政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

全て表示する >

頂門の一針4853 号  2018・11・4(日)

2018/11/04

                      
□■■□──────────────────────────□■■□ 
わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4853号
□■■□──────────────────────────□■■□


       2018(平成30)年  11月4日(日)



          ミャンマーにインドが支援強化:宮崎正弘

            いもち病(稲熱病)の怖さ:渡部亮次郎

          これからの日中関係を決める:櫻井よしこ
                                                                                                 話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


□■■□──────────────────────────□■■□
第4853号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
               御意見・御感想は:
                  ryochan@polka.plala.or.jp

                購読(無料)申し込み御希望の方は
                    下記のホームページで手続きして下さい。
  
       http://www.max.hi-ho.ne.jp/azur/ryojiro/chomon.htm
    バックナムバーは http://www.melma.com/backnumber_108241/

    ブログアドレスは http://chomon-ryojiro.iza.ne.jp/blog/



━━━━━━━━━━━━━━
ミャンマーにインドが支援強化
━━━━━━━━━━━━━━
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)11月2日(金曜日)
        通巻第5875号 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 孤立するミャンマーにインドが支援強化、中国を牽制
  国境を接する3つの地帯は治安環境が悪くインフラも未整備
********************************

ミャンマーへ異常接近をなしたのは中国である。国際的に孤立を深める ミャンマーに、いまこそ千載一遇のチャンスと乗り出した。両国関係はそ れまで冷え切っていた。

ロビンギャ問題で、欧米から非難され、ノーベル平和賞を返還せよとまで 酷評されているスーチーは、嘗てほめあげてくれた欧米メディアが突如立 場を変えて、連日批判するため、国際的に孤立している。

もとよりロヒンギャ問題の元凶は英国の植民地支配の残滓であり、スー チーに罪はなく、彼女はただ無能なだけだ。英国の旧ビルマ分割統治のた め、イスラム教徒を大量に移住させて対立させたのだ。ビルマ人は仏教を 信仰する。

「ミャンマーの言い分が正しい」という中国の応援歌は十分に理解でき る。中国が狙うのは既得権益の石油とガス・パイプライン保護とチャウッ ピュー港の開発であり、習近平がスーチー政権に持ちかけている巨大プロ ジェクトはCMEC(中国ミャンマー経済回廊)である。

現に中国はロヒンギャが棲んでいたラカイン州の開発に当面の目標を置い ており、北部シットウェイから南、インド洋に着き出したチャウッピュー を大々的に開発し、工業特区、病院、学校、ホテルを建てた。

現在も造成中。ただし、期待ほど迅速に工事が進まないのはアクセスの悪 さと電力供給がままならないことで、停電ばかりでは工事も中断を余儀な くされる。

立派なホテルも2軒ほどあるが、停電がしょっちゅう発生するので冷蔵庫 が使えず、ビールは冷えていない。

インドが安全保障の観点から、ミャンマーの梃子入れを始めた。副次的目 的は中国とのバランスを取り、安全保障面でのリスクを低減させることに ある。

インドにとって見れば北西パキスタンは中国との軍事同盟であり核武装し ている。真北のネパールはマオイスト政権、真東のバングラデシュもチッ タゴンの港湾拡充、開発プロジェクトは中国が応札し、南東スリランカも 親中派から政権は替わっても、また親中派ラジャパクサ前大統領が復活 し、南西のモルディブにしても中国からの「借金の罠」に落ちて、ようや く親中派政権は倒れたが、政情不安定と来ている。近隣諸国でインドの同 盟国はブータンしかない。


 ▼インド、ミャンマー国境に盤踞する武装ゲリラ

地図を拡げていただきたい。インドの東部山岳地帯はミャンマーと国境を 接している。インドの最北西部アルナチャル・ブラデシュ洲はミャンマー のパンソー峠、日本が戦ったインパールが位置するマニプール州は、ミャ ンマーのタムとの間に国境がひらけている。

東部深奥のミゾラム州はミャンマーのチン族自治区に繋がる。これまでに も武装ゲリラとの小競り合い、密輸などが報告されている。インドが警戒 するのは、麻薬の密輸も含まれる。

第一にインドは近年の急速な経済発展にともない石油とガス需要が高まっ たためミャンマーからも輸入する必要性に迫られている。ラカイン州沖合 の海底油田で生産されるガスと石油は1400キロのパイプラインでミャン マーを斜めに縦貫し、雲南省へと至っている。

第二に国境地点でも道路拡張や設備拡充による貿易の拡大である。インド がとくに力点を置くのはマニプール州とダム(ミャンマー側)、ミソラム とチン族が統治する州とのアクセスで貿易を格段に拡大したい考え。両国 の貿易は2016年から17年度に60億ドルだったが、2018年は年初か ら九月までの速報で74億ドル強と、急速に拡大した。

両国の問題はミャンマー北東部に盤踞する武装ゲリラである。インド兵は アルナチャル・ブレデシュ州に駐屯しているが、越境が出来ず、かといっ てミャンマー政府軍は現在北東側のカチン族、シャン族の武装集団との戦 闘に追われて、兵力に余裕がない。

しかも、これらの武装集団に武器を提供しているのが中国軍と見られる。 それゆえにインドはミャンマーへの武器供与も視野に入れている。
      
☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒書評 しょひょう  BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIE 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 

 米中貿易戦争は序の口に過ぎない、次は金融戦争を仕掛けるだろう
  ドル取引停止、チャイナ・プレミアムがつくと中国の経済は消滅する

  ♪
渡邊哲也『GAFA vs 中国』(ビジネス社)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

「GAFA」って何? 

これはグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンという米国の IT、インターネット、検索エンジン、ビッグデータの企業四社の頭文字 を並べた新造語だが、象徴的に意味するのは現代世界経済の方向だろう。

同時に世界の株式市場における時価総額を点検してみると歴然となってく る、或る重大な事実がある。すなわち世界支配は「石油」から「ビッグ データに大転換」という副題が表現しているような産業の転換期に突入し ており、基本的には米国vs中国の対決時代が基軸にある。

これこそ目に見える変化である。

もっと具体的な変化はと言えば、過去30年の世界の産業構造の地殻変動 ではないか。

優位にあった日本企業は完全に「負け組」になった。

時価総額トップの新興企業が旧体制の大手を相手にせず急激にのし上がっ た。日本ならさしずめ孫正義、三木谷某らが代表する。

つまり物づくり経済という実態経済は影が薄くなって、AIを駆使した通 信、IT、データ企業が、製造業メーカーを劣位へと追いやってしまった ことである。

平成元年という、30年前の世界の時価総額を見ると日本企業が圧倒的 だった。この時代、世界の時価総額50傑のうち、なんと7割近くの32 社が日本企業だったのだ。

NTT、日本興業銀行、住友、富士銀行、DKB、三菱銀行、東電、そし てトヨタだった。GAFAなんて影も形もなかった。

ところが30年後、時価総額のランキングの様変わりたるや、平成30年の 産業地図を株価に置き換えて俯瞰すると「世界50傑」に、日本企業はト ヨタのみがランク入りしているという寂しい風景に衝撃を受けるに違いない。

時価総額ランキングはアップル、アマゾン、アルファベット、マイクロ ソフト、フェイスブック、そしてバークシャー・ハザウェイとなり、中国 勢は7位にアリババ、8位にテンセント、15位に中郷工商銀行が入って いる。トヨタは因みに35位。

ならば石油企業はどうか。エクソンが10位、ロイヤルダッチシェルが 14 位、シェブロンが24位、ペトロチャイナが32位、トタルが 49位。黄金の 石油業界も時価発行総額では衰退していることが分かる。

日本人は、これを見て一抹の寂しさを覚えるかも知れないが、アメリカ 人はそういう甘ちょろい幻想、打ちひしがれた感傷にいつまでのひたって はいない。

さらに具体的に次世代技術産業を区分けしておくと、スマホは米国アッ プルが優勢だが、中国のファーウェイ、オッポ、小米が躍進している。基 地局では圧倒的に中国勢が強く、ファーウェイとZTEの天下である。

パ ソコンはデル、アップル、HPと米国勢も健闘しているものの中国の レノ ボが急伸している。ルーターも中国勢が凄まじい勢いでシスコシス テムを 猛追しており、監視カメラ、ドローンは中国が圧勝。いま、これ らのハイ テク分野で、日本メーカーが後塵を追っているという劣勢にあ り、もはや 問題視されてもいない。

米国は中国の追い上げを脅威として、「MADE IN CHIA  2025」をあれほど敵視するのだ。

米国が世界の「技術覇権」を奪回するために、第一の敵は中国であり、第 二は、こうした転換を許したのがグローバリズムを徹底的に利用したのだ から、この国際化とかの新自由主義を駆逐することにある。それがトラン プのいう[MAKE AMERICA GREAT AGAIN]の標語 に収斂されているのだ。

10月29日、米国商務省は輸出規制744条に違反したとして、福建晋 華 積対電路(フゥジアンジンルー)の集積回路などを禁制リストに付け加 えた。これはファーウェイ、ZTE製品ならびに設備の米国における取引 禁止につぐ厳しい措置である。同社は主にDRAM製造で有名な中国の国 有企業だが、米国が発明した軍仕様の製品を米国内で販売し、米企業に損 害を与えたことを理由に挙げた。つまり、ハイテク優位の奪回がトランプ 政権の政策の根幹にあることがわかる。

渡邊哲也氏は、本書の中で、米中戦争の次の本番が金融制裁にあると本筋 を鋭く見通している。

嘗てジャパンバッシングのおり、日本に対してBIS基準を満たしてい ない等とイチャモンをつけて、ジャパンプレミアムを上乗せしたドル金融 を行って、殆どの日本の銀行、証券、保険の競争力を奪ってしまったよう に、次にトランプ政権が準備中は、チャイナプレミアムである。最強の手 段にはドル取引停止という強硬手段も持つ。

これにて世界時価総額中、50傑にランク入りしていた中国工商銀行 (15 位)、中国建設銀行(19位)、中国農業銀行(44位)と中国兵湾保険 (48位)は 間違いなく姿を消すことになるだろうと大胆に予測するあたり が本書の 肯綮とみてよいだろう。
           

 ☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒☆⌒書評 しょひょう  BOOKREVIEW 書評 BOOKREVI 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  
 
 日本の縄文式遺跡は世界一古いのだが
  それを記述した歴史教科書が少ないのは何故なのか

              ♪
伊勢雅臣『比較 中学歴史教科書 国際派日本人を育てる』(勉誠出版)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

縄文土器や土偶がブームである。かく言う評者(宮崎)も青森県の三内丸 山遺跡や亀岡遺跡、秋田の山奥にあるストーンサークルなどを見に行った し、亀岡遺跡の象徴である遮光土器のレプリカなども土産とした。
教育現場では、こうした重要な日本史の発見、とくに縄文時代の歴史が急 速に書き変えられているが、左翼教科書と、保守のそれとに深刻な相違点 がある。本書はその齟齬を衝く。
 
本書の筆者、伊勢氏はまず次のようにいう。

「一般の読者は歴史教科書はすべて文部科学省の検定を通っているの で、考古学的な研究成果については、ほぼ同じような内容だろうと、想像 するかも知れない。しかし、各教科書の記述を比べてみれば、大きな違い がある」

そのうえで伊勢氏は最古の土器の年代に絞って、中学歴史教科書を比較 し、次の差違を指摘される。

(1)狩りや漁・採集で得た食糧の保存や煮炊きのために土器を使うように なり、食べられる物の種類が増えて、食生活は豊かになりました。このこ ろの土器は、表面に縄目の文様がつけられていることが多いので縄土器 といいます。(帝国書院『社会科中学生の歴史』)

