政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針4878 号  2018・11・29(木)

2018/11/29

                      
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わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4878号
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       2018(平成30)年  11月29日(木)



     ゴールドマンサックスの深くて暗い闇の奧:宮崎正弘

           三叉神経痛に有効な治療法!:中村一仁

      将来に禍根残しかねない入管法改正案:櫻井よしこ
                                      
                                                                                                                              話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


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第4878号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
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ゴールドマンサックスの深くて暗い闇の奧
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)11月27日(火曜日)
         通巻第5904号  
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裁かれるか、ゴールドマンサックスの深くて暗い闇の奧
 マレーシアの1MDB起債で6億ドルもの手数料は何処へ消えたか?
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ナジブ前政権の腐敗ぶりは、マレーシアの政治的貧困を世界に曝してし まった。マハティールの93歳の復活は、腐敗政権への民意の逆襲でもあっ た。マハティール政権は前政権が繰り広げた汚職構造の解明に挑んでいる。

ナジブ前政権が設立した国家ファンド「1MDB」は65億ドルを起債 し、その集められた巨額ファンドは不適切な投資に使われた。中国主導の シルクロード・プロジェクトへも資金が廻されたという観測がある。
 
起債の幹事社は天下のゴールドマンサックスだった。

誰も、このウォール街の雄、ベンチャーキャピタルの起債を疑わないだろ う。65億ドルはアブダビの国家ファンドなどが投資して、膨らんだが、 その手数料が6億ドルだった。通常、幹事舎のコミッションの相場は0・ 2%から、せいぜいが1%、ところがゴールドマンサックスが受け取った 手数料は「常識外」の9・2%だったのだ。

2018年11月23日、マレーシアの司法長官トーマスが記者会見し、「不適切 な投資に使われた」として、ゴールドマンサックスを米国最高裁に訴えた。

11月12日にはマレーシアの財務超がゴールドマンサックスに6億ドルの返 還を求める裁判を、米国最高裁に提訴した。その日だけでも、ゴールドマ ンサックスの株価は6・5%下落した。

また騙されて出資したとして、アブダビの「國際石油投資会社」 (IPIC)も11月21日にニューヨーク最高裁判所に損害賠償を求めて民 事訴訟を起こした。

かくして、強欲資本主義の走狗ともいわれるゴールドマンサックスの深く て暗い闇の奧は、裁判を通じてどこまで暴かれるであろうか。
   
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者
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(読者の声2)皇學館大学元教授の田中卓先生が亡くなりました。氏は平 泉学派の重鎮にして皇室問題の権威。惜しい碩学がまたひとり冥界へ旅立 たれました。合掌。(HI生、水戸)


(宮崎正弘のコメント)氏とは学生時代に何回かお目にかかりました。よ く古典をお読みになり、それでいて人付き合いもよい学者でした。ご冥福 を祈ります。伊勢での通夜、葬儀なので、小生はご遺族宛弔電を打ってお きました。合掌。
  ♪
(読者の声3)世界最大の経済力を持つ米国は嘗てソ連封じ込め政策を やってきたがここにきて中国に対して貿易戦争をしかけいます。

中国は今迄の対米国貿易黒字で南シナ海での覇権を行使し、「一帯一路」 で関係国を借金漬けにしています。しかしそのための軍事費は増大し続け 資金を周辺関係国へばらまき続けて経済低迷はしないのか。

