政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針4634 号  2018・3・14(月)

2018/03/14

              
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わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4634号
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        2018(平成30)年3月14日(水)



       トランプの米朝首脳会談受諾の決断:宮崎正弘

   国会は、不毛の森友問題に拘泥している時か:杉浦正章

            これほどの大物が居た:渡部亮次郎

           トランプ大統領が何処まで:前田正晶
     
         
                      話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


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第4634号
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トランプの米朝首脳会談受諾の決断
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)3月13日(火曜日)
         通巻第5633号
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トランプの米朝首脳会談受諾の決断は45分で決まった
  マティス国防長官もマクマスター安全保障担当補佐官も「慎重に時間 をかけて」。
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 素人ゆえに、決断は迅速だった。
 大統領執務室での韓国の代表団との会談には、マティス国防長官、ケ リー首席補佐官もマクマスター安全保障担当補佐官も同席していた。

韓国の特使が、「ところで金正恩主席は米国大統領との直接会談も望んで いる様子です」と遠慮気に米朝首脳会談の打診に話が及んだ時、「応じ よう」とトランプは返答し、慌てた周囲は「慎重に。もっと時間をかける べきだ」と大統領を説得した。

ところが、「おれは決めた。おれはもう決めたんだ」とし、外国にいた ティラーソン国務長官にはすぐに知らされた。

一般的に外交のベテランだと、まず省内を説得し、閣内を統一し、周辺国 とりわけ同盟国に根回しをした上で決断にいたる。トランプ大統領は、こ の外交回廊をバッサリとすっ飛ばした。

大事なことはすぐに決断するべきというディール感覚が、かれを走らせた。

さてここで米国の外交・防衛論壇で浮上してきたのは「イランの核開発凍 結」とセットという発想である。

イランは過去15年、西側の北朝鮮との交渉、その遣り方をじっと観察し分 析してきた。イランは「西側の目的は北朝鮮の核廃棄だが、その交渉プロ セスをみる限り、誰もリスクをとろうとしない」と認識した。つまりイラ ンは「十五年という騙しの時間が必要である」と分析した気配が濃厚である。

もちろん、北朝鮮とイランは決定的な差違がある。北はすでに20発の核兵 器を保有しており、しかもウラニウム型とプルトニウム型のふたつのタイ プを保有している。

イランは濃縮されていないウラニウム原料の97%を廃棄している。

戦略研究家のルトワックが発言している。

「米国にとってはイランの核武装のほうが危険が高い。北朝鮮との交渉で は核廃棄問題ばかりか化学兵器のシリアへの輸出を止めさせ、ミサイルの 中東などへの輸出を禁止し、非武装地帯における火砲の撤去など、多くの 議題がある」(NYタイムズ、3月11日)。

またジョン・ヒル(当時の北朝鮮との交渉責任者)は言う。
「現状で核ミサイル開発を凍結させ、将来の廃棄への工程を北朝鮮に迫る ことになるのだろう」

はたして、その前にトランプ・金正恩会談はほんとに開催されるのか?
 
         
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1702回】            
――「支那人に代わって支那のために考えた・・・」――内藤(9)
  内藤湖南『支那論』(文藝春秋 2013年)

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革命派の理論的支柱で当時における最高の古典学者だった章炳麟が説く中 華民国は「漢代の郡県であった所を境界として論究する」から、漢に含ま れていた朝鮮や安南も中華民国の国土に組み込まれてしまう。

そこで「中華民国というものを承認するということは、幾らかこの中華民 国が理想であった時代の主張も承認するという傾きになる」。

つまり「中華民国が今日のままで承認を求めるとすれば、この章炳麟の議 論は、単に一個の学者の理想であって、今日の中華民国とは何の関係も無 いものであるということを明らかに宣言すべきである」。そうでないなら 中華民国承認は朝鮮や安南を中華民国領と認めることになる。

 にもかかわらず、中華民国の側は「この章炳麟の議論は、単に一個の学 者の理想」でしかなく国家の方針とは異なるなどとは明言していない。

ということは、常識的に考えるなら中華民国の主張する領土は章炳麟の考 えの延長線上にあるということだろう。ならば日本としては、「つまり中 華民国というものの理想と言おうか、あるいは主義と言おうか、そういう 点から見て軽々しく承認を与えるということは慎まねばならぬ」。

それというのも相手が隣国であるだけに、国家承認という問題は我が国の 将来にも大きく関係してくる。やはり承認の時期と中華民国の主張とに十 二分に注意を払う必要があるということだろう。

ここで歴史を振り返ってみると、どうやら日本では政府も民間も一面では 堪え性がないという欠陥を持つように思える。

たとえば日韓慰安婦問題にしても、理不尽にも粘りに粘り、常套的に前言 を翻す相手に対し、これが「最後の最後だ」「不可逆的だ」などと公言し ながら手を打つのはいい。だが、相手はまたまた「ちゃぶ台返し」である。

そこで「ゴールを動かすな」と抗議するが、最初から自分の都合でゴール を動かすことを信条とする相手に対し、「まあ、仕方がないか」と応じて しまう。北方領土をめぐる日ソ・日ロ交渉、東シナ海の海底資源に関する 日中交渉などなど。おそらく昭和16年12月8日に収斂して行く日米交渉に しても、日本側の事情は似通ったものではなかったか。

話を内藤に戻す。

 内藤は「日本の政府の方針の善悪はここに何も論じないけれど」と断 わった後に「どうかすると一方に極端に走っておるものが、またその反対 の方面に走ることがある」と疑義を示しながら、「初め支那の政体にまで 干渉しようというような考えをもっておったものが、一旦手を焼くとなる とどこまでの無干渉であ」ると、半ば諦め気味な論調に転じた。

 その一例として内藤は「日本の貿易上の利害に非常に大関係のある」満 洲に「革命党の軍隊が上陸して戦争をおっ始めても、それさえ懐ろ手して 何もしないという非干渉政策」を挙げ、「無干渉」な日本政府の振る舞い を難詰する。

かくして中華民国という「新共和国の承認などに対しても、むやみに非干 渉政策に傾いたまま、注意すべき種々の重大なることを全く見遁してしま うという虞れがないのでもない」と、注意を喚起した。

共産党政権――その典型として「中華民族の偉大な復興」を掲げる習近平政 権はなおのこと、チベットであれ、モンゴルであれ、はたまたウイグルで あれ17世紀末から18世紀末までの清朝盛時の最大版図を自らの本来の国土 とし、経済力と軍事力を背景に「失地回復」の動きを見せる。

こういった姿を、漢代の版図を中華民国の本来の領域と見做した章炳麟の 考えに重ね合わせると、国土に対する漢族の“信仰”は近代社会における国 土に対する世界の共通認識とは相容れないということだろう。

たまさかアブク銭を手にしたことから有頂天になり、国土に対する自らの 「土俗信仰を振り回すとは・・・恐れ入谷の鬼子母神。
だが、やはり恐れてばかりはいられない。《QED》
          
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之
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(読者の声1)初めてブルネイへ行ってきました。中国の広西チワン族自 治区からうじゃうじゃと中国人が、「チャーター機で南寧からひとッ飛び だ」などと嘯いていました。

