政治・経済

頂門の一針

急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。

全て表示する >

頂門の一針

2017/10/30

   
□■■□──────────────────────────□■■□   
わたなべりやうじらうのメイ ルマガジン「頂門の一針」4501号
□■■□━━━───────────────────────□■■□


           2017(平成29)年10月30日(月)




    「措置入院」精神病棟の日々(70):“シーチン”修一 2.0

                   老齢は足に来る:石岡荘十

          政府高官が語る、北朝鮮有事近し:櫻井よしこ

          「改憲賛成」勢力の増大を喜ぶ:宝珠山  昇


                                                                                                                                   話 の 福 袋
                           読 者 の 声
                           身 辺 雑 記


□■■□──────────────────────────□■■□
第4501号
                            発行周期 不定期(原則毎日発行)
             
               御意見・御感想は:
                  ryochan@polka.plala.or.jp

                購読(無料)申し込み御希望の方は
                    下記のホームページで手続きして下さい。
  
       http://www.max.hi-ho.ne.jp/azur/ryojiro/chomon.htm
    バックナムバーは http://www.melma.com/backnumber_108241/

    ブログアドレスは http://chomon-ryojiro.iza.ne.jp/blog/




━━━━━━━━━━━━━━━━
「措置入院」精神病棟の日々(70)
━━━━━━━━━━━━━━━━


          “シーチン”修一 2.0

精神科外来でカウンセリングを受け、その後に医者の問診を受けるのだ が、実にすっきり、さっぱりする。スカッとさわやか、コカ・コーラのよ うな気分。下世話に言えば、Man, I made me a noble shit!

PC翻訳では「人、私は私に不活性のクソを作りました!」、小生の訳では 「いやー、すごいクソが出たぜ!(さっぱりした! 見る?)」。

PCよりは原文の意を汲んだ訳だと思うが・・・名訳か迷訳か、はたまた誤 訳か超訳か、ま、意見の分かれるところだろうな。米国大使館、豪州ビク トリア州政府は小生の訳を大層気に入ってくれていたが、ビジネス文書や テクニカルレポートの翻訳ではないから、これでOKというわけだ。

アル中だった小生は〇〇中毒とか依存症への関心が高く、今は堀口大學訳 でジャン・コクトーの「阿片」を読んでいるが(コクトーは阿片中毒で2 回入院している)、まったく恐れ入るほどの名訳だ。これくらいのレベル になると歴史に名を刻むが、小生はわが家の墓碑に「俗名 修一」と刻ま れるだけだろう、それもどうなるかは分からないが、何しろわが一族の “恥部”だで。

仏壇には愛犬の骨壺が安置されているが、小生の骨壺に愛犬の骨も入れて 納骨するように先日頼んだら、「そのつもり」とのことで一安心だ。犬は 死んでも愛され、小生は「クソヂヂイ」と罵倒されるのだ(本の間とか引 き出しの裏、畳の下とかに家族が喜怒哀楽を催すだろう各種メッセージを 仕掛けるつもり。大いに楽しみだ)。

話を戻すと、精神科のDr.はこう嘆くそうだ、「患者はすっきりしていい だろうが、カウンセラーと医者はまるで便所だ・・・」。小生はただのう つ病だが、躁うつ病の場合、躁状態では悪口雑言、罵詈罵倒が凄まじい患 者もいるそうだ。「若い看護師だと大きな心理的ダメージを受けてしまう こともある」とか。

そういう悪性の患者も吠え終わると「ああ、すっきりした!」という気分 になるらしいが、罵倒されまくった方はたまらないわな、糞尿やゲロを頭 から浴びせられた気分になるのだろう。ベテランの看護師などは心で「キ チ〇イが何言ってやがる」とパンチをかわすのだが、言葉や動作で反撃し たらクビになりかねないから大変だ。

診察を終えて隣の調剤薬局へ行ったら、「大人の発達障害」というパンフ があり、読んでみると小生は「自閉スペクトラム症」のケがあるのかもし れない(会話苦手、忖度力ゼロ、嗜好に強いこだわり)。

発達障害で有名なのは「ADHD」で、モーツァルト、ベンジャミン・フラン クリン、エジソン、アインシュタイン、信長、龍馬もADHDではなかったか とパンフにはあった。

天才とキチ〇イは紙一重というのは結構な真実かもしれない。この世は 「紙一重」が実に多い。

気違い、間違い、場違い、勘違い、筋違い、読み違い、夢か夢想か妄想 か、当たれば天才、外れたら狂人、真か嘘か、正論か邪論/捏造/でっち上 げか、

自信か虚勢か、誠実か不実か、作戦か謀略か、芸術か狂気か、進歩か後退 か、創造か破壊か、改革か革命か、保守か固陋か、正義か悪か、投資か浪 費か、名君か暴君か、名案か迷妄か、救国か売国か・・・

結局は「終わり良ければ総て良し」みたいだが、晩節を汚すと「ろくでも ない奴」とすべてが否定されたりする。否定か肯定か、拒絶か受容か、ど ちらに転んでも「それなりに面白い人生だったんじゃない? まあバカ だったけどね」というお墨付きは得られそうな発狂亭雀庵の病棟日記から。

【2016/12/29】*保育園児9人散歩、中庭の喫煙所では15人ほどのスモー カーがプカリプカリ。世は事もなし。冬休みで作業療法もなし。ひたすら 読書と物書きだけだ。

【12/30】*11:30、娘2人来。Kと家庭内別居する方向で検討、準備して もらうことになった。たまたま同じ船に乗っているだけ、同じマンション に住んでいるだけ・・・多分これがお互いのために一番いいのではないか?

