政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針4881 号  2018・5・10(木)

2018/05/10

                                  
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わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4681号
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      2018(平成30)年5月10日(木)



        マルクスは正しいとのたまうのは:宮崎正弘

         ポンペオ国務長官、再び平壌訪問:宮崎正弘

        「小義」では崩せぬ安倍一強体制:杉浦正章

    米国が求める形の非核化目指す北朝鮮問題:櫻井よしこ

             
                      話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


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第4681号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
               御意見・御感想は:
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マルクスは正しいとのたまうのは
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)5月8日(火曜日)
         通巻第5694号 
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 中国は「自由貿易の旗手だ」と宣言したはずの習近平が
  マルクスは正しいとのたまうのは精神分裂症状ではないのか?
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ダボス会議で習近平は「自由貿易の旗手は中国である」と宣言し、保護貿 易的なイメージのある米国を揶揄したことは記憶にあたらしい。先月の ボーアオ会議でも、中国は自由貿易政策を推進すると豪語してみせた。

その舌の根も乾かぬうちに、習近平は「マスクスは正しい」と演説するの だから、どう考えても論理矛盾ではないのか。

しかも、その矛盾に気がつかないとすれば、分裂症かもしれない。
「対外的に自由貿易、対内的にマルクス」とはこれ如何に?

2018年5月7日、北京の人民大会堂に3千名をあつめて開催した「マルク ス生誕200年記念」兼「『資本論』刊行170周年記念」の学習会で、習近平 が自らの思想を「21世紀のマルクス主義」と言い放った。そのうえで、 「マルクスは全世界のプロレタリアートと勤労人民の革命の教師であり、 近代以降のもっとも偉大な思想家」と礼賛し、「習思想」が現代のマルク スに匹敵すると定義したのである。

すでに1980年代から北京大学で『マルクス経済学』を講義すると学生は失 笑した。いまの中国のヤングばかりか、共産党員ですら「マルクスって 誰?」であり、知識層は『マルクスは外来思想であり、中国の伝統にはそ ぐわない』と批判してきた。

しかし文革時代を田舎で送り、勉学の蓄積が稀薄な習近平の世代は、マル クスに一種の郷愁を覚えるのかもしれない。ともかく拝金主義、市場経済 に酔う中国で、マルクスの亡霊が復活するのは時代錯誤だろう。


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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者
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(読者の声1)全国の地方公共団体・防災関係機関等を結んでいる衛星通 信システム「LASCOMネット」は、東日本大震災において、多くの市町村で 地上系の通信手段が完全に途絶し、復旧するまでの10日程度の間、国と被 災自治体を結ぶ唯一の通信手段として利用され、自然災害や国民保護事案 等の危機発生時における存在価値と役割が改めて見直されました。

そこで検討中の同システムの次世代システムは整備費用の大幅な価格低減 と大幅な機能向上と信頼性向上が期待されています。

東日本大震災発生時の総務省消防庁長官として、総務省消防庁長官の指揮 権を史上初めて行使し、福島第一原発への放水活動も調整した官僚が、今 は「LASCOMネット」の最高責任者として、以上のような諸問題に関して解 説してくださいます。貴重な機会ですので、多くの方々のご参加を待ち申 し上げております。
          記
【日 時】 平成30年5月22日(火曜日)午後6時〜8時 (受付5時 30分)
【会 場】 憲政記念館・第2会議室 (千代田区永田町1-1-1/国会正面 向側)
【参加費】 2000円
 【講 師】:久保信保(福岡県出身、東京大学法学部卒、自治省入省、 広島県副知事、総務省大臣官房審議官( 地方行政、選挙担当)、総務省 選挙部長、総務省総括審議官( 政策企画担当)、総務省自治財政局長、 消防庁長官を歴任して退官。現在、自治体衛星通信機構 理事長)
{主 催】グローバル・イッシューズ総合研究所
【共 催】一般財団法人尾崎行雄記念財団共催
【協 力】株式会社近代消防社
【要予約】以下の申込フォームから必ず事前にお申込みください。
http://www.ozakiyukio.jp/lectures/2018.html#0417



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(読者の声2)アジア自由民主連帯協議会 第33回講演会「ミャンマー民 主化の現状と『ロヒンギャ』問題」のご案内です。

ミャンマーでは長く続いた民主化運動の結果、アウン・サン・スーチー政 権が誕生しました。しかし国内では今も様々な矛盾があり、民主国家建国 への道を模索している状態です。

