政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針4848 号  2018・10・30(火)

2018/10/30

                      
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わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4848号
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       2018(平成30)年  10月30日(火)



         「れっ、こんなことありか?」:宮崎正弘

              インスリンに思う:渡部亮次郎

        首相は中国の人権問題に言及せよ:櫻井よしこ          
                                                                                               話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


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第4848号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
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「れっ、こんなことありか?」
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)10月28日(日曜日)
        通巻第5870号 
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 「れっ、こんなことありか?」。コロンボの政変
   ラジャパクサ前大統領が、スリランカ首相に電撃就任
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スリランカで珍型の政変が起きた。

2018年10月27日、シリナセ大統領は親米、親インド路線の有力政治家とし て知られるウィックラマシンハ首相を突如更迭し、前の大統領で親中派と して悪名高いラジャパクサを、首相に任命した。

そのうえ、そそくさと就任儀式を執り行った。この模様はテレビ中継さ れ、スリランカ国民ばかりか、インド政界に衝撃をもたらした。

ラジャパクサ前大統領といえば、スリランカ南方のハンバントタ港を中国 に売り渡した張本人である。

中国は99年の租借権を手にいれ、港湾の近代化、工業団地、免税倉庫など を建設中で、付近の飛行場もラジャパクサ空港と命名された。後者の飛行 場は閑古鳥、ドバイ、アブダビからの定期便も客数がすくなくて欠航が続く。

インドならびに西側の軍事専門家は、「中国はハンバントラを軍港にする のだ」と分析した。ラジャパクサ前大統領は、言ってみれば、「腐敗の象 徴」であり、彼を批判して現在のセリナセが大統領に当選したのではな かったのか。

つまり2015年のスリランカ大統領選挙は「借金の罠」に落ちたラジャパク サ前大統領の汚職体質を猛烈に抗議するキャンペーンが基軸となった選挙 戦だった。インドが背後で野党を支援したといわれる。

ラジャパクサ前大統領は、一方で10年にわたったタミルとの内戦を終結さ せたが、その強硬な武力発動に対して欧米から非難の声があがった。落選 後、しばらく沈黙してきたが、周囲に押され政界復帰を狙っていた。

とくにラジャパクサ前大統領にとって、インドとの関連が最重要であり、 過去三ヶ月、頻繁にニューデリーに出かけてインド政界へのロビィイング を展開してきたという(『ザ・タイムズ・オブ・インディア』、10月28日)

この政変劇は、シリセナ大統領をささえる与党が連立政権であり、統一自 由人民連合党が、とつじょ連立から離脱したために、議席のバランスが崩 れておきた。ラジャパクサ前大統領派の議会工作による。

しかし、「議会が承認するまでわたしは首相の座にある」として、ウィッ クラマシンハ首相は、27日以来、首相官邸に立て篭もり、ラジャパクサ 前大統領の首相就任に抗議している。スリランカ国会は11月5日に開会さ れる。

おりしも、28日、インドのモディ首相が来日する。
      
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIE 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 いま戦わなければ中共の軍門にくだり、自由世界の人々がシナの奴隷に
  トランプは米中貿易戦争という「大英断」を下したのだ

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ケント・ギルバート『「パクリ国家」中国に米・日で鉄槌を!』(悟空出版)
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いま店頭に並ぶ『NEWSWEEK』日本語版(2018年10月30日号)は、 なんと「ケント・ギルバート現象」特集である。

なぜ「ケント本」が書店にうず高く積まれベストセラーを続けるのかの秘 訣を探ろうとし、同誌の結論は、とどのつまり白人のアメリカ人が、日本 の保守論客になりかわって左翼リベラルをぶっ叩いていることが小気味良 いので、読書人も釣られて買うのだという底の浅い分析である。

そんなことよりケントさんは、日本人が露骨に批判しないところを、まっ すぐに批判するというポイントを見逃してはならない。そのうえ、言い分 はあくまでも論理的であり、さすがに弁護士だけあって、日本の左翼特有 の感情的な批判ではなく、論拠を明示した論の組み立て方に、注意するべ きではないかというのが評者の感想である。

それはそれとして、アメリカ人が、なぜ中国に怒りを表明しているのか。 日本はあれほど中国に苛められ、莫迦にされ、顔に泥を塗られ、利用され るだけ利用され、技術もカネも盗まれても、中国を非難しない。

そればかりか、安倍首相訪中でも「競合から協調へ」などと唐変木な言辞 を吐いて、中国の狙う日米分断に策略に引っかかろうとしている。エド ワード・ルトワックは、米国は対中認識では与野党、右翼・左翼、メディ アを問わず「反中というコンセンサス」があって、中国を潰すという戦略 で結束しているという(今月号の「HANADA」と「WILL」を参照)

ケント・ギルバート氏は、この背景を詳述してはいないが、米中貿易戦争 はトランプ大統領がしかけた「大英断」(76p)という

「勝てる間に勝つことが重要」と判断したトランプは、中国は対面を重視 するという弱点があるため、「中共は、負ける戦争では、できるだけ権威 が傷つかない形で早めにダメージ・コントロールしようと考えます。そこ がアメリカの狙いどころであり、オールマイティーなカードにもなる」
これによりアメリカは北京から多くの譲歩を獲得できると説く。

