政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針

2018/08/02

                       
□■■□──────────────────────────□■■□ わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4759号
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      2018(平成30)年8月2日(木)



           アフリカ諸国へ合計88億ドル:宮崎正弘

            竹下派が“分裂総裁選”へ:杉原正章

           摩訶不思議な米露首脳会談:櫻井よしこ
                              
                      話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


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第4759号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
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アフリカ諸国へ合計88億ドル
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)7月31日(火曜日)
        通巻第5774号   
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 習近平歴訪で、アフリカ諸国へ合計88億ドルの貸し付け。
  「借金の罠」に落ちるゾとケニヤ、ジブチは警告を発するのだが。。
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習近平は10日間のアフリカ歴訪を終えて北京へ戻った。

最初の訪問は中東のUAE(アラブ首長国連邦)で、ドバイ、アブダビへの インフラ建設プロジェクトの案件をまとめた。

アフリカ最初の訪問国はセネガル。マッキー・ソール大統領と会談し、道 路ならび港湾建設での投資が発表された。具体的な地域や金額は不明。

次にルワンダへ移動し、かのツツ族とフツ族の大虐殺から24年、荒廃した 国土の再建のため、中国はインフラ建設に協力を約束し、15の協定に署 名、とくに2つのハイウェイ建設に1億2600万ドルの貸し付けが約束された。
 
ヨハネスブルグでは、トラブルに巻き込まれている「エスコム発電」プロ ジェクトに、25億ドルの貸し付けが約束された。これは中国開発銀行の前 回の貸し付けに対する不払いに、追加融資でのプロジェクト継続が目的と された。

この案件に加えて将来的に合計147億ドルの投資を南アに注入することが 発表され、中国は今後も南アからの輸入を増やすとした。

同時にBRICS会議が併行して行われ、インド、ロシア、ブラジルなら びに南アへのプロジェクトも話し合った。プーチン大統領も、この BRICS会議出席のため、ヨハネスブルグ入りしていた。

最後の訪問国はモーリシャスで、これで習近平のアフリカ歴訪は終わった。

2017年までに中国がアフリカ全体になしたローンは合計88億ドルに及 び、借金の罠に落ちたケニヤやジブチからは警告が発せられた。
      
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW
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 日本は真の独立国家を目指すべきことに目覚めよ
  何をもって反撃を躊躇っているのか、日本国民よ

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ヘンリー・S・ストークス、藤田裕行編訳『日本大逆転』(ハート出版)
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おりしも7月29日は通州事件から81年にあたった。

「通州事件アーカイブ」(代表=藤岡信勝、事務局長=三浦小太郎)は、 昨年に引き続き、靖国神社で犠牲者の冥福を祈る慰霊祭を行った。祭文は 藤岡信勝教授が読み上げた。参列者はおよ100名。台風一過の猛暑日だった。

その控え室で、不思議なことに評者(宮崎)は、この本の下記のページを読 んでいたのである。

「日本の教科書に『南京事件』が登場するようになったのは、1982年の教 科書誤報事件のあとになってからだった。つまり、80年代になって初め て、『南京事件』が教育現場で問題となり始めたのだった。(中略) 自由 社の教科書は、通州事件について次のように記述している。

『北京東方の通州には親日政権がつくられていたが、7月29日、日本の駐 屯軍不在の間に、その政権の中国人部隊は、日本人居住区を襲い、日本人 居留者385人のうち、子供や女性を含む223人が虐殺された』」(172p)

そしてこう続ける。

「その目を蔽うばかりの惨状は、典型的な中国人による陵辱、惨殺の遣り 方だった。53年前の1884年に、朝鮮半島で金玉均が甲申政変を起こしたと きも清国軍に日本人居留民と30余名の婦女子が陵辱、虐殺された。その遣 り方はそっくりだった。日本軍将兵も、そうして手口はよく知っていた が、通州事件の残虐非道は衝撃だった」

当時の新聞は、この事件を大きく報じた。

日本国民からは憤怒の声がわき起こった。しかし日本政府はひたすら平和 的解決を望んだため「満州事変以降の日本の中国権益をすべて白紙に戻す という、最大限の譲歩だった」のである。

