政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

全て表示する >

頂門の一針4793 号  2018・9・5(水)

2018/09/05

                         
□■■□──────────────────────────□■■□ 
わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4793号
□■■□──────────────────────────□■■□


       2018(平成30)年9月5日(水)



  抑圧と分断に翻弄された民族の愛国心と反日感情:加瀬英明

     ドゥテルテ大統領がイスラエルを電撃訪問:宮崎正弘

      沖縄基地問題を巡る壮大な矛盾の構図:櫻井よしこ    
        
        
                      話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


□■■□──────────────────────────□■■□
第4793号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
               御意見・御感想は:
                  ryochan@polka.plala.or.jp

                購読(無料)申し込み御希望の方は
                    下記のホームページで手続きして下さい。
  
       http://www.max.hi-ho.ne.jp/azur/ryojiro/chomon.htm
    バックナムバーは http://www.melma.com/backnumber_108241/

    ブログアドレスは http://chomon-ryojiro.iza.ne.jp/blog/



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
抑圧と分断に翻弄された民族の愛国心と反日感情
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


                  加瀬 英明
 
ロシアで行われたワールド・サッカー世界大会で、韓国代表チームが敗れ て、5月にインチョン(仁川)空港に帰国したところを、出迎えたファン が罵声を浴びせて、卵を投げつけた。

韓国チームは2敗したあとで、前回の世界大会の覇者だったドイツに勝っ たから、誉められるべきだったと思うが、韓国社会は結果だけを重んじる から、日本のように努力したことを評価しない。

日本では食物は大切で、神聖なものであるから、人に食物を投げつけるこ とは、絶対にしない。韓国と日本は隣国だというのに、人々の価値観が まったく異なっていることに、驚かされる。

だが、韓国も、日本も長いあいだにわたって貧しい国で、しばしば飢饉に も見舞われたから、食べ物は尊いものだったはずだ。

それなのに、韓国では人を罵って、卵をぶつけることが珍しくない。

卵は貧しかった時代には、韓国でも、日本でも貴重な滋養源だった。日本 では幼い時から、親から食物を粗末にしたら罰(ばち)が当たるといって、 厳しく躾けられた。

私の親しい韓国のO教授が日韓の違いを説明して、「韓国人はみんな見栄 を張るからです。卵も貴重なものであったから、自分は卵を投げることが できるほど、豊かだということを、見せるためですよ」と、教えてくれた。

韓国語では、「ホーセプリダ」(虚勢(ホーセ)を張る)とか、「ホーヨン プリダ」(虚栄(ホーヨン)を飾る)という。誰もが空ら威張りする天性 が、あるのだ。

ちなみに、韓国の1人当りのGDP(国内総生産)は、日本の3分の2に みたないのに、韓国では卵1ケがほぼ200ウオン(日本円で30円)である のに対して、日本では20円あまりだ。韓国のほうが金利も物価も高いが、 昔から社会が安定しなかったために、貯蓄する習慣がなく、全員が借金癖 に取りつかれているためだ。

日本では誰もが、謙虚であることを求められる。自己を抑えて、互に譲り 合わなければならないが、韓国では自己主張が強く、人を押しのけながら 力のある者に、諂(へつ)らわなければ、生き残ることができない。韓国人 誰もがそろって認めるように、住みづらい社会なのだ。弱い者は惨めな落 伍者になってしまう。

嘘をつくのも、自己防衛のために必要だから、そうするうちに嘘が真実に なってしまう。

 
嘘はしばしば、家族や、一族、自分が属している党派を守るために、必要 な手段となる。先の大戦中の慰安婦(ウイアンプ)が、職業的な売春婦だっ たのが事実であるのに、日本によって拉致された性奴隷(ソンノーイエ) だったという嘘を、事実としてつくりかえて、国内外に慰安婦像を次々と 建てているのは、その典型的な例である。

 過酷な歴史ゆえの自分本位

韓国では嘘と真実のあいだに、境がない。

 慰安婦(いあんふ)は日本語だが、戦後独立した韓国の国軍は、旧日本軍 の将校経験者が中心となったので、日本軍の多くの制度に倣った、慰安婦 を「ウイアンプ」と、朝鮮語読みにして引き継いたために、韓国軍に慰安 婦が存在した。