嘗てソ連は崩壊したけれど中国は持続可能なかどうか…。

今回の講演は大阪大学教授の坂元一哉先生です。事前申し込み下さい。

          記

1.日時: 平成30年12月8日(土)  14:30〜17:30
2.内容: 1430―1600 講演 :大阪大学教授  坂元 一哉 先生
                           テーマ: 「トランプ政権の対中戦略」
3.場所: サムティフェイム新大阪2F 「ホール2」会議室 
http://www.kaigi-shitsu.com/detail/0FxCfsh67u.html
      〒543-0021 大阪市淀川区西中島6-5-3
      (「新大阪」駅より徒歩9分、地下鉄御堂筋線「西中島南 方」駅より徒歩4分。
     地下鉄御堂筋線「新大阪」より徒歩6分、阪急京都線「南方」 駅より徒歩5分
4.会費: 4,500円程度(懇親会費を含む。講演のみは1,500 円。当日 参加は2000円。
学生は無料です)
5.主催: 弘志会(幹事 福井成範)
       fukuima@tree.odn.ne.jp
   TEL090-3090-5452

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(読者の声4)25日の憂国忌に参加させていただきました。三島先生の追 悼のイベントを48年間も欠かさず続けられてこられた関係者の皆さん、 ご苦労様です。さて、当日いただきました冊子の「海ゆかば」の歌詞です が、これが大友家持作詩ではなく、「大友家言立て」となっていますが、 この表記はどういう意味でしょうか?(一参加者)


(宮崎正弘のコメント)これは万葉集にある長歌「陸奥国に金を出す詔書 を賀す歌一首、并せて短歌(大伴家持)[編集]」から、その部分を取りだ して、信時潔が作曲したもので、原文の長歌は下記の通りです。

 。。。。。葦原の 瑞穂の国を 天下り 知らし召しける 皇祖の 神 の命の 御代重ね 天の日嗣と 知らし来る 君の御代御代 敷きませる  四方の国には 山川を 広み厚みと 奉る みつき宝は 数へえず 尽 くしもかねつ しかれども 我が大君の 諸人を 誘ひたまひ よきこと を 始めたまひて 金かも たしけくあらむと 思ほして 下悩ますに  鶏が鳴く 東の国の 陸奥の 小田なる山に 黄金ありと 申したまへれ  御心を 明らめたまひ 天地の 神相うづなひ 皇祖の 御霊助けて  遠き代に かかりしことを 我が御代に 顕はしてあれば 食す国は 栄 えむものと 神ながら 思ほしめして 武士の 八十伴の緒を まつろへ の 向けのまにまに 老人も 女童も しが願ふ 心足らひに 撫でたま ひ 治めたまへば ここをしも あやに貴み 嬉しけく いよよ思ひて  大伴の 遠つ神祖の その名をば 大久米主と 負ひ持ちて 仕へし官  海行かば 水漬く屍 山行かば 草生す屍 大君の 辺にこそ死なめ か へり見は せじと言立て 丈夫の 清きその名を 古よ 今の現に 流さ へる 祖の子どもぞ 大伴と 佐伯の氏は 人の祖の 立つる言立て?

!?M$N;R$O!!AD$NL>@d$?$:!!Bg7/$K!!$^$D$m$U$b$N$H!!8@$R7Q$2$k!!8@$N41$>!!045]!!<j$K<h$j;}$A$F!!7uBgEa!!9x$K<h$jPP$-!!D+<i$j? 夕の守りに 大君の 御門の守り 我れをおきて 人はあらじと いや立 て 思ひし増さる 大君の 御言のさきの聞けば貴み。。。。。 



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(読者の声5)ラジオ日本から番組のお知らせです。30日(金曜日)の 「マット安川のずばり勝負」に宮崎正弘先生が生出演です。

             記

とき  11月30日 午後零時50分―13:57
番組  ラジオ日本「マット安川のずばり勝負」
    番組は1230−1500です。宮崎さんの生出演予定時間は 1250頃から
    1357までです。国際情勢をするどく斬ります。
     (ラジオ日本)


   
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三叉神経痛に有効な治療法!
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       中村 一仁  

〜ガンマナイフか?手術か?〜

「三叉神経痛」に対する治療方法は、内服、神経ブロック、ガンマナイ フ、MVD(microvascular decompression: 微小血管減圧術)と、多岐にわ たる。
 
