政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針・4917 号  2019・1・7(月)

2019/01/07

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わたなべ  り やうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4917号
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        2019(平成31)年  1月7日(月)



                               中国が人口減少に直面:宮崎正弘

                  心筋梗塞は予知できる:石岡荘十

         新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽:櫻井よしこ

                                          
                     
                      話 の 福 袋
                       反     響
                      身 辺 雑 記
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中国が人口減少に直面
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成31年(2019年)1月5日(土曜日)弐
          通巻第5941号  
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過去70年間で初めて、中国が人口減少に直面
 「一人っ子政策」をやめたはずなのに新生児は増えず
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少子高齢化では「最先進国」だった筈の日本より凄い。
 
2015年人口統計速報で、中国の人口が250万人も減っていたことが分かった。
 
同年に死亡した人が1158万人で、新生児より127万人多く、事前予測では 79万人が増える筈だったが、実際には250万人も減少していた。

とくに減少が著しいのは山東省青島市で、集団疎開でもあったかのように 人口減は、じつに21%だった。山東省は歴史的にみてもDNAから見て も、人口の流動性が高く、また軍人が多いので、移動を躊躇しない。日本 が建国した満州時代には山東省か1千万人が入植したほどだった。

それはともかく1979年に一人っ子政策が導入されて以来、それでも中国の 人口は増え続けた。ところが経済発展とともに、中国人の人生観、価値観 が一変した。

農村では依然として女性の新生児誕生が喜ばれず、男性人口が増え続けた ことも手伝ったが、一人っ子は甘やかされ、大学へなんとしても入学させ ようと両親、祖父母らが躍起となる。その結果、2018年の大学新卒が860 万人!

新世代の価値観は結婚しない。しても子供を作らない。日本と変わらない 意識だが、拝金主義で、輪廻転生を信じない中国人は一代限りで人生を愉 しめば良いというテツガクが流行する。生涯独身は3700万人!

一般的にも分娩費ばかりか幼稚園、小学、中学と教育費が嵩む一方であ り、くわえて住宅ローンに追われる人々が多い。かくして中国は過去70年 間で初めて、中国人口減少という先進国並みの難題に直面した。
        
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者
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(読者の声1)新年1月4日の「マット安川のずばり勝負」。番組冒頭の ゲスト紹介で、最近は宮崎正弘氏のスケジュールを押さえるのもたいへ ん、先物ではないけれど早めにスケジュールを押さえるようにしていると いうあたり、時代がやっと宮崎氏に追いついてきた感があります。

年始相場、中国が風邪をひくと日本も影響を受けるという指摘。中国関連 銘柄は要注意です。

パキスタンは破綻寸前、サウジとUAEがなんとか支えている。北京語で 統一された中国では広東語を復活させようとする地域ナショナリズムが台 頭している。アメリカは中国におけるキリスト教弾圧とウイグルのイスラ ム教徒弾圧をペンス副大統領が問題視、ハリー・ハリス駐韓アメリカ大使 の「米韓同盟を当然視するな」という発言に無反応な韓国。ハリス大使は P3C哨戒機のパイロットだった人だけにP1哨戒機へのレーダー照射問 題で韓国側の主張に理解を示すことは100%無いでしょう。

中国で拘束されたカナダ人や日本人は親中派、中帰連(中国帰還者連絡 会:中国で捕虜になり洗脳された元日本軍人の団体。日本軍が中国で残虐 行為を行ったと主張する共産党の宣伝部隊)のように完全に洗脳されて帰 されるかもしれない。

習近平解任はありうる。フルシチョフ解任と同様か。

ブルネイはイギリスの利権、中国に引き寄せられるのは防ぎたい、という あたり中国包囲網に絡んでいないと米中覇権争奪後の利権に与れない英国 の思惑が見え隠れ。

米中貿易戦争は損得勘定よりも安全保障が大事、というのは日米戦争前に 似ています。

昭和15年(1940年)当時、多くの人が日米の貿易額は米中の貿易額をはるか に凌ぎ、経済関係を強化すれば戦争などありえないといっていました。
ところが政治は経済に優先します。1930年代のアメリカ、ドイツや日本に 投資し自動車工場まで建設していました。大戦直前にフォードは横浜に工 場用地を確保し工場建設寸前。その用地はのちにマツダの研究所になりま す。支那事変当時の日本軍はフォードやGMのトラックで大陸を快進撃、 そんな時に陸軍は国産車の開発を推進したのが現在の日本の自動車工業の 元になっています。

年末に読んだ本に「朝鮮人徴用工の手記」があります。著者は昭和19年 (1944年)12月に徴用され広島へ。東洋工業(マツダ)で小銃の生産に従事。 工場はうら若き女性ばかりで食事も十分。朝鮮に妻子がありながら日本女 性にモテモテの著者、ソウルのセメント工場勤務時代も日本女性にモテて いたという自慢話がやたら出てきます。

