政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針4988 号  2019・3・19(火)

2019/03/19

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わたなべ りや うじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」4988号
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        2019(平成31)年  3月19日(火)



        「16 プラス 1」は機能不全か:宮崎正弘

                4人目の金日成:渡部亮次郎

    前向きな報じ方が多かった韓国大統領演説:櫻井よしこ
                       
                      話 の 福 袋
                        反     響
                      身 辺 雑 記
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「16 プラス 1」は機能不全か
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成31年(2019年)3月18日(月曜日)
   通巻第6020号  
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早くも暗礁、BRIめぐり、「16 プラス 1」は機能不全か
 EUと中国プラス東欧の首脳サミットも、中国への疑心暗鬼でいっぱい
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4月初旬の政治日程。欧州では中国主導のBRI(一帯一路)をめぐって 重要な会議が2つ連続する。

まずブラッセルでEUと中国の経済協力会議が開催される。ブラッセルに は李克強首相が飛ぶ。次にクロアチアのドブロクニクで「16プラス1」が 開催される。

昨今、欧州政治に激震が加わっている。EUから抜けでる英国は、ハモン ド財務相が北京訪問を正式にキャンセルした。かわりに英国は南シナ海へ 空母を派遣する。独仏もファーウェイ排除に急速に傾きつつある。

ポーランドとチェコは決然とファーウェイ排除を決めた。旧東欧諸国で中 国の投資にまだ期待しているのはハンガリーくらいである。オルバン首相 はEUメンバーでありながらも、ブラッセル主導の政策決定にかねてから 不満を表明し、ドイツなどの批判をよそに難民の流入阻止のため、トラン プより先に国境に高い壁を築き挙げた。

そのうえでフランスのルペン、ドイツの「ドイツのための選択肢」、イタ リアの五つ星運動との連携を強めながら、中国の経済力を逆に国内経済活 性化のために梃子にしようというナショナリズムを進める。

ブラッセルで4月初旬に開催されるEUと中国の議題は、BRIへの協力 を推進し、お互いのウインウインに繋げる腹づもりだが、たとえばポーラ ンドの対中不満は次のようである。

シルクロードの夢に期待してワルシャワと中国とは列車で繋がっている が、「来る貨車は中国の産品で山、帰りの貨車は空っぽだ」とポーランド の貿易業者がいう。

事実、ポーランドの対中貿易赤字は2012年に103億ドルだったが、18年に は284億ドルにも及んだ(数字はサウスチャイナモーニングポスト、2019 年3月20日)。この偏在的貿易構造の解消に中国はほとんど熱意を示さな いのである。


 ▲CEEU(中国・東欧経済協議)って絵に描いた餅

クロアチアの観光地ドブロクニクで開催されるのは「16プラス1」で、中 国のBRI(一帯一路)プロジェクトの要となる。

だが、EUが資金を出し、中国企業が請け負うという海上橋の建設が進ん でいたりで、EU側も不満を鬱積させてきた。ペルジュダク橋は2020 年完成を目指して、クロアチアの海を跨ぐ橋を架けている。

東チモールへ行った折、首都マーレから第2の都市の間に架橋工事をして いたが、まさに「JICAが金を出し、中国が工事を請け負い、労働者は 中国から、現地の雇用は殆どなし」という典型例になっていた。

CEEUは、中国が主として東欧の経済建設に積極的に協力し、有利な条 件での融資、廉価の工事請負などが主軸だが、2012年に温家宝首相が音頭 を取って初回はポーランドで開催された。参加国は次の通りである。

EUから11ヶ国、バルト三国とポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガ リー、ルーマニア、ブルガリア。これにオブザーバとしてセルビア、ボス ニア、モンテネグロ、アルメニア、北マケドニア。コソボは中国が未承認 なので、仲間に入れて貰えない。

チェコはすでに「中国が約束したプロジェクト案件は、なにも具体化して いない」と述べ、ポーランドと一緒にファーウェイ排除を決めたが、バル ト三国も様子をうかがっている。
 
かくして中国の欧州進出も、政治環境の激変によって壁にぶつかった。フ ランスも南シナ海へ空母を派遣して、米、豪、NZ、インドとの軍事協力 に加わり、中国の政治的立場はますます不利となってきた。
 
