政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

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頂門の一針

2018/01/06


□■■□──────────────────────────□■■□  わたなべ りやうじらうのメイ ル・マガジン「頂門の一針」4567号
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        2018(平成30)年1月6日(土)



            この国を洗濯致し度候:加瀬英明

  「措置入院」精神病棟の日々(80):“シーチン”修一 2.0

     コロンボ沖合の埋め立て60%が完成と中国:宮崎正弘

          日欧EPAで拓く日本の未来:櫻井よしこ
                                                       
                      話 の 福 袋
                       反     響
                       身 辺 雑 記


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第4567号
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この国を洗濯致し度候
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      加瀬 英明

平成29(2017)年は、「希望の党」が演じた慌(あわただ)しい滑稽劇(ド タバタ)によって、忘れられない年となった。

私は小池百合子都知事が国政に乗り出すのに当たって、自分の政党を「希 望の党」と命名した時に、「ああ、これはもう駄目だ」と思った。

「希望」の「希」は、「ごく稀」「すくない」「珍しい」という意味であ る。「希薄」「希有」「希少」「希覯(きこう)」(めったに出会えない) というではないか。「希望」はめったに実現することがない望みであっ て、安直に口にすべき言葉ではないのだ。

10月22日の総選挙の投票日は、日本列島を超大型といわれた台風が襲った。

昨年は明治元年から数えて、150年目に当たった。

当日、私は雨がすべてを洗うように降るのを見て、幕末の志士の坂本龍馬 が姉の乙女に宛てて、「この国を洗濯致し度候」と、手紙を認めたのを思 い出して、天が安倍政権を大勝させて、憲法を改正することによって、日 本を洗濯することになるのだと、思った。

自民党が圧勝した。私は安倍首相が70年も待たれた「日本の洗濯屋」にな ることを、祈った。

昨年、私は3冊の本を発表した。11月はじめに、『小池百合子氏は流行神 (はやりがみ)だったのか』(勉誠出版)が店頭に並んだが、投票日の前に 印刷に入ったので、題名は「希望の党」が失速することを見込んだもの だった。

私は先の都議会議員選挙で「都民ファーストの会」が圧勝した時に、流行 神のような一過性のものになると確信した。

日本で流行神についてもっとも古い記録といえば、『日本書紀』のなかに 登場する。あのころから、日本では空しい一過性のブームが、繰り返し 起ってきた。いまなら「風が吹く」というのだろう。詳しくは、拙著をお 読みいただきたい。

 北のミサイル脅威の最大の原因は何か 

12月4日の午前9時から、TBSテレビの『腹が立ったニュース・ランキ ング2017』という番組を観ていたら、第1位は「北のミサイル脅威」だった。

通行人の中年の男性がインタビューに答えて、「北朝鮮がボンボン、ミサ イルを撃っているけど、日本政府は何かできないんですかね?」と、ぼや いていた。

いつ、北朝鮮危機が爆発するか分らない。

日本のある東アジアは、無秩序状態(アナーキー)にある。

いったい、東アジアをこのような無秩序状態にした最大の原因は何だろうか。

 日本国憲法が災いをもたらした

日本国憲法だ。もし日本が講和条約によって独立を回復した後に、“マッ カーサー憲法”を改正して、日本の経済規模の半分しかないイギリスか、 フランス程度の軍事力を整えていたとしたら、弱小国にすぎない北朝鮮に よって、ここまで侮られることがなかった。

イギリスとフランスのGDPを足すと、ちょうど日本と並ぶ。両国は核武 装しており、それぞれ空母や、核を搭載した原潜を保有している。イギリ スも、フランスも、平和愛好国であることはいうまでもない。

もし、日本がイギリス、フランス並みの軍事力を持っていたとしたら、北 朝鮮が日本列島を試射場として使って、頭越しにミサイルを撃つことはな かった。

中国が隙あらば尖閣諸島を奪おうとして、重武装した海警船によって、連 日、包囲することもなかったろう。

 平和憲法はまじないにしかすぎない

きっと、枝野幸男氏たちの立憲民主党を支持した「専守防衛」を信仰して いる人々は、これまで憲法第9条が日本の平和を守ってきたと、信じてい ることだろう。

だが、「平和憲法」という呪(まじな)いが、日本を守ってきたはずがな い。「平和憲法」を信仰している善男善女は認めたくないだろうが、戦 後、日本を守ってきたのは、一貫してアメリカの軍事力であり、日米安保 体制だった。

もし、日米安保体制がなかったら、韓国が竹島だけでなく、対馬も盗んで いただろうし、中国が尖閣諸島を奪っていたことだろう。ロシアが北方領 土だけで、満足しただろうか。

 私は「良識」を信じない

私は日本の「良識」を、まったく信じない。

私はいまから40年前に、『誰も書かなかった北朝鮮「偉大なる首領さま」 の国』(サンケイ出版)を著した。韓国に通って、多数の北朝鮮から逃れ てきた脱北者(タルプクチャ)をインタビューして、北朝鮮社会の実情をあ からさまにしたものだった。

私はこの本によって、北朝鮮研究の草分けとなった。その後、多くの北朝 鮮研究者から、この本によって触発されて北朝鮮に関心を持ったと聞かさ れた。

私がこの本を発表した時には、朝日、読売新聞をはじめとする大新聞や、 著名な人士が、北朝鮮を「労働者の天国」とか、「地上の楽園」として賞 讃していた。

朝日新聞が、この年に『北朝鮮みたまま』という連載を行ったが、「抜き ん出る主席の力」「開明君主」「建国の経歴に敬意」という見出しが、続 いていた。

「こどもは物心つくと金日成主席の故郷、マンギョンデ(万葉台)の模型 を前に、いかに主席が幼い日から革命指導者としての資質を発揮したか教 えられ、それを自分で説明できる」という記事は、いまなら籠池泰典氏の 森友学園の幼稚園のようではないか。

 金日成主席を礼さんした人々

1976年に、作家の三好徹氏が北朝鮮に招かれて、「社会主義メルヘンの 国」と呼んで、絶賛した。

「主席に会えなかったのは残念ですが、どういう人かということは、おぼ ろげながらわかりました。キム・イルソンという人は、天が朝鮮の人々の ためにこの地上に送ったような人だということです」(『今日の朝鮮』)

