政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針4704 号  2018・6・8(金)

2018/06/08

                           
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わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4704号
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      2018(平成30)年6月8日(金)



           中国との危ないデータシェア:宮崎正弘

             紫式部と蕪村の「和紙」:毛馬一三
       
          北をめぐる米中の闘いが激化:櫻井よしこ 

        北と文在寅の“術中”にはまる危険:杉浦正章

                 
                      話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


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第4704号
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中国との危ないデータシェア
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)6月7日(木曜日)
         通巻第5719号 
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 フェイスブック、中国との危ないデータシェアを認める
  華為ばかりか、レノボ、OPPO、TCLのスマホとも
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米議会が燃えるようにいきりたって、フェイスブックを糾弾している。同 社は世界60のデバイス・メーカーと契約し、データシェアをしている。こ のなかに中国の華為技術(フアウェイ)、レノボ、OPPO、TCLのス マホが加わっていた。

すでに米国連邦政府ならびに軍、公務員は華為(フアウェイ)、 ZTE(中興通訊)の使用を禁じられており、また米軍兵士は華為、 ZTEのスマホの使用を禁止されている。

議会で「中国制裁」を騒いでいるのはなにも共和党の対中強硬派だけでは なく、民主党とのシューマー上院議員(ニューヨーク選出)、ペロシ院内 総務など、どちらかといえばリベラルな議員のほうが、この問題では過激 である。フェイスブック問題は連邦議会で超党派の合意がある。

おりしもトランプ政権は中国との貿易戦争でロス商務長官と劉?副首相と の会談が数回なされ、物別れに終わり、報復関税の出動が近いとされる。

中国が土壇場で出してきた妥協案は「もし、関税強化を引っ込めるのな ら」という条件付きで、米国から700億ドルの買い物をするなどという曖 昧な風呂敷だった。

もっともフェイスブックに関しては、10代の利用者が離れつつあり、 『ニューズウィーク』(6月12日号、日本版)によれば、13−17歳の利用 率はユーチューブが85%、インスタグラムが72%、スナップチャット が69%で、フェイスブックは51%、ツィッターは32%に落ち込んで いることがわかった。
        
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW
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 不思議な独裁者、習近平が現代中国にどうして生まれたのか
  あの日中友好ムードが、何故とげとげしい日中関係に陥没したのか

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石平v 矢板明夫『私たちは中国が世界で一番幸せな国だと思っていた』 (ビジネス社)
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 じつにスリルに富んだ体験談に溢れた本である。

ともに文革時代を中国で生きて、目の前で起きた惨劇を体験しただけに全 ての経験談が迫真に満ちているのだ。

 「子供の時分からこのような密告社会に身を置いていると、結論として は誰もホンネを言わなくなる。嘘しかつかなくなる」(矢板)という実体 験が身に染みる。
 誰も信用しない社会は表面上、のっぺらぼうのシステムに見える。
 残留孤児として天津で育った矢板氏は、日本人であることがすなわち 「外国のスパイ」だとしていじめにあった。
ところが田中訪中があって、日中国交回復がなると、途端にちやほやされ 始め、その豹変ぶりになんとも言えない違和感を抱く。

対談相手の石平氏のほうはと言えば、両親は大学教授だったがために「知 識青年」として下放され、少年期を石さんは祖父の元で育った。漢方医 だった祖父は論語を教え、世間の常識を教える人だった。

それでも周囲の環境を見ながら育つから、世の中はこんなものだと認識し ていた。

毛沢東の写真が掲載された新聞に芋を包んだだけで処刑されたおばさんが いた。肉は配給で週に一度。極貧のなかにあっても、アメリカはもっと貧 しいと洗脳され、中国は世界一幸せな国民と信じてきた。

あの時代、情報が閉鎖され、操作されてきたからである。

地獄の10年といわれた「文革」が終息し、やっとこさ大学が再開される と、一斉に統一試験が行われたが、高校の先生と現役の生徒と、そして老 齢のひとも一斉に試験を受ける有様だった。生徒が合格し、先生が落ちた という悲喜劇もあった。

日本の映画が解禁されるや『君は憤怒の河を渡れ』と『幸せの黄色いハン カチ』が凄まじいブームとなって、中国では高倉健がヒーローになった。 中野良子がヒロインだった。

当時は日本を批判する社会的ムードは皆無に近く、友好友好と叫んで、す こしでも日本に近付こうという社会風潮になった。

北京大学をでて「配給された」仕事場が四川大学。そこで教鞭をとること になった石平氏は、本当のことを教えると周りから疎まれ、やがて日本留 学中の友人から『日本に来たら』と誘いを受けた。じつに衝動的に日本語 も出来ないのにふらりと日本に留学を決めたという。

