政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針4729 号  2018・7・3(火)

2018/07/03

                        
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わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4729号
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      2018(平成30)年7月3日(火)



           中国が南太平洋のバヌアツに:宮崎正弘

            人工関節手術で歩ける喜び:小池達也

     日本が非難浴びる国連の慰安婦問題議論:櫻井よしこ
                 
                         
                      話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


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第4729号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
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中国が南太平洋のバヌアツに
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)7月1日(日曜日)
         通巻第5744号
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 中国が南太平洋のバヌアツに巨大病院船を派遣
  南太平洋の島嶼国家に親善使節? 本当の目的は何か?
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 中国がバヌアツに病院船を派遣することが分かった。

「病院船」とは、戦争に伴い、負傷兵を収容し、緊急手術もできる「移 動する総合病院」であり、米軍は世界最大「マーシー」を保有する。これ は全長272メートル、横幅32メートル。排水量6万9000トンとまるで空母並み。
 
船内には1000の病床と12の手術室、霊安室まで用意されている。

1991年の湾岸戦争では、開戦とともに戦域海域に急遽派遣され、690人を 収容、300の緊急オペを行っている。

また2013年のフィリピン台風被害救済のトモダチ作戦でもレイテ島沖に派 遣され、自衛隊とともに救援活動を展開した。

距離的に近い中国からも初めて病院船が派遣され、西側の注目を集めた。

中国の病院船は「平和の方舟」とよばれ、これまでにもペルーや、グレナ ダなどに友好親善、文化交流を基に派遣された。

現地では無料治療、老人ホームの往診、また上陸して現地の病院の医師等 と技術交流を深めるなど、しかし主に治療したのは現地駐在の大使館員や 駐在武官、留学英だったという情報もある。

この中国の病院船がバヌアツへ派遣されるとしたニュースに驚き、対応し たのはオーストラリアである。

嘗てはフランスと英国が領有を争ったが、現在のバヌアツは豪海軍の守備 範囲であり、ターンブル豪首相はバヌアツとの間に安全保障条約締結の動 きを加速させたばかりのタイミングだった。

バヌアツはマグマを噴出させる火山で有名で、人口は僅か24万。芋が食 事の主体で、GDPは1人あたり4000ドル。

日本からは火山とスキーバダイビングを楽しむパック旅行もあるが、近年 は中国からのツアー客が目立つようになったという。

この背景には南シナ海を傘下におさめた中国海軍が、つぎに長期の戦略目 標として南太平洋にも照準をあてているからだ。

すでにサイパンには豪華リゾートを中国資本が建設中で、米国は活発化す る中国の動きを監視している。

フランスと英国も海軍を南シナ海から南太平洋へ共同派遣することを決め ている。

なお我が国の自衛隊は本格的な病院船を持っていない。湾岸戦争のとき、 135億ドルを拠出させられて、その後の後始末(掃海)もさせられたが、 米軍が望んだのは日本の病院船派遣だった。

しかし、憲法9条を抱える日本には戦争を想定しておらず、したがって病 院船建造という発想がないのである。

      
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW
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 儒教はなぜ世界的影響力を誇れなかったのか
  魅力に乏しく、自己中心の傲慢に導いた元凶が儒教ではないのか

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黄文雄『儒教の本質と呪縛』(勉誠出版)
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儒教は宗教ではないが、孔子廟があるように宗教的色彩を持っている。た だし、儒教には「あの世」がない点で共産主義と似ている、と黄文雄氏は 言う。

「儒毒」にどっぷりと染まったシナは、救いのない文化を、世界一などと 自慢する。しかし日本は儒毒に染まらなかった。仏教と同時期に儒教は日 本に輸入されたが、聖徳太子は仏教を国教として、儒教を顧みなかった。
なぜなら、そこに日本と中韓の文化の根本的差違があるからだ。

ヘーゲルは儒教の道徳観は市井でみられる通俗的モラルでしかないという 意味のことを書き残した。

福沢諭吉は「儒教は後世に伝われば伝わるほど、人の知恵と徳性を徐々に なくさせ、悪人と愚か者がますます多くなる。これからも儒教が世に伝わ ると、禽獣の世界となり、今日に生まれながら、甘んじて個人の支配をう ける社会に停滞するしかない」。

