政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針4905 号  2018・12・26(水)

2018/12/26

                                                 
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わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4905号
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        2018(平成30)年  12月26日(水)



          マティス国防長官解任は・・・:宮崎正弘

           三叉神経痛に有効な治療法!:中村一仁

      手強い存在と心して戦うことが必要だ:櫻井よしこ

                     
                      話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


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マティス国防長官解任は・・・
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)12月25日(火曜日)
          通巻第5928号 <年末特大号>
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 マティス国防長官解任は米軍の士気低下に繋がる怖れ、
 トランプ、「シリア撤退」は最初の蹉跌に直結、共和党が動揺
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トランプ政権がぐらりと揺らいだ。

ウォール街株価大下落はトランプはFRB議長解任発言から始まった。
ムニューチン財務長官は銀行幹部らと会見したが、説得に失敗。マルバ ニー首席補佐官代行の士気能力に疑問符がうたれた。

「トランプ党」に窯変していた共和党内が亀裂、反トランプ陣営がシリア 問題で結束し始める。

シリア撤退はマティス国防長官にとって寝耳に水の出来事だった。

抗議を籠めて辞任を言えば、トランプ大統領は2ヶ月前倒しで、しかも 「解任」で報復するという、なんだか大人げない。ホワイトハウス内部の 結束が乱れている現れだろう。

シリアからの米軍撤退は唐突でありすぎたため、地域の軍事バランスを崩す。

だからロシアとトルコは歓迎、クルドは「米国の裏切り」と捉えた。クル ド梃子入れを半信半疑で応じてきたクルドの2大勢力も、内ゲバより、 ISとの戦闘が優先した時代には油田地域も抑えていた。イラクが奪回 し、クルドの収入源は立たれたが、それでも堪えてきたのは米軍の駐屯と 武器供与が継続されたからだった。

いま米軍が撤退すればクルドは危機に陥る。

民族自決が国際政治の根幹にあるとすれば、トルコ、イラク、イラン、そ してシリアとの戦闘継続で、自治区を維持し、いずれの日かの独立を夢見 得てきたクルドにとって、この米軍撤退はまさに裏切り行為に思えるだろう。

新彊ウィグル自治区で繰り返された悲劇、チベット独立への悲願、すべて はクルド族の独立国家への夢に繋がっていた。
 
トランプ政権前途に暗雲が立ちこめた。新聞コラムに曰く。「ペンス副大 統領よ、準備は出来ているか」。

    
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 「全ての人間の生命を燃焼し尽くすために」、この対談は行われた
「いい死に方を得るためには、どのような生き方をしたらいいのか」

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執行草舟 v 横田南嶺『風の彼方へ  ――禅と武士道の生き方』 (PHP研究所)
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禅の老師・横田南嶺(臨済宗円覚寺派管長)の印象を「悲風千里より来た る」と執行氏が譬喩する(執行氏に関しては小誌で殆どの著作を書評して きた)。

この禅匠を相手に執行氏は「武士道の根源的精神をぶつけて」、哲学を語 り合ってみようというのが、本書の編まれた理由だった。

 「全ての人間の生命を燃焼し尽くすために話合われた」のだが、それは 「いい死に方を得るためには、どのような生き方をしたらいいのかという ことに(対談目的は)尽きよう」と執行は言う。

 したがって冒頭から思想・哲学・芸術、そして宗教、武士道が語られ、 仏光国師、般若心経、白隠和尚、聖ペテロ、山岡鉄舟、山本玄峰、三島由 紀夫、フェノロサ、北条時宗、パール博士、特攻隊など話題は豊饒、多 彩、会話は弾むようでいて、思想の本源を語るわけだから各フレーズは長 くなる。

 近代史の解釈では、大東亜戦争、特攻隊への解釈に近代的合理主義によ る裁断めいた記述もあるが、それぞれが独自の思想信条をもっていること であり、また福沢諭吉への低い評価も気になる読者が多くいるかも知れない。

