政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針4970 号  2019・3・1(金I

2019/03/01

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わたなべ りや うじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」4970号
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        2019(平成31)年 3月1日(金)



      アフガニスタン和平交渉、大詰めか:宮崎正弘

          「国策捜査」ってなんだ:渡部亮次郎

   韓国国会議長の暴言は、歴史修正の典型:櫻井よしこ  
                          
                    話 の 福 袋
                     反     響
                    身 辺 雑 記


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アフガニスタン和平交渉、大詰めか
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成31年(2019年)2月26日(火曜日)弐
         通巻第6004号    
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アフガニスタン和平交渉、大詰めか
米国とタリバンがカタールで直接対話
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世界史にはよくある話。

アルカィーダはCIAが育てた。首魁のオサマ・ビン・ラディンンは米国 を裏切り、NY同時テロをやってのけ、怒り心頭の米国は、特殊部隊を送 り込んでパキスタンに潜伏中だったオサマを殺害した。

 NYテロから十年の歳月が過ぎ去っていた。襲撃は海軍特殊部隊のシー ルズの仕業と思われていたが、のちにシールズから独立した海軍特殊戦闘 開発グループ(DEVGRU)の訓練の結果を分かった。
 
 米軍の報復はドイツなど多国籍軍を形成し、兵站の空輸ではロシアすら 上空通過を認めた。
 パキスタンに四つの空軍基地を借り受け、パキスタンの核開発にも目を 瞑り、北のキルギスのマナスにも海兵隊の兵站基地を置き、大軍を投入し た米国のアフガニスタン戦争が始まった。
そして17年の歳月が流れ、米国の傀儡といわれるカブール政権は、汚職 が凄まじく、しかもタリバンとの戦闘には弱い。米軍は引き揚げたい。だ が、いま撤収すればタリバンの天下になる。

 しかしトランプ政権は異なった。明確にアフガニスタンからの撤退を公 約し、ペンタゴンと対立しながらも、孤立主義の色彩を日一日を濃くして いる。シリアから撤退すると言えば、クルド族は「裏切り」と非難したよ うに、カブール政権は「タリバンと交渉するなど、米国は我々を裏切るの か」ということになる。
 だが、米国はいつもそうやって間違いばかりしてきた国である。

 米国はタリバンと直接交渉を水面下で進行させてきた。2月25日にカ タールの首都ドーハで、米特別代表のカリザドと、タリバンを代表してム ラー・バラダルが会談し、交渉は大詰めを迎えた観がある。
 米国の撤退条件は「ふたたびアフガンをテロの出撃基地にしない」。タ リバンは、そうした条件は戦術的選択として受け入れやすく、和平成立 し、米軍の撤退後は、ベトナムがそうであったように『内戦』が始まるだ ろう。そしてアフガニスタンは「タリバニスタン」になるだろう。

 一方、米国とタリバンの動きを警戒するカブールは、カルザイ元大統領 が、ロシアとのチャンネルを拓き、モスクワを仲介させる別の交渉ルート を模索しているという(パキスタンの有力紙『ザ・ドーン』、2月26日)。

    
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1864回】            
 ――「劣等な民族が自滅して行くのは是非もないこつたよ」東京高商(4)
東京高等商業學校東亞倶樂部『中華三千哩』(大阪屋號書店 大正9年)

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  若者の率直な思いは続く。
  「政治家や實業家は恕す可しと雖も、考のあると云はれる學者までが 浮れて日支親善なぞと眞面目くさつてるのは言語同斷だ」。
  「上海も愈々お別れである。上海よ、東を慕ふて來た西人共が夢幻の 衣を脱いて金儲けを始めたやうな上海、コスモポリタンな、よい事にま れ、わるい事にまれ何ものをも備へざるなき上海、自分ばお前が好きだ」。

 だが、その上海も排日に揺れている。そこで「上海ではそこは排日で危 險だとの注意で行く事が出來なかつた」のである。
  「西人共が夢幻の衣を脱いて金儲けを始めたやうな上海」の租界に8 カ国の領事が滞在し、日本人は2万7千人ほどが住んでいた。英米人主体の 欧米人は、ほぼ同数。租界は参事会員による自治制度で運営されている が、参事会員を選ぶためには一定以上の資産を持たなければならない。 「斯うなると日本人は數こそ多いが資格者は僅少九名の會員中英六名、日 は僅に一名を保有するのみ」。そこで租界における日本人の権利・安全な どは甚だ心許ない。

