政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針4647 号  2018・3・27(火)

2018/03/27

                          
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わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4647号
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        2018(平成30)年3月27日(火)



   中国の顔面認識ソフトはすさまじい技術進歩:宮崎正弘


     政権非難溢れる森友文書書き換え問題:櫻井よしこ


               世の中を見る目:渡部亮次郎
   
          
                      話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


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第4647号
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中国の顔面認識ソフトはすさまじい技術進歩
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)3月26日(月曜日)
        通巻第5645号 
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 中国の顔面認識ソフトはすさまじい技術進歩を遂げている
  「デジタル・レーニン主義国家」は国民をハイテクで管理しはじめた
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日本のマイナンバーのデータが中国に流れた。下請け業者が孫請けに中 国人の会社に発注したからだ。

全米の連邦職員の名簿やデータは2年前に中国のハッカーに盗まれた。
 北朝鮮のハッカー部隊は、中国遼寧省の丹東と瀋陽のホテルを陣取っ て、世界中にランサムウエアを仕掛け、身代金をビットコインで要求する。

よく考えてみると、北朝鮮の部隊にハイテクを教えたのは、おそらく中 国軍だろう。なぜなら2つの都市は北部戦争区(旧「瀋陽軍区」)の拠点 である。5年前に、この丹東から瀋陽まで列車に乗ったことがあるが、す れ違った列車のことごとくが軍用で、なかには戦車を積んでいた貨物車が あった。

10年前まで北京、上海などで特派員と会うときは、尾行を気にした。電 話も、たとえば江沢民をさすときは「黒メガネの叔父さん」とかの暗喩的 な記号で会話を交わしたが、盗聴されていたからである。

それが近年、尾行がなくなった。特派員たちの持っている携帯電話で、 移動先がGPSで把握できるからだ。いまではビッグデータで国民の生活 を監視し、たとえばクレジットカードの記録から、当該人物が何を買っ て、どういう趣味があり、いつもの常連レストランまで把握する。

そして近年、顔面認識の精密な防犯カメラが全土津々浦々に設営され、 人権活動家や民主弁護士、外国要人の行き先、会った相手の特定まで行っ ている。

つい3日前、筆者は乗り換えのためビエンチャンから北京空港に着いた。
驚かされたのは、乗り換えだけの旅行者にも顔面カメラを当てて、デジタ ルで記録していたことである。通常、どの国でも荷物のセキュリティ チャックはするが、乗り換え客の写真まで取るのは米国とイスラエルくら いだろう。

『ザ・タイムズ・オブ・インディア』(2018年3月21日)が報じた。
「中国は『ハイテク全体主義時代』に突入した。公安がするサングラスに は手配中の被疑者データと合致する人物と出くわすと、職務尋問、逮捕拘 束がすぐさま可能なテクノジーが内部に仕掛けられている」。

SNSへの監視もさらに厳重になった。

2015年以来すでに13000のウェッブサイトが閉鎖された。「民主主義」 「法治」「習近平」「自由」などと打ち込むだけで、通信記録が残り、公 安にマークされるシステムがすでに完了している。 

さすが国防費より国内治安対策費のほうが巨額という全体主義国家=中国 だけに、国民を監視下に置くことは統治に欠かせない必須絶対の条件とい うわけである。

     
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書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIEW
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将来の国家像を模索し、長期的な国家戦略を欠落させた日本
嘗ては孫氏以来の地政学、謀略を学んだ山鹿素行、吉田松陰らが輩出した

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ジョン・J・ミアシャイマー、奥山真司訳『なぜリーダーはウソをつくの か』(中公文庫)
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戦後の日本は明治政府の指導者が燃えるように抱いていた将来の国家像。 その理想を模索し、しっかりと学問を磨き、試行錯誤を続けつつも構築し た長期的な国家戦略を戦後日本はいつの間にか欠落させてしまった。

国家安全保障という思考レベルを理解できない、国際水準にとても達して いない政治家、学者、ジャーナリストらが国家の政策を論じるのだから、 あらゆることが嘘めいている。