1976年に、小田実氏が訪朝して金日成主席と会見して、「『北朝鮮』を 『南侵』の準備態勢にある国として見るには、きちがいじみた猜疑心と想 像力を必要とするにちがいない」(朝日ジャーナル、1976年)と、書いて いる。当時、小田氏は日本の青年男女の寵児(ちょうじ)だった。

私は北朝鮮を絶賛した、多くの人々の発言をいくらでも引用することがで きるが、同じ日本人として恥しいから、ここまでにしたい。

読者はつい15年前まで、NHKから大手のテレビ局までが、北朝鮮に言及 する時に「チョーセンミンシュシュギジンミンキョウワコク」と、正式国 名をいわなければならなかったことを、憶えておられよう。

当時、私はもし正式国名で呼ばなければ良識に反するのなら、どうしてド イツを「ドイッチェラント」、なぜイギリスを「ブリテン連合王国」、ギ リシアを「ヘラス」と呼ばないのかと、からかった。ドイツも、イギリス も、ギリシアも、もとにない日本語なのだ。

中国についても、同じことだった。1972年に日中国交正常化が行われた時 に、日本中が「日中友好」の大合唱に酔い痴れていた。

私は「『子子孫孫までの友好』のような戯言(たわごと)に惑わされてはな らない」と、警鐘を鳴らした。だが、「日中友好」が、その時の「良識」 だった。

 「文化の日」を「文武の日」にしよう

北朝鮮を正式国名を呼ばなければならないという不思議なきまりは、2002 年に小泉首相が訪朝して、金正日総書記が日本人を拉致したことを認める と、国民のあいだで北朝鮮に対する嫌悪感が強まったために、どこかに消 えてしまった。

日本の「良識」が、北朝鮮危機という妖怪をつくりだしたのだ。

今年は、政府が「明治維新100周年」を祝うという。
 
明治の日本が近代国家を造ることができたのは、日本国民が文武両道を重 んじて、「富国強兵」に取り組んだからだった。

戦後、「明治節」は、「文化の日」と呼ばれる休日となっている。今年か ら、「文武の日」に改めてほしい。



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「措置入院」精神病棟の日々(80)
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          “シーチン”修一 2.0

大晦日は終日曇天でとても冷え込み、わが家の近くに暮らす、豪雪地帯・ 上越高田出身の知人がこう言っていたものだ。

「大学以来こちらで暮らしているが、両親が亡くなって生家には誰もいな くなった。雪が舞う冬場はとにかく寒いが、それよりも、どんよりした日 がずーっと続き、まず晴れない。太平洋岸のこちらで暮らしていると、と てもじゃないが生家には戻れない。千葉に住んでいる兄貴も戻れないし、 生家は朽ち果てるしかない」

日本人が大事にしてきた「家制度」は大正デモクラシー(ロシア革命に
よる伝統的秩序の破壊、その洗脳)で朽ち始め、戦後には農から工への経 済 転換/発展、サービス産業化などの経済構造の変化で農村から都市への 移 住が盛んになり、農家は跡取り息子(大体が長男)夫婦と両親の「四 ちゃ ん農業」、さらに地方への工場進出が増えたために長男が近くの街 に勤め 始め、ヂヂババ、嫁さんの「三ちゃん農業」になり、跡取りの兄 弟姉妹は 都市部に永住して盆と正月に帰省するだけとなった。

今では嫁さんも外へ働きに出ているので、「ヂヂババ農業」、ヂヂババが いなくなれば農業ではなく「家庭菜園」になる。やがて個人農家は消えて いくのだろう、街から個人商店が消えていくように。

二足の草鞋でどうにか踏ん張ってきた跡取りも、未来の無い農業をあきら め故郷を捨て、かくして先祖伝来の田畑、屋敷は荒れ、運が良ければ売ら れ、やがて先祖伝来の墓も放置される。

今どきの若者は「きつい、汚い、カネにならない」3K農業を多分継がない だろう。高校や大学を出れば都市部に就職し、結婚し(両親の支援も得 て)家を持ち、やがてはヂヂババに「こっちは冬でも雪は降らんし、病院 もいっぱいあるし、電車やバスも多いから、こっちへ来ないか」となる。

かくして都市部は栄え、地方は衰えていく。跡取りの息子が都市部に建て た家だってそんなに大きくないから兄弟姉妹がヂヂババを訪ねるのはせい ぜい盆と正月あたりで、しかも泊まることはしなくなる。ヂヂババが亡く なり、相続でひと悶着もあり、三回忌が済めば兄弟姉妹はほとんど来なく なる、音信不通で賀状のやりとりさえなかったりもする。

こうして日本人のセーフティネットだった家制度は急速に消え果ててい く。都市部だって似たようなもので、ヂヂババが建てた一戸建てだって老 朽化し、リフォームでさえかなりの金がかかるし、草むしりは厭だ、ヂヂ ババの面倒を見るのも厭だというのが増えており、この風潮は今さら止め ようがないだろう。

跡取りがすべてを相続する代わりにヂヂババ、兄弟姉妹の面倒は見るとい うのが家制度のキモだったのだが、今はヂヂババの介護は国や自治体が主 になりつつある。アメリカのように「両親は老いたら施設に入る」が常識 になるのだろう。

跡取りは兄弟姉妹に「お前たちも相続するのなら相応にヂヂババの面倒を 見ろよ」と言いたいが、「だって兄さん、福岡から東京に通えるわけもな いし、福岡に3か月ほど引き取ったって病院や介護施設を探さなければな らないのだから無理よ」などと拒否されるだろう。長男としては「お前ら 食い逃げかよ」と舌打ちするしかない。

ここぞの時に兄弟姉妹が役立たないのだから家制度に固執する必要性は 年々なくなっていく。かくして結婚や家族を持つ意味もなくなっていく。

生涯未婚率は1970年代は男女とも2%程だったが、現在は男20%、女10% (平成22年度)と急増し、やがては、

「結婚? 面倒だし離婚も難しいから、一緒に暮らしたいのなら同棲でい いんじゃない? 欧米などの先進国では“正規カップル”はいなくなるん じゃないかな。子供は別に要らないし、産んだら彼女の私生児、シングル マザーとしておけば補助金もたっぷり貰えるからね。非正規婚で十分。大 統領だって内縁関係なんて珍しくないよね。

