政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針4655号  2018・4・4(火)

2018/04/04

                          
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わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4655号
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        2018(平成30)年4月4日(水)



      トランプ、ロシアと首脳会談を呼びかけ:宮崎正弘

           韓国「青瓦台」襲撃未遂事件:毛馬一三

       森友文書だけが日本の問題ではない:櫻井よしこ
      
                      話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


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第4655号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
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トランプ、ロシアと首脳会談を呼びかけ
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)4月3日(火曜日)弐
        通巻第5658号
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 トランプ、ワシントンDCで、ロシアと首脳会談を呼びかけていた
  悪化した米露関係を突破するのはプーチンの訪米にあり?
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 米国の左翼メディアはトランプ一家の「ロシアゲート」をさんざん叩い てきたが、もともとがフェイクニュースだったので、何も証明できなかった。
むしろオバマとヒラリーのロシア関連スキャンダルがごっそりと露呈され るに及んで、左翼メディアは沈黙しがちとなった。

 プーチンのクリミア併合、ウクライナの紛争、シリアでの暴走、くわえ てイランへの支援。そしてロンドンにおける二重スパイの毒殺と事態が悪 化を続け、手始めに英国がロシア人のスパイ容疑者の追放に踏み切るや、 米国も60人を追放。シアトルの露西亜領事館を閉鎖した。

報復としてロシアは50名のアメリカ人を追放すると発表。こうして欧米  vs ロシアのスパイ追放合戦(トいう演出ゲーム)は、4月2日時点で 双方に150名の「追放合戦」となった。

3月20日、トランプ大統領はクレムリンに電話をかけていたことが分かった。

「4月中にホワイトハウスで直接会談を行いたい」とつたえ、プーチンは 前向きな回答をしたという。4月2日に「ホワイトハウスに会談場所が決 まったわけではない」とハッカービー報道官は答えた。この米露首脳会談 のニュースは、ロシアと米国のメディアが4月2日から一斉に報道し始めた。

さきにもトランプは意表を突いて金正恩とあっても良いと言い出したた め、世界は驚きを持って迎えたが、プーチンとのトップ会談を、このタイ ミングで言い出すのも、何をしでかすか分からない大統領だけに、意外な 事態の打開に繋がる可能性もある。
      
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AC通信:No.687 Andy Chang(2018/4/02)台湾の危機:蔡英文に徹底失望
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民衆が蔡英文総統を支持したのに蔡英文は民の声を聴かなくなった。
だから民衆は蔡英文に失望した。当然のことだ。

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 暫く台湾の記事を書いていない。書くに値するニュースがない。この数 か月新聞は今年の中間選挙の候補者選び、候補者の内ゲバばかり報道して いる。北朝鮮のミサイル発射や核実験、北朝鮮の経済封鎖、米朝会談の報 道など重要ニュースが多いのに台湾の新聞は他人事のような報道ぶりである。

中国は台湾に「92共識」を認めろと圧力を加え、戦闘機が台湾を巡って示 威行動をしているのに蔡英文総統は現状維持でひたすら平身低頭、何もし ないからニュースがない。

 5月に蔡英文は就任満2年となる。

就任当時は国民が総統に大きく期待していたが2年たってもめぼしい発展 がない。台湾の友人の電話してみたら、民衆は蔡英文と民進黨に徹底的に 失望したと言う。政府不満がくすぶって意気消沈し、国民党が盛り返すか も知れないのに民衆はどちらも嫌いだからどうでもいい、無関心と言う。
二年前に蔡英文が当選、国会も民進黨が過半数で民衆は国民党の過去の暴 虐を糾す「転型正義」、司法改革、台湾独立などに期待した。

しかし新政権が発足して2年経っても蔡英文は現状維持と言って何もしな い。暴政を糾すことも転型正義もやる気がない。

外交内政が2年も空転した結果が民衆の政治離れである。

●外省人部長を起用

政権を獲ったけれど政府の重要閣僚は国民党員、外省人だから政治改革は やれない。蔡英文本人が台湾人でも行政院長に林全、外交部長に李大維、 国防部長に馮世寛、大陸委員会に張小月と多くの外省人を起用した。