チャンギ空港でブルネイ航空の座席に就いた時、隣席のアメリカ人のウ イスキーに気づいた。そこで彼に質問すると「かくかくしかじか」の後、 「お前は持参しないのか」と。禁煙は大いに結構ですが、禁酒にはマイリ マシタ。が時すでに遅し。ジタバタしてもはじまらない。自棄気味に禁酒 を楽しんだ次第です。

さて中国人ツーリストらのホテルの朝食風景。食べ物を挟んだ箸を手に、 食べながらしゃべくりながら歩きながら。郷に入らば郷を従わせるという のか、すごい振る舞いです。

資源リッチのブルネイの外銀は41年間営業のシティーバンクが2014年に営 業を切り上げ退出しています。

HSBCは昨年末に退出。残る外銀は2016年12月に進出した中国銀行(香港) 支店の一行のみで、ブルネイ投資はアメリカの1億1600万ドルに対して中 国は41億ドル。ブルネイ華人社会は急拡大の様相でした。
                        (KH生、所沢)


(宮崎正弘のコメント)ブルネイ王宮はグルカ兵が警備しています。とこ ろが災害救助協同演習などと称して中国の軍人が夥しくいました。3年前 のはなし。

なにしろブルネイときたらイスラム法を厳格に守り、謹厳実直な国王陛下 のもと、禁酒禁煙のくに、2度と行きたくないですね(爆笑)



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(読者の声2)宮崎正弘著『西郷隆盛』(海竜社)を半分読んだ。友人が 訪ねてきたので、当然ながら学生時代、保守学生運動の先輩だった宮崎さ んの著書にまで話が及ぶ。同じ尺度で交わされる会話だけに、それぞれの 主張に説明が要らない。学生時代に戻った気がして楽しかった。

共通の憂慮は、この国の将来である。

宮崎氏の著書にも、至る所にその憂いが漂っている。残る時間を祖国に尽 すべく約し別れた。

「友来る すずろ心の 遅日哉 放浪子」

翌日は打って変って、日がな一日陽光うららかな春の日だった。宮崎正弘 「西郷隆盛」の続きを読むのに夢中になった。

国際ジャーナリストとして名を馳せている氏の著作を読む時には地図がい る。現場主義の氏の著書は優れた紀行文でもあるからで、今回も例外では なかった。

一言で言うと「西郷隆盛」を知る上で欠かせぬ指南書というべき本であ る。「西郷どん」という富士山を登る為のガイドブックと思えばよい。富 士山にも東西南北の顔があるように、南洲翁にも時代と共に変容があっ た。時代の趨勢による変化が、この本を読むと良く分かって来るのであ る。だが、富士は富士であって、南洲翁は紛いも無く、日本を代表する最 も良心的な政治家であった。この本はそこに帰結する。


氏は学生時代から人後に落ちない読書家であった。その博覧強記から生み 出される人と事との縁(えにし)は思わぬ所で連続する。虫食い問題のよう に乱雑に記憶されていた頭の中がスッキリと片付くのである。その事がい よいよ「西郷どん」の姿をより鮮明に際立たせるのである。歴女諸氏にお 勧めしたい。

「奥のほそ道」を道連れに芭蕉の句碑を巡るように、この本を道連れに南 洲翁の足跡を辿ってみては如何だろう。

読み終えて外に出ると、暮れなずむ夕日が眩しかった。

 この本を読んでニュースを観ると、何とも死ぬに死ねない気になって来 る。大丈夫か日本の政治家さん、大丈夫か、日本!(福島敬)



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(読者の声3)NHKの集金人。最近は徴収を専門にしている下請け会社 があるようですね。彼らに文句を言う心算はさらさらありませんが、 「NHKは筋金入りの「反日」放送局でしょう。そんなふざけた放送局に 日本人は受信料など鐚一文払えません。「従軍慰安婦」・「南京虐殺」問 題は真実ですか、みんな嘘でしょ。人間動物園の事も全くの嘘でしょと応 答すると、「その様な意見の方も居られますが、全く別の見解を持っ た 方も居られます」と返答してきた。

立腹して「それが公平公正を旨とする公共放局の言う言葉か。真実を修飾 なく伝えてこそ公共放送局だ」と返すと、「そう言わないでください、 NHKも好い番組を作っていますから」と遣り返します。

「では聞くが、昭和天皇を裁判に掛け、死刑判決を下し、在日が手を叩い て喜ぶ様な番組が好い番組か。あなたは未だ若いからNHKの本質を知ら ないのでしょう。知ったら自分のしている仕事がむなしくなりますよ。牽 強付会の朝日新聞でさえ、あれは誤報であったと渋々過ちを認めて謝って いるのに、NHKは未だに何一つ謝っていませんね。「朝日新聞」以上の 反日確定犯ですね」と言いました。

ともかく公平公正を旨とする公共放送局を謳いながらオ−ソライズされて もいない物事を、自ら「反日」捏造の映像を垂れ流し、サブリミナルで 「反日・侮日」を刷り込む新華社の日本支局に、わたしたちは少なくとも 不払いで立ち向かわざるを得ないでしょう。(北九州素浪人)



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(読者の声4)「このままでいいのか! 慰安婦問題で貶められる日本」の トークショーの御案内です。

             記 

とき     3月23日(金曜日) 午後6時半(8時45分終了予定)
ところ    かながわ県民センター 2階ホール
出席     杉田水脈(衆議委員議員)
       山本優美子(なでしこアクション代表)ほか
申し込み   (090)4952−1536(高橋)

               

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国会は、不毛の森友問題に拘泥している時か
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               杉浦 正章

 緊迫の極東情勢に目を移せ 朝日は倒閣マニアと化した

問題は政府・自民党の封じ込め戦略がどこまで通用するかだ。封じ込め戦 略とは森友学園への国有地売却の決裁文書が置き換えられていた事件を、 財務省理財局内の不祥事にとどめられるかどうかだ。

封じ込めに失敗すれば政権を直撃する「政局」マターだが、カギを握るの は、センセーショナリズムの極致を行く朝日新聞とこれに扇動される野党 などではなく、自民党内の動向だ。これまでのところ党内の空気は落ち着 いており、事件を契機に政権に揺さぶりをかける動きには発展していな い。様子見という状況であり、当分腹の探り合いが続くだろう。
 

揺さぶりをかける方法があるとすれば、野党は財務省トップである麻生太 郎の辞任をまず求め、ついで麻生に責任を取らせ、安倍へと波及させるし か手はない。しかし、政権側は先手を打った。国税庁長官佐川宣寿の辞任 と懲戒処分によるトカゲの尻尾切りである。

麻生は「あくまで理財局内での一部の職員によって行われた。その最終責 任者は当時の理財局の佐川局長である。私の進退は考えていない」と突っ ぱねた。

 問題はこれによって事態が収束に向かうかどうかであるが、朝日の13日 付け紙面作りを見れば、ますます煽りの姿勢を強めている。安倍にとって 最悪の事態は麻生の辞任であるが、これは国会における与野党攻防の力関 係が決める。

野党は総選挙の大敗北で勢いに今ひとつかけるが、問題は与党内に反乱が 起きるかどうかだ。自民党内はいまのところ筆頭副幹事長小泉進次郎が キャンキャン吠えているにとどまっている。

しかもその発言は「自民党は官僚に責任を押しつけるような政党ではな い。その姿を見せる必要がある」と婉曲的に政治家の責任を求めている段 階だ。一方、党内野党の元幹事長石破茂も「だんだん、つじつまがあわな くなってきたのかもしれない。なんでこんなことになるのか。