帝国書院版は土器と食生活の関係に関しては詳しいが、年代は書いてい ない。

(2)日本列島の人々は,1万2000年ほど前から土器を作り始めまし た。こ れはどんぐりなどの木の実を煮て食べるために考え出されたもの で,世 界的に見ても古い年代とされています。(東京書籍『新版 新しい 社会歴 史』)

東京書籍版では、「1万2000年ほど前」から土器を作り始めた、と し、 「世界的に見ても古い年代」とする。


(3)今から約1万5000年前,人々は,食物を煮炊きしたり保存したり する ための土器をつくり始めました。これらの土器は, その表面に縄目 の模 様(文様)がつけられることが多かったため,のちに縄文土器とよばれ る ことになります。縄文土器は,北海道から沖縄まで日本列島全体から出 土しています。これは世界で最古の土器の一つで、・・・(育鵬社「新編  新しい日本の歴史』)

育鵬社版では「土器をつくり始め」た時期を「約1万5000年前」と し、 「世界で最古の土器の一つ」と表現している。


(4)今から1万数千年も前から、日本列島の人々はすでに土器をつくり始 めていた。これは、世界で最古の土器の一つである。

側注1 青森県大台山元?遺跡から発見された土器は炭素年代測定法で約 1万7000年前とされている。

側注2 2013年、日・英の研究チームが、北海道や福井県で出土した 約 1万5000年前の土器から、世界最古の過熱調理の痕跡を発見した。 (自 由社『新版 中学社会 新しい歴史教科書』)
(いずれも平成27年検定済み)
 
自由社版は最古の土器として約1万7000年前、「世界で最古の土器の 一 つ」としている。「世界最古の過熱調理の痕跡」が発見されたことも ちゃんと書いている。

次の指摘がなされる。

「土器の年代だけでも、「記述なし」(帝国書院)、「1万2000年」 (東京書籍)、「1万5000年前」(育鵬社)、「約1万7000年」 (自由 社)とばらついている。発見された最古の土器の年代を言うか、あ る程 度、普及した時期を言うかによって、2〜3千年のバラツキがあるの は 理解できるが、東京書籍版で「1万2000年前」というのは、群を抜 いて 新しい。

また、帝国書院に至っては、年代すら記載していない。さら に世界の他 の地域との比較に関しては、記述なし(帝国書院)、「世界的 に見ても 古い年代」(東京書籍)、「世界で最古の土器の一つ」(育鵬 社、自由 社)と、これもバラバラである」(引用止め)。
 
つまり日本の歴史が中国より古いという事実が知れ渡ってはいけないらし い。左翼の歴史家は、日本が遅れているという錯誤をもって正しいという 強迫観念に取り憑かれているのではないのか。

伊勢氏の次の指摘は重要である。

「岡村道雄・元文化庁主任文化財調査官が指摘しているように、日本列島 の土器は「質量ともに世界の他の時代や地域のものとくらべても際立って いる」(『日本の歴史01 縄文の生活誌』、講談社学術文庫)という点 は、わが国の歴史を学ぶ以上は、知っておくべき重要ポイントであろう (中略)。

いずれにせよ、中学校教育は義務教育の最終段階であり、日本 国民とし ての最低限の情操、知識を育む事を目的としている。その歴史教 育がこ れほどの大きなバラツキがあっても良いのか」。

 近世の戦争の評価ばかりに焦点があてられてきたが、古代をめぐる解釈 でも、ただしい教科書が求められている。
    
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS  読
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
(読者の声1)11月2日夜の「フロントジャパン」のゲストは宮 崎正弘さ んです。ホストはジャーナリストの浅野久美さん。テーマは「パ クリ中 国」「欧州におけるチャイナリスク」他です。
 ご期待下さい。(日本文化チャンネル桜)




━━━━━━━━━━━
いもち病(稲熱病)の怖さ
━━━━━━━━━━━


      渡部 亮次郎

「蓑(みの)着て笠(かさ)着て鍬(くわ)持って お百姓さんご苦労さ ん」という童謡がNHK第1放送から流れていた時代がある。明治でも大正で もない、昭和も敗戦直後、1947、8年ごろだった。食糧難の時代、国民みん なして百姓にゴマをすったのである。

蓑や笠を着る百姓は今やどこにも存在しない。すべて機械化して田圃から は女性が姿を消した。田植えも稲刈りも機械がやるし、除草は農薬が解決 してくれた。結果、農村からは猫背、蟹股、腰曲がりが居なくなって久しい。

しかし、その代わり、田圃から女性と共に居なくなったのが泥鰌(どじょ う)とトンボである。稲作の大敵「いもち病」を防除すべく禁じ手「水銀 系農薬」を使ったからである。「いもち」はそれほど恐ろしい。今でも恐 ろしい。

「いもち」とはイネに対する最も普通の病気で,穂,葉,茎などに発生し て大害を与える。とくに山間,北部地域では,いもち病との闘いが稲作の 大きな課題であった。この事情を反映して,日本植物病理学の分野では最 も多く,また深く研究されてきた病害である。

穂に発生すると発病部位から先の方は実らないので、「穂首いもち」は被 害が深刻である。「葉いもち」、穂いもちとも同じ菌によって起こるが、 発生の様相としては、比較的葉いもちが多くて穂いもちの少ない南日本型 と、逆に葉いもちよりも穂いもちの多い北日本型がある。

若いイネに激発すると株全体が萎縮して枯れてしまう。この病状を「ずり 込みいもち」という。防除に失敗すれば収穫ゼロ。

防除薬剤としては,戦前はボルドー液万能であったが,戦後一時期有機水 銀剤が脚光を浴び目覚ましい効果を挙げた。これが禁じ手と気付いて止め たものの遅かりし。泥鰌は田んぼから死滅した。

現在では抗生物質剤(ブラストサイジンS、カスガマイシンなど)や有機リ ン粒剤などが使われている。

いもちは一般に,日照不足,多雨,低温のときに病気が多く,またイネの 体内に遊離の窒素成分が多く,ケイ酸が少ないときに発生が多い。

いもち病の発生程度は年次によっても異なり,ほぼ10年周期で大発生が記 録されている。昭和年代に入ってからは,1934(昭和9)年の稲作冷害が 有名で,東北地方では娘の身売など深刻な社会問題が発生した。