駐留米軍にも、慰安婦(ウイアンプ)を提供していた。(もっとも「性奴 隷」は、日本の偏向左翼の造語で、「セックス・スレイブ」として、世界 を風靡している。)

今年から韓国では、政府が8月14日を『ウィアンプ・ギリムウィ・ナル』 (慰安婦を称える日)として制定したが、世界史で売春婦(メチュンプ)を 賛美する唯一つの国となった。じつに、個性的な民族だとしかいえない。

8月が巡ってくると、日本ではテレビが定番のように、先の大戦と、広 島、長崎への原爆投下を回想する番組で埋まるが、韓国では日本軍によっ て虐待された慰安婦を取りあげた番組が、放映される。今年も、文在寅 (ムンジェイン)大統領と金正淑(キムジョンスク)大統領夫人が、高齢の慰 安婦を見舞った。

韓国人には、愛国心が無い。日本は1億2000万人が同質だと思い込んでい る、世界できわめて珍しい国民だ。ところが、韓国人は家族の結束と家族 愛が、日本よりはるかに強いものの、国民として一体感が欠けている。

韓国人は富裕層から極貧層まで自分本位だから、韓国を捨てて、自由で豊 かな海外に移住することが、全員の夢(クム)となっている。もっとも、李 朝のもとで500年にわたった朝鮮王朝(1392年〜1910年)が、あまりにも 苛酷な時代だったから、自分本位にならざるをえなかった。

 分断国家と反日感情

日本神話が一つしかないのと較べて、韓国には朝鮮北部の檀君(タンクン) 神話をはじめ、高句麗(コクリヨ)、百済(ペクチュ)、新羅(シルラ)、伽那 (カヤ)それぞれにその国がどのようにして産まれたのか、異った始祖神話 が存在する。

檀君神話は、天帝桓因(ファニン)の子の桓雄(ファヌン)が地上に天降っ て、雌熊(クンニヨ)と結婚して生まれた檀君が、檀君朝鮮として知られる 古朝鮮を建国して、王となったというものだ。ところが、高句麗、百済、 新羅と伽那の神話は、それぞれ物語が大きく違っているものの、すべて卵 から生まれたという、卵生神話である。

天帝の子の恒因が天上から天降ったというのは、日本神話に似ているが、 なぜか、卵から生まれたという4つの国の神話は、日本神話と共通すると ころが、まったくない。

韓国は古い歴史があるといって誇るが、しばしば王朝が交替したから、そ のつど歴史が断絶されてしまった。

中国の歴史も、習近平国家主席が「偉大な5000年の中華文明」を自慢して も、王朝が頻繁に代わるたびに、歴史が大きく書き改められたから、ズタ ズタの歴史であって、韓国の歴史に一貫性がないのと、同じことだ。

韓国では、新しい王朝が支配者となるたびに、かならずその前の王朝の業 績を、頭から否定した。高麗朝(コリヨジョ)の将軍だった李成桂(イソン ゲ)が、1388年に反乱して高麗朝を倒し、朝鮮王朝(チョソンワンジョ)と して知られる李朝を樹てると、高麗朝の国教だった仏教(プルギヨ)を禁じ て、儒教(ユギョ)を国教とした。

李朝のもとで、仏寺はみな山の奥深く逃げ込み、僧侶は強制労働に服する 奴婢(ヌビ)の身分に落された。今日、韓国の骨董屋にゆくと、五体満足な 仏像が、一つもない。日韓併合後、日本が仏教を復活させることによっ て、仏寺が平地に戻ることができた。

アメリカの占領下で、1948年に韓国が独立を回復すると、その前の日韓併 合時代が完全に否定されるようになったが、国家をあげての「反日(パン イル)」は、何のことない、韓国の歴史で繰り返されてきただけのことだ。

それに韓国は、李朝が終わるまで国民を苛め抜いて、支配階級が富を収奪 する、苛斂誅求(ガリヨムジュグ)の酷(むご)い歴史しかないので、誇れる ことがないために、「反日」が愛国心の源(みなもと)となった。

産経新聞のソウル駐在客員論説委員として、韓国における生活が長く、私 と同じ親韓派の黒田勝弘氏が、韓国の「反日」について、「韓国民の反日 感情というのは、日本による朝鮮半島支配が終わった後、日本においては 戦後、彼らにおいては、いわゆる解放後に形成されたものである」(『そ れでも私はあきらめない』あとがき、黒田福美著、WAC株式会社)と、断 じている。

