政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針4834 号  2018.10.16(火)

2018/10/16

                       
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わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4834号
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       2018(平成30)年  10月16日(火)



        マティス国防長官、近く辞任観測:宮崎正弘

              インスリンに思う:渡部亮次郎

            バラ色に描く韓国の悲劇:櫻井よしこ                    
                                                        話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


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第4834号
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マティス国防長官、近く辞任観測
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)10月15日(月曜日)
        通巻第5858号    
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 マティス国防長官、近く辞任観測
  ロシア政策でボルトン補佐官と対立、トランプの暴走発言にも嫌気
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かねてから辞任の観測が燻っていたが、中間選挙を前に政権が内部で揺れ ることは得策ではないとマティス国防長官 vs ボルトン大統領補佐官 の対立は表面化していなかった。

ボルトンは、もっとも強硬なタカ派イメージだが、その基底にあるのは戦 略的原則を守ることにあって、原理を代えないという姿勢だ。それゆえ全 米の保守陣営からは信頼されている。

一方、マティスも「狂犬」というニックネームは別にして、軍人出身者に は珍しい読書家であり、歴史を語れる。自宅には7000冊の蔵書、独身。軍 のエリートは、米国ではやはりエリート。相当の知識人でもある。なによ りも重視するのは秩序、そして軍人は何事にも慎重である。

ボルトンは「イランとの核合意」に一貫して反対してきた。

またブリーフィングも簡潔で分かりやすく、くどくど説明されることが嫌 いで、苛立ちを隠さず、長い長い演説のような情勢解説をしたマクマス ター補佐官を馘首して、ボルトンに代えた経緯がある。

トランプはボルトンを信頼しているが、ふたりの意見が食い違うのはロシ アへの姿勢で、なんとかロシアを反中国陣営に引き入れようとするトラン プと、核戦略政策における確執からロシアとは距離を置くべきとするボル トンの差違。しかしボルトンは20年も歴代政権から干されていた経歴か ら、譲るところは譲り、もっとも大統領に影響力を行使できる立場を確保 しようとしている。

ボルトンは周知のように沖縄に駐留している米国海兵隊を台湾に移動せよ と主張する台湾擁護派のトップでもあり、日本に関しても拉致問題にもっ とも関心がある政治家だから、その動向に注目している。

ところでドイツのメルケルの牙城バイエルンで、メルケル与党が大敗北を 喫した。

これは「番狂わせ」というよりメルケル時代の終わりを告げる選挙結果だ。

中間選挙まで3週間となって米国でも、反トランプ陣営の旗手、民主党応 援団長格のジョージ・ソロスが、中間選挙では「民主党はまた敗北するだ ろう」と予測していることが分かった。
     
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「西尾幹二流・ツァラトゥストラ」。LIBERTY と  FREEDOMの差違。

自由な精神世界に、私たちは本当に生きているのだろうか?  

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西尾幹二『あなたは自由か』(ちくま新書)
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意表を突かれた、この題名に。

これまで「自由」と思ってきた概念も、状況も、じつは自由ではない。本 当の自由から、わたしたちは不自由な世界にいるのか、いやそれとも異次 元の自由世界に身を置いているのだろうか?

議論はまず、自由はLivertyか、Freedomか、から始まり、 「自由」と「平等」の差違をギリシアの歴史にまで遡及する。本書は随筆 ではなく、やさしい哲学の書である。

冒頭から3分の1あたりまで読み進むうちに、まず評者(宮崎)の脳裏を 去来したことは、「日本人が変わってしまった」という不思議な感覚だった。
 自由が際限なく拡大解釈され、平等は無限の政治的力を発揮し、そして 日本という存在そのものを脅かしている。

「平等」の誤認が{Me#Too}とか、外国人留学生特待とか、少数派 が強く、何でも予算化されるという政治風土を培っている。

その上「新自由主義」とかいう、つかみ所のない、空恐ろしい市場原理主 義の暴走を一方に見ながら、人間本来のもつ、規律が壊れていくのを日々 目撃している。

道徳的に言えば、戦後日本人から徐々に失われてしまった倫理観。著者の 西尾氏は終戦時にはっきりと自意識に目覚めていた世代だから、伝統的な 道徳の喪失、価値観の転換、人間の変節を目の当たりに目撃し、体験して きた世代である。

評者は戦後生まれだから、その倫理観、道徳観にちょっとした感覚的差違 があることは自然なこととしても、これは「世代感覚の違い」という範疇 で説明できる。

評者は、日教組教育の直撃的な洗脳を受けてしまった世代だが、それでも 「蛍の光」、「仰げば尊し」を唱って、涙した。

小学校の校庭か玄関にはかならず二宮金次郎の像が置かれていた。


 ▼自由を律する「神の見えざる手」は不在になった

「三歩さがって師の影を踏まず」という道徳律を教わって、それが当然の 道徳、行動規範だと思ってきた。大学へ入って最初の衝撃は学生が先生に 噛みつき、ぼろくそに批判し、殴りかかっていたことだった。道徳、倫理 がそこにはなかった。

日本の何かが崩壊している!

