政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針4958 号  2019・2・18(月)

2019/02/18

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わたなべ りや うじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」4958号
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        2019(平成31)年  2月18日(月)



            重慶で「大量失業」の悲鳴:宮崎正弘

        「お前の女房は元から俺のもの」:渡部亮次郎

     柔軟路線へ移行する米国の対北朝鮮政策:櫻井よしこ   
                                
                      話 の 福 袋
                        反     響
                      身 辺 雑 記



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重慶で「大量失業」の悲鳴
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成31年(2019年)2月15日(金曜日)弐
         通巻第5991号   
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 中国内陸部、モデル都市の重慶で「大量失業」の悲鳴。
  「求人ファア」を開催、出展企業ゼロの異常事態が発生
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中国国家統計局の失業率は4・9%と公表されている。誰が信じるのだろ うか、この数字を。地域的に失業率は20%を確実に超えている。

習近平の子飼い、陳敏爾が党書記を務めるのが重慶市。かつては蒋介石の 首都でもあり、内陸の要衝。重工業が栄えた。

長江(揚子江)に面し、運送の利便性が経済成長をもたらした。

そこで胡錦涛時代にライジングスターと言われた薄煕来が重慶市の党書記 に就任し「革命歌を謳おう」「黒(マフィア)を追放しよう」と呼びか け、ギャング退治で勇名を馳せた王立軍を遼寧省から呼び寄せ、副市長兼 務公安部長としてマフィアを次々と逮捕した。これで薄は全国的に注目さ れて、習近平最大のライバルともなった。

薄夫人の谷開来が息子の家庭教師だった英国人を殺害した事件がばれ、薄 夫妻は失脚、王立軍は直前に成都の米国領事館に駆け込んで亡命を希望し たのだが、オバマ大統領は北京の顔色を伺うばかりで、王立軍を見殺しに した。

薄失脚の後を襲ったのは共青団のホープの一人だった孫政才だった。しか し汚職の嫌疑をかけられて失脚し、その後釜となったのが習の家来である 陳敏爾だった。

陳は、その前の赴任地貴州省で辣腕を発揮したとされるが、舞台裏では、 習近平の手厚い支援策があり、中国のシリコンバレーとも言われるほどに 成長させたと称賛された。

その陳が重慶の党書記として乗り込んだからには、重慶は十分な政策支援 がなされ、全国のモデルとして発展する筈だったのだ。

ところが、重慶市は夥しい失業にあふれ出し、求人は36%ものダウン、そ れでも市当局は失業率が4・9%と言って開き直る。
 重慶の合弁自動車工場をもつフォードは従業員1・8万のうち、レイオ フばかりか、多くの社員をパートタイム(臨時雇い)に切り替えた。
 
重慶は泥縄式に「求人ファア」を開催したが、出展企業ゼロの異常事態が 発生した。


 ▼「灰色のサイ」問題が表面化した

「灰色のサイ」と言われるのは過剰債務問題である。

習近平は「黒の白鳥も、灰色のサイ」にも気をつけようと演説したため に、メディアが大きく報じる。

中国の過剰債務。かねてから著作や小誌を通じて、筆者はウォール街の債 権専門家などの数字をもとに、おそらく「中国の債務は3700兆円前後だろ う」と見積もってきたが、2018年8月のBIS統計で、中国の過剰債務は 220兆元(邦貨換算で3740兆円)。奇しくも同じ数字をBISが用いてい ることが分かった。 
 
この状況下にまだ中国が発展すると踏んで投資を増やす日本企業がある。 狂気の沙汰ではないのか。

しかも、もっとも親中派の企業とされる伊藤忠の社員がスパイ容疑だとイ チャモンをつけられ1」年以上も中国の公安当局から拘束されていること が判明した。

   
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  読者の声 ☆どくしゃのこえ ★READERS‘ OPINIONS
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(読者の声1)原爆開発事情について。

戦前、原爆の理論は知られていました。高濃度のウラン235の10Kg 位の 二つの塊をぶつけると百万分の一秒で連鎖反応を起こし、その際厖大なエ ネルギーが放出されそれが熱と光に変わり爆弾効果になるというものです。

しかし実際には大量のウラン鉱石とウランの濃縮装置、厖大な電力が必要 で、実現は難しいと見られていました。日本も陸軍と理化学研究所の仁科 博士らが研究しましたがあきらめました。