昭和20年の3月に徴用工の指導者養成の名目で奈良の研修所へ派遣され る。食事は乏しく、ゲートルを捲いては整列し駆け足など実務とは関係の ない精神鍛錬ばかりの毎日。1ヶ月の研修の最後に日本人所長は全員を集 めて訓示。内容は日本は戦争に負けることとその負ける理由を言う。
 日本の工業は工作機械がみなアメリカからの輸入品。国産品よりも安く て高性能だから誰も国産品を使おうとしない。

いざ戦争が始まると部品の輸入も途絶え修理もできず稼働率はどんどん落 ちていく。まともに機械を動かせずにまともな武器を生産できるはずがな い。また日本人の舶来信仰の一例として精工舎(セイコー)の時計がでてき ます。

セイコーの時計は10円以下の安物ばかり。100円の高級時計を作り百貨店 に置いてもらっても全く売れない。

ところが名前をスイス風にして値段を200円にしたらたちまち売れたとい う。資源だけではなく国産技術軽視のツケが敗戦につながるという話です。

陸軍の戦闘機でドイツ製の液冷エンジンをライセンス生産した三式戦闘機 「飛燕」も、最後はエンジンのクランクシャフトすら満足に作れず、結局 は空冷星型エンジンに換装した五式戦闘機になりました。

川西航空機(新明和工業)が製造した海軍の戦闘機「紫電改」など、アメリ カの技術者が戦後に川西を訪れ、これほどの素晴らしい戦闘機を作りなが らなぜ日本は戦争であれほどひどい負け方をしたのか疑問に思った、とい う話もあります。

資源不足に加え、基本的な工業技術を軽視していた戦前の日本に対する反 省が戦後の高度経済成長を実現しました。

次世代戦闘機 F-35 の大量導入はアメリカからの輸入で決着。その次の世 代の F-3 は国産でほぼ決まり。ロシアはGDPでは韓国並みまで落ちぶ れましたが軍事力は侮れません。資源はあるし軍事技術は長年の蓄積で中 国など足元にも及ばない。小銃のカラシニコフなどおばちゃんが組み立て ているけど高性能。国防にかかわる技術は自主開発こそがあるべき姿です ね。(PB生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)4日のラジオ番組で小生が話した要点を、これほ ど要領よく適格にまとめていただいて感謝に堪えません。ラジオの番組担 当者の話では、あの番組を音のユーチューブのようなところに掲げてくれ る人がいて、再生回数が40万回とか。

世界中で聴けるようですね。ラジオ日本は関東以遠の地方で聴かれない人 が多いのですが、この問題が現代のネットの発達で解決されたというとこ ろでしょうか。ところで次回出演は2月1日です。



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(読者の声2)貴誌通巻第5939号(読者の声3)で「NN生氏」が フェルメールについて書かれたことに関して、宮崎さんは、「200年も、 忘れ去られていた画家が、なぜ200年も後に評価されたのか? 大きな謎 とされてきましたが、小生に言わせていただくと、答えは簡単です。>

フェルメールは宗教画を書かず、肖像画も少ない。キリストを書いたのは ただの一点。つまり当時のスポンサーからは相手にされない対象を絵にし ていたのですから。レンブラントのように、プロダクション形式で教会と 貴族からの注文をこなしていた画家とは違うでしょうね」
とコメントされましたが、それでふと思い出したのが朝鮮のフェルメール ともいえる星湖(韓国読みで「ソンホ」)のことです。

ただし、星湖は、画家ではなく学者です。

300年経っていますが、未だに評価されていません。

星湖は当時李氏朝鮮で学問の中心となっていた朱子学ではなく、朝鮮には 学問的基礎が確立していなかった文献学、社会学、経済学、人類額を独自 に研究して素晴らしい業績をあげ、弟子が2000人ほどいたとのことでした。

当時朝鮮で手に入った日本に関する文献を集め、記述を事実と意見に分 け、事実の記述と考えられるところだけを精査して日本人は優れた民族で あると結論付けました。

そして、朝鮮からの通信使は江戸で将軍が謁見するのに対し日本からの通 信使は釜山の倭館で下級官吏が応接するだけなのは非礼である。ソウルで 国王が謁見すべきであると主張しました。

すると2000人もいた弟子は去り、星湖は歴史から抹殺されました。現在で は韓国で星湖の名を知る人はほとんどいません。

以前、韓国を代表する知識人の池東旭先生に星湖に関して尋ねたところ、 「あなたは星湖を知っているのか」といって驚かれ、現代の韓国では殆ど 誰も知らないとのことでした。

