政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針4661 号  2018・4・10(火)

2018/04/10

                          
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わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4661号
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        2018(平成30)年4月10日(火)


    モディ首相、ネパールのオリ首相会談で警告:宮崎正弘

       読み取りづらい朝鮮半島情勢の行方:櫻井よしこ

      トランプ大統領対金正恩を囲む国際情勢:前田正晶


                      話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


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第4661号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
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モディ首相、ネパールのオリ首相会談で警告
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)4月9日(月曜日)
        通巻第5665号
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 モディ首相、ネパールのオリ首相会談で警告
  「国境をむやみに開放すると中国が浸透してしまうゾ」
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4月6日、冷え切ったインドーネパール関係を緩和しようと、ネパールの 左翼連合(マオイスト左右両派の呉越同舟政権)のシャルマ・オリ首相が インドを訪問し、7日、モディ首相と会談した。

席上、両首脳はいくつかの喫緊の問題で突っ込んだ話し合いをもった。

第一は中国の影響力増大へのインドの懸念である。金融ばかりか、通信の 分野にも中国はシェアを拡大しようとしており、とりわけインターネッ ト、携帯電話でネパールの市場拡大を狙っており、インドの寡占状態が脅 かされてきた。

第二は過去のカトマンズ政権が拒否してきた「ブドバ・カンダキ水力発電 所」プロジェクトである。

中国はこれを「一帯一路」の一環プロジェクトとして位置づけ、武漢本社 の「フーバー集団」がオファーを出している。フーバー集団は通称であ り、ダム建設の大手国有企業だ。

インドは中国のゼネコンを排除するよう申し入れ、同時にインドとネパー ルの国境に近い「アルン?ダム」(900メガワット)の建設に、インドは 10億ドルを拠出する用意があるなどとしたらしい。

いずれにしても、インドはネパールの反インド的な行動の数々に不快感を 露わにしており、とくにこの2年間、両国関係は冷え切ってきた。

この背景にあるのはカトマンズの政権がマオイスト連合となって急速に中 国に近付き、中国とのビジネス関係を強めることで、インドとのバランス をとるというナショナリスティックな綱渡りを演じてきたからだ。インド にとってネパールは長年面倒を見てきた保護領という感覚だった。

現に中国の対ネパール外交は長期的展望に立脚している。

すでに「青蔵鉄道」を青海省の西寧からチベットのラサへと開通させ、そ の延長工事をシガツェ(チベット第二の都市、パンチェンラマの本拠地) まで完成、さらに、この鉄道をヒマラヤ山脈にトンネルを造成しカトマン ズへ繋げようとしており、カトマンズは乗り気なのである。

インドの不快感はときに国境を制限し、ネパールへの物資供給を中断す ることなど経済制裁を課してきた。

このためネパールの歴代政権も不満を蓄積してきたことも事実、またイン ドがオファーしている「アルン?ダム」に乗り気でないのは、ここで発電 された電力は大半がインドへ送電されるからだと言われている。

      
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評BOOKREVIEW
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ライト兄弟が初めて飛行に成功したとき、現代の戦略爆撃機を予測しただ ろうか

外国から中古戦艦を買った日本が、最新鋭戦艦を誇った清の海軍に勝った

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竜口英幸『海と空の軍略100年史』(集広舎)
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20世紀に戦争の形態が激変したのは海軍、空軍の飛躍的発展にある。

21世紀はAI搭載の無人兵器が、またも戦争形態を激変させようとし てい る。この100年の激動の歴史をコンパクトにまとめたのが本書である。

 よもやライト兄弟が初めての飛行に成功したとき、現代の戦略爆撃機を 予測しただろうか? 長距離を飛翔するミサイルの登場を予測していただ ろうか。

 海軍は空母、原潜、いずれAI搭載の無人潜水艦が登場するだろう。
こうした技術史を基軸に戦争の歴史を巨視的にえがく力作が本書である。

 米国は陰謀好きでほとんど共産主義者だったルーズベルトが仕掛けた対 日戦争。トルーマンがルーズベルトの急死によって大統領となったとき、 米国が原爆を保有していることさえ知らなかった。トルーマンは無能の人 で、国際情勢を見通せるような眼力を持ち合わせていなかった。

 だから致命的な失敗を何回も犯してしまった。トルーマンの夥しい誤り のなかには嫉妬のあまりにマッカーサーを解任したことも加えるべきかも しれないが、蒋介石と毛沢東を敵か味方も判別出来なかった。

その残忍さにおいて、両者に区別はないが、くわえて国民党と共産党は一 卵性双生児だが、どちらが反共なのか、どちらが米国や西側に有利となる かの判定を間違えてしまった。

1949年8月に国務長官となったアチソンが『中国白書』をだすが、 「蒋 介石は無能で、軍は戦闘意欲を欠き、民心は国民党から離れている」 と 一方的に蒋介石を見限った。

翌1950年1月5日に、トルーマン大統領は「中国が台湾に侵攻して も、 アメリカ政府は関与しない」と表明し、アチソンは翌週の1月12日 に演 説して「アメリカの極東防衛ラインを『アリューシャン列島から日本 列 島、琉球諸島、さらにフィリピン諸島』として、韓国は日本に比べてア メリカの責任の度合いは低いとしてこのラインの外側に位置づけた。また 台湾も、このラインから外した」(191p)
決定的な政策の錯誤である。

共和党は、このアチソン演説に驚き「金日成に(朝鮮戦争開始の)青信 号を出した」と猛烈に批判した。

 その後もアメリカは数限りなき過ちを繰り返し、JFKはベトナムと戦 争を始め、カーターは台湾と断交し、レーガンは日本にスーパー301条 を適用し、ブッシュ・ジュニアはイラク戦争を始めた。
 なかでもクリントン大統領の政策ミスは大きい。

