政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針4773号  2018・8・16(木)

2018/08/16

                      
                       
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わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4773号
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       2018(平成30)年8月16日(木)



         劉暁波未亡人、亡命から1ヶ月:宮崎正弘

               お邪魔虫共産党:渡部亮次郎

       虐待死無くすために全件情報共有を:櫻井よしこ   
                        
                      話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


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第4773号
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劉暁波未亡人、亡命から1ヶ月            
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)8月14日(火曜日)
       通巻第5790号   
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「自由の身」とは、これほど素晴らしい実感なのか、と劉霞
   劉暁波未亡人、亡命から1ヶ月、はじめて心境を吐露した
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ノーベル平和賞受賞の劉暁波未亡人で芸術家の劉霞(57)がベルリンに亡 命して1ヶ月が経過した。重度の精神的圧迫から逃れてきたため、身体も 自由に動かせず、入院して治療を受けてきた。全体主義体制のなかで逼塞 すると精神が萎縮し、身体は蝕まれる。

彼女の自宅軟禁状態は8年つづき、外出も出来ないという不自由は環境に 閉じこめられたため強度のストレスが体内に、そして精神に堆積していた。

ようやく2018年7月10日にヘルシンキ経由で、ベルリン入りし、友人達の 出迎えを受けた。その後、リハビリのためドイツの病院に入院していた。

ベルリンで、彼女の健康状態は劇的に回復し、投薬量も激減しており、い までは一日3キロの散歩も楽しめるほどになった。心身ともに正常に戻り つつあると、サウスチャイナモーニングポストのインタビューに実弟が応 じた(8月12日)。

関係者に拠れば、劉霞が事実上の亡命先にベルリンを選んだのは、過去に 滞在経験がある米国より雰囲気が馴染めるというのが最大の理由だという。

しかも同時代経験として、東西冷戦の終結と「ベルリンの壁」の崩壊があ り、東西ドイツの統一、通貨統合と進んだ現代史を目撃してきたため定住 するのならドイツときめてきたという。

もう1つの衝撃の証言がでた。

彼女が出国許可となった交換条件が弟の劉輝(音訳)の「人質」だったこと である。弟も冤罪で入獄経験があるが、中国国内しか旅行を許されないと いう条件で、事実上の中国共産党の人質となり、その交換で劉霞の出国が 実現した。

水面下ではドイツ政府、とくにメルケル首相が前向きだったため、北京駐 在大使のミカエル・クラウスと中国政府との間で交渉が続けられた。


 ▲国連人権委員会は人権弾圧で中国を批判

8月10日、スイスのジュネーブでは国連人権委員会が開催され、専門委員 のゲイ・マクドナルドは「ウィグルでは百万人から2百万人のウィグル人 が『再教育』として電気もない地方の収容所に押し込められている。重大 な人権侵害である」と中国代表に詰め寄った。

中国大使は開き直り、「中国の政策の恩恵で、経済的に格段に発展し、 ウィグルは豊かになった。取りしまりを実施しているのは、テロリストと 分裂主義者だけだ」と反論した。
 
一切の宗教活動が禁止され、外国から帰った留学生はすべて行方不明で、 何人かは死体で発見されたという。宗教ドグマに染まった疑いのある住民 を再教育するキャンプは、全土に百箇所も設置されており、キャンプのほ かにも多くのムスリムが再教育を強制され、無慈悲な弾圧が継続されてい る。その数は二百万人にも及ぶ」とマグドナルド報告。

かくて中国は国際社会の批判を浴びているのだが、蛙の面になんとかの中 国はテロリスト、分裂主義者、破壊活動家を取り締まっているだけだと嘯 いてきた。

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■読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読
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(読者の声1)「パンドラの箱を開けたテレビ朝日」
 見られた方も多いかと思いますが、テレ朝の番組「真珠湾77年目の真 実 日米ソ壮絶スパイ戦争 米国が「先制攻撃 深海に眠る決定的証拠」 には驚きました。
内容自体は我々はとうの昔に知っていたので驚きはありませんでしたが、 テレ朝がこういう番組を放映したことが驚きでした。