以後もなお中国共産党の挑発がつづき、上海事変を誘発せられ、いってみ れば中国の謀略によって、日本は泥沼にはまり込んでいくのだった。

こうして日本の立場をよく理解しての近代史見直しが、元ニューヨークタ イムズ東京支局長だったヘンリー・ストークス氏の筆で、ただしい史観に 修正されてゆくのである。

在京の外交筋に衝撃を運び続けるストークス氏の新作である。
           
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者
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(読者の声1)海外取材が多い宮崎さんにお尋ねしたいのは、航空会社の ランキングの激変ぶりです。

英国のスカイトラックス社の調べで、世界のエアラインのサービス、快適 度をランキングしたところ、1位がタイ航空、2位はシンガポール、以下 (3)カタール(4)エミレーツ、(5)ANA、(6)キャセイ、(7) ガルーダ(インドネシア)、(8)エバエア(台湾)、(9)ルフトハンザ (10)JAL。なんと我が国フラッグ・キャリアはほかのアジア勢に負け て、辛うじて十傑に入っているのですね。

「おもてなし」で世界一とかの日本が、5位と10位って、納得できないの ですが、いかに?(JJセブン)


(宮崎正弘のコメント)ここにでてくるエアラインは全部搭乗したことが あるので、ま、こんなものかな、という感じですが、西欧がドイツを除い て全滅なのはなんとなく分かります。

でも、ランキングをよくよく吟味すると、ナッツ姫の韓国ばかりか、中国 のあまたある飛行機会社が1社もランク入りしていない。アメリカ勢も全 滅です。

やはり、このランキング。正確ですよ。



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(読者の声2)  韓国の建設会社によるラオスのダム決壊事故、同時期に 建設中の日本主導のダムに対抗するため、無理な工期短縮が行われたので はという観測もありますが、工期短縮ボーナス目当ての手抜きの可能性も 大きいですね。

日本が建設中のダムは「バンコクジジイ」様のサイトによると「ラオスの 黒四」とも呼ばれているようで関西電力や大林組・日立三菱水力・IHIイ ンフラシステムなどほぼオールジャパンの体制です。
https://ameblo.jp/bangkokoyaji/entry-12394374457.html
https://www.kensetsunews.com/web-kan/70651

ダムの建設材料からコンクリートプラントや打設には中国やベトナム企業 も参加している模様です。

『締め固めの転圧機には、日本で見慣れたGPS(全地球測位システム)が 取り付けられている。ブロックごとの転圧回数がモニターに表示され、規 定回数を締め固めるとモニターの色が変わる。日本の『生産性向上』の波 がラオスにも押し寄せているが、人件費の安い東南アジア諸国では機械に よる生産性向上の効果は低い。

それでも木村所長がGPS転圧機を採用する理由は、「ソンダ5へのアピー ル」と語る。

原石山からクラッシャー、骨材プラント、コンクリートプラントまでを中 国のシノハイドロ、コンクリートプラントでの練り混ぜから現場打設まで をベトナムのソンダ5がそれぞれ協力会社となっている。特にソンダ5は、 ダムの施工経験も豊富で、必要な機械も保有するベトナムの有力企業だ。

海外勤務が間もなく20年を迎える木村所長は、「GPSを導入することで、 大林組と組めば勉強になると思ってもらえる。今後、パートナーとなる現 地企業がいなければ、海外で施工ができない。大林と組んで良かったと 思ってもらえれば、日本での『林友会』のようなパートナー企業ができ、 将来につながる」という思いがある』
 
日本のインフラ輸出には建設コストの削減が必要と以前から指摘されてい ますが、中国やベトナムの企業をうまく活用することで低コスト・高品質 のインフラを提供できるようになるのでしょう。

長谷川慶太郎氏の著書に中国の造船業のことが取り上げられていました。
2015年ころの話だと思いますが、中国の造船所で造った船にシッピング ローンがつけられないという事態が発生。そのため中国の造船会社は船体 まで作ったものを日本へ引っ張っていって日本の造船会社が仕上げ、それ にシッピングローンをつけて輸出したという。長期資金に余裕があるのは 世界で日本だけ。中国の造船業は実質的に日本の下請けになったという指 摘です。

