政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針4828 号  2018.10.10(水)

2018/10/10

                       
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わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4828号
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       2018(平成30)年  10月10日(水)




                   孟宏偉・インターポール総裁を拘束:宮崎正弘

                     お邪魔虫共産党:渡部亮次郎

          中国が世界各地で仕掛ける「債務の罠」:櫻井よしこ

            与謝蕪村が大阪俳人ってご存知?:毛馬一三


          
                    
                      話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


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第4828号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
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孟宏偉・インターポール総裁を拘束
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)10月9日(火曜日)
        通巻第5849号  
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孟宏偉・インターポール総裁を拘束と中国当局が確認
  「彼は党規に違反し収賄の疑いがある」。その裏は周永康派残党の一掃
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9月25日に消息を絶って、中国への入国が確認されていた孟宏偉(イン ターポール総裁)は中国当局に拘束されていた。
10月7日に辞表を提出し、ただちに受け入れられた。インターポール は、10月20日ドバイの國際年次総会で新総裁を決める。

 フランスに滞在中の孟夫人は「最後のメールにはナイフの写真が添えら れ、差し迫った危険を暗示している」とした。また妻子ともに、フランス 警備当局の監視下に置かれた。これは異常事態と言って良いのではないか。

 中国共産党自らが國際スキャンダルを引き起こした。
 事情通は「かりにも国際機関のボスを務めるうえ、公安部副部長(日本 で言えば副大臣。ただし中国の副部長格は五、六人いる)という高位にあ る人間を拘束するからには、共産党上部の承認がある」。

 明らかに権力闘争がからむ事件という見方が急速に拡がっているが、孟 は周永康派の生き残りである。
嘗て蘭州から四川省にかけての西部方面の軍を動かして、周永康は薄煕来 と組んで、クーデターを試みたと噂された。

習近平がもっとも怖れ、壊滅を狙って仕掛けてきた「虎も蠅も」とかの反 腐敗キャンペーンは依然として不満分子が要所要所をかためていたという 権力状況の逆証明ともなった。

     
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 地獄へ堕ちる寸前の断崖絶壁にある習近平が準備中次の手段とは
  戦争か、外資企業の財産接収か。ファン・ビンビン、馬雲の辞任が暗 示する未来は?

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石平『アメリカの本気を見誤り、中国を「地獄」へ導く習近平の狂気』 (ビジネス社)
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「地獄」とか「狂気」とか、かなり強烈な語彙が象徴する中国の末期現象 を、石平氏は元中国人だけあって、特有の国家観・歴史観・人生観のベク トルから、自らが体験した教訓を活かしつつ、現在の中国の陥没寸前とい う実相を分かりやすく解きほぐしていく。

日本のメディアの中国報道は表面のあぶくをなぞらえただけの軽佻浮薄な 分析が多いから、きっと読者は本書の赤裸々な分析に度肝を抜かれるだろう。

習近平は「裸の王様」であり、「暗君」と大胆に規定する著者は、中国は やがて「無限地獄」の奈落へと陥落すると予測する。

本書の肯綮は次の指摘である。

「掃黒徐悪闘争」を展開する習近平は、そのモデルがライバルだった薄煕 来が重慶で展開した「打黒運動」にあり、マフィア撲滅運動(打黒)から 逸脱し、民間の財閥を犠牲にして、その財産を巻き上げて歳入として経済 政策に活用した。じっさいに無辜の民の財産を片っ端から押収し、一方で 革命歌を集団で唱わせる歌声運動(唱紅)を、市民を組織して展開し、一 種不気味な影響を中央に与えた。

薄の狙いは権力への捲土重来であり、習近平を追い落とし、薄自らが党書 記の座を奪う戦略に基づいていた。

具体的には2008年から「唱紅」(革命歌集会の奨励)、09年から「打黒」 (マフィア退治)、そして重慶への大々的な外資導入だった。

評者(宮崎)は、この頃、成田―成都間に全日空が直行便を就航させたこ ともあって、何回か重慶に入っている。朝、公園にいくと太極拳、エアロ ビックス、社交ダンス、空手のほかにバレーボールに興じる市民もいた (気功は「法輪功」対策のため禁止されていた)。公園の中央には歌声集 団が何組も集まって、革命歌を大声で歌っていた。共産革命を賛美する勇 壮な曲だが、なぜか時代錯誤を感じてならなかった。