大体1500〜2000万円の費用をかけて子供を育て上げたところで意味あるの かなあ。寂しければ犬とかロボットペットをそばにおくとか。大体家事な んかはロボットで十分だし、あえて人間とSEXしたいのならソープへ行け ばいいし、すごい美人がいてびっくりするほどだぜ。今どき結婚なんて煩 わしさを迎い入れるようなもので、よほどの変わり者しかしないんじゃな い?」

となる、確実に。

花があればいいなあと思ったら花屋で求めればいい、何も自分で種から育 てることはない、失敗も多いのだし。わが家のクジャクサボテンの花は恐 ろしいほど美しいが、咲いているのは年にたったの3日間、残りの362日は 全然面白くない、いささか邪魔だ。バラに飽きたらクレマチス、次はガー ベラ、マーガレット・・・花が枯れたら捨てて、次の花を買う。結婚はそ うはいかない。

70億人に急増した人類はこれからは少子高齢化でどんどん減っていくだろ う。日本の女の本音は「結婚したら専業主婦で、時々パートで小遣い稼ぎ がいい」。これなら子供は増えるかもしれないが、政府がやっているのは 「産めよ殖やせよ、正規社員で出世せよ」だ。そんな無理が通るはずはな い。「男は山へ柴刈り(金稼ぎ)に、女は川で洗濯(家事育児)」、これ でなければやがて人間は絶滅危惧種になる。

チェルノブイリで人間がいなくなったら野生動物が一気に増えたそうだ。 地球という生命体にとって人間は、緑を食い荒らした恐竜と同じく、有害 生物として絶滅させられるのではないか。

Kと娘2人は12/29〜1/2まで奄美で過ごしたので、小生は一人ぼっちの正 月。なんかちょっと寂しい感じはするが、ストレスゼロで結構快適だっ た。「ああ、俺は人間が嫌いなのだ」と改めて実感した。絶滅するのなら まずは一番乗りを目指すのが男の子だろうが、これって自滅なのかどう か。まずは自分を滅亡させる、というのはただの自殺か。あまり面白くない。

キチ〇イの中には「大きい事件を起こして世間に復讐したい/驚かせた い」という願望を持つ者もいるそうだが、どうせやるのなら中南海に核ミ サイルを落として習近平一派を道連れにするという計画を考えるべきだろ う。上海閥の瀋陽軍区(今の北部戦区)をたらしこんで金北豚に発射ボタ ンを押させるわけだ。

最近、中共軍の幹部が腐敗摘発で自殺に追い込まれたが、これは習近平の やり過ぎ。利権の塊の軍は上海閥だろうと共青団だろうと習近平とその一 派を絶滅させたいと機会をうかがっているはずだ。だから「中南海に核ミ サイル」はあり得る筋なのではないか。ただの妄想か?

毎度お馴染み、終活で作業療法にいそしむ発狂亭雀庵の“妄想的”病棟日記 から。

【2017/1/17】*10:00〜11:10、作業療法、オートバイ塗装終了、明日 はスプレーで色止めをして完了だ。予想以上にカッコイイが、組み立てか ら始まって計20日間、20時間かかった。時給1500円なら3万円のコストが かかっているが、3万円で買う人はいない。

物好きなら3000円で買うかもしれないが・・・小生が大芸術家になればサ ザビーズなどのオークションでン億円とかになるかもしれない。今は小生 にとっては大切な記念作品だ。骨壺には愛犬の骨とこの作品を入れてもら おう。

*スモーカーの患者は朝が待ち遠しい。前日午後4時50分から朝9時半まで 内庭の喫煙所へ出られないからだ。朝の一服は20分間、次は10時50分から 11時20分の30分間で、昼食後は午後1時から外出 or 喫煙所がそこそこ自 由に利用できる。「くわえたばこで散歩してはダメよ」とは言われている だろうが。

喫煙所では皆、1本か2本吸うのだろうと思っていたが、作業療法の帰りに 観察したら一気に3、4本を吸っている。精神病患者にはヘビースモーカー が多いとは聞いていたが、皆かなりのチェーンスモーカーだ。壮観。

今日から相部屋になった“ニコチン”は多分部屋にこもってたばこ三昧だっ たのだろう、ものすごくヤニ臭い、まるで燻製みたい。ちょっとやそっと では臭いは消えないだろう。

*13:00〜14:20、散歩で見かけるのは白梅、蝋梅、寒椿、山茶花、ミカ ン、柚子、ダイダイ、スミレ、水仙、ネコヤナギ、ユキヤナギ、マーガ レット、タンポポ、小さな赤い実をつけたウメモドキ、鳥はトンビ、カラ ス、ハト、スズメ、ヒヨドリ、セキレイなどで、今日はとても美しいキジ を見た。

帰路に7-11で菓子、フリカケなどを買うが、小生は減塩食のためフリカケ は御法度だが、1パック当たり塩分は0.3〜0.5グラムだから、ま、いいか。

夕方から悪寒、ざわざわして嫌なものだ。

【1/18】*13:00〜14:20、散歩。「源氏河原、源氏橋」の石碑があり、 こう彫られていた。

陸奥七郎が 邸の跡は ここらあたりか 源氏橋

弘法大師に 里芋あげて 村の息災 祈りたい

(修一:陸奥七郎こと源義隆は、平安時代末期の河内源氏の武将。頼朝ら 源氏の祖先である源義家の七男(六男とも)で、森冠者、陸奥冠者、陸奥 六郎または陸奥七郎などと号した。義家の子の中で一番の長命であり、一 族の長老として尊崇を集め、相模国毛利庄(現・神奈川県厚木市毛利台) を領した。平治元年(1159年)の平治の乱で落ち武者狩りと戦い戦死。以 上ウィキ)

*15:30〜16:00、風呂と洗濯、さっぱり、すっきり、ひげも剃ったし、 これで酒があれば極楽だが・・・

【1/19】*10:00〜11:10、作業療法で恐竜ティラノサウルスの骨格組み 立て。来週から肉と皮をつけていくが、色は茶、黄土色、黄の迷彩でいく つもり。模様替えした部屋に色止めしたオートバイを飾ったが、一段と かっこよくなった。

*13:00〜14:10、散歩。神奈中東(株)厚木西営業所まで国道412号線 沿いの田舎道を歩く。もうすぐ白梅は満開になるだろう。

*16:00〜16:35、心理面接。ものすごく疲れた。しゃべるのはキツイ。 文章は推敲できるが、しゃべりは即答しないと会話にならない。「30分後 に回答します」では文字通り「お話にならない」。それでよくやってこれ たものよ、と思われるだろうが、小生は記者だから「聞く人」「聞き上 手」であり、「話す人」「話し上手」ではないのだ。

