政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針4937 号  2019・1・27(日)

2019/01/27

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わたなべ りや うじらう のメイ ル・マガジン「頂門の一針」4937号
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        2019(平成31)年  1月27日(日)



           ジョージ・ソロスが爆弾発言:宮崎正弘

            名所旧跡だより 平原遺跡:石田岳彦

     法を無視する「力治」思想の国家に対し:櫻井よしこ                   
          
                      話 の 福 袋
                       反     響
                      身 辺 雑 記
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ジョージ・ソロスが爆弾発言
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成31年(2019年)1月25日(金曜日)弐
         通巻第5969号    
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ジョージ・ソロスが爆弾発言、右翼より右翼的
  「習近平は自由社会にとって、もっとも危険な敵である」
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民主党支持者、リベラル派の頭目、反トランプの急先鋒としても知られる 投機家のジョージ・ソロスはことしもダボス会議に乗り込んでスピーチした。

1月24日の分科会と、引き続いての新聞記者との夕食懇談会において、ソ ロスはこう言った。

「習近平は自由社会に対するもっとも危険な敵だ」と。」

なぜなら「習近平は富裕で、強力で、しかもハイテクで進歩が著しい中国 のトップにあり、国民をデジタルシステムで管理し、支配しており、やが て人間の支配者になろうとしているからだ」。

ソロスはハンガリーから英国へ亡命したユダヤ人で、青年期はロンドンの ザシティで使い走りから身を起こし、経済の現場で株取引の遣り方を学 び、独自の方法論を確立した。かれの設立したクアンタムファンドは年率 24%の高配当を記録し、さらには英国ポンドに挑戦して10億ドルを稼ぎ 出したという伝説の投機家となった。

同時に旧東欧諸国の自由民主団体に

献金を繰り返し、「オープン・ソサイアティ」と設立してバルト3国に民 主化や、近年はウクライナの反ロシア運動で影の黒幕と言われた。

しかし米国ではあまりのリベラル思想と、見え透いたフィランソロフィ (社会奉仕、慈善活動)を偽善とみて不快感を示す向きも多く共和党支持 の右派からは蛇蝎の如く嫌われていた。

NYの別邸に爆発物を送られたこともあった。
     
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  読者の声 ☆どくしゃのこえ ★READERS‘OPINIONS
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(読者の声1)韓国海軍による火器管制レーダー照射問題、日本側が実務 者協議を行わない(もう相手にしない)と表明したところ、今度は自衛隊機 が低空飛行で威嚇を繰り返しているとの言いがかり。

韓国の虚言癖&ストーカー体質には呆れ果てて言葉もありません。
 ネットでは「韓国人は嘘をついていないと死んでしまう病気」、「声闘 (ソント)では一瞬でも言い淀んだら負け」など、大手マスコミの韓国擁 護論など誰も相手にしていない。野党のかなりの部分や自民党の中にも帰 化や背乗りの勢力が多いのでしょう。

モリカケであれほど騒いだ野党も妙におとなしい。立憲民主党は伊勢神宮 を参拝してみせたり、共産党の赤い小池(都知事は緑の小池)は神社の前で の写真を公表したり(犬の散歩のついでですが)、日本人アピールに必死の ようです。

日韓関係が破綻し日韓戦争ともなれば「余命」の過去記事のように反日組 織とその構成員は殲滅対象になることにいまさらながら気づいたのでしょ うか。

韓国海軍が公表した「自衛隊機による低空威嚇飛行」とやらの画像も立ち どころに合成写真とバレてしまう。
http://www.moeruasia.net/wp/wp-content/uploads/2019/01/index_2-197.jpg
http://www.moeruasia.net/archives/49622700.html

さらに防衛省は1月18日に北朝鮮のタンカーと船籍不明の小型船が横付け しての瀬取りの写真公表しました。韓国に対する国連決議違反による制裁 もあるかもしれません。

おまけですが、「韓国の建設労組(5万人)が1月9日、抗議書簡を手渡 すためにソウルの日本大使館を訪れた。連帯ユニオン関西地区生コン支部 に対する異常な権力弾圧の即時中止を求めたものだ。」 という記事。
http://www.moeruasia.net/archives/49622612.html

