政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針

2018/10/19

                      
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わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4837号
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       2018(平成30)年  10月19日(金)



          悪夢の泥沼から台湾企業はなぜ:宮崎正弘

             角さんは糖尿病だった:渡部亮次郎

             米政権を日本は支えよ:櫻井よしこ
                                 
                                                         話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


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第4837号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
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悪夢の泥沼から台湾企業はなぜ
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)10月18日(木曜日)
        通巻第5862号   
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 悪夢の泥沼から台湾企業はなぜ這い上がれないのか?
  貿易メカニズムとサプライ・チェーンにビルト・インされてしまった
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米中貿易戦争により、もっとも激甚な株安、そして経済の先行きについて 制御できないほどの不安に襲われているのは中国ではなく、じつは台湾で ある。経済規模がことなるからだ。

台湾の株式市場には1200社が上場されている。その殆どが大陸へ進出して いる。

中国にどっぷり浸かるという悪夢の泥沼から台湾企業はなぜ這い上がれな いのか。それは貿易メカニズム上、中国を基軸とするサプライ・チェーン に台湾経済がずるっとビルト・インされてしまったからだ。

反共の政治立場とか、イデオロギーとかは横に置いて、島嶼国家としての 台湾は地政学的経済学からも、対岸の中国福建省、ならびに香港経由の広 東への進出は生き延びるためには避けて通れない宿命だった。

過去30年、累計48000社もの台湾企業が中国大陸のあちこちへ上陸して拠 点を開設し、投資した金額はおよそ1200億ドルに達すると見積もられ ている。
これらには個人企業的なラーメン屋から、中国大陸につくった愛人に経営 させているスナック店など小規模な投資も含む。

いまさら蔡英文政権が呼びかけるように中国国内の工場を台湾に戻すのは 種々の条件を考慮しても、短時日裡の実現が難しい。

第一に土地がない、第二に水資源の問題、第三はマンパワーの不足であ る。日本と同様に台湾は出生率が低く、労働力を死活的に欠いている。
 
現実に台湾へ工場を戻すとした大手企業は、クアンタ・コンピュータくら いで、大陸からは撤退するが代替工場をフィリピンへ移動するとしたのは デルタ・エレクトロニクス社(アップルに部品を供給)、また深センに工 場に新工場を造るが、同時にアメリカにも工場をつくるのが鵬海精密工業 である。

かくして台湾の貿易構造は輸出の41%が中国大陸向け(1302億ドル)、残 りのうち13%がアジア方面(673億ドル)という歪つな構造であり、しか も年初来7ヶ月の統計をみると、わずかにベトナムへの投資が6億2000万 ドルで、同時期に大陸への投資が53億ドルとなって、あべこべに増えて いる。


 ▼日本はアメリカの姿勢に背を向ける中国政策の大矛盾

日本も同じである。

トヨタは世の中の動きに逆行して、中国値の投資を増やしている。日産も 同様で、中国から撤退を決めたのはスズキだけだ。

中国に長期駐在する日本人は13万強と、これも逆に増えている。

あの反日暴動直後から起きていた中国投資漸減傾向はいつの間にか反対 カーブを描いていたことになる。日本経済新聞の煽動的なプロパガンダと 経団連の主導、そして与党内のチャイナ派の暗躍などで、こうなったのだ。

そのうえ米中貿易戦争激化で、撤退する日本企業よりも、むしろ奥地にま で進出する日本企業が多い理由は、コンピュータのクラウド関連、システ ムの構築、そして介護の需要が高まっているからだ。

そこにビジネスがあれば、全体主義国家だろうが、専制政治の国であろう が、出て行って商いをする。いやな国でも、社命なら仕方がないと、企業 戦士もまた、別の使命感に燃えるわけだろう。

このような現実をみれば、安部首相が、日米共同声明に背を向けて、一帯 一路にも協力すると米国を苛立たせるようなスタンスを堅持し、同時に中 国側も、日本にべったりと擦り寄ってきた現象的理由がのみこめる。
 トランプの姿勢、ペンスの演説と真っ向から異なる日本のスタンス、は たして之でよいのか?
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 『文化防衛論』『反革命宣言』など思想の作品を詳論しつつ
  『日本文学小史』という佳品の詳論を試みた

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松本徹『三島由紀夫の思想』(鼎書房)
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この本は松本徹全集の第2巻(全5巻)にあたり、主に著者が三島を論じ た中でも、思想に特化しての評論である。紹介するまでもなく、松本氏に は、三島由紀夫論が数冊、そのうえ、鼎書房からは『三島由紀夫の研究』 がすでに19巻。すべて松本氏が中心となって佐藤秀明、井上隆史氏らとと もに編んだ。

本書ではまず三島の『文化防衛論』について論じられる。

「論の中心は、『文化概念としての天皇』である。先に『英霊の声』で人 間宣言を行った昭和天皇を厳しく糾弾、衝撃を与えたが、戯曲『朱雀家の 滅亡』では天皇と特攻隊の英霊の融和の糸口を示した旨を指摘した。が、 衝撃は鎮まるに至っていなかった。そうした状況で、天皇擁護論を如何に して持ち出すか、考えなくてはならなかったろう。(中略)とにかく伝 統、歴史、文化との関わりに改めて重点を置き、押し出したのである。そ して、天皇は、『国と民族の非分離の象徴であり、その時間的連続性と空 間的連続性の座標軸』であるだけでなく、『雑多な、広汎な、包括的な文 化の全体性と見合』い、『変革の原理』としても働くとした。固定化し、 矮小化するのを徹底的に排除しようとした」

さらに松本氏の解説は次のように進む。

「文化を守るのは『剣の原理』であり、『必ず危険がつきまとふ』。それ というのも、『文化における生命の自覚』が『生命の連続性を守るための 自己放棄というふ衝動へ人を促す』からだという。」

つまり三島は「文化の蘇生は同時に自己滅却を要求する」と主張したわけ で、「このような献身的契機を含まぬ文化の?不毛の自己完結性が、『近 代性』と呼ばれたところのものであった」。

三島はこうも言った。

「天皇という絶対的媒体なしには、詩と政治とは、完全な対立状態に陥る か?政治による詩的領土の併呑にをはるしかなかった」。
 
このほか、『日本文学小歴史』について重厚な解説が試みられている。 
             
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1805回】           
――「支那人は不可解の謎題也」・・・徳富(30)
徳富蘇峰『支那漫遊記』(民友社 大正7年)

