政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針4574 号  2018・1・13(土)

2018/01/13

 
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わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4574号
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        2018(平成30)年1月13日(土)



              歳は足に来る(続):石岡荘十

           70%もの韓国国民がなぜ:櫻井よしこ

        仮想通貨はろくな終わり方はしない:宮崎正弘
             
           リタイヤーしてから早くも24年:前田正晶

                    
                      話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


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第4574号
                             発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
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歳は足に来る(続)
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    石岡 荘十

数十メートル歩くと左足がだるくなって歩行困難になる。で、数分立ち止 まって休むとまた歩けるようにはなるが、またすぐだるくなる。


このような症状を専門的には「間欠性跛行」という。「跛行」はビッコを 引くという意味だ。こうなった経緯については前回述べた。今回はその続 編である。


先般、閉塞した足の大動脈にステントを入れる治療を受け、ビッコは解消 し、元通り颯爽と歩けるようになった。


はじめ、「これはてっきり腰をやられた」思い込んで、近所の接骨院に駆 け込んだら、「典型的な脊柱管狭窄症の症状だ」と断言する。つまり神経 の管が腰のところで狭まっている疑いがあるとのことで、電気治療、鍼を 数回やってもらったが、はかばかしくない。


血流が詰まる動脈硬化は典型的な加齢疾病だ。脳の血管が詰まれば脳梗塞 になるし、心臓の血管(冠動脈)が狭くなると狭心症、詰まると心筋梗塞 になる。私の場合は足にきたというわけである。

造影剤を使ったCTで診ると、左足付け根から動脈を15センチほど遡った ところで90パーセント狭窄していることが確認できた。左足へは最大、通 常の7割ほどしか血が流れていない。これではビッコになるわけだ。

治療法は、脳梗塞や心臓梗塞と同じだ。血管の狭くなったところにカテー テルを挿し込んでフーセンで拡げるとか、バイパスを作るとか、etc。

8/23、心臓カテーテル室でカテーテル台に横になると、若くて美形の看 護婦さんが何の躊躇もなくパラリとT字帯をはずし、左足の付け根周辺の 陰毛を電気かみそりで刈る(剃毛という)。慣れたものだ。

局所麻酔の後、この治療では実績も多い腕利きの医師が、モニター画面を 見ながらカテーテルを挿入。先端には、中心部に細くすぼめたバルーンを 仕込んだステントがある。ステントはステンレスで出来た金網のチューブ である。

これを狭窄部分まで持っていってバルーンを膨らますと、すぼめてあった ステントの内径も同時に拡がって、狭窄した血管を見事に押し広げた。

ステントは内径8ミリ、長さ40ミリ。心筋梗塞の治療に使うステントは内 径2ミリほどだから、それに較べると大型だ。治療時間は1時間ほど、治 療費86万円、自己負担9万円ほどだった。

心筋梗塞でステントを使う治療法はよく知られているが、足の大動脈狭窄 にステントを使うケースはまだそれほど多くない。

治療を受けた東京女子医大では、ステントを使った心筋梗塞治療が今年す でに数百件に上るのに対して、足に使った症例は筆者でまだ56件目だという。

下肢(足)へ行く動脈が詰まると、下肢が腐ってしまい、痛いだけでな く、命にかかわるケースもある。そうなると「命には代えられない」とや むを得ず下肢を切断しなければならなくなる。日本では毎年1万人以上が 足を切断されているという報告もある。高齢化で症例は増えている。

足にもステントを入れるという治療法は、循環器内科ならどこでもやって いるわけではない。リスクもある。医師の選択には慎重でありたい。

元京都大学心臓血管外科部長・米田正始(こめだまさし)医師を中心とす る研究グループは新しい血管を作って下肢切断を救う「血管再生法」とい う試みを行なっていて、再生医学のひとつとして注目されている。が、成 功症例はまだそれほど多くない。

「なんとなく足の先が冷たい」

これが、アラームだ。接骨院では治らない。歳は足にくる。専門の医師を 選んで、治療を受ける必要がある。

at 05:00 | Comment(0) | ジャーナリスト「石岡荘十」



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70%もの韓国国民がなぜ
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     櫻井よしこ

著名な韓国の言論人、趙甲濟(チョガプジェ)氏が12月19日、シンクタン ク「国家基本問題研究所」で語った。

「70%もの韓国国民がなぜ、親北朝鮮で反韓国の価値観を持つ文在寅大統 領を支持し続けるのか。なぜ韓国人は祖国が直面する危機に気付かないの か。その理由は韓国人の考える力が低下しているからだ」
  
 氏は韓国人の考える能力の低下の原因として、漢字を追放してハングル だけを使用するようになったことを挙げた。分析の正否は今は措く。た だ、彼らが歴史の実態に目を向ける代わりに、史実とは無関係に創り出し た物語に心を奪われてしまうのは確かだ。事実と懸けはなれた「民族の悲 劇」に酔いしれて、反動として強い反日感情に身を委ねる。情に偏り、理 を欠く傾向が強い。
  
そんな彼らに対して、日本側も事実に基づく議論から逃げてきた。両国間 に横たわる歴史問題の不幸な溝には、その意味で日韓共に責任がある。少 なくとも、安倍政権以前はそうだった。
  
 韓国による反日歴史戦を止める力は歴史の事実の中にある。事実を示す ことで、初めて日本は韓国や中国の歴史捏造に立ち向かえる。言い換えれ ば、わが国には事実しかないのだ。そのことに気付いて、歴史問題に対し ては事実を以て向き合おうとしてきたのが安倍晋三首相である。
  
だが首相がそう考えても、外務省をはじめとする関係省庁の人々の心の闇 は深く、基本的な事実の指摘でさえ、韓国を刺激するとして抵抗する人々 がいる。そのことを考慮すれば、12月22日、一般財団法人「産業遺産国民 会議」(以下、国民会議)のウェブサイト (https://sangyoisankokuminkaigi.jimdo.com/)に、長崎県の端島、通 称・軍艦島に関する資料と、元島民の証言が掲載されたのは安倍政権の快 挙というべきだ。
  
 慰安婦問題に続いて中韓両国は徴用工問題を日本に突き付ける。2017 年、韓国は同問題についての酷い内容の映画を完成させ、ユネスコ関係者 の前で披露した。本や絵本も出版した。2018年には各地で慰安婦像の隣 に、徴用工の像も設置されかねない。

本格的な反論がはじまる
 
 彼らは軍艦島を、「地獄の島」「強制連行の島」と呼び、日本をナチス ドイツ同様ホロコーストの国として位置づけようと躍起になっている。だ が、慰安婦問題の二の舞は演じない。それが国民会議のウェブサイトに込 められた決意であろう。中韓の歴史の捏造話を事実で正し、真実を知らし める。事実に能弁に語らせることで日本の本格的な反論とすると言ってよ いだろう。
  