戦略がない政治家が国会の議席を占めると地方議会が問題とするべきモリ カケとかの枝葉の議論に口角泡を飛ばし、ますます戦略的発想から遠の く。バカを量産するシステムが、いまの日本の国政の現場で目撃できる。

しかし世界を見渡せば、かつてフランスにレイモン・アロン、ガロア将軍 らに代表される戦略家がいたように、欧米の政治現場では政策立案に際し て。海洋戦略のマハン、地政学の大家マッキンダー。大本のクラウゼウィ ツを学んだ。

これらは必須の軍学である。

日本にも孫氏以来の地政学、謀略を学んだ山鹿素行、その弟子筋にあたる 吉田松陰がいた。門下生が高杉晋作、伊藤博文、乃木希典、山縣有朋ら だった。

戦後、アメリカの軍事的保護下で平和のぬるま湯に73年も漬かっている と、ボケの程度は激甚なほどに劣化した。

いま米国には核戦略を解くコーリン・グレー、政治戦略を講じるミアシャ イマー、日本に理解があるエドワード・ルトワックらがいる。国際政治で は著名なこれらの戦略研究家らの名前が我が日本で読書人の間にも、さっ ぱり知られないのは、知的怠慢というより知的頽廃ではないのだろうか。
 米国には浅はかな自称「戦略家」にブレジンスキーがいたが、かれは 「中国を取り込んでしまえば怖くない」などと主張していた。

本書の著者である国際政治の泰斗=ミアシャイマーは「危険な国際政治で は国家はかわいいバンビになるよりゴジラになった方が良い」として、 「中国が東アジアの覇権を目ざしている」と『大国政治の悲劇』のなかで 対中脅威論を展開した。かれは同時に無批判にイスラエルを擁護するネオ コンに対しても警鐘を鳴らした。

国家を統治し、国政をけん引する指導者は「嘘をつく」ものである。
 「ウソは国を動かすための有益なツールであり、しかもさまざまな状況 で使えるし、使うべきだ」という。しかも「リーダーたちは他国だけでな く、自国民にたいしてもウソを使うのであり、彼らがそうするのは、それ が最も自国の国益にかなうものであると考える」(文庫版163p)から なのであり、それは正しい場合もある、と説く

 日本の国会議員は本書を噛み砕くように読んで、お茶に混ぜてでも服用 せよ!

             
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1709回】             
――「支那人に代わって支那のために考えた・・・」――内藤(16)
  内藤湖南『支那論』(文藝春秋 2013年)

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「支那現勢論」が『太陽』に掲載された同じ7月の29日から月を跨いだ8 月5日までの間、内藤は「大阪朝日新聞」にやや長文の「革命の第二争 乱」を発表し、北京を軸に北方を押さえる袁世凱の打倒を掲げて、南方を 基盤とする反袁勢力が武力に訴えて決起した第2革命を論じている。

 およそ第一革命が「敵味方の間に憎悪心が割合に緩やかで」あることか ら、戦乱の局面の大きさの割合に戦禍は惨烈というわけではない。だが第 二革命「個人的憎悪心が非常に激しくなった結果」として発生するだけ に、「戦乱の禍は、どうしても非常に惨烈になるわけである」。

 以上を基本に南方と北方の両勢力が置かれた客観情況を比較して見る と、「南方の人心が既に戦乱に懲りておって、前回のごとく革命というも のに対して興味を持っておらぬ、各地の商務総会などが戦乱に反対の意見 を発表しておるのでも分る、それで前回のごとくそういう財源になる人々 から援助を得ることが難しくなっておる」。


つまり袁世凱打倒の旗印を掲げたのはいいが、肝腎の軍資金を厭戦気味の 企業家が拠出したがらなくなったわけだ。これに対し北方は「支那中部の 大都会を占領しておる」ことに加え列強からの借款を受け、「各国の代表 者などもとにかく現在の袁世凱をして統一せしむるということを希望する 点」などからして、「袁世凱の今日はむしろ清朝の末路に優っておると云 うことが出来る」。

