政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針4660 号  2018・4・9(月)

2018/04/09

                          
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わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4660号
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        2018(平成30)年4月9日(月)



       ロシアはオバマ政策の失敗を奇貨として:宮崎正弘

            中国新国防相の魏鳳和が訪ロ:宮崎正弘

「拉致:朝鮮半島の闇、日本の闇」第15章:“シーチン”修一 2.0





                      話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


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第4660号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
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ロシアはオバマ政策の失敗を奇貨として
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)4月5日(木曜日)参
        通巻第5662号 
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 ロシアはオバマ政策の失敗を奇貨として、インドネシアに深く食い入った
  米国依存だったインドネシア空軍、いまやロシア戦闘機を大量配備
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アジア諸国は、南シナ海へ中国海軍が進出している現実を目の前にして、 さかんにバランス外交を展開している。

典型はフィリピンで、ドゥテルテ大統領はスカボロー礁を盗まれ、漁民が 悲鳴を挙げ、ハーグの國際仲裁裁判所に訴えて全面的に勝訴したにもかか わらず、その判決を横に置いて俄に中国に近づき、経済的に裨益しようと する道を選んだ。米国が不快感を示すのも当然だろう。

 スタンス替えの代表例がインドネシアである。

歯車がずれたのは東チモール問題からだった。欧米と豪を加えての合唱 は、東チモールをインドネシアから引きちぎり、独立させることだった。 そのため独立運動の指導者らに唐突に「ノーベル平和賞」を授与し、国際 世論を盛り上げ、インドネシアを孤立させた。

東チモールはポルトガル、オランダが交互に占領して植民地化し、大東亜 戦争中は日本が一時占領した。第2次大戦後、ポルトガルとオランダが植 民地回復の動きを見せたが、インドネシア軍が作戦を敢行し、占領した。

スカルノ時代のインドネシアは容共路線でもあり、反共革命以前、つまり 1950年代、インドネシア軍はソ連の影響下にあって、戦闘機、戦車の多く はソ連製だった。日本はガスと石油のためにスカルノを厚遇し、第三夫人 となったのは日本人女性だった。

1965年9月30日の「反共クーデター」とも言える政変のあと、スハルト政 権は32年間つづいた。

このスハルト時代、インドネシア空軍は米国一辺倒だった。戦闘機は全て 米国製でパイロットは米国で訓練を受け、アメリカ式の軍事訓練になれて いた。練度も高く、士気は旺盛だった。

1991年、東チモールで暴動が発生し、当時インドネシア領だったので、軍 が出動して武力鎮圧した。西側メディアはこれを「虐殺」とし、インドネ シア政府を激しく非難した。このため米国との関係が急激に冷却し、以 後、15年にわたって米国の兵器供与が途絶えた。

この状況をチャンスと捉えたのが、中国であり、ロシアである。

 2005年、メガワティ政権になって米国はようやく軟化し、F16機の供 与を再開したが、そのときまでにロシア製ミグ戦闘機が配備されていた。 米露の戦闘機が共存したのだ。

戦闘機はシステムの整合性が重要であり、兵站、整備、部品調達とストッ クなど時間との闘い。これが米国システムとロシア・システムの共存とな ると、空軍の作戦に齟齬が生まれやすい。


 ▲ロシア戦闘機がインドネシア空軍の主力となるのか


しかるに、米国はインドネシアとの関係を円滑化できないうちに中国が南 シナ海を支配し、ベトナムにテコ入れして立て直しを図った。この間に、 するするとロシアがジャカルタとの関係を強化していた。

2018年にロシアはスホイ35を11機、従来のスホイ27,スホイ30の列に加え て供与することが決まり、合計11億ドルの支払いはインドネシア産パーム オイル、ゴムなど、つまりバーター貿易での決済となる。決済手段として はロシアに不利なことは明らかだが、プーチンの狙いは稼ぎではなく、影 響力拡大に置かれている。

スホイはエンジンの耐久年度がF16の半分しかないけれども、インドネシ アのような広い空域をカバ−するには航続距離の長さ(スホイは1500キ ロ。米国戦と機の3倍)で優位に立つとされる。

インドネシア海軍、海兵隊はこのほかにロシア製の機関砲、対鑑ミサイル ならびに地対空ミサイル、潜水艦攻撃用の魚雷などを購入した。

こうした急速なロシア兵器体系化を恐れる米国は、懸念を強めたが、すで にロシア艦隊がインドネシアの港にも寄港している。バリ島へのロシア人 ツアーは年間7万人に達している。

 インドネシア陸軍は米国製AH64E攻撃ヘリを保有するが、ロシアは ミルハインド17の飛行小隊ならびにミルハインド35攻撃ヘリを供与す る。長距離爆撃に加え、インドネシアの北側の島にロシア宇宙船打ち上げ 基地建設の打診も展開中だという(アジアタイムズ、3月31日)。
      
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 日本人はなぜ、一神教を信じなかったのか
  キリスト教の暗部を一条の光りが照らしだした

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奥山篤信「キリスト教というカルト」(春吉書房)
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副題が「信者になれない、これだけの理由」とあって、なぜこの宗教を信 じられないかをひらたく語る。

信長がキリスト教の宣教師を保護し、布教を認めた背景を理解するには、 当時の政治学的な状況を勘案しなければならない。信長の行く手を阻んだ のは比叡であり、雑賀であり、しかも寺社勢力は武装していた。

信長自身は法華経を信じていた。比叡の軍事力を殲滅するには新興宗教の 力が必要だったうえ、かれらがもたらした火縄銃という、新兵器の魅力も 大きかった。

秀吉が前期にキリスト教に寛大だったのは、信長の後継として、外国から もたらされる文明の利器と、マニラを経由して入ってくる国際情勢の ニュースだった。しかし宣教師らを通じて得た情報とはキリスト教の布教 の裏で、日本の美女を拉致し、売春婦として西欧に運んでいることであ り、また同時に一神教の凶悪な侵略性だった。

切支丹伴天連の大名だった高山右近は、領内の寺社仏閣を破壊する凶暴性 を示し、やがてキリスト教徒が日本を侵略する牙を研いでいることをしっ て追放に踏み切った。

家康はもともとが浄土宗の信者。一向一揆の反乱に手を焼いて、大樹寺に 助けられて以来、浄土真宗をいかに政治に取り入れるかに腐心し、同時に 家康はスペイン、ポルトガルとは異なった一派が勢力を拡げている事情を ウィリアム・アダムスから知る。キリスト教の布教を認めず、しかし貿易 のために英国には平戸を解放し、オランダ人も通商だけに専念するとする 理由で長崎出島の活用を許した。

布教は御法度だったが、天草では反徳川の不満分子が反乱を起こしたた め、これをようやくにして鎮圧し、以後は「鎖国」として、キリストを封 じ込めたのである。

明治政府は、文明開化を鮮明にしてキリスト教の布教も許さざるを得なく なったが、同時に防波堤が必要であり、国内のナショナリズムを高めるた めに日本古来の神道の復活を奨励し、薩摩や水戸では過激な廃仏毀釈がお きた。

かようにして宗教とは政治とが一体となれば、イランのような狂信的イス ラム国家を産むように、政治と宗教は切り離すことが近代の政治のテーマ となった。

本書は、キリスト教を研究するために還暦をすぎてから上智大学神学部に 学び、それでも飽きたらずにパリのカソリック学院に留学し、キリスト教 の原理を見極めようとした著者が、探求のはてに得た結論とは、この宗教 のもつ偽善と欺瞞、その残酷さという暗黒面だった。
            
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1712回】           
――「支那人の終局の目的は金をためることである」――廣島高師(1)
  『大陸修學旅行記』(廣島高等師範學校 大正3年)

                 ▽

内藤の『支那論』の刊行と同じ大正3(1914年)の7月19日に広島駅から 広島高等師範学校英語部生徒は大陸修学旅行に出発する。他学部生徒何人 かを加えた一行は、「上海・南京・滿洲・朝鮮の天地を突破すること3千 哩、八月八日、日獨の事漸く急を告げんとするに當りて無事歸校す」。

