政治・経済

頂門の一針

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頂門の一針4595 号  2018・2・3(土)

2018/02/03

 
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わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4595号
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        2018(平成30)年2月3日(土)



        明治維新150周年に当たって想う:加瀬英明

        中国、対日関係改善で突破口狙う:杉浦正章

          玉村豊男さんの「病気自慢」:馬場伯明
        
         米大統領の対中政策を活用せよ:櫻井よしこ
                
                      話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


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第4595号
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明治維新150周年に当たって想う
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        加瀬 英明


 近代日本の出発点を学ぼう

今年は明治維新から150年になることから、政府が「明治維新150周年」を 祝うことになっている。

それなのに、国民の中なかに明治維新150周年を祝うことに、反対する声 が聞かれない。

これは感慨深いことだ。日本国民がようやく明治維新を祝うようになった のだ。

明治維新は先人たちが行った偉業だった。日本がやっと立ち直りつつある。

今日では明治維新が行われたからこそ、日本が貪欲な西洋列強の餌食にな ることなく、独立を全うして近代国家として発展することができたこと に、異論を唱える者はいまい。

今から50年前の昭和43(1968)年に、明治維新100年が巡ってきた。

ところが、50年前の日本では、政府はもちろん、民間にも維新100周年を 祝う気運がまったくなかった。100周年を話題にすることもなかった。日 本は朦朧としていた。

昭和43年には、日本が国民総生産(GNP)でアメリカに次ぐ、世界第2 位の経済大国になったというのに、6月に東大医学部学生が東大安田講堂 を占拠して、機動隊が出動し(翌年、大規模な安田講堂占拠事件が発 生)、10月に学生が新宿駅を占拠し、11月に4000人以上の学生が安保粉砕 を叫んで、首相官邸に乱入した。大学紛争が全国の115校の大学に波及 した。

そのわきで大手新聞が、2年後に迫った日米安保条約改定へ向けて、60年 安保騒動が再現されることを期待して、「70年危機」を煽っていた。

 国家の自立意識の欠如

この年にはすでに敗戦からほぼ半世紀、独立を回復してから15年もたっ ていたのに、アメリカによる占領によって蒙った深い傷から、立ち直るこ とができなかった。国家意識を喪失してしまっていたために、国民が明治 維新が紡いだ輝かしい歴史を、思い遣ることができなかった。

昭和43年から半世紀が過ぎて、いま、ようやく占領憲法の改正の是非が問 われ、国論を二分するようになっている。それでも現行憲法を改正できる のか、まだ前途は険しい。

人は頭部に酷い外傷を負わされたり、異常体験をすると、自分が何者か分 からなくなる記憶喪失に陥ることがあるという。今日の日本でも、日本が どのような国であってきたか、はたして国家なのか、分からない者が多い。

 自尊こそが大切だ

世界史を振り返ると、このように国家が記憶を喪失する症状を患った例 は、日本の他にない。私にはなぜ日本がこのような状態に、いまだに陥っ ているのか、説明することができない。読者諸賢に教えを乞いたい。

日本国民は敗戦から今日まで、人であれば正常な人間関係――国家として正 常な国際関係を結ぶことが困難な自閉症を、病むようになっている。国の 存立を危ふくするものだ。1日も早く癒さなければならない。

自閉症は正しくは早期幼児自閉症と呼ばれ、この症状を患っている者は、 言語障害を伴うが、自己のみに関心が集中し、自分を責めたてて、自 立 することができない。

 マッカーサーの暴言はいまでも正しいのか

昭和21年に、マッカーサー元帥が「日本国民は12歳だ」と発言したこと が、総司令部の指示によって、当時の日本の新聞に大きく報じられてい る。いまでも日本の中で護憲派が国家の安全をひたすらアメリカに委ね て、自国に対して成人としての責任を果すことを頑なに拒んでいる。

きっと、昭和21年ごろから幼児性の疾患を病んで、歳をとることがないの だろう。

日本国憲法は大多数の日本国民によって、「平和憲法」と呼ばれて親しま れてきたが、先の戦争後の日本の平和は、アメリカの軍事力によって守ら れてきた。この憲法はアメリカの保護なしに、成り立たない。「“アメリ カの力による平和”憲法」と、呼ぶべきである。
 
 成人の日の意義を考えよう

今年も1月8日に、『成人の日』が巡ってきた。『成人の日』は占領下 で、昭和23年に制定された。

テレビが日本各地で、『成人の日』の式典が賑々しく行われたことを報 じた。しかし、日本は国として、まだ「成人の日」を祝うことができない でいる。いつになったら、「成人の日」を迎えることができるのだろうか。

昨年11月に、都内の名門私立大学の国士舘大学において、建学100周年 を 記念して「『東京裁判』シンポジウム」が催された。

櫻井よしこ氏、西修駒澤大学名誉教授、高橋史朗明星大学特別教授と、私 が招かれて討論が行われた。櫻井氏、西氏、高橋氏は、私が敬愛してやま ない学識者である。私はシンポジウムから、多くを学んだ。

午前と午後にわたったシンポジウムは、それぞれ3分講演した後に、パネ ル討論が行われて、東京裁判と、もう1つの占領政策の柱だった「ウォ ア・ギルト・インフォメーション・プログラム」が、日本国民の精神をい かに歪めてきたか、追及した。

東京裁判は国際法を、無惨に踏み躙ったものだった。占領軍が行った言 論統制と、「ウォア・ギルト・インフォメーション・プログラム」は、言 論の自由を約束したポツダム宣言に、大きく違反するものだった。

私はパネル討論が終わる寸前だったが、どうしても1つ訊ねたいことが あった。

司会をつとめた国士舘大学法学部のS教授に、「1つお伺いしたいこと がある」と前置きして、「28年後に先の戦争が終わってから、100周 年に なりますが、アメリカが行った東京裁判と『ウォア・ギルト・イン フォ メーション・プログラム』によって、日本が惨めな状況に置かれてい る というシンポジウムを、また行うことになるでしようか?」と、質問した。

S教授は答えなかった。私はこのシンポジウムに参加することを求めら れた時に、戦後72年もたつのに、まだ東京裁判を日本が直面する問題と して取り上げることに、忸怩たるものがあった。

 東京裁判は無法な復讐劇

東京裁判は無法な復讐劇だったし、アメリカの占領政策は復讐心と、当 時のアメリカを支配していた白人優位信仰に基く傲りから、日本が野蛮国 だときめつけた偏見が生んだものだった。

そこで、独立を回復してから15年か、20年以内に、アメリカが占領 下で 行ったことが蛮行であったと総括して、アメリカを赦すかたわら、日 本 が独立国として誇りを取り戻すべきだった。

 真の独立国を目指そう

私は日本が独り立ちできない咎を、いまだにアメリカの占領政策に負わ せるのは、異常なことだと思う。

これでは、韓国が72年も前に終わった「日帝時代」について、日本を い まだに執拗に非難しているのと、変わらないのではないか。このため に、韓国は自立できないでいる。日本と韓国は、似ているところがあるの か、訝らざるをえない。

もちろん、過去に遡って、東京裁判と「ウォア・ギルト・インフォメー ション・プログラム」を検証することは、近現代史研究の一環として有意 義なことであることは、いうまでもない。だが、東京裁判をはじめとす る、アメリカの対日占領政策は、学問的な研究の対象にとどめるべきだ。

 独立国は自立していなければならない

戦後70年以上もわたって、東京裁判と「ウォア・ギルト・インフォ メー ション・プログラム」を、日本を病ませている大きな要因として取り 上 げるより、なぜ、日本がいまだに対日占領から立ち直ることができない のか、いったい日本の民族性のどこに、脆弱なところがあるのか、考えたい。

日本が明治に開国してから、今日の人種平等の世界を創出したことに よって、世界のありかたを大きく変えたことを踏まえたうえで、今後、日 本が有力な独立国として、さらに世界にどのように貢献できるものか、考 えるべきであろう。



          
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中国、対日関係改善で突破口狙う
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          杉浦 正章

  日中友好条約40周年で習近平来日か

筆者がかねてから指摘してきた極東冷戦の構図が、新年になっていよいよ 鮮明になった。米中関係は11月のトランプ訪中による蜜月関係から一転し て険悪とも言えるムードとなった。

これを承けて米国防戦略も2008年以来の「テロとの戦い」から「中露との 長期的な競争」へと大転換した。日米同盟は好むと好まざるとにかかわら ず、その中核に位置づけられる。