 以上を根拠に、内藤は南方の反袁勢力より袁世凱を擁する「北方の方が 幾らか有利である」と判断した。ここで勝敗のカギを握る海軍の動向に注 目し、「支那の海軍というのは格別有力なものではないけれども、とにか く長江の連絡を取るぐらいの力はあるので、今日もその挙動は南北の勢力 を支配するものになる」とした後、軍備・戦術・戦略の3点から中国の特 殊性を考えた。

「支那のように軍備の発達しない国」においては軍備・戦術・戦略は「密 接に関係しない」。「大局」こそが重要になるというのだ。「それで支那 でも昔から天下を統一した英雄などは、皆この大局を第一に重んじ、いよ いよ戦争となれば戦略を最も重んじ、そうして戦術はそれほどなる値打ち をもっておらぬ」のである。

 たとえば1946年から3年続いた国共内戦にしても、軍備・戦術・戦略の どれをとっても?介石が毛沢東に勝っていたに違いない。文化大革命にし ても、党でも政府でも実権を握っていたのは劉少奇であり、毛沢東は権力 中枢から外されていた。

蒋介石にしても劉少奇にしても、毛沢東を叩き潰せる客観条件は十分に 整っていたはず。にもかかわらず勝者は毛沢東だった。ということは、や はり「昔から天下を統一した英雄などは、皆この大局を第一に重んじ、い よいよ戦争となれば戦略を最も重んじ、そうして戦術はそれほど大なる値 打ちをもっておらぬ」との内藤の指摘は、現代にも通じるようだ。

 ホラでも妄想でも「大局」に立った大戦略を前にしては、巧妙精緻な戦 術なんぞは役には立たないということか。たとえば目下焦眉の急である一 帯一路である。ユーラシア大陸の東西を結び、これをアフリカにまで広 げ、あわよくば南北アメリカ大陸まで包み込んでしまおうという「大局」 ――この場合は、大風呂敷というべきだろうが――を前にしては、やはり個々 の戦術では如何にもヒ弱だ。

確かに「海洋における自由航行」という主張は正しい。だが、それだけで は脆弱が過ぎる。力のない正義なんて屁の役にも立たないんです。

 閑話休題。第二革命を押さえつつある袁世凱陣営だが、列強からの借款 にも限度あり。戦乱で徴税もままならず。財政基盤が弱いことは「支那の ために由々しき大事」といえそうだ。《QED》
          
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者
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(読者の声1)貴誌前号に掲載された「HU生、さいたま市」氏の投書で すが、老生も、『正論』の貴論「キューバ紀行」を拝読し、なるほど、米 国との国交回復後のキューバの有り様が手に取るように理解できました。

 「HU生」が書いておられない、宮崎さんのキューバ紀行への感想です が、オバマ政権の唯一の成果とは、このキューバとの国交回復ではありま せんか?(ID生、京都)


(宮崎正弘のコメント)そうかもしれませんね。しかしキューバへの観光 客トップは米国ではなく、スペイン、フランスなど欧州勢です。

韓国と中国からのツアーは世界では珍しいほどに少ない。おそらく理由は キューバは中国と仲たがいした期間がながく、また北朝鮮と国交があっ て、さかんに武器密輸をやっていたため韓国のツアーも少ない。

もちろん日本からの観光客は稀でした。

中国からキューバへの移民の歴史は長く、国会議事堂の真裏には巨大な中 華門が聳えていますが、チャイナタウンはありません。

もっとも混み合っていたのはハバナの郊外コヒマにあるヘミングウェイ記 念館でした。

カストロの霊廟は無いのに、外国人助っ人だったチェ・ゲバラの霊廟がサ ンタクララの田舎町にぽつねんとそびえたっているのはチグハグな感じで した。

土産もTシャツからバッジまでことごとくがゲバラです。革命神話の英雄 に祭り上げられていました。

キューバについては別の視点から『エルネオス』にも写真多数を使って書 いており、いずれ拙著に収録する予定です。



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(読者の声2)両親が吉林省からの引き揚げ組です。したがってあのあた りのことはよく聞いて育ちました。両親はいずれ再訪してみたいと言って おりましたが、鬼籍に入りました。