仮に事実だとすれば、誰がどんな思惑でこんなことになったのかなという ことだ。与党側として、仮に不正な、少なくても法に照らして適正でない 問題をかばっていると思われたら、自民党の名誉に関わることだ」と突き 放し始めた。

しかし、これら潜在的反安倍勢力の弱点は、安倍に対抗しうる候補が存在 しないことだ。まず政調会長岸田文雄は、まだ海のものとも山のものとも つかない。安倍からの禅譲狙いしか戦略の決め手がないように見える。こ こは“待ち”の姿勢が正しい。

石破もその派閥勢力が20人では、立候補するのが精一杯であり、安倍支持 勢力には及びもつかない。安倍支持は出身の細田派に加えて、麻生派、二 階派だけで所属国会議員の半数を上回る。この3派の結束は今のところ固 く、幹事長二階俊博も「安倍さんへの支持は微動だにしていない。野党の いうがままに総辞職することなどない」と発言している。

安倍と麻生の盟友関係は固いうえに、麻生を辞めさせれば、防波堤が除去 され野党はかさにかかって安倍攻撃に戦略を移行させる。ここは安倍も麻 生も布団をかぶって降りかかる火の粉を避けつつ、駆け抜けるるしかな い。一方公明党も麻生の進退に関しては慎重だ。

公明党代表・山口那津男は麻生の進退について「求められるのは財務省の 態勢を建て直す責任をしっかり果たすこと」と、選択肢から除外している。
 そもそも決裁文書の書き換えはけしからんと鬼の首でも取ったように朝 日は書き立てるが、焦点は国会への開示文書では「特例的な内容となる」 「本件の特殊性」という文言が、なくなっていたことにある。

しかしこの部分はあくまで主要部分の書き換えではなく、付随した部分に 過ぎない。朝日や野党はこのような重箱の隅をつつくような問題ばかりを クローズアップさせて、重大事件扱いし、何が何でも安倍政権を倒閣に追 い込むという姿勢が鼻につく。

朝日は13日の紙面は1面から4面まで倒閣路線を貫いている。もはや倒閣マ ニアのレベルだ。TBSなど民放も明らかに放送法に規定される「中立な報 道」を逸脱した報道が目立つ。

そこには、マスメディアにあってはならない平衡の感覚の欠如が著しく存 在する。おりから極東情勢は激動含みで推移しており、米朝対話も日本抜 きで進みかねない。いまこそ外交安保が喫緊の課題であるにもかかわら ず、朝日と民放と野党の浅ましいばかりの挙げ足取りはいいかげんにせよ と言いたい。


         
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これほどの大物が居た
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    渡部 亮次郎

名古屋市には、その中心に、100m道路がある。道幅100mの道路が東西南北 に走っている。もちろんその100mの道幅そのものが、自動車の走行の為の 道幅ではない。道幅100mの間には、公園もあれば、テレビ塔もある。

名古屋も戦後直後は、空襲でこの辺りも焼野原となった。戦後の混乱の時 期に、市の幹部は、まず道路を設定した。その時に、未来に備えての道幅 100mの道路を設定したのである。

さて、なぜ道幅100mの道路を名古屋の中心に東西南北に走らせたか?である。

戦後の焼野原を見ながら、どんな火災が起きても、延焼を食い止め、名古 屋全域が焦土と化さないように名古屋の中心のタテヨコに幅100mの空間 (道路)を作ったのである。

一方、将来来るはずの自動車社会を見越して東京中心部の設計をしたのが 岩手県人後藤新平(ごとう しんぺい)綽名大風呂敷である。関東大震災 後に内務大臣兼帝都復興院総裁として東京の都市復興計画を立案した。

特に道路建設に当たっては、東京から放射状に伸びる道路と、環状道路の 双方の必要性を強く主張し、計画縮小をされながらも実際に建設した。

当初の案では、その幅員は広い歩道を含め70mから90mで、中央または車・ 歩間に緑地帯を持つと言う遠大なもので、自動車が普及する以前の当時の 時代では受け入れられなかったのも無理はない。

現在、それに近い形で建設された姿を和田倉門、馬場先門など皇居外苑付 近に見ることができる。上野と新橋を結ぶ昭和通りもそうである。日比谷 公園は計画は現在の何倍もあったそうだ。

また、文京区内の植物園前 、播磨坂桜並木、小石川5丁目間の広い並木道 もこの計画の名残りであり、先行して供用された部分が孤立したまま現在 に至っている。現在の東京の幹線道路網の大きな部分は後藤に負っている といって良い。

関東大震災。1923(大正12)年9月1日午前11時58分に発生した、相模トラフ 沿いの断層を震源とするマグニチュード7・9による大災害。南関東で震度 6 被害は死者99,000人、行方不明43,000人、負傷者10万人を超え、被害 世帯も69万に及び、京浜地帯は壊滅的打撃を受けた。(以下略)「この項の み広辞苑」

新平は関東大震災の直後に組閣された第2次山本内閣では、内務大臣兼帝 都復興院総裁として震災復興計画を立案した。それは大規模な区画整理と 公園・幹線道路の整備を伴うもので、30億円という当時としては巨額の予 算(国家予算の約2年分)。

ために財界などからの猛反対に遭い、当初計画を縮小せざるを得なくなっ た。議会に承認された予算は、3億4000万円。それでも現在の東京の都市 骨格を形作り、公園や公共施設の整備に力を尽くした後藤の治績は概ね評 価されている。11%!に削られながら。

三島通陽の「スカウト十話」によれば、後藤が脳溢血で倒れる日に三島に 残した言葉は、「よく聞け、金を残して死ぬ者は下だ。仕事を残して死ぬ 者は中だ。人を残して死ぬ者は上だ。よく覚えておけ」であったという。

後藤新平(ごとう しんぺい、安政4年6月4日(1857年7月24日) - 昭和4 年(1929年)4月13日)は明治・大正・昭和初期の医師・官僚・政治家。 台湾総督府民政長官。満鉄初代総裁。逓信大臣、内務大臣、外務大臣。東 京市(現・東京都)第7代市長、ボーイスカウト日本連盟初代総長。東京 放送局(のちのNHK)初代総裁。拓殖大学第3代学長。

陸奥国胆沢郡塩釜村(現・岩手県奥州市水沢区吉小路)出身。後藤実崇の 長男。江戸時代後期の蘭学者・高野長英は後藤の親族に当たり、甥(義理) に政治家の椎名悦三郎、娘婿に政治家の鶴見祐輔、孫に社会学者の鶴見和 子、哲学者の鶴見俊輔をもつ。椎名さんは新平の姉の婚家先に養子に入った。

母方の大伯父である高野長英の影響もあって医者を志すようになり、17歳 で須賀川医学校に入学。同校を卒業後、安場が愛知県令をつとめていた愛 知県の愛知県医学校(現・名古屋大学医学部)で医者となる。

ここで彼はめざましく昇進し、24歳で学校長兼病院長となり、病院に関わ る事務に当たっている。この間、岐阜で遊説中に暴漢に刺され負傷した板 垣退助を治療している。後藤の診察を受けた後、板垣は「彼を政治家にで きないのが残念だ」と口にしたという。