この『大陸修學旅行記』に「収むる所九篇、引率?官の書簡を除き、他は 悉く生徒の筆に成れるもの」である。

 彼ら若者が中華民国建国当初の中国社会の姿をどのように捉えていたの か。それを内藤などの見解と比較してみると、専門家と当時の国民の一般 的な考え方の違いが浮かび上がってくるようにも思える。

また既に読んだ『滿韓修學旅行記念録』(廣島高等師範學校 非賣品 明 治40年/【知道中国 1599回〜1608回】)と重ね合わせることで、同じ広 島高師生徒の目に映った中国社会の変化を知ることもできそうだ。なお、 後者の出発は8年前に当たる明治39(1906)年。日にちは偶然にも同じ7月 19日であった。

蛇足とは思うが、この8年の間に、我が国は明治から大正へ。一方の中国 では清朝が崩壊し中華民国が建国され、さらに袁世凱打倒の第二革命も瓦 解している。第1次世界大戦は生徒らが広島駅を発って10日ほどが過ぎ、 上海から大連に向う洋上に在った7月28日に勃発している。

この戦争に連合国の一員として参戦した日本は、敵であるドイツが中国に おいて権益拠点とした山東省(東洋艦隊基地)の攻略を果たす。やがて大 隈内閣による袁世凱政権への21カ条要求に繋がり、日中関係はいよいよ複 雑さを増すことになる。

さて肝腎の生徒による旅行日誌に移るが、先ずは「其の壹」から始めたい。

広島を発った船が下関、門司を経て上海に着いたのが22日午後。上海を前 にした洋上での第一声が、「?濁を流す揚子江の白波は早くから見えそめ ました、この美しき光景にこの豐かなる?の香に美しき國に、暴虐の手を 以て萬物を傷はんとする支那人は住んでゐるのである」である。「暴虐の 手を以て萬物を傷はんとする支那人」とは、はたして教師を目指した当時 の若者の一般的な認識だったのだろうか。激越な表現は、さらに続く。

「東亞の唯一の強大國である日本の後援を却けて無智傲慢にもこれを悦ば ぬ、所詮彼が亡ぶべき國であると思はれた賤が伏屋も、宮殿も共に穢はし いこの國の人は揚子江の濁水にいたまされて人とも思われぬその身姿、浴 せず梳らず、亡國の民はかくこそあるのである、崇高嘆美の自然の中に生 れたる憐れなる奴隷よ、かゝるいぶせき人のためにその麗し光を惜しみ給 はなかつた神こそ慈愛の限りではないか」というのだから、さすがに言い 過ぎではなかろうかとも思うが、これが当時の「東亞の唯一の強大國であ る日本」の、しかも教師を目指す若者の見方だと、ひとまずは納得してお きたい。

 翌朝、ホテルの窓から街を眺め、「無數の支那人が徃來してゐる、4分 の3は裸體で、股引樣のものを腰につけてゐるばかりである」。

「果てしなく愚鈍にして汚はしい支那人は矢張日本人の比ではないのであ る、この獨立自主の人にあらぬ、逸居の輩の國、家危くして兵なく、羊飼 は己の腕を以て羊を守らねばならぬ、遠かれ早かれ屬國の苦楚をなめなけ ればならぬかと思われた」。

そして、「この怠惰なる國民の間を、英獨佛米の四國の人々の經營は着々 歩を状めて、上海の市街は全くこれ等四國の人の勢力範囲圍にあるのだ」 と、上海の第一印象を綴る。

船中で一緒だった「支那人の一留學生」が口にした日本では万事に物価高 だが「『女だけは安價い』と云った恥ずかしい言葉」を思いだし、それが 「上海でも遺憾なく實現せられてゐるそうで笑を賣り、またこれを買う女 を客とは日本人が一番多い」ことを知り、「支那人を放肆呼ばはりも出來 ないと思つた」とは、若者の掛け値なしの第一印象だろう。          
         
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者
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(読者の声1)下記のような重要論文があります。陣営に影響力の強い貴 誌でも是非紹介して下さい。

「慰安婦問題に、日本政府が国連で徹底反論。朝日新聞の“捏造”など7つ の論点

【日刊SPA! 「江崎道朗のネットブリーフィング第34回」:2018年4月4日】
https://nikkan-spa.jp/1466361

◆杉田水脈衆院議員が3月28日、国会で画期的な質問

韓国やアメリカにおいて慰安婦像が次々と建立されるなど、外国問題化し ている慰安婦問題だが、3月末、大きな進展があった。

もともとこの慰安婦問題は朝日新聞などが大々的に報じたことから韓国と の間で外交問題になり、平成5年8月4日、河野洋平官房長官(当時)がい わゆる「河野談話」を発表した。この河野談話によって日本政府が朝日新 聞などの報道を追認した形になり、以後、日本の軍や官憲が戦前・戦中、 韓国・朝鮮の女性たちを「強制連行」し、慰安婦にしたと「拡大解釈」さ れるようになった。

特に一部の英語メディアが、慰安婦を「性奴隷(sex slave)」と英訳す るようになったことから、日本は20万人以上の韓国・朝鮮の女性たちを 「強制連行」し、「性奴隷」にした人権侵害国家という汚名を着せられる ようになった。

そうした内外の動向に危機感を抱いた多くの学者・ジャーナリストによっ て、慰安婦問題の「真相」が次々に解明されてきた。こうした研究成果を 踏まえ、近年では、民間人有志が国連などに出かけ、汚名をそそごうとし ている。

こうした動きに呼応して安倍政権も平成28年2月16日、スイスのジュネー ブで開催された国連女子差別撤廃条約第7回及び第8回政府報告審査に杉山 晋輔外務審議官を派遣し、まとまった「見解」を公表したのだ。

この見解は果たして日本政府の公式見解なのか。杉田水脈衆議院議員が平 成30年3月28日、衆議院外務委員会において質問したところ、政府(鯰博 行外務省大臣官房参事官)は「この発言は、日本政府の見解を述べたも の」と答弁したのだ。

この答弁によって25年前の「河野談話」とその後の「解釈」は大きく見直 されることになった。

◆慰安婦問題に関する日本政府、7つの反論

「河野談話」とその「解釈」がどのように見直されるようになったのか。 杉山審議官の「見解」に沿って説明しよう。

第1に、日本政府としては懸命に調べたが、慰安婦の「強制連行」を立証 する資料は見つかっていない。「強制連行があったとする証拠はない」 が、日本政府の正式な見解なのだ。
《日本政府は、日韓間で慰安婦問題が政治・外交問題化した1990年代初頭 以降、慰安婦問題に関する本格的な事実調査を行ったが、日本政府が発見 した資料の中には、軍や官憲によるいわゆる「強制連行」を確認できるも のはなかった。》

第2に、強制連行されたと言われるようになったのは、吉田清治氏の虚偽 証言を朝日新聞が大々的に報じたことが影響しているが、その吉田証言が 捏造であったことは朝日新聞も認めている。

《「慰安婦が強制連行された」という見方が広く流布された原因は、1983 年、故人になった吉田清治氏が、「私の戦争犯罪」という本の中で、吉田 清治氏自らが、「日本軍の命令で、韓国の済州島において、大勢の女性狩 りをした」という虚偽の事実を捏造して発表したためである。

この本の内容は、当時、大手の新聞社の一つである朝日新聞により、事実 であるかのように大きく報道され、日本、韓国の世論のみならず、国際社 会にも、大きな影響を与えた。しかし、当該書物の内容は、後に、複数の 研究者により、完全に想像の産物であったことが既に証明されている。そ の証拠に朝日新聞自身も、2014年8月5日及び6日を含め、その後、9月に も、累次にわたり記事を掲載し、事実関係の誤りを認め、正式にこの点に つき読者に謝罪している。》

第3に、慰安婦は20万人と言われているが、その数字は「具体的な裏付け のない数字」である。

《また、「20万人」という数字も、具体的裏付けがない数字である。朝日 新聞は、2014年8月5日付けの記事で、「『女子挺身隊』とは戦時下の日本 内地や旧植民地の朝鮮・台湾で、女性を労働力として動員するために組織 された『女子勤労挺身隊』を指す。(中略)目的は労働力の利用であり、 将兵の性の相手をさせられた慰安婦とは別だ。」とした上で、「20万人」 との数字の基になったのは、通常の戦時労働に動員された女子挺身隊と、 ここでいう慰安婦を誤って混同したことにあると自ら認めている。》
 第4に、「性奴隷」という表現は事実に反する。

