政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針4666 号  2018・4・15(日)

2018/04/15

                                        
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わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4666号
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        2018(平成30)年4月15日(日)



            フィリピン、中国と秘密交渉:宮崎正弘

     わが国で今も未確立の公文書管理ルール:櫻井よしこ

               インスリンに思う:渡部亮次郎        
                      話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


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第4666号
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フィリピン、中国と秘密交渉
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)4月13日(金曜日)弐
        通巻第5672号 
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 フィリピン、中国と秘密交渉。スカボロー礁に石油ガス共同開発基地
   領海の帰属問題には触れず、プラグマティックに障害を乗り越えよう
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 『サウスチャイナ・モーニングポスト』紙(4月12日)が、香港滞在中 のフィリピン外相、ピーター・カイタノに独占インタビューを試みたとこ ろ、腰をぬかすような水面下の秘密交渉が浮かび上がってきた。

ドゥテルテ大統領に随行して中国海南島ボーアオ会議に出席した一行は、 帰路、香港に立ち寄って、「香港フィリピーノ共同体会議」に出席した。
香港にはフィリピンから出稼ぎに来ているアマさんを中心に30万人と言 われるフィリピーノ共同体がある。

インタビューで同外相は「最終的な詰めの段階に入っているので、詳細は 明らかに出来ないが」と断った上で、「フィリピン政府は北京政府と水面 下の交渉を続けており、スカボロー礁の領有権を主張しつつも、お互いが プラクティカルに国益に繋げる方法を模索してきた。それは原油とガスの 海底油田開発の基地をスカボロー礁に構築し、『中国と共存』する方法 だ。これは時計の振り子が右から左へ大きく移動するスィングとなる」と した。

フィリピンはドゥテルテ大統領が政権を担うようになってから前アキノ政 権のような『ハーグ國際仲裁裁判所』の判決を硬直的に主張するのではな く、判決のことは凍結し、つまり「無駄な試みを継続して大事なものを失 うより、『ゲーム・チェンジ』を図るべきだ」とするのである。あまりに 打算的であるが、ドゥテルテ大統領ならやりかねない。

もしこの「フィリピン・モデル」が成立した場合、南シナ海で領有権を争 うマレーシア、ブルネイ、インドネシアなどへの強いインパクトとなる。

おりしも習近平はボーアオフォーラムを終えるや、ヤヌスの首がくるりと ひっくり返るように、軍事色一色に変貌し、海南島の南端・三亜の海軍基 地に赴き、史上最大の観艦式に臨んだ。

中国海軍は大規模な軍事演習を南シナ海で展開したうえで、4月18日に は福建省泉州沖の台湾海峡に挑発的に侵入し、実弾演習を見せつける予定。

一方で、米国海軍空母攻撃群は、南シナ海を「自由航行作戦」の一環とし てデモンストレーションを続けている。
      
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1716回】         
――「支那人の終局の目的は金をためることである」――廣島高師(5)
  『大陸修學旅行記』(廣島高等師範學校 大正3年)

               ▽

孔子廟に詣でる。やはり荒れ果てたまま。

「たとひ世は革り時は遷りても、支那四百餘州はをろか、大八洲の隅々ま でも其の?に生きて居る幾多の後學があるのに、何故こんなに頽廢に終ら せるのであらうか」と素朴な疑問を持った。

「初めて我幾年の間幾百回となく讀むだ夫子その靈位の前に立つた 私は 未だ凡ての神社、凡ての佛閣の前に額づいた時に經驗しなかつたやう 嚴 な敬虔の情にうたれて、2千年前の先聖の靈と交感する樣な氣がした」 と感慨に耽る。

 だが、この種の思い入れが大間違いの礎なのだ。

「支那4百餘州」には「其の?に生きて居る幾多の後學がある」わけはな いのである。「支那4百餘州」の住人の大多数が『論語』を「幾年の間幾 百回となく讀む」ことなどありえない。

なぜなら彼らは文字を知らないのだから。じつは1949年の中華人民共和国 建国当時の識字率は20%程度だった。

ということは20世紀半ばですら、5人に4人は文盲だった。

だから「世は革り時は遷りても」、「支那四百餘州」の大多数は孔子など 有難くもなんとも感じなかった。であればこそ、孔子廟が「こんなに頽廢 に終」っていたとしても当たり前のことだろう。これに対し関帝廟は「た とひ世は革り時は遷りても」「頽廢に終」ることはない。なぜなら関羽は 商売繁盛のカミサマだからである。

 一行は南京から長江を下って上海で乗船し、「暴風の波路」を北上して 大連に向う。

師範学校生徒であればこそ、大連では大連第三尋常校、大連公学堂など日 本人経営の教育施設を見学した後、白玉山、旅順要塞戦記念館、松樹山砲 台、二龍山砲台、東鷄冠山、爾霊山、旅順港など日露戦跡をめぐる。

当時の若者らしく多く激越の字句を綴っている。その凡てを紹介するわけ にはいかないので、代表的な一文を示しておきたい。

「あゝ星霜移つて此處に十年。粉砕されて骨は石となり、流れた血潮は草 となつたが、此石此草果して何をか語るであらう。滿天玲瓏の月下の露は 千古の愁思を此石に宿すこともあらう。名のしらぬ異國の蟲は萬古の後ま で喞々の悲號を此草中に捧げるかも知らぬ。實に爾靈山は永久の戰場であ る。雲暗く風死して沈黙全山を蔽ひつくすときに、亡靈千秋の遺恨は凝つ て沈黙の内に阿修羅の叫喚は放たれ、寂寥の裡には鬼笑の啾々たるを響か すであらう」――

こういう文章は声を挙げて読むのがよさそうだとは思う。

「滿天玲瓏の月下の露」「千古の愁思」「雲暗く風死して」「亡靈千秋の 遺恨」「阿修羅の叫喚」など凡そ大仰な漢詩口調から、なにやら旧制高校 寮歌の雰囲気が漂ってくるから不思議ではある。これが当時の若者エリー ト共通の『述志』というヤツだろう。だが、こんな大仰な言葉が頭の中を グルグルと巡っているから、思考も日本式漢詩文体になってしまうことを 考えてもらいたいものだ。

