政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針4652 号  2018・54・1(日)

2018/04/01

                          
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わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4652号
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        2018(平成30)年4月1日(日)


          人々の信仰と誠意を裏切るのか:宮崎正弘

        臆測で「お白州」に引き出すのか:阿比留瑠比
                    
        森友文書だけが日本の問題ではない:櫻井よしこ

             
                      話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


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第4652号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
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人々の信仰と誠意を裏切るのか
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30 年(2018年)3月31日(土曜日)
        通巻第5653号  
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 「人々の信仰と誠意を裏切るのか、バチカンよ」と中国の地下信者ら
   バチカンと中国共産党の手打ちが近い、おそくともイースターまでに
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交渉は大詰めにきた、と多くのカソリック関係者がみている。長年対立し てきたバチカンが、中国と外交関係を回復するというのだ。

過去数十年、中国では信仰の自由はなく、宗教活動は抑圧され、教会は破 壊され尽くし、信者は地下へ潜った。表向きあるキリスト教会は、すべて の礼拝参加者が記録されているが、他方では、「共産党の指導の下に」宗 教活動をしている偽信者だと、地下のカソリック信者、全世界の信者は見 ている。

中国で地下に潜ったカソリック信者はおよそ1千万人。この人たちは中国 共産党が認めた地区の司祭を認めていない。ところが過去二年、新しい法 王になって以来だが、バチカンは中国が指名した偽司教を追認し、中国共 産党に阿ってきた。

深い失望、暗澹たる喪失感が宗教界に広がったのは台湾だけではない。香 港のキリスト教会はほぼ総立ちでフランセスコ法王の親中路線への傾斜を 「裏切り」と捉えている(『サウスチャイナ・モーニングポスト』、2018 年3月30日)。

バチカンと中国の関係回復はおそらくイースターの前後でしょう、と香港 の教会筋は予測する。そして、そのとき中国大陸の多くのカソリック信者 は、バチカンへの忠誠をやめ、信仰の熱心な司祭、司教は引退し、しずか に去ることになるでしょうと香港の事情通は悲しみの表情で語ったと同紙 は伝えている。

教会の腐敗を糾弾したのはチェコのフス、そしてドイツのルターだった。 それからヨーロッパにおける宗教改革が開始され、十九世紀にはニーチェ がでて、『神は死んだ』と言った。中国のカソリックも、まもなく「神は 死んだ」と言うのかも知れない。
       
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW
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 「幕末」とはいったい何時始まって、何時終わったのか?
   歴史作家の冷徹な眼を通して激動の時代を客観的に振り返ると

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中村彰彦『幕末史 かく流れゆく』(中央公論新社)
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幕末の激動期のことは多くの作家が書いた。主流は薩長の勝利史観を基に しての西?、大久保、木戸という「維新の三傑」が主役だが、ときに脇役 の龍馬、晋作が大活劇を演じた小説もあり、あるいは先駆的役割を果たし た吉田松陰、武市瑞山、あるいは傍流でしかない新撰組やら田中新兵衛ら が主人公の短編小説も花盛りだった。

敗者となった徳川慶喜を持ち上げるひともいれば、榎本武揚を、勝海舟を 過大評価する向きもあった。しかし個人をあまりに英雄視し、カリスマ扱 いすると、作り話が肥大化して、史実とは大きくかけ離れた噴飯ものの時 代小説に化けたものもあった。

史家はと言えば、明治維新を是としてフランス革命になぞらえる試みや ら、講座派とか、マルクス主義歴史観で裁断する硬直的な明治維新論も一 時期は流行ったが、いまは顧みられない。
大政奉還、版籍奉還、地租改正、憲法制定、議会開催の決定を単に近代主 義の進歩過程だとイデオロギー的に説く所論も、出版動向をみると少なく なった。

学閥の従来的解釈をはなれて、最近の若い書き手の評価には異色のものが でてきた。つまり従来の特定史観による一方的で浅薄な解釈は、執筆者の 出身地、学閥、個人的好みによって多彩であってもまちまちであり、それ ぞれは薩摩に過剰に肩入れしたり、長州がつねに主役の物語になったり、 司馬遼太郎に到っては龍馬が維新の立役者となった。