現代の若者を見ていると、これらの価値観をみごとに失っている。卒業式 で蛍の光も仰げば尊しも唱わない。歴史を何も知らないから赤穂浪士の蹶 起の意味が分からない。平気で「太平洋戦争」とか「天皇制度」とかコミ ンテルンやGHQボキャブラリーを使う。先輩・後輩の秩序を重視するの は体育会系くらいで、年長者を敬うという感覚はほとんど喪失している。

象徴的なのは電車やバスで年寄りに席を譲る若者が殆ど居ないことだ。

自由をはき違えている結果である。弱者が平等をいい、それを擁護拡大し たのがオバマだったが、自由とは激烈な競争のことを意味すると古代から の原則を主張したのがトランプだった。アメリカは両者の価値観がせめぎ 合う、と西尾氏は言う。

そうこう思索しながら読み進んでいくとハンナ・アーレントや、ソルジェ ニーツィンの箴言を考察していくチャプターに行き当たり、なるほどこの 本は帯に書かれているように、「西尾幹二流・ツァラトゥストラ」であ る。ということは西尾氏の思索の原点はニーチェなのである。

唐突に評者は或る不思議な感覚に囚われた。

三島由紀夫の4部作『豊饒の海』の第3巻『暁の寺』のなかで、インドの ベナレスの描写に衝撃を受け、評者が最初の海外旅行先をインドに決めた のはおよそ半世紀近く前のことだった。

三島は「さるにても恐るべきインドだった」と書いた。聖なるガンジスで 沐浴し、歯を磨き、排便をする人々と、その隣で遺体を燃やし、遺灰をガ ンジス河に散布する無常な光景を三島由紀夫は活写した。ベナレスでは聖 と俗、崇高と卑猥、あらゆる森羅万象が「聖なる河」に溶け込んで流れ、 去る。なんという巨大なるニヒリズム!

いや、ここでこそヒンズー教徒は社会的束縛からも宗教的ドグマからも離 れて「自由」になるのだ。

ベナレスを死地と決めて、インドの津々浦々からやってくる人々の列があ り、かと言って市井の日常生活にはヒンズーの神々の小祠が辻々にかざさ れているが、ほかに取り立てての特異性もなく、早朝、日の出の僥倖に与 ろうと、夜明け前にゲートに集まる人たちが引きも切らない。

評者も、太陽の輝く瞬間をガンジスの河に浮かべた船の上から見ようと、 小型のボートを雇い、河の中央から望遠レンズを向けて、大いなる虚無と 崇高と卑猥と猥雑を撮影し、灯籠流しの小型模型を買い求め、願いを込め て流した。

まさにこの光景は、文明から隔絶した、宗教の死生観を基礎としての営為 だが、そこには一篇の合理主義もなければ科学的客観性などという近代文 明の病理からも解放された空間が、古代から永遠にそうであったように時 間を超えてベナレスに存在していた。ベナレスに、輪廻転生はたしかに存 在する。

永劫回帰、そうか、ニーチェの思想の原点は、この人間の永遠の営みか ら、絞り出された思考なのか。そう思いながら、ホテルに戻って、旅行鞄 から携行してきた、ニーチェを論じた西尾幹二氏の新書本を開いたのだった。

 ▼「自由は光とともに闇だ」

前置きが長くなった。

「自由は光とともに闇です」と西尾氏は言う。

この場合、「光」と「闇」は自由と不自由の比喩的な意味であり、「自由 は量的概念ではもとよりなく、質と量の対立概念でもありません。光と闇 も同じことで、両者は重なっているのです。光は同時に闇なのです」 (255p)。

「現代人はとかく何かを主張するのに、何か別のものに依存するのではま だ真の自由ではないなどと言いたがる。(中略)完全な自由などというも のは空虚で危険な概念です。素っ裸の自由はありえない。私は生涯かけて そう言い続けてきました。『個人』が自律的であるのは『社会』からの解 放や自由や独立を意味してはいません」(204−205p)

この議論は繰り返されて説かれる。

「自由と平等というのはある種の相反概念です。と同時に相関概念でもあ ります。自由というのは単独では成り立たないからです。しかし、平等は 自由の反対概念ではありません。自由の反対概念は必然、または宿命で す。自由と平等は相互に対応する対概念です」

西尾幹二氏は、『自由は物狂いの思想』であり、平等は『狂気の思想』で ある、と言われる(124p)。

現代は自由を律した『神の見えざる手』を失なくした。

「ベルリンの壁の崩落のあと、西側は自己規律を失ったのです。果てしな い『自由』の拡大を目指して暴走し始めた。東側も釣られるようにその後 を追った」

「開かれた自由は社会、物質の量と情報の速度が果てしなく拡大していく われわれの現代社会は、自由が自己崩壊に面していることを告知していま す」(99p)

深刻な精神の危機に現代日本人は直面している。

      
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者
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(読者の声1)「アラブの春」に出てくる国々、チュニジア・リビア・エ ジプト、いずれもオスマン帝国領だった国ですね。

