政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針4780 号  2018・8・23[木)

2018/08/23

                         
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わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4780号
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       2018(平成30)年8月23日(木)



        トランプには緻密な頭脳と胆力あり:加瀬英明

              中国にも戦争請負企業:宮崎正弘
             
      中国マネーが席巻する征服と略奪の網:櫻井よしこ

               「何だよ、これは」:前田正晶 
              
                        
                      話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


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第4780号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
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トランプには緻密な頭脳と胆力あり
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            加瀬 英明

“トランプ旋風”という、異常気象が吹き荒れて、全世界を翻弄している。

トランプ大統領は、一挙に、中国、イランの経済を締めあげる、勝負に出 た。中国、北朝鮮、イランは秘策を練っているにちがいない。

日本の頭上に重くのしかかる暗雲は、少しも晴れていない。

いったい、日本にこの荒波に耐える秘策が、あるのだろうか。それとも、 国民はこれまでの行きかたを改めずに、ひたすら平和を念じていさえすれ ばよいと、信じているのだろうか。

トランプ大統領のやり口は、この人の育ちによって、説明される。

父親がニューヨークの成功した不動産業者だったから、青少年時代から地 元のマフィア(暴力団)と交際があった。トランプ青年はハーバード大学 のビズネス・スクールより格が高い、フィラデルフィアの名門校ペンシル バニア大学大学院のワートン・スクールで、MBA(経営学修士号)を取 得したから、緻密な頭脳の持ち主だ。

私はフィラデルフィア大学に、講師として招かれたことがある。

トランプ大統領は、ただのボンボンのセレブではない。マフィアと付き 合ったことから、肚にドスを呑んで、微笑を浮べておだてながら、相手を 脅すことを身につけている。

欧米のマスコミは、トランプ大統領が奇矯、衝動的で、国際秩序を破壊し ているといって、足蹴にするのに熱中して、快感に浸っている。だが、中 国を甘やかしてきたことが、中国を増長させ、イランに対して手を抜いて いたことが、中東を危ふくしてきた。

欧米の“ぶりっ子”の大手マスコミも、良識ぶって、ことなかれ主義なのだ。

しかし、トランプ大統領をいくら罵ってみても、米国民のあいだで、トラ ンプ大統領の人気は高い。トランプ大統領の世論調査の支持率が41%に あがって、米国のどの政治家よりも高いし、米国の景気は“規制マニア” だったオバマ大統領が行った規制を、次々と撤廃したために、上向く一方だ。

11月の中間選挙は、州による候補者の人本位だから、共和党が下院で僅差 で敗れるかもしれないが、いまのところ、次の大統領選挙におけるトラン プ優位は、揺るぎがない。

対する民主党は、政策を打ち出す能力がなく、トランプ大統領をけなすこ とだけに、血道をあげている。どこかの国のようではないか。



                
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中国にも戦争請負企業
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)8月22日(水曜日)
        通巻第5801号   
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 中国にも戦争請負企業。「戦争の犬たち」のビジネスが急膨張
  シルクロード沿線にセキュリティ不安拡がり、軍警察OBの大量雇用
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米国の「ブラックウォーター」は、あまりにも悪名高い。ノースカロライ ナ州に7000エーカーの社有地を持ち、射撃訓練から戦闘・武闘・対ゲリラ 訓練などを行って、世界各地の戦場に派遣される。

幹部は殆どが米海軍特殊訓練部隊(シールズ)出身者で、退役軍人や武器 の専門家が業務に携わっている。ロケット・ランチャーから独自の武装ヘ リも保有する。言ってみれば、プライベート・アーミー。傭兵ともいう。 要するに兵員不足をかれら軍事のプロが補っているわけだ。

イラク戦争でも夥しいブラックウォーターの「社員」が派遣され、戦場で 大活躍したほか、日本でもミサイル防衛網の警備に百名が配置されている という。

さて舞台は中国である。人民解放軍は235万人。習近平の粛軍削減計画の 実施によって、およそ30万人が解雇された。

現在退役軍人は5700万人。軍人恩給が微々たる額しか支給されず、不満が 昂じて各地で抗議集会やデモが起きている。

退役警察官も同じ境遇にある。

その中国人民解放軍ならびに警察のOBらが、中国版「ブラックウォー ター」を設立し、米国の指導も仰ぎながら、めきめきと頭角を現してきた (アジアタイムズ、8月20日)。

なんと軍事請負企業は5000社、雇用は500万人! 海外への派遣先はシル クロード沿線の、衝突、紛争が絶えないパキスタン、イラク、スーダンな どである。

最大手はCOSG(中国海外セキュリティ集団)で、2016年の実績でも スーダン、パキスタン、トルコ、モザンビーク、カンボジア、マレーシ ア、タイに派遣された。COSG幹部は「過去八年間で、派遣実績は60ヶ 国に及ぶ」と豪語している。

とくに中国人の誘拐、殺人事件が頻発するパキスタンには、およそ三万人 の中国人労働者がおり、3000キロにもおよぶ原油、ガスパイプラインと高 速道路、鉄道敷設工事の現場をパトロールしている。

もともとの需要は警備会社で、ガードマン業務から出発した。
銀行や夜間のビル管理、工場の警備など、日本の警備会社と変わらない業 務で急拡大し、習近平のシルクロード路線での海外進出に伴い、現在海外 進出中国企業およそ16000社のうち、危険地帯に投入されている現場など を中国軍事請負企業から派遣された3200名が担っているという。

 中国のBRI(一帯一路)、もう一つのダークサイドである。

        
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■読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読
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(読者の声1)貴誌前号の投書欄ですが、セミの幼虫捕獲に関しては、昨 日のTwitterで話題になっていました。

以下がそのリンクです。

https://twitter.com/miyahancom/status/1030700846298742784
羽化前の幼虫を採取するために、樹木の根元をほじくり返されて市として も困惑しているようです。写真には写っていませんが、英語と中国語の看 板も設置されています。

信州人は昆虫食民だと言われますが、日常的に食べるのはイナゴ・蜂の 子・カイコのさなぎ・ザザムシ(一部地域)くらいで、セミやコオロギを 食べる習慣はありませんでした。

(2枚目の写真は実際に売られているイナゴソフトです)

 昆虫が食べた植物のエネルギーを体質量(ボディマス)に変換する2次 生産の効率は平均40%で、魚類の10%や恒温動物の1 - 3%に比べ非常に優れ ているため、昆虫類は生態学的および経済的に効率の良い動物性蛋白質の 供給源となる可能性を秘めているようです。(浅野正美)



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(読者の声2)貴誌5800号で挙げられている「深刻極まりない新興諸国の 財務状況」「新興諸国の対外債務」、「そのGDP比」のデータは興味深い です、というよりも恐ろしいと言うべきかもしれませんが・・・・