同じく満州引き揚げの、なかにし礼の『赤い河』は感動して読み、映画も 見ました。忘れられた旧満州引き揚げ家族の悲劇の物語です。

ところで今月号の『新潮45』(4月号)に、森哲志という人が北朝鮮と の国境にある、吉林省朝鮮族自治区の図門、延吉、龍井を訪れた印象記 (「中朝国境『核実験』隣接地を歩く」)を書いています。

たしか宮崎先生の数年前の著作に、このあたりの情景描写というか、紀行 があったと記憶するのですが、当該論文をお読みになりましたでしょうか?

わたしにとっては朝鮮自治区の現況がわかり、とても有益でした。もし読 まれたのなら、感想は如何でしょうか?(NB子)


(宮崎正弘のコメント)読みました。森さんは元朝日新聞社会部記者です ね。その彼でも北朝鮮国境付近の写真を撮ったら公安が飛んできて、写真 をかなり削除されたとか。撮影しただけで日本人がスパイ容疑で逮捕され ているので、森さんも心臓どきどきだったそうですね。臨場感がありました。

このルポの最大のポイントは、北朝鮮が核実験をするたびに震度4程度の 地震が付近に起こったという事実です。地震がおきない一帯ですから 「あ、また実験したな」と住民が囁きあう。心理的不安が拡大する。

さて当該地区ですが、10年前までに4、5回にわけて、かなり精密に小生 も歩きました。龍井(ロンジン)だけは未踏ですが、お茶で有名です。
延吉はいまでは都会、デパードではルイビュトンを売っていました。ホテ ルの部屋に入った途端、鼻を衝くキムチの匂いに往生した記憶があります。

図門では、北朝鮮の写真をばんばん撮影しましたが、女性運転手は知ら ん顔でした。

また図門江の岸からモーターボートで北朝鮮すれすれのところまで行く と、草むらからぬっと、栄養不足で不健康なれど目だけが光っている北の 兵士が顔をのぞかせ、ちょっと驚きました。

ロシアとの国境地帯は王軍春(王と軍で一文字)が拠点で、途中からバ スでしたが、延吉から列車にゆられ、乗ると朝鮮服を着たおばさんたちが アリランを歌って車中で踊りだしました。

この地帯の紀行文を拙著のどれに入れたか、たぶん『本当は中国で何が 起きているか』(徳間書店)だと思います。あるいは『風紀紊乱たる中 国』(清流出版)だったかも。いずれも絶版です。



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(読者の声3)北朝鮮問題について

1.箸にも棒にもかからない;米国は米朝会談を行う意向だが危ない話で ある。

米国は協議がまとまれば北が約束を守ると思い込んでいるが、過去を見て も明らかなように北は何を決めても守らないのだ。要するに箸にも棒にも かからないのだ。

2.制裁被害の偽装;米国は対北経済制裁が効果があったとみているが、 私は疑問を持っている。困っていないのではないか。これは経済制裁に困 り、制裁解除を狙う振りをして、米国を成果のないマラソン会談に引きず り込み、ICBM開発の時間を稼ぎ、トランプ大統領の面子をつぶし失脚さ せ、米軍を極東から撤退させることを狙っているのではないか。当然北の 背後には中ロがついている。

米朝会談は中朝露連合の対米大陰謀の疑似餌と見るべきなのだ。

3.不可能な非核化;北の非核化の検証には米軍による北朝鮮全土の長期 占領が必要であるが北の背後に中ロがいる以上、まったくあり得ない話で ある。だから非核化ではなく相殺による無力化という戦略で臨むべきなのだ。

4.解決;北朝鮮の戦略は、ICBMの脅威で在日米軍を駆逐し、非核の日本 を占領併合する事だろう。だから日本が核自衛すると北の戦略は失われ ICBMの開発を止めるだろう。現在の南北対立は偽装であり韓国はダミーに 過ぎないと見るべきだ。