1882年(明治15)2月、愛知県医学校での実績を認められて内務省衛生局 に入り、医者としてよりも、病院・衛生に関する行政に従事することと なった。

1890年(明治23)、ドイツに留学。西洋文明の優れた一面を強く認識する 一方で、同時に強いコンプレックスを抱くことになったという。帰国後、 留学中の研究の成果を認められて医学博士号を与えられ、1892年(明治 25)12月には長与専斎の推薦で内務省衛生局長に就任した。

1893年(明治26)、相馬事件に巻き込まれて5ヶ月間にわたって収監さ れ、最終的には無罪となったものの衛生局長を非職となり、一時逼塞する 破目となった。

1883年(明治16年)に起こった相馬事件は 突発性躁暴狂(妄想型統合失 調症と考えられる)にかかり 自宅に監禁されさらに加藤癲狂院(てん きょういん)や東京府癲狂院に 入院していた奥州旧中村藩主 相馬誠胤 (そうまともたね)のことについて

忠臣の錦織剛清(にしごおりたけきよ)が 「うちの殿様は精神病者では ない。
悪者たちにはかられて病院に監禁された。」 と、告訴したことに始まった。
結局この騒ぎは1895年(明治28年)に 錦織が有罪となって終結すること になった。


1898年(明治31)3月、台湾総督となった兒玉源太郎の抜擢により、台湾 総督府民政長官となる。そこで彼は、徹底した調査事業を行って現地の状 況を知悉した上で、経済改革とインフラ建設を進めた。こういった手法 を、後藤は自ら「生物学の原則」に則ったものであると説明している。

それは、社会の習慣や制度は、生物と同様で相応の理由と必要性から発生 したものであり、無理に変更すれば当然大きな反発を招く。よって、現地 を知悉し、状況に合わせた施政をおこなっていくべきであるというもので あった。

また当時、中国本土同様に台湾でもアヘンの吸引が庶民の間で常習となっ ており、大きな社会問題となっていた。これに対し後藤は、アヘンの性急 に禁止する方法はとらなかった。

まずアヘンに高率の税をかけて購入しにくくさせるとともに、吸引を免許 制として次第に吸引者を減らしていく方法を採用した。この方法は成功 し、アヘン患者は徐々に減少した。

総督府によると、1900年(明治33年)には16万9千人であったアヘン中毒 者は、1917年(大正6)には6万2千人となり、1928年(昭和3)には2万6千 人となった。

なお、台湾は1945年(昭和20)にアヘン吸引免許の発行を全面停止した。 これにより後藤の施策実行から50年近くかけて、台湾はアヘンの根絶に成 功したのである(阿片漸禁策)。

こうして彼は台湾の植民地支配体制の確立を遂行した。台湾においては、 その慰撫政策から後藤は台湾の発展に大きな貢献を果たした日本人とし て、新渡戸稲造、八田與一等とともに高く評価する声が大きい。

1906年、後藤は南満洲鉄道初代総裁に就任し、大連を拠点に満洲経営に活 躍した。ここでも後藤は中村是公や岡松参太郎ら、台湾時代の人材を多く 起用するとともに30代、40代の若手の優秀な人材を招聘し、満鉄のインフ ラ整備、衛生施設の拡充、大連などの都市の建設に当たった。

また、満洲でも「生物学的開発」のために調査事業が不可欠と考え、満鉄 内に調査部を発足させている。東京の都市計画を指導するのはこの後である。

その後、第13代第2次桂内閣の元で逓信大臣・初代内閣鉄道院総裁(1908 年7月14日-1911年8月30日)、第18代寺内内閣の元で内務大臣(1916年10 月9日-1918年4月23日)、外務大臣(1918年4月23日-1918年9月28日)。

しばし国政から離れて東京市長(1920年12月17日-1923年4月20日)、第22 代第2次山本内閣の元で再び内務大臣(1923年9月2日-1924年1月7日)など を歴任した。

鉄道院総裁の時代には、職員人事の大幅な刷新を行った。これに対しては 内外から批判も強く「汽車がゴトゴト(後藤)してシンペイ(新平)でた まらない」と揶揄された。しかし、今日のJR九州の肥薩線に、その名前を 取った「しんぺい」号が走っている。

1941年(昭和16)7月10日、本土(下関市彦島)と九州(当時、門司市小森江) を結ぶ、念願の日本ではじめての海底トンネルが貫通した。この日貫通 したのは本坑道で、それより先39年4月19日には試掘坑が貫通している。

新聞はこの貫通を祝っているが、関門海峡の海底をほって海底トンネルを つくる構想ははやくも1896年(明治29)ころからあり、当時夢物語のような この話を実現化へ向けて進言したのは、鉄道院総裁の後藤新平だったとつ たえている。[出典]『中外商業新報』1941年(昭和16)7月10日

晩年は政治の倫理化を唱え各地を遊説した。1929年、遊説で岡山に向かう 途中列車内で脳溢血で倒れ、京都の病院で4月13日死去。72歳。

虎ノ門事件(摂政宮裕仁親王狙撃事件)の責任を取らされ内務省を辞めた正 力松太郎が読売新聞の経営に乗り出したとき、上司(内務大臣)だった後 藤は自宅を抵当に入れて資金を調達し何も言わずに貸した。

その後、事業は成功し、借金を返そうとしたが、もうすでに後藤は他界し ていた。そこで、正力はその恩返しとして、新平の故郷である水沢町(当 時)に、新平から借りた金の2倍近い金を寄付した。この資金を使って、 1941年に日本初の公民館が建設された。今は記念館になっているようだ。

後藤は日本のボーイスカウト活動に深い関わりを持ち、ボーイスカウト日 本連盟の初代総長を勤めている。後藤はスカウト運動の普及のために自ら 10万円の大金を日本連盟に寄付し、さらに全国巡回講演会を数多く実施した。

彼がボーイスカウトの半ズボンの制服姿をした写真が現在も残っている。 制服姿の後藤が集会に現れると、彼を慕うスカウトたちから「僕らの好き な総長は、白いお髭に鼻眼鏡、団服つけて杖もって、いつも元気でニコニ コ」と歌声が上がったという。

後藤はシチズン時計の名付け親でもある(彼と親交のあった社長から新作 懐中時計の命名を頼まれ、「市民から愛されるように」とCITIZENの名を 贈った)。 (再度掲載)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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トランプ大統領が何処まで
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       前田 正晶

トランプ大統領が何処まで我が国とアメリカとの違いを認識出来ておられ るかが問題だ:

先日もアメリカ大手企業の日本を代表を長年勤められた長老と語り合った 際にも話題に上ったことだが「我が国は自動車の製造ではいち早くアメリ カ自身が設定した排ガス規制をアメリカより先に達成したことが切っ掛け で、アメリカ市場を席巻して言わばデトロイトの崩壊の芽を作ったと言え るかも知れない。

結果としてアメリカ側の要望を入れて自動車は輸出ではなく現地生産に転 換した。それでも、未だにあの品質で左ハンドルしか作らないデトロイト の対日輸出が不振なのは当然だろう」ということ。