ところで、対外債務額、またラオス、マレーシアの高速鉄道事業費など、 ドル建てで述べられていますが、この「対外債務額」は、その相当比率が 中国関連金融機関などに対するものなのでしょうね。

対中国関連とその他の欧米系国際機関関連の額の内訳はわかるのでしょうか?
 また、対中国関連の債務もドル建てなのでしょうか? (CAM)


(宮崎正弘のコメント)当該一覧表ですが、ドル建てに換算した他の通貨 も含まれていると思います。IMFのデータ、日経新聞などから作成しま した。

いったい何パーセントが中国なのか、データが出鱈目なので正確な数字は わかりません。

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(読者の声3)いつぞや宮崎先生の出版記念会で某新聞社社長が「記者は 宮崎さんのメルマガを読んでから記事を書く」などとジョークを飛ばして いましたが、通巻5800号ですか。おめでたい限りです。

 これも汗水流しつつ情勢分析に精を出されるうえ、なんとこのメルマガ は無料ですから、有り難いです。ますます部数も拡大増加されんことを!
   (一老人)

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(読者の声4)貴誌5800号の「対外債務 ワースト15」に関しまして、小 生は全く財務金融オンチではありますが、日本の個人金融資産(1850兆 円)、法人金融資産(1150兆円)を考えると、このワースト15国の対外債 務合計は、3兆6381億ドル=(@110)≒400兆円で、長期間で金利+元本 返済してゆくのであれば、、さほど深刻ではないなぁ、と感じたのです が、、、まちがいでしょうか? 

また、この「対外債務の対GDP比率」ですが、「何%を超えると危険水 域」と一般に解されているのですか、ご教示お願いします。
(磯野和彦)


(宮崎正弘のコメント)対外債務のGDP比は直接的には為替レートに繋 がり、当該通貨の暴落要因です。

日本が1ドル=360円、闇で500円だった頃、1ドルで有楽町ガード下の女 性が調達されたように、当該国の貧困度は悲劇を産むことになります。
 「何%を超えると危険水域」という基準はいまのところ、厳密な定義は ないようですね。




(読者の声5)「対米従属体制を打破し、真の独立日本の建設を目指せ」
 5月の米朝首脳会談でトランプ大統領が金正恩に対して日朝関係の大き な問題として拉致問題があることを提起した、ということを日本の政府与 党、保守派の人々は手放しで喜んでいた様子であった。

それ自体今後の日朝交渉に対する援護射撃になることは否定しないが、日 本が米国の属国ではなく真の独立国家であるならば、日本国民が外国に よって拉致(正確な表現は「人さらい」「誘拐」である)された犯罪行 為、言い換えれば日本に対する主権侵害であり、侵略行為を先ず自らの問 題として解決することが筋ではないか。

即ち、日本政府は自国民の奪還を外国政府に頼ること自体本末転倒であ る。国防上の自衛権発動も警察権行使も独立国家なら基本的権利として もっているはずだ。それがなにもかもアメリカ頼みとは余りに情けない話 ではないか。結局戦後占領期を経ていまだアメリカの従属国から脱却でき ていないのである。

 昨年11月トランプ大統領一行が来日した際、彼らは羽田でなく横田基地 にやってきた。彼らは入国審査もなくパスポート提示もなくそのまま都心 へ向かったのである。

逆に出迎えの日本政府高官や自衛隊高級幹部は横田基地に入る際、身分証 明書の提示とボディチェックを求められたという。

こんな馬鹿げたことがあろうか。横田基地といえども日本領土である。こ の問題を指摘したマスコミも野党も全くいなかった。

この問題の根本原因は日米地位協定にある。日本と同じくかつての敗戦国 であるドイツにも、イタリアにもNATO条約に基づく米軍が駐留している が、独伊が米国と結んでいる地位協定では、米軍基地内にはそれぞれ独伊 の国内法が適用され、独伊は必要に応じて基地内への立ち入りの権利も認 められている。

▲沖縄の基地問題で真っ先にやるべきは日米地位協定の根本的見直しである。
これに対して日米地位協定では、米軍基地には日本の国内法は適用され ず、日本政府には基地内への立ち入りも認められていない。

とくに米軍基地が多く点在する沖縄では、頻発する不良米兵による犯罪に 沖縄県警もその対応に苦慮しているのである。

沖縄の基地問題においてまずなすべきことはこの日米地位協定の根本的見 直しである。沖縄戦において沖縄県民は軍に協力してアメリカ軍相手の壮 絶な国土防衛戦を戦い、多くの県民が犠牲となった。

昭和47年ようやく沖縄は本土に復帰したものの、依然日米地位協定は改訂 されず、多くのアメリカ軍基地が治外法権の下に存在しているのである。 与野党も普天間だ辺野古だと言う前に日米地位協定の根本的改訂に議論を なすべきである。

独立国であるはずの日本、その首都東京の周辺には横田、横須賀、 厚木 などの巨大な米軍基地が存在する。

しかも横田なら米第五空軍司令部があって、そこに空自の航空総隊司令部 が居候のような形で存在している。

横須賀ならかつての我が帝国海軍の根拠地であった主要な施設群は米第七 艦隊が占有・使用している。かつて多くの戦艦、空母を建造した栄光の横 須賀海軍工廠は現在米軍の修理施設になっている。

自衛艦隊司令部をはじめ海上自衛隊は横須賀の船越、西逸見、長浦などの 地域にある。いわば母屋を取られた状態である。厚木またしかり。日本が 戦後の貧困弱小の国の時代であるならともかく、今や世界有数の経済大国 となり、自衛隊の装備も飛躍的に増強されているのに未だ「米軍の弾除 け」いいかえれば植民地軍的状態に甘んじているのは何故か。

日本国憲法はいまだ改正されず、自衛隊は建軍の本義も与えられないま ま、軍隊か警察か分からない組織のままである。

政府・自民党が進めんとしている加憲改正案は憲法九条の第1項と第2項 をそのままとしたまま、第3項に自衛隊の保持を明記するというものであ る。第2項で軍隊の保有と交戦権を否定したままでの自衛隊とは一体何で あろうか。

国家主権の発動としての交戦権を具体的に行使するのが独立国の軍隊であ るとすれば、軍隊でもなく交戦権を認められない自衛隊とは何なのか。手 足を縛られたままの自衛隊に政府・国民はいざというときには国のために 死んでくれと言っているのだ。

尖閣諸島だって自衛隊が守ってくれると思っている。話の順序が逆ではな いか。まず自衛隊に軍隊、武士としての名誉を与えることが先決である。

政府与党も野党もシビリアンコントロールを強調する。

しかし長年自衛隊の健全な発展を阻害してきたのは政治家どもであった。 昭和40年代後半海自の次期対潜哨戒機は国産で生産されることに決まって いたのに、これを覆したのはロッキードから賄賂をもらった時の首相田中 角栄ら政治家であった。