その上で、ケントさんは米中貿易戦争を批判している人に問いたいと反論 する。

「現在ですら貿易ルールを守らない中共が、今後さらに経済成長した結 果、誰も逆らえない技術力や軍事力、政治力を手にした場合、自由貿易や WTO体制を破壊し、世界大戦を脅し文句に、もっと傍若無人に振る舞う のは、火を見るよりも明らか」

「私たちは、肥大化した中共の下で、彼らの言いなりになって暮らすこと を拒否したい」。

それゆえに戦いは早いほうがよく、「いま戦うしかない」という結論が導 かれる。

ちょっと日本人評論家が書かないような語彙(たとえば「大英断」とか 「中共」など)、その力強き言辞に感心しながら読み終えた。

        
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1810回】              
――「支那人は不可解の謎題也」・・・徳富(35)
徳富蘇峰『支那漫遊記』(民友社 大正7年)

                ▽

「支那人をして、斯くの如く思惟せしむる」ために、「只だ、興亞の一天 張りを主要とする、大旗幟の下に、日支協同の一大新聞を、發行」させる べきだ。そこで問題になるのが人材と資金だが、いずれ「英、米、獨逸其 他の國人」は必ず新聞創刊に踏み出すはずだ。その時になって「如何に 七?八到するも時機既に晩しと云はざるを得ず」。であればこそ、日本人 は躊躇せずに一日も早く新聞創刊に踏み切れ。


■「(65)道?の天下」

「儒教は、治者階級少數者に?にして、然もそれさへ實際は覺束なく、唯 だ看板に過ぎず。佛教も寧ろ、曾て上流社會の一部に行はれる迄」であ り、「強ひて國民的宗教」をあげようとするなら「道?に若くはなかる可 し」。「未來の安樂を豫約する佛?よりも、現在の福利を授與する道?が 支那の民性に適恰す」る。

道教と国民性の関係を考えれば、「道?支那人を作らず、支那人道?を 作」るというべきだ。いわば「支那人ありての道?にして、道?ありての 支那人」ではない。「道教其物」こそ「支那國民性の活ける縮圖」なのだ。

■「(66)回教徒」

「若し支那に於て、眞に宗?と云ふ可きものを求めば、恐らくは唯回?あ らんのみ」。それというのも形式にも虚儀に流れない回教だけが「聊か活 ける信仰と、活ける力を有」しているからだ。

「回教とは、新疆より北滿に及び、寨外より南海に至る迄、殆んど一種の 秘密結社たるの風あり」て、彼らは異郷にあっても「必ず回?徒の家に宿 す」。彼らの「分布の地域は、支那の領土に普」く、「彼等が?徒として の氣脈相接し、聲息相通じつゝある團結は、蓋し亦た一種の勢力」という ものだ。

なぜ回教徒が全土に住んでいるのか。それは「支那は、世界のあらゆる物 の會湊所也、即ち溜場」だからだ。宗教をみても「佛?あり、道?あり、 拝火?あり。猶太?も、今尚ほ若干開封府に存し、景?に至りては、唐代 に於ける盛況」が伝えられている。

少数派である彼らは「宗門の戒律を守」ることで、自らを守る。であれば こそ「少なくとも支那に於ける、他の宗?に比して、其の活力の若干を保 持しつゝあるは」否定できない。

■「(67)日本の?史と支那の?史」

「日本の歴史は、支那に比すれば、稀薄にして、其の奥行き深からず」。 だから「如何に贔屓目に見るも、支那の?史に於て、太陽中天の時は、日 本の?史に於ては、僅かに東方に曙光を見たるならむ」。だが「唯だ日本 が支那に對してのみならず、世界に向て誇り得可きは、我が萬世一系の皇 室あるのみ」。「此の一事に於ては。空前絶後、世界無比」といっても過 言ではないが、「帝國其物の?史は、質に於ても、量に於ても、到底支那 の敵にあらず」。

――さて蘇峰山人の説かれる歴史の「質」が何を指し、「量」は何を指すのか。

■「(68)一大不思議」

「吾人(徳富)が不思議とするは、支那史の久遠なるにあらずして、其の 久遠なる繼續にあり」。「或る意味に於ては、支那の保全は支那其物の爲 めのみならず、世界に於ける活ける最舊國の標本として、是非必要」だろう。

たしかに「老大國」であり「老朽」ではある。「舊國民として多くの缺點 を有する」。「に拘らず、尚ほ若干の活力を有するを、驚嘆」しないわけ にはいかない。
     
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者
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(読者の声1)理解し難き情報が頻繁に飛び込んで来ます。日本精神が此 処まで崩壊しているのかと驚愕しています。カ−ラジオから「私たち同姓 婚の弁護士です」、と言う変てこな会話が流れてきました。

 バラエティ−番組かと思い気や、何と、真面目(?)なNHKの番組で した。聞いていると、「結婚のあり方を法律で規制するのはおかしい。フ ランスの様に、自由に好きな人の子を産めば人口減少にもつながらない」。
 ???