コメント欄では、関西生コンは中核派の一大勢力との指摘があります。中 核派といえば沖縄やソウルのデモにも積極的に参加。お里が知れます。

安倍総理が防衛大臣を交代させたのは岩屋防衛大臣には弱気を演じても らって(素で韓国寄り?) 韓国を付け上がらせ、日本国民の不満と怒りを 沸騰点レベルまで高めるためだというのは考え過ぎでしょうか。
日韓断交まであともう一息かもしれません。(PB生、千葉)

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(読者の声2)中国はいよいよジャーナリストばかりか、フリーの物書き も拘束しはじめましたね。

中国外交部は1月24日に、オーストラリア国籍を持つ中国出身の作家を拘 束したことを認め、その言いぐさは、「国家安全に危害を加える活動に従 事した疑いで北京市国家安全局が強制措置を取った」としました。

理由はなんでも取って付ける。ポケットにへんなクスリをするりと入れて あらぬ疑いをかけたり。なにしろ日中友好屋の人士まで捕まえて懲役12年 という無法国家!
宮崎さん、気をつけて下さいね。(HG生、茨城)


(宮崎正弘のコメント)行く先々で尾行され、電話が盗聴されていました ので、2013年9月に北朝鮮国境の丹東取材を最後に、小生は5年以上、中 国には行っておりません。ほかにも「自主規制」している物書きが小生の 周囲にも何人かおります。

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(読者の声3) フレデリック・フォーサイス『アウトサイダー』を読んだ。

フレデリック・フォーサイス(Frederick Forsyth) - 1938年生まれ とは 僕がまだ20代だった頃夢中になって読んだ本の著者だ。<ジャッカルの 日>、<オデッサ・ファイル>、<戦争の犬たち>など多数ある。

全部が全部読んだわけではないが、これほど読み出したらやめられないほ どの面白さはなかった。上記三部も映画化もされ特に<ジャッカルの日> は映画としても素晴らしい作品だった。僕が米国にいた頃ロードアイラン ド州の高級別荘地にフォーサイスの家があり、まさに軽井沢の有名人の別 荘巡りのようなツアーがあって、その聳え立つ城のような家を見て、その 世界のベストセラー作家の巨大な印税に驚いたものだった。

この2015年刊行の本には僕は気がつかずたまたま本屋で山積みされてお り、即購入したのだが、久しぶりに手にするフォーサイスの自伝ともいう べきこの本、あのフィクションの語りが自伝にもあり、まさに一気に読ん でしまった。

面白いのは彼の生い立ち、ケンブリッジ大学に行けたのに、そんな凡庸さ を蹴飛ばして19歳でイギリス空軍に入隊後、1956年から1958年まで勤務す る。その後、イースタン・ディリー・プレスのレポーターとしてジャーナ リズムの世界に入り、1961年にロイター通信社の特派員としてパリ、東ベ ルリン、プラハで過ごす。

1965年にBBC放送に転職し、1967年にナイジェリア内戦(ビアフラ独立戦 争)取材の特派員として現地入りした。まさにロイター記者としてスパイ もどきスリリングな生活をした経験が、その著者にも生かされているどこ ろか、ビアフラの惨状に正義感を持って、自ら稼いだ印税で傭兵を雇い、 ビアフラのために戦うまさに歴史を動かす、物書きの<口先>だけの世界 ではないほどの正義感を持った男だというのも感動的だ。

とにかく面白い自伝であり、特に僕が商社マン時代通ったベルリンそれは 僕が通った1980年だよりもずっと前のさらにさらに暗い時代にロイター特 派員としていた時代であり、シュタージ(秘密警察)を翻弄したり、とに かくリスクを冒すのを楽しみ、ちゃっかりとベルリンでもチェコでも美人 を相手につまみ食いするアドベンチュア(実は敵もさることながら、彼女 らも秘密警察だったのオチもあり)の面白さ、写真を見ても<いい男>の フォーサイスの色男ぶりもさりげなく書かれている。

