政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

全て表示する >

頂門の一針4881号  2018・12・2(日)

2018/12/02

                      
□■■□──────────────────────────□■■□ 
わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4881号
□■■□──────────────────────────□■■□

       2018(平成30)年  12月2日(日)



          ペリー浦賀来寇から僅か15年で:加瀬英明

           習近平一行は「毛沢東の服装」:宮崎正弘 

        中国と対話を続けるダライ・ラマ法王:櫻井よしこ                                               
                                                                                                                               話 の 福 袋
                       反      響
                       身  辺 雑 記


□■■□──────────────────────────□■■□
第4881号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
               御意見・御感想は:
                  ryochan@polka.plala.or.jp

                購読(無料)申し込み御希望の方は
                    下記のホームページで手続きして下さい。
  
       http://www.max.hi-ho.ne.jp/azur/ryojiro/chomon.htm
    バックナムバーは http://www.melma.com/backnumber_108241/

    ブログアドレスは http://chomon-ryojiro.iza.ne.jp/blog/





━━━━━━━━━━━━━━
ペリー浦賀来寇から僅か15年で
━━━━━━━━━━━━━━


          加瀬 英明

ペリー浦賀来寇から僅か15年で明治元年となった

アメリカ、ヨーロッパにおいて、かつて日本文化への関心がこれほど高 まったことはない。

私は昭和40(1965)年に、東京放送(TBS)が出資して、『エンサイク ロペディア・ブリタニカ』(大英百科事典)の最初の外国語版の『ブリタ ニカ国際大百科事典』(全21巻)を編集して出版した時に、初代の編集長 をつとめた。29歳だった。

編集の最盛期には、翻訳、縮訳と、新しい項目をつくるために、200人以 上が携わった。当時、もとのブリタニカ百科事典といえば、欧米を世界の 中心としていたから、額田王(ぬかたのおおきみ)、和泉式部も、義経も、 二宮尊徳も、平田篤胤も、日本で自動車をつくっていることも、載ってい なかった。そこで、日本とアジアの新しい項目を、加えなければならな かった。

“日本の時代”が目前にある

今日の世界をあの時と較べると、隔世という言葉が当て嵌まる。私はアメ リカの大学に留学したが、アメリカ国民の日本への関心は低いものだっ た。大多数のアメリカ人にとって、日本と中国と朝鮮の区別がつかなかった。

この半世紀あまりに、日本国民の営々たる努力によって、世界における日 本の存在が、あのころには想像できなかったほど、大きなものに変わっ た。当時を振り返えると、感慨深い。

今年は、明治維新150周年に当たる。年表をみると、ペリー提督が率いる 黒船艦隊が浦賀に来寇したのが、嘉永6(1853)年だった。日本は僅かそ の15年後に、「御一新」と呼ばれる明治維新を行うことによって、明治 元年を迎えた。

『オランダ風説書』は世界への窓だった

イギリスが中国に阿片戦争を仕掛けたのが、天保10(1840)年だったが、 ペリーが来冠する13年前のことだった。

幕府も諸藩も、長崎に入港するオランダ船から入手した、海外の最新の情 報をまとめた『オランダ風説書』によって、詳細な情報を手に入れていた。

ペリー艦隊が搭載していた砲の射程が、3500メートルもあるのに対して、 わが砲は家康の時代から変わっておらず、射程が4、500メートルしかな く、日本の古い砲が火玉しか発射することができないのに、ペリーの砲身 のなかに螺旋が施されて、威力がある炸裂弾を撃つことも知っていた。

阿片戦争から明治元年までの28年間を振り返ると、戦後の日本の目覚まし い経済復興をもたらした、驚嘆に価いするエネルギーをみる思いがする。

島崎藤村の『夜明け前』といえば、幕末の木曽路の宿場町の生活を、克明 に描いた長編小説だ。

山深い木曽路にある宿場が舞台となっており、庄屋の青年である青山半蔵 が主人公である。半蔵は家業に励しむかたわら、賀茂真淵(かものまぶ ち)、本居宣長(もとおりのりなが)、平田篤胤(ひらたあつたね)をはじめ とする江戸時代の国学者の著作を学んで、日本の行く末を真剣に憂いていた。

『夜明け前』を読むと、幕末の日本をよく理解することができる。あの時 の日本には、半蔵のような青年が、全国のどこにでも存在していた。江戸 時代に入って生まれた国学と、半蔵のような国民が、未曽有の国難に見舞 われた日本を救ったのだった。

天皇家が日本を守った

だが、あの時の日本を護ったのは、天皇の存在だった。

もし、幕末に天皇家が存在しておらず、徳川家しかなかったとしたら、日 本は洋夷に対してまとまって団結することがなく、独立を全うできなかっ たはずだ。

来年4月に、平成が31年で終わる。このあいだに、中国、北朝鮮からの脅 威が募るなど、日本を取り巻く国際環境が、いやおうなしに緊迫するよう になった。平成のこれまでの30年は、阿片戦争から明治元年までの28年 より長い。

それにもかかわらず、日本はこの30年のあいだ、泰平の深い眠りから醒 めずに、72年前にアメリカの占領軍が、銃剣を突きつけることによって強 要した『日本国憲法』を改めることができずに、眠り続けてきた。いまだ に護憲派が強い力を持っている。

