政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針4831 号  2018・10・13(土)

2018/10/13

                       
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わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4831号
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       2018(平成30)年  10月13日(土)


                太めの女性がいい:馬場伯明

         ジャメール・カショギ、って誰?:宮崎正弘                                     
          波高し、沖縄新知事の行く末:櫻井よしこ 

             
                                                        話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


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第4831号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
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太めの女性がいい
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                                      馬場 伯明

英国のミス・ワールド英国予選・イングランド大会で、体重80kgの太っ
た娘、クローイ・マーシャルさん(17)が2位に入賞したという。近年ま れに見る快挙である。

《「美しさにサイズや形は関係がないことを証明したかった」と笑顔の彼 女。3月、南東部サリー州の予選でスリムな出場者7人を押しのけ選ばれ た。身長178cm。「背が高く瞳が美しい」と評価された。過酷なダイエッ トで急激に痩せたこともあるが「骨と皮だけ、私じゃないみたい」と思い 直し、よく食べ、ジムで体をよく動かして健康を保った。

白い水着で堂々とステージを歩いた。「ミス・イングランドはスラッとし て細いという固定観念を打破したかった。綺麗になるためにダイエットは 必要ではありません」という。(2008/7/19朝日新聞:要約)》そういえ ば、英国のサラ・ブラウン首相夫人も相当なグラマーだったなあ。

痩せた女性がもてはやされるようになったのはいつ頃からであろう。昔、 長崎県の田舎では、痩せた女性を、栄養を摂っていない(栄養を摂る経済 力がない)という意味を込め「ギメ(イナゴ)」と蔑称していた。反対 に、太っていることを「体格のよか」とほめ言葉で表現し、背が高いこと も「太か(大きい)」といった。この「太か」は今も残る。

私は太めの女性の方が好きだ。友人たちに尋ねたことがある。彼らの共通 の本音は、見た目は細めがよく寝室では太めがいいということであった。 「着痩せする太目の女性」という二兎を追う偽善者である。

最近世間は(喫煙者と同じく)太った者(男女)に辛く当る。「メタボ リック・シンドローム(metabolic syndrome代謝症候群、メタボ)」とい うややこしい言葉で太った者を一方的に非難し攻撃する。

《メタボとは「内臓脂肪型肥満に高血糖・高血圧・高脂血症のうちの2つ以 上を合併した状態」という。日本肥満学会(JASSO)の診断基準(2005) は具体的には次のとおりである。

腹囲85cm、女性90cm以上が必須、かつ(1)血圧130/85mmHg以上 (2)中 性脂肪150mg/dL以上またはHDLc40mg/dl未満(3)血糖値110mg/dL以上の 3項目中2項目以上が該当。(Wikipediaによる)》

太っているとメタボになり病気になるからだという。昔は「風邪は万病の もと」であったが、今は「肥満が万病のもと」になってしまった。太った ままで悠々と死んでもいいではないか。不帰の床につく前に「(覚悟の) リビング・ウィル」を宣言し、他人に迷惑をかけず、すっきりバイバイす ればよいだけだ(私はそうする)。

そもそも、太った人が活躍している分野は多岐にわたっている。歌手も多 い。オペラ歌手の森公美子、「珍島物語」の天童よしみ、「帰らんちゃよ か」の島津亜矢らは太目で、声量があり、実力がある歌手である。

太った歌手は声が身体に共鳴する。余裕を持って楽に歌っているので、聞 く方は癒される。天童よしみの顔はジャガイモのようで窪みにかわいい目 (芽)もある。見た目ではなく中身で勝負せざるを得ないということで、 彼女の優れた歌唱力が逆に実証されている。

一方、痩せた歌手は概ね声量が小さい。細身のアイドル歌手が口にマイク をくっつけ、口先で歌っているのは見苦しい。坂本冬美も病気を克服した けれども、残念ながら痩せて声がすこし細くなってしまった。