患者は痛い治療は好まないので、近年の治療手段としては低侵襲性と有効 性からガンマナイフ治療を選択することも多くなってきた。

本論のガンマナイフ治療とは、コバルト線を用いた放射線治療で非常に高 い精度で目的とする病変に照射することが可能な装置である。

さて本題。「三叉神経痛」というと聞きなれないかも知れないが、簡単に 言うと、顔面が痛くなる病気である。一般には「顔面神経痛」という単語 が誤用されていることがある。顔が痛くなるので「顔面神経痛」という表 現はわかりやすい。

ところが、顔面の感覚は三叉神経と呼ばれる第5脳神経に支配されている こともあり、正しくは「三叉神経痛」というわけである。因みに顔面神経 は、第7脳神経で顔面の筋肉を動かす運動神経の働きを担っている。

三叉神経痛の原因の多くは、頭蓋骨の中の三叉神経に脳血管が接触・圧迫 し刺激となることで痛みが発生するとされている。
 
<対象・方法>
さて、1999年11月から2003年10月の4年間に、当センターで治療を行った 三叉神経痛31例のうち、経過を追跡した29例についての検討を行った。ガ ンマナイフ施行1年後の有効率は69%(20/29例)であり、31%(9/29 例)が無効であった。

そこで、このガンマナイフ治療により、治癒しなかった「三叉神経痛9 例」の特徴について検討した。

<結果>
ガンマナイフ治療が無効であった「三叉神経痛9例」のうち4例で、 MVD(微小血管減圧術)による手術治療が施行された。4例全例で三叉神経 痛は消失軽快した。

ガンマナイフ治療無効例の術中所見は、クモ膜の肥厚や周囲組織の癒着な どは認めず、通常通りMVDが施行可能であった。

ガンマナイフ治療が無効であった9例について、平均年齢65.7歳(46-79 歳)、男性5例、女性4例。平均罹病期間8.7年(1.5-20年)、患側は右側5 例、左側4例だった。

全例MRI画像にて圧迫血管を確認した。上小脳動脈(superior cerebellar artery:SCA)による圧迫病変は通常の割合より少なく、静脈や椎骨動脈に よる圧迫が4例と多かった。

ガンマナイフ治療が有効であった症例との比較では性別、年齢、罹病期 間、病変の左右、圧迫部位に統計学的な有意差は認めなかったが、圧迫血 管についてはガンマナイフ治療無効例で有意に上小脳動脈によるものが少 なかった(χ2検定,P<0.05)。

<考察>
一般に三叉神経痛は脳血管が三叉神経に接触・圧迫することで生じるとさ れている。その圧迫血管として最も頻度が高いとされているのであるが、 今回の検討ではSCAによる圧迫が少なく、ガンマナイフ治療無効例に特徴 的な所見であると考えられた。

わが国で三叉神経痛に対する治療としては、抗てんかん薬であるカルバマ ゼピンの内服、ガンマナイフ、MVDといった選択枝を選ぶことが多い。MVD による三叉神経痛治療は脳神経外科医Janettaの手術手技の確立により、 安全に行なわれるようになった。

しかし、高齢化および低侵襲手術への期待から、近年ではガンマナイフ治 療の有効性が多く報告されるようになってきている。

当センターでの経験では、三叉神経痛に対するガンマナイフ治療の1年後 の有効率は69%であり、過去の報告と大差はなかった。ガンマナイフ治療 後の再発例に対して検討した報告は散見されるものの、その再発・無効の 機序は明らかではなく、ガンマナイフ治療後の再発例についての検討が必 要である。