昭和60年代やはり国産の方針が決まっていた次期支援戦闘機を米国に阿っ て日米共同開発という方向に捻じ曲げたのはやはり自民党の政治家達で あった。現在の政府与党もまた米国製品の輸入増大を主張するトランプ大 統領に「忖度」して、多くの兵器を米国製の丸ごと輸入しようとしている。

 ▲防衛装備調達を日米貿易摩擦問題解決の政治的犠牲として供した

本来、純軍事的見地から検討されるべき防衛装備調達を、日米貿易摩擦問 題解決の政治的犠牲として供しようとしているのだ。お陰で日本の防衛産 業は、先細りか壊滅の危機を迎えている。

シビリアンコントロールとは政治家が防衛にかかる利権をわがものとし、 国家の利益よりも私益を第一に考えることなのであろうか。

 昭和45年三島由紀夫が市ヶ谷台上で壮烈な憂国の諫死を遂げたと き、 ときの佐藤栄作首相は「狂気の沙汰」といい、中曽根康弘防衛庁長官 は 「迷惑千万」と言い放った。

あまつさえ、中曽根は今においても老醜をさらしつつ「三島由紀夫の呼び かけに応えた国民、自衛官は一人もいない」と強弁しているが、何故死後 50年近くたっても多くの人々が「憂国忌」に結集するのか、何故多くの 自衛官OBが三島研究会において熱心に国家と国防を論じているのか、中 曽根はどう説明するのだろうか。

昭和53年いわゆる超法規発言で栗栖弘臣統合幕僚会議議長を免職に追 い 込んだのは金丸信防衛庁長官であったが、その金丸は金権政治の亡者と して哀れな末路を辿った。今では何れが真の愛国者であったか明白ではな いか。

平成20年、至極全うな論文を発表した田母神俊雄航空幕僚長を追放した のは麻生太郎首相と浜田靖一防衛相であった。結局、これらの政治家ども は日本の真の独立を考えず、憲法改正にも取り組まず、ただ戦後の対米従 属に安住して己の権力を保持したいがための政治屋に過ぎなかった。

戦後の日本では、保守勢力はGHQの庇護の下に政権を保持し、 GHQ の権威によって敵対勢力を排除するという構図が出来上がり、講和 独立 後も日米安保体制の下に対米従属体制が堅固に維持されてきた。

▲「自主性を回復せねば自衛隊は永遠にアメリカの傭兵として終る」

またこれに対する左翼勢力も米国製憲法を錦の御旗として戦後の平和と民 主主義体制を自らの存在基盤としてきた。すなわち一見「保守と革新」の 対立という図式が描かれつつも、その実態は保守も左翼もひたすら米国へ の従属国家体制を日米安保と平和憲法の両輪でもって支えるという立場に 甘んじてきたのである。

その意味で日本の歴史と伝統への回帰、独立国家体制樹立への民族的意思 を踏みにじってきたのは保守も左翼も同罪であったのだ。これを最も鋭く 指摘し、戦後の対米従属体制の打破を訴えたのが三島由紀夫であった。

三島由紀夫は最後の「檄文」において「自主性を回復せねば、左派のい ふ如く、自衛隊は永遠にアメリカの傭兵として終るであらう」と述べている。

日本を守るのは日本自身の責務であり、日本国民は国防の義務を負い、 その具体的あらわれとして自衛隊を名誉と栄光ある日本国軍となすべきこ とを我々日本国民が自覚し世界に宣言することである。憲法改正はこの大 前提のもとに進められるべきである。 

いよいよ長年の対米従属体制を打破し、真の独立自尊の栄誉ある日本国家 を目指すべき時が来た。その主体はあくまで日本国民であることを銘記せ よ。 (矢野一輝)


    

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中国マネーが席巻する征服と略奪の網
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           櫻井よしこ

「中国マネーが席巻する征服と略奪の網 日本は負の流れ変える歴史的 使命がある」

中国で異変が起きている。7月26日、北京の米大使館付近で爆発事件が発 生、中国当局は内蒙古自治区出身の26歳の男を拘束した。情報筋は、少数 民族に対する苛酷な監視の網をくぐってモンゴル系の青年が爆弾を所持し て北京中心部の米大使館に近づくなど、あり得ないと強調する。

「産経新聞」の藤本欣也記者が7月17日に北京発で報じたのは、(1)7月 第2週、屋内外の習近平中国国家主席の写真やポスターの即刻撤去を命じ る警察文書がインターネットで拡散した、(2)中国政府系のシンクタン ク「社会科学院」で習氏の思想及び実績を研究するプロジェクトが中止さ れた、(3)党機関紙「人民日報」一面から習氏の名前が消え始めたとい う内容だった。

いずれも権力闘争の明確な兆候と見てよい変化である。

中国の報道では常に鋭い視点を見せる産経の矢板明夫記者も7月18日の紙 面で以下の点を報じた。(1)7月初め、江沢民、胡錦濤、朱鎔基、温家 宝らを含む党長老が連名で党中央に経済・外交政策の見直しを求める書簡 を出した、(2)長老たちは、党内にはいま個人崇拝や左派的急進主義な どの問題がある、早急に改めよと要請した、(3)習氏の政治路線と距離 を置く李克強首相の存在感がにわかに高まった。

(2)の「個人崇拝」や「左派的急進主義」などの表現は、独裁者、毛沢 東の時代に逆戻りするかのような習氏を念頭に置いた警告であろう。長老 群の習氏に対する強い不満が読みとれる。

8月1日の産経で、中国河北省の北戴河から西見由章記者が報じた。北戴河 は毎夏、中国共産党の指導部や長老が一堂に会し、2週間ほどかけて人事 や重要政策を議論する場として知られる。会議に備えて、渤海に面した北 戴河一帯は数キロにわたって交通が遮断され厳重な警備体制が敷かれる が、街中で見掛ける看板には、ごく一部を除いて習氏の名前がないという のだ。

最も顕著なのが、「新時代の中国の特色ある社会主義思想の偉大な勝利を 勝ち取ろう」という大スローガンを書いた看板である。これは昨年10月の 第19回共産党大会で華々しく打ち上げた習氏の思想である。当然、「習近 平による」という枕言葉がつかなければならない。にも拘わらず、沿道沿 いの看板には習氏の名前はないのである。

