政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針4852 号  2018・11・3(土)文化の日

2018/11/03

                      
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わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4852号
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       2018(平成30)年  11月3日(土)



                                   彼岸の風景:石岡荘十

                   中国の身分不相応な立ち位置:宮崎正弘

                         中国の正体を見誤るな:櫻井よしこ

                                                                                                 話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


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第4852号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
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彼岸の風景
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石岡 荘十


多分、彼岸はこんなところではないかと思わせる風景を垣間見る機会が あった。といっても、自ら望んで体験をしたわけではない。

少年の頃のリウマチ熱が原因で、全身に血液を送り出す心臓(左心室)の 出口の、扉ともいえる大動脈弁がうまく開閉しなくなった。

このため、1999年2月、開心手術、つまり胸を切り開いて、ナマの大 動脈弁を切り取り、代わりにチタンとカーボンで出来た人工の弁を縫い付 ける手術(大動脈弁置換手術)を強いられた。

64歳だったがまだ死にたくなかった。怖かった。幸い、手術は成功し、 集中治療室(ICU)から3日ぶりに一般病棟に還ったのはいいが、その 翌朝、突然、激しい不整脈に襲われる。

こんなときに一発で不整脈をしゃんとさせる方法は一つしかない。「ドカ ン!」である。

後でわかったことだが、ドカンというのは業界スラングで心臓に電気 ショックを与える治療のことだ。ストレッチャーに乗せられて別室につれ 込まれ麻酔注射をブスッ。記憶はここまでで、全身麻酔をかけられた後 の、見た風景は------。

地下室のような真っ暗なところに私はいる。見上げると長い階段があって 「うんうん」言いながら這い上っていくと、そこに一条の光と川の流れ -----花園。うっとりしていると、女の声。
「石岡さん、石岡さん、わかりますか」
別の女の呼びかけ。
「お父さん!」

「おやじ聞こえるかっ」

薄目を開けてみると、家族の顔があった。
 
あれは、よく言われる「臨死体験」ではなかったか。死に臨む、つまり彼 岸直前の風景ではなかったか。研究者によると、こんな話は腐るほどあっ て、数多くの体験者からの聞き取りを統計的に分析すると、二つの特徴が ある。

その一つは「体外離脱」。英語ではOut of Body Experience。直訳する と「肉体の外の体験」である。

手術台とか布団に寝ている自分を家族や医者が取り囲んで嘆き悲しんでい る風景を、肉体から離れたもう一人の自分が高いところから見ている状態 をいう。

ある体験者は祖母が隠し通していたハゲが頭のてっぺんにあることをその とき初めて見つける。生還した後そのことを祖母に言うと「いつ見たん だ」と不機嫌に問い詰められたという。

こうしてみると、肉体から離れたもう一人の自分こそ本当の自分であり、 肉体はただの抜け殻ということになる。

もう一つの特徴は、私が体験した「他界経験」。英語でいうとNear Death Experience。これには次のような共通の特徴がある。

(1)トンネル体験
(2)光の世界

暗いトンネル体験の後、光が近づいてくるか、自分が光に近づいていく。 そこは、花、水、鳥------楽園が現出する。

(3)亡くなった身内に会う
(4)バリア体験

バリアは障害物、例えば川があって向こう岸に渡ってしまうと生還の可能 性は少なくなる。生還した大概の人が渡る直前、家族に名前を呼ばれて引 き返している。

私の場合は、亡くなった身内には会わなかったがそのほかの体験は合致する。

このような体験談は科学的、神経生理学的にはどのように説明されている か。有力な説は、脳の酸素欠乏説だ。

事故であれ不整脈であれ、最後の瞬間には、心臓が働かなくなって脳に十 分な酸素が供給されなくなり、脳は低酸素状態になる。

すると、脳は広い範囲で無秩序に興奮し、正常な機能がマヒして幻覚が生 じる、と説明する。しかし、なぜ「暗黒と光」がつきものなのか、学説は 分かれていて、なるほどと思わせる説にはまだぶつかっていない。

それより興味深いのは、ほとんどの体験者が、いまわの際には至福、恍 惚、安らぎを感じていることだ。清らかな水の流れ、花が咲き乱れ鳥が囀 る楽園を見たという人もいる。

その意味で私の見た風景は、臨死としては“完璧”なものではないが、不整 脈で一時的に脳に酸素が行き渡らなくなった可能性はある。

夏目漱石も体験者の一人である。43歳のとき胃潰瘍で大量の喀血をし て、あやうく彼岸へ渡るところだった。そのときの感じを作品(『思ひ出 す事など』)のなかで「縹渺とでも形容して可い気分------」と表現して いる。