三叉神経痛の発症機序は、血管による圧迫と三叉神経根の部分的な脱髄に より起こると考えられており、MVDにて減圧することでその症状は軽快する。

一方、ガンマナイフによる治療では、放射線照射に伴い三叉神経全体の機 能低下が起こり疼痛制御されると推察されている。

このようにMVDとガンマナイフではその治療機序が異なるため、それぞれ の利点を生かすべく、再発・無効例の検討を行い、治療適応を確立してい く必要がある。

過去の報告ではガンマナイフ治療後の三叉神経痛に対してMVDを施行した6 症例についてクモ膜肥厚や明らかな三叉神経の変化を認めず、ガンマナイ フ治療後のMVDは安全に問題なく施行できるとしており、当センターでMVD を施行した2症例も同様の所見であった。

一方で、ガンマナイフ治療施行による血管傷害の例も報告されているが、 再発との関連はないように思われる。

ガンマナイフ治療施行後の再発についての検討では、年齢、性別、罹病期 間、以前の治療、三叉神経感覚障害の有無、照射線量、照射部位は再発と 相関しなかったとの報告がある。

今回の検討では再発に関与する因子として、解剖学的な特徴に着目した。 ガンマナイフ治療無効例では上小脳動脈による圧迫病変は通常の分布より 有意に少なく、一般に頻度が低いとされている椎骨動脈やMVD後に再発し 易いとされる静脈による圧迫が多かった。

このことはガンマナイフ治療無効例における何らかの解剖学的な特徴を示 唆する。ガンマナイフ治療では画像上、三叉神経の同定の困難な症例や神 経軸の歪みの大きい症例において正確にターゲットに照射することが困難 な場合もあり、より広範囲に放射線照射を行うことも考慮されている。

前述の条件が揃うものにガンマナイフ治療の無効例は多いのかもしれない が、推論の域を出ない.この仮説が成り立つならば、MVDは直接的に血管 を神経より減圧し、周囲のクモ膜を切開することで神経軸の歪みを修正す ることができるため、このような症例に対して有効な治療であるといえよう。

しかし、圧迫部位と再発に関連性なしとする報告や、MVD後再発再手術例 の約50%で責任血管などの所見なしという報告、MVD無効後のガンマナイ フ治療有効例が存在することも事実であり、解剖学的因子のみが治療方法 の優劣を決定する要素とはならないのかもしれない。

また、初回のガンマナイフ治療で治癒しなかった三叉神経痛に対して、再 度ガンマナイフによる治療を行なうことで症状が改善するとの報告もある が、長期的な結果はなく、今後の検討課題のひとつである。

今回の研究ではガンマナイフ治療無効例にSCA(上小脳動脈)による圧迫 が少なかったという解剖学的な点に着目したが、現時点では臨床的に三叉 神経痛に対する治療としてのガンマナイフ治療とMVDは相補的な関係であ るべきであり、今後さらに有効例、無効例を詳細に検討することで、各治 療の術前評価においてその有効性が証明されることを期待したい。

<まとめ>
ガンマナイフ治療無効例に対して施行したMVDにて、4例中4例で三叉神経 痛は消失軽快した。

ガンマナイフ治療無効例9例では静脈や椎骨動脈による圧迫を多く認め、 ガンマナイフ治療有効例と比較して有意にSCAによる圧迫が少なかった。 今後、ガンマナイフ治療無効例の特徴およびMVDの有用性について検討す る必要があると考えられた。(完)(脳神経外科医師)
                
脳神経外科速報17:86-90,2007を改編。メディカ出版より掲載許諾


    
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将来に禍根残しかねない入管法改正案
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            櫻井よしこ


  「将来に禍根残しかねない入管法改正案 日本は外国人政策の全体像 を見直す時だ」

安倍晋三首相も自民党も一体どうしたのか。まるで無責任な野党と同じで はないか。

外国人労働者受け入れを大幅に拡大する出入国管理法改正案についての国 会論戦を聞いていると、普段は無責任な野党の方がまともに見える。それ 程、自民・公明の政権与党はおかしい。

11月2日の閣議決定に至るまで、同法について自民党の部会で激しい議論 が何日間も続き、発言者の9割が法案に強く反対した。しかし結局、外国 人労働者の受け入れを大枠で了承し、法律の詳細は省令で決定するという 異例の決着を見た。

