政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針4707 号  2018・6・11(月)

2018/06/11

 
                           
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わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4707号
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      2018(平成30)年6月11日(月)



    米朝首脳会談、「政治ショー化」を防げるか:阿比留瑠比

              心筋梗塞は予知できる:石岡荘十

          北をめぐる米中の闘いが激化: 櫻井よしこ          
                               
                      話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


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第4707号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
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米朝首脳会談、「政治ショー化」を防げるか
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               阿比留 瑠比

政府は、7日に米ワシントンで開催される日米首脳会談と、12日にシ ン ガポールで行われる米朝首脳会談の行方を決して楽観はしていない。米 国では11月に政権の是非を問う中間選挙が行われるため、功を焦ったト ランプ大統領が、北朝鮮に安易な譲歩をしかねないとの見方が浮上してい るからである。安倍晋三首相は、これまで築き上げてきた信頼関係をてこ に、トランプ氏が正道を踏み外さないように説く役割が求められている。

11日には米プロバスケットボールNBAの元スター選手、ロッドマン 氏 がシンガポールを訪問するとの報道がある。仮にロッドマン氏が米朝会 談に一枚かむと、会談はトランプ氏と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウ ン)朝鮮労働党委員長の首脳同士の真剣勝負というよりも、華々しさを演 出した「政治ショー」の色彩を帯びてくる。それでは核・ミサイル・拉致 問題の解決はおぼつかない。

押され始めた米

また、トランプ氏が、対北朝鮮強硬派であるボルトン大統領補佐官(国 家安全保障問題担当)を、外しにかかっているとの観測もある。トランプ 氏にしてみれば、「私のやることの邪魔をするな」ということだろう。

とはいえ外交交渉では、うまく成果を挙げよう、話をまとめようとせい た側が足元を見られ、立場が弱くなる。トランプ氏はそのわなにはまって はいないか。

「米側がだいぶ北朝鮮に押されてきた。しかし、トランプ氏のことだか ら何が起こるか分からない。米朝会談だって、一度キャンセルしているし ね…」

政府高官はこう述べ、トランプ氏が北朝鮮に対して軟化してきたことを 認めた一方、トランプ氏の言動の予測不可能性を指摘した。安易な譲歩に 走るとはかぎらないというわけである。

外務省幹部は「米側とは事務レベルでは一致している」と語ったうえ で、米側も次のようなことを言っていると明かす。

「米朝会談で大統領が何を言うか分からない。大統領が金委員長と会う 前に、最後に会う人(安倍首相)が最も重要だ」

米側事務方もトランプ氏の腹の内が読めず、コントロールできずにいる ため、トランプ氏の「相談役」である安倍首相頼りとなっているのであ る。それだけ今回の日米両首脳による(通訳を除いて1対1の)テタテ会 談は、決定的な意味を持っている。


最後は安倍首相

トランプ氏が先月24日にいったん米朝会談の中止を表明した際には、 事 態は米国主導で動いていた。ところが、現在では北朝鮮ペースで進行し ている感がある。ただ、トランプ氏の真意がどうあれ、米国全体が対北譲 歩ムードに流されているわけではない。

防衛省幹部は強調する「米軍は北朝鮮を全然信用していない。軍事オプ ションの準備を着々と 進めており、警戒態勢を緩めていない。河野克俊 統合幕僚長と先月会談し たダンフォード統合参謀本部議長は、日本と同 じ認識だった」

米国家安全保障会議(NSC)も米軍も、北朝鮮の思うつぼである安直 な譲歩など望んでいないが、全てはトランプ氏次第ということになる。そ して、それは結局、「最後は安倍首相とトランプ氏の関係だ」(外務省幹 部)となる。

安倍首相にとって今回の日米会談は、米朝会談の政治ショー化を防げる か、のるかそるかの大勝負となるかもしれない。産経新聞(論説委員兼政 治部編集 委員)



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心筋梗塞は予知できる
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     石岡 荘十

まず、死因について。

私の父親も死因は「心不全」とされていたが、長い間、この死亡診断書に 何の疑問も感じなかった。しかし、よく考えてみれば「心不全」というの は単に「心臓が動かなくなった」という意味であるから、病気の「結果」 そのものであり、死のトリガー、「原因」ではない。

<最初は背中が痛いと言われたと報じられていた。亡くなった後では容易 に心筋梗塞だったとは解らないのではないか。誰でも経験して学習し教訓 に出来る病ではないので、発症した場合の対処は困難だろう>、これこそ が「死因」となった心筋梗塞を疑わせる症状だ。

私も大動脈弁がうまく開閉しなくなり、10数年前人工の弁に置き換える手 術を受けているが、そこに至る症状として<背中が痛い>を何年にもわ たって、何度も経験している。

心臓の血流が途絶えると、背中が重苦しくなる。痛いと感じる人もいる。 この苦しさは、血流が滞った程度(狭心症)の場合は、15分程度で回復す る。不整脈のひとつ心房細動の時もそうだ。

私が何度も経験したが、それ以上自覚症状が長く、30分とか続くのは血管 (冠動脈)が完全に詰まっている(心筋梗塞)だと考えた方がいい。ほっ ておけば死に至る。

胸が痛くなるという症状だと、「心臓がおかしいのではないか」と分かり やすいが、心筋梗塞になると左の奥歯がうずいたり痛くなったり、肩が 凝ったりすることもある。歯医者や整形外科に駆け込む人もいるが、これ は心筋梗塞の症状のひとつなのである。