日本の朝日新聞社をはじめとする、偏向左翼による自虐的な「反日」も、 敗戦後に形成されたものだから、韓国を笑うことができない。

私が長年にわたって、親しくしている韓国のS元新聞論説委員は、「いま の韓国の“反日”は、日本が戦争に負けたのがいけないのですよ」といっ て、嘆いてくれる。

私は日韓基本条約によって、日韓国交平常化が行われた前年の1964年 に、時事通信社特派員の肩書を貰って、韓国に短期滞在したが、ポージャ ンマチャ(屋台)を訪れても、深夜、ソウルへ戻るバスに乗っても、日本 人だとわかると、人々から握手攻めになった。

屋台では人々が懐しがって、つぎつぎとマッコリ(どぶろく)を奢(お ご)ってくれ、満員のバスでは、全員が日本の歌を合唱してくれた。

私は27歳だったが、当時の韓国の代表的な企業の経営者が、若い私を上座 にすわらせて、妓生(キーセン)を侍らせた宴席を設けてくれた。

日韓併合時代が遠ざかって、日本時代を体験した人々が減るにしたがっ て、「反日」が暴走して、喜劇的なものとなっている。

 事大主義を生んだ儒教の受容

韓国では前政権の大統領が、かならずといってよいほど逮捕され、投獄さ れるが、前政権を否定することが、慣(なら)わしとなっている。前政権の 幹部が記念植樹した木があれば、引き抜いてしまうことが、珍しくない。

韓国民の思考様式を解明する、もう一つの鍵は、「サデチュイ」である。 漢字で「事大主義」と書く。日本では「事大(じだい)」という言葉が使わ れることがないから、馴染(なじ)みがないが、漢和辞典で「事」をひく と、「仕える」という意味がでてくる。「事大(サデ)」は、力の強い者に 仕えることだ。

 韓国は歴史を通じて、中国からしばしば侵略を蒙ったために、中国に臣 従して、中国の属国となった。

 韓国の歴代の国王は、中国によって册封(任命)される地方長官のよう なものだったから、皇帝のみに許される「陛下(ペーハ)」とい敬稱を用い ることができず、「国王(ククウォン)殿下(チョンハ)」と呼ばれた。

 歴代の韓国の王朝は、ひたすら中国に仕えることによって、生き伸びて きた。中国に追従(ついしよう)して、諂(へつら)うあまり、自立心も何も 捨てて、儒教から科挙制度まで、すべて中国を真似して、中国の「大中華 (デチュンファ)」に対して「小中華(ソチュンファ)」と稱して、悦に浸る ようになった。

 ヨーロッパに、「ロシアの隣国となるほど、不幸なことはない」という 諺(ことわざ)があるが、中国の隣国となるほど、不運なことはない。

 今でも韓国では「大国(デグク)」といったら、中国一国だけを指す言葉 となっている。アメリカも、ロシアも、「大国」とはいわない。

 それでいながら、韓国人は中国に対して屈折した感情をいだいており、 中国人が不潔だといって、昔から「テンノム」(垢野郎)といって、軽蔑 してきた。今日でも「テンノム」といったら、中国人の蔑稱となっている。

 もう一つの韓国人の思考様式を解く鍵は、韓国人全員が英語でいうが、 「ウインナー・テイクス・オール」(勝った者が、すべてを一人占めにす る)のだ。日本のような“和の社会”ではなく、常時、熾烈な競争を強いら れている社会なのだ。

 そこで、子どもを学校に送り出す時には、日本であれば「みんなと仲良 くしなさい」というが、韓国では「チヂマ!」(負けるな)、「イルテン イ・テウォラ!」(一番になれ)「イルテンヘラ!」(同)といって励ま すというより、脅(おど)かす。

 このために、韓国では少数の財閥(チェボル)と呼ばれる大企業が、経済 の3分の2以上を独占して、中小企業が育つことがない。

 韓国の悲劇は、韓国社会が小型の中国となってしまったことだ。

 中国人も苛酷な歴史のなかで生きてきたから、不正を不正と思わない。 自己本位で、自分を守るために、いくらでも嘘をつく。畏友の宮崎正弘氏 が、「中国人は息を吐くたびに、嘘をつく」と述べているが、嘘が呼吸と 同じ生きる術となっている。