『オデッサ・ファイル』ではナチスSSが自分の父親をリガで惨殺したとの 日記を見て復讐に奮い立つ主人公の話だが(決してユダヤ人浄化への復讐 ではないのが味噌で当時僕は注目していた)この映画を上映したアルゼン チンにてこのSS高官が近所に住んでいることが発覚して、事件化したこと も、彼の綿密な調査の成果が現実として時代を動かす活き活きとした ジャーナリストの役割を、ビアフラの傭兵工作と共に只者ではないと思わ せる。

傑作なのはこんな成功者が前妻には慰謝料として半分を明け渡したのは当 然としても、その慰謝料を現金化して財テクに大成功した前妻とは裏腹に フォーサイス自身は資金運用を安全資金として委ねたコンサルに騙され全 財産を詐取されたほどのトンマ性があまりのも人間的であり、これをあて に買った牧場の借金だけ残り、それを取り戻すために小説を書かねばなら ないと奮い立ったことも書かれている。

こんな知恵ものが詐欺師に簡単に騙される面白さ、その恥を晒す可愛さも 格別だ。

ジャーナリズムは、つまり内部に入り込んで真実を掴む努力つまりインサ イダーとしての役割は重要であり、まさにフォーサイス自身がその稀なる 冒険心と好奇心でピカイチの役割を果たしたが、それと同時にその中にの めり込まない一線を画し客観的な洞察力と中立性を保つアウトサイダーの 役割がより重要であるが、フォーサイスはその点においても秀でているこ とがわかるだろう。

もちろん燃えるような正義感が彼の原動力であるのだが・・(奥山篤信)


(宮崎正弘のコメント)小生もフォーサイスは短編集まで含めて、おそら く全作品は読んでいます。どちらかと言えば映画はみないほうですが、 ジャッカル、オデッサ、戦争の犬は見ました。

嘗てフォーサイスの上司だったフリーマントルが「あいつがかけるのな ら」とスパイ小説を書き出したら、これも大当たりで、殆どが翻訳されて 新潮文庫にはいってますね。

チャーチルしかり、サマセット・モームしかり、そして007のイアン・フ レミングと、これらの作家は全員が英国情報部出身です。精度の高い機密 情報にふれていたからこそ、すれすれの情報小説が書けるのかも。


     
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名所旧跡だより 平原遺跡
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      石田 岳彦

名所旧跡だより 平原遺跡(福岡県糸島市)

私の故郷である福岡市の周辺では、「桧原(ひばる)」、「屋形原(やか たばる)」、「前原(まえばる)」と、「原」を「はら」ではなく、「ば る」と呼ぶ地名が散在しており、上記の「平原」も「ひらはら」ではな く、「ひらばる」と読みます。

本日は福岡県糸島(いとしま)市にある平原遺跡について述べさせていた だきます。

魏志倭人伝には邪馬台国を初め、多くの国名が記載されていますが、伊都 (いと)国もその中の1つです。

現在の福岡市西区から糸島市にかけては、もともとは糸島郡であった地域 ですが(平成の大合併で、前原市と志摩町、二丈町がまとまって糸島市が 誕生し、糸島郡は最終的に消滅しました。)、この糸島郡自体、明治時代 に怡土(いと)郡と志摩(しま)郡が合併して成立しました。

この怡土が伊都と通じること、佐賀県の旧松浦郡(現在の伊万里から唐津 あたりにかけての地域)にあったとされる末廬国(まつら)国の南東に伊 都国があったとの魏志倭人伝の記載から、伊都国は旧糸島郡にあったとさ れているそうです。