《「性奴隷」という表現も事実に反するということをもう一度繰り返して おきたい。書面の回答に添付した[平成28年12月28日の日韓]両外相の共 同発表の文書の中にも、「性奴隷」という言葉は1か所も見つからないの も事実である。》
 第5に、河野談話での「軍の関与」は、軍による強制連行という意味で はない。
《ここでいう「当時の軍の関与の下に」というのは、慰安所は当時の軍当 局の要請により設置されたものであること、慰安所の設置、管理及び慰安 婦の移送について日本軍の関与があったこと、慰安婦の募集については、 軍の要請を受けた業者がこれに当たったということは、従来から認めてい ることである。》
 第6に、以上のような「見解」に基づいて平成28年12月28日、韓国政府 も日韓合意において慰安婦問題が「最終的かつ不可逆的に解決」されるこ とを確認している。
《昨年12月28日、ソウルにて日韓外相会談が開催され、日韓外相間で本件 につき妥結に至り、慰安婦問題が最終的かつ不可逆的に解決されることが 確認された。同日後刻、日韓首脳電話会談が行われ、両首脳はこの合意に 至ったことを確認し、評価をした。》
 第7に、戦後補償について日本政府は賠償金を支払うなど誠実に対応し てきており、国際条約などによって個人の請求権も含めすべて解決済みで ある。
《先の大戦に関わる賠償並びに財産及び請求権の問題について(中略)誠 実に対応をしてきており、これらの条約等の当事国との間では、個人の請 求権の問題を含めて、法的に解決済みというのが、日本政府の一貫した立 場である。》
 25年前に発表された「河野談話」は朝日新聞を始めとするマスコミ、韓 国や中国、一部学者たちによって拡大解釈され、日本は「性奴隷国家」と いうレッテルを貼られてきたわけだが、「それは間違いだ」と日本政府も ようやく、まとまった形で反論したのだ。
 「河野談話」撤回まで踏み込まなかったことは不満だが、慰安婦強制連 行説や犠牲者20万人説、性奴隷説を全否定した「杉山審議官見解」こそ 「日本政府の公式見解だ」と大いに活用していきたいものである。
 杉田水脈衆院議員も指摘しているが、外務省はまずこの「見解」をもっ と目立つように、外務省のホームページで紹介すべきだろう。また、歴史 教科書の記述なども、この「見解」に照らして吟味すべきだ。

◆日本政府がアメリカの慰安婦像裁判に「意見書」

 なお、この慰安婦問題について、これまで外務省や海外の日本大使館は 消極的な対応に終始してきた。
 だが、アメリカ・カリフォルニア州グレンデール市に設置された慰安婦 像に関する訴訟がアメリカ連邦最高裁判所に上告されたことを受けて、平 成29年2月22日、日本政府は、この裁判についての意見書を提出した。
 この意見書についても「今の政府の正式見解として考えていいのか」 と、杉田水脈衆院議員が質問したところ、鯰外務審議官は「ご指摘の通 り」と答弁している。
 日本政府は、慰安婦問題について外国で裁判になった場合は、それが民 間人による裁判であっても日本政府として意見書を出すなど、積極的に対 応することを明らかにしたのだ。
 日本政府もようやく反日プロバガンダに対し反論するようになったとい うことだ。長年にわたる民間の地道な活動が日本政府を動かしたと言えよう。
 民意と新たな研究成果を踏まえ、政府が政策・見解を変更する、これこ そ健全な民主主義のあり方だ。

      



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中国新国防相の魏鳳和が訪ロ
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)4月5日(木曜日)弐
        通巻第5661号 
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中国新国防相の魏鳳和が訪ロ 中露国防相会談をこなしていた
  バルト海共同軍事演習につづき、近く南シナ海でも中露合同演習か
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 「これは新冷戦なのか」と『フォーリン・アフェアーズ』(電子版、3 月27日)が問題の深刻さを指摘している。

4月3日、中国の新国防大臣に就任した魏鳳和は、初の外国訪問にモスク ワを選んだ。アメリカへの当てつけである。

中国は、英国でのロシア二重スパイへの毒殺事件を端に、ロシア人外交官 がスパイ容疑だとして欧米諸国で150人も国外追放になったことに対し 「ロシア側の抗議はもっともであり、理解できる」と反欧米の立場を取る。

中国のリップサービスを受けて、ロシアは米中貿易摩擦で、米国の農作物 が中国へ輸出できなくなるという見通しのもと、「いつでもロシアの農作 物を中国に輸出する」と言い出した。

ロシアの言い分では、NATOの東欧への「進出」が嘗てのワルシャワ条 約機構加盟国への「侵略」であるとし、ロシアは、「NATOはレッドラ インを超えた」とする。

穏やかな言い分ではないが、この程度ならまだ言葉の戦争、ところが、ス パイ容疑で、欧州勢と米国が束になってロシア外交官を大量に国外追放す るに及んで、言葉の戦争から、熱い戦争の一歩手前まで状況は悪化した。

西側はロシアの軍拡やクリミア併呑、ウクライナ内戦への介入に不快感を 露わにしてきた。とくにオバマ政権末期には「ロシアは軍事大国に復活し ている」という認識に改め、反ロシア色と強めてきたため、ロシアとの宥 和を図るトランプに対して「ロシアゲート」というフェイク工作を仕掛けた。

この動きに対して、圧倒的得票で大統領三選を果たしたプーチンはロシア の軍拡の合法性を訴えた。まさにNATO vs ロシアの対決は、予期 せぬ迅速さで険悪化した。

プーチンは「証拠も確定しないのにNATO諸国がロシア人外交官を大量 に追放したこと」を激しく非難した。

4月3日、アンカラへ飛んで式典に参加したプーチンはトルコへの原子力 発電所建設(総工費2兆1000億円)に協力するとし、NATO加盟国であ るトルコとの親密さを見せつけた。

そればかりか、NATOがもっとも警戒してきたミサイルに関しても、西 側の懸念に挑発するかのように、ロシアはトルコへのS400ミサイル供与 を前倒しにするとした。
 
ソ連の崩壊以後、東側に所属してきた旧ワルシャワ条約加盟国のなかで、 まっさきにバルト三国が、そしてポーランド、チェコ、スロバキア、ハン ガリーがNATOに加わり、ブルガリア、ルーマニアにはNATOの前線 部隊が配備されるという「逆ドミノ現象」を引き起こす。孤立無援だった アルバニアは親中派のスタンスをかなぐり捨ててNATOに馳せ参じ、旧 ユーゴスラビアでもセルビア、ボスニア&ヘルツェゴビナ、マケドニアを 除き、NATOへと急傾斜した。

コソボ独立はロシアと中国が認めていない。しかしNATOはコソボの治 安回復の任についており、相当数が駐留している。事実上のNATO傘下 である(筆者がコソボを取材した折もイタリア兵士がNATO軍として世 界遺産の境界などに駐屯していた)。


 ▲流れは変わっている

このタイミングで米国のトランプ大統領はシリアからの撤退を宣言、つま り今後のシリア統治はロシアにおまかせ、という立場へ後退した(もっと もペンタゴンはすぐには撤退しないと言明している)。

同じ日(4月3日)にバルト三国首脳とトランプ大統領はホワイトハウス で会合をもち、バルト三国との共同軍事演習を2018年度内におこなうこ と、また一億ドル相当の弾薬をバルト三国に供与することなどを決めた。

年初にも米国はバルト3国へ4000名の増派をきめたばかりだった。ロシア にとって、これほど不愉快な事態はなく、大国の矜持、ロシアの名誉を高 らかに回復するとナショナリズムに訴えてきたプーチンとしては、なにか しら失地回復の機会を窺ってきた。
 