それよりも、評者(宮崎)としては本書を通じた次の2箇所がとくに心象 深かった。

横田「小学生のころから、死の問題を解決するのは座禅しかないと思っ て、今日までやって来ました。でも、周りを見ると、死を考えることを隠 そうとしている。それが大変な問題だと思います」

執行 「進化論の誤用によって、無条件の長生きがすばらしい価値になっ てしまった。しかし、とにかく生きろ生きろというのは、すべての人を不 幸に陥れる考え方だと思っています。そして死そのものを悪徳にしてし まった」(中略)「長生きしたいと思うこと自体が不幸な人生だと気づい ていない。たとえば、本当の愛を知れば人間はその愛の中で、いまここで 死んでも悔いはないのです」(286p−287p)

横田 「死を見るから、生が輝くという執行先生のお言葉は同感です。死 を思わないから生が輝いてこない。玄峰老師が亡くなるときのお言葉が、 『旅に出る』です。『旅に出る、着物を用意してくれ』と」

執行 「人生を一言で表す本質的な言葉だと思います。僕が知る限り、い い人生を送った人は、みんな死が本体だと思っています。たとえば松尾芭 蕉もそうです。体当たりの野垂れ死にを覚悟して生き切りました。死ぬ前 に読んだ『旅に病んで 夢は枯野を 駆けまわる』は有名です。僕はそこ に死への覚悟というものを感じます」(208p)
 こういう本を読むと読書の至福を感じるものでもある。



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三叉神経痛に有効な治療法!
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        中村 一仁

〜ガンマナイフか?手術か?〜

  
「三叉神経痛」に対する治療方法は、内服、神経ブロック、ガンマナイ フ、MVD(microvascular decompression: 微小血管減圧術)と、多岐にわ たる。
 
患者は痛い治療は好まないので、近年の治療手段としては低侵襲性と有効 性からガンマナイフ治療を選択することも多くなってきた。

本論のガンマナイフ治療とは、コバルト線を用いた放射線治療で非常に高 い精度で目的とする病変に照射することが可能な装置である。

さて本題。「三叉神経痛」というと聞きなれないかも知れないが、簡単に 言うと、顔面が痛くなる病気である。一般には「顔面神経痛」という単語 が誤用されていることがある。顔が痛くなるので「顔面神経痛」という表 現はわかりやすい。

ところが、顔面の感覚は三叉神経と呼ばれる第5脳神経に支配されている こともあり、正しくは「三叉神経痛」というわけである。因みに顔面神経 は、第7脳神経で顔面の筋肉を動かす運動神経の働きを担っている。

三叉神経痛の原因の多くは、頭蓋骨の中の三叉神経に脳血管が接触・圧迫 し刺激となることで痛みが発生するとされている。
 
<対象・方法>
さて、1999年11月から2003年10月の4年間に、当大阪市医療センターで治 療を行った三叉神経痛31例のうち、経過を追跡した29例についての検討を 行った。ガンマナイフ施行1年後の有効率は69%(20/29例)であり、 31%(9/29例)が無効であった。

そこで、このガンマナイフ治療により、治癒しなかった「三叉神経痛9 例」の特徴について検討した。

<結果>
ガンマナイフ治療が無効であった「三叉神経痛9例」のうち4例で、 MVD(微小血管減圧術)による手術治療が施行された。4例全例で三叉神経 痛は消失軽快した。

ガンマナイフ治療無効例の術中所見は、クモ膜の肥厚や周囲組織の癒着な どは認めず、通常通りMVDが施行可能であった。

ガンマナイフ治療が無効であった9例について、平均年齢65.7歳(46-79 歳)、男性5例、女性4例。平均罹病期間8.7年(1.5-20年)、患側は右側5 例、左側4例だった。

全例MRI画像にて圧迫血管を確認した。上小脳動脈(superior cerebellar artery:SCA)による圧迫病変は通常の割合より少なく、静脈や椎骨動脈に よる圧迫が4例と多かった。

ガンマナイフ治療が有効であった症例との比較では性別、年齢、罹病期 間、病変の左右、圧迫部位に統計学的な有意差は認めなかったが、圧迫血 管についてはガンマナイフ治療無効例で有意に上小脳動脈によるものが少 なかった(χ2検定,P<0.05)。