平原遺跡はこの伊都国の女王の墓とされています。 平原遺跡は糸島市の 平原地区(遺跡の大半は発見された場所の地名で呼ばれます)にあり、周 辺はのどかな農村地帯です。

そもそもこの遺跡が発見されたのも、昭和40年に地元の農家が蜜柑の木を 植えようとして、銅鏡の欠片を発見したことがきっかけでした。

報告を受けた福岡県は、郷土史家の原田大六(大正6年の生まれというこ とで、こう名付けられたそうです。)に発掘の指揮を依頼しました。

この原田大六は、糸島中学校(今の福岡県立糸島高校)を出たものの、大 学では学ばず(歴史しか勉強しようとしなかったので、進学が無理だった とか)、太平洋戦争から復員した後、公職追放にあったのを契機に(軍隊 において憲兵隊に入っていたのが祟ったといわれています)、中山平次郎 博士に弟子入りし、博士から9年以上にわたり、1日6時間以上のマン ツーマン指導を受け、考古学者になったという歴史小説の主人公にもなれ そうなユニークな経歴と個性の持ち主です。

ちなみに中山博士は、現在でいうところの九州大学医学部の教授でありな がら、寧ろ考古学者としての業績が有名という(九州考古学会の設立者だ そうです)、これまた変わった経歴の持ち主で、この師匠にして、この弟 子ありというところでしょうか。

この原田大六が、途中からは自費で発掘を継続し、遺跡からは墳墓の副葬 品と見られる多くの出土品が発掘されました。

発掘品の中でも特に目立つのは39面又は40面(何分、破片で見つかったの で、枚数について争いがあるようです。)発見された銅鏡で、うち4枚は 直径46.5cmと、日本で発見された銅鏡として最大のものです。

他方で、剣等の武器はほとんど見つかっておらず、被葬者が女性であった ことをうかがわせます。 副葬品の内容と豪華さから見て、時代は弥生時 代。被葬者は王クラスの女性、つまり女王。遺跡(墳墓)のあった場所は 伊都国があったとされるエリアということで、現在では、上記のように伊 都国の女王の墓と推定されています。

弥生時代の女王といえば、邪馬台国の卑弥呼が有名ですが(実際には「日 巫女」という太陽神を祀る神官女王の役職名だったのではないかとの説も あるそうですが)、それ以外にも女王がいたのですね。

ちなみに原田大六は玉依姫(たまよりひめ。神武天皇の母親とされる神話 上の女神です。)の墓と主張していました。

平原遺跡の女王の墓は四角形(現在では少なからず形が崩れていますが) で、写真を見ればお分かりのように、その周囲には溝が掘られています。 学問的には方形周溝墓(ほうけいしゅうこうぼ)と呼ばれるタイプの墓だ そうで、上記の発掘品も近年になって「福岡県平原方形周溝墓出土品」と いう名称で一括して国宝に指定されています。

現在の平原遺跡は、墳墓の周りが低い柵で囲まれ、その周囲は横長のレ リーフが建っているのを除けば何もない広場になっており、少し離れたと ころに古民家(遺跡とは全く関係ありませんが、保存のため移築されたよ うです)が1軒ぽつんという、よく言えば開放的、率直にいえばスペース が広々と余った歴史公園となっています。個人的にはこういう長閑な雰囲 気は好きですが。

平原遺跡から車で10分ほど走ると農村風景の中に4階建の立派な建物がそ びえているのが見えてきます。伊都国歴史博物館です。もともとは伊都歴 史資料館といったようですが、平成16年に新館が建てられて博物館に昇格 したとのこと。

「福岡県平原方形周溝墓出土品」の一部は九州国立博物館の平常展示室で 公開中ですが、大半の発掘品はこちらの新館に保管・展示されています。 館内撮影禁止のために写真はありませんが、鈍く緑色に輝く大型の銅鏡が ケースの中にずらっと並ぶ姿はさすがに壮観です。
 