歯医者で鎮痛剤をもらって「一丁上がり」となるが、じつは心筋梗塞の症 状だ。こういうのを「放散痛」という。

不幸にして、こんな知識がなく死んでしまった後、患者を解剖すると死因 が心筋梗塞であったことは明らかになる。

<発症した場合の対処は困難だろう>といっておられるが、心臓疾患の9 割は、対処の仕方を誤らなければ、決して「死に至る病」ではないのである。

本誌常連の前田正晶さんが書いておられる記事が見事にそのポイントを突 いている。その要点をまとめると、

<失神するほどの、激痛と胸部に圧迫感があった。自分で119番に電話し て症状を説明していた>

<放っておけば治るとかとは思ったが、何故かこれは「一過性の痛みでは ない」と判断した>

<救急患者を受付けてくれる大病院が多いこと、救急車が搬送してくれた 先が国立国際医療センターだったこと、最も偉い先生が日曜日の当直だった>

<心筋梗塞に対応する準備が整っていたのだった。処置も素早かった>

<その判断が正しかったと後で解るのだが、私の場合は幸運の連続だった>

つまり、前田さまのケースは<幸運が重なった>結果であり、誰でもがこ ううまくいくわけではない。

年間の死者5千人を切る交通事故死にあの大騒ぎで安全運動を展開してい る。なのに、心臓疾患で年間15万人以上が死ぬ。なぜか。前田さんのよう な幸運の女神の恩寵に浴する人はそんなに多くない、それだけ啓蒙が行き わたっていないということだ。

<時間との争いであるなどとは知る由もないだろう。知識は皆無だった> とおっしゃるが、そんな人に幸運が訪れることは滅多にない。

この歳になったら、天下国家の危機を憂うる高邁な論議をする前に、わが 身の危機管理に少しのエネルギーを注ぐべきだというのが私からのアドバ イスだ。心臓病は<誰でも経験して学習し教訓に出来る病>なのである。


    
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北をめぐる米中の闘いが激化
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        櫻井よしこ

6月12日の米朝首脳会談はどうやら開催されそうだ。劇的な展開の中で、 はっきりしなかった展望が、少し明確になってきた。米国が圧倒的優位に 立って会談に臨み、拉致問題解決の可能性にも、安倍晋三首相と日本が一 歩近づくという見込みだ。

5月24日夜、トランプ大統領は6月の米朝会談中止を宣言した書簡を発表 し、朝鮮労働党委員長、金正恩氏の鼻っ柱を叩き潰した。9日にポンペオ 国務長官が3人の米国人を連れ戻してから2週間余り、トランプ氏の考えは どう変化したのか。

まず、5月16日、北朝鮮の第一外務次官・金桂寛氏が、ボルトン国家安全 保障問題担当大統領補佐官を個人攻撃し、米国が一方的に核放棄を要求す れば「会談に応じるか再考せざるを得ない」と警告した。

1週間後の23日、今度は桂寛氏の部下の崔善姫外務次官がペンス米副大統 領を「政治的に愚鈍」だと侮蔑し、「米国が我々と会談場で会うか、核対 核の対決場で会うか、米国の決心と行動次第だ」と語った。

トランプ氏は23日夜に暴言を知らされた後就寝し、翌朝、ペンス、ポンペ オ、ボルトン各氏を集めて協議し、大統領書簡を作成したそうだ。

内容は首脳会談中止と、核戦力における米国の圧倒的優位性について述べ て、「それを使用する必要のないことを神に祈る」とする究極の恫喝だっ た。24時間も待たずに正恩氏が音を上げたのは周知のとおりだ。

首脳会談が開催されるとして、結果は2つに絞られた。?北朝鮮が完全に核 を放棄する、?会談が決裂する、である。これまでは第三の可能性もあっ た。それは米本土に届くICBMの破棄で双方が合意し、北朝鮮は核や 中・短距離ミサイルなどについてはさまざまな口実で時間稼ぎをする、そ れを中韓両国が支援し、米国は決定的な打開策を勝ち取れず、年来のグズ グズ状態が続くという、最悪の結果である。

不満だらけの発言

今回、第三の可能性はなくなったと見てよいだろう。米国は過去の失敗に 学んで、北朝鮮の自分勝手な言動を許さず、中国への警戒心も強めた。ト ランプ氏は22日の米韓首脳会談で語っている。

「北朝鮮の非核化は極めて短期間に一気に実施するのがよい」「もしでき なければ、会談はない」

トランプ氏は米国の要求を明確にし、会談延期の可能性にも言及しなが ら、正恩氏と会うのは無条件ではないと明確に語ったわけだ。

中国関連の発言は次のとおりだ。

・「貿易問題を巡る中国との交渉においては、中国が北朝鮮問題でどう助 けてくれるかを考えている」

・「大手通信機器メーカー中興通訊(ZTE)への制裁緩和は習(近平) 主席から頼まれたから検討している」

・「金正恩氏は習氏との2度目の会談後、態度が変わった。気に入らな い。気に入らない。気に入らない」
  トランプ氏は3度繰り返して強い嫌悪感を表現している。

・「正恩氏が中国にいると、突然報道されて知った。驚きだった」

・「習主席は世界一流のポーカー・プレーヤーだ」

北朝鮮問題での中国の協力ゆえに貿易問題で配慮しているにも拘わらず、 正恩氏再訪中について自分には通知がなく、米国が求める短期間の完全核 廃棄に関して、習氏は北朝鮮同様、段階的廃棄を主張しているという、不 満だらけの発言だ。