5.安倍首相の訪米;4月に安倍、トランプ会談がある。この対米、対日 大陰謀の可能性と解決策をトランプに気付かせる必要がある。北は狡猾で まったく油断できないのだ。以上。      (東海子)



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政権非難溢れる森友文書書き換え問題
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           櫻井よしこ

「政権非難溢れる森友文書書き換え問題 メディア側は確たる証拠を 示 すべきだ」

3月15日の新聞広告で「週刊文春」の激烈な見出しに驚いた。「総力取材 『森友ゲート』これが真相だ!」「安倍夫妻の犯罪」と大書している。

「犯罪」とは尋常ではない。私は財務省発表の「決裁文書の書き換えの状 況」と題した資料、78ページ分を精読したばかりだ。何が削除され、どう 書き換えられたのか分析し、同問題には安倍晋三首相も昭恵夫人も関わり はないと結論せざるを得なかった。

文春と正反対の結論に至っただけに、その見出しに驚いたのだ。文春は何 を根拠に「犯罪」と決めつけたのだろうか。各テレビ局のワイドショーで も明確な根拠なしの政権非難が溢れているが、やはり、確たる証拠を示す べきだろう。

財務省による文書書き換えは、2つの問題を含んでいる。第1は、到底許 されない決裁文書の書き換えが行われたということだ。これは誰が指示し てどのように行われたのか、事実関係を精査し、法的に罰すべき行為が特 定されればそのようにすべきだ。事実関係の調査は検察庁が行うのであろ うが、出来るだけ早期の発表が求められる。

第2は、野党が強調する安倍首相夫妻の責任についてである。首相は森友 学園に関係する土地売却及び財務省の決裁文書書き換えにどのように関 わっていたのか、政治への信頼がかかっているだけにこの点ははっきりさ せなければならない。

そこで前述のように、公開資料を注意深く読んだ。結果、安倍首相夫妻の 関与はないと考えざるを得なかった。逆に見えてきたのは、森友学園側か ら近畿財務局に少なからぬ要請がなされ、近畿財務局が本省の財務省理財 局に報告、相談し、許可及び指示を得て森友側の要請に応えようとした構 図である。

たとえば森友学園は、当初小学校開設予定地を国から借り受け、8年以内 に買い取りたいと要請した。後に「少しでも早期に買い受けたい」とし て、「7年後を目途に」と要請を変えた。

近畿財務局は国有地に関する事業用定期借地の設定期間は、「借地借家法 23条により、10年以上50年未満と定められて」いるとして、森友側の要請 を断ったが、森友側は諦めない。結果、近畿財務局は大阪航空局、財務省 理財局の承認を得て特例措置を取った。「あらかじめ売払い時期を定めた 売買予約契約」を結んだのだ。

建前として10年間は借地だが、10年を待たずして売却する予定という「予 約契約書」をつくったのである。右の「特例的な内容」に至るまでに理財 局長、即ち佐川宣寿氏の承認を得ているとの記述が、複数回登場する。

こうした背景がまず、あった。その中で佐川氏は昨年3月15日の国会で、 「森友側との事前の価格交渉はしていない」と述べた。

今回の文書から、佐川発言に反する文言や内容がすべて削除され書き換え られていたのが判明した。決裁文書書き換えは佐川氏を守るために財務省 理財局と近畿財務局の連携で行われたと見てほぼ間違いないのではないか。

小泉純一郎元首相や野党は、安倍首相が「私や妻が同問題に関わっていた のであれば総理大臣を辞める」と発言したから、書き換えが行われたと論 難するが、安倍首相発言は2017年2月だ。財務省の森友関連文書の削除、 書き換えは、その2年前の15年6月にすでに始まっていた。小泉氏らの論難 は当たらないだろう。

昭恵夫人が籠池夫妻に案内されて問題の土地を見て「いい土地ですから (小学校建設を)前に進めてください」と語ったとの記述も削除された が、籠池氏は国会で共産党に質問され、昭恵夫人はこう語ったと述べている。