うぬ、貴方は言っている事としている事がちぐはぐではないか。この様な 自家撞着形の好い加減な弁護士がいるのかと調べたら、驚いたことに実在 しました。「学はあっても莫迦は莫迦」の典型ではないでしょうか。

高学歴者でありながら生物の本質を全く理解できていない。やがて消えて 無くなるお邪魔虫かたちか、と受け止めています。

市井の民たちがこの様に好い加減な弁護士の弁に惑わされないようにと 願っています。

驚愕する情報はまだまだあります。(TK生、佐賀)



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(読者の声2)(26日)の「フロント・ジャパン」の番組に宮崎先生が予 告なく登場され、上島嘉郎さんと「日本経済はおかしい」「安倍首相の経 済政策は失敗するのではないか」と懸念を述べられたので、ひやりとしま した。

なにしろ保守論客の多くが安倍支持のなかで、「安倍一強」に懐疑的な見 方をされていたので、ならば安倍首相と替わる人がいるのか、と誰もが 思っているのではないか。すると、宮崎さんが、「無名の熱血漢が在野に 眠っている」と発言され、この発言は意外に納得です。幕末にしても、本 当に在野の無名の志士が行動を起こしたのですからね。(NH生、茨城)

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(読者の声3)第5869号で安倍首相の訪中に関して書かれていました。概 ね宮崎先生と同意見ですが、私はこの訪中は米国のトランプ政権と綿密に すり合わせた結果のものと考えます。例えば3兆円の通貨スワップ協定です。

この程度の金額では大規模場投機筋の売りがあった場合、全く役に立ちま せん。

ただし、市場への心理的圧力とはなり、売り浴びせを防ぎ、人民元の為替 レートがゆっくりと下がることになります。何故なら市場参加者の多く は、この協定が日米間で事前に協議した結果であり、日米両政府が急激な 人民元安を望んでいないということであろうとの観測をもつからです。

急激な人民元安が起きたとき2つの可能性があります。1つは中国国内の 物価急上昇と金融ひっ迫が起きて経済崩壊、長期的には政権崩壊につなが るというシナリオです。

もう1つの可能性は、人民元の暴落による問題を中国政府が何とかマネー ジして、人民元安によって中国の輸出競争力が強くなり、その結果中国経 済と共産党政権を利することになるというものです。

この2つの可能性のどちらも日米両政府首脳が望んでいないということで す。むしろ人民元安がじわじわと進み、米国からの経済制裁の効果を相殺 できず、中国経済の世界経済で占める役割が徐々に弱まることを望んでい るということです。

もう一つ通過スワップ協定には日系企業に良い面があります。中国で金融 がひっ迫して貸し渋りが起きたとき、日系企業が運転資金用の短期借り入 れを中国の金融機関から断られ、黒字倒産に追い込まれる可能性があります。
その時、通貨スワップ協定があれば、日本にある親会社が円で在中子会社 に資金を送りそれを人民元に変えてくれるように要求することができるか らです。おそらく今回の協定の実務レベル協議では具体的にどのような手 順で行うかも話し合われているのではないのでしょうか。
頂けないのは安倍首相に随行した経済人たちです。こういう唾棄すべき人 たちが千人もいるとは驚きです。
    (當田晋也)

       
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インスリンに思う
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   渡部 亮次郎

日本の政界に糖尿病が登場するのは確かに1945年の敗戦後である。「オラ が大将」の子息で山口県知事もした田中龍夫元文部大臣は公務の合間を 縫って日に何度も注射のため医者に通っていた。

田中角栄、大平正芳、伊東正義、園田直、田中六助。皆糖尿病が元で死ん だ。脳梗塞、心筋梗塞、腎不全、網膜症、癌を併発するのが 糖尿病患者 の末路だからである。

1921年7月30日にインスリンが発見され、人類に測り知れない恩恵をもた らした。欧米ではすぐに患者自身が自己注射が始まった。だが日本では 「危険」を理由に医者の反対で厚生省が許可しなかった。患者の中には日 に3度も医者通いを余儀なくされる人がいた。

仮に自己注射が許可されていれば、医療器具業者は競って注射器の簡略化 や注射針の改良に取り組んだ筈である。だが厚生省(当時)の役人たちは 日本医師会に立ち向かおうとはしなかった。

わたしが秘書官となって厚生大臣として乗り込んだ園田直は1981年、敢然 として自己注射を許可した。その結果、注射器はペン型となり、針も世界 一細い0・2ミリになって殆ど無痛になった。

だがとき既に遅し。園田本人は自分の決断の恩恵に浴することなく腎不全 に陥り、僅か70歳で死んだ。1984年4月2日の朝だった。

糖尿病は多尿が特徴なので、長い間、腎臓が原因と考えられていた。糖尿 病最古の文献はB.C1500年のエジプトのパピルスに見られる記述だ。日本 で記録のある最も古い患者は藤原道長である。