 言葉こそ思考の根本である。現実離れした『白髪三千丈』式の大仰な表 現に振り振り回されることの無意味さ、いや間違いに気づくべきではないか。

  閑話休題。

さらに旧戦場を歩く。遼陽でのことだ。日本兵の「貴い血を以て購つた 地」であるにもかかわらず、「今は利に敏い支那人の鋤にかへされ半ば豆 が蒔いてある」。

そこで尋ねると、「此地は當然日本の有です。然し支那人はこの調子の狡 い手段で黙ッて蠶食せられるので殘念ではないかね」と慨歎の言葉が返っ て来た。

 遼陽では県立師範学校と中学校を見学。「博物標品や、理科機械などが 輸入日本品である事」を「殊に愉快に感じた」。
数年前までは日本人教師を雇っていたとのことだ。
《QED》
          

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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者
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(読者の声1)シリア情勢ですが、トランプは「48時間以内に重大な決 定をする」と発言し、48時間が経過しました。市場は攻撃の可能性は稀 薄になってきたと判断し、株価上昇に転じていますが、先生の見通しは如 何ですか?(JJセブン)


(宮崎正弘のコメント)日本のメディアのなかに、戦争を期待しているか のような扇情的論調を掲げている夕刊紙もありますが、トランプは依然と して「あらゆる選択肢は卓上にある」として、攻撃には慎重です。

 第1に米海軍空母は一隻が地中海にいますが、ほかに巡航ミサイル駆逐 艦と潜水艦。これでは大規模攻撃は出来ず、ほかの艦船の到着を待ってい る状態でしょう。攻撃目標はアサド政府軍の空軍基地ですが、この目標が 15あります。露西亜の空軍拠点も9つに別れていますから、もし本格攻 撃するとすれば、戦力の充実が必要です。

第2にマティス国防長官は「選択肢は多彩であり、まずは化学兵器を使用 したとする証拠が明確になるまで(攻撃を控える))との立場。フランス のマクロン大統領は「証拠を掴んだ」と言っていますが、開示はありませ ん。ただし仏蘭西空軍は攻撃に加わるようです。

第3に米仏と共同歩調をとる英軍ですが、潜水艦のほか十数機の戦闘機を 派遣しています。ただ英国は露西亜のスパイ殺人事件で反プーチン色を鮮 明にしているため、その落とし前を狙っている。

第4に露西亜ですが、反撃をほのめかすような強硬発言が続いており、そ の真意を確かめるべく、米国情報機関の暗中模索が続いている。
 第五にシリア政府軍ですが、攻撃対象になりそうな拠点から軍はほかへ 移動しています。

こう考えてくると、すぐさまの攻撃は考えにくくなっています。

          
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わが国で今も未確立の公文書管理ルール
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             櫻井よしこ

「わが国で今も未確立の公文書管理ルール 無責任という意味では旧民主 党も同罪だ」

過日財務省が発表した「決裁文書の書き換えの状況」からは、森友学園へ の土地売却で、財務省が森友側と価格交渉をしていたことが見てとれた。 佐川宣寿理財局長(当時)が国会で価格交渉を否定したために、その発言 と齟齬を来さないための書き換えであることが明白だった。

4月4日、小野寺五典防衛相が、陸上自衛隊が「不存在」としてきたイラク 派遣時の日報が昨年3月に発見されていたことを報告し、謝罪した。

日報問題では、昨年2月16日に、防衛省が「不存在」と発表し、4日後の20 日、稲田朋美防衛相(当時)は衆議院予算委員会で「確認作業をしたが見 つけることができなかった」と答弁した。稲田氏はそのとき、防衛省に対 して日報記録がどこかに残っていないか、探すように指示もしている。当 時を振りかえって、氏が語った。

「私は誰よりも情報の透明性を大事にしました。徹底調査を命じ、見つ かったら全て公開する、隠し事などしない方針を明らかにしていたのです」

小野寺氏の説明によると、稲田氏が新たに調査を指示した後の昨年3月27 日に、自衛隊の「教育訓練研究本部」にあった「外付けハードディスク」 から、イラク派遣時の日報が発見された。だが、同事実は稲田氏にも政務 三役にも報告されなかった。その背景を防衛省側は以下のように説明した。

稲田氏の指示が出た後、南スーダン国連平和維持活動日報問題についての 特別防衛監察が3月17日に始まり、改めて行った調査の中で、今回発表し た資料が見つかった。但し、特別防衛監察は南スーダンの日報に関して だったため、イラクの日報を報告する必要は認識していなかった、という ものだ。

こうして、1年以上が過ぎた。右の防衛省の説明が真実か否かも含めて、 小野寺氏は調査委員会を設置した。文民統制、政治主導、政治への信頼確 立のために、厳正な調査が欠かせない。

前述の財務省文書改竄は、明らかに佐川局長の発言と齟齬を来さないため だった。佐川氏の「価格交渉はしていない」との発言が誤りだったと認め さえすれば、全てを公開しても何ら問題がない内容だ。にも拘わらず、財 務省が隠そうとしたのは財務省を守る為だったのだろう。今回、自衛隊に 隠蔽の意図があったか否かは、以降の調査を待たなければならないが、な ぜこのように公文書を巡る問題が生ずるのか。

自民党「公文書管理に関する改革検討委員会」の新藤義孝委員長は、国家 の活動を記録する公文書に嘘が許されないのは当然だが、公文書の管理、 保存のルールがわが国には未だ確立されていないとして、新しい時代に合 わせて公文書の電子決裁化を提唱する。

「私が総務大臣のとき、総務省の文書は全て電子決裁化しました。こうす れば、記録は全て残りますし、公開にも便利です。役所での決裁の過程に は往々にして行きつ戻りつの議論や方針変更もあります。

