政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針4705号  2018・6・9(土)

2018/06/09

                           
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わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4705号
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      2018(平成30)年6月9日(土)



          神社に宿る日本人の「和の心」:加瀬英明

              春日局は光秀重臣の娘:毛馬一三

          AI兵器開発、ドローン攻撃機 :宮崎正弘                     
                      話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


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第4705号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
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神社に宿る日本人の「和の心」
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         加瀬 英明

4月24日に、カナダ最大の都市トロントで、男がバンを運転して、歩行者 を次々とはね、多くの死傷者が発生する事件が起った。まだ、犯人の動機 が判明していないが、イスラム国(IS)がかかわるテロ事件ではない か、疑われている。

ヨーロッパも、イスラム過激派のテロに戦(おのの)いている。中東では、 シリア、イエメン、リビアをはじめとする諸国で、イスラムの2大宗派の スンニー派と、シーア派による凄惨な抗争に、出口が見えない。宗教戦争だ。

もっとも、アフリカ、アジアに目を転じると、イスラム教徒がキリスト教 徒を迫害しているだけでなく、中央アフリカ共和国では大多数を占めるキ リスト教徒が、ミャンマー、タイでは多数を占める仏教徒が、弱者のイス ラム教徒を圧迫して殺害している。

ミャンマーでは、事実上の最高指導者である、アウンサン・スーチー女史 が黙認するもとで、イスラム教徒のロヒンギャ族を迫害している。70万 人のロヒンギャ族が国外に脱出し、数百人が虐殺されている。

タイでは、分離独立を求める南部のイスラム教徒を弾圧して、この1年5 だけで、7000人以上のイスラム教徒が殺害されている。

スリランカでも、人口の70%を占める仏教徒が、17%に当たるイスラム教 徒を迫害して、多くの生命が失われている。

日本では、仏教は平和の宗教だと思っているが、日本の中だけで通用する ことだ。

インドは平和国家として知られているが、毎年、多数派のヒンズー教徒が イスラム教徒を襲撃し、多数の死者が発生している。イスラム教徒が、ヒ ンズー教の聖牛である牛を殺して、食べることから敵視されている。

アメリカでも、人権が高らかに謳われているのにかかわらず、人種抗争が 絶えない。「個人」が基本とされている社会だから、人々が対立しやす く、人と人との和を欠いている。銃による大量殺戮事件が多発している。

中国では、漢民族が新疆ウィグル自治区でイスラム住民を、世界の屋根の チベットでジェノサイド(民族抹殺)をはかっている。

そこへゆくと、日本は幸いなことに、太古の時代から宗教戦争と、無縁で あってきた。

「宗教」という言葉は、明治に入るまで漢籍に戴いていたが、使われるこ とがなかった。

明治初年に、キリスト教の布教が許されるようになると、それまで日本に は他宗を斥ける、独善的な宗派が存在しなかったために、古典から「宗 教」という言葉をとってきて、あてはめたのだった。

それまで、日本には「宗門」「宗旨」「宗派」という言葉しかなく、宗派 は抗争することなく、共存したのだった。

「宗教」は、英語の「レリジョン」(宗教)を翻訳するのに用いた、明治 訳語である。

英語の「レリジョン」、フランス語の「ルリジオン」、ドイツ語の「レリ ジオン」の語源であるラテン語の「レリギオ」は、「束縛」を意味している。

「個人」も、明治訳語だ。日本人は世間によって生かされ、そのなかの一 人だった。

日本人の中で、日本人は年末になると、クリスマスを祝い、7日以内に寺 の“除夜の鐘”を謹んで聴いて、夜が明けると初詣に急いで、宗教の梯子を するからいい加減だと、自嘲する者がいる。

だが、これが日本の長所であり、力なのだ。古代から「常世(とこよ)の国 信仰」といって、海原の彼方から幸がもたらされると信じた。日本では何 でも吸収して、咀嚼して役立てるのだ。