中国のAIIBが頓挫したのも当然ですね。(PB生、千葉)

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(読者の声3)中国のインターネット業界で有名な「ネット監視委員会」の 魯偉が、逮捕起訴された模様です。ザルツバーガー(フェイスブックの CEO)の親しく、さかんに米国との交流を深めてきた人物であり、日本 でも業界での有名人。

単に汚職の逮捕ではなく、なにか大きな裏がありそうです。詳しくご存知 でいたらご教示下さい。(NH生、虎ノ門)


(宮崎正弘のコメント)嘗て魯偉(「偉」は火扁)は『TIME』で、 「世界を動かす百人」のひとりに選ばれたほどで、2014年にシリコンバ レーのフェイスブック本社訪問時にはCEOのマーク・ザッカーバーグの 椅子に座って記念写真に収まったり、得意の絶頂にあった。

米国とはインターネットサミットを鳥鎮で開催し、世界のマスコミに 「ネット検閲の玄関のボス」と報道され、とかくの有名人でした。悪名高 いという意味で。フェイスブックの株価が過去2ヶ月ほど急落しているの は、何か繋がりがあるかも、ザッカーバーグ夫人は中国人でもありますから。

魯偉は58歳の精力絶倫男ですから、職権を乱用してのセクハラの常習犯で もあったらしく、さらに中央宣伝部副部長時代にはテレビ番組の審査権を 行使して、美人アナウンサーとの交際とかの噂がありました。

この2月に拘束されて、党籍剥奪処分をうけており、外国に匿名口座があ るなどと当時からメディアに騒がれました。

報道に拠れば、7月30日に、江蘇省寧波の地方裁判所で正式に起訴され、 容疑は巨額の「収賄」です。つまり、外国のネット企業の中国進出を『審 査』する中国の行政トップですから、彼のさじ加減一つで許認可が決まっ たわけでしょ。

なにしろ『審査』『監査』部門の高官らが、収賄する。正義も公平もな い。先月も『銀行監査管理委員会』の副主任だった楊家才が起訴され、16 年の懲役を食らっています。

ですから、まさに小生がいつも言うように中国では「長谷川平藏と石川五 右衛門は同一人物」なのです。



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竹下派が“分裂総裁選”へ
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       杉原 正章

“ラスプーチン”も暗躍

自らの将来を思うと暗然とした気分にならざるを得ないのが元幹事長・石 破茂だろう。依然として自民党総裁、すなわち首相への道は見えてこない と言わざるを得ないからだ。ジタバタすればするほど、先が見えなくなる のが石破の置かれた立場のように見える。

それにもかかわらず参院竹下派が、たった21人とはいえ石破支持に動くの も解せない。どうも暑さで政治家も、意識が朦朧として判断力が鈍ってい るかのようだ。

竹下派は保守本流を行く名門派閥だ。遠く吉田派に端を発し、佐藤→田中→ 竹下→小渕→橋本→津島→額賀→竹下派と続いてきたが、常に時の政権の基盤 となる動きが目立ったものだ。

ところがここにきて9月の総裁選で参院側が各派のトップを切って総裁選 への態度を決定、石破を推す流れとなった。参院竹下派は31日、幹部8人 が会合、石破支持の方向を確認したのだ。「反旗」をかかげたが、一方 で、竹下派の衆院議員は、経済再生担当相茂木敏充らをはじめ首相支持派 が8割以上に上る見込み。同派は分裂投票となる。

派閥会長竹下亘は、板挟み状態となった。判断力が試されている。総裁選 の大勢は、事実上細田、麻生、岸田、二階の4派の支持を取り付けている 安倍の圧倒的優位は変わらない。

新聞はすぐにこうした動きを「森友・加計を抱える安倍への国民の不信 感」に結びつけたがるが、森友・加計は1年半たっても何も政権直撃の疑 惑など生ぜず、朝日と野党の結託が生じさせた虚構にすぎない。