習近平は22日からイタリア、フランスを訪問するが、3月27日に予定して いた訪米を延期し、その替わりにボーイング事故直後から、一斉にボーイ ング機の飛行を中止してトランプ政権への嫌がらせにでた。
     
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW
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いまさらだが「近隣の悪友とは絶交しよう」と提言した福沢諭吉の冷徹な目

こんな朝鮮に、まだ「対話を呼びかけ理解を示す」おかしなメディアが残 存している

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高山正之『韓国への絶縁状』(新潮社)
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『週刊新潮』に連載されている名物コラム「変見自在」シリーズから韓国 批判だけを集め直した本。だが韓国批判というより、やっぱり朝日新聞批 判になるところが著者らしい筆運びになる。

日本人をこれ以上不愉快にさせる国は、ほかに大中華の国があるが、習近 平は経済が破綻してにっちもさっちもいかず、日本に擦り寄る姿勢をみせ ている。

だが、中国より劣勢の経済に陥没しているにもかかわらず、相変わらず日 本を貶め、天皇に謝れと言い続ける国とは、もう付き合いはやめようとい うのが日本国民の合意となった。

誰からも相手にされなくなると、ちゃんと相手にして欲しいというメッ セージが反日言辞の過激化である。

レーダー照射事件は「日本が仕掛けてきた」と反対のことを平然と言って のけ、慰安婦の捏造もさりながら、徴用工問題でのたかり、いくらお人好 しの日本人でも本当に縁を切りたくなるだろう。

しかし嘘を嘘と思っていないところが、朝鮮民族の特質なのである。
 言語的にみると朝鮮半島には独自の言語があったようだ。外的要因に感 化され、ほとんどなくなり、「中国の支配が始まると、オリジナル語はど んどん消え」(中略)、つぎにモンゴルが入ってきた。

「李氏朝鮮をひらいた李成桂は満州人だが、かれがのしあがった切っ掛け は倭寇との戦い」による。

15世紀になって李氏朝鮮四代目がハングルを制定したが、その後の紆余曲 折を経て、古代朝鮮語は200語に満たない。発音こそ違うが「交渉」も 「停戦」も日本語からきた。

「貧しい言語世界ゆえに日本の情感ある歌を理解できない」。
ところが万葉集時代の日本人は朝鮮語を話したと、ウリジナルな歴史観を 披瀝して恥じないのである。

日本文化は朝鮮の猿真似と言ってふんぞり返るのも、言語状況の貧困さを ちょっとでも冷静に客観的に考えれば分かるだろうに、ね。

「ロス暴動」は黒人を不当に差別した白人警官を糾弾する筈だったが、暴 徒が襲撃したのはロスのコリアンタウンだった。

韓国系商店街を狙い撃ちし、4日間、放火、略奪がつづきコリアンタウン は灰燼に帰した。アメリカにおいて少数民族が共生する地区でさえ、韓国 人は日頃から恨まれていたからだ。黒人差別云々は切っ掛けに過ぎなかっ たとも言える。

 っぱり韓国とは縁を切ろう。

        
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1873回】              
 ――「劣等な民族が自滅して行くのは是非もないこつたよ」東京高商(13)
 東京高等商業學校東亞倶樂部『中華三千哩』(大阪屋號書店 大正9年)

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若者は排日の心情の淵源を考える。

日清戦争は已むをえぬことではあったが、「兩國親善の爲めには何れほど の邪魔になつたか知れぬ」。それというのも「戰後支那に於ては復讐の爲 め敵慨心喚起に何程努力したか知れぬ」。

これに対し勝利した日本では「戰捷を記念しそれ等に備ふるの方策は幼い 時から支那人蔑視の觀念を腦底に印してしまつた」。つまり敗者は勝者へ の復仇を誓い、勝者は敗者を軽んじ続けた。

 その後、両国の発展振りは余りにも違い過ぎた。それゆえに「日本人が 彼等を馬鹿にするのも無理はない」。先進国の日本を学ぼうと「支那の留 學生が澤山日本に來る」。バカにされる「不快を忍んで規定の年限だけ勉 強するのだらう。日本人と取引する支那人もたゞ物質的打算の爲め他に一 切を我慢するだらう」。