彼も私も、トランプ大統領に請願に出掛けたデトロイトのメーカーも、ト ランプ大統領自身もそういう歴史的な事実というか経過を知らないはずは ないだろうに、依然として知らない(自覚していないとでも言うか)とし か思えないような姿勢で、非関税障壁等でアメリカ産の車の輸入を阻んで いると非難するのは「トランプ大統領は本当に知らないのか、るいは知っ ていて知らんふりなのかが見えない」という点で我々の見解は一致した。

以前にも述べたが、クリントン政権の下で対日輸出が不振で「買わない日 本が怪しからん」と、スーパー301条の発動まで言い出して恫喝された時 期に、W社はアメリカの対日貿易赤字削減に貢献したとしてアメリカ側の 意向もあって通産省から表彰された実績がある。対日輸出を伸ばせないア メリカの多くの製造業者からは「何故、御社は日本にそれほど売れるの か。ノーハウを伝授願いたい」と依頼が本社に殺到したそうだ。

本社の答えは「何も特別なことをしている訳ではない。相手の市場の特質 を理解してそれに合わせる努力をしただけ」だったそうだが、それ以外に 何があるのかという問題だ。実際にはW社は「日本のメーカーや業者と競 合する製品は売らない。日本の製造業では出来ないか経済的に採算が取れ ない製品を輸出して補完することを第一義とする」を実践したまでで、ア メリカの同業他社との競合はあったものの、国産品との競合は先ず引き起 こしていなかった。

例えば、私の主たる担当分野だった液体容器原紙などは実質的に1トンの 国産紙もなかった。製紙用パルプは全輸入の30%以上のシェアーを持って いたが、それは我が国には競合する樹種がない針葉樹パルプを主体にして いたからだった。私は何も今更W社の宣伝をする気などはないが、このよ うな我が国の市場の特殊性を認識して無用な競合を回避したから、ボーイ ング社に次いで全アメリカの会社の第2位となる時期もあったように対日
輸出実績を積み上げられたのだった。

私が言いたいことは、トランプ大統領以下の連邦政府とアメリカの製造業 の会社がそういう日本市場の特性を何処まで認識できていたか、自国の産 業の問題点が何処にあるかを正確に把握することが、対日輸出を伸ばせる か否かの最重要課題だという点だ。私が知る限りでは、USTRの嘗ての強硬 派カーラ・ヒルズ大使も、アメリカ大使館の商務部も問題が何処にあるか を正確に把握しておられた。

更に後難を恐れて具体的に言えば、アメリカ企業の日本乃至は東京駐在員 に日本市場の特質をどれほど的確に心得た適切な人物を雇っていたかも問 題だったと言えると思うのだ。ただ単に、英語が出来る人たちを「優秀で 能力あり」と判断して採用していたのではないのかという問題はあると 思っている。即ち、何もトランプ大統領に限ったことではなく、歴代の大 統領がどれほど日本市場を理解し、その特質を認識しておられたかという 問題はあると言えると思っている。

*日本市場は国産品の優れた品質に馴れているので、非常に厳しく、小う るさくて難しい受け入れ基準があり、世界で最も厳しいと言える市場なの だ。アメリカ側の対日輸出の担当者たちがどれほどその日本とアメリカの 違いを理解し認識して、日本の基準に合わせようと努力していたかどうか は重大な課題なのだ。具体的にいえば、アメリカ市場とは異なる品質を求 めている市場に、アメリカで通用する優秀な製品だからと自信を持って持 ち込んでも、必ずしも受けないのは当たり前だったのだ。私は「文化の違 いの認識の欠如」と断じていた。

例えば、未だに左ハンドルしか作っていないで「アメリカの優れた質の車 を輸入しない日本が怪しからん」と言うのは「市場を理解せずに、
日本規格に合わせようとしていない」努力を欠いている姿勢の問題なの だ。W社の我が事業部は苦心惨憺しても我が国の基準に合わせたのだった。

そういう市場の特性が異なる点をトランプ大統領に誰かがご進講申し上げ るべきだと思う。

重ねて申し上げれば、トランプ大統領がこういう史実をご承知で言われて いるのかどうかが解らないのが辛いところなのだ。もしもご承知で言って おられるのだったら、事はより一層難しくなるだろうと危惧する。少なく とも、我が国で対アメリカ輸出を手がけているメーカーも商社も、アメリ カ市場の特性を十分に承知で取り組んでいるのは間違いないと経験上も言 えるのだが。

クリントン政権下で日本の紙パルプ産業界が「世界最高の品質であるアメ リカ産の紙類を輸入しないのは怪しからん」と非難された頃に、日本市場 に進出を企図していたW社の洋紙部の副社長に向かって、私は「絶対に成 功しないと保証する。それでも出たいと言われれば、成功しないことを立 証する結果になっても宜しければ」という条件で懸命にお手伝いした。だ が、矢張り「成功」と言える段階には至らなかった。

理由は簡単で「アメリカの市場で受け入れられている紙質では、優秀な国 産紙に飼い慣らされた日本市場には通用しない」と解りきっていたし、流 通業者も「アメリカの原木とアメリカで受け入れられている品質では、例 えどれほど優れていると自認されて持ち込まれても、日本市場には通用し そうもないほど違い過ぎるのでは」と判断していたからだった。米国と日 本では「優れた品質」の基準が違いすぎたのだった。

*トランプ大統領は「アメリカファースト」の旗印の下に対日貿易赤字の 削減を目指されるのは当然だとは思う。だが、現実にこれまでにそのよう な歴史があって不振だったかを是非振り返って頂きたいものだと思う。少 なくとも1990年代まではW社は上手く行っていたのだから。


             
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最 新 情 報
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 ◎時事パティオの皆様

?:  藤岡信勝先生並びに松林利一様御主宰の非公開メーリングリスト [Uranus]

 惡意を以て捏造された慰安婦問題や南京事件等の虚僞資料を宣傳材料と して特亞參國人が狂奔する反日活動の根が、聞けば聽くほど實に深く北 米・歐州社會に蔓延って浸透を續けてゐる現状には驚くばかりであり、そ の弊害を打破する事は至難の業です。

 安倍總理がDJTを通じて拉致事件の解決に併せて強力に「正確な情報の 海外發信」を促進する方向でも或る程度の成果は期待できるでしょうし、 『私しゃぁ親爺たぁ違うんです』の宣言とともに河野外相が單獨で海外發 信を進めておられる業績がSNS上では顕著に表れて來ていることがわずか な救いです。親中・親韓(即ち貶日)傾向の強い外務省や自民黨幹部の一 部の否定的な見解も阻害要因として警戒する必要があるでもあります。

 藤岡信勝先生のグループでは、更に強力な成果を上げていますので、今 後もそちらの有力なメンバーが發信される貴重な情報を、努めて我々非公 開のパティオ仲間にも傳達させて戴きますので、ぜひ正しい情報の擴散に 御配慮被下いますようお願いいたします。(坂元)

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カナダで尊敬される慰安婦問題仕掛け人の人生と活動

 我々の目の届かぬ海の向こうで、「歴史戦」は着々と進行していた。昨 年10月26日、カナダの中心部・オンタリオ州議会で12月13日を「南京大虐 殺記念日」とする動議が出され、出席議員の全員賛成で可決された。これ は華人系議員により提起されたもの。実は、同州は南京事件に限らず、尖 閣や慰安婦問題でも、活発な動きの見られるエリアとして知られる。それ らの動きを辿っていくと、一人の運動家の存在に行き着く。ジョセフ・ ウォン(69)。これまで日本メディアにもほとんど知られていない「反日 グランドマスター」の正体を追って、安田峰俊氏がカナダに飛んだ。