この歓喜に満ちた恍惚感を生み出すのはエンドルフィンだという説が有力 である。エンドルフィンは脳内麻薬物質といわれ、死に瀕して脳内が低酸 素状態になると、脳内で活発に生産されるホルモンの一種であることが確 認されている。

その作用はモルヒネと同じ、あるいは十数倍強烈で、これが脳の深いとこ ろでドーパミンという覚醒剤に似た物質を分泌させる。

その結果、瀕死の苦痛は次第に恍惚感に変わっていく、と説明されてい る。脳の酸素欠乏による幻覚に過ぎないという説もある。

「最後は安らかな表情でした」

 長い闘病の末、愛する身内を看取った家族がこういう感想を漏らすこと がよくある。その時、瀕死の身内は脳内に分泌した物質のおかげで恍惚の 中にいるからだという説もある。

「死ぬのは怖い、間際では苦しい思いをする」という思い込みは、とんで もない誤解かもしれない。

臨死、そして死、来世の光景はどうも『蜘蛛の糸』(芥川龍之介)に描か れた地獄絵巻とはまったく異なる、恍惚の世界である可能性があること を、研究者は報告している。

命の灯がまさに消えようとするとき、皮肉なことに本人はやっとの思いで たどり着いた楽園をうっとりと彼岸に向けて逍遥しているらしいのだ。

ここでだれも名前を呼ぶものがいないと彼岸へと渡っていく。

脳梗塞で死に掛った大学時代の友人は、川岸でなくなった母親に会い、追 い返されたと体験を語ってくれた。

「三途の川」というのは作り話だと思っていたが、「案外、創造主はそこ までお見通しで設計・創造しているのかもしれない」と手術後は、半分信 じるようになっている。

恐るべし、創造主の叡智。


本文は拙著『心臓手術〜私の生還記〜』執筆の際書いて、都合で所載で出 来なかった部分を補・加筆しました。なお執筆に際しては「臨死体験 立 花隆 文春文庫 上下」他数冊を参考・引用にしました。



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中国の身分不相応な立ち位置
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)10月31日(水曜日)
        通巻第5873号 
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 「中国は身分不相応な立ち位置を求めるべきではない」
   トウ小平の長男(トウ僕方)が中国身体障害者大会で間接批判
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トウ小平の長男(74歳)は文革中の1968年に、ビルの屋上から突き落とさ れて身体障害者となり、爾来、車いすの生活。中国全国身体障害者組織の 会長として、社会活動に従事してきた。

さきに開催された全国大会で議長に再選され、挨拶に立ったトウ僕方は、 「中国は身分不相応な立ち位置を求めるべきではない」と発言したことが 分かった。これは間接的な習近平批判ではないのか、と。

「中国はもっと広い立ち位置を求め、野心を剥き出しにするような行為を 続けるべきではない。40年前に父が切り開いた路線は、そういう方向には なかった」。つまり「養光韜晦」(能ある鷹は爪を隠す)というトウ小平 の遺言を重視しろ、と言っているのである。

僕方はまたこうも言った。

「たしかに国際情勢は激変しているが、われわれの求めるものは平和と発 展であって、世界のほかの国々との調和が重要である。それが本当の 『ウィンウィン戦略』である。身分不相応な目標を掲げるのではなく、中 国の国内に関して、もっと議論を為すべきではないか」

1970年代後半、文革が終わり中国は制度改革に踏み切って、民主化のうね りが目立つ時期があった。それの動きは89年の天安門事件で押しつぶさ れ、民主学生を弾圧したのもトウ小平だった。

このスピーチは9月16日に北京で開催された身障者全国大会で行われた が、演説記録は非公開だった。『サウスチャイナ・モーニングポスト』 (2018年11030日)が別のルートから入手し、発表に踏み切った。
     
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1812回】             
――「支那人は不可解の謎題也」・・・徳富(37)
徳富蘇峰『支那漫遊記』(民友社 大正7年)

■「(72)何故に支那文明の同化力は宏大なる乎」

「蓋し支那人の外物を容るゝや、必ず之を支那化せずんば止まず」。「支 那文明の同化力の、其包容力に比して、更に一層宏大な」り。じつは「支 那の文明は、亞細亞の一大平原たる、殆んど一世界とも云ひ得可き地域に 發生し、四圍より、各種の要素を會湊し、之を凝結し、之を結晶したる者 なれば」こそ、「同化作用の無敵なる所以」であり、「如何なる外來の勢 力も、之を其の根底より破壞するは、到底不可能」である。

そこで考えられるのが「支那文明の敵ありとせば」、それは外来の文明で はなく「其の久遠の?史」にある。「年代と與に、其の消耗する量の多き に比して、新たに補充する量の少なき結果」、当然のように「文明の新 鋭、活?なる生氣を、減殺」することになる。