痩せれば豊かな胸も「痩せと共に去りぬ」状態になる。パッドではなくシ リコンなどでの増量が必要になり、偽装の美に追い込まれた女性もいる。 また、無理なダイエットは便秘、肌荒れや吹き出物の原因となる。

歴史上痩せた美人が高く評価された時代は少ない(と思う)。たとえば絵 画。ルノワールが描いたふっくらとした女性のおおらかな裸体画は日本人 をも魅了した。棟方志功の太めの女人菩薩「沢瀉妃(おもだかひ)の柵」 は母のような慈愛に満ちている。モジリアニは太っていたモデル(恋人・ 妻)をわざわざ逆説的に細面・痩身に描いた。

フランスのルーブル美術館やオルセー美術館には、数多くの豊満な女性た ちが、あきらかな三段腹を惜しげもなく晒し、ゆったりと横たわってい る。眺めていれば心が和む。

ミロのビーナスが日本に初上陸した1964(昭和39)年、京都国立美術館に 殺到した群集の中で、私はその肢体を見て、感動し、その場に立ち尽くし た。端正な顔はともかく、美しく大きい腹、腰、臀部、太腿、脚に圧倒さ れた。美容ダイエットなどによる「痩せ女」なんか、断じて女体美の原点 ではない。

春画にも豊かな女性が多い。歌麿の着物を着た(表向きの)女性には柳腰 美人が多いが、(裏の)春画では趣きを変える。さらに、北斉や栄里の春 画には太めの身体の女性が多く、開放的であっけらかんと事に及んでい る。その極みは「小柴垣草子」だ。若い姫と武士がくり広げる物語風の巻 絵は、豚の雌雄の絡みのような滑稽さもあるが、その時代の肉体の賛歌と もいえる。

かつて、ある上司が私の部下の22歳の女性(細めの美人)について、私に そっと言ったことがある。「きれいな娘(こ)やけどねえ・・、胸がもう ちょっと、ね。それに、あれでは、あのとき、下の○骨があたるので、よ くないやろ」と(○はタ行の一字)。 

「えっ、まさか、見たんじゃないでしょうね?」と私は思わず聞き返し た。彼は審美眼があり想像力が豊かな人であったが、女性については「花 より団子」の現実派であった。

「痩せた女性」といえば、痩せてしまった浅丘ルリ子にはショックを受け た。夫の石坂浩二に(心から)同情した。でも、宮沢りえは痩せたために 過去の写真集(ヌード)の価格が上昇しているらしい。古本屋から消えな いうちに買いだめするか(笑)。

「人は見た目が9割(竹内一郎)」という本がベストセラーになったが、 すでに店頭にはない。著者はじつは「表現すべき中身が大事」と言ってい る。バカどもが表題に飛びついた。「『表題』は見た目が9割」だったの である。女性も見た目がスリムなだけではダメだ。

先日千葉市稲毛駅で電車に乗り込んできた女子高校生の集団は総じてころ ころと太っていた。変な痩せ女を礼賛する世間の風潮に流されず、痩せさ せて儲けをたくらむ悪徳業者にだまされず、太めの健康な女性にそのまま 成長してほしい。

ところで、ここまで来れば「おいおい!あれこれ講釈を言うとるが、あん たはどうなんや?」と、おそらく矢がこっちへ向いてくるだろう。私は身 長176cm、体重80〜82kg(BMI:Body Mass Index:肥満度25.8〜26.4)体 脂肪率18〜22%。少し太めである。

腹囲の90cmも基準を超えているが、幸い、血圧・中性脂肪・血糖の3数値 は十分基準内だ。何の薬も飲まずサプリメント類も摂っていない。健康で 強い身体をもらった両親と先祖に感謝し、メタボに怯まず、メタボを恐れ ず、酒も毎日やり、自然体で勝手に暮らしていきたい。