だが、次のようには考えられないだろうか。

「我々は永遠の國家なる立場に着眼して、もう一廻り度量を大きくして彼 等を完全に抱擁したいものだ、抱擁できないまでも彼等のいやがる事はや めてやりたい」。つまり少なくともバカにすることは止めようということ だろう。
 
じつは日本及び日本人に対し、「斯くの如くして一般支那人の胸に根深い 怨みがつまれた」ものの、「弱國の悲哀は、この鬱憤を晴らすべき機會」 を持たなかった。そこに起こったのが「山東問題」――1915年の大隈内閣に よる「二十一カ条要求」――であり、これを「導火線として果然學生の排日 運動が開始された」のである。

しかも、あろうことか、その中核が日本への留学生だったのだ。
これは、何故か。

「一度米國へ留學したる支那學生が非情の感謝と思慕とを形見として歸る に同じ支那學生が我國に留學するや憤悶と反感を抱いて故國に歸ると云ふ のは一體何したことだらう」。

 日本滞在中、「下宿や學校で甚だ冷遇」され、「路上の子供にまで嘲笑 される」。これには、「如何に支那人とは云へ(中略)無神經、無感覚で 居れやう筈がない」。

彼ら留学生は「やがて支那共和國の各方面に於て首腦の斑に列すべき有用 の材」である。たしかに「眠れる大國と人は云ふ、併し現在の支那は昔の 支那ではない」。「歐米の新空氣を呼吸し、今や自由の鐘に覺醒の響きを 撞き送る」のが現在の学生だ。彼らの「支那人民に對する影響は吾人想像 の外にある」。「僅か一人の大道演説はよく數百千人の無學の同胞をして 亂暴狼藉を働かしむ」のである。

かくして排日は慢性化するばかりか、「今や政爭の具に供され野心家の餌 に使はれるやうになつ」てしまった。

「排日を稱する學生はやがて支那の政府實業を繼承する」。「同時に年々 殖えゆく幾千萬の學生」が排日感情を抱くことになれば、その結果は明ら かだ。排日運動で我が国が被る被害が多大であることは否定のしようがな い。「今以て全然取引休止の状態なのが澤山ある」。たとえば運動勃発以 前は船腹不足であった海運業界など、取引は「今は一轉して僅に其四分の 一」といった窮状である。

ヴェルサイユにおける講和会議が日本の要求を認める方向で進むや、学生 らは中国(中華民国)から参加した「講和委員の應援を兼て親日黨排除の 烽火を揚げ、先づ國賊を排除せよ、と絶叫し」、政府部内の親日派閣僚の 自宅を襲撃した。

「然して其目的を達するや餘勢を驅つて排日の聲を揚げた」。だが過去の 失敗から直接日本人の生命財産に手を付けるのではなく、「日貨排斥を叫 ぶやうになつた」。

外交問題にまで発展しないよう彼らの行動は自己規制され極端に奔ること はないなどという意見もあるが、日貨排斥は「可愛想な弱者の呪ひの叫び だと思ふ。

 当時の日本の若者は日貨排斥の背後に「可愛想な弱者の呪ひの叫び」を 聞いた。《QED》
   
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 読者の声 READERS‘ OPINIONS  どくしゃのこえ 
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(読者の声1) 日本文化チャンネル櫻からのお知らせです。

 番組名:「闘論!倒論!討論!2019 日本よ、今...」
 テーマ:「韓国は滅びるのか?」(仮)
放送予定:3月23日(土)夜公開。日本文化チャンネル桜。「YouTube」
「ニコニコチャンネル」オフィシャルサイト。インターネット放送So-TV
<パネリスト:50音順敬称略>
 黄文雄(歴史家)、高永?(元韓国国防省北朝鮮分析官)、石平(評論家)
高山正之(コラムニスト)、西村幸祐(批評家)、三浦小太郎(評論家)
宮崎正弘(作家・評論家)、室谷克実(評論家)
 司会:水島総(日本文化チャンネル桜 代表)

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(読者の声2)過日、拙稿に対して、當田晋也様ご指摘ありがとうござい ます。事実経過など整理していただき、大変参考になり勉強させていただ きました。