取材相手の言うこと、言いたいことを必死でメモし、記事にし(素材を生 かして料理に仕立て)、それで一家を養ってきたのだ。

小生の主張したいことは記事の中で表現すればよく、即答する必要はまっ たくなかったのだ。取材先で何か聞かれたら(主に他社や運輸省の動向な ど)、「後でまとめてレポートします」で皆納得してくれた。

こういう仕事を25年も続けると「会話ができない男」が完成する。それだ けなら静かでいいが、「会話大嫌い+酒」で化学反応が起き、酒乱、発狂 に至ったのは実に不本意であった。これを「後の祭」「老残」「老醜」 「老害」「慚愧」と言う。(つづく)2018/1/5



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コロンボ沖合の埋め立て60%が完成と中国
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018)1月5日(金曜日)弐
        通巻第5568号
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 コロンボ沖合の埋め立て、60%が完成と中国
  東京ドーム80個分、最大の人口島に60階高層ビルを3棟
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ラジャパクサ前大統領が親中路線を突っ走って決めたことである。

コロンボ沖に広大な人口島を建設し、そこをシンガポールと並ぶ「国際金 融都市」とする。

スリランカの南に位置するハンバントタ港を国際流通ルートのハブとする。

ちょっと立ち止まって考えればわかることである。他人の領海に人口島を つくって、当該国の経済発展に寄与する? エゴイズム丸出しの国家が何 のためにそれほどの犠牲的精神を発揮するのか。

きっと別の思惑があるに違いないと思いきやハンバントタ港には、はやく も中国の潜水艦が出没し、軍港として活用する中国の本音が露呈した。

シリセナ新大統領となって、いったんはすべての中国プロジェクトの見直 しが発表された。

ところが、契約内容から中国のクレームが続き、もしプロジェクト中断と なるとスリランカに膨大な返済義務が生じることが判明した。

まさに麻生財務相が「AIIBはサラ金」と比喩したように、高金利が追 いかけてくる、身ぐるみはがれる仕組みとなっていた。

不承不承、シリセナ政権は工事の再開を認可し、スリランカ南部に位置す るハンバントタ港は熾烈な「反中暴動」が燃え広がったにも拘わらず、99 年の租借を認可した。同港にはすでに中国海軍潜水艦が寄港しており、近 未来にインド洋を扼す地政学的な要衝となるだろう。インドがただならぬ 警戒態勢を敷くのも無理はない。

コロンボ沖合の埋め立て工事は、『ザ・タイムズ・オブ・インディア』 (2018年1月4日号)によれば、2018年1月時点で60%が完了し、計画通 り、2019年度中には完成するという。

これは東京ドーム80個分、おおよそ269ヘクタールの人口島を14億ドル かけて造成するプロジェクトで、さら当該島を「シンガポール、香港にな らぶ国際的な金融都市にする」。そのために中国は60階建て高層ビルを三 棟建設するとした。後者の予算は10億ドル。

3、4年前に筆者はこの現場で、まだ影も形もない沖合を見た。夕日のき れいな場所で海岸沿いには大統領迎賓館、その裏側が近代的なビルの立ち 並ぶ一角であり、海岸線沿いにはシャングリアホテルなどが建設中だった。

局所的とはいえ、スリランカの発展も迅速である。

ところで土木工事の常識からみても、海を埋め立てる工事は地盤固めが重 要であり、シートパイルの打ち込み、セメントなどの流し込みほかの難 題。日本は関空、中部、羽田沖埋め立て工事でおなじみだが、かなりの歳 月がかかる。

中国の工期が早すぎるため将来の人口島の陥没、あるいは沈没が予想され ないのか?

それはともかく海に浮かぶ蜃気楼、例えばドバイは次々と人口の島を作 り、モノレールを通してつなぎ、7つ星のホテルも建てて、繁栄の幻に 酔ったが、加熱した不動産バブルは一度破産した。

最大の投機集団は中国のユダヤと言われる温州集団だった。
          
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読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之
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(読者の声1)「朝鮮人の日本人成りすましと日本乗っ取りに注意」
 先年、米国で白人の研究者が、日本人は存在しない。古代朝鮮人の末裔 であるという発表を行った。驚くべきだが内外で朝鮮民族の「日本人成り すまし」工作が進んでいるから反撃したい。

文化人類学では、民族は「言語と神話」で区別する決まりだ。これを見る と日本人と同じ民族は大陸、半島にいない。

古代の日本語が古代朝鮮語に近いというひともいるが、記録として古代朝 鮮語は皆無だから虚偽だ。現代朝鮮語に日本語が残っているのは併合時代 の影響である。日本の太陽神を頂く神話は熊を先祖とする朝鮮神話とは明 らかに違う。したがって日本人は独自の民族である。

日本民族のルーツについては、日本人は男子Y染色体の同一性から太古の 昔沿海州から樺太、北海道、本州、経由で沖縄に到達した民族と考えられ る。これは縄文人である。昨年沖縄で東北の旧石器遺物が見つかった。ア イヌも沖縄人も同じ縄文人だ。実際毛深くて似ている。

現代の朝鮮民族は古代には半島に住んでいなかったとみられる。

旧石器時代の遺跡がみつからないからだ。古代支那人は、朝鮮の住民は支 那人の難民、満洲人、日本人などの雑種であると見ていた。実際見つかる 古代の遺物には、日本の九州産の貝製品があり古代日本人が渡海して半島 沿岸部に居住していた可能性がある。

朝鮮人が日本に大挙移住してきたという仮設の根拠は、BC3世紀に稲作を もってきたという論理である。それが弥生人だという。しかし日本にも朝 鮮にも何の伝承記録も遺物もない。

最近では九州の稲作遺跡は紀元前8世紀に遡るものが発見されているか ら、時代が違っている。

また稲は温暖な南方の植物で寒冷な朝鮮の植物ではない。日本の稲は遺伝 子的にも南方系である。また稲作の伝播は牧畜と違い種籾だけだから人間 の手を借りる必要は無い。人間の移住など必要ないのだ。従って半島から の移住説は否定される。