「いい田んぼができそうだということでありました」

文春はこのような事実関係を踏まえて「犯罪」と書いたのか。それでメ ディアとしての信頼性を保てるのか。
『週刊ダイヤモンド』 2018年3月24日号
 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1224


            
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世の中を見る目
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     渡部 亮次郎

私に最も強い影響を与えた人は河野一郎、園田直、重宗雄三。いずれも政 治家である。私は大学に行ったが、友人は少なかった。NHKで20年近く暮 らしたが、まともな先輩は後に会長になる島 桂次と政治部長になる飯島  博だけだった。

この中で政治家を見分ける手段を教えてくれたのは島である。島は海軍兵 学校から東北大学を経てNHKに入局。初任地仙台から盛岡を経て東京政治部。

私は大学こそ違ったが仙台、盛岡を経て政治部という島桂次と全く同じ コースを辿って島と会ったのだ。だが、島はそうしたことに無関心だっ た。つまり「島派」の結成に無関心だった。

それで政治部長になれず、番組部門の部長に飛ばされてから、逆に参議院 クラブにいる私をしばしば訪ねてくるようになって、親しく話した。

政局はフィルターをかけて見なければいけない。ある推論で政治家を見直 すのだ。福田赳夫が佐藤栄作の後継者と目されているが、それは本当か、 佐藤が角栄に傾く事は無いか、カネで福田を見捨てることはないか。

今だったら小沢がまた党代表選挙に立つ事は本当にあり得ないか。
自民党の古手の連中と「大連立」の約束を取り付けて新自由党を立ち上げ る事はあり得ないか、考えてみろ、と言うだろう。

菅は政権にしがみつくといっているが、果たして可能か。不可能だという フィルターをかけて見てみろと言うに違いない。島にかかれば「角福戦 争」で角栄は福田を保護している佐藤首相にカネを積むんじゃないかとも 見ていた。

島は、単独会見しか信用しなかった。「不特定多数の記者の前で本音を語 れる、度胸のある政治家なんていない。特定の相手にしか話さないのが人 間の本性だ。だから記者会見を信用する奴はバカだ」

しかし、今の記者諸君は記者会見を頭から信用して紙面やテレビに流す。 単独会見を試みようともしないようだ。だから見通しをしばしば誤る。菅 や仙谷が例のビデオを隠してまで日中首脳会談の実現にはしる「愚」を止 める記事を書けない。

自慢話と受け取られたら不本意だが、昭和40年代に総選挙の投票日を的中 させて報道局長賞を受けたことがある。

NHK政治部の体勢は幹事長田中角栄の言う説を真実と放送したが、
その時佐藤首相と向かい合った角栄が緊張して椅子に極めて浅くかけてい たといった国対委員長園田直の話から、角栄は投票日の決定を佐藤から一 任されていない証拠とみた。

そこで園田氏にどう見るか尋ねたところ「総理は縁起を担ぐから大安に拘 るよ」だった。この主張が後に真実となり「訂正記事」が報道局長賞と なったのだった。(敬称略)2010・11・14


  
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最 新 情 報
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 ◎あほらしい国会審議  品川  阿生居士

26日午後、NHKテレビで国会中継―参議院予算委員会をやっていた。しばらく見ていてあほらしくなった。

森友学園への土地売却関連で、すでに明らかになった財務省近畿財務局の文書が役人の浅知恵で後日問題になりそうな箇所の書き換えが行われていたことについて立憲民主党の某議員が理財局長をつかまえて細かいところをねちねちと聞いていた。

この文書の改ざんはすでに明らかになっているので、その行政責任を行政府の長である安倍総理や担当官庁の責任者の麻生財務相に問いただすのは当たり前だが、理財局長に改ざんした文言の具体的ないちいちを問いただすのは無意味で愚策である。

安倍内閣の支持率がこのところ落ちているので、その追い打ちの狙いからだろうが、立憲民主党の「立憲」の2字が泣くのでないか。

専守防衛が北朝鮮の核弾道弾の脅威に無力になっていることについて、心がある多くの国民は、この問題について国会で対応策を取り上げて必要な施策を打ち出してもらうこと願っている。