中国は対日接近で日米豪印による「インド太平洋戦略」の包囲網を突き崩 そうとしている。対中関係は改善に越したことはないが、中国の“意図”を 見据えた対応が不可欠となろう。しかし、首脳間の交流は推進すべきであ り、習近平の来日は欠かせない重要テーマだ。

外相河野太郎の訪中は一定の成果を収めたが、中国側の出方は「日中友好 条約締結から40年の節目」が合い言葉のようであった。首相李克強を始め 国務委員楊潔チらが口をそろえて「40年の節目」を口にした。

中国政府内部のの「口裏」合わせがあった事は間違いない。中国を取り巻 く情勢を見れば、北朝鮮は言うことを聞かないし、韓国とも良好ではな い。米国ともうまくいっていない。

東アジアでは孤立しているのが実態だ。中国は国内的には貧富の差が拡大 して国民の不満が募り、共産党が否定してきた階級社会が実現しつつあ る。内政外交共に矛盾を抱える中での対日接近であろう。首相・安倍晋三 は背景を理解して対中外交を展開するチャンスである。

安倍は施政方針演説で「自由で開かれたインド太平洋戦略を推し進め る。この大きな方向の下で中国とも協力してアジアのインフラ需要に応え る」と言明した。

中国の基本路線は「一帯一路」にのっとった世界戦略にあるが、安倍が最 初に提案したインド太平洋戦略はこれに対峙する性格が強い。従って安倍 演説は矛盾を帯びながらの現実路線と言える。

日中関係は尖閣諸島の領有権問題を抱えるだけに、この急所をあえて突か ずに関係の改善を進めるしか方法はあるまい。昔田中角栄が周恩来との会 談で尖閣諸島の領有権問題を事実上「棚上げ」して日中関係を劇的に好転 させたのが歴史の教訓であろう。

一方米国は対中関係を180度変更させた。昨年11月のトランプ訪中では蜜 月を謳歌したものだ。トランプが「中国の人々との友情は今後強化され続 ける」と友好をうたえば、習近平は「米中関係はライバルではなくパート ナーだ。関係発展の潜在力は無限だ」と答えた。

その後、たった2か月で急転直下舞台は暗転した。米国は昨年末には「国 家安全保障戦略」で、米国第一主義に基づく「強いアメリカ」確立を目指 す姿勢を前面に押し出した。そして中国とロシアを国際秩序の現状を力で 変更しようとする 「修正主義勢力」と位置づけた。

ついで国防相マティスが1月19日に発表した「国家防衛戦略」では「米国 と中国およびロシアとの大国間競争への回帰」を明示した。同文書では中 国を、米国の覇権に挑戦する最大の脅威とみなし、「対テロ」から、中国 とロシアとの長期的な「戦略的競争」に備える方針を打ち出した。

文書は「中国は地域的な規模で米国の主導的地位に取って代わろうとして いる」と情勢を分析。さらに「中国、ロシアとの長期的な『戦略的競争』 が国防総省の最優先事項となる」として、同盟関係の強化を強調している。

この米国の強硬方針の背景にはマティスがアジア・太平洋地域担当の国防 次官補にランドール・シュライバーを抜擢したことも背景にあるようだ。 シュライバーは台湾との関係が深く、中国の軍拡や対外政策に否定的な立 場である。米国が、中国の東シナ海や南シナ海問題などに対して、強硬姿 勢で臨む姿勢を鮮明にした人選と言える。

これに対して中国は猛反発したことは言うまでもない。国防省のホーム ページで「事実をねじ曲げ、中国の国防力を誇張している。米国が冷戦時 代への指向を捨てるよう希望する」と批判。

それでもたりないとばかりに国防省報道官任国は「アメリカの国防戦略は 事実を顧みず、中国脅威論を誇張し、事実に基づいていない」と口を極め て断定した。

今後の中国の対応は、トランプ政権が中国と対峙するなら、ロシアとの関 係を一層深め、同時に「インド太平洋戦略」の国々を一つ一つ籠絡して、 無力化を図ることになろう

。ただ主要国のうち米国は対峙の中心であり、中国が懐柔することは難し い。豪州も親中派とみられていた首相ターンブルが安倍との会談で、方針 を一転。海洋進出の中国を念頭に「太平洋やインド洋など海上の安全保障 の協力強化」で合意した。

日米豪印の枠組みでの連携も確約した。インドは中国と国境を接してお り、歴史的にも戦略的にも相容れない傾向が強い。だから中国は、対日関 係を良好に保ち、長期的な視野で連携を崩しにかかるしかないのだ。

その最大の“呼び水”が対日首脳外交だ。その具体的戦略は、まず日中韓の 首脳会談を春に開いて李克強が訪日する。親密度を深めた上で、習近平が 訪日して関係を最良のものとする。

既に1998年の日中平和友好条約締結20周年では、江沢民が史上初めての中 国国家主席として公式に来日、30周年に当たる2008年には胡錦濤が来日し ている。となれば40周年の今年中の来日が実現する公算が大きい。日中そ れぞれの思惑が錯綜するが、首脳間の交流で対話を深め、関係を前進させ るのが最良であり、何としてでも実現させるべきだ。



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玉村豊男さんの「病気自慢」
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        馬場 伯明

玉村豊男さん(1945年生まれ72歳)の「からだの履歴書 病気自慢」を買 い読んだ。2018/1/30初版第一冊。世界文化社・1404円。冒頭「私は37歳 から72歳までの36年間に、8つの病院に14回入院しました」とある。

苦労されたのだ。私は玉村さんの1歳年上で1944年生まれ73歳。ずっと健 康だったから、記憶では1回も病院・医院等に入院したことがない。本誌 4586号・4587号に私の「病気自慢と健康自慢(1)(2)」が掲載された。 病気自慢も健康自慢も、人間は必ず死ぬから、どっちもどっちである。

一般に病気自慢には(1)病気の自慢と(2)病気への対処の自慢の2つが ある。本書では両者が渾然一体となっている。読み進むうちに、なぜか文 句の方が多くなってしまった。1.2.3.・・・。ごめんなさい、玉村さん。

 1.「まず最初に遺言を書いておくこと。12p」とある。「遺言」より 「リビング・ウイル」を書くのが先じゃないのか(私は作成済)。病気が 多いのだからどんな最後を選ぶのか、その覚悟をまず書くべきだと思う。

 2.「遺骨はブドウ畑に散骨してもらいたいのです。14p」。「この 畑・・には三陸から取り寄せたカキの殻を大量に鋤き込みました。あれか ら25年以上経ってカキの効力が薄れた頃、新たに加えられる人骨のカルシ ウムは、メルローやシャルドネにきっとよい影響を与えることでしょう。 15p」と。

冗談じゃない。よい影響はゼロだ(笑)。人骨は全収骨でも2kg。「玉村 豊男粉骨砕身畑。16p」だと。失礼ながら「人骨雨散無消畑」ではない か。「・・影響を与えるでしょう(笑)」とせめて(笑)を入れてほし かった。

「緊急入院してすぐに2リットル以上の輸血・・・(累積で)4ー5リット ルの輸血。35p」だったと。大変なことで、同情する。でも、血液提供者 への謝意がない。4リットルは自分の献血400cc×10回で返還できる。玉村 さんは返されたのか?記述はない。(輸血・肝炎感染はご不幸だったが)。

 4.「アルコールとマンゴーを同時に摂取すると約30分後に発現するアレ ルギー反応。76p」があると書く。気の毒な症状である。しかし「私の場 合、珍しいアレルギーを持っていることは、ちょっと自慢です」と。あ ら、まあ、得意がっている。玉村さんは典型的な「病気自慢」の人だ。

2人の女性が言い争う絵をWebで見た。「A:私の方が痛いに決まっている でしょ!もう83歳なのよ。B:(何さ)私なんかリュウマチなのよ。この 痛さはなった人しかわからないの!(出典省略)」病気の自慢合戦!