弥生文化というのは土器の模様の変化にすぎない。

また住民が全部入れ替わることなどあり得ない。縄文人が外来民族との大 戦争で皆殺しにされたというのだろうか。このため説明に困り大陸から運 ばれた伝染病で縄文人が全滅したという珍説まであるが馬鹿げている。

日本人は今も昔も縄文人である。半島から大量の移民など来ていない。常 識的にも古代の人々がイカダで対馬海流を乗り切ることなど不可能だ。ま たそんな生命のリスクをあえて冒す必要は無い。

この分析では長浜浩明氏が「日本人ルーツの謎を解く」を発表しているの で参考になる。日本の古代史の学会は衰退し韓国人の意見に負けていると いう。本当なら新しい日本人の民族学会が必要だ。

日本人は戦後朝鮮人の被害者偽装の印象宣伝に負け、騙されて贖罪意識を 刷り込まれている。

日本の明治の朝鮮併合は李氏朝鮮がロシア帝国の対日侵略の手先になった からであり、対露自衛のためだから正当である。その証拠に李氏朝鮮はロ シアと戦っていない。これは大陸勢力が高麗を使って襲来した元寇当時と 似ている。

西郷隆盛の征韓論も李氏朝鮮がロシアの対日侵略拠点になることを恐れた からである。日本は幕末にはロシアに対馬を奪われ(英国の干渉で撤 退)、直前の明治初年には樺太を奪われていた。西郷の征韓論は領土拡張 のためなどではない。

その後の日清戦争もロシアに属国朝鮮を割譲させないためであった。

日本は朝鮮を独立させたが、ロシアの朝鮮支配は続き、日本は遂に満韓交 換協定を提案した。ロシアが満洲全土、日本が半島を支配するという勢力 圏協定だ。

しかしロシアは拒否して日本侵略の意図を明らかにしたので、日本は日露 戦争を戦ったのである。日本の対朝鮮政策は対ロシア自衛政策であった事 を知っておきたい。

ちなみに、ロシア高官は戦後日本の提案を呑んでおけば良かったと後悔し たという。(東海子)
   

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(読者の声2)この数日でトランプとバノンの関係が悪化しているようで すが、その真の原因は何で、どのような影響が今後に出て来ると先生はお 考えでしょうか?(KY生、大田区)


(宮崎正弘のコメント)もともとはトランプ政権の内幕を描いたノンフィ クション本のなかに出てくるバノンのコメントで、「イバンカが次期大統 領を狙っている」とか他愛もないゴシップを集めた本です。
 トランプにとっては選挙戦を戦った過程で、最初の選対本部長(「ポー ランド系ユダヤ人」)を「統率力なし」として解雇し、つぎに悪名高き大 物ロビイストのマルフォートを当て、共和党の正式候補に決まってから、 バノンと共和党選対委委員長だったフリーバスを用いました。
 荒っぽい使い捨て人事はトランプの流儀でしょう。

トランプの家族から見ればバノンは「正式候補に決まってからの新参 者」という位置づけ、最初からぎすぎすした関係にあった。
 
とりわけクシュナーやジョン・ケリー首席補佐官とバノンは対立し、 政 権を去った。しかしバノンンはホワイトハウスにその後も出入りしていた。

今回、「正気を失った」とトランプがツィッターで発言したため、 誇大 に報じられています。小生のしらべた範囲では、この「正気を失っ た」 という訳語は、共同通信の第一報ではないか、と思われます。誤訳に 近 いのではないでしょうか。
 原文をあたると「LOST HIS MIND」。初歩的英訳では「正 気を失った」でしょうが、この場合は「(保守革命を志した)気概を失っ た」と訳する方が、適切ではないかと思います。
 ただしトランプは、どうやら共和党の真性保守集団から、主流派に乗り 換えたようですね。中間選挙を前に、支持基盤を移行させている様相で、 クシュナーの助言を一等大事にしていることは確実です。理由はバージニ ア、アラバマなどの補欠選挙で、バノンが強引に押して共和党主流派が立 てた本命を引き釣り降ろしたあげくに共和党が連敗したため、もはやバノ ンの神通力は消えたと分析したからでしょう。

トランプが共和党内の真性保守を排除して、主流派とキリスト教原理主 義派と組んで、中韓選挙を戦えるのか、どうか。
それが今後の問題になるでしょう。



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(読者の声3) 元国務省室長が12月に北朝鮮と協議を行っていた事等を 根 拠にトランプ政権内での圧力派と融和派の軋轢をマスコミが指摘してい ます。

この動きが今月16日にカナダで開かれる国連軍派遣国閣僚級会合に米国 からティラーソン国務長官、マティス国防長官が参加し、日本と韓国を加 えて開かれることもこの現れのように報じられています。

私は、この会合の背景にあるのは別の動きがあると推測しています。

それは、国連軍派遣国の中の多くが北朝鮮を指弾する外交的立場は兎も 角、国連派遣軍から脱退することを希望している国が多いことであろうと いうことです。では、それらの国が脱退したらどうなるか。

残された国だけで国連軍を構成するか、それとも国連軍を解体して、あら たに有志連合を構成するのではないかとみています。

では新しい枠組みの中にどの国が残るか。さらに米国に加え日本と韓国が 入るのか。それ以外のどの国が入るのか。

驚天動地の状況が発現してくるのではと思います。
日本時間の17日に会合の結果全て公開されるとは思いませんが、少しは 漏れ聞こえてくることでしょう。(ST生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)朝鮮戦争は「国連軍」でしたが、イラク戦争は 「有志連合」、アフタニスタンも「多国籍軍」。次の朝鮮戦争が、もし起 こるとすれば中露の反対が明らかですから、やはり「有志連合」というこ とになりかねません。



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日欧EPAで拓く日本の未来
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        櫻井よしこ

安倍政権の外交の巧みさを実感したのが、12月8日の日欧EPA交渉の妥 結だった。この日本と欧州連合との経済連携協定は、来年夏にも署名さ れ、再来年春にも発効する。

ドナルド・トランプ米大統領は、12か国がギリギリの妥協を重ねてようや くまとめた環太平洋経済連携協定(TPP)を、今年1月、いとも容易に 反故にすると発表した。これによって自由主義陣営の結束が危ぶまれた が、今回の日欧EPAの合意には、TPP頓挫の負の影響を着実に薄める 力がある。

日欧EPAは世界の国内総生産(GDP)の約3割、貿易総額の約4割を扱 う。日本が参加する自由貿易協定(FTA)としては最大規模で、日欧間 貿易では最終的に鉱工業製品、農産品の関税がほぼ全廃される。