このままだとKはうつ病になりそうだから、抗うつ剤と精神安定剤を服用 するよう娘から言ってもらうようにした。医者やカウンセラーは「あなた にとっては不本意かもしれないが、7:3とか6:4であなたが譲歩し、妥協 しないと上手くいかないよ」とアドバイスされているが、それでもKは受 け入れはしまい。

バックミラーしか見ない、前方は見ない、見えない、見たくないのかもし れない。悲しいけれど夫婦関係は終わったのだと思う。

【12/31】*措置入院から丸2か月。精神的に改善?し、他罰的から自省、 自罰的になってきたし、体力も回復してきた。

「反省するなら猿でもできる」と家族の理解はあまり(多分ほとんど)得 られていないのは、「俺は俺、あなたはあなた、個人主義で行こう」とい う小生の基本姿勢が変わっていないからだろう。居直っていると思われて いるに違いない。

国体は護持する、それ以外は譲歩するにやぶさかではないということなの だが、彼女たちにとっては「トンデモナイ!」ということなのだろう。

イワン・デニーソビッチは収容された当初は家のことをあれこれ考え悩ん だが、「クヨクヨしたところでどうにもならない」と考えることを止める ことで精神の安定を得た。小生もその方向で行くしかないかもしれない。

退院したらブログを再開するつもりだが、ペンネームは「蒼龍(竜)シー チン2.0」でどうだろう。凶悪漫才コンビの習近平(Xi Jinping)とプー チンを狂気の蒼龍「シーチン」が深く静かに潜航し一発必中、魚雷で仕留 める。

「シーチン」は新宿歌舞伎町チャイニーズバーのスリットが大きなチャイ ナドレスが売りの支那人ホステスが名付けてくれた愛称で、以来コード ネームでもある。彼女は素直な娘で、「仕事は真剣勝負だ、パンツなんて はいてくるな!」と「適切」な教育的指導をしたら速攻でパンツを脱いで きた。支那人にもまともな人はいるのである。

*8:30、誰にも相手にされなくなった“ナンミョー”がナースステーショ ンで折伏しており、誰もが完璧に無視していた。

ホールにはいつも男10人、女30人ほどがいたが、今は年末年始で外泊する 人が多く、男6人、女12人のみ。小生を含めて引き取り拒否か不可の患者 ばっかり。

9:30〜9:50、朝の一服でスモーカーは中庭の喫煙所へ向かうが、すぐに 日陰になってしまうので皆、「禁煙」の看板のある日向の芝生で吸ってい る。街ではノロが流行っているし、患者が風邪をひいても困るから職員は 見て見ぬ振り。結構なこと。

散歩へ行く幼児はたったの4人だけ。大晦日だなあと実感する。(つづ く)2017/10/28



          
━━━━━━━
老齢は足に来る
━━━━━━━


 石岡 荘十

数十メートル歩くと左足がだるくなって歩行困難になる。で、数分立ち止 まって休むとまた歩けるようにはなるが、またすぐだるくなる。

このような症状を専門的には「間欠性跛行」という。「跛行」はビッコを 引くという意味だ。こうなった経緯については前回述べた。今回はその続 編である。

先般、閉塞した足の大動脈にステントを入れる治療を受け、ビッコは解消 し、元通り颯爽と歩けるようになった。

はじめ、「これはてっきり腰をやられた」思い込んで、近所の接骨院に駆 け込んだら、「典型的な脊柱管狭窄症の症状だ」と断言する。つまり神経 の管が腰のところで狭まっている疑いがあるとのことで、電気治療、鍼を 数回やってもらったが、はかばかしくない。

血流が詰まる動脈硬化は典型的な加齢疾病だ。脳の血管が詰まれば脳梗塞 になるし、心臓の血管(冠動脈)が狭くなると狭心症、詰まると心筋梗塞 になる。私の場合は足にきたというわけである。

造影剤を使ったCTで診ると、左足付け根から動脈を15センチほど遡った ところで90パーセント狭窄していることが確認できた。左足へは最大、通 常の7割ほどしか血が流れていない。これではビッコになるわけだ。

治療法は、脳梗塞や心臓梗塞と同じだ。血管の狭くなったところにカテー テルを挿し込んでフーセンで拡げるとか、バイパスを作るとか、etc。

8/23、心臓カテーテル室でカテーテル台に横になると、若くて美形の看 護婦さんが何の躊躇もなくパラリとT字帯をはずし、左足の付け根周辺の 陰毛を電気かみそりで刈る(剃毛という)。慣れたものだ。

局所麻酔の後、この治療では実績も多い腕利きの医師が、モニター画面を 見ながらカテーテルを挿入。先端には、中心部に細くすぼめたバルーンを 仕込んだステントがある。ステントはステンレスで出来た金網のチューブ である。

これを狭窄部分まで持っていってバルーンを膨らますと、すぼめてあった ステントの内径も同時に拡がって、狭窄した血管を見事に押し広げた。

ステントは内径8ミリ、長さ40ミリ。心筋梗塞の治療に使うステントは内 径2ミリほどだから、それに較べると大型だ。治療時間は1時間ほど、治 療費86万円、自己負担9万円ほどだった。

心筋梗塞でステントを使う治療法はよく知られているが、足の大動脈狭窄 にステントを使うケースはまだそれほど多くない。

治療を受けた東京女子医大では、ステントを使った心筋梗塞治療が今年す でに数百件に上るのに対して、足に使った症例は筆者でまだ56件目だと いう。

下肢(足)へ行く動脈が詰まると、下肢が腐ってしまい、痛いだけでな く、命にかかわるケースもある。そうなると「命には代えられない」とや むを得ず下肢を切断しなければならなくなる。日本では毎年1万人以上が 足を切断されているという報告もある。高齢化で症例は増えている。