 5.「数えきれないほどのサプリメントや漢方薬を試しました。123p」。 「(でも)効いているかどうかは結局わからない。122p」。そんならやめ ればいいじゃん。年甲斐もなく連綿と続けるのは(たとえ東大卒でも)単 なる「アホ・バカ」としか思えない。(私は、サプリメントは摂取してい ない)。

 6.「ダイエット。140p」。玉村さんは体重をよく管理されている。17 歳:170cm・75kg・BMI=25.9(×)。その後:70kg・24.2(○)。19 歳:80kg・38.9(×)。72歳:167.5cm(縮んだ!)・67〜69kg。 BMI=23.9〜24.6(○)。140p等。私は少し太めの80kg・177cmで BMI=25.5(×)。

 7.「中学校3年間、肩掛け鞄(カバン)を左から右へ掛けたために、今 も体躯が変形(S字形・脊椎側彎症)している」と(162p等)。これは原 因を間違えていると思う。個人差もあるが私は長崎県島原半島の田舎で小 学校1年生から中学校3年生までの9年間ずっと肩掛け鞄で通学した。だ が、身長177cm今も背骨はまっすぐだ。濡れ衣の容疑者:鞄がかわいそう。

 8.「30年来の慢性肝炎が2週間で完治した。180p」。2014年に登場した 新薬・・・により、慢性肝炎は2週間で完治したらしい。医学の進歩はす ばらしい。ただ、文中「γ-GPTは・・・200以下なら許容範囲。182p」とあ るが、「γ-GPT」ではなく「γ-GTP」が正しい。ALT(GPT)はOK。

 9.一難去ってまた一難。「肝臓ガンが発見されたのです。188p」しか し、「神の手」と言われる椎名秀一朗医師(順天堂医院)がラジオ波焼灼 術(RFA Radiofrequency Ablation)で処置されている。本当によかった。

 10.「2017年冬、転倒しました。犬の散歩・・・零下10度の晩、庭の水 溜りがカチカチに凍っていたのです。・・後ろ頭を地面にしたたかに打ち つけました。200〜201p」。転倒はダメ。「急性硬膜下血腫」で寝たきり だ。玉村さん、「け」がなくても頭に「けが」しないようご注意を(笑)。

玉村さんは寝室を2階のアトリエに移すとか。「(寝たきりでも)一日中 西方を眺めて時を過ごすのは、人生の最期にふさわしいのではないでしょ うか。207p」と書く。平安時代の歌人、西行の背中を追いかけるのか。

願はくは花の下にて春死なむその如月の望月のころ 西行(新古今集雑)

ここまで、玉村さんの著書「病気自慢」を追いかけてきた。私は病気自慢 の人には同じ傾向を感じる。(私の個人的な感じ方です!)。

まず、自己中(ジコチュー)が多い。自分の病気のことばかり話す。他人 はもちろん身内の病気のことさえあまり言わない。そんなに余裕がないの か。でも自分の病気にはすごく詳しい。説明は微に入り細をうがつ。自分 の病気がいかに大変か、自分の対処がいかに適切かを滔々と自慢する。聴 き役は疲れる。

本書もこの原則(?)の枠内だ。ところが、玉村さんはすぐれた書き手で ある。嫌われがちな「病気自慢」の自分を、自虐とユーモアを随所に織り 交ぜ、読者を自分への理解・同情・賛意・尊敬へと誘導する。うまい。

しかし、そうは言っても釈然としない。玉村さんは「ちょいズル」だ。
日本の国民皆保険制度の庇護の下、大量の輸血を受け、次々と病気の治療 を 受け、古稀を過ぎても彼の身体と生命は守られてきた。それならば、 国民 に感謝するというか、何か恩返しするのが人の道、「筋」ではない のか。

病気から帰還した嬉しさの話は一種の「成功物語」である。病気自慢はし てもいい。だが、本書の問題点の一つは、その嬉しさを医療制度・医療従 事者・国民など他者への感謝に置き換える言葉が少ないことであえる。わ ずかに「・・これまでに私を診てくださった何十人もの先生たちのおかげ です。p27」とある。だが、医師だけか。名も無い若い献血者は・・。

本書では、謙虚だけれども巧妙な表現で自分の病気自慢がなされ、私はな お釈然としない。玉村さんの心根が透けて見えるような気がするのである。

ここで、私の健康自慢(本誌4586号)の一部を再掲する。健康な私は病気 の人の心を深くはわからない。目下健康であり病気などは「ないないづく し」だ。私は入院経験がない。(歯科以外の)病気で医院・病院へ1十数 年間行ったことがない(今「診察カード」もない)。

胃カメラ・PET/CT・MRIは未経験。常備服用薬は何もない。サプリメント 摂取もない。スポーツジム経験はない。ジョギングやウォーキングもして いない。(でも元気)。

2017/11/23にはふるさと長崎へ帰省し大後輩の野球部の中学1年生らと軟 式野球試合をした。1塁を守りノーエラー。でも無安打(無念!)。今テ ニスは休止中で、2017/11/2木更津GCでのコンペで優勝はしたが、ゴルフ の練習とラウンド(2ー3回/月)だけ。ちょっと運動不足気味ではある。

しかし、健康診断の数値は体重・腹囲を除き基準値内にある。都内へ月〜 金フルタイム勤務し、365日飲酒で休肝日はない。若い頃から献血を続け た。「いざ鎌倉!」の臓器移植カードも携行している。この身体、使える ならどうぞお使いください。強い身体を私にくれた先祖や父母(94・93歳 で死去)に心から感謝している。

最後に、玉村豊男さんに(ほんとうは会って)言いたい。多くの病気で苦 労されたが克服され現在がある。この後、「続・病気自慢」をぜひ出版 し、その中で「他者への感謝篇」を書いていただきたい。きっとベストセ ラーになると思う。(2018/1/31 千葉市在住)


     
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米大統領の対中政策を活用せよ
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       櫻井よしこ

ドナルド・トランプ氏の大統領就任から丸1年が過ぎた。アメリカのメ ディアは新聞もテレビもトランプ政権1年を振り返り、論評に明け暮れて いる。CNNはそのリベラル志向ゆえに徹底した反トランプの論調が目立 つメディアである。

そのことを念頭に置いて割り引いて視聴しても、徹頭徹尾のトランプ批判 には、いささか疲れる。ちなみに、アメリカでは「リベラル」という言葉 は余りにも手垢のついた印象が強く、左の人々も、もはや自身を「リベラ ル」とは呼ばず、「進歩主義者」(progressive)を自称することが多い そうだ。

保守的な「ウォール・ストリート・ジャーナル」(WSJ)から、進歩的 な「ニューヨーク・タイムズ」(NYT)、「ワシントン・ポスト」 (WP)までを読み較べると、左右関係なく、どのメディアもトランプ氏 の性格分析や人物評価にかなりのスペースを割いているのが面白い。それ だけトランプ氏の言動が予測し難いということだ。

WSJが1月19日の紙面で、トランプ氏に実際に会ったことのある50人に よる印象をまとめていた。彼らは以下のような特徴を語っていた。

◎話題が突如、あらぬ方向に変わる。

◎演説の最中に他の話題をさし挟んだり、聴衆の中に知人を見つければ呼 びかけたりして一貫した話にならない。

◎非常にあけすけに対象人物を侮辱する。

◎説得されて考えを変えることもある。

◎説得するにはトランプ氏の直感は正しいという大前提に立ち、実際には 彼の考えとは正反対の助言をすると、その方向で考えを変えることもある。

◎トランプ氏の指示を実行するのに時間をかけると、その間に考えが変わ ることもある。

◎率直な助言には耳を傾ける。

◎共和党の重鎮議員には国賓用の椅子を用意する。

◎議員の子供にもエアフォースワンのロゴ入りチョコレートを与えるな ど 優しい。◎ゴルフコースで、どの木が枯れていて、どの木のどの枝を切 る べきで、どの植物がどんな菌類に侵されているかなど、わかりにくいこ とを喋る。

略奪的経済政策

このようなコメントを並べても、トランプ氏の戦略や政策の理解にどこま で役立つか、わからない。だが、トランプ氏が歴代大統領と較べて型破り であることは明確に伝わってくる。

米ヴァンダービルト大学名誉教授で、同大日米研究協力センター所長の ジェームス・アワー氏の助言を思い出す。トランプ氏の言葉やツイッター での発言には気をとられず、彼が実際に行っている政策を見るべきだ、と いうのである。

その意味で、昨年12月にトランプ大統領が発表した「国家安全保障戦略」 と、今年1月19日にジェームズ・マティス国防長官が発表した「国家防衛 戦略」は明確な判断基準となる。

「国家安全保障戦略」を現場の戦術に置き換えて説明したものが「国家防 衛戦略」である。その内容は中国とロシアの脅威を言葉を尽くして強調す るものだ。

「中国はアメリカの戦略的競争相手で、彼らは南シナ海の軍事化を進めつ つ、略奪的経済政策で周辺諸国を恫喝し続ける」「ロシアは国境を侵し、 経済、外交、安全保障の問題で拒否権を用いて近隣諸国の利益を損ねる」。

略奪的経済政策とはよく言ったものだ。トランプ政権らしい「あけすけ」 な表現で中露を責めている。ブッシュ、オバマ両政権が「テロとの戦い」 こそアメリカの最大の課題とした路線を、トランプ政権は大きく変えたこ とになる。

