政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針4790 号  2018・9・2(日)

2018/09/02

                         
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わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4790号
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       2018(平成30)年9月2日(日)



          中国人民解放軍、一箇大隊を:宮崎正弘

         「軍事同盟」で退陣した内閣:渡部亮次郎

         沖縄基地問題を巡る壮大な矛盾:櫻井よしこ
     
                                 
                      話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


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第4790号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
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中国人民解放軍、一箇大隊を
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)8月29日(水曜日)
        通巻第5808号 
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 中国人民解放軍、一箇大隊をアフガニスタンへ派遣
  ジブチに継ぐ海外軍事基地を「訓練基地」を称して建設。
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地図を拡げていただくとアフガニスタンの特徴的な地形、その細長い回廊 が、中国の新彊ウィグル自治区へと繋がっていることが分かる。この回廊 は通称「アフガン回廊」(ワクハン回廊。350キロ)と呼ばれる。

このワクハン回廊の中国に近いバダクシャン地区に、中国人民解放軍は訓 練キャンプを設営し、一箇大隊を派遣する。ジブチに継いで2番目の海外 基地となる。中国は「訓練キャンプだ」と言い逃れている。中国軍の一箇 大隊は500名。

目的は何か? アフガニスタンの無法地帯から、この回廊を経てウィグル の若いイスラム戦士らが、新彊ウィグル自治区へ潜入している。
中国はかれらを「テロリスト、分裂主義者、過激なイスラム教徒の取り締 まり」だという。中国が具体的にテロリストと分類しているなかには、 「東トルキスタン独立運動」が含まれている。

「東トルキスタン」が正式の国名であり、中国が戦後のどさくさに乗じて 侵略し、新彊ウィグル自治区などと勝手に命名した。「あたらしい辺疆」 という意味である。チベットを「解放した」と詐称するのと同じ詭弁である。

さてことしのSCO(上海協力会議)にアフガニスタンは正式メンバーと なって、習近平の「シルクロード」構想に加わった。これが伏線だったのだ。

アフガニスタン政府は、領内「アフガン回廊」に中国軍の訓練基地を認め た。中国の狙いは表向きテロリスト対策だが、もうひとつはアフガン領内 にある豊饒な鉱物資源鉱区だろう。
       
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 書評 しょひょう BOOKREVIEW 書BOOKREVIEW 
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 ヒトラーはルーズベルトの挑発をことごとく黙殺した。
米国は「東洋にヒトラーの代役」(つまり戦勝国史観の悪役)を捜しあてた

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チャールズ・カラン・タンシル 渡辺惣樹訳『裏口からの参戦』(草思社)
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副題は「ルーズベルト外交の正体 1933−1941」である。分厚い翻訳本、 しかも上下二巻。渡辺惣樹氏の名訳。斯界に衝撃を与え続ける翻訳者は、 どうやって、このたぐいの名著原典を探し出すのか、不思議である。

本書は1952年に「戦勝国史観」に対するアンチテーゼとして刊行され、米 国の歴史学界において、一部の歴史学者からは高い評価を得たが、ルーズ ベルト大統領一派は、攻撃、侮辱を重ねて、本書を排斥した。チャールズ はジョージタウン大学などで教鞭を執ったが、晩年は左翼からの罵倒に よって恵まれない環境のなかに生涯を終えた。

真実を言う学者は、どの世界でも冷遇されるものである。
 
しかし66年ぶりに日本で甦ったのだ。

反日家だったルーズベルトは、国民世論が絶対的に参戦反対というムード の中で、じつは軍の高層部も日本との戦争には反対だった。それならば、 謀略を仕掛けて日本に真珠湾攻撃をしでかすように仕向け、まさに「裏 口」から第二次世界大戦へ雪崩れ込んだ。その具体的なルーズベルト政権 の騙しの方法がどうであったかを歴史を溯って詳述する。

まずドイツだった。しかしルーズベルト外交の裏の意図をヒトラーは戦略 的に先回りして、読んでいた。

ヒトラーはアメリカの挑発に乗らなかった。黙殺したのだ。

反日戦争屋のスティムソンが、1940年に陸軍長官となった。矛先は明瞭に 日本に向けられた。

スティムソンは、日記にこう書いた。

「問題はいかにして日本に最初の一発を撃たせるかである。もちろん、そ れが我々にあまりにも危険であってはならないが。。。」

その翌日にハルは日本に最後通牒を突きつけたのだ。

ヒトラーが拒否した役回りを日本の政治家にふることをルーズベルトは決 めた。

「ルーズベルトはシグナル役を東洋に見つけた。そして真珠湾攻撃が起き た。彼が待ちに待った死の曲を演奏するシグナルとなる事件を日本がおこ してくれた」。

直前までの和平交渉からハルノートへいたるまでの表向きの歴史は、すで に多くが語られた。日本が戦争回避に必死だったことは誰もが知っている。

問題は「語られなかった」水面下の動きだった。

米軍は「天気予報」の暗号で「東の風、雨」というダミー暗号から、日米 開戦が不可避となってことを事前に知っていた。これらの詳細は本書にあ たっていただくことにして、真珠湾攻撃当日、次のホワイトホウスのなか の動きの描写はきわめて印象的である。

「真珠湾攻撃の報が届く前のホワイトハウスの執務室は穏やかだった。外 から入る電話を遮断していた。大統領は、切手のコレクションを静かに整 理し、ポプキンズは大統領の愛犬ファラと戯れていた。

運命の午後 一時が過ぎた。しばらくして日本軍による真珠湾攻撃をしら せる報が届い た。そうしてアメリカはあの大戦に引きずり込まれた。そ して大戦が終 わった今も、共産主義国と戦い続けている有様である」