天安門事件で批判の嵐に直面した中国共産党は、突如『反日』に舵取りを 換え、爾後、中国において日本は敵となった。

無知蒙昧の大衆を統治するには、つねに仮想敵を必要としているからだ。
 なにしろ日本の温泉ブームにあやかった中国で、ならば一儲けと温泉発 見のために、日本から専門家を呼び寄せたが、それが『スパイ』とイチャ モンをつけられて、まだ一年以上も勾留されている。我が物顔で中国にい た「日中友好屋」も、なぜかスパイといわれ、まだ拘束されている。不思 議な国である。

習近平がいかに無能であるかを、両人はその体験を踏まえて、実例を具体 的に挙げて描き出す。じつに示唆に富んでいる。

         

       
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紫式部と蕪村の「和紙」
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       毛馬 一三

書き出しは、大阪俳人与謝蕪村のことからだ。蕪村(幼名:寅)は、生誕 地大阪毛馬村で幼少の頃、母親から手ほどきをうけて高価な「和紙」を 使って「絵」を描いて、幼少時期を楽しんでいたことを、最近知った。

寅は、庄屋の子供だったから、高価な「和紙」を父から自在に貰って、絵 描きに思いのままに使ったらしい。

その幼少の頃の絵心と嗜みが、苦難を乗り越えて江戸に下り、巴人と遭遇 してから本格的な俳人となったのも、この幼少の頃「和紙」に挑んだ「絵 心」とが結び付いたらしい。

さて、本題―。

高貴な「和紙」の事を知った時、ジャンルは違うが、紫式部が思い切り 使って「和紙」を使って「世界最古の長編小説・源氏物語」を書いたこと を思い出した。

そのキッカケは、福井県越前市の「和紙の里」を訪ねてからである。

越前市新在家町にある「越前和紙の里・紙の文化会館」と隣接する「卯立 の工芸館」、「パピルス館」を回り、越前和紙の歴史を物語る種々の文献 や和紙漉き道具の展示、越前和紙歴史を現す模型や実物パネルなどを見て 廻った。

中でも「パピルス館」での紙漉きを行い、汗を掻きかき約20分掛けて自 作の和紙を仕上げたのは、今でもその時の感動が飛び出してくる。

流し漉きといって、漉舟(水槽)に、水・紙料(原料)・ネリ(トロロア オイ)を入れてよくかき回したあと、漉簀ですくい上げ、両手で上下左右 に巧みに動かしていくと、B5くらいの「和紙」が出来上がる。まさにマ ジックの世界だ。

ところでこの越前和紙だが、今から約1500年前、越前の岡太川の上流に美 しい姫が現れ、村人に紙の漉き方を伝授したという謂れがある。

山間で田畑に乏しかった集落の村人にとり、紙漉きを伝授されたことで、 村の営みは豊かになり、以後村人はこの姫を「川上御前」と崇め、岡太神 社(大瀧神社)の祭神として祀っている。

<その後大化の改新で、徴税のため全国の戸籍簿が作られることとなり、 戸籍や税を記入するために必要となったのが「和紙」である。そのため に、越前では大量の紙が漉かれ出したという。

加えて仏教の伝来で写経用として和紙の需要は急増し、紙漉きは越前の地 に根ざした産業として大きな発展を遂げてきている>。

さて長編小説「源氏物語」の作者紫式部は、執筆に取り掛かる6年前の 24歳の時(996年)、「和紙」の里・越前武生に居住することにな り、山ほどの「和紙」に囲まれて、存分に文筆活動に励んだ。

当時、都では「和紙」への大量の需要があったらしく、宮廷人も物書きも 喉から手が出る程の「和紙」だったが、手には入らなかった。

ではどうして都にいた紫式部が、遥か離れた「和紙」の里越前の武生に移 住してきたのか。それはご当地の国司となった父の藤原為時の“転勤”に関 わりがある。文才だけでなく、商才に長けた為時の実像が浮かび上がる。

<為時は、中級の貴族で、国司の中で実際に任地へ赴く“転勤族”だったそ うで、996年一旦淡路の国(下国)の国司に任命されるが、当時の権力 者・藤原道長に賄賂の手を使って、転勤先を越前の国(上国)の国守に変更 してもらっている。はっきり言えば為時は、淡路の国(下国)には赴任した くなかったのだ。何故なのか。

当時、中国や高麗からの貿易船が日本にやってくる場合、海が荒れた時や 海流の関係で、同船団が「越前や若狭」の国を母港とすることが多く、こ のため海外の貴重な特産品が国司のもとに届けられ、実入りは最高のもの だったという>。