もともと政府の重職にいた人選だが、蔡英文が本気で台湾人政権を目指す なら彼ら65歳以上の老人でなく若手台湾人を起用してもよかったはずだ。
 外交部と軍部は外省人、國民黨員が上層部を占めたので台湾人の起用は 困難だったかもしれない。

しかし特に酷かったのが国防部長の馮世寛で、在職2年の間にミサイル誤 射、軍艦の護岸衝突、軍艦建造汚職などの事件が起きたにも拘らず、国会 議員に自身の評価を問われたら100点満点ですと答えた。呆れるほどの鉄 面皮で責任感のない人物だ。蔡英文総統が外省人を政府要職に任命するな ら愛国心、責任感の有無を優先的に考慮すべきであった。蔡英文は今年二 月にようやく彼らを解任した。

でも新任の国防部長は外省人である。軍隊は今でも国民党、外省人が握っ ている。

●転型正義と司法改革

新政権になって転型正義の要求が非常に高かったが、転型正義の2つの重 要課題は(1)国民党の不当所得財産の処理と、(2)陳水扁の冤罪を雪 ぐことであった。

ところが2年経っても転型正義は進捗しないばかりか、蔡英文は陳水扁の 冤罪を雪ぐ意思がないことがハッキリした。

陳水扁は2件の裁判で無罪判決、第3件の裁判で18年の有罪宣告となって いた。この第3件の再審査を要求する声が高いのに司法部は拒否し続けて いる。陳水扁はいま病気で仮釈放中だが、民間の無罪釈放の請求を取り上 げない。

総統には赦免権があっても蔡英文は赦免する気がない。民間の噂では蔡英 文と民進黨の幹部が陳水扁の釈放と政治的再起を怖れて釈放に反対だと言う。

国民党は戦後日本が残した資産を没収するなどして財産を築いたとされ、 世界で最も金持ちの政党と呼ばれたが、蔡政権はこれを不当所得の党産と 認定して処理委員会を設置したが、調査は国民党の妨害で進捗しない。

「国民党の不当財産処理委員会」(党産会)は2年も調査を進めてきた が、最近になってようやく宋美齢が創立した「中華民国婦女聯合会(婦聯 会)」は宋美齢、国民党関連団体の不当所得と認定した。婦聯会は1950年 から現在までの財産資料を焼却破棄して調査を妨害していた。

正義を通すなら司法が正しくあるべきだが、台湾の司法、裁判所は正義を 守る部署ではない。司法部長邱太三は民進黨員で蔡英文の腹心と言われて いるが、台湾の司法官全体の8割が国民党員だから國民黨を裁判にかけて も正義が通らない。

 司法部が法を遵守しなければ告訴しても国民党に有利な判決が出る。陳 水扁の冤罪は蔡英文総統と司法部長が正直な裁判官を任命して調査すべき だが、前に述べたように蔡英文は陳水扁の冤罪を雪ぐ意思がない。

陳水扁が退任すると馬英九はでっち上げで彼を裁判にかけた。

司法が正しくないなら国民党が復権すれば蔡英文も裁判にかけるかもしれ ない。民間は蔡英文に失望しているから国民党の政権奪回もありうる。し かも独立派や無党派の政治家は数人しかいないのが現状である。

●蔡英文は国民党と和解を主張

民衆が蔡英文総統を支持したのに蔡英文は民の声を聴かなくなった。だか ら民衆は蔡英文に失望した。当然のことだ。

転型正義とは国民党の不義を糾すことだから司法の正義が大切である。で も蔡英文は中国の圧力に負けて国民党と外省人に強い態度を取れず、國民 が国民党の悪行を糾明せず、和解が大切だと述べた。蔡英文がいくら友 好、寛恕と言っても台湾人は国民党を許さない。民衆が正義を求めている のに和解や寛恕を主張するから蔡英文に失望したのだ。