その圧巻が端島の元島民のビデオ証言である。端島の歴史事実を歪めてい る著作や記事を、元島民は一つ一つ検証し反論している。対象となってい るのは、日本が朝鮮人や中国人を強制連行し、奴隷のように働かせ、非人 間的な扱いをしたと非難する各種の出版物や資料である。
  
たとえば、端島を、「朝鮮人強制連行の島」として描いた作家、林えいだ い氏である。氏は『筑豊・軍艦島』(弦書房)の中で、「島には『地獄 門』をくぐって入り、入ったが最後、一生島から出ることができなかっ た」と書いている。
  
 元島民は、「(地獄門など)ちょっと聞いたことがない」と林氏の説を 退ける。
  
 一旦、島に上陸したら2度と出られないとの非難には、「島を出て他の 島へ行くときには他航証明書という書類をもらわないと行けなかった。そ れは日本人も同じだった」とし、その背景には借金をかかえたまま、島を 出て戻らないケースがあったからだと説明している。

「中国人の取扱いは特に厳しかった。朝鮮人が話しかけたりすると、銃を 持った労務係がきて『近づくな』と言って双方を殴りつけることもあっ た」との林氏の記述について、別の島民が語った。

「警察が、端島に限らず銃を持ってウロウロするなんて、日本の国勢(国 情)にはないですよ。あの当時」「銃を持った人なんておらんです。警察 も、端島は仕事がない島だと言っていた(笑)」
  
 最盛期5000人以上が住み、日本一人口密度の高かった島で、警察の仕事 がなかったということは、それだけ人々が協力し合って和を保っていた証 左だ。元島民の女性が証言したように皆が助け合い、仲良く暮らした島 だったのだ。
  
もう1人の島民も語った。

「本当の軍人なんて2人しかいないですよ。それも憲兵です」
  
 軍人2人が憲兵だったというのは大事な点だ。憲兵は軍法に基づいて軍 の犯罪を取り締まる存在である。島の軍人2人が憲兵だったということ は、それだけ島の治安が厳しく守られていたことを意味するとみてよいだ ろう。林氏が描いた朝鮮人への違法な虐待、虐殺は許されるはずがなかっ たということだ。

歴史の証人
  
 坑内での採炭作業の苛酷さを、林氏は次のように書いた。

「高さ一メートルの炭層に、朝鮮人坑夫たちは立ち膝のまま鶴嘴を打ち込 んでいた」「二尺層といわれる炭層は約60センチ、短い柄の鶴嘴で寝掘り する場所だった」
  
 元島民たちは皆坑内で働いていた人たちだ。彼らは一様に反論した。

「坑内の石炭はババババッとエアで落としていました。鶴嘴は石炭を掘る のに使いません。少し浮いたのを、叩いて落とすくらい」
  
 鶴嘴で力を入れて掘るという作業はなかったというのだ。

「立ち膝のまま」掘った、或いは「寝掘り」については、「寝て掘るなん てことは全くなかった。それなら炭車はどうして入れるのですか」「朝鮮 人を石炭掘りに使うのは(技術的に)危なくて仕方のない面があった。だ から彼らには後方で働いてもらった。日本人が採った石炭を炭車に積み込 み、それを押すのが、彼らの役割だった」という。
  
どの証言も体験を踏まえているだけに具体的である。坑内の状況や採炭の 手順、仕事に入る際の服装や種々の準備、チーム編成の実態など、歴史の 証人としての彼らの発言は、これまでチェックもされずに垂れ流されてき た間違った情報を正すものだ。
  
 検証されたのは林氏の著作をはじめ、長崎市の「岡まさはる記念長崎平 和資料館」のパンフレットや、「南ドイツ新聞」のひどい記事など、広範 囲に及ぶ。
  
 国民会議のウェブサイトでは、元島民の証言だけでなく、当時の島の写 真、炭坑の様子を描いた幾枚もの絵も見ることができる。先人たちが作り 上げた設備の近代性や、国策産業としての石炭産業に日本国が注いだエネ ルギーの程が窺われる。
  
2018年、中韓の対日歴史戦はかつてなく激化すると考えておくべきだ。日 本をホロコーストの国として貶める彼らの意図を一つ一つ、事実をもって 打ち砕く、そのための情報発信こそ大事である。
『週刊新潮』 2018年1月4・11日合併号 日本ルネッサンス 第785回



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仮想通貨はろくな終わり方はしない
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018)1月12日(金曜日)
        通巻第5576号   
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「仮想通貨はろくな終わり方はしない」とウォーレン・バフェットが予言
  中国と韓国、ビットコイン取引所ばかりか、取引そのものを禁止へ
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突如、市場が円高傾向に傾いたのは一つの噂からだった(1月11日)。

中国が保有する米国債を市場で売却するという風聞が、ドルを弱め、円を 強め、そして米国と日本の株式を下げた。中国政府はただちに、これは フェイクニュースと否定したが、円高傾向は揺るぎがなかった。

同日、米国の「バークシャー・ハザウェイ」(全米最大の投資会社)の CEOウォーレン・バフェット氏は同社年次総会で新しい役員を発表した が、NBCテレビのインタビューに応じ、「ビットコインなど架空通貨は ろくな終わり方をしないだろう」と述べた。

中国はビットコインの取引所を閉鎖したが、ネット上での取引は行われて おり、中国の取引減少が、日本で売買が激増するという結果をもたらした。

中国はビットコインそのものの取引も禁止する姿勢を示しており、また韓 国でも仮想通貨取引所閉鎖をまもなく実行しそうだ。

さて中国はなぜビットコイン取引所を閉鎖したのか?