電子決裁は消去しても全て残りますので、方針変更も残るでしょう。けれ ど理由を明記して、新たな結論を決裁すればよいだけのことです。大事な ことは、議論の途中で誰が反対したとか、ちょっとした言葉の問題などを あげつらって非生産的な議論に陥らないことです。些末な議論で特定の人 の責任を問うようなことになれば、自由な議論は引っ込んで、皆、イエス マンになります」

たとえば防衛省の文書問題で、「戦闘」という言葉が日報にあったからと 言って、これを法律上の戦闘、国と国との軍事紛争に結びつけて論難する ようでは行政府における大胆な議論はできないということだろう。

旧民主党政権下では、3.11の被害の中で、緊急災害対策本部など関連15の 会議の内10の会議で議事録さえも作成されていなかった。文書管理につい て無責任という意味では旧民主党も同罪なのである。
『週刊ダイヤモンド』 2018年4月14日号
 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1227 


       
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インスリンに思う
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  渡部 亮次郎

日本の政界に糖尿病が登場するのは確かに1945年の敗戦後である。「オラ が大将」の子息で山口県知事もした田中龍夫元文部大臣は公務の合間を 縫って日に何度も注射のため医者に通っていた。

田中角栄、大平正芳、伊東正義、園田直、田中六助。皆糖尿病が元で死ん だ。脳梗塞、心筋梗塞、腎不全、網膜症、癌を併発するのが 糖尿病患者 の末路だからである。

1921年7月30日にインスリンが発見され、人類に測り知れない恩恵をもた らした。欧米ではすぐに患者自身が自己注射が始まった。だが日本では 「危険」を理由に医者の反対で厚生省(当時)が許可しなかった。患者の 中には日に3度も医者通いを余儀なくされる人がいた。

仮に自己注射が許可されていれば、医療器具業者は競って注射器の簡略化 や注射針の改良に取り組んだ筈である。だが厚生省(当時)の役人たちは 日本医師会に立ち向かおうとはしなかった。

わたしが秘書官となって厚生大臣として乗り込んだ園田直は1981年、敢然 として自己注射を許可した。その結果、注射器はペン型となり、針も世界 一細い0・2ミリになって殆ど無痛になった。

だがとき既に遅し。園田本人は自分の決断の恩恵に浴することなく腎不全 に陥り、僅か70歳で死んだ。1984年4月2日の朝だった。

糖尿病は多尿が特徴なので、長い間、腎臓が原因と考えられていた。糖尿 病最古の文献はB.C1500年のエジプトのパピルスに見られる記述だ。日本 で記録のある最も古い患者は藤原道長である。

「この世をばわが世とぞ思ふ 望月の欠けたることもなしと思へば」と詠 んだ、平安時代中期の公卿である。康保3年(966年)―万寿4年12月4日 (1028年1月3日))62歳薨去した。

当時としては意外な長生きである。糖尿病を放置した場合、実際より10年 は短命になるとされているから、当時としては大変な長命というべきだろ う。それにしても満月のような権勢も病には勝てなかった。

昔から糖尿病の尿は甘く糖分を含んでいる事は良く知られていたが膵臓が どのような働きをしているか、どれほど重要な臓器か不明の時代が長く続 いた。

突如、1869年にLanngerhans島が発見された。それから20年たった1889 年、ドイツ人のMeringとMinkowskiは史上初めて、犬の膵臓を摘出したあ と、高血糖と尿糖が出現することを発見し、やっと膵臓と糖尿病が切って も切れない関係にあることを証明した。

その後ジョンズホプキンズ大学のOpie博士が、このランゲルハンス島は 内分泌器官であり、糖尿病が関係することを明らかにした。
膵臓のランゲルハンス島から出ているのがインスリン。それが少ないと か、全く出ないのが糖尿病と判りだしたのだ。

そこからインスリン発見の物語は更に後である。

人類に測り知れない恩恵をもたらしたインスリンの発見物語の主人公は Banting &Bestの2人のカナダ人である。苦しい実験を重ねてインスリン を発見したのだがこの2人は当時全くの無名だった。

Frederick Bantingは1891年、カナダの農家に生まれ、1916年トロント大 学医学部を卒業し医者になった。

ある日彼は「膵臓結石で膵管が完全に閉ざされた症例」ー膵臓の腺細胞は 萎縮しているのにランゲルハンス島だけは健全であったーという論文を読 んだ。

それなら結石の代わりに手術で膵管を縛ってしまえばよいと彼は考えた。

膵管を縛るという考えは天才的な閃きだった。彼は自分のアイディアを実 行すべく、トロント大学の生理学者 Macleod教授を訪ねた。
このとき、助手として学生のC.H.Bestを推薦された。

早速実験が始められた。膵管結縛の手術は難しく、内分泌を抽出するのは さらに難しい。

彼らは1921年7月30日に初めて抽出エキスを犬に静脈注射してみた。効果 は覿面だった。そこで彼らはこの物質をインスリンと命名した。

しかしこのBantingとBestの苦心の作も、まだまだ不純物が多く、実用に は耐えなかった。その後安全に血糖を下げることが可能になったのは生化 学者 Collips博士が、粗雑な抽出物を人間の使用に耐えるように精製した 結果だった。

1923年のノーベル生理、医学賞はBantingと教授Macleodに決定した。

2005年の国際糖尿病連合の発表によると、アメリカ人のなんと20%が糖尿 病の疑いありで、60歳以上の老人に限れば20%強が糖尿病に罹患している。

アメリカに住む白人種に限っても糖尿病患者は確実に8%を越え増加の一 途を辿っている。

21世紀が進行し始めるとヨーロッパとアメリカという、今までは罹患率が 極めて低いと言われていたコーカソイド人種全体に糖尿病が一気に蔓延 しはじめた。

これはアメリカの高脂肪、高蔗糖、高エネルギー食がグローバル化し、 ヨーロッパもその例外でない事を示している。

19世紀末までコーカソイドである白人種たちは国によって糖尿病発症率が 低かった。しかしこれから20年以内にはヨーロッパもアメリカも糖尿病激 増で悲鳴をあげるだろうといわれている。