幕末には、どこにでも青山半蔵のような国民がいたというのに、どうして 国を守る気概気力を失って、腑甲斐ない国になってしまったのだろうか。

アメリカの軍事保護による一国平和主義

アメリカによって与えられた「新憲法」のもとで、日本は徳川期の一国平 和主義――鎖国の繭(まゆ)のなかに、ふたたび閉じ籠ってしまった。

国際環境がいっそう厳しさを増してゆくなかで、一国平和主義の繭(まゆ) を一日も早く破って、成虫になって羽搏(はばた)かなければ、この国が亡 びてしまおう。

明治維新150周年を、ただ祝うだけであってはならない。

日本は150年前に世界の現実に適応することによって、独立を守ることが できたのだった。

いま、安倍政権がようやく現行憲法のごく一部を改正しようと、眦(まな じり)を決して乗り出した。  

アメリカは日本占領が始めた翌年に、日本を未来永劫にわたって自立でき ない国に変えるために、『日本国憲法』を強要したのだった。

現憲法の改正ではなく、修正を

憲法第95条で、「改正」という言葉を用いているから仕方がないが、私は 親しい国会議員に、改正を呼び掛ける時に「改正」ではなく、「修正」と いう言葉を使ってほしいと訴えている。「改正」というと、現行憲法を全 面的に書き改めようとしている、誤解を与える。

いま、日本が直面する国際環境が、きわめて困難なものとなっているため に、憲法のごく一部だけを修正することが、求められている。「修正」と いったほうが、多くの国民の理解をえられると思う。

このかたわら、このところ日本文化への共感が全世界にわたって、ひろま るようになっている。

幕末から明治にかけて、ジャポニズムと呼ばれたが、浮世絵を中心にして 日本の美術がヨーロッパ、アメリカの芸術に大きな影響をおよぼした。日 本文化に関心が集まるのは、それ以来のことだ。

だが、かつてのジャポニズムが、視覚に限られていたのに対して、今回の 日本文化の高波は、食文化から精神のありかたにまでわたっており、はる かに深いものがある。

和食の流行は、和食が自然と一体になっていることから、健康志向によっ て支えられているが、日本が発明したスマートフォンのエモジや、ポケモ ンなどのアニメが世界を風靡しているのは、万物に霊(アニマ)が宿ってい るという、日本の八百万千万(やおろずちょろず)の神々信仰にもとずいて いる。いま、西洋では独善的な一神教が、揺らぐようになっている。

この3、40年あまり、西洋においても自然と共生するエコロジーが、人類 を守り、救うと信じられるようになっているが、エコロジーこそ神道の心 である。

 在日外交団長と対談「神道が世界を救う」

 マンリオ・カデロ・サンマリノ共和国駐日大使は、在日外交団長をつと めているが、神道に魅せられて、これまで全国にわたって100近い神社 を 参拝してきた。大使は和を重んじ、自然を敬う神道の心こそが、抗争と 流血が絶えることがない世界を救うことになると、信じている。

 私はカデロ大使と、『神道が世界を救う』(勉誠出版新書)という対談 本を、9月に刊行した。

 日本には150ヶ国以上の外国大使が駐箚(ちゅうさつ)しているが、 20人あまりの大使が日本語に堪能だ。日本語ができる大使や、日本に在 住する外国人からこの対談本によって、日本人をつくっている文化と、日 本の生きかたや、心をはじめてよく理解できるようになったと、感謝され ている。



━━━━━━━━━━━━━━━
習近平一行は「毛沢東の服装」
━━━━━━━━━━━━━━━
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)12月1日(土曜日)
        通巻第5908号  増ページ特大号
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(休刊のお知らせ)明日12月2日から9日まで海外取材のため小誌は休 刊です。 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 

 習近平一行は「毛沢東の服装」(中山服)でスペイン国王陛下と会見
  「国賓のときは、これが正装だ」と中国側スポークスマン
********************************

 G20でのリオデジャネイロ入りを前に習近平一行はスペインを公式訪 問した。中西両国の公式晩餐会は、フィリッペ六世の主催で、マドリッド の宮殿で開催された。
習近平は中山服であらわれたため、西側外交筋から何事かと注目された。 西側は「中山服」を「毛沢東の制服」と言って好感しない。

 習近平は2014年のオランダ訪問、15年の訪米ではオバマ大統領と の晩餐会、さらには英国バッキンガム宮殿での晩餐会にも毛沢東の制服で あらわれた。中国外交部は「公式の晩餐会では、中山服が公式である」と 語っている。

 スペインでの異常事態は、随行した楊傑チ国務委員、王毅外相以下の随 員もすべてが中山福で現れるという珍しい風景が展開された。
その所為か、どうか、スペインは中国との「一帯一路」の覚え書きに署名 しないという異常事態に発展した。

 ドイツとフランスを訪問しているのは劉?副首相で、ドイツではメルケ ル首相と会談し、習からのメッセージを伝えた。この直後にリオに向かっ ていたメルケル首相の特別機は通信機器故障のため、近くの飛行場に緊急 着陸した。このためメルケルは開会式には間に合わなかった。

   
日本が大東亜戦争に「勝てた」という架空話ではなく「勝てる」戦略があった
山本五十六が軍神となり、海軍が判断を誤ったことも敗因だったが

♪茂木弘道『大東亜戦争 日本は勝利の方程式を持っていた』(ハート出版)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