とりわけ中国への警戒心は強く、彼らは地球規模でアメリカの優位性を奪 おうとしていると警告し、アメリカは打撃力を更に強める必要があると断 じている。

マティス国防長官が署名したこの文書には、強い殺傷能力を示す 「lethal」という言葉が、度々登場する。米国防総省は真の脅威は国際テ ロリスト勢力ではなく、北朝鮮の背後に控える中国だとして、中国に対し てlethalな能力を持つべきだと言っているのである。オバマ政権とは何と いう違いであろうか。その現実認識は正しいのであり、日本にとっては歓 迎すべきものだ。

トランプ氏のことがよくわからないと感ずるのはアメリカのメディアだけ ではないだろう。日本のアメリカ研究者もメディアも、さらには外務省も 同じではないだろうか。

だが、政権発足から1年が過ぎて、私たちが見て いるのは前述の文書であ る。トランプ政権の正式な戦略方針だ。これに よって、アメリカは自動 的に日本の側に立つなどとは到底言えないが、日 米両国の戦略的基盤に は、対中国という視点から共通項がしっかりでき上 がったということだ。

もうひとつ、同時期に発表された米通商代表部(USTR)の中国とロシ アに関する年次報告書も重要である。中国に関しては161頁、ロシアに関 しては59頁に上る報告書である。

中国政府の介入

両国は世界貿易機関(WTO)への加盟を許されているが、彼らはWTO に加盟したときに公約した市場経済のルールを守っていないと、USTR は非難している。その結果、世界の貿易慣行や制度が危機に晒されている として、中国に関して次のように具体的に踏み込んだ。

WTO加盟から約20年、中国市場へのアクセスは未だに制限され、中国政 府の介入は多岐にわたる。中国政府はアメリカ企業の最先端技術や知的財 産の移転を強要する。中国政府は国家主導の経済体制を築いて、外国企業 に不利な条件を課す。これらは悉くWTO加盟国には馴染みのない不適切 な慣行である。

このように厳しい非難を中国に浴びせたうえで、中露両国のWTO加盟を アメリカが支持したのは間違いだったと結論づけている。

国防総省の指摘もUSTRの指摘も、現実に基づいたものである。否定す る材料はないと言っていい。日本にとって大事なことは、トランプ氏の言 葉ではなく、政権が打ち出す基本戦略を見て、中国に対する評価を共有す ることだ。具体的に問われるのは、「一帯一路」やアジアインフラ投資銀 行(AIIB)へ参加するか否かということでもあろう。

自民党内には、「一帯一路」に積極的に協力すべきという意見もある。だ が、ここはあくまでも慎重に行動すべきであろう。米中両国が二つの体 制、二つの価値観を掲げてせめぎ合っているのである。日本は、如何なる 意味でも中国に加勢して、中国共産党主導の世界の構築に資するようなこ とをしてはならない。

トランプ政権の行動を見て、日本の国益に繋げていく判断が必要だ。トラ ンプ氏の暴言などによって、アメリカへの信頼が失われつつあり、国際政 治に空白が生じている。日本はアメリカと協力し、出来るだけその空白を 埋めていくという発想を持つべきだろう。日本の価値観を打ち出すときで もある。

『週刊新潮』 2017年2月1日号 日本ルネッサンス 第788回

   
        

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最 新 情 報
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 ◎貴乃花親方落選、得票は2票 副理事選は錣山親方落選

日本相撲協会が2日、東京・両国国技館で理事候補選挙を行い、貴乃花親 方(元横綱)は落選した。得票数は2票だった。

 理事候補の定数10に対し、貴乃花親方、八角理事長(元横綱北勝海)ら 11人が立候補し、1人が落選する構図となった。八角理事長、事業部長 の尾車親方(元大関琴風)、広報部長の春日野親方(元関脇栃乃和歌)ら 10人が当選した。

貴乃花一門は無所属の支持者を含め、11票を持っていると見られていた。 しかし、もう1人の候補者である阿武松親方(元関脇益荒雄)の8票と併 せても10票となり、当初の予想を下回る票数となった。

定数3に4人が立候補していた副理事候補選は貴乃花一門と近い立場を 取っていた無所属の錣山親方(元関脇寺尾)が落選した。

 各候補者の得票数は以下の通り。

 【理事】
八角親方(元横綱北勝海=高砂一門)11
尾車親方(元大関琴風=二所ノ関一門)10
鏡山親方(元関脇多賀竜=時津風一門)11
春日野親方(元関脇栃乃和歌=出羽海一門)9
阿武松親方(元関脇益荒雄=貴乃花一門)8
山響親方(元幕内巌雄=出羽海一門)8
出羽海親方(元幕内小城乃花=出羽海一門)9
高島親方(元関脇高望山=伊勢ケ浜一門)12
芝田山親方(元横綱大乃国=二所ノ関一門)10
境川親方(元小結両国=出羽海一門)11
貴乃花親方(元横綱=貴乃花一門)2

 【副理事】
錣山親方(元関脇寺尾=無所属)14
花籠親方(元関脇太寿山=二所ノ関一門)26
井筒親方(元関脇逆鉾=時津風一門)31
藤島親方(元大関武双山=出羽海一門)30


【写真】理事候補選挙で落選し引き揚げる貴乃花親方=両国国技館(撮 影・開出牧)
<https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180202-00000081-dal-spo>https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180202-00000081-dal-spo
2/2(金) 15:41 【Yahoo News】 〔情報収録 − 坂元 誠〕



 ◎トランプ大統領が金正恩政権殲滅の姿勢 駐韓米大使「白紙」で韓国 切り捨て、五輪後の“軍事発動”不可避

ドナルド・トランプ米大統領が、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政 権を殲滅(せんめつ)する姿勢をあらわにした。上下両院合同会議で1月 30日(米国時間)に行った一般教書演説で、北朝鮮の「核・ミサイル開 発」を、米本土の「脅威」と言い切り、一切譲歩しない考えを明らかにし たのだ。駐韓米大使の内定取り消しも、「従北」の文在寅(ムン・ジェイ ン)政権への“警告”とみられている。平昌(ピョンチャン)冬季五輪後の 「軍事オプション発動」という選択肢は不変のようだ。 

「北朝鮮の非道な独裁政治ほど、国民を残忍に抑圧してきた体制はない。 向こう見ずに『核・ミサイル』を追求し、すぐにも米本土の脅威になり得 る」「北朝鮮の政権の邪悪な性質に目を向けるべきだ」

トランプ氏は一般教書演説で、正恩政権をこう非難した。北朝鮮への批判 は5分を超え、異例の長い時間となった。
 
正恩体制の存続を許さないトランプ氏の決意は、議場に招いた顔ぶれにも 表れていた。

北朝鮮で約1年半も拘束され、昨年6月に昏睡(こんすい)状態で帰国し た直後に死亡した米国人大学生、オットー・ワームビア氏の両親や、悲惨 な体験をした脱北者の姿があったのだ。

米国は過去、北朝鮮に何度もだまされ、結果的に「核・ミサイル開発」を 許してきた。その過去と決別するかのように、トランプ氏は「これまでの 経験は、自己満足や譲歩は攻撃と挑発を招くだけだと教えている。私たち をこの危険な立場に陥れた過去の過ちを繰り返さない」と述べた。

一般教書演説の発言だけでなく、トランプ氏の決意は具体的行動にも移さ れた。

平昌五輪を前に、「南北融和」に前のめりとなっている韓国・文政権に強 烈な「冷や水」を浴びせた。駐韓米大使に就任するとみられていたジョー ジタウン大学教授のビクター・チャ氏の内定が「白紙」となったのだ。駐 韓米大使が「ほぼ1年不在」という異常事態が続いている。

韓国系米国人であるチャ氏は、国家安全保障会議(NSC)で「日本・朝 鮮半島担当部長」を務めたほか、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の次 席代表も担当した。
米紙ワシントン・ポストの記事によると、昨年12月のホワイトハウスの 要請を受け、韓国政府はアグレマン(同意)まで出していた。だが、北朝 鮮政策などをめぐる考え方の違いがあり、ホワイトハウスは別の候補者選 びに動き出したという。
 
韓国・中央日報(日本語版)は1月31日、「アグレマンまで受けた大使内 定者を指名しないのは非常に珍しい」と指摘した。

チャ氏の内定撤回は、北朝鮮政策をめぐる方針の違いだけではないとの見 方もある。

米国政治に詳しい福井県立大学の島田洋一教授は「米政府での駐韓大使の 位置付けは、駐日大使に比べて低く、NSCの元部長であるチャ氏には “格下げ”に近い。さらに、駐韓大使は、文政権が進める『太陽政策』に厳 しい態度を取っていく必要があり、韓国系のチャ氏にはありがたくない。 チャ氏自身が降りた面もあるのではないか」と説明する。