神道は私たちが文字を知る前に生まれた、心の信仰であって、文字と論理 にもとづく宗教ではない。人知を超える自然を崇めるが、おおらかで、他 宗を差別せず、中央から統制する教団も、難解な教義も、戒律もない。

神社を大切にしたい。私たちは、心の“和”の民族なのだ。


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春日局は光秀重臣の娘
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   毛馬 一三


春日局(かすが の つぼね)は、本名斎藤福(さいとう ふく)と云い、 江戸幕府の3代将軍・徳川家光の乳母。「春日局」という名は、朝廷から 賜った称号である。

ところが、福の父は本能寺の変で織田信長を暗殺した、明智光秀の重臣・ 斎藤利三で、福はその娘だった。

斎藤利三は捕えられ斬首されたが、そんな本能寺の変の主役の娘・福をど うして江戸幕府の大奥に招き入れ、大奥の頭の「春日局」にまで優遇した のだろうか。「謎」の一つだ。

<福は父斎藤利三の所領のあった丹後国の黒井城下館(興禅寺)で生まれ る。丹波は明智光秀の所領であり、利三は重臣として丹波国内に、光秀か ら領地を与えられていた。

光秀の居城を守護するため、福知山城近郊の要衝である黒井城を与えら れ、氷上群全域を守護していたものと思われる。福は、黒井城の平常時の 住居である下館(現興禅寺)で生まれたとされている。

こうして福は、城主の姫として、幼少期をすごした。

その後、父は光秀に従い、ともに本能寺の変で織田信長を討つが、羽柴秀 吉に山崎の戦いで敗戦し、帰城後に坂本城下の近江国堅田で捕らえられて 斬首され、他の兄弟も落ち武者となって各地を流浪していたと考えられて いる。

そうなって福は、母方の実家の稲葉家に引取られ、成人するまで美濃の清 水城で過ごしたとみられ、母方の親戚に当たる「三条西公国」に養育され た。これによって、公家の素養である書道・歌道・香道等の教養を身につ けることができた。>ウイキペディア

このような歴史背景から見て行くと、明智光秀の重臣だった父親の血を惹 く実の娘が、江戸幕府に召し上げられて、「春日局」となるとは、首を傾 げたくなる訳だ。

大阪堺の歴史家によると、徳川家康は本能寺の変の前に、織田信長を訪ね 酒杯を頂きながら戦況を交わしている。明智光秀はこの酒杯のお世話を担 務したが、段取りを信長に嫌悪されて過激の叱責を受け、信長側近の地位 を剥奪された。

そこで信長を将来の身を絶望恨み、本能寺の変を決意したという。

ここで重要なことだが、重臣斎藤利三を遣って、徳川家康に信長暗殺を秘 かに伝え、本能寺の変に突入したのだそうだ。そして徳川家康には、無事 に京都から大阪を経て、堺まで逃げ込む方策を告げたのだという。

密告通り、京都で「変」が起こったことを知った家康は、迎えに駆けつけ てきた斎藤利三の強力家来に誘導されて方策通り、堺に向けて脱出。その あと伊賀の多数の忍者に擁護されながら、本拠城の三河城に苦労して辿り ついたという。

この行動は、恰も本能寺の変とは「無縁」であり、むしろ「被害者」たる 姿勢を世間に見せ付ける行動を敢えて披露したように見える。堺にはそれ を裏付ける資料もが少々あるというのだ。

つまり、家康にとって、斎藤利三は命の恩人ということになる。秀吉に とってもゆるせない反乱重臣の一人斎藤利三こそ、家康にとっては恩返し をしなければならない重要人物であることは間違いないことになる。つま り、「福」は紛れもない命の恩人の娘だったのだ(歴史家)。
ところが、もう一つの見方もある。「謎」の二つ目である。