アメリカの著名な経済学者も、モルガンスタンレーも「ビットコインは詐 欺」と認定した。この仮想通貨、コンピュータの中から産まれ、金鉱を掘 り当てるかのような数学ゲーム感覚で世界に拡散した。実際にビットコイ ンのスキームは「ネズミ講」である。英語でいう「ポンジ・スキーム」だ。

発足から僅か3年で価値は125万倍に膨らみ昨秋9月15日時点での時価総 額は5兆6000億円。このうち90%を中国人が買った。

同年9月8日、中国は3つの仮想通貨の取引所を突然閉鎖した。正確に言 うとICO(イニシャル・コイン・オフェリング)を禁止したのである。

ICOとは企業や団体が仮想通貨を発行して資金を集めることだが、これ で当局が把握できない資金調達が可能である。独裁体制下では金融政策も 通貨供給量も中国共産党がコントロールしているためビットコインが「第 二の通貨」となると中央銀行は不要になる怖れありと懸念したのだ。

IT先進国のエストニアはスマホで選挙を行う。これをロシアはハッカー 攻撃をかけて妨害した。テロリストは仮想通貨を駆使して資金洗浄の手口 を覚えた。北朝鮮はハッカー攻撃した被害者から身代金を「ビットコイ ン」で要求した。

つまり詐欺の横行を含め犯罪の温床に化ける懼れも高い。

それでも先進国は仮想通貨決済がますます伸びてゆくとし前向きである。

その認識は「仮想通貨」というより「デジタル通貨」と呼称し、たとえば 英国中央銀行は金融政策の効力を堅持しながらも市場への導入にいかに取 り組むか、積極的な検討にはいった。
 
ロシアは「イーサリアム」の技術を駆使した新しいシステムを構築し、 プーチン政権は「デジタル通貨」発行に前向きだ。

スエーデンは「eクローナ」の発行を18年に国民投票で決める。

エストニアは「エストコイン」の発行計画がある。しかし仮想通貨は国籍 がなく、したがってリスクがあまりにも大きい。それでも利便性を活用す るデジタル通貨を各国の中央銀行が前向きに検討し始めたわけで、中国と は真逆の方向にある。
       
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  樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 樋泉克夫のコラム 
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樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1687回】           
 ――「全く支那人程油斷のならぬ者はない」――(中野7)
  中野孤山『支那大陸横斷遊蜀雜俎』(松村文海堂 大正2年)

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 再び中野に。「街道は、汚水が溢れてゐるも顧みず、糞尿流るゝも、塵 埃散亂するも構はず、蒼蠅食物に集るも、拂去らんともせず、飲料水は如 何に溷濁するも、更に氣にせず、清潔とか、衛生とかいうことは考えて居 らぬ樣だ。我國の樣に大掃除だの、小掃除だのといふ風から、評點を下さ うとしたら、勿論コンマ以下の4位5位と行くだらう」。

 だが「彼れには其特徴がある」。たとえば水は「グラグラと充分沸騰さ せ含有物が?釜の縁につくか、或は釜底に沈殿する樣になるまで煮」てか ら使う。「魚肉等も生物は食べない」。なんであれ口から入れるものは 「必ず火を透さねば喰はぬということだ」。

 「沿道家屋構造が、一つ風の變つて居るのは、街を狹んで左右兩側の家 は連續してゐる」。だから壁と壁の間に屋根付きの空間となり、雨宿りや 日よけの役を果たす。「苦力等の無頼の無宿ものは、多くは此の樣な所 で、夜を明すのである」。こういった場所が多かったことに中野は驚く が、ある街で目にした光景を記している。

 時は冬支度が当たり前の11月のことである。「3人の若者が、素裸で藁 をからだにばらばらに列べ、其上を又藁にて結び、宛然「ツトツコ」が歩 いてゐる樣であつた、足の方はまるで顯はれて居る。身體も矢張りまばら だから、筋肉は殆んどまるで見える、其の上部は首の所で束ねたから、餘 程異樣である、藁も澤山ならば別段なれど、僅かに一本づゝ列べてあつ て、そしてぶるぶる震へながら、路傍の飯屋で朝飯を請求して居た」。こ の姿を目にして中野は「實に憐然なものであつた」と記す。

「實に憐然なものであ」る男の乞食に較べ、「婦人の無宿ものは更に見受 けない、無宿の婦人は皆無のやうだ」。加えて「妙齡の婦女子は居るや居 らぬや、一回も眼眸に映つたことはない」。そこで中野は「思へば支那程 婦女子を愛する國民は少なからう」とした。

 街を出歩く「妙齡の婦女子」や女乞食を見かけないからといって、それ が即「支那程婦女子を愛する國民は少なからう」とはならないと思うが、 たしかに中国の「婦女子」は強い。近くは彭麗媛(習近平)。時代を少し 遡ると?頴超(周恩来)、王光美(劉少奇)、葉群(林彪)、江青(毛沢 東)、宋美齢(?介石)など。やはり暁を告げる牝鶏には事欠かない。

 ところで中野が「憐然なもの」と同情した3人の乞食だが、これまで読 んだ日中双方の中国の乞食に関する何冊かの本から得た僅かながらの知識 を基に類推してみると、おそらく3人のうちの1人は藁の所有者で、他の2 人に商売道具である藁を貸すことで使用料を得ている。つまり乞食の上前 を撥ねて商売している乞食、あるいは乞食の元締めと見た。では、なぜ3 人が行動を共にしているのかといえば、貸し出した藁を身に纏ったままト ンズラされるのを防ぐため、ということになる。

この類推だが、おそらくは当たらずとも遠からじ・・・であればこそ3人 を見て「憐然なもの」などと記すようでは、中野はまだまだ甘い、といわ ざるをえないだろう。

「支那程旅行に油斷のならぬ國はあるまい」と説く。それというのも「旅 館に着いても少しでも注意を缺くと、旅用道具を持ち去られて仕舞ふ」。 「我國では館主に頼めば、紛失することなどないが、彼地では旅館の番頭 が油斷出來ない、それは何れの旅館でも同じことだ」。

内陸部は治安が悪い。そこで外国人旅行者には地方政府が「必ず護衛兵を 出す」。だが、これがナマクラな超弱兵。「我が軍人の剛毅凛然威風堂々 たる練膽養氣の功を積み、泰山前に崩れんとしても、神色自若たるには比 すべきものでない、法被を着ければ練勇なるも、之を脱せば柔弱無氣力の 町民」。

そう、法被(軍服)を脱げばフヌケのボンクラなのだ。《QED》
        
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之
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(読者の声1)貴誌前号の[米国と台湾の政府高官相互訪問解禁の「台湾 旅行法」を米連邦議会下院が可決]

これは大ニュースです。日本にとって台湾は朝鮮以上にはるかに重要な地 政学的戦略地点です。

台湾がシナの傘下に入れば、日本の生命線は断たれたのも同然です。かね がねシナの南シナ海・太平洋進出を阻止するには台湾を国家として承認 し、軍事協力を行うしかないと考えていましたが、ようやくその第一歩が 踏み出された感じです。

この法案は今後シナに対して強烈なボディーブローとして働き、習近平政 権の面目は丸つぶれでしょう。オバマで窒息しかけていた西太平洋政策が トランプのおかげで息を吹き返した形です。日本の政界ではおそらく安倍 首相とその周辺以外はこのことを予想だにしていなかったでしょう。

これで日本は韓国を心置きなく捨てることができます。今年は戌年に相応 しい(?)激動の年になりそうです。(boychan 東京都)