ナチス独はノーベル賞受賞の核物理学者ハイゼンベルク博士を擁し、チェ コには大ウラン鉱山を持っていました。そこで英国は独の原爆開発を恐れ て研究に着手しました。しかし資源がないので米国に開発を要請しまし た。この時亡命していたアインシュタインがルーズベルトに開発の嘆願書 を出したことは有名です。こうして独に先行すべく「マンハッタン計画」 が開始されました。

 独は指導者ヒトラーが核物理学を理解出来ず、ユダヤ人の学問として 嫌ったため、最終的に実験用原発を作ったところで終わっています。原子 爆弾の開発はしませんでした。

戦後英国に監禁されていた独の核物理学者たちが原爆の実用化を聞いて, 本当に造ったのか、と驚いたという話が伝えられています。

スターリンは核物理学は理解出来ませんでしたが、その政治的な重要性を 理解し秘密警察の長官ベリヤに命じて、総力で原爆開発を進めさせまし た。そして英国から核物理学者クラウス・フックス(ドイツ人亡命者)を マンハッタン計画に送り込みます。

フックスのスパイの動機は反ナチスと米国の核の独占を防ぐためだったと 云います。そして米国は1945.7に原爆実験にこぎつけました。しかし既に ナチスドイツは滅亡していました。

 一方、極東情勢は、独が降伏したのでソ連が満洲を占領して蒋介石に渡 すというヤルタ密約の実行段階になっていました。しかし米国はスターリ ンの違約を心配したので、威嚇することにしました。それが対日原爆投下 です。

日本の降伏意志はその前に暗号解読で分かっていました。日本暗号解読の 事実は1945.8末に米議会で証言されています。

しかしスターリンは密約を無視して占領した満洲を没収した日本軍の兵 器と共に毛沢東に渡し、国共内戦が再開されました。

フックスは戦後英国に戻って逮捕されましたが、スパイ交換で東独に戻 りました。彼は戦後のソ連の暴虐振りを知って後悔したと云います。

ルーズベルトもスターリンと核を共同管理することを考えていたので チャーチルが止めたという話があります。これは人間は地位が高くても頭 が良くても未経験の問題では子供のようなことを考えるということです。

スターリンにはそんな甘さは全くありませんでした。

彼は1949年に米国原爆のデッドコピーを造り実験しました。米国は米軍機 が空中の人工放射能を検知しソ連の原爆成功を知りました。スターリンは 米国に実験成功を知らせた上で翌1950年米軍の関心を欧州からそらすため に朝鮮戦争を開始したのです。用意周到でした。参考「黒幕はスターリン だった」(ハート出版)参照。(落合道夫)


        
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「お前の女房は元から俺のもの」
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         渡部 亮次郎

わが国の尖閣諸島に対して突如として中国が領有権を主張し始めたのは 1969(昭和44)年のことだった。佐藤栄作内閣の頃だったが、わが国メディ アは無視した。

後日、外相秘書官になった時、この間の事情を外務当局に質したところ 「自分の女房をオレのもんだ、と連日叫ぶ事は恥ずかしいじゃない」と諭 された。世界の常識ではそうだろう。

だが中国にかかると全く違う。「あんたの女房は美人で金持ち。だから昔 から俺のものだったのだ」というのである。餓鬼の論理、ならず者の理屈 だ。だから外交課題には適さない。

理不尽を力で通そうとするのは布告なき宣戦とでも呼ぶしかない。菅首 相、仙谷官房長官、前原外相ら(いずれも当時)は、ここが判っていない。

しかも中国は昔は尖閣の海底に眠る石油とガスが欲しくて悪たれたが今や 違う。尖閣の辺りを自由に航行できなければ、目指す太平洋支配が可能に ならないので、一段と態度が強硬になってきているのである。

それなのに、日本のいう「冷静な話し合い」などに応じるわけが無い。応 じていたら野望が挫かれかねない。

菅首相や仙谷官房長官らは、すべて「事は大きくしたくない」から「穏 便」ばかりを口にし、すべて下手に出れば大きくならないと決めているよ うだ。

しかし、日中平和友好条約の締結交渉に従った少ない経験からするとこ ろ、日本人と根本的に違っていて、当方が1歩譲歩すれば2歩踏み込んでくる。

事はロシアをして北方領土問題にも関連するから、政府は命がけで踏ん張 らなくてはいけない。

ところでジャーナリスト水間政憲氏が明らかにしたところに依れば、中国 は7〜8年前から東京・神田の古書店で中国の古地図を買いあさって、今 では出回らなくなった。(「週刊ポスト」2010年10月15日号」。