 こうすれば勝てたというのは、戦後もたびたび語られた。しかし「敗軍 の将、兵を語らず」とされ、とりわけ大東亜戦争を指導した人たちには罵 声が浴びせられ、一切の客観的批判さえ封じられた。
 著者の茂木氏は「勝てた」というIFの法螺話を展開しているのではな く、日本は「勝てる」戦略があったと言っているのである。
大東亜戦争の敗因は真珠湾攻撃が成功しすぎて、山本五十六が軍神となっ てしまい、大本営発表は陸軍が悪いと言われたが、じつは海軍が判断を 誤ったことが敗因に繋がってしまった。
 日本が負けるや、さっと身を躱して左翼にころりと転じ、「わたしは騙 されていた」などと良心と愛国心の狭間に立って呻吟したなどと嘘をほざ いた転向学者が山のようにいた。昔の武士なら弁明をせず、だまって切腹 したものだった。
さて「秋丸機関」が精密正確なシミュレーションをしていたことは、よう やく知られるようになった。
これは日米開戦を前にして、敵側に回りそうな米国、英国、ドイツ、そし てロシア(ソ連)の国力、その資源、人力、産業のインフラ等を精密に事 前調査し、その国力、戦力を経済の視点から分析し、戦争の勝ち負けを大 胆に予測した陸軍傍系シンクタンク。学者を動員して組織化した中心人物 は岩畔豪雄だった。
このメンバーには驚くことに、裁判で保釈中だった有沢広己や、中山伊知 郎、竹村忠雄など経済学者が多数、加わっており、その研究成果をまとめ たペーパーは、日本の敗戦直前にすべて焼却された。
ところが焼却処分されたはずの一冊が有沢の死後に、かれの蔵書の中から 見つかった。幻とされ、焼却処分された筈の「秋丸機関報告書」がでてき たのだ。
 とくに秋丸機関は、日米開戦にいたった場合、資源供給はうまく行くの かというシミュレーションを念入りに行っていた。
 牧野邦昭『経済学者たちの日米開戦』(新潮撰書)はこう書いた。
「英米とソ連に対して宣戦を布告し南方を占領した場合の経済国力の推移 予測(応急物動計画試案)を策定していたが、その結果は鋼材生産額は三 分の二に減少し、民需は殆どの重要物資が五割以下に切り下げされるとい う悲惨はものだった」
ならばと秋丸機関で熟慮された提言は次のようである。
 「対英戦略は英本土攻略により一挙に本拠を覆滅することが正攻法だ が、イギリスの弱点である人的・物的資源の消耗を急速化する方略を取 り、『空襲による生産力の破壊』『潜水艦戦による海上遮断』を強化徹底 する一方で『英国抗戦力の外郭をなす属領・植民地』に戦線を拡大して全 面的消耗戦に導き、補給を絶ってイギリス戦争経済の崩壊を目指す」。
 そのうえで「アメリカを速やかに対独戦へ追い込み、その経済力を消耗 させて『軍備強化の余裕を与えざる』ようにすると同時に、自由主義体制 の脆弱性に乗じて『内部攪乱を企図して生産力の低下及反戦気運の醸成』 を目指し、合わせてイギリス・ソ連・南米諸国との離間に努める」

 茂木氏の最新作は、この秋丸機関の議論も十分に踏まえつつ、大東亜戦 争は無謀な戦争ではなかった、勝利の方程式はあったのだ、と最新データ をふんだんに駆使して力説される。
 とくに重視されているのが昭和十六年十一月十五日に大本営政府連絡会 議決定の「対米英蘭蒋戦争終末促進に関する腹案」である。
ここに述べられた基本方針は、歴史家がもう一度スポットを当てるべき で、まっとうで勝てる戦略だったというのである。
      □▽○◎▽□◎○▽□  □▽○◎▽□◎○▽□  
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 ☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆ 
  読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS  読者之声
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪
(読者の声1)游錫?・元台湾行政院院長(首相)講演会のご案内です。
 台湾の統一地方選挙(11月24日九合一選挙)の大敗を受け、蔡英文 政権は2年間の失政状態から速やかに立ち直らなければなりません。
民進党はリストラで再生できるのか。国民党の更なる逆襲に対策はあるの か。政権内部の国民党の残党は一掃できるのか。軟弱な「維持現状」政策 から脱皮し、国家進路を変えることはできるのか。中国の静かな侵略を食 い止めることはできるのか。そして台湾と日本、米国および周辺諸国との 関係は再調整できるのか。
このように台湾が再び歴史の転換点に立たされる中、游錫?・元台湾行政 院院長(首相)
をお招きし、下記の要領で講演会を開催いたします。
生粋の庶民派政治家として敬愛を受ける游氏は陳水扁元総統の盟友にし て、民進党の生態を知り尽くす游氏は閑雲野鶴。当日は自由奔放に語って いただきます。
なお講演の使用言語は台湾語ですが、日本語の通訳もあります。つきまし ては台湾に関心をお持ちの日本人の皆様も含め、より大勢の方にご出席賜 りますよう、ここにご案内申し上げます。
                記
日時  2019年1月13日(日曜日)講演会 16時より  
  懇親会 18時30分より
ところ  ホテルメトロポリタン池袋 (03-3980-1111)
       池袋駅西口より徒歩3分 www.metropolitan.jp
     講演会会場 ひかり   懇親会会場 富士 (座席卓盛り)
講師   游錫?・元台湾行政院院長(首相) (台湾語 日本語通訳)
演題   2018年選挙後の台湾の国家的展望(2018選後與台湾未来国家展 望) 
会費   講演会 1000円(学生無料) 
懇親会  8000円 (学生 4000 円)
主催   在日台湾同郷会 
共催団体 日本台医人協会 美麗島交流会 台湾研究フォーラム 日本台 湾医師連合
東京崇正公会  台湾国連協進会東京支部  怡友会 在日台湾婦女会  台湾独立建国連盟日本本部
申込先  メール tehaino@nifty.com
     Fax 03-5974-1795 Fax/Tel 0424-22-4604  



♪(読者の声2)講演会のご案内【大東亜戦争と南方の英霊】〜玉砕の島 「レイテ」における落下傘部隊の足跡〜(薫空挺部隊と高千穂降下部隊英 雄たち)
下記講演会のご案内を申し上げます。ご関心のある方はぜひご参加ください。
        記
日時:平成30年12月9日(日)14:30〜16:45
場所:文京シビックセンター スカイホール(26階)
参加料:1000円
講演内容【来賓挨拶】茂木 弘道:「史実を世界に発信する会」会長代行
 【基調講演】演題:「レイテ戦の真実」
    講師:重松 正一(戦史研究家(レイテ戦専門))
      *父君はレイテ戦第26師団13連隊大隊長 
 【講演】「薫空挺部隊、高千穂降下部隊のレイテ島での奮戦」
    講師:奥本 康大(「空の神兵」顕彰会会長)
*父君はパレンバン落下傘奇襲攻撃で「殊勲甲」を授与され た奥本中尉
  〇「英霊の帰還事業について」
   講師:田中 みずき(全国ソロモン会、JYMA日本青年遺骨収集団)
*世界各地に眠る英霊のご遺骨収集活動(奉仕活動)に従事
   〇「英霊の検証について」(ガダルカナルの戦い他)
    講師:佐藤 和夫(英霊の名誉を守り顕彰する会)   
 【総括】藤田裕行(国際ジャーナリスト。二宮報徳連合会長)
〇主催 「空の神兵」顕彰会 名誉会長:加瀬 英明
〇後援 史実を世界に発信する会、二宮報徳連合、新しい歴史教科書を作 る会、
    英霊の名誉を守り顕彰する会、特攻隊戦没者慰霊顕彰会