習はマフィア退治を標榜しつつも、党内の政敵を汚職スキャンダルとか で、薄らを追放し、江沢民派と団派のメンバーを中心に党籍を剥奪し、権 力を固めた。腐敗幹部から押収した財産も天文学的である。

いま狙い撃ちされたのはファン・ビンビンに代弁される金持ちの脱税摘発 である。

さらに民間企業の締め付け、そのトバッチリがアリババの馬雲CEO辞任 に繋がっているのである。

アリババの持つビッグデータを共産党は提出するように強要した。馬雲は 「共産党リスク」をすばやく嗅ぎ取った。民間企業も党から財産を狙われ ているのだ。

石平氏は、習が次に何をやらかすかを冷静に分析し、予測する。

「『黒』と『悪』と認定された国内の民間企業が身ぐるみ剥がされた後、 中国共産党政権は外資企業の手を出す」(60p)。

 ▼米中貿易戦争以後

米中貿易戦争は、トランプが仕掛けたが、もともとトランプは習近平を 「重要な友人」と持ち上げていた。北朝鮮へ政治的介入を期待してのこと だった。ところが何もしないことでトランプは習近平を見限った。

トランプは直接、金正恩との交渉をはじめたのだ。

独裁皇帝の権力は外見からは磐石に見えるが、実態は墨汁を肖像画にかけ た大胆不敵なる女性が出現し、退役軍人が抗議集会を連続させ、公務員は 汚職摘発に萎縮して、言われたこと以外は何もしない。だから行政は停滞 し、庶民は生活の質を下げ、即席ラーメンをすすり、若者はデートでお金 を使うことをやめ、スマホに興じる。

なにしろ5700万人もの退役軍人と3400万人の独身男性は、将来も結婚する 可能性が低下し、自暴自棄、やけくそになっている。大学を卒業してもま ともな職場がなくなった。

2008年のリーマンショックで無茶苦茶な財政出動を繰り返し、人為的に景 気を浮揚させて不動産バブルを築き上げてきたが、その天文学的負債を誤 魔化すために、シャドーバンキング、理財商品、P2P、地方政府の債券 発行を許可し、焦げ付き債務の返済を次から次へジャンプさせ、ありとあ らゆる手段を用いて、危機を誤魔化し、真相には蓋をして、さらに在庫処 理と失業者解消のゴミ整理が「一帯一路」だった。

負債は利息とともに膨れあがり、債務の重圧が中国経済を窒息させるだろう。

鳴り物入りのAIIBは阿漕な高利貸しの新しい財源とする詐欺の装置と 見られ、マハティール・ショック以後、世界の国々、とくにシルクロード に関与する国家群が中国に不信感を表明し、姿勢を慎重にする。

評者(宮崎)もかねて主張してきたように、中国経済のピークは2011年頃 である。あとは演出過剰なバブルの強制的な持続だったのだ。

したがって、過去の誤魔化しがばれて、上海株が暴落し、人民元が真っ逆 さまに下落している中で、外貨払底を誤魔化すために、新しい工作を開始 する。その一方で、秘かに中国は保有している米国債券を市場で100億 ドルほど売却した。手元外貨を確保し為替に介入して、人民元暴落を防い でいるからである。

その趨勢が鮮明となって見えてきた2013年に、評者は中国に見切りをつ け、以降、中国には足を踏み入れていない。

それまでは1年に最低6回、多いときは10回。合計100回は中国各地をま わり、ローカルなバスに揺られて奥地も探索し、そのときまでに開通した 新幹線もすべて乗った。

各地に工場閉鎖、ストライキ、ゴーストタウンを目撃してきたが、他方、 ベンチャーに積極的な若者のエネルギー、民間企業の活力、民衆の燃える ようなエネルギーをみた。

そうした活力が中国から消えた。

低端階級はますまる絶望的となり、社会不安はマグマのように噴出しはじ め、産業の空洞化が沿岸部で顕著となり、ついには社会擾乱の本格化が始 まろうとしている。

本書はそうした背景を鮮烈に抉っている。

          
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緊急集会があります

『沖縄、台湾、そのはざまの尖閣』

米中貿易戦争、たかまる朝鮮半島の危機、そして経済的に行き詰まった中 国が仕掛ける戦争。日本はどのように対応するのか?
緊急の講演会のお知らせです
http://minamishina.sakura.ne.jp/img/2018senkaku.jpg
            記