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歴史を振り返れば日本も平安朝のように「文弱の弊に陥りたる例」がある し、「支那と雖も、時と場合とによりては、武勇を以て、國を立てたるも のもあり」。だが武勇を必要とした場合、「恰も肉を好む者が、屠者を必 要とするが如く」であり、必要なくなったらポイ捨て状態に近く、「決し て國民的名譽の標的にはあらざりし也」。

つまり国はもとより民もまた武を支える栄誉を武人・兵士に与えることは なかった。

かくして「兵士となる者は、社會の喰込者、廢棄者、厄介者にして、乞 食、盗賊と相距る一歩のみ」であり、「兵士彼自身も、無代にて酒を飲む 爲め、奸淫を恣にする爲め、軍服を著て強盗を働く爲めに、之に投ずる 者、少からざる也」。

いわば「支那に於ては、軍隊とは、隊を組みたる持兇器強盗の異名」とい うものだ。だから「人民は討伐せらるゝ匪徒よりも、却て討伐する官軍に 向て、より多くの鬼胎を懷く」のである。

■「(49)模擬戰爭と模擬賭博」

子供の遊びというものは、大人の振る舞いの反映である。日本では「小童 の遊戯は、概ね模擬戰爭」であり、それは日本の「社會に於ける尚武の氣 風」を物語っている。

一方、「今回の支那旅行中」に屡々目撃した「支那の小童の遊戯」は、 「地に畫きて、何やら小片を投じ」て勝負を決めるもの。「云はヾ支那人 大好物の、賭博の類と思はるゝ也」。

「支那に於ては、兵士は戰爭する爲め」ではなく、「戰爭せざる爲め」に 置かれている。

彼らの戦争とは斬り合い撃ち合い血を流し命の遣り取りをするものではな く、「兵士は將棋の駒の如く、互ひに之を並べて、其の勝敗を決する」も の。時に「打ち合ふ事あるも、そは唯だ目的の外れたるが爲」、つまり両 陣営指揮官の見込み違いの結果であり、「何處迄も兵士は戰爭せざる爲め の要具」ということになる。

――この徳富の考えが正しいとするなら、彼らにとっての戦争は賭博に近い ようにも思える。将棋の駒のように戦場に兵士を並べたうえで、劣勢と 判ったら大金を振り込んで相手を買収する。

古くから「憫れむ可し堂々たる漢の天下、只に?金四萬斤に直するのみ」 といわれてきたが、まさに戦争とは敵を買収することでもあるわけだ。――

■「(50)地力の防御乎他力の防御乎」

「外敵と戰へば、概して敗走する」のが、「支那?史の常態」である。で あればこそ、「支那は果して彼が如き大國を、自ら防禦するの能力」を 持っているのだろうか。独立を考えるならば、「支那人が?心平氣に、此 の問題に就て、熟慮せんことを望む」。


「自國の統治に信頼」を置かないからこそ、多くが上海やら天津やら青島 などの租界という「支那の土地にして、支那人が自らから手を下す能はざ る土地に、其の生命、財産を託する者」が多い。それというのも「支那人 が、外力庇護の下に、其の安全を、見出」しているからだ。やはり彼らは 自らの祖国に信を置いてはいないのである。

こういった歴史的事実から判断して、「此の平和的――如何なる高價を拂ふ も、唯だ平和是れ希ふ――國民性を、激變」させることは至難だ。そこで考 えられるのが経済関係を含めた「日支攻守同盟を結」ぶことであり、「日 本に提供するに鐵、棉、石炭等の物資を以てし」、これに対し世界に向っ て「日本を以て、支那の巡査」を務めることを明らかにすることだ。
「是れ兩國其の長所を交換し、互ひに相利する所以にあらずや」。

 ――とてもじゃないが、「日支攻守同盟」が「互ひに相利する所以」とは 到底思えない。これが古今を通じた言論界の超大物とされる徳富から発せ られた『提案』というのだから、逆に当時の日本における支那認識の実態 と時代の風潮を推し量れそうだ。
              
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者
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(読者の声1)世界情勢の変化が激しすぎて新聞・テレビの報道では何が 起きているのかわからないかもしれません。東アジアでは北朝鮮に擦り寄 る韓国の銀行に対してアメリカ財務省から「北朝鮮制裁遵守」を要請した 電話があったとか。
https://japanese.joins.com/article/168/246168.html?servcode=100&sectcode=120

在日米軍基地では「韓国人の立ち入り厳格化、事前審査を義務付け」
https://www.sankei.com/world/news/181016/wor1810160015-n1.html
 さらに日本政府が要請していた文在寅大統領の年内訪日も見送りのよう で、自衛隊の旭日旗を「戦犯旗」と侮辱した韓国は日米とも敵国認定が はっきりしてきました。

 一方、日本の報道ではあまり出てこない台湾ですが、10月4日に東京 で行われた双十節の祝賀レセプションには安倍総理のご母堂も2年連続の 出席。
https://www.roc-taiwan.org/jp_ja/post/60112.html
 東アジアにおける敵味方がはっきりしてきたようです。
    (PB生、千葉)



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(読者の声2)渡辺惣樹『第二次世界大戦アメリカの敗北〜米国を操った ソビエトスパイ』の読了後感です。宮崎先生の本書の書評がすでに6月の 本誌に掲載されましたが、図書館での予約の順番がようやく小生に巡り、 読了しました。

第2次世界大戦時のFDR政権内にもぐりこみ米の機密情報をソ連に流し 続 けた2人のスパイハリー・デキスター・ホワイトとアルジャー・ヒスの 果たした行状に焦点を絞り、FDRと米の対外政策がこの2人によって、ソ 連に都合よくいかにコントロールされていたかを詳述する。

 戦後、明らかにされたヴェノナ文書やフーバー元大統領の著書「裏切ら れた自由」等を広汎に参照しながら2人の悪行が明らかにされる。既知の 事実も多いが2人の交友関係や性格・思想の詳細な描写があり、2人の人 間性が浮かび上がる。

 英のチャーチル、米のFDRがソ連のスターリンを連合国の一員としたこ とがそもそもの間違いだった。ヒトラーの全体主義よりもスターリンの共 産主義の方がより危険だと気付くべきだったからだ。

連合国(米英仏)は、独ソ戦による独とソ連の疲弊ぶりを見守り、全体主 義と共産主義とが共倒れし、独とソ連が崩壊するのを高見の見物と決め込 めばよかったのだ。

連合国はソ連の共産主義に対する西の防波堤ドイツと、東の防波堤日本を 叩き潰した結果、戦後の共産主義は、西では東欧を含むヨーロッパに拡大 し、東では中国を含む東南アジアにも浸透した。