 中国の儒教は支配階級が、美辞を並べて人民を支配するためのハウツウ の統治思想であるが、日本に伝わると、精神修養哲学につくりかえられ て、今日に至っている。ところが、韓国では中国の儒教をそのまま取り入 れたために、中国産の猛毒によって冒された。

 『論語』には、孔子の言葉として、「身内の不祥事を、外に洩してはな らない」という、日本人なら目を剥(む)く教えがある。

 日本は“和の社会”であるから、心は相手が誰であれ、配るものとされて いるが、中国、韓国では、家族と一族のあいだに限られる。そのかわりに 言葉が、主役の座についている。

 韓国では朝鮮王朝を通じて、儒教の朱子学の取るに足りない、些細な解 釈をめぐって、国王を取り巻く両班(ヤンバン)たちが党派を組んで、凄惨 な生命の遣(や)り取りを、繰り返した。

 言葉はもっぱら自己主張と、弁解に使われるために、日本では古代から 言葉を多用して、「言挙(ことあ)げ」することを戒しめてきた。日本の歴 史を通じて信仰されている神道では、言葉に「言霊(ことだま)」という霊 力が籠っていると信じられたので、よい言葉だけを発することを求めてきた。

 言葉と現実は、2つの異っているものである。日本人は、言葉のうえに 成り立っている論理が万能な、中国、韓国と違って、言葉を乱用すること を嫌って、感性による美と心を尺度としてきた。

 そこで、中国と韓国では、贋物の論理をつくっては、振りまわす。心は 分かち合えるが、論理は対立を招く。日本社会の“和”は、理屈を嫌ってい るうえに、成り立っている。

 これからの日韓関係と日本人の行方

 日韓関係は、どうあるべきなのだろうか?

 いま、日本では「嫌韓」という言葉が、流行っている。韓国の理不尽な 行いに対して、日本国民が憤っているのは、よく理解することができる。

 韓国は事大主義(サデチュイ)の国だから、強い者に媚び、自分よりも弱 い者に対して、居丈高に振舞う。 
 
 ところが、日本が韓国に対して毅然たる態度をとるべきところを、河野 洋平官房長官(当時)が、日本人らしい善意からだろうが、慰安婦につい て謝罪したり、韓国に対して卑屈な姿勢をしばしばとってきたために、侮 (あなど)りを招くことになった。これは、日本の責任だ。

 私は「嫌韓」というよりは、読者に韓国を哀れむ、「憐韓(れんかん) 論」を勧めたい。“悪の文明”である中国に臣従することを強いられたうえ に、中国を模倣した苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)の政治が行われたため に、韓国の国民性が大きく歪められてしまった。気の毒な国民なのだ。

 韓国人にはよいところが、多くある。私たちは韓国を善導することに、 努めるべきである。韓国政府があれだけ反日教育を行っているのに、日本 を訪れる韓国観光客にレピーターが多いのは、本音では日本を好きなのだ。

 韓国のテレビでは、いまでも日本のドラマを、日本語で放映することが 禁じられ、日本の演歌を日本語で流すことができない。韓国民が日本を好 きになってしまうからである。

 だが、いったい私たちに「憐韓」だ、「嫌韓」だといって、韓国を見下 ろして、嘲笑する資格があるだろうか。

 あと8ヶ月あまりで元号が改まって、戦後3回目の御代になるというの に、私たちはいまだに自立する精神を、まったく欠いている。

 北朝鮮からのミサイル攻撃だけではなく、中国が尖閣諸島、沖縄を奪い にきても、アメリカに縋るほかないでいる。事大主義ではないか。   


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ドゥテルテ大統領がイスラエルを電撃訪問
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)9月3日(月曜日)弐
        通巻第5814号 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 フィリピンの暴れん坊=ドゥテルテ大統領がイスラエルを電撃訪問
  欧米の対フィリピン武器供与中断に対応、イスラエルから武器購入
**********************************

 ドゥテルテ大統領が実践した麻薬撲滅、密売人射殺が7000人、仲買人 など数万を刑務所にぶち込んだ。欧米はそれが非人道的だと批判し、とく に米国はフィリピン武器供与を中断した。