 朝日ほか反日左翼の説は、「戦争は日本が起した」だった筈ですが、こ の番組では、ルーズベルト政権には200人を超えるソ連のスパイが入り込 んでいた(アルジャー・ヒスやハリー・ホワイトの名も上げていた)。
また航空部隊の攻撃の前にアメリカ海軍の駆逐艦が日本の特殊潜航艇を撃 沈していたことなども報じて、F.D.Rの宣伝(日本が最初の一発を撃っ た)をばらし、また日本の爆撃という秘密計画を彼が承認していたことも 報じています。

またハルノートのことも、日本がとうてい受け入れられないものだったと も言っています。

朝日の中で何が起ったのでしょう。

上記のようなことを認めると、左翼反日の説は総崩れになるのではない か、或いはその論の組み立てを根本的に見直さねばならないのではないか と思います。

ヴェノナ文書あるいは『裏切られた自由』などの公開によって、もはや防 ぎきれないと覚った結果でしょうか。これからが面白いと思います。
  (関野通夫)



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(読者の声2)月刊の会員誌『エルネオス』で宮崎さんが連載されている 世界旅行記シリーズ、毎回愉しみに読んでおりますが、今回のモルディブ 取材では、晩酌用に持ち込まれた焼酎が空港で没収されたとか。

それほど厳しいイスラムの戒律の国に、なぜ日本人ツアーが行くのでしう か。あの人たちは禁酒族ですか?(BN生、大手町)


(宮崎正弘のコメント)モルディブは首都のマーレ、ベットタウンのフィ レマーレなどは厳格に禁酒で、高級レストランでもゼロアルコールの 「ビール」しか置いていません。外国人の多いホテルでも。

ところが遠方のリゾート地ではアルコールは自由です。空港からフェリー で、最低一時間以上かけてリゾートの島へ渡るのです。

リゾートですらアルコールが御法度なのはイラン、サウジなどですが、ブ ルネイは持ち込みがOKです。ただしイランでは、密造酒を闇で販売して いますし、イラクでは白濁した酒を街で売っていました。

 サウジやクエートの王族は国内では禁酒ですが、ひとたび海外へでる と、浴びるほど酒を飲み、女遊びです。

彼「らが週末を過ごすのが、近いエジプト、キプロス、マルタなど。
またパキスタンやインドでは外国人にアルコール・ライセンスを発行し、 特例としてお酒を買うことが出来ます。インドで合法的に酒が飲めるのは ニューデリー、ムンバイ、コルコタ、アグラ、ゴアくらいで、ほかの二十 数州では州法で禁酒となっています。だからアルコール・ラインスを申請 し、お酒を買って帰り、ホテルの部屋で飲むしか方法はないですね(苦笑)。



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(読者の声3)先週、宮崎先生が『夕刊フジ』に5回連載された「断崖の 習近平」を切り抜いて読み返しました。

とりわけ米中の対立は百年戦争であり、カルタゴ vs ローマの戦いの 現代版だという譬喩は目から鱗が落ちる思いでした。

このあたりにことをもっと詳しく伺いたいです。これを基礎に単行本にな される予定はありますか。(IU生、柏市)


(宮崎正弘のコメント)月末の29日に徳間書店からでる『米中貿易戦争で 始まった中国の破滅 ―世界各国の取材で見えた実相』に一章を割いて、 百年戦争になることを論じております。ご高覧下さい。



(読者の声4)日本文化チャンネル桜からのおしらせです。14日夜の「フ ロント・ジャパン」に宮崎正弘先生が出演されます。

 キャスターはジャーナリストで元『正論』編集長の上島嘉郎さん。テー マは 「習近平の黄昏」ほか。(チャンネル桜)



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お邪魔虫共産党
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  渡部 亮次郎