「この世をばわが世とぞ思ふ 望月の欠けたることもなしと思へば」と詠 んだ、平安時代中期の公卿である。康保3年(966年)―万寿4年12月4日 (1028年1月3日))62歳薨去した。

当時としては意外な長生きである。糖尿病を放置した場合、実際より10年 は短命になるとされているから、当時としては大変な長命というべきだろ う。それにしても満月のような権勢も病には勝てなかった。

昔から糖尿病の尿は甘く糖分を含んでいる事は良く知られていたが膵臓が どのような働きをしているか、どれほど重要な臓器か不明の時代が長く続 いた。

突如、1869年にLanngerhans島が発見された。それから20年たった1889 年、ドイツ人のMeringとMinkowskiは史上初めて、犬の膵臓を摘出したあ と、高血糖と尿糖が出現することを発見し、やっと膵臓と糖尿病が切って も切れない関係にあることを証明した。

その後ジョンズホプキンズ大学のOpie博士が、このランゲルハンス島は 内分泌器官であり、糖尿病が関係することを明らかにした。
膵臓のランゲルハンス島から出ているのがインスリン。それが少ないと か、全く出ないのが糖尿病と判りだしたのだ。

そこからインスリン発見の物語は更に後である。

人類に測り知れない恩恵をもたらしたインスリンの発見物語の主人公は Banting &Bestの2人のカナダ人である。苦しい実験を重ねてインスリン を発見したのだがこの2人は当時全くの無名だった。

Frederick Bantingは1891年、カナダの農家に生まれ、1916年トロント大 学医学部を卒業し医者になった。

ある日彼は「膵臓結石で膵管が完全に閉ざされた症例」ー膵臓の腺細胞は 萎縮しているのにランゲルハンス島だけは健全であったーという論文を読 んだ。

それなら結石の代わりに手術で膵管を縛ってしまえばよいと彼は考えた。

膵管を縛るという考えは天才的な閃きだった。彼は自分のアイディアを実 行すべく、トロント大学の生理学者 Macleod教授を訪ねた。
このとき、助手として学生のC.H.Bestを推薦された。

早速実験が始められた。膵管結縛の手術は難しく、内分泌を抽出するのは さらに難しい。

彼らは1921年7月30日に初めて抽出エキスを犬に静脈注射してみた。効果 は覿面だった。そこで彼らはこの物質をインスリンと命名した。

しかしこのBantingとBestの苦心の作も、まだまだ不純物が多く、実用に は耐えなかった。その後安全に血糖を下げることが可能になったのは生化 学者 Collips博士が、粗雑な抽出物を人間の使用に耐えるように精製した 結果だった。

1923年のノーベル生理、医学賞はBantingと教授Macleodに決定した。

2005年の国際糖尿病連合の発表によると、アメリカ人のなんと20%が糖尿 病の疑いありで、60歳以上の老人に限れば20%強が糖尿病に罹患している。

アメリカに住む白人種に限っても糖尿病患者は確実に8%を越え増加の一 途を辿っている。

21世紀が進行し始めるとヨーロッパとアメリカという、今までは罹患率が 極めて少ないと言われていたコーカソイド人種全体に糖尿病が一気に蔓延 しはじめた。

これはアメリカの高脂肪、高蔗糖、高エネルギー食がグローバル化し、 ヨーロッパもその例外でない事を示している。

19世紀末までコーカソイドである白人種たちは国によって糖尿病発症率が 低かった。しかしこれから20年以内にはヨーロッパもアメリカも糖尿病激 増で悲鳴をあげるだろうといわれている。

1000年はおろか数百年前にDNA の中に眠っていた遺伝子が社会環境の激変 で目覚めたのである。さらに遺伝子とは関係なく運動不足も大いに影響し ている。

2004年、アメリカでゲノム研究者が2型糖尿病(中年に発症)の遺伝子を 発見したことが報じられた。これは飢餓遺伝子とは関係ないと考えられて いる。

日本人の場合、江戸も中期以降になると、庶民の間でも1日3食の食習慣 が成立したが、明治維新までウシも豚も常食として食べる習慣が全くな かった。つまり高血糖の原因となる高カロリー、高タンパク、高脂肪食と は無縁な栄養学的にはかなり貧困な食生活が300年以上続いたのである。

一方、1850年ごろからヨ−ローパ人は大量生産方式の牧畜蚕業勃興と発展 により肉食が一般市民階級に広く普及した。日本人が反射的に頭に思い描 くヨーロッパ風の肉中心の食事スタイルの成立だ。

それでも当時ですら日本人に比べるとヨーロッパ人の体格は立派であった のだから、その後の食生活の100年が生み出した肉体的格差は想像以上の 結果を生んだのだ。

日本では第2次大戦後、それも戦後20年たって、やっと高エネルギーと高 脂肪食をとりいれた結果、糖尿病が急上昇で増加した。わずか30年から40 年の食生活の変化だ。