この時までに、トランプ氏は自分と習氏の考えが全く異なることを実感し 始めていたであろう。中国は国連の制裁決議違反とも思える実質的な対北 朝鮮経済援助を再開済みだ。中朝国境を物資満載のトラックが往き交い、 北朝鮮労働者は通常ビザで中国の労働生産現場に戻っている。

こんな中国ペースの首脳会談はやりたくない、だが、米国の対中貿易赤字 を1年間で約10兆円減らすと中国は言っている。2年目にはもう10兆円減ら すとも言っている。どうすべきか。こうした計算をしていたところに、善 姫氏によるペンス副大統領への攻撃があり、トランプ氏はこれを利用した のではないか。

いま、米国では民主、共和両勢力において対中警戒心が高まっている。米 外交に詳しい国家基本問題研究所副理事長の田久保忠衛氏が指摘した。

「米国の中国問題専門家、エリザベス・エコノミー氏が『中国の新革命』 と題して、フォーリン・アフェアーズ誌に書いています。習氏の中国を、 『自由主義的な世界秩序の中でリーダーシップを手にしようとしている非 自由主義国家である』と的確に分析し、国際秩序の恩恵を大いに受けなが ら、その秩序を中国式に変え、自由主義、民主主義を押し潰そうとしてい ると警告しています」

中国に厳しい目

エコノミー氏は、習氏の強権体制の下、あらゆる分野で共産党支配の苛烈 かつ非合法な、搾取、弾圧が進行中で、米国は中国との価値観の闘いの 真っ只中にあると強調する。

米国は本来の価値観を掲げ、同じ価値観を共有する日豪印、東南アジア諸 国、その他の発展途上国にそれを広げよと促している。
 「もう一つ注目すべきことは、米国のリベラル派の筆頭であるカート・ キャンベル氏のような人物でさえも中国批判に転じたことです。彼はオバ マ政権の、東アジア・太平洋担当の国務次官補で、非常に中国寄りの政策 を推進した人物です」

キャンベル氏は、これまで米政府は中国が米国のような開かれた国になる と期待して助力してきたが、期待は裏切られた、もっと中国の現実を見て 厳しく対処すべきだという主張を同誌で展開している。

米国が全体として中国に厳しい目を向け始めたということだ。米中間経済 交流は余りに大規模なために、対中政策の基本を変えるのは容易ではない が、変化は明らかに起きている。

5月27日には、米駆逐艦と巡洋艦が、中国とベトナムが領有権を争ってい る南シナ海パラセル諸島の12海里内の海域で「航行の自由」作戦を実施し た。同海域で、中国海軍と新たに武装警察部隊に編入された「海警」が初 めて合同パトロールを実施したことへの対抗措置だろう。

それに先立つ23日、米国防総省は環太平洋合同軍事演習(リムパック)へ の中国軍の招待を取り消した。18日に中国空軍が同諸島のウッディー島 で、複数の爆撃機による南シナ海で初めての離着陸訓練を行ったことへの 対抗措置か。

中国の台湾への圧力を前に、トランプ政権は3月16日、台湾旅行法を成立 させ、米台政府高官の交流を可能にした。トランプ政権の対中認識は厳し さを増しているのである。

シンガポールで、中国はいかなる手を用いてでも北朝鮮を支えることで、 朝鮮半島の支配権を握ろうとするだろう。それをトランプ氏はもはや許さ ないのではないか。許さないように、最後の瞬間まで、トランプ氏に助言 するのが安倍首相の役割だ。
『週刊新潮』 2018年6月7日号 日本ルネッサンス 第805回


                      
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重 要 情 報
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〇6月10日が「時の記念日」になったのは、38代の天智天皇が初めて水時計を用いたと言われる671年4月25日が太陽暦の6月10日に当たるからです。天智天皇の皇女が、40代の天武天皇(天智天皇の異母弟)の皇子のお妃になり、未亡人になって43代の元明天皇になりました。元明天皇の皇女が生涯独身で44代の元正天皇です。

「元明天皇→元正天皇」は「母→娘」の継承になりますが、元明天皇は父が天智天皇、元正天皇は父の父が天武天皇ですから、「男系女子→男系女子」の男系継承です。ただ、元正天皇が男系女子であることに無知で、元正天皇は女系ではないかって言う人がいるので注意が必要です。

元明天皇の子と孫と曾孫といとこの、父方が天武天皇の血統がことごとく絶えたので、「天智天皇→志貴皇子→光仁天皇→桓武天皇」の天智天皇の皇統に戻りました。現在の皇室は天智天皇、光仁天皇と桓武天皇の男系子孫です。「母→娘」の元明天皇と元正天皇は、皇室の直系の先祖ではないということです。(まこと)


 ◎【G7サミット】北、貿易 安倍首相が議論主導 欧米間の「裁定 役」 トランプ大統領も「シンゾー、どう思う?」

8日に開幕した先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)では、安倍晋三 首相が昨年に続いて北朝鮮問題などで議論を主導した。米国と欧州・カナ ダが激しく対立する気候変動問題や貿易問題でも「裁定役」を務めるな ど、存在感を発揮している。