――ならば放っておけば、遅かれ早かれ自壊の道を進むということか。

■「(73)日支何れか同化力強き乎」

両国人を「公平に觀察すれば、支那人が日本化するよりも、日本人が支那 化する方、多かるべく推定さらるゝ也」。それというのも、「支那文明 は、其の物質上の愉快、及び便宜に於て、何となく人を引き附け、吸ひ込 むが如き力ある」からだ。

「之(支那文明)に接觸する久し」ければ、「何人も自から支那化し、支 那人化するを禁ずる能はざる可し」。「支那文明は、無意識の裡に、他を 催眠術に誘ふ底の魔力を有す」。かりに「支那が武力的に、不能者たるが 爲めに、總ての點に不能者視」したなら、それは「實に大なる油斷」であ る。彼らは武力的な短所を補うだけの長所を、「他の方面に有する」こと を忘れてはならない。

「吾人(徳富)は日支親善を、中心より希望す」るが、彼らの同化力には 「深甚の考慮を廻らさゞるを得ない」。彼らの「同化力や、今日と雖も決 して侮る可らざる也」。

■「(74)二重人格」

「支那人は僞善者」ではない。「心に思はぬ事を、口に語り、表裏二樣の 使ひ分けを、自ら承知の上にて、之を行ふ」という「先天的の二重人格」 の持ち主だ。だから「彼等は僞善を行ひつゝ、自ら僞善たる事に氣附か」 ない。気づかないのだから「之を僞善と云ふは、餘りに支那人を買被りた る、判斷を云はざるを得」ない。

「表裏二樣の使ひ分けは、支那數千年を一貫したる、一種の國風、民俗」 というものだ。彼らは「理想を立てゝ、之に嚮往する」のではなく、「理 想は理想とし、實際は實際として、截然たる區別を定め」ている。だから 彼らの「實際を知らんと欲せば、寧ろ理想の反對を見る」がいいのだ。

「實際が理想の如くならざればとて、毫も疚しき所」はない。だからこそ 「彼等が煩悶なく、懊惱なきも、亦當然也」。そこにこそ「支那人が比較 的、樂天人種たる所以」がある。

――無原則という大原則に敵う術があるわけがない。ならば面子とは理想な のか、実際なのか。彼らが掲げる理想のなかに実際があると仮定するな ら、「實際を知らんと欲せば、寧ろ理想の反對を見る」のではなく、理想 の3,4割を実際と瀬踏みしてみるのがいいのではなかろうか。「煩悶な く、懊惱なき」ゆえに無反省・・・これを無敵というに違いない。

■「(75)理想と實際」

「支那に於ては、一切の法度、如何に精美に出て來りとするも、概ね徒法 たるに過ぎず。然も徒法たりとて輕視す可からざるは、猶ほ廢道たりと て、道として保存せらるゝが如し」。

なにせ「世界に支那程、空論國はなき也」。だから「議論の爲めに議論」 であり、「實行と議論とは、全く別物視」している。
そこに「彼等の議論が無責任」の背景がある。《QED》

   
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者
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(読者の声1)ついにメルケル首相が退陣しました。しかし大量の移民難 民が残されました。ドイツ人はどうするのか。

中欧の歴史をみると17世紀にオスマントルコの大軍の欧州侵入をプリン ツ・オイゲン公が撃退しましたが、現在見るとうまうまとトルコ人勢力が ドイツに侵入していることが分かります。三百年前の先人の努力が無駄に なっています。

これは経済という目先の欲に目がくらんだ政治家が国防という基本中の基 本を忘れた大失敗です。欲ボケです。

日本はドイツの轍を踏まないように外国人管理には手抜かりの無いように しなければなりません。公表されていませんが既に外国人の日本人をね らった犯罪が多発しています。

経済問題は本来、自力更生が筋です。

国内の産業の栄枯盛衰は、自然淘汰です。国内企業が倒産しても国民は困 りません。しかし彼等が異民族を引き込むとなると話は別です。経済問題 では無く国防問題になるからです。

欧州の歴史は民族闘争の歴史です。

ドイツ人は常に周辺国にとって侵略者でした。だからドイツ人は異民族を 甘く見ていたのではないでしょうか。またヒトラーのユダヤ人問題の ショックを引きずっており現実問題の防衛を観念論で考えているようです。

ウィーンのカフェーで話したベルリンからきたドイツ人は、オーストリー 人が、同じドイツ語を話しているのに、オーストリー語だと言い張り、ド イツ人と一緒に見られるのを嫌がっていると苦笑していました。未だに負 の歴史を背負っているのです。(落合道夫)