つまり、家康がすみやかに京都を脱出出来たのは、家康と光秀の間で、信 長を暗殺する方策を事前から立案し合っていたものではないか。その脱出 方策の実行を斎藤利三に任せ、家康の身の安全と、信長後任の詰めまで も、申し合わせていたのではないかと云う見方もある。つまり、家康こそ 「暗殺首謀者」だとの見方だ。

方策は見事に成功した。ところが斎藤利三は斬首された。となれば上記と 同様、家康は、紛れもない命の恩人の娘だった「福」に、父親の恩を返し てやることを考えたに間違いないと考えられる。

さて、<福は、将軍家の乳母へあがるため、夫の正成と離婚する形をとっ た。慶長9年(1604年)に2代将軍・徳川秀忠の嫡子・竹千代(後の家光) の乳母に正式に任命される。このとき選考にあたり、福の家柄及び公家の 教養と、夫・正成の戦功が評価されたといわれている。

家光の将軍就任に伴い、「将軍様御局」として大御台所・江の下で大奥の 公務を取り仕切るようになる。寛永3年(1626年)の江の没後からは、家 光の側室探しに尽力し、万や、楽、夏などの女性たちを次々と奥入りさせた。

また将軍の権威を背景に老中をも上回る実質的な権力を握る。

寛永6年(1629年)には、家光のほうそう治癒祈願のため伊勢神宮に参拝 し、そのまま10月には上洛して御所への昇殿を図る。

しかし、武家である斎藤家の娘の身分のままでは御所に昇殿するための資 格を欠くため、血族であり(福は三条西公条の玄孫になる)、育ての親で もある三条西公国の養女になろうとしたが、既に他界していたため、やむ をえずその息子・三条西公条と猶妹の縁組をし、公卿三条西家(藤原氏) の娘となり参内する資格を得ている。

そして三条西 藤原福子として同年10月10日、後水尾天皇や中宮和子に拝 謁、従三位の位階と「春日局」の名号及び天酌御盃をも賜るのである。

その後、寛永9年(1632年)7月20日の再上洛の際に従二位に昇叙し、緋袴 着用の許しを得て、再度天酌御盃も賜わる。よって二位局とも称され、同 じ従二位の平時子や北条政子に比定する位階となる。

寛永11年に正勝に先立たれ、幼少の孫正則を養育、後に兄の斎藤俊宗が後 見人を務めた。寛永12年には家光の上意で義理の曾孫の堀田正敏を養子に 迎えた。

寛永20年(1643年)9月14日に死去、享年64。辞世の句は「西に入る 月を 誘い 法をへて 今日ぞ火宅を逃れけるかな」。法号は麟祥院殿仁淵了義尼 大姉。墓所は東京都文京区の麟祥院、神奈川県小田原市の紹太寺にあ る〉。  ウイデペディア。

このように「福」の奇跡的な生涯を見て行くと、上記に<武家である斎藤 家の娘の身分のままでは御所に昇殿するための資格を欠くため>とあっ て、これを秘匿した工作がはっきりしてくる。「謎」の一つは解けそうだ。

しかも、素晴らしい殿中での政治的画策の実現を図る、「福」の明晰な頭 脳が分かる。

しかし、家康と明智光秀が共謀者同士だったかの、2つ目の「謎」は分か らない。
                                   
この「春日局」の生涯には、誠に興味が深い。

       
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AI兵器開発、ドローン攻撃機
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)6月8日(金曜日)
         通巻第5720号 
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AI兵器開発、ドローン攻撃機、ステルス戦闘機の開発競争で衝撃
「中国はアメリカに追いつき、追い越しつつある」(ペンタゴン報告)
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将棋の名人達がつぎつぎとAIに負けている。パターン認識において、 AIは疲れを知らず、健忘症もない。だから人間を超えることが出来るのだ。

このAIとビッグデータ技術を重ね合わせ、次世代兵器開発に血道を上げ るのは、いうまでのないが、中国人民解放軍である。

昨秋11月、広東の「国際見本市」で展示されたCH5偵察機、ならびに無 人攻撃機ドローンは、関係者の度肝を抜くに十分なハイテク兵器の新型 だった。しかも中国製なのである。