中国では幹部でも汚職がばれれば死刑になる。それでも幹部の汚職が引き もきらない。いくら共産主義に共鳴しても、私欲とは人間の本能に等しい ものだからである。

こうした目で中国を見ていれば、共産党が政権を掌握している限り
人権尊重や政治の民主化なぞは絶対実現しないと思うのが普通だが、経済 の改革開放が進むのに比例して民主化が進むはずだと考える人々がいる。 特にアメリカの人たちに多い。

中国が何故、共産革命に成功したか。それは国家権力を手中にしようとし た毛沢東の策謀が成功したからである。国家の形態は何でも良かったが、 とりあえず貧民が国民の大多数だったので、「金持ちの財産を分捕り、皆 で平等に分配しよう」と言う呼びかけに合致したのが共産主義だった。

共産主義政府の樹立が毛沢東の望みではなかった。真意は権力の奪取だっ た。日中戦争の終結で、日本軍の放棄して行った近代兵器を手中にして蒋 介石と国内戦争を続けた結果、蒋介石は台湾に逃亡した。毛沢東は昭和 24(1949)年10月1日、中華人民共和国建国を宣言した。

人民も共和も中国語には無い。日本語だ。畏友加瀬英明氏の説明だと、中 国語には人民とか共和と言う概念が無いのだそうだ。北朝鮮はそれに民主 主義が加わって嘘が深化している。

権力は掌握したが、人民への約束を果たす手段が無い。とりあえず人民公 社と大躍進政策が当時のソ連をモデルに実施されたが、農民は生産意欲の 低下とサボタージュで抵抗。

結果として食糧不足に陥って各地で飢饉が発生。餓死者は1500万人から 4000万人と推定されている(「岩波現代中国事典」P696)。

毛沢東の死(1976年)後2年、失脚から3度目の復活を遂げていたトウ小平が 経済の開放改革を断行。開放とは日本など外国資本の流入を認め、改革と は資本主義制度への転換を意味した。

4つの近代化を掲げたのだ。工業、農業、国防、科学技術の近代化であ る。今のところ実現に近付いているのは軍事の近代化である。

トウ小平は政治の近代化だけは断乎として拒否した。肥大化した経済が政 治(共産政府)を圧倒する危険を回避したのである。だから第2天安門事件 には反革命の匂いを嗅ぎ、断乎、弾圧した。

しかし発展する資本主義にとって共産党政府による様々な統制は邪魔以外 の何物でも無い。工場用地の確保一つとってみても、土地すべての国有は 障害でしかないが、自由にならない以上、共産党幹部を「買収」する以外 に方法が無い。

したがって多発する共産党幹部による汚職事件はいわば構造的なことで あって、客観的にみれば「事件」ではなく「日常茶飯事」に過ぎない。

しかも冒頭に述べたように「私欲」は本能のようなものだ。所有を否定す るのが共産主義の思想でも「本能」には勝てっこない。つまり共産主義体 制化で経済だけを改革開放すれば汚職簸自動的に起きるし、共産党幹部に すれば、現状を変更するメリットは全く無いわけだ。

汚職は時たましか発覚しない。摘発で死刑になるのは不運な奴で政府の知 るところではないのだ。かくて中華人民共和国政府は汚職にデンと腰を下 ろした政権。民主化を抑え、人権無視の批判など絶対耳に留めない。耳が 左右に付いているのは右から聞いたら左から逃す為にあるのだ。2010・12・5


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虐待死無くすために全件情報共有を
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          櫻井 よしこ

東京都目黒区で5歳の船戸結愛ちゃんが両親から虐待を受けて死亡したの は3月2日だった。結愛ちゃんは1月23日に、父親の船戸雄大容疑者(33 歳)と母親の優里容疑者(25歳)に連れられ、香川県善通寺市から目黒区 に転居した。