なのにこのありさまである。たとえ森友問題で安倍内閣を打倒して立憲民主党らの政権を作っても国際的に日本の地位はかえって後退して、かっての民主党政権のお粗末
の再現になるだろう。メディアも面白がっている場合でなく、野党の無策ぶりを指摘すべきでないのか。

 ◎初めてのaccidental花見:前田正晶

25日は久し振りの好天で家の中にいるのは勿体ないとばかりに、午後1
時半頃に散歩を兼ねて買い物に出てみた。先ずは我が家の近所にある区営 の人工芝の多目的競技場の周囲にある桜の咲き具合をと確かめに行くと、 一組の高齢者がマットを敷いて車座になって酒を酌み交わしているところ に出会った。それは良く見れば、当アパートのシニア会(=老人クラブ) の方々だった。

私は2006年1月の1回目の心筋梗塞以降はこの会の集まりに出ていないの で、知っている顔はただ一人だった。だが、その人物に折角通りかかった のだから飲めなくても仲間に入っていけばと勧誘されて断ることも出来ず に、実は生まれて初めてこういう地面に座って花見をするという貴重な経 験をすることになった。元々酒が飲めないのだから花見酒の経験がある訳 がないのだが。その顔見知りの方はどうやら幹事役だったようで「ところ で、お幾つにおなりか」と問いかけられて85歳と言うと、勿論その場の最 高年齢となっていた。

まさかこういう場面に出くわすとは予期していなかったので、前日に巣鴨 のマルジで買ったばかりの深紅の室内履きの靴下をはいていたのが全員 (と言っても10人ほどだが)の目に止まって「お若い」とからかわれる始 末となった。飲めないということで水で乾杯してから歓談したが、座って 下から桜を見るのは初めてで、何と言って形容したら良いのか解らない妙 な経験だった。しかも、これが初めてということも会員の方々を驚かせる 結果となって、一時の話題にされてしまった。

30分ほども仲間入りしていたが、幾らマットがあっても地ベタに座ってい るのは脚も痛くなって来たので、丁重に誘って頂いたお礼を申し上げて買 い物に出掛けていった。まさかこういう偶発的なことで人生初のお花見を するとは全く予想していなかったので、あらため偶然の怖さと言うなれば 有難さを味わった30分ほどだった。私には矢張り前日のような染井霊園 内で移動しながら多くの染井吉野を眺める方が性に合っているようだと思う。


 ◎牛乳10年ぶり安値 特売の目玉商材 適正取引へ指針 月内に農水省

牛乳の小売価格が低迷している。総務省の調査によると、東京地区の2月 の1リットル紙パック価格は208円で、10年ぶりの安値を記録した。食品全 般の仕入れ値が上昇する中で、集客を狙ったスーパーが消費者の購入頻度 が高い牛乳を特売の商材にしているためだ。農水省は安売りの是正に動 き、適正取引に向けたガイドラインを月内にまとめる方向だ。(鈴木薫子)

関東で81店舗を展開する東急ストア(東京都目黒区)は、今月から牛乳2 商品の価格を全店舗で引き下げた。主力の牛乳商品は198円(税別)と、 定価228円(同)から13%値下げした。今月は同時に食品や日用品2000品 目を値下げし、その中で値下げ率が大きい牛乳を目玉商品に据えた。

「食品の高騰が相次ぐ中、一部商品の値下げで集客につなげたい」と同 社。毎日食べる商品の値下げは集客効果が高く、牛乳は安さを打ち出しや すいという。

 総務省の小売物価統計調査によると、東京地区の2月の牛乳価格は前年 同月比6・7%(15円)安の208円だった。220円台が居どころだったが、昨 秋から下落が進んだ。税別換算で見ると、2008年3月以来の低価格となっ た。乳業関係者は「販売量が多い大手スーパーも値下げを強化しており、 全国的に広まっている」と話す。