藤原為時一族は、中級の貴族ながら文才をもって宮中に名をはせ、娘紫式 部自身も為時の薫陶よろしく、幼少の頃から当時の女性より優れた才能で 漢文を読みこなす程の才女だったといわれる。

これも商才に長けたばかりでなく、父親の愛情として、物書きの娘に書き 損じに幾らでも対処できる「和紙」提供の環境を与えたものといわれる。

<この為時の思いは、式部が後に書き始める「源氏物語」の中に、武生で の生き様が生かされている。恐らく有り余る「和紙」を使い、後の長編小 説「源氏物語」の大筋の筋書きをここで書き綴っていたのではないだろう か。平安時代の歌集で、紫式部の和歌128 首を集めた「紫式部集」の中 に、武生の地で詠んだ「雪の歌」が4 首ある。

越前武生の地での経験が、紫式部に将来の行き方に影響を与えたことはま ちがいない。と同時に式部は、国司の父親のお陰で結婚資金をたっぷり貯 め込むことも成し遂げて、約2年の滞在の後、京都に戻り、27歳になっ た998年に藤原宣孝と結婚している>。

越前武生の生活は、紫式部にとり「和紙」との出会いを果たして、後の世 界最古の長編小説への道を拓くことに繋げた事は、紛れもない事実であろう。

<紫式部の書いた「源氏物語」の原本は現存していない。作者の手元に あった草稿本が、藤原道長の手によって勝手に持ち出され外部に流出する など、「源氏物語」の本文は当初から非常に複雑な伝幡経路を辿っていた という。

確実に平安時代に作成されたと判断できる写本は、現在のところ一つも見 つかっておらず、この時期の写本を元に作成されたと見られる写本も、非 常に数が限られているという>。
 
この歴史の事実と筆者の推論を抱きながら、「紫式部公園」に回り、千年 前の姿をした高い式部像に対面してきた。

北京五輪の開会式の時、中国の古代4大発明の一つとして「紙」を絵画の 絵巻をCGで描き、国威を高らかに示した。

この紙が7〜800年後に日本に渡り、「和紙」となった。その後、「世 界最古の長編小説を書いた女性が日本にいた」ということは、中国は勿論 諸外国は知らない。

参考:ウィキペディア、: 青表紙証本「夕顔」 宮内庁書陵部蔵 
(加筆再掲) 


       
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北をめぐる米中の闘いが激化
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        櫻井よしこ

6月12日の米朝首脳会談はどうやら開催されそうだ。劇的な展開の中で、 はっきりしなかった展望が、少し明確になってきた。米国が圧倒的優位に 立って会談に臨み、拉致問題解決の可能性にも、安倍晋三首相と日本が一 歩近づくという見込みだ。

5月24日夜、トランプ大統領は6月の米朝会談中止を宣言した書簡を発表 し、朝鮮労働党委員長、金正恩氏の鼻っ柱を叩き潰した。9日にポンペオ 国務長官が3人の米国人を連れ戻してから2週間余り、トランプ氏の考えは どう変化したのか。

まず、5月16日、北朝鮮の第一外務次官・金桂寛氏が、ボルトン国家安全 保障問題担当大統領補佐官を個人攻撃し、米国が一方的に核放棄を要求す れば「会談に応じるか再考せざるを得ない」と警告した。

1週間後の23日、今度は桂寛氏の部下の崔善姫外務次官がペンス米副大統 領を「政治的に愚鈍」だと侮蔑し、「米国が我々と会談場で会うか、核対 核の対決場で会うか、米国の決心と行動次第だ」と語った。

トランプ氏は23日夜に暴言を知らされた後就寝し、翌朝、ペンス、ポンペ オ、ボルトン各氏を集めて協議し、大統領書簡を作成したそうだ。

内容は首脳会談中止と、核戦力における米国の圧倒的優位性について述べ て、「それを使用する必要のないことを神に祈る」とする究極の恫喝だっ た。24時間も待たずに正恩氏が音を上げたのは周知のとおりだ。

首脳会談が開催されるとして、結果は2つに絞られた。?北朝鮮が完全に核 を放棄する、?会談が決裂する、である。これまでは第三の可能性もあっ た。それは米本土に届くICBMの破棄で双方が合意し、北朝鮮は核や 中・短距離ミサイルなどについてはさまざまな口実で時間稼ぎをする、そ れを中韓両国が支援し、米国は決定的な打開策を勝ち取れず、年来のグズ グズ状態が続くという、最悪の結果である。

不満だらけの発言

今回、第三の可能性はなくなったと見てよいだろう。米国は過去の失敗に 学んで、北朝鮮の自分勝手な言動を許さず、中国への警戒心も強めた。ト ランプ氏は22日の米韓首脳会談で語っている。