凄まじい儒教批判である。

中江兆民は「江戸儒学も国学もいずれも真の学問ではない古代の陵墓を掘 り起こしただけで、宇宙と人生の道理をわきまえていない」ともっと痛烈 だった。

津田左右吉は「儒教が日本化した事実はなく、儒教とは、どこまでも儒教 であり、支那思想であり、文学上の知識であり、日本人の生活には入り込 まなかったものである。だから、日本人と支那人とが儒教によって共通の 教養を受けているとか、共通の思想をつくり出しているとか考えるのは、 まったく迷妄である」(『支那思想と日本』)

たしかに江戸時代、官学は儒教、とりわけ朱子学だった。

それは社会の安定に都合の良い学問であったため利用しただけで、ところ が朱子学をとなえた高名な儒学者等は、夜ともなると陽明学に親しんだ。
 山鹿素行、伊藤仁齋、荻生租来、熊沢蕃山、中江藤樹、この流れは吉田 松陰、西?隆盛へと流れ込み、乃木大将、特攻隊、三島由紀夫へ迸った。 この日本的陽明学は突き詰めていくと、シナの陽明学を超えて、日本独特 のものである。

さて現代中国は世界各地に「孔子学院」なるものを設置し、道徳を教えよ うとして嘲笑され、欧米では孔子学院はスパイ機関と攻撃され、一部は閉 鎖に追い込まれた。

ほかの国でもせいぜいが中国語(マンダリン)を学ぶのに便利なところくら いの認識しかない。

「孔子平和賞」なるはノーベル平和賞に匹敵するものと中国共産党が宣伝 したが、受賞した連戦も、プーチンも、いや村山富市も、ムガベ(前ジン バブエ大統領)も辞退するか、授賞式出席を『遠慮』した。

ことほど左様に儒教は魅力がないのである。

黄文雄氏はなぜ儒教の拡散力(すなわち影響力)が弱いかとして次の諸点 を上げている。
(1)そもそも魅力がない
(2)漢字文明の限界がある
(3)官僚による独占

かくして「儒教以外の思想や学問も、弾圧や度重なる大乱で多くが廃れ、 散逸してしまっています。中国固有といえる文化や文明が、東洋以外の世 界まで拡がることは殆どありませんでした」(31p)

それは中華思想という自己中心主義と、根拠のない優越感や自信過剰、そ れから生まれてくる傲慢、唯我独尊的パラノイア。なんでも自己有利に考 える極端なエゴイズムと驕慢なご都合主義、他人を忖度しない傲岸不遜 が、人々をしてシナ人を忌み嫌うようにしてしまうからである。

ソフトパワーとして、中国は儒教を世界に売り込むはずだった。

見事に失敗したあと、はて中国文化には世界に誇れるものが残っているの かと猛省するべきところだが、習近平は恥知らずにも「金こそが人生」と ばかりに賄賂を贈り「一帯一路」プロジェクトを推進し、その経済的破産 にむかってまっしぐらの暴走を続けていることになる。

    
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1753回】           
――「支那人は巨人の巨腕に抱き込まるゝを厭はずして・・・」――中野(9)
中野正剛『我が觀たる滿鮮』(政?社 大正4年)

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「都督の監督あり、滿鐵の行政あり、餘り有り難きに過ぎて、日本人は却 て恐縮せんとする」ような満州南部とは違って、満鉄に「沿ひて有する我 勢力の終點たる長春」は「都督府を去ること遠く、滿鐵本社を去ること遠 く、住民は此等の御世話より免るゝこと比較的容易」であり、加えて領事 は無能。「それだけに人民は官憲を便りにせ」ざるから活気が漲っている。

 長春から転じて「吉林に至れば、此處に滿鐵の行政なく、都督府の監督 な」いからこそ、「人民は却て滿鐵沿線に於けるものより活氣あり」。ま たハルピンに至れば、「露國の治下に居る日本人」は「更に奮鬪力を示 し、更に敢爲の氣を示すと云ふ」。

 こうしてみると政府当局による「出來損なひたる保護とか恩惠とかも浴 せんよりは、我國の勢力範圍外に於ける方、却て我國民は順當なる發達を なし得るものなり」。当局によるおためごかしの“保護・規制”が却って民 間の活力を殺ぐのは、海外であろうが国内であろうが、どうやら昔も今も 余り変わらないらしい。