1000年はおろか数百年前にDNA の中に眠っていた遺伝子が社会環境の激変 で目覚めたのである。さらに遺伝子とは関係なく運動不足も大いに影響し ている。

2004年、アメリカでゲノム研究者が2型糖尿病(中年に発症)の遺伝子を 発見したことが報じられた。これは飢餓遺伝子とは関係ないと考えられて いる。

日本人の場合、江戸も中期以降になると、庶民の間でも1日3食の食習慣 が成立したが、明治維新までウシも豚も常食として食べる習慣が全くな かった。つまり高血糖の原因となる高カロリー、高タンパク、高脂肪食と は無縁な栄養学的にはかなり貧困な食生活が300年以上続いたのである。

一方、1850年ごろからヨ−ローパ人は大量生産方式の牧畜産業勃興と発展 により肉食が一般市民階級に広く普及した。日本人が反射的に頭に思い描 くヨーロッパ風の肉中心の食事スタイルの成立だ。

それでも当時ですら日本人に比べるとヨーロッパ人の体格は立派であった のだから、その後の食生活の100年が生み出した肉体的格差は想像以上の 結果を生んだのだ。

日本では第2次大戦後、それも戦後20年たって、やっと高エネルギーと高 脂肪食をとりいれた結果、糖尿病が急上昇で増加した。わずか30年から40 年の食生活の変化だ。

日本人の中に眠っていた飢餓遺伝子が飽和脂肪の刺激を受けて目覚めた結 果である。世界中の人類に共通の現象で別段、驚くべきことではない。経 済の高度成長と糖尿病患者の趨勢は同一だ。

だから中国では物凄い勢いで糖尿病患者が増えている。精々鶏を食べてい たものが、一切れでその何倍ものカロリーのある牛肉を食えば、報いは当 然、肥満と糖尿病など生活習慣病である。毛沢東語録には無い。

出典:さいたま市大島内科クリニック「インスリン発見物語」
http://members.jcom.home.ne.jp/3220398001/discovary/index.html    文中敬称略 2007・10・03名所旧跡だより 太宰府天満宮(福岡県)
石田 岳彦

お正月といえば初詣です。私の生まれた福岡市とその周辺には筥崎宮、香 椎宮、宗像大社、住吉神社等、全国的に見て(知名度は兎も角)格式の高 い神社が揃っていますが、初詣客の数では、例年、太宰府天満宮が最多と なっています

言うまでもなく、太宰府天満宮は学問の神様、受験の神様として全国的に 有名で、私も高校受験、大学受験とお世話になりました(重ねて私事で大 変恐縮ですが、実は私の結婚式もこの神社です。)。

平安時代前期の学者、政治家である菅原道真公は、藤原時平との政争に敗 れて大宰府(ちなみにお役所として「だざいふ」という場合には「太宰 府」ではなく「大宰府」と書くそうです。あと、本来「大宰府」とは複数 の国を管轄する役所を指す普通名詞で、大宝律令以前には吉備国等にも大 宰府があったとか。)に左遷(実質的には流罪)され、その地でさびしく 世を去りました。

道真の学問上の弟子であり、道真のお供として都から大宰府に来て道真の 世話をしていた味酒安行(うまさけ・やすゆき)は、道真の遺骸を牛車に 乗せて、近くの安楽寺に運びましたが、寺の門前で牛が動かなくなったた め、その地に道真を葬り、廟を建てたのが太宰府天満宮の起こりといわれ ています(明治以前は「安楽寺天満宮」と呼ばれていたそうです。)。

その後、時平が急死し、道真の怨霊の仕業とされる天変地異が立て続けに 生じたこともあり、時平の口車に乗って道真を左遷した醍醐天皇は恐怖に かられ、道真の霊に詫びを入れるべく、大臣を大宰府に派遣して本格的に 社殿を造営しました(その甲斐もなく、結局、崇り殺されました。)。
 
ところで、天神様の総本社といえば、太宰府天満宮と並んで大阪の北野天 満宮も有名ですが、こちらは平安京のとある巫女さんが神懸りになって、 北野の地に道真を祀る神社を建てるよう託宣したのを契機として建立され ています。

従って、太宰府天満宮と北野天満宮はどちらかが元で、どちらかが末とい うものではなく、祭神は同一ですが、それぞれ別個に成立した神社です。

もっとも、建てられたのは太宰府天満宮の方が早いです。

太宰府天満宮に参拝するのであれば、福岡市の中心である天神から西鉄大 牟田線に乗り、二日市駅で太宰府線に乗り換えるのが便利でしょう。終点 の太宰府駅の改札をくぐると、多くの参拝客で賑わう太宰府天満宮の門前 町です。

参道沿いには、各種の土産店が並んでいますが、名物の「梅が枝餅(うめ がえもち)」を店頭で焼いている店が目立ちます。

梅が枝餅は、餡子を薄い餅の生地で包み、梅の花の刻印の入った焼き型で 焼いた焼餅で、焼き立てのものは、表面がパリッとしていて、中はヤワヤ ワでモチモチしていて美味です。個人的には、福岡に帰省した際に博多 ラーメンと並んで食べたい懐かしい味ですね。

梅が枝餅の名の由来については、左遷された道真の境遇に同情した老婆 が、餅を差し入れて慰めるようになり、道真の死後、その墓前に梅の枝に 刺した餅を供えたという美しくも悲しい伝説が残されています。

鳥居をくぐり、先に進むと心字池という大きな池があり、美しいアーチを 描く太鼓橋がかかっていますが、聞くところによると、カップルで太宰府 天満宮に参拝に来た際、女性が先にこの橋を渡ると、間も無くそのカップ ルは破局を迎えるというローカルな都市伝説があるとか。

左右に回廊をめぐらした楼門をくぐると本殿(重要文化財)が見えてきます。

この本殿は、豊臣政権の下で筑前、筑後等を治めていた小早川隆景(毛利 元就の三男。毛利家内で親豊臣政策を主導したこともあって秀吉から優遇 されました。)により建てられました。なお、居城は現在の福岡市東区に あった名島城です。ちなみに天下分け目の関ヶ原の戦で、勝敗を決する裏 切りを行った小早川秀秋(隆景の養子)は、当時、名島城主でした。