米比関係冷却の隙に乗じて中国が入り込んだが、これも口だけで実行が伴 わず、一時の中国フィーバーは醒めた。棚上げしてきた國際仲裁裁判所の 判決(フィリピンの完全勝訴、中国の言い分には幾ばくの根拠もない) を、ドゥテルテ大統領は外交カードの再活用する道も探り始めた。

9月2日、ドゥテルテ大統領はイスラエルを電撃訪問し、3日間滞在し て、次にヨルダンへ向かう。いずれもネタニヤフ首相、アブドラ国王の招 待に応じたものだが、フィリピン大統領が両国を訪問するのは初めて。

フィリピンの出稼ぎはイスラエルに2万8000名、ヨルダンに4万8000名、 中東全域に合計100万人が働いて、母国に仕送りをしている。フィリピン 経済の15−20%が、この海外への出稼ぎの仕送りで成立している。ドゥテ ルテ大統領は両国のフィリピンコミュニティの歓迎集会にも出席する。

さて、イスラエルの新聞『ハーレツ』(9月2日)が伝えた。「ドゥテル テ大統領のイスラエル訪問の隠された目的」とは石油と武器にあり、と言 うのである。しかしフィリピンは既にイスラエルから、レーダーや対戦車 砲など2017年実績でも2100万ドルを輸入している。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
樋泉克夫のコラム
@@@@@@@@

【知道中国 1783回】           
 ―「支那人は不可解の謎題也」・・・徳富(8)
 徳富蘇峰『支那漫遊記』(民友社 大正7年)

                  △
次が馮国璋である。

「質素なる一小室」に入ると、「一見六十恰當の、好々爺の如き者立つあ り」。それが馮だった。「總統は能く談じ、能く聽く、所謂る老練、熟達 の人なる可し。兎も角も現在に於ては最も安全なる一人として、支那の政 治界に調法がらるゝならむ」。

 ここで徳富は「少なくとも、今後の北方に於ける問題は、馮と段との離 合如何に決せらる」とした後、「武人出身にして、且つ何れも袁世凱の門 下生」である馮と段とを比較して、「馮は調和性に饒む、其弊や優柔不斷 也」。これに対し段は「勇壮」だが「多く敵を作る」。馮は「兵權を有し て、學識を有せざる馮道」のような人物で、その振る舞いは「アスキスの 『姑く待て』主義」。対するに段は「王安石より學問と、經綸とを控除し て、更に若干の武事的修練を加味した」といったところで、「ロイド・ ジッジの『直ちに行へ』主義也」。現状は両者は「同舟遭風の境遇中に あ」るところから、「兩人契合」している。

この徳富の観察に従うなら、馮総統・段総理のコンビは互いに凭れ合いな がら現在の地位に在るだけであり、指導力のも調整力の期待できず将来に 対する構想も持っているわけでもなさそうだから、早晩、政治の表舞台か ら消える運命にあるということだろう。

 「支那に於ける、唯一の新聞記者」である梁啓超は、「今や大蔵大臣の 劇職にあ」り。旧知の間柄の梁は「足下の文、一として通覽せざるなし」 と言った後、「何ぞ新感想はなき乎」と。そこで敢えて言わせてもらうな ら、「貴國には米屋、薪屋、酒屋、餅屋と同様に、錢屋ありて、錢も貨物 同樣、一種の商品として取扱ふ。此丈が新來の旅客には、閉口也」と答え ている。

次いで「40年輩の男にして、善く日本語を操」り、「段内閣の花形役者に して、即今日の日の出の勢いあ」る曹汝霖である。「對外、特に對日本の 交渉抔には、毎に其衝に當りつゝあ」る。早稲田在学中は熱心な読者で あったことを知り、徳富は「支那の新知識諸君に、貢献したる所ありと は」と満更でもなさそうだ。

「進歩黨の代表者」であり現内閣にあって「黨人としては、重きを做」す 湯化龍は「文治が武斷の桎梏を脱する迄は、内務行政の擧ることは、到底 駄目なり」と嘆息気味に語っている。「日本語に嫻はざるも、讀むには差 支なし」である湯もまた、徳富の熱心な読者であると口にした。

翌日、招かれた梁啓超邸での午餐会でのことである。徳富の前に進みでて 両手を合わせる彼ら独特の挨拶をした官人が、「御身は日本の梁啓超にし て、梁氏は支那の徳富蘇峰なりとは、我等同人間の評判」だが、「御身の 初見奈何と」。そこで徳富は「未だ其の当否を知らず、但だ日本の梁啓超 は、不幸にして未だ此の如き、佳邸宅に住するを得ざるのみ」と応えている。