「天安門事件直後、クリントンは中国を『北京の虐殺者』と呼び『最恵 国待遇は中国を甘やかすだけだ』と公言していた」。

にもかかわらず政権末期に、WTOに中国が加盟する道を開き、「世界で 最も人口の多い国との貿易関係を正常化する」「アメリカ企業は初めて、 アメリカの労働者が造った製品を中国に売ることが出来る」「工場進出や 技術移転をしなくても、アメリカの労働者の仕事を減らすことなしに、製 品を輸出できる」等とクリントンは薔薇色の発言を繰り返し、道を間違えた。

中国は対米・対日貿易で稼いだカネを軍事力拡大にあて、いまや南シナ 海を支配し、アメリカならびに米国と同盟する自由世界の多くの国々に軍 事的脅威をあたえ、海軍力を飛躍的に拡充、増大させてアメリカにせまる 勢いをみせた。

この百年の間に技術革新が飛躍し、海と空の地政学をひっくり返し、ま さかの貧困に喘ぎ、人民が餓死していた国が、アメリカと並ぶ軍事力を保 有することになるとは!

             
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評BOOKREVIEW 
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まっすぐに心情を綴った遺書替わりの日記風自伝だが
  当時の軍隊の生活、慰安婦への労りが、歴史の真実が滲み出ている

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田中秀雄『スマラン慰安所事件の真実』(芙蓉書房出版)
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こういう地道な、苦労ばかりの仕事をされるのは、やっぱり田中さんを おいていないだろうなぁと思いながらページをめくる。

この本は「慰安婦問題」で争われている「強制性」の再考を促すために は、格好の歴史資料である。「パタビア軍事裁判」で、ただひとり死刑判 決をうけた岡田慶治が、その獄中で綴った手記の復刻、正確には昭和17年 以後の分量を活字化したもので、最後に岡田が家族にあてた遺書も収録 されている。

日本軍人としての矜持と、健気な日本男児の生き様が行間から飛び出し てくる。

そもそも「スマラン慰安所事件」とは何か?

日本が占領したオランド領東インド(いまのインドネシア)でオランド 人女性35人をジャワ島のスマランの慰安所に「強制連行」したうえ、売 春を「強要した」という言いがかりに対して、BC級戦犯11人が有罪と され、責任者の岡田慶治が銃殺された。つまり岡田はスケープゴーツにさ れたのだ。

オランド女性を「強制連行」した事実はなく、契約により、ちゃんと金 銭の授受もあって当時の常識で言えば「合法」ビジネスでしかない。「強 要性」はない。

岡田は剛毅の軍人で、大酒飲み、女大好き、しかし部下の面倒見が良 く、そのうえ女性に優しかった。岡田は広島県福山出身であり陸軍士官学 校、少尉に任官し、連隊大隊長としてビルマ作戦に従軍した。

ジャワ幹部候補生教育隊の教官もつとめた。パレンバン、ボルネオ混成旅 団大隊長だった。

本書は岡田がまっすぐに心情を綴った遺書替わりの日記風自伝だが、獄 中で書いただけに迫り来るような感動をともない、また当時の軍隊の生 活、慰安婦への労り、なによりも歴史の真実が滲み出ている。

昭和21年3月に復員するも、22年3月に巣鴨に収監され、ジャワに 移送 後、バタビア軍事裁判で昭和23年に刑場の露と消えた。享年38だった。

バタビアとはいまのジャカルタ、スマランとは、ジャンジャカルタの北 西部に位置する。

ボルネオは北西部が英領、南東部をオランドが領有していた。当時、岡田 が作戦で赴いた「アピー」とは、いまのコタキナバルである。

往時の地図をみると現在の地名との懸隔にも驚かされた。
      
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1713回】      
――「支那人の終局の目的は金をためることである」――廣島高師(2)
  『大陸修學旅行記』(廣島高等師範學校 大正3年)

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若者たちは郊外電車に乗り「獨乙醫工學堂」に向う。「支那人を限り入 學を許すものでその設備等は我同文書院の比ではなく、彼等が極東殊に支 那の經營には如何に高價な犠牲をも厭わぬこと」に改めて衝撃を受ける。 そして教師を目指す高等師範學校生徒らしく、教室よりむしろ「小閑を利 用して海外一歩の地に來つて榮枯盛衰の跡や白人の活動振りを見せたい」 と、実地教育の必要性を訴える。つまり百聞は一見に如かず、ということ だろう。

また「支那はその昔榮えた東洋の墓場で、某の社も寺も澆季の世とな れ ば香たく人も空しく、懐疑と死の憐れなる子の信仰は蘆の上に作られた る四十がらの墓である、槿花一朝の榮を持ちたるが故に再び榮ゆと思ふ勿 れ」と、「白人の跋扈」する上海から「國民の覺醒」を学ぶのであった。

それにしても「支那はその昔榮えた東洋の墓場」とは、じつに正鵠を得た 表現だと思う。

  やがて南京見物を終え、広島高師の生徒たちは上海から北上し大連に 向う。40時間に及んだ船中でのことだ。

 大分出身の「金時計金指輪した好箇の紳士」が「一體日本人の仕事は やり方を誤つている」と口を開いた。

辛亥革命以来の日本外交の「事なかれ主義」を批判し、「支那人はいくら 助力してやつても有難がる人間ではないんですから」、たとえばフランス のように「機會を捕へてしつかり利權を擴大しなけりや駄目ですよ」。

「長江沿岸なんかまるで英國のものゝ樣で」あればこそ、日本の「事なか れ主義の〇〇領事なんか到底御話になりませんなあ」。だが「この種の活 動はまだまだ止みますまい」。「袁政府の基礎漸く成らんとするとき地方 の暴民を使役して亂をする某國」もあるほど。