トランプ政権の人事に韓国は戦々恐々としている。

朝鮮日報(同)は同月31日、《駐韓大使人事撤回で見えた米の対北強硬姿 勢、戸惑う韓国政府》という見出しの記事を報じた。

記事では、韓国政府が、トランプ政権の対北姿勢が予想よりも強硬なこと が分かり、韓国政府が当惑していることを紹介した。さらに、専門家の話 として、北朝鮮が核とICBM(大陸間弾道ミサイル)の保有を続けるこ とを主張すれば、「対北攻撃が現実化する可能性も排除できない」と伝えた。

前出の島田氏は「米国は、北朝鮮に軍事攻撃をする場合でも、韓国と相談 する気はないだろう。大物を駐韓大使に持ってくると、かえって傷がつき かねない。大使不在でも代理はいる。米外交の世界で、もともと低かった 韓国の位置付けが、ますます低下したということではないか」と話した。
 朝鮮半島は五輪終了後、「未曾有の危機」を迎えるのか。
【写真】  トランプ氏の照準は、正恩政権の「殲滅」に定まったのか  =1月30日、ワシントン(ロイター)
<http://www.zakzak.co.jp/soc/news/180202/soc1802020009-p1.html?ownedref=not%20set_not%20set_newsPhoto>http://www.zakzak.co.jp/soc/news/180202/soc1802020009-p1.html?ownedref=not%20set_not%20set_newsPhoto
【ZakZak】 2018.2.2 〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎トランプ大統領が金正恩政権殲滅の姿勢 駐韓米大使「白紙」で韓国 切り捨て、五輪後の“軍事発動”不可避
 
ドナルド・トランプ米大統領が、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政 権を殲滅(せんめつ)する姿勢をあらわにした。上下両院合同会議で1月 30日(米国時間)に行った一般教書演説で、北朝鮮の「核・ミサイル開 発」を、米本土の「脅威」と言い切り、一切譲歩しない考えを明らかにし たのだ。

駐韓米大使の内定取り消しも、「従北」の文在寅(ムン・ジェイン)政権 への“警告”とみられている。平昌(ピョンチャン)冬季五輪後の「軍事オ プション発動」という選択肢は不変のようだ。 

「北朝鮮の非道な独裁政治ほど、国民を残忍に抑圧してきた体制はない。 向こう見ずに『核・ミサイル』を追求し、すぐにも米本土の脅威になり得 る」「北朝鮮の政権の邪悪な性質に目を向けるべきだ」

トランプ氏は一般教書演説で、正恩政権をこう非難した。北朝鮮への批判 は5分を超え、異例の長い時間となった。
 正恩体制の存続を許さないトランプ氏の決意は、議場に招いた顔ぶれに 表れていた。

北朝鮮で約1年半も拘束され、昨年6月に昏睡(こんすい)状態で帰国し た直後に死亡した米国人大学生、オットー・ワームビア氏の両親や、悲惨 な体験をした脱北者の姿があったのだ。

米国は過去、北朝鮮に何度もだまされ、結果的に「核・ミサイル開発」を 許してきた。その過去と決別するかのように、トランプ氏は「これまでの 経験は、自己満足や譲歩は攻撃と挑発を招くだけだと教えている。私たち をこの危険な立場に陥れた過去の過ちを繰り返さない」と述べた。
 
一般教書演説の発言だけでなく、トランプ氏の決意は具体的行動にも移さ れた。

平昌五輪を前に、「南北融和」に前のめりとなっている韓国・文政権に強 烈な「冷や水」を浴びせた。駐韓米大使に就任するとみられていたジョー ジタウン大学教授のビクター・チャ氏の内定が「白紙」となったのだ。駐 韓米大使が「ほぼ1年不在」という異常事態が続いている。

韓国系米国人であるチャ氏は、国家安全保障会議(NSC)で「日本・朝 鮮半島担当部長」を務めたほか、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の次 席代表も担当した。

米紙ワシントン・ポストの記事によると、昨年12月のホワイトハウスの要 請を受け、韓国政府はアグレマン(同意)まで出していた。だが、北朝鮮 政策などをめぐる考え方の違いがあり、ホワイトハウスは別の候補者選び に動き出したという。

韓国・中央日報(日本語版)は1月31日、「アグレマンまで受けた大使内 定者を指名しないのは非常に珍しい」と指摘した。

チャ氏の内定撤回は、北朝鮮政策をめぐる方針の違いだけではないとの見 方もある。

米国政治に詳しい福井県立大学の島田洋一教授は「米政府での駐韓大使の 位置付けは、駐日大使に比べて低く、NSCの元部長であるチャ氏には “格下げ”に近い。

さらに、駐韓大使は、文政権が進める『太陽政策』に厳しい態度を取って いく必要があり、韓国系のチャ氏にはありがたくない。チャ氏自身が降り た面もあるのではないか」と説明する。

トランプ政権の人事に韓国は戦々恐々としている。

朝鮮日報(同)は同月31日、《駐韓大使人事撤回で見えた米の対北強硬 姿勢、戸惑う韓国政府》という見出しの記事を報じた。

記事では、韓国政府が、トランプ政権の対北姿勢が予想よりも強硬なこと が分かり、韓国政府が当惑していることを紹介した。さらに、専門家の話 として、北朝鮮が核とICBM(大陸間弾道ミサイル)の保有を続けるこ とを主張すれば、「対北攻撃が現実化する可能性も排除できない」と伝えた。

前出の島田氏は「米国は、北朝鮮に軍事攻撃をする場合でも、韓国と相談 する気はないだろう。大物を駐韓大使に持ってくると、かえって傷がつき かねない。大使不在でも代理はいる。米外交の世界で、もともと低かった 韓国の位置付けが、ますます低下したということではないか」と話した。
 朝鮮半島は五輪終了後、「未曾有の危機」を迎えるのか。

【写真】  トランプ氏の照準は、正恩政権の「殲滅」に定まったのか  =1月30日、ワシントン(ロイター)
<http://www.zakzak.co.jp/soc/news/180202/soc1802020009-p1.html?ownedref=not%20set_not%20set_newsPhoto>http://www.zakzak.co.jp/soc/news/180202/soc1802020009-p1.html?ownedref=not%20set_not%20set_newsPhoto
【ZakZak】 2018.2.2 〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎落選の貴乃花親方は2票、阿武松親方は8票で当選

落選の貴乃花親方は2票、阿武松親方は8票で当選

日本相撲協会が発表した理事候補選の結果

日本相撲協会は2日、東京・両国国技館で役員候補選挙を実施した。全親 方101人による投票が行われ、苦戦が予想された貴乃花親方(45=元横 綱)は落選した。


 立候補者への投票数は以下の通り。

  ▽八角(元横綱北勝海) 11票

  ▽尾車(元大関琴風) 10票

  ▽鏡山(元関脇多賀竜) 11票

  ▽春日野(元関脇栃乃和歌) 9票

  ▽阿武松(元関脇益荒雄) 8票

  ▽山響(元前頭巌雄) 8票

  ▽出羽海(元前頭小城乃花) 9票

  ▽高島(元関脇高望山) 12票

  ▽芝田山(元横綱大乃国) 10票

  ▽境川(元小結両国) 11票

  ▽貴乃花(元横綱) 2票

 定数10の理事候補選には11人の親方が立候補し、5期連続の投票に持ち 込まれた。選挙前は9票前後が当選ラインとみられ、貴乃花一門は所属す る親方8人+無所属の親方3人による基礎票が合計11票。同一門からは阿 武松親方(元関脇益荒雄)と貴乃花親方が立候補し、2人の当選は難しい と見込まれていた。

理事候補者10人は、春場所後の3月26日に行われる評議員会で選任決議 される。日刊スポーツ2/2(金) 15:23配信




 ◎正しい英語を学ぶ障害になっているカタカナ語:前田正晶

私は近頃テレビでも何でも、日本語の名詞の後に upとdownやinとoutを付 けているのが気になって仕方がないのだ。それは、こういう前置詞(後置 詞)や副詞を恰も動詞のように使っているのは、それなりにカタカナ交じ り文として通用しているが、正しい英語を学ぶという観点から見れば、弊 害としか思えないのだ。