それからひと月と1週間、結愛ちゃんは、「もうおねがい ゆるして ゆ るしてください おねがいします」と書き残して死亡した。

安倍晋三首相は7月20日の関係閣僚会議で「幼い命が奪われる痛ましい出 来事を繰り返してはならない。やれることはすべてやるという強い決意で 取り組んでほしい」と指示し、政府は児童虐待防止に向けて緊急対策を打 ち出した。その柱が来年度から4年かけて児童福祉司の数を約2000人増や し、全国で5000人強まで、児童相談所(児相)の体制を強化することだ。

これはこれで歓迎すべきことだが、肝心のことができていない。実は私は 7月6日の「言論テレビ」で、政府の決断を前にして特別番組「私たちは結 愛ちゃんの命を救える国になる」を放送した。集った論客は作家の門田隆 将氏、「NPO法人シンクキッズ─子ども虐待・性犯罪をなくす会」代表 理事の後藤啓二氏らである。議論のキーワードは「全件情報共有」だった。

児童虐待情報は、基本的に各地の児童相談所や警察に寄せられる。児童相 談所と警察が、虐待が疑われるすべての事案について、互いの情報を共有 するのが全件情報共有だ。

幼い子供の命を守るのは社会と国全体の責任だという考え方に基づいて、 このような制度は他の先進国では当然、整えられている。だが、日本では 警察と児相(厚生労働省の指針にそって運営)がタテ割り構造から脱け出 せず情報共有ができていない。一般論だが、警察から児相への情報提供が 比較的行われている一方で、その逆は殆んどなされていない。

主治医の警告

門田氏が厳しく指摘した。

「児相と警察はその成り立ちからして組織の特質、DNAが違います。児 相の人はこの番組を見て怒るかもしれないけれど、児相にとって(結愛 ちゃん事件は)普通のことです。警察は命を守る組織です。結愛ちゃんの 命を守ろうとする遺伝子を持っているのが警察です。児相は親子関係、或 いは家庭の在り方を修復するという遺伝子を持つ組織です。だから自分た ちの手元の情報を警察に通告して、子供の命を守ろうという発想が元々な いのです」

こんなことを言われれば、門田氏も断ったように児相の人たちは立腹する だろう。しかし、言論テレビの番組から1週間後、新しい情報がもたらさ れた。結愛ちゃんがまだ香川県にいたとき、虐待された結愛ちゃんを診察 した主治医が傷の状態に強い危機感を抱き、転居先の児相に電話をかけて いたのだ。

結愛ちゃんは香川県の児相に2度保護された。診察をした主治医は「虐待 以外では考えにくい命に関わる傷を確認」し、香川県の児相にも、転居後 には品川児相にも連絡したのである。「日本経済新聞」の7月16日付朝刊 によると、品川児相がこの医師から連絡を受けたのは、後述する2月20日 の入学説明会の直後だった。

ここは時系列で見ることが大事である。先述のように結愛ちゃんは1月23 日に目黒区に転居した。29日に香川県の児相は品川児相に口頭で結愛ちゃ んの状況を説明した。2月9日には、品川児相が結愛ちゃんの様子を見に家 庭訪問したが、母親が結愛ちゃんは不在だと言い張り、児相はそのまま引 き下がった。

そして20日、結愛ちゃんは小学校の入学説明会に欠席し、母親だけが出席 した。私はこの件について4月に品川児相所長に就任したという林直樹氏 に尋ねた。氏はこう答えた。「結愛ちゃんが欠席したことは、私どもも関 係機関から情報を入手して知っていました」。

香川県の主治医が心配して、品川児相に結愛ちゃんの状況を説明したのは その直後だったわけだ。事情を最もよく知り得るこの主治医の警告に、児 童を守るという視点で危機感は抱かなかったのかと問うと、林氏は「回答 できない」と答えた。だが、2月9日の家庭訪問の目的はまず新しく引っ越 してきた両親と支援関係を打ち立てるためで、必ずしも結愛ちゃんの状況 をチェックすることが最優先ではなかったとも語った。門田氏の「遺伝 子」論そのものだ。