歴史のアイロニーとは一つの衝動的事件(たとえばソ連崩壊)が起きると 動きが逆へ方向転換し、こんどは、その反動が次のアクションを予期せぬ 方向へ導く。つまり旧東欧諸国が、ロシアの軍事力を恐れるために NATOへ加わり、そのことを不愉快としたロシアが軍備を拡充し、また その不安が旧東欧諸国に増大するので、NATOが軍備を強化する。欧米 は、NATOの性格変更が旧東欧諸国にひきづられて起きている経過を軽 視し、徒に反ロシアのスタンスへ舞い戻った。


▲冷戦崩壊から米国の一極支配、そしてまた新冷戦へ

こうした状況をさらに複雑にしたのが米中貿易戦争の開始だった。

中国はロシアに再度の急接近を試みて、国防大臣に就任したばかりの魏鳳 和をモスクワへ送り、中露蜜月のジェスチャーを演じさせた。

魏鳳和は軍人の多い山東省出身で、戦略ミサイル軍司令(旧「第2砲 兵」。軍事委員会直属の組織に改革された)だった。このため現代のハイ テク兵器に明るく、ミサイル開発でも貢献し、第18回党大会から中央軍事 委員会のメンバーとなった。

全人代で国務委員を兼務する。肩書きは上将(大将)。常万全前国防相も 国務委員を兼ねた。言うまでもなく中国における国務委員は閣僚級であ り、外交畑では、楊潔チと王毅が国務委員。王は外相も兼ねる。

冷戦崩壊から米国の一極支配は短期に終わり、いままた新冷戦へ。この迅 速なる変化の流れにあって、基本的な構造が「欧米+中国 vs 旧ソ 連」から「欧米+旧東欧 vs ロシア+中国」と図式になったことである。
      
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評BOOKREVIEW 
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 大東亜戦線は日本の自衛戦争だったことは明らか。だが
  占領ボケと平和のぬるま湯のなかで、日本は大事なことを喪失した

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落合道夫『黒幕はスターリン』(ハート出版)
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大東亜戦争がなぜ敗北に到ったのかを、本書ではスターリンの国際戦略か ら分析し、日本の自衛戦争であったことを明らかにしている。

支那事変は独ソ戦を控えたスターリンが蒋介石を騙してやらせた対日代理 戦争であり、日米戦争はスターリンがルーズベルトの満洲進出欲を利用し て、ハルノート原案を提供するなどして対日戦争をそそのかしたものだ。
 こう主張する落合氏は、本書の中で戦後史を、「起承転結」風に論を展 開して4期に分けた。

すなわち、「占領破壊期」、「被害抵抗期」、「冷戦講和期」、そして 「盗まれた独立と今」の四期だ。

日本は主権を破壊された。

「盗まれた独立」とは憲法をはじめ占領体制が居座っていることである。 今後の日本人の対応は民族の生態を支える国家基本政策を回復することで ある。すなわち、天皇崇敬、先祖崇拝、国民国防、家制度、教育勅語であ ると主張する。

本書には歴史文献からの豊富な引用がなされており、たとえば、戦後ラバ ウルで処刑された岸良作軍曹の辞世と遺言が挿入されている。

「白壁(死刑房)の窓に眺むる大空に千切れ白雲北(日本)に流るる」私 としては最善を尽くしてきた心算でおります。何時の日か、裁判の真相が 世の人々に知られることを確信しております。どうか皆さまの減刑を祈り ます。お世話になりました」

自動車修理工場の責任者は雇用していた印度人のマラリヤ病死を殺人とさ れて死刑など、貴重な歴史資料の紹介が続いている。

謀略に弱い日本人、これほど痛めつけられてもまだ自衛力を保持せず、暴 力に対抗できる自前の力がない。スターリンの亡霊による日本解体という 策略はいまも残存しているのである。
          
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読
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(読者の声1)貴誌通巻第5660号に「フライングタイガー(飛虎飛行隊) は表向きアメリカの「志願兵」が国民党の劣勢をカバーするために、日米 開戦前から中国に派遣されていた。したがって真珠湾がだまし討ちではな いのである。改選前からすでに米軍は「志願」とカムフラージュして対日 参戦していたのだ」とお書きになられました。

国内向けには「志願」。カモフラージュした米国将兵が国民党軍と擬装し て日本軍を攻撃したのです。つまり二重の騙しです。

かれらと較べれば、頭隠して尻尾丸見えのトランプ政権などかわいいもの です。
   (當田晋也)


(宮崎正弘のコメント)トランプは大戦略を持ち合わせないが、小戦略は あると、いうことですか。ツィッターに思いついたことをすぐに書き込む 癖が、かなり弊害を伴っていますが、そのことをトランプは計算にいれて ませんね。



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(読者の声2)カリフォルニアのユーチューブ本社に乱入し、銃を乱射し て自殺した女性活動家は、ユーチューブに恨みを抱いていたと犯行動機を 兄妹が語っていますが、ことの真相はほかの要素ではないのでしょうか。 ましてや犯人の女性はイランからの移民ですね?
    (YT生、山梨)


(宮崎正弘のコメント)「読売新聞」(4月4日)に拠れば、小学一年生 4000名を対象にクラレという会社がアンケート調査で、「将来、なり たい職業」を尋ねたところ、男子は「スポーツ選手」。女子は「ケーキ や」が一位だったものの、15位に「ユーチューバー」を職業として選ぶ という回答があった由でした。
 さて、カリフォルニアの事件ですが、ユーチューブもリベラル偏向で、 彼女の投稿が偏向しているとして片っ端から削除した。そのことへの恨み だったようですね。
つまりNYタイムズ本社とか、朝日新聞本社を急襲し、偏向だと抗議を籠 めて銃撃したような、アメリカにおける「赤報隊」的な、深層に横たわる のは思想的な『事件』ではないかと思います。



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「拉致:朝鮮半島の闇、日本の闇」第15章
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        “シーチン”修一 2.0

【措置入院」精神病棟の日々(106)】3/22は雪、その後に雨が止んだの で彼岸の墓参り。2週間ほど前に、新住職Nさんからわが街のことを教えて 欲しいと頼まれていたので、医学博士で郷土史家の沼尻幸吉先生の著作 「わが町周辺の伝説と史話を尋ねて」を貸しておいたのだが、Nさんから とても喜ばれ、奥様も紹介してくれた。

Nさんは40歳前後、前住職と同様に企業勤めの経験があるのだろう、頭の 回転が速く言語障害の小生の話をすぐに理解してくれるので助かった。 ツーと言えばカーと返ってくるのでストレスにならないから大いに快適だ。
参拝の帰りにスーパーと銀行へも寄った。キャッシュで何億円もあったと ころで物欲がないから、明美ちゃん基金とか日本財団あたりへ寄付するの が妥当だろう。相続で子孫がもめるのは嫌なものである。

そういう人に私はなりたい・・・なーんて思うようになったらいいなと思 うが、なまじ資産があるとずいぶんと悩ましいのではないか。街の金持ち 連中(年間の慶弔費500万円以上だと一人前なのだとか)を見ていると、 人が寄って来たら「金をせびられるのではないか」と不信感いっぱいで、 人間不信とか、その反作用として傲慢、尊大、横柄とかになりやすく、い い人は余りいない感じがする。

これは、小生のただのヤッカミなのかどうか・・・小生はただの奇天烈 で、治療費はタダ同然の寄生虫、その上に精神科(印籠だね、これが見え ぬか!)に通院(多分「自閉スペクトラム症」)しているから、罪を犯し ても「心神耗弱/喪失で罪一等を減ずる」、さらに天国のような医療刑務 所行きだろうから、これは一種の特権階級だ。

(フランスで人肉を食べちゃった佐川君は無罪放免、座間の9人解体事件 も食べていれば死刑はまず免れるだろう。悪事にやさしいニッポン、チャ チャチャ、アホ丸出しやで)

「罪一等を減ずる」、恥知らずでもさすがにこれは後ろめたい気分ではあ る。だからいつも家族や国のために役立ちたいなあとは思っているが、も う時間がないし・・・戒名は「只野吉甲斐」あたりか。