また、街のどこにも習氏の肖像画や写真が1点もないそうだ。習氏の個人 独裁体制が批判されているのは明らかといえる。

北戴河で長老たちはどんな人事を要求するのか。学生時代の級友たちを重 要閣僚や側近につける習氏の「縁故政治」にストップをかけるのか、憲法 改正まで断行して、習氏は自らの終身主席制度への路線を敷いたが、それ を阻止するのか。そこまでの力が長老たちにあるのかは不明だが、中国が 尋常ならざる混乱に陥る可能性もある。

習氏の強権政治が牽制されるにしても、警戒すべきは国際社会に対する中 国支配の網が、彼らの言う一帯一路構想の下で着々と進んでいることだ。 一帯一路構想で620億ドル(約6兆8200億円)という最大規模の融資を受け たパキスタンは、そのプロジェクトのおよそ全てで債務の罠にはまりつつ ある。

過大借り入れで返済不能に陥るのはもはや避けられないだろう。7月の選 挙で誕生した新政府が、いつ世界銀行などに緊急援助を求めるかが注目さ れる中で、中国の債務の罠に捕捉された国々はスリランカのように、港や ダム、重要インフラ、広大な国土を99年間などの長期間、中国に奪われて しまいかねない。

中国がどうなろうと、中国マネーによる征服と略奪の網は広がっている。 この負の流れを米欧諸国と共に変えていくのが日本の歴史的使命である。 奮起し、世界の秩序構築に貢献する責任を政治には自覚してほしい。
『週刊ダイヤモンド』2018年8月11・18日号
 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1243



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「何だよ、これは」
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    前田 正晶

そもそもそういう国だったのか、それとも急速な劣化か:

私はこれまでに何度か元某大手製紙会社の社長だった聡明な経営者が現状 を評して「経営者の劣化だ」と言われたと引用してきた。その頃は多くの 団塊の世代の方々が経営担当者(私は彼らは自前で会社を経営しているの ではないので、こう呼ぶことにしていた)になっておられた頃だった。こ れ以上何らかのことを言うと、この世代の方々から強烈な反発が来るので この辺までにしておこう。

私は1970年夏に、生まれて初めて東南アジアの4ヵ国に出張する機会を得 て、初めて自分の国とは別の世界を見る機会を与えられた。71〜72年には 韓国にも出張する機会を得た。非常に有難いことで、大いに広い世界の一 部を勉強をさせて貰える機会となった。そこで見た驚きの現象は法規制な どはあって無きが如きにしてしまう力を持った人たちがいることと、いざ となれば金がものを言う世界があったという事実だった。我が国ではあり 得ないことだと信じて良いと思っていた。

現実に痛い思いをさせられたことがあったが、それは韓国から輸入した和 紙(我々は「ワガミ」と呼ぶのだが)の原料が、収穫し梱包する現場まで 出張して中身を検品したにも拘わらず、実際に到着した現物はまがい物が 半分ほど混入していたことだった。信じられないことだったが、これがこ の世の現実だと痛烈な学習をさせられたのだった。我が国では起きること がないことだと思っていた。

ところがである、何年前だったかに東洋ゴムだったかが出荷する製品の物 性値の表を改ざんしたという事件(なのだろう)が発生したが、私も(世 間も?)も一過性の単発の悪意なき事故だと思っていた。いや、我が国の 上場企業がかかる犯罪行為をする訳がないと思ったし、そう思いたかった のが偽らざるところだった。少なくとも、私が知り限りのアメリカの製造 業の大手はこのようなインチキはしないと信じていた。

だが、それは思い違いだったようで、その後に先ず神戸製鋼で矢張り物性 値の検査の表の数字の改ざんは行われていた。その頃に聞こえてきたこと は「データは虚偽でも現場では問題を起こしていなかったから・・・・」 だった。

信じがたいというか恐れ入った正当化だった。「何だよ、これは」という 思いだった。だが、その後につい先頃のスバルに至るまで多くの業種でま ともであるべき上場企業が虚偽の物性値の表を作ったり製品の検査で手抜 きをしたりしていたことが判明した。そこでも、需要先の現場で致命的な 事故は起こしていないという声があったと思う。

私は「これでは我が国に東南アジア、北アジアその他の国を批判する資格 があるのか」という誠にやるせない思いで、憂鬱にもなったし悲しくなっ てしまった。「技術と品質の日本」は何処に消えてしまったのかと嘆いて いた。「この有様では長年批判してきたアメリカの製造業における労働力 の質の低さなどを云々する資格などないのか」と身の置き所が見えなく なってしまった。「矢張り経営者が劣化すると、現場もそれに倣ってしま うのか」と嘆いた。マスコミの騒ぎすぎも非常に気懸かりになった。喜ん で世界に喧伝すべきことかと彼らに尋ねたい思いだった。

ところがである、事態はこれだけに止まらなかった。「まさか」と思わず にはいられなかった霞ヶ関の中央官庁で次官級や局長級の官僚が収賄事件 や自分の子息の裏口入学をさせていたという犯罪行為が出てきたのだっ た。一寸きつい表現をすれば「これでは我が国にアジアの諸国の法規制の 無視を批判する資格などないのではないか」と言うしかないと落胆させら れたのだった。人には皆かかる裏の面があるのは当然であり、起こるべく して起きた事件だったのかとも思わずにはいられなかった。

ここまで来ると解らなくなったことがある。それは「我が国はそもそもそ ういう程度の人物が上に来られる程度の国だったのか」であり「営業成績 を挙げる為にはデータ表の1つや2つ改ざんして何処が悪い」と思い込ん でしまえるような会社があるのかという疑問だ。いや、人とはそもそもそ ういう悪事に手を染めたがるものだが、高度成長が止まり2%のインフレ すらも達成できなくなって給与も上がらねば、かかる最悪の手段に訴えて も何とかして何処が悪いとでも思う奴ばかりなのかと言うこと。

それとも、思うように業績を伸ばせないような能力が低い者ばかりが育ち 且つ蔓延ってきた社会になってしまったのかという疑問まで生じた。忌憚 なく言えば「我が国そのものが劣化したのか」という意味である。

私は製造業の失態もさることながら、マスコミの質にも極めて問題がある と思っているし、政治家というか国会議員たちの質(の劣化?)も問われ て然るべきだと思っている。自民党にも問題なしとはしないが、野党の質 は酷すぎて論外ではないのか。

悲観論者の私が世相を見れば、このように否定的になってしまうが、我が 国にとって負の要素というか要因は海外にも溢れているのではないか。今 は自民党の総裁選挙がどうのとか、国民民主党(だったか?)の代表に誰 がなるかなどはマイナーリーグ・イシューだと思っている。我が国をつい 最近まで歩んできていたまともな軌道に可及的速やかに戻すことが喫緊の 課題ではないのか。


           
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重 要 情 報
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 ◎オピオイド危機 −アヘン戦争ふたたび 中国製の合成薬物が米社会を破壊=米専門家