5月初頭、習近平は人民解放軍を統括する中央軍事委員会において、兵器 開発の責任者であるエンジニア畑の幹部らを招き、秘密の会合を開催した (アジアタイムズ、5月30日。ビル・ガーツ記者=ちなみにガーツは安全 保障関係のすっぱ抜きで有名なジャーナリストで前ワシントンタイムズの 辣腕記者)。

習近平と握手を交わしたのはリー・ディイ(音訳不明)中将らで、とくに リーはAI兵器開発部門の責任者とされる。この軍事委員会での会合は殆ど 注目されなかったが、観察を続けてきたペンタゴンは「異様なスピードで 中国のAI兵器開発は飛躍的進歩を遂げている」と総括した。

AI、ビッグデータ、クラウドの開発に一貫した戦略的な整合性をもたせ、 無人攻撃機や戦車の無人化、ロボット兵士などの開発を急げと習近平は2
年前に軍に発破をかけていた。

この軍事委員会では、劉国治・少将が「AI兵器が近い将来、戦争のかた ちを大きく変革するだろう」として、軍の科学技術部門を統括する。

楊衛(成都軍事アカデミー)はステルス戦闘機(J20)開発の責任者だった。

楊衛は「AI搭載の戦闘機は空中戦での優位を確保することになるだろ う」と昨秋の兵器展示会で演説したという。

また深海を遊弋する無人の潜水艦にも攻撃力をもたせる技術の開発に余念 がない。


 ▲アメリカの優位性は崩れ始めている

すでにサイバー戦争においてアメリカの軍ネットワークも中国のハッカー 部隊の攻撃を受けているように、「将来、中国の巡航ミサイルにAIを搭 載した新型は(巡航中も)リアルタイムで地図や速度などを判断し、目的 を瞬時に変更したり出来るスグレモノになる」(中国軍兵器デザイナーの 王長慶)

ペンタゴンの専門家は口を揃えて、「AI技術によるインテリジェンスの 優位が中国側に確保されれば、ほかの如何なる分野で(アメリカが)優位 性を保とうとも忽ちにして軍事的意味を失う」と中国軍の異様な開発加速 の現実を脅威視している。

敵のモラルを分裂させ、士気を喪失させるのは第一撃でインテリジェンス の優位を破壊することであり、電子戦争の第5世代ではベテラン兵士より AI兵器が優れた機能を持ち、敵のデータベース破壊、通信網の寸断など で、敵の指揮系統をずたずたに出来れば、戦争はどちらの勝利となるか、 火を見るよりも明らかだろう。

マティス国防長官は「こうした中国の開発状況を精密に分析し、これから の米軍は、優先的に、この方面の準備を急がなければ、優位性が脅かされ る」と2
月の演説で警告している。

なぜ、アメリカの優位がいとも簡単に喪失したのかと言えば、シリコンバ レーの私企業が、開発費用を掛けすぎて、新興のベンチャーキャピタルに 依存し、そのベンチャーキャピタルが、面妖な株主、多くは香港の実業家 を詐って、じつは中国軍の関係者であることによる。

すでに対米外交投資委員会(USFIC)の調査によれば、2013年から 2015年の外国からの投資物件387件のうちの、74件が中国からだった。全 体2割である。


 ▲「ハイテクを無造作に売り渡す行為を、中国はバカかと嘲笑している に違いない」

典型例はデラウエア州裁判所に会社更生法で訴えたシリコンバレーの 「Atop テクノロジー社」のケースだった。裁判の過程で、同社の買 収に乗り込んできたのは「アバター・インタグレィテッド・システム」と いうわけの分からないファンド系企業、株主を調べると香港に登録されて いた。