日本人の中に眠っていた飢餓遺伝子が飽和脂肪の刺激を受けて目覚めた結 果である。世界中の人類に共通の現象で別段、驚くべきことではない。経 済の高度成長と糖尿病患者の趨勢は同一だ。

だから中国では物凄い勢いで糖尿病患者が増えている。精々鶏を食べてい たものが、1切れでその何倍ものカロリーのある牛肉を食えば、報いは当 然、肥満と糖尿病など生活習慣病である。毛沢東語録にはない。

出典:さいたま市大島内科クリニック「インスリン発見物語」
http://members.jcom.home.ne.jp/3220398001/discovary/index.html    文中敬称略 2007・10・03名所旧跡だより 太宰府天満宮(福岡県)



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首相は中国の人権問題に言及せよ
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          櫻井よしこ

米中新冷戦が深まりつつある。

10月10日、米共和党上院議員のマルコ・ルビオ氏と同党下院議員のクリ ス・スミス氏が「中国に関する議会・行政府委員会」の年次報告書を発表 した。

ルビオ氏らは中国政府が100万人以上の少数民族、とりわけウイグル人を 再教育施設に強制的に収容している、中国は北朝鮮と並ぶ弾圧国家で、南 アフリカのアパルトヘイトさながらの人種差別国家であると激しく非難した。

さらに、習近平国家主席の下で人権を巡る状況は幾何級数的に悪化してお り、2022年に予定されている北京での冬季五輪開催を見直すよう国際オリ ンピック委員会に申し入れ、獄中にある経済学者のイリハム・トフティ氏 を来年のノーベル平和賞候補に推薦する予定だと語った。

318頁に上る大部の報告書は、中国は経済大国になっても一党独裁をやめ ず、民主化もしない国だと、歴史的経緯を辿りながら告発している。その ような国に対してアメリカは、「常に政治犯について言及せよ」、「米中 2国間協議では必ず人権を議題に加えよ」、「相互主義を強調せよ」など と17項目にわたって、中国との戦い方を詳述している。

報告書の約半分が人権問題に割かれ、人権弾圧の具体例が列挙された。 ぎっしりと書き込まれた中に、世界ウイグル会議総裁のドルクン・エイサ 氏の母、アヤン・メメットさん(78歳)が、今年5月収容所で亡くなった ことも記されていた。

エイサ氏が世界ウイグル会議の事務総長を務めていた2012年、私はシンク タンク「国家基本問題研究所」の「アジアの自由と民主化のうねり 日本 は何をなすべきか」と題した国際シンポジウムに、ウイグル、チベット、 モンゴルの三民族の代表を招いた。そのとき、世界ウイグル会議を代表し て参加したのがエイサ氏だった。氏は中国から逃れ、ドイツ国籍を取得し て、現在ドイツに住んでいる。

息子が海外で中国政府を非難しているという理由で、78歳の母を中国は収 容所に追いやるのである。エイサ氏を罰するためであるのは明らかで、高 齢のメメットさんは劣悪な環境の中で息絶えた。他の多くの高齢者たち、 幼い子供たち、病気を患っている人々も収容所で次々に命を落としてい く。年次報告書はそうした事例を生々しく書き連ねている。

メメットさんは人生の最後の段階でどれほどの苦しみを味わったことだろ うか。エイサ氏の悲しみと怒りは如何ばかりか。国際社会はこのような仕 打ちを許さない。ルビオ氏らは習近平政権によるウイグル人らイスラム教 徒弾圧を、「人道に対する罪」ととらえて糾弾を続けている。

対中強硬策

ルビオ氏らが記者会見した同じ日に、米司法省も対中強硬策に踏み切っ た。中国の情報機関である国家安全省の幹部、シュ・ヤンジュン氏を起訴 したのだ。彼は4月1日にベルギーで逮捕、収監されていたが、米国の要求 で10月9日、米国に引き渡された。日本ではあまり報じられなかったが、 この事件は米中関係を大きく変えるものとして専門家の間で注目された。

産経新聞外信部次長で中国問題専門家の矢板明夫氏が語る。

「米国が第三国に中国人犯罪者の引き渡しを要求したのは、これが初めて です。米国が引き渡し条約を結んでいる国では、今後、中国は諜報活動が できなくなるわけです。中国は極めて深刻にとらえていると思います」

矢板氏の説明はざっと以下のとおりだ。シュ氏は2013年12月頃からGEア ビエーションなどに狙いを定め、技術者らを費用丸抱えで中国に招き、最 新技術の窃盗につなげようとした。GEアビエーションはGEの子会社だ が、他にも航空産業最大手の企業など数社が工作対象にされていたという。

矢板氏はなぜシュ氏がベルギーに行き、逮捕されたかに注目する。シュ氏 を監視していたアメリカの情報工作員が、今年春、ベルギーでアメリカの 技術者に会い情報を盗むという話を持ちかけ、シュ氏を呼び出すことに成 功したのだという。アメリカがシュ氏をおびき出したのだ。それだけ積極 的に攻めの手を打って、中国人スパイを摘発したのはなぜか。