足にもステントを入れるという治療法は、循環器内科ならどこでもやって いるわけではない。リスクもある。医師の選択には慎重でありたい。

元京都大学心臓血管外科部長・米田正始(こめだまさし)医師を中心とす る研究グループは新しい血管を作って下肢切断を救う「血管再生法」とい う試みを行なっていて、再生医学のひとつとして注目されている。が、成 功症例はまだそれほど多くない。

「なんとなく足の先が冷たい」

これが、アラームだ。接骨院では治らない。歳は足にくる。専門の医師を 選んで、治療を受ける必要がある。



          
━━━━━━━━━━━━━━━
政府高官が語る、北朝鮮有事近し
━━━━━━━━━━━━━━━


         櫻井よしこ

米朝間の緊張は緩む気配がない。朝鮮半島有事が現実のものとなる日が極 めて近いことが読みとれる。政府中枢にいる人物が匿名で語った。

「米軍の攻撃は今年末から来年早々だと思います」

同じく匿名で自民党幹部も語った。

「米軍の攻撃は2日で完了すると、日本に伝わってきています」

別々に取材した両氏の証言は、アメリカの北朝鮮攻撃が近いこと、軍事攻 撃がないと断言できるのはドナルド・トランプ大統領が11月5日から日 本、韓国、中国を歴訪し、ベトナムのダナンでAPEC首脳会議に出席す るなどして帰国する11月中旬までであるという点で一致した。

アメリカはそれまで外交交渉で、金正恩朝鮮労働党委員長が核兵器とミサ イルを放棄するよう働きかける。アメリカの望む結果が得られない場合、 北朝鮮情勢は「未知の領域に入る」と、政府高官は断言する。つまり北朝 鮮有事は、早ければ11月半ば以降にもあり得るのだ。

アメリカでは、9月18日にジェームズ・マティス国防長官が、ソウルを無 傷のまま守りながら北朝鮮を攻撃できると断言した。トランプ大統領は10 月1日、北朝鮮との外交交渉に言及したレックス・ティラーソン国務長官 に対し、「小さなロケットマンとの交渉は時間の無駄だと伝えた」とツ イートした。

他方日本では、9月8日、インターネット配信の「言論テレビ」で小野寺五 典防衛相が敵基地攻撃について詳しく語った。氏は自民党の弾道ミサイル 防衛に関する検討チームの座長として、敵基地攻撃に関する党の案をまと めた。

「従前の専守防衛論は戦闘機や爆撃機が飛来して、或いは軍艦が近寄って きて攻撃する、それに対して日本を守るというのが前提の議論でした。し かし、自民党は弾道ミサイルを撃ち落とすことも専守防衛の一環だととら えました」

核攻撃もあり得る

では一番撃ち落とし易いのはどの時点か。小野寺氏は語る。

「いま、日本が撃とうとしているのは、ミサイルが高く上がったあと落下 してくるところです。しかし、これはむしろ撃ちにくい。狙い易いのは、 ミサイル発射前か、発射後のブースト・フェーズ、ミサイルがグーッと上 がってくるところです。ゆっくり上がってきますから、ここが一番撃ち落 とし易いのです」

「日本に飛んでくるミサイルを食い止めるのが専守防衛で、たまたまそれ が発射前には北朝鮮の領土にある。発射後はブースト・フェーズでは北朝 鮮の領空にある。これを落とすには、北朝鮮の領土に届く装備が必要にな ります。このことを議論すべきだというのが自民党の考えです」(同)

相手から撃たれて犠牲が出てはじめて反撃が許されるのが専守防衛である との解釈では到底、日本を守り切れない。実際に北朝鮮のミサイル攻撃、 核攻撃もあり得る中で、自民党の議論は現実的であり、評価したい。

但し、安倍首相は自民党が提言した能力や装備については、現在のとこ ろ、保有は検討しないとしている。

他方、小野寺氏はこうも語った。

「相手に日本攻撃の意図が明々白々にあるとき、攻撃の手順に着手した段 階で、武力攻撃を受けたという事態認定をすれば、自衛隊に武力行使を下 令できる。これが、歴代内閣の考えです」

こうした中、いまアメリカでは「着手論」が議論されていると、前出の政 府高官が指摘した。

9月の段階でアメリカ世論の58%が北朝鮮への軍事行動を支持していた が、米軍は伝統的に先制攻撃よりも、攻撃を受けて反撃する傾向が強い。 パールハーバーも、日本に先に攻撃させるように流れを作ったと、著名な 歴史学者、チャールズ・ビーアドも指摘している。

「先制攻撃のイメージを避けたいアメリカが着手論を言い始めています。 これは自国への攻撃が明白になり、敵が攻撃の手順に着手したと判断した とき、反撃が許されるという考えです。何を自国への攻撃と見るのかは、 その国の判断です」と、政府高官。

日本は北朝鮮有事にどう対処するのか、自民党で議論された敵基地攻撃を 可能にする装備などは予算措置をしているのかと質問すると、この人物は 明言した。

「北朝鮮のゴールは遠くないのです。この暮れにも、来年早々にもという 緊急事態です。先のことを考えて具体的に手当するような猶予はないのです」

安倍首相は今月22日の総選挙を国難突破の選挙だと宣言した。そのとおり の展開になりつつある。北朝鮮に関するアメリカの狙いはこの国から核を 取り除くことだ。アメリカは恐らく金正恩氏の斬首作戦も決行するだろ う。ここまでは明白だ。その後はどうなるのか。