8日夜に行われた安全保障に関する討議の冒頭、議長国カナダのトルドー 首相の指名を受けて、口火を切ったのは安倍首相だった。

「昨年のイタリアでのタオルミナ・サミットでは、自分から北朝鮮がこれ までに幾度となく約束を守らなかった経緯を説明した。その後、情勢は大 きく動いた」

タオルミナで安倍首相は、北朝鮮の弾道ミサイルが欧州をも射程に収める ようになったことなど、拡大する北朝鮮の脅威を説明し、「今は対話より 圧力が必要だ」と訴えた。その前年も安倍首相の発言を聞いており、タオ ルミナで「安倍首相が昨年言っていた通りの展開になりましたね」と語っ ていたのがトルドー氏だった。

110分に及ぶ安全保障に関する討議の半分は北朝鮮問題で、発言したのは ほとんどが安倍首相だった。ほかの首脳からは質問が相次ぐなど、同行筋 は「完全に安倍首相の独り舞台だった」と振り返る。サミット直前の日米 首脳会談で対北朝鮮政策で綿密にすり合わせ、足並みが完全一致していた こともあり、トランプ米大統領も安倍首相の発言に耳を傾けた。

一方、混乱を極めたのが地球温暖化防止のため、温室効果ガスの排出に関 する各国の取り組みを決めたパリ協定問題だった。
 「パリ協定なんてだめだ!」

トランプ氏がこう断じると、フランスのマクロン大統領が顔を紅潮させて こう反撃した。

「昨年のサミットの声明に、パリ協定を守ると書いているじゃないか」
 そこに今回のサミット議長で、本来は裁定役であるはずのトルドー氏ま で食いついて議論を始める始末だから話は進まない。同行筋は「裁定役が いないから、最後はすべて安倍首相に頼ってくる」と苦笑する。

貿易問題でも、各国が関税率などの数字を挙げてトランプ氏とやり合っ た。そしてトランプ氏が日本を除く5カ国の反発を受ける度に、困って振 り向く先は安倍首相だった。

「シンゾーの言うことに従う」「シンゾーはこれについてはどう思うか?」

安倍首相も本来は欧州、カナダに近い立場だ。だが、世界貿易機関 (WTO)に批判的なトランプ氏にも配慮し、言葉遣いを選んだ上でこう 投げかけた。

「WTO体制には機能が不十分な面も確かにある。できるだけルールを強 化するのはどうか」

するとトランプ氏は「う〜ん」と言いながらも矛を収めた。ドイツのメル ケル首相は、こう言いながら安倍首相にウインクした。

「みんなでWTOを作ったのに、朝起きたらトランプ氏のツイッターで関 税を25%かけられると知った。どうしたらいいの」

結局、再び「シンゾーどうだ?」が繰り返され、トランプ氏は最後にこう 言って去っていったという。
「きょうは、素晴らしい会議だった」 (ケベックシティー 田北真樹子)
【写真】
集合写真に納まる(左から)EUのトゥスク大統領、メイ英首相、メルケ ル独首相、トランプ米大統領、カナダのトルドー首相、マクロン仏大統 領、安倍晋三首相、イタリアのコンテ首相、ユンケル欧州委員長=8日、 カナダ・シャルルボワ(代表撮影・共同)
<http://www.sankei.com/politics/photos/180610/plt1806100009-p1.html>http://www.sankei.com/politics/photos/180610/plt1806100009-p1.html
【産經ニュース】 2018.6.10 13:17  〔情報収録 − 坂元 誠〕
 

 ◎何故,外来語(英語擬き)を使いたがるのか:前田正晶

1992年11月のことだった。生涯でたった一度訪れたフランスはパリで某船 会社の駐在員とその秘書(当然かも知れないがフランスの女性)と昼食会 で 語り合ったことがあった。念の為に申し添えておけば「フランス人は 英語 を話したがらない」と良く言われるがそれは嘘であって、彼女も勿 論のこ と何処に行っても先ず英語で不自由することなどなかった。私は あの俗説 は、ただ単にアメリカ嫌いのフランス人がアメリカ人を相手に した時に英 語を使わないということかと解釈している。

全くの余談だが、この会社の海外駐在員の方はこのほかにシアトルに駐在 された方も、後に常務に昇進されていた。それだけ海外に出る方々はなる ほど矢張り優秀だったのだと、後になって解ったのだった。これも余談の うちだが、「アンケート」も誤用されているが、これはフランス語だし、 「ビュッフェ」(=buffet)だってフランス語で、英語の発音は「バフェ イ」で良いだろう。

その際に私はその秘書さんに「フランスでは国が外来語の使用を禁じたと 聞いたが、貴女はどうお考えか」と尋ねてみた。彼女の意見は明解で「こ れは明らかに政府の失策。フランス語は語彙が不足している言語で(記憶 が正確かどうかは保証できないが)50〜60万語しかない。それと比較すれ ば英語にはその倍以上あるので、フランス語の言葉不足を補う為には英語 の単語の使用で補っていくのは当然である」と答えてくれた。正解か否か は別として、実に立派な解りやすい見解だと思って感心した。