とき   10月27日(土曜)午後2時
ところ  文京シビックセンター 3A会議室
登壇   基調講演 宮崎正弘
     沖縄   仲村覚
     台湾   王明理
     尖閣   藤井厳喜
参加費  千円
お問い合わせ(03)5840−6460
     
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1800回】            
――「支那人は不可解の謎題也」・・・徳富(25)
徳富蘇峰『支那漫遊記』(民友社 大正7年)

 ■「(28)今猶ほ古の如し」

徳富は「現時の支那を見よ、春秋戰國と果して何等の差異ある乎」と問い 掛けた後、「要するに支那の(正統とされる歴代王朝の正史である)二十 四史は、同一の筋書を、各個各種の役者が、之を演じたる記録のみ」であ り、記録内容の枝葉末節に違いはあるが、根本においては同じだ。「20世 紀の今日も、一皮剥ぎ來れば、春秋戰國時代の秦、楚の交鬪を、繰り返し つゝあるにあらずや」。

やはり「日本人が、支那を研究せざるを遺憾」とするが、じつは「支那人 彼自身が、其の研究を閑却するを、嘆惜」しないわけにはいなかい。「彼 等現時の状態は、牛に騎りて牛を尋ぬる者」のようなものだ。

たしかに国共内戦で蒋介石に勝利した毛沢東による統一から、反右派闘 争、大躍進、文革、対外開放、さらには一帯一路の現在までを背景とする 権力闘争を振り返って見ると、たとえば毛沢東は始皇帝に類するし、反右 派闘争や文革は焚書坑儒に似ているところからして、「今猶ほ古の如し」 ではある。

■「(29)楚材晉用」

近くは太平天国の乱を鎮め清朝を救った曾國藩兄弟、末期の清朝を支えた 李鴻章、辛亥革命を指導した黄興、宋教仁、さらには毛沢東に劉少 奇・・・春秋時代以来、「其の理由の何れにあるにせよ」、古の楚に当た る長江中下流域一帯は「政治方面に於て、人材を産したるのみならず、思 想及び文藝の上に於て、尤も其の異彩を放」つほどに人材の宝庫である。

■「(30)犬の骨折鷹の功名」

辛亥革命を起こしたのは南方の革命派だが、「北方の武斷派の爲めに」革 命の果実は奪われ中華民国の実権を握られてしまった。これこそ「犬の骨 折鷹の功名」というものだ。このままでは「到底南北統一の見込は立ざる 可し」。「此儘ならば、唯だ睨合、打合、敲合の情態にて、推移するの他 なからむ歟」。

ということは徳富は、統一政府の実現はムリという前提に立ったうえで日 本の大陸政策は立案・策定されるべき、と考えていたということになる。

■「(31)支那人の支那知らず」

「日本人が、支那を知らぬのみならず、今日の所、支那人も亦、支那を知 らぬが如し」。彼らは「支那特有の民風國俗」を「無視して、一概に他を 模倣せんとす」るから間違うのだ。「日本人の支那に對する、一大誤謬 は、日本を以て直に支那を律すること」にあり、彼らの「自ら陥る誤謬 も、亦た支那と日本とを同一視すること」にある。

「惟ふに支那を禍したるは、日本の維新改革史より大なるはなかる可 し」。なぜなら維新改革が「容易に出來したるを見て、支那の改革も亦 た、手に唾して成就す可し」と誤解してしまったからだ。だいたい日本と は違う。根本的に違う。「(維新)當時の日本は面積に於て、支那の約三 十分一にして、人口に於ては、約十分一に過ぎず」。人口でも面積でも 「日本一國が、支那の一省と相匹する程」であることを、先ず考えておく 必要がある。

「支那に比すれば、取扱ふに手頃ろなる、日本に於てさへも、改革の業 は、今日より思ふ程に容易」ではなかったことを思い起こせば、彼らが 「一朝にして帝政を廃し、一朝にして憲法を布き、一朝にして議會を設 け、而して坐ら其の大成功を見んと欲す」などということは、「餘まりと 云へば、蟲の善き話ならずや」。

つまりは自ら苦しまずして、他国で成功したモデルを持ち込めば成功する だろうなどという『舐め切った態度』『腐り切った根性』――徳富の指摘 は、今も生きている。

    
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者
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(読者の声1)「日本の食は大丈夫か」、緊急講演会のお知らせ。元農林 大臣の山田正彦先生をお招きしての講演会です。