そこで、「太めの女がいいらしいが、あんたの奥さんは?」とさらに二の 矢が飛んで来るだろう。しかし、人生のすべてが自分の思いどおりなるわ けではない。万事自然の成り行きまかせるしかない。だから「(それは) 聞かぬが、または、言わぬが『花』」というものであろう。

「切れ上がった小股」よりも「豊かな太腿」の方がいいという私見と持論 により、見かけ至上主義の軽薄な人たちを説得し納得させることは、なか なか困難なことである。(了)(2008/7/29千葉市在住)(2018/10/12)



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ジャメール・カショギ、って誰?
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)10月12日(金曜日)
        通巻第5854号  
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ジャメール・カショギ、って誰? サウジのジャーナリストが行方不明に
  「アラブの春」から「アラブの冬」が到来していた
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チュニジアから始まった「アラブの春」は、まずチュニジアで独裁者ベ ン・アリが国外へ逃亡、リビアでカダフィ大佐が殺害された。つぎにエジ プトへ飛び火し、ムバラク政権が崩壊し、一時的に「イスラム同胞団」の 原理主義的政権が誕生したが、やがて軍部によるクーデターで「民主化」 の夢はついえた。


「アラブの春」の勢いはここまでだった。

シリアに飛び火した「アラブの春」運動は反動を促し、残酷な戦闘、悲壮 な内戦をもたらして、米、NATO、ロシアが、トルコが介入して泥沼と なった。

シリアの国土は廃墟と化けた。この空隙にISが入り込み、テロ,荒廃、 すさまじき死体の山に難民の大量発生、この難民が欧州へ押し寄せ、独仏 伊ほかで、ナショナリズムが高まり、EU、ユーロ危機へとつながる「想 定外」の結果を運んだ。

ウクライナの反ロシア派の蜂起は、米国の中途半端な介入によってむしろ 混沌が増大し、プーチンの権力基盤を固めさせてしまった。

ウクライナ東部は事実上ロシア傘下にはいり、欧米は冷戦時代のように、 ロシアを軍事大国として脅威視するまでに逆戻りした。

さてサウジアラビアである。

サルマン皇太子による専制恐怖政治は、有力王子らを監禁して財産を吐き 出させる一方、「女性の運転」を認めるジェスチャーで民主化を装いなが ら、イエーメンに軍事介入して500億ドル余もの軍事費を費消し、アラム コの上場は見送り、次世代経済計画はほとんど白紙に戻りつつあり、そし て、カショギ事件だ。

カショギはサウジアラビアの反体制ジャーナリストだが、ワシントンポス トへ寄稿者として知られ、トルコのサウジ総領事館へ入ったところまでが 確認された。

以後、消息を絶って、「消された」と欧米メディアが騒ぎ、トルコは総領 事館への立ち入り捜査を要求した。

この一連の出来事で、ホワイトハウス内部が揺れた。

クシュナーが主導した中東外交が、サウジ王家の専制政治と国際非難の余 波を受けて、崩れかけているからだ。

同時にサウジアラビア政治は思わぬ国際的非難と反撃を前に立ち往生とな り、サルマン皇太子の政治力に大きな陰りが出た。ということは安定性を 欠く状況がくると同義語であり、次の懸念は石油輸出の継続が可能か、ど うか。

イランの代理兵としてイエーメンに潜伏する武装集団は、紅海を航行する 石油タンカーへミサイル攻撃をしている。サウジはイランへの敵愾心を燃 やし、現在の危機的状況を打開、もしくはすり替えるために、軍事行動に でる可能性は否定できない。

つまり「アラブの春」は皮肉にも、「アラブの冬」となった。

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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評BOOKREVIE 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  統合ドクトリンは、米軍ばかりか、ビジネス世界でも有益なテキスト
  なぜ米軍は世界一強い上に、作戦が卓越しているのか

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堂下哲郎『作戦司令部の意思決定  米軍「統合ドクトリン」で勝利す る』(並木書房)
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本書は「つねに想定外の出来事に対処するか」。「不確実性との戦いに勝 つ」というテキストで、なにも軍隊だけに適用されるのではなく、ビジネ スリーダーこそが、読むべき指導書となっている。