 
これまでも民主化運動に参加し、かつ日本との様々な交流などを重ねてき たミャンマー人、ラエイマウンさんがミャンマー民主化の現状と、一部で 『ロヒンギャ問題』として国際的に批判されている難民問題についても、 独自の立場から発言します。
皆様方のご参加をよろしくお願いします。
        記
日 時 5月20日(日) 午後3時開場 3時半開会
場 所 TKPスター会議室市ヶ谷
http://www.kaigishitsu.jp/gmap/gmap-ichigaya.html

講 師 ラエイマウン(ミャンマー民主活動家)
参加費 1000円
主 催 アジア自由民主連帯協議会(ペマ・ギャルポ会長)
http://freeasia2011.org/japan/archives/5423
  (三浦生)



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(読者の声3)貴誌前号「トランプ大統領支持率は51%(共和党員の支 持は81%)」とありますが、それなら安倍政権に対する支持率は、メ ディアの報道とは異なった結果ではないのでしょうか?
 新聞は作為的な、あるいは誘導質問が得意ですから、世論調査さえ操作 されていると思います。(JJセブン)


(宮崎正弘のコメント)各紙それぞれが調査しているものの、固定電話か ら携帯、そしてスマホへと調査対象が移行している大変化という現実を前 に、世論調査の対象が適正に追いついているのかも疑問ですね。若い世代 は、圧倒的に保守化していますから。


     
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ポンペオ国務長官、再び平壌訪問
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)5月9日(水曜日)弐
         通巻第5696号 
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 ポンペオ国務長官、ふたたび平壌訪問。横田基地で給油
  大連での習近平、金正恩会談を受け、「段階的、同時並行的非核化」 の下準備
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じつに目の回る3日間だった。

2018年5月7日、専用機で極秘に大連に飛んだ金正恩は、習近平の出迎えを 受け、儀仗兵閲兵後、ただちに実務会談に臨んだ。中国側の出席は王こ寧 政治局常務委員、楊潔チ国務委員、王毅外相という外交三羽烏に加えて、 宋涛(中央弁事処主任)らが出席したが、王岐山の姿はなかった。

大連空港での北朝鮮特別機の駐機を最初に報じたのは日本のメディアだった。

中朝首脳会談は引き続き8日も行われ、ふたりが大連の海岸を悠然と歩き ながら話し合う風景がCCTVに映し出された。大連は嘗て金正日が極秘 訪問した場所だが、新義州から丹東、大連と陸路を走った。出迎えに行っ たのは李克強だった。黒塗りの高級車40台を連ねての訪問で大連は交通麻 痺に陥った。

たまたま大連にいた筆者も、その行列に遭遇したことを鮮明に記憶してい る。大連では近く中国国産空母第一号の正式な就航式が行われることも予 想されている。

さて僅か1ヶ月という短期間に2回という異常な中朝会談だが、板門店に おける南北首脳会談の報告を受けた後、習近平の関心は近く行われる予定 のトランプ大統領と金正恩対談に釘を刺し、牽制することだ。
 
米国は「段階的、同時並行的な非核化」のプロセスが明瞭になるまで制裁 を続行すると表明しているが、習近平としては、米朝間に最終的な合意が あるのか、北朝鮮の本心は奈辺にあるのか、中国はどこまで介入余地があ るかを探ったと考えられる。中国筋に拠れば、米朝首脳会談はシンガポー ルでの開催がもっとも有力だという。

同じ日、重要な外交場面から外された李克強首相が訪日した。日中友好40 年を記念する目玉とはいえ、日本のメディアが多少は報じたくらいで、華 字紙の扱いは小さい。

李克強首相は9日に同じく来日する文在寅韓国大統領を交えての日中韓3 国会談に臨んで、そのあと北海道を訪問する予定。


 ▲同じ日、トランプはイランとの核合意離脱を正式に表明した

トランプが「イランとの核合意から離脱」を表明し、欧米メディアは、こ ちらのニュースを特大に扱って、北朝鮮の動きは2番か3番の扱い。
イランへの制裁再開は180日の猶予期間をおいて実施され、イランとの銀 行送金も出来なくなる。イスラエルの新聞は前向きに評価する分析が目 立った。

米国の軍事筋がもっとも懸念するのは、北朝鮮が核弾頭をイランに売却す るのではないかという危険性である。

ワシントンタイムズはポンペオ国務長官が近く平壌を再訪問し、米朝首脳 会談の地ならしを行うだろうと予測記事を流していたが、直後にトランプ は記者団に対して「すでにポンペオは北朝鮮に向かっている」と発表した。