               * * *

 「ここはほんとうに良い場所よ。私たちは幸せ。ジョセフさんは日本人 にも中国人にも別け隔てなくて、すごく良い人なの……」

 2月5日朝、カナダ・オンタリオ州トロント市郊外。マイナス7度の寒気 が襲う極寒の地で、私は奇妙なアクセントの日本語を話す老婆たちと向か い合っていた。 戦前に同国で生まれ育ち、大戦中に強制収容の苦労も味 わった90代の日系カナダ人たちだ。

 彼女らの終の棲家は、入居者4000人以上を擁する華僑系の老人ホーム、 頤康中心(イーホンセンター)だ。建物の一部は日系人の専用エリアで、 老人たちの塗り絵や日本語の掲示物が溢れる。所長は香港出身の医師で慈 善家のジョセフ・ウォン(王裕佳、ウォンユーガーイ)。過去に数多くの 表彰を受けてきた街の名士だ。

 「日系人もまた、第2次大戦の被害者。戦争はいけません。平和を求め なければ」

だが、慈悲深い笑みを湛えてそう語るジョセフには別の顔がある。

 彼は対日歴史問題を追及する北米有数の華人系ロビイスト組織「アル ファ・エデュケーション」(以下、AE)の設立者。過去20年以上にわた り、トロントを拠点に多方面で歴史戦を展開してきた張本人なのだ。

「ユダヤ人のコミュニティから発想を得ました。彼らはホロコーストの被 害を、ドイツのみならず世界に対して伝えている。しかし、同じく多くの 犠牲者が出たアジアの被害は、欧米であまり知られていません。アジア人 の命が欧米人よりも軽いはずはない。この問題を世界的に啓蒙することこ そ正義だと考えたのです」

長年にわたり、尖閣・南京・慰安婦と様々な分野に手を広げたジョセフの 経歴は、まさに「反日グランドマスター」とでも呼びたくなる。しかし、 本人は意外なほど知的かつ温厚で、イヤな印象をまったく感じさせないの が特徴だ。

 ◆世界的ベストセラーへ

ジョセフが本格的に対日本の抗議運動にのめりこんだ契機は、1996年に盛 り上がった尖閣問題だった。当時、すでに現地華人社会の名士だった彼は トロントに尖閣抗議団体を設立。バス4台で華人住民を引き連れ、首都オ タワの日本大使館に抗議に向かった。

「釣魚台(尖閣諸島)は、中国が日清戦争により日本に奪われ、さらに大 戦後も未返還になっている場所。日本政府がこうした地域にこだわる姿勢 を示すことは、軍国主義の復活や日中間の戦争につながる。避けるべきだ と考えました」

そう考えたジョセフは、やがて尖閣問題の原因が過去の日本の侵略にある と考え、翌1997年に抗議団体を対日歴史問題の追及組織(AEの前身)に改 組することになる。

当時のジョセフの活動で目を引くのは、米国の華人系女性作家アイリス・ チャン(張純如、ヂャンチュンルゥ)が1997年に出版した『ザ・レイプ・ オブ・南京』(以下、『南京』)の事実上の仕掛け人となったことだ。

『南京』は当初、刊行を渋られるようなマイナー書籍だったが、彼は英語 で書かれている同書が、欧米圏で南京大虐殺をアピールするうえでは格好 のテキストになると確信したという。

「出版社に交渉して定価の半額で2000冊を買い付け、みずから売り切りま した」

さらに著者のアイリスに連絡を取り、バンクーバーとトロントを訪問さ せ、人脈を活かして多くのメディアに売り込みをかけた。

結果、『南京』は世界的なベストセラーとなる。同書は米国内に複数の仕 掛け人がいたが、カナダのジョセフもその一人だったのだ。もっとも、 『南京』は引用写真や記述の間違いの多さが指摘され、学術的には問題が 多い書籍でもある。

「アイリスは学者ではなく著述家です。書中の資料や調査には完璧とは言 えない部分はありました。ただ、長期間のリサーチを通じた労作なのは確 かです。従来、欧米に知られていなかった南京大虐殺について、理解の間 口を広げた功績は大きい。過去を学ぶ上では有用な書籍だと思います」

 ジョセフはそう説明する。

 ◆南京でスタディツアー

やがてジョセフは2004年ごろから教育分野に注目。オンタリオ州議会や行 政へのロビー運動や、歴史問題ドキュメンタリー映画の制作支援を盛んに おこなうようになっていく。

ジョセフが率いるAEは2005年、州の教育庁に働きかけて、アジアでの大戦 被害の「真実」を州内の高校の必修カリキュラムに組み込ませることに成 功する。アイリスの著書をはじめ、歴史問題関連書籍を高校900校の図書 館に寄贈する運動も開始した。

「中国政府や、他の歴史問題団体の一部は南京大虐殺の犠牲者を30万人だ と主張していますが、AEが認可したティーチング資料はすべて、東京裁判 の判決を根拠として『20万人以上』と書く立場です。むやみに数字を誇張 することは避けなければいけない。もっとも、人数は本質的な問題ではあ りません。1937年の南京で多くの人が亡くなったことが、最も重要な問題 だと考えています」

AEは州内の高校教師ら25人ほどを、南京やソウルの抗日博物館に送り込む スタディツアーも実施している。

同ツアーの参加者だった台湾系カナダ人のティファニー・ションは、AEの 支援を受けて慰安婦ドキュメンタリー映画『謝罪』(2016年)を制作。中 国や台湾の慰安婦関連組織と連携している。また、昨年秋に州議会で南京 動議を提唱したスー・ウォン議員もAEとの関係は非常に密接だ。

数多くの「弟子」たちが生まれていることも、ジョセフの影響力の大きさ を感じさせる。※文中敬称略

 【プロフィール】やすだ・みねとし/ノンフィクションライター。1982 年滋賀県生まれ。立命館大学文学部卒業後、広島大学大学院文学研究科修 了。当時の専攻は中国近現代史。著書に『和僑』『境界の民』『野心 郭 台銘伝』など。 ※SAPIO 2018年3・4月号

【写真】  ジョセフ・ウォン氏 ジョセフ・ウォン氏
<http://www.zakzak.co.jp/soc/news/180313/soc1803130008-p1.html?ownedref=not%20set_not%20set_newsPhoto>http://www.zakzak.co.jp/soc/news/180313/soc1803130008-p1.html?ownedref=not%20set_not%20set_newsPhoto
【ZakZak】 2018.3.13 〔情報収録 − 坂元 誠〕

 ◎トランプ大統領が何処まで我が国とアメリカとの違いを認識出来てお られるかが問題だ:前田正晶

先日もアメリカ大手企業の日本を代表を長年勤められた長老と語り合った 際にも話題に上ったことだが「我が国は自動車の製造ではいち早くアメリ カ自身が設定した排ガス規制をアメリカより先に達成したことが切っ掛け で、アメリカ市場を席巻して言わばデトロイトの崩壊の芽を作ったと言え るかも知れない。

結果としてアメリカ側の要望を入れて自動車は輸出ではなく現地生産に転 換した。それでも、未だにあの品質で左ハンドルしか作らないデトロイト の対日輸出が不振なのは当然だろう」ということ。

