノンの来日インタビュー。しっかり分析せなあかん。  

    https://gekiokoobachan.jp/blog-entry-592.html

    『 日韓「禁断の歴史」 』(キム ワンソプ 著) 小学館 2003年 p109

    http://hatekorea.blog.fc2.com/blog-entry-381.html

    TBSが在日に乗っ取られた経緯

    https://blog.goo.ne.jp/beautiful_mountains_11/e/acc5b2a4e524e00d02d58cb10e6ba56e

    現場から、】「消えた留学生」、東京福祉大の700人所在不明に

    http://blog.livedoor.jp/wisdomkeeper/archives/52038184.html

    ワクチンは毒に御座ろう89例目 

    http://wakuchiniranee.kagome-kagome.com/%E3%83%BB%E5%9B%BD%E5%86%85%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3%E6%8E%A5%E7%A8%AE%E5%BE%8C%E6%AD%BB%E4%BA%A1%E4%BE%8B/?pageNo=4

    皇室豆知識2「皇室を守る制度は破壊されたまま」 

    https://blogs.yahoo.co.jp/umayado17/66221176.html

    【速報】韓国政府が世界中のメディアから一斉に批判される! 言論の自由と人権を侵したとして報告書を各国大使館に提出へ! とんでもない事態に!

    https://news-us.org/article-20190320-0006557611-korea

    日韓断交・韓国制裁  政府が最初にすべきことは「国内対策」である!

    http://sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-1296.html

    ひんぷん

    https://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%B2%E3%82%93%E3%81%B7%E3%82%93&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjJ1d_YpZThAhUIIIgKHVoTBt0Q_AUIDygC&biw=740&bih=489&dpr=2