台湾人は70年も中国人の暴虐を経験してきたから決して中国人を信用しな い。シナ人は己が不利になると和解すると言うが、少し立場がよくなれば すぐに傲慢な態度を取り戻す。?小平が中国の経済開放を始めた時は「友 誼」、「友好」と言って微笑外交を続けていたが、今では南シナ海も尖閣 諸島も中国の領土主権を主張している。

●独立運動の進展

去年の夏に郭倍宏氏が「喜樂島連盟」と呼ぶ独立団体を立ち上げ、数週間 前に「来年4月6日に台湾独立公民投票を実施する」運動を開始し、李登輝 や彭明敏など百名以上の政治家が署名参加した。

 公民投票を行う前に国会が公民投票法を修正する必要がある。

若しも今年11月の中間選挙で國民黨が国会過半数を取れば新投票法案は通 らない。もしも中華民国の投票制度を無視した国民投票で国名を台湾に変 更するなら革命である。中華民国の総統である蔡英文は反対するだろうか。

               (アンディ・チャン氏は在米評論家)
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者
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(読者の声1)国体学講座(第6期)「国体」とは何か? ― 里見岸雄と 「国体科学」講座のご案内です。

「国体」という言葉を耳にする機会は増えましたが、その本質は如何なる ものでしょうか。この問いに答えるべく、下記の要領で「国体」に関する 連続講座を開催いたします。皆様の御来聴を歓迎いたします。

■ 日程と内容

偶数月(12月を除く)第3土曜日 13:30〜16:30
 
第1講(平成30年4月21日):「国体」と「国体論」;「国体」に関する 歴史的議論を大観した上で、学的対象として「国体」を扱う準備作業を行 います。

  第2講(平成30年6月16日):「国体」認識の哲学的基礎

  第3講(平成30年8月18日):事実としての「国体」

  第4講(平成30年10月20日):軌範としての「国体」

  第5講(平成31年2月17日):「国体」の実践

   ※会場の都合により、日程が変更される可能性があります。
■ テキスト
 里見岸雄「科学的国体論」(日本国体学会・昭和52年)
■ 講師
 金子宗?(里見日本文化学研究所所長/亜細亜大学非常勤講師)
 ■ 参加費(会場分担金および資料代)

 一般:各回2,000円。学生:各回1,000円(テキスト代:1,000円)
■ 定員 20名(会場および資料準備の都合上、事前に御申込み下さい。
 ■ 申込先  日本国体学会 
  〒180-0014 東京都武蔵野市関前5-21-33
   TEL 0422(51)4403    FAX 0422(55)7372
   kokutaigakkai@kokutaigakkai.com

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(読者の声2) 貴誌前号(5656号)「メコン流域が『第二の南シナ海』に なってしまう」の警告的記事には驚きと共に、中国の長期的軍事戦略と、 その実行力には唸ります。

中国自らが造船した空母がいよいよ就航というニュースに接しました。
こうなると米国とのヘゲモニー競争は、夢想段階から実体化してくるよう な気がしているのですが。(DD生、岐阜)


(宮崎正弘のコメント)華字紙の報道などをまとめますと、今月中に第一 号空母は艤装工事を終え、年内には軍事演習を開始する見通しとのこと。 これまでの予測よりすこし早くなります。

しかしながら空母とは潜水艦、駆逐艦、輸送艦、フリゲート観を伴い、空 には早期警戒機が飛ぶという「空母攻撃群」を形成し、集団としての海軍 活動です。これをどうやって展開できるのかが、「団結」が不得手の中国 軍人の練度が大きな見所でしょう。同時にアキレス腱が露呈されますか ら、米軍の攻撃シナリオの研究に資するだろうと思われます。


             
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韓国「青瓦台」襲撃未遂事件
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             毛馬 一三