「北朝鮮の非核化は極めて短期間に一気に実施するのがよい」「もしでき なければ、会談はない」

トランプ氏は米国の要求を明確にし、会談延期の可能性にも言及しなが ら、正恩氏と会うのは無条件ではないと明確に語ったわけだ。

中国関連の発言は次のとおりだ。

・「貿易問題を巡る中国との交渉においては、中国が北朝鮮問題でどう助 けてくれるかを考えている」

・「大手通信機器メーカー中興通訊(ZTE)への制裁緩和は習(近平) 主席から頼まれたから検討している」

・「金正恩氏は習氏との2度目の会談後、態度が変わった。気に入らな い。気に入らない。気に入らない」
  トランプ氏は3度繰り返して強い嫌悪感を表現している。

・「正恩氏が中国にいると、突然報道されて知った。驚きだった」

・「習主席は世界一流のポーカー・プレーヤーだ」

北朝鮮問題での中国の協力ゆえに貿易問題で配慮しているにも拘わらず、 正恩氏再訪中について自分には通知がなく、米国が求める短期間の完全核 廃棄に関して、習氏は北朝鮮同様、段階的廃棄を主張しているという、不 満だらけの発言だ。

この時までに、トランプ氏は自分と習氏の考えが全く異なることを実感し 始めていたであろう。中国は国連の制裁決議違反とも思える実質的な対北 朝鮮経済援助を再開済みだ。中朝国境を物資満載のトラックが往き交い、 北朝鮮労働者は通常ビザで中国の労働生産現場に戻っている。

こんな中国ペースの首脳会談はやりたくない、だが、米国の対中貿易赤字 を1年間で約10兆円減らすと中国は言っている。2年目にはもう10兆円減ら すとも言っている。どうすべきか。こうした計算をしていたところに、善 姫氏によるペンス副大統領への攻撃があり、トランプ氏はこれを利用した のではないか。

いま、米国では民主、共和両勢力において対中警戒心が高まっている。米 外交に詳しい国家基本問題研究所副理事長の田久保忠衛氏が指摘した。

「米国の中国問題専門家、エリザベス・エコノミー氏が『中国の新革命』 と題して、フォーリン・アフェアーズ誌に書いています。習氏の中国を、 『自由主義的な世界秩序の中でリーダーシップを手にしようとしている非 自由主義国家である』と的確に分析し、国際秩序の恩恵を大いに受けなが ら、その秩序を中国式に変え、自由主義、民主主義を押し潰そうとしてい ると警告しています」

中国に厳しい目

エコノミー氏は、習氏の強権体制の下、あらゆる分野で共産党支配の苛烈 かつ非合法な、搾取、弾圧が進行中で、米国は中国との価値観の闘いの 真っ只中にあると強調する。

米国は本来の価値観を掲げ、同じ価値観を共有する日豪印、東南アジア諸 国、その他の発展途上国にそれを広げよと促している。
 「もう一つ注目すべきことは、米国のリベラル派の筆頭であるカート・ キャンベル氏のような人物でさえも中国批判に転じたことです。彼はオバ マ政権の、東アジア・太平洋担当の国務次官補で、非常に中国寄りの政策 を推進した人物です」

キャンベル氏は、これまで米政府は中国が米国のような開かれた国になる と期待して助力してきたが、期待は裏切られた、もっと中国の現実を見て 厳しく対処すべきだという主張を同誌で展開している。

米国が全体として中国に厳しい目を向け始めたということだ。米中間経済 交流は余りに大規模なために、対中政策の基本を変えるのは容易ではない が、変化は明らかに起きている。

5月27日には、米駆逐艦と巡洋艦が、中国とベトナムが領有権を争ってい る南シナ海パラセル諸島の12海里内の海域で「航行の自由」作戦を実施し た。同海域で、中国海軍と新たに武装警察部隊に編入された「海警」が初 めて合同パトロールを実施したことへの対抗措置だろう。

それに先立つ23日、米国防総省は環太平洋合同軍事演習(リムパック)へ の中国軍の招待を取り消した。18日に中国空軍が同諸島のウッディー島 で、複数の爆撃機による南シナ海で初めての離着陸訓練を行ったことへの 対抗措置か。

中国の台湾への圧力を前に、トランプ政権は3月16日、台湾旅行法を成立 させ、米台政府高官の交流を可能にした。トランプ政権の対中認識は厳し さを増しているのである。

シンガポールで、中国はいかなる手を用いてでも北朝鮮を支えることで、 朝鮮半島の支配権を握ろうとするだろう。それをトランプ氏はもはや許さ ないのではないか。許さないように、最後の瞬間まで、トランプ氏に助言 するのが安倍首相の役割だ。
『週刊新潮』 2018年6月7日号  日本ルネッサンス 第805回