梁啓超、曹汝霖、湯化龍、それに午餐会での官人の賛辞は、徳富は彼ら一 流の口から出任せの「拍馬屁(おべんちゃら)」と受け取ったのか。はた また満更でもなく心地よく感じたのか。どう考えても前者と思うのだが。

徳富は北京滞在を切り上げるに当たり「古今一切の征服者が、却て事實に 於て、征服せられたる」「支那の魔力」について綴る。

「支那人の辭令は、人を魅うるに餘あり、支那の料理は、人を?かしむる に足る。予或る支那人に向て、餘事は兎も角、口に關しては、貴國は世界 第一ならんと云へり。蓋し辭令の妙と料理の精とを意味する也。此の御馳 走と、此の御世辭とに取り捲れて、尚ほ懷柔せられざる者あらば、そは所 謂る強者の一人なる可し」と。

さて徳富は自らを「所謂る強者の一人」と認めたのだろうか。「此の御馳 走と、此の御世辭」は彼らの武器なのだ。
 
    
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  ♪
(読者の声1) マケイン上院議員の葬儀に、トランプは欠席。歴代大統領 がそろっている中、追悼挨拶でオバマ元大統領が、間接的にトランプの非 寛容を批判していました。まるでトランプが悪役です。ところが、マケイ ンの遺族はトランプを招待しておらず、こうなるとどちらが非寛容かを問 わなければなりません。(UY生、京都)


(宮崎正弘のコメント)選挙キャンペーン中からマケインとトランプは犬 猿の仲、悪罵の応酬を繰り返しました。

ベトナム戦争で捕虜になった過去をトランプは「負け犬」といい、「戦争 の英雄ではない」と共和党内の異端児(マケイン)をこっぴどく批判し、 大統領就任後は、民主党と組んででもトランプの政策に反対したのがマケ インという宿命の対立でした。

そのしこりが葬儀に及んだというわけです。当日、トランプはゴルフに興 じたと報道されて批判されていますが、まさに当てこすり、ですね。


   ♪
(読者の声2)ニューヨークタイムズなど米国の新聞が「トランプのメ ディア攻撃は記者の言論の自由への挑戦だ」として、連合して社説を掲げ るという「事件」がありましたが、フェイクニュースの元凶が何を今さら という感じを抱きました。

日本でもフェイクニュースを垂れ流す朝日新聞やNHKは、政府が何もし ないので、嘘を日々、量産しています。

安倍首相はワシントンポストが「日米首脳会談のおりにトランプは『真珠 湾攻撃を忘れない』と言ったことは、『なかった』」と言っていますが、 なぜはっきりと「あれはフェイクニュースだ」と明確に否定しなかったの でしょう。(HG生、神奈川県)


(宮崎正弘のコメント)「沈黙は金」という日本の伝統がまだ続いている のでしょうね。ワシントンポストの記事は、日米の政府間に亀裂を入れた いのかな、と思いました。

連合して社説を提案したニューヨークタイムズでしたが、応じたのは少数 のメディアで大手のウォールストリードジャーナルもワシントンポストも 同調しませんでしたね。


            
━━━━━━━━━━━━━━━━━
沖縄基地問題を巡る壮大な矛盾の構図
━━━━━━━━━━━━━━━━━


            櫻井よしこ

「沖縄基地問題を巡る壮大な矛盾の構図 『不都合な真実』の予見は説得 力がある」

沖縄県が熱い政治の渦の中にある。翁長雄志知事の死去で、知事選挙が9 月30日に繰り上がった。氏の後継者として小沢一郎氏の同志で、自由党幹 事長の玉城デニー氏が出馬する可能性が濃厚だ。

自民・公明の候補者は普天間飛行場を擁する宜野湾市の前市長、佐喜眞淳 氏である。宜野湾市議、沖縄県議を経て宜野湾市長に至る足跡は、激しく ぶれた翁長氏の経歴とは対照的だ。

両氏の一騎打ちが予想される中、沖縄では「弔い合戦」「オール沖縄」な どの言葉が飛び交う。現地紙の「琉球新報」「沖縄タイムス」は、翁長氏 が辺野古の海を守るべく本土政府と鋭く対立し、命懸けで闘ったと熱く報 じ、知事選挙を氏の遺志を継ぐ弔い合戦だと印象づける。2紙は沖縄県人 が一致して「オール沖縄」で本土政府と闘うという形づくりに懸命である。