ポンペオの特別機は横田基地で給油後、日本人時間の9日午前五時40分 に大統領専用機で平壌へ向かった。

横田を飛び立つ風景は日本のメディアがとらえた。

ポンぺお国務長官に随行したのはブライアン・フック政策局長、シュー・ ポテンガー国家安全会議アジア部長ら七名とされ、帰路に勾留されている アメリカ人三名を連れ帰るのではないかという期待がある。

しかしアメリカの世論はとくに、アメリカ国籍の3人が帰っても、情緒的 な反応を示すようなことはない。

ポンペオは3月末に極秘に北朝鮮を訪問し、4月1日に金正恩と会談してい る(このときポンペオはCIA長官、こんどは国務長官)。この動きから 分かるのは国務省主導の外交権をホワイトハウスが掌握したという事実で ある。リベラルの巣窟だった米国務省が、外交の蚊帳の外に置かれている という事実も、尋常ではない。
     
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者
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(読者の声1)今週末、5月12日(土曜日)、東京での宮崎正弘先生の独 演会のお知らせです。まだすこし余席があります。

目まぐるしく変化する東アジア情勢、とりわけ朝鮮半島の動きが急です。 いったい本当のところ何が変動の基礎にあり、何が地下水流で蠢き、次に 何が変わろうとしているのか?

北朝鮮は本気で非核化を考えているのか?
トランプの狙いはほかにあるのではないのか?
習近平が一番慌てたのではないのか?

             記

とき    5月12日(土曜) 午後2時半――4時半
ところ   文京シビック 4階シルバーセンターホール
      http://www.city.bunkyo.lg.jp/shisetsu/civiccenter /civic.html
講師    宮崎正弘先生(作家、評論家)
演題    「中朝会談、南北会談、そして米朝会談でどうなるアジアと 日本」
参加費   事前申し込み1500円(当日2000円)。
事前申し込みの学生=千円、高校生以下は無料
主催    千田会
      なお、終了後、近くの居酒屋で懇親会あります(事前申し込 み3500円)
申し込みは morale_meeting@yahoo.co.jp
      FAX(0866)92−3551
詳しくは下記サイトにあります。
http://www.kokuchpro.com/event/2ce5866624131c8a82c804e4bfcb5f3c/
 予約なく突然おみえになっても余席はあります。
   (千田会事務局)



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(読者の声2)中国在住のジャーナリスト姫田小夏さんのレポートでは、マ カオの観光地がシナ人で溢れかえり、歴史的遺産を破壊しかねないほど と、深刻な報告がなされています。ちなみにマカオへの観光客は「1位が 中国大陸で2219万人、2位は香港で616万人、3位は台湾で106万人、4位は 韓国で87万人、5位は日本で32万人となっており(マカオ特別行政区政府 旅行局)、大陸からの中国人は全体の約7割」との由です。

日本の観光地も同じ現象で、蝗の大群が去ったあとはゴミの山。インバウ ンド増加は決して喜ぶべき事態ではないのではと思います。
   (UI子、杉並区)


(宮崎正弘のコメント)中国大陸からの客は大半がカジノ目当てで、ホテ ルでは徹夜の博打。ですからマカオの街角は、質屋ばっかりですよ。広東 語で「質」は「押」です。



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(読者の声3)5月25日、三島由紀夫研究会の「公開講座」は憂国忌発起人 でもある井上隆史先生をお迎えします。
            記
日時 5月25日(金)午後6時開場、6時半開演
会場 アルカディア市ヶ谷(私学会館)
    (JR・地下鉄「市ヶ谷」駅徒歩2分)
講師 井上隆史先生(国文学者、白百合女子大教授)
演題  「もう一つの日本」を求めて、『豊饒の海』を読み直す」

講師略歴 昭和38年生れ。横浜市出身。東京大学文学部国文科 卒。文 芸評論家。百合女子大学教授。専門は日本近代文学。著編書に『三 島由 紀夫幻の遺作を読む〜もう一つの『豊饒の海』』(光文社新書)、 『混 沌と抗戦〜三島由紀夫と日本、そして世界』(共著、水声社)など多 数。最新著に『「もう一つの日本」を求めて〜三島由紀夫『豊饒の海』を 読み直す』(現代書館)
会場分担金  会員・学生千円(一般2千円)

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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1728回】            
――「支那人に代わって支那のために考えた・・・」――内藤(29)
   内藤湖南『支那論』(文藝春秋 2013年)