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北と文在寅の“術中”にはまる危険
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           杉浦 正章

北と文在寅の“術中”にはまる危険ートランプ

  7日の日米会談でCVID堅持確認を

今朝の朝日の森友文書の扱いにはあきれた。一面から5面までを使って 狂ったように報道している。なんとしてでも政局化して、倒閣に結びつけ たい思惑を露骨に見せる異常さだ。極東情勢が緊迫化していることなどま るで眼中にない。平衡の感覚があるジャーナリストは朝日にはいないのだ ろうか。政府・与党はバランスを欠いた朝日の術中にはまってはならない。

同じ術中でも、12日の米朝会談に向けてトランプが北朝鮮の術中にはまり そうな気配を見せ始めている。焦点の非核化をめぐって1回目の会談だけ では説得が困難との見地から、トランプは「12日が素晴らしいスタートに なる」などと発言しはじめたのだ。
韓国大統領文在寅も唱える北の段階的な核廃棄の対応に応じそうなのであ る。米大統領が最初から妥協に傾斜し、腰折れ気味ではその先が案じられ る状態だ。そもそも米大統領が金正恩と度々会談するなどと言うことは、 自らを安売りすることにほかならない。

首相・安倍晋三は7日の日米首脳会談で、北朝鮮問題の現状をトランプに 再認知させる必要が出てきた。

米朝会談の焦点は日米が既に確認している「完全かつ検証可能で不可逆的 な核廃棄」(CVID)へ、金正恩を説得出来るかどうかにかかっている。

トランプは当初からこの方針維持を基本としてきたが、文在寅との会談か ら方針があやふやになりつつある。文在寅は金正恩との2度にわたる会談 を通じて、北の「段階的な措置で合意すべきだ」との立場を受け入れている。

段階的措置とは、非核化を一挙に進めず、いつでも核・ミサイル実験が可 能な状態を維持することにほかならない。文在寅はもともと左派の大統領 であり、加えて北と同一民族としての感情に流され、極東安保情勢という 大局を見失っているのだ。

 文に吹き込まれたトランプも「段階的な措置」とは、北が米国との会談 に向けて仕組んだ“罠”であることを知るべきなのだが、トランプはそれが 分かっていないかのように唯々諾々と北の戦術を受け入れ兼ねない危うさ がある。米大統領がだまされるとすればまさに3度目となる。

米国は既に1990年代と2000年代の交渉で北から同様の提案を受け、これに 応じたが、金一族は臆面もなく合意を反故にして裏で核・ミサイル開発を 推し進め、ついに大陸間弾道弾とこれに積載する核爆弾の開発に成功しつ つあるのだ。

それに歯止めをかけなくてはならない時に、トランプは米国に届く核ミサ イルだけにストップをかけ、日本を狙う200発の中距離ミサイル・ノドン については言及しないままだ。トランプは国連による北朝鮮制裁決議が機 能する前に、制裁の影響力を弱めてしまっているのが実情だ。

金正恩が自らの体制が崩壊することを一番恐れている事は言うまでもな い。体制維持のためには何でもするのが基本方針であり、その体制維持に 不可欠なのは核ミサイルなのだ。

核ミサイルがあってこそ、大国と肩を並べられるという小国の誇大妄想 が、一貫して北の政策には流れているのだ。金正恩は、非核化を小出しに して、見返りの経済援助を得ようとしているのが実態だ。文在寅はこれに まんまとはめられているのだ。

一方、もともと北を「緩衝国家」と位置づけている中国は、金正恩を“鼓 舞激励”こそすれ、ブレーキをかけることなどしない。国際的にはきれい 事を言っても、その実態は深層でつながっているのだ。

ロシアも中国に同調している。南アフリカを訪れた中国の王毅、ロシアの ラブロフ両外相は3日の会談で、朝鮮半島情勢をめぐり「引き続き協調を 強化する」ことで一致している。中露は「段階的な非核化」など北朝鮮の 主張をバックアップしており、北問題で結束を固めた。こうしたトランプ の浅慮と中露の思惑を最大限活用して北は、三度(みたび)国際社会を欺 こうとしていると受け取るべきだろう。

こうした中でCVIDへの適切なる対応が何と言っても焦点となる。CVIDへの 対応が不十分なままであれば北朝鮮が外交上の有利なポジションを得てし まう。CVIDは全面的な制裁実施が困難な事態を避けるための唯一の方法で もある。