深刻な人手不足ゆえに倒産が相ついでいるといわれる建設業界や介護業界 の悲鳴のような要請を無視できないという事情はあるにしても、この法改 正は将来に深刻な禍根を残しかねない。

今回の改正で受け入れる外国人の資格として「特定技能1号」と「2号」が 設けられ、「1号」の労働者の「技能水準」は「相当程度の知識又は経験 を必要とする技能」とされた。「2号」の労働者の技能水準は「熟練した 技能」とされた。

前者の「相当程度」とはどんな程度なのか。後者の「熟練」とはどの程度 か。いずれも定義されていない。

眼前の人手不足解消のために何が何でも外国人を入れたいという姿勢が見 てとれる。あえていえば政府案は外国人の野放図な受け入れ策でしかない。

外国人は単なる労働者ではない。誇りも独自の文化も家族もある人間だ。 いったん来日して3年、5年と住む内に、安定した日本に永住したくなり、 家族を呼び寄せたくなる人がふえるのは目に見えている。その時彼らが機 械的に日本を去るとは思えない。すると日本社会にどんな影響が出るだろ うか。欧州諸国は移民を入れすぎて失敗した。政府は今回の受け入れは移 民政策ではないと繰り返すが、5年間で最大34万人とみられる労働者が事 実上の移民にならないという保証はない。

日本にはすでに258万人の外国人が住んでいるのである。その中で目立つ のは留学生の急増だ。2013年末に19万人だったのが17年末までの4年間に 31万人にふえた。技能実習生は16万人から27万人に、一般永住者は66万人 から75万人にふえた。

日本には特別永住者と一般永住者の2種類がある。前者は戦前日本の統治 下にあった朝鮮半島や台湾の人々、その子孫に与えられている地位であ る。彼らは日本に帰化したり日本人と結婚したりで、日本への同化が進 み、その数はこの4年間で37万人から33万人に減少した。

問題は一般永住者である。シンクタンク「国家基本問題研究所」研究員の 西岡力氏の調査によると、17年末で75万人の一般永住者の3分の1、25万人 が中国人だ。一般永住者は日本人と同等の権利を与えられた外国人と考え てよい。滞在期間は無制限で、配偶者や子供にも在留資格が与えられる。 活動も日本国民同様、何ら制限もない。彼らが朝鮮総連のような祖国に忠 誠を誓う政治組織を作ることも現行法では合法だ。

他方中国政府は10年に国防動員法を制定し、緊急時には海外在住の中国国 民にも国家有事の動員に応ずることを義務づけた。仮に、日中両国が紛争 状態に陥った時、在日中国人が自衛隊や米軍の活動を妨害するために後方 を攪乱する任務に就くことも十分に考えられる。

一般永住資格はかつて日本に20年間居住していなければ与えられなかった が、98年に国会審議もなしに、法務省がガイドラインで「原則10年以上の 居住」に緩和した。その結果、20年間で9万人から75万人へと、8倍以上に ふえた。今回の外国人労働者の扱いだけでなく、一般永住者の資格も含め て日本国として外国人政策の全体像を見直す時であろう。
『週刊ダイヤモンド』 2018年11月24日号
 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1257


          
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重 要 情 報
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 ◎27日の夜のPrime News:前田正晶

予想以上な興味深い話が聞けて面白かったと同時に、あらためて「韓国と は箸にも棒にかからない国と人たちだ」と認識させてくれた。その主役が 掲題の前癒やし財団理事の陳昌洙氏だった。敢えて「氏」を付けたが、こ こには寧ろ皮肉を込めたつもりだ。彼は松川るい参議院議員に何を言われ ようと全く認めようとも譲歩しようとする素振りも見せず、韓国の国民の 情緒を代表して飽くまでも「日本政府の非協力的な態度が今日の状態を招 いた」と主張し続けたのだった。