万年塀修理で36キロの板を持ち上げたら椎間板をかなり痛めたようで、大 人しく養生していればいいものを、多分「残り時間は少ないから、やり残 さんようにさっさと終活せいよ」という思い込みとか、あるいは電波が走 るのか、いささか狂気のごとく、多動児のごとく、片っ端から作業を進め ていくようになってしまった。

まずは冬中、室内に取り込んだ50ほどの鉢植えを屋上に出して、素晴らし い庭にした。鉢植え置き場は5メートル四方だから、大きな箱庭みたいな 感じ。室内にあるのは強い日射しを嫌う観葉植物だけで、部屋も模様替え してすっかり、すっきり綺麗になった。

そうこうしているうちに桜が満開となり、子・孫と一緒に県立「東高根森 林公園」へ。家から徒歩で20分ほどなのだが、急勾配の坂があるので車で 連れて行ってもらった。10年ぶりかも知れず、よく手入れされており、以 前は鬱蒼とし、いささかジメジメしていた谷地は、まるで絵のような美し さだった。

20〜30メートルのナラ、ケヤキ、クヌギ、ハンノキ、コブシ、ミズキ、サ クラなどなど、新緑や花が陽光の中で春の訪れを喜んでいるようだった。

頂上の広くて平らな古代広場は弥生〜古墳時代にかけての竪穴住居跡で、 孫たちは子犬のようにはしゃぎ回り、♪「この木なんの木」のモンキー ポッド(通称レインツリー。ワイキキのクイーンカピオラニ公園にもあ る)のような、樹齢150〜200年の巨大なシラカシの木登りも楽しんでいた。

さらに歩を進めると市立「緑ヶ丘霊園」で、ここには樹齢100年ほどの桜 が300本ほどもあり、頂上からは横浜市も望める。昔は元旦に日の出をみ んなで拝んだ場所だ。

森林公園もずーっと行きたいところだったので、娘たちには「もう思い残 すことはない」と言っておいた。4時間ほどの散策だったが、どうにか歩 けたのは良かった。

森林公園でGETした枯れ枝を持ち帰って屋上フェンスに取り付け、そこに 鉢植えを飾ったので、なんとなく英国風ガーデンになってきた感じがする。

屋上展望台の形は、元々が「1964東京五輪」の聖火台をイメージしていた のだが、新しい材料があったので追加工事をしているうちに、円柱形に なった。ここにプリズムみたいな分光反射板を取り付けたら「ゲージツ作 品」になり、街の人々が楽しんでくれるのじゃないかと思うのだが・・・

4歳女児の希望で小さな展望台も追加したが、彼女は冒険心が非常に旺盛 で、用水路に置かれた巨大な石をジャンプして渡るという、大人もしない 空恐ろしいことにチャレンジして、とりあえずは1トンの石にしがみつい ていた。ヒヤヒヤもので、膝を怪我しても泣かなかったのは大したもので ある。小生の突撃癖を引いているのではないか。将来はスキージャンプ、 スノボの選手にでもなりそうだ。翼をつけて空を滑空するウイングスーツ に凝るかも知れない。
https://www.youtube.com/watch?v=SxjBTS5bf7Q

あれこれ作業療法に夢中になっていたものだから腰は悪くなる一方で、つ いにベッドに寝るのも起きるのも激痛で難しくなってきた。腕力でどうに か起きて床に立つまでに最低5分はかかり、晩年の母が這いつくばってト イレへ必死で行っていたのもよく理解できた。

尿意から5分も我慢はできやしないから、先日は床にポタポタと粗相をし てしまった。さすがにこれには「ちとまずいわな」と脳ミソをオンにして 「傾向と対策」を考え、ベッドをリクライニングにしたら、1分で立ち上 がれるようになった。

日々、「なるほど、老化とはこういうものか」と新たな発見があるが、発 見して納得したから、それで何かが前進するかというと、全然何も進まな い。ただ笑うだけ。「この際は笑うしかねーよなー」てな感じ。「老兵は 死なず、ただ呼吸するだけ」なんて、どうも小生の性には合わんが、の う、じゃあ、どう老いるのがいいかというと、何だか「それを考え続ける のがあんたの道とか美学じゃないんかいな」と天の声が聞こえてくる感じ がする。

さてさて、北朝鮮の金王朝(軍部+神輿の金北豚)は大スポンサーの上海 閥=江沢民派の復活に一縷の望みをかけていたが、「もう上海閥は潰滅 か、待っても期待できそうもない、この際だから習近平の軍門に下るしか ない」と天の声が聞こえたのだろう、尻尾を巻き始めた。北の核は中共に とっても邪魔だから、「北の非核化」で欧米、韓国、日本を納得させ、制 裁を緩める、ということになりそうではある。

ただ、非核化が完全に担保されるかどうかは怪しい、というか間違いなく 反故にされるだろう。

そうさせないためには、国連/日米韓豪印による信託統治で、10〜20年か けて北を「普通の国」、すなわち資本主義市場経済の自由・民主・人権・ 法治の国にしなければならない。その見本、(米国を核とする)連合国に とっての成功例は日本なのだから、北の人民も軍部もエリート層も「Look East、普通の国にしよう」と納得するのではないか。

北は噛みつき犬から、ミニ日本のような大人しい、軟弱な、新興国になる かもしれない。

「日本はなくなり、その代わりに、無機質な、からっぽな、ニュートラル な、中間色の、裕福な、抜け目のない、或る経済大国が極東の一角に残る であろう・・・20世紀は、勇敢な戦士だった日本人が卑屈な商人とな り、卑屈なユダヤ人が勇敢な戦士になった世紀である」(三島由紀夫の最 後の言葉)

ミニ日本なら中共も西風の防風林として有効だと納得するだろう。韓国も 南北統一によるリスクを避けることができる。どうしても統一したいのな ら20年後、30年後にすればいい。

日本にとってはまず拉致問題の解決が「北が取るべき始めの一歩」であ る。前号に続き、ジャーナリスト・加藤昭氏「総連の責任を問う 金正日 の『日本人拉致指令書』全文公開!」から要約する。

<(北は拉致事件は「デッチアゲだ」などと否定してきたが)2002年9月 17日の日朝首脳会談を契機にその態度はガラリと変わる。金正日が初めて 日本人拉致と工作船の存在を認めたからだ。

(拉致は日本語教育とナリスマシのためだと金正日は言うが、金日成親子 は、米国のベトナム戦争敗退、韓国の朴正煕暗殺により)70年代半ばから 80年代前半にかけて「南を赤化統一するチャンス到来」と小躍りして本格 的な日本人拉致工作に着手した。拉致は重大な国家事業であった。元工作 員の証言によると朝鮮総連は相当数の拉致事件に関与した>(以上)

西郷翁曰く「外交に際しては『戦』の一字を忘れるな。この覚悟がなけれ ば外交はただの商法会議所になってしまう」。毛沢東は「外交は血を流さ ない戦争、戦争は血を流す外交だ」と言っていた。

そういう覚悟のある外交官や政治家は、残念ながら非常に少ない。日本の 外務省官僚は外交とは「高級ワインを飲んで楽しくおしゃべりするのがマ ナー、国益なんて野暮なことは言いっこなし、対立とか戦争なんてとんで もない」というのが戦後の伝統的な初期設定になっている。

小生は、それはわが国特有のものかと思っていたら、米国でも「国防総省 から見ると、国務省は軟弱なヘタレ」なのだそうだ。軍事部門はリアルを 常に見る、一方で国務省/外務省は相手の善意を見る、寄り添うから、毅 然とした交渉がなかなかできない、多くの先進国では宥和的、いわゆるリ ベラル≒アカモドキ的である。戦争がなければすべてよし、という感じだ。
夏彦翁は「外交で話がつかなければ、昔は戦争で解決した。今は戦争がな いから対立が長引く」と嘆息していた。

マキャベリは鴎外の紹介で日本でも名前は知られていたが、その内容とか 思想は「謀略的で珍奇、一種の奇妙奇天烈な奇書、悪書、まともなインテ リが読むべき本ではない」と忌避されていたのだろう、一般的に普及し始 めたのは、クラウゼビッツの「戦争論」とか、地政学と同様にここ20、30 年ほど前からのような気がする。