北朝鮮と韓問の間は融和維持のムードが漂う現状を考えていた時、ふと 11968年に北朝鮮ゲリラが韓国大統領府「青瓦台」襲撃未遂事件のこと を、思い出した。

私は当時NHK大阪局の府庁記者クラブのキャップをしていたが、同事件 に深い関心を覚えたため、休暇をとって単独で渡韓し、既知の有力新聞社 社長の紹介で政府公安機関の要人と面会し、事件の「詳細」を個人的に “取材”した。

その取材内容の詳細は、「公」には出来なかったが、思い出した序に、書 斎に補完していた当時の「取材メモ」を探し出し、あらためて読み直して みた。

その韓国青瓦台奇襲は、1968年1月21日夜10時を期して決行する命令が、 金日成首領から金正泰を通じて出された。青瓦台奇襲部隊は組長の金鐘雄 大尉(事件後4日目に射殺)ら31名で、唯一生き残った金新朝も一員 だった。

全員が機関短銃1丁(実弾300発)、TT拳銃1丁、対戦車手投げ弾1発、防 御用手投げ弾8発と短刀で武装した。

奇襲部隊は、1組が青瓦台の2階を奇襲して朴正煕大統領と閣僚を暗殺、 2組は1階を襲撃して勤務員全員を殺し、3組は警備員、4組は秘書室全 員射殺というのが任務だったという。

16日の午後、黄街道延山基地を出発。途中軍事休戦ライン南方の非武装 地帯を緊張しながら訓練通り過ぎ、ソウルに真っ直ぐのびる丘陵を辿っ た。歩哨所や検問に遭遇しなかったため。金組長は「南」の士気が乱れて いる所為だと勘違いした。このため、31人全員が隊列を組んで俄かに堂々 と行軍するという行動に出た。

だが行軍しているうち、「戸迷い」にぶち当たった。所持した地図に従い ソウルにいくら接近しても、「北」で教育されたような荒廃している筈の ソウル市街は21日の夜になっても現れてこない。

南下すればするほど煌々とした市街地が現れてくるばかりだ。「これはソ ウルではない」。「じゃ、一体ここは何処なんだ」。「北」の教育が間 違っているとは、一瞬たりとも気付かないミスを更に重ねた。

その上に韓国軍の服装、装備に身を固めている限り怪しまれることはない と思い上がった金組長が、敵地で初めて出会った韓国人2人に「訓練中に 道に迷ったのだが、ソウルに行く道を教えてくれないか」と、さりげなく 問うた。

奇襲隊に遭遇した2韓国人は、ソウルへの道筋を一応教えたものの、不審 に思ったのだ。

<眼下に広がるソウルを韓国軍人が知らないなんておかしい。発音も韓国 訛ではない。まして前年6月から「北」の武装スパイが上陸して韓国軍か ら射殺された事件も2人は知っていた>。2人は急ぎ山を降り、警察に通 報した。

奇襲隊は21日夜9時、ソウル北方紫霞門の坂道を通過しようとして、警察 の検問にひっかかった。尋問を受けた奇襲隊は慌てて機関短銃を乱射し、 市バスと民家に見境なく手投げ弾を投げた。

奇襲隊は、青瓦台の800m手前まで迫りながら、韓国軍と警察の掃討作戦 によりちりじり撃退された。2週間に及ぶ掃討作戦により、金新朝1名が逮 捕され、他は全滅させられた。この銃撃戦で韓国側は、崔警察署長を含め 68名が死亡している。

序でながら私の「メモ帳」を見ると、青瓦台襲撃に失敗した「北」は、 10ヶ月後の11月2日、襲撃組長金鐘雄大尉ら31名の同期生120人のいわゆる ゲリラ別斑が、韓国慶尚北道蔚珍郡と荏原道三に海上から「南」に進入し ている。

このゲリラ隊は、山岳地帯の小部落を武力で占領、赤化せよという工作命 令を受けていた。部落民を集めて赤化を強要する「部落拉致事件」。事実 従わない者は短剣で刺し、石で殴り殺すという虐殺を行っている。