ところで日本語である。ここには漢字、平仮名、片仮名とがあって、それ らを上手く組み合わせていけば語彙が不足することなどあり得ず、何も無 理をして英語の単語をカタカナ語化してまで組み込む必要などないのでは と、私は考えている。しかも、そのカタカナ語なる代物は我が国の輝かし き英語教育の負の効果で「元の英語にはそんな使い方はないぜ」と嘆きた くなるような誤用と誤解ばかりなのであるから堪らない。

私は1990年辺りから発言し続けてきたのだが、カタカナ語を交えて語る連 中は「自らの英語の素養のほどを示してというか、ひけらかして見せてい る情けない根性の似非インテリか、そもそも自らの無教養さを英語擬きを 使ってみせることで誤魔化そうとする精神的な下層階級に属する者たちで あろう」とまで決めつけたい思いに囚われていた。そういう根拠は「正常 に国語を学び、漢字を如何に巧みに組み合わせれば多種多様な表現が可能 であることを知らないからこそ、カタカナ語の使用で誤魔化そうとするの だ」という辺りにある。

ところが、近年テレビが普及し、学校で十分に勉強してこなかった者たち がその働き場所をテレビに求め、またテレビ局がそういう手合いを経済的 な費用で雇えると解ったので、無闇矢鱈に元は漫才師であるとか所謂「コ ンビ」崩れを重用する傾向が著しくなってきた。その連中が良く解らな かった英語の単語を部分的に覚えていたので、同じテレビに登場する所謂 有識者や専門家どもが好んで使うカタカナ語を何の判断も出来ぬままに無 批判に受け入れて真似て使うようになってしまったのだと、私は考えてい る。実に唾棄すべき現象であると苦々しく思っている。

そういうおかしなカタカナ語とは如何なる言葉を指すかはこれまでに繰り 返して指摘してきたので、敢えてここで羅列するまでもないと思う。だ が、私はこのままに放置すれば、本来の英語の意味と使い方から遊離した 奇妙なカタカナ語が日本語を支配するようになってしまうだろうと、本気 で心配している。また、テレビでそのような言葉の誤用をされれば、聞く 方の視聴者には判断力がない方々が多いようで、「テレビ局が使っていた から」とばかりに真似てしまう傾向があるのも問題にすべきだ。

兎に角、最近のテレビ局というかアナウンサーでも芸人でもタレントでも 良いが、聞くに堪えないほどのカタカナ語の羅列である。何でもかんでも 「シンプルにやれば」であり、何事にも「チャレンジする」のであり、車 でも列車でも故障すれば「トラブル」であり、ご近所と揉めれば、それも 「トラブル」なのである。何度か指摘したが。私がアメリカ人の中で暮ら して、そういう言葉もあると承知していた程度の「コラボレーション」 は、日常的に使うだけで飽き足らず「コラボ」なんていう短縮形まで作っ てしまう凄さだ。

レストランに行けば「本日は閉店」を平気で “CLOSE”という看板を出して しまう文法の知識の欠落を堂々と披瀝する始末だ。これと同類なのが「リ ニューアルオープン」であり、「グランドオープン」なのだ。もしも間 違っていた御免だが、ここでは、閉店では CLOSED でなければ意味を為さ ないし、「開店」は OPENING とすべきだくらいは学校がチャンと教えて いれば間違える訳がないと断言する。「リニューアル」も誤用だが、そこ まで「何処がと言って聞かせる必要はない」と思う。

私はかかる誤用と濫用が蔓延る背景には学校での英語の教え方に問題があ るのだと思うが、同時に国語の重要な部分である「漢字の教育」がなって いないのではないかと疑っている。漢字の使い方が良く解らないので、 「それに似たような意味だと思う英語の単語を使ってみよう。その方が格 好がよく見えるかも知れない」といったような浅ましい思い違いがあると 思っている。またその背景には「沢山の単語を覚えよう」とさせる誤った 英語の教え方もあると思う。

今日までに何度も指摘したが「単語は単なる部品にすぎない。その部品を バラバラに並べただけでは製品は出来ないと同様で、前後の脈絡を考えて 単語を文章 が構成できるように流れの中で覚えることが肝腎な点」なの である。これも何度も 言ってきたことで、一度カタカナ語化されている 単語の意味を英和と和英の両方の辞書 で調べてみるか良い。カタカナ語 製造業者(概ねマスコミだが)が如何に出鱈目かが 解るはずだ。


これくらい「ドラスティック」にやってみることも必要だ。実は、長年ア メリカ人の中で過ごしてきた私は、彼らが drastic という言葉を使うの を聞いた記 憶もないし、自分でも使おうかと思ったこともない。強いて 似ている言葉を挙げて みればdramatic 辺りになるかと思う程度だ。「徹 底的」という意味で思い浮か ぶのはdownright が出てきたが、 completely なんていうの他の単語と組み合わ せても使えそうだ。


◇◆◇写真映像情報網◇◆週刊AWACS 2018年6月10日◇◆◇◆◇
▼唸声米国映像/フロリダにはワニがいっぱい

[https://stat.ameba.jp/user_images/20180610/10/unarigoe/c7/63/j/o1063059714208230261.jpg]
写真は6/4、フロリダ州オーランドの自宅の庭でワニのおもちゃで遊ぶ少 年とホンモノのワニ/youtubeより、フロリダ州の人口は2098万人(2017 年)、不法移民は67.5万人(2010年)、一方、ワニは100万匹以上いると言う。
https://youtu.be/a1tXZRHFwqs

6/8、フロリダ州プランテーション在住のマツキ・シズカさんがワニに襲 われ死亡した事件は全米だけでなく、日本でも大きく報道されている。フ ロリダはゴルフコースだけでなく、住宅地でもワニが頻繁に目撃されてい る。米政府はワニの保護政策を実施しているため、みだりに殺すことはで きない。ヒトへの攻撃があれば、射殺もされるが、通常は捕獲しても保護 区への移動を行っている。

ワニを観光客に見せるためのツアーでワニをおびき寄せるため、えさを与 えたことがワニのヒトへの感覚を変えてしまったらしい。それまでのワニ にとってヒトは怖いモノから甘いモノへと存在が変化したことが、ヒトを エサと見るようになったのか?