展示ケースの前に、立てられた状態の銅鏡が1枚、機械仕掛けでゆっくり と回転しながら展示されていましたが、見学者が私と妻の他におらず(施 設と所蔵品の豪華さを考えれば、もったいない限りです。)、静けさの中 で、微妙なモーター音をあげながら回転する銅鏡の姿は率直にいって不気 味でした。

この博物館の前身たる伊都歴史資料館の初代館長には、上でも述べた原田 大六が予定されていたそうですが、大六が開館を待たずに死去したため、 名誉館長の称号が追贈され、資料館の前に銅像が立てられました(銅像は 現在も立っていますが、新館の入り口からだと目立たない場所になってい ます)。

自分の主導で遺跡を発掘し、国宝級の副葬品を発見して、それを納めた郷 里の資料館の前に銅像を建ててもらう。郷土史家としては頂点を極めたと いう感じですね。大学の考古学の教授でもここまでの成功を得られる人は 滅多にいないでしょう。
 
福岡市やその近郊にお住まいの方は休日にでもドライブがてらにでも、平 原古墳と伊都国歴史博物館を訪れてみてください。晴れた日には本当に気 持ちの良い場所ですので。(終)  <弁護士>


    
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法を無視する「力治」思想の国家に対し
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            櫻井よしこ


  「法を無視する「力治」思想の国家に対し日本は力なき国である限り 苦しい立場だ」




1月14日、河野太郎外相とロシアのラブロフ外相が、安倍・プーチン会談 の前座としてモスクワで会った。ラブロフ氏の表情は硬く、視線は険し く、まるで領土返還への日本の期待を憎んでいるかのようだった。

ラブロフ氏は2004年の外相就任以来、河野氏を含め日本の外相11人と協議 してきたベテランである。片や河野氏は祖父の一郎が日ソ交渉に携わり、 当時の日本の国力の貧弱さ、ソ連に抑留されていた幾万の日本軍兵士の身 柄返還のこともあり、ソ連側に事実上屈服した。

「産経新聞」は、今回ラブロフ氏が国境画定問題に入る前に、歴史的経緯 や国際法の解釈などあらゆる角度から攻めてきたとして、「日本の北方領 土という呼称は受け入れ難い。日本の国内法に北方領土という呼称が規定 されている問題をどう解釈していく考えか」と質したと報じた。

安倍晋三首相が1月4日の年頭記者会見で、北方領土交渉に関連して「ロシ ア人の住民に帰属が変わることを納得、理解してもらうことも必要だ」と 述べた件では、駐ロシア日本大使を呼びつけて「日本のシナリオを押しつ けようとするもの」だと非難した。

この一方的主張や姿勢こそ日本側は受け入れ難いが、こんな厳しい雰囲気 が全てなら、安倍首相とロシアのプーチン大統領が24回も会うことはな かったのではないか。表に出ない部分でより深い相互理解が生まれ、それ ゆえに交渉は継続されてきたと考えられる。

1月9日に在日米軍司令官、マルティネス氏が「現時点で米軍が(北方領土 に)基地を置く計画はない」と発言した。司令官一人の判断でできる発言 ではなく、国防総省、ホワイトハウスの了承があったと考えるのが普通 だ。つまり、北方領土への米軍の展開に対するロシア側の根強い不安を解 消するために、安倍首相がトランプ米大統領にあらかじめ説明し、要請し た結果ではないのか。だとすれば、両首脳の話し合いはそこまでは進んで いると見てよいということか。

ロシアは「力治国家」だ。法や道義よりも力を優先させる国、という意味 だ。力治国家の実態をわが国はまさに北方領土の不幸な体験で承知してい るが、国際社会も同じように実感したのはクリミア半島奪取の時であろう。