加えてこの参院竹下派の動きの背景には政局と言えば顔を出す怪僧ラス プーチンの暗躍がある。政界引退後も竹下派に影響を持つ元参院議員会 長・青木幹雄だ。

今回の青木の“仕掛け”は極めて個人的な原因に根ざしているようだ。鳥取 出身の石破が、前回の参院選における「鳥取・島根」合区選挙区で青木の 長男、一彦の再選に尽力したことへの“返礼” の意味があるといわれてい るのだ。

引退後も“参院のドン” は健在ということになる。竹下派の参院議員らも 「石破を支持して安倍に圧力をかける」と威勢は良いが、この選択は得る ものが少ないことを分かっていない。

というのも大きな政局の流れは安倍の3選が確実であり、安倍政権はあと 3年継続する。安倍の後は岸田が本命であり、岸田政権は6年は続くだろ う。当然安倍の後を石破も目指そうとするだろうが、安倍支持グループの 大勢が石破を推すことはまずあり得ない。岸田を推す者が多いだろう。

そうなれば、石破派と支持グループは、かれこれ10年冷や飯を食らうこと になりかねないのだ。10年の冷や飯ということは、政治家にとっては夢も 希望も失せるのであり、致命傷だ。従って石橋支持の選択肢はいずれ潰れ るのが落ちだ。

青木も「真夏の夜の夢」を見るのは自由だが、議席を失ってまで政局に口 を出すのは「年寄りの冷や水」と心得た方がよい。

こうした中で幹事長二階俊博が31日、ソウルで「安倍総理への絶対的支 持を表明する。国民が真のリーダーシップを託せるのは安倍総理をおいて 他にない」と支持を表明。

衆参で総裁選対応が割れる可能性が出てきた竹下派についても、「私らの グループはこっちが安倍さんを支持し、そっちが誰かを支持するとか、そ んな器用なことはやらせたことはない。そんなのは派閥とは言えない」と 酷評した。確かに総裁の選択という重要局面で衆参の判断が異なるとは、 派閥の体をなしていない。名門竹下派も凋落したものだ。

こうした中で派閥間の動きも活発化しはじめており、31日夜には岸田、石 破、前経済再生相・石原伸晃、元防衛相・中谷元が会合。石破が岸田に 「私が立候補の際はよろしく」と支援を要請するなど、水銀柱の上昇と比 例するかのように生臭さが一段と強まってきた。


   
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摩訶不思議な米露首脳会談
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       櫻井よしこ

敵味方逆転の摩訶不思議な米露首脳会談 トランプ氏の非難はいつか必ず 日本にも

7月16日、フィンランド・ヘルシンキでの米露首脳会談はおよそ万人の予 想を超えた。米CNNのクーパー・アンダーソン記者は「自分が報じてき たこれまでの如何なる首脳会談に較べても、米国と米国民にとって恥ずか しい内容だった」と伝えた。CNNはトランプ政権に必要以上に厳しい が、今回は、「米国人ならそう感ずるだろう」と、共鳴できた。

首脳会談の前、米国の複数のメディアは、トランプ米大統領が単独でプー チン露大統領と会談することへの懸念を報じていた。どのような言質をと られるやもしれない、単独会談は回避する、もしくはできるだけ短くすべ きだという指摘だった。


他方、ホワイトハウスはトランプ氏に、プーチン氏には強く厳しい姿勢で 対処するように、その方が「トランプ氏自身の見映えがよくなる」と説得 していたと、米「ウォールストリート・ジャーナル」紙が伝えている。

ジョン・ボルトン米大統領補佐官らは、トランプ氏に米露関係の分析や各 議題での攻め方などを詳細に説明したはずだ。KGB(旧ソ連国家保安委 員会)出身のプーチン氏に関する客観的分析や米露関係の戦略的解釈より も、「トランプ氏自身が格好よく見える」という、トランプ氏のエゴに訴 える論法で説得しようとした事実は、身近な側近でさえもトランプ氏の知 的水準をその程度に見ていたということなのだろうか。