               記

とき   10月14日(日曜日)午後6時半(18:15開場)
ところ  文京シビックセンター26階「スカイホール」
講師   山田正彦(元農林大臣。弁護士)
演題   「日本の食は大丈夫か」
     今、日本の農業はたいへんな危機にあり、この喫緊の課題に政 治が対応出来ていないため、危機はさらに深化している。どうすれば日本 は立ち直れるのか
参加費  千円(学生無料)
主催    英霊の名誉を守り顕彰する会
連絡先  (090)6709−9380
      予約不要、どなたでも御参加いただけます。


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(読者の声2)シンポジウム「日本の危機を見過ごすな」が開催されま す。テーマは「戦後日本を総括する」です。

                 記

と き  11月23日(金曜、祝日)午後2時半(14:15開場)
ところ  文京シビックセンター26階 「スカイホール」
シンポジウム「戦後日本を総括する」
パネラー 江崎道朗(評論家)、杉原誠四郎(教育学者)、鈴木荘一(歴 史研究家)
参加費  千円(学生無料)
主 催  英霊の名誉を守り顕彰する会(佐藤和夫)



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(読者の声3)米国の対テロ国家戦略のテキストです。
トランプ大統領は10月4日、米国の対テロ国家戦略を発表しました。
https://www.whitehouse.gov/briefings-statements/statement-from-the-president-6/
対テロ国家戦略報告書
National Strategy for Counterterrorism for the United States of America
The White House, October 2018
https://www.whitehouse.gov/wp-content/uploads/2018/10/NSCT.pdf
ファクトシート
https://www.whitehouse.gov/briefings-statements/president-donald-j-trump-protecting-america-terrorism/
ポンペオ国務長官の声明
https://www.state.gov/secretary/remarks/2018/10/286448.htm


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(読者の声4) 日本の大学で留学生の一番多い国はどこかと言うと、ほぼ どこの大学でも中国です。

私が長岡技術科学大学の副学長をやっていた時は、一番、ヴィエトナム、 そのあとマレイシア、タイ、インドネシア、その後、やっと中国でした。 中国のミサイルが日本を狙っている時、日本人は(愚かにも、武装せず国 を守ろうとするなら、その覚悟で)日本を守らなければなれません。

つまり、全てのリソースを使って日本を守るべきです。当時、20年前、日 本の大学は全くヴィエトナムには目を向けていませんでした。我が大学の すべてのリソースを使ってヴィエトナムを援助し、留学生もヴィエトナム から入れるべき、と言う国際戦略を立てました。

現在、日本の国立大学で一番たくさんヴィトナム人留学生を受け入れてい ます。(大阪大学の人は大阪大学と言いますが、全留学生が1000人以上の 大学でヴィエトナム人は100人以下です)。長岡技術科学大学の全留学生数 が318人で、ヴィエトナム留学生数が106人です。ヴィエトナムが栄えれば 中国のミサイルは全て日本に向けることができなくなります。

もう一方の戦略が 南米で今一番、メキシコ人の留学生が多いのが、長岡 技術科学大学で、25名です。これは日本で一番、メキシコ人留学生の多い 大学です。大学を訪問して国際戦略があるかどうかは、留学生の多い国は どこですかと聞けばいい。

中国という答えは、大学が選んで中国人にしたのではなく、中国が選んで きているのです。つまり戦略のない大学です。
  (長岡技術科学大学名誉教授 石崎幸三)



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(読者の声4)「ベトナムでぼられるシナの中産階級」

先週後半から日曜日まで越中部ニャチャンへ旅行してきました。

 ニャチャンは南シナ海へ面し、チュオンサ諸島、スプラトリー諸島まで 約500キロの戦略要衝。歴史上はクメール系チャム族によってチャンパ王 国が建国され、東西貿易要地として栄えた土地柄です。

市内中心部の近くにはクメール文明の影響が濃いポーナガル遺跡がありま す。現在、チャム族はキン族(一般のベトナム人)に同化されるか、ニャ チャンとダラットの間の山岳部へ追いやられています。

 カムラン空港からニャチャンまではバス(5万ドン)で約50分、カムラ ン湾近くは将来の土地価格値上がりを見越した大手不動産会社の土地買収 とホテル等建設が進んでいます。将来はパタヤのように米兵で栄えるので しょうか。