たとえばいま自動車輸出には10%の関税がかけられているが、これが協定 発効から8年目にゼロになる。韓国はすでにEUと自由貿易協定を結んで いるため、関税ゼロで自動車や部品を輸出している。日本は10%の関税を かけられる分、不利な闘いを強いられてきたが、これで対等に競い合える。

日欧EPAのこの条件は、アメリカも無視できないだろう。アメリカとは TPPで2.5%の関税を25年目に撤廃することで合意しているが、それに 較べても、ずっと有利な協定を日本は勝ちとったのである。

自動車輸出では目に見える大きなメリットを日本は確保したが、EUから の輸入について問題がないわけではない。キヤノングローバル戦略研究所 の研究主幹、山下一仁氏の指摘によると、EUの対日輸出では、ワインも チーズも関税はゼロになるものの、チーズに関しては輸入枠をオークショ ンで業者に売るために、価格は下がらないというのだ。

従って日本の酪農家にも影響は及ばない。本来なら、より厳しい競争に晒 されて日本の酪農産業の基盤を強化する好機とすべきだが、必ずしもそう ならない。長い将来を展望するとき、日本の酪農産業はこのままでよいの かという深刻な疑問が残る。

双方に大きなメリット

日欧EPAで日本の対EU輸出は約24%、EUの対日輸出は約33%増える と見られ、双方に大きなメリットがある。だが、日欧EPAの意義はそこ にとどまらない。より注目すべき点は協定の内容の透明度の高さにある。

たとえば知的財産の保護、電子商取引の透明性、鉄道など政府調達分野へ の市場アクセスの拡大、サービス貿易、企業統治などがより公正なルール で行われるよう、高い水準の規則が設けられた。

中国やロシアが貿易や取引においてルールの透明性を欠く国であること は、今更指摘するまでもない。彼らは力に任せて自国有利の状況を作り出 そうとする。他方イギリスはEUを脱退し、アメリカはTPPを否定する。

そうした中で達成された今回の合意は、自由貿易を後戻りさせてはならな いという日欧の決意であり、今後の国際的メガ協定の先駆けとなる。これ から起きるであろうアメリカの変化を予測すれば、今、安倍首相がしてい ることは、自由主義陣営を支える経済活動のルールをまさに日本が主軸と なってEUと共に作ったということだ。これからの世界の自由貿易を日本 が主導する可能性が強まったということなのだ。

次に日本が目指すべきはTPPの合意だ。トランプ大統領のTPPへの強 い忌避感は、氏が多国間協定よりも2国間交渉を好むからというだけでな く、TPPは前任者のオバマ氏が手掛けたものだからと言われている。

感情的要因が強いのであれば、トランプ大統領を説得するのは非常に難し い。それでも安倍首相がアメリカ抜きの11か国でTPPをまとめたら、或 いは、新たな要求を持ち出して異論を唱えるカナダを除いて10か国でまと めたらどうなるか。

11月に、ベトナム中部のダナンで参加11か国の閣僚会合において合意が確 認された際、カナダの新たな強い要求があって合意は流れそうになった。 土壇場での変心を茂木敏充経済再生担当相は「こういうことを詐欺と言う んじゃないか!」と怒ったそうだが、安倍首相は、カナダ抜きの10か国で も合意を成立させ、年明けにも署名式を行う方針だ。

それが実現した場合を山下氏が予測した。

「TPPが成立すれば、日本はオーストラリアの牛肉を9%の関税で輸入 することになります。他方、TPPに入らないアメリカの牛肉には38.5% の関税が続きます。明らかにアメリカンビーフは不利です。マーケットか ら排除されかねない。乳製品でも小麦でも、その他でも同じことが起こり ます」

豚肉も小麦も

氏はさらに続けた。

「アメリカは日欧EPAの影響も受けます。豚肉も小麦も、TPPで起き る現象と同じようなことが次々に起きると言ってよい。トランプ大統領が どれほどTPPはいやだと言っても、アメリカの国益を考えれば入らざる を得なくなります。逆にアメリカが入れて欲しいと言う立場に立たされる でしょう」

TPPはオリジナルの12か国が参加すれば世界のGDPの約38%を占める 規模だ。アメリカ抜きなら約13%、カナダも抜ければ約11%である。それ でも日本が主軸となってまとめるのは、前述したように大変重要な意味が ある。

実利面からアメリカも参加せざるを得ない場面が生ずることに加えて、自 由主義陣営の大事な価値観を守り抜く意味合いがある。何と言っても、自 由貿易、公正なルール、民主主義、国際法による問題解決などといった価 値観を尊重する国々のメガFTAが、ふたつ出来るのだ。合わせると世界 貿易の約半分が、透明性の高いルール圏で取引されることになるのだ。

日欧の今回の合意内容は、中国が世界に発信した彼らなりの経済のあり方 とは明確に異なる。中国は10月の共産党大会で、人口13億人以上の社会主 義大国を指導するには国民全員が優れた本領を身につける必要がある、優 れた本領はマルクス主義の学習によって養われると宣言した。党の指導を 徹底させるために、外国資本の民間企業も含めて、企業内に共産党の支部 を設けよと指導する。

すでに外国企業の70%が共産党の「細胞」組織を設置しており、各企業の 情報は中国共産党に筒抜けになっていると考えた方がよい。知的財産の窃 盗も含めて、何でもありの経済体制が中国で公に強化される傍らで、日本 主導の日欧EPAが合意に至ったのだ。非常に心強い。

安倍首相は、いまこそ、自らの考える地球儀を俯瞰した外交戦略を推し進 めるのがよい。そのときに、忘れてはならないのは、経済活動にも強さが 必要で、憲法改正こそが全ての根本にあるという点だ。(再掲)

『週刊新潮』 2017年12月21日号 日本ルネッサンス 第783回

         


            
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最 新 情 報
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 ◎前田先生の仰るやうに、この方の英語は、toとかforといった前置詞をことさらに強く発音することが、気にはなってゐました。確かに、私が習った正統的な英語では、前置詞はトゥとかフォとか軽く聞こえるか聞こえないかの弱さで話すことが滑らかに聞こえると、勧められたものでした。その点、この方の話し方は、わざと前置詞にストレスを置いて話すので、やや嫌味に聞こえる事もなしとしません。