結局、首脳同士のサシの会談は2時間も続き、公式の議事録もない。加え て全体会合が2時間、計4時間の会談を受けてトランプ・プーチン両首脳が 会見した。

トランプ氏がへりくだり、プーチン氏が自信の微笑をうかべた同会見は、 味方が敵になり、敵が味方になる摩訶不思議な歴史の大逆転をまざまざと 見せた。トランプ氏を掌中におさめたとでも言うかのような余裕を感じさ せたプーチン氏が、トランプ氏の為に記者団の質問に答えた場面さえあっ た。クリミア半島問題である。

トランプ氏はロシアのクリミア半島の強奪についてさしたる反対論は唱え ていない。それどころか、クリミア在住ロシア人の多さ故に、同地はロシ ア領だとの見方を示したことさえある。

プーチン氏はしかし、トランプ氏をかばうようにこう語った。

「トランプ大統領は、クリミア併合は違法だという主張を維持している。 ロシアの考えは別だが」と。

ロシアによる米大統領選挙介入疑惑で米AP通信が、トランプ氏に米国の 情報機関とプーチン氏の、「どちらを信ずるのか」と質した。トランプ氏 はまともに答えなかったが、プーチン氏はこう語った。

「私は情報機関の一員だった。(偽の)資料がどのように作成されるかも 知っている。おまけにわがロシアは民主主義国だ」

米情報機関が偽の資料を作成したとも、「米国同様の民主主義国」である ロシアが、他国の米大統領選挙に介入することなどあり得ないという主張 ともとれる。噴飯物である。だがトランプ氏はプーチン氏の隣で頷いていた。

トランプ氏は70年近く同盟関係にあるNATO(北大西洋条約機構)諸国 を酷い言葉で非難した一方で、いまや理念も体制も異なるプーチン氏のロ シアと、核や中東問題などを共に解決できるという構えだ。

長年ロシアを共通の敵として団結してきたNATOの大国、ドイツは軍事 支出がGDPの1.25%にとどまるとしてメルケル首相がトランプ氏に面罵 された。日本はドイツ同様敗戦国として、戦後を経済中心で生きてきた。

日本はドイツよりも尚、米国頼りだ。ドイツよりも国防費のGDP比率は 小さく、憲法改正もできていない。トランプ氏の非難はいつか必ず、ドイ ツ同様日本に向かってくるだろう。

『週刊ダイヤモンド』 2018年7月28日号
 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1241


                   
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重 要 情 報
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◎トランプ氏、イランは「近く対話に応じる」 「屈辱的」と反発の声も

【8月1日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は7月31日、緊張が高まっているイランとの関係について「近いうちにイラン側が対話に応じる」と述べ、ハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領らイラン指導部との対話開始が目前であるとの考えを示した。ただ、イラン国内では米国との対話に懐疑的な見方が強く、米国との交渉は「屈辱的」なものになるという意見も出ている。

トランプ氏は米フロリダ州タンパ(Tampa)で行われた集会で、「近いうちにイラン側が対話に応じる気がする」「実現しないかもしれないが、それでも構わない」と語った。一方で2015年に米英仏独ロ中の6か国とイランが締結した核合意については「最悪で不公平」と述べ、改めて非難する姿勢を見せた。

トランプ氏は7月30日、イラン指導部と前提条件なしで「いつでも」会うと表明したが、イラン側はこれまでのところ反応を示していない。

米国が今年5月にイラン核合意からの離脱を表明して以降、イランでは米政府との交渉について想像すらできないという声も上がっており、保守系メディアのファルス通信(Fars News Agency)はイラン議会のアリ・モタハリ(Ali Motahari)副議長の発言として、「イランに対する(トランプ氏の)軽蔑的な発言もあり、交渉という考えは想像も及ばない。交渉は屈辱的なものになるだろう」と伝えている。(c)AFP/Andrew BEATTY, with Eric Randolph in Tehran

【写真】 ドナルド・トランプ米大統領(左、2018年7月18日撮影)とイランのハッサン・ロウハニ大統領(右、2018年5月2日撮影)。(c)AFP PHOTO / HO / IRANIAN PRESIDENCY
<http://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/2/d/810x540/img_2da9866d75f71ae393eec8752a1da231127450.jpg>http://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/2/d/810x540/img_2da9866d75f71ae393eec8752a1da231127450.jpg
【AFP】2018年8月1日 12:35 タンパ/米国 〔情報収録 − 坂元 誠