拉致被害者を救出

まず、北朝鮮有事で日本は何を目指すのか。まっ先に横田めぐみさんをは じめ拉致被害者を救出することだ。この件の担当は外務省だが、彼らの手 元に拉致被害者についての情報はない。アメリカにも恐らく、ない。

一人一人がどこにいるのかを把握することなしには、救出作戦は不可能で ある。厳しい現実の中で、国民を救出することさえできない日本の現状を 如何にして変えていくか、私たちは日本国民の責任として考え、実行しな ければならない。それは究極的には憲法改正につながるはずだ。

もう一点、日本が北朝鮮有事の先に見据えるべきは、中国の脅威である。

「中国は北朝鮮問題に世界の注意が集まるのを歓迎しているでしょう。し かし、北朝鮮問題は中国問題なのです」と、高官氏。

中国はいま、ソマリア沖の海賊対策を名目に、インド洋からアラビア海に かけての海洋調査を行っている。中国がアメリカの空母に対処するひとつ の手段が潜水艦の活用である。71隻以上保有しており、それを世界の海に 潜航させてアメリカの動きを牽制するのである。

潜水艦の展開にはしかし、海の調査が欠かせない。海底の地形は無論、海 流、水温、塩分濃度などを季節要因も含めて把握しておかなければならな い。それを中国は各国の眼前で堂々と行っているというのだ。

「彼らは日本周辺の海域でも同様の調査に余念がありません。日本もアメ リカも、インドもオーストラリアも皆、中国の意図を読みとっています。 世界に覇権を打ち立てようと、一歩ずつ実行する中国の前で、日印米豪の 連携は着実に進んでいます」

22日の選挙は、小池百合子氏ら野党のいうモリカケ隠しなどという「しょ ぼい」話ではない。北朝鮮危機、中国の脅威に軍事的にも対応し、国と国 民を守れる国になるための選挙なのだ。

『週刊新潮』 2017年10月26日  日本ルネッサンス 第775回



━━━━━━━━━━━━━━
「改憲賛成」勢力の増大を喜ぶ
━━━━━━━━━━━━━━


       宝珠山  昇
 
第48回衆院選において、戦後初めて憲法改正が争点の一つとなり、その結 果、憲法改正に前向きな諸党の獲得議席が、改憲の国会発議に必要な3分 の2を大きく上回り、改憲論議が推進され得る状況が生まれた。

改憲の、項目、取り組み姿勢、日程などについては、所属政党などによっ てばらつきはある。安倍総裁の提案(9条1・2項をそのまま残し、自衛隊 の根拠規定を追加・明記する)についても50%以上が支持している(読売 新聞10月26日4面)。これらは、生存環境の厳しさを実感している有権者 の覚醒の成果であろう。選挙の前後に九条改正関連で提起された論点につ いて私見を述べたい。

Q1:憲法に自衛隊の根拠規定を明記する意義を問う。優先課題ではない とする政党もある。

A1:「憲法九条の改正」は、何等の“省益・個益”をもたらさないため か、「自主憲法制定」などの実現可能性の少ない無責任な論議ばかりで70 年近く放置され、日本国の、生存環境の激化への対応力、独立度、抑止力 の向上、自衛隊員の士気、処遇などにマイナスの影響を与えてきた。元総 理大臣の吉田茂、池田勇人さん等も、憲法を改正して軍隊を持つようにで きなかったことを、後年嘆いていたという。

憲法に、自衛隊の必要性・存在を容易に理解することができる規定を明記 することは、国民が生存環境・安全保障環境の厳しさに目を開き、自らの 国の独立・安全・繁栄を自ら力で守り抜く決意を内外に鮮明にし、前記の マイナスをプラスに転化し得るものであり、生存環境の厳しさにも鑑み、 喫緊の課題の一つである。

Q2:安倍総裁提案に対する反対論が与野党にあるが、合意形成ができる
か。

A2:安倍総裁の提案は、「国際平和を誠実に希求」という世界に誇れる 普遍性・先進性(表面)を表明している9条をそのまま残し、9条が内包 する非現実性(裏面)に光を当てて、国会の発議可能性を高め、憲法改正 を容易にする名案である。

安倍提案に対する、最も基本的で論理的な反対論は、例えば9条3項とし て「前項の規定は自衛隊の保持を妨げるものではない」などと加えるとす れば、9条2項の「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と矛盾 し、憲法体系の整合性上容認しがたい等とするもの、その他の反対論は、 誤解や感情的なものである。いずれも、虚心坦懐に論議すれば合意案を見 出すことができるはずである。

Q3:統治機構の中で、憲法に明記された組織は、国会、内閣、最高裁判 所、会計検査院などであり、固有名詞である「自衛隊」をこれらと同様に 憲法の条文に書き込むのは、不適切ではないか。

A3:安倍提案は、「自衛隊の根拠規定を明記する」ことであり、「自衛 隊を条文に明記する」ことではない。この懸念は、例えば「第2項の規定 にかかわらず、わが国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するた め自衛軍(防衛組織、実力部隊、実力組織等)を保有する」などとするこ とにすれば、容易に解消されるはずである。 