これに対して安倍政権の対応は、クリアーカットで適切である。安倍は 「核武装した北朝鮮を日本は容認するわけにはいかない。圧力を高めて抜 け道を許さない」と言明。

官房長官菅義偉も「拉致、核、ミサイルといった諸懸案の包括的な解決な しに、北朝鮮との国交を正常化することはあり得ないし、経済協力も行わ ない」と断言している。安倍はこうした姿勢をトランプとの会談で繰り返 し強調し、CVID堅持を中心にトランプの事態への認識を確たるものとさせ ねばならない。トランプは安倍とは盟友関係にあり、安倍の友情ある説得 には耳を傾けるだろう。

またトランプが、北が説得に応じた場合の見返りとなる経済援助について 「韓国と日本には北への支援を準備すべきだと伝えた。支援は隣国の日中 韓3か国が行うべき」と、ばか丸出しの論法を展開しているが、ことはそ う簡単ではない。日本には拉致問題という重要課題が未解決のまま残って おり、これを残したままの援助など極めて困難だ。

トランプにはこのイロハを教えておく必要がある。国連を中心に援助をす る状態が生ずれば米国も参加すべきことは言うまでもない。金を出さずに 口を出すのはいただけない。 



         
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重 要 情 報
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 ◎NHKの「クローズアップ現代」で:前田正晶

6日夜のこの「“自称”難民が急増」と題された番組は見応えがあった。念 の為に申し上げておくと、この番組名は「クロウスアップ現代」とするの が元となっている英語の正しいカタカナ表記である。

我が国は難民を受け入れないことでは定評があり、平均して年間に20名ほ どしか許可を出していないそうだ。ではあっても、年々難民申請をする外 国人は増加の一途だと、NHKは指摘していた。

この申請をする外国人は決定が下されるまでは「在留許可証」だったかが 交付されるので、それさえあれば我が国で就労できる資格を得られるのだ そうだ。そこで、それだけを狙って申請をする不逞の輩が年々増加するの は当然かと思って見ていた。

しかも、彼らが申請する理由のほとんどが中近東や欧州に見られるような 本当の意味の政治難民ではないのだ。しかし、我が国の現行の法規ではそ れでも申請を受理するようなのだ。NHKが画面に見せた理由は「母国で借 金があるから」といったようなおよそ「政治的な理由」と見える理由はな く、明らかに就労目的なのは歴然としている。

難民申請する上位5ヵ国は全て政治手紛争も内戦もない東南アジアの諸国 で、特に多いのがベトナムのようだ。番組で例に挙げられていたベトナム の一家では家族3人の月収は3万円ほどで、日本に来て難民申請中の者の仕 送りで救われている模様。

その偽装難民の兄は「自分も日本に行って・・・」と言い出す始末だっ た。これなどは私が常に主張している「我が国の制度を食い物にしてい る」ことの典型的な例である。誠に怪しからんし、法規を改正しない政府 も怠慢であると指摘したい。

しかしながら、単純反復労働に従事する労務者が圧倒的に不足している先 進国である我が国では、この手の偽装難民たちの労働力に依存せねばなら ないのが悲しい実態のようである。現にNHKはイラン人だったかの申請中 の者を社長に頂く申請中の者だけで出来ている建設現場を仕事場とする会 社があって、数億円だったかの年商を誇っていると報じていたのは、「何 たることか」と怒る前に呆れてしまった。

だが、怒っていて済むような現状ではないのは明らかだ。今や日本語も怪 しいような現場の作業員が大勢作業している建築の解体の現場などは、都 内の何処に行っても見かけることが出来る。それだけ労働力が不足してい るのは解るが、だからと言って偽装の難民申請を受け付けて許可証を交付 することが正常だとはとても思えない。私は可及的速やかに法律か規制を 改正すべきだと思う。

一寸話の筋が違うが、6日も11時半頃に高田馬場駅前のバス停のベンチに 座って、菓子をつまんで雑談をしていた東南アジア系の若い女性2人を高 齢の女性が立ち退かせた。だが、両名とも釈然としない顔付きなので「こ こはバスの停留所で、あのベンチはお年寄りを優先して座らせる為にある のだから、どかされて当然だ。解ったか」と言ってやったが「日本語が良 く解らない」と抜かすので「あなた方は何処の国から何の為に来たのか」 と追及すると「ベトナムです」と答えて、足早に立ち去った。

百人町/大久保界隈にはアジア系の若者が非常に多いが、高田馬場周辺に もこのように増加傾向にある。繰り返しになるが、矢張り早急に偽装を含 めた難民と就労を狙ってやってくる後発国からの者たちの流入は制限すべ きだと思わずにはいられない。昼間からバス停のベンチを占領して雑談を する連中の為に、我が国の整備されたインフラや福利厚生設備があるので はない。


 