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(読者の声2)前の投稿で、私は、マルクスの誤った人間解放論に毒され た人権論者たちが、人倫国家の伝統を持つ日本を「未開社会へと後退させ ようとしている」と書いておきました。

先日の渋谷の、ハロウィン騒動での暴徒化した若者たちによって引き起こ された光景は、まさに人権論者たちの病毒の感染力のたまものと言えると 思います。

その元凶であるマルクスが、人類に対して犯した重大な犯罪的誤りは、 「哲学はヘーゲルをもって終焉する」と哲学を葬ってしまったことです。 なぜ、それが、人類に対して、そんなに重大な犯罪的な誤りなのかと云い ますと、これによって、学問の体系化が不可能となり、人類は、その体系 化された学問を自らの本能、すなわち「精神の王国」として、真の人間に なる道・人類が本来歩むべき道を歩むことができなくなってしまったから です。

これによって人類は、目指すべき大きな目標を見失って、混迷・混乱の道 に大きく迷い込んでしまったばかりでなく、チャイナという自己中心・理 不尽の即自の巨大な塊のプレーヤーを得て、地獄への道をひた走ることに なってしまっったからです。

しかしながら、学問の世界の住人のほとんどは、このことを自覚していな いようです。だから、カントやヘーゲルは、事実と合わない高級なウソを ついて人類を誑かしている、などという愚説を堂々と述べる科学者が出て くることになるのです。

このような誤解は、哲学と科学との違いが分かっていないがための、尺度 になり得ない科学の尺度で、カントやヘーゲルの言葉を解釈してしまった ために起きたものです。

では、哲学と科学の違いは何かと云いますと、哲学は世界全体を丸ごと捉 えてその本質的論理(絶対的真理)を追究する学問で、科学は世界を分割 して、世界の部分の論理(相対的真理)を事実を起点にして究明していく 学問です。ですから、両者の論理の次元が全く違うのです。哲学の論理 は、世界全体を全体として見てとった論理ですので、細かい事実は全く問 題とせず無関心であり関係ないのです。

哲学の論理は、有とか無や、動とか静などの普遍的論理を、思惟した結果 として導き出された「世界は一にして不動」(パルメニデス)という本質 的規定を基点として展開されるものだからです。そしてこれが世界全体の 骨格を成す基本的な論理となるのです。

ですから、学問全体を体系化するためには、科学だけでなく、哲学との統 合が必須なのです。

その統合の中心となるべきは、部分性の科学ではなく、全体性の哲学が、 学問全体を統括することによって、はじめて体系化が正しく行われること になるのです。だから、プラトンはその哲学の論理である弁証法を、<学 問の冠石>と呼んだのです。

その哲学は、人間になって可能となった認識の自由な運動をもって、一旦 現実的な自分から離れて、自らを、世界を俯瞰できる神の位置に置くこと によって、初めて世界全体を見通すことができるようになりますから、必 然的に観念論となります。

だから人類の学問の曙となったギリシャ哲学は、観念論によって創られ、 観念論によって哲学として発展させられて、ヘーゲルに到って、それまで の静止体の弁証法(形而上学)が運動体の弁証法へと創り変えられて、つ いに完成したのです。つまり、哲学が追究してきた絶対的真理は、運動・ 発展する世界の本質として見事に措定されたのです。

ところが、宗教との戦いで観念論は間違いだ、学問は唯物論でなければな らない、と思い込んでいたマルクスは、自分の師匠であるヘーゲルの偉大 さ、その学問の本物さが分からず、宗教と同列に見て、観念論の立場に 立っているというだけで、浅薄にも否定していしまったのです。その結 果、学問界に観念論を否定し、哲学を否定するおかしな伝統ができてし まったのです。

しかしながら、先にも述べた通り、学問の体系化には、全体性の哲学と部 分性の科学との統一、すなわち世界の本質を基点として論理展開する観念 論と、事実を起点として論理展開する唯物論の両者が必要なのであり、そ の両者の統一が無ければ、学問として体系化できず、学問として完成でき ないのです。

唯物論から自由にならなければ楽音の体系化はできない、ということは ヘーゲルのみならず、ディーツゲンも言っていたのですが、マルクスは ディーツゲンを評価しながら、彼の忠告を無視したのです。

カントは、観念論的・対自的に、世界の本質から全体性として体系的に捉 える認識を、<理性>と命名しました。

また一方で、即自的・唯物論的に事実から論理を捉える認識を<悟性>と 命名しました。これは、学問史上画期的な非常に重要な規定なのですが、 その意義が分かっていない科学者がいることは、本当に嘆かわしいことで す。これも、哲学が廃れてしま多宿?といえると思います。