私が思ふに、JRがこの方を選んだことの理由の一つとして、日本の駅名を、日本語らしいアクセントで話すことができることではないかと思ひます。それはそれで一種のメリットですから、功罪相半ばするといったところかもしれません。

ところがもっとお薦めの方も、広い世の中にはいらっしゃるはずではあります。昔、旺文社に、J・B・ハリスさんといふ先生がをられました。この方の日本語は、ネイティヴに近く、英語も当然ながら流暢でした。JRもこのやうな方を雇ったほうが、both nativeEnglish and Japaneseを社内放送に遣へたかもしれません。

話は飛びますが、かつて私が信仰する日本のある宗教団体に、ルーマニアの青年が遊びにやってきたことがあります。彼は英語も少しは喋れるので、彼を招いた日本の青年は、彼から英会話を習はうと提案したことがありました。

しかし彼は、knifeのことを、クナイフと発音するのです。これにちょっと驚きました。外国人なら誰でも英語を正しく喋れるといふことは一種の妄想であります。むしろ、彼からは生粋のルーマニア語を習った方が、余程国際理解を進める上で有益だったことでせう。

フランス人から強すぎる英語の前置詞を習ふよりも、フランス語事自体を教へて貰ったほうが有益かもしれません。 車内でbon jourとかmerciとか聞くのも、楽しいではありませんか。(北村維康)


 ◎アメリカ人が操る巧みな社交辞令:前田正晶

4日のライスボウル観戦記の終わり頃に、富士通のMVPを獲ったQBのキャ メロンが「1〜2年先のフェニックスが怖い」と言ったのを、彼ら独特の巧 みな社交辞令であると指摘した。一般的にアメリカ人、それもある程度以 上の教養を備えた者たちはこのようなお世辞とでも言いたいような社交辞 令を実に巧みに操るのだ。

しかし、落ち着いて良く考えてみれば解ることだが、「1〜2年先」と言っ たのは、その裏を返すというか、私の好む「コインの裏側」を落ち着いて 良く読めば「今は怖れるほど強くない」と言っているのに過ぎないと解る だろう。

彼らはフェニックスを圧倒して勝った上にキャメロンは最高殊勲選手に選 ばれてコメント求められて「フェニックスは大したことはなかった」など と言えば礼儀に反するからこそ、キャメロン君はそこに社交性を発揮して 「1〜2年先は」と如才なく言ったのだと、私は解釈している。

アメリカ人、それも数少ない支配階層に属する者が多い組織の中で20年以 上も過ごして見れば、彼らが実務の面でも私生活(言っておくが private という名詞には「私生活」という使い方はないのだ)でも、彼らの豊かな 社交性を発揮して、実に巧みに社交辞令を使うものだと解ってきた。

言い方を変えれば「善くぞそこまで心にもないお世辞を面と向かって言え るものだ」と感心させられるほど、巧みに社交辞令を駆使するのである。 それをそうとは知らずに聞かされた方は、非常に嬉しくもなるし良い気に させられることは疑いもないと思う。

しかも、我々の場合はほとんどの場合に単なる社交辞令だとは容易に見抜 けないものだ。慣れが必要だと思う。

私が彼らのそういう裏腹があるというか、社交性というか外交的という か、お世辞の上手さを思い知らされたのは、未だ英語そのものも良く解っ ていない戦後間もなくのことだった。1949年だったと記憶する。実はマイ ナーリーグ所属のサンフランシスコ・シールズが来日して何試合かして、 未熟な我が国のプロ野球と対戦して大勝したことがあった。

監督のオドールはラジオのインタビューを受けて「日本のプロ野球も立派 なものである。我々を相手の善戦したのだから、将来性がある」というよ うなことを語った。ところが、それとは別にFENだったかに英語で(当然 か)インタービューされたのを、我が英語の師匠であるGHQの秘書の方が 聞いておられ、私を呼ばれて「これを聞いてご覧」となった。

そこではおドール監督が「日本の野球はレベルは未だ未だ。あれでは我々 に追い付くのは未だ未だ先のことだ」と平然と言ってのけていたのだっ た。今となれば、オドール監督が最初に褒めたのは社交辞令だと解るが、 あの頃は「アメリカ人という奴らはなんて酷いことを言うのか」と無性に ハラが立ったものだった。

この例が示すように、彼らは心の中では決して礼賛も評価も尊敬もしてい ない時でも、相手の立場を尊重するか慮って(彼らに顔を立てるという習 慣はないが)、巧みな社交辞令を駆使して美辞麗句を使って褒め称えてみ せるものなのだ。

ましてや、その場合がテレビ等のインタビューであれば、必ず巧みに褒め るべき相手を綺麗な表現で称えてみせるものだ。

その辺りの巧みさを、私はこれも彼らの文化の一つだとすら考えている。 彼ら最初から人の上に立つような可能性が高い家に生まれ、私立の有名大 学の修士号を取るような若者は、そういう訓練を経てきていると私は解釈 していた。言うなれば、彼らに何か言葉巧みに褒められたならば「巧言令 色鮮仁」かと疑ってみれば良いのだ。決して額面通りに受け止めないこと が必要だと言える。

家内などは多くのアメリカ人に接し、彼らの家庭にも招かれるという経験 をしている。だが、悲しいかな英語などは一言も解らず、亭主の通訳を聞 いているだけだった。だが、そこは女性の勘で「アメリカ人は何故皆あれ ほどお世辞が上手いのか。あれを本気で額面通りに受け止めたら大間違い だ」と見破っていたものだった。

だが、これの裏返しをすれば「我が国の人たちも、彼らの中に入っていこ うとするならば、彼ら並みの社交性を備えて、巧みに社交辞令を操れるよ うに修行する必要があるのでないか」なのだ。


 ◎小池百合子知事「ゼロ」公約、進捗は…

「待機児童ゼロ」「電柱ゼロ」「満員電車ゼロ」−。東京都の小池百合子 知事は、生活に密着した分野の課題を「ゼロ」にすることを目指す公約を 掲げ、平成28年の知事選で大きな支持を得た。就任から1年5カ月が たった今、取り組み状況や見通しを検証すると、「ゼロ」実現に向けた険 しい道のりが浮き彫りになった。