それは「工作」に当って「証拠」となる北京市地図出版社1960年発行の 「世界地図集」第1版を地上から消す為であった。この地図では尖閣諸島 は日本の領土として、確り日本名の「魚釣島」「尖閣群島」と表記されて いるからである。

「この地図はたった1冊、日本外務省中国課が所蔵している」と水間氏。 「政府はただ東シナ海に領土問題は存在しない、と言うだけでなく、この 地図を中国に証拠として突きつけるべきだ」とも。
それを受け入れる中国では無いだろうが、おまえの女房はいい女房だから 昔からオレのもんだったというごろつきの一時的な口ふさぎには役立つか もしれない。2010・10・5執筆 


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柔軟路線へ移行する米国の対北朝鮮政策
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            櫻井よしこ

「柔軟路線へ移行する米国の対北朝鮮政策 日本にとっても朝鮮半島外交 は正念場だ」

トランプ米政権の北朝鮮担当特別代表、ステファン・ビーガン氏が、その 職に就いて5カ月、初めて公式の場で講演した。

1月31日、スタンフォード大学での講演で明確になったのは、トランプ政 権の対北朝鮮政策の進め方が変わるということだ。一口にいえば、北朝鮮 が核廃棄を明確な形で成し遂げない限り見返りは与えないという、日本が 繰り返し主張してきた原則論から、より柔軟な路線への移行をトランプ政 権は考えているとみられる。

ビーガン氏は開口一番、「トランプ大統領は戦争(朝鮮戦争)を終了させ る準備を整えている。終わったのだ。我々の北朝鮮侵略はない。我々は北 朝鮮の政権転覆を目指してはいない」「私、そしてもっと大事なのは合衆 国大統領が、過去70年間の朝鮮半島における戦いと憎しみを終わらせる時 だと確信していることだ」と、述べた。

北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長への妥協で在韓米軍の撤退もあり得る かとの懸念に関して、「そのような交渉はまったく行われていない。過去 にもない」と強調したが、こうも述べた。

「金正恩は、米国が相応の対策をとる場合、すべてのプルトニウム及びウ ラニウム濃縮設備を解体し破棄することにコミットした」「我々の側は (それに対応する)多くの具体策を議論する準備を整えている」

ビーガン氏は北朝鮮の非核化に非常に楽観的だが、これより前の1月20 日、政策研究機関「戦略国際問題研究所」(CSIS)が北朝鮮の東倉里ミ サイル施設の解体作業が進んでいないことや、未公表の複数の核・ミサイ ル関連施設が存在することを示す画像を公開した。29日には国家情報長官 のダン・コーツ氏が、「北朝鮮が核兵器を完全に放棄する可能性は低い」 と上院情報特別委員会で証言した。

ビーガン氏はこうした情報について、「情報の正確性ではなく、公開の仕 方が不満だ」とし、「もし、私なら同じ情報をこのように公開するでしょ う──米国への深刻な脅威がここに存在している。我々の外交路線を変える ことで北朝鮮を変えることができるかを見極めるために、北朝鮮と外交関 係をより深めることが重要だ、と」。

米国はなぜこんな希望的観測に基づく柔軟路線に転換したのか、その背景 はビーガン氏の講演から読みとれる。

「トランプ大統領と金委員長の方式はトップダウンです。成功すれば二国 間関係は根本的に生まれ変わる」

過去5カ月間、北朝鮮との交渉の時期と場所を決定するのにも大いに苦労 したビーガン氏は、北朝鮮は真意を測り難い国だと言う。だが、トランプ 氏は北朝鮮非核化をいつも「希望に燃えた星のような目」で語るそうだ。 トップダウンで北朝鮮の非核化を達成できる、トランプ氏はそう確信して いるということであろう。そのような型破りの二人の首脳を信頼すれば、 年来の常識的外交路線から離れて、両首脳の「手腕」に期待することにな るだろう。

米国の北朝鮮外交は日本のそれに直接的かつ大きく影響する。横田めぐみ さんら多くの日本人が今もとらわれている。北朝鮮への姿勢を緩めて大丈 夫か、とトランプ氏の前のめりの姿勢に懸念を抱くのは当然である。

別の理由からトランプ氏の北朝鮮政策に気を揉んでいるのが中国国家主席 の習近平氏だ。安易に論ずることはできない中朝関係だが、中国が北朝鮮 の動向掌握に努め、北朝鮮と米国が、中国の頭越しに関係を深めていくの を恐れているのは確かだ。何としてでも北朝鮮をコントロールし、朝鮮半 島を影響下に置いておきたいのである。