さて、6/12の米朝会談、怖いモノから甘いものへと変わるのか?

では、今週号をお楽しみください。
https://ameblo.jp/unarigoe/entry-12382610027.html
誕生日の音楽映像(ジョアン・ジルベルト、歌手・ギタリスト)
ボサノヴァの神と呼ばれるジョアン・ジルベルト
https://ameblo.jp/unarigoe/entry-12382569636.html
2018/6/10 唸声

 
◎大谷翔平君が順当に打てなくなった:前田正晶

私は彼が華々しくアメリカの大リーグに初登場した時に(マスコミ風に表 現すれば「大谷翔平選手が華々しくメジャーリーグデビューした時には」 となるだろうが)マスコミがアメリカ全土で賞賛されたと報じたのは過剰 報道で、彼はアメリカ50州の一つであるカリフォルニア州のみで騒がれて いたに過ぎないと言っておいた。

だが、私は大谷君の類い希なる素質は十分に評価しているので、何れは東 海岸にもその存在が知れ渡るだろうとは考えいた。

私が何度か指摘してきたように「二刀流」とはおかしな表現である。フッ トボール界には「両面」と言って攻守両方に出ている例もあるが、それを 「二刀流」などと呼んだ例などなかった。

大谷翔平は初登場した後では攻守両面にわたって好成績を残しているのは 大変結構だろうとは見ていた。だが、そこはスカウティングの技術が発達 しているアメリカのMLBのこと故、遠からぬ将来に彼の欠陥を突く組み立 てで攻めてくるか、彼が明らかに苦手としている左投手をぶつけてきて打 たれないような策を講じるだろうと予測ていた。

それはそうだろう。現時点でMLBには投手と打者を兼任している者はいな い。それにも拘わらず、日本から来た若者にいきなり投手と打者の面で好 成績を残されてはMLBの沽券に拘わるのだ。阻止にかかるのは当然だろう。

それに大谷翔平君は無理をしたせいかどうかは不明だが、Angelsは「右肘 内側側副靱帯の損傷により、故障者リスト入りさせる」と発表した。因み に、アメリカでは「二刀流」のことを Two wayと称している。この方が珍 妙な「二刀流」よりも It makes sense. であると思う。

私は彼がアメリカに行く前から「左投手のアウトサイドに流れるボール気 味のスライダーが弱点であり、これを克服しないことには」と指摘して おった。現にアメリカンリーグでも優れた左投手を当ててきているし、既 に「対大谷シフト」(「大谷シフト」は誤りだが)が引かれており、セン ターに抜けそうなヒット性の打球は守備位置を変えていたショートストッ プに止められている。というような対策を練られたので、打率も3割を 切ってしまったし、投手としてもマメを潰したしたりして5勝目に届かない。

私は大谷君がその輝かしき素質を如何に活かしてMLBで伸びていけるか は、これから先のことであると思っている。最初の1〜2ヶ月は言わばお客 様で相手にする投手たちもスカウティングの専門家たちも、彼の欠点を 探っていた時期だったと見ている。

私は彼はもしかして松井秀喜よりも遠くに飛ばす力があるかも知れないと は見ている。だが、日本ハムの5年間でもMLBに移ってからでも「上手い な。あの投球をあのように打つのでは止めようがないな」と思わせてくれ るような好打者にまでは成長できておらず、未だその過程にあると考えて いる。

以前にも述べたが、アメリカという異文化の国に進出し、北アメリカ及び 南アメリカ人に加えてアフリカ系の身体能力に優れた者たちの中に入って 負けないように力を発揮できるようなるのは容易ではない。最短でも1年 以上は必要とするのではないかと、経験上も考えている。それに東・西両 海岸の間にある3時間の時差とも戦わねばならないし、幾ら通訳を付けて 貰っていても所謂 language barrier だった克服せね
ばならないのだ。私は今年1年くらいは過剰な期待をせずに見ておく方 が、彼の将来
の為にもなると思っている。



*W杯サッカー代表には期待はしない:前田正晶

当然のことだと思っている。私は既に「何も期待しなければ、予選リーグ で一度でも勝てれば上出来だと喜べるではないか」と述べておいた。深く 考えるまで もないことだが、4年前の大会ではあの成績だった。その時の 大半の主力選手が今回 も代表に選ばれている。

私の評価では4年前には本田、香川、岡崎、長友、長谷部等 が成長の極
限に達していたので、欧州の高度の技術が求められるリーグでほぼ一本目 を張れる力があった。あの時と同じリーグでレギュラーメンバーで残って いる者が何 人いるか。