「共産党は嫌い」と叫んだ李承福という10歳の少年の口を引き裂いて殺し た。断崖絶壁をロープでよじ登り、集落を占領して住民を」拉致し、赤化 地帯にするという想像を絶するこの「北」のゲリラ事件は、何故かわが国 では余り知られていない。

「メモ帳」を見返しながら、これら青瓦台襲撃未遂事件、文世光事件がつ ながり、「北」による日本人大量拉致事件にも結びついていると、改めて 考える。

「北」はこのような稚拙な急襲攻撃をすることは無いだろう。今後対韓に これを背景に果たして今のどのような融和維持行事に生かして行くのだろ うか。



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森友文書だけが日本の問題ではない
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           櫻井よしこ

「森友文書だけが日本の問題ではない 国の安全への責務を政治家は自覚 すべきだ」

3月19日の参議院予算委員会で安倍晋三首相は、森友文書書き換え問題で 「行政全体に対する最終的な責任は首相である私にある」と陳謝した。

その上で、「私や妻が国有地払い下げや学校の認可に関与した事実はない ことは明らかだ。書き換えを指示していないし、そもそも財務省理財局や 近畿財務局の決裁文書などの存在も知らない。指示のしようがない」と 語った。

財務省が発表した76ページの文書には首相夫妻関与の痕跡は全くない。

省の中の省と言われる財務省が決裁文書を書き換えていたことは重大問題 であり、首相をはじめ政治による不当な真実隠しがあれば糾すべきなのは 当然だ。この二つの問題には粛々と取り組めばよい。だが、急展開する国 際情勢を見れば、国会が同問題だけにかまけていてよいはずはない。国会 は日本の命運を左右する大きな国際情勢問題に急ぎ取り組むべきだ。

ドナルド・トランプ米大統領は国務長官のレックス・ティラーソン氏を更 迭し、マイク・ポンペオ氏という元米中央情報局(CIA)長官で対北朝 鮮強硬派を後任に指名した。トランプ氏は国家安全保障問題担当補佐官、 ハーバート・マクマスター氏も解任する方針だと報じられている。後任と して取り沙汰されるのがジョン・ボルトン元国連大使ら、対北朝鮮強硬派 である。

北朝鮮を巡っては、4月末に南北朝鮮首脳会談、5月には米朝首脳会談が予 定される。南北首脳会談の韓国側準備委員長は、北朝鮮の故金日成氏の主 体思想の信奉者で、朝鮮民族として正統性を有する国家は韓国ではなく北 朝鮮だとの考えを隠さない任鍾晳(イム・ジョンソク)氏だ。

同氏の下で首脳会談を調整するのは2000年の金大中・金正日首脳会談を設 定した責任者、林東源元統一相だ。大中氏は秘密資金4億5000万ドルを正 日氏に貢いでようやく会談してもらったのだが、そのお膳立てをしたのが 林氏だったとみてよいだろう。韓国が北朝鮮にのめり込むのが4月の南北 首脳会談だ。その後に誕生する韓国は今よりずっと親北だろう。

米国は5月の米朝首脳会談を目指して準備中だ。日本は4月中に日米首脳会 談を開く。米朝首脳会談が本当に実現するのか、実はまだわからないが、 実現すれば日本に重大な影響を及ぼすのは確かだ。わが国の準備は進んで いるのか。

日本にとって最悪なのは、北朝鮮が米本土に届く大陸間弾道ミサイル (ICBM)を放棄するだけで米国が納得することだ。北朝鮮は日本を十 分狙える核とミサイルを手にすることになり、到底日本は受け入れられな い。日米の絆である日米安全保障条約の基盤は大きく揺らぎ、それは日本 の国益にも米国の国益にもならない。

安倍首相は4月の首脳会談でトランプ大統領にそのことをよく理解させな ければならない。だが、強固な日米同盟が大事だとトランプ氏に納得させ るには、同盟が米国にとっても代替不可能な必須の戦略基盤であることを 示さなければならない。そのために日本のなすべきことを国家戦略として 決めておくことが欠かせない。