唐破風付きの桧皮葺屋根の両流造(通常の流造は前側の屋根を延ばして庇 にしたものですが、両流造では後側にも庇が付きます)で、各種の彫刻で 飾られ、安土桃山時代らしく華やかな雰囲気です。


太宰府に流される道真が都を離れる際、自邸の庭の梅の木に「東風(こ ち)吹かば 匂いおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ(一説には 「春を忘るな」)」と詠んだのは有名ですが、この梅の木が都から道真を 慕って飛んできたというのが、これまた有名な飛び梅伝説です。味酒安行 といい、梅が枝餅の老婆といい、道真の人徳を偲ばせる伝説ですね。

お参りの後、参道を引き返し、心字池の手前で左側に逸れると、細長い巨 大な建物が境内から丘の上へと伸びているのが見えてきます。九州国立博 物館に続くエスカレーターとトンネル(動く歩道)です。

九州国立博物館は太宰府天満宮のすぐ近くというより、境内の中にあります。

九州に国立博物館(当初の計画では「鎮西博物館」と仮称されていたよう ですが)を作る計画は岡倉天心が提唱したものですが、19世紀末の太宰 府天満宮の宮司さんが計画を具体化するべく募金活動を開始し、その後、 境内の一部を天満宮が建設予定地として寄付した結果が、九州国立博物館 の現在の立地というわけです。

もっとも、建設資金の募金の開始が1893年、博物館の開館が2005 年 ですから、文字通り100年がかりの大事業ですね。

博物館には、宮地嶽古墳(福岡県福津市)から発掘された馬具類、平原遺 跡(福岡県前原市)から発見された国内最大の銅鏡等、九州にゆかりの国 宝等が展示されています。終 再掲


        
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重 要 情 報
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◇◆◇写真映像情報網◇◆週刊AWACS 2018年4月15日◇◆◇◆
▼唸声一言/韓国が杭テロの鈴木氏の身柄引き渡し請求・・・
ソウルの慰安婦像の横に「竹島は日本の領土」と書かれた杭をくくり付けた鈴木信行氏に韓国の裁判所が検察に身柄引き渡しを求めていると韓国紙が報道している。

韓国裁判所「少女像杭テロの日本人、犯罪人引渡し請求の検討を」
http://japanese.joins.com/article/532/240532.html

名誉棄損罪や侮辱罪だそうだが、「竹島は日本の領土」ではないと考えている日本人がごく一部であって、ほとんどの日本人が鈴木氏と同じことを考えている。慰安婦に関しても韓国と同じように考えている日本人はごく僅かであり、日本人は韓国の裁判所から見ると皆、名誉棄損で侮辱罪なのか?

あの慰安婦像は違法に建てられたものでウィーン条約違反でもある。そもそも杭テロ?どうしてテロなのか全く理解できない。テロとは北朝鮮が韓国に仕掛けているもの。先日、天安艦を沈没させ、謝っていた金英哲のテロ裁判は行っていない。

こんなつまらん裁判で大騒ぎする韓国、恥ずかしくないのだろうか?我が国の野党も同じだが、野党が政権をとれば、鈴木氏を韓国に引き渡すのだろうか?とんでもない話だ・・・。

では、今週号をお楽しみください。
https://ameblo.jp/unarigoe/entry-12368459988.html
誕生日の音楽映像(ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ、作曲家)
https://ameblo.jp/unarigoe/entry-12368381837.html
2018/4/15 唸声




  ◎加戸守行前愛媛県知事は言う:前田正晶

産経新聞をご覧になった方はおられると思うが、加戸氏は取材に応じて “「首相案件」独り歩ばかばかしい漫画”と断じたと語っておられた。その かと前知事の語りの中から、私の興味を惹いた部分を抜き出して引用して みれば

>引用開始

首相案件という言葉は、役人は普通使いません。首相や大臣の「マター」 というような言葉はよく使う。今回の場合に照らすと、首相が最後に裁く という意味での「マター」。だから、推理だけを言えば、首相マターとい うのを首相案件とメモにしたのかも知れませんね。(中略)一国の政党の 代表が、文書で首相案件だなんだかんだと、あほらしくて予算委員会も見 ていられない。

世界は目まぐるしく動き、日米首脳会議を控え、北朝鮮問題もある中で、 やれメモが出てきただの、これが正しいというの・・・。まるでばかばか しい漫画を見ているようだ。

<引用終わる

(中略)から後が締めになっているのであり、加戸氏は将に言うべき事を キチンと指摘しておられたと思って読んだ。産経新聞だからこそここまで 採り上げたが、朝日新聞以下は例によって黙殺するだろう。あーあ。

  ◎加戸守行前愛媛県知事は言う:前田正晶

産経新聞をご覧になった方はおられると思うが、加戸氏は取材に応じて “「首相案件」独り歩きばかばかしい漫画”と断じたと語っておられた。そ のかと前知事の語りの中から、私の興味を惹いた部分を抜き出して引用し てみれば

>引用開始

首相案件という言葉は、役人は普通使いません。首相や大臣の「マター」 というような言葉はよく使う。今回の場合に照らすと、首相が最後に裁く という意味での「マター」。だから、推理だけを言えば、首相マターとい うのを首相案件とメモにしたのかも知れませんね。(中略)一国の政党の 代表が、文書で首相案件だなんだかんだと、あほらしくて予算委員会も見 ていられない。

世界は目まぐるしく動き、日米首脳会議を控え、北朝鮮問題もある中で、 やれメモが出てきただの、これが正しいというの・・・。まるでばかばか しい漫画を見ているようだ。

<引用終わる
(中略)から後が締めになっているのであり、加戸氏は将に言うべき事を キチンと指摘しておられたと思って読んだ。産経新聞だからこそここまで 採り上げたが、朝日新聞以下は例によって黙殺するだろう。あーあ。