ヨーロッパでは200年経ってフェルメールが世に知られるようになりまし たが、韓国で星湖が世に知られその業績に相応しい扱いを受けるようにな るのはいつになるのでしょうか。

日韓併合時代に日本人の学者が発掘しておくべきだったのでしょうか。そ れともそんなことが有ったら、星湖は親日派として罪人扱いされることに なったのでしょうか。(當田晋也)


(宮崎正弘のコメント)池東旭先生、懐かしき知識人の名を挙げていただ きました。池さん、いまもお元気でときおり日本に来られています。そう いえば小生との対談集(『兄弟だから許せない』、学陽書房。『日韓・日 朝ホンエとタテマエ』、総合法令。いずれも絶版)も、上梓からすでに三 十余年の歳月が流れました。まさに光陰矢のごとし。

韓国でも現在ご存命なら90歳以上の、いわゆる日本語世代の韓国知識人の なかには、じつに大変な学者、インテリが多いのです。

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(読者の声3)貴誌前号に質問をいただいた「ヤオハン」の一件につきま して以下。

「我がヤオハン」とは宮崎さんが指摘された如く「我が国のヤオハン」の 意であり、他意はありません。1990年代半ばにヤオハンが経営不振に陥る や、香港では納入業者がヤオハン内で自ら勝手に店舗を開きヤオハンの ノーハウそのままに、ヤオハンを通さずに稼いだとのこと。

大陸では提携業者がヤオハンに三行半を突きつけ、「それじゃあ、建物を 日本に持って帰ってくれ」と居直った。いくらなんでもビルを日本に持ち 帰るわけにはいかず。自ずとビルは居抜きで人手に渡ってしまった、とか。
「ヤオハンの教訓」は今でも生きていると思います(樋泉克夫)




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心筋梗塞は予知できる
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          石岡 荘十


まず、死因について。

私の父親も死因は「心不全」とされていたが、長い間、この死亡診断書に 何の疑問も感じなかった。しかし、よく考えてみれば「心不全」というの は単に「心臓が動かなくなった」という意味であるから、病気の「結果」 そのものであり、死のトリガー、「原因」ではない。

<最初は背中が痛いと言われたと報じられていた。亡くなった後では容易 に心筋梗塞だったとは解らないのではないか。誰でも経験して学習し教訓 に出来る病ではないので、発症した場合の対処は困難だろう>、これこそ が「死因」となった心筋梗塞を疑わせる症状だ。

私も大動脈弁がうまく開閉しなくなり、10数年前人工の弁に置き換える手 術を受けているが、そこに至る症状として<背中が痛い>を何年にもわ たって、何度も経験している。

心臓の血流が途絶えると、背中が重苦しくなる。痛いと感じる人もいる。 この苦しさは、血流が滞った程度(狭心症)の場合は、15分程度で回復す る。不整脈のひとつ心房細動の時もそうだ。

私が何度も経験したが、それ以上自覚症状が長く、30分とか続くのは血管 (冠動脈)が完全に詰まっている(心筋梗塞)だと考えた方がいい。ほっ ておけば死に至る。

胸が痛くなるという症状だと、「心臓がおかしいのではないか」と分かり やすいが、心筋梗塞になると左の奥歯がうずいたり痛くなったり、肩が 凝ったりすることもある。歯医者や整形外科に駆け込む人もいるが、これ は心筋梗塞の症状のひとつなのである。

歯医者で鎮痛剤をもらって「一丁上がり」となるが、じつは心筋梗塞の症 状だ。こういうのを「放散痛」という。

不幸にして、こんな知識がなく死んでしまった後、患者を解剖すると死因 が心筋梗塞であったことは明らかになる。

<発症した場合の対処は困難だろう>といっておられるが、心臓疾患の9 割は、対処の仕方を誤らなければ、決して「死に至る病」ではないのである。

本誌常連の前田正晶さんが書いておられる記事が見事にそのポイントを突 いている。

その要点をまとめると、

<失神するほどの、激痛と胸部に圧迫感があった。自分で119番に電話し て症状を説明していた>

<放っておけば治るとかとは思ったが、何故かこれは「一過性の痛みでは ない」と判断した>

<救急患者を受付けてくれる大病院が多いこと、救急車が搬送してくれた 先が国立国際医療センターだったこと、最も偉い先生が日曜日の当直だった>

<心筋梗塞に対応する準備が整っていたのだった。処置も素早かった>

<その判断が正しかったと後で解るのだが、私の場合は幸運の連続だった>

つまり、前田さまのケースは<幸運が重なった>結果であり、誰でもがこ ううまくいくわけではない。

年間の死者5千人を切る交通事故死にあの大騒ぎで安全運動を展開してい る。なのに、心臓疾患で年間15万人以上が死ぬ。なぜか。前田さんのよう な幸運の女神の恩寵に浴する人はそんなに多くない、それだけ啓蒙が行き わたっていないということだ。