だから「どれだけ遠慮した ら彼等の御氣に召すのか、亞細亞のモンロー 主義でも唱へなくては駄目で すね」と熱弁を振るい、また「非現実的な 日本の宗?が邦人の活躍を阻止 する最大原因であると罵倒」する姿は、 「切齒悲憤意氣當るべからざるも のがあつた」そうな。

 欧米列強が辛亥革命から中華民国建国後の混乱を好機として「國權擴 張」に奔っているにもかかわらず、その列に加わらず独自外交を進める我 が政府を「事なかれ主義」と糾弾し、この際は「遠慮」することなく、我 が国も「國權擴張」に舵を切るべきだという主張のようだ。

おそらく当時、隣国の混乱に同情し一衣帯水やら同文同種やらといった類 のバーチャルなイメージで捉えて「亞細亞のモンロー主義」を唱える人々 がある一方で、「金時計金指輪した好箇の紳士」のように隣国の混乱に乗 じて「至るところの天地で演ぜられつゝある國權擴張」に努めよという勢 力もあったということだろう。

その後の歴史を辿ると我が国の対中政策は「亞細亞のモンロー主義」と 「國權擴張」の2つの考えの間を揺れ動いたまま推移したように思える。 これを言い換えるなら、大局観に立った確固とした政策を打ち出せないま まに終始したといえる。

やがて一行を乗せた船は、「わが新植民地の一角に位して歐亞交通の 中 心點をなす大連」に到着する。とはいうものの実情は「邦人の經營が歐 米人のそれに比して非常の見劣りがする」のであった。

一行は「滿鐵の好意」で日露戦争の戦跡を訪ねるが、その日は「鴻業萬古 に隱れなき明治大帝の御三年祭」であり、日本人住宅は当然のことながら 「支那町の家々にも殘りなく旭日旗が掲揚せられて」ていた。そこで中国 人が我が国に「忠誠を現し、早くも同胞化しつゝある事」に感激の思いを 綴る。

 だが、こういうのをお人好し、という。

「支那町の家々にも殘りなく旭日旗が掲揚せられて」いる程度で、「忠誠 を現し、早くも同胞化しつゝある」などと早合点してはいけないのだ。な にせ「支那人はいくら助力してやつても有難がる人間ではない」のだか ら。《QED》
         
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者
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(読者の声1)貴誌5663号(4月6日付け)のベトナムのロシア製武 器 に関してですが、ハノイ各地にはベトナム戦争中に撃墜したB52の残骸 が 多く残っています。

例えばB52が落ちたままになっている池、西湖の横の繁華街近くチュバッ ク湖にもB52は撃墜したとききます。

中心部のドイカン通りにはビクトリー博物館があります。

参考
https://www.tripadvisor.jp/LocationPhotoDirectLink-g293924-d4731869-i99259309-B52_Victory_Museum-Hanoi.html
B29の改良型B52を撃墜したのは、ソ連製の地対空ミサイルで、ビクト リー博物館に保存されています。

また、ハノイ中心部にはレーニン廟に倣って、ホーチミン廟があり、毎 日、多くの観光客がバクホーの保存遺体をみるために行列しています。何 年かに一度、ロシアで保存遺体は補修されますが、なかにはあの遺体は 「ニセモノ」という人もいます。

ベトナムの公務員は安月給なのですが、副業OKで、公務員のまま起業して 社長におさまることも可能、時間的にも束縛されません。

ですから公務員の地位で得た情報・コネで主収入は自分の会社で、公務員 をやっているのは地位だけという人はかなりの数に上ると思われます。

実際、ハノイで外車高級車に乗っている連中は公務員の可能性が最も高い と言われます。

但し、近年の経済発展でベトナムは貧富差が拡大しており、政府も国民の 不満が溜まらないように釘をさしています。

例えば、政府は最近、公務員の子弟の結婚式に5つ星ホテルやリゾートホ テルを会場に使用してはいけない、公用車で会場に乗り付けない、300人 以上は招待しないなど細かい決め事を作成し、メディアに発表しています。

つまりつい最近までノーメンクラツーラ公務員子弟の「ハデ婚」がよく あったということです。

ベトナムはシナ、フランス、アメリカなど外国の侵略で苦しめられた国 ですから、「外交」が存在します。

南シナ海での原油採掘プロジェクトの合弁にロシア企業やインド企業を巻 き込んだのは対シナ牽制でしょう。

越政府は全面友好外交といっていますが、日本外務省と違って利巧という 印象を受けます。日本は仮想敵国でGDPが日本より巨大なチャイナに近年 まで無償金銭ODA送金を続けたんですからね。

近年では外務省は防衛省との連携ができていないのに潜水艦のセールスマ ンやっていました。フランスに取られて良かったですね。(笑)

貴誌5663号にも指摘されたように、越の武器はほとんどがロシア製 です。

理由はアメリカが対ベトナム武器禁輸をしていたこと。また歴史的な敵国 でチャイナ嫌いの国民性ですからシナ製の武器は輸入しません。
また武器はできるだけ一ヶ国のものに統一しないと軍として混乱の原因に なるのは常識でしょう。

アメリカが対越武器禁輸全面解除なら、ベトナムはアメリカ製の優秀な武 器が喉から手がでるほどほしいのではないでしょうか。今なら越の外貨準 備600億ドル超ですから、ある程度の余裕はあります。