彼も私も、トランプ大統領に請願に出掛けたデトロイトのメーカーも、ト ランプ大統領自身もそういう歴史的な事実というか経過を知らないはずは ないだろうに、依然として知らない(自覚していないとでも言うか)とし か思えないような姿勢で、非関税障壁等でアメリカ産の車の輸入を阻んで いると非難するのは「トランプ大統領は本当に知らないのか、あるいは 知っていて知らんふりなのかが見えない」という点で我々の見解は一致した。

以前にも述べたが、クリントン政権の下で対日輸出が不振で「買わない日 本が怪しからん」と、スーパー301条の発動まで言い出して恫喝された時 期に、W社はアメリカの対日貿易赤字削減に貢献したとしてアメリカ側の 意向もあって通産省から表彰された実績がある。対日輸出を伸ばせないア メリカの多くの製造業者からは「何故、御社は日本にそれほど売れるの か。ノーハウを伝授願いたい」と依頼が本社に殺到したそうだ。

本社の答えは「何も特別なことをしている訳ではない。相手の市場の特質 を理解してそれに合わせる努力をしただけ」だったそうだが、それ以外に 何があるのかという問題だ。実際にはW社は「日本のメーカーや業者と競 合する製品は売らない。日本の製造業では出来ないか経済的に採算が取れ ない製品を輸出して補完することを第一義とする」を実践したまでで、ア メリカの同業他社との競合はあったものの、国産品との競合は先ず引き起 こしていなかった。

例えば、私の主たる担当分野だった液体容器原紙などは実質的に1トンの 国産紙もなかった。製紙用パルプは全輸入の30%以上のシェアーを持って いたが、それは我が国には競合する樹種がない針葉樹パルプを主体にして いたからだった。私は何も今更W社の宣伝をする気などはないが、このよ うな我が国の市場の特殊性を認識して無用な競合を回避したから、ボーイ ング社に次いで全アメリカの会社の第2位となる時期もあったように対日
輸出実績を積み上げられたのだった。

私が言いたいことは、トランプ大統領以下の連邦政府とアメリカの製造業 の会社がそういう日本市場の特性を何処まで認識できていたか、自国の産 業の問題点が何処にあるかを正確に把握することが、対日輸出を伸ばせる か否かの最重要課題だという点だ。私が知る限りでは、USTRの嘗ての強硬 派カーラ・ヒルズ大使も、アメリカ大使館の商務部も問題が何処にあるか を正確に把握しておられた。

更に後難を恐れて具体的に言えば、アメリカ企業の日本乃至は東京駐在員 に日本市場の特質をどれほど的確に心得た適切な人物を雇っていたかも問 題だったと言えると思うのだ。ただ単に、英語が出来る人たちを「優秀で 能力あり」と判断して採用していたのではないのかという問題はあると 思っている。即ち、何もトランプ大統領に限ったことではなく、歴代の大 統領がどれほど日本市場を理解し、その特質を認識しておられたかという 問題はあると言えると思っている。

日本市場は国産品の優れた品質に馴れているので、非常に厳しく、小うる さくて難しい受け入れ基準があり、世界で最も厳しいと言える市場なの だ。アメリカ側の対日輸出の担当者たちがどれほどその日本とアメリカの 違いを理解し認識して、日本の基準に合わせようと努力していたかどうか は重大な課題なのだ。具体的にいえば、アメリカ市場とは異なる品質を求 めている市場に、アメリカで通用する優秀な製品だからと自信を持って持 ち込んでも、必ずしも受けないのは当たり前だったのだ。私は「文化の違 いの認識の欠如」と断じていた。

例えば、未だに左ハンドルしか作っていないで「アメリカの優れた質の車 を輸入しない日本が怪しからん」と言うのは「市場を理解せずに、
日本規格に合わせようとしていない」努力を欠いている姿勢の問題なの だ。W社の我が事業部は苦心惨憺しても我が国の基準に合わせたのだった。

そういう市場の特性が異なる点をトランプ大統領に誰かがご進講申し上げ るべきだと思う。

重ねて申し上げれば、トランプ大統領がこういう史実をご承知で言われて いるのかどうかが解らないのが辛いところなのだ。もしもご承知で言って おられるのだったら、事はより一層難しくなるだろうと危惧する。少なく とも、我が国で対アメリカ輸出を手がけているメーカーも商社も、アメリ カ市場の特性を十分に承知で取り組んでいるのは間違いないと経験上も言 えるのだが。

クリントン政権下で日本の紙パルプ産業界が「世界最高の品質であるアメ リカ産の紙類を輸入しないのは怪しからん」と非難された頃に、日本市場 に進出を企図していたW社の洋紙部の副社長に向かって、私は「絶対に成 功しないと保証する。それでも出たいと言われれば、成功しないことを立 証する結果になっても宜しければ」という条件で懸命にお手伝いした。だ が、矢張り「成功」と言える段階には至らなかった。

理由は簡単で「アメリカの市場で受け入れられている紙質では、優秀な国 産紙に飼い慣らされた日本市場には通用しない」と解りきっていたし、流 通業者も「アメリカの原木とアメリカで受け入れられている品質では、例 えどれほど優れていると自認されて持ち込まれても、日本市場には通用し そうもないほど違い過ぎるのでは」と判断していたからだった。米国と日 本では「優れた品質」の基準が違いすぎたのだった。

*トランプ大統領は「アメリカファースト」の旗印の下に対日貿易赤字の 削減を目指されるのは当然だとは思う。だが、現実にこれまでにそのよう な歴史があって不振だったかを是非振り返って頂きたいものだと思う。少 なくとも1990年代まではW社は上手く行っていたのだから。*

 ◎文書書き換え問題が朝日新聞の報道通りだったとは:前田正晶

私はこの件については唯々驚くだけで、「私如きの理解と認識を遙かに超 越していた」としか言いようがないのが残念至極であり、情けなくもある。

どうやら官庁内の文書には独特の決め事と霞ヶ関でしか通用しない用語が あるようだ。私は前例がない案件であるから、結末が来るまでただ黙って 見ていることにしたい。

ではあるが、私独自の閃きでは「安倍内閣はこの一件で幕引きを長く引っ 張り過ぎるようなことをすれば、朝日と野党の連合の思う壺となって、最 悪の事態立ち至らねば良いのだが」となってしまう。

12夜からPrime Newsを含めて色々なマスコミ報道に接してきたが、野党側 に寄っていなかったのは産経新聞だけのような気もする。だが、私は野党 が国会審議を拒絶するのは毎度のこととはいいながら、不当だと思う。出 るべき場に出るべき場で審議に応じるべきだ。遠吠えで内閣の批判と非難 を繰り返すのは、彼らの口癖である「民主主義の政治に反している」ので はないか。


 ◎トランプ大統領が何処まで我が国とアメリカとの違いを認識出来てい
るかが問題だ:前田正晶

先日もアメリカ大手企業の日本を代表を長年勤められた長老と語り合った 際にも話題に上ったことだが「我が国は自動車の製造ではいち早くアメリ カ自身が設定した排ガス規制をアメリカより先に達成したことが切っ掛け で、アメリカ市場を席巻して言わばデトロイトの崩壊の芽を作ったと言え るかも知れない。