例えば、インテルであれだけ実力を発揮していた長友が今ではトルコの リーグにいるのが何を物語るか考えて見ろということ。

要するに、厳しいというか悪い言い方をすれば、「ロシアに行った代表テ イームは、最早これ以上(現状以上)に成長することが期待できない者た ちを相変わ らず主力の戦力として依存せねばならないテイーム」なので ある。私はこの事実は代 表に選ばれた者たちの責任ではないと思っている。

世代交代に踏み切れなかった協会 の責任でもあれば、不適切な外国人の 監督を招聘した為に、なお一層世代交代が遅れ たのだと見ている。それ 以外に問題にしたい点としては「交替させるべき新世代を一 向に育てて
こなかった罪」を挙げたい。

10日朝ほど偶々早く目が覚めてしまったので、スイス代表との試合を後半 の 途中から見たが、相変わらず決定的な形を作れず、思い切っ たシュー トもな く無意味に後陣でパス回しをしてから攻め上がるので、 相手は全 員守備体制を整えて 待っているにも拘わらず、前線にいる者が 一向にフ リーなる動きをしないのであるか ら何とならなかった。要する に何時ま で経っても「パス回しの為のパス」をしている だけだというこ と。この 形は監督を替えたくらいで変わる性質ではないと思うのだ。

井手口や浅野や中島翔哉が落とされたという批判もあるが、私は現時点で 彼らが大迫程度にも及ばず(と言うのは、私は大迫を評価していないの だ)、到底本 田や香川や岡崎等を脅かす存在にまで成長したとは評価し ていない。

視点を変えれ ば、野球界における大谷翔平や柳田悠岐や山田哲人級の素 材がサッカー界にいるのかと いう疑問もある。180 cmにも満たないよう な身長で、決して人並外れた身体能力を 持っている訳でもない錦織圭を あそこまで育てたようなアメリカのIMGのような組織も ないのが、サッ カー界の問題点のような気がする。

法政大学フットボール部の前総監督にして「アンダーアーマー」の販売会 社「ドーム」の社長兼CEOである安田秀一氏は「ラグビー選手のような優 れた体格 と身体能力を備えたサッカー選手を育成しよう」と企画され 「イワキFC」だったかを 結成されたそうだ。簡単にいえば「外国人選手 と試合をしても当たり負けしない体格 を基礎にした技術をを持つサッ カー選手を作ろう」という試みである。いきなり結論 だが、サッカー界 に「何を言うか」のような奮起を促したい。


 ◎英語とカタカナ語の濫用を戒める:前田正晶

私には国語がドンドン乱されていくのは非常に気懸かりである。その実態 を解明してみよう。

安室奈美恵という沖縄出身の歌手が40歳で引退するとかで、各テレビ局が 「早過ぎる」と挙って惜しんで見せてくれている。歌謡曲に関心がない私 にはどうでも良い話題だが、彼らはややもすると日大の悪質タックル問題 を日本大学そのものの体質批判に置き換えて、安室奈美恵の引退興行とと もに要視し特集しているのだから堪らない。

英語の話に戻そう。安室奈美恵の大ヒット曲らしいものに “Can you celebrate?”と題されたかの小室哲哉の作詞・作曲の曲がある。余談だ が、私は小室が作ったと言われる曲をテレビが有り難がって流すのでつい 聞かされるが、どれを聞かされても全くと言って良いほど同じメロディー であり、違うのは歌詞だけだと思っている。矢張りファンが絶賛する桑田 佳祐の名曲も、どれを同じに聞こえるのと同じだ。一旦マスコミ的に名声 を勝ち得れば、何を作っても当たるという良い(悪しき)例だと思う。

ところで英語である。Can you celebrate?
を単純に日本語にすれば「貴方は祝福できますか」とでもなるだろう。そ こでお得意の「アメリカの会社に在籍中に」から入れば、その間に日常の 意思疎通の場でも、業務用の報告書でも、アメリカ人の会話を聞いても、 celebrateという単語が使われたか、自分から使った記憶を呼び起こせな いのである。確かに Celebrate 〜’s 60th birthday
などという表現を見たか聞いたことはある程度のことだ。

そういう種類の言葉を日頃から英語力を誇示した小室君が使って見せたの ではないかと疑っている。この辺りに、私は「無闇矢鱈に実用性などを考 慮せずに単語を覚えされたがる我が国の英語教育の成果を見る気がする」 のだ。固いことを言えばcelebrate という単語というか動詞は、ジーニア ス英和を見ても SVOという形で目的語を伴う使い方をするのが普通なので ある。即ち、「誰の何を祝福するのか」なのだ。その点に注意して上記の 例文をご覧あれ。

大体からして「貴方は祝福できますか」との誰かの能力を問う疑問文は奇 怪である。とは言ってみたが、何分にも流行歌のことだ。どうでも良い じゃないか、目くじらを立てるような問題でもないかと割り切ろう。

次はカタカナ語だ。私はドンドン漢字と使った熟語が公式の場でもカタカ ナ語に置き換えられていくのが悲しくもあり、同時に腹立たしいのだ。例 を挙げてみよう。先日、熱心に安倍内閣打倒の言辞を弄しておられる?と しか思えない愛媛県の中村知事が、加計学園の事務長だったかが知事不在 の県庁を訪れたことを非難して「ガバナンス」と「コンプライアンス」が どうのと言われた。三菱商事ご出身としては英語力をお示しになりたかっ たのだろうかと思って拝聴した。