私も、納得し、その通りだと思います。その上で、私が指摘したことは、 日本的なもの、独特の精神的要因・動因として、これまで指摘されてこな かった視点から、あえて問題提起させていただきました。

それによって日本の歩んできた道が、一層鮮明になると思うからです。今 後とも、よろしくお願い申し上げます。(稲村 正治)

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(読者の声3)中国から撤退を決めた日本企業が多いというときに、これ からも積極進出を考える日本の中小零細企業が多い。そのうえビッグデー タ・ビジネスでは日本でプライバシーの壁があって実験できないために、 あえて中国を選ぶコンピュータ関連も夥しいと言います。

 ところで、「博多一幸舎」という塩味の博多ラーメン屋さんも広州でバ カ当たりとかで、店舗を増やして行く方針の由です。なぜ日本のラーメン が本場の中国であたるのか、不思議です。(BJH、名古屋)


(宮崎正弘のコメント)日本のラーメンは中国に限らず、世界中で評判が よく、NYでも列が出来る店があります。率直にいって中国の麺より美味 しい。

とりわけ寿司は欧米でバカウケしたため、まがいものの寿司を大々的に売 るチェーンが英米欧にありますが経営者もコックも韓国系、また全米いた るところにある寿司レストランは中国人経営が多い。
 中国では「味千ラーメン」が至る所に出店(おそらくFCでしょう)、 広州や南京で、食べたことがありますが、かなり入り口で待たされました。
餃子も中国にはなかった焼き餃子を「日本式」として売り出してから中国 人にうけ、カレーライスを食べないとされた中国人のレストラン市場に 「coco壱番屋」が上海に出して、またたくまに店舗を増やしました。
 「食は広州にあり」と言われた本場で、日本食があたって、これも不思 議です。

        
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4人目の金日成
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   渡部 亮次郎

金日成が偽者だったこと、金正日の生地が実は白頭山なんかで無い事は、 はたして定説化しているといえるか。いや、初耳だと言う人のほうが圧倒 的に多いのではなかろうか。嘘は何時までも繰り返すと真実になってしま うのだ。

ある日本の外務大臣経験者が、生前、口癖のように言っていた。北朝鮮の 今の金日成というのは別人じゃないのかね、本物はとっくの昔に死んでい るはずだよ、と。

この人は、日華事変から大東亜戦争に掛けて11年間もアジア各地で戦って いたという猛者で特に満洲(今の中国東北部)での戦歴が長かった。

彼によると、金日成は昭和10年代に既に50代であったはず。激しい抗日戦 を仕掛けてきていたが、1945年8月15日までには死んだとされていた。

ところが1948年9月9日に成立した朝鮮民主主義共和国(北朝鮮)の初代首 相として登場したのが死んだはずの金日成だったので偽者だとピンときた というのである。

日本外務省外交資料館などの編集による「日本外交史辞典」の金日成の項 では「この人の経歴については、不明な部分が多く、いわゆる4人目の金 日成といわれるが・・・」と逃げを打ちながら「普通に言われる経歴に従っ て」として「まとめて」いる。

ところが、ここに大変なことを経験してきたライター萩原遼(ペンネー ム)が登場する。昭和12年、高知県生まれの日本共産党員。長じて朝鮮語 に通じ、日本共産党の機関紙「赤旗」の平壌特派員となるが、国外追放処 分に遭った後、退職。

その後米国ワシントンに滞在、国立公文書館に秘蔵されている北朝鮮の文 書160万ページを3年がかりで読破した。その結果を「朝鮮戦争―金日成と マッカーサーの陰謀」(文芸春秋)として刊行。

この中では朝鮮動乱はやはり北が仕掛けたものだったこと、マッカーサー はそれを事前に知っていたが、韓国には知らせなかったことを明らかにした。

更に改題した「朝鮮戦争と私 旅のノート」(文芸春秋文庫)で偽者金日 成の経緯を明らかにしているのである。

ソ連(当時)軍幹部らによると、金日成の本名は金成柱。名乗っていた仮 名が金一星(キムイルソン)と発音が金日成将軍と一緒なだけ。日本軍に 追われてソ連のハバロフスクに逃げ、息子金正日もそこで生まれた。