また、防衛省も自衛隊も、 内閣・行政権に属し、現行の防衛省設置法や 自衛隊法などの改正や、関連 の政府統一見解等の変更を必要とするもの でもないはずである。

Q4:安倍提案が実現すれば、“現行の安保関連法制が強化され、自衛隊 が、専守防衛を逸脱し、地球の裏側まで行って武力行使する”ことになる のではないか。

A4:憲法に自衛隊の根拠規定を明記することが、現行の安全保障法制を 変更することとなるものではない。
安全保障法制は、自衛隊は、自衛権を行使する場合の3要件を全て満た
す 場合に、国会の承認などの諸手続きを経て、行動することとしている。
また、“地球の裏側まで行くことがある”かどうかは、“我が国と密接な関 係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅か され、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危 険がある”かどうかの判断にかかわり、その時の国際情勢などを踏まえて 国権の最高機関が総合的に決断すべきものである。これは憲法に自衛隊の 根拠規定を設けることとは無関係である。指摘の懸念は当たらない。

Q5:野党第一党の立憲民主党代表は、“現行安保法制を前提とした9条の 改正には反対”と表明しており、与野党を通じた幅広い合意形成は困難で はないか。

A5:選挙後にテレビに出演した枝野代表は、“専守防衛態勢を強化する 改憲には賛成であるが、安倍さんはそれでは満足しないので、安倍さんの 下での憲法改正には反対だ”との趣旨の発言をされている。
前段は立憲主義の政党の代表として相応しい理性的・論理的でまっとうな 発言であり、後段はこれまでのしがらみ等にとらわれた感情的・非理性的 な発言である。今後国益を踏まえて冷静に論議して行けば合意点を見出せ るはずである。

以上の懸念などを解消できると考えられる「第9条の2」私案は、「安倍 総裁提案の改憲に期待」(頂門の一針4388号;2017.6.19)及び(郷友; 平成29年9.10月合併号掲載)や「自衛隊の合憲を確認する憲法改正私案」 (郷友;平成29年11.12月合併号掲載)を、あるいはインターネットで検 索されて、参照いただければ幸いです。〈 2017年10月27日記 〉


      
━━━━━━━
話 の 耳 袋
━━━━━━━


 ◎次期FRB議長、パウエル氏か=米紙

【ワシントン時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は 28日、トランプ大統領が米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会 (FRB)の次期議長に、パウエルFRB理事(64)を指名する公算が大 きいと報じた。トランプ氏はアジア歴訪に出発する11月3日までに指名を 発表する見通し。

ただ、トランプ氏は最終決断を下しておらず「心変わりする可能性が あ る」とも伝えている。 

トランプ氏は次期FRB議長人事をめぐり、来年2月に任期満了となるイ エレン議長(71)を続投させるか、パウエル氏あるいは米スタンフォード 大のテイラー教授(70)を起用するかで、検討作業は最終段階にあると明 らかにしている。

【時事通信】 (2017/10/29-09:46)  〔情報収録 − 坂元 誠〕



 ◎衆院選の総括、夢想主義から目覚めた日本人 いつまでも米国に依存 している異常さに気づくべき
ケント・ギルバート ニッポンの新常識

衆院選が終わった。自民党は公示前と同じ284議席で、単独過半数(233) どころか、17ある全常任委員長ポストを独占し、過半数の委員を送り込め る絶対安定多数(361)も突破した。自公与党で313議席となり、憲法改正 を発議できる定数の3分の2(310)も上回った。

改憲に前向きな日本維新の会(11議席)と、希望の党(50 議席)を合わ せると、衆院の改憲勢力は80%を超えた。

一方、改憲の議論すら拒否してきた共産党は21から12議席に半減し、社民 党は2議席に留まった。両党とも、小選挙区の勝利は沖縄の各1議席だ け。共産党委員長は比例代表の当選で、社民党党首は昨年の参院選で落選 したままだ。

希望の党の小池百合子代表(都知事)から「排除」された左派が設立した 立憲民主党は、民主党政権時代の幹部らが選挙の看板を務めた。知名度と 昔の役職は豪華だが、かつて露呈した「無残な政権担当能力」が改善した とは思えない。

だが、そんな問題は眼中にない「アンチ自民」や「自称リベラル」にとっ て、立憲民主党は最高の受け皿になった。左派メディアのなりふり構わぬ 応援も奏功し、議席数は15 から55に増えて野党第1党になった。

ネット時代の現代でも、政治に無関心で、忘れっぽくてダマされやすい 人々を操る道具として、新聞やテレビの力は侮(あなど)れない。

公示前57議席を50議席に減らした希望の党の小池氏は猛省していたが、共 産党委員長は票を奪われた立憲民主党の議席増を喜んでいた。党内民主主 義と無縁な同党では、上司の怒りさえ買わなければ安泰なのか。

かつて社会党などの万年野党は国会に3分の1以上の議席を確保して、改 憲を阻止する役割を果たしていた。その役割を果たせない立憲民主党や共 産党、社民党などの存在価値は何なのか。

安倍晋三首相の祖父、岸信介首相は「自主憲法の制定」を真剣に望んでい た。だが、続く池田隼人首相以降の歴代政権は、国防を米国任せにして経 済発展に注力した。米国も日本が再び軍事強国になるよりは、国防を依存 される方がマシだと思って容認した。

 しかし、時代は変わった。ドナルド・トランプ米大統領は「日本の自 立」を望んでいる。財政的にも技術的にも能力的にも、英国やドイツ以上 の防衛力を十分持てる日本が、いつまでも米国に依存している異常さに気 づくべきだ。改憲は日本の自立の第一歩である。

 日本の政治状況は「保守vsリベラル」ではなく、「現実主義vs夢想 主義」だ。夢想から目覚めた人々が衆院選の結果を生んだ。あと一息である。

 ■ケント・ギルバート 米カリフォルニア州弁護士、タレント。 1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。著書に『儒教に支配 された中国人・韓国人の悲劇』(講談社+α新書)、『トランプ大統領が 嗤う日本人の傾向と対策』(産経新聞出版)、『日本覚醒』(宝島社)など。