陸軍のクーデター「2・26事件(1936年)」の背景であるが、この不作には純 冷害のほかにいもち病による被害が大きかった。

戦後では,53(昭和28)年,63(38)年,74(49)年に大発生をみている。

的確な防除を行うには発生を予察することが肝要である。以前から気象条 件,イネの体質,胞子の飛散などを知って穂いもち病の発生を予測してい たが,近年コンピューター導入で,大量のデータからの予察も試みられて いる。

日本ではじめてこの病気が記録されたのは,1679年(延宝7)の《永禄以来当 院記録年鑑》(広積院祐栄書)とされるが,その後の《耕稼春秋》(1707ごろ) の記載が人口に膾炙(かいしや)している。

イネ品種によってかなり抵抗性に違いがみられる。外国イネには強度の抵 抗性のものがあるが,日本在来の品種は概してかかりやすい。

従って日本にいける稲の品種改良は、収穫量、食味の追及とともにいもち など稲の病害虫に対する抵抗力の研究に重点が置かれてきた。

最近は外国イネの強い抵抗性因子を導入した品種も育成されている。しか しせっかく抵抗性品種ができても突然ひどく罹病してしまうことがある。 これはレース新生のためであることが多い。

レースrace とは形態が同じでありながら病原性の異なる菌で,日本には 今16以上のイネいもち病菌レースが知られている。

ここ数年 Pyricularia属菌の菌学的な研究が進み,イネいもち病菌とシコ クビエいもち病菌の交配によって有性胞子が形成され,またイネいもち病 菌がタケに寄生性のあることが知られるなどして,菌の所属について検討 される時機にある。資料 世界大百科事典(C)株式会社日立システムアン ドサービス 2008・07・07



 
━━━━━━━━━━━━━
これからの日中関係を決める
━━━━━━━━━━━━━


        櫻井よしこ


「これからの日中関係を決める首脳会談 騙され続けた長年の歴史から脱 せるか」

10月23日、私が理事長を務めるシンクタンク「国家基本問題研究所」は 「中国の人権侵害に、日本の沈黙は許されない」とする意見広告を、複数 の全国紙に掲載した。

中国政府は100万人を超えるイスラム教徒のウイグルの人々を収容所に押 し込め、絶え間ない洗脳を行っており、多くのウイグル人が弾圧され、拷 問を受け、死亡し、廃人にされ、或いは深刻な後遺症に苦しんでいる。

米議会はマルコ・ルビオ上院議員らが中心になって、民主、共和両党が結 束し、中国政府に問題をつきつけた。米議会は中国の凄まじい人権弾圧を 「人道に対する罪」と定義し、国際社会に告発した。2022年の冬期五輪の 開催地に予定されている北京を他の都市に変更するよう、国際オリンピッ ク委員会に要請し、中国で国家分裂罪で無期懲役の判決を受けて獄中にあ るイリハム・トフティ氏を来年のノーベル平和賞に推薦するという。

ルビオ氏らは同盟国にも、中国非難の同じ隊列に加わるよう求めている。 米中間で進行中の貿易戦争の背後には両国の価値観の相違がある。ウイグ ル人に対する不条理な弾圧はそのひとつである。日米安保条約によって同 盟国として結ばれている日本にとって、価値観の闘いで、米国と共同歩調 をとらない理由はない。その意味で日本の政府も国会議員も、いま、ウイ グル問題で声を上げるべきである。

トルコのサウジアラビア総領事館でジャーナリストのジャマル・カショギ 氏が殺害された。サウジ政府によるカショギ氏殺害の、人権無視の酷いや り方はもはやどの世界にも受け入れられない。一人のジャーナリストの殺 害事件が、サウジ皇太子のムハンマド・ビン・サルマン氏の地位を危うく している。米国とサウジの関係に亀裂が生じ、サウジの影響力が低下し、 イスラエルとの連携も弱まり、イランが得をし、結果として中東情勢が揺 らぐ深刻な展開になりかねない。

人権問題が世界情勢を大きく左右する要素になる中で、中国はサウジより も遙かに残酷な拷問死の山を築いてきた人権弾圧国家である。日本の政治 家が中国に抗議の声を上げない方がおかしいのである。

たとえウイグル問題がなくとも、日本政府には中国の人権弾圧について発 言しなければならない事情がある。8人もの日本人が中国にスパイとして 囚われている。彼らがスパイであるなどとは信じ難い。中国側は容疑を裏 付ける詳しい情報を全く示していない。これまでにも中国が日本人をスパ イ容疑で拘束した事例はあるが、いずれも濡れ衣と言ってよい事例だった。

26日(本稿執筆は23日)の、実に7年ぶりの日中首脳会談で安倍晋三首相 が何を語り、何を語らないかで、これからの日中関係が決まる。首相は日 中首脳会談を望みながらも中国が首脳会談実現の条件としてつきつけた要 求に屈しなかった。中国側が欲し、日本側も欲した首脳会談でも、同じよ うに妥協しないことが日本の国益を守る道だ。

日本側が中国側に求めるべきことは、まず第一に日本国民の人権と命を守 るという意味で、前述の8人の日本人救出である。次に尖閣諸島海域に定 期的に侵入する中国の公船について1ミリも譲らずに抗議することだろ う。そうしなければ尖閣海域における中国の行動を黙認し、中国が領土を 奪うことを認めることになる。第三に中国の知的財産の窃盗への抗議だ。 米中貿易戦争で米国の側につく意思を示し、同時に日本が被っている損害 について、これ以上許さないとの決意を示すためである。

最低限こうした点をおさえることができれば、首相の対中外交は成功だ。 それができて初めて中国に騙され続けるという長年の日中関係から脱する ことも可能になる。
『週刊ダイヤモンド』 2018年11月3日号
 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1254