オスマン帝国解体からおよそ百年ですが、百年など歴史から見ると短いも の。2018年の今年、日本では明治150年ですがちっとも盛り上がりません。

2020年は明治神宮創建百周年で、神宮のいたるところ修復工事中。明治天 皇が祀られていると知ってか知らずか中国人観光客の絵馬がたくさんある。

100年前からの歴史を見るのにちょうどいいのが台湾の民国暦。今年は民 国107年です

が、実は大正107年でもあります。

日露戦争と第1次世界大戦の中間に起きたのが辛亥革命。若いころは50年 前の事件といえば歴史的出来事だったのに、還暦を過ぎると百年前の事件 も身近に感じてしまうのが不思議です。

中国はアヘン戦争以来の屈辱の歴史などなかったかのように覇権主義的な 動きを強めていますが、百年前まで北アフリカから中東・バルカン諸国・ 東欧の一部まで支配していたトルコの今後はどうなるのか。

地域が不安定化すれば力の真空を埋める勢力が出てくる。中東ではトルコ とイランの2大国がシリア・イラクを巡って駆け引きをしていますが、欧 州のドイツとロシアに挟まれたポーランドやバルト諸国の歴史とも重なり ます。中国人の意識では国力の及ぶ範囲が中国のものであり、国境線など 暫定的なものでしかない。

飲み屋の女の子ですらタイやベトナムなど東南アジア諸国をバカにして潜 在的に中国のものだと思っている。ましてや沖縄など琉球と呼び日本とは 別扱い、沖縄独立を煽るのは沖縄属国化の第一歩なのに嬉々として反日に いそしむ沖縄の新聞とテレビ。

 かつては地域の超大国だったトルコ、中東・北アフリカからの難民を欧 州に送り出すのは百年前の意趣返しにも思えます。

英仏による各地での独立運動の煽動と国土の切り取り、頼りのドイツは2 度の大戦で敗戦国となり、戦後は移民こそ受け入れたもののEU加盟問題 では頼りにならない。アタチュルクによってトルコ一国主義になり、長い 間クルドなど国内の他民族の存在すら認めなかったのは中国の「中華民 族」でっち上げと通じます。

アメリカが経済戦争を仕掛けた中国、ウイグルの人権問題を今ごろ持ち出 してきたのは中国解体を視野に入れているのでしょうか。

ウイグル独立ならばアメリカとトルコは手をつなげます。イスラエルの米 国大使館移転問題もアラブ諸国とは距離を置くトルコならたいしたことで はないのかもしれない。

2度の大戦で独立した多くの国々ですが、まともな国家運営を行えない国 が多すぎます。

この先また19世紀的な世界に逆戻りするのかもしれません。
         (PB生、千葉)



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(読者の声2)ドイツの高速鉄道での列車火災、見事な燃えっぷりです。
https://ameblo.jp/bangkokoyaji/entry-12411700275.html?frm_src=thumb_module

今回、出火したのはドイツの誇るICE3型車両で、中国高速鉄道で出火 が相次ぐCRH3型の原型車でもあります。ドイツの高速鉄道車両は電機 系に問題があり、とくに中国南部の高温多湿地域では空調を巡るトラブル も多発していました。そんなドイツ型車両の弱点を解説した動画があります。

『迷列車で行こう海外編 〜-中国- 急成長のツケ?高速鉄道大国がはまっ た落とし穴〜
 中国鉄路高速 CRH3型 和諧号』
https://www.youtube.com/watch?v=8QNPj-dZE6A

この動画を見ると冷涼な気候のドイツでさえ空調の故障が多発している。 思い出したのが香港、1980年代にはベンツの車体を延長したリムジンがや たら多かったのに1990年代以降は日本車ばかりになってしまいました。

現地の人がいうには欧州車は冷房がぜんぜん効かない。おまけに故障が多 いとのことでした。香港では路線バスやオフィスの冷房でも20〜22℃と日 本人には寒すぎるほどですから欧州車に勝目はなかったのでしょう。

日本の自動車や鉄道車両は厳寒の北海道から日本海側の重い雪質、夏には バンコクよりも暑く台風多発の過酷な気候に鍛えられてきました。新車開 発ではアリゾナの酷暑も定番です。

地震に台風・津波など天災に事欠かない日本ですが、神の罰だなどと嘆く こともなく、ひたすら前向きに克服していくのは日本人の天性です。
世界の模範になるのが21世紀の日本の最大の役割かもしれません。
   (PB生、千葉)

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(読者の声3)「南京戦の真実を追及する会」第9回講演会

外務省 目覚めよ 南京事件はなかった

これが最後! 戦前の南京の様子が聞けます! 元TBSアナウンサーの鈴 木史朗氏が語る当時の中国。天津や天津で暮らした鈴木氏に、中国人は優 しく、事件の片鱗はまったく見られなかった。南京事件がなかったことが わかる

「ご長寿早押しクイズ」で会った元兵士たちも同じ感想だった

            記

日時:12月12日(水) 午後6時40分開演、8時10分閉演
会場:文京シビック小ホール(東京都文京区春日1−16−21 地下鉄丸ノ 内線・南北線「後楽園」駅、都営三田線・大江戸線「春日」駅、JR水道橋 駅から徒歩10分)
http://www.city.bunkyo.lg.jp/shisetsu/civiccenter/civic.html