                ▽

満洲の実情を弁えない一知半解で頭でっかちの「書生輩」が権力に任せて 政治を行なえば、摩擦は必ず起きる。やはり驕りに導かれた強権が反発を 招くことは必至だ。

 内藤の主張に従うなら、どうやら当時の日本は小さくは満洲政策、大き く言うなら対中政策を策定する際に、中国における南方と北方、南方人と 北方人、さらには満洲における満人と在満漢人の違いを考慮することな く、彼らを一緒くたに扱ってしまったのではなかろうか。

 じつは「今日でも一般の人民は日本の勢力というものを認め」、さらに 「満洲におい馬賊などから成り上って、日清日露の戦争以来の実際のこと を知っておる軍隊の頭目など」も、「何事があっても日本に頼らなければ 危いということを深く呑み込んでおる」。

ところが、そういった実情を知 らない南方出身官吏――彼らを送り込んだ のは日本だ――に邪魔され、「日本 と満洲の関係が、段々気まずい傾きを 来しておる」。

かくして内藤は、「今日でもその歴史を知らない南方人の官吏さえ逐い退 けてしまえば、満洲のことは、日本との間に何ら悪い関係がなしに、円満 に行くべきはずである」と結論づけた。

満洲の歴史、満洲と日本の関係を知る在満漢人に満州を任せるべきだ。 「もしも日露の勢力を引き去ってしまうと、満洲は依然として貧乏の土地 に止まる」。

だから財政的に考えるなら中華民国から満州を切り離すがい い。中華民 国が「漢人の天下で漢人が支配するということになると、支那 本部の財 力でもって、支那を支配するということを根本の主義として立て て行か なければならぬ」。かくして新しい国家は「支那の根本財政に害こ そあ るけれども、利益にはならぬというような土地をば切り離してしまう 方 が、財政の理想上から云うと至当のことである」と主張した。
財政上も中華民国は満洲を切り離すべし、である。

さらに内藤は筆を進めるが、かりに「支那人がそこらじゅうの異種族 の 土地を侵害するということは、一方から云えば漢民族の発展」と見做す ことができるが、これを異種族の立場から考えるなら「支那の人民」の 「侵略的精神」というべきものだろう。だから「今日において国力すなわ ち兵力とか財政力」からして「維持できない土地は、政治上からこれを切 り離してしまって、単に将来の経済上の発展を図る方」が得策である。

かくして内藤は、「五族共和というような、空想的議論」を排し、中華 民国は実力に見合う形で「むしろその領土を一時失っても、内部の統一を 図るべきである」。「今日支那の領土問題を論ずるにおいて、(中略)種 族問題と、政治上の実力とが最も注意して考えられなければならぬところ である」とする。

歴史的経緯と現状を弁えず、メンツと理想にこだわる余りに「五族共和と いうような、空想的議論」を掲げ推し進めることは政治的には愚策という べきだ。内政にせよ国際関係にせよ、高邁な理想を掲げはするが、軍事的 にも財政的にも、また民力のうえからも費用対効果を考え判断するのが政 治の要諦だろう。だからこそ日露戦争から中華民国初期の満洲を考えた 時、内藤の考えは傾聴に値する。
そこで問題となるのは内藤の主張が、実際に満洲に関心を懐いた日本朝野 を動かしたか否かである。

内藤の主張を敷衍するなら、日本は中国における南北――ということは、中 部・西部・東部に加え、東西南北の辺境部の違いからくる文化(つまりは 《生き方》《生きる姿》《生きる形》)の違いに思いを致すことはなかったとい う決定的な間違いを犯してしまったということになろうか。
やはり中国と中国人を文化的に一律と見做してきたことが、日本にとって の大きな蹉跌だったようだようにも思える。
 どうやら日本の中国理解は、根本から見直さざるを得ないことになろうか。
《QED》
        
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「小義」では崩せぬ安倍一強体制
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          杉浦正章


 “四人組”の仕掛けは空振り
 
「春雨や食われ残りの鴨が鳴く」は一茶の名句だが、自民党内は小泉純一 郎を中心とする“ノーバッジ四人組” が、「グワッ!グワッ!グワッ!」 となにやら姦(かしま)しい。

どう見ても疝気筋のOBが「安倍降ろし」を始めようとしているかのよう だ。そこには国民に通用する「大義」はなく、個人的な恨み辛みを晴らそ うとする「小義」しかない。小義で国政の中枢を攻撃しても説得力はな い。9月の自民党総裁選で安倍3選という流れを変える力にはなるまい。

