政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

全て表示する >

頂門の一針4627 号  2018・3・7(水)

2018/03/07

              
□■■□──────────────────────────□■■□  
わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4627号
□■■□──────────────────────────□■■□


      
        2018(平成30)年3月7日(水)



「拉致:朝鮮半島の闇、日本の闇」第11章:“シーチン”修一 2.0

             習近平の「独裁政治」は:宮崎正弘

             9条改憲は首相案が適切:杉浦正章    
             
                      話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


□■■□──────────────────────────□■■□
第4627号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
               御意見・御感想は:
                  ryochan@polka.plala.or.jp

                購読(無料)申し込み御希望の方は
                    下記のホームページで手続きして下さい。
  
       http://www.max.hi-ho.ne.jp/azur/ryojiro/chomon.htm
    バックナムバーは http://www.melma.com/backnumber_108241/

    ブログアドレスは http://chomon-ryojiro.iza.ne.jp/blog/




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「拉致:朝鮮半島の闇、日本の闇」第11章
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


       “シーチン”修一 2.0

【措置入院」精神病棟の日々(102)】ここ数日、かなり暖かくなってき たので屋外作業療法に精出し、屋上のパノラマ展望塔はほぼ完成した。4 歳女児と6歳男児は展望塔が大好きで、まるでマシラの如くハシゴを昇 り、真っ白な富士山を眺めたり、眼下を見下ろしながら「〇〇選手、どう か・・・やったーっ!やりました、2つ目の金メダル! △△さん、選手の 表情を伝えてください、どうぞ」なんてやっている。

ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展でこの展望塔が入賞するかどうかは 分からないが、小猿と小生は眺望を楽しみながらチョコやキャラメルを食 べると、とてもいい気分になる。頂上を制覇したような、そんな解放感。

1993年頃に東京の最高峰、標高2017mの「雲取山」を登った時は、前泊の 山小屋は「三条の湯」。ここは深田久弥も利用したが、彼は「日本百名 山」に「雲取山は東京から一番近く、一番深山らしい気分のある2000m峰 だけあって、高尾山や箱根などのハイキング登山では物足りなくなった人 が、次に目指す恰好な山になっている」と書いている。

小生ら4家族10人のパーティは三条の湯へ向かう途中で突然の雷雨に遭 い、ずぶ濡れで逃げ込んだが、温泉に浸かり、ストーブで濡れた衣服を乾 かし、翌日の昼頃に急な笹薮を抜けて頂上制覇した時は皆で「バンザー イ!」っと三唱したものだ。展望塔はその時の感動ほどではないが、「あ あ、いいなあ」と思う。

かったるさ すっきりするから カタルシス(修)

まあ下句は「ただのダジャレで 入賞できず」だな。

拉致問題はまったくすっきりしない、カタルシスとは程遠い状態が長い間 続いている。被害者家族は堪忍袋の緒が切れそうだ。なぜこんなにも進展 がないのだろう。

1977年には久米裕さん、横田めぐみさんが失踪、1978年にはアベック3組 が同時期に消え、さらに1組が誘拐されそうになった1978年の時点で、警 察や公安関係者は「北による拉致疑惑」に気付いていたのではないか。確 証はなくても、北の工作動向に通じた「協力者」、たとえばギブ&テイク で情報を交換する二重スパイ的なディープスロートや、暗殺1年前の朴正 煕の韓国政府に接触しないわけがない、と小生は思う。

「北による拉致」が濃厚になっても、これを公表すれば長年培ってきた 「協力者」との信頼関係が崩れて、北のアングラ情報が絶たれてしまいか ねない、被害者の数も少ないから、この際、この件は緘口令としておく方 が国益になる、アングラルートを通じて「日本政府は公表しないが、その 代わりに今後、北は日本人を拉致しない」という、被害者と家族を切り捨 てるような“合意”“了解”があったのではないか。

そうであれば、当然、日本政府の機密費から北へ慰撫というか手打ちのカ ネが渡ったろう。

当時の総理大臣は――

67代 福田赳夫 ≪就任時:71歳≫1976年12月24日〜1978年12月7日(在職日 数:714日)自由民主党
68代 大平正芳 (第1次) ≪就任時:68歳≫1978年12月7日〜1979年11月9 日(在職日数:338日)自由民主党
69代 大平正芳 (第2次)  ≪就任時:69歳≫1979年11月9日〜1980年6月 12日(在職日数:217日)自由民主党

福田は大平と争った「大福戦争」で有名だが、長男はリベラル≒アカモド キの康夫である。親を見れば子が分かる、その逆もありだが、福田は次男 を後継者にしたかったが、次男が病気になったために仕方がなく康夫にし たという。福田は自身も仁徳に欠けるようだ。

<1977年(昭和52年)に起きたダッカ日航機ハイジャック事件では「人命 は地球より重い」として犯人側の人質解放の条件を呑み、身代金の支払い および、超法規的措置として6人の刑事被告人や囚人の引き渡しを行った ことで、テロリストの脅迫に屈したと批判を浴びることとなった。しかし 在任中を通じて福田内閣の支持率は徐々に持ち直し、中国へのODA開始や 積極的な東南アジアへの開発援助を行う。

同年10月23日、トウ小平副総理を日本に迎え、「日中平和友好条約」に調 印。

1995年(平成7年)、岩波書店から『回顧九十年』を刊行し、同年7月5 日、肺気腫で死去。90歳没>(WIKI)