講師:元TBSアナウンサー 鈴木史朗
演題:私が見た南京
参加費:千円 学生は五百円
主催:南京戦の真実を追及する会(会長 阿羅健一)
協賛:新しい歴史教科書をつくる会 美し国 映画「南京の真実」製作委 員会 英霊の名誉を守り顕彰する会 正しい歴史を守る会 千葉県郷友会  チャンネル桜エンタテインメント 展転社 東京郷友連盟 南京の真実 国民運動 二宮報徳会

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(読者の声4)「日本文化チャンネル桜」から特別番組のお知らせです。
「闘論!倒論!討論!2018 日本よ、今...」 テーマ:明治維新とは何 だったのか?

放送予定:11月3日(土)夜公開
日本文化チャンネル桜「YouTube」「ニコニコチャンネル」「Fresh!」オ フィシャルサイト
インターネット放送So-TV
<パネリスト:50音順敬称略>
上島嘉郎(ジャーナリスト)、小堀桂一郎(東京大学名誉教授)鈴木荘一 (歴史家)
関良基(拓殖大学教授)、浜崎洋介(文芸批評家)、原田伊織(作家・歴 史評論家)
宮崎正弘(作家・評論家)。司会:水島総 



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インスリンに思う
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   渡部 亮次郎

日本の政界に糖尿病が登場するのは確かに1945年の敗戦後である。「オラ が大将」の子息で山口県知事もした田中龍夫元文部大臣は公務の合間を 縫って日に何度も注射のため医者に通っていた。

田中角栄、大平正芳、伊東正義、園田直、田中六助皆糖尿病が元で死ん だ。脳梗塞、心筋梗塞、腎不全、網膜症、癌を併発するのが 糖尿病患者 の末路だからである。

1921年7月30日にインスリンが発見され、人類に測り知れない恩恵をもた らした。欧米ではすぐに患者自身が自己注射が始まった。だが日本では 「危険」を理由に医者の反対で厚生省が許可しなかった。患者の中には日 に3度も医者通いを余儀なくされる人がいた。

仮に自己注射が許可されていれば、医療器具業者は競って注射器の簡略化 や注射針の改良に取り組んだ筈である。だが厚生省(当時)の役人たちは 日本医師会に立ち向かおうとはしなかった。

わたしが秘書官となって厚生大臣として乗り込んだ園田直は1981年、敢然 として自己注射を許可した。その結果、注射器はペン型となり、針も世界 一細い0・2ミリになって殆ど無痛になった。

だがとき既に遅し。園田本人は自分の決断の恩恵に浴することなく腎不全 に陥り、僅か70歳で死んだ。1984年4月2日の朝だった。

糖尿病は多尿が特徴なので、長い間、腎臓が原因と考えられていた。糖尿 病最古の文献はB.C1500年のエジプトのパピルスに見られる記述だ。日本 で記録のある最も古い患者は藤原道長である。

「この世をばわが世とぞ思ふ 望月の欠けたることもなしと思へば」と詠 んだ、平安時代中期の公卿である。康保3年(966年)―万寿4年12月4日 (1028年1月3日))62歳薨去した。

当時としては意外な長生きである。糖尿病を放置した場合、実際より10年 は短命になるとされているから、当時としては大変な長命というべきだろ う。それにしても満月のような権勢も病には勝てなかった。

昔から糖尿病の尿は甘く糖分を含んでいる事は良く知られていたが膵臓が どのような働きをしているか、どれほど重要な臓器か不明の時代が長く続 いた。

突如、1869年にLanngerhans島が発見された。それから20年たった1889 年、ドイツ人のMeringとMinkowskiは史上初めて、犬の膵臓を摘出したあ と、高血糖と尿糖が出現することを発見し、やっと膵臓と糖尿病が切って も切れない関係にあることを証明した。

その後ジョンズホプキンズ大学のOpie博士が、このランゲルハンス島は 内分泌器官であり、糖尿病が関係することを明らかにした。
膵臓のランゲルハンス島から出ているのがインスリン。それが少ないと か、全く出ないのが糖尿病と判りだしたのだ。

そこからインスリン発見の物語は更に後である。

人類に測り知れない恩恵をもたらしたインスリンの発見物語の主人公は Banting &Bestの2人のカナダ人である。苦しい実験を重ねてインスリン を発見したのだがこの2人は当時全くの無名だった。

Frederick Bantingは1891年、カナダの農家に生まれ、1916年トロント大 学医学部を卒業し医者になった。

ある日彼は「膵臓結石で膵管が完全に閉ざされた症例」ー膵臓の腺細胞は 萎縮しているのにランゲルハンス島だけは健全であったーという論文を読 んだ。

それなら結石の代わりに手術で膵管を縛ってしまえばよいと彼は考えた。

膵管を縛るという考えは天才的な閃きだった。彼は自分のアイディアを実 行すべく、トロント大学の生理学者 Macleod教授を訪ねた。
このとき、助手として学生のC.H.Bestを推薦された。