しかし今、トランプ氏の進める外交はまさに中国の頭越しになりかねな い。韓国が北朝鮮につき従い、米朝が結び、中国が反発するという展開も 含めて、日本にとっても、朝鮮半島外交は正念場。緩和策の危険を米国に 説く時だ。
『週刊ダイヤモンド』 2019年2月16日号
 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1267

    

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読 者 の 発 言
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 ◎矢張り再選が最重要課題だと思っておられるようだ:前田正晶

既に指摘したが、トランプ大統領の一般教書演説でメキシコ国境での壁を “get it built”という平明な表現で「必ず建設する」という強固な意志 を表明した.それが民主党の強烈な抵抗にあって予算措置が難 航する や、以前から噂に上っていた「非常事態宣言」(National
emergencyと言っていた)で強行突破を企てた。この壁の建設は「全 ての 選挙公約を実行する」方針の大統領が積み残した3項目の中の一つ であ る。だから万難を排しても実行するのだということだろう。

ここで、今頃になってあの一般教書演説を振り返ってみようと思うに至っ た。あれを聞かれた有識者や専門家の中には「あのような演説は初めて聞 いた」と非難めいた感想を述べた方もおられたし、「格調が低いこと」を 問題にされた方もおられた。私も確かに演説が上手いという定評があった オバマ大統領の美文調というか修飾語を数多く散りばめたものと較べれ ば、遙かに解りやすい口語体のような表現を数多く使っておられた。

私が聞いた具体例を挙げておけば、金正恩委員長との間柄を言うのに“My relationship with Kim Jong-unis”と来たので、次はどうなるかと思えば “is a goodone.”となったので、恐れ入った。余りにもくだけた言い方で あり、もっと洒落た(格調高き?)言葉が使えたのではないかと思ってし まった。瞬間に思い浮かべたのは“is in a beautiful
shape”だった。その時に感じたのは月並みなことだが「大統領は明らかに 彼の岩盤の支持層であるプーアホワイト以下の労働者層(トランプ大統領 は“workingclass”と言ったが)にも判りやすいような言葉で語りかけてい たのだ」という点だった。

即ち、トランプ大統領は格調であるとか美文であるとかいうオバマ大統領 を語り方を変えて、誰にでも(38%乃至はそれ以上と言われる支持層のこ と)解りやすい表現を貫いて、再選の足固めとすることが念頭にあったの だということ。私はそのような語調で語ることの善し悪しを論じても始ま らないとすら感じていた。それは、この大統領は「公約は何としても実行 し、アメリカ第一を実現することが、彼の支持層の為になり、再選への道 が開ける」事が念頭を離れていないのだということの表れだろう。

しかしながら、今回の非常事態宣言は「目的のためには手段を選ばず」の 様相が濃厚であり、英語に言う“End justifies themeans.”であると思え るのだ。そのトランプ大統領の公約に忠実な強硬とも見える手法の結果が どう出るかは、我々はこの日本の地で見守っていくしかないのではないか。

 ◎河野外相は「適切な処理を求めた」だけで良いのか?:前田正晶

河野太郎外相は韓国の康京和外相との会談で、徴用工裁判判の原告の弁護 士が差し押さえた新日鐵住金の資産を売却する手続きに入った件に関して 「適切な処理を求めた」と要求したと報じられていた。これを聞いた私は 極めて遺憾に思った。即ち、これでは何も要求していないのと同じで、韓 国側は「待ってました」とばかりに、彼らが信じる適切な処理である「何 もしないこと」を選択するのは明らかなのである。

河野外相はこれまで見たり聞いたりしている限りでは「英語で自らが思う ことといいたいことを表現する能力」は備えておられるようだ。だが、そ の能力と外国の代表とギリギリの(私は在職中は「命の遣り取りのような 瀬戸際の交渉」と呼んでいた)「勝つか負けるか」か「こちらの主張を相 手に受け入れさせるか」とは全く別な問題なのだ。私は既に何度か「アメ リカのビジネスパーソンは自社の意向を相手にのませるのが使命」と言っ てきたが、河野外相は康京和外相に「止めさせます」と言わせるのが使命 だったはずだ。