 ◎【正論】前川喜平氏は「教育の中立性」侵すな 教育研究者・藤岡信勝

文部科学省前事務次官の前川喜平氏は2月16日、名古屋市の公立中学校に 講師として招かれ、全校生徒を対象に「総合的な学習の時間」の授業を 行った。テーマは、前川氏の生き方を学ぶというものであった。これにつ いて文科省は3月1日、15項目の質問を名古屋市教育委員会にメールで送 り、前川氏を呼んだ授業の狙いなどを問い合わせた。

≪文科省調査は合理的根拠がある≫

この文科省調査について、「教育の中立性を侵すもの」であるとの批判が 一部でなされている。また、前川氏自身も、教育基本法第16条が禁じる 「不当な支配」にあたる可能性が高いと発言している。

さらに、文科省調査の背景には自民党議員の照会があったといわれ、与野 党で議論となった。15項目の質問は、文科省という役所の品位を傷つけ た前事務次官の行動への怒りがにじみ出ているが、一般人にはあまりに執 拗(しつよう)で細部にわたるという印象があるだろう。

しかし、文科省の調査自体を違法であるかのように批判する議論には根本 的な問題がある。文科省への批判が「教育の中立性」や「不当な支配」の 意味を正しく理解した上でのものとは到底考えられないからである。

さらに言えば、授業の内容自体に格別の問題はなくても、特定政党への批 判で脚光を浴びている人物が学校で授業を行うこと自体、そもそも問題で ある。だから、今回のことを文科省が調査しないで放置したら、そのこと の方が行政当局として怠慢だと指弾されるだろう。今後、安倍政権批判の 急先鋒(せんぽう)、「反自民の歩く広告塔」として、前川氏の全国授業 行脚がなされるかもしれない。「教育の中立性」を侵しているのは、文科 省ではなく前川氏の方である。

≪誤った日教組解釈で世間騙すな≫

教育基本法第16条の冒頭は「教育は、不当な支配に服することなく」と書 き出されている。教育基本法は2006年に改正されたが、旧法第10条では、 右の引用に続けて「国民全体に対し直接に責任を負って行われるべきもの である」となっていた。この「不当な支配」が何を意味するかについて、 長い抗争の歴史がある。

日教組の解釈では、「不当な支配」の主体はもっぱら国家や行政機構であ るとされた。その解釈をもとに、日教組は文部省(当時)が学習指導要領 をつくることまでが「教基法10条違反」であると主張して、激しいストラ イキや法廷闘争を展開してきたのである。

しかし、日教組解釈は誤りである。「不当な支配」の反対概念は「正当な 支配」だ。「正当な支配」とは、選挙で選ばれた議員によって構成される 立法府が法律をつくり、それを行政府が具体化して実施することを指す。 これに対し「不当な支配」とは、そうした法的手続きを経ずに、特定の政 治団体、宗教団体などが学校に押しかけて特定の教育方針を強要するよう なことを指す。

さらに、06年の改正では、「教育は、不当な支配に服することなく」の続 きが、「この法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきもので あり」と変更された。法治主義をうたったこの文言は、私の右の説明と同 じことを条文化している。改正は、日教組解釈の余地をなくすために行わ れたのである。

前川氏の文科省在職中にこの改正はなされたのだから、改正の趣旨は理解 しているはずである。氏はこの改正に内心反対で、在職中は「面従腹背」 でやり過ごしたのかもしれないが、退職したからといって、無知を装っ て、破綻した日教組解釈を振り回し、世間を騙(だま)すことは許されな い。猛省を求めたい。(教育研究者・藤岡信勝 ふじおかのぶかつ)

【写真】 教育研究者・藤岡信勝氏(栗橋隆悦撮影)
<http://www.sankei.com/column/photos/180413/clm1804130004-p1.html>http://www.sankei.com/column/photos/180413/clm1804130004-p1.html
【産經ニュース】 2018.4.13 11:00 〔情報収録 − 坂元 誠


 ◎大谷翔平関する我が国のマスコミの報道はfake newsに近いのでは:前 田正晶

アメリカの大リーグに転進した大谷翔平君の大活躍ぶりについての我が国 のマスメデイアの報道ぶりに接している限りでは、彼はその二刀流とやら を引っ提げた投打にわたる活躍で米国全土の野球好きに評価され、熱狂さ せているかの如きである。

私は大谷君がここまで上手く行っていることは大変結構だが、彼自身が率 直且つ冷静に認めているように「何時苦しくなるか解らない時期が来るか に備えている」と述べていたことを評価したい。

実は、つい先日 jiji.com(時事通信である)がLAエンジェルスの地元の カリフォルニア州オレンジ・カウンテイーの地方紙である「オレンジ・カ ウンテイー・レジスター紙」に勤務する日本人記者である志村朋哉の記事 を掲載して「必ずしも米国全土が所謂オオタニ・フィーバーに浮かれてい る訳ではない」と報じていた。私は極めて尤もであると思って読んだ。そ の記事の要点を引用すれば下記のように記されていた。

その内容は米メディアの絶賛ぶりと合わせて日本でも大々的に報じられ た。「全米が熱狂」しているかのような印象を与える報道もある中、アメ リカでの盛り上がりは実際どうなのか。エンゼルスの本拠地があるオレン ジ郡の地元紙オレンジ・カウンティ・レジスターで働く唯一の日本人記者 が、現地メディアの一員として米国での評価、盛り上がりを客観的に分析 する。”

という書き出しだった。即ち、結論を言ってしまえば米国全土ではなく、 地元であるカリフォルニア州、それもオレンジ・カウンテイーのエンジェ ルスのファンの熱狂であると解釈する方が無難であるという意味だ。志村 記者は更に嘗ての英雄、松井秀喜でも一旦NY州を離れれば「松井秀喜と は」と尋ねても「それって誰?」という程度の反応だったし、イチローと てもマリナーズの本拠地である西海岸のワシントン州シアトルでの盛名が 高かったと言って誤りではないとまで指摘している。