 ソ連崩壊後も中国政権に対する米の誤った対応(中国を支援すれば、い ずれは自由で民主主的国家になるであろうという妄想)により、今や GDP第2位の巨大軍事国家に伸し上り、米の覇権を脅かすに至った。

先の米大統領選挙でリベラルの推すヒラリーが、もし大統領となってい たら、米は対中宥和政策を継続し、ついに中国に世界覇権を奪われ、米の 敗北もあり得たのではないだろうか。何故なら大量の中国人スパイがヒラ リー政権にも潜り込み、リベラルマスコミも共謀して、FDR時代と同様に 米の対外政策を捻じ曲げたことだろうからである。

しかし米大統領がトランプとなり、ようやく米は対中戦略の誤りに気付 き、米中冷戦により中国を崩壊させようとしている。遅きに失したとは言 え、米はついに正しい路線に立ち戻った。トランプこそが世界の自由と民 主主義の救世主となるであろう。(ちゅん)


 
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角さんは糖尿病だった
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     渡部 亮次郎

肩書きを言うより「角さん」で通っていた田中角栄氏。脳梗塞により75歳 で逝去した。若いころからの汗っかきは「バセドウ病」のためと周囲に説 明していたが、実は糖尿病持ちだったことは隠していた。だから脳梗塞を まねいたのだ。

彼が自民党幹事長だったころ私も彼を担当したが、糖尿病で医者通いをし た事実はなかった。ところが、彼が首相を辞めた後会ったところ「あん時 は血糖値が400にもなった」としゃべりだした。

「文春で立花隆に書かれたことには堪えなかったが児玉に書かれた佐藤昭 (あき)とのとを連日真紀子(娘)にわーわーいわれて参っちゃった。血 糖値も400まで上がるしな」と糖尿病を発症していたことをうっかり告白 してしまった。

おなじく糖尿病から「合併症」としての心筋梗塞で死亡した政治家に大平 正芳がいる。同じく首相を務めて死んだが年下の角栄を「兄貴」と呼んで 政治的にすがっていた。大平は甘党だったが、糖尿病と真剣にむきあって はいなかった。

ちゃんとインスリン注射をしていれば総理在任中70の若さで死ぬことはな かったはずだ。もっとも当時は今と違ってインスリン注射を患者自身がす ることは厚生省(当時)の「省令」で禁止されていたから多忙な政治家が 連日医者通いをすることは無理だった。

この大平の無二の親友だった伊東正義も糖尿病だった。外務大臣当時は政 務秘書官も糖尿病だった。伊東はしかし医者通いをちゃんとしていたから 80まで生きたき。インスリン注射を怠ると寿命を10年は縮めるといわれて いる。

糖尿病にともなう網膜症のため国会の代表演説の原稿を大きすぎる字で書 いてきて有名になった田中六助は心筋梗塞で死んだが、まだ62歳と若すぎ た。医者通いをしていなかったのではないか。まず眼底出血して網膜をや られ、最後に若くして死んだことがそういう推測を招く。

日本で糖尿病患者のインスリン自己注射を許可したのは昭和56年厚生大臣 園田直がはじめてである。それまでは日本医師会の反対を歴代厚生大臣が おしきれなかったためである。

このときの園田氏はすでに1回目の厚生大臣の後、官房長官、外務大臣2期 の末という実力者に成長していたためか日本医師会も抵抗はしなかった。 禁止の「省令」は廃止された。

結果、「テルモ」など医療器具メーカーの競争が活発になり、たとえば注 射器が小型化してボールペン型になった。針も極細になり、
いまでは0・18mmと世界一の細さになった。また血糖値の事故測定器の 小型のものが発明されて便利になっている。

これらはすべて園田さんの決断の賜物だが、その園田さん自身は若いころ からの患者であり、患者の苦しみを知るが故に自己注射許可の決断をした のだった。わたしは秘書官として側にいたからよく見ている。

患者によっては医者に一日3回も注射のため医者に通わなければならない 人もいた。1日に医者に3回!!仕事ができない。自覚症状としては何もな い病気とあれば医者通いをやめて早死にをずる不幸をまねく例もおおかった。

そうなのだ。大決断をした園田さん自身はその恩恵に浴することなく70の 若さで死んだ。そう武道の達人も注射の痛さを嫌いインスリンから逃げて いたのだ。腎臓が機能しなくなり「腎不全」で死んだ。(2013・7・13) (再度掲載)



     
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米政権を日本は支えよ
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     櫻井よしこ

「中国と対峙する米政権を日本は支えよ」

マイク・ペンス米副大統領が10月4日、アメリカの有力シンクタンクのハ ドソン研究所で行った演説は凄まじかった。トランプ政権が中国の脅威を どれ程深刻にとらえているか、また中国に対してどれ程厳しい戦いを展開 しようとしているかを世界に周知させた演説だった。

米中はまさに「新たなる冷戦」(米クレアモント・マッケンナ大学ケック 国際戦略研究所所長、ミンシン・ペイ氏)の中で鎬を削っていることを示 すもので、日本は政府も民間も、このアメリカの決意を十分に理解し日本 の国益につなげなければならない。

ペンス氏は演説の冒頭、ハドソン研究所中国戦略センター所長のマイケ ル・ピルズベリー博士の名前を口にして、研究所に招かれたことに謝意を 表明している。

ピルズベリー氏は3年前に、『China2049』を世に問うた。日本語に も訳された同書はワシントンに一大旋風を巻き起こした。著書の中で氏 は、自身が米政府の一員として長年中国と関わり、一貫して手厚い保護と 援助を中国に与えるようアメリカ政府の政策を立案してきた体験を詳述し ている。

豊かになれば中国はアメリカのように自由で民主的な国になりたいと望む に違いないと信じて援助してきたが、中国はアメリカの考え方や価値観に は反対の立場であり、中国がアメリカのようになりたいと考えることなど 期待できないとの結論を下している。自身も含めてアメリカは中国に騙さ れていたという痛恨の思いを、援助と裏切りの生々しい具体例を挙げつ つ、氏はこれでもかこれでもかとばかり書き連ねたのだ。

ピルズベリー氏の個人名を敢えて演説冒頭で口にしたペンス氏は、明らか にピルズベリー氏の中国体験に学んでいると考えてよいだろう。

余談だが、ピルズベリー氏を最初に日本に招いたのは、私の主宰するシン クタンク、「国家基本問題研究所」である。2010年の国際セミナー、「イ ンド洋の覇権争い・21世紀の大戦略と日米同盟」で日米中印の国際会議を 開催し、副理事長・田久保忠衛氏の長年の友人である中国専門家のピルズ ベリー氏に声をかけたのだ。