 ところで長春は「東清鐵道、西伯利亞鐵道も以てぺテルスブルグ及び浦 潮に連り南滿鐵道、安奉鐵道によりて大連朝鮮に通じ、吉長鐵道によりて 吉林に通ずる」ほどに「鐵道発達の要衝」であり、「習慣的商略の樞區 た」るゆえに今後の発展が大いに期待できる。であればこそ、「支那人の 戸口」は市街・郊外を合わせて11万余。「全滿洲の日本人八萬」を遥かに 凌ぎ、「其盛大想ふべきなり」。

とはいうものの問題がないわけではない。長春を含む「吉林省は紊亂せる 幣制の改良基金を國内に求むる能はざるや、勢ひ海外借款を得んと欲し」 ているが、ロシアも日本も断った。そこで登場してきたのが「近來後れて 馳せに滿洲の利源を狙ひつゝある米國」であり、「山東の一角を根據とし て四方に向ひて虎視眈々たる獨逸」である。

米独両国をはじめとする列国は、これまで「他國の勢力範圍に向ひて手を 下すことの甚だ友邦の尊嚴を傷くるを知れば」こそ、「日露戰爭なる高き 代償を拂ひたる」日本の満州に対する「優越權」を尊重し、「滿洲の野に 於ては隨分遠慮勝ち」であった。

だが「彼等の謙抑なる態度は、決して永久に繼續すべきものに非ず」。だ から日本が「我にして毫も經濟的發展を企つるの勇氣」を示さなかったな ら、「彼等も遂に堪へずして進み來るべきは必然の勢ひ」となる。

 だから「列國の經濟的侵略を排して我利權を滿洲に確立」しようとする なら、先ずは「外交の手腕」であり「經濟的冒險の勇氣」である。最近に なって「官僚と軍閥は滿蒙を確保すべく軍備の擴大を叫びつつ」あるが、 「滿蒙に於ける列國の經濟的侵掠は、軍事的侵略よりも遥に危險」という べきだ。

 ロシアは専ら外蒙に軍事的食指を伸ばしているようだが、「亦南滿の幣 制紊亂せるを看取して、之に乘じて其經濟的發展を試みんとする活眼者」 はいるはずだ。満洲への新参者ではあるものの、やはりドイツは侮れない。

それというのも「學問によりて人材を養ひ、人材を以て經濟的機關を運 轉」させているからだ。「故に世界の植民國中最も商業道徳を重ん」じ、 「最も商業政策の統一」があり、「最も製造品の良好なる國は獨逸な り」。かくしてドイツは「世界の競爭場を蹂躙しつゝあり」。

翻って日本を見れば、たとえばロシア貨幣は「吉林省内の支那人間に通用 すれども、日本紙幣の價値を知る者は殆ど」ない。日本に必要なのは「經 濟的冒險の勇氣」だ。

「紙幣を發行して獨り吉林と言はず、奉天、?龍の貨幣權を獲得」すべき だ。このまま列国の進出を拱手傍観しては、なんのための満州ぞ、である。
悲憤慷慨・切歯扼腕・・・。
        
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者
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(読者の声1)西尾幹二先生のブログに次の文章があります。

「宮崎正弘氏の最新刊『アメリカの「反中」は本気だ!』(ビジネス社) を読みました。米中政治対決が明確化したという私の予測と理解にそれま でかすみがかかっていた迷いがあったのに、この本で拭い去られました。 それが三日前です。二日前に藤井厳喜氏からファクスで、トランプがロシ ア疑惑を克服したこと、ロシア疑惑はヒラリー陣営をむしろ危うくしてい るという新情報を与えられました。

この二つのニュースを個人的に手に入れて熟読し、(6月)八日の産經コラ ムのあの内容を決定しました」(引用止め)。

このブログを読んだあとに、宮崎さんが生出演されたラジオ番組を拝聴し ました。なるほど、活字を追うより、耳で聞いたほうが、よく理解できま した。
 有り難う御座いました。
   (YT生、高崎市)



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(読者の声2)名古屋方面の愛読者の皆さん、8月4日に名古屋で宮崎正弘 先生の講演会があります。