 「さら排日暴動だ? と云つても支那の軍隊や警察力は實際あてになら ない。自衞の外はない。かうして義勇兵などの御厄介になるのは日本が一 番多い癖に志願者は一人もいないさうな。仕方がないから各會商社で順次 交代に出てゆくのだと云ふ。こんな風だから排日も叫ばれるんだと思つた」。

 若者の言う「こんな風」を、その後の日本人は克服しえたのだろうか。 いや、それは過去のことではなく、おそらく現在にも通じるように思うの だが。

 上海の街を走る電車には頭等(一等)と三等しかなく、「二等がないの が一寸變だ、要するに一般支那人はあまりに不潔であるところから、支那 人の乘る車と他人の乘るところを區別したんだらう」。

「實際あまりいひ度くないが、支那人は不潔で衞生思想がないからそんな 侮辱的な設備をされても仕方がない」。「蓋し多數の支那乘客は無學だか らこんなことでもさねばわからんのだらう」。

 上海には「立派な公園がいくつあつても、しかも支那國土の中の上海に あつて『支那人入るべからず』といふ立札を見ねばならんのは又どうした 事だらう」。「支那人入るべからずの立札は明に差別」だが、「實際支那 に遊んだものは當然だと感ずるだらう、もしこれを許せば、道?も公共心 も衞生思想も低級な支那人の晝寝や賭博の場所に變じてしまうのは明らか な事だ」。

 ここで若者は一歩進めて、「けれども僕は今不文化の彼等を諸子に紹介 せんとする意志は毫もない。歐米人が、日本人と支那人とどれだけの徑庭 にあり、どれだけの懸絶ありと見てゐるかを、日本人として諸子とともに 三省したいのである」と、自省気味に考える。

 若者らが上海に遊んだのは大正8(1919)年の夏。この年の1月にパリ で第一次世界大戦の講和会議が開催され、6月28日にヴェルサイユ講和条 約が調印されている。講和会議において日本代表が世界で初めて人種差別 撤廃を主張したが、あえなく否決された。
ちなみに講和会議の内容に不満を抱く中国の若者たちは、この年の5月4 日、北京で大規模な反日運動(五・四運動)を起こした。
百年前である。今年が五・四運動百周年・・・。

 かくて若者は「日本の提出にかかる人種差別撤廢案が通らなんだとて、 (講和会議出席の)委員を責めたり、認めてくれぬとて他を恨んだりする 前に、靜かに胸に問ふべき事が澤山ありはせぬか」と。
確かに「靜かに胸に問ふべき事が澤山あ」る。昔も今も。
《QED》
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読者の声 ☆どくしゃのこえ ★READERS‘ OPINIONS
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(読者の声1)貴誌第6003号で、縄文遺跡の紹介がありました。大規 模ではないが、下記リンクの遺跡も意外な発見がありました。縄文時代、 弥生時代、古墳時代という3つの時代のムラがひとつの場所にあることか ら、その生活様式の変化がよくわかる。
■三殿台遺跡と三殿台考古館
https://www.rekihaku.city.yokohama.jp/shisetsu/sandd/iseki.html
(TA生、川崎市)

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(読者の声3)貴誌6003号(読者の声2)で落合通夫氏が、新羅で働 い た日本人のことを聞いたことがないとのことでした。私は単に高麗王朝 の王の命令で編纂された三国史記の新羅の部分に新羅の初期の王は二つの 有力な家系から即位しその内の一つが「倭人」であると書かれていること を指摘しましただけです。

現在、韓国ではこういった韓国の歴史学者の定説に反する記述は削除され ていますが、日本では平凡社の東洋文庫として昭和55年から数巻にわ たって出版されました。現在絶版ですが、Amazonのオンデマンドで 手に入ります。

また国会図書館のデジタルコレクションで無料でオンライン閲覧できます。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1920811
三国史記に書いてあることが全て真実とは限りませんが、現在存在する最 も信頼性が高い百済・新羅・高句麗に関する文献です。

韓国の歴史学者たちがその記述を他の文献や考古学の成果で批判するので はなく、その記述が記載されている図書館にある本や古本まで含めて抹消 するということを問題として指摘させていただきました。韓国人の学者も 簡単に購入できるはずですが、手に入れてもその内容を元に論文を発表で きないので、秘密裏に研究するしかないと思います。
  (當田晋也)



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「国策捜査」ってなんだ
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       渡部 亮次郎