トランプ氏の本心

ペンス氏はトランプ大統領と習近平国家主席は過去2年足らずの間に「強 い個人的絆」を築いたと語る一方で、「今日、私は米国民が知るべきこと を語りに来た」として、「北京は国ぐるみであらゆる政治的、経済的、軍 事的手段を使い、さらに宣伝戦を通して米国内で影響力を強め中国の国益 につなげようとしている」と、約1時間にわたって強烈な非難の言葉を連 ねた。

現在のアメリカの対中政策はトランプ大統領が昨年12月に発表した「国家 安全保障戦略」で明らかなように、それ以前の政権の対中政策とは異なる と、ペンス氏は強調する。

右の戦略を現場の戦術に置き換えて説明した「国家防衛戦略」は、中国と ロシアの脅威を、「略奪的経済政策」「周辺諸国を恫喝し続ける」などの 強い表現で非難し、アメリカの敵は、「テロではなく、中露両国」だと位 置づけ、とりわけ中国に対する警戒心を強く打ち出す内容だった。

ここで、多くの人は疑問を抱くに違いない。この戦略報告の前には、トラ ンプ氏は習氏をカリフォルニアの自身の別荘、マララーゴに招き(昨年4 月6日)、その後の11月8日にはトランプ氏が北京を訪れ、歯の浮くような 賞賛の言葉を習氏に贈った。また、戦略報告の後、今年に入ってからは中 国に制裁的関税をかける一方で、北朝鮮の非核化を巡って中国の助力を期 待し、またもや習氏を度々ほめ上げた。トランプ氏の本心はどこにあるの か、と迷うのは当然だ。

トランプ氏の言葉と行動が往々にして一致しないために、アメリカの対中 政策の真実が何処にあるのかを測りにくいのは確かだが、この2年間の 「実績」を辿っていくと、トランプ政権はいま、本気で中国と対峙しよう としていると見てよいだろう。

ペンス氏は、アメリカも賛成して中国を世界貿易機関(WTO)に参加さ せたのが2001年であり、これまでの17年間にアメリカは中国に巨額の投資 を行い、その結果中国のGDPは9倍に成長したと説明する。

他方、中国共産党は、自由で公正な競争というアメリカが大切にする価値 観とは相容れない関税、割当、自国産業への不公正な補助金、為替操作、 企業への強制的技術移転の要求、知的財産の窃盗などの不公正な手段で応 じてきたとし、いま、「中国製造2025」というスローガンを掲げて、25年 までに世界の最先端産業の90%を中国がコントロールしようとしていると 論難する。

ロボット、バイオ、人工知能

ペンス氏は具体的にロボット、バイオ、人工知能の分野を挙げて、中国が アメリカに対して優位に立ち、支配を確立するために、如何なる手段を講 じてもアメリカの技術や知的財産を盗み取ろうとしていると、強く反発した。

軍事的にも、中国はかつてない程大胆な挑戦を続けているとして、日本が 施政権をもつ尖閣諸島の事例にまっ先に触れた。南シナ海でアメリカの イージス駆逐艦「ディケーター」が「航行の自由」作戦を行っていると、 中国海軍の駆逐艦が40メートルの近さにまで異常接近した事例にも言及 し、アメリカはこんなことには屈しないと息巻いた。

中国の言論弾圧、宗教弾圧にも具体的に触れ、国民全員を監視する中国 は、社会をジョージ・オーウェルの世界にしようとしているのだと喝破した。

貧しい発展途上の国々を借金漬けにして、港や鉄道などのインフラを取り 上げてしまう債務の罠についても豊富な具体例を列挙して中国の手法を非 難した。

また、アメリカに対しては、アメリカ国民に影響を与え、トランプ氏以外 の大統領を選ばせようと情報工作をしており、中国政府が「米国社会分断 のために、正確かつ注意深い打撃を加えるよう」指示を出していると語っ ている。そのために、自由の国アメリカに、中国はラジオ局を30局以上設 立し、中国のテレビ放送は7500万人の視聴者を獲得している、その影響は 大きいと警告する。

中国の許容し難い点をおよそすべて列挙して、トランプ政権はアメリカの 国益を中国の略奪的行動から守る決意だと、ペンス氏は強調した。どう考 えても、アメリカの価値観と中国のそれは合致しない。突き詰めれば突き 詰める程、相違は大きくなる。米中の冷戦は長期化するとの前提に立っ て、アメリカと歩調を合わせる局面である。それが日本の国益につなが る。トランプ氏の言葉に惑わされず、アメリカ政府の政策をじっと見るべ きときだ。
『週刊新潮』 2018年10月18日号日本ルネッサンス 第823回

            
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重 要 情 報
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 ◎何故データを改竄するのだろう:前田正晶

またかと思った報道だった。だが、一瞬「KYBって何処の会社?」かと困 惑させられた。データ改竄などということをする以上は、昨日今日に出て きた会社ではないだろうとは考えたが、この社名には全く心当たりがな かった。それにしても、我が国の製造業の会社の品性は何処まで下落すれ ば気が済むのかなと落胆させられた。と同時に、何故そういうことをした のが露見するのかなと、不思議に感じていた。内部告発か?

私の経験でも、確かに我が国の中間の需要家や最終ユーザーには「デー タ」の提示を求められる会社が多かったのは事実である。この点は既に既 に指摘したが、製紙のような装置産業では1日24時間の操業で年間では少 なくとも連続で350日以上は生産を停止したりしないものだ。そのような 連続操業をしている機械の何時何処のどの時間帯の物性値(データ)を求 めておられるのかと何時も疑問に思っていた。

先日も述べたが、1日に500 tonも造ってしまう製品の物性値の何処を採れ ば500 tonを代表するデータになるのかという疑問である。1枚の物性値の 表が全体を代表できまいと言う意味だ。

データ論も兎も角、KYBとは何者かをWikipediaで検索してみた。そこで知 り得たことは、カヤバ工業株式会社がKYB株式会社に社名を変更していた のであり、それはその昔の萱場製作所だったのだった。しかも、そういう 免震装置では国内の65%もの占有率を誇っているとも知り得たのだった。 なるほど、一昔も二昔から流行した「近代的」且つ海外にも通用するよう な社名の変更だったようだ。我が紙流通業界でも歴史と伝統に輝いている と思っていた「XX商店」という社名を「XX紙商事株式会社」というように 近代化したところが何社もあった。