私企業のベンチャーは、連邦政府との契約関係がないため、裁判所の段階 で明るみにでるケースが多い。連邦政府や軍との契約がないからだ。

 「バラ園に侵入してきたブルドーザーのようだ」と譬喩するのはクリ ス・ニコルソン(シリコンバレーでAI開発企業を創業した一人)は言 う。(サウスチャイナモーニングポスト、5月22日)

「ハイテクを無造作に売り渡す行為を、中国はバカかと嘲笑しているに違 いない」と、議会で最も対中強硬派のシューマー上院議員が言う。

この言葉でレーニンの譬喩を思い出した。「やつらは自分を吊すロープを 売り渡している」とレーニンは西側の対ソ武器援助を嗤いながら受け取った。

「中国ば米国のハイテク企業買収を『投資の武器化』を目指して行ってい る」との譬喩は上院共和党院内総務のジョン・コ−ミャン(テキサツ州) である。

アメリカの対中警戒は本物なのである。



◎【日本の国境を直視せよ!】北方領土問題解決のラストチャンス 日露 トップ長期政権の意味が“密約”に?

★(1)

停滞していた北方領土返還の兆しが、ようやく見え始めた。といっても、 これまでの「オール・オア・ナッシング」という“空想的返還交渉”から “現実的交渉”への動きが始まったばかりだ。プーチン大統領率いるロシア はしたたかだ。四島すべての返還となるか、歯舞・色丹群島に限られるの か、その帰趨(きすう)は不透明だ。

安倍晋三首相のおひざ元、山口県長門市の温泉旅館「大谷山荘」で昨年12 月に行われた日露両首脳会談について、新聞各紙は「領土帰属の具体的な 進展はなかった」と報じた。果たして、そうだったのか。

キーワードは、2人だけで95分間、ひざ詰めで話した非公式会談での「密 約」である。安倍首相は会談後、深夜にもかかわらず、バーに岸田文雄外 相や補佐官などを呼び出した。翌日午前1時半ごろまで飲み、終始上ご機 嫌だったという。

「密約」の中身は漏れてこないが、何らかの「合意」があったのではない か。その答えは、すぐには出てこない。両首脳が長期政権を狙う意味がこ こにある。来年3月のロシア大統領選挙と、同年9月の自民党総裁選挙後 に、「密約」の成否が公にされるだろう。

近年、北方四島が位置するオホーツク海や択捉海峡海域の、経済的かつ軍 事的重要性が飛躍的に高まっている。

択捉島では5000トン級の艦船が接岸できる埠頭(ふとう)が完成した。島 の中心地・紗那(しゃな=ロシア名・クリリスク)からほど近い別飛 (べっとび=同・レイドヴォ)には2300メートルの滑走路を持つイトロッ プ新空港も完成した。ボーイング737などの大型機が、ロシア各地と直結 するハブ空港としての役割を持つ。

択捉、国後両島には、最新の軍事基地としての施設が建設されている。そ の数はショイグ・ロシア国防相の公式発言によると、対空・対潜ミサイル 基地や弾薬庫、練兵場など392にも及ぶ。

択捉島とウルップの海峡は水深1500〜2300メートルと深く、ロシア太平洋 艦隊の弾道ミサイル搭載原子力潜水艦(SSBN)「デルタIV」などの 絶好の隠れ場である。この海域は、米国とロシア、中国の安全保障上のせ めぎ合いが熾烈な最前線なのだ。

 北方領土は現在、劇的な変化を遂げている。

巨額を投じたクリル発展計画が進むにつれ、多くの外国人労働者も入境し ている。土地の個人所有も自由になった。一種のバブル状態ともいえよ う。その裏で殺人や強盗、横領、密漁、麻薬、武器の密売などの犯罪も増 加している。

ともあれ、北方領土返還交渉の道程は、多くの問題を抱えている。平和条 約締結、領土の帰属に至る共同経済活動の推進など、安倍首相とプーチン 氏が強力なパワーを発揮しなければ解決に至る道は険しい。その意味で は、両首脳が健在な今こそがラストチャンスだ。