犯罪者に「とにかくカネをやるし、豚箱からお前の友達も出すから、騒ぎ は御免だ」という人で、北から見れば福田は「ヘタレ、泥棒に追い銭、た だのバカだ、拉致作戦を実行しても何もしまい」と、小生が金正日なら判 断するだろう。

客観的に見ても福田は「日中友好万歳、カネをばらまくから仲良くしよ う。岩波はいい出版社だ」というリベラル≒アカモドキ風である。カネで 解決、というのは、福田は大蔵官僚だったからその傾向が強かったのでは ないか。当然、パープリン増産の東大出。

政権を大平に禅譲するという「大福密約」、政治家同士の約束を平然と 「ないことにした」のだから、天性の嘘つきでもあり、「拉致? 知りま せん」は大いにあり得る。

大平は「私は嘘を申しません」で有名な池田隼人が見出した子飼いの弟子 で、1965年の日韓条約調印にも大きく寄与したから、反北を鮮明にしてい た朴正煕とも親しかったろう。大平は生家が貧しく苦労したが、努力の人 で、結構な知識人だったという。朴正煕も貧しい農家の5男2女の末子なが ら努力の人。2人は似ている。

<大平は直属の民間人有識者による長期政策に関する研究会を9つ設置 し、内政については田園都市構想、外交においては環太平洋連帯構想や総 合安全保障構想などを提唱した。

大平政権期の世界は、1978年(昭和53年)に発生したイラン革命と第二次 石油危機の余波、1979年(昭和54年)のソ連のアフガニスタン侵攻などと いった事件によって、「新冷戦時代」と呼ばれる環境にあった。

このような情勢への対応として、大平は日米の安全保障関係を日本側から 公の場では初めて「同盟国」という言葉で表現し、米国の要望する防衛予 算増額を閣議決定した。また「西側陣営の一員」として1980年(昭和55 年)のモスクワオリンピック出場ボイコットを決定、福田前政権の「全方 位外交」から転換し、後の中曽根康弘政権へと継承される対米協力路線を 鮮明にした>(WIKI)

大平は「あーうー」宰相などと言われたが、大平自身はこう語っている。

<「大平さんはあーうーである、あーうーの大平さん」ということで、こ の頃、声帯模写でも随分有名になっておるようです。

私は長い間、戦後で一番長い外務大臣をやらせて頂きました。私に質問が 集中致します。その人に答えなければなりませんが、外務大臣の答弁とい うのは、ワシントンもすぐキャッチしております。モスコーも耳を傾けて おります。北京も注意しておるわけでございまするから、下手に言えない のであります。

そこで、「あー」と言いながら考えて、「うー」と言いながら文章を練っ て、それで言う癖がついたものですから、とうとうそういうことになった のでございますが、私は悔いはございません>(WIKI)

政友の角栄は「大平の答弁は“あーうー”を取れば完璧な文章になってい る、大したもんだ」と評価していたそうだ。

大平が急死した1980年6月12日の夜、小生は田園都市線で帰宅途中、世田 谷区瀬田の大平の自宅方面を見つめながら「関係者や記者でごった返して いるんだろうなあ」となぜか思って、それを記憶していたが、「大平は人 格者であり、キリスト教徒でもある。彼が拉致疑惑を封印するはずはな い」と今、書くためにその日を記憶にとどめていたようである。

恐らく福田赳夫が拉致疑惑を封印したのではないか。確証はないが、推定 有罪の印象だ。

さてさて、行く川の流れは絶えずして、アカモドキの牙城EUはナンカナー 状態。「難民から出たサビ」という感じだ。

ああ無情 だれもオランド 孤独の身 仲良しの でたらメルケル 老残 の日々(修)

ドイツの尻尾はアカモドキとイスラム難民モドキに握られ、振り回される だろう。この2つのモドキは独裁が大好きだから、中露の皇帝は欣喜雀 躍。尻尾の正義は「やがて国を亡ぼす」(夏彦翁)。終幕ではヒトラー的 な人が、今度は喜劇役者として登場するのだろうか。今、歴史は動いてい る、どこへ向かっていくのか・・・

明日をも知れぬ発狂亭“キャメルクラッチ”雀庵の病棟日記から。残業規 制? サビ残? 仕事くらい好きなだけやらせてくれよ、夜討ち朝駆け、 いいじゃんよ、それが厭なら転職したら? 激務に耐えて踏ん張る奴がい たから今の日本があるんやで、企業戦士やったんやで、戦死、戦病死、過 労死・・・当たり前や。タフで運がいい奴が生き残る、それが群を統率す る、動物の掟やで。楽をしたい、遊びたいなんて思うたら「テツヤ、死 ね!」や。

【2016/12/18】(承前)*産経「聞きたい、安部龍太郎さん『家康』」。

<信長、秀吉が「重商主義・中央集権」とすれば、家康は「農本主義・地 方分権」を選ぶ。それで江戸260年の平和が実現した。僕は家康が「日本 という国をどう立て直すか」というテーマを持っていたように思う>

家康が戦国時代を終わらせた当時(1615年あたり)、世界の列強は大航海 時代という地球規模の斬り取り自由の戦国時代であり、富国強兵・殖産興 業はいずこの列強にとっても「国是」だった。だからこそ重商主義・中央 集権が不可欠であり、総力を挙げて戦い、勝利を目指した。敗ければたち まち、あるいはスペインのようにずるずると列強の地位から脱落し、400 年経っても二流のままだ。