旅行客はシナ人とロシア人がほとんど。ニャチャン中心部の足マッサージ のベトナム女性は英語はほとんどできないが、シナ語は商売に支障が無い レベルでできます。今回の旅行を通じて日本人観光客はみませんでした。
 ニャチャンといえば、海鮮料理ですが、最初に行った海岸線沿いのレス トランは客のほぼ全員がシナ人でした。

入ったとたん、この店はだめだと直感しましたが「まいっか」という感じ であまり注文しないようにして食事をしました。結局、妻と二人で貝やウ ニなど3皿だけ注文して、48万ドン(約2400円)。周りのシナ人の注文量 はすごい。我々の3〜-4倍は注文していました。隣の健啖家シナ人カップ ルを観察していると、チェック時にはドンの持ち合わせをすべて使ってし まったようで、人民元で支払っていました。二人で推定8000円位か。(笑) 我々は早々に引き上げました。

翌日は、ネットで調べてローカル貝屋へ。

https://asia-traveler.asia/2014/03/nhatrang-seafood-local-best/
 ここでは二人で8皿を注文して、68万ドン(3400円)で大満足。気づい たのは、昨日の店とウニ殻のなかのウニの身の入っている量が違う。私は 細かいんです。昨日の店ではウニの身が少なく、「ベトナムのウニはだめ だなあ」と思いましたが、ローカル店では前日の店の3〜-4倍位の身が 入っていました。

最初の海鮮レストランは「間違いなく」ウニの殻を再利用し、ウニの身を 後から入れているだけ。「食が命」のシナ人をぼったくるなんて、ベトナ ム人もなかなかのワルです(笑)

感心しません。妻によれば、最近ではベトナムでは富裕層が増えて、昔は ウニ食習慣のなかったベトナム人にも、現在はウニを食うのが一種の富裕 層のステータスシンボルになっているとか。

 島めぐりツアーにも参加しましたが、75%はシナ人の老若男女でした。 残りはベトナム人、マレーシア人、シンガポール人など。日本人はいない。

西洋人も3人位。ランチは海のイカダの上。追加で網で囲んだ生簀から紋 甲イカ(?)一匹400グラムを掬って、刺身(醤油・ワサビが用意してい ることに「日本は経済が落ちぶれたものの、文化は浸透したんだなあ」と 感じました)にしてもらいました。これがたったの28万ドン(1400円)。 これは絶品でした。

また、泥温泉にも行きましたが、ここはロシア人が80%位。おそらく、ロ シア人はツアーで来るのでしょう。

塩分を高濃度で含んだ泥温泉で死海まで行かなくても身体が浮くのを経験 出来ました。ほかにも温泉、温泉プール、打たせ湯など色々あります。最 初はミネラルウォーターをボイラーであっためているのかと思いました が、純粋な温泉でした。ここは2人で70万ドン(3500円)で非常にお値打 ちでした。

お陰様で、他にも浜辺のレストラン喫茶のカップル席で長時間寝転んだり して、満喫できました。一般に日本の直接投資が韓国人、シナ人のベトナ ム直接投資より多いのですが、観光地では日本人は少ない。ストリートを 歩いていると、シナ人らしい若い女性が(多分)シナ人観光客向けに法輪 功のパンフレットを配っていました。シナ人観光客に間違われたらしく、 私もパンフレットをもらいました(笑)。ニャチャンならシナ共産党の手も 届かず、迫害されませんからね。

実は、ハノイで私が住んでいるタワーマンションの敷地でも朝早くから集 まって法輪功が太極拳のような動きをやっています。

あれはベトナム人の集団だと思うので、ベトナム人の間でも法輪功は増え ていると思われます。

日本人はプーケットやクラビ、バリなどのトップエンドのビーチリゾート が大好きだからです。しかしニャチャンもお財布に優しく、良いですよ。
今年は自衛隊の潜水艦「くろしお」もカムラン湾に寄港しました。南シナ 海紛争ならば、ニャチャンは再び、歴史上の要衝になります。

5年後にシナからの旅客数はどうなっているのか?
非常に興味があります。もし、RMB急落ならシナ人の旅客数は激減する ことでしょう。
 それにしても日本は体育の日。祝日が多いですね。体育の日の「雑文」 でした。(R生、ハノイ)



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お邪魔虫共産党
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  渡部 亮次郎

中国では幹部でも汚職がばれれば死刑になる。それでも幹部の汚職が引き もきらない。いくら共産主義に共鳴しても、私欲とは人間の本能に等しい ものだからである。

こうした目で中国を見ていれば、共産党が政権を掌握している限り
人権尊重や政治の民主化なぞは絶対実現しないと思うのが普通だが、経済 の改革開放が進むのに比例して民主化が進むはずだと考える人々がいる。 特にアメリカの人たちに多い。