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
何と厳格なアメリカのビジネス・パーソンの服装学
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


                   前田 正晶

これは08年3月に一度発表したものに加筆・訂正を施してある。こういう ことは何度でも繰り返して公開すべきだと考えている。

20万円のスーツを当たり前のように着ているアメリカのExecutiveたち:

これも間違いなく我が国で誤解・誤認識されているアメリカの企業社会の 文化の中の分野の一つである。アメリカの大手企業の幹部ともなればその 99%はIvy League等のMBAという「資産家の出」であり、皆一様に$1,000 以上もするスーツを着こなし、$50〜$100もするアメリカのブランド品の 高級ネクタイを締め(我が国ではこの倍以上の小売価格になるだろう。

$300〜400もする靴を履いていると承知している人は少ないだろうが、こ れは事実である。

これらと同じものが我が国で販売される場合には、ただ単に為替レートを 用いて換算すれば良いのではないことは言うまでもないこと。これらが日 本国内での小売価格は、スーツならば20万円以上にはなってしまう。残念 ながらフランスやイタリアのネクタイを有難がって数万円を惜しまない人 は数多いが、私が愛用した格式高き”Countess Mara”のネクタイなどを知 りビジネスマンは極めて少なかった。だが、残念ながらこのブランドは倒 産したはずで、最早入手できないと聞いている。

ご参考までにアメリカのスーツの有名ブランドを挙げておう。”Hickey Freeman”や”Hart, Schaffner”等がそうである。日本では若者が何故か飛 びついた”Polo”(by Ralph Lauren)や”Brooks Brothers”は、俗に言うシ ニアー向けの高級ブランドのうちで、決して大学生や新入社員程度の年齢 層向けではない。実際に私はアメリカではBrooks Brothersには良くネク タイ等を買いに行ったものだが、若者に出会ったことなどなかった。

ネクタイの最高級ブランドで嘗ての歴代大統領の御用達の”Sulka”は入っ ていくのも怖いような雰囲気の紳士用品専門店だった。私がサンフランシ スコでその支店に入っていった時には「貴方はここが”Sulka”と承知で 入ってきたか?」とアフリカ系の店員に詰問された。「勿論」と答えたと ころ、掌を返すように丁寧になったのは不愉快だったが、この辺りの姿勢 が格式の高さを物語っているのだ。ここまでに挙げたブランドを一つで も、特にSulkaの有り難さを知っておられれば、貴方は相当なアメリカ通 であろう。

ところでネクタイの値段だが、アメリカで$50ならば、日本国内では1万円 以上で店頭に並ぶだろう。今でこそ銀座に靴屋の”Coal Hahn”が店を出 し、”Johnston &Murphy”が多くの店頭に並ぶ時代になったが、これを読ん でアメリカの靴だと直ぐにお分りなる方が多いとは思えないのだが。それ ほどアメリカのブランドに対する認知度は低いと思っている。

私の狙いはアメリカ製品の我が国の国内価格を論ずるのではない。アメリ カでの企業社会における服装に対する意外な?厳格さを申し上げたいので ある。私がアメリカのビジネス社会での”Dress code”に馴れていなに、副 社長と共に東京に出張してきたマネージャー(言うまでもないがアメリカ 人である)が、私が同じスーツを2日連続で着用して現れた時に、鼻をつ まんで「臭い。直ぐ着替えてこい」と命じたのだった。このNY週の名家の 出身でありMBAのマネージャーは、必ず3着以上を”Garment bag”(=ハン ガーに掛けて吊す形式になっているものだが、トローリーケースが普及し た現在では見かけることもなくなった)に入れて東京に持参し、ホテ
ルにチェック・インするや否や全て「特急」でプレスに出してしまう。お 客様の前に皺になったスーツやアイロンがかかっていないパンツで出て行 くことは許されないのがアメリカの”Dress  Code”なのである。

こんな程度で驚いて頂いては困る。私の生涯最高にして最後の直接の上司 だった副社長兼事業部長は厳格な規範(=”Norm”)を設けて、彼の部下 が”Jacket and tie”という、ブレザー等の代わり上着の下にフラノ等の代 わりズボンという服装で仕事の場に出ることを許さず、ワイシャツも白以 外は認めなかった。これがアメリカのビジネスマンの服装学なのである。

彼は私が忙しさに紛れて散髪していないままに本社に出張した際には「お 前には床屋代に不自由しないくらいの給料を払ってあるはず。髪を切って から出直せ」と厳しく叱責された。こういう事を部下に命じるアメリカの 何処がキャジュアルで大雑把なのであろうか?

“A Dress for Success”:

だが、この程度でも未だ驚くのは早いのである。これから真の意味でのビ ジネスマンの服装学に触れていこう。

アメリカには「出世する服装」と訳されたジョン・モロイ=John Molloy という人の名作がある。因みに、モロイ氏は後に”A New Dress for Success”も上梓している。これはアメリカのビジネス・パーソン(女性が いることを忘れてはならないのでパーソンとした次第)の服装の厳しい規 定というか規範を余すところなく語った本である。

「厳しい規定」とした だけでは何のことかと疑問に感じられる方が多い だろうし、現にこのこと を語った場合に多くの方が不思議そうな顔をさ れた。これは、何かといえ ば我が国民の頭の中に服装に関しては「イギ リス人=紳士」で洗練されて おり、「アメリカ人=キャジュアルか田舎 者」といった既成概念が刷り込 まれているせいだと確信している。それ は誤解であり、アメリカに対する 誤認識で勉強不足あると言いたい。

実は、私自身が服装に関しては学生の頃から非常に興味があり、特にアメ リカの会社に移ってからはそれ以前に覚えた理論と、実際が上手く合致し て益々詳しくなっていた。換言すれば私なりの「一家言」を持つに至って いたのである。そこに偶然に知ったこのモロイの本を読んで(遺憾ながら 翻訳で、だったが)その一致点が多かったことに驚き、且つ自信を深めて いった。