例えば、2月1日から「プロ野球がキャンプイン」だとか「もっとレベル アップしなければ」や「プライスダウン」や「ゴールイン」や「イメージ アップ(ダウン)」といったような使い方を批判したいのである。これら を本当のEnglishに訳してみろと言われれば、結構な難問であることがあ るのだ。

例えば、「ゴールイン」である。私が通っているジムではインドアのト ラックがあるので、海外のマラソンに出て完走した人たちが練習に来てい る。彼らが着ているTシャツには Finisherとある。これで finishが 「ゴールイン」に当たるのだと解る次第だ。

「レベルアップ」も多くのスポーツ選手が当たり前のように使っている。 これを to improve the levelとしていた和英もあった。私も咄嗟に思い 浮かべだのと同じだった。「プライスダウン」もかなり流行っているが、 これは discountか reductionを使えば適切だと思う。

話は逸れるが、私は「自己ベスト」というもも気に入らない。簡単明瞭に 漢字4文字で「自己最高」と何故言わないのかと思う。“best”には名詞
としての使い方もあるが、常識的には形容詞の「最上級」と見做すのであ ると思う。

プログレッシブ和英には「イメージアップ」は to improve the image と してあり、反対の「イメージダウン」は harmed (damaged/lowered) the image としてあったが、ここまで親切に載せてあったのには寧ろ感心し た。「イメージチェンジ」は素直に to change one’s image としてあっ たのはそのまんまではないかと思った。

「キャンプイン」などは如何にも英語らしいが、既に指摘したとおり「イ ン」は動詞ではないのだ。私なりに何とか無い知恵を絞ってみたが、All the players gottogether to start their spring training camp.という のが出てきた。要するに熟語では表現しきれないことをカタカナ語二つで 表せるのがカタカナ語の凄いところかも知れない。

こういう妙な一見英語風のカタカナの合成語をマスコミが乱発するから、 何時まで経ってもまともな英語での作文の能力が育たないのかと思わざる を得ない。私は学校教育で「日本語と英語では根本的に発想が違うこと と、安易にカタカナ語を作るな、使うな」と教えるべきだと言いたい。 チャンと教えていないから、知識階層であるべき人がテレビに出て「フ リップを出します」などと平気で言える醜態を演じるのだ。


 ◎【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】日本は慰安婦問題の合意 違反に憤っている 韓国それを理解できず?

産経新聞社とFNN(フジニュースネットーク)が20、21の両日に実施し た合同世論調査の結果には驚いた。慰安婦問題に関する日韓合意に対し て、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が示した新方針について、「納得で きない」との回答が90・8%にも上ったからだ。(夕刊フジ)

日本政府が、韓国側の要求に応じないことについても、88・6%が「支持 する」と回答した。韓国を外交や経済活動の相手国として「信頼できな い」と回答した割合も80・5%に達している。

安倍晋三内閣の支持率は52」・6%だから、「森友・加計問題」に安倍首 相の関与がなかった事実を理解していない“情報弱者”の方々まで、韓国の 合意違反に憤っていることになる。

昨年の新書ベストセラー1位(日販調べ)となった私の著書『儒教に支配 された中国人と韓国人の悲劇』(講談社)で詳述したが、韓国は儒教の影 響か、「対等」という概念が根付かず、何事にも上下関係や優劣の序列を 付ける。

「長幼の序」は理解できるが、小学生ですら誕生日が1日早ければ同級生 に優越感を持ち、偉そうに振る舞うそうだ。子供時代だけならかわいい笑 い話だが、成人しても同じだから笑えない。

 韓国では「国家の序列」も決まっている。

秦の始皇帝の時代から続く中華思想に従って、中国大陸の王朝(=現在は 中華人民共和国)が1番で、韓国は2番、日本は3番である。この順位は 経済力や軍事力、国際社会への影響力などではなく、地理的条件で決まる から今後も決して変わらないという。

大国の属国として庇護を受ける間に、目上に媚びへつらい、目下には尊大 に振る舞う「事大主義」が、韓国人には染み付いてしまった。日本は目下 の国だから「合意を守る必要はない」と本気で考えているのだろう。韓国 人は、日本人が怒っている理由を理解できていないようだ。

これらの事実を踏まえたうえで、最近の韓国と北朝鮮の関係を見てみよ う。北朝鮮は韓国以上に中国に近い。つまり北朝鮮は韓国よりも序列が上 なのだ。しかも、文大統領のルーツは北である。

韓国人の中には、「抗日パルチザンの英雄」とされる金日成(キム・イル ソン)主席が建国したと主張する北朝鮮史や、彼が「事大主義」をやめて 自主性を重視する「主体(チュチェ)思想」を唱え、今や事実上の核保有 国となったことに憧れを持つ人も多いようだ。

ドナルド・トランプ氏の米大統領選勝利を早くから断言していた国際政治 学者の藤井厳喜氏は、北朝鮮主導の南北統一の可能性を推測している。

平昌(ピョンチャン)冬季五輪開会式への出席を決めた安倍首相には、文 政権の未来像を見極めてきていただきたい。

 ■ケント・ギルバート 米カリフォルニア州弁護士、タレント。 1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。著書に『儒教に支配 された中国人・韓国人の悲劇』(講談社+α新書)、『トランプ大統領が 嗤う日本人の傾向と対策』(産経新聞出版)、『日本覚醒』(宝島社)など。

【写真】 日本人の9割が、文大統領を「けしからん」と激怒している (共同)
http://www.sankei.com/world/photos/180202/wor1802020020-p1.html
【産經ニュース】 2018.2.2 11:30 〔情報収録 − 坂元 誠〕


  ◎貴乃花親方は裸の王様か逆転当選か 相撲協会理事候補選

◇2人立候補の狙いは

2年に1度の日本相撲協会理事候補選挙は1日、立候補の届け出が行われ、 定数10人に対して事前に予想された11人が届け出たため、5期連続の選挙 となった。2日に行われる投開票は貴乃花親方の当落に注目が集まっている。

初場所中、5つの一門が続々と候補者を絞り込み、八角理事長(元横綱北 勝海)ら9人の候補者が固まった。残るは貴乃花一門。所属親方は8人で、 時津風一門を出て無所属になった錣山親方(元関脇寺尾)ら3人を加えて も11人。当選を確実にするには9票必要なので、一門の票だけでは1人しか 当選できない。候補者が貴乃花親方だけなら全体で定数の10人に収まり、 無投票になるとみられた。

そんな時、他の一門の親方が「貴乃花は裸の王様状態らしいね」と漏らし た。数日後の1月30日、貴乃花一門会は貴乃花親方と阿武松親方(元関脇 益荒雄)の擁立を決める。関係者によると一門内ではまず阿武松親方を推 し、貴乃花親方には自重を求める声が出たという。

 この一門は貴乃花親方を先頭に、相撲協会を変えようとできた。阿武松 親方が貴乃花親方を差し置いて自ら手を上げるとは考えにくく、仲間に推 されたのは確かだと思われる。では貴乃花親方は無投票を避けるために落 選覚悟で出るのか、勝算はあるのか。立候補届け出が終わった後も、貴乃 花一門など複数の一門が会合を開き、情勢の緊迫をうかがわせた。

◇直前の笑顔と出馬表明

政界では、投票直前の演説会などで実際の情勢と逆のことを言うのがセオ リーとされる。リードしていたら「激しく競り合っている」、劣勢なら 「あと一歩まで来た」。陣営を引き締めたり、迷っている有権者を呼び込 んだりするためだ。最終情勢の分析をする上でのポイントの一つだが、こ こ数日間の貴乃花親方の言動は読みにくい。

30日の会合後や31日の貴公俊十両昇進会見で見せた笑顔。1日にはホーム ページを更新して「立候補の決意」を発信した。相撲協会の現状を憂える 内容で、具体的な提案や提言はないが、他の候補者との違いや、清廉さを 世論に印象付ける効果はありそうだ。

「こんな状況で無投票は良くない」との声は、一門を超えて聞かれた。他 の一門にいる「隠れ貴乃花シンパ」が、貴乃花親方を落とすわけにはいか ないと考える可能性もある。

ただ、「有権者」である親方たちは、一連の騒動やその背後にあるものを 間近に見てきた。足元の貴乃花一門から阿武松親方擁立の声が先に上がっ たのが事実だとすれば、その意味は軽くない。

この2カ月半、八角体制派と貴乃花親方側が繰り広げた争いは、情報発信 の時期や手段を見れば、真剣な問題意識よりも選挙を意識した中傷合戦 だった。2日の選挙とその後の新体制づくりが、一方に軍配を上げる意味 しか持たないのか、少しでも新たな芽が生まれる期待が持てるものになる のか、その方が貴乃花親方の当落そのものよりも重いように見える。
 (時事ドットコム編集部)
時事通信2/1(木) 21:11配信