すこし早めのお知らせですが、カレンダーにお書き込み下さい。
 これは同時開催の「もうひとつの戦争展覧会」のイベントとして開催さ れるプログラムです。

               記

とき   8月4日(土曜) 14:00−
ところ  名古屋国際センター 5階会議室
     http://www.nic-nagoya.or.jp/japanese/nicnews/aramashi /nicaccess
参加費  1200円
講師   宮崎正弘先生
演題   「大東亜への夢 ――日本はいかにアジアに貢献したか」
特記    「もう一つの戦争展」は8月4日午前10時から、8月5日午 後6時まで同センター4階展示室で開催されます。
お問い合わせ (052)763−4678(服部)
メール  mh.sensouten@gmailcom
 具体的なプログラムなど、詳細が決まれば、追って再度のご案内を申し 上げます。
         (実行委員会)



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(読者の声3)朝日系マスコミにはあきれますね。富川とかいうアナウン サーへの批判です。
https://news.infoseek.co.jp/article/knuckles_3475/

「番組の流れとしてうちは反安倍政権をとってますが、富川アナは中立と 見せかけ、根っからの愛国者。番組の方向性に疑問を呈する場面も打ち合 わせ段階から見受けられ、その辺りも実は局の上層部から問題視されてます。

嵐の櫻井と結婚秒読みと言われてる割と攻撃的な考え方の小川彩佳アナと の温度差も若干あり、コンビとして機能させるには無理があるのではない かという声もちらほら。実は富川アナの後釜として名前が挙がってる人物 がすでにおり、オファー作戦を開始しています。

元NHKの登坂淳一アナです」(テレビ朝日関係者B)自覚をもって行動して ますねえ。こんなこと書かれても、当たり前すぎて気にもならないようです。

本人の資質はともかく、「反安部でない愛国者」は、テレ朝方針とは反す る、ということで非難されるようです。後釜は元NHKとか。同じ穴の何と か、ということでしょうか。
 一体、どこの国のマスコミなんでしょうか。
   (NS生:千葉)

       


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人工関節手術で歩ける喜び
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   小池 達也(医師)

整形外科の分野ですばらしい発展を遂げていると考えられているのは、人 工関節分野です。現在では、肩・肘・股・膝・足関節に人工関節手術が施 されますし、手や足の指関節にも応用が始まっています。

特に、股関節と膝関節に関しては膨大な数の手術が毎年日本中で行われて います。

成績も安定しており、それほど高度な手術でもなくなりつつあります。

しかし、本当に人工関節は進歩したのでしょうか。

1962年にチャンレイという先生が人工股関節手術を初めて実施されまし た。 今から振り返ってみても、良く考え抜かれたデザイン・材質・手術 方法でした。やっぱりパイオニアと呼ばれる人たちには何か光るものがあ ります。

このチャンレイ型人工股関節は長期成績も良く、スタンダードとなりまし たが、もちろん完璧ではないので、チャンレイ自身を含め様々な改良が加 えられました。

ところが、それらの改良、良かれと思ったデザインや材質の変更は逆に長 期成績を悪化させました。

そうすると、また改良が加えられ、猫の目のようにくるくるとデザインや 果てはコンセプトまで変わっていきました。最近ようやく、コンセプトも 成熟し成績も安定してきました。しかし、改良が加えられ続けていた時代 に人工股関節手術を受けてしまった人は恩恵を受けることが出来なかった わけです。

最先端のものが最良とは限らない好例ではないでしょうか。これは人工関 節の性格上、結果がすぐに出ないことが一番の理由です。そして、この危 険性は今後も出てくる可能性はあります。

では、人工関節手術などすべきではないのでしょうか。

そうではありません。歩くことさえ大変な方が、人工関節手術を受けて痛 みなく歩けるようになった時の喜びは、本人でない我々でさえ感じること の出来る大きなものです。

「人生が変わった」・「旅行に行けるようになった」・「歩くのって楽し い」など、多くの喜びの声を聴かせていただける、医者にとっては実にや りがいのある手術です。これを永続する喜びに変えるために、いくつかの 合併症を克服してゆくのが、我々の今後の使命でしょう。

人工関節の合併症で厄介なのは感染とゆるみです。ゆるみの方は、多くの 研究により克服されつつありますが、異物を体の中へ入れる手術であるこ とから、感染の危険性はなかなか解決されそうにはありません。また、ス ポーツも可能になるような丈夫な人工関節もまだ存在しません。真の人工 関節出現はもう少し先になりそうです。
 
ところで、最近ではナビゲーションといって、コンピュータが人工関節を 入れる方向を指示するシステムやロボットが人工関節を入れる方法も実用 化されています。

あなたは、ロボットと人とどちらに手術して欲しいですか?
         