私は河野外相の使命は「適当に処理しても良い」と解釈させてはならない のではなかったか。私は彼は未だ未だ対外国の代表との命を賭けたとでも 言いたいような交渉には不慣れではないのかと危惧するに至った。かく申 す私は20年以上もアメリカの会社の一員として「対日本の大手企業」との 交渉の場にいた。私は日本人であるが、ここでは非常に恐ろしい場面で あっても、日本人である事を離れて可能な限り厳しく且つ徹底的に論争を 挑んで交渉し説得に努めたたものだった。

そのような交渉をするのは非常に辛いし、時には心苦しい場面さえあった が、そこはアメリカ式に言えば“That’s what I’m paidfor.”であり、私は 「その為に雇われている」のであるから、やる以外ないのである。であれ ば、河野外相は最低でも「何としても止めさせる方法を考えて、これ以上 日本との関係を悪化させないように努めるのが貴女の役目ではないのか」 と主張すべきではなかったか。私はこれだけを捉えて、敢えて「河野外相 は甘い。あれでは未だ外国交渉に不慣れな日本人に過ぎない」と言ってお きたい。


 ◎蠅どもの侵入経路は?:前田正晶

余り絶え間なく発生する韓国問題で私がここでカッカしていても事態が変 わる訳でもないと思うので、ここでは少し軽い話題を。

当アパートは25階建てで192戸もあるのだし、ここの他に2棟もあるのだ。 即ち、同じ敷地内に576戸もあるのだ。余計なことかも知れないが、麻雀 好きの方には何れも馴染み深い数字なのである。私はその中の1棟の13階 に31年近くも住んでいるので、転居前には物知りの方に「その高さともな れば、虫というか蠅や蚊は先ず上がって来ないから安心して暮らせる」と 教えられていた。そして実際にその通りだった。

ところがである、その高さの我が家に先週から小蝿3匹飛んでいるように なったのだ。これは将にあり得ないことで、彼らが30 mもの高さを飛んで 寒い折から滅多に開け放すことがない南側の大きめのガラス戸が開いてい る時に侵入してきたか、あるいは正面玄関の二重の自動ドアになっていて オートロックになっている2枚目のガラス戸を何方かが開けた時を狙って 侵入し、更に3基あるエレベーターに乗って13階で降りて、8室ある部屋の 中の我が家を選んで飛び込む確率は天文学的に低い(?)と思うのだ。本 当に一体全体彼らは何処から来たのかと不思議に思っていた。

しかも彼らは普段は何処かに潜んでいるらしく滅多に飛び回らず、食事の 用意が出来ると同時に餌を狙って現れるのである。その飛んでいるところ を何十年前かに買っておいた蠅叩き叩き落とすのは老化した我が運動神経 では不可能だったし、そうかと言って食事中にスプレーを撒き散らすのは 好ましくないのである。そして、今週一杯は蠅どもとの苦しい戦いを続け てきた。結果的には本日、目出度く3匹目が停まっていたところを叩き落 として長い戦は終わったのだった。

だが、良く考えれば「本当に彼らがエレベーター経由で、我が家の裏手に 当たる玄関から飛来したのか」という疑問が解けなかった。1匹ならばあ り得ることかも知れないが、3匹ともなると俄に信じがたいのであるし、 棟内で蠅や蚊に出会うことはまず無いのだ。確かに近頃は非常に増えた 引っ越しがあれば、棟の裏口はほぼ1日中開放されているので、彼らの侵 入は自由だ。だが、何で192分の1で我が家を狙ったのかということだ。

そこで考えられるのが「我が家内の何処かに腐った魚か肉か放置されてい て、そこからウジ虫乃至は蠅がわいてきた」という仮説が成り立つのだ。 そこで、一応家中を捜索したが、当然のことながらそれらしき腐敗物は発 見できなかった。すると、矢張り「蠅どもはエレベーター経由で飛来し た」という説に戻らざるを得ないのだ。だが、過去31年間にエレベーター の中で蠅に乗り合わせた記憶はないのだ。益々解らなくなった。明日にで も4匹目が現れたら、また家捜しかと思っている。兎に角不思議な現象だ。



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身 辺 雑 記
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18 日の東京湾岸は快晴、爽快。

17日の東京湾岸は曇天、寒い。雪国の寒さに比べれば天国のようなものだ ろうがな。

隣の第三亀戸中学校の芝生の校庭では近隣の子供たちがやってきてキャッ チボールをしていた。広場の無い下町では学校の校庭が格好の遊び場にな る。ここしか無い。

東京・亀戸で17日午後4時ごろ東の青空を見上げたら白く丸い月が浮いて いた。
 
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創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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