著者は海上自衛隊艦隊司令部、米軍中央軍司令部をはじめ、統合司令部の 現場で多くの作戦計画と実践を経験してきた。横須賀方面総監を最後に退 官した。

最初に『戦略』『作戦』『戦術』の定義を説かれ、作戦アプローチを導 き、完成させ、次に作戦計画を完成させ実行するというプロセスに従って 統合ドクトリンでの勝利を演繹される。

最終章は「意思決定を阻害する落とし穴」と題しての教訓が述べられている。

その「落とし穴」とは具体的に何か?

第一のカテゴリィは「個人に起因する要因」であり、まず論理上の誤りが 指摘されている。情勢が緊迫している状況で、兵力の展開や増強が、果た して『抑止』になるのか、『挑発』となって戦闘の拡大に到るか。一般的 には連鎖反応を怖れ、反論を封じ、あるいは恐怖に訴えることや、過度の 単純化などが誤謬となる。

情勢判断に期待は禁物だが、既存の判断を補強する解釈に流れやすい。こ れが「追認バイアス」で、重要な情報を過小評価しやすく、都合の良い解 釈で作戦を続行する過ちに陥りがちとなる。

また情勢が変化しているのに、基底の方針で突進すれば、非論理的行動と なり、投資で言えば損切りが出来ない。これが「埋没費用バイアス」と呼 ばれる。同時に「隠れた前提バイアス」とは、「無意識的な前提、歴史的 類推、思考の枠組み」から生じる「分析、計画作業で意図しないかたちで 姿をあらわす可能性がある」落とし穴である。

第二のカテゴリィは「ミラーイメージング」と「自文化中心主義」による 間違いである。とくに「属する文化、民族を基準としてほかの文化を否定 的に判断したり、低く評価してしまい、結果として、敵の能力を過小評価 し、根拠のない自信過剰に陥り判断を誤る」ことが往々にして発生する。
 くわえて政策バイアス、専門性パラドックスの誤謬は日本の官僚機構に 顕著な省益優先や、机上の空論が好きな「有識者会議」の失敗で顕著な例 が山となる。

もうひとつ大きな要素は心理である。

自信過剰と過度の悲観であり、また「時間的制約」がもたらす情報過多、 視野狭窄、便宜解決、追加情報期待、そして「過度に一つの情報に引きづ られてしまう失敗」、弁舌の優勢などが「落とし穴」である。

米軍の統合ドクトリンには、この個人原因に加えて「組織、集団」の落と し穴とレッドチームの存在が述べられているのだが、いずれも組織、組織 における個人、そしてリーダーの個性、属性など、軍隊のみならず、広く 政府、官庁、会社、民間団体そのほかに現代的に科学的に適用可能な指導 要領が並んでいる。あらゆる分野において、リーダーには参考になるだろう。
    
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者
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(読者の声1)貴誌前々号(5852号)のヘイリー国連大使の大統領選出馬 観測の記事ですが、ニッキー・ヘイリーはグローバリスト、つまり多文化 信奉者から強い支持を得ることも可能ですね。

思い出したのは、2013年にミスアメリカのコンテテスト・パフォーマンス でインドの踊りを踊ったMS.USAのニーナ・ダブルリです。
https://www.youtube.com/watch?v=Eh_0PzIsv5g

とはいっても、印北部のシーク教徒なら、骨格はほとんど白人(アーリア 人)。

英ロックバンド・クイーンの故フレディ・マーキュリーがパキスタンのイ ンド国境で生まれたことも思い出しました。
 
ところで、ベトナムのフック首相(中部出身)は日本訪問でベトナムは 「新世界の工場」と発言したようです。

ベトナムではクアン国家主席急逝でチョン書記長(北部出身)が書記長と 国家主席を兼務することになりました。チョン書記長は現在74歳ですが、 2016年の第12回越共産党大会でグエン・タン・ズン元首相(南部出身)を 追い落とす政変を起こし、以降、北部と南部、中部出身者でバランスを とってきたベトナム政治の伝統が崩れました。