♪(読者の声3)平成の大演説会Vol.28「米中貿易戦争と半島有事」
 アメリカが中国に貿易関税を課すと、今度は中国もアメリカに貿易関税 を課し応戦。熾烈な米中貿易戦争が繰り広げられている。一方、朝鮮半島 問題では北朝鮮の非核化が難航している。わが国の対応とトランプ大統領 の次の一手はいかに!
       記
とき   平成30年12月11日(火)午後6時45分開会(開場6時 30分)
ところ  文京シビック・小ホール
     (文京区春日1−16−21)
弁士   江崎道朗氏(評論家)
ゲスト  野伏翔(演出家・映画監督)
協力費  2000円
主催:展転社 電話03(5314)9470 Fax03(5314)9480


(読者の声4)明日の多磨霊園墓前報告祭のお知らせです。集合が 1330となりました。
 恒例の多磨霊園の三島先生の墓前報告祭は三島由紀夫研究会主催で、 12月2日に執り行われます。
 12月2日(日曜日) 1330 多磨霊園正門前「よしの家」集合
 http://www.yoshinoyasekizai.com/company/map.html
当日はスタッフが「よしの家」前で案内を持って待機しております。

          

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
●台湾の声 【黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真 実」より転載
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
統一地方選挙は国民党が勝利したのか 
@@@@@@@@@@@@@@@@@
                       黄 文雄(文明史家)

◆政権党の民進党はなぜこれほど大敗してしまったのか

 台湾の統一地方選挙、いわゆる「九合一選挙」(直轄市長、直轄市議 員、省轄縣市長、県市議員、郷鎮市長、郷鎮市民代表、村里長、山地原住 民区長及び平地原住民区民代表の9つの選挙)が11月24日(土)に行わ れ、結果は民進党の大敗となり、蔡英文総統も民進党主席を辞任しました。
 行政院長と陳菊秘書長(元高雄市長)も、蔡総統に辞意を表明しました が慰留されました。選挙結果として、政治勢力地図はかなり大きく塗り替 えられました。市長クラスの数字だけを見ても、ブルー(国民党)15席、 グリーン(民進党)6席という結果でした。計22の県市の中で、民進党は 桃園、台南の2都市および基隆市、屏東市、新竹市、嘉義県の4つの県市以 外はすべての県市を失いました。

 国民党は、高雄市、台中市、新北市の3大都市のほか、計15の県市を獲 得しました。台北市は元市長の柯文哲と国民党候補である丁守中の2人が 競りましたが、僅差で柯文哲氏の当選となりました。しかしこの結果に対 して物言いがつき、法的に認められるものかどうかの審議の最中です。
 では政権党の民進党が、なぜこれほど大敗してしまったのかについてで すが、関係者や政治評論家たちがその理由を100以上も上げており、喧々 諤々としています。
 その中でも主な理由としては、蔡英文政権の諸改革に対する不満です。 さらに、投票日に10項目もの「公民投票」を行ったことで投票に時間がか かり、有権者は2時間以上も行列しなければなりませんでした。この待ち 時間に民進党への不満も高まり、有権者たちが民進党にノーを突き付ける 結果となったのでしょう。
 結果の詳細については、皆さんご存知と思いますのでここでは割愛しま す。今回の選挙について、このメルマガでも書きましたが、中国からの 様々な妨害が予想されており、実際にいろいろとあったようです。例え ば、10項目に及ぶ住民投票については、以下のような報道がありました。
<2017年に住民投票に関する法律が改正され、25%以上の投票率で賛成が 過半数を超えれば成立することになったからだ。そもそも10件も住民投票 が乱立することになったのも、法改正で住民投票実施に必要な署名数が有 権者の5%(約94万人)から1.5%(約28万人)に大幅に緩和されたためだ。野 党の国民党や社会団体など、蔡政権に不満のあるグループがここぞとばか りに署名集めを展開した。署名に関しては、複数の提出案件で亡くなった 人の名前が約1万人も含まれていたことが発覚し、投票業務を管轄する中 央選挙委員会が刑事告訴を検討する騒ぎもあった。>

 また、ネットでの情報操作についての報道もありました。
<今回の選挙では、台湾のフェイスブックや台湾で人気がある掲示板 (PTT)に対して、中国のネット部隊「網軍」から台湾世論を誘導する書 き込みが多数行われたとの指摘がある。>

 このほかにもいろいろとあったことでしょう。選挙期間以前からの中国 のいやがらせも数々ありました。中国人観光客の台湾渡航禁止によって、 台湾の観光業者を窮地に追いやったり、台湾と国交のある小国に資金援助 を申し出て、台湾と断交させたりと、蔡英文政権誕生後から中国はずっと あからさまないやがらせを繰り広げてきました。
 今回の選挙結果には、そうしたことも多少の影響はあったとは思います が、今回の選挙結果を招いた主な要因は、やはり台湾の民意と蔡英文政権 とのすれ違いだったと思います。