  ■待機児童ゼロ

「私が就任してから最重要課題と位置付けてきた」。小池氏がそう自負 し、投資してきたのが待機児童対策だ。

32年春までの4年間で、保育所などのサービスを利用する児童数を7万人 増やし、待機児童をゼロにする目標を掲げる。就任直後に補正予算を組ん だ ほか、29年度当初予算でも1381億円を充当。保育所増に向け、家賃 補助 を手厚くしたり、保育所用地を貸した人の固定資産税などを減免し たりと 施策を打つ。

 だが、29年4月は計画通りに利用児童を増やしたものの、拡大する需要 に追いつけず待機児童は8586人だった。

 都幹部は「実態調査などを踏まえ、7万人増で待機児童ゼロが達成で きるのか、計画の見直しも議論している」と話す。

  ■電柱ゼロ

小池氏が国会議員時代から取り組んできた電柱ゼロ(無電柱化)。その原 点は、倒れた電柱が被害を拡大させた7年の阪神大震災の教訓だ。

 29年9月に都道上への電柱新設を原則禁止する都道府県では初めての 「無電柱化推進条例」を施行し、「無電柱化の日」の11月10日にはシンポ ジウムを開くなど、推進に向けたPRにも精力的だ。

 ただ、世界との格差は大きい。国土交通省によると、無電柱化率100% のパリ、95%の台北に比べ、東京23区内はわずか7%。都はまず、都道の うち、山手通り内側に設定した「センター・コア・エリア」について、 32年までに無電柱化を完了させるとしている。

 一方、1キロ約7億円というコストも足かせとなる。29年12月の都政改 革本部会議では、現在のペースだと都道全線の無電柱化に、約100年間の 整備期間と約1・2兆円がかかるという試算も明かされた。

 都は29年3月、無電柱化に向けた700億円の推進基金を創設。30年3月 をめどに都無電柱化計画を策定・公表する方針だ。

  ■満員電車ゼロ

「満員電車ゼロ」に向け、小池氏は知事選でラッシュ時間帯の混雑緩和を 図る時差出勤、2階建て通勤電車の導入促進を訴えた。

 このうち時差出勤は、浸透に向け29年春に企業などと協力して「快適通 勤プロモーション協議会」を始動させ、環境相時代に定着させた夏の軽装 「クールビズ」にちなんで「時差Biz(ビズ)」と銘打った。7月に展 開したキャンペーンでは300を超える企業、自治体などが参加し時差出勤 に取り組んだ。

 11月の同協議会では、民間調査で時差ビズの認知度が約7割に達したこ とが報告されており、小池氏は30年に取り組みを加速させていく方針を表 明している。

 一方、これまでに2階建て通勤電車に関する目立った発言はない。都幹 部は「選挙ではインパクトのあるフレーズを使ったのだろう」と推し量 り、「ハード対策には時間とお金がかかる。まずは時差ビズのような取り 組みで機運を盛り上げていくことが現実的だ」と話す。
産経新聞1/5(金) 9:02配信


 ◎<九州北部豪雨>1300人今も自宅帰れず きょう半年

関連死1人を含め40人が犠牲となった九州北部豪雨では、福岡、大分両県 で約1300人が自宅外生活を強いられている。そのうち自治体が民間賃貸住 宅を借り上げたみなし仮設住宅には約800人が入居。地元を離れた周辺自 治体に点在するみなし仮設には約380人が暮らし、被災者の孤立が懸念さ れる。豪雨発生から5日で半年。みなし仮設の女性は、古里に戻れる日を 信じて新年を迎えた。

福岡県うきは市の集合住宅で暮らす松岡サチエさん(80)は、昨年末から 風邪を引き、正月も体調が優れずに寝込んでしまった。避難所からみなし 仮設の集合住宅に移って約3カ月。「こんなに熱が長引くなんてなかった んだけど。豪雨からの疲れもあると思う」

 あの日、同県朝倉市杷木(はき)寒水(そうず)の自宅は濁流に囲まれ た。長年、美容師の仕事を続けて子ども2人を一人で育て上げ、十数年前 に購入した家だった。容赦なく濁流は迫り、玄関から水が入り出した。道 を隔てて少し高台にある近所の家に身を寄せて、一晩明かした。

 近くの中学校での避難所暮らしを経て、昨年10月に朝倉市に隣接するう きは市内のみなし仮設に移った。見慣れない風景に戸惑う日々が続く。買 い物や銀行などの用事は「どこに何が置いてあるか分かるから」と自宅近 くの店舗や銀行まで自ら車を走らせてしまう。

 昨年末、高齢の被災世帯を支援するグリーンコープ生協ふくおか(本 部・福岡市)が正月用の餅を持って訪ねた。「何もするまいと思っていた けど、ありがとう」とほほ笑むも「家の再建を考えると不安で夜中に目が 覚める」とも打ち明けた。

自宅は大規模半壊の判定を受けた。取り壊しは、業者の人手不足などで 3〜4月にずれ込む見通しだ。福岡市内と東京で暮らす子どもたちからは 同居の提案もあるが「元気なうちは迷惑をかけたくない」と断っている。

豪雨当日に頼った近所の住民と励まし合った。避難所でも同年代の女性と 親しくなり、女性が移った仮設団地で髪をカットしたこともある。そんな つながりが心を支える。「プレハブでも一間でもいいから、元の場所に家 を建てて住みたい」と語った。毎日新聞1/5(金) 8:30配信




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身 辺 雑 記
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6日の東京湾岸は快晴、爽快。

散歩する、自宅から300Mの都立猿江恩賜公園、先ごろまでは南米渡来の花 皇帝ダリヤがあでやかに咲いていたが正月とともに散り寂しくなった。梅 の咲くまではまだ間がある。メタセコイヤはじめ落葉樹はすっかり裸にな り見通しだけは矢鱈よくなったがさびしい。春が待ち遠しい。

水仙だけがひっそりと咲いている。とはいえ5日は早くには雪が予想され ていたが降らなくて良かった。散歩の帰り道、コンビニでサンドイッチを を買ってきた。

帰宅後は鶴田浩二のCDを聴いた。

就任早々、経済閣僚習いざ知らず外務大臣としては初めて中東の産油各国 を訪問した園田直に興味を持った女性大学院生がいて、秘書官だった私の 処をたずね当てた女性大学院生がいる。お貸した資料を返しに5日午後拙 宅を訪ねてきてしばし懇談した。


                           読者:5576人

                     

渡部 亮次郎 <ryochan@polka.plala.or.jp>








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