翻訳者の渡辺氏はフーバー大統領の『裏切られた自由』、フィッシュの 『ルーズベルトの開戦責任』の翻訳もこなしたが、この本をもって日本人 インテリに『是非読んで欲しい三部作』としている。
        
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1781回】                 
――「支那人は不可解の謎題也」・・・徳富(6)
  徳富蘇峰『支那漫遊記』(民友社 大正7年)

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徳富は満鉄経営の問題点を挙げながら、「滿鐵に必要なるは、創業の氣分 也。然り創業の氣分なり」と説く。やはり初心忘るるべからず、である。 さて、昭和20年8月15日の敗戦のその日まで、満鉄経営首脳陣は「初心」 を貫いたといえるだろうか。

 10月10日、大連を発ち営口に向う。

これまでの観察から、「眞の滿洲の富は、寧ろ關東州以北にある可し。更 らに進んで云はゞ、奉天以北にある可し。或は長春以北にありと云ふが、 尤も恰當の言ならむ」とする。「長春以北」といえば、その先に北満が控 え、要衝のハルピンを東西に貫いて東清鉄道が奔り、東に向えばウラジオ ストック、西に向えば満州里からチタを経てモスクワ、ペトログラードに 繋がる。ならば日本の進む道は革命ロシア(ソ連)を相手に北満を押さ え、東清鉄道に対し圧力を与え、あわよくば北満産業の大動脈であり生命 線である東清鉄道を影響下に置くことあるはずだ。

かつて満洲最大の交易港であった営口も、いまや「其の血液の大部分を、 大連に吸ひ取られ」てしまい、「衰殘の形骸に過ぎざるが如し」。

満州の2大河川といえば、北流してハルピン郊外を過る松花江と南流して 営口で渤海湾に注ぐ遼河である。前者の流域一帯には「露國の勢力注入せ られ」、後者流域は「英國の勢力區域」である。徳富は遼河を西に越えて 遼西地方に入った後、海岸沿いに南下して中国本部と満洲を限る山海関を 経て秦皇島に至った。

日本は遼河の東側である遼東地方についてはともかくも、英国の影響下に ある遼西地方に至っては関心を払わない。「遼河は實に支那に於ける、自 然的大動脈也。此の大動脈を、如何にせんとする乎。而して此の大動脈の 流域たる遼西を、如何にせんとする乎」と疑問を呈する。満州経営のリス クと将来性を考えるなら大連一辺倒は危険であり、遼西地方に対する考え ておくべきだ、というのだろう。

 京奉線で天津を経由して北京入りしたのは10月13日午後9時近くだった。

北京では紫禁城、文華殿、孔子廟、国子観、天壇などの旧跡を訪ねている が、それらの建物の落?ぶりを眼にし、数年前に洪憲を名乗り念願の帝位 に就きながら内外からの強い批判を受けて帝政を取り止め憤死した袁世凱 の人物評を下している。

 「袁世凱は誤魔化を以て始終せり。死者に鞭つは、吾人の屑とせざる所 なるも、彼が本性は、端なく此處にも暴露せらる。彼は根本的の施設家よ りも、一時の間に合せ的の仕事師」に過ぎない。「彼の帝政も亦た、槿花 一朝の夢たりし也。而して今後袁翁に代りて、支那を統一するもの、知ら ず何人ぞ」。

北京では段祺瑞総理、馮国璋総統、段芝貴北京衛戍司令官、梁啓超財政部 総長、曹汝霖交通部総長、湯化龍内務部総長、汪大燮外交部総長など当時 の中華民国政府首脳と面談している。

はたして彼らの中に「今後袁翁に代りて、支那を統一する」ことのできる 人物を見い出すことが出来たのか。以上の要人には釋宗演も顔合わせを し、その際の人物評を『燕雲楚水 楞伽道人手記』に見ることができる。 同一人物に対する徳富と釋宗演の評価の違いを知るのも一興か。

先ず段祺瑞については、「小男にして、顔色??、顴骨秀で、眼の玉きよ ろりとして、極めて落ち着きたる風あり。支那人には、恐らく珍しき寡默 にして、且つお世辭の少なき男なる可し」。

一見したところ、「聰明の人」なのかどうか判然とはしない。だが「多少 意志あり、且つ自信ある人」のようでもある。「些か一本調子にして、鼻 先強きに似たり」。以上は「唯だ余が印象」に過ぎない。

徳富にとって段は期待できる人物ではなさそうだ。

     
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■読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読
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(読者の声1)過日の日本文化チャンネルの討論番組で、中国の話題はいつ ものことながら、最後に宮崎さんが「習近平訪日時には『プーさん』のぬ いぐるみ、お面など被って『歓迎デモ』を」と提案されたとき、会場も爆 笑でしたが、みていて吹き出しました。

すごく「上品」な諧謔デモですので、中国が一番困るはず。どこかの団体 がおやりになるのなら、小生も参加します。(NJ生、横浜)

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(読者の声2)産経新聞に大きな広告が打たれていたので、書店へ行くと 平積みでした。宮崎さんと石平さんの対談第九弾『アジアの覇者は誰か 習近平か、いやトランプと安倍だ! 』(ワック)を購い、昨日読み終えま した。

またアマゾンの書評にはやくも下記の評価が上がっていました。

「題名はいささか紛らわしいが、中身は代表的チャイナ・ウォッチャー二 人による東アジアおよび習近平独裁下の中国の現状分析です。わが国のマ スコミが報道しないことを遠慮会釈なく述べているのが心地よい。注目す べき論点を紹介すると