現在進行中の米中貿易戦争では、アメリカは主に三つの要求を中国に突き 付けている。?為替操作の禁止、?アメリカを含む諸外国の情報や技術の窃 盗の禁止、?労働者を安い賃金で働かせる奴隷労働の禁止である。

産業スパイ活動

右の三要素によって中国は輸出製品を安く製造し、アメリカをはじめ世界 の強豪と競っているが、これこそ途方もなく不公正、不公平だと、トラン プ大統領は考えている。だからトランプ氏は中国製品に制裁関税をかける のだ。

三つの要求のうち・が不可能になれば、独自の技術を生み出す能力がない 中国は壊滅的打撃を受ける。中国の製品はおよそ全て、日本やアメリカな どから奪った技術により製造されており、中国は経済的に行き詰まる。

トランプ政権はまさにそこを狙っているのである。シュ氏をアメリカに連 行し、中国の産業スパイ活動は断じて許さないという強い姿勢を誇示した のと同じ日、トランプ政権は対米投資規制の詳細を発表した。

8月には外資によるアメリカへの投資を規制する新たな法律が成立してい たが、航空エンジン・部品、アルミニウム精錬、石油化学、ナノテクノロ ジーなど、情報通信や軍事などの27産業にわたって米企業を保護する内容 だ。たとえ少額出資であっても、外資は事前に申請しなければならない。 その意図は明らかに中国マネーから米企業を守ることである。

こうした矢継早の措置を10月4日のペンス副大統領の厳しい演説に重ねる と、米国が中国に対してどれほど強い警戒心を抱いているか、明白に見て とれる。

そしていま、米議会がウイグル人に対する中国の人権弾圧を「人道に対す る罪」として糾弾しているのである。同盟国の日本が米国と同一歩調を取 るべき場面である。

他方、中国は日本に的を絞って微笑外交を展開中だ。天安門事件の当時を 想い出す。世界から経済制裁を受け、追い詰められた中国は、「制裁の環 の最も弱い部分」が日本だと見定めて微笑外交を展開、日本はまっ先に制 裁を解除し、天皇皇后両陛下にご訪中をお願いした。中国は日本を利用し て世界の制裁を打ち破り、その後、尖閣諸島を中国領とする法律を作るな ど、今日の横暴な中国の正体を見せ始めた。

日本は同じ間違いを犯してはならない。安倍首相は、いまこそ米国とより 強く協調せよ。今月の訪中では、首相はウイグル人弾圧について言及する ことを避けてはならない。
『週刊新潮』 2018年10月25日号 日本ルネッサンス 第824回


      


       
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重 要 情 報
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◎ 体調不備と老化とBGM:前田正晶

昨年の10月に気象病と言うのか、気温と湿度の変動に体が従いていけずに 首筋を中心にして体中に凝りと筋肉痛が発生して苦しめられた。当時はこ れは一過性であり、気温と湿度の変動が止めば治るものだと見込んでい た。だが、何故かそうは行かずに掛かりつけのクリニックの先生からは 「一種の自律神経失調症だ」とまで診断されて1年が過ぎてしまった。そ の間に、本日もその医師に告知されたのだが「その間に年齢相応に体の 方々で老化が進んだと言うこと」だそうだった。

28日夜も仲々寝付けないでいる間に何となく寒気がして来たので「また か」と思って熱を測れば37.0度程度のこと。10月になってからはこういう 状態が2〜3回発生して睡眠不足となってしまうようになった。そこで、今 朝は何とか早く起きて少しだけ朝食をとって痛み止めを服用し体調を整え て、そのクリニックに9時前に入った。して頂ける治療もブロック注射と 解っているのだが、その注射を受けた直後にはケロッとなって、医師にも 「ジムに行っても良い」と許可が出るのだ。


29日朝は流石に本格的な運動までする気がせずに、先ずはマッサージチェ アに15分かかって体をほぐしてから、少しストレッチをやって体を温め た。それからシャワーを浴びてジェットバスに入って血行を良くして気分 良く帰宅したのだった。

こんな事を繰り返していたのでは埒があかないのだが、何分にも先日の国 利国際医療研究センター病院での心臓の超音波検査の結果が悪かったこと で多少以上弱気になっているので、中々精神状態が回復していないのが情 けないのだ。老化とはこんなものかと漸く解る気がするのだ。

今はBGMにショパンのピアノ曲を流しているが、クラシカル音楽は聞き流 していられるので文章を書く(打つ)邪魔にはならないが、長年聴いてき たジャズだとついつい聴いてしまって先に進まないことが多いのだ。オス カー・ピーターソンなどは流れるようなリズムもあり調子が出るかと思っ てかけてみるが、どうしても聴いてしまって思うように考えが進まずに指 が動かなくなってしまうのだ。

話が本筋の体調のことから外れてしまったが、こうやってブログの毎日更 新を続けているのも「やり遂げる」という挑戦を続けて、少しでも気象病 と自律神経失調症と自然に進行する老化現象と戦おうとしていることなの である。