 一方、ベトナム国民は政治にほとんど関心をもっていません。

また共産党を嫌う人が多いですが、かつてはシナという国に巻かれたよう に、長いものには巻かれるというイメージです。

公務員ならば共産党員にならないと出世できなないのですが、米国へ移民 した親友がいるからとあえて共産党に入党しないひとも実際にいます。

とはいえハノイの電車建設プロジェクトではシナから越政府高官へ賄賂 が流れたという噂があります。

皆言わないが、全員知悉しているという国民感覚です。「皆知っているが 誰も話さない」という感覚。「This is Vietnam」

経済的にはベトナムは大発展中ですね。ハイフォンからカオルン半島のシ ンセンまでコンテナが一日で到着します。

人件費上昇のシンセンからの北部ベトナムへの部品発注は激増中。ADB に よれば今年の越経済成長率は7%以上、インフレは適度な3.5%以下。
第一四半期の貿易黒字は130億ドル。外貨準備は600億ドル超で通貨ドンは 安泰。トランプ政権にならってFDI投資環境改善のために法人税を5%下 げます。

加えてTPP11でもっともメリットを享受するのはベトナムという予測で す。米中貿易戦争。アルミはベトナムには関係ありませんし、越鉄鋼の対 米輸出はほとんどありません。

現在、国内の鉄鋼需要は大ですから。逆にシナ製鉄鋼が国内流入して鉄鋼 価格が下がって困っている状態。高級マンションでは鋼材はベトナムのホ アファットグループ(HPG)のものですとわざわざ言っています。


日本の鉄鋼商社でベトナムで活動しているのは、シナ製を輸入してベトナ ム企業に販売しています。ベトナム企業は阪和から買ったということでさ も日本製のように表示しているのが現実です・・・シナ製ですが。
また豚肉価格は安くなって豚肉生産業者には打撃ですが、逆に一般消費者 には朗報です。

ベトナムという国は日本とちがってシナ、ラオス、カンボと陸続きです。 本当に必要で儲かるならば、国境での密貿易となります。
WTOなんてシナ側は守らないじゃないですか。

レーニン主義時代の残滓の「皆が知ってるが、誰も話さない」という習 慣が染みついた国がベトナムです。

外的な大きな刺激がない限り、なかなか国体は変化しないような気がしま す。但しつい20年前まで「ストリートの隅でタバコを分け売りしている障 害者が実は公安と通じていて監視している」という気味の悪い国でした。

それと比べれば社会は大きく変わりました。経済発展とともにこれからど うなるか、興味津々です。(R生、ハノイ)


(宮崎正弘のコメント)5、6年前でしたか、ハノイの当該博物館や、 ホーチミンの「霊廟」を見学したことを思い出しました。もう一つの戦争 記念館には捕虜となったマケイン(現米国上院議員)の戦闘服まで飾って ありました。

なにしろベトナム全土に漲る、あの活気。凄まじいエネルギーを感じま すね。

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(読者の声2)貴誌前号の(宮崎正弘のコメント)「森鴎外の『高瀬舟』は 弟の死を楽にしてあげようと助けた男が「罪人」として扱われても、嬉し そうな顔をしていたという話で、主題は安楽死を追った、記念碑的作品で す。西部先生の場合は、異色な自裁ですので、寺尾総・原田美枝子が演じ た『半落ち』(横山秀夫原作)を連想しました」(引用止め)


いつも感心させていただくのですが、宮崎さんのコメントは文学の素養が あって、一種哲学的ですね。そういえば、宮崎さんと西部さんとの対談 『日米安保五十年』(海竜社)のなかで、西部さんが、宮崎さんを「思想 家」だと明言している箇所がありました。

アマゾンの古本ルートで先月ようやくにして入手できたのですが、現代の 状況と、この対談が行われた8年前と、日本の知的貧困、政治の頽廃ぶり がいささかも変革されていないリアル。絶望的ですね。
(UI生、春日部市)


(宮崎正弘のコメント)よく読み込んでいただいて欣快に存じます。西部 さんの自裁を幇助したふたりは愛弟子でもあり、結局は断り切れな かっ た。人間関係の「距離」が取れなかったのでしょう。

さてご指摘の西部さんと小生の対談ですが、あちこちから文庫化への要 望をいただき、ようやく6月半ばに刊行が決まりました。題名未定。具体 的なことが決まれば、この欄で告示します。



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(読者の声3) 貴誌5660号(4月5日)の「フライングタイガーの シェン ノート未亡人 陳香梅 死去」の情。湖南省?江の飛行場と「フラ イン グタイガー記念館」のの旅を思い出しました。

シェンノートが単身の中国生活で女性関係が乱れ、心配した蒋介石/宋美 齢が陳香梅との結婚をアレンジしたと理解しています。

当時、「陳香梅が日中戦争にかなりの影響を与えたのではないか?」と いう気がしていたのですが、陳香梅の存在はそれほどのことはない。
 シェンノートは (幻の)JB355の日本先制攻撃企画(中国大陸からの日 本空爆)にも重要な役を果たしています。

 
このJB355計画にFDR(ルーズベルト大統領)は署名した。米国ABC 放送で 詳しく放映されています。日本でもNHKで放映されています。ところが、 その計画の予定されていた爆撃機はチャーチルの要請で欧州戦線に回され ためJB355は 幻に終わりました。
 
 JB355が実行されていたなら真珠湾はありませんでした。歴史の皮肉で す。(TK生、世田谷)



      
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読み取りづらい朝鮮半島情勢の行方
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          櫻井よしこ

「読み取りづらい朝鮮半島情勢の行方 正恩氏は圧力で動くと忘れるべき でない」

金正恩朝鮮労働党委員長の電撃訪中は、拉致問題の報道にどの社よりも熱 心に力を入れてきた「産経新聞」のスクープだった。

大きく動いた朝鮮半島情勢の展開は読み取りにくい面もあるが、こんな時 こそ基本構造をおさえておきたい。

第一は日米が連携して維持した圧力路線が、狙いどおりの結果を生み出し た点だ。各テレビ局の報道番組では、従来の日本政府主導の「圧力」路線 を否定し、対話路線を取るべきだとの解説やコメントが少なからずあった。