まず四人組の発言を検証する。姦しい筆頭は何と言っても小泉。それも親 子で姦しい。親は「3選は難しい。信頼がなくなってきた。何を言っても 言い逃れ。言い訳と取られている」だそうだ。この発言から分かる小泉の 政治判断は「信頼がなくなってきたから3選は難しい」だが、一体誰の信 頼がなくなったのか。

国民に聞いたのか。それともTBSやテレビ朝日の情報番組の軽佻浮薄な報 道の請け売りなのか。息子の小泉進次郎も「全ての権力は腐敗する」だそ うだ。英国の歴史家ジョン・アクトンの言葉の請け売りだが、アクトンは 専制君主の権力はとかく腐敗しがちであるということを言ったのであり、 民主主義政権の批判では更々ない。学校で習ったの政治学用語などをその まま使ってはいけない。現実政治にそぐわない。青いのである。

政界ラスプーチンのように陰湿な印象を受ける古賀誠も「首相は改憲あり きだ。憲法9条は一字一句変えない決意が必要だ」と安倍の改憲志向を攻 撃する。これこそノーバッジが発言すべきことだろうか。口惜しいのなら バッジを付けて「改憲反対党」を結成してから言うべきことではないか。 それとも民放から“お呼び”がかかるように、アンチ安倍を売り物にしてい るのだろうか。

山崎拓の「財務相が辞める以外に責任の取り方はない」は、独断。福田康 夫は自身が旗振り役だった公文書管理法に触れ、「いくら法律やルールを つくっても守ってくれなきゃ全く意味がない。政府の信用を失う」と述 べ、財務省による公文書改ざんなどを批判した。これも自分の冴えなかっ た政権を棚に上げた難癖だ。

口裏を合わせたような安倍政権批判発言の連続だが、その狙いはどこにあ るかだが、おそらく“政局化”の瀬踏みであろう。導火線に火を付けて自民 党内の反安倍勢力をたきつけようというわけだ。

しかし、“仕掛け”はしても肝心の党内は全く呼応しない。導火線は湿って 進まないのだ。せいぜい村上誠一郎あたりが反安倍の牙城TBS時事放談で 「日本が崩壊しようとしている。政治と行政が崩壊しつつある」と太った 腹を叩いて呼応しているが、誇大妄想が極まったような発言にはよほど馬 鹿な視聴者しか喜ばない。そこには大義がなくて個人的な憎しみだけをぶ つけても共感は沸かない。

一方で、党執行部も沈黙していては安倍から疑われると考えてか、3選支 持論が盛んに出始めた。幹事長・二階俊博は「安倍首相支持は1ミリも変 わっていない。外交でこれだけ成果を上げた首相はいない」と持ち上げ た。なぜか眼光だけは鋭い副総裁・高村正彦に至っては「日本の平和と安 全にとっても、安倍首相は余人を持って代えがたい」と持ち上げられるだ け持ち上げた。

そもそも安倍支持の構図を見れば、細田、二階、麻生の3大派閥が 支持 しており、これだけで人数は197人に達する。これは405人の自民党国会議 員の半数に迫っている。シンパを含めれば3分の2は固い。

これに対して岸田文男ハムレットは、禅譲路線を走るべきか戦うべきかそ れが問題じゃと優柔不断。もっとも戦うにしてもとても過半数はとれる情 勢にはなく、戦うことに意義があるオリンピック精神でいくしかない。

しかし、この路線が政治の世界では通用するわけがない。無残な敗北は、 将来の芽を自ら摘んでしまう。46人では多少は増えてもいかんともしがた いのだ。

将来もくそもないのは石破茂だ。もっと少なく総勢2人の派閥では総裁選 出馬に必要な推薦人20人を自前で確保できない。自分は数えないから 19人しか推薦人がいないのだ。1人や2人は集まるだろうが、それでは とても安倍には歯が立たない。

TBSもテレビ朝日も的確な分析が出来るコ メンテーターがゼロで、放送法 違反すれすれの反安倍色の強い情報番組を やっているが、昔から民放テ レビの無能さは度しがたい。

加えて安倍政権は安倍の外交指向に近隣諸国の情勢が作用して、外交日 程が押せ押せになっている。極東緊張緩和が大きく動こうとしている。

9 日には東京で日中韓首脳会談とこれに合わせて日中、日韓首脳会談が それ ぞれ行われる。約2年半ぶりとなる会談は北朝鮮の完全な非核化に 向けた 具体策や、米朝首脳会談に向けた連携を確認する。