  ♪
(読者の声2) 貴誌5575号「EJ氏」が(読者の声1)でご指摘されてい るように宮崎さんは他民族を含めて現在の中国領で活躍した英雄を中国政 府は「中華民族」としているとご指摘されています。

それなら石原莞爾も中華民族の英雄となります。中国の現政権がそれを忘 れているのなら、こちらから指摘して、中国に顕彰碑を建てるように日本 政府が助言したらよいと思います。もし日本政府がしないのなら、民間で やりましょう。ただし石原莞爾氏の御霊がそれを喜ばれるかは分かりませ んが。(ST生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)年頭のブラックジョークですかね。でも石原莞爾 将軍は喜ばないでしょう。



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(読者の声3)以下の企画に未だ少しの残席が御座います。多くの方々の参 加申込を待ち申し上げております。

 前著『日本はテロを阻止できるか?』発表から約1年半。2020年東京オ リンピック・パラリンピックの警備担当者に半年以上に亘って行脚し、そ の成果をまとめた著者が、2020年東京オリンピック・パラリンピックのテ ロ対策が、どれくらい進んでいるか?

それがテロ対策に関しては米国等に関して後発国の日本に対して、どれく らいレガシーになるのか?

精密な取材に基づき報告し提言させて頂きます。今回の講演では著作の中 で触れられなかった諸問題に関しても言及する予定です。多くの方々の御 参加を待ち申し上げております。

             記

とき    1月25日(木)午後6時〜8時 (受付5時30分)
ところ   憲政記念館・第2会議室 (千代田区永田町1-1-1/国会正面 向側)
講師    吉川圭一 [略歴]筑波大学大学院卒(経済学修士)。参議 院議員公設秘書、著名国際問題評論家事務所特別秘書等を経て、2002年独 立。Global Issues Institute代表取締役。2009年よりワシントンDC事務 所開設。2011年4月から2016年末まで一般社団法人日本安全保障・危機管 理学会ワシントンDC事務所長を兼務。著書、講演歴多数。
 共催    一般財団法人尾崎行雄記念財団共催
 協力    株式会社 近代消防社
参加費   2000円
 要予約   以下の申込フォームから必ず事前にお申込みください。
http://www.ozakiyukio.jp/lectures/2017.html?showpc=1



  ♪
(読者の声4) 日経新聞によると、小泉氏は、「安倍政権では原発ゼロを 進めるのは難しい。しかし近い将来、必ず原発ゼロは国民多数の賛同を得 て実現する」と力説、「どの政党でも原発ゼロ、自然エネルギー推進に全 力で取り組むのであれば、協力していきたい」と訴えた、ということで、 立憲民主党とも連携するようです。

小生も、原発ゼロ運動については、頭から反対するわけではない。しか し、小泉氏は、長期的にはともかく、少なくとも今後相当の期間におけ る、代替案、対策案を十分に考慮して行動しているのであろうか。

 「小泉純一郎という政治家が、小泉政権というものが、戦後日本社会の なけなしの良い部分をつぶすというまったく犯罪的なものであった」こと (栗本慎一郎『純個人的小泉純一論』2006年9月、イプシロン出版企 画;9)、

斎藤精一郎氏が、個人的にレクチャーした結果、「これがわかるとか、あ れがわからないということじゃなくて、問題が分かっていないんじゃない の?」と評価したということ(同書;41)。

「小泉に確固とした政策やあるべき未来の国家論があるわけではない」 (同書;83)こと等からして、その人物が相変わらず、十分な思慮もなく オッチョコチョイな言動を行っていることに、私は暗然とした気持ちにな ります。

以上のような評価を述べる栗本氏が、かつての大学同級生で、議員として も友達であり、小泉純一郎の知性、能力は、よくわかっている人物だけに (同書;123)、小泉氏についての評価はかなり信頼できるものだと私は 思っています。 (CAM)


(宮崎正弘のコメント)西尾幹二氏は小泉を「狂人宰相」と名付けました ね。ジュニアは父親ほどエキセントリックでも莫迦でもないようですが、 もっとちゃんとして政治家はいないんでしょうか。 



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(読者の声5)発売中の『Newsweek』(日本後場)に掲載された楊海英教 授の報告です。中国が国連宣言や自国の国内法を完全に無視して、少数民 族への文化的ジェノサイド(絶滅)政策を強化しています。

昨年からウイグルやモンゴル語の教育を全面的に禁止したのです。他にも ウイグル人やモンゴル人の葬式では、参列者を15名以下に制限し、イスラ ム教を信仰するウイグル人やカザフ人の携帯電話にコーランのアプリがあ るだけで即時逮捕です。

こんな独裁で凶暴な国が、なにゆえか国連常任理事国であり、虎視眈々と 世界の覇権国を目指しているのです。
中国が世界の覇権を握ったら世界は地獄です。(OG生)



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(読者の声6)「国防を語らずして、日本を語るなかれ!」 第39回 軍 事評論家・佐藤守の国防講座

 軍事評論家としてブログなどで活躍中の当会顧問・佐藤守が「国防」を 熱く語る連続シリーズの39回目です。

今回の国防講座は、年の初めにあたり、風雲急を告げる東アジア情勢をは じめ、南シナ海問題、中東・欧州など2018年における世界の“軍事運勢”を 占います。当たるも八卦当たらぬも八卦、抱腹絶倒、脱線転覆を交え、大 人気の佐藤節が唸ります。どうぞご期待下さい。

          記

日 時:  1月20日(土)13:00開演(15:30終了予定)
場 所:  靖国会館 2階 偕行の間
講 師:  佐藤 守(軍事評論家、日本兵法研究会顧問、元南西航空混成 団司令・空将)
演 題:  2018年の軍事情勢を占う
参加費: 1,000円(会員は500円、高校生以下無料)
お申込:MAIL  info@heiho-ken.sakura.ne.jp
FAX 03-3389-6278(件名「国防講座」にてご連絡ください。
なお事前申込みがなくても当日受付けます。
(日本兵法研究会事務局)



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リタイヤーしてから早くも24年
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                 前田  正晶

リタイヤーしてから早くも24年、時の流れの速さを痛感

気が付けば今年の1月末で、19年間お世話になったW社からリタイヤーして 満24年になってしまうのだった。勤務していた間よりもリタイヤーした後 の方が5年も長いとは、やや感無量的でもある。

2000年4月にリタイヤー後6年も経ったのでと、カリフォルニア州経由でワ シントン州のW社の本社と工場を訪れた頃には、現在のようなアメリカの 紙パルプ産業界の再編成は進んではいなかった。