<時間との争いであるなどとは知る由もないだろう。知識は皆無だった> とおっしゃるが、そんな人に幸運が訪れることは滅多にない。

この歳になったら、天下国家の危機を憂うる高邁な論議をする前に、わが 身の危機管理に少しのエネルギーを注ぐべきだというのが私からのアドバ イスだ。心臓病は<誰でも経験して学習し教訓に出来る病>なのである。


 
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新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽
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            櫻井よしこ


八百万の神という神道の宗教観は多様性重視に向かう国際社会の手本に 
 
友人の伊藤穰一氏が慶應義塾大学から博士号を授与され、お祝いの会が あった。氏の研究テーマを説明することは私の能力に余るが、お祝いの席 での会話は刺激的で、私の頭の錆を少しずつ剥がしてくれた。

伊藤氏を友人達は皆、親しみをこめて「ジョイ」(Joi)と呼ぶ。彼は マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボにおける初めての日本 人所長だ。MITは88人ものノーベル賞受賞者を輩出してきた世界屈指の 大学である。2011年の所長就任以来、伊藤氏は「境界線から、ハミ出れば ハミ出るほど良い」という考えで、概念を打ち破る多数の研究プロジェク トを進めてきた。

氏は近著、『教養としてのテクノロジー』(NHK出版新書)でこう指摘 している。インターネットの普及からすでに20年、情報革命の時代は終わ り、テクノロジーが経済や社会を根底から変えようとしている。だからこ そ、テクノロジーの発達を哲学として理解することが大事だと。

たとえば人工知能(AI)である。AIの技術はあらゆるサービスのイン フラとして、実用化の域に達しつつある。グーグルの動画サービス「ユー チューブ」では、日々10億本の動画が字幕付きで発信され、精度は完全で ないにしても、英語のニュースがワンクリックで日本語に翻訳される。産 業革命で多くの仕事が機械化されたように翻訳も他分野の仕事もAIが人 間に代わって担うことになる。

その中では、働くことの目的は自ずと変化せざるを得ない。生活費のため ではなく、意味のあることのために人間は働き始めると、伊藤氏はいう。
では生活費はどのようにして手にするのか。

ひとつの方法として米サンフランシスコ市やフィンランドですでに実験が 始まっている「ユニバーサル・ベーシック・インカム」(UBI)の仕組 みが考えられる。生活保護を含む現行のセーフティネットに代わる制度と して、政府が国民全員に一定額の生活費を支給する。

一本化することで支給にかかる費用を抑制し、貧困対策にも効果を発揮す ると期待されている。
UBIで生活できるのであれば、働かない人間も出てくるだろう。だが、 多くの人は自分の人生の意味を考え、生き方の価値を高めるためにどう働 けばよいのかを考え始めると、予測されている。

ビットコインで広く認知された仮想通貨についての氏の指摘も興味深い。 氏は1995年に現在の仮想通貨に通ずるディジタル・キャッシュの概念を打 ち出している。

「新しいサイバーな国には新しい通貨が必要だ」という認識で進めたディ ジタル・キャッシュは、しかし、バブル崩壊で一旦潰えた。いま再び仮想 通貨が注目を浴びているが、ルールもガバナンスも未整備だ。

最終的に損をする被害者が出るような仕組みの上に成り立っている状況が 解決されれば、仮想通貨が従来の通貨の意味を根本的に変える時がくると の示唆は、私にとって衝撃的だ。

テクノロジーの発達が仕事の意味を変え、言葉の壁を取り払い、通貨の在 り方も変えていく。人類社会のインフラの劇的変化の最先端でハミ出るこ とを是とする伊藤氏が最後に言及しているのが、人間と自然の関係性を西 洋とは全く異なる考え方でとらえる神道である。

一神教のキリスト教とは異なり、八百万の神がいらっしゃる日本、山川草 木すべてに神が宿ると考える宗教観は、国家、財力、権力などの大きな力 による一元管理から離れ、多様性重視に向かおうとする国際社会にとっ て、ひとつのお手本になると、氏は説く。

人類の在り方を着実に変えつつあるテクノロジーの最先端を走る伊藤氏の 中に、目指すべき地平として、自然との調和の中で育まれてきた神道の概 念の色濃いことに、日本の行くべき一筋の道を見ることができるのではな いか。



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重 要 情 報
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 ◎九条川柳:北村維康

 九条を守ったけれど皆死んだ

中韓の憲法にない第九条

 九条に二項があるとは知らなんだ

 宮城の窮状を見よ我が九条




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身 辺 雑 記
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7日の東京湾岸は快晴、爽快。

1月だというのに東京は春のような穏やかな日が続いている。

                        読 者:5587人
           
            
                     



       




       
       

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創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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