しかし、「オール沖縄」は本当に保革両勢力を束ねる政治基盤なのか。翁 長氏はかつての自民党県連幹事長で、普天間飛行場の県内移設を容認して いた。その保守の政治家が共産党主導の革新勢力と手を結んだために保革 両勢力が結集したかのような印象を与えたが、真実はどうか。翁長氏はな ぜ突如、辺野古移設に反対し始めたのか。

こうしたことを本土側の思い込みで理解しようとすると、必ず間違う。で はどうしたら沖縄を理解できるのか。

田久保忠衛氏は沖縄返還の前、時事通信那覇支局長だった。氏は沖縄理解 の基本として「沖縄学の父」とも言われる伊波普猷(いはふゆう)を読む ことだと語る。沖縄・久米島にゆかりのある佐藤優氏も伊波の『おもろさ うし』を読み通したと、どこかに書いていた。ちなみに伊波は誰も研究す る人のいなかった時代から琉球の万葉、「おもろ」を研究し『おもろさう し』をまとめた。

伊波の膨大な著作に加えて、手軽な新潮新書『沖縄の不都合な真実』(大 久保潤、篠原章著)を読めば、かなり沖縄のことがわかる。『不都合な真 実』は現在進行形の事象を中心にしたジャーナリスティックな著述だ。

大部の専門書である伊波の全集と、小振りな新書は沖縄理解の根本におい て重なっている。両者に通底するのは沖縄へのあたたかな想いと、沖縄の 暗部への深い斬り込みである。

『不都合な真実』は、誰も反論しにくい「沖縄の被害者の立場」を前面に 出した「沖縄民族主義」を冷静に批判し、補助金依存型経済と公務員優位 の社会構造にメスを入れない限り、基地縮小は進まないと断ずる。同批判 は伊波がざっと以下のように指摘した「沖縄人の最大欠点」と本質的に重 なる。

〈日支両国に従属した歴史の中で沖縄人は二股膏薬主義を取らざるを得 ず、生きるために友も師も、場合によっては国も売るという性質を育んだ〉

弱者の立場ゆえに、生存のためにはどっちにも転ぶというのだ。

結論を急げば、翁長氏を支える勢力は「オール沖縄」と称されるようなも のではない。4年前の知事選挙の得票率は、翁長氏ら辺野古移設反対派が 52.7%、容認派が47.4%だった。実態は「オール沖縄」ではなく「沖縄二 分」なのだ。

『不都合な真実』は翁長氏の突然の変心は「カネと権力」を巡る覇権争い ゆえだと分析し、本土の私たちのように、翁長氏変心の原因を辺野古移設 を巡る立場の違いに求めるのは「まったく的外れ」だと斬って捨てる。

沖縄問題は難しい。基地縮小の施策はおよそいつも現地の反対で妨げられ る。同時に、基地負担の見返りに膨大な額の補助金が要求され、政府が応 じる。それが基地縮小へのブレーキとなる。この壮大な矛盾の中で、今 後、沖縄の自衛隊誘致運動が海兵隊の縮小に伴って一大勢力に発展すると の『不都合な真実』の予見には、十分な説得力がある。表面的な考察での み沖縄問題を論ずると間違うのである。

『週刊ダイヤモンド』 2018年9月1日号
 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1245

      
━━━━━━━
重 要 情 報
━━━━━━━

 ◎何故毎日大谷翔平の動静のニュースを見せられるのか:前田正晶

私は別に大谷翔平君に「アメリカのMLBに移って名を挙げて国威を発揚してくれ」などと頼んだ覚えなどないし、彼自身が個人の好みで敢えて安い年俸を顧みずにNPBを捨てて出ていったのである。でも、各テレビ局は今日はホームランを打ったの、三振をしたの、ノーヒットに終わった等々をこれでもかと報道してくれる。しかも、彼らは「二刀流」などという意味不明な言葉を創造して、かのベーブ・ルースに比肩する選手の如くに言うが、打率は3割にほど遠く、投手としては肘を傷めて休業中だったではないか。