こういう情況を信長、秀吉、家康は十分承知していた。信長、秀吉は「列 強にならないと植民地になってしまう」という危機感を持っているから重 商主義・中央集権による「近代化」を目指した。

家康は、とにもかくにも戦争が無いこと=平和=薩長という潜在敵はある ものの停戦・休戦という現状維持を最優先した。「一国平和孤立主義」 で、鎖国により国際社会から距離を置いた。極東という、欧米から見れば 地の果ての、なんという資源もない、ちっぽけな4島からなり、しかも平 地は10%しかない山国の日本は、植民地にするにはあまりにも魅力がな かった。

だから、幸か不幸か、日本は列強から干渉されることは少なかった。1800 年前後からクジラ漁の外国船が日本との接触を試みたが、「薪炭、水を供 給してくれ」というものだった。列強にとって魅力的な物産はほとんどな かったのでは無いか。

家康・徳川幕府は「神君の祖法遵守」で、GDP成長=近代化=生産性向上 にほとんど興味が無かったようだ。それどころか質素倹約推奨だ。経済発 展は諸藩を潤し、徳川幕藩体制を揺るがしかねない、と発展にブレーキを かけた。

大井川に橋を架けなかった、大船を造らせなかった、城の増改築、修理を 極力許さなかった、鉄砲はもちろんご法度、街道整備に消極的だった、な どなど。戦争を避けるために、徳川幕府を守るために、か・・・

いいこともあるし、悪いこともある。Half good, half bad, 世の中、歴 史は複雑で、単純に割り切れるものではない。ところが割り切らないと前 へ進めない。難しいもので、だから困惑し、解を求めていく。面白いなあ と思って永遠に考え続ける。科学、哲学はそんなものだろう。(つづ く)2018/3/5


       
━━━━━━━━━━━
習近平の「独裁政治」は
━━━━━━━━━━━
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)3月2日(金曜日)
         通巻第5623号 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 習近平の「独裁政治」は中国の脅威を世界全域に与える
  絶対権力は絶対的に腐敗するのが歴史の鉄則。
*********************************

「レーニンは一党独裁を制度化し、個人に独裁権力が集中しないように 『制度』を最も重視し、集団指導体制を唱えた。これが所謂『レーニン主 義』であり、スターリン死後のソ連でどうやら実現するにいたった」 (『サウスチャイナ・モーニングポスト』、2018年3月1日)。

こう書き出したのは、ディビット・シャンボー(ジョージ・ワシントン 大学教授)だ。

シャンボーと言えば、キッシンジャー、ボーゲルと並んでアメリカ人の 「親中インテリの3羽がらす」とも言われたが、習近平の登場に前後して 中国に絶望し、以後、中国批判の先頭を切った。その追いをしたのが「私 は中国の騙されていた」といったマイケル・プルスベリー等である。

ソ連の集団指導性に安定が見られると、政策的な分析も可能となり、次に ソ連が何をやらかそうとしているかも予測しやすい環境となった。

それを横目で見ていた毛沢東は逆の路線に走った。

毛沢東は党官僚を嫌い、軍の近代化を呪い、独裁に邪魔な制度を破壊させ るために紅衛兵をしそうして劉少奇ら「走資派」を失脚させ、つぎに軍の 主導権を握った林彪が邪魔となってきたので、粛清した。

毛沢東は官僚、インテリが嫌いだった。

中国は文革の40年で文明を後退させた。
 
独裁皇帝・毛沢東の死後、同じくレーニン主義に基づいた集団指導性を重 視し、権力の制度化に邁進したのはトウ小平だった。トウ小平は制度の確 立と安定化を目指し、共産党総書記と国家主席とを分離し、さらには国務 院に経済政策の主導権を付与し、中国的社会主義市場経済という、人類未 踏の実験に乗り出した。

爾来、年を経て、習近平は、この官僚的な団派の制度、党の集団指導体制 を破壊し、安定的システムを、不安泰なものにしかねない独裁政治を志向 しはじめた。


 ▲歴史の教訓に学ばない習近平の独裁体制の弱点

集団指導体制を表面に唱いながら、政敵を『反腐敗』の名の下に次々と粛 清し、次世代指導者となりそうなリーダーも失脚させ、軍からは百名の 「将軍」とおよそ4000人の幹部を粛清した。

除才厚、郭伯雄ら江沢民派軍人を血祭りに上げ、旧瀋陽軍区と蘭州軍区に 連なる軍人脈、党官僚を左遷し、自らが信頼する旧南京軍区の軍人を片っ 端から抜擢して周りを固めた。

ついで最大の潜在的となりそうな「団派」を標的に照準を定め、孫政才を 失脚さえ、胡春華を閑職に追いやり、李克強首相からは経済政策の決定権 を取り上げた。

そのうえで、全人代を召集し、憲法を改悪、任期延長を画策する。彼は 2023年まで「皇帝」を続ける腹づもりだ。

ネット上に巻き起こった反対論を監視団を使ってすべて削除させ、軍には 「いつでも戦争ができる準備をせよ」と緊張を醸成した。かくて習近平の 独裁体制は確立間際である。
  
しかし、「絶対的権力は絶対的に腐敗する」という歴史の業を、次にかれ はいかにして克服できるのだろうか?