マキャベリは14世紀に彼が身をもって知った政治、軍事の「リアル」を研 究し、君主=リーダーはいかにあるべきか、どう国家を動かすかなどにつ いて、正・悪を越えて論じている。

そのリアリズムは徹底しており、「兵士の楽しみ、褒美として掠奪もさせ ていい」とか「時に悪事をせざるを得なくなったときは電撃的にやるべき だ。あまりにも速いと人々の理解は追いつかないで、成功を称賛する声に 雷同するようになる」「評判の良い君主より悪い君主の方が大事をなすこ とが多い」などなど。

リベラル≒アカモドキのようなインテリからすれば、直視できないような 生々しいリアルが書かれており、インテリからすれば自分自身が「脳内お 花畑のバカ」と存在、思想、価値観を全面否定されているようなものだか ら、マキャベリを徹底的に無視するしかなかったのだろう。

北による拉致を多くの学者、政治家、マスコミは無視した。そこには共産 主義への親和性と、反日思想、国交正常化を優先すべきだという被害者へ の冷淡=ご都合主義というリベラルの腐った悪習がうかがわれる。

小生はキチ〇イではあるけれど腐臭はしていないと自負している。発狂亭 “アイアンクロースープレックスホールド”雀庵の病棟日記から。

【2016/12/19】月曜、快晴。*(承前)自信喪失のリベラル≒アカモドキ の逃避先は「自己批判=自虐=マゾ」なのだろう。「悪いのは日本だ、そ れを正せない自分たち日本人は原罪を負っている、百万遍謝罪してもしき れないほどの悪事をなしたのだから、血は血で償われるべきだ、もっと もっと打って、殴って、蹴ってください」とばかりに地にひれ伏すのだ。

周囲の民族でタチが悪いのは半島人と支那人で、ほとんどがゴロツキ的な サド。「よっしゃー! 恨み晴らさでおくものか」とマゾを叩きまくって 日々のうっぷん晴らし、ここに自虐妄想マゾと被害妄想サドの醜いコラボ が成立し、束の間の心の安定を得るのだろう。いずれもリベラル発狂派、 病膏肓、「アンタがすっきりするんなら、うちは耐えて見せますぅ」。キ モい、キモすぎるで。

しかし「バックミラーを見てばかりのながら運転」ではポケGOあるいはス マホのように必ず事故る。彼らは邪教信者で、目が青く澄んじゃってい る、信心に濁りはまったくない。関わるとろくなことにならないから、 A2/Ad(接近阻止/領域拒否)で対応するのが最善策だ。(つづく)2018/4/4


 ◎「日本版海兵隊」の水陸機動団が始動 広大な南西諸島を防衛 輸送 などに課題…

「日本版海兵隊」となる陸上自衛隊の離島奪還専門部隊「水陸機動団」が 始動した。7日に相浦駐屯地(長崎県佐世保市)で隊旗授与式を開き、訓 練を公開した。手本とする米海兵隊も参加した。中国の軍事的脅威が増す 中、南西諸島の防衛力強化の要と期待される。ただ、即応体制の整備や輸 送力不足など課題は少なくない。

訓練は離島が占領されたとの想定で実施した。飛来したヘリコプター2機 から陸自隊員と米海兵隊員が次々と地上に降下。水陸両用車「AAV7」 が砲撃しながら隊員らとともに前進し敵陣地を制圧、奪還に成功した−。

イラク日報問題の影響で式典出席を見送った小野寺五典防衛相は「水陸機 動団の創設により初めて本格的な水陸両用作戦能力を有することになる。 団結して困難に立ち向かうことを期待する」と訓示を寄せた。

3月27日に新設された水陸機動団は2100人態勢で、2個の機動連隊、戦闘 上陸大隊、後方支援大隊などで構成している。将来的には3千人規模に拡 充し、1個連隊を沖縄に配備する構想もある。

水陸機動団が守る南西諸島は広大で、鹿児島県の大隅諸島から沖縄県の与 那国島まで。全長約1200キロで日本の本州と同じ程度とされる。しか し、自衛隊は主要戦力を南西諸島に配備しておらず「防衛の空白地帯」と されてきた。その間隙(かんげき)を突くように中国は南西諸島周辺の海 空域で活動を活発化させている。

水陸機動団は島嶼(とうしょ)侵攻を許した場合、奪還作戦の先陣を切る 役割を担うが、解決すべき課題も横たわる。

陸自は水陸機動団を運ぶ主要輸送機としてオスプレイ17機を米国から購 入し、佐賀空港(佐賀市)への配備計画を進めている。佐賀空港と相浦駐 屯地は60キロと近距離で、迅速な有事対応が可能だからだ。だが、今年 2月に陸自ヘリが佐賀県内の民家に墜落し、計画は暗礁に乗り上げている。

このため、防衛省は今秋に納入される最初の5機を、米軍のオスプレイ整 備拠点がある木更津駐屯地(千葉県木更津市)に暫定配備する方向だ。た だ、木更津と相浦駐屯地は約1千キロも離れている。佐賀に比べて少なく とも2時間以上のロスが生じ、部隊展開への影響は避けられない。

米海兵隊は上陸作戦の際、水陸両用車や装甲車を強襲揚陸艦で海上輸送す るが、自衛隊には一隻もない。代わりに、海自の「おおすみ」型輸送艦3 隻を改修して対応するが、輸送力不足は否定できない。

AAV7も水陸機動団の発足時に36両を配備する予定だったが、米国の生 産体制の都合で12両にとどまった。そもそもAAV7は米軍が1970 年代に配備した“年代物”で、水上速度が時速13キロと遅い。陸自内では 「敵から狙い撃ちにされる」との批判が根強く、防衛省は国産化を視野に 入れた水陸両用車の技術研究を進めている。

ソフト面の課題も残る。護衛艦からの艦砲射撃や戦闘機による航空攻撃と いった援護が島嶼奪還には欠かせない。陸海空3自衛隊の高度な連携を必 要とするが、互いの“アレルギー”を完全に克服するには時間もかかる。水 陸機動団長の青木伸一陸将補も「まだ能力は完全なものではない」と課題 を認める。

日本では攻撃的要素を含む海兵隊機能の保有について「平和憲法の枠を超 える」とタブー視されてきた。ただ、現実的な脅威を前に防衛政策を停滞 させる余裕はない。水陸機動団の誕生は、日本の領土を守り抜くという強 い意志の表れでもある。(石鍋圭)

【写真】
・  陸自の南西諸島配備計画
・ 離島奪還のイメージ
・ 離島奪還を想定した訓練を行う陸上自衛隊の「水陸機動団」。後方は水 陸両用車「AAV7」=7日、長崎県佐世保市の相浦駐屯地(ロイター)
<https://www.sankei.com/politics/photos/180408/plt1804080003-p1.html>https://www.sankei.com/politics/photos/180408/plt1804080003-p1.html
【産經ニュース】 2018.4.8 06:00 〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎「日本版海兵隊」の水陸機動団が始動 広大な南西諸島を防衛 輸送などに課題…

「日本版海兵隊」となる陸上自衛隊の離島奪還専門部隊「水陸機動団」が始動した。7日に相浦駐屯地(長崎県佐世保市)で隊旗授与式を開き、訓練を公開した。手本とする米海兵隊も参加した。中国の軍事的脅威が増す中、南西諸島の防衛力強化の要と期待される。ただ、即応体制の整備や輸送力不足など課題は少なくない。

訓練は離島が占領されたとの想定で実施した。飛来したヘリコプター2機から陸自隊員と米海兵隊員が次々と地上に降下。水陸両用車「AAV7」が砲撃しながら隊員らとともに前進し敵陣地を制圧、奪還に成功した−。

イラク日報問題の影響で式典出席を見送った小野寺五典防衛相は「水陸機動団の創設により初めて本格的な水陸両用作戦能力を有することになる。団結して困難に立ち向かうことを期待する」と訓示を寄せた。

3月27日に新設された水陸機動団は2100人態勢で、2個の機動連隊、戦闘上陸大隊、後方支援大隊などで構成している。将来的には3千人規模に拡充し、1個連隊を沖縄に配備する構想もある。