? 中国人は独裁のほうが安定すると考える者が多い。

? 習近平の中国は、防犯カメラとネット監視のデジタル全体主義。

? 権力者の腐敗は、中国五千年の伝統文化。

? 習近平は共産党幹部を恐怖政治で押さえつけた。

? 習近平は独裁を強化し中華皇帝を演じたが、中華帝国の野望をむきだし にしたため米国を敵に回し、米国は本気で中国潰しにかかった。

? 中国では習近平を「ダーサービー」(金をばらまく人)と呼ぶが、同音の 言葉に「大馬鹿」という意味の言葉がある。

? アジア諸国はいまやほとんどが中国の経済植民地。

? 中国の狙いは南シナ海からアフリカまでの支配。

? 一帯一路の狙いは過剰在庫の処分と過剰労働力の輸出。必ず挫折する」 (引用止め)

問題だらけの中国経済に、日本経済新聞などが奥歯にものが挟まったよう に言いよどむ、本当のことを明解に分析され、その弱点を、すばりと指摘 されつつ、決して先入観や固定概念からの批判ではなく、現実に中国で起 こっていることを踏まえての議論でしたので、大いに参考になりました。
この調子ですと、来年は第10弾となるのでしょうか。(HU生、茨城)

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(読者の声3)雑誌の『PRESIDENT』(9月17日号)に「日経の FT記事はゴミ」というコラムがあり、まったく賛成です。日経をやめよ うかと思っているところでした。FTを1600億円も出した買収したあたり から、日経は政治色がリベラルに変色し、おかしな記事が目立つのも、こ のあたりが原因ですかね。

その昔、1984年頃でしたか、『ザ日経』上下巻や『日経新聞の読み方』を 書かれたこともある宮崎さんにお尋ねします。(YD生、千代田区)


(宮崎正弘のコメント)FT(英紙『フィナンシャル・タイムズ』)の政 治コラムからの転載が多く、しかも内容たるやNYタイムズと変わりばえ のしないリベラル色が濃厚です。

経済と市場分析では光る同紙ですが、政治となるとグローバリズムのイ デオロギーが強く、したがって分析も浅薄で、中身は薄く、 NEWSWEEKの政治コラムの左翼偏向、トランプ嫌いと似ています。
だから読む気力が萎えてしまいますね。この点で、トランプを是々非々で 論じるようになった『ウォールストリート・ジャーナル』のほうがマシです。
日経の翻訳コラムはまさに『ゴミ』です。

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(読者の声3)御新刊『米中貿易戦争で始まった中国の破滅』(徳間書 店)を、早速通読しました。

世界各地の動きをヴィヴィドに伝える最先端のレポートでもあり、世界 の新聞雑誌をくまなくウオッチングしている宮崎さんならではの仕事であ ると思います。

また宮崎さんの相変わらずのエネルギッシュな行動力には驚かされます。 その場の雰囲気、活力、人々の思惑に触れることこそ、ジャーナリストの 本来の姿なのだと思い知らされます。古臭いパラダイムに今も縋り付いて 書き物をしている某新聞の記者たちは爪の垢を煎じて飲むべきでしょう。 (HT生、大田区)

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(読者の声4)米国のトルコ制裁によってトルコの通貨リアが暴落し、ベ ネズエラ、アルゼンチン、南アなどの通貨も併行して暴落したのですが、 日本の新聞を読むと、さもエルドアン(トルコ大統領)が悪いように書か れ、またそういうアメリカ型の評価が主流のようです。
この点で貴誌はまったくユニークで、「米国のトルコ制裁は戦略的に間 違っている」との立場から分析されています。
 エルドアンが全面的に正しいとは思いませんが、アメリカの言い分もま た一方的ですね。
  (JJセブン)


(宮崎正弘のコメント)欧米のジャーナリズムほど、エリート意識が強 く、そのうえ自己中毒的なエゴイズムに立脚しており、一方的思いこみが 激しく、偏向しています。

基本は人権、自由といいながらキリスト教価値観を脅かす行為には本能的 に反撥するのでしょう。

エルドアンはイスラム回帰を志向し、一時期は米国へ亡命したデュラン 師と蜜月関係でした。つまり、トルコの文化的価値を大事にしようとし て、国内の西欧崇拝組みと戦っているのであり、「トルコ・ファースト」 です。
 
だから米ドルで鼻をかんだりするエルドアンファンが輩出する。
 ナショナリズムが衝突するのは当然の理論的帰結でもあり、日本は欧米 の論理に組みする必要はないはずです。

スーチーを見て下さい。人権のヒロインと持ち上げていたのが、いまや ロヒンギャ弾圧の悪の政治家と酷評され、ノーベル平和賞を返せ、あの民 族弾圧はジェノサイドだ等と、英雄視してきた欧米メディアが口走ってい るのですから。

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(読者の声5)「アジア自由民主連帯協議会」講演会のお知らせです。
今回の講演会では、米朝会談以後、アメリカと中国の経済をめぐる関係が 激しい対立を迎えている情勢下、今後の世界情勢とアジアの民主化の行方 について、国際政治学者の藤井厳喜先生のお話を伺います。
ぜひ皆様方のご参加をよろしくお願いします(事前申し込みは不要です、 直接会場においでください)
          記
日 時 9月22日(土)午後1時半開場 2時開会
場 所 拓殖大学文京キャンパス C館402号室
  (東京メトロ 丸ノ内線「茗荷谷駅」下車 徒歩3分)
https://www.takushoku-u.ac.jp/summary/bunkyo-campus.html
講 師 藤井厳喜(国際政治学者)
参加費 1000円
主 催 アジア自由民主連帯協議会
連絡先 三浦(電話 08034857189)古川(電話  09040751778)



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「軍事同盟」で退陣した内閣
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        渡部 亮次郎

若い頃、NHK記者として4年間駐在した岩手県には、後に総理大臣になる 鈴木善幸(ぜんこう)のほか小沢佐重喜(さえき)、椎名悦三郎ら、錚々 たる政治家がいた。言うまでも無く佐重喜は小沢一郎の父、椎名は副総裁 として田中角栄の後継首相に三木武夫を推して大失敗した。