 まさに安倍首相にとって正念場だろう。

 ■山本皓一(やまもと・こういち) 1943年、香川県生まれ。日大芸術 学部を卒業後、渡米。出版社を経て、フリーランスのフォト・ジャーナリ ストに。世界各国のルポルタージュや、湾岸戦争、ソ連崩壊、北朝鮮など をカバー。近年は尖閣諸島や北方領土、竹島など、日本の国境の島々を取 材する。著書に『日本人が行けない「日本領土」』(小学館)、『日本の 国境を直視する1、2』(ベストセラーズ)、『日本人がもっと好きにな る尖閣諸島10の物語』(宝島社)など。
【ZakZak】 2017.01.24 〔情報収録 − 坂元 誠〕

 
 ◎「日本に劣る民族に」発言の大学教員が処分される=中国

最近、中国の大学で「学生スパイ」の密告によって処分を受けた教員は相次いだ。北京建築大学は4月、同大の許傳青准教授は昨年9月の授業で、「不適切な日中比較を行った」として処分したと発表した。

今年4月、中南財経政法大学の翟橘?准教授は「全人代(国会相当)の制度にむやみに口出しした」として、党員資格の剥奪と教員免許の取り消しを言い渡された。准教授は授業中、今年3月の全人代で行われた憲法改正を批判し、欧米の政治制度を紹介した。

いずれも授業に出席した学生は、大学側に密告したため、処分が下された。1989年に起きた六四天安門事件後、中国共産党は大学で「学生情報員」制度を導入した。重点大学から始まる同制度は近年、一般の大学に広まり、中学校まで浸透している。

学生情報員の身元は公開されていない。中国政法大学の游兆和・元教授は大紀元の取材で、「どのクラスにもいるが、誰なのか知らない。みんな普通の大学生に見える」と述べた。

共産党に「順従」な学生は情報員として選ばれ、各教員の担当科目を受講し、教員の言動を監視している。働きぶりによっては学生の幹部になったり、優先的に共産党の入党を認められたりする。共産党員であれば、就職活動にも有利だ。

游兆和氏によると、大学教師が授業中、自由や民主主義の考えで大学生に影響を与えることは共産党当局が一番危惧している。授業中の発言、教案は厳しく検閲されている。「教員の自由な発言は許されていない」

中国では文化大革命のときに「密告」が奨励されていた。友が友を裏切り、生徒が教師を裏切る。子が親を裏切り、妻が夫を裏切る。その結果、5000万人が粛清された。「密告制度」で人間関係は完全に歪められていたと游兆和氏は指摘する。「若者の道徳観念の形成に悪影響を与えている」と制度の復活に懸念を示した。

一方、1日にインターネットに掲載された許准教授の投稿によると、「当時、授業中にもかかわらず、スマホをいじる学生が複数いた。かつて日本で助教授として勤務した時の経験を引き合いに出し、努力しなければ、日本は優秀な民族になり、中国は日本に劣る民族になってしまうと忠告しただけだ」。同准教授は密告した学生が自身の発言を歪曲したと主張した。(翻訳編集・李沐恩)

【写真】 中国の大学で学生情報員の制度があり、教員の発言を監視している。(Getty Images)
http://img.epochtimes.jp/i/2018/06/07/t_udpyooai0ermqgvi4wy3.jpg
【大紀元】 2018年06月07日 16時34分 〔情報収録 − 坂元 誠〕


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身 辺 雑 記
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9日の東京湾岸は薄曇り。

退院後初めて8日朝、いつもの都立猿江恩賜公園を家人に乗ってもらった 車椅子を転倒防止用に押しながら散歩した。爽快だった。7日夜は焼酎を ?み始めたが久しぶりのことで胃が戸惑ったのか戻してしまった。久しぶ り酔わないで眠った。

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創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
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