水陸機動団が守る南西諸島は広大で、鹿児島県の大隅諸島から沖縄県の与那国島まで。全長約1200キロで日本の本州と同じ程度とされる。しかし、自衛隊は主要戦力を南西諸島に配備しておらず「防衛の空白地帯」とされてきた。その間隙(かんげき)を突くように中国は南西諸島周辺の海空域で活動を活発化させている。

水陸機動団は島嶼(とうしょ)侵攻を許した場合、奪還作戦の先陣を切る役割を担うが、解決すべき課題も横たわる。

陸自は水陸機動団を運ぶ主要輸送機としてオスプレイ17機を米国から購入し、佐賀空港(佐賀市)への配備計画を進めている。佐賀空港と相浦駐屯地は60キロと近距離で、迅速な有事対応が可能だからだ。だが、今年2月に陸自ヘリが佐賀県内の民家に墜落し、計画は暗礁に乗り上げている。

このため、防衛省は今秋に納入される最初の5機を、米軍のオスプレイ整備拠点がある木更津駐屯地(千葉県木更津市)に暫定配備する方向だ。ただ、木更津と相浦駐屯地は約1千キロも離れている。佐賀に比べて少なくとも2時間以上のロスが生じ、部隊展開への影響は避けられない。

 米海兵隊は上陸作戦の際、水陸両用車や装甲車を強襲揚陸艦で海上輸送するが、自衛隊には一隻もない。代わりに、海自の「おおすみ」型輸送艦3隻を改修して対応するが、輸送力不足は否定できない。

AAV7も水陸機動団の発足時に36両を配備する予定だったが、米国の生産体制の都合で12両にとどまった。そもそもAAV7は米軍が1970年代に配備した“年代物”で、水上速度が時速13キロと遅い。陸自内では「敵から狙い撃ちにされる」との批判が根強く、防衛省は国産化を視野に入れた水陸両用車の技術研究を進めている。

ソフト面の課題も残る。護衛艦からの艦砲射撃や戦闘機による航空攻撃といった援護が島嶼奪還には欠かせない。陸海空3自衛隊の高度な連携を必要とするが、互いの“アレルギー”を完全に克服するには時間もかかる。水陸機動団長の青木伸一陸将補も「まだ能力は完全なものではない」と課題を認める。

日本では攻撃的要素を含む海兵隊機能の保有について「平和憲法の枠を超える」とタブー視されてきた。ただ、現実的な脅威を前に防衛政策を停滞させる余裕はない。水陸機動団の誕生は、日本の領土を守り抜くという強い意志の表れでもある。(石鍋圭)

【写真】
・  陸自の南西諸島配備計画
・ 離島奪還のイメージ
・ 離島奪還を想定した訓練を行う陸上自衛隊の「水陸機動団」。後方は水陸両用車「AAV7」=7日、長崎県佐世保市の相浦駐屯地(ロイター)
<https://www.sankei.com/politics/photos/180408/plt1804080003-p1.html>https://www.sankei.com/politics/photos/180408/plt1804080003-p1.html
【産經ニュース】 2018.4.8 06:00 〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎「日本版海兵隊」の水陸機動団が始動 広大な南西諸島を防衛 輸送 などに課題…

「日本版海兵隊」となる陸上自衛隊の離島奪還専門部隊「水陸機動団」が 始動した。7日に相浦駐屯地(長崎県佐世保市)で隊旗授与式を開き、訓 練を公開した。手本とする米海兵隊も参加した。中国の軍事的脅威が増す 中、南西諸島の防衛力強化の要と期待される。ただ、即応体制の整備や輸 送力不足など課題は少なくない。

訓練は離島が占領されたとの想定で実施した。飛来したヘリコプター2機 から陸自隊員と米海兵隊員が次々と地上に降下。水陸両用車「AAV7」 が砲撃しながら隊員らとともに前進し敵陣地を制圧、奪還に成功した−。

イラク日報問題の影響で式典出席を見送った小野寺五典防衛相は「水陸機 動団の創設により初めて本格的な水陸両用作戦能力を有することになる。 団結して困難に立ち向かうことを期待する」と訓示を寄せた。

3月27日に新設された水陸機動団は2100人態勢で、2個の機動連隊、戦闘 上陸大隊、後方支援大隊などで構成している。将来的には3千人規模に拡 充し、1個連隊を沖縄に配備する構想もある。

水陸機動団が守る南西諸島は広大で、鹿児島県の大隅諸島から沖縄県の与 那国島まで。全長約1200キロで日本の本州と同じ程度とされる。しかし、 自衛隊は主要戦力を南西諸島に配備しておらず「防衛の空白地帯」とされ てきた。その間隙(かんげき)を突くように中国は南西諸島周辺の海空域 で活動を活発化させている。

水陸機動団は島嶼(とうしょ)侵攻を許した場合、奪還作戦の先陣を切る 役割を担うが、解決すべき課題も横たわる。

陸自は水陸機動団を運ぶ主要輸送機としてオスプレイ17機を米国から購入 し、佐賀空港(佐賀市)への配備計画を進めている。佐賀空港と相浦駐屯 地は60キロと近距離で、迅速な有事対応が可能だからだ。だが、今年2月 に陸自ヘリが佐賀県内の民家に墜落し、計画は暗礁に乗り上げている。

このため、防衛省は今秋に納入される最初の5機を、米軍のオスプレイ整 備拠点がある木更津駐屯地(千葉県木更津市)に暫定配備する方向だ。た だ、木更津と相浦駐屯地は約1千キロも離れている。佐賀に比べて少なく とも2時間以上のロスが生じ、部隊展開への影響は避けられない。

米海兵隊は上陸作戦の際、水陸両用車や装甲車を強襲揚陸艦で海上輸送す るが、自衛隊には一隻もない。代わりに、海自の「おおすみ」型輸送艦3 隻を改修して対応するが、輸送力不足は否定できない。

AAV7も水陸機動団の発足時に36両を配備する予定だったが、米国の 生産体制の都合で12両にとどまった。そもそもAAV7は米軍が 1970年代に配備した“年代物”で、水上速度が時速13キロと遅い。陸 自内では「敵から狙い撃ちにされる」との批判が根強く、防衛省は国産化 を視野に入れた水陸両用車の技術研究を進めている。

ソフト面の課題も残る。護衛艦からの艦砲射撃や戦闘機による航空攻撃と いった援護が島嶼奪還には欠かせない。陸海空3自衛隊の高度な連携を必 要とするが、互いの“アレルギー”を完全に克服するには時間もかかる。水 陸機動団長の青木伸一陸将補も「まだ能力は完全なものではない」と課題 を認める。

日本では攻撃的要素を含む海兵隊機能の保有について「平和憲法の枠を超 える」とタブー視されてきた。ただ、現実的な脅威を前に防衛政策を停滞 させる余裕はない。水陸機動団の誕生は、日本の領土を守り抜くという強 い意志の表れでもある。(石鍋圭)

【写真】
・  陸自の南西諸島配備計画
・ 離島奪還のイメージ
・ 離島奪還を想定した訓練を行う陸上自衛隊の「水陸機動団」。後方は水 陸両用車「AAV7」=7日、長崎県佐世保市の相浦駐屯地(ロイター)
<https://www.sankei.com/politics/photos/180408/plt1804080003-p1.html>https://www.sankei.com/politics/photos/180408/plt1804080003-p1.html
【産經ニュース】 2018.4.8 06:00 〔情報収録 − 坂元 誠〕

  ◎「日本版海兵隊」の水陸機動団が始動 広大な南西諸島を防衛 輸 送などに課題…

「日本版海兵隊」となる陸上自衛隊の離島奪還専門部隊「水陸機動団」が 始動した。7日に相浦駐屯地(長崎県佐世保市)で隊旗授与式を開き、訓 練を公開した。手本とする米海兵隊も参加した。中国の軍事的脅威が増す 中、南西諸島の防衛力強化の要と期待される。ただ、即応体制の整備や輸 送力不足など課題は少なくない。