◎【日本の解き方】米中貿易戦争、中国に“勝ち目”なし…国際社会「一帯一 路、既に失敗」 習近平体制、いよいよ黄信号

米トランプ政権が中国に仕掛けている貿易戦争が習近平政権に打撃を与え ている。習政権の肝いりの政策である「一帯一路」や、アジアインフラ投 資銀行(AIIB)、「中国製造2025」などはもくろみ通りに進むのか。

本コラムでも指摘したが、この争いは中国に勝ち目がない。関税引き上げ は、自由な資本主義国間では百害あって一利なしだが、対社会主義国では 政治的には意味があるためだ。

そもそもモノの取引の自由化は互いの利益になるが、その前提としてヒト やカネの自由化が必要だ。ところが、社会主義国ではその体制維持のため にヒトとモノの自由化は制限される。となると、モノの自由化は社会主義 国のいいとこ取りになることもありうる。中国は実際、自国への投資を制 限しつつ、資本主義国への投資を自由に行い、その結果、投資とともに見 返りに技術を導入していた。技術面での内外非対称的な対応が経済成長を 後押ししてきた。

ところが、トランプ政権が関税引き上げという思わぬ手を使ったことで、 習政権が対応に苦慮しているのが実情だ。

最近、中国国内でも、習批判が出ているようだ。これは今後の経済成長を 疑問視することと同じで、トランプ政権の対中貿易戦争のこれまでの成果 と関係なしとはいえない。

トランプ政権が対中強硬路線を打ち出してきたのは、前のオバマ政権が対 中融和的であったのと好対照だ。トランプ大統領は生粋のビジネスマンで あり、自由資本主義者である。社会主義的な覇権主義の中国とは基本的な 価値観が合わないのだろう。

米国は貿易戦争を中国だけに猛烈に仕掛けており、欧州連合(EU)や日 本には今のところ厳しい対応はない。これは、やはりトランプ流の中国包 囲網であろう。

一方、中国の対外的な覇権主義を象徴するのが、AIIBを通じた一帯一 路構想だ。以前に本コラムで、その無謀性や失敗になる可能性を指摘した が、当時のマスコミは「バスに乗り遅れるな」の大合唱だった。

その後の展開をみると、パキスタンの地下鉄建設などで一帯一路は既に失 敗だったと国際社会から評価されている。

「中国製造2025」は、国内向けの産業政策である。中国製造業の2049年ま での発展計画を3段階で表し、その第1段階として「25年までに世界の製 造強国入り」することを掲げている。第2段階は、35年に「世界の製造強 国陣営の中位に位置させる」。第3段階は、45年には「製造強国のトップ になる」というものだ。

ある程度の工業化がないと、1人あたり国内総生産(GDP)1万ドルの 壁を突破するのは難しいというのが、これまでの発展理論であるが、中国 は今その壁にぶち当たっている。

貿易摩擦によって輸出主導経済が崩れると、中国の経済発展に行き詰まり が出て、「中国製造2025」の達成も危うくなる。

これも、習体制にとっての黄色信号だといえるだろう。(元内閣参事官・ 嘉悦大教授、高橋洋一)

【写真】 トランプ大統領は生粋のビジネスマンであり、自由資本主義者 だ(ロイター)
<http://www.zakzak.co.jp/soc/news/180801/soc1808010002-p1.html?ownedref=not%20set_not%20set_newsPhoto>http://www.zakzak.co.jp/soc/news/180801/soc1808010002-p1.html?ownedref=not%20set_not%20set_newsPhoto
【ZakZak】 2018.8.1 〔情報収録 − 坂元 誠〕

◎米中間選挙、FBで干渉工作か 偽ページなど30件超削除

【8月1日 AFP】交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブック (Facebook)は31日、11月の米中間選挙を前に、政治諸問題に関する世論 の「組織的」操作を試みたとみられる活動に関与した偽ページと偽アカウ ント計30件以上を削除したと発表した。ロシアが関与していた兆候がある ものの、実行者は特定できないとしている。