                 (大阪市立大学大学院医学研究科)



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日本が非難浴びる国連の慰安婦問題議論
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             櫻井よしこ

「日本が非難浴びる国連の慰安婦問題議論 資金力活かし道理や公正さを 説くべきだ」

トランプ米政権が6月19日、国連人権理事会からの脱退を表明した。パレ スチナ問題でイスラエルに対する偏見の度合いが過ぎているという理由だ。

「朝日新聞」は6月20日夕刊の1面トップで同件を、「また国際協調に背」 という見出しで報じた。パレスチナ対イスラエルの問題に踏み込むつもり はないが、朝日流の批判だけで済む問題ではないだろう。国連人権理事会 に日本も言いたいことは少なくないはずだ。

クマラスワミ報告はその一例だ。国連人権委員会(国連人権理事会は2006 年に国連人権委員会が改組されてできた)の特別報告者であるクマラスワ ミ氏は、日本軍は慰安婦を「性奴隷」にし、反抗する女性たちをトラック で山に運び、池を掘り、毒蛇で一杯にし、女性たちを裸にして池に突き落 として死なせたと報告した。完全な作り話だ。

その2年後、同委員会はマクドゥーガル報告「現代的形態の奴隷制」を承 認したが、クマラスワミ報告に輪をかけた酷い内容だった。慰安所を「レ イプ・センター」と断じ、「奴隷にされた女性たちの多くは11才から20 才」「厳しい肉体的虐待」で「生き延びた女性はわずか25%」と報告し た。マクドゥーガル氏も国連人権委員会特別報告者である。

日本人としてこのようないわれのない非難を浴びるのは耐え難い。しか し、国連での慰安婦問題の議論では、いつも右の両報告が土台になってい る。結果として日本は屈辱的かつ不条理な非難を浴びることになる。

この他にも昨年は国連人権理事会特別報告者のジョセフ・ケナタッチ氏が 「テロ等準備罪」は表現の自由を不当に制約する悪法だと、日本政府を非 難した。圧倒的多くの国々では日本よりはるかに厳しい法律を備えている が、彼はそのことには触れない。

同じく特別報告者のデービッド・ケイ氏は慰安婦問題を含む歴史問題の 「解釈」に日本政府が介入し、事実を曲げていると非難した。事実を曲げ たのは彼ら特別報告者であり、彼らに誤った情報を吹き込む運動家や左翼 系弁護士であり、彼らの活躍の主舞台となっている国連人権理事会である。

こんな状況に日本はどう対処すべきか。埼玉大学名誉教授の長谷川三千子 氏は、国連人権理事会に蔓延する活動家の悪質な言説に学者や研究者は 引っ張られてはならないと訴える。その上で希望は若い世代だと語る。

「たとえば朝日新聞に寄稿したり、旧民主党系政治勢力を支持する若手学 者や研究者の中に、少数ですがイデオロギーよりも事実に基づこうとする 人々がいます。彼らは運動家の言説に引っ張られる人々ではない。迂遠か もしれませんが、彼らに働きかけたい」

確かに正道だが、時間がかかるだろう。国連人権理事会に度々足を運び 「慰安婦は性奴隷だ」と吹聴してまわる日本人の学者、弁護士、運動家ら と対決してきた衆議院議員の杉田水脈氏は、より直接的な行動が必要だと 語る。

「日本政府は国連人権理事会への対処を真剣に考えるべきです。人権理事 会の背後で、中国や韓国政府の資金が使われ、反日決議を後押ししている と感じます。日本人は国連や国際条約の『権威』に弱く、そのまま受け入 れがちです。国際条約ゆえに外国人の日本国土の買収を阻止できないと考 える結果、国土は奪われ続けるのです」

力がある米国は力に任せて脱退もできる。安全保障を米国に頼り、拉致問 題解決にも国連の決議を必要とする日本には、逆立ちしても脱退する力は ない。国民気質から見てもその道は支持されないだろう。しかし、日本は 高額の資金を国連人権理事会にも国連にも拠出している。その力を使うの だ。その上で国連はじめ国際社会に、道理や公正さという価値観を説く日 本に、まず、なることだ。
『週刊ダイヤモンド』 2018年6月30日
 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1237 