 ◎マスコミの報道で問題の性質が変わってしまった悪質タックル問題: 前田正晶

新聞のテレビに番組表に日本大学フェニックスが載っていないない日がな い状況だ。だが、遺憾ながらその多くはあの悪質とされたタックルを離れ て日本大学の組織や経営の在り方を論じている。私はそれでは事の本質を 取り違えているのではないかと思っている。あの問題はフットボール部 フェニックスの案件であっても、日本大学全体の問題ではあるまい。

私にこのような議論に持って行ったマスコミの扱いが理解できないのであ る。大塚学長も言われたように「関学はこれまでに鳥内監督と小野ディレ クターのみの対応」なのである。これは(嫌な言い方になるが)被害者だ からそうあっても良いのだと思っている。だが、日本大学は対応が素早 かったか否かという誹りは免れないとは思うが、学長が対応しておられ た。学長は自分が教育を担当する責任者であるから対応したと言っておら れた。

私にはフットボール部の試合の中で起きたプレーの重大かつ悪質なタック ルではあっても、それが日本大学全体の在り方や質の問題の如き論調と なって、「理事長が対応されないのが怪しからん」というマスコミ論調や 専門家と言われる方々の一部の批判と非難は、問題のすり替えというか度 が過ぎるのではないかという気さえするのだ。

それは確かに田中理事長が早い時期に出られて謝罪乃至は釈明されれば事 が穏便に終わったかも知れないだろう。だが、あの内田監督が指示された と学連に認定されたプレーが日本大学全体の在り方を表すという議論は 「事の本質とは違うのじゃないか」と思ってしまう。フェニックスはこれ までに「強豪であっても悪質な反則が少ない」と認識されてきたことが全 く論じられていないのは、不公平というか片手落ちだと思う。

それだけではなく、多くのテレビ局が大学における運動部というか体育会 の在り方やフットボールという競技が如何なるものかを本当に弁えていな いと疑いたくなる評論家や所謂専門家を登場させては、「対応が遅い」の 「理事長がその筋と繋がっておられる」とか、反則問題の本質とは違った ところに議論を持って行ったのは、公平でも公正でもなく適切でもないの ではとおもってしまう。

フェニックスの歴史も知らないような某出版社の元スポーツ記者だった評 論家が物知り顔というかしたり顔で論じているのを聞けば、内田前監督即 ち悪であり、フェニックスを「ブラック」と呼ぶような女性の大学教授ま で出て来るようなことになってしまうのだ。

現に3月初旬からから大病で入院中の嘗ては関東大学一部リーグ所属の
サッカー部の選手だった高齢者は、テレビのみから情報が入らないので、 「日大のフットボール部は宜しくないのではないか」と極めて批判的だった。

何度でも同じ事を言うが、誰が指示をしたのかは別にして、あの反則を犯 したという点では「非は明らかに日本大学フェニックスの側にある」のは 動かしがたい事実である。だが、だからと言って日本大学の理事会と大学 の運営がどうのと、大学そのものの在り方までを織り上げて批判すること が、この問題の解決とは別なことであり、フェニックスの再建ともかけ離 れた議論ではないのかと思っている。

6日のPrime Newsには前法政大学フットボール部の総監督にして「アン ダーアーマー」の国内の販売会社であるドーム社の代表取締役兼CEOの安 田氏が登場して我が国の大学スポーツの在り方を、アメリカのNCAAと分析 比較して論じていたし、学連の在り方にも苦言を呈していた。適切な内容 だったと思って聞いた。

我が国にも日本版NCAAを設けようとの動きがあるようだが、安田氏はそこ に文科省なりスポーツ庁が介在することには懐疑的だったのは良かったと 思う。

我が国の評論家や担当官庁はアメリカの大学スポーツの在り方を知らなす ぎると思う。私は何度も採り上げてきたが、シアトルにある州立のワシン トン大学(University of Washington)にはフットボール専用の7万人収 容のスタジアムがあり、そのテイーム、Huskiesの全試合とも満員となる 盛況で、大学の重要な収入源である。



アメリカでは私立であれ公立であれ、多くの大学が広い敷地内に7〜10万 人収容のフットボール専用のスタジアムを設けているのが普通だ。また、カリフォ ルニアの州立大学であるカリフォルニア大学のバークレー校には、リーバイスのジー ンズの社長であるHaas氏が寄付した1万2千人収容のバスケットボール等の専用の巨大 な室内競技場がある。

このような大学のスポーツを管理しているのがNCAA(米国大学体育協会) である。この在り方を我が国に持ち込もうという理想は良いが、我が国の大学でその 敷地内に1,000人でも観客を収容できるようなフットボールや、サッカーや、ベース ボール等の専用のスタジアムを建設可能な大学があるのだろうか。安田氏はNCAAの在 り方をかなり良く理解しておられたようで、傾聴すべき意見を述べておられた。