感情移入がはげしく、最近は逆に会津史観が登場し、西?をけちょんけ ちょんにけなす作品から、あるいは皇国史観のイデオロギー色が濃すぎ て、内訌で自滅した水戸藩の悲劇を物語る作家もある。

ときに史実をハナから無視した乱暴な論法も目立つようだ。

さて本書である。

どの藩にも人物にも肩入れせず、史実は史実として、客観的に通史を描く と、全体の幕末像がみごとな輪郭を描く。

まさに、題名のように幕末の歴史は「かく流れた」のだ。

資料読みとして知られる中村彰彦氏はデビュー作が佐川官兵衛であり、そ の後、新撰組もたくさん書いたことでしられるけれども、小説ではたしか に会津贔屓だが、理論では徹底的に客観的、中立的である。
 
薩摩の暴走と陰謀、長州の短慮、冒険心、水戸の思想偏重などをさらりと 片付け、本書はその折々の事件を、その歴史的な意味を再評価し、大事件 と脇役とをみごとに振り分け、歴史の深淵をのぞかせてくれる。

立項目は多彩だが、その叙述はきれいに時系列となっており、歴史作家の 多くが見落としがちだった節目節目の人事交代、事件処理、欧米列強の動 きと要人のクライマックスにおける発言などのなかから「歴史を動かした 要素」を基軸に措えなおしてみせた。

 従来ありがちな「勤王」「佐幕」とか、『開国』か『攘夷』かという二 元論ではなく、すべてが政局の流動かとともに輻湊したのだ。
 そして著者はいうのだ。

「幕末」というのなら「幕初」と「幕央」はなぜないのか。幕末は明治政 府の発足でおわるというのが通説だが、ではいつから始まったのか。

 著者は幕政の衰えが顕著となった「天保12年の幕府命令撤回」という 「事件」から幕府の衰退が始まり、つまりは『幕末』がこのとき開始され 「西南戦争」の決着をみて、終わったという史観を披露する。
 ひさしぶりに「読書をした」という感想である。



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臆測で「お白州」に引き出すのか
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         阿比留 瑠比


「このような副読本はどうかとお見せしたこともあるし、こういうカリ キュラムですけどと話したこともある。教育的なことをお願いした」

それがなぜ、昭恵夫人が森友学園への国有地売却に関係したことになるのか。

昭恵夫人のフェイスブックに「野党のバカげた質問」などの投稿があった 際に、昭恵夫人が「いいね!」ボタンを押した件に関する反応も異様だった。

立憲民主党の辻元氏は14日、国会内で記者団にこう怒りをあらわにした。

「もう感覚が理解できない。なぜ『いいね!』を押したかも証人喚問に来 ていただいて、お聞きしたい」

「いいね!」を押すのは必ずしも内容への賛同を意味しない。全てのコメ ントに機械的に反応する場合もあろう。そもそも、何に「いいね!」を押 すかまで監視し、証人喚問にかけるというのは、全体主義国家のようで気 持ちが悪い。

これが、枝野氏のいう「まっとうな政治」なのだろうか。(論説委員兼政 治部編集委員)
 産経ニュース【阿比留瑠比の極言御免】2018.3.27



             
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森友文書だけが日本の問題ではない
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           櫻井よしこ


 「森友文書だけが日本の問題ではない 国の安全への責務を政治家は自 覚すべきだ」

3月19日の参議院予算委員会で安倍晋三首相は、森友文書書き換え問題で 「行政全体に対する最終的な責任は首相である私にある」と陳謝した。

その上で、「私や妻が国有地払い下げや学校の認可に関与した事実はない ことは明らかだ。書き換えを指示していないし、そもそも財務省理財局や 近畿財務局の決裁文書などの存在も知らない。指示のしようがない」と 語った。

財務省が発表した76ページの文書には首相夫妻関与の痕跡は全くない。

省の中の省と言われる財務省が決裁文書を書き換えていたことは重大問題 であり、首相をはじめ政治による不当な真実隠しがあれば糾すべきなのは 当然だ。この二つの問題には粛々と取り組めばよい。だが、急展開する国 際情勢を見れば、国会が同問題だけにかまけていてよいはずはない。国会 は日本の命運を左右する大きな国際情勢問題に急ぎ取り組むべきだ。