<小沢氏、続投表明 民主党緊急役員会

民主党は4日午前、小沢一郎代表の公設第一秘書が政治資金規正法違反容 疑で逮捕されたことを受け、緊急役員会を開き、小沢代表が経緯を説明し た。出席者によると、小沢氏は「この時期になってこんなことになって申 し訳ない。しかし、政治資金規正法にのっとって適切に処理している」と 述べ、代表職を辞任しない意向を示した。

この後、小沢氏は緊急役員会終了後、記者会見し、事実関係や役員会の結 論について説明。小沢氏は、秘書の逮捕容疑となった西松建設OBが代表 を務めていた政治団体からの献金に関し「適切に処理している」と違法性 を一貫して否定。同氏や鳩山由紀夫幹事長らによる3日の幹部会では、党 として献金の正当性を訴えていくことを確認した。

事件が野党第一党党首の秘書逮捕という異例の展開となったことに対し、 民主党内では「国策捜査」と政府・与党に反発する声が上がっている。執 行部には、小沢氏の進退問題に発展する事態は避けたいとする空気が強 い>。 3月4日9時53分配信 産経新聞

「国策捜査」と言う言葉は「鈴木宗男事件」の際、東京地検に逮捕された 外務省元主任分析官・佐藤優の著書『国家の罠』で主張されたもの。

ここから、政府の政治的意図によって行われたものだと関係当事者等が主 張する刑事事件の捜査のこと。

佐藤優 『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』 新潮社(原著 2005-03-26)。ISBN 9784104752010。この書の文庫版P365-367によれば、 佐藤氏の取調べに当った西村検事は、逮捕後3日目の時点で「本件は国策 捜査だ」と明言、「我々と闘っても無駄だ」と言う事を理解させようとした。

西村検事の弁。「これは国策捜査なんだから、あなたが捕まった理由は簡 単。あなたと鈴木宗男をつなげる事件を作るため。国策捜査は『時代のけ じめ』をつけるために必要なんです。時代を転換するために、なにか象徴 的な事件を作り出してそれを断罪するのです」

「見事僕はそれに当ってしまったわけだ」

「そういうこと。運が悪かったとしかいえない」

「しかし、僕が悪運を引き寄せた面もある。今まで、普通に行なわれてき た,否、それよりも評価されてきた価値が、ある時点から逆転するわけか」

「そういうこと。評価の基準が変わるんだ。何かハードルが下ってくるんだ」

「僕からすると、事後法で裁かれている感じがする」

「しかし、法律は元々ある。その適用基準が変わって来るんだ。特に政治 家に対する国策捜査は、近年驚くほど下ってきているんだ。

一昔前ならば、鈴木さんが貰った数百万円程度なんか誰も問題にしなかっ た。しかし、特捜の僕たちも驚くほどのスピードで、ハードルが下ってい くんだ。今や政治家に対しての適用基準の方が一般国民に対してよりも厳 しくなっている。時代の変化としか言えない」

「一般国民の目線で判断するならば、それは結局、ワイドショウと週刊誌 の論調で事件が出来ていくことになるよ」

「そういうことなのだと思う。それが今の日本の現実なんだよ」

以上のような方針が東京地検の時代認識ならば小沢氏の判断は甘かったと 言うべきだろう。

東京地方検察庁特別捜査部は特定のマスコミにリークしながら、大きく注 目を集める人物を小さい犯罪でも逮捕することにより世論、ひいては国家 全体を「彼等自身が考える、あるべき姿に直す」という目的で捜査してい るとされる。

最近では特捜部の捜査手法が社会秩序の安定を目的に、一罰百戒を狙った 逮捕に重きを置くものになっているという指摘もごく一部でなされる。

私が参考人として東京地検特捜部で事情聴取を受けた昨年の防衛
省不正事件も目論見は国策捜査に見えたが、結局は見込み違い。単なる個 人の脱税事件で終わった。

今回の小沢事件は完全な国策捜査だが、検察は確実な証拠を握って居るは ずで、小沢氏の見込みは甘い。

関係当事者により国策捜査だと主張される例としては他に以下のようなも のがある。

造船疑獄の指揮権発動

三井環逮捕事件

ライブドア事件における堀江貴文逮捕

日歯連闇献金事件における村岡兼造起訴

構造計算書偽造問題

いわゆるムネオハウス事件における鈴木宗男逮捕
佐藤優起訴

石橋産業手形詐欺事件における田中森一起訴

植草一秀逮捕(りそな銀行国有化の裏側を研究していた)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
09・03・04


    
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韓国国会議長の暴言は、歴史修正の典型
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             櫻井よしこ