  ◎首都圏で積雪 交通機関への影響やケガ人も

関東地方では1日夜から雪が降り、2日朝は首都圏でもところどころ雪が 積もっているところがある。この雪により、交通機関への影響や被害が出 ている。

首都高速道路では、先22日に雪の影響で長時間、車が立ち往生した山手ト ンネルの全線、品川区の大井ジャンクションと板橋区の熊野町ジャンク ションの間で通行止めになっている。

また、高速道路各社によると、圏央 道が茂原長南インターチェンジと木 更津東インターチェンジの間で、東富 士五湖道路が全線で通行止めに なっている。積雪や路面の凍結に備え、高 速道路を利用する際は冬用タ イヤやチェーンを装着するよう注意を呼びか けている。

 一方、首都圏のJR・私鉄各線は始発からほぼ通常通り運行している。 ただ、雪の状況によっては列車の運転に影響が出るおそれがあるとして、 最新の運行状況を確認の上、時間に余裕を持って出かけるよう呼びかけて いる。

また、空の便では、日本航空が午前中に羽田空港を発着する30便について 既に欠航を決めている。航空各社はホームページなどで最新情報を確認す るよう呼びかけている。

 雪によるケガ人は2日午前7時半現在、関東の1都6県で約10人が確認 されている。日テレNEWS242/2(金) 8:45配信



  ◎トランプ氏、聴衆数をまた誇張 一般教書演説の視聴者「史上最多」

【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は1日、先月 末に行った自身初の一般教書演説について、テレビ視聴者数が「史上最 多」だったとの虚偽の主張を展開した。

 トランプ氏はツイッター(Twitter)への投稿で「一般教書演説にたく さんの賛辞や良いレビューを寄せてくれてありがとう。視聴者は4560万人 で史上最多だった」と主張。さらに、自身が好んで視聴するケーブル・衛 星テレビニュース局のFOXニュース(Fox News)が「他局すべてを負か し、視聴者が初めて1170万人に達した」と続けた。

  だがニールセン(Nielsen)の統計によると、直近の歴代米大統領3人 はいずれも、就任後初の一般教書演説でトランプ氏よりも多い視聴者を得 ていた。視聴者数は1994年のビル・クリントン(Bill Clinton)氏(民主 党)が4580万人、2002年のジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)氏 (共和党)が5180万人、2010年のバラク・オバマ(Barack Obama)氏(民 主党)が4800万人だった。

  トランプ氏は約1年前の大統領就任式の演説でも、8年前のオバマ氏就 任式と比べて聴衆の数が少ないことを示した画像がソーシャルメディアで 拡散したことに腹を立て、メディアが聴衆の数を実際より少なく見せたと いう、事実とは異なる主張を行っていた。【翻訳編集】 AFPBB News
AFP=時事2/2(金) 6:31配信


 ◎スポーツ仲裁裁、ロシア人選手28人の永久追放処分を解除

【AFP=時事】(更新)スポーツ仲裁裁判所(CAS)は1日、2014年のソチ 冬季五輪でドーピング違反とされたロシア人選手43人のうち、28人の永久 追放処分を解除する判断を下した。

CASはロシアで開催された前回の冬季五輪で、選手たちが国家ぐるみの ドーピングに関与した十分な証拠はないと判断。

 今回の裁定により、一部選手は今月開幕する平昌冬季五輪への参加が認 められる可能性がある。

CASは今回の裁定について、「集められた証拠は、関係選手らに反ドーピ ング規則違反(ADRV)があったと立証するには不十分だった」としている。

国際オリンピック委員会(IOC)は、ソチ五輪での国家ぐるみのドーピン グで国としての平昌出場を禁止したロシアの選手について、169人の個人 資格での出場を認めるという決定を下している。【翻訳編集】 AFPBB NewsAFP=時事2/1(木) 18:19配信

 ◎英語を考える:前田正晶

英語の発音:

この厄介な点は「日本語とは使う顔の筋肉がまるで違う言語だ」という点 にありと考えています。簡単な例を挙げれば Wの発音です。唇の両端を横 に引っ張るような形になります。これとFとVの場合は下唇を歯で噛むよう な形になりますし、thは舌の先が見えることもあるので、英語は口の動き を見ていれば何を言っているかが解ることがあります。

本筋から外れますが awardを「アワード」とカタカナ語で表記するのは酷 い誤りで、正確には「アウオード」であるべきです。また、workはカタカ ナ語で「ワーク」と表記されますが、これも原語と比較すれば不正確で 「ワーク」の前に「ウ」を入れて発音すると本当のworkに近くなります。

私が在職中の頃の写真を見ると、時にはあの戦後にあれほどイヤだなと 思って見ていた日系2世の顔付きになっていました。正直な感想を言えば 「日系人のような顔付きだな」と些か自己嫌悪に陥りました。

それこそが 「正しく英語の発音に使う筋肉が適応できていた事」の証拠 でもあったの ですが。現在のように20年以上も日常的に英語で話す機会 がなくなると、 頭の中は英語に切り替わっていても筋肉と口が思うよう には動きませんか ら、頭の中の発想に付いてこなくなります。

アメリカ人には日本人が何に何故悩むにかは判らない:

普通のアメリカ人がそこまでの理解というか認識は出来ないと危惧しま す。また、彼らは「日本人がどういう場合に苦しむのか」は理解できてい ないと思います。拙著「アメリカ人は英語がうまい」で採り上げたよう に、初めて本土に入って I will buy you a drink.と言われても、それ を直ぐには「一杯おごるよ」という意味には採れませんでした。

ここで buy you を使う発想は我々にはないと思います。因みに、プログ レッシブ和英には Shall I treat you a drink?という例文が載っていま す。I will be thehost.などという言い方もあります。

また、その数日後にM社の本社でコーヒーを持ってきてくれることになっ た秘書さんに How do you take it?と尋ねられて「コーヒーカップから飲 むに決まっているじゃないか」と一瞬悩みましたが、何と「砂糖とクリー ムは要るのか」という質問でした。アメリカ人は我々がこんな事で悩むと は思わないでしょう。

これも何度か採り上げた翻訳家の誤訳ですが、デローリアンというGMを辞 めて「デローリアン」という格好良いスポーツカーを創り出した人物の自 叙伝「晴れた日にGMが見える(On a clear day you can see General Motors)」の翻訳本に「それは本社の赤ん坊だ」という一節がありました。

これはこの翻訳家はアメリカ人たちが内輪で使う口語的表現である baby の使い方を知らなかった悪い例である誤訳でした。実は、私はここまで読 んで訳本を読むのを止めて、直ぐに出張する機会があったアメリカで原書 を買いました。

原文は想像した通りで(正確な記憶ではないかも知れませんが) It’s a
corporation‘s baby.でした。「それは本社が担当することだよ」でし た。これは「仕事、責任で処理すること」という意味で使い Hey, that is your baby. None ofmine. などのように言います。即ち、彼らの中で 日常的に過ごしていないと、出会うことがない言葉遣いです。こういう言 葉遣いやidiomatic expressions 等は馴れないと惑わされるのです。

ここで結論めいたことを言えば「私はアメリカ人乃至は native speaker に英語を教えられることには余り意味がない」と考えています。その人が 余程日本とアメリカにおける「英語とEnglishの違い」を弁えて文化の違 いにまで精通していれば話は違いますが、そんな人が英会話なんて教える 仕事をしに日本に来ますか。

発声法が違う:

肝腎なことを言い忘れました。英語と日本語の大きな違いの一つに発声法 があります。日本語は余り大きく口を開けて話す言語ではありませんが、 英語は口先と言うよりも「腹の底から」の発声とでも言えば解りやすいと 思います。私はアメリカに出張してその英語式の発声になるまでに、余程 アメリカに馴れてからは1日で十分でしたが、当初は違いを把握できずに 何故あのような声で話せるのかと悩みました。真似の仕方が難しいのです。

また、電車の中などで英語圏の者が乗っていれば直ぐに解ります。それ は、私が最初は日本語とは波長が違うのかと思っていましたが、後に音域 が日本語よりも高いのだと分かりました。因みに、中国人同士が話し合っ ているとうるさいのですが、中国語の音域などはまだ高いようです。その 違いが発声法にあると思います。アメリカ人の声は言わば、「音吐朗々」 のように聞こえるのですが、それに対して日本語は大きく口を開かない言 語です。