結果としてアメリカ側の要望を入れて自動車は輸出ではなく現地生産に転 換した。それでも、未だにあの品質で左ハンドルしか作らないデトロイト の対日輸出が不振なのは当然だろう」ということ。

彼も私も、トランプ大統領に請願に出掛けたデトロイトのメーカーも、ト ランプ大統領自身もそういう歴史的な事実というか経過を知らないはずは ないだろうに、依然として知らない(自覚していないとでも言うか)とし か思えないような姿勢で、非関税障壁等でアメリカ産の車の輸入を阻んで いると非難するのは「トランプ大統領は本当に知らないのか、あるいは 知っていて知らんふりなのかが見えない」という点で我々の見解は一致した。

以前にも述べたが、クリントン政権の下で対日輸出が不振で「買わない日 本が怪しからん」と、スーパー301条の発動まで言い出して恫喝された時 期に、W社はアメリカの対日貿易赤字削減に貢献したとしてアメリカ側の 意向もあって通産省から表彰された実績がある。対日輸出を伸ばせないア メリカの多くの製造業者からは「何故、御社は日本にそれほど売れるの か。ノーハウを伝授願いたい」と依頼が本社に殺到したそうだ。

本社の答えは「*何も特別なことをしている訳ではない。相手の市場の特 質を理解してそれに合わせる努力をしただけ」だったそうだが、それ以外 に何があるのかという問題だ。実際にはW社は「日本のメーカーや業者と 競合する製品は売らない。

日本の製造業では出来ないか経済的に採算が取れない製品を輸出して補完 することを第一義とする」を実践したまでで、アメリカの同業他社との競 合はあったものの、国産品との競合は先ず引き起こしていなかった。

例えば、私の主たる担当分野だった液体容器原紙などは実質的に1トンの 国産紙もなかった。製紙用パルプは全輸入の30%以上のシェアーを持って いたが、それは我が国には競合する樹種がない針葉樹パルプを主体にして いたからだった。

私は何も今更W社の宣伝をする気などはないが、このような我が国の市場 の特殊性を認識して無用な競合を回避したから、 ボーイング社に次いで 全アメリカの会社の第2位となる時期もあったよう に対日輸出実績を積み 上げられたのだった。

*私が言いたいことは、トランプ大統領以下の連邦政府とアメリカの製造 業の会社がそういう日本市場の特性を何処まで認識できていたか、自国の 産業の問題点が何処にあるかを正確に把握することが、対日輸出を伸ばせ るか否かの最重要課題だという点だ。私が知る限りでは、USTRの嘗ての強 硬派カーラ・ヒルズ大使も、アメリカ大使館の商務部も問題が何処にある かを正確に把握しておられた。

更に後難を恐れて具体的に言えば、アメリカ企業の日本乃至は東京駐在員 に日本市場の特質をどれほど的確に心得た適切な人物を雇っていたかも問 題だったと言えると思うのだ。ただ単に、英語が出来る人たちを「優秀で 能力あり」と判断して採用していたのではないのかという問題はあると 思っている。即ち、何もトランプ大統領に限ったことではなく、歴代の大 統領がどれほど日本市場を理解し、その特質を認識しておられたかという 問題はあると言えると思っている。

日本市場は国産品の優れた品質に馴れているので、非常に厳しく、小う るさくて難しい受け入れ基準があり、世界で最も厳しいと言える市場なの だ。アメリカ側の対日輸出の担当者たちがどれほどその日本とアメリカの 違いを理解し認識して、日本の基準に合わせようと努力していたかどうか は重大な課題なのだ。

具体的にいえば、アメリカ市場とは異なる品質を求 めている市場に、ア メリカで通用する優秀な製品だからと自信を持って持 ち込んでも、必ず しも受けないのは当たり前だったのだ。私は「文化の違 いの認識の欠 如」と断じていた。

例えば、未だに左ハンドルしか作っていないで「アメリカの優れた質の車 を輸入しない日本が怪しからん」と言うのは「市場を理解せずに、日本規 格に合わせようとしていない」努力を欠いている姿勢の問題なのだ。W社 の我が事業部は苦心惨憺しても我が国の基準に合わせたのだった。

そういう市場の特性が異なる点をトランプ大統領に誰かがご進講申し上げ るべきだと思う。

重ねて申し上げれば、トランプ大統領がこういう史実をご承知で言われて いるのかどうかが解らないのが辛いところなのだ。もしもご承知で言って おられるのだったら、事はより一層難しくなるだろうと危惧する。少なく とも、我が国で対アメリカ輸出を手がけているメーカーも商社も、アメリ カ市場の特性を十分に承知で取り組んでいるのは間違いないと経験 上も 言えるのだが。

クリントン政権下で日本の紙パルプ産業界が「世界最高の品質であるアメ リカ産の紙類を輸入しないのは怪しからん」と非難された頃に、日本市場 に進出を企図していたW社の洋紙部の副社長に向かって、私は「絶対に成 功しないと保証する。それでも出たいと言われれば、成功しないことを立 証する結果になっても宜しければ」という条件で懸命にお手伝いした。だ が、矢張り「成功」と言える段階には至らなかった。

理由は簡単で「アメリカの市場で受け入れられている紙質では、優秀な国 産紙に飼い慣らされた日本市場には通用しない」と解りきっていたし、流 通業者も「アメリカの原木とアメリカで受け入れられている品質では、例 えどれほど優れていると自認されて持ち込まれても、日本市場には通用し そうもないほど違い過ぎるのでは」と判断していたからだった。米国と日 本では「優れた品質」の基準が違いすぎたのだった。

*トランプ大統領は「アメリカファースト」の旗印の下に対日貿易赤字の 削減を目指されるのは当然だとは思う。だが、現実にこれまでにそのよう な歴史があって不振だったかを是非振り返って頂きたいものだと思う。少 なくとも1990年代まではW社は上手く行っていたのだから。


 ◎文書書き換え問題が朝日新聞の報道通りだったとは:前田正晶

私はこの件については唯々驚くだけで、「私如きの理解と認識を遙かに超 越していた」としか言いようがないのが残念至極であり、情けなくもあ る。どうやら官庁内の文書には独特の決め事と霞ヶ関でしか通用しない用 語があるようだ。私は前例がない案件であるから、結末が来るまでただ 黙って見ていることにしたい。

ではあるが、私独自の閃きでは「安倍内閣はこの一件で幕引きを長く引っ 張り過ぎるようなことをすれば、朝日と野党の連合の思う壺となって、最 悪の事態に立ち至らねば良いのだが」となってしまう。


12日夜からPrime Newsを含めて色々なマスコミ報道に接してきたが、野党 側に寄っていなかったのは産経新聞だけのような気もする。だが、私は野 党が国会審議を拒絶するのは毎度のこととはいいながら、不当だと思う。 出るべき場に出るべき場で審議に応じるべきだ。遠吠えで内閣の批判と非 難を繰り返すのは、彼らの口癖である「民主主義の政治に反している」の ではないか。



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身 辺 雑 記
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14 日の東京湾岸は快晴、爽快。


13日午後家人に調髪してもらった。ここ30年、床屋へ行ったことが無い。


1夜は亀戸駅近くの呑み屋で気の置けないもの同士で呑み会。美人も
参加していて大変楽しかった。会費3500円とはこれいかに。
幹事長の手腕による。大企業の幹部らしくない珍しい手腕だ。

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