4月に所長に就任した氏に、それ以前の件について尋ねるのは酷かもしれ ない。ただ事実関係を見れば品川児相は主治医の電話を「あくまでも『情 報提供』として受け止めたため、具体的な対応につながらなかった」(前 出「日経新聞」)。そして10日後に結愛ちゃんは死亡したのである。

政府が児相の人員を新たに2000人増やす計画について尋ねると、林氏は人 員増加によって「子供の置かれている家庭状況を評価し、何をなすべきか 判断する力などを身につけ各々の専門性を高めていくことができる」と評 価した。

「完全な敗北」

実はこの点は、言論テレビで大いに議論された論点のひとつだった。門田 氏が強い調子で語ったものだ。

「児相は自分たちの専門性を高める、そのために要員増には大賛成と言う でしょう。組織の権限も拡大します。しかし、それでは対応できないとこ ろまで日本社会はきています。警察と手を携えなければ子供の命は守れな いでしょう」

児相の物理的能力を見ても子供の命を彼らに任せておくのは不安である。 児童福祉司は全国で現在3000人強。品川児相の場合、児童相談員は、林氏 によると25人だ。同児相がカバーするのは品川区(39万人)、目黒区(28 万人)、大田区(73万人)で約140万人。25人でどうやって見守れるの か。後藤氏が指摘した。

「隠れているケースも含めれば毎日一人の子供が虐待死させられていま す。この苛酷な現実の前で児相の専門性もなにもないでしょう。完全な敗 北です。警察は全国に30万人、交番のお巡りさんは10万人です。彼らに、 子供さんは元気ですかと声をかけてもらうだけで事情はかわります」

だが、庶民の情報を警察に渡すのは人権侵害だと論難する声もある。そこ はすべての情報を渡すわけではない。すでに高知県や愛知県では全件情報 共有がうまくいっている。埼玉県も8月1日から全件共有に踏み切る。上田 清司知事が語った。

「児相と警察が情報を全件共有し、きちんと情報を守っていけるソフトを 作りました。菅官房長官は、地方自治体でやれるところからやってほしい と言っています。政府も本来、早く省庁の壁を破りたいのです」

人権の極致は命を守ることだ。安倍首相はやれることはすべてやれと指示 済みだ。一日も早く、厚労省の厚い壁を破り、全件情報共有への道を開い てほしい。
『週刊新潮』 2018年8月2日 日本ルネッサンス 第813回

          
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重 要 情 報
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 ◎終戦の日に 73年後の「英霊に詫びる」 陛下の靖国御親拝に知恵出すとき 論説委員長・乾正人

平成最後の8月15日である。

終戦の翌日、われわれの先輩は、本紙1面に「英霊に詫(わ)びる」と題する社説を書いた。

「私達(たち)もよく闘ってきました」で始まる記事は、「敵の空爆は日に夜につぎ、家を焼かれ財を失い、血肉親身の数々を亡くして」もなお頑として闘い抜き、「かくなる上は祖国とともに1億国民すでに玉砕の覚悟を決めていた」と記している(昭和20年8月17日付)。

73年前の夏、日本は国家滅亡の瀬戸際まで追い込まれていた。

8月6日、広島に原爆が投下され、9日には長崎が灰燼(かいじん)に帰し、日ソ中立条約を破ってソ連軍が突如として満州に侵攻した。

 ≪全長10キロの大本営地下壕≫

軍部は本土決戦を主張し、準備を着々と進めていた。

サイパン島陥落を受け、19年11月から突貫工事で長野県松代の山中を碁盤の目のようにくりぬき、総延長10キロに及ぶ地下壕(ごう)を極秘裏に造っていた。

戦争を指導する大本営や主要官庁、NHKを東京からそっくり移そうとしていたのである。もちろん天皇陛下の御座所(ござしょ)も造っており、8割方できあがっていた。今も残る跡地のうち、象山地下壕は入り口から500メートルまで見学できる。内部の空間は意外に広く、頑丈にできており、「一億玉砕」がただのスローガンではなく本気であったことが、ひしひしと伝わってくる。