◆「天然独」といわれる若者層の存在

 私は、蔡英文が総統になったときから言ってきたことですが、蔡英文に は多くを期待してはいけない。なぜなら、台湾は中台関係もあり、急激に 変わることができないからです。蔡英文は台湾を変える改革の芽を生んで くれればそれでいい、と言ってきました。
 そして、彼女はわずか2年間で、物事を慎重に運びながらも、労基法の 改正や年金改革への着手という英断をしてきました。蔡英文の行く手には 習近平という大魔王が立ちはだかっているため、彼女のやることが裏目に 出るよう仕組まれる危険性も想定した上での数々の英断だったことでしょう。
 そしてこの2年間の展開は、まさにその通りになっていました。蔡英文 が慎重な態度を取れば、決断できない総統とのレッテルを張られ、年金制 度改革では激しいデモが繰り広げられ、蔡英文の支持率は下がる一方でした。
 これらの出来事の裏には、「天然独」といわれる若者層の存在も大きく ありました。彼らは、今の台湾社会の在り方を「当然」と捉えています。 今の民主的で自由な台湾社会は、生まれたときからあって当然のもので あったし、それ以外にどんな社会があるのかを知りません。
 そんな彼らにとって、蔡英文が今ある制度をわざわざひっくり返して反 発を招いているのは滑稽に映ったのかもしれません。さらに、中国はこう した「天然独」層の存在を味方につけて、台湾を引き寄せようともしてい ます。台湾人の若者の中国留学や就職を優遇したり、台湾企業の中国進出 を優遇したりという懐柔政策をとっているのです。
 蔡英文は四面楚歌です。2年前に民進党が大躍進した背景には、ひまわ り革命や中国に媚びへつらう馬英九への不満がありました。それも時間と ともに台湾人の中から忘れ去られ、代わりに蓄積したのは蔡英文の経済や 内政への不満だったのでしょう。

 小泉純一郎元首相がよく口にしたフレーズですが、台湾にとっては「時 には痛みの伴う改革」が必要です。それが労基法の改正であり、年金制度 改革なのです。「天然独」層は、白色テロ時代を知りません。話には聞い ているかもしれません。知識としては知っているかもしれません。しか し、実感としては知りません。
 台湾の著名な歴史研究家であった王育徳氏のご令嬢である王明理氏の、 今回の選挙に対する言葉が非常に心に刺さります。

<今、台湾人が享受している平和で自由な空気は、天から降ってきたもの ではなく、多大な犠牲の上に手に入れたものだ。かつての国民党の一党独 裁体制から民主化に生まれ変わるために、台湾人がどれだけ努力し、忍耐 し、尽力したか。李登輝さんという稀有な人材が副総統から総統になると いう奇跡が無ければ、有り得ない革命だった。台湾人は世界史にも燦然と 輝く無血革命を成し遂げた民族であったはずだった。
 未だ正式な独立国家とはなっていないが、苦悶の歴史からやっと脱却し つつある過程で、まさか自ら後退を選び苦しい過去へ逆走し始めるとは思 わなかった。>

 台湾の暗黒の時代を知っている我々だからこそ、今ある台湾社会を護り たいと強く願うのです。そしてそれができるのは少なくとも中国の代弁者 である国民党ではありません。2年後の総統選挙に向けて、習近平は高雄 市長や新北市場など、国民党候補が当選した地域に対して直接的および間 接的に接触してくることでしょう。そして、民進党政権を揺るがせるよう な地盤づくりに励むことでしょう。

◆今回選挙の特色

 民進党は200万票を失う結果となりましたが、今回の選挙には過去にな い特色がありました。2大政党以外のミニ政党が多く進出してきたので す。有権者の意識にも変化があったように思います。これまでの政治意識 としては、国民党と民進党の2大政党の対立がありましたが、ミニ政党が 多かったことで政党への支持傾向は弱くなり、個人を支持する傾向があり ました。
 さらに、「買票」(選挙買収)ができなくなり、「生活関心」に大きな ウエートを置くことになり、「改革」には拒否反応を示す傾向が強くなり ました。古いタイプの政治家も人気が落ち、高雄市長に当選した韓國瑜に 代表されるような新しい世代の政治家が台頭してきました。これらが今回 の地方選挙の特色でした。
 再度言いますが、今回の選挙に関しては、民進党大敗で国民党大勝とい う「政党勝敗」的な見方は間違いです。

 中国が、ロシアのアメリカ大統領選のマネをして、各国の選挙にフェイ クニュースを流し、選挙の行方を左右しようとしていたことはよく知られ ています。台湾の公安関係者も、それについての具体的な証拠を数多く突 き止めています。

 では、中国が流したフェイクニュースがどれだけ選挙の行方に影響を及 ぼしたでしょうか。これについては、「限定的」という一言に尽きます。 というのも、中華文化の伝統風土としては、嘘つきやほら吹きは欠かせな い要素の一つだからで、誰もが知っているからです。それも、日常生活の 中で欠かせないメンタリティです。
 「中国ではすべてが嘘、本物はペテン師だけ」という言い方があるほ ど、嘘は中国伝統文化のひとつとして欠かせないものなのです。そのた め、中国でフェイクニュースが多用されるのは近年に始まったことではあ りません。
 フェイクニュースは「烏龍(ウーロン)消息」と言われ、国民党統治下 の70年の間、台湾メディアの信頼性は1%程度でした。「疑心暗鬼」「人 間不信」は、中国の国民性にもなっているほどなので、今さら中国がフェ イクニュースを流したところで、台湾人は慣れているし、事前に注意勧告 もさんざんあったことからも、その効果は限定的と言わざるを得ません。

 ソ連はかつてバルト3国を呑み込み、ロシアもクリミアを手に入れまし た。中国もチベット、ウイグル、南モンゴルまでを「大中華民族」とした 事例があります。しかし、それらはいずれもミニ国家か、民主的な制度を 持った経験がなかった地域でした。
 確かに、台湾の教育やマスメディアは、かつて中華文化一色に塗りつぶ されたことがありましたが、島という独自の存在として中国からのいかな る攻略にも、いかなる恫喝にも微動だにしなかったのが、この一世紀以来 の台湾の歴史です。