    
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
書評 しょひょう BOOKREVIEW 書評 BOOKREVIE 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 現代とは国民の生活を間断なく非常事態へと追い込むような時代
  だからこそ現代人はおのれの「死」を意識にのぼらせるほかはない

  ♪
西部邁『保守の遺言』(平凡社新書)
@@@@@@@@@@@@@@

 さきに遺書となった『保守の真髄』(講談社現代新書)を小欄でも仔細 に論じたが、本書はその第二弾、というより正真正銘の遺書である。
「あとがき」の日付を見ると1月15日となっている。自裁される6日前で ある。

前作より色調はうら悲しく、全体がペシミズムに覆われているかのよう に、文章の行間にも切なさがともなっている。

福田恒存が晩年に口にしていた『言論は空しい』という言葉を、西部流に 置きかえ、それを随所に重複的に述べているからである。

 曰く。

「ペシミズムのなかでのオプティミズムを保ち続けることなど果たしてで きるのであろうか」(280p)

「私の言論戦は、正しくは戦さなんかではなかったのだ。それは、たとえ 解釈力や予見力を発揮していたとしても、言論では単なるエクスクレッセ ンス(異常突起物)に、つまり疣(いぼ)とか瘤のようなものと扱われる のだ。せめてそのことの自覚を表明しておくのでなければ私の矜持が保た れない。つまり『ファッスン・マイ・シートベルト』と心に呟いて、ファ シスモの気分でいた私は『高度大衆社会のただ中で無効無益の意地を張っ て、そして消えてゆく存在』にすぎなかった」(220p)

「(多くを書いてきたが)ほぼ間違いなくそのすべてが時代の重さに踏み にじられ時代の風に吹かれて飛んでいく」(301p)

なんという絶望であろう。

しかし、その絶望を巧みな韜晦力で包み込み、西部氏はその瞬間瞬間を精 一杯、楽しく愉快に生きようとした。

同時に『正論』(4月号)に再録された西部論文に新しい発見があった。

西部氏は『福沢諭吉 その武士道と愛国心』のなかで、福沢を日本と西洋 の間で精神の平衡を保ち続けたマージナルマン(境界人)とした。

そのあとに書いたのが『中江兆民』である。本人は、福沢と一対の作品と する企図があったとし、中江に挑む理由を「桑原武夫らの擬似知識人が兆 民を左翼の元祖と見立てるという謬見を長きに及んでこの列島にばらまい てきたからだーーそれは丸山真男らが福沢諭吉を近代主義の始祖と見立て るという嘘話を広めてきたのによく対応している」(『正論』2018年4月 号再録「ファシスタたらんとした者」)。

だが「どこからも関心を寄せられなかった」と西部氏は悔やみ、「妻を励 ますために書いた『どんな左翼にもいささかも同意できない18の理由』も 予想通り無視された」とある。後智恵のようで恐縮だが、じつはこの弐冊 をまっさきに評したのは小生だった。

こうして西部氏の遺書代わりの本書は、一貫するペシミズムのなかで、最 後までオプチィミズムを失っていない。

本書の後半にあたる部分は衆愚政治やマス、進歩的ブンカジン(本書では 柄谷行人や佐野眞一批判がある)の批判の集大成でもあるが、スマホ社会 を絶望の未来として、次のような文言が続いている。

「現代とは国民・住民の生活を間断なく非常事態へと追い込むような時代 のことなのだ。もちろん、たとえ共同体が安定していようとも、セキュラ ライゼーション(世俗化)の一途を辿る近現代では、人間はおのれの死を 意識にのぼらせるほかなく、そして死の予期の下に有限の生を送らざるを 得なということそれ自体、人間の個人としての生がつねに非常事態にある と(実存主義に倣って)いうこともできる」(142p)

自裁のあとで上梓される本だけに、その決意までの心理的状況がよくよく 把握できる。
         
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
   ♪
(読者の声1)世界ウイグル会議の総裁に就任したドルクン・エイサ氏、 並びに世界ウイグル会議執行委員長 ウメル・カナット氏の来日公演が開 催されます。

ウイグルにおける人権弾圧が強まり、既に全土が政治犯収容所化しつつあ る現状と、人権改善と民族自決権確立のために、今後世界ウイグル会議が いかに活動していくかを報告します。

               記

日時:2018年4月1日(日) 午後2時開場 2時半開会
場所:TKP神田駅前ビジネスセンター カンファレンスルーム5C
https://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/bc-kanda-ekimae/access/
参加費:1000円

講演者プロフィール:世界ウイグル会議総裁 ドルクン・エイサ
 1988年、新疆大学で民主化デモを指導、その後中国政府からの迫害を受 け、94年、ドイツに政治難民として亡命。現在はドイツ国籍を持つ。

ドイ ツでも在住ウイグル人の組織化に従事。2004年、結成された世界ウ イグル 会議の事務総長に就任する。一貫してウイグルの人権問題改善を 国連など 国際組織に訴え、同時に国外ウイグル人コミュニティの団結の ために尽 力。

2016年、その功績が評価され、共産主義記憶財団の人権賞を受賞しま し た。また。2017年、世界ウイグル会議総裁に就任。ウイグルでますます 強まる中国政府の迫害と民族浄化政策に抗する運動の指導者として活動し ています。また、UNPO副議長として、国家を奪われた世界の各民族の問題 に取り組んでいます。

 世界ウイグル会議執行委員長 ウメル・カナット

 グルジャ市に生まれ、1999年から2009年、ラジオ・フリー・アジアのウ イグル語編集主任として、アフガニスタンとイラクの戦争報道、ウイグル 語のニュース編集、ダライ・ラマ法王などアジア地域の著名人との独占イ ンタビュー、世界各国からのニュース速報放送をおこないました。世界ウ イグル会議では2006年から副総裁を務め、現在は世界ウイグル会議執行委 員長。