噂ではチョン書記長の背後には、シナからの膨大なマネーと情報支援があ るとのこと。ベトナムではチョン書記長は「親シナ派」ではなく、「シナ のエージェント」と呼ばれているようです。

 おそらくイナゴのようなシナからの旅行者とともに、シナの諜報部員も ハノイには多く潜入していることでしょう。日本ほどではないかもしれま せんが。(R生、ハノイ)



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(読者の声2)三島由紀夫研究会、つぎの公開講座は元朝日新聞記者・編 集委員の井川一久氏の講演です。
 講演テーマである「クァンガイ陸軍中学」とは戦後残留した日本人将兵 が教官としてヴェトナム青少年を教育して精強なヴェトミン軍、ヴェトナ ム軍の指揮官、将校を育成した陸軍士官学校である。
 昭和29年ディエンビエンフーで仏軍を撃滅した戦いも、昭和50年サ イゴンを陥落させて米軍を撃退した戦いも正にこの学校で鍛えられた日本 精神を発揮したが故の勝利であった。
井川氏がこの歴史と経緯を熱く語ります。

                     記

日時  10月25日(木)午後6時半開会(午後6時開場)
会場  アルカディア市ヶ谷(JR・地下鉄「市ヶ谷」徒歩2分)
講師  井川一久氏(元朝日新聞記者、編集委員、憂国忌発起人)
演題  ヴェトナム独立戦争に挺身した日本人たち
       〜典型としてのクァンガイ陸軍中学教官団
   (講師略歴 昭和9年生れ。愛媛県出身。早稲田大学政経学部卒後 朝日新聞入社、以降、外報部で活躍。ハノイ初代支局長をはじめ長年イン ドシナ情勢を取材。現在も大東亜戦争終結後ヴェトナムに残留し、インド シナ戦争(対仏独立戦争)やヴェトナム戦争(対米戦争)で戦った日本人 将兵の記録に取り組んでいる。
会費   会員・学生1千円(一般2千円) 
どなたでも、予約不要です、ふるって御参加下さい。
当日、会員申し込みも受付ます。



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(読者の声3)日本国史学会は、戦後の歴史観に惑わされることなく我が 国古来の文化・精神に根差した歴史研究を行うべく6年前に発足致しまし た。東京では毎月第2土曜日に連続講演会、京都では年2回シンポジウムを 開催しております。
http://kokushigaku.com/
日本国史学会 第60回連続講演会
              記
【日時】 10月13日(土)14:00〜16:45(終了後懇親会)
【講師】 田中 英道(東北大学名誉教授、当会代表理事)「新連続講座 (14)」
    久野潤(大阪観光大学専任講師)「織田信長の再評価 −古くて 新しい信長勤皇論」
      基調講演後、質疑応答
【会場】 拓殖大学文京キャンパス(東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷」駅下 車徒歩3分)C館C603教室
【資料代】 学会員2,000円 / 非学会員3,000円(大学生・大学院生は一 律500 円、当日入会可能)
【主催】 日本国史学会 http://kokushigaku.com/
【お問合せ】  03-6709-8872/kokushi@kei-bunsha.co.jp
(事務局)


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波高し、沖縄新知事の行く末
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        櫻井よしこ

当欄の原稿執筆中の9月30日、沖縄では県知事選挙の投票が続いている。 大型の強い台風24号が通りすぎ、それはいま、本土を襲っているのだが、 沖縄もまだ台風の余波の中だ。

28日の金曜日には、インターネット配信の言論テレビに、沖縄の我那覇真 子氏をゲストに迎えた。

「知事選は事実上、佐喜眞淳氏と玉城デニー氏の一騎打ちですが、おかし なことに佐喜眞対翁長雄志の戦いになったのです。玉城氏は翁長氏の弔い 合戦を意識して、専ら、翁長氏の遺志を継ぐと訴え続けました。政策はあ まり語らず、要は翁長氏の陰に隠れたのです」