私が不思議に思えてならないのが、最早我が国では「統治能力」という四 文字の熟語はほぼ完全に「ガバナンス」に置き換えられてしまった。この 珍現象の発端は何処かの議員が英語力不足を露呈して「ガバナビリテ イー」を使ったことにあった。不肖私は余りにも縁が薄い単語だったの で、governabilityとは「被統治性、乃至は治めやすさ」とは考えて見た こともなかった。誤用した方に同情すれば、語尾に“〜ability”とあった ので「統治能力」のことだと思われたのだろう。

だが、私が言いたいのは何が故に誤解か誤認識しやすい英語の言葉を「ガ バナンス」などというカタカナ語に置き換える根拠か正当性があるのかと いう点だ。「統治能力」という漢字を使えば、自分たちの支持者であろう 低層に属する方々には理解して貰えないとでも怖れているのか。恰も、ト ランプ大統領が岩盤の38%と我が国の新聞は言いたがるが、アメリカ本土 では既に50%に達した支持者向けには、支配階層向けの表現をお使いにな らないのと同様に。

「コンプライアンス」も気に入らない。ここは日本の国だ。何の理由と根 拠があって「法令順守(遵守)」と言わずに格好を付けて「コンプライア ンス」というのか。そういう言葉を使う方が何となく自らを「権威付けら れる」とでも思っているのか。「どうだ、英語力があるぞ」と誇示したい のか。何とも情けない根性だと笑いたい。何故「まともな漢字の熟語を普 及させようとは考えないのか」と、中村知事にも議員さんたちにもマスコ ミにも問いかけたい。

因みに、Oxfordで compliance を見ると the practice of obeying rules or requests made by people in authorityとある。これなどは未だ所謂 難しい単語の部類に入るだろうが、そういう言葉を手もなくカタカナ語に してしまう単語力には敬意を表したい。中には最早「挑戦」はほぼ完全に 「チャレンジ」の置き換えられたし、clientは誤記されて「クライアン ト」になってしまった。カタカナ語製造業者は英和辞典すらお使いではな いようだ。

これらのおかしなかたかなごを当たり前のように使う連中は、中学→高校→ 大学で英語の何処を教えられてきたのだろう。奇々怪々な現象だと思う。 どうやら安室奈美恵論がここまで飛び火してしまった。私は彼女には何の 罪もないと思っている。非難されるべきは「我が国における学校教育の英 語」である。おかしな英語の教育の仕方をするだけではなく、国語まで乱 していく結果になっているのだから。

 ◎「日本に劣る民族に」発言の大学教員が処分される=中国

最近、中国の大学で「学生スパイ」の密告によって処分を受けた教員は相 次いだ。北京建築大学は4月、同大の許傳青准教授は昨年9月の授業で、 「不適切な日中比較を行った」として処分したと発表した。

今年4月、中南財経政法大学の翟橘?准教授は「全人代(国会相当)の制 度にむやみに口出しした」として、党員資格の剥奪と教員免許の取り消し を言い渡された。准教授は授業中、今年3月の全人代で行われた憲法改正 を批判し、欧米の政治制度を紹介した。

いずれも授業に出席した学生は、大学側に密告したため、処分が下され た。1989年に起きた六四天安門事件後、中国共産党は大学で「学生情報 員」制度を導入した。重点大学から始まる同制度は近年、一般の大学に広 まり、中学校まで浸透している。

学生情報員の身元は公開されていない。中国政法大学の游兆和・元教授は 大紀元の取材で、「どのクラスにもいるが、誰なのか知らない。みんな普 通の大学生に見える」と述べた。

共産党に「順従」な学生は情報員として選ばれ、各教員の担当科目を受講 し、教員の言動を監視している。働きぶりによっては学生の幹部になった り、優先的に共産党の入党を認められたりする。共産党員であれば、就職 活動にも有利だ。

游兆和氏によると、大学教師が授業中、自由や民主主義の考えで大学生に 影響を与えることは共産党当局が一番危惧している。授業中の発言、教案 は厳しく検閲されている。「教員の自由な発言は許されていない」

中国では文化大革命のときに「密告」が奨励されていた。友が友を裏切 り、生徒が教師を裏切る。子が親を裏切り、妻が夫を裏切る。その結果、 5000万人が粛清された。「密告制度」で人間関係は完全に歪められていた と游兆和氏は指摘する。「若者の道徳観念の形成に悪影響を与えている」 と制度の復活に懸念を示した。

一方、1日にインターネットに掲載された許准教授の投稿によると、「当 時、授業中にもかかわらず、スマホをいじる学生が複数いた。かつて日本 で助教授として勤務した時の経験を引き合いに出し、努力しなければ、日 本は優秀な民族になり、中国は日本に劣る民族になってしまうと忠告した だけだ」。同准教授は密告した学生が自身の発言を歪曲したと主張した。 (翻訳編集・李沐恩)

【写真】 中国の大学で学生情報員の制度があり、教員の発言を監視して いる。(Getty Images)
http://img.epochtimes.jp/i/2018/06/07/t_udpyooai0ermqgvi4wy3.jpg
【大紀元】 2018年06月07日 16時34分 〔情報収録 − 坂元 誠〕


 

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身 辺 雑 記
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10日の東京湾岸は曇天。陰鬱。隣の第3亀戸中学校の芝生の校庭、いつも の日曜と違って遊びに来る生徒は皆無、不思議。
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