主催:日本ウイグル協会
連絡先:イリハム・マハムティTEL 080-3248-3463 Email info@uyghur-j.org



  ♪
(読者の声2)韓国大統領・文在寅は3月1日の演説で、先の日韓合意に 公然と反して、「慰安婦問題」の「加害者」として日本を批判したのみな らず、「永遠の反省」を求めたと報じられている。

このことを怪しからんと軽々に憤ってはならない。

なぜならば、これは日本政府の間違った対応によって招来されたからである。

2年前に日本国首相・安倍晋三は、我々良識派の反対を押し切って、史実 に全く反する「日韓合意」なるものを強行した。あまつさえ、その「合 意」の履行も見ぬうちに南北朝鮮の政治ショウと化した「冬季五輪」の地 に足を運ぶという朝貢外交の如き軽挙妄動を世論の反対を押し切って再度 強行した。

これらは、所謂「支持率」目当てから左翼マスコミを籠絡せむとの浅知恵 によるものであり、自己の延命の為には史実も民族の尊厳も国体の本義も 尽く薪樵(=煮炊き用の雑木)となす愚挙と断じる外ない。

ここにおいて、マスコミが悪い野党が悪いと安倍に同情する声が良識派の 中にもあるが、これこそが問題である。

今や、皇祖皇宗を拝する臣民はこぞって現下の亡国政権に鉄槌を下す秋が 到来せしことを認識せねばならない(習近平の猿真似をして総裁任期延長 を画策しているらしいが、言語道断である)

米欧に於て民族の本義を第一義に掲げる良識派政党が躍進せるに比して、 本邦民衆、特に自称「保守派」に於る国体護持意識の希薄なるを嘆ずるも のである。(東京、Y生)



  ♪
(読者の声3)新憲法施行に反対する勢力(日本共産党 左翼など)を批 判するウェッブサイトをご案内いたします。

http://newconstitutiongogo.org/

日本共産党の主張する民主主義とは異質な民主主義    
http://newconstitutiongogo.org/005002000.html
北朝鮮と仲が良い団体

http://newconstitutiongogo.org/002040000.html
沖縄関係

http://newconstitutiongogo.org/002038000.html
http://newconstitutiongogo.org/002037000.html

歌声喫茶ともしびの歌集にはこんな歌が掲載されている

http://newconstitutiongogo.org/002045000.html

日本共産党や左翼、左派系労働組合などの構造と実態の解明を進めてい ます。最終的には、日本共産党や関係する団体について何でもわかるとい うようなサイトを目指しています。

私は、憲法改正は絶対になされなければならならないと考えています。し かし日本共産党や左翼は、憲法改正に反対する大運動を起こしています。  (安東幹)




━━━━━━━━━━━━━━━━━━
予測できない金兄妹の韓国呑み込み作戦
━━━━━━━━━━━━━━━━━━


             櫻井よしこ

「予測できない金兄妹の韓国呑み込み作戦 日本は憲法改正の一日も早い 発議を」

北朝鮮の独裁専制君主、金正恩氏の妹の金与正氏は「氷のような女性」 だった。アゴを上向きにし、人を見下すような目線が目立った。金王朝支 配の死臭の漂うような北朝鮮では、人々は高官も含めて、一人の若い女性 のこのような目線に怯えるのであろうか。

2月9日の韓国入りから滞在3日間で、彼女は文在寅韓国大統領の心を ぎゅっと鷲掴みにしたと見てよいだろう。なんと言っても文氏は3日間に4 回も与正氏に会った。初日からの映像を時系列で見ると、与正氏の表情に 余裕が生まれている。

文大統領も韓国世論も彼女の微笑外交に屈しつつある感触を得たからであ ろう。韓国紙には与正氏の力を、「微笑の核爆弾」と形容した記事もあっ た。マイク・ペンス米副大統領は「北朝鮮が平昌五輪をハイジャックしよ うとしている」と警告、微笑攻勢で北朝鮮の残虐さが覆い隠されてはなら ないと語った。オットー・ワームビア氏の父親を平昌に招き、現地で脱北 者らと会うなど北朝鮮の非人道的行為は許さないとの米国の姿勢を強調した。

しかし、蓋を開けてみれば、与正氏は韓国メディアに大きく報じられ、美 女軍団には無数の人が群がり、文大統領は締まりの無い顔で平壌に行きた くて仕方ない心を見透かされた。

史上最悪の政治五輪になったが、近未来の光景も見えてくる。南北朝鮮が 北朝鮮を盟主とするような形で会談し、日米が対応を誤ればその先に北朝 鮮主導の連邦政府が生まれるだろう。

今回、なぜ、90歳の金永南氏が韓国を訪れたのか。2000年6月の金大中大 統領平壌訪問を思い出せば、疑問は解ける。大中氏は4.5億ドル(約500億 円)の秘密資金を金正日総書記に送金して南北首脳会談を開催してもらっ た。6月13日、平壌に到着したとき正日氏が出迎えた。思いがけない主役 の出現に、韓国国民は熱狂した。

だがその後、北朝鮮側の主役は正日氏から、一応国家元首の永南氏に交替 した。当日の晩餐会は永南氏が主催し正日氏は姿を見せなかった。2日目 の晩餐会は大中氏が答礼で主催したが、このときも正日氏は現れなかった。