            
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重 要 情 報
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◎これは奇跡的−日本代表、就中「西野サッカー」の快擧−
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【サッカー日本代表】ベルギー戦速報(4)日本、乾のゴールで2−0に

後半7分、日本はこぼれ球を拾った香川が中央でコントロール。受けに来 た乾が鮮やかに右足を振りぬき、ネットに突き刺した。日本は先制直後の 2点目でベルギーを一気に突き放した。
【写真】 日本−ベルギー 後半、2点目のゴールを決める乾=ロストフ ナドヌー(共同)
<http://www.sankei.com/s><http://www.sankei.com/s…/photos/180703/spo1807030011-p1.html>http://www.sankei.com/s…/photos/180703/spo1807030011-p1.html

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【サッカー日本代表】ベルギー戦速報(7完)日本、8強ならず 土壇場 で失点、2−3で逆転負け

追い付かれた日本は防戦一方となる中、西野監督も流れを変えようと交代 カードを一気に2枚切る。後半36分、柴崎と原口を下げ、山口蛍(C大 阪)と本田を投入。39分には香川のパスから本田がシュートを狙った。

40分には川島がシャドリ、ルカクのヘディングシュートを立て続けに好 セーブでしのぐ。

ロスタイムは4分。日本は大迫が獲得したFKを本田が狙うが、相手GK クルトワにはじかれる。直後のCKでも得点できず、ベルギーの逆襲を食 らう。最後はシャドリに押し込まれ、土壇場で勝ち越された日本。惜しく も延長戦には持ち込めず、2−3で敗れ、初の8強入りはならなかった。
【産經ニュース】 2018.7.3 04:57 〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎負けている方がストーリング(stalling)とは:前田正晶

対ポーランド戦の残り10分で西野監督が採ったこの思い切った作戦は、結 果としてグループリーグの待ち抜けとなったのだが、世界中のあちこちで それこそ毀誉褒貶相半ばする状態となった。

私も長年色々な団体競技の試合を見てきたが、負けている方がストーリン グ(stalling)を敢行するのは見たのは初めての経験だった。29日夜の我 が代表の対ポーランド戦での出来事(ハプニングではない、念の為)のこ とである。

私は解説者(多分、山口素弘と鈴木隆行だと思ったが)がかなり的確に状 況を説明してくれてあったので、事態は解っていたつもりだった。彼らは 最後に長谷部を交代で出したのが、全員に伝える任務を帯びていたのだろ うとも言っていた。

勿論、かなり危険な賭だとは思ったが、ポーランド側もある程度以上我が 方の意図を察したのだろうと、リードしている方が後数分を残して無理に 奪いにいく必要も無しと判断したのだろう、全く寄せようとか競り合いに いこうとする素振りを見せなかった。

だが、不思議なことにマスコミ報道では我が方が採った作戦に対して色々 と言われたが、私には「これ幸い」とばかりにポートランドも一種のス トーリングに出たことについては、何のお咎めもなかったのは不公平だと 思っている。

結果としてこの試合の最後は極めて間延びした状態になり、大いに観戦の 興味を削がれたと不快に思われた方はおられただろうとは感じたが、「兎 に角、早く終わってくれ」と念じていたいた。

今回のW杯の試合では何故か後半のエキストラタイムが前半に比べて長 く、3〜5分台になるのが不思議だった。あのポーランド戦でも後半に時間
を3分も浪費した事態は生じていなかったと思っている。

西野監督のこの作戦には当然のように賛否両論があったようだ。しかし、 そういう規定がある以上利用するのはフェアーであるとは思っている。だ が、私はあの6人替えにはそれほど賛成できなかった。

簡単に言えば「そ れでなくとも決定力不足なFWにW杯初登場の武藤を出し て一層不足させる 事態に追い込んだし、槙野如きを出した為に彼のサイ ドであの失点が生じ たし、放っておけばゴールキックになるようなパス に頭で触れて危険極ま りないCKにしてしまった判断の悪さを見せた」辺 りが不満だった。

私は矢張り「香川と柴崎を並べた上で本田を切り札に使うべく残し、指導 力がある長谷部を出しておく布陣で行くべきだった」と未だに思ってい る。あの6人を入れた顔ぶれでは1点でも取り返すことは至難の業に見え た。