ドナルド・トランプ米大統領は国務長官のレックス・ティラーソン氏を更 迭し、マイク・ポンペオ氏という元米中央情報局(CIA)長官で対北朝 鮮強硬派を後任に指名した。トランプ氏は国家安全保障問題担当補佐官、 ハーバート・マクマスター氏も解任する方針だと報じられている。後任と して取り沙汰されるのがジョン・ボルトン元国連大使ら、対北朝鮮強硬派 である。

北朝鮮を巡っては、4月末に南北朝鮮首脳会談、5月には米朝首脳会談が予 定される。南北首脳会談の韓国側準備委員長は、北朝鮮の故金日成氏の主 体思想の信奉者で、朝鮮民族として正統性を有する国家は韓国ではなく北 朝鮮だとの考えを隠さない任鍾晳(イム・ジョンソク)氏だ。

同氏の下で首脳会談を調整するのは2000年の金大中・金正日首脳会談を設 定した責任者、林東源元統一相だ。大中氏は秘密資金4億5000万ドルを正 日氏に貢いでようやく会談してもらったのだが、そのお膳立てをしたのが 林氏だったとみてよいだろう。韓国が北朝鮮にのめり込むのが4月の南北 首脳会談だ。その後に誕生する韓国は今よりずっと親北だろう。

米国は5月の米朝首脳会談を目指して準備中だ。日本は4月中に日米首脳会 談を開く。米朝首脳会談が本当に実現するのか、実はまだわからないが、 実現すれば日本に重大な影響を及ぼすのは確かだ。わが国の準備は進んで いるのか。

日本にとって最悪なのは、北朝鮮が米本土に届く大陸間弾道ミサイル (ICBM)を放棄するだけで米国が納得することだ。北朝鮮は日本を十 分狙える核とミサイルを手にすることになり、到底日本は受け入れられな い。日米の絆である日米安全保障条約の基盤は大きく揺らぎ、それは日本 の国益にも米国の国益にもならない。

安倍首相は4月の首脳会談でトランプ大統領にそのことをよく理解させな ければならない。だが、強固な日米同盟が大事だとトランプ氏に納得させ るには、同盟が米国にとっても代替不可能な必須の戦略基盤であることを 示さなければならない。そのために日本のなすべきことを国家戦略として 決めておくことが欠かせない。

折しもユーラシア大陸には中国の習近平政権とロシアのプーチン政権とい う、事実上の終身皇帝を戴く専制独裁政権が誕生した。政権地盤を固めた 二人の専制者は、国内基盤強化のために厳しい対外戦略を打ちだすだろう。

かつてない厳しい国際情勢の中で日本が依って立つ基盤は日米同盟しかな い。同盟を日本の国益を守る方向へと導くためになすべきことを決め、具 体的政策に移す局面だ。その作業を日米首脳会談前までに全力で行わなけ れば日本は深刻な危機に直面する。森友文書だけが問題ではないのだ。日 米同盟に生じ得る根本的揺らぎを読み取り日本国の安全を確固たるものに する責務を政治家は自覚すべきだろう。

『週刊ダイヤモンド』 2018年3月31日号
 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1225 



    
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最 新 情 報
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 ◎トランプ氏、次は米韓同盟破棄か 「反米・親中・従北」の文在寅政権への強い不信感 接近する中朝韓に対抗し「日米台連携」も 

 ドナルド・トランプ米大統領は、衝撃の「外交カード」を切るのか−。5月に見込まれる北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との米朝首脳会談で、恒久的な「朝鮮半島の非核化」を条件に、「米韓同盟破棄」を容認する可能性が指摘されている。背景に「反米・親中・従北」という韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権への強い不信感がある。26日の中朝首脳会談や、4月27日の南北首脳会談を横目に、米国は台湾への「軍事的プレゼンス」を高めるとの観測もある。「完全な非核化」のハードルは高いなか、接近する中朝韓に対抗し、「日米台連携」による東アジアの安全保障体制が構築される可能性もある。

 「北朝鮮が、完全で検証可能かつ不可逆的な方法で核放棄をすることと引き換えに、トランプ氏が在韓米軍の撤退に応じることはあり得る。その場合、日本が朝鮮半島と対峙(たいじ)する最前線となり、日米同盟の一層の強化が求められる」