訳知り顔で言えば「これぞアメリカ」なのである。解りやすくする為に簡 単に言えば「アメリカ合衆国」であって、全てが州単位で運営されてお り、州が変われば州法が変わってしまう国だと、あらためて申し上げてお きたい。例えば、米国に行って買い物をすれば8〜9%のステートタックス (我が国の消費税に似た感じがある)が加算されるが、オレゴン州にはこ の税金は課されないのだ。であれば、往年はワシントン州の住民はわざわ ざ州境の川を渡って煙草を買いに行っていたものだった。

何年前だったか、米国東部の有力紙ワシントンポスト紙(WP)が当時の民 主党の鳩山由紀夫総理を loopy と評して、我が国のマスコミが大騒ぎし たことがあった。それは loopy とはジーニアス英和には「狂気か馬鹿」 とあったからである。

因みに、Oxfordにはアッサリと not sensible とある。これは「分別がな い」か「賢明ではない」ということになる。何れにせよ、一国というか同 盟国の総理大臣をこき下ろしたのだった。

私は浅慮にも、このWPの記事がどれほど米国全土に広まっているかと、西 海岸のオレゴン州のポートランドに住むIntelのディレクターのJimに「こ のloopy呼ばわりをご承知か」と問い合わせてしまった。その返信は厳し かった。「考えて見て下さい。よくご存知のように私はオレゴン州に住ん でいるのです。ワシントンポストなど読んでいる訳がないでしょう。そう いう報道があったなど知りません」だった。恥じ入った。

これがアメリカなのである。米国に行けばごく当たり前のように「自分が 住んでいる州から出たことがない」という人に出会うのだ。新聞だって確 かに全国で売られているウオールストリート・ジャーナルや、何処に行っ ても朝にはホテルの部屋に入れてくれるUSA Todayはある。だが、シアト ルに市内のニュース・スタンドでNYタイムスが売られているのを見たこと がない、という具合だ。

ここまでで十分だと思うが、我が国のテレビや新聞が大谷君が米国全土の 野球ファンを熱狂させているかのように報じているのは、fake newsとま で言えば過言かも知れないが、彼は飽くまでも地元で大歓迎され、ファン を熱狂させているのが現状だと捉えている方が普通だと思っている。

いずれ、エンジェルスはアメリカンリーグの全テイームの本拠地がある都 市を回って歩くだろうから、少しは知名度が上がっていくだろう。だが、 何処に行こうと地元のファンは地元の球団を支持して熱狂するものだと 思っている方が無難だと思う。オオタニはブーイングを浴びるのは間違い ないと思うが。

余談だが、私はずっと「二刀流」という表現はおかしいと主張してきた。 それはフットボールの世界でも偶には攻守両面で出ている選手はいるもの だが、その際は「両面」と呼ばれていた。アメリカでは、テレビの音声で 聞こえる限りでは Two way となっている。これは絶対に「二刀流」を英 訳したものではないだろう。

 ◎【正論】前川喜平氏は「教育の中立性」侵すな 教育研究者・藤岡信勝

文部科学省前事務次官の前川喜平氏は2月16日、名古屋市の公立中学校に 講師として招かれ、全校生徒を対象に「総合的な学習の時間」の授業を 行った。テーマは、前川氏の生き方を学ぶというものであった。これにつ いて文科省は3月1日、15項目の質問を名古屋市教育委員会にメールで送 り、前川氏を呼んだ授業の狙いなどを問い合わせた。

≪文科省調査は合理的根拠がある≫

この文科省調査について、「教育の中立性を侵すもの」であるとの批判が 一部でなされている。また、前川氏自身も、教育基本法16条が禁じる「不 当な支配」にあたる可能性が高いと発言している。

さらに、文科省調査の背景には自民党議員の照会があったといわれ、与野 党で議論となった。15項目の質問は、文科省という役所の品位を傷つけ た前事務次官の行動への怒りがにじみ出ているが、一般人にはあまりに執 拗(しつよう)で細部にわたるという印象があるだろう。

しかし、文科省の調査自体を違法であるかのように批判する議論には根本 的な問題がある。文科省への批判が「教育の中立性」や「不当な支配」の 意味を正しく理解した上でのものとは到底考えられないからである。

さらに言えば、授業の内容自体に格別の問題はなくても、特定政党への批 判で脚光を浴びている人物が学校で授業を行うこと自体、そもそも問題で ある。だから、今回のことを文科省が調査しないで放置したら、そのこと の方が行政当局として怠慢だと指弾されるだろう。今後、安倍政権批判の 急先鋒(せんぽう)、「反自民の歩く広告塔」として、前川氏の全国授業 行脚がなされるかもしれない。「教育の中立性」を侵しているのは、文科 省ではなく前川氏の方である。

≪誤った日教組解釈で世間騙すな≫

 教育基本法第16条の冒頭は「教育は、不当な支配に服することなく」 と書き出されている。教育基本法は2006年に改正されたが、旧法第10条で は、右の引用に続けて「国民全体に対し直接に責任を負って行われるべき ものである」となっていた。この「不当な支配」が何を意味するかについ て、長い抗争の歴史がある。

日教組の解釈では、「不当な支配」の主体はもっぱら国家や行政機構であ るとされた。その解釈をもとに、日教組は文部省(当時)が学習指導要領 をつくることまでが「教基法10条違反」であると主張して、激しいストラ イキや法廷闘争を展開してきたのである。

しかし、日教組解釈は誤りである。「不当な支配」の反対概念は「正当な 支配」だ。「正当な支配」とは、選挙で選ばれた議員によって構成される 立法府が法律をつくり、それを行政府が具体化して実施することを指す。 これに対し「不当な支配」とは、そうした法的手続きを経ずに、特定の政 治団体、宗教団体などが学校に押しかけて特定の教育方針を強要するよう なことを指す。

さらに、06年の改正では、「教育は、不当な支配に服することなく」の続 きが、「この法律及び他の法律の定めるところにより行われるべきもので あり」と変更された。法治主義をうたったこの文言は、私の右の説明と同 じことを条文化している。改正は、日教組解釈の余地をなくすために行わ れたのである。