フェイスブックによると、これらの「悪質行為者(bad actor)」アカウ ントは同SNSと傘下の写真共有サイト「インスタグラム(Instagram)」上 で作成されていた。米当局は、ロシアが2016年の米大統領選に先立ち、 フェイスブックを利用して虚偽の情報を拡散したと主張しているが、同社 は今回削除したアカウントとロシア関係者とのつながりは特定できなかっ たとしている。

だがフェイスブックは、問題の活動の一部がロシア・サンクトペテルブル ク(St. Petersburg)の企業インターネット・リサーチ・エージェンシー (Internet Research Agency)の活動と「一致している」と指摘した。 「トロール・ファーム(荒らし屋養殖場)」と呼ばれる同社は、2016年米 大統領選に影響を与えるために使われた偽フェイスブックアカウントを多 数管理していた。

 
フェイスブックは公式ブログへの投稿で、「組織的な虚偽行為に関わった ページとアカウント計32件を閉鎖する」と表明。問題の活動の背後にいる 者は「より綿密に自らの痕跡を隠していた」とされ、同社は特定のグルー プや国の名指しを避けている。調査結果は、米国の捜査機関や議会、テク ノロジー企業各社に通達済みだという。(c)AFP

【写真】 米中間選挙、FBで干渉工作か 偽ページなど30件超削除
スクリーンに表示されたフェイスブックのロゴ(2018年4月26日撮影、資 料写真)。(c)AFP PHOTO / Lionel BONAVENTURE
http://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/3/d/320x280/img_3d12dab395699ee3a64855b205149ee8154098.jpg
【AFP】 2018年8月1日 5:28 サンフランシスコ 〔情報収録 − 坂元 誠〕


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身 辺 雑 記
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2日の東京湾岸は曇天。

8月。朝からセミ時雨。8階の書斎にも聞こえる。

夏休み中の隣の第三亀戸中学校、芝生の校庭に男子生徒20人ばかりが来て 遊んでいた、そろそろ休みにも飽きたころだろう。数人が走っていた。1 日午後はプールが繁盛していた。

私の夏休みは軟式野球の合宿だった。このときにジャガイモと玉ねぎの味 噌汁がおいしいことを知ったのだった。

安倍首相は自民党総裁に3選出馬するか否かをセミ時雨を聴きながら考え るといっていたが、考えるまでも無い、出馬すれば3選間違い無し。流石 岸 信介の孫だ。私は政治記者の最期、晩年の岸担当だったから、彼の凄 さをよく知って居る。

1日午前中、大学病院の消化器内科へ。先のMRI検査の結果を聴きに。結果 は胆石は出来ていなかったので安心。次回は来年2月13日。

大阪在住の元NHK政治部の同僚池尻一寛氏におねだりした久留米名産の麦 焼酎「左文字」が1日到着、幸せ。池尻氏も前田正晶氏も故河野一郎氏も 一滴もアルコールを受け付けない体質だ。

その河野氏をNHK政治記者として担当したことがある。夫婦の夕食の席に 同席させられたこともある。「うちの洋平もこれぐらいあればなア」と慨 嘆されたものだ。思うに河野さんは洋平氏に「期待」をかけていなかった みたいだ。
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創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
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  • 名無しさん2018/08/02

    ォ-ホホホ!!(`゚∀ノ゚´*)暑いわね~~♪

  • 名無しさん2018/08/02

    ネオニコチノイド農薬で戦慄するのは、茶畑、水田以外でも、リンゴ、ナシ、桃、イチゴ、トマトなど多方面で乱用されていることだ。



     その残留基準値を見て驚愕した。例えば、ブドウや茶葉は、EU残留基準(当時)の500倍と桁外れであった。これに対して市民グループ、消費者団体は政府(厚労省)に猛烈に抗議した。



     政府は慌てて、2010年に一部改訂した。しかし、これら新基準を見ても、対EU比率は依然として500倍だった。改訂されても、イチゴ、茶は300倍と物凄い残留基準である。例えば、体重25kgの子供がブドウを食べると、1日の摂取許容量を超えてしまう。これらネオニコチノイド農薬は「洗っても落ちない」のだ。なぜなら、水溶性なので果物の表面ではなく、内部に浸透するからだ。その害から逃れるには、食べないか、無農薬のものを選ぶしかない。すでに、国産蜂蜜からネオニコチノイドが検出されている。汚染は確実に進行している。