◆中国が台湾選挙に大きな影響を与えられない理由

 今回、私は民進党候補者だけでなく国民党候補者の台湾語による演説を 聞いていて感じたのは、中国との一体感よりも台湾を主体とする政見放送 が主であり、中国以上に台湾に対してアイデンティティを認知していると いうことです。ブルー陣営もグリーン陣営も、色の違いの壁をはるかに超 えていました。それもあって、中国からの台湾選挙に対する戦略は限定的 という分析をしたのです。
  選挙結果として民進党が大敗したことも、中国により選挙介入がしき りに伝えられ、マスメディアによる報道も一層激しくなっています。しか し、選挙システムや民意を問うシステムも破壊できない中国が、台湾をは じめとする民主主義国家の選挙システムにフェイクニュースという手段で 大きな影響を及ぼすことはほとんどできないでしょう。
 地方選挙と国政選挙は事情が違います。国民党の大勝は「復活」とも報 道されています。2年後に控える国政選挙(総統と立法委員の選挙)につ いて、国民党と中国政府が手を組んで介入してくるという予想も少なくあ りません。
 日本の地方首長も、無党派が主流となってきています。党派をもって国 政選挙を読むのは難しい時代になってきているのかもしれません。民進党 の改革路線が挫折すると、戦後以来の台湾の改革路線は頓挫するに違いあ りません。

 核、エネルギー問題をはじめ、環境問題など、地方首長だけでは解決で きない問題は実に多くあります。もちろん、政党や国家だけでも解決でき ません。蔡英文が断行した年金制度改革だけでも、政権安定に確実に響い ています。
 様々な問題をクリアしなければ台湾に未来はないとわかっていても、現 実には問題解決は難しいものです。日本も、消費増税や憲法改正などの問 題は山積しています。今回の選挙の結果を受けて、中国の台湾に対する圧 力は強くなるに違いありませんが、では台湾の「民意」だけで台湾の未来 を決めることはできるのかというと、それも難しいでしょう。

◆蔡英文に代わって誰が有力候補となるのか

 「九合一」選挙から新しい情勢を見る限り、古い政治リーダーの没落が 顕著でした。2020の国政選挙をめぐって、いったい誰が政治リーダーとし てふさわしいのかがこれからの課題です。若い世代が多く期待され、新し いタイプの政治スターが出てくる可能性もおおいにあります。
 2年後のことを言うのは時期尚早かもしれませんが、来年からは各党派 の指名や選出をしないと間に合わないという見方も少なくありません。台 湾の内外情勢を鑑みて、蔡英文総統の2期目の当選は難しいという見方も 多くあります。
 では、蔡英文に代わって誰が有力候補となるのかというと、その名を挙 げられるのは難しいでしょう。2年後、台湾政治を牽引するリーダーとな るべき人物は誰なのか、今の段階ではまだわかりません。もしも蔡英文が 再選しなかったとしても、台湾が過去に後退するようなことになることだ けは避けるべきなのです。    




━━━━━━━━━━━━━━━━━
中国と対話を続けるダライ・ラマ法王
━━━━━━━━━━━━━━━━━


            櫻井よしこ       


  「中国と対話を続けるダライ・ラマ法王 チベット仏教は人類の幸せ に貢献する」

ダライ・ラマ法王にお会いするのは2年振りだった。昨年秋、来日予定 だったが、医師の助言で急遽中止された。今年、法王のお顔は明るく、頬 は健康的なうすいピンク色だった。

今回、ネット配信の「言論テレビ」の番組で取材したのは激動する世界 で、大国中国に弾圧され続けるチベット民族の未来や混乱する価値観の方 向性について、83歳になられた法王に聞いてみたいと考えたからだ。三度 目の番組出演に、法王は快く応じ、中国との関係についての質問には意外 な答えが返ってきた。

ダライ・ラマ法王がインドに亡命して来年で60年になる。近年、中国との 関係は断絶されたと言われてきた。法王がいくら対話を求めても、中国政 府は応じることなく、一方的に「分裂主義者」「反逆者」「犯罪人」など の酷い非難を法王に浴びせてきた。ところが状況は改善に向かっている と、法王は次のように語ったのだ。

「この数年間、(私への)批判は大幅に減りました。私と中国との関係 は、まず、1979年、私が中国政府と直接接触し、その後数年間、こちらの 代表が先方を訪れて話し合う形で対話は続きました。それは中断されたの ですが、私と中国指導部の接触は非公式な形でいまも続いています」

対話は断絶しておらず、非公式だが現在も続いているというのだ。そこで 再度、その点を確認した。

「そうです。ビジネスマンや引退した当局者が、時々私に会いにきます。 私たちは関係を続けているのです」と、法王。

中国共産党一党支配を浸透させようと、あらゆる監視体制をとって国民の 動向を見張っている習近平政権の下では、ビジネスマンであろうが引退し た当局者であろうが、自由意思でダライ・ラマ法王に接触することなどで きない。彼らの訪問が習政権の意を受けているのは明らかだ。

如何なる形であっても対話の継続は重要だ。一方で、政権の意を受けた人 間が法王に面会するのは、法王の健康状態も含めて亡命チベット政府の状 況を監視する活動の一環ではないかと、つい、私は警戒してしまう。

後継者問題についても尋ねた。中国共産党政権が次のダライ・ラマは自分 たちが選ぶと宣言したことを尋ねると、法王は「ノープロブレムだ」と、 次のように語った。

「(ダライ・ラマに次ぐ高位の)パンチェン・ラマには後継者が二人いま す。一人は私が選び、一人は中国政府が選びました。多くの中国当局者 が、中国が選んだのは偽のパンチェン・ラマだと言っています」