この本と我が理論は「その規範がどれほど厳しい(実はこの「厳しい」と いう言葉の使われ方が気に入らないのだが)というか、こと細かに、厳密 に、妥協をせずにビジネスの場における服装とは如何なるものか」を述べ ているのである。

ごく簡単にその一部を紹介すれば、スーツの色はnavy(=濃紺)か charcoal gray(=濃灰色)に限定されていると言って良いだろう。シャ ツの色は白で無地、生地はオックスフォードで”button-down”=ボタン・ ダウン。我が国では未だにボタン・ダウンのシャツが若者のものだと思わ れているようだが、あれは”executive”のものである。

スーツに(現在大流行の)ストライプが入っていれば、シャツにはストラ イプがないものを着用するのが常識。ネクタイは無地のスーツに無地の シャツであればストライプ入りでもパタン(=pattern、柄物)ものでも 良いが、何れかにストライプがあればストライプは禁物で柄物しか許され ない。ベルトと靴の色はスーツに調和する色で一致させねばならない。

即ち、黒に限定される。靴下もその黒に合わせることは必須であり、所謂 デザイナー・ブランドのロゴマークが付いているものなどは論外である。 シャツとスーツのネームまたはイニシャル入り(=personalized)は日本 だけの習慣であり、外国人を相手にされるお仕事の方は避けた方が良い。

色の使い方も要注意で、同系色を1色と数えて、頭から足の先までで3色に 止めておくことが原則であり肝腎なのである。アクセサリーにも、何時つ けて良いのかに決まりがある。ビジネスの場に出る時に石(宝石等)が 入った“tie bar”(=ネクタイ留めだが、タイピンは誤訳であり誤認識で ある)や“cuff links”(=カフス・ボタン)等の着用は避けるべきだ。意 外だと思われる向きもあるだろうが、アクセサリーは夜の部のみと思って いて良いだろう。これが原則である。

此処まででほんの一部である。驚かれた方が多いと思うが、アメリカでの 出世した経営幹部(=Executive)でも事細かには知らない人がいること もまた事実である。であれば、我が国の幹部社員の方々に知れ渡っていな くとも別段不思議ではない。

“Wash and change “ or “Wash and shave”:

1969年だったか、UKの大手紙パルプメーカーのマネージャーと日本の見込 み客との夕食会を何気なく18:00に設定した。私がアメリカの会社に転出 する前のこと。それを聞いた誇り高き英連合王国のビジネスマンが怒った。

「それでは私がホテルに戻ってシャワーを浴びて、髭を剃り直して夜の会 合用に着替える時間がないではないか。気が利かない。早くとも19:00に 変更せよ」と言われた。全く意表をつかれ、未だその方面の知識がなかっ た私は何のことか理解出来ずに当惑したのだった。

後で知ったことだが、こういう習慣は我が国で「紳士の国」と広く崇めら れているUKだけに限ったことではないのだ。良く考えなくとも解ること で、アメリカとはUKからの移民で構成されている国なのだから。彼らは夜 の部には着替えて出直すのが当たり前のことなのだ。そのためにタキシー ドとまでは言わなくとも、シルクのジャケットなどを持参して出張してく るのだ。宝石類がついたアクセサリーなどはその時に使うもので、昼間の 仕事に場につけて出るものではない。

ここまでお読み頂いて、多くの方が粗野でキャジュアルと思われているア メリカの大手メーカーでの経験を披露して、USAとUKは親類だったと再認 識して頂こうと企画した次第だ。


他の例も挙げておこう。それはアメリカ東海岸のペンシルベイニア州の他 の事業部の本部を訪問した時だった。その事業部で輸出も担当するマネー ジャー夫妻と夕食会ということになった。その小さな町で最高ランクのフ ランス料理屋の予約が20:00と聞かされていた。一応”Wash and shave”を 終えて言われた通りに18:30に彼の自宅に参上した。だが、奥方は不在 だった。彼の子供さん達は小さかったので”Baby-sitter”が来ていた。 (なお、sitterを「シッター」と発音しないように。それは英語式に綴れ ば“shitter”となり、全く異なる意味となるからだ。)これは大事(おお ごと)なのだと認識した。

暫くして美しく髪を結い上げてロング・ドレスで正装した奥方が戻ってき た。そうなのです、着付けに美容院に行っていたのです。彼は勿論タキ シード。私も着替えておいて良かったと安堵の溜息。同じアメリカでも東 海岸に行けば、将に「所変われば品変わる」なのだ。

予約した時刻にレストラン到着後は、先ずバーで軽くカクテルを賞味しな がら語り合いの一時。30分程でウエイターが恭しく”Your table is ready, sir.”と 迎えに来る。それから仕上げのリキュールまで終えて終 了が23:00。申し上げてお くと、これでもヨーロッパではなくアメリカ だと言うこと。何処がキャジュアルです か?ラフな国なのか?西海岸で はこれほど格式張ってはいないが、奥方がお出でにな る夕食会などは、 それほど気楽な行事ではないのだ。話題にも注意せねばならず(腰 から 下関連の話題は許されないのが常識)、馴れないうちは何を食べたのか記 憶がな いこともあったくらい。

アメリカのビジネスの場の服装学:

このような服装学の源は金融・証券街にあったと聞いている。即ち、ウ オール・ストリートのexecutive達の服装が広く一般の企業にも浸透して きたと解釈し ている。具体例を挙げれば、我が上司であった事業部本部 長兼副社長は36歳で中西部 の営業所長だった頃には全くあか抜けない服 装をしていた。それが39歳で大抜擢され 本部営業部長、次いで本部長と 急上昇し、42歳で副社長就任となった。その間に彼の 服装は急速に目覚 ましく洗練されていき、何時しかモロイ氏が示した通りの厳しさを 身に つけていた。45歳の頃には最早何者も寄せ付けないような隙がない服装と なり、 スーツ・ケースもブリーフ・ケースもアメリカ最高のブランド品 になっていた。