だが、最初に訪れたサンフランシスコのハイヤットリージェンホテルで は、フロントデスクに Video checkout の看板が出ていたのを見て「何の ことか」と疑問には感じていた。

それは部屋に入ってから解ったことで、室内のテレビをつけると画面にそ の時刻までのこの部屋に泊まっているお客の勘定の明細が出てくるシステ ムだった。そして、チェックアウトする日の朝にその画面を見て間違いな ければ、テレビのリモコンで承認すればチェックアウトが完了する仕組み だった。そこで、明細書と領収証を必要とするならば、フロントデスクの 看板のところに行けば一式が貰えるのだった。

なお、アメリカのホテルではチェックインの時点でクレデイットカードの 番号を登録させられているから、あらためてサインをする必要はないので ある。その際に感じたことは、こういう仕掛けで徐々に紙を使わない方向 に世の中が向いていくのかなという点だった。

現に、当時のテレビのCMには「詳細は〜.m(ドットコム)へ」という形
が極めて多く、印刷(紙)媒体衰退の芽が出来たなと思わせてくれたの だった。

ところが、2005年になるとアメリカ最大級の上質紙(一般の方には模造紙 と言えば解りやすいだろうコピー用紙のような白い紙)のメーカーだっW 社が印刷用紙の将来に見切りをつけて、その事業部をスピンオフ(分離独 立させる)してしまったのだった。

そして、2007年には世界最大の製紙会社であるInternationalPaper(IP) は経営体質転換と称する一大事業再編成を敢行し、それこそ世界最大級 だった塗工印刷紙(アート紙のような光沢がある紙)の事業部門を惜しげ もなく売却してしまったのである。

この結果でアメリカの上位3社のうちの2社が印刷用紙の将来性に見切りを つけていたことが明らかになってきたのだった。換言すれば、W社とIPの 上位2社はIT化(乃至はICT化)が止めどなく進んでいき、印刷媒体には最 早将来性無しと判断したことが明らかだった。如何に二進法的に物事を判 断するのが彼らの特徴であっても、今から11年も前に決めつけていた辺り は、恐ろしいことだと思わざるを得ないのだ。

この後暫くして、アメリカでは印刷媒体としての新聞(言うまでもないか も知れないが、新聞用紙に印刷した新聞)が目に見えて衰退し、21世紀に 入る頃には1年365日間に紙に印刷した新聞を発行する新聞社が激減して、 土・日曜日はWeb版に移行していった。

その結果として新聞用紙の需要は10年間に60%以上も減少し、新聞用紙を 主体としてき大手メーカー数社が続々と Chapter 11 (我が国の民事再生 法)の適用を申請する結果になってしまった。



この二十数年間の変化を私自身に当て嵌めて回顧すると、私が1972年に最 初に転進したMead社は当時はアメリカの紙パルプ林産物業界で上位10社に 入る印刷と事務用紙の大手メーカーだったのだが、時代の流れからか高級 板紙(白い厚紙をご想像願えば解る)の大手メーカーのWestVacoと合併し てMeadWestvacoとなった後で、印刷と事務用紙部門を分離して遂には歴史 あるMeadの社名が消えてしまう状態になってしまった。

また、私が新卒で採用して頂いた旧国策パルプ工業(現日本製紙)の販売 部門だったH社も日本製紙の販売部門の子会社に統合されて、両社共に社 名と共に消えてしまった。

即ち、我が国の紙パルプ産業界でも、アメリカほど劇的な業界再編成が進 んでいたわけでもないが、時代の変化は昭和30年代には夢想だにできな かった変化をメーカーと流通部門に生じさせていたのだった。

アメリカでの紙パルプ林産物産業界の整理統合は止まるところを知らず、 世界最大即ちアメリカ最大のIPは、20世紀中にアメリカには新規の設備投 資をせずと断言して新規投資は全て将来張っての可能性がある中国や南米 の諸国に限定すると表明した。今やIPがアメリカ国内で生産しているのは 恐らく需要が底堅い段ボール原紙と函くらいのものだろう。

我がW社と言えば、2008年だったかに紙パルプ部門の最大の事業だった段 ボール部門を売却してから次々に紙パルプ事業から撤退していき、一昨年 の9月末を以て完全に撤退を終えてしまった。即ち、1900年法人組織にし た時の木材製品とその後に設けた不動産事業だけの会社に戻ってしまった のだった。

誠に思い切りが良いと言うのか、時の流れ、即ち止まるところを知らぬ ICT化の勢いに逆らわないとの姿勢を示したのか、時の流れの恐ろしさを 見せてくれた。

私の長年の持論は「アメリカで起きた波は何時の日か必ず太平洋を渡って 我が国に影響をもたらすものだ」なのだが、18年1月の時点ではアメリカ で生じたような劇的な変化はもたらしていない。

だが、ICT化だけではなくIOTだのAIなどは着々と我が国に根付きつつあ る。業界に課されるであろう問題点は「米国の大手メーカーのように先
手を打って事業の再編成を敢行するのか、流れが襲ってきてから波乗り板 でも準備して対応して乗り切っていくのか」ではないだろうか。



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歴史戦、徴用工で本格的情報発信
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         櫻井よしこ


 「歴史戦、徴用工で本格的情報発信」

著名な韓国の言論人、趙甲濟(チョガプジェ)氏が12月19日、シンクタン ク「国家基本問題研究所」で語った。

「70%もの韓国国民がなぜ、親北朝鮮で反韓国の価値観を持つ文在寅大統 領を支持し続けるのか。なぜ韓国人は祖国が直面する危機に気付かないの か。その理由は韓国人の考える力が低下しているからだ」
  
 氏は韓国人の考える能力の低下の原因として、漢字を追放してハングル だけを使用するようになったことを挙げた。分析の正否は今は措く。た だ、彼らが歴史の実態に目を向ける代わりに、史実とは無関係に創り出し た物語に心を奪われてしまうのは確かだ。事実と懸けはなれた「民族の悲 劇」に酔いしれて、反動として強い反日感情に身を委ねる。情に偏り、理 を欠く傾向が強い。
  
そんな彼らに対して、日本側も事実に基づく議論から逃げてきた。両国間 に横たわる歴史問題の不幸な溝には、その意味で日韓共に責任がある。少 なくとも、安倍政権以前はそうだった。
  
 韓国による反日歴史戦を止める力は歴史の事実の中にある。事実を示す ことで、初めて日本は韓国や中国の歴史捏造に立ち向かえる。言い換えれ ば、わが国には事実しかないのだ。そのことに気付いて、歴史問題に対し ては事実を以て向き合おうとしてきたのが安倍晋三首相である。
  