小野寺五典前防衛相が1月11日、「プライムニュース」で、ロシアがウク ライナからクリミアをどのようにして奪ったかについて、ざっと以下のよ うに語っていた。

14年3月、ウクライナ全土で突然携帯電話がつながらなくなった。次に GPSが狂った。その直後にSNS及びラジオで偽情報が流され始めた。 軍を含めてウクライナ全体が右往左往している内に、クリミア半島に知ら ない集団が入ってきた。気がつくとそれはロシア軍で、あっという間に占 領されてしまった。ウクライナ軍は出来得る限りのドローンを飛ばした が、どんどん落とされた。ドローン積載の爆弾も信管を電磁波で破壊さ れ、どれも全て不発弾になって落とされた、と。

実は小野寺氏は、ロシアが従来のミサイルや砲を前面に出す方法から、サ イバー攻撃などを先行させる方法に戦い方を変えたので日本も対応しなけ ればならないという文脈で右のように語ったのだが、このような攻め方は すでにロシアがグルジア(現在はジョージア)に侵攻した08年に実証済み だった。サイバー攻撃で相手の機能を全滅させたうえでロシア軍はグルジ アに侵攻し、力任せに奪った。理屈は如何様にもつけられる。

法を無視する力治の思想はロシアだけではない。中国、北朝鮮、韓国も同 じだ。領土も拉致も、日本が力なき国にとどまる限り、交渉では非常に苦 しい立場にある。日本人はそうしたことを覚悟しなければならない。
『週刊ダイヤモンド』 2018年1月26日号
 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1264 

           
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重 要 情 報
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◇◆◇写真映像情報網◇◆週刊AWACS 2019年1月27日◇◆◇◆◇

▼唸声一言/日本の威嚇飛行は容認できないと韓国国防相

威嚇飛行は容認できないがレーダー照射は容認できるのでしょうか?今で はすっかりレーダー照射の話は消えてなくなり、どこへ行ったのでしょう か?韓国は完全に話のすり替えに成功したように見えますが、レーダー照 射に関しては一触即発の危険度の高いモノであり、威嚇飛行と言ったこじ つけ理由とは比較になりません。話をすり替えたことでレーダー照射は 200%確実と自らが証明したことになりました。どうやら、韓国政府には真 実など不要であり、声の大きい方が勝ちと言う従来パターンしか存在しな いようです。政権が代わるとこのウソも暴かれて、関係者は逮捕されるの かもしれません。

では、今週号をお楽しみください。

https://ameblo.jp/unarigoe/entry-12435782399.html

2019/1/27 唸声



 ◎我が代表はフェアーに善戦健闘であると思って見ている:前田正晶

西野・岡田対談:

25日の夜にNHKのBSで西野朗と岡田武史の前と元の日本代表の監督が、W
杯での戦い方等を中心に回顧談でもあり、我が国のサッカーが今後進むべ き方向等を語り合っていた。

検索でもして調べれば解ることだが、私は両者が共に早稲田の出身である とは承知しているが、どちらが上級生だったかは解らないままに大いなる 興味を以て聞いていた。岡田武史は以前に矢張りNHKだったと思うがサッ カー観について語らせていたので、かなりの理論派であるとは承知してい たが、西野については全く知らなかったので、何を言うかに大いに関心が あった。

この対談の深い内容についてはここでは詳細に論じないが、私が興味を感 じたことはW杯を目前にしてハリルホジッチと交代した西野監督が、欧州 でろくに試合に出る機会を与えられていなかった香川、本田、岡崎等を敢 えて代表に招集し、しかも彼らを活かしていった手法には大いに感心させ られた。西野監督はあの誇り高そうな本田に「先発メンバーとして使わな い」と言い聞かせて置いたと言ったのには、見事な人の使い方だと感心さ せられた。

あのロシアでのW杯には彼らの他に経験者としては長谷部、長友、川島等 がいた訳で、その意味では彼ら以外に新たに選ばれてきた者たちに見本と もなったし、W杯でサッカーをやる心得のようなものを具体的にも精神的 にも示せたのは良いことだと思わせてくれた。即ち、西野監督は欧州で髀 肉の嘆を囲っていた者たちを蘇らせただけではなく、テイーム全体の現場 での指導者的な役割をも担わせていたと見て良いのだと思って聞いてい た。それでも結局は、あのベルギー戦での残り数秒での逆転を食らったの だった。