鞄類にもアメリカの高級ブランドがあるのだ。それらは我が国の2〜3のデ パートでは取 り扱っていると知って置いて貰いたい。何もヨーロッパも のだけが高級品とは限らな いのだ。

我がオウナー・ファミリー出身のCEOも、70年代後半には全く服装に関心 がないかに見えたが、会社が目覚ましく成長発展を遂げていた彼の40歳代 後半から50 歳代にかけては、恐ろしいほどの貫禄を見せるほどで、 チャーコール・グレーのスー ツを着こなす格式高き大社長に変身していた。

日本望見:

「何だ、それの何処が日本の経営者達と違うのか」と言われそうだが、日 本の経営者達に多く見られるようにスーツは英国製の生地と超一流の仕立 て(と見え るのだが)、ネクタイがフランスは“Hermes”(=「エルメ ス」)、カフス・ボタ ンとタイピン(正しくは”tie bar”で、タイピンは 全く別のもの)に宝石という具 合で、モロイ氏の教えからすれば違反ば かりである。金さえかければ良いものでは ないのだ。

「石」(=宝石類)がついているアクセサリーは昼間の着用は避けて、夜 にシルクのジャケットでもと洒落込んだ時のものである。それに着用する ものには統 一性が欲しい。兎に角有名ブランド品に振り回されていて、 高級店の高級品さえ着て いれば安全という感じがするのだが。

何もフランス製で高価だからといって何が何で も「エルメス」では不釣 り合いである。一言皮肉をお許し願えば、アメリカの政府高 官は先ずア
メリカ製のネクタイをしており、余り良い印象を持っていないフランス製 をしているのは余り見たことがないのだ。

我が国は何故かヨーロッパのブランド品崇 拝の傾向が強く、折角耐久性 に優れデザインもヨーロッパものと遜色がない良いもの が多いアメ
リカ製のスーツやネクタイは見向きもしない偉い方が多いのである。これ では田舎者丸出しだ。

我が国内では多少“モロイイズム”ないしは私流から外れていても問題はな いだろうが、私の主張は少しでもこういうことを知って、自らの服装の美 学と規範 を守って欲しいのだが。それにアメリカの政府高官と雖も怪し げな人はいる。具体的 に名を挙げるのは避けるが、例の”Six Party Talks”で一躍世界に名をはせた某氏な どは、目を疑わせるほどの図抜け た無関心振りである。これすなわち、その某氏は エリートで
も何でもない成り上がり者だと自ら語っていることになるのだ。尤も、常 にコートもスーツもボタンをかけずに闊歩されている大統領もおられるがね。

此処で主張したいことは服装には自分の思想・哲学を疲労する一貫性が必 要であるが、決して華美にわたるべきではないということだろう。怪しげ な国産デ ザイナーなどの言うことに惑わされてはならない。その悪影響 を見よ。多くの代議士 などはピン・ストライプのスーツにストライプの シャツとネクタイという有様。道 化師かと笑われるよ、アメリカのエ リートに!



    
━━━━━━━
重 要 情 報
━━━━━━━

◇◆◇写真映像情報網◇◆週刊AWACS 2018年11月4日◇◆◇◆◇

▼唸声一言/徴用工問題

我が国では共産党を除きこの問題では野党与党も一致した見解を示しています。かの朝日新聞でさえ、あの韓国最高裁の判決を批判しているのですから、韓国としては、彼らの言う日本の良心?である拠り所を無くした状態です。

今回は国内のマスターベーション的な反日ではなく、日本を深く刺激し、普通の日本国民をも韓国嫌いへ変えた次第です。また、政権が変わるたびに約束事は反故にすると言う国家としての信頼性も失ったことは日本だけでなく世界中が注目することとなりました。

韓国にとっては大打撃である筈なのですが、大統領府含めて、特に感じていないのは、今までのお気楽反日で精神が麻痺してしまったからでしょうか。いずれにしても、我が国は正当に言うべきことを言い続けることが必要です。相手のことを考えて手加減するなど以ての外、反日は大損するのだと言う教訓を相手に植え付けることが必要です。

では、今週号をお楽しみください。

https://ameblo.jp/unarigoe/entry-12416585270.html

2018/11/4 唸声

 ◎米株反落、アップル株下落や貿易楽観論後退で

[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米国株式市場は前日までの3連騰 がストップし、反落して取引を終えた。業績見通しが失望を誘ったアップ ル(AAPL.O)が下落。また、トランプ政権幹部が対中貿易交渉を巡る楽観論 を打ち消した。

アップルは6.6%下げ、終値で時価総額が1兆ドルを割り込んだ。前日 発表の第1・四半期(10─12月)の売上高見通しで、市場予想を下回 る可 能性を示した。

見通しを受け、半導体メーカーなど米国内の供給業者株が圧迫され、 S&P情報技術指数.SPLRCTは1.9%下落した。

ノーススター・インベストメント・マネジメント幹部は「アップル決算が 地合いを決めた。終日吹いた逆風となったことは明らかだ」と指摘。米食 品大手のクラフト・ハインツ(KHC.O)のさえない決算が、相場に影響を与 えたとの見方も示した。

クラフト・ハインツは9.7%安。第3・四半期(9月29日まで)決算 で、株主帰属の純利益が予想を下回った。売り上げは予想を超えたもの の、原価などの上昇や特売が利益を圧迫した。

カドロー米国家経済会議(NEC)委員長は、CNBCテレビとのインタ ビューで、トランプ政権が当局に対中貿易協定案の策定を指示した事実は ないと明言し、当初の報道内容を否定した。

この発言を受け、株式相場は下げ幅を拡大。S&P工業指数.SPLRCIは早 い時間に上昇していたが、0.3%安で引けた。

USグローバル・インベスターズのヘッドトレーダーは「このことから、 関税が引き続き材料になっていることが分かる。想定されていた以上に、 投資判断に占める割合が大きくなっているようだ」と語った。