 韓国の国会議長、文喜相(ムンヒサン)氏の暴言が止まらない。元慰安婦 に関して天皇陛下の謝罪を求めた自らの発言に対し、日本が謝罪と撤回を 要求した件について、2月18日の韓国の聯合ニュースの取材に応じ、日本 を「盗人たけだけしい」と批判した。「謝罪する側が謝罪しないのに、な ぜ私に謝れというのか」というのだ。

そもそもの発端は、7日に文氏が米ブルームバーグ通信の取材に、天皇陛 下を「戦犯の主犯の息子」と表現し、「そんな方が(元慰安婦の)おばあ さんの手を握り『本当にすまなかった』と一言あれば(問題は)解決す る」(日本の各紙報道)と語ったことだ。

安倍首相は13日の衆院予算委員会で「(文氏の発言には)多くの国民が驚 き、怒りを感じただろう。極めて遺憾だ」と批判し、文氏に謝罪と撤回を 求めた。菅義偉官房長官も河野太郎外相も同様に厳しく対応した。

すると文氏は、前述のように、日本側を「盗人」呼ばわりし、安倍政権の 厳しい対応は「内政で窮地に追い込まれた結果の戦略」「国内向けだ」と 独自の解説をしてみせた。

Australia-Japan Community Network Inc.(AJCN)代表の山岡鉄秀氏 が語る。

「それでも多くの日本人は文議長が語った、本当の『無礼さ』をまだ知り ません。日本語のニュースしか見ていないからです」

氏はブルームバーグ通信が公表した文氏の音声データを、韓国語のネイ ティブスピーカーの協力を得て正確な日本語に訳し、こう指摘した。

「日本の新聞各紙は文氏の酷い言葉使いをそのまま書くのをためらい、本 当の発言を伝えていません。文氏は誰が謝るべきかについてこう語ってい ます。『日本を代表する首相とか……私は日本を代表する王がいいと思いま す。彼は間もなく退任するといいますし。彼は戦争犯罪の主犯の息子さん ですし。だからそんなおじさんが一度、おばあさんの手を握って……』と 語っていました」

無礼な表現

天皇陛下を「天皇」と呼ばずに、「王」と呼んでいる。中国の皇帝を最高 位と見做し、日本をその下に位置づける無礼な表現だ。また日本の各紙が 「あの方」と記述した部分は実は「おじさん」となっている。国会議長の 発言は国家を代表する発言であるにも拘わらず、文氏はこの種の礼を失し た表現を繰り返した。

日本人が憤るのは当然だが、朝鮮半島問題専門の週刊新聞、「統一日報」 論説主幹の洪熒(ホンヒョン)氏はこう語る。

「あんなクズのような発言にまともにかかわる必要はありません。文氏が 一番尊敬する政治家は金大中(キムデジュン)だそうです。金大中は金正日 (キムジョンイル)と首脳会談をしてもらうのに4.5億ドル(約500億円)の 不正な金を秘密裡に貢いだ男です。文氏は盧武鉉(ノムヒョン)、文在寅 (ムンジェイン)両氏を持ち上げますが、2人とも反日であるだけでなく、 反韓国親北朝鮮の左翼政治家です。金大中、盧武鉉、文在寅の3人は皆北 朝鮮の方が韓国よりもよい国だと見做し、韓国潰しの政策を実行してきた 裏切りの政治家たちです。文氏も同類です。彼の発言に刺激されるのは無 意味です。韓国には文氏らに反対する立派な保守勢力が存在しており、い ま懸命に戦っているのです」

韓国が事実上の内戦状態なのはそのとおりだ。しかし、文氏のみならず文 在寅政権の幹部は、文大統領自身も康京和(カンギョンファ)外相も、国会 議長の発言を取り消そうともせず、謝罪の姿勢も見せない。政府全体が反 日で団結していることは、朝鮮人戦時労働者問題からも、慰安婦問題から も明らかだ。

首都大学東京の名誉教授でシンクタンク「国家基本問題研究所」(国基 研)理事の鄭大均(ていたいきん)氏は、国基研の「今週の直言」で韓国の 考えの異端の源流は憲法にあると指摘した。

「韓国の憲法前文には、次のように書かれています。『悠久の歴史と伝統 に輝くわが大韓民国は三・一運動によって建立された大韓民国臨時政府の 法的伝統』を継承する、と」

周知のように「三・一運動」は1919年3月1日に始まる大規模反日独立運動 を指す。三・一運動を推進した勢力は当初上海に臨時政府を打ち立てた。 だが臨時政府は大きな勢力とはなり得ず、その後流転を重ね、40年には中 国の重慶に移った。