 国際政治学者の藤井厳喜氏は、衝撃の予測事態を提示した。

トランプ氏の文政権に対する不信は根強い。

昨年9月の日米韓首脳会談直前、文政権は突然、北朝鮮に800万ドル(約8億9000万円)相当の人道支援目的の拠出を決定した。平昌(ピョンチャン)冬季五輪に際しては、米国が制裁対象としている正恩氏の妹、与正(ヨジョン)氏の開会式出席を容認したほか、期間中の米韓合同軍事演習の見送りも強く主張した。

藤井氏は「米韓同盟の破棄は、日本にとって、必ずしも悪いことではない」と指摘し、続けた。

「米国は、『従北』の韓国に配慮する必要がなくなり、日本との同盟関係を一層重視する。今後は、軍事的膨張を続ける中国に対抗し、日米両国が台湾の安全保障に協力する方向に進むだろう」

日本と台湾の交流を進める「日本李登輝友の会」の柚原正敬事務局長によると、同会は近く、「日米の安全保障に関する共同訓練に台湾を参加させるべきだ」と、日本政界に提言するという。

実は、米国と台湾は最近、急接近している。

米台高官らの相互訪問を促す「台湾旅行法」が16日、米国で成立した。すでに、アレックス・ウォン米国務次官補代理(東アジア・太平洋担当)や、イアン・ステフ米商務次官補代理が訪台し、エド・ロイス米下院外交委員長(共和党)も27日、台湾の蔡英文総統と総統府で会談した。
 米台関係の強化を図る取り組みは、軍事レベルでも進んでいる。

新しい大統領補佐官(国家安全保障問題担当)に内定したジョン・ボルトン元国連大使は昨年1月、米紙ウォールストリート・ジャーナルに寄稿した論文で「台湾への米軍駐留」を提言した。

もし実現すれば、中国が軍事拠点化を進める南シナ海や、中国海軍が沖縄県・尖閣諸島周辺への進出を繰り返す東シナ海での有事に、迅速に対応することが可能になる。

現在、台湾の米国大使館に相当する「米国在台湾協会」(AIT)台北事務所が建て替え工事中だが、完成後、世界各国の大使館、領事館の警備を担当している海兵隊が警備を担当するとの情報もある。


前出の柚原氏は「これが実現すれば、台湾も、主権国家並みの位置づけになる。AITの新たな台北事務所は今年6月に開所式が開かれるが、海兵隊は数百人規模になるともいわれている。米国の『台湾重視の象徴』となり、軍事や経済で脅威を増す中国への揺さぶりになるだろう」と話す。

当然、米台の接近に、中国は神経をとがらせている。

中国情勢に精通するノンフィクション作家の河添恵子氏は「習近平国家主席は『台湾統一』を成し遂げたい。正恩氏と会談したのも、『北朝鮮との関係悪化を解消し、台湾問題にシフトしたい』という意志のあらわれではないか」と分析し、続けた。

「中朝首脳会談で『非核化』が議題になったと伝えられるが、そう単純ではない。習氏は、北朝鮮に『核・ミサイル』を開発させ、台湾牽制(けんせい)の拠点にすると伝えられた江沢民元国家主席時代の再来を狙っている可能性がある。日本は米国を通じて台湾と緊密に連携していく必要があるが、台湾の軍部には中国系スパイがはびこり、情報漏洩(ろうえい)のリスクがある。慎重な対応が必要だ」

台湾は、日本と東アジアの平和と安定を確保するための「生命線」(藤井氏)だ。東アジア情勢は、さらなる変化を遂げそうだ。

【写真】 注目の米朝首脳会談で、トランプ氏は正恩氏の要求を受け入れるのか(ロイター)
http://www.zakzak.co.jp/soc/news/180331/soc1803310004-p1.html?ownedref=not%20set_not%20set_newsPhoto
【ZakZak】 2018.3.31 〔情報収録 − 坂元 誠〕


  ◎安倍首相に逆風、改憲不透明=総裁3選も「黄信号」−自民党大会 〔深層探訪〕

安倍首相に逆風、改憲不透明=総裁3選も「黄信号」−自民党大会〔深層 探訪〕

 学校法人「森友学園」との国有地取引をめぐる財務省の決裁文書改ざん 問題が安倍政権を揺るがす中で開かれた25日の自民党大会。安倍晋三首相 (党総裁)はおわびを余儀なくされ、逆風の強さを印象付けた。宿願とす る憲法改正への決意を示したが、首相を取り巻く党内外の情勢は厳しく、 実現は不透明。森友問題の混乱が続けば首相の求心力低下は必至で、今秋 の総裁選での3選にも黄信号がともりつつある。