 降伏か、本土決戦か。

20年8月10日未明に開かれた御前会議は紛糾し、昭和天皇の御聖断によって、日本に降伏を要求したポツダム宣言受諾が決まった。

「敵の上陸も決して恐ろしくはありません。新型爆弾も甘んじて受けます」と終戦後も意気軒高な本紙社説も、昭和天皇の御聖断を受けて「これほどの闘魂も陛下の御仁慈には挫(くじ)けてしまいました」とあっけないほどに矛を収めている。

終戦時に11歳の皇太子(今上陛下)は、空襲を避けるため学習院初等科の学友たちとともに、日光田母沢御用邸からさらに奥の、日光湯元温泉に疎開されていた。

国が厳しい報道統制を敷いていた当時、全国の新聞がそろって御前会議翌日の8月11日付1面トップで疎開中の皇太子の近影を据えたのは偶然ではない。日本の降伏は近い、それでも皇統は護持されるであろう、との情報を暗喩の形で国民に知らせようという意図があったのは間違いない。

先の大戦の労苦を体験された天皇陛下が、ご高齢にもかかわらず、皇后陛下を伴ってパラオなど海外にまで足を延ばして全身全霊で戦争で亡くなった人々を慰霊されるお姿は、遺族や戦中世代のみならず、若い世代にも大きな感銘を与え続けている。ことに13年前、サイパン島を訪ね、多くの民間人や兵士が身を投げて命を絶ったバンザイクリフ(岬)で深々と頭を下げられたお姿は今も目に浮かぶ。来年、即位する皇太子殿下も慰霊の伝統を引き継がれることだろう。

それだけに平成の御代(みよ)に、先の大戦をはじめとする246万余柱の戦没者らを祀(まつ)る靖国神社への陛下の御親拝がかなわなかったことは、残念という言葉では言い尽くせない。

東条英機元首相らいわゆるA級戦犯の合祀(ごうし)に中国や韓国が反発し、靖国参拝が長く政治問題化しているのが要因だ。だが、それでは「天皇の赤子(せきし)」として戦場に赴き、「靖国で会おう」と散華していった将兵らの立つ瀬がない。

来年4月をもって譲位される天皇陛下は、幸いにして現状よりは自由なお立場になられる。静かな環境で御親拝がかなうよう、知恵を絞るのは今しかない。

 ≪「立派な国に仕上げる」≫

73年前の本紙社説は、「今更ながら若き特攻隊勇士の尊い姿が涙のまぶたに浮かんできます。戦災で殉じた人々のうらめしい形相が目に浮かんできます。遠く外地に切り離された同胞将兵の傷(いた)ましい姿が針のように胸を刺します」と慟哭(どうこく)した。そして、「あなた方の尊い血を流した祖国は必ず立派なものに仕上げてみせます。悲願の中に立ち上がる真の力を見ていて下さい」と締めくくっている。

終戦から長い歳月を経て、この国は本当に「立派なもの」に仕上がっただろうか。国家のために死んでいった兵士の霊を慰めることすらはばかられる国は立派なのだろうか。われわれは英霊にもう一度、詫(わ)びねばならない。

【写真】 靖国神社で黙とうをする大勢の人たち=15日正午、東京・九段北
http://www.sankei.com/column/photos/180815/clm1808150004-p1.html
【産經ニュース】 2018.8.15 13:22 〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎創価学会が靖国に提灯奉納 ネット騒然 みたままつりに

先月13日から16日まで開催された靖国神社の「みたままつり」に創価学会 が提灯を奉納しネット上で騒然となっている。弊社記者が撮影した提灯群 の中に創価学会名の提灯が映っていたことが確認できた。

ネットでは「信じられない」「謗法厳戒を忘れたなれの果て」などの言葉 が登場。初代の牧口常三郎会長は「国家権力と対決した創価の厳父」(創 価学会HP)であり、2代戸田城聖会長も「宗教・思想の統制を図る軍部 権力に検挙・逮捕され、2年余の獄中生活を強いられた」(同)と紹介さ れている。それが同会にとり軍国主義の象徴ともいえる靖国神社への奉納。