早速実験が始められた。膵管結縛の手術は難しく、内分泌を抽出するのは さらに難しい。

彼らは1921年7月30日に初めて抽出エキスを犬に静脈注射してみた。効果 は覿面だった。そこで彼らはこの物質をインスリンと命名した。

しかしこのBantingとBestの苦心の作も、まだまだ不純物が多く、実用に は耐えなかった。その後安全に血糖を下げることが可能になったのは生化 学者 Collips博士が、粗雑な抽出物を人間の使用に耐えるように精製した 結果だった。

1923年のノーベル生理、医学賞はBantingと教授Macleodに決定した。

2005年の国際糖尿病連合の発表によると、アメリカ人のなんと20%が糖尿 病の疑いありで、60歳以上の老人に限れば20%強が糖尿病に罹患している。

アメリカに住む白人種に限っても糖尿病患者は確実に8%を越え増加の一 途を辿っている。

21世紀が進行し始めるとヨーロッパとアメリカという、今までは罹患率が 極めて少ないと言われていたコーカソイド人種全体に糖尿病が一気に蔓延 しはじめた。

これはアメリカの高脂肪、高蔗糖、高エネルギー食がグローバル化し、 ヨーロッパもその例外でない事を示している。

19世紀末までコーカソイドである白人種たちは国によって糖尿病発症率が 低かった。しかしこれから20年以内にはヨーロッパもアメリカも糖尿病激 増で悲鳴をあげるだろうといわれている。

1000年はおろか数百年前にDNA の中に眠っていた遺伝子が社会環境の激変 で目覚めたのである。さらに遺伝子とは関係なく運動不足も大いに影響し ている。

2004年、アメリカでゲノム研究者が2型糖尿病(中年に発症)の遺伝子を 発見したことが報じられた。これは飢餓遺伝子とは関係ないと考えられて いる。

日本人の場合、江戸も中期以降になると、庶民の間でも1日3食の食習慣 が成立したが、明治維新までウシも豚も常食として食べる習慣が全くな かった。つまり高血糖の原因となる高カロリー、高タンパク、高脂肪食と は無縁な栄養学的にはかなり貧困な食生活が300年以上続いたのである。

一方、1850年ごろからヨ−ローパ人は大量生産方式の牧畜蚕業勃興と発展 により肉食が一般市民階級に広く普及した。日本人が反射的に頭に思い描 くヨーロッパ風の肉中心の食事スタイルの成立だ。

それでも当時ですら日本人に比べるとヨーロッパ人の体格は立派であった のだから、その後の食生活の100年が生み出した肉体的格差は想像以上の 結果を生んだのだ。

日本では第2次大戦後、それも戦後20年たって、やっと高エネルギーと高 脂肪食をとりいれた結果、糖尿病が急上昇で増加した。わずか30年から40 年の食生活の変化だ。

日本人の中に眠っていた飢餓遺伝子が飽和脂肪の刺激を受けて目覚めた結 果である。世界中の人類に共通の現象で別段、驚くべきことではない。経 済の高度成長と糖尿病患者の趨勢は同一だ。

だから中国では物凄い勢いで糖尿病患者が増えている。精々鶏を食べてい たものが、1切れでその何倍ものカロリーのある牛肉を食えば、報いは当 然、肥満と糖尿病など生活習慣病である。毛沢東語録にはない。

出典:さいたま市大島内科クリニック「インスリン発見物語」



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バラ色に描く韓国の悲劇
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      櫻井よしこ

「南北協力の道をバラ色に描く韓国の悲劇 偏向報道が目に余る日本の韓 国化も心配だ」

韓国の著名な言論人、趙甲濟氏がこんなことを呟いた。「韓国人の考える 能力、理解力が低下しています。わが国が直面する危機について、どれだ け発信してもわかってもらえない」。

趙氏は昭和20年、日本で生まれたが、家族と共に韓国に引き揚げた。私は 折に触れ、氏と対談をしたり意見交換したりしてきたが、氏が生まれ故郷 の日本に対して、好意とわだかまりを混在させていると感ずることがある。

日本へのわだかまりは、韓国への思いの深さと朝鮮民族としての誇りと背 中合わせなのだと感ずる。その趙氏が、韓国人の考える能力が劣化してい ると、日本人の私に語ったことに、痛ましさを感じずにはいられなかった。

なぜ、彼はそのように言うのか。それは彼らの祖国、大韓民国を消滅に追 いやってしまうかもしれない政策を文在寅大統領が次々に実施しているに も拘わらず、韓国民がそのことに気づかないからだ。言論人として、趙氏 がどれだけ警告を発しようが、韓国民はそんなことにお構いなく、文氏に 高い支持を与え続けているからでもある。

文氏の支持率は、氏が南北朝鮮首脳会談を行い、北朝鮮の金正恩朝鮮労働 党委員長との親密な関係を宣伝する度に上がってきた。まるで北朝鮮のメ ディアであるかのような韓国のテレビ局や新聞社は金、文両氏の笑顔と抱 擁を大きく報じ、南北協力の道をバラ色に描き、民族統一の夢を抱かせ る。しかし、二度行われた首脳会談の合意、「板門店宣言」(4月27日) も「平壌共同宣言」(9月19日)も決してバラ色ではない。むしろ一方的 に北朝鮮に有利で、韓国の悲劇を招く内容だと断じてよいだろう。