ただS&P総合500種とナスダック総合は、週間の上昇率が5月以来の大 きさ、ダウ工業株30種も6月以降で最大となった。

週間上昇率は、S&P総合500種とダウ工業株30種がそれぞれ2.4%、 ナスダック総合は2.7%だった。

米労働省が発表した10月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数が25万人 増となり、市場予想の19万人増を上回った。失業率は労働参加率の上昇に もかかわらず49年ぶりの低水準となる3.7%を維持したほか、賃金の 伸びは9年半ぶりの高水準となった。労働市場の一段の引き締まりが示さ れたことで米連邦準備理事会(FRB)が12月に利上げを実施するとの観 測が一段と裏付けられた。

個別銘柄ではほかに、石油大手シェブロン(CVX.N)が3.2%上昇した。 原油相場の上昇を追い風に、第3・四半期利益が市場予想を上回った。

米コーヒーチェーン大手のスターバックス(スタバ)(SBUX.O)が過去最高 値を付け、9.7%高で引けた。前日に公表した第4・四半期(7─9 月)決算で、世界既存店売上高が市場予想を上回った。米国内の販売好調 や中国での業績好転が寄与した。

リフィニティブのデータによると、第3・四半期の企業決算のうち、現時 点で約78%がアナリスト予想を上回っている。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.29 対1の比率で上回った。ナスダックでは1.07対1で値上がり銘柄数が 多かった。

S&P総合500種構成銘柄では、8銘柄が52週新高値を付け、5銘柄が 新安値を更新した。ナスダック総合構成銘柄では41銘柄が新高値を更新 し、53銘柄が新安値を付けた。

米取引所の合算出来高は約89億株。直近20営業日の平均は88億株。

【写真】 11月2日、米国株式市場は前日までの3連騰がストップし、反 落して取引を終えた。ニューヨーク証券取引所で1日撮影(2018年  ロイター/Brendan McDermid)
<https://jp.reuters.com/article/ny-stx-us-idJPKCN1N72KS>https://jp.reuters.com/article/ny-stx-us-idJPKCN1N72KS
【ロイター】 2018年11月3日 / 07:05 〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎如何なる理屈があろうとも新入管法は賛成しかねる:前田正晶

私は「自国を離れてというか捨ててまで外国に機会を求めてやってくるよ うな連中は、自国のシステムから落ちこぼれたか、自らの能力の不足の為 に企業にも社会にも見捨てられた食い詰め者たちだ」と信念で考えてい る。良く考えなくとも解ることで「正常な能力があり、然るべき教育を受 けてあれば、少なくともチャンとした企業が見捨てるはずがない」のでは ないか。

この界隈に巣食うバングラデシュ人は「自国よりも物価が高い点はきつい が、日本の方が安全で暮らしやすい」と言っていた。何処かに彼らに「ど うぞ貴国と比較すれば楽園の我が国にお出でを」と勧誘した者がいるの か。いる訳がないだろう。バングラデシュでは国策で自国民が海外に出て 行くことを奨励しているとも聞いた。

私は「その何処からどうやって如何なる資格と理由で我が国に入ってきた アジア系(とは言っても圧倒的に中国人だが多いのだ)とイスラム教徒 が、如何なる在ヴィザがあるのか知らないが、商いまでしているとは何事 か」と、もう10年以上も疑問を呈してきた。

ジムで知り合った飯田橋でアジア料理店を開業している30歳台のネパール 人は「大久保通りに拠点を置いている外国人たちは貧乏人が多いので、あ の通りでは商売にならないと見切った」とまで言っていた。私が見るか限 りでは、何の為か知らぬが日本語学校に通っている中国人の若者が圧倒的 だ。彼らが大久保通りの料理店に入っているところなど見たことがない。

しかしながら、既に一部のマスコミが採り上げたように、合法か非合法か 知らないが彼ら異邦人の中には一定の資格さえ整えば国民健保に加入でき るのだそうで、堂々と保険証を提示して開業医のクリニックにも大病院に も来ている。

我が家の直ぐ近所の大病院の産婦人科で見かけた妊産婦は全て外国人だっ た。新宿区は彼らが出産すれば30万円を支給する決まりになっているそう だ。これが我が国の保険制度を食い物にしていないと言える方がいたらお 目にかかりたい。中国には在留資格証明書だったかと国民健康保険証を偽 造する集団が暗躍しているとも聞いた。

2日夜もNHKでは新宿区の34万人の人口の内に3万人超の外国人がいるとし たり顔で報じていた。こんな事実は私が10年以上も前から発表してきた事 実だ。何度も何度も指摘して来たが、「我が国の治安の良さ、整備された インフラと言うか上下水道の完備、過当競争による低い物価というかアベ ノミクスでは退治できていないデフレ、不要なまでの外国人優遇、お人好 しの国民性」が、彼ら自国を捨てた大方は滞在資格もないだろう棄民たち に食い物にされているのだ。

ところが、不勉強な政権と官庁は今度は食い詰め者たちの為に法改正を 行って滞在期間の延長等々の恩恵を与えようとしているのだ。更に入管の 組織も改善すると言うが、如何に人数を増やそうと、私には「賽の河原」 になってしまうとしか思えないのだ。不法移民を斡旋する元を絶たねば駄 目だという意味だ。

NHKは何処かの街では異邦人の子供が増加したので、その初等教育の為に 小学校の増築に着手したと報じていた。これが本末転倒か、少子化対策と 労働人口減少のあるべき対策か否かは、何れは判明してくるだろう。

私は先日「仕事の選り好みをする近頃の甘ったれの若者の意識改革をも考 えるべきではないのか」とも主張した。それが何処まで可能かどうかは別 にして、安易に食い詰め者を導入することは再検討の余地があると思うの だが、如何か。




━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━

4日の東京湾岸は曇天。

3日夜は千葉県市川市行徳の焼肉屋でPCの師匠と懇談。



隣りの第三亀戸中学校は3日は当然休みだったが、校庭は近所の子供たち の遊び場となり、大賑わいだった。




                         読者:5587人





                           




                          


                        


規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: 97 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。