法王の生まれ変わりが次のダライ・ラマになる「ダライ・ラマ制度」につ いても重要なことを語った。

「後継者について深刻な心配はしていません。1969年以降、私は後継者問 題はチベット人に任せると表明してきました。最終的にはダライ・ラマと 特別な関係にあるモンゴル人を含む人々を招集して決めればよい。私が90 歳になったらダライ・ラマ制度に関する会議を開けばよいでしょう」

法王はこうも語った。

「将来のことは人々の関心事ですが、私は関与できないことです。大事な のは私に残された日々を、学びと研鑽を積むことで意義深いものにするこ とです。亡命政府の下のチベットでは僧侶も尼僧も学び続けています。昔 の信仰は、率直に言えば訳も分からず信じ込むのに近かった。しかしそれ は時代遅れです。学ぶことで確信が得られます」

日本の仏教徒も般若心経を暗唱するだけでは不十分で、もっと真剣に学ぶ ことが必要だと指摘し、仏教哲学と科学を融合させて学び続けることが、 二一世紀の仏教の重要事で、チベット仏教はその先頭に立って人類の幸せ に貢献するとの決意を、法王は強調した。
『週刊ダイヤモンド』 2018年12月1日号
 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1258
                                  
━━━━━━━
重 要 情 報
━━━━━━━

◇◆◇写真映像情報網◇◆週刊AWACS 2018年12月2日◇◆◇◆◇

▼唸声一言/飲酒運転でひき逃げしても執行猶予がつく・・・

飲酒運転での悪質なひき逃げ運転をしても被害者が軽傷であった場合は執行猶予がつくようです。元モーニング娘のひき逃げ事件も初犯でありながらも実刑もあり得る状況でした。実刑にならなかったのは相手のケガが比較的軽かったことと示談が成立していたことが大きいでしょう。

しかし、キッチンドランカーである被告には執行猶予5年がかなり重い筈、こんな事件を起こしても酒はやめられないようですから、この期間に何か起こせば、次は実刑となります。本人にとっては、実刑の方がアルコールからの決別もできたかもしれず、執行猶予がついてよかったとは言えないかもしれません。5年の執行猶予中はアルコール摂取を禁止するなんて判決があったら、2年間の実刑を選ぶでしょうか?

では、今週号をお楽しみください。

https://ameblo.jp/unarigoe/entry-12423032284.html

2018/12/2 唸声


 ◎我が国には独自の文化であると思うのだが:前田正晶

このところ、大手航空機会社のパイロットたちの業務前の飲酒が問題と なっている。飲めない私には好きだから飲むのか、彼らが弁明するように プレシャーがあってのことかなどは解らない。だが、趣味趣向を節制しな ければならない職業とは大変だなと思って見ている。私のように体質に合 わず飲めなければ問題も起こさずに済んだだろうとも考えた。だが、彼ら の職業を考えれば同情はしない。

恐らく、多くの方に私は「体質的に飲酒が出来ず、また好きでもない」と 思われているだろうが、ここで私の酒に対する歴史を振り返ってみよう。 その前に、現時点では我が家にはアルコール飲料の在庫はないと確認して おこう。家では自発的に自費でも何でも飲むことはない。

私は大学卒業までには「飲まされた事」がアルバイト先で強制されて1度 あっただけで、その際直ぐに酔い潰れて銀座から藤沢の家にまで帰れなく なった。就職後も「飲めません」で通したが、それは「あんな美味くも何 ともないものを何で皆が好むか」と嫌いだったことに加えて、大学在学中 に母親に「煙草と酒の分の小遣いは支給しない」と厳しく言われていたか らだった。

しかし、会社で営業担当を命じられると「酒が飲めなくては仕事にならな い」(=接待をする側であるという意味)と言われて、少しずつ仲間内の 付き合いもあって飲んでみたが、到底楽しめるものではなかった。そこ に、細かく言えば学校年齢は1期下だが大学院中退の秀才が2年遅れで入っ てきて直ぐに親しくなった。彼は東京育ちでありながら失礼だったらお詫 びするが、言わば九州人的な酒豪というか何と言うべきか、「飲むこと」 以外に趣味も知恵もないようで、有無を言わせずに付き合わされた。

そこで、母親に(父は昭和12年に当時としては非常に珍しかった交通事故 で死亡)「営業担当である以上酒飲みの心理と実態を知る為に2年間彼と 付き合って飲みまくる生活をする。2年経っても辞めなければ馬鹿な息子 を失ったと看做して下さい」との了解を取って飲み且つ遊びまくった。

強くもなった。飲む人たちのことも理解できた。だが、幾ら多く飲めても 会社から評価されて昇給することは絶対にないと分って、2年で打ち切っ た。勿論、この2年間には何度か酔い潰されて自分が何処にいるのかも解 らない酩酊状態も経験した。

W社在職中はアメリカ人たちは「帰りに一杯皆で」ということが出来ない 車社会である事と、「飲めない」、「好きではない」という私に飲酒を勧 めることがなかったので、安心して仕事が出来た。第一にアメリカには日 本のような飲み屋はないし、一応「飲酒運転」は法律違反となっている。 だが、彼らは体内にある消化酵素?が我々よりも強力だとかで、先ず日本 人のような酔い方はしない。であるから、部内でも誰が強いかなどは知ら なかった。故に、飲めないことは障害にならなかったのは幸せだった。

そして、W社リタイア後の1990年代半ばにはビールをコップ半分でも失神 するほど弱っていたので、もう既に二十数年間は「乾杯!」という時に形 式的にビールでも何でも入った容器を持ち上げるだけだ。

私は我が国とアメリカの「酒を飲む」ということに関する文化が違いすぎ ると思っている。我が国では「彼は強い」と言う時には一種の尊敬の念の 如き点が組み込まれていると思う。だが、アメリカ人にはそういう視点で ものを見る文化はないと思う。飲酒は多くの場合に次に来る食事の味を高 めるか、食前に楽しく会話をする時の気分を高揚させる潤滑油のような存 在だと思って見てきた。何処まで行っても「強さを競い合う」性質ではな いと思って観察してきた。それに、ほとんどの場合に宴が終われば、自分 で運転して帰るという作業が待っているのだ。