【ZakZak】 2017.10.28 〔情報収録 − 坂元 誠〕 




━━━━━━━
読 者 の 声
━━━━━━━

 1)プロ野球のドラフトは職業選択の自由を侵害する:前田正晶

私はそういうことはないと考えている。だが、先頃のドラフト会議の後で も、いやそれよりもズーッと以前か、らこのような意見を唱える野球ファ ンや専門家がいたのは確かだ。私は高校を卒業もしていない野球部員が未 だに「プロ志望届け」とやらを提出せねばならぬようで、出した時点で、 立派に職業は選択できていると見ている。

思うに自由を侵害すると主張する一派は「思い描いていた球団に行けなく なったこと」を指しているのだと思う。

しかし、良く考えなくても解るだろうと思うことは「あれは日本野球機 構」(=NPB)という組織(企業と呼んでも良いだろう)に就社するので あって、アメリカのように特定企業のまた更に特定の事業部に就職するの とは根本的に違う。文化の事情が違い我が国にあっては、何ら不当ではな いと言って良いだろう。

それだけではない。一般の高校生が就職する場合に、何処に1億円にも達 することがある契約金を支払って1.000万円を超えることもある年俸を支 給するかだ。勿論、若くして「戦力外通告」を受ける危険性を孕んでいる 職業ではあるが、契約金等にはそれなりに、当人の心掛け次第だが、保険 がかかっていると見られるではないか。

私は、このような根拠から「プロ野球のドラフト制度が職業選択の自由を 奪っている」とは見做していない。第一、彼らプロ野球志望の高校生も大 学生も(嘗ての1961年の柳川事件の残骸を引き摺って)未だにプロ野球に 身を投じた者はアマチュアや球界には勝手に戻れないという制約に下にあ るではないか。それでも自らの能力を信じて「志望届け」を出すことの何 処が自由の侵害なのかと思っている。

 2)賃貸料の16倍引き上げは不当なのか:前田正晶

目下マスコミが挙って浅草寺の家賃引き上げ問題を採り上げている。私に はこの問題の核心が何処にあるかは一向に解らない。だが、浅草寺は宗教 法人(で良いのかな)としては税金の免除があるはずだが、その境内乃至 は所有地で営利事業を営んでいる場合には、当該事業は課税対象だと聞い た気がする。この辺りは酒井富雄氏に伺って見るしかないと思う。

家人が言うには「何処かのテレビ局では浅草寺が何らかの根拠があって支 払う税金が増えた(または何らかの理由で経費が増えた?)為に、仲見世 商店街に近隣の賃貸物件よりも割安な家賃の増額を申し入れたのであっ て、不当な所業ではない」なのだそうだ。この情報(?)が真実か否かは 保証出来る立場にはないが、その通りだったならば、マスコミはそこまで 正確且つ詳細に伝えるべきだと思う。現時点では「浅草寺悪者説」である が如きだ。

金龍山浅草寺は聖観音宗は総本山である由だから、傘下にあるはずの複数 のお寺からの収入があるのではないかかと推定するが、本山である以上は 色々と経費がかかることも考えられる。だが、それと無税との関係などは うかがい知ることなど雷門外の者には解らない。何が家賃の大幅引き上げ を言い出す根拠になったかを詳細に取材して報じるのがマスコミの勤めだ ろうと思うのだ。

これまでのところでは家賃の急激な上昇に悩む仲見世商店街に対する同情 論の如き報道であり、あれでは単なる感情論に過ぎないと思う。


 3)伝聞ではない、君自身の意見を聞きに来たのだ:前田正晶

以前に採り上げて論じたことがあることで、アメリカのビジネスマンたち は"first-hand" 即ち、自分で調査したかあるいは何処からか聞き出して 自分の意見として練り上げた情報を評価するが、 "secondhand" と言うか 「伝聞」を伝えても多とはしないのだ。

それ即ち見出しのように「私は君の意見か見解を聞きに来たのであって、 誰かから仕入れた伝聞やマスコミの情報などは聞きたくない」となるの だ。彼らの世界では第三者からの伝聞の情報が如何に有益であっても、そ れでは評価の対象とはならないのである。ここで認識して頂きたいこ「ア メリカの企業社会では、各自の意見を尊重する文化がある」という点だ。

そこで、英語の解説に入っていこう。私は個人の意見を尊重するとの文化 と思考体系の違いも重要な問題だとは思うが、我が国の学校教育における 英語の教え方にも問題があると思っている。それは、「It 〜 that 〜.」 の構文というのか、先ず "It"を先行させて "that" 以下の "clause" 何 かを表すことや、"They say 〜." や、"I was told that 〜." のような 形で文章を作っていくと「教えられているような」ことを指しているのだ。

これでは他人の意見を伝えることを先ず教えていることになってしまうの ではないか。私がW社で日系人のワシントン大学のMBAだったJ氏に厳しく 指導されたのはこの点だった。それは「そういう言い方ではなく、飽くま でも貴方の意見を I thinkthat 〜. のような表現で「自分」を前面に出 しなさい。さもなければ上司は評価しない」ということだった。私にはこ の教えが未だに身に付いており、常に「私は〜と考える乃至は思う」とい う書き出しになっている。

「教えられているような」としたのは、自分自身が最早学校で教えられる 機会もなく、中学や高校の英語を教えている現場に立ち会った訳ではな く、22年半も対日輸出をして多くの同胞の英語に接してきた間に、このよ うな第三者からの伝聞を伝える英語がごく普通に使われていたので、その ように推理したまでのことだ。