客観的に見れば、北朝鮮元首の永南氏と韓国元首の大中氏が外交儀礼に基 づいて接遇しているのであり、形は整っている。

では、正日氏はどうしたか。大中氏訪問3日目の昼食会を主催し大中氏と 永南氏の両方を招いたのだ。中国共産党が中華人民共和国政府の上位にあ るように、北朝鮮労働党も北朝鮮政府の上にある。永南氏は正日氏には平 身低頭する存在だ。

大中氏はその人物と、同列に位置づけられた上で、正 日氏に招待され た。正日氏は永南氏の上に立つのと同様の形で、大中氏の 上にも立った ということだ。こうして正日氏は南北両朝鮮の代表の上に立 つ形を世界 に示した。文氏の北朝鮮訪問も、同じ形に嵌まるだろう。この ような事 態を見越して、正恩氏は永南氏を訪韓させたと見てよいのではな いか。

北朝鮮に前のめりの文大統領とは対照的に、安倍晋三首相は日本の立場を 永南氏にはっきり伝えた。ペンス氏が五分しかとどまらなかった文大統領 主催の歓迎宴に、安倍首相は最後までとどまった。終わり近くにさっと永 南氏に接近して要求した。拉致被害者全員の早期帰国を日本政府は強く求 めると、強い口調で述べたのだ。

永南氏は儀礼上の元首であり、決定する権利はないのであるから、返事な ど問題ではない。大事なことは永南氏に日本国政府の固い意思を伝えたと いうことだ。それを氏は忠実に正恩氏に伝えるであろう。

正恩、与正兄妹が韓国呑み込み作戦に成功するのかは、予測できない。日 本は米国と共に韓国の対北宥和策を牽制し国防力の強化を急ぎ、憲法改正 を一日も早く発議することだ。
『週刊ダイヤモンド』 2018年2月24日号
 新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 1220



━━━━━━━━━━━
9条改憲は首相案が適切
━━━━━━━━━━━
 

     杉浦 正章

チャンスは今年しかない
  
北と中国で不可欠に
 
25日の自民党大会を控えて、今年最大の与野党の争点となる改憲構想が 固まってきた。自民党は、首相安倍晋三が昨年5月に提示した戦力不保持 を定めた9条2項を維持した上で、自衛隊の存在を明記することを骨格と する方針を固めた。今後はこの線に沿って公明、維新など改憲勢力を糾合 して、今年中にも発議して国民投票にかけたうえで改憲を実現する方針 だ。占領軍に押しつけられた9条は明らかに、日本の戦力の骨抜きを狙っ たものだが、改憲には戦後70年を経て北朝鮮の暴発や中国の海洋進出で 極東環境が時代にそぐわなくなったことが大きく作用している。

まず9条の内容に触れる。1項は「日本国民は、正義と秩序を基調とす る国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は 武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄す る」としている。また2項で「前項の目的を達するため、陸海空軍その他 の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」となって いる。

自民党党憲法改正推進本部は昨年12月の論点整理で、9条1項と2 項を 維持して自衛隊の存在を書く案と、2項は削除して自衛隊を明記する 案 の両論を併記した。安倍は昨年5月に2項維持で自衛隊を3項に加憲す る案を提示して、2020年までに施行する方針を明らかにした。

一方、 党内には、元幹事長石破茂ら「削除派」が2項削除で自衛隊明記 をを主張 している。しかしこの石破案は少数派にとどまっており、党内 は圧倒的に 「2項維持による加憲派」が多数で、首相案支持に回っている。
 その最大の理由が、安倍が大局を見ているのに対して、石破は見ていな いからであろう。改憲という大事を実現するためには自民党が単独で突撃 するようなことは、のちのちに禍根を残すからだ。公明の抱き込みはもち ろんのこと、維新の賛成まで視野に入れているのだろう。維新は9条改正 を初めて昨年の総選挙の公約に入れており、内容によっては同調する可能 性がある。

首相の主張する2項を削除しない場合の問題は、9条に関する分かりに くい解釈がそのまま残ってしまうことだ。自衛隊が戦力であるかないかの 論争は、2項に「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と言う表 現があるが、これを政府は「自衛隊は自営のための最小限の実力組織であ り、2項の『戦力』には当たらない」と解釈してきた。

吉田茂による「戦 力なき軍隊」論が姿を変えていまだに続けられている のだ。自衛隊は世界 有数の軍隊であり、保有装備・武器ランキングはア メリカ(核武装),ロ シア(核武装),中華人民共和国(核武装)、日 本の順と言われている。 核武装なしでも4位なのである。

確かに世界有数の戦力を持つ自衛隊が「戦力でない」というのは国会でだ け通用する詭弁に過ぎないのだろう。だいいち、戦力不保持を削除すれ ば、発議後の国民投票で否決される可能性が高くなるとみられる。副総裁 高村正彦は講演で「削除することは国民投票があるので困難」と訴えていた。

もっとも、2項を維持して自衛隊を明記した場合「戦力」かどうかの整 合性が常に問われることになる。筆者はこれもやむを得ないと思う。なぜ なら絶対平和主義の公明党や他の野党の参加を促すためにはあえて「詭 弁」を使って実利を取る方が、憲法改正戦略には得策であるからだ。

憲法 はもともと不磨の大典などではなく、諸外国では時代に合わせて常 に改正 しているのが実情だ。中国などは習近平の終身政権維持のために 改正する ほどだ。したがって、日本にある改憲アレルギーを除去するた めにも、 「詭弁」も衆生を教え導く巧みな手段である「方便」と考える べきなの だ。これで蟻の一穴を開け、将来的に時代に即応した改憲を実 現して行け ば良いのだろう。