4月の板門店宣言をより具体化し、強調したのが9月の平壌共同宣言だが、 その中で最も重要視されているのが、南北間の軍事的敵対関係の解消であ る。そのために彼らは軍事分野に関する合意文書を別に作成し、10月1 日、早くも実施に移したのだ。

なんと、非武装地帯(DMZ)や板門店の共同警備区域(JSA)で地雷 の除去を始めたのだ。20日以内にすべての地雷を取り除き、それから5日 以内に監視所や火力兵器を撤収し、10月末までに完全に非武装化する。さ らに11月からは軍事境界線の上空を飛行禁止区域とし、この一帯での軍事 演習はすべて取りやめるともいう。

朝鮮問題専門家である西岡力氏が警告した。

「韓国側が一方的に武装解除するのに対して、北朝鮮側はミサイルも核も 基本的に保有したままです。北朝鮮は軍事境界線に沿ってすくなくとも長 距離砲340門を配備済みです。首都ソウルは十分射程の範囲内です。これ まで韓国軍は情報監視能力を備えた哨戒機を飛ばし、北朝鮮側の不穏な動 きをキャッチしてきました。必要なら精密打撃能力を誇るミサイルで攻撃 可能な態勢が整っていました。しかし哨戒機の飛行をやめるわけですか ら、万が一、北朝鮮が攻撃をかけてきても分かりませんから、防ぎようも ありません。北朝鮮には哨戒能力はまったくないのですから、一方的に韓 国側が譲って、ソウルを明け渡すわけです」

こんな状況が眼前に出現しているのに、なぜ韓国の国民はおかしいと思わ ないのかと、趙氏は嘆くわけだ。氏は韓国人の考える能力を問題視した が、実は韓国メディアの発信する情報の偏りこそが問題だ。韓国のメディ ア界は偏向報道の見本のような状況に陥っている。正恩氏が恰も心優しい 優れた指導者であるかのような報道しかしない。北朝鮮の脅威も伝えない ために、韓国人は事実を認識できないのだ。

私は韓国情勢を心配しながら、日本の現状についても同様の危惧を抱く。 日本のメディアの目に余る偏った報道で日本が韓国化しつつあるのではな いかと、心底心配だ。
『週刊ダイヤモンド』 2018年10月13日号
 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1251



      
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重 要 情 報
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 ◎テレビを見ているしかなかった:前田正晶

折角、痛み止めの効果が出ていたにも拘わらず、22日にはあの雨降りでも投票には行ったが、それ以外には何処に行くことも出来ずに、ボンヤリとテレビでスポーツ観戦で過ごしていた。

注意力が散漫になっていて気が付かなかったが、夕方には日テレで女子のサッカー代表の試合を見せてくれたのだった。相手はスイスの代表だった
が、折角我が国までやって来られてあの豪雨の中でサッカーをやらねばないとは本当にお気の毒だと同情していた。解説に登場した澤穂希も言っていたが、あの長野のUスタジアムの芝生の水はけの良さは出色だったと思う。

試合の内容は中々興味深いものがあった。それは、あのW杯を獲った時の顔触れから先発に残っていた者が、坂口、熊谷、鮫島、宇津木くらいのものだったこと。永里も川澄もいないし、宮間の消息は寡聞にして知らないのだ。それでも、あの頃の「そこでも繋ぐのか」と驚かせてくれた自陣のペナルティーエリア内でもパスを回していた「繋ぐサッカー」が出来かけていたし、新顔の連中の動きも忠実で足技もかなりの域に達していたのは「やるじゃないか」と思わせて貰えた。

両軍にとってはあれほどの豪雨の中でサッカーをやらされたのは不運だったと思うが、雨にも負けずに一所懸命にやって見せてくれた。スイスは全員が身長が高く体も大きいのは結構だったが、攻め方が単調で大味で、新顔のデイフェンス陣を崩せずに終わった。

我が方は以前から比較的将来有望かと見ていたドイツ帰りの横山が得点で
きる形になれずに不発に終わった為に、後半になっても容易に点が取れなかった。問題は細かくパスを繋ぐ技術はあるのだが、あの顔触れ独自の決定的な形釜で出来ていないところにあると見た。

私が好ましいと思ったことは、後半から入ってきた中島が右サイドから持ち込んでシュートまで行った時に(私が信じる)鉄則である左足で蹴ったことだった。詳細は避けるが「シュートする時には右サイドでは左足、左サイドでは右足」が確実性があって望ましいのだ。更に、矢張り後半から出てきた岩淵が点にはならなかったが、小柄を補うべきスピードがある技で、相手デイフェンスの一瞬の隙を突いてシュートをしたことも挙げておきたい。