だが首相がそう考えても、外務省をはじめとする関係省庁の人々の心の闇 は深く、基本的な事実の指摘でさえ、韓国を刺激するとして抵抗する人々 がいる。そのことを考慮すれば、12月22日、一般財団法人「産業遺産国民 会議」(以下、国民会議)のウェブサイト (https://sangyoisankokuminkaigi.jimdo.com/)に、長崎県の端島、通 称・軍艦島に関する資料と、元島民の証言が掲載されたのは安倍政権の快 挙というべきだ。
  
 慰安婦問題に続いて中韓両国は徴用工問題を日本に突き付ける。2017 年、韓国は同問題についての酷い内容の映画を完成させ、ユネスコ関係者 の前で披露した。本や絵本も出版した。2018年には各地で慰安婦像の隣 に、徴用工の像も設置されかねない。

本格的な反論がはじまる
 
 彼らは軍艦島を、「地獄の島」「強制連行の島」と呼び、日本をナチス ドイツ同様ホロコーストの国として位置づけようと躍起になっている。だ が、慰安婦問題の二の舞は演じない。それが国民会議のウェブサイトに込 められた決意であろう。中韓の歴史の捏造話を事実で正し、真実を知らし める。事実に能弁に語らせることで日本の本格的な反論とすると言ってよ いだろう。
  
その圧巻が端島の元島民のビデオ証言である。端島の歴史事実を歪めてい る著作や記事を、元島民は一つ一つ検証し反論している。対象となってい るのは、日本が朝鮮人や中国人を強制連行し、奴隷のように働かせ、非人 間的な扱いをしたと非難する各種の出版物や資料である。
  
たとえば、端島を、「朝鮮人強制連行の島」として描いた作家、林えいだ い氏である。氏は『筑豊・軍艦島』(弦書房)の中で、「島には『地獄 門』をくぐって入り、入ったが最後、一生島から出ることができなかっ た」と書いている。
  
 元島民は、「(地獄門など)ちょっと聞いたことがない」と林氏の説を 退ける。
  
 一旦、島に上陸したら二度と出られないとの非難には、「島を出て他の 島へ行くときには他航証明書という書類をもらわないと行けなかった。そ れは日本人も同じだった」とし、その背景には借金をかかえたまま、島を 出て戻らないケースがあったからだと説明している。

「中国人の取扱いは特に厳しかった。朝鮮人が話しかけたりすると、銃を 持った労務係がきて『近づくな』と言って双方を殴りつけることもあっ た」との林氏の記述について、別の島民が語った。

「警察が、端島に限らず銃を持ってウロウロするなんて、日本の国勢(国 情)にはないですよ。あの当時」「銃を持った人なんておらんです。警察 も、端島は仕事がない島だと言っていた(笑)」
  
 最盛期5000人以上が住み、日本一人口密度の高かった島で、警察の仕事 がなかったということは、それだけ人々が協力し合って和を保っていた証 左だ。元島民の女性が証言したように皆が助け合い、仲良く暮らした島 だったのだ。
  
もう1人の島民も語った。

「本当の軍人なんて2人しかいないですよ。それも憲兵です」
  
 軍人2人が憲兵だったというのは大事な点だ。憲兵は軍法に基づいて軍 の犯罪を取り締まる存在である。島の軍人2人が憲兵だったということ は、それだけ島の治安が厳しく守られていたことを意味するとみてよいだ ろう。林氏が描いた朝鮮人への違法な虐待、虐殺は許されるはずがなかっ たということだ。

歴史の証人
  
 坑内での採炭作業の苛酷さを、林氏は次のように書いた。

「高さ一メートルの炭層に、朝鮮人坑夫たちは立ち膝のまま鶴嘴を打ち込 んでいた」「二尺層といわれる炭層は約60センチ、短い柄の鶴嘴で寝掘り する場所だった」
  
 元島民たちは皆坑内で働いていた人たちだ。彼らは一様に反論した。

「坑内の石炭はババババッとエアで落としていました。鶴嘴は石炭を掘る のに使いません。少し浮いたのを、叩いて落とすくらい」
  
 鶴嘴で力を入れて掘るという作業はなかったというのだ。

「立ち膝のまま」掘った、或いは「寝掘り」については、「寝て掘るなん てことは全くなかった。それなら炭車はどうして入れるのですか」「朝鮮 人を石炭掘りに使うのは(技術的に)危なくて仕方のない面があった。だ から彼らには後方で働いてもらった。日本人が採った石炭を炭車に積み込 み、それを押すのが、彼らの役割だった」という。
  
どの証言も体験を踏まえているだけに具体的である。坑内の状況や採炭の 手順、仕事に入る際の服装や種々の準備、チーム編成の実態など、歴史の 証人としての彼らの発言は、これまでチェックもされずに垂れ流されてき た間違った情報を正すものだ。
  
 検証されたのは林氏の著作をはじめ、長崎市の「岡まさはる記念長崎平 和資料館」のパンフレットや、「南ドイツ新聞」のひどい記事など、広範 囲に及ぶ。
  
 国民会議のウェブサイトでは、元島民の証言だけでなく、当時の島の写 真、炭坑の様子を描いた幾枚もの絵も見ることができる。先人たちが作り 上げた設備の近代性や、国策産業としての石炭産業に日本国が注いだエネ ルギーの程が窺われる。
  
2018年、中韓の対日歴史戦はかつてなく激化すると考えておくべきだ。日 本をホロコーストの国として貶める彼らの意図を一つ一つ、事実をもって 打ち砕く、そのための情報発信こそ大事である。

『週刊新潮』 2018年1月4・11日合併号 日本ルネッサンス 第785回



            
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最 新 情 報
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 ?中国への警戒緩めるな!『列島線突破巡航』訓練本格化 「日本列島を一周する訓練を始める危険性も」 

北朝鮮の「核・ミサイル」が世界的脅威となるなか、アジア各地での領土的野心を隠そうとしない中国への警戒も緩めてはならない。中国空軍は昨年12月、戦闘機による日本海上空の飛行を強行し、同軍の「遠方展開」が新たなステージに入ったことを誇示した。尖閣諸島や沖縄本島に対する、中国の暴挙・野望に警鐘を鳴らし続けているジャーナリストで、日本沖縄政策研究フォーラム理事長の仲村覚氏が緊急寄稿した。

               ◇

朝鮮半島が緊迫するなか、日本政府は危機回避策として、中国による北朝鮮制裁に期待し、中国との関係改善に動き出している。だが、冷静に中国の動きをみると、日中友好とは対極的な動きをしている。

中国空軍は昨年11月から12月にかけて、宮古海峡(沖縄本島−宮古島間)を突破する訓練を9回も繰り返し、空中給油機を使った小笠原諸島やグアムなどを結ぶ「第2列島線」の突破に向けた訓練を本格化させた。これらは、戦略的な意図のもと、日本国民に騒がれないように進められた。