そうした中で目立つようで目立たなかった男が鈴木善幸だった。三陸沿岸 の漁民の出。はじめは日本社会党から代議士になったが、間違いに気付い て保守党に鞍替え、とうとう自民党総裁、総理大臣になった。

だが日米安保条約の何たるかも知らずに過ごし、自民党内のバランスに のっていただけだったので総理大臣にまつり上げられたものの、「能力不 足」を晒して途中退陣した。

日本大百科全書(小学館)にはこう書かれている。

<国内では自民党の絶対多数を背景に、軍事力増強、実質的な靖国(やす くに)神社公式参拝、参議院の比例代表制導入、人事院勧告凍結を実現し た>。


鈴木善幸内閣]は1980(昭和55)年7月成立した。前任の大平正芳が総選挙 中、糖尿病の合併症たる心筋梗塞で急死したところ、「闇将軍」といわれ て評判の悪かった田中角栄が裏で動いて、突如、鈴木善幸を後任として指 名した。私はその現場に居合わせた。

昭和55(1980)年6月12日未明、大平が死んだ。それに先立って、ホテルに いた私に園田直(当時は無役)から電話。「大平さんが亡くなったらしい、 調べてくれ」で確認。弔問の為、虎ノ門病院で落ち合う。

彼も当時、糖尿病が悪化。減量の為服用していた利尿剤が効き過ぎてゲッ ソリしていたので、マスコミの目を引いたことを覚えている。

病室から出てきた園田。車に乗ると「ナベしゃん、これからどうした方が いいかな」。すかさず「目白へ行きましょう」「そうだワシもそう考えて いた」。

角栄は先に弔問から戻っていたが、客は園田がその朝は初めてだった。約 1時間して出てきた園田。車中「善幸に決まった」と。「それは妥当なと ころでしょう。大平派の後継者でもあるし」と私。

大平の死で有権者の同情は自民党に集まって総選挙は、大勝。分裂寸前 だった自民党を結束させ、抗争なしで鈴木政権は成立したのだった。

<「増税なき財政再建」を公約とし、1981年3月には臨時行政調査会を設 置し行政改革を最大の課題とした>。(同)

9月になって厚生大臣齋藤邦吉の不正献金がばれて辞職。その後任に園田 が推されたのは、多分に角栄の推しがあったと思われた。

<1981年1月鈴木首相が東南アジア諸国を歴訪、5月には日米首脳会談を開 き日米「同盟関係」を明記し、西側陣営の一員としてアメリカの対ソ戦略 に協力していく姿勢を明らかにした>。

しかし鈴木首相は首脳会談では、そんなことは話題にならなかったと一旦 は否定。共同声明から軍事同盟云々を消そうとした。日米の首脳が会談す るという事は要するに日米安保体制を確認し、軍事同盟を再確認する事だ という外交上の初歩的知識に鈴木首相は欠けていたのだ。

この混乱で鈴木首相は党内で孤立感を深めた。同一派閥であった外相伊東 正義が辞任した後を埋めるのに、厚生大臣のピンチヒッターだった園田を またピンチヒッターにした。

しかし、園田は糖尿病が悪化。外遊しても飛行機から車まで歩けない場面 がしばしばとなった。マニラではとうとう日米首脳会談の共同声明なんて どうでもいい軽い問題でしかない、といった趣旨の問題発言をして政権の 足を引っ張った。

事後になって鈴木は日米首脳会談について「オレは踊り(外交)の素人なん だから、手ぶり身振りの最後まで教えないと踊れないよ。教えない外務省 が悪い」といった。外務省側は「初歩知識をお教えするのは失礼に当る か、と」。

政治における知識や情報の扱い方はビジネスの世界とまるで異なる。ビジ ネス界は「儲け」で一丸となっているが、政治の世界では役人と政治家の 間に抗争が隠されていたり、遠慮がはさまれたりして要は単純ではない。

しかし1982年6月2兆円以上の歳入欠陥が明らかとなって「増税なき財政再 建」は破綻し、行政改革も自民党・官僚の抵抗で後退を余儀なくされた。

さらに日米経済摩擦、日韓経済協力、教科書記述に対するアジア各国から の批判といった難問を適切に処理できず、内外ともに手詰まりの状態のな か、1982年10月12日突如退陣を表明した。

鈴木政治は難問を先送りにして解決を図るといった消極的姿勢を特徴とし ていた。また党幹事長に二階堂進を起用するなど田中角栄の影響力を強く 受け「角影内閣」との異名をとった。>
日本大百科全書(小学館) (文中敬称略) 2010・4・4



   
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沖縄基地問題を巡る壮大な矛盾
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         櫻井よしこ

「沖縄基地問題を巡る壮大な矛盾の構図 『不都合な真実』の予見は説得 力がある」

沖縄県が熱い政治の渦の中にある。翁長雄志知事の死去で、知事選挙が9 月30日に繰り上がった。氏の後継者として小沢一郎氏の同志で、自由党幹 事長の玉城デニー氏が出馬する可能性が濃厚だ。

自民・公明の候補者は普天間飛行場を擁する宜野湾市の前市長、佐喜眞淳 氏である。宜野湾市議、沖縄県議を経て宜野湾市長に至る足跡は、激しく ぶれた翁長氏の経歴とは対照的だ。

両氏の一騎打ちが予想される中、沖縄では「弔い合戦」「オール沖縄」な どの言葉が飛び交う。現地紙の「琉球新報」「沖縄タイムス」は、翁長氏 が辺野古の海を守るべく本土政府と鋭く対立し、命懸けで闘ったと熱く報 じ、知事選挙を氏の遺志を継ぐ弔い合戦だと印象づける。2紙は沖縄県人 が一致して「オール沖縄」で本土政府と闘うという形づくりに懸命である。