高倉新監督は未だメンバーを固定する時期ではないという意味のことを言っていたが、その通りだと思う。澤さんたちの頃のような十分に経験を積んだ者たちの集団ではない以上、シュート力の向上や、往年の宮間のような優秀なキッカーを育てる必要があるだろう。昨夜一寸気になったのが、右側にいた鮫島があの頃のような所謂「オーバーラップ」をして見せなかったことだ。あの独特の走り方が見たかったのだったので「どうしたのか」と思っていた。

終わりに結論めいたことを言えば、全体の印象は未だ「新監督の下に形が出来つつあるようで、将来有望かも知れないテイ―ムかな」だった。

 ◎台湾総統厚遇する米の狙い 対中包囲網強化の一環か

台湾の蔡英文総統が中南米訪問を前に、米西部ロサンゼルスに立ち寄り、 共和党議員らの歓迎を受けた。蔡氏は帰路の18日にも米南部ヒューストン を経由する。蔡氏が2回も米国に立ち寄る背景として、ドナルド・トラン プ政権が仕掛けた「米中貿易戦争」「中国包囲網強化」を象徴する動きと の指摘がある。

蔡氏は13日(米国時間12日)にロサンゼルスに到着し、約1200人の華僑ら が出席する夕食会であいさつした。米下院外交委員会のエド・ロイス委員 長(共和党)ら下院議員2人も出席し、蔡氏の将来のワシントン訪問に期 待を示した。

ネット上では、蔡氏が滞在したホテルに「台湾旗」が掲揚された画像が広 まっている。

米台当局高官の相互訪問を促進する「台湾旅行法」が3月に米国で成立し て以降、蔡氏は初めて米国を経由した。蔡氏が中南米に向かった後も、総 統府の陳菊秘書長(官房長官に相当)は米国に留まり、ソルトレークシ ティーなど5都市を訪問する異例の日程を組んでいる。

陳氏は米国に留まる目的について、11月下旬の統一地方選に向けた在米の 台湾出身者らとの会合が目的だと説明しているが、台湾メディアは米当局 者との接触に注目している。

米中対立が激化するなか、蔡氏らの行動の意味は何か。

国際政治学者の藤井厳喜氏は「トランプ政権にとって、中国との経済戦争 は単に経済の問題でなく、『中国の軍事的膨張政策を徹底的に牽制(けん せい)する』という狙いがある。米台関係がますます緊密化するなか、 『対中包囲網』を強める一環として、蔡氏の米国立ち寄りが実現したのだ ろう。将来的には、トランプ氏と蔡氏の相互訪問もあり得るのではない か」と話した。

【写真】 中南米訪問を前に、経由地のロサンゼルスで演説する蔡英文 氏=12日(ロイター)
<http://www.zakzak.co.jp/soc/news/180814/soc1808140009-p1.html?ownedref=not%20set_not%20set_newsPhoto>http://www.zakzak.co.jp/soc/news/180814/soc1808140009-p1.html?ownedref=not%20set_not%20set_newsPhoto
【ZakZak】 2018.8.14 〔情報収録 − 坂元 誠〕

 ◎底なし厚顔無恥の文大統領、慰安婦・竹島問題で“妄言”連発 心根腐 りきった“大嘘つき手法”

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、また妄言・寝言を繰り出し た。ソウルで1日行った演説で、慰安婦問題について、「加害者である日 本政府が『終わった』と口にしてはならない」と発言。韓国が不法占拠す る島根県・竹島についても、「日本の朝鮮半島侵奪で最初に強制占領され た地であり、われわれ固有の領土だ」と言い放ったのだ。歴史を無視し、 国家間の約束を反故にする、大嘘つきの「反日」大統領に対し、日本政府 は猛烈に怒っている。

文氏は1日、日本による朝鮮半島統治下の1919年に起きた「3・1独立運 動」の記念式典で演説した。

まず、慰安婦問題に言及し、冒頭の言葉とともに「戦時の反人倫的な人権 犯罪行為は『終わった』という言葉で覆い隠せない」と発言した。

2015年の日韓合意は「最終的かつ不可逆的な解決」を確認している。度し がたい“蒸し返し”というしかない。

文氏は加えて、日本固有の領土である竹島を「韓国領だ」と強弁したうえ で、「日本がこの事実を否定していることは、帝国主義の侵略に対する反 省を拒否していることにほかならない」と、歴史的にも国際法上も異常な 主張を表明した。

平昌(ピョンチャン)冬季五輪で、北朝鮮との「南北融和」に傾斜しすぎ たため、文政権の支持率は急落している。「反日」カードを切って、国民 の期待をつなぎ止める思惑なのか。国際外交の基本を知らない、心根の腐 りきった“大嘘つきの手法”というべきだ。

菅義偉官房長官は1日の記者会見で、文氏の演説について「日韓合意に反 し、まったく受け入れられず、極めて遺憾だ」と強い不快感を示した。政 府高官は「言ったことと違う。ゴールを全く反対側に動かした」と憤って いる。当然だ。