<考察>
一般に三叉神経痛は脳血管が三叉神経に接触・圧迫することで生じるとさ れている。その圧迫血管として最も頻度が高いとされているのであるが、 今回の検討ではSCAによる圧迫が少なく、ガンマナイフ治療無効例に特徴 的な所見であると考えられた。

わが国で三叉神経痛に対する治療としては、抗てんかん薬であるカルバマ ゼピンの内服、ガンマナイフ、MVDといった選択枝を選ぶことが多い。MVD による三叉神経痛治療は脳神経外科医Janettaの手術手技の確立により、 安全に行なわれるようになった。

しかし、高齢化および低侵襲手術への期待から、近年ではガンマナイフ治 療の有効性が多く報告されるようになってきている。

当センターでの経験では、三叉神経痛に対するガンマナイフ治療の1年後 の有効率は69%であり、過去の報告と大差はなかった。ガンマナイフ治療 後の再発例に対して検討した報告は散見されるものの、その再発・無効の 機序は明らかではなく、ガンマナイフ治療後の再発例についての検討が必 要である。

三叉神経痛の発症機序は、血管による圧迫と三叉神経根の部分的な脱髄に より起こると考えられており、MVDにて減圧することでその症状は軽快する。

一方、ガンマナイフによる治療では、放射線照射に伴い三叉神経全体の機 能低下が起こり疼痛制御されると推察されている。

このようにMVDとガンマナイフではその治療機序が異なるため、それぞれ の利点を生かすべく、再発・無効例の検討を行い、治療適応を確立してい く必要がある。

過去の報告ではガンマナイフ治療後の三叉神経痛に対してMVDを施行した6 症例についてクモ膜肥厚や明らかな三叉神経の変化を認めず、ガンマナイ フ治療後のMVDは安全に問題なく施行できるとしており、当センターでMVD を施行した2症例も同様の所見であった。

一方で、ガンマナイフ治療施行による血管傷害の例も報告されているが、 再発との関連はないように思われる。

ガンマナイフ治療施行後の再発についての検討では、年齢、性別、罹病期 間、以前の治療、三叉神経感覚障害の有無、照射線量、照射部位は再発と 相関しなかったとの報告がある。

今回の検討では再発に関与する因子として、解剖学的な特徴に着目した。 ガンマナイフ治療無効例では上小脳動脈による圧迫病変は通常の分布より 有意に少なく、一般に頻度が低いとされている椎骨動脈やMVD後に再発し 易いとされる静脈による圧迫が多かった。

このことはガンマナイフ治療無効例における何らかの解剖学的な特徴を示 唆する。ガンマナイフ治療では画像上、三叉神経の同定の困難な症例や神 経軸の歪みの大きい症例において正確にターゲットに照射することが困難 な場合もあり、より広範囲に放射線照射を行うことも考慮されている。

前述の条件が揃うものにガンマナイフ治療の無効例は多いのかもしれない が、推論の域を出ない.この仮説が成り立つならば、MVDは直接的に血管 を神経より減圧し、周囲のクモ膜を切開することで神経軸の歪みを修正す ることができるため、このような症例に対して有効な治療であるといえよう。

しかし、圧迫部位と再発に関連性なしとする報告や、MVD後再発再手術例 の約50%で責任血管などの所見なしという報告、MVD無効後のガンマナイ フ治療有効例が存在することも事実であり、解剖学的因子のみが治療方法 の優劣を決定する要素とはならないのかもしれない。

また、初回のガンマナイフ治療で治癒しなかった三叉神経痛に対して、再 度ガンマナイフによる治療を行なうことで症状が改善するとの報告もある が、長期的な結果はなく、今後の検討課題のひとつである。

今回の研究ではガンマナイフ治療無効例にSCA(上小脳動脈)による圧迫 が少なかったという解剖学的な点に着目したが、現時点では臨床的に三叉 神経痛に対する治療としてのガンマナイフ治療とMVDは相補的な関係であ るべきであり、今後さらに有効例、無効例を詳細に検討することで、各治 療の術前評価においてその有効性が証明されることを期待したい。