多くの生き証人がいる。特に金正日に母乳を与えていた女性は北京に健在 である(2000年4月10日現在)という。

それなのに金星一を金日成将軍だと偽って北朝鮮建国の日に平壌に連れて 行ったのはスターリンソ連である。

だが50歳以上のはずが壇上の首相は僅か33歳の若造だったので
「偽者だ!」と人々は叫んで帰りかけたものだという。また息子をわざわ ざ生地をハバロフスクではなく白頭山としたのは、そこが聖地であり、将 来の後継者として権威付けるためだったという。  2011・10・11執筆



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前向きな報じ方が多かった韓国大統領演説
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              櫻井よしこ

「前向きな報じ方が多かった韓国大統領演説 私の印象はむしろ底意地の 悪い日本非難だ」




文在寅韓国大統領の「3・1運動記念式」での演説を前向きに報じたメディ アが多かった。

「時事通信」は「日本批判を控えた」とし、「毎日新聞」は「文大統領 『協力の未来』強調、対日批判避ける」の見出しで「直接の対日批判を控 え、『朝鮮半島の平和のため、日本との協力も強化する』と日韓協調を呼 びかける内容」だと伝え、「朝日新聞」は「外交摩擦を避ける姿勢を示し た」と報じた。

私の印象は異なる。文演説を貫く思想と論理に「対日批判を控えた」など の論評は当たらない。むしろ、まつわりつく底意地の悪い日本非難だった と感ずる。

氏はざっと次のように語っている。

「日帝(大日本帝国)は独立軍を『匪賊』、独立運動家を『思想犯』と見 做し弾圧した。このときに『アカ』という言葉もできた。これは民族主義 者からアナキストまで、全ての独立運動家にレッテルを貼る言葉で、日帝 が民族を引き裂くために用いた手段だった」

日本の敗戦で朝鮮は独立した。彼らはそれを「解放」と呼ぶが、文氏は 「解放された祖国で『日帝警察の出身者』が『独立運動家をアカとして追 及し、拷問』した」と演説している。

日本が「民族を引き裂く手段」を朝鮮社会に埋め込み、それが独立後も生 き続けたと主張したのだ。「多くの人々が『アカ』と規定され」「家族と 遺族は反社会的の烙印を押された中で不幸な人生」を送り、現在もその呪 いが続いているというのが文氏の非難だ。

「今も、攻撃する道具としてアカという言葉が使われており、変形した 『イデオロギー論』が猛威をふるっている。一日も早く清算すべきは、こ のような代表的な親日残滓です」

どう読んでもこれは、「対日批判を控え」「日韓協調を呼びかける内容」 ではないだろう。文氏の批判は反日にとどまらず反米にも通ずる。朝鮮半 島を巡る国際政治の力学を、従来の「日米韓vs中北」から「日米vs中 北韓」の構図に変える意図が読み取れる。

3月1日のインターネットの「言論テレビ」で朝鮮問題の専門家、西岡力氏 が解説した。

「文演説に先立つ2月27日に、韓国の第一野党である自由韓国党の代表選 挙が行われました。3人の候補者は、文政権は安全保障で北への武装解除 を進め、経済では社会主義政策を取る亡国政権だ、これでは韓国も自由民 主主義体制も滅びると、激しく非難しました。彼らは文政権の思想的基盤 は共産主義に近いと疑っています。そのような中で展開される『アカ』批 判は日帝そのものだという反撃が、先の文氏の3・1演説なのです」

文氏が訴えたのは、日本統治が終わっても憎むべき親日派は清算されずに 韓国に残り、反共勢力、親米勢力に化けて(朴正煕元大統領のような)軍 事政権を作った。自分がその勢力を一掃するのだという決意に他ならない。

それに対して、保守派は文氏の動きの背後には結局、北朝鮮、「アカ」が いると突きつける。さらにそれに対して、その表現こそ日帝の影響を受け た親日派の証拠だというのが、文演説の真意だ。文氏は決して日本に配慮 しているのではない。西岡氏の指摘だ。