5月下旬には日露首脳 会談。6月8日、9日には先進7か国首脳会議が カナダで開催される。同 月中旬までには米朝首脳会談が予定され、これ に加えて日朝首脳会談も浮 上するだろう。マスコミは内閣支持率が30% 台に落ち込んだと批判する が、外交で持ち直すだろう。

そもそも30%台などは通常の政権だ。佐藤 栄作政権などは長期に3%台 だった。

こうした重要な外交日程を前にして野党が国会で、つまらぬ森友だの加 計だので安倍の足を引っ張れば朝日や民放がはやし立てても、世論から ブーメラン返しに合うだろう。既に昨年の総選挙が証明したとおりだ。

野 党は追及すべき外交、政策課題は山積しており、モリだのカケだのと 無為 無策のまま6月20日の会期末を迎えるべきではない。しかし、結 果的に は安倍は終盤国会を乗り切るだろう。そうすれば、9月の総裁選 挙まで3 か月。安倍は事実上有利な態勢のまま総裁選に突入する公算が 大きい。最 近安倍はいい顔になってきた。




              
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米国が求める形の非核化目指す北朝鮮問題
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             櫻井よしこ


 「米国が求める形の非核化目指す北朝鮮問題 「リビア方式」による解 決可能性を示唆か」

4月17日の日米首脳会談で、ドナルド・トランプ米大統領は安倍晋三首相 に、「極めて高いレベルで北朝鮮と直接対話している」と語り、その後記 者団が「金正恩氏と直接話しているのか」と問うと、「イエス」と答え た。マイク・ポンペオ中央情報局(CIA)長官が3月30日から4月1日の 復活祭の連休を利用して訪朝したのだという。

いま米国の対北朝鮮外交はトランプ氏の意向を汲むポンペオ氏に加えて、 国家安全保障問題担当大統領補佐官のジョン・ボルトン氏が軸となって構 築されている。3氏共に、非核化の話し合いが失敗すれば、軍事オプショ ンもあり得るとの考え方だ。

ポンペオ氏は正恩氏と話し合いをした後の4月12日、上院外交委員会で行 われた国務長官への指名承認公聴会で、正恩体制の転換は考えていないと 明言すると同時に、非核化に関して、「見返りを与える前に恒久的かつ不 可逆的な成果を得ることを確実にする」と述べた。

米国側の一連の動きは北朝鮮問題が「リビア方式」による解決に向かう可 能性を示唆するのではないか。

これはリビアの最高指導者、カダフィ大佐が選んだ非核化の道である。カ ダフィ氏は秘密裏に大量破壊兵器の製造を進めていたが、2003年12月にイ ラクのサダム・フセイン元大統領が地中に潜んでいたところを米軍に拘束 されたのを見て、震え上がった。カダフィ氏はその3日後に大量破壊兵器 を放棄する意思を世界に宣言した。

CIAと英国の秘密情報組織、MI6の要員を含む専門家集団がリビア入 りし、核兵器、核製造に必要な関連物資、核運搬用のミサイル、製造施 設、一連の計画に関する書類など全てを押収、化学物質はリビア国内で米 英作業部隊の監視の下で破壊され、書類は全て国外に持ち出された。

カダフィ氏は全てを受け入れて生き延びた。但し、彼は10年にチュニジア でいわゆる中東の春と呼ばれる民主化運動が始まり、その広がりの中で11 年に群衆に殺害された。

正恩氏が核を放棄すれば、カダフィ氏やフセイン氏のように命を奪われる という言説があるが、右の2つのケースが伝えているのは全く別の教訓で はないか。フセイン氏は核兵器を持っていなかったが持っている振りをし て査察を拒否し、米軍に殺害された。カダフィ氏は核兵器製造を明らかに し、査察を受け入れ、8年間生き延びた。氏を殺害したのは前述したよう に、リビアの国民であり、それはカダフィ一族による専制恐怖政治が招い た結果だ。

2人の指導者の異なる運命を正恩氏が把握すれば、どちらを選べば氏の命 脈が守られるかわかるはずだ。

トランプ氏は安倍首相との共同記者会見でも「成果が期待できなければ米 朝首脳会談は実現しない。会談が実現しても実りがなければ退席する」と 語っている。正恩氏に圧力をかけ続け、米国の求める形の非核化実現を促 しているのだ。

安倍首相とトランプ氏は19日午前の共同記者会見で拉致問題についても 語った。トランプ氏は拉致被害者について、「日本に帰れることを大事に 考えている。私はこのことをシンゾーに約束した」と語った。救う会会長 の西岡力氏は語る。