私はあの場面で途中から入れた本田がエキストラタイム中にFKでゴールを 狙ってCKを得た時に「ここでもう1点獲りにいく気か、所謂ショート・ コーナーに持って行って時間潰しを図って延長戦に持ち込むとの何れを選 ぶのかと、瞬間的に非常なる関心を持って見守っていた。私は後者を選択 していた。だが、西野監督はそれは全く考えていなかったと言っていた。 それがどうのというのではなく、それこそが監督の判断であるということ だから、異議を挟む余地はないと思って聞いた。

アジア大会代表テイーム論:

対談の件はそのくらいにして現在の代表テイームとその森保一監督につい て考えて見たい。西野監督の方針との大きな違いは、ロシアでのW杯の経 験者を大迫や酒井宏樹や柴崎等を除けば殆ど採用していない点にあると思 う。しかも、この3人は嘗ては主力ではなく香川等の経験豊かな見本的な 選手たちの影の存在だった者たちである。即ち、この度森保監督によって 選ばれてきた者たちの見本になるとか、世界的(ACLが世界的か否かは疑 問だが)な大会での戦い方の指導者たり得るのかは疑問だと思っている。

しかしながら、私が勝手に森保監督の立場になって考えれば、「何処かで 世代交代を図らないことには、何時まで経ってもW杯出場が2回だの3回だ のという古手への依存から脱却できない」との判断をしたのだろう。何時 かはやってくる無慈悲な時の流れを読んだ選考をしたと言って良いかと 思って見ている。その結果であそこまでは勝ち上がったが、長谷部のよう な手堅い指導者もおらず、攻撃の起点になるような動きをする者は未だ不 在で、強力なポイントゲッターは育っていないという次元にあると見ている。

即ち、吉田麻也と長友佑都の2人では見本にはなり得るかも知れないが、 私の目には未だ精神的支柱にまではなりきれていないと見えるのだ。柴崎 や遠藤や堂安や南野が中心になって攻撃を組み立てていけるようなサッ カーは、言わば“under construction”なのではないのか。私は以前にも 指摘していたが、大迫は抜けてみれば「彼がいるいないではこれほど違う のか」とまでは見せてくれたが、強力なポイントゲッターと言うよりも、 攻撃の起点になろうと努力しいているプレーヤーにしか見えないのだ。

お断りしておくが、これは森保監督批判の文章ではない。彼が監督に就任 してから何ヶ月経ったかをお考え願いたい。「あの次元にある代表テイー ムで、よくぞあそこまで持って行った」と評価して上げるべき時なのだ。 マスコミ論調ではアジア大会での優勝が義務であるかの如くだが、それは ないだろうと私は見ている。勿論、優勝するに越したことはないが、それ は非常に難しいと見ている。

それは準決勝に残った顔触れをご覧願いたいのだ。中近東勢ばかりで、し かも試合会場がその中近東だ。私が何を言いたいかをお察し頂けると思う が、既に指摘してあるように、ここから先は“The fair play club “対”The unfair play club“の対決が続くのだ。これを言い過ぎだと批判 したい方もおられるだろうが、哲学が全く異なる連中との対決である以 上、苦戦が続くと思っている。例えば、「自分で反則を犯しながら、相手 に直ちにFKをさせない為にボールを拾って持ち去ってしまうような小汚い こと」を日本の選手がするかということ。



 

 ◎紙・板紙の消費量は一国の文明と文化のバロメーターか:前田正晶

全世界の生産と消費量:

今回は少し手間取ったようだが、アメリカの紙パルプ産業界専門の調査機 関であるRISIから、17年度の世界紙・板紙の需給の統計が発表された。そ の中から私が関心を持っているところを抜粋して紹介してみようと思って いる。

いきなり結論めいたことを言ってしまえば、その生産と消費が多いこと即 ちその国の文明と文化が先進的であることを示すかどうかが疑問になる時 代に入ったと思わせてくれるのだ。