彼らアメリカのビジネスマンはこのような伝聞を伝える文章が、仮令文法 的に正しくても「伝聞では意味がない」と批判するだけでなく、有り難が ることは先ずないのだ。私自身も何度か「君自身の意見を具申せよ。第三 者が如何に良い意見を出しているかを聞きに来たのではない」と窘められ た経験があった。

しかし、中学校の英語教育ではこのような文化比較論にまで触れる必要も ないだろう。だが、何時か何処かの段階でこの辺りにまで触れておかない と、折角良い情報だと思って報告しても、「日本人は伝聞をさも有益な情 報だと思って語るのは困ったものだ」という意外な結果になってしまうも のだ。故に、私は遅くとも高校の3年辺りか大学の教養課程では文化比較 論まで教える必要があると考えている。

しかし、このような“first-hand information”尊重の文化比較論は、一般 的な所謂「日常会話」の中で問題にされることがないのは言うまでもない ので、万人にまで教える必要はないと認識している。

視点を変えれば、アメリカでは「個人の主体性」がどれほど重要で、どれ ほど尊重されるかは大いなる我が国との文化の違いであることは教えてお くべきだということ。

また、彼らには「皆が一丸となって」であるとか、「テイーム全体が一塊 になって」とか「全員野球で」といったような思想は先ずないと思ってい て誤りではないということでもある。因みに、我が生涯最高の上司だった 副社長兼事業部長は “teameffort”とは言ったが、「テイ―ムワーク」には ついぞ触れたことはなかった。


 4)大久保通りは賑わっていた:前田正晶

28日は所用これあり台風襲来を恐れつつも、折り畳み傘を背中に南麻布ま でシルバーパス利用で都バスで出掛けた。これは新宿駅西口から品川駅高 輪口まで行く路線が南麻布一帯を経由してくれるのだ。途中は伊勢丹前を 過ぎて懐かしの青山1丁目から、かの星条旗翻るサンノーホテル経由とい う具合で、結構な東京見物となる路線だ。

嘗ては職場があった青山1丁目から2丁目を離れてから早くも23年が過れ ば、周辺の景色の急変振りには目を見張るだけだ。その懐かしき青山ビル は確かオリンピック絡みで区画整理というか再開発があり取り壊されると 聞いた記憶があるが、既にシャッターが降りて全く人気がなかったのには 些か驚かされた。尤も、あのビルは築後40年は経過していると思うので、 その為の解体かなどと感慨に耽っていた。

幸いにして雨に降られる前に帰路に就くことが出来た。そこで、わざわざ 新宿駅西口まで行くことはあるまいと伊勢丹前で、明治通りを通って大久 保通りに止まってくれる路線に乗り換えた。

すると、その辺りから小雨模 様となったと共に、一気にアジア系の外国 人が数多くいるのに気が付いた ので、新宿に戻ったという実感をイヤと 言うほど味合わされたのだった。 白い外国人が多い麻布や六本木周辺と の著しい違いである。

さて、土曜日の昼過ぎの大久保通り、即ちKoreatownである。予想した以 上の人出、それも多くの若き女性の集団が道幅一杯に拡がって歩いていた ので、その賑わいの為に小雨模様の中で思うように進めず些か苛立ったほ どだった。特に、サムギョプサル等が売り物の韓国料理屋には未だに列を なして待っている若き女性が多かったのには、驚く前に呆れてしまうほど だった。

サムギョプサルが何であれほど女性に人気があるのだろう。恐らく、あの 豚肉の脂を下に流してしまう鍋の構造が「ヘルシー」だとでも思われてい るのだろうか。そのKoreatownだが、大久保通りもJR山手線の新大久保駅 から北の方向というか小滝橋通り方面になれば、その手の料理屋は激減 し、一気呵成に中国人を中心としイスラム系の者たちで溢れかえってくる。

ここまでで言いたかったことは、このような経路で都内を歩いてみれば、 東京の色々な変化というか国際化というのか、時の流れがよく見えてくる 点である。政府は懸命になって外国からの旅行者を呼び込みたいようだ が、それはそれで外貨稼ぎともなるだろうし、海外での我が国の評判を良 くすることにも通じるのかも知れない。

だが、私には百人町/大久保界隈の、敢えて言うが外国人による混乱とい うか彼らが我が物顔に振る舞っている状態を見るに付けても、その政策は 諸刃の剣に思えてなら
ないのだが。私は外国人の氾濫を決して好ましい状況ではないと思う。故 に、私は「新宿少数民族」と本気で戯称するのだ。



 5)28日の半分は野球観戦で終わった:前田正晶

先ずは東京六大学野球の早慶戦から。

慶応大学出身者にはこの見出しは失礼かも知れない。お許しを。

これはNHKが何時も律儀に中継放送してきたが、28日は何故かテレ朝だっ た。私は偏見と言われようと何だろうと東京六大学野球の水準は低いと 思っているし、見る価値には乏しい試合だと思っている。それを伝統だか 何だか知らぬが、中継を続けるNHKは偉いと思っていた。

一言にすれば、「優勝がかかっている」とアナウンサーがしきりに言う慶 応が逃げ切れるかどうかという点では興味があったが、内容には乏しいと 感じた。テレ朝に対して不満だったのは(途中から見たせいかな)各選手 の出身高校を表示しくれなかったこと。私にすれば、彼らの育ちが解れば 色々と興味ある情報になるのだから。

慶応大学だが、先発とその次の投手が1年生だったのは面白かった。1年生 で使われるということは、よほど優れているのか、他に人材がいないかの 何れかだろうが、どうにも後者に思えてならなかった。ここで興味があっ たのがホームランを沢山打つという、楽天が2番目に指名したという岩見 君。