神戸製鋼が改竄でマスコミに大きく採り上げられた一番手だったように記 憶するが、その時の解説に「スペックを実際の需要で要求されている物性 値よりも高めに設定しておけば、実際の製品がその規格を多少下回ってい ても実害がないような安全策を採っている企業がある」とあった。ありそ うな話だとは思って聞いた(読んだ)が、それでは「最初から達成不可能 のようなスペックを設定するとは不可解な」と受け止めていた。

しかも、現実に物性値のデータを改竄せねばならないような製品が出来て しまうとは、「技術の日本」がそこまで劣化していたのかと嘆かわしく 思った。同時に疑ったことは「経営陣が生産の現場でそういう製品を造っ てしまう状態にあることを知りながら意図的に看過していたのではない か」という点だった。もしそうであれば、それは経営者の劣化であるし、 生産技術も劣化したことになるのではないかと、深刻に受け止めていた。

余談だが、それにつけても感じたことは「例によって例の如くに謝罪の記 者会見とやらに登場したKYB社の社長さんの偉そうな顔付き」だった。私 は日本とアメリカの両方の会社勤めを経験して見えてきたことは「我が国 の会社の役員はその地位が上がっていくのに伴って実務から離れていき、 威張った顔付きになって行くこととだった。同時に、「偉そうな顔をする 人たちほど内容が空疎なことしか言えない嫌いがある」という点だった。

思うに、我が国の会社では偉くなればなるほど実務と現場から遠ざかって 行く傾向があるようだが、アメリカの会社では副社長兼事業本部長と雖も 現実に担当する得意先を抱えているし実務も担当し、1年365日飛び回って いるので極めて多忙なのである。従って、常に現実を直視せざるを得ない ので、部下や取引先を相手にして偉そうな顔をしている暇がないようなの だと思って見てきた。これ即ち「文化の違い」である。疑えばキリがない が「KYBの社長さんも現場から遠ざかっておられたのではなかったな」な どと考えている。



 ◎ある、興味深い情報を入手しましたので、御参考までに下記にてお送 り致します。:北村維康

 米軍基地整理・縮小「冬の時代」も 玉城氏登場で辺野古は「遠慮く」

9月30日の沖縄県知事選で、政府・与党は佐喜真淳(さきま・あつし)前 宜野湾(ぎのわん)市長を総力支援した。米軍普天間飛行場(宜野湾市) の名護市辺野古移設を実現するためには、何としても自民党系の知事が必 要だとの判断からだ。だが、過去の経緯をたどると、保守系知事の時代に 辺野古移設が順調に進んだとは必ずしも言えない。

平成10年に就任した稲嶺恵一元知事は、15年間の使用期限付きで辺野古沖 への移設を容認したものの2期8年の間、消極的態度に終始した。任期切 れ直前、政府と名護市が合意した案にも明確に賛成しなかった。

また、18年に就任した仲井真弘多(なかいま・ひろかず)元知事は25年 末に辺野古埋め立てを承認したが、それ以前には「県外移設」を唱えてい た。

政府関係者は「保守系知事だと自民党政権が配慮して、相手のペースに合 わせてしまっていた」と振り返る。自民党の大物議員が政府と県の交渉に 介入して事態を混乱させたことも、一度や二度ではなかった。

?? 基地問題の真理

沖縄県側がどこまで基地問題の解決に真剣か、疑わせるような発言もある。

知事選で玉城(たまき)デニー知事を支援した有力県議は「基地問題が解 決したら沖縄は見放される。沖縄振興予算は減らされる」と語る。これを 伝え聞いた自民党県連幹部は「それは一面の真理だ」と認めた。基地問題 が、沖縄振興予算を継続的に引き出す交渉カードになってきた面は否めな い。

「玉城氏が知事になったことで、かえって辺野古は遠慮なく進められる」

こう明かす防衛省幹部もいる。その認識の背景には、翁長雄志(おなが・ たけし)前知事時代の「実績」がある。翁長氏は辺野古移設に反対して政 府と激しく対立したが、工事はこれまでと比較できないほど進んだ。27 年10月に本体工事、29年4月に護岸工事に着手し、今年8月17日には 埋め立てを開始できるところまでこぎ着けた。

確かに辺野古の軟弱地盤改良や設計変更で玉城氏の承認を得られなけれ ば、工事がある時点でストップする可能性は残る。しかし、辺野古の一部 区画では護岸工事が完了しており、防衛省幹部は「いけるところまで工事 を進める」と語る。

?? 「官邸が怖い」

翁長知事時代に進んだ米軍基地の整理・縮小は、辺野古移設だけではない。

27年3月にキャンプ・瑞慶覧(ずけらん)の西普天間住宅地区(宜野湾 市)の返還が実現した。28年12月に返還された北部訓練場(国頭村など) の面積約4千ヘクタールは、本土復帰後最大規模だ。いずれも日米両政府 が8年に沖縄に関する日米特別行動委員会(SACO)で合意した計画に 盛り込まれているが、実現まで20年かかった。

「だって首相官邸が怖いんだもん。今までの自民党政権はやる気がなかっ たが、安倍晋三政権は違う」

政府の米軍再編担当者はこう打ち明ける。菅義偉(すが・よしひで)官房 長官は口癖のように「できることはすべてやる」と繰り返し、米政府との 交渉に発破をかけてきた。今後は那覇軍港(那覇市)の浦添埠頭(ふと う)地区(浦添市)への 移設や、牧港補給地区(浦添市)の倉庫・整備 工場をキャンプ・ハンセン(金武町など)に移転することによる整理・縮 小が進む。

ただ、それでも不安材料は残る。日米両政府は24年4月、辺野古移設が 進展しなくても、それ以外の米軍基地の整理・縮小を進めることで合意し た。だが、交渉担当者は懸念を示す。

「普天間移設の進展が見込めなくなれば、米側はそれ以外の返還交渉に応 じなくなるのではないか」

玉城氏の知事選当選は、沖縄の過重な基地負担に異議を唱えたことによ る。玉城県政の誕生で米軍基地の整理・縮小が「冬の時代」を迎えること になれば、皮肉な結果というしかない


 ◎「超大国の要素ほぼない」 ロシアメディア、中国共産党政権を酷評

ロシアの軍事情報ウェブサイトは10月16日、「中国は超大国だと証明でき るのか?」と題する記事で、大国となる要素が欠如していると批判する評 論を掲載した。

ウェブサイト「トップ・ウォー」は評論記事で、中国を超大国と論じる風 潮を疑問視する。なぜなら、米国と西側諸国が多額投資し中国に「世界の 工場」が建設されたことで、急速な経済発展を遂げたに過ぎないからだと 指摘した。