ある学会ウォッチャーは「謗法だけでなく、戦前の弾圧を体験してきた創 価学会は靖国神社に対しては政教分離問題もあって厳格な態度であった。 池田大作名誉会長の長期不在が続き、原田稔会長はじめ現体制は自民党寄 りになっている。それが靖国神社への提灯献灯に至ったのではないか」と みる。

公明党に詳しい元国会議員秘書は「中国がこれをどうみるか。公明党も創 価学会も中国に近い。公明党は首相の靖国参拝を黙認していたが、本来は 反対だったはず」と創価学会と中国政府の関係を注視する。

本尊、会則、会憲制定など創価学会は近年立て続けに変化を見せている。 靖国神社への提灯奉納もその流れなのか。

【写真】 多くの提灯の中の下側に「創価学会」が見える
http://www.bukkyo-times.co.jp/_src/2147/img20180802160608077331.jpg
<http://www.bukkyo-times.co.jp/backnumber/backnumber.html#4532>http://www.bukkyo-times.co.jp/backnumber/backnumber.html#4532
【仏教タイムス】 2018/8/2 〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎私は製造業界でしかも装置産業での働き方を語っているのだ:前田正晶

私が経験した範囲では製造業の本部の事務方は相当以上の所謂「残業」を していたようである。彼らに「残業代」が支給されていたかどうかを確認 したことはないが(そんな余裕はなかった)、内勤の事務方にもマネー ジャーのタイトルを持っていた女性はいた。

彼女らの勤務時間は寧ろ男性よりもかなり長くきつかったと思う。特に、 毎月20日で受注を締めきる間際は先ず定時間内にはオーダーが入ってこな いので、夜は何時まででも帰らずに在席していたと思う。その時期に帰れ ないのは我々東京事務所の要員も同様だった。

私が経験した範囲では製造業の本部の事務方は相当以上の所謂「残業」を していたようだ。彼らに「残業代」が支給されていたかどうかを確認した ことはないが(そんな余裕はありませんでした)、内勤の事務方にもマ ネージャーのタイトルを持っていた女性がいました。

彼らの勤務時間はかなり長くきつかったと思う。特に、毎月20日で受注を 締めきる間際は先ず定時間内にはオーダーが入ってこないので、夜は何時 まででも在席していたと思います。その頃に帰れないのは我々も同様でした。

ここまででは銀行勤務が長かった畏友尾形氏の意見と「アメリカの会社で の働き方についての見解に多少食い違いがでているか」と思うが、それは 私が製造業の中でも典型的な装置産業であり尚且つ受注産業である紙パル プ産業界というか製紙産業における働き方を論じてきたからであると思う。

それは尾形氏が勤務された銀行とは「何か具体的な製品を作って広く市場 に販売する業種ではない」ということが違いを生む原因だと思っている。 製紙産業では兎に角主たる生産設備である抄紙機を導入し、それを年間最 短でも350日間絶えず動かして最高の能率を上げていくしかないのだ。そ の為には機械を24時間で同じ品種の生産で1週間でも回し続けられるだけ の受注を確保するのが絶対的な前提条件となる。

装置産業とは受注に依存する業種なのである。また、見方を変えれば「時 間を売っていること」でもあるのだ。1週間よりも10日間回せるだけの注 文を下さるお客様が有難いのだ。

その為に副社長兼事業本部長以下全員が懸命になってアメリカ国内はいう に及ばす世界中の見込み客を訪ね回って、少しでも抄紙機が休むことなく 操業し続けられるような受注活動に励むのである。そこには従来型の原紙 の受注もあるが、新規の容器ようの原紙を需要家や乳業会社と提携して開 発して市場を広めていくという、当たり前のような技術的努力も欠かせな いのだ。その為には新規開発商品の促進を手がける研究部門の博士 (Ph.D.)やMBAを雇用して備えておかねばあらないのだ。