死去した翁長氏を前面に立てて、選挙を弔い合戦にする。このような場 合、有権者は亡くなった人物とその遺志を継ぐ人物に同情しがちである。 玉城氏は選挙を、自民党が恐れた戦いのパターンに持ち込んだ。琉球新報 と沖縄タイムスがその路線に乗って玉城氏の応援部隊となった。我那覇氏 が琉球新報と沖縄タイムスの両紙意見広告を見せた。

まん中に翁長氏の、癌でやせた写真が印刷され、その上に「あなたの遺志 は私たち県民が継ぐ」と書かれている。手書きの書体で「翁長知事ありが とう」という言葉も目につく。玉城氏の写真は隅の方に小さく印刷されて いるだけだ。

我那覇氏が目を丸くして語った。

「一体誰の選挙ポスターかと一瞬、思います。それ程、翁長氏のイメージ に頼っている。沖縄には翁長氏の遺影が溢れているのです。車で走ってい ても、大きく引き伸ばした翁長氏の写真をポスターにして通り過ぎる車に 見せている人達がいます。如何にも活動家という感じの人達ですが、一日 中、沿道で頑張っているのです」

玉城氏は政策論を戦わせるのではなく、有権者の情に訴える戦法に徹した が、それでも政策論争から逃げることはできない。再び我那覇氏の説明だ。

「玉城・佐喜眞両氏の公開討論は2回行われました。いずれも佐喜眞氏圧 勝といえる内容で、玉城支持の人々も、それは認めざるを得ませんでし た。そもそも玉城氏の掲げる政策そのものがおかしいのです。矛盾だらけ です」

夢見るドリーマー

玉城氏は、知事選挙の争点は辺野古への普天間飛行場の移設問題であり、 移設を認めるか否かだとしている。明らかに認めないという立場だ。

沖縄の島々への自衛隊の配備にも、反対だ。理由は、島の住民たちの合意 もなく、地域に分断を持ち込む強硬配備だからだというものだ。

だが、辺野古移転も自衛隊配備も認めないのであれば、日米安保体制も自 衛隊も十分には機能できない事態に陥るだろう。そのとき、尖閣諸島はど のようにして守るのか。氏は外交と国際法で解決すると公約している。

軍事力の裏づけがない話し合いや外交が国際社会で通じないのは、南シナ 海における中国の行動を見れば明らかだ。常設仲裁裁判所は、南シナ海で 中国がフィリピンから島々を奪ったのは明確な国際法違反だという判決を 下した。その判決文を中国は紙クズだとして否定し、横暴にも島々の軍事 要塞化を進めている。外交手段も国際法も、中国には何の効果もない。に も拘わらず、玉城氏は夢見るドリーマーのような政策しか掲げていない。

我那覇氏が声を強めて言った。

「玉城氏はとんでもないことを言っているのです。尖閣諸島問題を外交で 解決するということは、相手との話し合いの席につくということです。で も、尖閣諸島はそもそも日本の領土です。領土問題など存在しないのです から、話し合いなんて必要ない。あんた、何言ってるので終わる話です。 それなのに、外交で話し合って決めるというのは、国の政策とも合わな い。相手の土俵に易々と乗ることで、それ自体、大きな敗北です。国会議 員だったにも拘わらず、基礎の基礎がわかっていないんです」

彼女は、玉城氏が4回も選挙に勝ってずっと国会議員を務めていたことが 信じられないという。

玉城氏に較べて佐喜眞氏の政策の方が説得力がある。氏は経済政策を真っ 正面に掲げているが、それでも沖縄の島々に中国の脅威が迫ってくる場 合、島々を守る力を保有しておくことが大事だと主張する。自衛隊の配備 も辺野古への移転も全て現実を見て対処するということだ。尖閣諸島につ いても、領海を脅かす行為には断固抗議すると表明したのは当然でまとも である。