前川氏の文科省在職中にこの改正はなされたのだから、改正の趣旨は理解 しているはずである。氏はこの改正に内心反対で、在職中は「面従腹背」 でやり過ごしたのかもしれないが、退職したからといって、無知を装っ て、破綻した日教組解釈を振り回し、世間を騙(だま)すことは許されな い。猛省を求めたい。(教育研究者・藤岡信勝 ふじおかのぶかつ)

【写真】 教育研究者・藤岡信勝氏(栗橋隆悦撮影)
<http://www.sankei.com/column/photos/180413/clm1804130004-p1.html>http://www.sankei.com/column/photos/180413/clm1804130004-p1.html
【産經ニュース】 2018.4.13 11:00 〔情報収録 − 坂元 誠〕


  ◎大谷翔平関する我が国のマスコミの報道はfake newsに近いのでは: 前田正晶

アメリカの大リーグに転進した大谷翔平君の大活躍ぶりについての我が国 のマスメデイアの報道ぶりに接している限りでは、彼はその二刀流とやら を引っ提げた投打にわたる活躍で米国全土の野球好きに評価され、熱狂さ せているかの如きである。

私は大谷君がここまで上手く行っていることは大変結構だが、彼自身が率 直且つ冷静に認めているように「何時苦しくなるか解らない時期が来るか に備えている」と述べていたことを評価したい。

実は、つい先日 jiji.com(時事通信である)がLAエンジェルスの地元の カリフォルニア州オレンジ・カウンテイーの地方紙である「オレンジ・カ ウンテイー・レジスター紙」に勤務する日本人記者である志村朋哉の記事 を掲載して「必ずしも米国全土が所謂オオタニ・フィーバーに浮かれてい る訳ではない」と報じていた。

私は極めて尤もであると思って読んだ。その記事の要点を引用すれば下記 のように記されていた。

“その内容は米メディアの絶賛ぶりと合わせて日本でも大々的に報じられ た。「全米が熱狂」しているかのような印象を与える報道もある中、アメ リカでの盛り上がりは実際どうなのか。エンゼルスの本拠地があるオレン ジ郡の地元紙オレンジ・カウンティ・レジスターで働く唯一の日本人記者 が、現地メディアの一員として米国での評価、盛り上がりを客観的に分析 する。”という書き出しだった。

即ち、結論を言ってしまえば米国全土で はなく、地元であるリフォルニ ア州、それもオレンジ・カウンテイーのエ ンジェルスのファンの熱狂で あると解釈する方が無難であるという意味 だ。

志村記者は更に嘗ての英雄、松井秀喜でも一旦NY州を離れれば「松井 秀 喜とは」と尋ねても「それって誰?」という程度の反応だったし、イチ ローとてもマリナーズの本拠地である西海岸のワシントン州シアトルでの 盛名が高かったと言って誤りではないとまで指摘している。

訳知り顔で言えば「これぞアメリカ」なのである。解りやすくする為に簡 単に言えば「アメリカ合衆国」であって、全てが州単位で運営されてお り、州が変われば州法が変わってしまう国だと、あらためて申し上げてお きたい。

例えば、米国に行って買い物をすれば8〜9%のステートタックス(我が国 の消費税に似た感じがある)が加算されるが、オレゴン州にはこの税金は 課されないのだ。であれば、往年はワシントン州の住民はわざわざ州境の 川を渡って煙草を買いに行っていたものだった。

何年前だったか、米国東部の有力紙ワシントンポスト紙(WP)が当時の民 主党の鳩山由紀夫総理を loopy と評して、我が国のマスコミが大騒ぎし たことがあった。それは loopy とはジーニアス英和には「狂気か馬鹿」 とあったからである。

因みに、Oxfordにはアッサリと not sensible とある。これは「分別がな い」か「賢明ではない」ということになる。何れにせよ、一国というか同 盟国の総理大臣をこき下ろしたのだった。

私は浅慮にも、このWPの記事がどれほど米国全土に広まっているかと、西 海岸のオレゴン州のポートランドに住むIntelのディレクターのJimに「こ のloopy呼ばわりをご承知か」と問い合わせてしまった。その返信は厳し かった。「考えて見て下さい。よくご存じのように私はオレゴン州に住ん でいるのです。ワシントンポストなど読んでいる訳がないでしょう。そう いう報道があったなど知りません」だった。恥じ入った。

これがアメリカなのである。米国に行けばごく当たり前のように「自分が 住んでいる州から出たことがない」という人に出会うのだ。新聞だって確 かに全国で売られているウオールストリート・ジャーナルや、何処に行っ ても朝にはホテルの部屋に入れてくれるUSA Todayはある。だが、シアト ルに市内のニュース・スタンドでNYタイムスが売られているのを見たこと がない、という具合だ。

ここまでで十分だと思うが、我が国のテレビや新聞が大谷君が米国全土の 野球ファンを熱狂させているかのように報じているのは、fake newsとま で言えば過言かも知れないが、彼は飽くまでも地元で大歓迎され、ファン を熱狂させているのが現状だと捉えている方が普通だと思っている。

いずれ、エンジェルスはアメリカンリーグの全テイームの本拠地がある都 市を回って歩くだろうから、少しは知名度が上がっていくだろう。だが、 何処に行こうと地元のファンは地元の球団を支持して熱狂するものだと 思っている方が無難だと思う。オオタニはブーイングを浴びるのは間違い ないと思うが。

余談だが、私はずっと「二刀流」という表現はおかしいと主張してきた。 それはフットボールの世界でも偶には攻守両面で出ている選手はいるもの だが、その際は「両面」と呼ばれていた。アメリカでは、テレビの音声で 聞こえる限りでは Two way となっている。これは絶対に「二刀流」を英 訳したものではないだろう。



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身 辺 雑 記
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15日の東京湾岸は雨。散歩は午後回し。

隣りの第3亀戸中学校は土曜で休みだったが数人の男子生徒は登校して芝 生の 校庭で運動をしていた。

夜は久し振り向島の洋食屋で義姉夫婦と会食。焼酎に洋食の肴は実に良く 合う。痰能した。16日から胆石除去のため入院するが、これが娑婆とのお 別れと思って食べた。 
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創刊日:2004-01-18  
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