「世界の工場」は中国産製品を全世界に輸出し、中国の貿易黒字は同国の 軍事開発や科学技術を発展させるための豊富な資金源となった。

しかし、米国トランプ政権が中国に関税策を実施して、ルールに基づく公 正な貿易を強く求めたことで貿易戦が勃発。同記事に、これで「中国は元 の姿に返ることになる」と書いた。

実力を伴う本物の強さを見せつけられた中国政府は、「偉大な大国」との プロパガンダから、「我が国は被害者だ」と同情を乞う宣伝に切り替えた。

ロシアの経済学者アリエ・ブリスキー氏は、中国超大国化論はその発展ス ピードによると説明されているが、急速な発展力が未来に継続するとも限 らない。つまり、世界の工場だった国が世界の大国になるとは限らないと 説いた。

ブリスキー氏は日本を例に挙げた。高度経済成長期の日本の経済成長率 は、いまの中国のように勢いがあり、米国を上回るとの見方もあった。 1989年、日本人は、米国の象徴とも言われるロックフェラーセンターやエ ンパイアステートビルを買っていった。これについてロシア側は、経済的 な強さが米国を打ち負かしたとみた。しかし、バブル崩壊後は日本経済は 非常に緩やかになった。

「中国の発展が日本の軌跡に一致するとは考えていないが、急激な過去の 発展から未来を予測することは難しい」と述べた。

超大国としての米国の地位は、その経済力だけでなく、軍事力、国際的な 地位、国際同盟国など、あらゆる要素が含まれている。

ロシアメディア・トップウォーはまた、中国が超大国になることは非常に 難しく、米国に迫る軍事投資という要素を除けば、世界に真の同盟国はほ とんどいない。さらに、近隣諸国との関係は良好とは言えず、米国と欧州 の同盟国による包囲網が出来上がりつつある。

また、チベットと新疆ウイグル自治区などにおける信仰弾圧と人権問題 は、依然として社会を揺るがしかねない敏感問題と捉えており、厳しい抑 制を続けている。さらに、経済発展もまた、米国の制裁関税などにより減 速している。

同時に、共産主義者たちの共産主義信仰は崩壊している。共産党の専制体 制は常に疑問を投げかけられており、政治「改革」は停滞している。

同記事は、中国共産党は将来の中国退廃の画を自ら描いている、としめく くった。(編集・佐渡道世)

【写真】
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【大紀元】 2018年10月17日 15時32分 〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎神道とは、古来から日本人の文化や習慣の底に脈々と流れてきた感性 と言えます。神道は、全国にたくさんの神社があって神への信仰を中心と していながら、確立した教義体系を持たず、教典、戒律がありません。

フランスの社会学者のエミール・デュルケムは、宗教とは「信念」と「儀 礼」の2つの柱で成り立っていると言いました。デュルケムの言う「信 念」とは、バイブル、コーラン、仏典などの教典を通して知的に考えてい こうとする信仰のことです。

ところが、1960年になると、米国の社会学者ロバート・ニール・ベラー が、神との実際交流の場である「儀礼」のみでも宗教は成り立つと提唱し ました。教義、経論、理念がなくても、デュルケムの言う「信念」がなく ても、宗教は成り立つということです。

神道はもともと「儀礼」宗教です。日本人は正月には振袖を着て初詣に行 き、お守りを買い、おみくじを引き、初日の出を拝み、七五三に神社に参 拝しますが、それは、どこかに聖なるものを敏感に感じ取ってきてたから です。教えられなくてもなんとなく知っていたのです。

「神道は自然の霊性を常に理解しているがゆえに人間と神との間をそのよ うに[西洋主義的一神教のように]分離せしめない。人間でなく、自然が 神社を拡大して普遍的神霊の聖堂たらしめている」(J,メーソン『神な がらの道』)

「日本の風土のこの空気そのものの中に何ものかがあると思う。この大気 中の神々しい何ものかを感得することこそが神道の感覚である。」(小泉 八雲「杵築」)

神道以外の宗教は心の宗教ですから教典があって広まりやすいのですが、 神道は感性の宗教ですから、教典が書けません。それ故わかりにくいとこ ろがありますが、それは、人の感性が、心より繊細で玄妙なるもので、人 によって異なる感覚的なものであるからなのでしょう。(まこと)

 ◎昭和大学出身の医師にご意見を伺った:前田正晶

東京医大に続いてという訳でもあるまいが、今度はマスメディアは昭和大 学が入試で不正をしたと取り上げて騒ぎ始め、医学部長が記者会見で謝罪 をされたが「不正とは認識していなかった」と回顧された。

偶々機会があったので、昭和大学ご出身と承知していた医師に「ご災難で すね」と持ちかけてみた。穏やかな先生は「昭和大学ではキチンと入試の 成績の順通りに定員を合格させている。現在騒ぎ立てられているのは、そ れ以外の補欠合格等についての案件であり、大学側は不正ではないと認識 しているとは承知していた」とニコニコしながら述べておられた。先生は 更に「わが校は私立大学ですからねー」とまで言われた。

私には承るだけで、昭和大学がある程度以上の年月続けてきたことが「不 正であるか否か」などは判定も出来ないし、大学の方針に何の関係もない 患者が異見を差し挟む余地はないと思っている。そこで先生に「ご参考ま でに」と申し上げたことは、以前にYM氏から聞かされていた「アメリカの MBAの中には何も会社の経営だけではなく、病院や学校等の運営を専門に するコースがあり、運営の実務を担うのは元はと言えば名医であったり、 大権威の教授がなるものではない」という「文化の違い」をお話し申し上 げた。

私はこのように現場と経営を分離させている辺りに、如何にもアメリか的 な合理主義があるように思えるのだ。こういう合理主義と昭和大学の件が どう関連するかは別にして、私が30年以上も親しくさせていただいている 某有名私立大学の50代々半ばの教授が「私が引け目に思っていることは、 私の社会人年齢は22歳で大学院に進んだ時点で止まってしまったことで す」述懐されたのが非常に印象的だし、そこまで言われる謙虚さに大いな る感銘を覚えた次第。ここまでで、私が何を言いたいかを読み取っていた だきたい。

読売巨人軍と高橋由伸監督:

既に懸念は表明しておいたが、本日から始まるクライマックスシリーズと やらの最終戦では、私は読売が広島を圧倒して日本シリーズ出場どころか それを制覇までしてしまう危険性(私から見れば可能性ではない、念の 為)があると懸念しているのだ。それは、広島の投手陣が読売と比較した 場合に不安定であるということ。大瀬良が菅野と並んで最多勝のタイトル を取ったなどというが、大瀬良には菅野のような抜群の安定性は望めない し、テレビで見たインタビューでも「不安感満載」と感じていた。

広島の投手陣は不思議なところがあり、昨シーズンの最多勝投手の野村を 見ても「この投手が何で最多勝が取れたのか」と不思議に思えたほど迫力 がないひ弱な存在だった。今年の大瀬良も健闘はしていたが、田中以下菊 地、丸、鈴木、松山、新井、野間等々の打者に助けられていただけのこと で、未だ未だ成長の途上にある投手で、調子に乗っている若手の岡本を除 いて経験豊富な打者が多い読売のバッターを、短期決戦で抑えきれるのか と不安だ。彼に続くのだろうジョンソンも今年は安定感に欠けていたし、 野村も九里にも同様な不安が残る。

そういう予想よりも私にとっての最大の関心事は「このまま読売が勝ち上 がって、日本シリーズも勝ってしまった場合には実質的には詰め腹を切ら されたような高橋由伸監督がどうなってしまうのだろうか」という点だ。 まさか原辰徳の監督就任が保留状態であり、ドラフト会議にも「球団顧 問」だったかの肩書きで出ると伝えられているのも、まさか策で安全弁 (contingency plan)が付けられているのではあるまいなとは思う。だ が、成り行きには大いに興味ある。念の為にお断りしておくが「読売が勝 つように」とは露ほどにも期待してはいないのである。


 ◎16日の対ウルグアイ戦の観戦記:前田正晶

16日夜の試合は大変面白く且つ興味深くテレビ観戦させて貰えた。「これ ならば勝てる」と閃きではなく確信させて貰いながら見ていた。恐らく我 が代表のサッカーをあれほど面白いと思いながら見たのは初めてのこと だっただろう。内容にも色々と考えさせられた点が多かった。その辺りを 思いつくままに振り返ってみよう。得点や失点の経過等はどうぞ新聞やテ レビの報道でご覧願いたい。


森保監督の起用:

何故日本人の監督を起用することを躊躇っていたのだろう。当方は「W杯 の時の西野監督と言い、今回の新任の森保監督と言い、何故外国人監督よ りも良い結果が出るのだろうか」と思いながら観戦していた。特に田嶋会 長が敢えて解任した前任者のハリルホジッチ氏の頃の暗い印象しかなかっ た全日本代表が、あれほど溌剌且つ楽しそうにサッカーをやっていたのは 何故かなと痛感していた。あの当時の暗さは何も「監督とのコミュニケー ションが云々」という問題ではなかったのではないかと思わせられた。

世代交代:

アナウンサーもマスコミも「若手の活躍」と囃し立てるが、私がしきりに 主張してきた「世代交代」を森保監督が実行した結果が昨夜を含めて3試 合連続して勝てたという最大の原因の一つだろうと思わせられた。私には ハリルホジッチ前監督も協会も南野、堂安、中島将等々を使えるとは評価 していなかっただけではなかったかとしか見えなかった。使ってみれば、 あれだけ強豪のウルグアイを相手に一歩も引かずにやって見せたのだか ら、彼らをロシアのW杯で使ってみたら結果が出たのかも知れないなとま で思わされた。

今頃になって言うのは些か恥ずかしいが、私は中島翔のサッカーには閃き を感じさせられていたし、あの恐らく代表の中で最も小柄に見えながら、 技のスピードが速く身のこなしも巧みなフェイントのかけ方等を見れば 「ひょっとすればひょっとするのではないか」と評価はしていた。だが、 自分がそうだったから言えるのだが「小柄」という点から前監督も協会も 「本格的に使ってみよう」とまで踏み切れなかったのかだろうと解釈して みた。だが、昨夜の出来では「使えること」は立証されたようだった。そ ういう意味では南野も堂安も同様だろう。

正確だったパス回し:

16日夜の我が代表の出来が良かった点で特に目立ったのが「非常に正確且 つ的確なパス回しが出来ていたこと」で、短期間に方々から集めた若手の 間で「良く合っていた」ことが素晴らしいと思った。「良く合っていた」 というのは、私が嫌う妙なカタカナ交じりの日本語にすれば「コミュニ ケーションが取れていた」という意味である。あの正確さで日本独特の敏 捷性で動き回れては、「個人の強烈な身体能力依存型」のサッカーをやっ ていたウルグアイが付いてこられなかったのも無理はないと思う。

懸念:

ここで私が密かに懸念することは「これから先に例えばアジアカップ戦な どでも、何時何処で誰を相手にしても昨夜と同程度の質が高いサッカーを やれるのか」という点である。ズバリと言えば「昨夜が出来過ぎであって はならない」ということで、常時あのようなサッカーが出来るのかという 意味である。それは「個人の身体能力依存で組織力に欠ける恨みがあった ウルグアイが相手だったから通用しただけ」となって貰いたくないのだ。 アジアには韓国のような「恨」を前面に打ち出して食い下がってくる相手 もいるのを忘れてはならない。

守備力:

新キャプテンの吉田麻也は3点も取られたことを反省していたようだが、 あれほどの強烈な個人の身体能力の高さと個人技と言うよりも「個人の体 格と体力依存」という我が国とは全く異質のサッカーを相手にして世代交 代組までを入れた顔ぶれであそこまでやれたのだから、そこまで反省しな くても良いと思う。世代交代組には長友や吉田のような蓄積された経験が ある訳ではないのだから、失点多さは今後の改善に待つしかないと思う。


ウルグアイのサッカー:

矢張りFIFAのランキングは当てにならないと言うことかも知れない。ウル グアイのサッカーの質を見ていると、私が日頃から批判しているアメリか のMLBの野球の質が「身体能力ショー」と化してしまったのを想起させら れた。南アメリカの運動選手たちは、アメリかで育ってきた連中のように 大学卒業までの間に「フットボール、バスケットボール、ベースボールに 親しみ、それぞれに適した身体能力を高めてきた」のである。

だが、南アメリカの連中は言わば「単能機」であって、どうしても身体能 力のみに依存するから深みがないのであると、私は批判的に見ている。ウ ルグアイの選手たちで私の見立てで目立った点は「GKがヘボで失点が多 かった」という辺りか。

結び:

なお「ウルグアイの単能機問題を指摘するのならば、我が国の運動選手た ちは如何に」と言われそうだが、それは別な問題だと思うので、ここでは 論じない。何れにせよ16日夜の勝利は立派な出来であり、選手たちと森保 監督を褒めて終わりたい。