 スーパーでは特にプライベートブランド(PB)商品の値下げが目立つ。 東急ストアは今月からPB商品を185円(税別)で販売する。安さを売りに する全国展開の大手スーパーでは、PB商品が165円(同)で売られている。

一方、飲用向けの生乳価格は大きく変わっていない。ホクレンは、18年度 の飲用乳向け乳価を前年度から据え置いている。

  異例ともいえる牛乳小売価格の低迷は、販売競争が激化しているスー パーが、集客商材として牛乳を扱うようになったことが背景にある。現状 はスーパーが利益を削っているが、安い小売価格が定着することで、将来 は生乳取引価格にも影響を及ぼす恐れがある。

 不当廉売の防止に向け農水省は現在、牛乳・乳製品の取引実態把握を急 ぐ。乳業メーカーや小売業者らに聞き取りやアンケートを実施。その結果 を基に適正取引のガイドラインを早ければ、今週前半にまとめる予定だ。 同省が食品製造業でガイドラインを示すのは、豆腐と油揚げに次いで2例 目となる。日本農業新聞3/26(月) 7:07配信


  ◎「豆記者」陛下の心動かす=沖縄で再会、心待ちに―両陛下沖縄訪問

天皇、皇后両陛下は27〜29日の日程で、沖縄県を訪問される。

沖縄に強く思いを寄せるようになったきっかけの一つに、米国統治下 時 代から本土を訪れた「豆記者」たちとの交流がある。かつて参加した女 性は、現地での両陛下との再会を心待ちにしている。

 豆記者の派遣は1962年、沖縄と本土の子どもの交流を目的に開始。両 陛下は皇太子夫妻時代の63年、沖縄の豆記者に初めて会った。以降も毎年 欠かさず面会を続け、3人のお子さま方も加わった。即位後は皇太子ご夫 妻が引き継いだ。

 玉城米子さん(68)=沖縄県糸満市=は中学生だった64年8月に第3次 豆記者として派遣された。東京都内の民家に滞在し、沖縄との生活水準の 違いに「同じ日本なのか」と驚いた。両陛下とは静養先の軽井沢のホテル で懇談。皇太子だった陛下の分かりやすくゆっくりとした口調や、皇太子 妃だった皇后さまの柔らかい言葉遣いが印象に残った。

 皇后さまはある時、平良(ひらら)市(現宮古島市)の市立平良(た いら)中学の生徒らに「市はヒララと聞いていますが、(校名は)ヒララ ですかタイラですか」と質問した。本土側で豆記者の受け入れに当たった 元中学教諭の山本和昭さん(88)=東京都世田谷区=は「沖縄のことをと ても理解されていると感じた」と話す。

沖縄が本土に復帰した3年後の75年7月、両陛下は初めて沖縄を訪問。南 部戦跡の「ひめゆりの塔」前で過激派から火炎瓶を投げられた。陛下は同 年8月の記者会見で「沖縄がたどってきた道は険しいものだった。皆でこ れを理解していくことが大事です」と述べ、「沖縄に関心を持ったのは、 豆記者が刺激になった」と明かした。

玉城さんは昨年夏に皇太子ご夫妻と面会した豆記者らと両陛下を現地で 出迎えた。「歴史に翻弄(ほんろう)されてきた沖縄に対する並々ならぬ お気持ちを感じており、とてもうれしく思う。次の時代になっても子ども たちのために、皇室と豆記者の交流が続いてほしい」と語った。

時事通信3/26(月) 5:20配信




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身 辺 雑 記
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27日の東京湾岸は快晴、爽快。


予報によれば東京湾岸は4月2日までは雨ナシ。

街のあちこちで桜、むせるように満開だ。次の開花は1年後、よく見てお こう。隣の中学校もソメイヨシノに取り囲まれて綺麗だ。26日も快晴。

26日午後は大学病院消化器内科で定期検診。昨年の胆石摘出の痕を診ても らった。何ら問題ナシ。念のためCT を30 日に撮影するという。


26日の午後5時ごろ隣の第3亀戸中学校の芝生の校庭では珍しや男子生徒が テニスをしていた。
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