「戦争の一種だ」「中国では大手の製薬会社がゴミを作り、人々を殺している」ー。米国のトランプ大統領は8月16日の閣僚会議で、依存性の高い鎮痛剤の合成薬物の被害について語った。専門家は、中国からの危険な合成薬物は米国社会を崩壊させていると分析する。

米国が、中国産の薬物輸出を戦争の一形態とみなしたのは、今回が初めてではない。2014年の米軍国防白書には、中国から「薬物戦」や「文化戦」など従来の攻撃方法でない戦略があると記している。

8月に米国の疾病管理予防センターの公表資料によると、2017年に7万人以上が薬物の過剰摂取(オーバードース)で死亡した。そのうち68%が麻薬性・合成鎮痛剤であるオピオイドに関連する。

米国では一般的に、このオピオイドはフェンタニルと呼ばれる成分から合成される。フェンタニルはヘロインの50倍、モルヒネの100倍の鎮静作用がある。

近年、米国では処方箋によるフェンタニルの過剰摂取で中毒死するという問題が表ざたになった。2017年10月、大統領は薬物需要とオピオイド危機について公衆衛生の非常事態の宣言の検討を保健福祉長官に指示した。

トランプ大統領は最近の閣僚会議で、ジェフ・セッションズ検事総長に「中国とメキシコから出てくるフェンタニルを調べて欲しい、いかなる法的処置を取ってしても(流入を)止めて欲しい」と述べた。

米国におけるフェンタニルの輸入元は大半が中国だ。ロサンゼルスの保健当局者は、中毒性薬物が街でより常態化しており、他のオピオイドよりも多くはフェンタニルに起因する事故で死亡しているという。

専門家は、悪質なフェンタニルの蔓延は、米国に向けられた「アヘン戦争」であると表現する。フェンタニルは死に至る高い中毒性により、軍事目的の化学兵器とみなされている。

米軍特殊作戦司令部は、2014年9月26日に戦略白書「非慣習的戦争への対応」を発表した。そこには「薬物戦」も一種の戦闘形態であると記されている。

白書は、中国軍少将で国家安全政策研究委員会副秘書長・喬良氏が自ら提唱する「超限戦」について、「まさにルールがない戦争だ」と主張していることを明記し、「いかなる手段を用いてでも戦争に勝つという姿勢を意味する」と分析している。

【写真】
・ 4月、ニューハンプシャー州でヘロイン摂取により意識を失った男性を救護する消防士たち(DON EMMERT/AFP/Getty Images)
・ ポール・ライアン下院議長(共和党)が6月、ホワイトハウス内の定期記者会見で、オピオイドの過剰摂取による致死率について語る(Mark Wilson/Getty Images
http://img.epochtimes.jp/i/2018/08/21/t_amqx2d2drax1mnia8grc.jpg
http://www.epochtimes.jp/2018/08/35606.html
【大紀元】 2018年08月22日 14時20分 〔情報収録 − 坂元 誠〕

 ◎オピオイド危機 −アヘン戦争ふたたび 中国製の合成薬物が米社会を 破壊=米専門家

「戦争の一種だ」「中国では大手の製薬会社がゴミを作り、人々を殺して いる」ー。米国のトランプ大統領は8月16日の閣僚会議で、依存性の高い 鎮痛剤の合成薬物の被害について語った。専門家は、中国からの危険な合 成薬物は米国社会を崩壊させていると分析する。

米国が、中国産の薬物輸出を戦争の一形態とみなしたのは、今回が初めて ではない。2014年の米軍国防白書には、中国から「薬物戦」や「文化戦」 など従来の攻撃方法でない戦略があると記している。

8月に米国の疾病管理予防センターの公表資料によると、2017年に7万人以 上が薬物の過剰摂取(オーバードース)で死亡した。そのうち68%が麻薬 性・合成鎮痛剤であるオピオイドに関連する。

米国では一般的に、このオピオイドはフェンタニルと呼ばれる成分から合 成される。フェンタニルはヘロインの50倍、モルヒネの100倍の鎮静作用 がある。

近年、米国では処方箋によるフェンタニルの過剰摂取で中毒死するという 問題が表ざたになった。2017年10月、大統領は薬物需要とオピオイド危機 について公衆衛生の非常事態の宣言の検討を保健福祉長官に指示した。

トランプ大統領は最近の閣僚会議で、ジェフ・セッションズ検事総長に 「中国とメキシコから出てくるフェンタニルを調べて欲しい、いかなる法 的処置を取ってしても(流入を)止めて欲しい」と述べた。

米国におけるフェンタニルの輸入元は大半が中国だ。ロサンゼルスの保健 当局者は、中毒性薬物が街でより常態化しており、他のオピオイドよりも 多くはフェンタニルに起因する事故で死亡しているという。

専門家は、悪質なフェンタニルの蔓延は、米国に向けられた「アヘン戦 争」であると表現する。フェンタニルは死に至る高い中毒性により、軍事 目的の化学兵器とみなされている。

米軍特殊作戦司令部は、2014年9月26日に戦略白書「非慣習的戦争への対 応」を発表した。そこには「薬物戦」も一種の戦闘形態であると記されて いる。

白書は、中国軍少将で国家安全政策研究委員会副秘書長・喬良氏が自ら提 唱する「超限戦」について、「まさにルールがない戦争だ」と主張してい ることを明記し、「いかなる手段を用いてでも戦争に勝つという姿勢を意 味する」と分析している。

【写真】
・ 4月、ニューハンプシャー州でヘロイン摂取により意識を失った男性を 救護する消防士たち(DON EMMERT/AFP/Getty Images)
・ ポール・ライアン下院議長(共和党)が6月、ホワイトハウス内の定期 記者会見で、オピオイドの過剰摂取による致死率について語る(Mark Wilson/Getty Images
http://img.epochtimes.jp/i/2018/08/21/t_amqx2d2drax1mnia8grc.jpg
http://www.epochtimes.jp/2018/08/35606.html
【大紀元】 2018年08月22日 14時20分 〔情報収録 − 坂元 誠


 ◎そもそもそういう国だったのか、それとも急速な劣化か:前田正晶

私はこれまでに何度か元某大手製紙会社の社長だった聡明な経営者が現状 を評して「経営者の劣化だ」と言われたと引用してきた。その頃は多くの 団塊の世代の方々が経営担当者(私は彼らは自前で会社を経営しているの ではないので、こう呼ぶことにしていた)になっておられた頃だった。こ れ以上何らかのことを言うと、この世代の方々から強烈な反発が来るので この辺までにしておこう。