 幸い石破茂も「決まったことには賛成する」と発言しており、党内はよ ほど執行部が油断しない限り、まとまり、骨格を党大会に提示出来るもの とみられる。この機会を失えば来年は天皇即位、参院選挙と日程が続く し、オリンピックという国事の前の政界混乱は世界に醜態をさらす。発議 と国民投票は早ければ早いほどよいのだ。



━━━━━━━
最 新 情 報
━━━━━━━


 ◎★携行に便利なドライ納豆の作り方 品川 阿生居士

 <http://blog.livedoor.jp/baiasei/archives/1070325160.html> 阿生 爺のブログ:
丸梅亭のドライ納豆(2018・3・6)

http://blog.livedoor.jp/baiasei/archives/1070325160.html



 ◎約1年ぶりに3Mが百人町に集合:前田正晶

SM氏が一時帰国した機会を捉えて、6日に今回は私の体調も考えて百人町 のサンパークホテルに集合して貰った。皆が仕事から離れて久しいものが あるので、仲々嘗てのような生々しい話題が少なくなってしまったのは残 念だったが、SM氏からは現在のアメリカの香りが漂う話題も出て、楽しい 2時間の語り合いだった。それだけに目新しい話題も少なかったのだが、 その中からこれはと思うものを採り上げてみたい。

SM氏は言わば日系一世に当たるのだが、一世の中にはアメリカでの生活の 大変さを考えて帰国する人が増えてきた由だ。それは、何分にも広大なカ リフォルニア州にあっては買い物に出るのも何でも運転をせざるを得ない のが大きな負担であるし、アメリカでの医療費の負担の大きさを考慮する 時に我が国に戻った方が安心だし経済的でもあるという辺りが大きな要因 であるようだ。

その負担となっている車の運転だが、アメリカでは経済的な「ウーバー」 が急速に普及しつつあるので、それ以外の利便性を考慮してSM
氏はスマートフォンに切り替えたのだそうである。アメリカでは中国ほど にはスマートフォンが活用されていないまでも、時代の変化はそこまで来 たのだということ。

また、EVも普及しつつはあるが、ロスアンジェルスとその近郊ではタク シーはほとんどトヨタのPriusに切り替わってしまったそうだ。水素の車 も普及しつつあるが、兎に角ハ イブリッド車が目覚ましく増加している 由だ。

アメリカの失業率が4%台で安定していることも話題とはなったが、ここ に内蔵された問題点は難しい微妙な表現になるが「プーアホワイト以上の 階層に属して4年制の大学しか出ていない人たちを求めている一定以上の 地位には上がれない職種では、相変わらず求人難が続いているそうだ。

それは如何なる企業でも経営の実務を担当する修士号以上を持った人は数 多く必要な訳ではないので、4年制の大学を出た人は実務担当者として求 人はあるが、出世の可能性に欠け年俸も容易に上がっていかない仕事には 人気がなく、また採用しても直ぐに幾らかでも年俸が高い職を見つけては 転進していってしまうので、慢性的に人手不足に陥っているという具合ら しい。

昨年にもSM氏が指摘していたことで、ビジネスの世界で「職の安全」とい うか「雇用の安定性」を確保する為には、MBAと言うか修士号胃以上を 持っていることが必須条件になりつつあるのだ。この点についてはYM氏が 言うには「今やその修士号はビジネスの世界だけに止まらず、例えばUNの ような団体の職員にも必要となってきた」のだそうだ。即ち、6年以 上も 大学に通えという意味だ。

また、大学、特に有名私立大学の学費は年々増加しつつあり、場合によっ ては600〜700万円に達するのが珍しくなくなってきたのだそうだ。それだ けの出費というか負担は容易ではないので、学生ローンに依存する者もま た増加し、気が付けば20万ドルも借りていたなどという事態になり、卒業 後もその返済に四苦八苦となる時代だという話題も出た。即ち、アメリカ におけるjob securityは金次第となりつつあるということ。

アメリカの新聞の凋落も話題となった。嘗てはLAタイムスなどは街中に設 置された自動販売機で$1もしないで買えたものだったが、今やその販売 機が使われないままに見捨てられ、処分すれば経費がかかるという理由で 放置されて残骸が曝されている由だ。では新聞は何処で買えるかのかと言 えば、スターバックスやマクドナルドなどに置かれている時代となったそ うだ。

本日のサンパークホテルのダイニングルーム・椿の日替わり定食は「カツ カレー」の¥700だった。SM氏曰く「こんな値段ではアメリカでランチに はありつけない。マクドナルドのセットでも$8はかかるのだ」で、YM
氏も同調していた。カツカレーを楽しんだ後でコーヒーも付いてくるの で、敢えて喫茶店に移動するまでもなく話し合いを楽しんだ一時だった。

SM氏は「アメリカでも何故我が国では給与の水準が上がらず、内部留保に 走っている会社が多く、未だにデフレ傾向が見えるのかと話題になってい る」と言っていた。私からはバブルが去った後に育った世代が経営担当者 になってしまった時期にあるので、「経営者の質の劣化だ」と厳しいこと を言われた私と同じ年齢のもお社長さんがおられると解説しておいた。