文在寅大統領は2017年12月、中国を訪れ、重慶の大韓民国臨時政府の庁舎 跡地に立ち、「大韓民国臨時政府は韓国の根」だと語った。

文大統領が語ったこの歴史観は、韓国の憲法前文に記述されている歴史観 そのものだと鄭氏は指摘する。即ち、1919年に生まれた大韓民国臨時政府 こそ正統な大韓民国であり、1910年から45年までの日本による韓国統治は 違法だという意味だ。

大いなる虚構

大日本帝国は1910年に大韓帝国(1897〜1910)と条約を結び韓国併合を成 し遂げた。だがこれを文大統領も韓国憲法も認めない。彼らは韓国併合に 先だって締結された第二次日韓協約は日本が脅迫して結ばせたものだか ら、国際法上無効だと主張する。この第二次日韓協約によって韓国の外交 権は日本に移され、韓国は日本の被保護国となったのだが、協約が国際法 上無効であるから、韓国併合自体も無効で、認められないというのだ。

昨年10月、韓国の大法院が朝鮮人戦時労働者問題で下した判決と同じ理論 だ。韓国大法院は、日本の韓国併合そのものが韓国の公序良俗に反するも ので違法である、従ってその下でなされたことはすべて、認められないと して、日本側に慰謝料の支払いを命じたのだった。

このような認識は大いなる虚構だと鄭氏は指摘する。第一に、国際社会は 日本による大韓帝国の統合を合法と見做したのであり、第二に、臨時政府 を承認した国はなかったのである。現在の大韓民国が1919年の臨時政府を 「根」とすると文大統領は言うが、大韓民国は大東亜戦争終結から3年後 の1948年8月に誕生したのではないか。こんなメチャクチャな歴史修正を 行う隣国には、日本政府が物を言うことが重要だと、鄭氏はざっと以下の ように強調する。

韓国の憲法前文にある歴史認識が内部からの批判を受け、修正されない限 り、日韓関係の改善は期待できない。だが、この憲法前文が韓国人自身に よって批判される時代がくるとは、想像することさえ難しい。それを批判 すべきは日本人、とりわけ日本政府の役割が重要である。今後、日本政府 は機会あるごとに、憲法前文にある歴史認識の誤りを指摘し、それが隣国 とのパートナーシップ形成にいかに障害になるものであるかを懇切丁寧、 かつ執拗に語る必要があるというのだ。

こうした状況を考えれば考えるほど、歴史問題についての正しい情報を研 究し、発信する専門機関が必要だと痛感する。
『週刊新潮』 2019年2月28日号 日本ルネッサンス 第841回

          
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読 者 の 発 言
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 ◎合意に達しなかったのは自然の成り行きでは:前田正晶

報道を聞いていた限りでは、双方が初めて本音でギリギリの要求をぶつけ合ったのですから、合意に達しなかったのは当然でしょう。第1回目は「顔合わせ」で「今後ともお見知り置きを」に終わった形でした。であれば、この2回目でお互いに本心というか本性を現して叩き合えば、合意に達する訳がないとは、外から見ていても当たり前のことだったと思うのです。

私はトランプ大統領の外交不慣れなどを言う前に、誰が話し合っても究極的には交渉が不調に行くだろう事だったと見ております。トランプ氏はコーヘン氏の暴露的証言があって「何もこのサミットの時期に当てることはあるまいに」とこぼしておられましたが、手ぶらで帰るのも辛いことでしょう。また、金正恩氏にしても何らの成果無しですが、このことを国内向けには秘匿するでしょうから、トランプ氏ほどには立場は悪くならないのかも。

何れにせよ、私はトランプ大統領があそこまで懸命に公約を守ろうとした姿勢と、DPRKの実態を衆目に曝すようにされたのはある程度の成果だったのではないかと思うようにしています。しかし、この結果で今後の世界情勢が一層難しくなったと思わざるを得ませんし、トランプ大統領は安倍総理に約束された拉致問題までを掘り下げて金氏に語りかけるところまで行かれなかったと読んでいます。そうであれば、我が国には痛恨だったと思わずにはいられません。


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身 辺 雑 記
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1日の東京湾岸は曇天、やがて晴れるか。

28日の東京湾岸は朝のうち小雨。小雨でも傘は必要。

大阪在住の畏友池尻一寛さんから私の大好物焼酎を沢山いただいた。
池尻 さん有難う。因みに池尻さんは下戸、酒を嗜まない。
申し訳ない話だ。
                        読者:5587人

                           

                           

                    


                           



                          


                        














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創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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