最近、百田尚樹氏の「日本国記」の出版が注目されていますが、日本の歩 みを、事実から丹念に見通すことの意義は大変大きいものがありますが、 これに加えて、世界の本質の歩みという壮大なスケールでの大局的な観点 からも、その日本の歩みを捉え返すと、より一層、日本の歩みの素晴らし さ・凄さが際立つと思います。

私自身は、そういう観点から、これまで縷々いろいろな形で述べてきたつ もりです。

長くなりますので、その要旨を端的に述べるならば、日本は、ヘーゲルの 学問的国家論の論理に則って、人倫的理念を憲法として国創りを行って見 事に完成させた世界で唯一の国である、ということです。

また大東亜戦争の歴史的意義は、日本が、敗れたりと云えど、それまでの 人種差別的奴隷主義全盛であった世界を、人倫的に大変革したことであ る、と言えると思います。  (稲村生)


   
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中国の正体を見誤るな
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     櫻井よしこ

「「新冷戦」の今、中国の正体を見誤るな」

世界はまさに「新冷戦」の時代に入っている。トランプ大統領は10月20 日、訪問先のネバダ州でアメリカは中距離核戦力(INF)全廃条約を破 棄するとこう語った。

「ロシアが我々の所にきて、また中国が我々の所にきて、口を揃えて『互 いに賢くなろう、そして我々の中の誰も、あんな武器(中距離核)を開発 するのはやめよう』と言わない限り、アメリカは(中距離核を)開発しな ければならないだろう」

トランプ氏はさらに「ロシアが賢くなり、他国も賢くなる」こと、即ち INFを放棄することが大事だと繰り返した。「他国」が中国を意味して おり、その「他国」がINFを諦める可能性はほぼないと予測しているの も、間違いないだろう。

メディアから、本当にINF全廃条約から離脱するのかと問われ、「そう だ。離脱する(pull out)」と述べ「アメリカには7000億ドル(77兆円) を超える軍事費がある」と強調した。中露両国を相手に、十分な核戦力を 構築できると誇示した。

INF全廃条約は、1987年にレーガン米大統領とゴルバチョフ・ソ連共産 党書記長との間で締結された。核弾頭を搭載する地上発射型の、射程 500〜5500キロのミサイルを全廃するとの内容だ。やがてソ連は崩壊しロ シアとなったが、両国は廃棄を続け、2001年には双方がINFを全廃した と確認した。

しかし、プーチン政権が14年に「ノバトール9M729」と呼ばれる巡航ミサ イルを開発したとき、オバマ大統領はこれをINF全廃条約違反だと断じ た。無論ロシア側は否定したが、今回、トランプ氏はロシアの否定を認め ず、正面からその違反行為に対抗すると宣言したわけだ。

ちなみにトランプ氏は、7月16日にヘルシンキでプーチン大統領と首脳会 談を行ったときは、INFについては殆ど理解していなかった。それがい ま、国防総省や安全保障問題担当大統領補佐官のボルトン氏らの助言に 従ってロシアを非難する。米国の安全保障政策は専門家らによって決定さ れているのである。

「新しいタイプの核兵器」

トランプ氏の離脱宣言で注目すべき点は、標的がロシアだけではなく、中 国も大いに問題視されていることだ。中国はINF全廃条約の当事国では ないことを利用して、中距離核ミサイルを含む兵器を着々と開発、配備し てきた。結果として、中距離核ミサイルを保有していないのは米国だけと いう状況が生じた。トランプ政権を支える安全保障問題の専門家らは、こ の点についての懸念を深めていたのである。

今回の発言が単にトランプ氏の思いつきや暴走ではなく、政権の基本政策 であったことが、昨年12月に発表された米国の「国家安全保障戦略」と、 今年2月の「核態勢の見直し」から見えてくる。前者では中露に対して 「アメリカの軍事力、影響力と国益に挑み、アメリカの安全と繁栄を侵食 しようとしている」という非難の言葉を投げかけている。

後者では、冷戦が最も激しかった時期に較べて米国は核弾頭の85%を廃棄 したとの主張を展開し、にも拘わらず、10年の「核態勢の見直し」報告以 来今日まで、「潜在敵国」(potential adversaries)による核の脅威が 高まっているとして、次のように強調した。

「米国が核兵器を削減し続けてきたこの間、中露を含む他の国々は正反対 の動きをした。彼らは新しいタイプの核兵器を作り、核戦略を充実させ、 宇宙やサイバースペースに至るまで侵略的に行動した」