 ◎2月の新宿区の人口は対前月比+0.1%増加して342,564人となった:前 田正晶

先月の23日に何年振りかで百人町/大久保通りを探訪に来られた、同じ新 宿区の信濃町駅の近くに住まわれる90歳の長老は後刻「お蔭様で噂に聞く 新大久保の無法地帯をじっくり見学、大いに社会勉強をさせていただきま した」との感想を寄せられた。

また、数ヶ月ぶりに4日にイスラム横町から大久保通りを大久保駅方面に 歩いた訪問者は「この街が劣化していく方向が、常に我が国が外国人に 侵食されていく姿の将来を暗示する」と嘆いて見せた。

確かに、この方向に進めば何処まで行っても大声で喚きながら動き回って いるのは相変わらず圧倒的に中国の若者とと暗い表情が特徴のイスラム教 圏内の者が多いのである。特に業務スーパー「河内屋」などでは長老は値 段が安いのにも驚かれたが、異邦人が大量に買い込んでいく勢いには圧倒 されたと言われた。毎度のことながら、昨日も彼らが4台もあるレジに長 蛇の列をなしている風景には圧倒される。業務スーパーとは「アジア人の 為のスーパー」の如きである。

帰路に我が家の直ぐ近くでバングラデシュ人が1人で運営している一見八 百屋風のハラルフードの店内では、ミカンが12個で¥400とお買い得でつ い手が出てしまった。このような八百屋兼ハラルフード販売店が大久保通 りにも廃業した米屋等の日本人相手の店舗を活かして開店し始めている。 ということは、それだけハラルフードの需要先が増えていることに他なら ないと思う。

現時点までには何の刑事犯罪も起きていないが、あれほどイスラム教徒が 野放しで増えていくことに対して行政は何の手も打てないのは何故だろ う。かのトランプ様が我が国におられれば、早速Executive orderでも発 せられて、彼らの流入を阻止されたのではないかと思わずにはいられな い。事実、イスラム横町の先には何台もの外交官ナンバーと地方ナンバー のプレートを付けた車が路上駐車していたが、あれは明らかにイスラム教 徒がハラルフードの買い出しに来ているのだろう。

2月には日本人は106人の増加で、299,975人となっていた。外国人は161人 の増加で42,589人となり、彼らが総人口に占める率は12.%と前月と同じ だった。ここ百人町/大久保界隈を買い物目的で訪れるイスラム教徒は 多い。

私には彼らは東京都外からも来ているようにみえるのだが、ハラル フー ドはここまで来ないと入手できないのかと、些か不思議に思ってい る。 彼らは食料品を買いに来る以上は居住者なのだろうが、如何なる資格 で 滞在が許されているのだろう。

私は敢えてアジア系という表現をしているが、その中でも圧倒的に多いの が中国人であるのは間違いない。その大半は若者で、新大久保駅とその周 辺に未だに新設されつつある日本語学校に通っている者が多いようだ。彼 ら若者が日本語の勉強をするのは本当に週28時間だけアルバイトをする為 なのだろうか。それとも貴国してから日中友好関係か対日貿易の仕事でも する気なのかだろうか。まさか!!

私は我が国は外国人に対して甘過ぎるというか、余りにも無防備ではない かと何時も思っている。あのような若者を幾ら観光客として招いても、我 が国の経済には何らの貢献をする訳がないと断じたい。政府はもうこれ以 上、働きたいが為に我が国に入ってくる彼らに我が国のインフラと優れた 住環境を利用されないようにする工夫をしても良い時期ではないのか。


  ◎<自民党>改憲案に私権制限明記へ 緊急事態条項で方針転換

 自民党憲法改正推進本部(細田博之本部長)は、大規模災害などに対応 する緊急事態条項の条文案に、政府への権限集中や、国民の私権制限の規 定を盛り込む方針を固めた。これまでは国会議員任期の特例的な延長に 絞っていたが、党内に「(私権制限を明記した)2012年の党改憲草案に沿 うべきだ」と異論が強く、方針を転換した。7日の全体会合で条文案を示 し、意見集約を目指す。

 同本部は5日の非公式幹部会合で、災害復旧などの際に土地を強制収用 したり国民の移動などの私権を制限したりする「国家緊急権」について協 議。幹部の一人は「南海トラフ巨大地震などで国会が機能しない時、国家 緊急権の規定はあってもいい」と容認する考えを示した。

 同本部による昨年末の論点整理は▽国会議員の任期延長▽任期延長に加え て国家緊急権を規定−−の2案を併記した。ただ執行部は「人権制限につ ながる」との批判が強いことも踏まえ、任期延長に絞る方向だった。

しかし今年1月の全体会合で、石破茂元幹事長ら保守系議員が12年草案 に盛り込んだ国家緊急権の明記を要求。「任期延長だけでは国会議員の身 分保障だと思われかねない」との声も出て、方針転換を余儀なくされた。

緊急事態に内乱時も含めるかなどの「範囲」は詰め切れておらず、7日に 複数の条文案を示して議論する見通しだ。

一方、公明党は私権制限について「憲法上に規定する必要性は感じない」 (北側一雄副代表)と否定的。改憲に前向きな日本維新の会も慎重で、改 憲の国会発議に向けた他党との協議が難航する可能性が高遊んでまる。毎 日新聞3/6(火) 7:00配信



━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━

散歩する公園の梅は満開だが、まだまだ寒い日が続く。

隣りの中学校の暖房もれの湯気が寒気の中ことさら目立つ。芝生の校庭 では近所の子供たちが遊んでいた。子供は風の子だ。
                           
                                           読者:5576人
              






        

規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: 97 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。