私は1970年夏に、生まれて初めて東南アジアの4ヵ国に出張する機会を得 て、初めて自分の国とは別の世界を見る機会を与えられた。71〜72年には 韓国にも出張する機会を得た。非常に有り難いことで、大いに広い世界の 一部を勉強をさせて貰える機会となった。そこで見た驚きの現象は法規制 などはあって無きが如きにしてしまう力を持った人たちがいることと、い ざとなれば金がものを言う世界があったという事実だった。我が国ではあ り得ないことだと信じて良いと思っていた。

現実に痛い思いをさせられたことがあったが、それは韓国から輸入した和 紙(我々は「ワガミ」と呼ぶのだが)の原料が、収穫し梱包する現場まで 出張して中身を検品したにも拘わらず、実際に到着した現物はまがい物が 半分ほど混入していたことだった。信じられないことだったが、これがこ の世の現実だと痛烈な学習をさせられたのだった。

我が国では起きることがないことだと思っていた。

ところがである、何年前だったかに東洋ゴムだったかが出荷する製品の物 性値の表を改ざんしたという事件(なのだろう)が発生したが、私も(世 間も?)も一過性の単発の悪意なき事故だと思っていた。いや、我が国の 上場企業がかかる犯罪行為をする訳がないと思ったし、そう思いたかった のが偽らざるところだった。少なくとも、私が知り限りのアメリカの製造 業の大手はこのようなインチキはしないと信じていた。

だが、それは思い違いだったようで、その後に先ず神戸製鋼で矢張り物性 値の検査のの数字の改ざんは行われていた。その頃に聞こえてきたことは 「データは虚偽でも現場では問題を起こしていなかったから・・・・」 だった。信じがたいというか恐れ入った正当化だった。「何だよ、これ は」という思いだった。だが、その後につい先頃のスバルに至るまで多く の業種でまともであるべき上場企業が虚偽の物性値の表を作ったり製品の 検査で手抜きをしたりしていたことが判明した。そこでも、需要先の
現場で致命的な事故は起こしていないという声があったと思う。

私は「これでは我が国に東南アジア、北アジアその他の国を批判する資格 があるのか」という誠にやるせない思いで、憂鬱にもなったし悲しくも なってしまった。「技術と品質の日本」は何処に消えてしまったのかと嘆 いていた。「この有様では長年批判してきたアメリカの製造業における労 働力の質の低さなどを云々する資格などないのか」と身の置き所が見えな くなってしまった。「矢張り経営者が劣化すると、現場もそれに倣ってし まうのか」と嘆いた。マスコミの騒ぎすぎも非常に気懸かりになった。喜 んで世界に喧伝すべきことかと彼らに尋ねたい思いだった。

ところがである、事態はこれだけに止まらなかった。「まさか」と思わず にはいられなかった霞ヶ関の中央官庁で次官級や局長級の官僚が収賄事件 や自分の子息の裏口入学をさせていたという犯罪行為が出てきたのだっ た。一寸きつい表現をすれば「これでは我が国にアジアの諸国の法規制の 無視を批判する資格などないのではないか」と言うしかないと落胆させら れたのだった。人には皆かかる裏の面があるのは当然であり、起こるべく して起きた事件だったのかとも思わずにはいられなかった。

ここまで来ると解らなくなったことがある。それは「我が国はそもそもそ ういう程度の人物が上に来られる程度の国だったのか」であり「営業成績 を挙げる為にはデータ表の1つや2つ改ざんして何処が悪い」と思い込ん でしまえるような会社があるのかという疑問だ。

いや、人とはそもそもそういう悪事に手を染めたがるものだが、高度
成長が止まり2%のインフレすらも達成できなくなって給与も上がらね ば、かかる最悪の手段に訴えても何とかして何処が悪いとでも思う奴ばか りなのかと言うこと。

それとも、思うように業績を伸ばせないような能力が低い者ばかりが育ち 且つ蔓延ってきた社会になってしまったのかという疑問まで生じた。忌憚 なく言えば「我が国そのものが劣化したのか」という意味である。私は製 造業の失態もさることながら、マスコミの質にも極めて問題があると思っ ているし、政治家というか国会議員たちの質(の劣化?)も問われて然る べきだと思っている。自民党にも問題なしとはしないが、野党の質は酷す ぎて論外ではないのか。

悲観論者の私が世相を見れば、このように否定的になってしまうが、我が 国にとって負の要素というか要因は海外にも溢れているのではないか。今 は自民党の総裁選挙がどうのとか、国民民主党(だったか?)の代表に誰 がなるかなどはマイナーリーグ・イシューだと思っている。我が国をつい 最近まで歩んできていたまともな軌道に可及的速やかに戻すことが喫緊の 課題ではないのか。

 ◎今回は「閃き」ではなく理論的に金足農の敗戦を予想していた:前田正晶

金足農には気の毒だったが、私は「甲子園野球の大阪桐蔭との決勝戦で は、どう贔屓目に見ても金足農の勝利はなく、10点以上の差が付くボロ負 けか、もし勝てても本当の僅差でしかない」と予測していた。午前中は国 立国際医療研究センター病院・循環器内科での定期検診だったので、2時 の試合開始には十分に間に合った。

敗戦と予測した理由は

*吉田輝星投手が甲子園だけで749球も投げてきたこと。NHKも朝日新聞も 美談にしたいようだが、高校生ではなくてもあってはならない無茶苦茶な 連投である。その後で決勝戦でも投げて勝とうというのは大阪桐蔭の打撃 力の強さを考えた時に無理な相談だったこと。吉田君には大阪桐蔭を抑え きる余力は残っていないと見ていた。

*大阪桐蔭と金足農では選手の層の厚さが違っていたし、選手たちの鍛え 上げられ方にも大きな開きがあると見ていた。大阪桐蔭が私立校であるこ とから考えても、如何ともしがたい差があった。特に、県予選から一人で 投げてきたという吉田君と三人は投手を揃えてある大阪桐蔭とでは比較に ならないと思った。大阪桐蔭の投手たちの疲労度は吉田君よりも遙かに低 いという意味。

であるが、大阪桐蔭は全員が自信たっぷりに見えたし、何度も甲子園に出 て、しかも勝ち抜いた経験が豊富な者が多いので、私の目には「勝ち方を 知っていることがあれほどの余裕となって現れた」と見えた。

現実に吉田また輝星君は初回に3点を取られたが、投球フォームで体重の 移動が出来ておらずに体が一塁側に流れるようだったし、解説者も言って いたように腕が触れていなかった。また、制球力が整っておらず3番と4番 打者を三振に取ったスライダーのコントロールがまともに出来ていたのが この時だけだった。