非常に興味深く、また説得力もあったのが、報告書の8頁に掲載された 「2010年以降の核運搬手段」の図表である。米中露が10年以降に新たに開 発に着手した、或いは実戦配備した核運搬手段の紹介である。中露の欄に はかなりの種類が列挙されている反面、米国の部分はほとんどが空白に なっている。

ロシアの場合、新たに地上に配備された核ミサイルはSS27Mod2(大 陸間弾道ミサイル、ICBM)、SSC08(地上発射巡航ミサイル、 GLCM)がある。潜水艦から撃ち出される海洋配備のミサイルは SSN32、SSN30などの4種類、空から撃ち込むものはKh102が実戦配 備されたと書かれている。

その他、開発着手済みの地上発射、潜水艦発射或いは爆撃機から撃ち込ま れるミサイルが7種類も列挙されている。

中国も、地上発射のミサイルは実戦配備済みと開発中のものが、ロシア同 様5種類列挙され、海に関してもロシアとほぼ同じ4種類が記載されている。

一方米国は地上発射、海洋配備の新しいミサイルは10年以降、開発も配備 もしていない。米国が10年以降導入したのは戦闘機のF35Aである。

トランプ氏の決断

対照的に中国は凄まじい。核ミサイル以前に第一列島線、第二列島線を想 定済みだ。有事の際には、西太平洋に米軍の進入を許さない、台湾や尖閣 諸島攻略などの作戦の初期段階で中国が上陸し占拠して目的を達せられる ように、米軍の進入を遅らせる戦略を描き、準備を進めてきた。

そのために彼らは非対称の戦いを考えてきた。米軍の誇る空母群に中国の 空母をあてるのでなく、弾道ミサイルを搭載した潜水艦を配備するなどが そうである。建造費も膨大で、艦自体も巨大な空母に対して、建造費がは るかに少なく、潜ってしまえば探知するのが非常に難しい小さな潜水艦を あてるのである。このような考えから中国保有の潜水艦はいまや71隻もあ る。わが国は16隻、米国は69隻である。

中国はINF条約に全く縛られることなく、すでに射程1500キロの東風 (DF)21Dを配備済みだ。これは潜水艦から発射されると、複数の弾頭 が迎撃ミサイルを回避して飛ぶため「空母キラー」として恐れられている。

他にも「DF26」ミサイルは射程3000〜5000キロ、「グアム・キラー」と 通称される。なんといっても米軍には、中露両国が保有するこれらの中距 離核ミサイルがない。

こうした事情を考えれば、トランプ氏の決断には十分な理由があると言わ ざるを得ない。今後の展開はまだ定かではないが、米国の離脱論は消えな いと見るべきだ。

米国の最大限の警戒心がロシアのみならず中国に向けられている現実を、 日米安保条約に依存する日本は弁(わきま)えておかなければならない。米 露、米中新冷戦は米中貿易戦争からも明らかな現実である。

英国のウィリアムソン国防相は「絶対的に揺るがぬ決意でワシントンの側 に立つ」と語った。安倍晋三首相は折りしも10月26日、日中首脳会談に臨 む。中国の本質を見誤って甘い対応をしてはならない。日本の主張をきち んと表明することだ。
『週刊新潮』 2018年11月1日 日本ルネッサンス 第825回

   
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重 要 情 報
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 ◎トランプ大統領が中国との貿易合意の草案作成を要請
Jenny Leonard、Saleha Mohsin、Jennifer Jacobs

・米中首脳は1日に電話会談−北朝鮮や貿易について建設的な話し合い
・米中貿易摩擦の緩和期待で東京市場で株高・円安が進行

  トランプ米大統領はアルゼンチンで今月行われる20カ国・地域(G20)首脳会議で貿易について中国の習近平国家主席と合意に達したい考えで、想定される条件の草稿の作成を開始するよう重要閣僚に求めた。事情に詳しい関係者4人が明らかにした。

  中国との合意をにらんだ動きは、大統領が習主席と1日に電話で話したことから始まったと関係者らが述べた。内部協議だとして匿名を条件に語った。トランプ大統領は電話会談後に、「時間をかけた非常に良い」対話だったとし、貿易を巡る協議は「うまく進展している」とツイートしていた。

  トランプ大統領は重要閣僚らに、エスカレートする貿易摩擦の休戦を示唆するような合意の文書を策定するようスタッフに指示することを求めたという。草案作成には複数の省庁が関わっていると関係者らは付け加えた。

  トランプ大統領と習主席の間の電話会談が明らかにされたのは6カ月ぶりだった。双方とも、北朝鮮や貿易について建設的な話し合いを持ったとしている。
    
  中国が抵抗していた米側の要求をトランプ氏が緩めているのかどうかは不明。

  米中間の協議は5月以来ほとんど進展していない。過去数カ月間は中国側が貿易協議での米国の誠実さを疑問視していた。また中国は貿易赤字を縮小する合意に向けて扉を開いているが、同国当局者は戦略産業への補助金中止や技術移転の強制停止、国有企業へのさらなる競争導入などの米側要求には抵抗している。