中国が何故、共産革命に成功したか。それは国家権力を手中にしようとし た毛沢東の策謀が成功したからである。国家の形態は何でも良かったが、 とりあえず貧民が国民の大多数だったので、「金持ちの財産を分捕り、皆 で平等に分配しよう」と言う呼びかけに合致したのが共産主義だった。

共産主義政府の樹立が毛沢東の望みではなかった。真意は権力の奪取だっ た。日中戦争の終結で、日本軍の放棄して行った近代兵器を手中にして蒋 介石と国内戦争を続けた結果、蒋介石は台湾に逃亡した。毛沢東は昭和 24(1949)年10月1日、中華人民共和国建国を宣言した。

人民も共和も中国語には無い。日本語だ。畏友加瀬英明氏の説明だと、中 国語には人民とか共和と言う概念が無いのだそうだ。北朝鮮はそれに民主 主義が加わって嘘が深化している。

権力は掌握したが、人民への約束を果たす手段が無い。とりあえず人民公 社と大躍進政策が当時のソ連をモデルに実施されたが、農民は生産意欲の 低下とサボタージュで抵抗。

結果として食糧不足に陥って各地で飢饉が発生。餓死者は1500万人から 4000万人と推定されている(「岩波現代中国事典」P696)。

毛沢東の死(1976年)後2年、失脚から3度目の復活を遂げていたトウ小平が 経済の開放改革を断行。開放とは日本など外国資本の流入を認め、改革と は資本主義制度への転換を意味した。

4つの近代化を掲げたのだ。工業、農業、国防、科学技術の近代化であ る。今のところ実現に近付いているのは軍事の近代化である。

トウ小平は政治の近代化だけは断乎として拒否した。肥大化した経済が政 治(共産政府)を圧倒する危険を回避したのである。だから第2天安門事件 には反革命の匂いを嗅ぎ、断乎、弾圧した。

しかし発展する資本主義にとって共産党政府による様々な統制は邪魔以外 の何物でも無い。工場用地の確保一つとってみても、土地すべての国有は 障害でしかないが、自由にならない以上、共産党幹部を「買収」する以外 に方法が無い。

したがって多発する共産党幹部による汚職事件はいわば構造的なことで あって、客観的にみれば「事件」ではなく「日常茶飯事」に過ぎない。

しかも冒頭に述べたように「私欲」は本能のようなものだ。所有を否定す るのが共産主義の思想でも「本能」には勝てっこない。つまり共産主義体 制化で経済だけを改革開放すれば汚職簸自動的に起きるし、共産党幹部に すれば、現状を変更するメリットは全く無いわけだ。

汚職は時たましか発覚しない。摘発で死刑になるのは不運な奴で政府の知 るところではないのだ。かくて中華人民共和国政府は汚職にデンと腰を下 ろした政権。民主化を抑え、人権無視の批判など絶対耳に留めない。耳が 左右に付いているのは右から聞いたら左から逃す為にあるのだ。2010・12・5


  
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中国が世界各地で仕掛ける「債務の罠」
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            櫻井よしこ


 「中国が世界各地で仕掛ける「債務の罠」 「第二のスリランカ」阻止 への正念場だ」

広域経済圏構想「一帯一路」を推進して、世界に覇権を打ち立てるという 中国の思惑が、またひとつ崩れ去るのか。日本や米国、インドやオースト ラリアは中国の横暴な世界戦略に修正を加えることができるのか。

インド洋に浮かぶリゾートの島国、モルディブで9月23日、大統領選挙が 行われ、親中派のアブドラ・ヤミーン氏が敗北した。野党統一候補のイブ ラヒム・モハメド・ソリ氏が58%の得票で勝利したことで、これまでの親 中路線が修正される可能性が生まれた。それ自体、歓迎すべきことだが、 多くの困難が待ち受けているだろう。

前政権のヤミーン氏は2013年の大統領就任以降、いち早く一帯一路構想に 賛同し、積極的に中国マネーを導入した。無謀なインフラ工事を進め、ヤ ミーン氏自身も腐敗の極みにあり、現時点で中国に対するモルディブの債 務は20億ドルに上る。IMF(国際通貨基金)の統計では同国GDP(国 内総生産)は四五億ドルで、対中債務はGDPの実に45%を占めている。