しかし、「オール沖縄」は本当に保革両勢力を束ねる政治基盤なのか。翁 長氏はかつての自民党県連幹事長で、普天間飛行場の県内移設を容認して いた。その保守の政治家が共産党主導の革新勢力と手を結んだために保革 両勢力が結集したかのような印象を与えたが、真実はどうか。翁長氏はな ぜ突如、辺野古移設に反対し始めたのか。

こうしたことを本土側の思い込みで理解しようとすると、必ず間違う。で はどうしたら沖縄を理解できるのか。

田久保忠衛氏は沖縄返還の前、時事通信那覇支局長だった。氏は沖縄理解 の基本として「沖縄学の父」とも言われる伊波普猷(いはふゆう)を読む ことだと語る。沖縄・久米島にゆかりのある佐藤優氏も伊波の『おもろさ うし』を読み通したと、どこかに書いていた。ちなみに伊波は誰も研究す る人のいなかった時代から琉球の万葉、「おもろ」を研究し『おもろさう し』をまとめた。

伊波の膨大な著作に加えて、手軽な新潮新書『沖縄の不都合な真実』(大 久保潤、篠原章著)を読めば、かなり沖縄のことがわかる。『不都合な真 実』は現在進行形の事象を中心にしたジャーナリスティックな著述だ。

大部の専門書である伊波の全集と、小振りな新書は沖縄理解の根本におい て重なっている。両者に通底するのは沖縄へのあたたかな想いと、沖縄の 暗部への深い斬り込みである。

『不都合な真実』は、誰も反論しにくい「沖縄の被害者の立場」を前面に 出した「沖縄民族主義」を冷静に批判し、補助金依存型経済と公務員優位 の社会構造にメスを入れない限り、基地縮小は進まないと断ずる。同批判 は伊波がざっと以下のように指摘した「沖縄人の最大欠点」と本質的に重 なる。

〈日支両国に従属した歴史の中で沖縄人は二股膏薬主義を取らざるを得 ず、生きるために友も師も、場合によっては国も売るという性質を育んだ〉

弱者の立場ゆえに、生存のためにはどっちにも転ぶというのだ。

結論を急げば、翁長氏を支える勢力は「オール沖縄」と称されるようなも のではない。4年前の知事選挙の得票率は、翁長氏ら辺野古移設反対派が 52.7%、容認派が47.4%だった。実態は「オール沖縄」ではなく「沖縄二 分」なのだ。

『不都合な真実』は翁長氏の突然の変心は「カネと権力」を巡る覇権争い ゆえだと分析し、本土の私たちのように、翁長氏変心の原因を辺野古移設 を巡る立場の違いに求めるのは「まったく的外れ」だと斬って捨てる。

沖縄問題は難しい。基地縮小の施策はおよそいつも現地の反対で妨げられ る。同時に、基地負担の見返りに膨大な額の補助金が要求され、政府が応 じる。それが基地縮小へのブレーキとなる。この壮大な矛盾の中で、今 後、沖縄の自衛隊誘致運動が海兵隊の縮小に伴って一大勢力に発展すると の『不都合な真実』の予見には、十分な説得力がある。表面的な考察での み沖縄問題を論ずると間違うのである。

『週刊ダイヤモンド』 2018年9月1日号
 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1245

       

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重 要 情 報
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◇◆◇写真映像情報網◇◆週刊AWACS 2018年9月2日◇◆◇◆◇

▼唸声中国映像/BMWの男が自転車の男に長刀攻撃、返り討ちで死亡でも無罪

[https://stat.ameba.jp/user_images/20180902/03/unarigoe/22/69/g/o0351018714258756195.gif]<https://stat.ameba.jp/user_images/20180902/03/unarigoe/22/69/g/o0351018714258756195.gif>

GIFは8/27、江蘇省昆山市でBMWから長刀を持ち出し、口論をしていた自転車の男を攻撃する瞬間/唸声、この後、BMWの男は長刀を自転車の男に奪われ返り討ちにあい、数か所斬られて、すごすごと退散、その後死亡した。自転車の男は逮捕されたが、正当防衛として無罪となった。全映像は以下にて

https://youtu.be/nLCDfBamFiw

中国人が口論の後でナイフや包丁を出す場合は威嚇ではなく、殺意のある攻撃、それに対して正当防衛が認められたことは正義である。ただ、長刀を取り上げて攻撃までは正当防衛とされるかもしれないが、逃げる相手を追撃するのは過剰防衛となろうか。

では、今週号をお楽しみください。

https://ameblo.jp/unarigoe/entry-12402022083.html

誕生日の音楽映像(リリウオカラニ、作詞作曲家・女王)

https://ameblo.jp/unarigoe/entry-12402005901.html

2018/9/2 唸声


 ◎名選手、名指導者ならず 品川 阿生居士

このところスポ―ツ界では、様々なボスが横行して内紛が続発している。 今度は、女子体操界である。

18歳の選手の告発に対して、告発された塚原夫妻は「すべてウソだ。」 「録音を聞いてもらえばわかるとメディアに弁明しているが、それがたと え猫なで声で話されたものでも選手にとって強圧と感じれは話が違ってくる。

塚原光男・千恵子夫妻は、ともに往年の体操の名選手であり、体操協会の 副会長と女子体操強化本部長の職にあるが、他方ともに朝日生命体操クラ ブに多年関係している。このことから,夫妻が選手のコーチを暴力行為を 理由に解任して選手にコーチの変更を納得させようとしたことが事の発端 である。

体操協会では第3者委員会で黒白を解明するとしているが、事の次第をみ ればすでに双方の言い分の当否はすでにあきらかだろう。名選手は、得意 だったスポーツの組織の運営管理の名手になるとは限らない。