「CIAは北朝鮮の情報当局にも接触しており、拉致被害者についても語 り合っていると思われます。その中で拉致被害者生存情報を得ているので はないでしょうか。その上で拉致被害者の帰国に言及しているのです。勿 論、甘い期待はできませんが、拉致問題解決に向けてよい兆しだと思います」

国際政治は動いている。多くの日本人の命と運命がかかっている。国とし てどう動くべきか、正念場である。日本の国会はもっとこうした大事な問 題に向き合うべきだ。

『週刊ダイヤモンド』 2018年4月28日・5月5日合併号
 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1229


           

       
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重 要 情 報
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 ◎朝日新聞の部数が・・・・・・ 品川 阿生居士

朝日新聞の社内では部数が400万部を切ったという話が噂が出ているとОBが書いている。

★社を出禁になったOBが語る「森友文書スクープ」でも朝日新聞がはしゃげない事情
(デイリー新潮2018年5月6日掲載)

https://www.dailyshincho.jp/article/2018/05060701/?all=1
<https://www.dailyshincho.jp/article/2018/05060701/?all=1&page=1> &page=1

これの関連記事につぎのものがある。

★ <http://vox.hatenablog.com/entry/2018/05/08/175154> 朝日新聞の “販売部数” は500万部台であり、「400万部を切った」というのは “実配部数” なのではないか?( <http://vox.hatenablog.com/> 井戸端会議・瓦版 
<http://vox.hatenablog.com/archive/2018/05/08> 2018-05-08)

http://vox.hatenablog.com/entry/2018/05/08/175154


◎伊藤美誠は「お米がなければ」と言っていた:前田正晶

卓球の世界選手権で立派な成績を残した女子の選手団が帰国し、早速イン タビューに応じた。その中で私にとって非常に印象的だったのが、大活躍 だった伊藤美誠が「大好きなお米がなければ」と言って、「試合前にはお 結びを3個も食べる」と語っていたことだった。

確かに試合の前では炭水化物の摂取は必要だとは思うが、17歳という私の 曾孫(?)のような世代で未だに米飯に強い執着を見せているのは意外と 言えば意外だった。「お米なんか食べなくても」と言うのかとの期待感も あったからだ。

私は戦時中の何も食べる物がない時期に育ったので、一部の野菜の好き嫌 いを除けば何でも食べられる物があれば、そのものの味も味付けにも一切 関係なく食べてしまう。特に我が国では「アメリカには美味いものなし」 と評判が悪いアメリカでも、何処に行っても何が出てきても一切苦になら なかった。言うなれば「国際化されてい
た」のだった。

それは、美味であるかないかよりも「彼らの体格と身体能力に基づいて立 てられた定表通りに動ききる為には、食べ物の美味い不味いなどを論じて いる暇など無いから」だ。この点では紙業タイムス社のAH取締役・編集長 の「あれは食べ物ではなく餌だと割り切れば何でもないでしょう」が至言 だと思っている。

私が面白い現象だと思っていることがある。それは多くのスポーツ選手た ちが海外遠征をする際に必ずといって良いほどインスタントであろうと何 だろうと「和食」を持参することで、多くの場合はテイームとして和食の 料理人を帯同させて「エネルギー源の補給に万が一にも遺漏なきを期する 点」である。私は今時の選手たちはハンバーガーだのなんのというファス トフードの時代に育ち、米飯に対する執着心が消えているのだろうと考え ていたのだった。だが、実態はそうではなかった様子である。

JA全中会長の中家徹氏が週刊新潮に寄稿したコラムを見ると「我が国も国 民1人当たりの年間の消費量は1965年には111.7 kgあったものが、2016年 には54.4 kgとほぼ半減していた」と残念がっていた。私は寧ろ「矢張り そんなものだったか」と納得させられた統計だった。国全体としてそれほ どの変化がありながら、運動選手たちは依然として米食に強い執着を持ち 続けているとは、意外と言えば意外だった。管理栄養士の方のご意見など を伺ってみたいような気もする。

ここで、私独特かも知れないことを言えば「何時まで経っても米飯を中心 にした和食に拘っているのが、国際化の時代にあって適切なのか」なの だ。事カロリーやエネルギー源としての欧米の料理は我々日本人の好みに 合うか(美味いか不味いかでも良いか)には問題は残るだろうが、常に和 食を準備して貰えるとは限らないと思うので、彼らの食事に馴れておくこ とも必要な時が来るのではないかと思うし、また慣らして
おくべきではないかとすら考えている。