「朝日新聞」も29日の社説で、各国は対北朝鮮制裁の足並みを乱してはな らないと指摘する一方で、「日本政府の出遅れ感は否めない。圧力一辺倒 に固執した結果ではあるが」と書いた。

だが、正恩氏の訪中と対話路線は日本が主張し、国際社会を動かして決定 し実行した国連の制裁措置、即ち圧力路線の結果である。対話は、圧力が 生み出した成果なのだ。北朝鮮の非核化と拉致問題解決まで、圧力を基盤 にした現路線の堅持が重要である。

第二は北朝鮮が言う「非核化」の意味をはっきりさせることだ。中朝両国 の「朝鮮半島の非核化」は、私たちが考えるそれとは根本的に異なる。

日本や米国の考える朝鮮半島の非核化は北朝鮮の核兵器、貯蔵する核物 質、それらの製造施設のすべてを解体することだ。一方北朝鮮の主張は、 自分たちの核は米国の核に対する自衛だというものだ。

現在、韓国には米軍の核兵器は配備されていないが、米韓同盟の下、米国 が北朝鮮を核攻撃する可能性もある。従って北朝鮮の核解体前に、在韓米 軍基地をなくせと言う。さらに米韓同盟も解消すべきだと主張する。要は 韓国からの米軍追い出しを狙っているのである。これは中国にとって願っ てもないことであろう。

こちら側としては、「朝鮮半島の非核化」において、北朝鮮の核に焦点を 絞ることだ。焦点を絞りきれなければ、北朝鮮に時間稼ぎをさせることに なりかねない。

第三に、日本が置き去りにされ、孤立しかかっているとの見方は、日本に とって何の益もないことを認識すべきだ。拉致問題解決も北朝鮮の非核化 もこちら側の一致団結が大きな力となる。とりわけ拉致問題解決には日本 国民の団結が大事である。拉致問題解決に最も熱心に取り組んできたのが 安倍晋三首相だ。首相は北朝鮮の核と拉致の両問題の解決を目指して、対 北圧力政策をトランプ米大統領に説いてきた。

トランプ氏はその助言を大いに取り入れた。だからこそ、文在寅韓国大統 領の特使がホワイトハウスを訪れ、そこで記者会見し、トランプ大統領が 米朝首脳会談に応ずると発表したまさにその時間帯に、安倍首相に電話を かけて逐一報告している。

安倍首相も日本も、置き去りにされていない。わが国は有力な当事国とし て北朝鮮問題で重要な役割を果たし続ける立場にある。そのことを国民が 確信して政府を支えることが、日本国の外交力強化の基盤であり、拉致問 題解決に至る道だと自覚したい。

「産経」は「『千年の宿敵』に屈服した正恩氏」の見出しを立てて、正恩 氏の中国での姿勢を報じた。中国中央テレビは中朝首脳会談で、正恩氏が 熱心に習近平国家主席の発言をメモにとる姿を報じた。

正恩氏は自分が話しているときに「メモをとらない」「拍手がゆるい」 「メガネを拭いていた」などの理由で部下を処刑してきた。その同じ人物 が必死で習氏の言葉をメモにとったのである。

中国への完全な屈服だ。正 恩氏が恐れるのは現体制が崩壊させられ、自 分の命が奪われることだ。そ うしたことを、いざとなると実行しかねな い米国の力を恐れた。米国から 守ってもらうために中国の力に頼った。 大事なのは正恩氏を動かすのは圧 力だという事実を忘れないことである。

『週刊ダイヤモンド』 2018年4月7日号
 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1226 



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お邪魔虫共産党
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  渡部亮次郎

中国では幹部でも汚職がばれれば死刑になる。それでも幹部の汚職が引き もきらない。いくら共産主義に共鳴しても、私欲とは人間の本能に等しい ものだからである。

こうした目で中国を見ていれば、共産党が政権を掌握している限り人権尊 重や政治の民主化なぞは絶対実現しないと思うのが普通だが、経済の改革 開放が進むのに比例して民主化が進むはずだと考える人々がいる。特にア メリカの人たちに多い。

中国が何故、共産革命に成功したか。それは国家権力を手中にしようとし た毛沢東の策謀が成功したからである。国家の形態は何でも良かったが、 とりあえず貧民が国民の大多数だったので、「金持ちの財産を分捕り、皆 で平等に分配しよう」と言う呼びかけに合致したのが共産主義だった。

共産主義政府の樹立が毛沢東の望みではなかった。真意は権力の奪取だっ た。日中戦争の終結で、日本軍の放棄して行った近代兵器を手中にして蒋 介石と国内戦争を続けた結果、蒋介石は台湾に逃亡した。毛沢東は昭和 24(1949)年10月1日、中華人民共和国建国を宣言した。

人民も共和も中国語には無い。日本語だ。畏友加瀬英明氏の説明だと、中 国語には人民とか共和と言う概念が無いのだそうだ。北朝鮮はそれに民主 主義が加わって嘘が深化している。

権力は掌握したが、人民への約束を果たす手段が無い。とりあえず人民公 社と大躍進政策が当時のソ連をモデルに実施されたが、農民は生産意欲の 低下とサボタージュで抵抗。

結果として食糧不足に陥って各地で飢饉が発生。餓死者は1500万人から 4000万人と推定されている(「岩波現代中国事典」P696)。

毛沢東の死(1976年)後2年、失脚から3度目の復活を遂げていたトウ小平が 経済の開放改革を断行。開放とは日本など外国資本の流入を認め、改革と は資本主義制度への転換を意味した。

4つの近代化を掲げたのだ。工業、農業、国防、科学技術の近代化であ る。今のところ実現に近付いているのは軍事の近代化である。

トウ小平は政治の近代化だけは断乎として拒否した。肥大化した経済が政 治(共産政府)を圧倒する危険を回避したのである。だから第2天安門事件 には反革命の匂いを嗅ぎ、断乎、弾圧した。