その日本版のNCAAを所管するのだろう官庁や大学そのものは、これからア メリカに行って本格的に「NCAAとは」を学習せねばならないのではないか。容易な らざる課題であろう。これでは「日暮れて道遠し」ではないかと危惧するものだ。

と、ここまででは、私自身も反則問題を離れた議論をしているが、この問 題が我が国における運動部と大学から高校までのスポーツの在り方を改革する切っ掛 けになって行けば極めて結構なことだと思う。安田氏も言及しておられたが、私の年来の持論である「高校の全国大会」、例えば甲子園の野球大会のような形式のものは 廃止の方向に進めていくべきだと考えている。

 ◎名前が流行り物になってしまった時代:前田正晶

7日辺りから何処の局だか気にもしていなかったが、三浦翔平とかいう (役者なのだろうか)が桐谷何とかいう女優と結婚するのしないのと騒い でいた。何処かで聞いたことがある名前だと思えば、目下日本国内を主体 にその活躍が持て囃され得ているMLBのエンジェルスの大谷翔平と同じ名 前だった。どうやら三浦の方が年長のようだが、まさか大谷家では三浦某 にあやかろうと思って翔平と命名した訳ではあるまい。

私はかなり以前から最近の命名の仕方が気に入らないと言ってきた。それ は何もテレビに登場する役者かタレントの連中に限られて現象ではなく、 高校からプロまでの運動選手たちの名前には何となく一定の原則があるよ うに思えるから言うのだ。

いや何も彼らだけではなく一般論としても名前には流行り廃りがあるよう で、同じような名前が極めて多いのである。正直に言えば、良いことだと は考えていない。

そこに使われる漢字は後難を恐れて言うと、その昔には「丁稚小僧」か 「車夫馬丁」に多く見られた名前に使われていたものだったと説もあるの だ。具体的にいえば「〜太」、「〜平」、「〜助か介」という具合であ る。恐らく昭和一桁や二桁の世代では滅多見かけない名前だった。誤解な きように言っておくが、そういう名前が良いとか悪いとか言うのではな く、時代の流れが変わって、往年は使われなかった形の名前が増えてきた ようだと感じているのだ。

私が特に流行していると痛感しているのが「翔」の字で、実に広範囲に使 われていると思う。日本ハムの中田翔のように「翔」一文字の場合もあれ ば、西武の秋山翔吾のように「翔」の後に一文字継ぎ足す場合もある。そ れが「翔太」、「翔平」、「翔一」、「翔吾」等々となるようだ。勿論 「翔」が後につく場合もあって、有名なボクサーに「井岡一翔(カズトと 読ませる)」というのがいた。この辺りまで来ると、昭和一桁生まれの私 には悲しいかな判読できない。

その他に目立つ漢字の使い方に「大」という字の多用がある。プロ野球界 の著名人にMLBに行った田中将大がいる。当初は「大将」をひっくり返し たのかと疑ったが、どうやらそうでないようで、「大」を「ヒロ」と読ま せる名前は多いのだ。思うに色々な意味で「大きくなれ」という親御さん の願いが込められているのだろうと、善意に解釈している。そうであるか ないのか「雄大」という名前が多い、悪気はなく言えば「名前負け」しそ うな気がするのは何故だろう。

それだけではなく、所謂「キラキラネーム」は増加の一途を辿っており、 私には判読に苦しめられる傾向は一向に収束しないようだ。他人の名前だ からどうでも良いようなことではあるが、私にはかかる名前は我が国の国 語教育の劣化のように思えてならない。

漢字の正確な読み方や意味を全く無視して当て字のように使っていくこと は極端に言えば「教養」乃至は「民度」の低下かと疑いたくなる時すらあ る。兎に角、重箱読みなどは全く意に介していないような傾向には悲しく なる時もある。

こういう批判をすれば「高齢者の戯言だ」と言われそうだが、それを覚悟 で言っている。昔は(と敢えて言うが)その一族で必ず使う字もあった し、祖父母や両親の名前から一字貰う習慣もあった。また、その時代の有 名人の名前に因んだ命名の仕方もあったと聞く。例えば誰にあやかったと は言わないが「晋太郎」などという命名の仕方もあったのだ。私にはそう いう我が国の文化というか伝統が消え去っていく時代になったのかと思え てならない。


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身 辺 雑 記
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身体の浮腫みを治すため、5月末都内の順天堂大学病院に入院、7日退院 してきた。たまっていたいた余分な水を抜いたため体重が4キロも
減って出てきた。すっきりした。入院中の休刊をお詫びいたします。

退院してきた7日午後、隣の第3亀戸中学校の校庭を久し振りに見た。
生徒 立ちが走っている。健康とは有り難いことだ。

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