私は強行日程でアメリカ全土を回っている時に、疲労感を覚えた際にはか の現地の「噛み応えはあるが決して不味くはないビーフステーキ」で体力 の回復を 図って効果があった。ご信頼申し上げている整体の野路秀樹先 生は「牛肉は人を駆り 立てる食べ物であるから、疲労した時の回復の為 には薦めるが決して食べ過ぎないよ うに」と言われた。故に、疲れ果て る前にも安全策として意識して食べていた。


お断りしておくが、アメリカではビーフステーキなどは我が国のような高 価な食べ物ではないのだ。それに、チャンとした店で食べてみれば、それ なりに極め て美味なのである。安っぽいところで食べて「アメリカのス テーキはどう・・・」な どと言わないことだ。

矢張り英語の講釈で締め括っておこう。現職時代に仕事の都合で自分で やっていては間に合わないことになったので、是非とも副社長に読んで貰 いたい得意先 の社長のアメリカ旅行記を帰国子女の大学生(当時)に委 託したことがあった。その 中にあった「日本食に対する強い執着心」 を、彼女は “strong adherence to the Japanese food”と訳していた。私 には思いつかない adherence の使い方に感心した ものだった。伊藤美誠 さんも strong adherence を持っていたので勝ち抜けたのか。


 ◎新宿の街は寒かったし、百人町は異邦人に占拠されていた:前田正晶

10時過ぎだっただろうか、2台も持っている電子辞書がともに電池が切れ かかっていると知らせてきた。これには弱った。電子辞書が使えないとな ると、丁度更新中だったブログの英語関連の箇所が正確を期せなくなるから。

電池は単4なので何処ででも買えるが、他にも延び延びになっていた用事 もあるので、未だに気象病(≠自律神経失調症)を抱えた身ながら敢えて 新宿駅西口に出掛ける決断をした。外は確かに天気予報通りに寒かった が、ポロシャツの上にコットンセーター、更にその上に厚ジャンパーで何 とか防げたと思っていた。

電池はわざわざビックカメラに買いに行ったのだがその理由は簡単で、少 しだけ溜めてあったポイントで何とか賄えると思ったからだ。久し振りに 出掛けた西口の辺りは何時も通りの人出だったし、通り抜けただけの京王 デパートの中では相変わらず方々から中国語が聞こえてきていた。12時過 ぎには買い物も用事も昼食も終えてバスで大久保通りに向かったが、昨日 とは打って変わった気温の変動には何とか耐え切れていたと思っている。

そこで、大久保通りに戻れば西口駅付近とは全く状態が変わっていて、 我々夫婦は明らかに少数民族なのだ。行き交う人々は皆何処の国の言葉か も解らない言語で喚いているのだ。その中でたった一人スマートフォンで 会話をしている背広姿の韓国人がり過ぎていったのは、寧ろ珍しいという か、懐かしささえ感じさせてくれたのも印象的だった。大久保通りではつ い先日まで外国人がリサイクルショップを営んでいた店が、何時の間にか ハラルフードの食料品店に変わっていたのは「またイスラム教徒の需要が 増えたのか」と痛感させられた。

2〜3日前だったか、我が家に最も近いところで営業しているバングラデ シュ人がやっているハラルフード兼八百屋では、その彼が店を閉めずに礼 拝している場面に遭遇した。その敷物が指している方角は西の方だったの で、今まで意識したことなど無かったが、彼らの聖地は西の方にあるのだ と知ったのだった。このバングラデシュ人は時が経つにつれて日本語が上 手くなっていくのが印象的だが、英語の理解力はかなり高いようだ。

大久保通りには気が付けばネパール料理の店も増えてきたし、イスラム教 徒向けの店も着実に増えている。だが、不思議な現象があって、あれほど の数の中国人の若者が動き回っている割りには中国人専用の店も出来ない し、中国料理店もほとんど見かけない。彼らは何処で何をして生活費を稼 ぎ出し、食事をしているのだろうか。今日も欲しいものがあったので、何 時も採り上げる業務スーパーには入った。だが、そのレジに並んだ列の余 りの長さに辟易となって買い物を諦めた。酷いことになってしまったと、 家内と嘆き合って帰宅した。


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身 辺 雑 記
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10日の東京湾岸は曇天。

散歩していた9日午後2時45分ごろ、都立猿江恩賜公園で鶯の鳴き声を聞い た。もう初夏だというのに。


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