顔の筋肉の使い方と発声法を彼らに合わせられるようになる日本人は少な いと思います。それは教え方にも依りますが、何処が違うのかと気付くに は時間と経験が必要だからでしょう。気付いて真似ができるようになった ところで所詮は獲得形質ですから、英語での生活から離れれば雲散霧消し てしまう危険性が高いのです。だが、そのアメリカ人並みの発声を目指す よりも、正しくて品格がある何処に行っても恥ずかしくない英語を覚える 方が先決問題ではありませんか。


 ◎沖縄が初のハワイ超え 2017年の観光客数 しかし消費額と滞在日数は…

2017年に沖縄を訪れた観光客(前年比9・1%増の939万6200人)が、同時 期にハワイを訪れた観光客を約1万3200人上回った。沖縄の観光客は1972 年の本土復帰当時ハワイの約5分の1にすぎなかったが、近年は沖縄と国内 外を結ぶ直行便の就航や東アジアからのクルーズ船寄港の増加が進み、初 めてハワイを超えた。

観光客数は上回ったが…

ハワイで観光施策を担うハワイ・ツーリズム・オーソリティー(HTA)の1 月31日(現地時間)の発表によると、2017年にハワイを訪れた観光客は前 年比5%増の938万2986人。

観光客数は沖縄が上回ったものの、平均滞在日数は沖縄3・78日(16年 度)に対してハワイ8・95日(17年)。観光客1人当たりの滞在期間中の平 均消費額は沖縄7万5297円(16年度)に対してハワイは約2・6倍の1787・9 ドル(17年、約19万6669円)。依然として大きな差がある。

県文化観光スポーツ部の嘉手苅孝夫部長は「ハワイは世界的なリゾート地 を目指す沖縄のお手本。観光客数の面では官民の努力が実った」と評価。 平均滞在日数や消費単価についても、今後ハワイ並みを目指したいという。

沖縄の17年の入域観光客数は5年連続で過去最高を更新し、復帰時の約21 倍に達した。県内空港の滑走路の延長や離島空港のオープン、クルーズ市 場の拡大を受け、1975年の海洋博、80年代の新婚旅行ブームに続く第3波 を迎えている。県は、21年度までに入域観光客数1200万人(クルーズ乗務 員含む)、観光収入1兆1千億円を目標にしている。
沖縄タイムス2/2(金) 5:00配信



  ◎「重大な損害」なら削除 グーグル検索結果訴訟、東京地裁が請求棄却

東京のインターネット関連会社が、社名を検索すると詐欺行為に関与して いるような検索結果が表示され、名誉を傷つけられたとして、検索サイト 「グーグル」に削除を求めた訴訟の判決で東京地裁は31日、請求を棄却し た。検索結果に公益性や真実性がなく、重大で回復困難な損害が生じる恐 れがある場合には削除が認められるとの判断を示した。

鈴木正紀裁判長は、原告が挙げた検索結果について「真実でないと認める 証拠はない」と指摘。「検索結果を提供する表現行為は、私人の名誉権に 優先する社会的価値を有している」と述べた。

原告はネットでの広告業務を手掛ける会社。社名を検索すると「詐欺師」 などの言葉が表示されると訴えていた。

 原告代理人の神田知宏弁護士は判決後の取材に「回復困難な損害が生じ ることの立証は相当ハードルが高い。控訴したい」と話した。

最高裁は昨年1月、逮捕歴に関する記事の検索結果について、プライバ シー保護が公表の利益より明らかに優先する場合は削除が認められるとの 初判断を示したが、名誉毀損の問題には触れていなかった。

【産經ニュース】  2018.1.31 17:53 〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎英語で言えば:前田正晶

暫く遠ざかっていた英語を思い出して、色々な表現の仕方を思いつくまま に並べてみようかと思い立った。

Doubtとsuspect:

解説)どちらも何となく似ているように思うが、意味は異なると思う。 ジーニアス英和ではdoubtは「〈人が〉〈人・事〉を疑う、信じない」と あり、suspectは「〈人が〉〈人・物〉を怪しいと思う、・・・に容疑を かける、・・・がしたのではないかと疑う」とある。微妙な違いだが、例 文を挙げてみれば違いが見えてくると思う。

Doubtでは Do you think Giants will win? I doubt it. という具合で 「ジャイアンツが勝つと思うかい」「疑わしいね(=そうは思わない ね)」となる。Suspectならば I suspect he did not tell me the truth. で「彼は私に真実を語らなかったと思う」という具合だ。

We were unable to find a home for those substandard products:

解説)「我々はその規格外品の処分する先を見つけられなかった」という ことだが、ここで採り上げたかった表現は find a home for である。 「〜する先」と言うか「〜を買ってくれる先」と言えば解りやすいかな。

Flip side of the coin was failure to win the deal.

解説)「その裏面(反対側)にあったのが、受注し損なったことだった」 とでも言えば良いか。アメリカ人は「その裏側にある物は〜」という意味 でこのような表現を使いたがると思う。「物事には常に表裏があるもの」 という二進法的な考え方が表れていると思う。

He got me wrong.

解説)「彼は私が言ったことを正確に理解できなかった」というような意 味だ。反対に「正しく理解する」は I got it right. となる。1970年 だったか、誇り高きEngland の営業部長さんと語り合った時に、「シェイ クスピアは Frailty thy name is woman. と言ったが、女性の何処か弱 いのか」と尋ねてみたら Shakespeare got it wrong. と言って大笑いし た。「シェイクスピアは解ってなかったんだ」と言ったのだった。

Let’ s get the hell out of here.

解説)偶には swearword入りの文章も採り上げてみたくなった。そうでも しないことには「どれがswearwordかが解らないだろう」と考えた次第 だ。これは強いて訳せば「急いでずらかろうぜ」とでもなると思う。本来 は Let’s get out of here.で「ここから出て行こうぜ」となって十分な のだが、そこに the hellを入れて強調したのである。絶対に真似て欲し くない言い方である。

Give me a break.

解説)「休みをくれ」ではない。一寸口語的な言い方で、仲間内では日常 的に出てくると思う。日本語にすれば「好い加減にしてよ」、「勘弁して してよ」とでもなるだろうか。実例を挙げてみよう。本社の営業部長と工 場長に会いに行った時のこと。

部長が工場長の秘書に一寸きつい冗談を言った。そこで秘書が Give me a break, Bob. You are too much.と切り返した。「バッブ(アメリカには 「ボブ」なんていう発音はない)、勘弁してよ。貴方は冗談がきついの」 とでも訳せば良いかも知れない。


Get out of your way.

解説)「貴方の邪魔にならぬようにする」とでも言えば良いか。ある時、 私が相談しようとした相手との間にあるテーブルの上に書類が散乱してい た。それに気付いた副社長秘書が I will get those papers out of your way for you.と言って片付けてくれた。また、この言い方を Get out of my way, guy. というように使えば「邪魔だ、どけ」となってしまう。


guy:

解説)Oxfordには「アメリカ語では略式」とあるが、通常では男、または 男性を指し、「奴」などと訳すこともある。例えば Hey, you guys. のよ うに呼び かけたりする。だが、最早アメリカ語では女性に呼びかける際 にも guyが使われてい る。

ジーニアス英和には「gentleman、manよりもくだけた語」とある。尤も、 親しい 間の呼びかけには You folksというように folksを使う時があ る。Oxfordにはfolksは「(informal)a friendly way of addressing more than one person」 とある。youguys よりは丁寧な感じがする。




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身 辺 雑 記
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3日の東京湾岸は曇天。


2日の東京には降らなくて良い雪がまた降った。散歩は大学病院での定期 検診の後回し。東京の雪は上から降ってくるが西風の強い青森県津軽地方 や秋田に雪は吹雪となって横から降ってくる。子供のころの私はその吹雪 に飛ばされて川に何度も落ちそうになったものだ。越路吹雪なんて悠長な ことを言っていたら水浸しで凍ってしまう。

思い立って郷里秋田にいる友人に電話してみたら久しぶりに今日までは亜 晴れとか。但し3日からまた雪だそうだ。日本海岸の方々は効こうに差別 されているというべきだろう。雪国だら誘致してもまともに工場も来ない し。せっせと食べ物を作らされて都会の下支えさせられているだけ。東京 に住んでいると申し訳ないことだ、とつくずく思う。

2日は午後、大学病院で循環器内科のッ定期検診。散歩はその帰宅後。
大学病院では『塩分を抑えた方がよいでしょう』とやんわり言われた。

秋田生まれで漬物好きだが、このところは全く食べない。







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渡部 亮次郎 <ryochan@polka.plala.or.jp>








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