即ち、松川議員が「国交断絶まで視野に入りかねない事態に陥っている責 任は、韓国の国際的な約束を遵守しない姿勢にある」と穏やかに、時には かなり強い口調で言っても動じることなく「非は日本政府にある」と言い 続けたのだった。特に「不可逆的合意」の中にはない「安倍総理が元慰安 婦宛に謝罪の手紙を書き、日本政府の然るべき高官がお婆さんたちに
1,000万円を手渡して欲しい」と要求した時に、総理が「手紙を出し気な ど毛頭ない」と言われたので「国民が激怒して状況が変わったのだ」と言 うのだった。

韓国側が勝手に合意にないことを言い出して安倍総理に要求し、それを守 らなかった日本側が悪いのだという論旨の飛躍などは全く気にしていない のだった。合意の内容などは眼中にないことが明らかだった。これが所謂 「ゴールポストの移動」という悪い(良い?)典型的な例になるだろう。

彼の主張は何処まで行っても「日本政府が対策を立てるべきであり、韓国 内には被害者中心主義という思想が蔓延しつつあり、少なくとも問題解決 の為には両国政府の協力が必要なのだ」などという「合意」には全く含ま れていないようなことを当たり前のように言い募って頑として譲らなかっ た。これは自国の利益(後で“interest”という英単語まで引用したのにも 恐れ入ったが)を守ろうという態度だったのは、恰もDPRKの役人たちが金 正恩委員長に斬られないように奮励努力するのにも似ていた。

残念に思えたのは折角ソウルから来ていたと思う産経の黒田勝久が「何故 そこまで穏やかなのか」と疑ったほど陳氏に強硬にものを言わずに緩衝材 のような態度だったことだ。兎に角、陳氏は「非は日本政府の非協力的な 姿勢にありその姿勢を採っているのでは、自分も悪いことだとは認める日 本大使館前の少女像の撤去が出来ていないのは、韓国側だけの責任ではな く、協力を拒否した日本側の責任もある」と言うだけだった。

彼には何を言っても無駄だとは私のも解るほどその言い分は単純明快だっ たが、彼の姿勢と発言内容が韓国の文在寅政権の日韓関係に対する考え方 を余すところなく代弁していると思って聞いた。換言すれば「悪いのは飽 くまでも日本国で、謝罪も足りず、歴史も反省していない以上、韓国側が 何をしても責められるような非はない」と言っているのと同じだ。朝鮮半 島からの労働者問題の大法院の無法な判決に関しても「日韓で協力し合っ て財団でも設立して被害者に補償しようではないか」途方もない提案をし て松川議員を驚愕させた。

私は既に述べてきたように「韓国を許すな」とか「国交断絶」まで頭に置 いて彼らの非をソウルまで行っても責め立てよと言う方だが、昨夜のよう に韓国側の真意をあそこまで陳氏が代弁してくれたので、益々「韓国許す まじ」と強固に考えるようになった。彼は黒田に幾ら「韓国マスコミは日 本側の正当な主張を全く報じていないのは怪しからん」と批判されても蛙 の面に何とやらで、全く認めなかったし反省もしなかったのは、寧ろ西欧 人の「我が非は絶対に認めない」という思考体系にも似ていて感心した。

彼は東京大学大学院で何を学んだのだろうか。私は安倍総理以下の方々に 国内だけで韓国を非難・批判していないで、堂々と青瓦台に赴いて文在寅 大統領に言うべき事を言ってやるべきだとすら考えている。だが、恐らく 言ってやっても「合意を覆す気はないが、それでも今日の悪い状態に至っ た原因は非協力的な日本が悪い」と言うだろう。もしかして、陳昌洙氏は 文在寅大統領の意を帯して出演したのかも知れない。