しかもその新製品たるや工場の抄紙機を2〜3日程度しか動かさないようで は余程高く売れるような製品ではない限り採算には乗らない危険性がある のだ。だが、少量だからといって軽視すると、新製品などと言うものはい つ何時飛躍的に売れるかの見通しは立ちにくいのが難しいところである。 現在の屋根型の牛乳パックの形はもう60年近くの間不変である。しかし、 テトラパックなどはプラスティックの開閉可能な口せんを付ける形の新容 器を既に市場に送り込んでいる。

働き方の本筋とは一寸離れるが、原紙のような原材料の供給という業種に あったはユーザーというか中間に立つ加工業者が如何にプラステイックと の材料との組み合わせを考えて新型で効率が良い容器を産み出していける かにその成長がかかったいるのだ。換言すれば「何時までも屋根型の容器 に縋っていて良いのか」という問題でもある気がするのだ。


 ◎台湾総統厚遇する米の狙い 対中包囲網強化の一環か

台湾の蔡英文総統が中南米訪問を前に、米西部ロサンゼルスに立ち寄り、 共和党議員らの歓迎を受けた。蔡氏は帰路の18日にも米南部ヒューストン を経由する。蔡氏が2回も米国に立ち寄る背景として、ドナルド・トラン プ政権が仕掛けた「米中貿易戦争」「中国包囲網強化」を象徴する動きと の指摘がある。

蔡氏は13日(米国時間12日)にロサンゼルスに到着し、約1200人の華僑ら が出席する夕食会であいさつした。米下院外交委員会のエド・ロイス委員 長(共和党)ら下院議員2人も出席し、蔡氏の将来のワシントン訪問に期 待を示した。

ネット上では、蔡氏が滞在したホテルに「台湾旗」が掲揚された画像が広 まっている。

米台当局高官の相互訪問を促進する「台湾旅行法」が3月に米国で成立し て以降、蔡氏は初めて米国を経由した。蔡氏が中南米に向かった後も、総 統府の陳菊秘書長(官房長官に相当)は米国に留まり、ソルトレークシ ティーなど5都市を訪問する異例の日程を組んでいる。

陳氏は米国に留まる目的について11月下旬の統一地方選に向けた在米の台 湾出身者らとの会合が目的だと説明しているが、台湾メディアは米当局者 との接触に注目している。

米中対立が激化するなか、蔡氏らの行動の意味は何か。

国際政治学者の藤井厳喜氏は「トランプ政権にとって、中国との経済戦争 は単に経済の問題でなく、『中国の軍事的膨張政策を徹底的に牽制(けん せい)する』という狙いがある。米台関係がますます緊密化するなか、 『対中包囲網』を強める一環として、蔡氏の米国立ち寄りが実現したのだ ろう。将来的には、トランプ氏と蔡氏の相互訪問もあり得るのではない か」と話した。

【写真】 中南米訪問を前に、経由地のロサンゼルスで演説する蔡英文 氏=12日(ロイター)
<http://www.zakzak.co.jp/soc/news/180814/soc1808140009-p1.html?ownedref=not%20set_not%20set_newsPhoto>http://www.zakzak.co.jp/soc/news/180814/soc1808140009-p1.html?ownedref=not%20set_not%20set_newsPhoto
【ZakZak】 2018.8.14 〔情報収録 − 坂元 誠〕



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身 辺 雑 記
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16日の東京湾岸は晴天。

15日は対米英戦争の敗戦記念日。72年前、私は秋田で国民(小)学校4年 生だった。秋田は快晴だった。前の日までルーズベルトとチャーチルの似 顔絵を殴らされたのがウソのような気持だった。

東京湾岸は15日も快晴で暑かった。16日は向島の洋食屋『あきら』で家人 の長姉夫婦と久しぶりに会食する。洋食に焼酎は実に合うのだ。代金は1 人 2500円。?:03^3625−9481 墨田区向島4−5−7
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創刊日:2004-01-18  
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