故に、私は各テレビ局が連日彼の出来を報道する意味はないと思っている。私は松井秀喜の場合には彼が如何に活躍しようとも「日本を捨てて出ていった者だ」とほとんど関心を示さなかった。その点ではアメリカのMLBに出ていった連中の成績に興味を示さない張本勲と同じような考え方であるようだ。エンジェルスの使い方を見ていると彼の素質は高く評価しているようだが打順も一定ではないし、DHばかりでしか使わないのは「珍種の客寄せパンダ」として採用したのかと疑いたくなる。

とは言うものの、私は大谷翔平君の類い希な素質を極めて高く評価している。恐らく現在NPBに残っている誰よりも上の逸材だろうし、二刀流(英語では簡単に two wayとなっていたが)などやらせずに投手だけで何処まで行けるかやらせてみたかった。

今年を含めて2〜3年は投手だけでやらせてみて、成功しなかったならば打者に専念させても遅くはないのではとすら考えている。その為には今年中は故障した肘を酷使しない為にも、投手は封印して置いて欲しいとすら考えている。

大谷翔平君の素質を認めるとは言ったが、サッカー出身者として極めて残念なことがある。それは昭和25年に湘南高校に衆樹資宏が入学して投手として期待されて野球部に入った際に、投球練習をしている衆樹の速球を見たサッカー部の監督に我々3先生が大目玉を食らったことを想起させるのだ。監督は「お前らは何をやっていたのか。

あれほどの逸材を為す術もなく野球部如きに取られたとは大失態だ。あれは何十年に一人という逸材だ」と言って怒っておられたのだ。遺憾ながらその通りだと思った。

大谷翔平君にも同じことが言えると思う。「現在のサッカー界にあれほどの素質を持つ者がいるのか」ということだ。残念なことをしたものだと、独り静かに悔やんでいる。衆樹は校内のサッカー大会に出場してシュートを放ったのを見たが、そのスピードには我々サッカー部員は遙かに及ばない凄さがあった。その衆樹は慶應からプロに行ってからは外野手になったが成功せず、藤沢に戻ってきて喫茶店をやっていたと聞いた。だが、確か40歳台で亡くなってしまった。あのシュートは今でも目に残っている。

 ◎問題が発生したのは速見コーチの抹消からではなかったか:前田正晶

私が塚原夫妻を「老人気ない」と扱きおろした成果か、あの夫妻は何を 思ったのか18歳の少女に直接会って謝罪したいと言い出した。宮川さんが 夫妻のその態度の豹変を怖がって対応の仕方が分らないと尻込みするのも 無理がないような気がする。

だが、私はそんなことよりも塚原夫妻を非難するようなことを言っている 協会の幹部が「速見コーチの暴力の場面を見た者は証言せよ」と言って証 言を募っていたとも報じられている辺りに疑問を感じる。

私にはそこには 協会か塚原夫妻の意図が見えていると思う。塚原夫妻の 権力を笠に着た不 当な圧力をかけたことがここまで明らかになったので あれば、速見コーチ 自身が認めて訴訟まで取り下げ、宮川さんが孤独に された状態を改善する 為には彼に対する行き過ぎた処分を何とかすべき ではないのかと思う。

私に理解できないのは、テレビに登場する反塚原派乃至は協会非難派が コーチに対する(無関係な私が見ても随分苛酷だなと思える)処分に何の 言及がないのも面白い現象だなとしか見えない点だ。

しかも、テレビ局も そこに登場する連中は、どちらかと言えば判官贔屓 的な論調で宮川沙江さ んを「可哀想だ」としているように聞こえるのも 興味あることだ。何方か この間の真の事情をお解りの方は「何故速見 コーチへの処分が問題になら ないのか」をお教え下さい。宜しくお願い します。



━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━

5日の東京湾岸は曇天。昨日とは打って変わって涼しい。

東京湾岸はこのところぱっとしない天気が続いていて4日も朝の散歩は傘 を差しながらだった。雨は間もなく上がり、隣の第三亀戸中学校の校庭は 4日午後、久しぶりに生徒の歓声でにぎわった とおもったらプールも賑 わった。学校は生徒の歓声があってこそ学校だ。

4日も暑い。PCには上半身裸で向かっている。済みません。

サンドイッチの昼食を終えてから焼酎を?み始める午後6時までは長すぎ る。仕方ないからテレビを観るが低俗だ。
































規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: 97 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。