速球は低めに行っていなかったし、真っ直ぐの球速も私が見た限りでは 146 km止まりだったし、それも完全に狙ったところには行っていなかった。

正直に言って、初回の失点までで「金足農さん、ここまで甲子園野球の信 者、ファン、高校野球の愛好者、野球好きをこれほど楽しませてくれて本 当に有り難う。君たちは素晴らしかった」という思いにとらわれた。確か 午後3時過ぎに力尽きたのか、吉田君がスリーランホームランを打たれた ところで、歯科医の予約時刻が迫ったので観戦を止めて外出した。歯科医 の後に調剤薬局にも回って帰ってくれば、予想よりも大きな点差の13対2 で大阪桐蔭の勝利で終わっていた。

金足農の持てる力を目一杯発揮して決勝戦まで勝ち上がったことは幾ら褒 めても褒めたりないほどだと思う。だが、大阪桐蔭との戦力の差は如何と もしがたかったと思う。立派な成績を残したと言えるだろう。私立校の有 利さというか強みは、大阪桐蔭の先発9人の中に大阪出身者が2人しかいな いことだろう。

一方の金足農は全員が秋田県人である。これ以上言うことはないだろうと 思う。私は何よりもあれだけの球数を投げた吉田君の将来を心配したいの だ。」

その心配の根拠をここにあらためて長々と言うまでもあるまい。高野連と 朝日新聞に反省を求めたいだけだ。何故か私は勝って当たり前の試合に 勝った大阪桐蔭を祝福する気にはなれないのだ、如何に春夏の連覇が立派 であっても。

 ◎そもそもそういう国だったのか、それとも急速な劣化か:前田正晶

私はこれまでに何度か元某大手製紙会社の社長だった聡明な経営者が現状 を評して「経営者の劣化だ」と言われたと引用してきた。その頃は多くの 団塊の世代の方々が経営担当者(私は彼らは自前で会社を経営しているの ではないので、こう呼ぶことにしていた)になっておられた頃だった。こ れ以上何らかのことを言うと、この世代の方々から強烈な反発が来るので この辺までにしておこう。

私は、生まれて初めて1970年夏に東南アジアの4ヵ国に出張する機会を得 て、初めて自分の国とは別の世界を見る機会を与えられた。71〜72年には 韓国にも出張する機会を得た。非常に有難いことで、大いに広い世界の一 部を勉強をさせて貰える機会となった。

そこで見た驚きの現象は法規制などはあって無きが如きにしてしまう力を
持った人たちがいることと、いざとなれば金がものを言う世界があったと いう事実だった。我が国ではあり得ないことだと信じて良いと思っていた。

現実に痛い思いをさせられたことがあったが、それは韓国から輸入した和 紙(我々は「ワガミ」と呼ぶのだが)の原料が、収穫し梱包する現場まで 出張して中身を検品したにも拘わらず、実際に到着した現物はまがい物が 半分ほど混入していたことだった。信じられないことだったが、これがこ の世の現実だと痛烈な学習をさせられたのだった。我が国では起きること がないことだと思っていた。

ところがである、何年前だったかに東洋ゴムだったかが出荷する製品の物 性値の表を改ざんしたという事件(なのだろう)が発生したが、私も(世 間も?)も一過性の単発の悪意なき事故だと思っていた。いや、我が国の 上場企業がかかる犯罪行為をする訳がないと思ったし、そう思いたかった のが偽らざるところだった。

少なくとも、私が知り限りのアメリカの製造業の大手はこのようなインチ キはしないと信じていた。

だが、それは思い違いだったようで、その後に先ず神戸製鋼で矢張り物性 値の検査の表の数字の改ざんは行われていた。その頃に聞こえてきたこと は「データは虚偽でも現場では問題を起こしていなかったから・・・・」 だった。

信じがたいというか恐れ入った正当化だった。「何だよ、これは」という 思いだった。だが、その後につい先頃のスバルに至るまで多くの業種でま ともであるべき上場企業が虚偽の物性値の表を作ったり製品の検査で手抜 きをしたりしていたことが判明した。そこでも、需要先の現場で致命的な 事故は起こしていないという声があったと思う。

私は「これでは我が国に東南アジア、北アジアその他の国を批判する資格 があるのか」という誠にやるせない思いで、憂鬱にもなったし悲しくも なってしまった。「技術と品質の日本」は何処に消えてしまったのかと嘆 いていた。

「この有様では長年批判してきたアメリカの製造業における労働力の質の 低さなどを云々する資格など無いのか」と身の置き所が見えなくなってし まった。「矢張り経営者が劣化すると、現場もそれに倣ってしまうのか」 と嘆いた。マスコミの騒ぎすぎも非常に気懸かりになった。喜んで世界に 喧伝すべきことかと彼らに尋ねたい思いだった。

ところがである、事態はこれだけに止まらなかった。「まさか」と思わず にはいられなかった霞ヶ関の中央官庁で次官級や局長級の官僚が収賄事件 や自分の子息の裏口入学をさせていたという犯罪行為が出てきたのだった。

一寸きつい表現をすれば「これでは我が国にアジアの諸国の法規制の無視 を批判する資格などないのではないか」と言うしかないと落胆させられた のだった。人には皆かかる裏の面があるのは当然であり、起こるべくして 起きた事件だったのかとも思わずにはいられなかった。

ここまで来ると解らなくなったことがある。それは「我が国はそもそもそ ういう程度の人物が上に来られる程度の国だったのか」であり「営業成績 を挙げる為にはデータ表の一つや二つ改ざんして何処が悪い」と思い込ん でしまえるような会社があるのかという疑問だ。いや、人とはそもそもそ ういう悪事に手を染めたがるものだが、高度成長が止まり2%のインフレ すらも達成できなくなって給与も上がらねば、かかる最悪の手段に訴えて も何とかして何処が悪いとでも思う奴ばかりなのかと言うこと。

それとも、思うように業績を伸ばせないような能力が低い者ばかりが育ち 且つ蔓延ってきた社会になってしまったのかという疑問まで生じた。忌憚 なく言えば「我が国そのものが劣化したのか」という意味である。

私は製造業の失態もさることながら、マスコミの質にも極めて問題がある と思っているし、政治家というか国会議員たちの質(の劣化?)も問われ て然るべきだと思っている。自民党にも問題なしとはしないが、野党の質 は酷すぎて論外ではないのか。

悲観論者の私が世相を見れば、このように否定的になってしまうが、我が 国にとって負の要素というか要因は海外にも溢れているのではないか。今 は自民党の総裁選挙がどうのとか、国民民主党(だったか?)の代表に誰 がなるかなどはマイナーリーグ・イシューだと思っている。我が国をつい 最近まで歩んできていたまともな軌道に可及的速やかに戻すことが喫緊の 課題ではないのか。



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身 辺 雑 記
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23日の東京湾岸は快晴、爽快。

隣の8階から見下ろす第三亀戸中学校のプールには22日午後女生徒10人 ほ どが来て泳いでいた。10人とはいえ先生1人が監視していた。その後は別 の男先生が泳いでいた。先生も暑いのだろう。

炎天下の校庭でも男子生徒が10人ほどがボール蹴りをしていた。

中学時代、私は野球部員だった。あのころの秋田にはサッカーは無かっ た。大学受験のため上京したら昔、戦争疎開してきていた知り合いの大学 生がサッカーをしていた。彼はその後、乗っていたタクシーが多摩川電車 に衝 突して死んでしまった。

連日のあまりの暑さ。雪国生まれの身には応える。電気代に目をつぶって クーラーをつけている。
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  • 名無しさん2018/08/23

    「波動が癒す」と聞けば、何を想像するだろうか?