 「中国を縛りつけることのできる鎖はない」

同空軍報道官は昨年11月30日、こう強調した。

事実上、沖縄や台湾、フィリピンを結ぶ「第1列島線の突破宣言」といえる。翌月12日には、「前日、『繞島(にょうとう=島の周り)巡航』を実施した」「多数の爆撃機や戦闘機が参加した」「定例・常態化した遠洋訓練だ」「国家主権と領土を守る能力の向上を図った」と発表した。

【写真】 対馬海峡を初めて通過した中国空軍のスホイ30戦闘機(防衛省統合幕僚監部提供) 対馬海峡を初めて通過した中国空軍のスホイ30戦闘機(防衛省統合幕僚監部提供)

<http://www.zakzak.co.jp/soc/news/180112/soc1801120004-p1.html?ownedref=not%20set_not%20set_newsPhoto>http://www.zakzak.co.jp/soc/news/180112/soc1801120004-p1.html?ownedref=not%20set_not%20set_newsPhoto
【ZakZak】 2018.1.12 〔情報収録 − 坂元 誠〕


 ◎岩波書店、テナントビルを小学館へ売却

2017年12月1日、岩波書店(TSR企業コード:290016118、東京都千代田区) は所有していた千代田区一ツ橋2-4-4の「岩波書店一ツ橋別館」を(株) 小学館(TSR企業コード:290077451、東京都千代田区)に売却した。

不動産登記によると、岩波書店は1956年4月に同所の不動産を取得。土地 は532.19平米、建物は地下2階付8階建で床面積は延2628.55平米となって いる。

岩波書店は本社の千代田区一ツ橋2-5-5を無担保で保有するほか、一ツ橋 や神田神保町に不動産を所有している。今回の売却について岩波書店の担 当者は、「テナントビルとして運用していたが、将来性などを考え経営判 断した」とコメントした。

不動産を取得した小学館の関係者は、「(小学館)本社の隣地で、収益物 件として折り合った」とコメントしている。

岩波書店の2017年3月期決算は、売上高非公開、当期純利益は4025万円、 純資産額55億7061万円、総資産134億1220万円。

 (東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」2018年1月15日号掲載予定 「取材の周辺」を再編集)
東京商工リサーチ1/12(金) 14:02配信


 ◎天皇陛下、3月沖縄訪問へ 4年ぶり、与那国島も

 2019年4月30日に退位する陛下と皇后さまは今年3月、沖縄を訪問され る。沖縄本島のほか、与那国島も訪問する予定。複数の関係者が明らかに した。退位前の最後の沖縄訪問になる見込み。ご来県は14年6月に、対馬 丸撃沈から70年を迎えて慰霊のために訪問して以来。


 天皇陛下は皇太子時代の1975年に初めて沖縄を訪れた。93年には歴代天 皇として初めて沖縄を訪問、これまでの来県は10回を数える。県内離島へ の訪問では、2004年に初めて宮古島、石垣島を訪れた。

  ことあるごとに天皇陛下は、先の大戦への思いをにじませてきた。戦 の焼け野原の経験から、戦争の悲惨さを子たちに伝えてもきた。15年の 戦後70年の終戦記念日には、天皇として初めて「先の大戦に対する深い 反省」の文言を盛り込むとともに、悲惨な戦争の惨禍がまた繰り返される ことがないようにと願った。

 戦没者慰霊も熱心に重ねてきた。戦後60年には米自治領サイパン、同 70年にはパラオ、その翌年はフィリピンを訪れた。中でも沖縄への思い は深く、1995年の戦後50年には沖縄のほか広島、長崎、東京大空襲の慰霊 堂を巡った。琉球新報1/12(金) 6:04配信


 ◎韓国の日韓合意新方針 安倍晋三首相「全く受け入れられない」 公 式表明は初めて

安倍晋三首相は12日午前、首相官邸で記者団に対し、慰安婦問題をめぐる 平成27年12月の日韓合意で、韓国政府が新たな措置を日本政府に要求する 方針を発表した状況について「合意は国と国との約束で、これを守ること は国際的かつ普遍的な原則だ。韓国側が一方的にさらなる措置を求めるこ とは、全く受け入れることはできない」と明言した。

 韓国が9日に新方針を発表後、首相が公式に受け止めを表明したのは初 めて。

首相はまた、「日本側は約束したことは全て誠意をもって実行している。 韓国側に実行するよう強く求め続けていきたい」と述べ、重ねて韓国側に 合意履行を促した。

 韓国政府は、日韓合意に基づいて日本が拠出した10億円を凍結して、そ の扱いを日本側と協議し、同額を韓国政府が負担すると表明していた。産 経新聞1/12(金) 10:55配信



 ◎十両・貴ノ岩が初場所休場…「頭部外傷、頭皮列創痕、右乳突蜂巣炎 痕」の診断書提出

元横綱・日馬富士関(33)に暴行を受けた、大相撲の十両・貴ノ岩 (27)=貴乃花=が初場所(14日初日・両国国技館)を休場することに なった。初日、2日目の取組を決める東京・両国国技館での編成会議が行 われた11日、日本相撲協会に休場届と「頭部外傷、頭皮列創痕、右乳突蜂 巣炎痕」の病名が記された診断書を提出した。また十両・宇良(25)=木 瀬=、十両・豊響(33)=境川=も初日から休場する。

東十両3枚目の貴ノ岩は初場所を全休すれば春場所(3月11日初日・エ ディオンアリーナ大阪)では幕下に陥落して、関取の地位を失い無給の身 となることが決定的だった。相撲協会は暴行を受けた被害者でもある貴ノ 岩は診断書の提出を条件に、初場所を全休しても十両の最下位に据え置か れる救済措置をとることを、昨年12月20日の臨時理事会後に公表してい た。 この日提出した診断書には繰り返す頭部打撲は慢性硬膜下血腫発症 の危険性を増すため、受賞後約3か月程度は頭部打撲を避ける必要がある との補足説明がなされており、昨年九州場所に続き2場所連続で全休する ことは決定的となった。相撲協会によると診断書はFAXではなく原本が 届いたという。スポーツ報知1/12(金) 9:41配信



 ?日本初開催G20、東京か大阪で…19年6月案

政府が、日本で初開催となる2019年の主要20か国・地域(G20)首脳会議 について、東京か大阪のいずれかで開催する方向であることが分かった。

 開催時期は19年6月とする案を軸に検討している。安倍首相が警備や宿 泊施設などの観点を踏まえて最終判断し、2月中にも開催都市と開催時期 を発表する見通しだ。

 複数の政府関係者が明らかにした。

 東京都は20年の五輪・パラリンピックに向けた準備を理由に開催都市と して立候補していない。そのため、政府は一時、東京以外の開催地を検討 してきた。ただ、海外の要人向けに対応できるホテルが多く、国際会議の 警備実績が豊富なことから、有力な最終候補地となっている。