 ◎東京オリンピックに78,000人のボランティアを募集するとか:前田正晶

8月31日だった、2020オリンピックのボランティア募集の発表があったと 報じられた。全くと言って良いほど関心がなかったが、偶々見ていニュー スで知ったのだった。その数が78,000というのも驚きだったが、その条件 が交通費も、宿泊先とその費用も応募者の自己負担というのにはもっと驚 かされた。募集するのが東京都なのか森喜朗率いる何とか委員会も聞き漏 らしたが、募集する側が当て込んでいるのが大学生だというのも甘いので はないかと感じた。

そこで、彼らが甘いのかこちらが無知なのかどうかが知りたくて、都内に ある有名公立と私立大学の学生数を検索してみた。その数字はの2017年5 月1日付けのBIGLOBEニュースにあった。それで先ず自分が無知だったと 知ったのだった。そこで多い方の順で大学とその人数を挙げてみよう。

日本大学→67,933名、早稲田大学→41,965名、明治大学→30,840名、東洋大 学→30,554名、法政大学→29,474名、慶応大学→28,683名、東海大学→28,675 名、中央大学→24,880名、

という具合のだが、ここまでで283千名を超えている。即ち、計算上では これら8校の学生の30%が応募しても84千名に到達するのだった。因み に、東京大学は14,002名となっていた。

しかも、この数字には第3位に 入ってくる近畿大学の33,125名も4位の立 命館大学の33,115名も除外して ある。だが、関西から応募してくる学生 がいないとするのも暴論かも知れ ない。だが、都内の大学に在籍する者 たちが宿泊先を確保してあると「我 こそは」と87,000名も自己負担を覚 悟で志願してくるのだろうか。

ニュースで見たボランティアたちに割り当てられる仕事は多岐に及び、中 にはメダル授与の際にあの派手やかな制服を着せられて輝くメダルを捧げ 持ってくる役目も入っていた。これよりも大変だと見えたのが観客や観光 客の案内所に勤務する仕事で、かなり多くの外国語をこなしていないと務 まらないと見えるものもあった。

英語でさえろくに話せない我が同胞でそういう職場に無料で奉仕しようと する熱意のある者がどれほどて出てくるかだが、複数の外国語となると もっと難しいのではなどと考えさせられた。

何れにせよ、オリンピックとやらを上手くやっていく(「成功させる」と いう言い方もあるだろうが)為にはこういう人たちが支えてくれなければ ならないのだと思う。だが、全額自己負担というのは無理があるのではな いだろうか。先のロンドンでの大会では全額自己負担ではない仕事もあっ たと報じられていた。

ではあっても、78,000人にしかるべき費用を支給するとなれば、その予算 は何処の誰の負担になるのだろうか。ここにいる一人の年老いた都民はそ の負担は御免被りたいと思うのだが。


 ◎トランプ大統領の関税攻勢の影響で新聞社が:前田正晶

何処が発信したニュースかは失念したが、アメリカの新聞社がトランプ大 統領がカナダからの輸入の新聞用紙に課した高率の関税で悲鳴を上げてい ると知った。ごく自然な成り行きであると思った。アメリカは嘗ては世界 第1位の紙生産国だったが、その頃でも新聞用紙などはカナダからの輸入 に依存していた。またカナダは人口も少ないので、こと紙の輸出に関して はアメリカが最大の相手国だった。

だが、悲しいかな長年カナダドルがアメリカドルに対して強すぎた時期が 長く続き、多くのカナダの製紙会社は多額の赤字に苦しめられ続けてき た。だが、近年はこの形勢が逆転してカナダの製紙会社は漸く 黒字決算 が出来るようになっていた。考え方によっては結構な変化だと 思って見 ていた。

だが、そこに現れたトランプ大統領は「アメリカファースト」の旗印の下 にNAFTAのみならず、中国を最大の標的とする高率の関税の賦課によって アメリカの貿易赤字の削減策に打って出た。それ自体にはというか有 識 者が指摘する「ここで中国を叩いて対アメリカの貿易黒字を軍備に回さ せない」という大目的があるのならばそれで結構だとは思っていた。

だが、25%などという関税を掛ければ国内の物価に反映するのは自明の理 だが、トランプ大統領がその点を何処まで意識して始めた作戦かな ど は、私如きに解るはずもない。だが、カナダから輸入している紙類がど うなるのかくらいは頭の片隅では気になっていた。現にアメリカでは大手 の新聞用紙メーカーは軒並み所謂 Chapter 11 で青息吐息なのだから、 そこにカナダから輸入に依存する紙のコストが関税分跳ね上がれば、それ でなくてもネットに押されて弱っている新聞社が困るのは明らかだと思っ ている。

恐らく、輸入品に課される関税でアメリカで国内価格が上昇するのは、何 も新聞用紙だけと限られてはおるまい。まさかトランプ大統領はご自身の 味方ではない新聞社が悩まされても None of my business. と割り切って おられる訳でもあるまい。ではあっても、彼の岩盤の支持層であるラスト ベルトの労働者やプーアホワイト以下の層にも「これは中国を叩く為の重 要な政策であるから暫時辛抱を」と納得させていおく必要があるのではな いだろうか。

そうでもして置かれないと、当初に懸念されエコノミストや評論家がいう 「関税の賦課は諸刃の剣」が現実のものになりつつあって、巷間指摘され ている「中間選挙対策としてはマイナスではないのか」という問題になり はしないかということだ。私はトランプ大統領は何処まで関税賦課政策の 影響を計算し尽くされたのかが微妙なところかと思って見ているのだ。

 ◎こういうことも言っておこう:前田正晶

私は実は28歳まで自分の出身の大学のサッカー部のコーチを非公式に続け てきた。それはOB会の最長老に「何れは現在の他の大学の出身の監督から 君に替えるから」との口約束というか暗黙の了解の下でのことだった。そ れが実現しなかったのは、その前に私が会社の仕事にも励まねばならない 時期で2足の草鞋的な無理が祟ってウイルス性肝炎に冒されて倒れたから だった。結果的には会社復帰までに1ヶ月半を要した。