<まとめ>
ガンマナイフ治療無効例に対して施行したMVDにて、4例中4例で三叉神経 痛は消失軽快した。

ガンマナイフ治療無効例9例では静脈や椎骨動脈による圧迫を多く認め、 ガンマナイフ治療有効例と比較して有意にSCAによる圧迫が少なかった。 今後、ガンマナイフ治療無効例の特徴およびMVDの有用性について検討す る必要があると考えられた。(完)(脳神経外科医師)




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手強い存在と心して戦うことが必要だ 
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           櫻井よしこ


「韓国との情報戦に立ち遅れている日本 手強い存在と心して戦うことが 必要だ」

12月4日、東京の日本外国特派員協会、通称外国人記者クラブで、「朝鮮 人戦時労働者」の裁判について、韓国側弁護団が会見した。

朝鮮人戦時労働者はこれまで「徴用工」と呼ばれてきた。しかし、戦時 中、日本に働きにきた朝鮮半島の人々の多くは民間企業の募集に応じた 人々で、必ずしも徴用された人々だけではない。安倍晋三首相も国会で述 べたように、新日鐵住金を訴え、判決が10月30日に下された裁判の原告4 人は全員、徴用工ではなかった。そのような事情から徴用工の代わりに 「朝鮮人戦時労働者」と呼ぶ。

会見した韓国人弁護士達は、韓国で新日鐵住金を訴えた裁判で原告の代理 人を務めた大弁護団の一部だ。会見に現れたのは金世恩(キム・セユ ン)、林宰成(イム・ジェソン)両氏らである。両氏共に若く、韓国の法 務法人「ヘマル」に所属、或いは関係が近いと見られている。

彼らは会見当日、新日鐵住金本社に2度目の訪問を強行し、面会を断られ ている。要請書を置いてきたそうだ。内容は韓国大法院(最高裁判所)の 判決に従って、朝鮮人戦時労働者に慰謝料を支払い、謝罪することが必要 で、いつ、どのような形で実施するか、12月24日午後5時までに回答せよ というものだそうだ。

彼らは、さらなる訴訟を準備中で、新日鐵住金側が韓国側との協議に応じ ない場合、差し押さえ手続きに入る予定だと明言した。

彼らはさらに、新日鐵住金が韓国で保有する資産、PNRという企業の株 式234万株は約110億ウォン(約11億円)に相当し、差し押さえの対象だと 語った。新日鐵住金保有の韓国における知的財産権は3000件余りで、こち らも差し押さえの対象だという。

新日鐵住金側には一切妥協する気配はない。それで正しいのである。

韓国側の主張には、おかしな点が多い。そのひとつが朝鮮人を労働させた のは国際労働機関(ILO)29号条約に反するという主張であるが、この 指摘は間違いだと言ってよいだろう。

29号条約は「処罰の脅威の下に強要される」労働を強制労働としており、 強制労働は時効のない犯罪である。ただ、「緊急の場合、即ち戦争、火 災、洪水、飢饉、地震……」などに対処する強制労働は例外として許容され ている。

ILO専門委員会は朝鮮人戦時労働者問題に関して、救済策を講じよとい う意見を日本に出してはいるが、その一方で、補償問題は日韓請求権協定 で全て解決済みだとする日本政府の主張は正しいと認めてもいる。

ILOの見解には微妙な矛盾が見てとれるが、これは近年の「個人を救済 する」思想を反映するものだ。

そこで重要になるのが、朝鮮人労働者への実際の待遇や労働条件は当時の 状況の中で受け入れられるものだったかどうかである。日本企業の資料や 当時の労働者の証言は、日本企業の待遇がきわめてまともだったことを示 している。だが、不足しているのが、そうした情報の発信と周知徹底である。

長崎県端島、通称「軍艦島」をテーマに韓国が作った映画は大嘘の満載 で、日本での労働はまるで地獄だったなどという酷い情報が世界に拡散さ れている。この種の情報戦に日本は立ち遅れている。加えて懸念されるの は相手の弁護団である。彼らは長年日本を標的にしてきた手強い存在である。