粗雑な打者で欠陥が多く、あれではプロで直ちに通用するとは到底思 え なかった。素材として買うのだろうが、常に言ってきたことで、あの大 学出身者はプロの世界には不向きだ。でも、救いがあったのが彼の慶応ら しくない(失礼)面構え。育て方次第では2年後辺りで伸びるかも。

次は日本シリーズ。

面白いようであり、全く詰まらない野球だった。それらの点を細かく挙げ て行こう。先ずはDeNAのラミレス監督。私には未だに優れた監督なのか、 山勘が頼りなのかが見えてこない。クライマックスシリーズでも見せた使 い方だが、昨日の井納先発は危険すぎる賭だったし、引っ張りすぎだっ た。確か解説の宮本慎也はもっと早い時点で変えるべしと言っていた気も する。あの起用は試合を壊した。私にはあの使い方には何か確たる理論の 裏付けがあるのか、勘だけだったかが解らない無謀さに思えた。

井納が特に駄目だった点は「打率にすれば2割6分でしかないデスパイネ に、その欠陥である外側を突かずに打ち頃の近めの高い球をこれでもかと 投げて痛打されたこと」であろう。それくらいのスカウティングが出来て いないはずはないと思って見ていた。私がDeNAの野球を雑だと決めつける 根拠がこの辺りにある。

次は、たった1試合で断言するのは早いと承知で言うが、DeNAとソフトバ ンクでは格が違うのではないかと思わせてくれた。場慣れの差もあるが、 選手一人ひとりを取ってみても熟練の度合いが違う。

以前にも指摘したことだがDeNAの打者は余りにも雑だ。千賀があれほど制 球に苦しみストライクとボールがハッキリ分かれているにも拘わらず、悪 い球に手を出して凡退はするし、打ち急ぎが目立って、苦しんでいた1回 の表をむざむざと切り抜けさせてしまった。私はここまでで試合が終わっ たと思っても良いかと思ったほど雑だった。

特に、頼みの綱のはずのロペスが駄目だったのが痛いし、桑原の粗雑さも 際立っていた。私が興味を感じたのが宮本慎也が指摘した3点差があった 時の乙坂だったかが、無死1塁から次打者のライト前ヒットで3塁までは 知ってしまったことを「回数と得点差を考えれば好走塁ではなく無謀」と 評したこと。この辺りがDeNAの野球が雑なのかぜっきょくてきなのかと評 価が分かれるところだろうし、ラミレス野球の評価にも繋がるのではないか。

あの7点を取られた回でもリリーフに田中を出したラミレス監督の采配は 「試合を完全に捨てたな」と思わせてくれた。私の評価では田中はコント ロールが整っておらず、救援投手には不向きなのだ。しかもロペスだけに 止まらず、筒香も押さえ込まれたし、首位打者の宮崎も力み返ったのから かなボール球を空振りするなど良いところがなかった。彼らは優れた打者 なのだが、コインの裏側には「雑」と書いてある。

残る試合の興味はDeNAがあの大敗で落ち込むか、息を吹き返すかだ。だ が、あのような投手と打者の粗雑さを何とかしないと一見智将風で、別な 角度で見ればアメリカ風の野球するラミレス監督が、広島を惑わせたほど ソフトバンクを抑えてみせるかにかかってくると思う。だが、1.5流プラ ス程度の投手しかいないDeNAでは、当たり出した柳田以下を抑え切れそう にもないと危惧する。

実は、これらの2試合の間にラグビーの日本代表対世界選抜という面白い 試合も見ていた。興味ある現象だったのは、ラグビー界内の事情があった ようで代表落ちして世界選抜に回った藤田と五郎丸が「周りが上手いと良 いプレーが出来る」というサッカーの欧州組と同じで、見事な出来だった のが印象的だった。


 6)日本シリーズ第2戦の7回の本塁でのクロスプレーのことですが、リプレー検証を見ても判別しにくいところがありました。本塁でのルールを、ボールを持った捕手が本塁に触れている時に走者が本塁に触れたらアウトになるようにすれば、わかりやすくなると思います。二塁、三塁も同様です。(まこと)



━━━━━━━
身 辺 雑 記
━━━━━━━


30日野東京案癌は久し振りに快晴。




秋田県の田沢湖と台湾の湖の姉妹提携30周年の祝賀会に畏友加瀬英明氏と もども招かれて行ってきた。台湾からも30人余の代表団の来日があって大 盛会だった。この企てに先鞭をつけたのは我々だけれども地道なこうした 企てを発展させたのは田中昭一氏はじめ縁の下の力持ちたちの努力で あ ろう。特に紹介して賞賛したい。

29日、猿江公園での散歩は雨中、傘を差しながら。前日はあまり食べずに 焼酎を?んでばかりいたから空腹時血糖値は「84」もちろん低血糖だ。急 いでブドウ糖を呑みこんでこと無きを得た。雨は終日止まず。

隣りの中学校の屋内体育館には何人かの生徒たちが来て球技に戯れていた。

                         読者:5574人 





◆メルマ!メルマガの退会・解除はこちら
→ http://melma.com/contents/taikai/

渡部 亮次郎 <ryochan@polka.plala.or.jp>



規約に同意してこのメルマガに登録/解除する

メルマガ情報

創刊日:2004-01-18  
最終発行日:  
発行周期:不定期  
Score!: 97 点   

コメント一覧コメントを書く

この記事にコメントを書く

上の画像で表示されている文字を半角英数で入力してください。

※コメントの内容はこのページに公開されます。発行者さんだけが閲覧できるものではありません。 コメントの投稿時は投稿者規約への同意が必要です。