しかし発展する資本主義にとって共産党政府による様々な統制は邪魔以外 の何物でも無い。工場用地の確保一つとってみても、土地すべての国有は 障害でしかないが、自由にならない以上、共産党幹部を「買収」する以外 に方法が無い。

したがって多発する共産党幹部による汚職事件はいわば構造的なことで あって、客観的にみれば「事件」ではなく「日常茶飯事」に過ぎない。

しかも冒頭に述べたように「私欲」は本能のようなものだ。所有を否定す るのが共産主義の思想でも「本能」には勝てっこない。つまり共産主義体 制化で経済だけを改革開放すれば汚職簸自動的に起きるし、共産党幹部に すれば、現状を変更するメリットは全く無いわけだ。

汚職は時たましか発覚しない。摘発で死刑になるのは不運な奴で政府の知 るところではないのだ。かくて中華人民共和国政府は汚職にデンと腰を下 ろした政権。民主化を抑え、人権無視の批判など絶対耳に留めない。耳が 左右に付いているのは右から聞いたら左から逃す為にあるのだ。2010・12・5



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トランプ大統領対金正恩を囲む国際情勢
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            前田 正晶

繰り返しになるが、私には未だに「トランプ大統領は何事につけても深い 理解も知識もないままに大統領職を続けてきたのか、あるいは何もかもご 承知の上で 恰も無知であるかのように装って、金正恩に対しても習近平 に対しても安倍総理に向 かっても、強硬としか見えない政策に打って出 ているのか」が解らないのである。こ の点が悲しくもあり辛くもあるの だ。私はトランプ候補の頃からアメリカの元の同僚 たちと、このドナル ド・トランプ無知説を語り合ってきたのだった。

その疑問が出る一例としては、今回の鉄鋼とアルミの輸入に突如として高 率の関税を賦課する決定をするなどは「長年異国に物を売るか、異国から 何かを輸入 するか」の実務に携わってきた経験があれば、かかる手段に 訴えればその先に何事か 起きるかを考えた時に、とても今回のトランプ 大統領のようにいともアッサリと打っ て出られるものではないとしか考 えられない例として挙げたいのだ。

そこで言いたいことは「一度何処かの誰かに盗られた地盤は容易には取り 返せないものなのだ」と考えて欲しいのだ。それは原材料として新た製品 を使う為に は慎重なテストを繰り返す必要があるし、その製品に合わせ た加工工程も確立せねば ならず、そういう手順を踏むと1ヶ月はそこらの 時間はアッと言う間に経過してしま うものだ。

そこに、従来使っていた製品が関税がかからなくなったからと言って、ま た元の手順を踏んで入れ替えるなどは賢明な策ではないのだ。

このような事情を考える時に、中国に対して報復関税をかけて自国の膨大 な貿易赤字解消の策とするなどは、矢張り「その先に何が起きるかを十二 分に考慮し た時に、あれほど易々と実施に踏み切ることなどあり得な い」としか思えないのだ。

 それこそ「知らないから強く出るのか、先の先をも読み切り、どうなる かを承知し た上で強行するのか」などを、外からではとても読み切れる 行動ではないとしか見え ないのだ。

しかし、現在の貿易収支の悪さや保護主義への傾きは何もトランプ大統領 の発案ではなく、アメリカでは前任者のオバマ大統領乃至はそれ以前から 大なり小な り存在した傾向なのだ。

私がもしもトランプ大統領を擁護す る言い方をすれば「彼は 就任前の キャンペーンの頃から『アメリカ ファースト』と『アメリカを再び偉大 に』を唱えていたのだから、今こ こで貿易戦争をも厭わずという挙に出 たのは、単に公 約に忠実であろう としただけだ」となってしまう。

私が気になって仕方がないことは「輸出入の実務というか現場の経験がな い大統領が、自己の公約に忠実たらんとするほかに貿易赤字の削減を目指 すのは不 思議ではない」とは思う。

だが、輸出入の経験がおありでない 方が、一気にあの次元 まで踏み込ん で行かれた勇気というか果断という か知らないが、敢えて中国の市場で のシェアーを落とすか、我が国から の輸入品を割高にしてインフレの原 因を創り出す のが得策かどうかを、 どのような基準で判断できたかが見 えないのだ。

これなどは簡単な例だが、トランプ大統領が「会談をしよう」(この会談 が果たして実行されるのかという疑問を呈する専門家だっている)と踏み 切った金正 恩を取りまく国際情勢などは、それほど解りやすいかあるい は簡単な状況にはない。

 金正恩との会談の最重要な議題として取り沙汰されている「非核化」 は、それがDPRK だけの非核化か、それとも韓半島即ち在韓米軍をも含め た非核化なのは、とても見通 せるものではないとしか思えない。

しかも、韓国の故盧泰愚元大統領の親北思想の後継者である文在寅大統領 と金正恩の会談はトランプ/金会談の前に行われることは決定しおり、親 北というか 南北統一に血道を上げている文在寅大統領が何を言い出すか などは予測は可能だが、 その予測は可能なるが故に決して好ましいもの ではないとしか考えられないではない か。

今日までのところ水面上に浮かんだ報道では、トランプ/金会談が開催さ れる場 所の選定も終わっていない状態だ。

ここで私が不安に思うというか疑問視していることは「トランプ大統領が 会談を実行した場合に、その先に如何なる国際的貢献となる事態をこす ことに全力 を投じるのか、あるいは会談の結果で何が起きるか、その何 かが起きた場合に世界と いうか少なくとも中国を含めたアジアが如何な る事態に直面するか」を熟慮されてい るのだろうかということである。 即ち、ここでも「何もかもご承知で事を起こされた のかどうか」という 疑問に撞着するのだ。