「文氏は一方で、大きな嘘もついています。1919(大正8)年の3・1独立 運動の参加人数を202万人、死者は7500人だったと演説しました。実は韓 国の国立機関、国史編纂委員会が2月20日に最新の研究成果として、デモ 参加者は103万人、死者は934人と発表しました。文氏は国立機関の調査結 果を無視して、それに倍、または8倍の大きな数字を言ったわけです。対 日歴史戦はまだまだ続ける執念深さがあるのです」

ちなみに朝日新聞も専門家で構成する国史編纂委員会報告を無視して文氏 同様、死者7500人と報じた。こちらは間違いか、大嘘か。教えてほしい。
『週刊ダイヤモンド』 2019年3月16日号
 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1271


              
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読 者 の 声
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 ◎3月11日の“シーチン”修一2.0氏の、マタイによる福音書「天に富を積みなさい」は、明の袁了凡の『陰隲録』の思想と同じです。天地自然の大法であり人の世のならいの基となる「道」は万人共通で、聖人はそれを知っていたということでしょう。(まこと)


 ◎矢張り身体能力ショーの傾向が見えた:前田正晶

17日は久しぶりにMLBの球団が東京で開幕前の手慣らしの試合をするのを 観戦する機会を得た。午後一番からは懐かしきシアトル・マリナーズ対読 売巨人軍の試合だった。懐かしきという理由(ワケ)はマリナーズはW社 本社があったワシントン州の球団で、我が事業部がキングドームがあった 頃にはボックス席、セーフコ・フィールド(現在は改名したそうだが)に は年間指定席を持っていたので、アメリカに出張中にはお客様をご案内し たり、休日には同僚たちと観戦に行って親しんでいたからである。

兎に角、マリナーズは弱小球団であり、地元のファンたちはその弱いとこ ろを懸命になって応援するのが楽しみなのかと言いたいほど良く負けてい た。私は1980年代に入ってアメリカ出張の回数が増えるに従って休日を持 て余すようになったので、キングドームには良く通っていたのだった。初 めてあのドーム球場に入ってMLBの野球を見た時の感激は未だに忘れられ ないのだ。未だ見慣れていない私の目には洗練された上手さと華麗さが際 立って見えたのだった。当時はオールスターにも選ばれた名二塁手のリ チャードドソン(だったと思うが)が在籍していてその上手さには感動し た記憶がある。

マリナーズは不思議な球団でドラフトでは優れた素材を引き当ててくるの だが、その折角の選手たちが期待通りに育って有名になってくるといとも アッサリと他球団に売り払って移籍金を稼ぐようなことを繰り返してい た。その典型的な例が93年に1位指名して入団させた「かのアレックス・ ロドリゲス」で、彼がリーグ屈指の打者とショートストップで育つや否や レッドソックスに移籍させてしまうのだった。言うまでもないことで、
NYヤンキースのスタートなった「Aロッド」のことである。そのロドリゲ スはシアトル在籍中に何度か見る機会があったが、力強い打者だなと言う 印象だった。

彼の他にもケン・グリフィーJRのような攻守走と三拍子揃った外野手も育 てていたが、確か彼も移籍して出ていった。最近ではNYヤンキースの主力 打者だったロビンソン・カノーも獲得していたが、昨日の試合にはいな かったところを見ると、最早移籍したのだろう。

読売と対戦していたマリナーズには未だに弱小球団の面影が残っており、 読売が昨シーズンは不出来だった田口を出してくるとあっという間に打ち 砕いて4点を取って勝ちに持って行ってしまった。私は田口という投手は 以前から評価していないのだが、昨日の出来は悲惨だった。結局はあの程 度の球の力では強力な身体能力を誇る主として中南米系の選手たちには通 用しないということを身を以て示したに過ぎなかったと思う。解説の元マ リナーズの長谷川滋利は同情的な事を言っていたが、あれでは今シーズン も苦しい1年になるだろうと思う。

私は常々「MLBの野球は南米系の選手を増やせば増やすほど身体能ショー と化して往年の深みもない、非頭脳的な野球に成り下がった」と貶してき た。昨日の対読売戦と言い、夜間の日本ハム対オークランドアスレチック スの試合でもその感は否めなかった。張本勲が屡々扱き下ろしているよう に「我が国のように高校生の頃から甲子園での勝ちを目指して細かい技巧 までを精密に叩き込まれていない、野球しか出来ないというか経験してい ない単能機のような中南米勢を増やしたのでは、あのような「力任せの野 球」の大味な野球になってしまうのは仕方がない」と思うのだ。