 開催都市として名乗りを上げている大阪府と大阪市は、25年の国際博覧 会(万博)誘致を目指しており、G20首脳会議の開催が国際的な知名度向 上につながるとみている。政府が求める会議場や警備、宿泊施設の基準も 満たしているとされる。
読売新聞1/12(金) 6:09配信


 ?トランプ大統領、金正恩氏とは「非常に良い関係

【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は11日、北 朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長と 「恐らく非常に良い関係を築いている」と述べた。米紙ウォールストリー ト・ジャーナル(Wall Street Journal)とのインタビューで語った。た だ、2人が会話を交わしたかどうかは明らかにしなかった。


トランプ大統領は同紙に対し「私は恐らく金正恩氏と非常に良い関係を築 いている」と述べた上で、「私は人々と関係を築いている。みんなが驚く と思う」と強調した。

 しかし、金氏と会話を交わしたかどうかについて質問されると「それに ついてはコメントしたくない。会話を交わしたとか交わしていないとかを 言っているのではなく、ただコメントをしたくない」と答えた。【翻訳編 集】 AFPBB NewsAFP=時事/12(金) 9:16配信



 ◎「空飛ぶ原付き」会社員らが開発に挑戦 自動操縦機能も 兵庫・明石

目指せ、空飛ぶ原付き−。兵庫県明石市の男性らでつくるグループが、小 型個人用航空機の開発に挑戦している。自動操縦機能を搭載し、誰もが乗 れる次世代の交通手段を目指す計画で、2月中には、ハングライダーに動 力を組み合わせ、初飛行を予定。2022年の完成を目標に、インターネット を通じて資金を募る「クラウドファンディング」にも取り組んでいる。

輸送機器メーカーに勤める森本高広さん(38)=同市=が企画を練り、昨 年1月ごろからスタート。「P.P.K.P(パーソナル・プレーン・開 発・プロジェクト)」と題し、神戸や大阪、東京などのエンジニアらに声 を掛けた。京都市のハングライダースクールなどの企業も協力している。

 計画では、機体は全幅10・4メートル、全長4・3メートル。ハングラ イダーに動力と1人が乗れるスペースを付けた設計で、翼は折りたたむこ とができる。小型のエンジンを搭載し、最高速度は時速120キロ。複数の 回転する翼を持つ「ドローン」などと比べ、垂直の離着陸ができない一 方、大きな翼があるため、万が一、エンジンが停止しても滑空しながら降 りることができるという。自動運転機能により、災害時の物資運搬などの 用途も想定している。

 開発は3つの段階に分けた。第1段階では、飛行機を前進させる動力ユ ニットを製作。今年以降の第2段階で、コンピューターによる自動操縦シ ステムを開発し、第3段階で製品として完成させる。

 メンバーは平日、それぞれの仕事の傍ら、自宅などで基盤製作や設計な どを担当。休日に神戸市西区のスタジオに集まり、夢の実現に向けて作業 を続けている。昨年8月には、東京で開かれた全国規模の展示会に出展 し、開発中の動力ユニットを発表。大手メーカーから声が掛かるなど、手 応えを得ている。

 世界では近年、ドローンと車を合わせた「空飛ぶ車」など、小型航空機 の開発競争が進む。森本さんは「日本も負けていられない。一つ一つ新し いことを試しながら、確実に作り上げたい」と意気込んでいる。クラウド ファンディングは18日まで。もりもと技術研究所TEL050・3698・1400

 (奥平裕佑)
神戸新聞NEXT1/12(金) 7:30配信


 ◎特養「ベッド買い」が横行 自治体、補助金で入所枠確保

 特別養護老人ホーム(特養)の優先入所枠を補助金を支払って確保する 事例が、複数の自治体で行われていることが、朝日新聞の取材でわかっ た。「ベッド買い」と呼ばれ、住んでいる地域や所得などに関わらず、平 等に福祉サービスを受けられる介護保険制度の趣旨に反している可能性が 高い。厚生労働省は実態を把握するための検討を始めた。

 ベッド買いは、自治体が他の自治体にある特養を運営する社会福祉法人 と協定を結び、補助金を支払う見返りに、自らの住民が優先的に入所でき る枠を確保する仕組み。全国の都道府県で特養の入所待機者が最も多い東 京都内の23区と近接5市に取材したところ、8割以上の23区市がこう した協定を結び、計3328の入所枠を持っていた。協定の多くは介護保 険制度が始まった2000年よりも前に結ばれたものだが、いまも有効 だ。東京以外でも行われている可能性がある。

  特養などの介護保険施設は、市区町村が3年ごとに住民の要介護度な どからニーズを予測し、定員数を決定。社福法人などが都道府県や市区町 村の認可を得て建設する。建設の際に自治体は補助金を支出するほか、そ の後の運営費として介護報酬を支払い、これらは自治体ごとに決める65 歳以上の介護保険料に反映される。都市部は地価が高く土地の取得が難し いことに加え、保険料などを抑えたい自治体の意向もあって建設が計画通 りに進んでいないのが実態だ。

  そうしたなかで、自治体は入所待機者を減らすため、特養建設よりも 安くすむベッド買いの協定を結んできた。ただ、そのぶん、入所枠を買っ た自治体以外の希望者が入りにくくなり、しわ寄せが行く構図。介護保険 制度は、ベッド買いではなく、仮に自らの住民の保険料が高くなっても施 設整備を進めることを想定している。
朝日新聞デジタル1/12(金) 5:08配信



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身 辺 雑 記
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小生は1936(昭和11)年1月13日生まれだから13日で82歳となった。幼少 時、腎臓が悪くて、往診に来た医師が「この子は学校に上がるまで保ちま せん」といっているのをしかときいてしまった。

だが、止められているのを破って母が味噌汁をおませてくれたら、不思議 や元気になった。中学に入って野球部員となるやメキメキ体格もよくなっ た。疲労回復を焦って砂糖を多食したら院造脚気になった。担任の伊藤徳 治郎先生が毎日、職員室でビタミン注射を打って下さったの全快。こう やって82歳となった。父よりも兄よりも長生きしたが98まで生きた母には はるかに及ばない。

誕生日祝いを友人、親戚を招いて『あきら』で夕方やる。




                           読者:5576人

                     

渡部 亮次郎 <ryochan@polka.plala.or.jp>








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