マスコミにも「川島が良いセービングでテイームを救った」というよ う に賞賛する傾向があるが、彼の前に出る判断の遅さと位置取りの悪さは 救いようがないと思っている。補欠で連れて行った東口か誰かを使ってみ る手はあったと思う。だが、それとても危険な賭だったかも知れない。

次の相手はベルギーがそうだが、午前3時の試合開始は余り有り難くな い。夜中の11時や12時の開始よりはマシかも知れないが、高齢者である当 方の翌日の体調に非常に好ましくない結果となった実績が2度もあったか ら。

29日々もソファーに横になって日大問題の第三者委員会を記者会見 を見 ている間に、眠さに耐えきれず気が付けば午後4時半を回っていた。 とこ ろで、あの委員会は日本大学そのものの体質にまで切り込む為に設置 さ れたのだろうか。そこが解らなくなったのか、寝てしまった。


 ◎アメリカの一般庶民の海外に対する関心度の考察:前田正晶

7月1日のテレ朝のテレビタックルに出演された明治大学の海野教授は「ト ランプ大統領の支持率は金正恩委員長との会談後に2〜5%程度しか上昇せ ず、中間選挙対策もあって多くの州を回って会談の成果を強調されている。

だが、一般庶民の海外に対する関心の度合いは低く、支持率に結びついて いない」と懸命に語っておられたのが印象的でだった。私もある程度以上 理解できる事実だと経験してきたからだ。

同教授は「トランプ大統領が中間選挙対策に熱心であり、その理由はもし も下院で多数派となればロシア疑惑等を理由に弾劾に出てくる危険性が高 くなるので、それを阻止しようとして懸命なのだ」とも強調された。如何 にもプロ民主党らしい同教授の発言として聞いていた。

彼は更に「今やトランプ政権の中では反トランプ派が排除され、共和党の 国会議員の中にもトランプ氏に靡いていった者が多くその点では足場が
固まりつつある」と指摘していた。

海野教授は嘗て民主党の為に戸別訪問をして回ったと誇らしげに自分から 言っていた人物。アメリカ人の中にいて仕事をした経験持ち主である点は 少しは貴重かと思う。

早稲田の中林教授も上院の仕事を長年していたとかで、米国の政界の事情 に明るいという触れ込みで方々のテレビに出ている売れっ子だ。お二方は それなりに情報源をお持ちのようで、聞かせるだけの材料はあるようだ。 それ故に、海外からの情報と我らがマスコミ報道と統計資料頼みの評論家 と少し違うと言えるだろう。

海野教授は「一般のアメリカ人はDPRKの事など意識していない」と指摘し た。一般論として経験上も言るが、自分で海外関係の仕事でもしていない 限り、アメリカ庶民が外国に対する関心の度合いは我が国のそれよりも遙 かに低いのは間違いない。

特にアジア関係では中国系アメリカ人が多いことも手伝ってか中国人しか 知ラナイとすら思わせる。私などは台湾で保証されたように、何度中国系 アメリカ人と思われたか解らない。愉快ではない。我が国と同様に外交問 題は票にならない国だろう。

私はカナダで一度ともにいた工場の幹部とBC州の田舎で食事をした際に、 彼がウエイレスに「この人は何処の国の人か解るか」と尋ね、I don't know.だった。重ねて「日本人だが、日本は何処にあるか知っているか」 と尋ねれば、困惑した表情で間を置いてから Somewhere in the far east.と答えた。そんな程度だと思う。アメリカでは多くの人は「日本は 中国の一部だ」と堂々と言う者が多いのでウンザリさせられ
た経験もある。

であるから、海野教授にトランプ様がDPRKと会談したの何のと言われても 反応がなかったと聞いても驚かなかった。如何にもアメリカ人が世界を知 らないような言い方だが、我が国ではどうかと考えて見る必要もあるかも。

言えそうなことは、我が国の一般人の方が知識と関心は高いと言って誤り ではあるまい。でも「外交は票にならない」と常に言われている。



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身 辺 雑 記
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3日の東京湾岸は晴れ。

東京湾岸は7月に入ってますます好天が続いている。散歩する身にはとて もありがたい。

書斎南の窓から見下ろすと第3亀戸中学校のプールである。2日も10時ごろ から女生徒たちが泳ぎ始めた。中学生といえどもまもなく立派な淑女と なって世にデビューするのである。
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