往年のMLBには高校から大学にかけて三大スポーツであるベースボール、 フットボール、バスケットボールで全身の運動神経を隈無く鍛え上げただ けではなく、プロになる時には三大スポーツの中の何れを選ぼうかと悩む ほど身体能力と運動への適性を鍛え上げたあるのだ。最近の例ではシアト ル・スイホークスのQB・ラッセル・ウイルソンはフットボールのシーズン オフにはMLBに挑戦したりしていたし、古きはバスケットボールの神様・ マイクル・ジョーダンはMLB昇格を目指して挑戦していた例があった。

ところが、ドミニカ等の中南米出身の(妙な表現になるがアフリカ系の血 を引く)選手たちはその優れた身体能力を活かして活躍をするが、その野 球に対する知識というか我が国で教ええているような細かい点までの教育 が不十分であり、屡々張本勲の批判されるような凡プレーが多いのが難点 だと思う。しかし、彼らはその欠陥をものともしないような身体能力を活 かして読売と日本ハムを圧倒して見せた。だが、あの試合振りでは菅野や 上沢のような投手に出会えば苦戦するだろうと思わせるように、アスレ チックスはオリックスから移ってきた金子には手こずっていた。

最早アメリカでMLBの野球を見る機会もなくなった私には、今後我が国の 指導者たちがどのような鍛え方で、身体能力ショーのようになってきたア メリカの野球と対抗する計画か知らないが、高校の頃にあれほど技巧とい うか“skill”を叩き込んである以上、残された課題は身体能力の強化は必 須ではないかと思って、17日は2試合を眺めていた。

 ◎アメリカ人との付き合いの中で感じたことは:前田正晶

この度のニュージーランド(NZ)でのオーストラリア人のモスク襲撃で 思ったことは、敢えて白人という表現を使うが、白人たちのイスラム教徒 たちに対する嫌悪感というか差別意識とでも形容したいような嫌い方を、 改めて見せつけられたような気がした。彼らは決して自発的にイスラム教 徒たちを嫌悪するような言動はしないが、9.11以降はかなりハッキリと言 う人も出たと思う。それは「世界史をチャンと勉強すれば解ること」と、 嘗て商社の中近東駐在経験者に説諭されたことと同じような気もするのだ。

また、オバマ大統領が選ばれた頃には、そのこと自体とは意味が違うが 「二百数十年前にアメリカが建国された頃にはイスラム教徒などいなかっ たし、現時点でも必要などない」というような極端だとも言いたいような 意見を述べる人もいたことはいた。

私は転身後には、いや、その前の日本の会社の頃からも「営業職にある者 はその客先との折衝という仕事の中で政治と宗教を話題にしてはならない し、その話題に持って行かれたら必ず回避すること」と厳しく教え込まれ ていた。それ故に、少なくともアメリカの会社でイスラム教は言うに及ば ず、キリスト教徒関連の話題にも触れたことはなかった。故に、彼らのイ スラム教徒とその教徒に対する本音は聞いたこともなく、知らないと言っ た方が正確かと思う。

ある専門家はあのNZでの銃撃は移民に対する抵抗というか嫌悪感の表れと 解説していたが、彼ら白人はそこまでイスラム教徒に対する見方をしてい たのかと改めて認識させられた。そのイスラム教徒はここ新宿区百人町ま で来て頂けば数多く見られるのだし、彼らは現時点では穏やかに彼ら自身 の為に店を構えて営業し勝手気ままに振る舞っている。私はこの街で彼ら にあからさまに嫌悪感などを示した人がいた例を知らない。だが、何とな く何とも言えない妙な予感のようなものはあるのだが。



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身 辺 雑 記
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19日の東京湾岸は辛うじて晴れ。午後、大学病院で検診を受ける。

日々のんびりと過ごしている。焼酎がおいしいと感じている間は死なない と思う。83となり多くの友人が先だって行った。
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