日韓関係は氷河期に突入した。許し難い隣国政府にどう対処すべきか。

拓殖大学の藤岡信勝客員教授は「韓国には『日本には何をやっても許され る』という甘えと侮蔑が定着している。日本側は『慰安婦問題は、吉田清 治氏の虚構だった』『朝日新聞がそれを広めた』と指摘すべきだった。韓 国には言葉だけでなく、経済的な対抗措置を取るなど、厳しく臨むべき だ」と話している。

【写真】  「3・1独立運動」記念式典での行進に参加する文大統領 (左)と金正淑夫人=1日、ソウル(ロイター)
<http://www.zakzak.co.jp/soc/news/180303/soc1803030007-p1.html?ownedref=not%20set_not%20set_newsPhoto>http://www.zakzak.co.jp/soc/news/180303/soc1803030007-p1.html?ownedref=not%20set_not%20set_newsPhoto
【ZakZak】 2018.3.3 〔情報収録 − 坂元 誠〕



◎アメリカの取締役会とは:前田正晶

今や21世紀の時代で戦後も70年以上も経ったのであるから、我が国の取締 役会がアメリカのそれとは大きくその性質も機能も構成も異なっていると ご承知の方は多いと思うが、ここにあらためてアメリカの取締役会とは如 何なる存在かを述べて見ようと思う。

先ず第一にアメリカでは新卒で入社した社員が順調に昇進して取締役に任 じられることは先ずないと言って誤りではない。即ち、言ってみれば「新 卒で採用されてから懸命に努力して優秀な成績を残して社員から取締役に 任命されるような出世コースはない」のがアメリカの会社組織なのであ る。そもそも「取締役会」(=Boardof directors、略してBOD)は実務を 担当する「会社側」とは別個な機能を有する存在で、構成している取締役 (=directors of theboard)のほとんどが社外の人物なのである。


私が理解しているBODの機能は「会社側の運営を大所高所から言わばカタ カナ語で言う「チェックする」か「監視」し、その他の重要な任務推して 会社側から提案される会社の実務運営上の提案や新規の投資計画等を審議 して決済する」ものなのである。その構成員は、例えばW社の取締役には 同じワシントン州内の最大の雇用主(employer)であるボーイング社の会 長やシアトル最大の銀行のCEO等々の有力財界人や大手法律事務所の弁護 士が入っているのだった。

念の為に確認して置くが、W社のオウナーファミリー出身のCEOである ジョージ・ウエアーハウザーはBODの会長を兼務していたと同時に、当時 はワシントン州に本社を置いていたボーイング社の取締役でもあった。

従って、我が国のように、新卒の社員がその会社の取締役になることを目 指していくというような目標にはならないのが、アメリカの株式会社にお ける取締役なのである。ジョージ・ウエアーハウザーの姪であるボーイン グ社の副社長、ニコル・パイアセッキさんは往年のウエアーハウザーの役 員でもあった。

副社長兼事業本部長以下の我々社員にとってはBODとは厳しいと言うか怖 い存在で、そこに提出する事業の拡張や設備投資案等々を準備には事業部 を挙げてそれに集中的に作業していた。極端な表現を用いれば「お客様と の対応は最低限に止めることを厭わない場合すらあった。兎に角、全員で 資料の取り揃え、如何なる表現で起案すれ承認されるかの討論に全員で没 頭していたものだった。そして、審議される当日は全員が固唾をのんで、 結果が知らされるのを待っていたものだった。

私のような東京勤務の者が実際にその準備に加わった事は数回しかなかっ たが、その凄まじい緊張感は他の場面では経験できないものがあった。事 業部の命運がかかったような重大な大仕事なのだから、承認された時の達 成感と喜びはまた格別だった。

では、アメリカの株式会社では何を以て出世とするかという疑問があるだ ろうと思う。何度か述べてきたが、製造業では新卒の定期採用もなけれ ば、我が国のような新卒の新入社員を教育する習慣はない。必要によって 即戦力となる経験者を中途入社で集めた世界であるし、言うまでもないが 「今やIvyLeague等の有名私立大学のMBAが所謂スピードトラックに乗って 早い時点でマネージャーの肩書きを得て昇進し、その先にあるのが副社長 であり、概ね事業部長を兼務する要職に任命されるで世界である。

しかも、その事業部長と雖も部内から昇進することもあるが、ある日突然 他社から転進してきたかヘッドハンティングされた者が着任することも日 常茶飯事である。また、上層部が将来は事業部長に昇進させる候補者とし ている者がMBAではないような時には会社側が命じてハーバード等のビジ ネススクールに派遣するか自費で行かせるか、短期コースで学ばせて有資 格者にすることもある。繰り返しなるが、仮令副社長に任命されても、そ の先に取締役という席が待っている訳ではないのがアメリカである。

一口に「我が国との文化の違い」と言ってしまえば簡単だが、アメリカの ビジネス社会では誰でもが懸命に勉強して、新卒で入社した会社で懸命に 努力すれば、我が国のように順調に段階を踏んでに昇進して取締役に任じ られるのではないのがアメリカなのである。




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身 辺 雑 記
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15日夜は、家人の次姉に自由が丘の焼肉屋で御馳走になった。

16日の東京湾岸は曇天。

東京湾岸はこのところ好天が続いていて好都合だ。

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