折しもユーラシア大陸には中国の習近平政権とロシアのプーチン政権とい う、事実上の終身皇帝を戴く専制独裁政権が誕生した。政権地盤を固めた 二人の専制者は、国内基盤強化のために厳しい対外戦略を打ちだすだろう。

かつてない厳しい国際情勢の中で日本が依って立つ基盤は日米同盟しかな い。同盟を日本の国益を守る方向へと導くためになすべきことを決め、具 体的政策に移す局面だ。その作業を日米首脳会談前までに全力で行わなけ れば日本は深刻な危機に直面する。森友文書だけが問題ではないのだ。日 米同盟に生じ得る根本的揺らぎを読み取り日本国の安全を確固たるものに する責務を政治家は自覚すべきだろう。

『週刊ダイヤモンド』 2018年3月31日号
 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1225

          
                      
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最 新 情 報
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  ◎「音読・暗記・暗唱」が最善の勉強法だった:前田正晶

正直に言えば、私は? I read a newspaper every day.? I am reading a  newspaper every day,もそれで通用するだろうと思っています。だが、 答えは一つという我が国の英語教育の中では何れか一方を選んで正解とし て答えねばならないのでしょう。

この縛りの中で「科学としての英語」を数学のように教えて点数を付けて いくのが我が国の学校教育における英語の特色ですから、こういう設問が 出てくるのも不思議ではないと思います。

私は中学生の頃に何の理屈も理論的な裏付けなとなく、そういう勉強の仕 方を避けて、学校で何を教えられようと最も楽な勉強の仕方であった「音 読・暗記・暗唱」だけをやっていました。その勝手なやり方でも何故か正 しい言い方と表現がいつの間にか身に付いていたのです。

より具体的に言えば、旧制中学から大学の教養課程までの間に、英語の試 験で90点を切ったのが2回しかなかったというところに到達していまた。

勿論、その間には大学受験を控えて佐々木高政氏の名作「英文構成法」で 英作文の勉強もしたことがありました。この本で学んだことの効果は絶大 で、既に採り上げた日系人のMBAには自慢話で恐縮ですが「英文を書く基 本は出来ている」と認めて貰えました。

「音読・暗記・暗唱」に走ったのは「単語カード」だの「単語帳」だの、 「英文和訳」だの「英作文」だの「文法」などは面倒だからと手を出さな かったずぼらでもありました。そういう先生から見れば不真面目な生徒 だったにも拘わらず、気が付けば高校の頃には「文法の達人」と周囲にも 認められたのでした。そう言う域に達したのが、偶然だったのか、そのず ぼらな勉強法が良かったのかなどは知りません。

しかし、大学に入って私などは到底及ばない凄い英語力を持った同級生に 出会って、恐る恐る高校までの英語の勉強法を尋ねてみれば何と私と全く 同じだったのでした。

彼は私とは違って全科目に優れていたので、3年になった時に大学の推薦 で米国に留学に出て行きました。ではあっても、私の勉強法が誤りではな かったことが立証されたので、大いに意を強くした次第でした。

一つ、私が彼とも他の学生とも違っていた点がありました。それは終戦後 直ぐからGHQの日系人の秘書の方に「英語だけで考える事」と「英語だけ で考えて英語を話す事」を言わば強制されたことが大きな助けになってい たと言えるでしょうか。

私は大学の卒業を目の前にして「英語で仕事をする会社にだけは行きたく ない」と固く心に決めていました。それは仕事で英語を使う事が余計な負 担になるからと考えたからでした。また、アメリカの会社に変わることな ど夢にも思ったことなどありませんでした。それが偶然の積み重ねで17年 もお世話になった会社を離れて39歳にして移ってしまいました。それは英 語が出来るからではなく「能力を買われた」と自分に言い聞かせていました。



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身 辺 雑 記
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3日は大学病院で糖尿病の定期検診。結果は大した問題はナシだった。ひ と安心。計画の100歳人生は達成できるかもしれない。
                                             読者:5576人
              






        

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創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
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