私のこういうトランプ大統領間に対しては当然のように「そんなことがあ るはずはない。彼は世界の秩序を変える気で打って出られた」という説を 為す方がお られる。私もそうであれば良いのだがと思っている。だが、 これまでの実績と言動を 見ていると、昔の上司や同僚と友人たちのよう に「トランプ大統領は本当に何もか もお解りなのだろうか」という疑問 がどうしても湧いてくるのだ。言うなれば「トラ ンプ不信論」かも知れ ない。

「アメリカファースト」と「アメリカを再び偉大に」の前には何ものも何 事も彼の行く手を阻まず、まっしぐらに我が道を突き進んで行かれ「アメ リカにとっ て良いことこそ」だけをお考えではないのかと不安になって くるのだ。その不安を解 消するべくと言うか、我々の切ない希望をご承 知で、間もなく安倍総理がアメリカに 赴かれて首脳会談をされることに 望みを託したいと、真剣に考えている今日この頃で ある。


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重 要 情 報
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  ◎トランプ大統領対金正恩を囲む国際情勢:前田正晶

繰り返しになるが、私には未だに「トランプ大統領は何事につけても深い 理解も知識もないままに大統領職を続けてきたのか、あるいは何もかもご 承知の上で恰も無知であるかのように装って、金正恩に対しても習近平に 対しても安倍総理に向かっても、強硬としか見えない政策に打って出てい るのか」が解らないのである。この点が悲しくもあり辛くもあるのだ。私 はトランプ候補の頃からアメリカの元の同僚たちと、このドナルド・トラ ンプ無知説を語り合ってきたのだった。

その疑問が出る一例としては、今回の鉄鋼とアルミの輸入に突如として高 率の関税を賦課する決定をするなどは「長年異国に物を売るか、異国から 何かを輸入するか」の実務に携わってきた経験があれば、かかる手段に訴 えればその先に何事か起きるかを考えた時に、とても今回のトランプ大統 領のようにいともアッサリと打って出られるものではないとしか考えられ ない例として挙げたいのだ。

そこで言いたいことは「一度何処かの誰かに盗られた地盤は容易には取り 返せないものなのだ」と考えて欲しいのだ。それは原材料として新た製品 を使う為には慎重なテストを繰り返す必要があるし、その製品に合わせた 加工工程も確立せねばならず、そういう手順を踏むと1ヶ月はそこらの時 間はアッと言う間に経過してしまうものだ。

そこに、従来使っていた製品が関税がかからなくなったからと言って、ま た元の手順を踏んで入れ替えるなどは賢明な策ではないのだ。

このような事情を考える時に、中国に対して報復関税をかけて自国の膨大 な貿易赤字解消の策とするなどは、矢張り「その先に何が起きるかを十二 分に考慮した時に、あれほど易々と実施に踏み切ることなどあり得ない」 としか思えないのだ。それこそ「知らないから強く出るのか、先の先をも 読み切り、どうなるかを承知した上で強行するのか」などを、外からでは とても読み切れる行動ではないとしか見えないのだ。

しかし、現在の貿易収支の悪さや保護主義への傾きは何もトランプ大統領 の発案ではなく、アメリカでは前任者のオバマ大統領乃至はそれ以前から 大なり小なり存在した傾向なのだ。私がもしもトランプ大統領を擁護する 言い方をすれば「彼は就任前のキャンペーンの頃から『アメリカファース ト』と『アメリカを再び偉大に』を唱えていたのだから、今ここで貿易戦 争をも厭わずという挙に出たのは、単に公約に忠実であろうとしただけ だ」となってしまう。

私が気になって仕方がないことは「輸出入の実務というか現場の経験がな い大統領が、自己の公約に忠実たらんとするほかに貿易赤字の削減を目指 すのは不思議ではない」とは思う。だが、輸出入の経験がおありでない方 が、一気にあの次元まで踏み込んで行かれた勇気というか果断というか知 らないが、敢えて中国の市場でのシェアーを落とすか、我が国からの輸入 品を割高にしてインフレの原因を創り出すのが得策かどうかを、どのよう な基準で判断できたかが見えないのだ。

これなどは簡単な例だが、トランプ大統領が「会談をしよう」(この会談 が果たして実行されるのかという疑問を呈する専門家だっている)と踏み 切った金正恩を取りまく国際情勢などは、それほど解りやすいかあるいは 簡単な状況にはない。

金正恩との会談の最重要な議題として取り沙汰されている「非核化」は、 それがDPRKだけの非核化か、それとも韓半島即ち在韓米軍をも含めた非核 化なのは、とても見通せるものではないとしか思えない。

しかも、韓国の故盧泰愚元大統領の親北思想の後継者である文在寅大統領 と金正恩の会談はトランプ/金会談の前に行われることは決定しおり、親 北というか南北統一に血道を上げている文在寅大統領が何を言い出すかな どは予測は可能だが、その予測は可能なるが故に決して好ましいものでは ないとしか考えられないではないか。今日までのところ水面上に浮かんだ 報道では、トランプ/金会談が開催される場所の選定も終わっていない状 態だ。

ここで私が不安に思うというか疑問視していることは「トランプ大統領が 会談を実行した場合に、その先に如何なる国際的貢献となる事態を起こす ことに全力を投じるのか、あるいは会談の結果で何が起きるか、その何か が起きた場合に世界というか少な
くとも中国を含めたアジアが如何なる事態に直面するか」を熟慮されてい るのだろう
かということである。即ち、ここでも「何もかもご承知で事を起こされた のかどう
か」という疑問に撞着するのだ。