  1人の関係者によると、合意の妨げとなり得るのは知的財産を中国が盗んでいると米政権が主張している問題だという。政権はこれについて強い姿勢を取ろうとしている。

  米国は1日、米半導体大手マイクロン・テクノロジーの企業機密を不正入手する共謀に関与したとして、中国の国有企業などをカリフォルニア州の連邦地裁に訴追した。米司法省は経済スパイ疑惑への対応を強化する。

  クドロー米国家経済会議(NEC)委員長はトランプ氏と習氏がG20会議に合わせて計画されている会談で、両国間の問題を巡る行き詰まりを打開できる可能性があると述べながらも、知的財産侵害やサイバーセキュリティー、関税などの問題で合意できない場合、トランプ氏は中国に対して「思い切った」行動に出るとも話した。

  中国に対するトランプ大統領の姿勢を投資家は注視し、緊張緩和の可能性を探っている。

  中国外務省の陸慷報道官は2日、北京での記者会見で、米中首脳の電話会談はポジティブだとした上で、両国の経済チームが貿易紛争の対話による解決に向けて取り組むことを望んでいると述べた。

  トランプ大統領は12月1日に習国家主席を招いて夕食会を催すと、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が事情に詳しい匿名の関係者の話を基に伝えた。ブエノスアイレスでのG20サミット後に習主席と会談し夕食を共にする。

市場動向
  報道を受け、東京市場では株高・円安が急速に進み、債券市場は下落に転じた。

日経平均株価は2.6%高の2万2243円66銭、TOPIXは同1.6%高の1658.76
ドル・円相場は一時1ドル=113円10銭まで値を切り上げた
長期国債先物12月物は午後の取引で、一時9銭安の150円56銭まで下落

市場の見方
  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の三浦誠一投資ストラテジストは、「報じられた内容の通りなら米中の対立緩和への一歩になるという感じだ」と述べた上で、中国は経済の減速感が出ていたため、さらに足を引っ張る材料が減ると指摘。「米クリスマス商戦を前に消費への影響を回避できる」とみている。
  みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジストは、「リスクオンになるには十分な材料」としながらも、「ドル・円はこれでは113円前半ぐらい止まり。113円超えると売りが出てくる。来週の中間選挙が終わるまでまだちょっと予断を許さない」との見方を示した。
SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジストは、米中間の貿易戦争は世界経済のダウンサイドリスクになっているとし、「仮にそれが軽減されるのであれば、来年以降も今の米利上げペースを続けられる可能性が出てくるなど金利観が大きく変わる」指摘。ただ、中間選挙前のリップサービスの可能性もあり、実現性には疑問符が付くと述べた。
原題:Trump Said to Ask Cabinet to Draft Possible Trade Deal With Xi(抜粋)

【写真】トランプ米大統領Photographer: Al Drago/Bloomberg
<https://assets.bwbx.io/images/users/iqjWHBFdfxIU/i9cw3JClgWqM/v0/600x-1.jpg>https://assets.bwbx.io/images/users/iqjWHBFdfxIU/i9cw3JClgWqM/v0/600x-1.jpg
※ドナルド・トランプ大統領のTweet: 
Donald J. Trump@realDonaldTrump
18h
Just had a long and very good conversation with President Xi Jinping of China. We talked about many subjects, with a heavy emphasis on Trade. Those discussions are moving along nicely with meetings being scheduled at the G-20 in Argentina. Also had good discussion on North Korea!
【Bloomberg】2018年11月2日 16:28 JST  〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎嫌トランプ派の考察:前田正晶

長らくトランプ大統領の批判を続けてきた私は「ここまで来れば見方を変 えねばならないか」と思うに至った。それは22年以上もアメリカの会社の 一員として経験してきたアメリかでは、生まれつき支配階層である家柄の 者たちが当然のように指導的な地位について支配してきた世界だった。

「だった」と言うのは、ヒラリー・クリントンを蹴落として大統領になっ てしまったドナルド・トランプ氏には、私が見てきたなるべくしてなった 指導者か支配者たちの品格をほとんど感じさせなかったのだから。

そのトランプ氏が今や押しも押されもしない大統領として君臨している恐 ろしさというか、凄さを感じさせてくれるのである。

特に興味を感じる点は「立候補の時点では泡沫候補扱いされたトランプ氏 が公約として掲げられた無理筋でばかりではないかと思わせた諸々の政策 を現実に大統領に就任して、強引とも思える手法で実行されたのだった。 それらの異色と見えた政策が主としてプーアホワイト以下で構成される支 持層に大受けで、その率も38%から徐々に上昇してきた実績」なのだ。