訓練は離島が占領されたとの想定で実施した。飛来したヘリコプター2機 から陸自隊員と米海兵隊員が次々と地上に降下。水陸両用車「AAV7」 が砲撃しながら隊員らとともに前進し敵陣地を制圧、奪還に成功した−。

イラク日報問題の影響で式典出席を見送った小野寺五典防衛相は「水陸機 動団の創設により初めて本格的な水陸両用作戦能力を有することになる。 団結して困難に立ち向かうことを期待する」と訓示を寄せた。

3月27日に新設された水陸機動団は2100人態勢で、2個の機動連隊、戦闘 上陸大隊、後方支援大隊などで構成している。将来的には3千人規模に拡 充し、1個連隊を沖縄に配備する構想もある。

水陸機動団が守る南西諸島は広大で、鹿児島県の大隅諸島から沖縄県の与 那国島まで。全長約1200キロで日本の本州と同じ程度とされる。しかし、 自衛隊は主要戦力を南西諸島に配備しておらず「防衛の空白地帯」とされ てきた。その間隙(かんげき)を突くように中国は南西諸島周辺の海空域 で活動を活発化させている。

水陸機動団は島嶼(とうしょ)侵攻を許した場合、奪還作戦の先陣を切る 役割を担うが、解決すべき課題も横たわる。

陸自は水陸機動団を運ぶ主要輸送機としてオスプレイ17機を米国から購入 し、佐賀空港(佐賀市)への配備計画を進めている。佐賀空港と相浦駐屯 地は60キロと近距離で、迅速な有事対応が可能だからだ。だが、今年2月 に陸自ヘリが佐賀県内の民家に墜落し、計画は暗礁に乗り上げている。

このため、防衛省は今秋に納入される最初の5機を、米軍のオスプレイ整 備拠点がある木更津駐屯地(千葉県木更津市)に暫定配備する方向だ。た だ、木更津と相浦駐屯地は約1千キロも離れている。佐賀に比べて少なく とも2時間以上のロスが生じ、部隊展開への影響は避けられない。

米海兵隊は上陸作戦の際、水陸両用車や装甲車を強襲揚陸艦で海上輸送す るが、自衛隊には一隻もない。代わりに、海自の「おおすみ」型輸送艦3 隻を改修して対応するが、輸送力不足は否定できない。

AAV7も水陸機動団の発足時に36両を配備する予定だったが、米国の 生産体制の都合で12両にとどまった。そもそもAAV7は米軍が 1970年代に配備した“年代物”で、水上速度が時速13キロと遅い。陸 自内では「敵から狙い撃ちにされる」との批判が根強く、防衛省は国産化 を視野に入れた水陸両用車の技術研究を進めている。

ソフト面の課題も残る。護衛艦からの艦砲射撃や戦闘機による航空攻撃と いった援護が島嶼奪還には欠かせない。陸海空3自衛隊の高度な連携を必 要とするが、互いの“アレルギー”を完全に克服するには時間もかかる。水 陸機動団長の青木伸一陸将補も「まだ能力は完全なものではない」と課題 を認める。

日本では攻撃的要素を含む海兵隊機能の保有について「平和憲法の枠を超 える」とタブー視されてきた。ただ、現実的な脅威を前に防衛政策を停滞 させる余裕はない。水陸機動団の誕生は、日本の領土を守り抜くという強 い意志の表れでもある。(石鍋圭)

【写真】
・  陸自の南西諸島配備計画
・ 離島奪還のイメージ
・ 離島奪還を想定した訓練を行う陸上自衛隊の「水陸機動団」。後方は水 陸両用車「AAV7」=7日、長崎県佐世保市の相浦駐屯地(ロイター)
<https://www.sankei.com/politics/photos/180408/plt1804080003-p1.html>https://www.sankei.com/politics/photos/180408/plt1804080003-p1.html
【産經ニュース】 2018.4.8 06:00 〔情報収録 − 坂元 誠〕


?「日本版海兵隊」の水陸機動団が始動 広大な南西諸島を防衛 輸送な どに課題…

 「日本版海兵隊」となる陸上自衛隊の離島奪還専門部隊「水陸機動団」 が始動した。7日に相浦駐屯地(長崎県佐世保市)で隊旗授与式を開き、 訓練を公開した。手本とする米海兵隊も参加した。中国の軍事的脅威が増 す中、南西諸島の防衛力強化の要と期待される。ただ、即応体制の整備や 輸送力不足など課題は少なくない。

 訓練は離島が占領されたとの想定で実施した。飛来したヘリコプター2 機から陸自隊員と米海兵隊員が次々と地上に降下。水陸両用車 「AAV7」が砲撃しながら隊員らとともに前進し敵陣地を制圧、奪還に 成功した−。

 イラク日報問題の影響で式典出席を見送った小野寺五典防衛相は「水陸 機動団の創設により初めて本格的な水陸両用作戦能力を有することにな る。団結して困難に立ち向かうことを期待する」と訓示を寄せた。

 3月27日に新設された水陸機動団は2100人態勢で、2個の機動連 隊、戦闘上陸大隊、後方支援大隊などで構成している。将来的には3千人 規模に拡充し、1個連隊を沖縄に配備する構想もある。

 水陸機動団が守る南西諸島は広大で、鹿児島県の大隅諸島から沖縄県の 与那国島まで。全長約1200キロで日本の本州と同じ程度とされる。し かし、自衛隊は主要戦力を南西諸島に配備しておらず「防衛の空白地帯」 とされてきた。その間隙(かんげき)を突くように中国は南西諸島周辺の 海空域で活動を活発化させている。

 水陸機動団は島嶼(とうしょ)侵攻を許した場合、奪還作戦の先陣を切 る役割を担うが、解決すべき課題も横たわる。

 陸自は水陸機動団を運ぶ主要輸送機としてオスプレイ17機を米国から 購入し、佐賀空港(佐賀市)への配備計画を進めている。佐賀空港と相浦 駐屯地は60キロと近距離で、迅速な有事対応が可能だからだ。だが、今 年2月に陸自ヘリが佐賀県内の民家に墜落し、計画は暗礁に乗り上げている。

 このため、防衛省は今秋に納入される最初の5機を、米軍のオスプレイ 整備拠点がある木更津駐屯地(千葉県木更津市)に暫定配備する方向だ。 ただ、木更津と相浦駐屯地は約1千キロも離れている。佐賀に比べて少な くとも2時間以上のロスが生じ、部隊展開への影響は避けられない。

 米海兵隊は上陸作戦の際、水陸両用車や装甲車を強襲揚陸艦で海上輸送 するが、自衛隊には一隻もない。代わりに、海自の「おおすみ」型輸送艦 3隻を改修して対応するが、輸送力不足は否定できない。

 AAV7も水陸機動団の発足時に36両を配備する予定だったが、米国 の生産体制の都合で12両にとどまった。そもそもAAV7は米軍が 1970年代に配備した“年代物”で、水上速度が時速13キロと遅い。陸 自内では「敵から狙い撃ちにされる」との批判が根強く、防衛省は国産化 を視野に入れた水陸両用車の技術研究を進めている。

 ソフト面の課題も残る。護衛艦からの艦砲射撃や戦闘機による航空攻撃 といった援護が島嶼奪還には欠かせない。陸海空3自衛隊の高度な連携を 必要とするが、互いの“アレルギー”を完全に克服するには時間もかかる。 水陸機動団長の青木伸一陸将補も「まだ能力は完全なものではない」と課 題を認める。

 日本では攻撃的要素を含む海兵隊機能の保有について「平和憲法の枠を 超える」とタブー視されてきた。ただ、現実的な脅威を前に防衛政策を停 滞させる余裕はない。水陸機動団の誕生は、日本の領土を守り抜くという 強い意志の表れでもある。(石鍋圭)

【写真】
・  陸自の南西諸島配備計画
・ 離島奪還のイメージ
・ 離島奪還を想定した訓練を行う陸上自衛隊の「水陸機動団」。後方は水 陸両用車「AAV7」=7日、長崎県佐世保市の相浦駐屯地(ロイター)
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身 辺 雑 記
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9日は快晴、爽快。


東京湾岸は、このところ好天が続いている。





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