私のこういうトランプ大統領間に対しては当然のように「そんなことがあ るはずはない。彼は世界の秩序を変える気で打って出られた」という説を 為す方がお られる。私もそうであれば良いのだがと思っている。だが、 これまでの実績と言動を 見ていると、昔の上司や同僚と友人たちのよう に「トランプ大統領は本当に何もか もお解りなのだろうか」という疑問 がどうしても湧いてくるのだ。言うなれば「トラ ンプ不信論」かも知れ ない。

「アメリカファースト」と「アメリカを再び偉大に」の前には何ものも何 事も彼の行く手を阻まず、まっしぐらに我が道を突き進んで行かれ「アメ リカにとっ て良いことこそ」だけをお考えではないのかと不安になって くるのだ。その不安を解 消するべくと言うか、我々の切ない希望をご承 知で、間もなく安倍総理がアメリカに 赴かれて首脳会談をされることに 望みを託したいと、真剣に考えている今日この頃で ある。



  ◎「あんな旦那さまはポイしなさい」−瀬戸内寂聴氏が安倍昭恵夫人 に提言

・ ざっくり言うと−(※ 概要)森友問題をめぐって注目される安倍昭恵夫 人について、瀬戸内寂聴氏が 語った昭恵夫人が外の世界に出るように なったのは家庭に問題があるから ではと考察「不自由」の原因である夫 を捨て、もっと自由になってもいいのだと提言した

京都・嵯峨野。桜を求める観光客の喧噪も届かないほど奥まった場所に 「寂庵」はある。門をくぐり、草木が生い茂る庭の石段を上った先で笑顔 で迎えてくれたのは、その寺院の庵主、瀬戸内寂聴さん(95才)だ。新聞 や週刊誌は隅々まで目を通し、政治、経済から芸能スキャンダルにまで精 通する。

元外交官の小池政行さん(67才)が、瀬戸内さんが今の世の中に抱く思 いに迫った。

──実は私は、成蹊中学・高校の出身で、安倍晋三首相の先輩にあたりま す。2度も首相の座について、長期政権を築いた安倍首相が、今揺れてい ます。森友問題、特に首相夫人の昭恵さんのことです。

「とても天真爛漫で、チャーミングな女性ですね。森永製菓の創業者一族 に生まれ、“蝶よ花よ”と何不自由なく育てられたんでしょう。だから、と ても純粋な心の持ち主なんだと思います。騒動に巻き込まれたのは、キャ ラメルで甘やかされて育てられ、人を疑うことを知らない昭恵さんの性格 もあったかもしれません。

彼女が使っていた『家庭内野党』という言葉は斬新で、新しい時代の妻 のあり方を作り出したと思います。妻は考え方を全部夫に合わせなきゃい けないなんてことはありませんから」

──これまでの日本のファーストレディーのイメージは、“陰で夫を支える” というものでした。

「女性が自分の生き方を前面に出すことはとてもいいことです。でも、昭 恵さんが外の世界に目を向けるようになったきっかけは“家庭に満足でき ていなかったからじゃないか”と思うんです。

 政治家一族には跡取り息子が求められますが、安倍さん夫婦には子供が いません。昭恵さんはそれをすごく気にしているといわれています。彼女 には“夫との関係”に満たされない部分があったんじゃないかしら。だか ら、ますます外に出て行くようになって、そうしたら純粋な性格につけ込 まれてしまったんでしょう。

彼女には確固とした思想があるわけではなく、感覚で生きているところ があります。私も感覚だけだから、昭恵さんのことがよくわかります」


──私は外交官時代に安倍首相の父・安倍晋太郎さんの海外訪問に随行した ことがあり、母・洋子さんとも面識があります。昭恵さんは、今回のこと で安倍家の中でかなり窮地に追いやられているようです。

「その昔、離婚した女性は『傷物』と呼ばれましたけど、世の中は変わり ました。今や離婚歴は『勲章』です。首相夫人という立場だといろいろ考 えなくてはならないでしょうけど、“たまたま結婚した相手が首相になっ た”というだけなの。

そう考えれば、ずいぶん気が楽になるでしょう。あ んな旦那さまは、今 すぐポイしちゃいなさい(笑い)。首相夫人だからと やかく言われるこ とも多く、要するに不自由なんです。昭恵さんは、もっ と自由になって もいいのです。

そうして新しい恋でもすればいいの。若い男性にときめくのもいいもの ですよ。まだまだいっぱいいるんだから、もっといい男性をさっさと見つ けなさいってね。

でも一方で、相手は取り換えるごとに“質”が落ちるものよ。これは私の 経験談(笑い)。女と男って、難しいわよね」

【聞き手・小池政行さん】元外交官。青山学院大学法科大学院客員教授 (国際法)。日本赤十字看護大学教授や聖路加看護大学客員教授を歴任し た。聖路加国際病院名誉院長だった故・日野原重明さんとの対談をまとめ た『医師のミッション 非戦に生きる』(藤原書店刊)などの著書があ る。※女性セブン2018年4月19日号/NEWSポストセブン

【写真】 昭恵夫人に離婚を提言する寂聴さん
<https://i0.wp.com/hosyusokuhou.jp/wp/wp-content/uploads/2018/04/w680-2.jpg?fit=680%2C383>https://i0.wp.com/hosyusokuhou.jp/wp/wp-content/uploads/2018/04/w680-2.jpg?fit=680%2C383
【Livedoor】 2018年4月6日 7時0分 〔情報収録 − 坂元 誠〕



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身 辺 雑 記
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10 日の東京湾岸は、快晴、爽快。

隣りの第3亀戸中学校は9日が入学式。学校では国旗を掲揚して祝ってい る。加えて快晴の太陽がが祝意を添えているようだ。オメデトウ。

散歩する江東区の都立猿江恩賜公園、桜の散った後寂しかったが躑躅が咲 き始めてきれいだ。城や紫色の花々だ。
                          読者:5576人
              






        


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身 辺 雑 記
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創刊日:2004-01-18  
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