    「市販13種の蜂蜜で、ニテンピラムやアセタミブリド系農薬の濃度を調査し、アセタミブリドがすべての蜂蜜から検出され、最高は1mlあたり5・9ナノグラムだった。ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサムも一部から検出され、最高はチアクプリドの同16ナノグラムだった」(「東京新聞」2013年8月19日)



     蜂蜜汚染を確認したのは愛媛大農学部・河野公栄教授らのチームである。蜜蜂への影響が特に大きいチアメトキサムの生涯摂取量を試算すると「短期間に摂取した場合、蜜蜂の半数が死ぬ量の約2分の1に達する」という。米国では近年、自閉症が増えている。自閉症は、発達障害の一種。それは、化学物質や電磁波などによる環境汚染で激増している。さらに、喘息、小児がん、糖尿病、先天異常・・・。



     その大きな引き金が、ネオニコチノイドなど農薬による障害なのだ。世界の子供を巡る状況は、背筋が凍るほど悪化している。(JEPA資料)



     日本では残留基準がずさんなら、農薬使用量も桁外れである。「34か国が加盟する経済協力開発機構(OECD)の調べでは、面積当たりの農薬使用量は、2010年では、日本は韓国に次いで2番目に多く、ドイツの約10倍、米国の約6倍だ」(「東京新聞」2013年11月25日)



     ネオニコチノイドでも、残留基準がEUの300倍-500倍と出鱈目の極みである。農薬乱用も当たり前であり、メディアが報道しないため、国民は全く蚊帳の外だ。最も不安なのは、子供たちの健康だ。ネオニコチノイド農薬は「ニコチンと同じように子供の脳に対する毒性が特に強い。注意欠陥、多動性障害などの発達障害が心配される。そうした危険があるのに、使用を増やそうというのは、人の健康を脅かす」(黒田洋一郎氏)

  • 名無しさん2018/08/02

    LGBTと「特権意識高い系」占い雑誌の報復。

    https://ameblo.jp/japangard/entry-12394328289.html

    菅野完「民団幹部から4千万円の籠池裁判費用を工面する!自分の庇護者は共産党」・籠池佳茂が暴露

    http://deliciousicecoffee.jp/blog-entry-7165.html

    菅野完というよりもノイホイ

    http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/53289271.html

    通州事件を忘れるな

    https://samurai20.jp/2018/07/tuusyuujiken-3/

    トランプの本気

    http://www.moeruasia.net/archives/49610292.html

    木津川

    https://www.google.co.jp/search?tbm=isch&q=%E6%9C%A8%E6%B4%A5%E5%B7%9D&chips=q:%E6%9C%A8%E6%B4%A5%E5%B7%9D,g_32:%E6%B2%88%E4%B8%8B+%E6%A9%8B&sa=X&ved=0ahUKEwikofOHusrcAhVEbbwKHTS_Dt4Q4lYIbSgA&biw=1097&bih=531&dpr=1.75

    移民政策が国体を破壊する!

    http://ryotaroneko.ti-da.net/e9754053.html

    近代に入って3回も破綻した韓国を救った日本

    https://ameblo.jp/djdjgira/entry-11523173020.html

    松本有紗 と桐谷美玲

    https://sokkuri.net/alike/%E6%9D%BE%E6%9C%AC%E6%9C%89%E7%B4%97/%E6%A1%90%E8%B0%B7%E7%BE%8E%E7%8E%B2

    ドキュメンタリー映画『種子ーみんなもの? それとも企業の所有物?』完成

    http://blog.rederio.jp/archives/3376

    朝日新聞が『名誉回復に務める気が全くない』と関係者が絶望中。日本の名誉などどうでもいい

    http://u1sokuhou.ldblog.jp/archives/50512326.html

    ホロビッツ博士の警告・ワクチンによる大虐殺 

    http://asyura2.com/sora/bd15/msg/647.html

    隠身という古代の知恵の凄み

    http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-3800.html