モルディブが、「債務の罠」にはまったのは明らかで、モルディブ国民が 今回の選挙で親中派を排除した最大の理由である。実は彼らの危機意識 は、モルディブ同様、一帯一路の要衝にあたり、債務の罠にはまってし まったスリランカの事例によって高まった。

スリランカでも、親中派政権が巨額の中国マネーを導入し、ハンバントタ 港の大規模整備を進めた。国民は膨れ上がる債務と6.8%の高金利のもた らす悲劇を直感し、親中派を退けた。

新政権は追加の開発を凍結したが、中国が損害賠償を要求すると窮地に 陥った。どうあがいてもスリランカには賠償金の支払いも債務の返済も無 理だ。足下を見た中国は、それまでの微笑みをかなぐり捨ててハンバント タ港の99年間のリース権を要求した。

こうしてスリランカ政府は、事実上、半永久的に港を中国に奪われてし まった。この間の経緯をじっと見ていたのがモルディブ国民だった。

港や戦略的に重要な拠点を奪われているのは、スリランカだけではない。 オーストラリアも同様である。

同国の北に位置するダーウィン港は米海軍が定期的に寄港する軍港であ る。そこに隣接する広大な土地の99年間のリース権を、オーストラリアは なんと中国に許してしまったのだ。15年、中国が支払ったのはわずか約 460億円である。オーストラリア政府はこの取引を阻止せず、アメリカの オバマ政権(当時)は事後になるまでこの件について知らされていなかった。

独占的権利を得た中国は、米海軍が拠点とするこの軍港の大規模拡張計画 を発表済みだ。今年5月、アメリカは太平洋軍を「インド・太平洋軍」と 改称したが、インド洋に睨みをきかせようとするアメリカに中国は堂々と 挑んでいるのである。

ダーウィンからインドネシアの南側を北西に進むとスリランカに行きつ く。インドの鼻先に位置する同国のハンバントタ港については前述したと おりだ。

ハンバントタから南西に下がった所に、今回、中国に反旗を翻したモル ディブがあり、さらに西に進めば紅海の入り口にジブチがある。ジブチに は、中国が初めて海外に築いた軍事基地がある。

ジブチに対しても中国はすでに債務の罠を仕込んでいる。同国のGDPは 20億ドルとされるが、そこに中国はアフリカ最大規模の自由貿易区を、35 億ドルかけて建設したのだ。

ジブチの辿るであろう運命はすでに明らかだ。世界各地で進行中のこの悪 魔のような債務の罠に絡めとられた国々をどのようにして助けていくのか が問われている。とりわけ日米豪印はモルディブを第二のスリランカにし ないために最大限の協力をしなければならない。まさに正念場である。
『週刊ダイヤモンド』 2018年10月6日号
 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1250

                

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重 要 情 報
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   ◎7,500?での工事が始まった:前田正晶

これは数年前に採り上げた話題だが、ロッテはこの新宿区の広い工場の跡 地をずっと放置したままのように見えていた。あれから何年経っただろう か。そこには我が家から見れば恰も緑の芝生を敷き詰めたような雑草が生 えて、結構綺麗な眺めとなっていた。だが、気が付けば何時の間にか隣接 する大久保通り寄りの駐車場までが取り壊されて、トラクターの如きもの が数台入ったし草は刈り取られて、何かが始まるようになってきた。だ が、一向に地面が掘られていないので、あれではある程度以上の高さと大 きさの建物の基礎工事ではないのだろうと、素人の私には見えるのだ。

では何になるかはほんの10分たらず歩いて、掲示されているだろう工事の 内容を見れば良いだけのことだが、何分にも近頃の悪天候続きでは余り用 がない大久保通り方面に出ていく機会もない。また、昨日のように折角好 天に恵まれながら正体不明の疲労感と虚脱感に襲われて微熱まで出てし まったような情けない体調では、10分も歩く気力など出てこないのであ る。あー、情けなやという状態。今週こそは体調を立て直し、やり残しで はなく「やり損なっていたこと」が出来るようになれば良いと思っている。


 
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身 辺 雑 記
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10日の東京湾岸は曇天。

東京湾岸はこのところ天候に恵まれていて雨に降られない。

9日は夕方、亀戸の韓国風居酒屋で集まりがある。月に一度顔見知りが10 人ほど集まって雑談の会。



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