 ◇公明代表「謙虚に」

「責任を痛感している。国民の皆さまに深くおわび申し上げる」。首相は 党大会演説を陳謝から始め、頭を下げた。来年の統一地方選や参院選への 影響を懸念する声が地方組織などから出たことを踏まえ、党大会で採択し た運動方針で「下野の苦い経験を忘れた時、再び国民は鉄ついを下す」と 記し、引き締めを図った。

 首相は昨年2月、森友との土地取引について「私や妻が関係したとなれ ば、首相も国会議員も辞める」と言い切って関与を否定。しかし、改ざん 問題で、首相や夫人の昭恵氏の関与の有無が再び問われることとなり、野 党からは内閣総辞職を求める声も上がる。

公明党の山口那津男代表は来賓あいさつで「国民の声に謙虚に耳をそばだ て、丁寧に課題解決に取り組む時だ」とくぎを刺した。

  ◇「9条一任」に不満

 首相は演説で「自衛隊の違憲論争に終止符を打とうではないか」と訴 え、憲法9条への自衛隊明記に強い意気込みを示した。党憲法改正推進本 部は党大会直前の22日、細田博之本部長への一任を取り付けており、戦力 不保持を定めた9条2項を維持する案で条文化を図り、年内の国会発議を目 指す考えだ。

石破茂元幹事長らは2項削除を唱え、議論続行を求めていたが、推進本部 の執行部が強引に打ち切った。党幹部は「一任は首相の意向」と解説。ベ テラン議員は「党大会前に方向性を出せなければ首相の求心力に響きかね なかった」との見方を示した。

 こうした執行部の運び方に対し、党内には不満がたまっている。閣僚経 験者の一人は「支持率が低迷し、森友問題が収束しない状況で改憲を進め るなんて無理だ」と話す。また、改憲に慎重な公明党の中堅議員は「森友 問題の影響で改憲の動きが停滞するなら、われわれはほくそ笑む」と本音 を漏らす。

野党側は、27日の佐川宣寿前国税庁長官の証人喚問を「入り口」とし、森 友問題追及を一段と強める構え。立憲民主党の福山哲郎幹事長は25日、 「改憲を議論するような国会の状況ではない」と断じた。

 ◇麻生氏処遇でジレンマ

昨年3月の自民党大会は、総裁任期を「連続2期6年」から「連続3期9年」 に延長することを決め、「安倍1強」が鮮烈だった。1強に揺らぎが見られ る今回、情勢は一変したと言える。

 首相は、出身派閥で最大勢力の細田派に加え、麻生、二階両派の支持を 固めて党所属議員の半数近くを押さえており、3選へ優位に立つ。二階派 を率いる二階俊博幹事長は同日、首相支持の姿勢に「全く変わりはない」 と記者団に強調した。

 だが、麻生派領袖(りょうしゅう)の麻生太郎副総理兼財務相は、改ざ ん問題で批判の矢面に立たされ、党内にも「責任を取って辞めざるを得な いだろう」との見方がくすぶる。首相が麻生氏を切れば、麻生派は離反し かねず、逆に麻生氏を守ればさらなる支持率低下を招く可能性があり、首 相にとってジレンマだ。

一方、総裁選出馬を目指す石破氏は党大会後、「党運営に国民の思いと共 鳴しないものがある」と記者団に語り、首相を強くけん制。小泉進次郎筆 頭副幹事長は「全ての権力は腐敗する。謙虚な姿勢を持たないといけな い」と指摘した上で、「重い1票。じっくり考える」と述べ、誰を支持す るか明言しなかった。時事通信3/31(土) 8:32配信


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身 辺 雑 記
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4月1日の東京湾岸は快晴、爽快。

31日の東京湾岸は快晴、爽快。雨はしばらく無い様子。

散歩する都立猿江恩賜公園では散るソメイヨシノは花吹雪となっている。
その下ではユキヤナギが白く咲き誇っている。
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創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
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