BGMもその助けになるかと思って忘れずに流している。でも、何故クラシ カル音楽だと聞き流せるのかが、我ながら解らないのだ。明日はジャズに 戻してみるかと考えているところ。


 ◎【日中首脳会談】日中外交の転機となるか 中国の苦境見透かし、人 権・東シナ海で懸念表明

日本の首相として7年ぶりとなる安倍晋三首相の中国公式訪問はおおむね 成功したといえる。中国の習近平国家主席、李克強首相らの熱烈な歓迎 ムードに乗せられることなく、ウイグル族弾圧など中国の人権問題や、東 シナ海・南シナ海での軍備拡張など懸念を率直にぶつけ、冷や水を浴びせ たことは特筆に値する。中国の顔色ばかりをうかがってきた日中外交は転 機を迎えている。(原川貴郎)

米中貿易戦争で経済的な打撃を受けている中国にとって、安倍首相とトラ ンプ米大統領が対中外交でも足並みをそろえることだけは何とか避けた い。安倍首相が6年前に首相に返り咲いた後、徹底的に批判を続けてきた 中国側が、手のひら返しで安倍首相を歓迎したのは、日米を離反させ、経 済協力を引き出したいという思惑があったからだ。

安倍首相はそれを見透かした上で、経済協力とてんびんにかけるよう に、懸念を率直にぶつけた。

李首相に対しては、ウイグル族弾圧を念頭に「中国国内の人権状況につい て日本を含む国際社会が注視している」と直言した。この時ばかりは李首 相から笑顔が消え、渋い表情だったという。

習主席に、スパイの疑いで拘束されている邦人について「前向きな対応」 を求めたことも大きい。習主席は「中国の法令に基づいて適切に対処す る」と述べただけだが、トップ会談の議題に上がったことで事態は好転す る可能性が出てきた。

安倍首相が習主席、李首相それぞれに提起し、同意を得た3つのコンセプ トにも大きな意味がある。

「競争から協調へ」「脅威ではなくパートナー」「自由で公正な貿易体制 の発展」−。安倍首相は「新3原則」と名付け、「これからの日中関係の 道しるべとなる」とした。今後、中国が、「脅威」となる行動を取った り、自由・公正な貿易を阻もうとした場合、この新3原則が「錦の御旗」 となりえるからだ。

一方、安倍首相の思うように進まなかった案件もある。東シナ海でのガス 田共同開発もその一つ。日中両政府は、日中の境界線画定までの措置とし て、平成20年に共同開発する方針で合意しながら、交渉は止まったままと なっている。

李首相は、安倍首相との会談で交渉再開に前向きな姿勢を示したが、その 後、発表された成果文書では「(共同開発の)実施に向けた交渉の早期再 開を目指して意思疎通をさらに強化していくことで一致した」と後退して しまった。

【写真】北京市内の売店に並べられた日中会談について報じる中国 紙=27日(共同)
<https://www.sankei.com/ima>https://www.sankei.com/ima…/news/181028/plt1810280003-p1.jpg
【産經ニュース】 2018.10.28 05:01 〔情報収録 − 坂元 誠〕



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身 辺 雑 記
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30 日の東京湾岸は快晴、爽快。

今夜は赤坂で会合がある。

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創刊日:2004-01-18  
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  • 名無しさん2018/10/30

    脳ドッグの狙いは「動脈瘤が破裂する」と脅迫する商法である!



    (「死んでしまう」と脅す脳ドッグ)



    「脳の中に時限爆弾があり、今爆発してもおかしくない。死んでしまうよ」と脅すのが目的である。うっかり、「脳ドッグ」で健診を受けると、このように脅される。これは、動脈瘤が見つかった時の脳外科医の脅し文句である。中高年ともなれば、大なり小なりの動脈瘤があるのが当たり前である。それを医者は「今すぐ爆発する」と脅してくる。



     そもそも「人間ドッグ」同様に、「脳ドッグ」も日本独自のビジネスである。CTとMRIと言う測定装置の普及と共に、脳ドッグも普及してきたのである。脳外科医の本音は「高額医療費の元を取れ」である。日本におけるCT普及率は世界でもダントツである。MRI(核磁気共鳴断層装置)も1位で2位の2倍もの普及率である。MRIの高い物は1台10億円もする。CTやMRIを導入した病院は高額ローン返済のために、装置をフル稼働させる必要がある。そこで「脳ドッグ」と言うビジネス・モデルが考案されたのである。



    (彼らは白衣を着た詐欺師)



     脳ドッグ健診を受けると、医者は真剣な顔でこういう。「脳動脈瘤が見つかりました。今のところは破裂していませんが・・・・」 破裂していない動脈瘤を「未破裂動脈瘤」と呼ぶ。2003年、国際専門誌に掲載された報告がある。動脈瘤が見つかった1077人を5年間、追跡調査した結果、その破裂の危険性を精査したが、破裂率は7ミリ未満→0・2%。7-9ミリ→0・5%。9ミリ以上→3・1%。つまり、9ミリ未満の小さな動脈瘤なら1000人中993人は放置しても元気で過ごしている。