冒頭で触れた韓国の法務法人「ヘマル」の中心人物が、張完翼(チャン・ ワンイク)弁護士だ。氏は、慰安婦問題で日韓両政府を激しく攻撃するこ とで知られる韓国挺身隊問題対策協議会の活動に1994年から参加、2000年 には、松井やより氏やVAWW−NETジャパンなどが主催した女性国際 戦犯法廷で韓国側検事役を務めた。同法廷は日本国天皇を裁き有罪を宣告 した。こういう人々が相手だ。心して戦うことが必要だ。
『週刊ダイヤモンド』 2018年12月22日号
 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1261



    
             
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重 要 情 報
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 ◎外務省金杉局長は何をしに韓国に行ったのだろう:前田正晶

報道によれば、金杉局長は韓国の軍艦の我が国自衛隊の哨戒機にレーダー を照射したことと「戦中の朝鮮人労務者への賠償判決」についての協議で ソウルを訪れたのだそうだ。そして、レーダー照射問題については遺憾の 意を表明して改善策を求めたとなっていた。私に言わせて貰えば「これで は何も抗議せず、何も言わなかったのと同じ」に過ぎないのだ。そもそ も、我が国は世界でも希有な事である「謝罪の文化」を持ち、「潔く自己 の過失を認めて謝罪するのが美徳」となっているのだ。

一方、韓国も勿論そのうちだが、世界の大勢は「謝罪しない、自己の非を 潔く認めない文化」を長年維持してきたのであるから、潔くないのだ。韓 国側が「それは申し訳ありませんでした。我が方が照射しました。今後か かる過ちを犯さぬよう軍を指導します」などと言う訳がない。私は外務省 の局長ともおろうお方がその辺りの文化の違いを心得ずに交渉の席につか れたとは思いたくないのだ。ならば局長は一体何をしに行かれたのだろ う。改善策要求程度ならば、東京での官房長官の談話で十分だったのでは ないのか。

私はこのような無意味とも言いたいような交渉しか出来ない辺りに外務省 というお役所の限界があると思っている。私は韓国の当局により厳しく当 たっていく為には「経済制裁を科す」とか、トランプ様式に「潔く自国の 非を認めないのならば、我が国が輸入する韓国製品に高率の関税をかける 事の検討に入る」とか「韓国の運動選手や芸人に日本国内で活動可能な ヴィザの発給の停止を考える」くらい切り出しても良かったのではとすら 考えている。

だが、残念なことに上記の諸対策は全て外務省の権限内にはないのではな いのだろうか。である以上、金杉局長にはかかる案件を切り出す権限もな く「遺憾の意の表明と改善策要求」の範囲内に止まったのだろうと思う。 また、戦中の朝鮮人労務者への賠償判決については、強硬に非難も批判も 言えるだろうが、法的な対抗措置は外務省の権限外だったのではないだろ うか。そうだったならば、彼は何の為に何をしに行ったのだろうか。何 故、経産省・法務省・防衛省等からは誰も付いていかなかったのだろう。

私はもうそろそろ我が国の政治家と官僚は「我が国と諸外国の文化と伝統 を違いを十分に理解し認識して、その違いを衝いていくとか、違いの隙間 を鋭く攻めていくような交渉をし始めても良い頃では」と思っている。韓 国辺りでも「どうせ相手は日本だ。突っぱねておけば何時かは雲散霧消し てしまう案件だろう」くらいに高を括っているかも知れないのだ。その程 度の交渉しかしてこなかった外務省に対して「大いなる遺憾の意を表明」 して終わる。



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身 辺 雑 記
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26 日の東京湾岸は恩典。

50年まえぎっくり腰を治していたカイロプラクテーの甲木(かつき)さんが先月亡くなったことを25日知った。御冥福を祈る。


毎日散歩させてもらっている都立猿江恩賜公園。名物というべき沢山の銀 杏。その葉がこのところすっかちちって歩道は金色に光っている。その上 を歩く当方は殿様のような気分。


                           読者:5587人
                           



       




       
       

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創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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