私は不動産会社の経営者が輸入する鉄鋼とアルミに高率の関税を掛けれ ば、ラストベルトの労働者階級に圧倒的に支持されると立候補の前から読 んでおられたのかと考え込まされてしまう。また、メキシコとの国境に壁 を建設し増加する一方のヒスパニックの流入を阻止するとか、イスラム教 徒の入国を制限する施策を講じるべきだと、立候補の前から考えていたの かという単純な疑問も浮かんでくる。

不動産会社を経営しながら「アメリカの貿易赤字はアメリカに売り込んで くる中国、メキシコ、日本刀が怪しからんのであって、自国の産業界にお いては労働力の質が低く、強い労働組合に押されて労務費が高騰したの で、生産拠点を安価で質が良い労働力が豊富な中国その他に移したことが アメリカ製品の国際競争力を低下させたと認識できていたのか」と疑いた くなる。即ち、責任は自国にはないと本気で考えておられたのかという疑 問である。私は在職中から「買っておきながら売り手に文句を言うの
は矛盾である。嫌なら買わなければ良いのだ」と唱えてきた。

だが「再びアメリカを強大にしよう」と企画され、その手段としてTPPか らの離脱、NAFTAの改訂、輸出してくる国に対して「高率の関税を課する ぞ、嫌ならばFTAの締結に応ぜよ」等々の手法で、世界の貿易の形を変え ようと試みただけではなく、中国を色々な意味で叩くべきでその為には貿 易戦争も冷戦も厭わないと、大統領就任以前から考えていたのであれば、 私は希代の政治的天才ではないのかと考えてしまう。

「アメリカファースト」と「アメリカを再び偉大に」は確かに非インテリ 層には解りやすいスローガンだろうが、それが保護貿易に繋がり、輸出入 の取引がある諸国にFTAを受け入れさせるように高圧的に出ていく事だと まで、トランプ大統領の非知識階級の支持層は分っているのだろうかとも 考え込まされる。これらの独自の公約とそれに伴う政策を打ち出して実行 している間に、アメリカの景気が好転し、失業率も下がったということ 等々は、勿論国益なのだろうが、そこまで読み切って出馬したのかと考え ている。

私はハナから「あの一連の公約と大統領就任後の強引な移民締め出し政策 等は国益の為と思って打ち出されたのか、それとも支持層に受けることが 狙いだったのか」も良く分らないのである。それとも、一部の専門家が指 摘したように「立候補の時点で既に2期目を目指したのか、あるいは大と いう量就任後に『これなら行ける』と強気に転じたのか、キリスト教・福 音派の支持を獲得すれば勝ち目が出ると最初からご承知だったのか、アメ リカファーストがアメリカのみの為であって、他の諸国は二の次なのか」 等々辺りが解らないのだ。

もしかすると「アメリカ史上最高の大統領」という説が出てきたとNHKが 報じたのも、強ち見当違いではないかも知れないと思わせる点もあると感 じさせる今日この頃なのだ。“unpredictable”などと形容するのは見当違 いかも知れない偉大なる大統領への道をまっしぐらなのかも知れないの だ。立候補の前に既に「今日がある」と読み切っていたのかとも考え込ま される。

だが、“Fire & Fury“だったかには「当選と決まって奥方が慌てふためい て泣いた」とも書かれていたというのは何だったかとも思わせてくれる。 「まさか当選するとは期待していなかった」かの如くの記述である。それ でも、不動産会社の経営者から一気に「素晴らしい大統領」にまで成り果 せてしまうのであれば、それが世に言う「アメリカン・ドリーム」だった のかもと考え込まされてしまう。

しかも、決然として中国を叩くと立ち上がられた辺りは、嫌トランプ派の 私でさえ絶賛したい思いで受け入れたい。いや、それどころか、そうあっ て欲しいと望んでいる自由主義世界の国は多々あると思うのだ。安倍総理 も表だってそうと表明されないだけで、トランプ大統領との間では中国と 一戦交えることについては然るべき合意に達しているのではないかとすら 見て良いのかなと考えている。

アメリカ人の政治とは私などには測り知れないものであり、長年アメリカ の会社で、彼らの中で彼らと自分の為に働いていた程度では、アメリカ人 の心の中などは読めないものだと痛感させられるのが、アメリカの大統領 であるドナルド・トランプ氏だと思っている。




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身 辺 雑 記
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3日の東京湾岸は晴れ。


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