     音楽による癒し・・・・?



     その通り、音楽療法は現代医学でも、その効能が認められている。



     波動の治療効果は、音楽療法だけではない。



     手元に1冊の本がある。「最新ドイツ波動健康法」(ヴィンフリート・ジモン著、現代書林)



     サブタイトルは「見えない力で身体を守る」



     帯には「波動はついに医学になった!」「バイオレゾナンス・メソッド(生体共鳴法)が、生命エネルギーの滞りを見つけ、それを解消する」



     「生命共鳴法」という言葉は、何のことかわからないだろう。本書の端書きにこう書いてある。



    「振動医学こそ、私たち人類の希望です。従来の医学が無視してきた生命力、人間に元々備わっている回復力を理想的な形で引き出す、その方法を人類はやっと手に入れました。それが振動医学のバイオレゾナンス・メソッドなのです」(ドイツ振動医学推進協会エルマー・ウィリッヒ医師)



     振動医学は、日本語では波動医学と言った方がわかりやすいだろう。現代における発祥の地はドイツだ。創設者はパウル・シュミットである。発明家でもあった彼は、1970年代前半に波動医学を着想した。彼の人物像を一言でいえば、「ドイツのエジソン」である。300以上の発明特許を取得している。篤志家でもあり、慈善事業家でもあった彼は、1988年ドイツ政府から、その栄誉を称え勲章を授けられている。彼は既に1970年代後半には、波動による治療器「レヨメータ」を完成している。その波動理論はシンプルである。基本は、「生命エネルギーは波動である」という原理である。そして、病気は生命エネルギー、つまり波動の乱れである。だから、波動の乱れを改善させれば、病気が治る。



     これは東洋医学の発想だと気づいた人はさすがである。東洋医学は、生命の根幹は「気エネルギー」であると捉えている。そうして、気の乱れが病気の原因であると考える。そもそも「病気」という言葉がすべてを物語る。「気」が「病む」から病気なのである。



     そうして気エネルギーは波動の流れであることも、東洋医学は突き止めている。気の流れる道筋が「経絡」であり、その交差点が「経穴」である。いわゆるツボで、そこに鍼をうつ、指圧する、灸をすえる。すると、「気」の流れが改善して病気は回復に向かう。同じ原理にドイツ振動医学は偶然に到達したのだ。



     生命エネルギーは波動である。わざわざ言わなくとも心臓の鼓動を見れば一目瞭然だ。呼吸ですら、吐く、吸うという波動の繰り返しだ。心臓の拍動が乱れれば不整脈、呼吸が乱れれば呼吸困難。いずれも生命不調の典型だ。だから、生命リズム(波動)の乱れが万病の原因というドイツ波動医学の見解は正しい。この医学の方法論は、波動の共鳴現象を利用して生命エネルギーの乱れを改善させるものだ。それは「バイオレゾナンス・メソッド(生命共鳴法)と命名されている。そして、それは単なる理論ではなく医師団の協力で臨床現場で目覚ましい効果が立証されて、すでに治療として採用されている。



     原理は「医師が病気を治すのではなく、身体が自分で治る」のだ。



     自然治癒力を活性化させる東洋医学と全く同じ発想である。ドイツ波動医学では「生命エネルギー波動のバーモナイズ(調整)」と呼んでいる。その結果、エネルジェテッィクな原因を解消するのである。



     改善例は、皮膚科、内科、神経科、耳鼻咽喉科と、まさに万病に及ぶといってもよい。さらに「副作用」「薬害」とは全く無縁である。なぜなら、この波動療法は微細な波動エネルギーを患者に与え、その共鳴現象により、大きな治癒効果を発揮するからである。それはホメオパシー理論に共通する。この自然医療は、「同種療法」と呼ばれている。毒を超微量に薄めて投与すると自然治癒力が活性化され病気は劇的に改善する。同様に、波動療法は超微細な波動を患者に与え、それを共鳴、増大させて生命波動をハーモナイズして病気を治すのだ。その結果、患者の85%が治癒したという衝撃の臨床報告がある。

  • 名無しさん2018/08/23

    朝日新聞「報じない自由」のためのプログラミング。

    https://ameblo.jp/japangard/entry-12399404075.html

    自民党総裁選 安倍首相「石破封じ」へ次々と牽制球

    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180820-00000509-san-pol

    在日朝鮮・部落解放 そのような人達が有識者会議を牛耳る

    http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/53291402.html

    NHKアラカルト

    http://yh649490005.xsrv.jp/public_html/2018/08/21/2673%e3%80%80%ef%bd%8e%ef%bd%88%ef%bd%8b%e3%82%a2%e3%83%a9%e3%82%ab%e3%83%ab%e3%83%88/

    芋煮会

    https://www.google.co.jp/search?tbm=isch&q=%E8%8A%8B%E7%85%AE%E4%BC%9A&chips=q:%E8%8A%8B%E7%85%AE%E4%BC%9A,g_23:%E5%A4%A7%E9%8D%8B&sa=X&ved=0ahUKEwjskIPvmIDdAhWZF4gKHZemAcgQ4lYIVygA&biw=960&bih=465&dpr=2

    日本、世界4位の移民大国だった 

    http://hosyusokuhou.jp/archives/48822125.html

    国連特別報告者「福一の除染作業員の安全対策を」、なぜか日本政府は反発

    https://buzzap.jp/news/20180817-un-fukushima-decontamination/

    携帯・スマートフォンの基地局からの放射が「特別な発ガン性を持つ」ことがアメリカ政府内「国家毒性プログラム」とイタリアの著名な毒性研究所による史上最大の研究によって判明

    https://indeep.jp/worlds-largest-study-on-cell-tower-confirms-cancer-link/

    在日特権とは? 在日韓国朝鮮人特権 在日特権

    http://hatekorea.blog.fc2.com/blog-entry-238.html

    「共産中国はアメリカがつくった」を読みました

    https://ameblo.jp/bscpppp/entry-12299179607.html

    予防接種の長期にわたる危険 (白血病、ガン、多発性硬化症など) 

    http://www.asyura.com/sora/bd16/msg/830.html