 ◎私が考えていた新出入国管理法の成り立ち:前田正晶

結論から言うと「私は政権の猛省を促したい」のである。その理由(ワ ケ)と根拠をこれから述べていこう。

私は野党がこの新法案を「スカスカ」と扱きおろしている有様を見て、少 しだけ真剣に報道される内容に注目してみた。結果としては「なるほど、 野党の言うことにも三分の理くらいはあるのかな」とは思った。だが、あ の野党のエース・山尾志桜里のような揚げ足取りに終始する質問には何ら の理はないと見た。政府は法案については成立後に省令等で補足して具体 化していくと言っているのだから、それはそれで良いのじゃないかとも感 じていた。

私はこのような国家としては重大で重要な法改正を行うのであれば、先ず 厚生労働省の仕事だと思うことで、1都2府1道43県を隈無く調査して新 労働力をどれほどどの業種が必要としているかを正確に調査して、どれほ どの人数を招き入れたいかを集計することから始まるのだと推定してい た。その集計を本省で審議・検討して4万5千人のように上限と思う数を内 閣に答申するものだとばかり考えていた。

そこに加えて、労働基準監督署の意見も聴取して、来日する技能修習生の 最低賃金を既存の我が国の労働者たちと均衡が取れるように設定する作業 があるものだと浅はかにも思っていた。更に、技能実習生を派遣する先の 業種や経営内容も経営者の資質も事前の調査があって決められる性質で、 散々野党が取り上げた所謂3Kのような職場は回避する方向にあるのだろう と勝手に想像していた。要するに「脱走」や「離脱」を回避する手立てを 整えてあるのだとばかり考えていたのだった。
しかしながら、既に何度も指摘したように立案者(って誰だろう)はここ 百人町/
大久保界隈の外国人だらけの惨状すら調査され、その結果を反映した法案 でもないようなのである。遺憾千万である。私が世界の20ヵ国を歩いても 見たこともないような、外国人が大手を振って我が物顔で地元民よりも遙 かに多く闊歩している事態を、更に我が国の何処かで創り出しかねない危 うさを秘めているとしか思えないのだ。

それだけではない。既に指摘したように「招かれてか、勝手に来るのか」 知らないが、働きに来るだろう外国人の「質」を全く野党は論じなかっ た。これなどは取り返しのつかない問題を起こす危険があると思う。私が アメリカの労働力の質の問題を論じた際に採り上げた「現場に完備したマ ニュアルがあっても読めない者たちを集めたのでは効果が挙がる訳がな い」のに、自国語の識字率の程度も解らない者たちが集まったらどうなる のかと言うこと。第一、我が国の雇用主がアメリカ式のマニュアルを準備 する能力があるのかも疑問だ。

しかも、何処かで日本語を教えると標榜しているが、フランス文学のTK
博士が指摘した「世界最低の水準にある外国語教育」しかできておらず、 正常な英語力すら備わっていない者が多い我が国で、何処の何方がどのよ うな方法で日本語を教えるというのか。まさか新宿区に乱立しているよう な日本語学校の教員たちにでも任せる気か?私は「日本語は難しい」とい うのは誤解であり誤認識であると断じる。最近急増している見事な日本語 を操るアメリカやヨーロッパの人たちに「どのようにして日本語を短期間 にものにしたか」を尋ねてみるが良いだろう。

という次第で、私は「仏も作らず魂も入れなかった」法案が衆議院を通過 したのではと疑っている。私の経験から割り出した持論は「外国人を簡単 に信用するな。異文化の人たちの受け入れと、彼らを自国の文化に馴染ま せるのは5年くらいでは無理な相談だ」と認識している。私が「日本とア メリカの企業社会における文化比較論」のプリゼンテーションをウエアー ハウザーの本部で自信を持って出来るようなになるま15年を要したのだ、 仮令英語が解っていても。あらためて政府の猛省を促したい。




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身 辺 雑 記
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29 日の東京湾岸は曇天。

28日夜は家人の姉たちと『あきら』で懇談。

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創刊日:2004-01-18  
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