RISIの統計によれば、17年の全世界の紙・板紙の消費量は4億2,329万トン と対前年比1.7%の成長を見せていたが、生産量は4億1,969万トンと約 1.0%の伸びを見せて過去最高を更新していた。ところが、嘗ては世界第1 位の生産・消費国だったアメリカは生産量こそ7,228万トンと0.2%の成長 だったが、消費量は7,039万トンと0.6%のマイナス成長となっていたの だった。世界最大の生産国は中国で生産が1億1,576万トンと2.1%、消費 量は1億1,327万トンと4.0%とプラス成長だったのだ。この辺りにアメリ
カの世界における地位の低下が読み取れるようでもある。

我が国は生産量が2,651万トンながら0.9%の成長で、世界第3位の座は保 たれたし、消費量は2,641万トンで前年比0.1%のマイナス成長ではあって もここでも第3位には止まっていた。なお、生産量の第3位以下はドイツ (+1.3%)、インドネシア(+8.51%)、韓国(△0.5%)、インド (△0.2%)ブラジル(+1.5)、フィンランド(+1.3%)、スウエーデン (+1.6%)となっていた。因みに、消費量のトップ10位には
イタリア、メキシコ、フランスが入り、インドネシア、フィンランド、ス ウエーデンの輸出国が脱落していたのも興味深い。

人口1人当たりの名目消費量:

私が毎年興味を持って見ているのが、人口1人当たりの名目消費量であ る。消費と生産量では中国が2位のアメリカ以下を圧倒的に引き離して世 界最大の生産・消費国の座にあるが、この手の統計では17年度の全世界の 平均の57 kgこそ超えたが、トップ30の110.9 kgにもほど遠い82 kgに止 まっているのだ。実は、この統計に入っている175ヶ国中で平均を上回っ ていた国は54ヶ国に過ぎないのだ。この中国の82 kgについては色々な考 え方があるが、それは後ほど触れておきたい。

第1位は前年に続いてベルギーで304.2 kgで前年比では△2.2%、2位はスロ ベニアで261.7 kgの△7.6%、3位はドイツで252.5 kgの+1.6%、4位オー ストリアで240.0 kgの+1.1%、5位に漸くアメリカが来て215.5 kgでも △1.4%、6位には意外だった16年の7位から上がってきたUAEの212.8 kg で+2.6%というのが入り、7位が我が国で208.9 kgと+0.1%、8位はフィ ンランドで199.8 kgと200 kg割れとなって△1.8%、9位にはニュージーラ ンドが入って196.9 kgで△1.6%、10位に韓国が入って+0.7%だった。

以下、11位がオランダ(△)、イタリア、デンマーク(△)、チェコ、台湾 (△)、ポーランド、スウエーデン(△)、カナダ、オーストラリア、エス トニアとなっていた。因みに、エストニアで141.5 kgであり、第30位のシ ンガポールでは110.9 kgとなっていた。ここで括弧内に△をつけたのはマ イナス成長を示している。お気付きのように中国は30位のシンガポールに も及ばなかったと実績である。

私はこの辺りを極めて大雑把に割り切って、この数字は最早文明や文化の 進み具合を示すよりも、如何にその国のICT化というかデジタル化が進捗 しているかを示しているのではないかと思っている。特に中国ではAlipay の普及などが示すようにキャッシュレス化が我が国よりも遙かに普及して しまえば、必然的に紙の需要などは伸び悩むだろうと割り切って考えてい る。即ち、1人当たりの名目消費量のマイナス成長は、ICT化とデイジタル 化とキャッシュレス化の進展の度合いのバロメーターになったかと言える 気がするのだ。だからこそ、我が国では僅かながらもプラス成長を遂げ
てしまったらしいのだ。

参考資料:紙業タイムス社刊 FUTURE 19年1月28日号



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身 辺 雑 記
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27 日の東京湾岸は快晴、爽快。
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