UKで禁固刑を言われたり、乗務を降ろされたパイロットたちは、ある意味 で日本の飲酒文化の象徴のような気がするのだが、如何だろう。私はUK
の警察や判事は我が国と彼らの飲酒文化の違いをご存じではなかったのだ ろうと疑っている。だが、航空会社にとっては一罰百戒の警鐘となった意 味はあるのではないだろうか。私は例によってあのLALの副操縦士の件は 「文化の違い」があったと言って結論にしたい。


 ◎我が国には独自の文化であると思うのだが:前田正晶

このところ、大手航空機会社のパイロットたちの業務前の飲酒が問題と なっている。飲めない私には好きだから飲むのか、彼らが弁明するように プレシャーがあってのことかなどは解らない。だが、趣味趣向を節制しな ければならない職業とは大変だなと思って見ている。私のように体質に合 わず飲めなければ問題も起こさずに済んだだろうとも考えた。だが、彼ら の職業を考えれば同情はしない。

恐らく、多くの方に私は「体質的に飲酒が出来ず、また好きでもない」と 思われているだろうが、ここで私の酒に対する歴史を振り返ってみよう。 その前に、現時点では我が家にはアルコール飲料の在庫はないと確認して おこう。家では自発的に自費でも何でも飲むことはない。

私は大学卒業までには「飲まされた事」がアルバイト先で強制されて1
度あっただけで、その際直ぐに酔い潰れて銀座から藤沢の家にまで帰れな くなった。就職後も「飲めません」で通したが、それは「あんな美味くも 何ともないものを何で皆が好むか」と嫌いだったことに加えて、大学在学 中に母親に「煙草と酒の分の小遣いは支給しない」と厳しく言われていた からだった。

しかし、会社で営業担当を命じられると「酒が飲めなくては仕事にならな い」(=接待をする側であるという意味)と言われて、少しずつ仲間内の 付き合いもあって飲んでみたが、到底楽しめるものではなかった。そこ に、細かく言えば学校年齢は1期下だが大学院中退の秀才が2年遅れで入っ てきて直ぐに親しくなった。彼は東京育ちでありながら失だったらお詫び するが、言わば九州人的な酒豪というか何と言うべきか、「飲むこと」以 外に趣味も知恵もないようで、有無を言わせずに付き合わされた。

そこで、母親に(父は昭和12年に当時としては非常に珍しかった交通事故 で死亡)「営業担当である以上酒飲みの心理と実態を知る為に2年間彼と 付き合って飲みまくる生活をする。2年経っても辞めなければ馬鹿な息子 を失ったと看做して下さい」との了解を取って飲み且つ遊びまくった。

強くもなった。飲む人たちのことも理解できた。だが、幾ら多く飲めても 会社から評価されて昇給することは絶対にないと分って、2年で打ち切っ た。勿論、この2年間には何度か酔い潰されて自分が何処にいるのかも解 らない酩酊状態も経験した。

社在職中はアメリカ人たちは「帰りに一杯皆で」ということが出来ない車 社会である事と、「飲めない」、「好きではない」という私に飲酒を勧め ることがなかったので、安心して仕事が出来た。第一にアメリカには日本 のような飲み屋はないし、一応「飲酒運転」は法律違反となっている。だ が、彼らは体内にある消化酵素?が我々よりも強力だとかで、先ず日本人 のような酔い方はしない。であるから、部内でも誰が強いかなどは知らな かった。故に、飲めないことは障害にならなかったのは幸せだった。

そして、W社リタイア後の1990年代半ばにはビールをコップ半分でも失神 するほど弱っていたので、もう二十数年間は「乾杯!」という時に形式的 にビールでも何でも入った容器を持ち上げるだけだ。

私は我が国とアメリカの「酒を飲む」ということに関する文化が違いすぎ ると思っている。我が国では「彼は強い」と言う時には一種の尊敬の念の 如き点が組み込まれていると思う。だが、アメリカ人にはそういう視点で ものを見る文化はないと思う。飲酒は多くの場合に次に来る食事の味を高 めるか、食前に楽しく会話をする時の気分を高揚させる潤滑油のような存 在だと思って見てきた。何処まで行っても「強さを競い合う」性質ではな いと思って観察してきた。それに、ほとんどの場合に宴が終われば、自分 で運転して帰るという作業が待っているのだ。

UKで禁固刑を言われたり、乗務を降ろされたパイロットたちは、ある意味 で日本の飲酒文化の象徴のような気がするのだが、如何だろう。私はUK
の警察や判事は我が国と彼らの飲酒文化の違いをご存じではなかったのだ ろうと疑っている。だが、航空会社にとっては一罰百戒の警鐘となった意 味はあるのではないだろうか。私は例によってあのLALの副操縦士の件は 「文化の違い」があったと言って結論にしたい。


 ◎ご指摘の<NHKで記者として20年近く在籍した者としての意見を言えば テレビのレヴェルは国民のレヴェル、それ以上でも以下でもない。勘違い してはいけ ない。なぜならテレビは視聴者たる国民に迎合する以外に生 きる道は無い からである。>

は当に仰せの通りだと存じます。以前に頻繁にマスコミ批判をする私に 「無駄なこと。彼らは自分たちの為に存在しているだけだから」とご忠告 を頂いたことがありました。尤もだと思いました。今回のテレビ批判のお 説は私に向けられているのかとすら受け止めております。

敢えて電通と言いますが、彼らもある大学教授に「あなた方を対象にして テレビCMを作っているのではない」と言ったとか。その程度は言われなく ても解す。前田正晶




━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━

師走になりました。幸い東京湾岸は好天。30日の大学病院での検診でも問 題はナシ。万歳。これで死ぬまで長生きだ。夜には焼酎で祝杯。

2日の東京わんがんは晴れ。



                       読者:5587人

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: 97 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。