玉城氏についてはもっとおかしなことがある、と我那覇氏は言う。

「9月23日付けの八重山日報が報じたのですが、玉城氏が『日米から沖縄 を取り戻す』と演説したのです。日本と沖縄は別々の主体で、沖縄は日本 の一部ではないというわけです。翁長氏も沖縄の自己決定権という言葉を 使っていました。この主張は琉球独立論につながります」

沖縄自身の責任放棄

沖縄には「構造的沖縄差別」という表現がある。『沖縄の不都合な真実』 (新潮新書)に篠原章氏らが書いているのだが、「沖縄人」と「日本人」 を対置し、「日本人」が沖縄における米軍基地の本土移転を拒絶している のは、「日本人」の「沖縄人」に対する歴史的な差別意識が背景にあると して、日本政府だけでなく、日本国民全体を批判する考え方だという。

米軍基地が沖縄に集中しているのは事実だが、そこには地理的、政治的、 歴史的な背景もあり、差別意識だけに原因を求めるのには無理がある。基 地縮小を政府が進めようとすると、反対論が沖縄の側から起きるという事 実にも見られるように、基地の偏在は沖縄の経済体質や社会構造の問題と も密接に結びついている。

従って、米軍基地の偏在の責任を、「日本人」にのみ求めるのは、沖縄自 身の責任放棄である。

篠原氏らは差別についても、沖縄自身が重層的に考えなければならないと 問題提起している。「日本」による沖縄差別を問題視するのであれば、沖 縄本島による奄美・宮古・八重山地方に対する差別と収奪の歴史にも「落 とし前」をつけよとして、構造的沖縄差別論、または日本批判はむしろ沖 縄内部の問題点や矛盾を覆い隠すための議論だと指摘する。

さてこの原稿を書いている内に、知事選の結果が少しずつ、見えてきた。 午後8時すぎ、投票を終えて暫くしてから、NHKが当確ではないが、玉 城氏優勢を伝えた。

当選が確定されれば、沖縄は翁長氏に続いて、構造的沖縄差別を言い立て る人物を知事に選んだことになる。外交と国際法の力を以て日本の領土で ある尖閣諸島を守るというドリーマーだ。沖縄問題での迷走が、また、4 年間続くのだろうか。

『週刊新潮』 2018年10月11日号 日本ルネッサンス 第822号



          
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重 要 情 報
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 ◎巨大ITの取引実態調査…公取委、市場支配懸念

公正取引委員会は「プラットフォーマー」と呼ばれる巨大IT企業の取引 実態を把握するため、年明けにも大規模な実態調査に乗り出す方針を固め た。寡占が進んで巨大IT企業の市場支配力が高まり、取引先に不当な取 引を強いている恐れがあるためだ。独占禁止法40条に基づく強制調査も 検討する。

インターネットの通販サイトやスマートフォン(スマホ)の基本ソフト (OS)、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などを提 供する巨大IT企業は、利便性の高いサービスで人気を集めるが、それぞ れの分野で寡占が強まっている。圧倒的な交渉力を背景に、通販サイトで 商品を扱う取引先に値下げを求めたり、高い利用料金を要求したりする問 題行為が目立ち始めている。
読売新聞10/12(金) 6:13配信



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身 辺 雑 記
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13 日の東京湾岸は曇天。

マロニエといえばロマンチックだが日本名は栃の木。散歩する公園に2本 植えられている。畏友安宅峯夫によればパリでは実をフランスでは捨てる そうだが、わが国で渋抜きして「栃餅」として売っている。

12日の東京湾岸は曇天。雨を心配して傘を抱えながらの散歩。

秋田の知り合いの女性から新米と庭で獲れたという栗を戴いた。義姉に半 分 わけてやった。栗は家人の大好物だ。
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創刊日:2004-01-18  
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