 ◎何故カタカナ語にして使うのか:前田正晶

17日の産経新聞の「談話室」に元英語塾講師の方が「政府は何故インバウ ンドのようなカタカナ語を使うのか」という趣旨の投稿をしておられた。 この方の解釈では“inbound”(=インバウンド)とは手元の英英辞書に 「特に出発地点に戻る場合とある」と言っておられるのだ。実は、カタカ ナ語排斥論者の私は、訪日する人々を「インバウンド」とカタカナ語で表 現されていることに余り注意していなかった。恥ずかしながら、それが政 府が使う公用語だったとは全く知らなかった。

そこで、あらためて「インバウンド」を考えて見ることにした。極めて大 雑把に言って「我が国を訪れる外国人」と言っても、外交官もおられれ ば、仕事(商用)でやって来られる方もあるし、日本見物(観光)の人た ちもいれば、留学生も技能修習生いるだろう。それを十把一絡げにして如 何に表現するかと考えた時に、アメリカの入管で問いかけてくるように “Business or pleasure?”と割り切れないだろうから、全てを包含できそ うな「インバウンド」を選んだのかと考えた次第。

では“inbound”とはどういう意味かを手元のOxfordで調べてみた。お断り しておくが「この言葉はそもそも形容詞であり、巷で使われているインバ ウンドのように名詞形ではないのだ」と言うこと。そこには“travelling toward a place rather than leaving it”とあり、投稿者の辞書の解釈 とは異なるように思えた。そこで、Webster’s を見ればアッサリと “inward bound”とあった。そこでお馴染みのジーニアス英和を見れば 「[通例限定]《船・飛行機が》本国行きの、帰航の」とあっ
た。

2番目には「市内[国内]に向かう」とあった。この辺りまでで私も十分
に混乱させられた。と言うのは、“inbound”という言葉はWebster’sにあっ たように「内側に向けて」だろうと考えていたからだった。

解釈論はこれくらいにして、政府に言いたいことは「これほど様々な解釈 がある英語の言葉をわざわざ選んで公用に使うとは何事か」なのである。 更に追加すれば「もっと正確に『訪日客』か『来日者』といったような表 現にして、意味不明か意味が正確に取られにくいカタカナ語を使うのは即 刻お止めなさい」となるのだ。それでは不十分というのだったならば「商 用、観光その他の来訪者」とでもしたら良いじゃないかとでも言ってやり たくなる。

何れにせよ、マスコミが何でもかんでも「トラブル」で括ってしまうよう な「英語の単語の本来の意味を無視したような粗雑なカタカナ語を使って 表現するのは一国の政府がするべきことではないのではないか」と主張し ているのである。

因みに、“outbound”(アウトバウンド)はOxfordでは“travelling from a place rather than arriving in it”とある。何故、これで「夏休みや年 末に海外旅行をする人たち」を表現しないのだろうか。だから、カタカナ 語は辞めようと私は言うのだ。

 ◎何故の軽減税率導入か:前田正晶

安倍総理が19年10月からの10%への引き上げ実行を表明されて以来、各テ レビ局が一斉に「10%に引き上げて軽減税率の8%を導入すれば」という 特集を組んでいる。私は「軽減税率とは部数がアメリカほどではないにも せよ激減しつつある新聞社の悪足掻きか程度」にしか考えていなかった。

だが、未だ細目は決定していないとは言え、テレビ局の努力?のお陰で、 あのような複雑且つ不明解な制度を現実に導入すれば、途方もない混乱が 生じるだろうと思わせては貰えた。

軽減税率が食べ物にも適用されるとは風の便りには聞いていたが、これを 聞いた瞬間に思ったことは「回転寿司と牛丼店ではお持ち帰りが激増して 商売が上がったりになりはしないか」という点だった。だが、テレビに登 場する専門家の方々のご意見を伺えば、事はそんなに簡単な問題ではな く、小売や食料品店等の現場には収拾不可能な混乱が生じるのは必至だそ うだが、それも尤も至極だと思うに至った。

私はかかる軽減税率の細目を考え出したのは財務省の頭脳明晰な官僚の 方々だろうとは思うが、彼らが何処まで小売業やそこに至るまでの流通機 構の現場の実態をご承知なのかと疑いたくなった。簡単に言えば「末端の 商店街で掴み銭を天井から吊した笊に投げ込んでいるような家族経営の魚 屋か八百屋等に、10%と8%の仕分けが出来るようなキャッシュレジス ターを20万円補助するから設置せよと言うのか」なのである。枝野は 「津々浦々の人々にまでクレデイットカードを持てというのか」と喚いて いたが、遺憾ながら一理はあると思う。

財務省に「上げよう」と言われれば、官僚以下にしか物事と言うべきか、 小売業や末端での商いの実態をご存じとは思えない自民党の議員たちは一 も二もなく承知して、来年10月からの引き上げに賛成せざるを得ないのか などと考えてしまった。もっと細かいことを言えば、現在使われている キャッシュレジスターに内在されたソフトが%と8%を自動的に仕分け可 能なような設定になっているのかと問いかけたくなってくる。それとも新 製品の購入になるのかと言うことだ。

そういうことも問題にすべきだろうが、軽減税率を導入することによって 1兆円も税収が減ってしまうことが適切かどうかを財務省も総理もどのよ うにお考えかも、気になってしまう。「我が国の不健全な財政状態では15
%に引き上げても不足で、EUと言うか北欧の諸国並みにまで持って行くべ きだ」という説は何年も前からあったではないか。それにも拘わらず、軽 減税率導入とは如何なることなのかと、税収のことなど何も解らない私 だって考えさせられてしまう。

田原総一朗だったと思うが「総理に何故消費税率引き上げを躊躇うのか」 と尋ねたら「選挙に負けるからだと言われた」と語っていた。だから、軽 減税率導入で負けないようにしようとお考えかなと、疑いたくなってしま う。私には単一の税率の方が解りやすいし、末端での混乱もなく実施しや すいように思えるのだが。




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身 辺 雑 記
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19 日の東京湾岸も曇天。午後は定期検診のため大学病院。

18日の東京湾岸は薄曇り。

私は中学時代は秋田でドブロクを?んでいた。高校時代はおふくろが晩 酌として日本酒を薦めてくれた。父はのまなかった。大学とNHK記者時代 はウイスキー、今や焼酎オンリーである。宿酔しないのが良い。それに1 升1000円と安い。


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