何を言いたいのかといえば「監督含みのコーチ業の経験がある」というこ と。私はA型である為か極めて几帳面で細かいことまで指導する(関東大 学4部リーグ所属の)母校のサッカー部の学生たちにとっては厳しすぎる コーチだったようだった。

故に一度は学生たちがOB会長にコーチ忌避を訴えられたほどだった。だ が、それでも中学から高校の全国優勝を目指していた蹴球部の練習から見 れば「ほんの軽い練習であり指導法だった」に過ぎなかった。勿論、殴っ たり蹴ったりすることなど夢にも考えたことなどなかった。

後年、私は故篠竹監督の指揮の下に日本大学フェニックスが甲子園ボウル 6連覇を果たし損なった時や、ライスボウル(日本選手権)3連覇した頃の 練習を具に見ている。そのピーンと張り詰めた緊張感で張り詰めた雰囲気 は見ている方ですら緊張させられるほどの厳しさとでもいうか、仮令練習 中でも些細な失敗や気が抜けた行為が許されない凄みがあった。

その中で失敗でもしたら如何なることになるかをここで述べる必要などあ るまい。その雰囲気を知らない方々に何故そういう事態になったかを解説 する意味はないと思う。あの雰囲気にはもう一度触れてみたいと願って も、もう不可能なのだから。社会人までを倒して全国を3年も連続して制 覇する為にはそういうこともあるというこだが、そういうことを是認する とかしないとかいう議論をする気はない。そこまでのことを取材に来た記 者に出会ったことがなかった。それで何が解るのかという気がす
る。

そういう時代もあったのだが、それは1990年辺りまでのことであり、今日 のように何かというと「暴力は絶対駄目だ」という何か当時とは非常に世 間の見方やマスコミの論調が変わってきて時代になったようである。先ほ ど森末慎二が言っていたが「体操の指導中にここが悪いと言って選手の体 に触れても駄目な時代」となってしまったのだそうだから、幾ら言わば被 害者の側にある宮川沙江さんが是認しても、コーチが抹殺される時代なの だと分る。

今や私が知っている監督やコーチたちの多くは50歳以上であり「旧世代? の手を上げる指導法を是とするか、必要悪である」とする年齢層に属して いる。実際にコーチをしてみれば解ることだが、夢中になって一所懸命に 教えている最中に「こうしろ」と強調し、厳しく言ったことが実行されな かった時に「感情を抑えること」がどれほど難しいかは解るはずだ。その 経験がない方々が寄って集って「暴力はいけない。許されない」と声を大 にして言われても如何ともしがたいと思わずにはいられない。

それに加えるに、監督だのコーチなどは自分の経歴と指導法に揺るぎない 誇りと自信がなければやっていられない仕事である。それだけではない、 今や「監督と選手のコミュニケーションが云々」などと言われる時代に なったようだから、選手が「コーチでも監督にでも自分から異議や不服の 申し立てをしても良いのだ」と思っても不思議はないのかも知れないとす ら考える。偶然の一致だろうが、そういう意志を表現すべく記者会見を開 いたのは男女ともに宮川姓だった。

そういう意見の発表の仕方が良いか悪いかは別にして、指導者側に思い上 がりというか「我こそは」と思い込ませるだけの実績があったのは確か だ。恐らく、レスリングの栄和人にしても塚原夫妻にしても自分たちが (世間の常識から見れば)思い上がっていた世間知らずだという自意識な ど欠片もなかったのだろう。でなければ「全部嘘」などと言える訳がない のだ。同時にきついことを言えば周囲に彼らに忠告できる者がいなかった のも遺憾だし、放置した協会も無能だった。

だからという訳でもないが、私は選手上がりが協会の運営に携わるのは考 え物だと言うのだ。「またアメリカの話か」と言われても良いから、運営 の責任者には選手系経験者でもMBAを持つ者(日本の大学院にもそういう コースはあったと思うが)を当てるべきだと思う。

「名選手必ずしも名コーチたり得ず」とは言うが、名選手か名コーチが名 経営者乃至は統治能力が備わっている訳ではないという実例が多過ぎはし ないか。マスコミはその辺りが解っているのかいないのかが知りたい。彼 らはそこまで論じるべきではないのか。



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身 辺 雑 記
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2日の東京湾岸は朝7時前は曇天、間もなく雨。

9月になったが、近くの都立猿江恩賜公園ではまだセミが啼いている。

このときセミは樹液を吸ってエネルギーにしている。

私の樹液は大阪在住の畏友池尻一寛さんから頂いた焼酎。

薄曇り。隣の中学校は土曜日で休み。静かである。但し屋内体育館は大賑 わいのよ うである。

17年まえに買ったCD[二宮ゆき子」を1日午後聴いた。そのあとには三橋美 知也を久し振りに。あれほどの美声はその後出ていない。

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創刊日:2004-01-18  
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  • 名無しさん2018/09/02

    NHKのシブ5時は、女性キャスターは結婚→寿卒業として、10月から独身女性キャスターにしてほしい。

  • 名無しさん2018/09/02

    なぜ、巣箱の建材一つで、死亡率に大差がついたのか? 