     ところが、脳外科医は「今すぐ破裂する」と脅す。恐怖で開頭手術を受けると、1年後には2・7%が脳出血で死亡している。「脳出血」を防ぐはずの手術で脳出血で死ぬ。皮肉である。その他、手術が原因の半身不随など後遺症も多発している。こうして死亡例と後遺症を加えると、被害者は12%を突破する。

    つまり、放置組→5年後、99・3%は無事である。

    手術組→1年後、2・7%は死亡し、半身不随などの犠牲者は12%超である。医者が勧める手術は極めて危険だということである。



     欧米53医療機関2621人の研究データでは、1センチ未満の動脈瘤破裂率は、年0・05%であり、20年でも2%と言う低さである。医者はその危険性を40倍以上誇大に脅していたのである。患者に正確な破裂率0・05%を説明していた脳外科医はわずか50人に1人だった。開頭手術は160万円の儲けだから、後遺症で水頭症、認知症、歩行不能などの悲惨な事例が後を断たない。やはり、彼らは白衣を着た詐欺師なのである。



    (欧米は完全否定した定期健診)



     「日本は定期健診先進国だ」と厚労省が広告している。これは後進国の間違いである。定期健診に病気の予防効果どころか長寿効果も無かったのである。だから欧米の公的定期健診を廃止したのである。日本の予防医学者・岡田正彦博士は「いくら検査を受けても長生きしない。死亡率は下がらない。それを世界中の研究者が理解した。学界も国も定期健診を勧めてはいけない。」 海外では定期健診を否定する論文が無数にある。



    (病人狩りで病院送り)



     日本だけは国家が国民に「定期健康診断」を義務付けている。それを定めるのが「労働安全衛生法」第66条である。



    1事業主は被雇用者の定期健診実施の義務がある。実施しない場合は罰せられる。



    2労働者は、受診義務がある。拒絶の場合は、解雇もありうる。



    3症状の有無に拘らず、全員一律で受診しなければならない。



    4既往歴、前回の検査結果にかかわらず、一定間隔で実施される。



     これは戦争中の徴兵検査と同じである。国家が事業主に兵隊検査をさせようとしているものである。検査によって、病人狩りをして、戦地ならぬ病院に送り込むのである。



    (健診を受ける人ほど早死に)



    「定期健診は一切病気を防いだり、寿命を延ばす効果はありません」と岡田博士は断言する。むしろ、定期健診を受けた人の方が寿命が短いという調査結果も出ている。政府推進の定期健診などナンセンスである。岡田博士が指摘するのは定期健診でのレントゲン撮影である。「発癌性X線被曝を国家が強制している。こちらは懲罰規定がある。ぜったに許せない」と憤る。チェコ・リポートで、肺癌検診を受けたグループほど発癌していた事実を思い出す。その原因の一つが胸部X線撮影である。癌を防ぐための健診で、発癌しているのである。



     政府と大衆の無知と狂気、これは情報、教育を国際医療マフィアに支配された悲劇である。



    (早期発見を唱えた学者の壮絶死)



     「癌検診を受けた人ほど癌になる」「早期発見・早期治療の正体は早期発見・早期殺害だった」 それを証明する悲劇がある。



     戦後日本で最初にこのキャンペーンを提唱したのは故・田崎勇三博士である。彼は東京帝国大学癌研付属病院長から日本癌学会会長まで歴任した。日本の癌学界の重鎮だった。その「早期発見・早期治療」を国策として推進したのが当時の厚生省である。田崎博士は、その旗振り役として全国を講演行脚した。しかし、多忙を極めた田崎博士は、歯茎に異常を感じた。「これは癌だ」と直感した。細胞検診すると癌細胞が2個見つかった。まさに超早期発見である。さっそく博士は治療に取りかかった。それは放射性コバルトの針を歯茎に埋め込むという施術で、放射線で癌細胞をやっつけるという魂胆であった。さらに「癌と闘うには栄養をつけなくては」と朝からステーキを食べまくった。これはトンデモナイ間違いであった。動物性蛋白質自体が、最悪の発癌性物質であることが証明されているが、当時の田崎博士は知らなかったのである。さらに放射線にも癌増殖を加速する作用がある。こうして癌は治るどころか、あれよあれよという間に膨れ上がり、博士の面相も変わってしまった。その後、大手術で大騒ぎとなったが、日本の癌研究のトップは半年足らずで亡くなった。(昭和38年没)



     「超早期発見が超早期死亡と言う皮肉な結果になってしまった。田崎先生は当時の最高の療法を信じてやられた。東大栄養学の先生も参加してたが、治療も間違い、食事も間違い、であり最高の権威が、最低の結果に終わったのである。壮絶な人体実験だった。この悲劇が全てを物語っている。田崎先生の死を無駄にしてはいけない」と癌治療法の権威・森下敬一博士はしみじみと語る。