    「それは、直接、体から熱が奪われるからです」



     明快に指摘するのは有馬孝禮教授(東大大学院・農学生命科学研究科)



    「生活環境には、ある温度が極めて重要です。体熱を奪われる。それが巣箱の材質と結びついています」



     有馬教授によれば、この実験で子供マウスを指で摑まえると、コンクリート、金属巣箱のネズミは、「明らかに冷たく、ベトッとしている」。



     そして、B:金属巣箱の鉄板は0・4ミリ、C:コンクリート巣箱の厚さは3センチ。そのため、コンクリートの方が多くのマウスの体熱を奪ったのだ。



     こうして、冷たいコンクリートによる「冷ストレス」で、9割以上の子マウスたちは、わずか20日余りでバタバタと死んでいった。



     ここでコンクリート建材の致命的欠陥が、明らかとなった。



     それは、体熱を奪う「冷ストレス」だ。コンクリート・ストレスの熱伝導率が木材より、はるかに高いために起こる現象だ。これがコンクリート・ストレスの正体だった。



     それは、母親マウスの授乳にも影響している。普通、母親マウスは、子供に乳をやるときは、ゆったり腹ばいになって飲ませる。しかし、コンクリートの床は、いくら木屑を敷いているとはいえ、冷たい。そこに腹ばいになれば、母マウスも腹から体熱を奪われる。そのため、授乳時間は短くなる→子供マウスは栄養失調に陥る。



     それを証明するのが、生き残ったマウスの体重変化の比較だ。コンクリート巣箱のマウス体重は、木の巣箱の3分の2しかない。明らかに成長不良だ。



     それは、各臓器の発達にも言えた。コンクリート巣箱の子マウスは、木製巣箱に比べて、精巣4分の3、卵巣5分の3、子宮は2分の1と未熟だった。



     この冷ストレスの差は、マウスの行動にも影響している。



     体温測定のためつまんでも、木製巣箱のマウスは、「おとなしい」。金属、コンクリートでは「暴れる」。



     「体熱が奪われる」というストレス下で、マウスはパニックを起こしたのだ。



     さらに、コンクリート巣箱のマウスの腎臓に、癌の一種「水腫」が見られた。



    「これも、冷えるストレスが原因でしょう」(有馬教授)



    冷ストレスは免疫機能を弱らせる。そうして癌などを発症させる。



     これが、コンクリート住宅で、早死にするメカニズムなのだ。



     さらに、コンクリート巣箱の実験で、研究者たちを驚愕させたショッキングな現象がある。



     それは、名古屋大学が行った追試で観測された。



     母親ネズミが子供に哺乳しない。それどころか、子供をかみ殺して食べたのだ。これは、母性本能がコンクリート・ストレスで破壊されたために起こった惨劇だ。



     狂ったのは、母マウスだけではない。父マウスも狂気に走った。



     静岡大、名古屋大、いずれもの実験でも、父親の役割は母親に妊娠させて終わる。



     そこで、父マウスを集めて、同じ種類の木製、金属、コンクリートの巣箱で共同生活させた。すると、金属・コンクリート巣箱で異変が起こった。父マウスたちは、他の雄マウスに牙をむいて、襲いかかったのだ。こうして、激しい喧嘩、乱闘を繰り返した。しかし、木製巣箱だけは例外だった。



    「父マウスたちは、おっとりと過ごしていた」



     ここに体熱を奪うコンクリート・ストレスの底知れぬ恐ろしさがある。すぐに連想するのは、全国で多発する原因不明の家庭内暴力だ。そして、親殺し、子殺しの惨劇。それも、住人の体熱を奪うコンクリート・ストレスが大きな引き金であることなど、誰一人、想像すらできないはずだ。



     しかし、心の凍る悲劇は相次いでいる。その1例が、大阪で発生した親殺し事件であろう。



     家族が住んでいたのは、奇しくも安藤忠雄氏設計のコンクリート打ちっぱなし住宅であった。息子は大阪大学に入学した学生だったが、大学にはいかず怠惰な生活を送っていた。たまりかねた母親が食堂で愚痴をこぼし、詰った。すると、息子は激昂し、その場で母親を殴り殺した。



     安藤氏は、彼が設計するコンクリート住宅への不評に対して、「住むことは格闘や!」と平然と突っぱねていた。しかし、ついにコンクリート・ストレスで、家庭内の格闘の惨劇が起こってしまったのだ。

  • 名無しさん2018/09/02

    スイス政府の『民間防衛』。日本は既に「静かなる侵略」をされてるやんか。 

    http://gekiokoobachan.jp/blog-entry-382.html

    安倍氏と石破氏、対照的な「拉致」姿勢 救う会・島田副会長「石破氏は無関心どころか妨害」

    https://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/180829/plt18082920200024-n1.html?obtp_src=www.iza.ne.jp

    うわあまた朝日だ。障害者雇用募集のアリバイと排除。

    https://ameblo.jp/japangard/entry-12401621411.html

    マレーシア、マハティール首相が都市開発の外国人物件購入を禁止 狙いは中国人投資家排除?

    https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180828-00010012-newsweek-int&p=2

    お嬢様高校

    https://www.google.co.jp/search?tbm=isch&q=%E3%81%8A%E5%AC%A2%E6%A7%98%E9%AB%98%E6%A0%A1&backchip=g_1:%E8%B6%85&chips=q:%E3%81%8A%E5%AC%A2%E6%A7%98+%E9%AB%98%E6%A0%A1%E7%94%9F,online_chips:%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%82%B9%E5%A5%B3%E5%AD%A6%E9%99%A2&sa=X&ved=0ahUKEwia55yfzJjdAhXJabwKHejLAioQ4VYIJCgB&biw=1097&bih=531&dpr=1.75

    石破茂、北朝鮮で女をおねだりし工作員となり、制裁に反対した売国奴

    http://deliciousicecoffee.jp/blog-entry-5037.html

    ベルギーから公正と信頼の日本史を学ぶ

    http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-3844.html

    マスコミが報道しない在日のタブー

    http://hatekorea.blog.fc2.com/blog-entry-148.html

    韓国が日本を見下す理由

    https://ironna.jp/article/1497?p=1

    東京五輪ボランティア、ついに中高生まで「学徒動員」へ

    https://buzzap.jp/news/20180820-tokyo-olympic-volunteer-teens/

    薬害エイズに関して、新薬の開発の裏面

    http://www.page.sannet.ne.jp/matukawa/eizu3.htm